杏「平和だねぇ」百合子「そうですねぇ」【ミリマス×デレマス】 (262)

百合子「あ、そこスイッチお願いします」

杏「ん、おっけーおっけー」

杏奈「……杏奈が、ヘイト……稼ぐね」

杏「じゃあ杏がフォトン砲撃つかー」

グリP「……双葉さん、どうしてうちの劇場でくつろいでるんですか」

杏「細かいことはいーの」

グリP「……はあ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1404310282

ミリマスとデレマスのキャラがだらだらするだけの1レス短編集。気が向いたら投下する、のんびり更新。

主な登場キャラは双葉杏・三好紗南・二宮飛鳥・七尾百合子・望月杏奈の予定。

【放浪者】

グリP「なんにせよ、これから取材が来るので、帰ってください」

百合子「いいじゃないですか、別に」

グリP「だーめ」

~~~~~~~~~~

杏「というわけで、劇場を追い出された」

百合子「うーん、劇場を追い出されてしまうと……」

杏奈「…………どこ、行く?」

杏「よし、CGプロの事務所に行こう」

Prrrrr...Prrrrr...

杏「あ、ちょうどうちのプロデューサーから電話だ」

モバP『劇場をゲーム部屋みたいに使うのは止めましょう』

杏『えー』

モバP『あ、それと事務所でぐだぐだするのも当分禁止で』

ガチャ

杏「断られた」

百合子「無理でしたか」

杏奈「……どう、する?」

杏「諦めて帰ろう」

百合子「そうですね」

【今までの所業】

杏「まーね、色々とやらかしちゃってるし」

百合子「うーん、でも、そんなに酷かったでしょうか」

杏「胸に手を当てて考えよう」

杏奈「…………劇場のみんなも、まきこんで……24時間ゲーム大会、とか?」

百合子「そういえば、CGプロさんの事務所に本と漫画を置きっぱなしでした」

杏奈「あとは……紗南さんの……ゲームも、たくさん……置いてあるね」

杏「杏たちの置いていった物だけでそろそろ一部屋埋まりそうだって、プロデューサーが言ってた」

杏奈「……」

百合子「……」

杏「……」

杏「出禁も妥当だね」

杏奈「……うん」

【アタリショック】

百合子「ところで、今日は紗南ちゃんいないんですね」

杏「ああ、紗南なら今アメリカだね」

杏奈「……お仕事?」

杏「いや、ニューメキシコでゲーム発掘してる」

百合子「……え?」

杏「『お土産にE.T.をみんなの分まで掘ってくるから!』by紗南」

杏奈「……どういうこと?」

杏「さあ」

とりあえず今日はこれだけ。

決して文句じゃなくてふと思っただけなんだけどさゲームも特撮ヒーローも歴史長いから10代前半の子が全作品抑えるなんて無理だよなあって

【邂逅】

杏「アメリカにいる紗南の代わりに、暇そうなのを一人連れてきたよ」

飛鳥「やあ、ボクは飛鳥。紗南さんの代わりになれるかどうかはまだ予測できないけど、まあよろしく」

杏奈「う、うん……よろしく」

百合子「……これは」ピコーン

飛鳥「どうしたんだい……百合子さん、だっけ」

杏「……あちゃー、出会っちゃいけない二人を出会わせちゃったかー」

【日常茶飯事】

グリP「おかしい。一人減ったと思ったら一人増えている」

飛鳥「できるだけ迷惑はかけないようにするから、気にしないでくれると嬉しいな」

グリP「いや、他の事務所の娘がいるのに放っておくなんてできませんから」

杏「別にいーんじゃない?」

グリP「よくないですよ……」

可奈「あっ、杏さんだ~♪杏さん、今日も新しい飴、持ってきましたよー♪」

杏「うむ、ご苦労」

美奈子「わっほーい!今日こそお昼に中華を」

杏「食べない」

グリP「……溶け込みすぎじゃないですか?」

杏「ん?気のせい気のせい」

【所属】
グリP「……自分の所属してる事務所、覚えてますよね?」

百合子「どうしたんですか?プロデューサーさん、いきなり」

グリP「……いや、だって双葉さんほぼ毎日こっち来てるじゃん」

杏「やだなー、流石に自分の所属ぐらい覚えてるよ」

グリP「じゃあ、しょぞくとお名前をどうぞ」

杏「オラクル星団、マザーシップ『アンスール』所属、双葉杏ー」

グリP「現実世界の所属でお願いします」

杏奈「黄昏の旅団……所属の…………望月杏奈、です」

グリP「よーし杏奈は自分がこの劇場所属ってのを忘れてるみたいだなーこれは思い出させるためにもしばらくゲーム禁止だなー」

杏奈「……ごめんなさい」

グリP「というかいつのまに杏奈は因子の所持者になったのだろうか」

百合子「えっ、これってみんな言わないといけないパターン……じゃ、じゃあ、シミック連合所属、七尾百合子です!」

飛鳥「ラクドス教団の尖兵、二宮飛鳥……おや」

グリP「よりによってボケでネタ被りとか」

百合子「うぅ……」

【Planeswalker】

百合子「……まさか、あなたも次元を渡り歩いてきた者だったなんて」

飛鳥「ボクも驚きだよ。それに、よりによって君がシミック連合の一員だと言うのはね」

百合子「……ええ、これもきっと運命です」

グリP「よそでやれ」

飛鳥「キミ自身に恨みはないけど、我らが教団の敵たる連合を潰すためだ、覚悟してほしいな」

百合子「ふふふ、私は倒される側ではなく、倒す側です」

飛鳥「おや、まだそんな妄言を吐いているのかい?」

百合子「貴方こそ……さあ、決着をつけましょう」スッ

飛鳥「望むところだよ」スッ

「「勝負!」」

杏「ねえ、なんであの二人デッキ持ち歩いてるの?」

グリP「俺に聞かれても困りますよ」

【一方その頃】

紗南「うーん……やっぱり昔のゲームだし、発掘も難しいかな」ザクッザクッ

???「きっとー、信じていればいつかは手に入るのでありましてー」

紗南「そうだよね、よし、頑張るぞ!……あれ?」

芳乃「神様は見守っているのでしてー」

紗南「なんでいるの?仕事?」

芳乃「さまよっていたら偶然ついてしまっていたのでー」

紗南「……迷って海を越えられるんだ……それより、誕生日おめでとう!」

芳乃「いえいえーかの国ではー、まだ芳乃は誕生日ではありませんのでー」

紗南「あれ」

芳乃「日付変更線があるのでしてー」

紗南「……あ、うん」

よしのん誕生日おめでとう!

>>11
すごく分かる
……なんでも知ってる設定ならどんなネタでもぶっこめるから、楽ではあるんだけどね

【同郷のよしみ】

杏「ん、ひなた誕生日おめでとう」

アーニャ「ダー……誕生日、おめでとうございます」

ひなた「お祝いありがとうねぇ、なまら嬉しいわぁ」

杏「はい、これプレゼント」

ひなた「えっ、いいのかい?大事にさせてもらうよ」

百合子「……志保ちゃんと同い年なんだよね」

杏奈「……杏奈も、同い年」

【北海道】

百合子「ところで杏さん」

杏「どったの?」

百合子「アーニャさんが日本の人に見えないです」

杏「あー、アーニャはロシアとのハーフだから」

杏奈「……そうだったんだ」

百合子「でも、たまに出てるアレってロシア語ですよね……」

杏「中身は日本人らしいけど、杏にもアナスタシア家はよく分かんない」

【出身不明】

百合子「出身地が分からない、で思い出したんですけど」

杏「ん、まだあるの?」

百合子「ヘレンさんって結局どこ出し」

モバP「やめろ!その話はするんじゃない!」

杏「あれ、プロデューサーいたんだ」

杏奈「……どう、して?」

モバP「事務所でそんな話してたら」

ヘレン「私はね、海の向こうから来たのよ」ダンサボー

モバP「ほら!来ちゃっただろ!」

百合子「アッハイ」

【パブロフのなんちゃら】

モバP「ふぅ……やっと帰ってもらった」

飛鳥「じゃあ、ヘレンさんもいなくなったところで」

杏「ゲームやろっか」

ポチットナ

百合子「あ、私このゲームのダークな"世界"感が好き──」

ヘレン「」ダンサボー

モバP「呼んでねえよ」

杏「ペルソナQかぁ……杏はペルソナでタロット覚えたよ」

百合子「ペルソナ4をやって、やっと"世界"の」

ヘレン「」ダンサボー

モバP「いやだから呼んでないって」

杏奈「格ゲー……やろ」

飛鳥「じゃあボクはDIOを使うよ」

ヘレン「」ダンサボー

モバP「フライングしてんじゃねえよ!」

ひなた誕生日おめでとう。
全世界64億人のヘレンファンの皆さん、ごめんなさい。

【自由の国】

紗南「たっだいまーっ!」

百合子「あ、アメリカから帰ってきたんですね」

杏「あー、もう帰ってくる日だったっけ」

杏奈「……紗南ちゃん……お帰り」

グリP「うーん、どうしてそれを劇場でやるかな?」

紗南「あ、そっちのプロデューサーさんにもお土産持ってきたよ!」

モバP「ほら、お土産貰えるんだから我慢しなさい」

グリP「なぜお前までここにいる」

モバP「で、お土産ってなんだ?」

グリP「……スルーかよ」

百合子「E.T.を掘ってきてくれんでしたっけ?」

紗南「あー、うん、あれはちょっとね……だから皆にゲームソフトをあげちゃうよ!」

杏奈「なんだろう……ドキドキ」

紗南「一人一本ずつ……これだーっ!」

[フリーダムウォーズ]

グリP「……紗南ちゃんって何しにアメリカまで行ったんだよ」

モバP「俺に聞くなよ」

百合子「でも、どうしてこれをお土産にしたんですか?」

紗南「アメリカといえば自由の国だから!」

百合子「……ものすごいこじつけですね、紗南ちゃん」

【他人の空似】

飛鳥「ボクは、そこまで電子ゲームはやらないからね」

紗南「うん、ちゃんと他にも用意してあるからー!」

杏「あー、これ、たしかアドホックできるんだっけ?杏奈」

杏奈「……どうして、杏奈に聞くの?」

百合子「私、体験版は遊びましたけど、ああいう世界観も独特でいいですよね、杏奈ちゃん」

杏奈「……別に、杏奈に……言わなくても」

紗南「行き詰まったら杏奈ちゃんに頼れば……って、このメンバーに限って行き詰まるなんてないよね」

杏奈「……なんで……みんな、杏奈にお話……振るの?」

「「「さあ?」」」

【七夕】

百合子「七夕ですよ、七夕」

杏「織姫っていいよねぇ」

紗南「どして?」

杏「だって、一年に一度しかプロデューサーと会わなくていいんでしょ?一年に一度仕事すればいいなんてカンペキじゃん」

飛鳥「……その発想はなかったな」

【夫婦】

杏奈「……あれ?」

紗南「どしたの?」

杏奈「その話だと……杏さんと、プロデューサーさん……夫婦……」

杏「あ」

百合子「……そういえばそうですね」

杏「…………」

モバP「誰か俺のこと呼んだ?」

杏「呼んでないから早く帰って」

百合子「深層心理というのがありまして」

飛鳥「ああ、その人の無意識に思っていることが行動に表れてしまう、とかだね」

杏「うるさい!」

【短冊】

紗南「何か書いた?」

百合子「私は、たくさんの本が読めるようお願いしました」

紗南「あ、あたしと似てるね!あたしはたくさんゲームができるようにお願いしたよ!」

杏「んー、杏は紗南と大体同じかなー」

杏奈「……大体?」

杏「もっと仕事をサボれますように」

飛鳥「……どうしてそれが似ていることになるんだい?」

杏「だって時間ないとゲームできないじゃん」

百合子「う……うん?」

【七夕パーティ】

葵「二人を隔てる海にちなんで、アタシがお刺身を作るっちゃ!」

美奈子「特に何もないけどパーティだからどどーんと中華を作るよ!」

法子「やっぱり甘いものも必要ですよね!ドーナツ作ります!」

みちる「フゴゴゴ、フゴゴゴゴ!」

かな子「じゃあ、私は食後のデザートを作りますね」

ジュリア「えっ、アタシも作れって!?」

静香「……ええ、あるだけの小麦粉をお願いします」

杏「……プロデューサー、今すぐCGプロのアイドル全員を呼び出して」

杏奈「……こっちの、プロデューサーさんには……杏奈が、連絡……するね」

百合子「……ここは安全のために876プロと315プロのプロデューサーにも連絡をした方がいいかもしれません、876プロには私が涼さんを通じて連絡しますので、315プロに連絡をお願いします」

飛鳥「……一体、何が起こるんだい?」

紗南「……大惨事世界大戦だよ」

【大惨事】

紗南「……第三次って言うつもりだったけど」

紗南「似たようなものだし変わんないかな」

グリP「ええい!貴音と奈緒はまだか!」

モバP「300人収容のパーティ会場を準備した!俺は料理とアイドルをそこに誘導する!」

百合子「……これがハルマゲドン、ですか」

飛鳥「ボクたちはもしかすると、世界の変わる瞬間に立ち会っているのかもしれないね」

【拡散性】

百合子「杏さんたちの事務所って、アイドルだけで200人いるじゃないですか」

杏「そうだね」

百合子「……どうやって仕事をしてるんでしょうか」

杏「あー大丈夫、うちの事務所はプロデューサー100万人いるから」

百合子「……え?」

杏「100万人のプロデューサーが覇権をかけて争う事務所、それがCGプロ」

百合子「は、はぁ……?」

【拡散性ミリオンライブ】

紗南「杏奈ちゃん、いきなりどうしたの?」

杏奈「……ちょっと……電波を受信した、だけ」

飛鳥「あの四角い会社とコラボすれば、きっとイベント名はこうなるんだろうね」

紗南「絶対コラボしないだろうけどね」

【M】

百合子「プロデューサーさん、315プロダクションさんのお仕事が再開するみたいですけど」

グリP「既に協力の体制は整えてある。仕事が増えると思うと今から楽しみだな」

飛鳥「あそこのプロダクションの所属は、全員男だと聞いているけど」

モバP「性別なんて関係無い!俺はただアイドルをプロデュースしたいんだ!あぁ……どんな個性的なアイドルをプロデュースできるのか楽しみだ……」

百合子「……」

飛鳥「……」

「「社畜か……」」

【台風休暇】

杏「これで学校も仕事も全部なかったことにっ……!」

百合子「多分、台風で延期された分の仕事が、台風過ぎてから一気にやってきますよ」

杏「……確かにそうだ」

百合子「そうですよ」

杏「ちぇーっ、せっかく台風のおかげで休めると思ったのに」

百合子「まあまあ、台風で被害受ける人もいるんですから、そういう言い方はやめておいた方が無難ですよ」

杏「でも、今は杏と百合子の二人しか聞いてないし」

百合子「そうですけど……」

【台風被害】

紗南「もしもしー……どしたの?いきなり電話してきて」

杏奈「……台風で……台風で……」グスッ

紗南「……もしかして、なんか事故った?」

杏奈「停電で……半日の成果が……全部、なくなっちゃった……」

紗南「…………まあある意味大事だけどさ、セーブをこまめにしとけばよかったんじゃないかな?」

杏奈「…………うん」

【意見の相違】

モバP「……なんで俺たちはホテルの一室に閉じ込められているのだろう」

グリP「……仕方ないさ、台風で帰れないんだし」

モバP「あーあ、一部屋に二人で泊まるなんてむさ苦しい体験、したくなかったよ」

グリP「奇遇だな、俺もだ」

モバP「……せめて雫とか風花ちゃんと一緒なら」

グリP「薫ちゃんに育、いや、晴ちゃんもいいな……一緒に泊まるなら」

モバP「……」

グリP「……」

モバP「時間はいっぱいあるぞ」

グリP「じっくり話し合おう」

【仲間はずれ?】

飛鳥「……どうしてボクには誰からも電話が来ないのだろうか」

飛鳥「まあ、確かにただでさえ台風で気が滅入っているところにボクの痛い言動を見たくない、というのはとてもよくわかる」

飛鳥「でも……」ソワソワ

prrrrr...prrrrr

飛鳥「……お、おや、電話だ……プロデューサーから?」

ピッ

飛鳥「もしもし、どうしたんだい?いきなり」

モバP「正直に答えてくれ。お前は幼女と巨乳、どっちが好きだ」

飛鳥「…………は?」

モバP「お前の選択が全てをk」ブチッ

飛鳥「……どうしてボクのところにはこんなのしかかかってこないんだい?」

雨で目が覚めた。田んぼの様子を見てくる

【たとえ会えなくても】

飛鳥『なんてことが昨日あって』

百合子『……プロデューサーさん、そんな人だったんですか』

杏『あちゃー、プロデューサーはどっちも変態だったかぁ……あ、百合子そっちゾンビいたよ』

百合子『あ、飛鳥ちゃんと倒しておきます』

杏奈『杏さん……石炭掘り……行こ?』

杏『りょーかい』

紗南『あ、杏奈ちゃん後ろ!』

杏奈『……え?』

ズドーン

杏奈『……やられちゃった』

杏『さすが匠』

百合子『いやー、楽しいですね、マルチプレイ』

飛鳥『Skypeで通話しながらだと、更に楽しいものだね』

【昨日から会議中】

prrrrr...prrrrr

飛鳥『おや、電話だ』

百合子『どうぞどうぞ、ゾンビは倒しとくので』

飛鳥『それじゃあ、お構い無く』

ピッ

飛鳥『プロデューサー、ホテルからは出られたのかい?』

モバP『飛鳥、一緒に考えてほしい』

飛鳥『……どうしたんだい?そんな真剣そうな声で』

モバP『ロリ巨乳というのは果たしてありなn』

ブチッ

飛鳥『…………』

百合子『電話は終わりましたか?』

飛鳥『間違い電話だったよ』

【結論】

モバP「ちひろさんじゃなきゃいいや」

グリP「小鳥さん以外なら誰でも」

  ~~  

ちひろ「今、少し電波を受信して」

小鳥「奇遇ですね、私も受信しました」

ちひろ「…………スタドリエナドリ値上げしましょうかね」

小鳥「…………ガシャでまつりちゃんしかフレームインしない呪いをかけておきましょう」

【土曜日】

杏奈「金曜日が……終わった……」

紗南「これであたしたちは自由だーっ!なんてね」

百合子「どうせすぐ休みが来るなら、金曜日もついでに休校でよかったんですけど」

飛鳥「そこは、大人たちの事情だろうね、そもそも台風がイレギュラーだったんだ」

杏奈「……そう、かな」

百合子「ところで、杏さんは?」

紗南「お仕事だって」

【お仕事】

杏「いやだ!この仕事だけはいやだ!」

モバP「ほら、いくぞ、みんな待ってるぞ」

杏「他の仕事ならやるし、レッスンも受けるから!この仕事だけは!」

モバP「ほら、そのやる気をこの仕事で発揮するんだ」

杏「やだ!やーだー!帰るぅぅぅ!」ズルズル

  ~~  

百合子「どんな仕事なんですか?」

紗南「えっとね、こっちの茜ちゃんと、劇場の……えっと、海美さん、だっけ?……それと、876プロダクションの日高愛さんって人と一緒にロケだって」

百合子「……うわぁ」

飛鳥「……それは、一緒にロケはしたくないメンバーだね」

杏奈「……途中で、死んじゃう……かも」

紗南「どうしてプロデューサーさんはこの仕事をとってきたんだろうね?」

【土曜日から夜更かし】

lilyknight/土曜日はなんだかいつまでも起きてられる気がする

vivid_rabbit/同意。明日も休みだし

thirdlover/じゃあこのままドラゴン討伐にいっちゃおー!

p_gree/お前ら明日はレッスンあるからな

p_moba/明日はテレビの収録だろ、早よ寝ろ

百合子「くぅ……こんな所にまで!」

杏奈「……二人とも……レベル上限までいってる……」

紗南「プロデューサー二人とも廃人レベルじゃん……」

【一瞬で終わる】

飛鳥「じゃあ、戦闘に入るよ」

百合子「あ、私が最初に動きますね」

紗南「うん、お手本見せてー」

杏奈「……杏奈たちは、初めて、だから」

百合子「えっと……それじゃあまず、補助動作でフリッサを鞘にしまってデリンジャーを取り出します。そして、パラライズミストからのアンチボディ・キャッツアイ・ビートルスキンの三つかけで、次にクイックローダーとソリッドバレットを唱えて、念のためにターゲットサイトもいれます」

紗南「……終わった?じゃあ次はあたしの番だけど、これって普通に攻撃で」

百合子「え、まだ私主動作してないですけど」

杏奈「……え?」

【常識で判断してください】

紗南「さっきルールブック読んだけどさ、補助動作って一瞬で終わるものなんでしょ?」

百合子「そうですね」

紗南「一瞬で武器を持ちかえてカードを投げて呪文を何個も詠唱するの?」

百合子「この某TRPGの発売元は素晴らしい言葉を残しました。『常識で判断してください』と」

紗南「……いや、常識的に考えると絶対それ一瞬で終わらないと思うんだ」

【ファミコンの日】

紗南「今日はファミコンの日なんだって!」

百合子「へぇ、そうなんですか」

紗南「というわけで、ファミコン持ってきたよ」

杏「おお、ゼビウスだ」

飛鳥「ついでに、暇そうにしてた人たちも連れてきたよ」

このみ「うわぁ……これ出たとき私まだ生まれてないわよ」

菜々「懐かしいですねぇ、ナナ、バキュラに256発当てるために頑張った思い出があります」

杏奈「……えっ」

菜々「あっ」

【現役JKです☆】

菜々「そう!隣の家のお兄ちゃんが古いゲームが大好きで、ナナも子供の頃に一緒に遊んでたんです!」

百合子「へ、へぇ……」

菜々「そう、ナナはリアルJKの17歳ですから!」

このみ「……居酒屋、保険証、カシスオレンジ」ボソッ

菜々「ギクッ」

杏「ねえねえ菜々さん、やっぱりゼビウスと一緒にコントローラーも交換したの?」

菜々「はい、やっぱり初期のコントローラーは連打しにくくて……ナンノコトデショウ」

飛鳥「……これは酷い」

【企画】

モバP「何も思い付かない」

グリP「奇遇だな、俺も」

モバP「……そろそろ新しい企画案をちひろさんに出さないと……」

グリP「小鳥さんは何日遅れまで許してくれるかなぁ……」

「「はぁ……」」

  ~~  

百合子「この事務所で一番強いのって誰なんでしょう」

飛鳥「少なくとも、こっちの事務所だとちひろさんだね」

【隔離?】

モバP「というわけでマンションに部屋を借りた」

紗南「どったの?いきなり」

グリP「そしてこれがそこの鍵です」

杏奈「……どうしたの?」

グリP「夏休みじゃん」

百合子「そうですね」

モバP「一日中暇じゃん」

杏「杏は夏休みじゃなくても毎日暇だけど」

モバP「杏は別として」

飛鳥「で、なんなんだい?」

モバP「お前ら暇になるとすぐ事務所とか劇場に集まってぐでぐでし始めるじゃん」

百合子「確かに」

グリP「鬱陶しいからその部屋でぐでくでしなさい」

杏「……ほう」

【テラス〇ウス】

百合子「……そんなに邪魔でしたか?」

グリP「いや、というより仕事で……いや、なんでもないや」

百合子「……お仕事?」

モバP「ほら、お前ら仲いいから、更に親好を深めてもらおうとかあとは……」

杏「……あー、プロデューサーたちの意図がわかった」

モバP「……マジで?」

杏「うん、何も言わないけど、とりあえず行動に気を付けるよ」

グリP「あ、お願いします」

【8bit】

グリP「いやー、しかし大変だった」

杏奈「……何が?」

グリP「合鍵256本」

紗南「なになに、8ビットの限界に挑戦でもしてたの?」

【関係者各位】

グリP「まず、アイドルに渡す分がだいたい240本」

百合子「まず、その前提がおかしいですけどね」

グリP「トレーナーさんたちとカメラマン、小鳥さんちひろさんに俺たちプロデューサー…………あ、それと社長」

飛鳥「……今、社長の事を忘れてなかったかい?」

グリP「ほら、全部合わせて250本近く必要なんだ」

モバP「うん、大体うちのせいだな」

杏「……ねえ、誰もプロダクションのみんなが合鍵を持ってることはツッコまないの?」

【ミイラ取りがなんとやら】

モバP「合鍵を渡すときには、こう言ってある」

杏「ほら、もう色んな人の手に渡っちゃってるよ」

モバP「『ぐだぐだしたいやつはあの部屋に行け』と」

紗南「隔離部屋なんだね」

グリP「『その代わり、どんなにぐだぐだになっても責任は取らない』と」

杏奈「……あれ、その部屋って……杏奈たちのためじゃ……なかった、の?」

グリP「なに、ちょっと他の人が来たりするくらいさ」

杏「ねえ、256本も合鍵作っておいて『ちょっと』って言った?言ったよね?」

モバP「ははは、細かいことを気にしてると大きくなれないぞ」

杏「うっさい……ただまあ、色んな人が来た方が、VTR的にも面白いだろうしね」

モバP「そ、そゆこと」

【主人公】

奈緒「一緒にマーニー見に行こうぜ」

杏「へぇ、ちょっと意外」

奈緒「なんでだ?」

杏「奈緒は『ジブリはアニメじゃない!』とか言うと思ってた」

奈緒「いやいや……それに、宮崎駿の引退後初の映画ってのに興味もあるし」

杏奈「……ところで…………なんで、杏奈を……誘うの?」

杏「なんでだろうね」

  ~~  

まつり「杏奈ちゃん、姫と一緒にジブリを見に行くのです」

杏奈「……今日だけで、三回……誘われた」

まつり「ほ?姫以外にも同じことを考えている人がいたのです?」

杏奈「同じ、こと?」

まつり「おっと、なんでもないのです」

【中の人などいない】

『~~~~』

『~~……~~!』

百合子「……あれっ」

飛鳥「どうしたんだい?いきなり」

百合子「今、環ちゃんの声が聞こえた気がして」

飛鳥「気のせいだと思うよ。ほら、せっかく映画を楽しむというためだけに作られたこの空間にボク達はいるんだから、映画という異世界に集中しないと」

百合子「やっぱり気のせいかな……」

【わんふろあ】

杏「……で、言われた場所ってここ?」

百合子「よくお金が出ましたよね」

杏「まあ、どっちのプロダクションもお金だけは余ってるだろうから……あぁー、テレビ局からも出てるのかな?」

紗南「で、何階の何号室?」

飛鳥「えっと……おや、ボクらのプロデューサーは少しミスをしてしまっているようだ」

杏奈「……どうしたの?」

飛鳥「三階、としか書いていないね」

紗南「あはは、それじゃあ部屋が分かんないじゃん!」

飛鳥「ふむ、しかし、普段彼はこういうミスはしないと思っていたのだけど」

杏「……間違いじゃないとしたら?」

杏奈「……え?」

百合子「…………よく、こんなお金が出ましたよね」

杏「…………ほんとにね」

【5LDK】

飛鳥「……プロデューサーはボクらに何かを期待しているのかい?」

百合子「うわっ、キッチンも凄く広い」

紗南「ねーねーっ、お風呂もおっきいよ!多分五人は普通に入れると思う!」

杏奈「ここ以外に……五部屋……あった……杏奈の部屋より……大きい」

杏「杏さぁ……たまに思うんだよね、プロデューサーは人としての常識がないって」

百合子「あ、それ私もたまに思います」

【各人解散……】

飛鳥「しようにも、ここまで広すぎると解散して何をするべきなのか分からないね」

杏奈「……あ、あっちの部屋……本棚が……6つあった」

杏「んー、じゃあ、そこを物置にしろってことかな?これで残り4つかぁ」

百合子「結局、みんなこのリビングにいると思いますし……用事がないなら使わないでいいんじゃないですか?」

紗南「あ、一部屋は寝るお部屋にしよう!」

杏「あ、それ杏も賛成」

【先客万来】

杏「じゃあ、とりあえずその本棚がある部屋に行こう」

飛鳥「そうだね」

  ~~  

百合子「…………で、どうしているんでしょうか」

まつり「プロデューサーに『いつでも来ていい』って言われたからとりあえず来てみたのです」

杏「既に6つある本棚の1つが半分マンガで埋まっているという恐怖」

杏奈「……とりあえず、で持ってくる……量じゃない……」

まつり「あ、まだ他にも来てるのですよ?」

ガタッ

美奈子「やっほー、引っ越し祝いを作りに来たよ!」

乃々「隠れられる狭い場所がないなんて、むぅりー……もうもりくぼは帰ります……」

飛鳥「……いつの間に来たんだい?」

百合子「というか色々ツッコミ所がありすぎて」

【ラインナップ】

百合子「このマンガ、全部まつりさんが持ってきたんですか?」

まつり「引っ越し祝いに、家からちょっとだけ持ってきてあげたのです」

杏奈「……引っ越しじゃ、ないよ?」

紗南「へえ、ありがとう!」

飛鳥「しかし、少年マンガ系が多いね」

百合子「リボーン、テニスの王子様、ブリーチにDグレ……ジャンプ系が多いんですね……あ、このキャプテン翼は翼ちゃんに貸してましたね」

杏「……おや?」

杏奈「集英社だけじゃない……スクエニもあるみたい……ハガレンとか」

紗南「どうしたの?杏さん、変な顔して」

杏「……いや、なんでもない」

【疑惑は確信に】

杏「まつりさん」

まつり「どうしたのです?」

杏「……ろくせんきゅうひゃくにじゅうなな」ボソッ

まつり「……なんなのです?」

杏「復活、漂白、D灰、庭球」

まつり「…………いったい何を言いたいのです?」

杏「最近なら……バスケの赤黒、青黄とか?」

まつり「…………杏ちゃん、今日は姫のお城の地下室でお仕置きなのです、ね?」

飛鳥「ん?赤黒?ラクドス教団のボクを呼んだかい?」

百合子「っ!?……貴方も次元を渡り歩く者だったんですね」

杏奈「……あれ……デジャヴ、かも」

D灰は某方の文集でしったな

>>86

未来「あれ?」

翼「どしたの?」

未来「今、誰かによばれたような……」

静香「気のせいじゃないかしら」

未来「うぅーん……」

翼「それより、お昼どこにするの?」

静香「あっ、この近くに私のいきつけのうどん屋さんが」

未来「え、またうどん?」

【エンドレス】

比奈「どうもッス」

杏「あ、比奈さん、田舎どうだった?」

比奈「涼しくていい所だったッスね……ただ、この仕事のせいで新刊が……」

飛鳥「また明日から田舎に戻ると聞いたけど、それならこっちに帰って来なくてよかったと思うんだ」

比奈「ちょっと由里子ちゃんと相談したいことがあったっスよ」

百合子「私と?」

杏「あー、惜しいけど違う」

紗南「名前が同じだけだよ!」

百合子「あっ、そうですか……ところで、田舎ロケって、どんなことをやったんですか?」

比奈「そうスね……麦茶を飲んだりトロピカルジュースを飲んだり……えっと」

紗南「他には?」

比奈「えっと……麦茶を飲んで、トロピカルジュースを飲んで……あとは麦茶を…………」

杏「よしこの話は止めよう」

【世界線】

比奈「ところで杏ちゃん」

杏「どったの?」

比奈「杏ちゃんも一緒にアイスを食べてた気がするッスけど」

杏「あー気のせい気のせい」

紗南「どういうこと?」

杏「この世界線には大グロス単位で同じ味のアイスを食べさせられるような可哀想な双葉杏は存在しなかった」

百合子「世界線!?」

飛鳥「反応する場所が違うと思うよ」

【トラウマ】

紗南「あれ、そういえば杏奈ちゃんは?」

飛鳥「あそこで溶けてるよ」

杏奈「………………」ドロー

紗南「……あの、ちょっと人としての姿をキャストオフしてる感じの?」

百合子「杏奈ちゃん、暑さに弱くて……」

紗南「えっと、冷蔵庫に作り置きの麦茶が」

比奈「麦茶はやめるッス」

飛鳥「あ、冷凍庫にオレンジアイスが」

杏「よし、杏は家に帰るよ」

【トウマ】

冬馬「で、俺はどうしてこんなところまで呼び出されたんだ」

モバP「暇潰し」

冬馬「なんでだよ!」

モバP「俺だって暇なんだよ……みんな夜は早く寝ちゃうしさ」

冬馬「それがなんなんだよ」

モバP「旅館の部屋代と食事代は出してやるからさぁ……ロケが終わるまで何日か夜の暇潰しの相手になれよ……」

冬馬「やだよこんな何も無い所、夜は一人でゲームしてろよ」

モバP「協力プレイがしたいんだよ!」

冬馬「ネトゲでもやってろよ!」

こずえ「あれー?……おにいちゃん、だれー?」

莉嘉「P君のお友だち?」

冬馬「数日でいいなら、ここに泊まってやるよ」

モバP「よし」

【交渉成立】

冬馬「写真は」

モバP「原則全て持って帰っていい。その代わり、いいのが撮れたら俺にもデータで渡すこと」

冬馬「よし、乗るぜ」

ガシッ

モバP「お前の最高のショットを期待している」

冬馬「ああ、こずえちゃんの最高の一枚を撮って来てやるぜ」

【7月31日】

百合子「同人誌の進捗どうですか」

比奈「宿題の進捗どうッスか」

百合子「……」

比奈「……」

百合子「…………今の会話無かったことに」

比奈「そうッスね」

【ガールズバンド】

紗南「李衣菜さんたちがバンドやるんだって」

飛鳥「へぇ、バンド……少し興味はあるね」

紗南「もしバンドするとしたら、なんの楽器やりたい?」

杏奈「……杏奈……ベース、できるよ……?」

紗南「えっ、そうなの?」

百合子「たまにフェスで演奏したり」

飛鳥「プロがいるならボクらのバンドも安泰だね」

杏奈「……プロ?」

杏「その前に、バンドはやらないからね?」

【担当楽器】

紗南「あたしはやっぱりギターかな!杏奈ちゃんと一緒に演奏するの」

百合子「もし私がやるなら……キーポードでしょうか」

飛鳥「それじゃあボクはドラムを……おや、これだと杏さんが余ってしまうけど……どうしようか」

杏奈「……リードギター……と、サイドギター……とか?」

紗南「なるほど!」

杏「杏はテルミンでいいよ」

百合子「……えっ」

杏「手をふよふよさせるだけの簡単なお仕事です」

飛鳥「……とても個性的なバンドになりそうだね」

【8月1日】

愛海「おっぱいの日!というわけで無差別テロを……」

スカッ

千早「」

スカッ

藍子「」

スカッ

悠貴「」

スカッ

瑞希「」

千早「……連れて行きなさい」

晶葉「すまんな、うちのが」

ズルズル

愛海「いやあぁぁぁぁ!」

  ~~  

百合子「……わざわざここでやらなくても」

紗南「うーん、というか私達が使ってない部屋に引っ張っていかれちゃったけど……いいの?」

飛鳥「……使ってないならいいんじゃないかな」

杏「それより杏は、どうしてあの五人をこんなにタイミングよくここに集めちゃったか神様に問いかけたいね」

【8月2日】

杏「パンツの日だってさ」

百合子「二日続けて変な日が続きますねぇ」

春香「えっと……それで」

美波「どうして私たちが呼ばれたんですか?」

グリP「春香、お前旅先でもパンツはいてるよな?」

春香「……は?えっと、普通にはいてる……って何言わせるんですか!」

グリP「有事に備えて二枚重ねでパンツはいてるとか……」

春香「そんな訳ないじゃないですか!」

グリP「ならいい、戻ってよし」

春香「は、はぁ……」

モバP「最近、お前が友達の姉にパンツを借りたって噂が広まってるんだが」

美波「あの……えっと、その噂ってどこから……」

モバP「俺が広めた」

美波「えっ」

飛鳥「……わざわざここでやらなくてもいいと思うよ……あ、フルハウス」

まつり「ロイヤルストレートフラッシュなのです」

紗南「また負けた!」

【DLC】

杏奈「杏さん……おめでと」

杏「んー、むしろ杏は踊るの嫌なんだけどなー」

百合子「でも、折角選ばれたんですし」

飛鳥「そうだよ、一曲くらい本気を出してみるのもいいんじゃないかとボクは思うんだ」

杏「そうは言ってもなー……あ、じゃあこの中で一番小さな紗南が杏の代わりに踊ってくれればいいんだ」

紗南「んー、でも私、150くらいだから結構差があるよ?」

杏「10センチでしょ?そこは身長を可変式ってことにすればいいんだって、ほら、誰かの胸みたいに」

百合子「……怒られますよ?」

【可変式】

杏「可変式といえばさー」

百合子「これ以上怒られるようなこと言っちゃダメですよ」

杏「百合子の水着姿の写真見たけど、あれって78の」

百合子「っ!……杏さん!飴ありますけど食べますか?」

杏「んー、食べる食べるー」

紗南「口封じの現場を見たね」

飛鳥「飴で釣られてしまうところに一抹の不安を感じるね」

【KHAMEN】

紗南「すーふぃーんくすー♪」

ガチャ

泉「呼んだ?」

百合子「呼んでないです」

泉「そう?それじゃあ」

ガチャ

杏「何でいるのかなぁ……」

【探検の始まり】

杏「ここってさぁ、5LDKじゃん」

飛鳥「そういえば」

杏「二部屋しか使ってないじゃん」

百合子「残りはいつのまにか占領されてましたからね……」

杏「はい、カメラ」

杏奈「……?」

杏「お部屋訪問ついでにこの家のビデオ撮って来てよ、あますとこなく」

飛鳥「……どうしてそんなことをしなくちゃいけないんだい?」

紗南「それ賛成!じゃあ早速行こうよ!」

百合子「え、あ、ちょっ、まだこの本読み終わってなくて……」

杏奈「杏奈も……行かなきゃ、だめ?」

紗南「当然!さあさあっ」

飛鳥「でも杏さんは行く気はないんだね」

杏「厄介ごとに巻き込まれるのは勘弁」

飛鳥「……はぁ、でも、こういうのも非日常になると考えれば……いや、非日常にしては少し小さすぎる気もするけど」

杏「はーい、じゃあいってらっしゃーい」

紗南「いってきまーす!」

百合子「せめて!せめて栞は挟ませてください!」

バタバタ

杏「……ふぅ、これで杏は関わらなくていいんだよね」

グリP「ありがとうございます」

モバP「よくやった」

【PreciousなGrain】

紗南「というわけで、いざ進めやキッチン♪」

飛鳥「ずっと思ってたけど、大きいよね……全体的に」

百合子「冷蔵庫とかほぼ業務用の大きさですしね……」

紗南「戸棚の中はっと……なんだろうこの袋、ぎっちり入ってるけど」

杏奈「……小麦って、書いて……ある、よ?」

飛鳥「小麦があるのはいいとしよう、問題なのはその量だ。……なんで戸棚にギチギチに詰め込むほどの量が必要なのだろうね」

百合子「大量の小麦……はっ、もしかして怪物が攻めてきた時に粉塵爆発を起こせるように、かもしれません!」

飛鳥「……その非日常は流石にボクも期待しないかな」

紗南「あ、これ一つ一つ名前書いてあるよ?」

静香「ええ、使える分量は話し合って決めてあります」

杏奈「……えっと、静香ちゃん……いつから、そこに?」

静香「ついさっきよ」

【小麦は木下家と独占契約】

飛鳥「話し合い、か。どういうことだい?別に小麦粉くらい共用で構わないと思うんだけど」

静香「パン作り、お菓子作り、中華、そしてうどん……いえ、饂飩。各々の料理への欲望に従っていると際限なく小麦粉を使ってしまいかねないわ。そこで私たちは、個人で使える量を話し合って決めているの」

紗南「そ、そうなんだ……」

飛鳥「で、これが一ヶ月分の割り当て、ということかい?」

静香「……何を言ってるのかしら?」

百合子「飛鳥ちゃん、さすがにこの量を一ヶ月で使うなんて無理で……」

静香「一日分よ」

杏奈「……え?」

【来襲】

ガチャ

静香「……あれ、もうこんな時間」

???「わっほーい!今日もいっぱい作ってプロデューサーさんに持っていっちゃおーっと!」

???「フゴゴ……フゴゴゴ!」

???「今日は何を作ろっか……きゃっ」ドンガラガッシャーン

???「あっ、大丈夫ですか?」

???「えへへ、大丈夫だよ、愛梨ちゃん!」

百合子「……ここは危険です。早く次へ」

紗南「そうだね、全員退避!」

飛鳥「ラジャー」

杏奈「……了解」

【逃げ込んだ先は】

百合子「……ふぅ、ここまでくれば」

飛鳥「ここは、本棚が置いてあった場所だね」

紗南「そういえば、ここ二三日来てなかったけど」

杏奈「……流石に、そんなには、変わって……ない、と思う」

紗南「だよね!じゃあ」

ガチャ

文香「……お邪魔してます」

百合子「わぁっ!凄い……」

飛鳥「……気のせいかな?本棚が数倍に増えた気がするんだけど」

杏奈「埋め尽くされてる……?」

紗南「こんなにたくさん、比奈さんと文香さんの二人で持ってきたの?」

比奈「色んな人が持ってくるッス」

【この部屋の住人】

飛鳥「……しかし、色々なジャンルの本があるんだね」

文香「そうですね……プログラミングの解説書から歴史小説、レシピ集にホラー小説まで……幅広く」

比奈「こっちも、横山三国誌からまなマスまで手広くとりそろえてるっスよ」

百合子「……管理、できるの?」

文香「そもそも、この本棚に入れるかどうかは……私たちが読んで決めているので」

比奈「自分達で言うのもあれッスけど、中々の良書揃いッス」

紗南「えっ、てことはこの本、全部読んじゃってるの!?」

比奈「読んだことがある本もあるッスからね」

百合子「決めました……」

杏奈「……何を?」

百合子「私、この部屋の住人になる!」

文香「ぜひ」

紗南「帰ってきて!」

【双方向メディア】

文香「この部屋は、ただ本を所蔵する部屋では……ありませんので」

紗南「他にもあるの?」

比奈「これっス」ガタッ

飛鳥「なんだい?この箱」

比奈「この中に自作の小説・漫画・論文その他を入れたら、読んだ人からの感想が貰えるシステムっスね」

杏奈「……書いてる人……いる、の?」

比奈「うーん、今は響ちゃんの書いたラノベとペンネーム『ぼのの』さんのポエム集、匿名で自作のキリスト教説話集と……これも匿名でウミウシに関する論文があるっスね」

飛鳥「……いくらなんでも内容が濃すぎないかい?」

【脱出】

紗南「ふぅ……やっと出られた……」

飛鳥「いようと思えばずっといられるね、あそこは」

百合子「あぁ……私のオアシスが……天国が……」

飛鳥「また暇なときにに行こう、色々と面白そうな本も見つけたし」

杏奈「……あれ、響さんのラノベ……持って、きたの?」

飛鳥「ああ、一日なら借りていい、と言われたからね、ほら、利用者カードもある」

紗南「……利用者カード?」

杏奈「それじゃあ……次の部屋……行こ」

【お布団部屋】

百合子「お布団が敷いてある場所ですね」

飛鳥「一番何も無い部屋だね」

ガチャ

杏「おつかれさーん」

杏奈「……なんで、いるの?」

杏「ひまだったからー」

美希「すぅ……はにぃ……」

百合子「美希ちゃんまで……」

紗南「んー、ていうかさ、なんでこんな広いの?」

飛鳥「確かに、昨日までと比べても確実に部屋が広くなっているね」

百合子「……はっ、もしかして、これは次元を活用した新しい空間利用を……」

杏奈「……戻って来て」

【何も無い】

百合子「で、私たちは何をすれば」

杏「もう次の部屋いっちゃっていーよ」

飛鳥「随分と適当だね」

杏「早く寝たいから」

紗南「まー、じゃあ次の部屋行っちゃお行っちゃお♪」

杏「ほら、それに寝てる人を起こすのもなんだしね」

百合子「あー、美希ちゃんは多分ちょっとやそっとじゃ起きませんから」

杏「そう?」

【4つ目のお部屋】

百合子「こう、明らかに今までと違う空気が」

飛鳥「ここは、少し用心した方が良さそうだね」

ウィーン

紗南「そもそもなんで自動ドアになってるのさ」

【科学の最先端】

晶葉「やあ、この部屋を使わせてもらっているよ」

百合子「パソコンに機械に試験管に……なんですかここ」

瑞希「実験室です」

百合子「瑞希さん……どうしてここに」

晶葉「彼女の科学力も大したものさ、それに彼女には我々にない『アイデア』と『閃き』がある」

百合子「瑞希さん、そんなに科学ができるイメージはないんですけど」

晶葉「彼女のマジックは全て科学の応用だよ、『高度に発達した科学は魔法と見分けがつかない』……とは、アーサー・C・クラークの言葉だったかな」

瑞希「さいえんす・いりゅーじょにすとの、真壁瑞希だぞ。いぇい」

杏奈「……変な……肩書き、いらない、と……思う」

【自己紹介】

瑞希「この部屋のイカれたメンバーを紹介するぜ。やっほう」

紗南「……百合子さん」

百合子「瑞希さん、ああいう人だから……」

瑞希「機械担当、池袋晶葉さん」

晶葉「よろしく頼むよ」

瑞希「プログラム担当、大石泉さん」

泉「使わせてもらってる。よろしく」

瑞希「化学担当、一ノ瀬志希さん」

志希「にゃははーっ!にゃははははーっ!」

杏奈「……えっと……ハイテンション、な、人……だね?」

晶葉「色々あってな」

【自業自得】

紗南「何があったの?」

晶葉「プロデューサーに惚れ薬を作っていたら、配合を間違えたらしい」

瑞希「さらに、それを飲んでしまいました」

紗南「あちゃぁ……」

飛鳥「まあ、自業自得ってヤツだね」

百合子「え、これ、『惚れ薬』の部分は突っ込んじゃダメなんですか」

晶葉「彼女にとってはいつものことさ」

【かがくの ちからって すげー!】

杏奈「……今は、何、してるの?」

晶葉「君たちの事務所の三浦あずさに協力してもらって、次元拡張技術について研究しているところだ」

百合子「えっと……どういうこと?」

瑞希「三浦さんが迷うのは……無意識下で、次元を拡張し、その中を通っているからでは……と、いうことです」

飛鳥「何も分からないということはよく分かったよ」

晶葉「ちなみに、実験段階では成功している」

紗南「成功してると何かいいことがあるの?」

晶葉「部屋が広くなる」

杏奈「…………微妙」

【退出】

志希「うー……頭痛いー……」

晶葉「ふむ、そろそろ彼女が起きそうだな」

飛鳥「それじゃあ、ボクらは部屋を出るとするよ」

晶葉「もう少しくらいいても構わないぞ?」

飛鳥「怪しいクスリの実験体にはなりたくないからね」

晶葉「そうか、なら何か欲しいものがあったらいつでも来るといい」

瑞希「瑞希も、歓迎、するぞ」

泉「うん、まあできる範囲内でなら」

【つかの間の】

百合子「最後の部屋もここみたいに平和ならいいんですけど」

紗南「誰がいるんだろうねー」

ガチャ

亜利沙「監視対象者発見!」

愛海「揉むぜー超揉むぜー!」

杏奈「……」

ガチャ

飛鳥「ボクたちは何も見ていない、いいね?」

百合子「了解」

【応急処置】

紗南「えっと……どするの?」

百合子「鍵があればいいんですけど……」

杏奈「……晶葉さんに……聞いて、みる?」

飛鳥「まさか別れを告げた直後にあの部屋に舞い戻るとは思わなかったよ」

【困ったときのアキエモン】

晶葉「……というわけか」

百合子「どうにかなりませんか?」

晶葉「私も以前から、あの二人には手を焼いていたんだ……ちょうどいい、これを使おう」

飛鳥「……これは何だい?」

瑞希「いわゆる、デコイです」

紗南「でこい?」

晶葉「そう、科学の最先端をいくデコイだ」

【ムダ最先端】

志希「アタシがフェロモンの成分をつくってー」

晶葉「私が設計し」

泉「プログラムを組んで」

瑞希「組み立てた、ぞ」

晶葉「どうだ、我々の力を持ってすれば出来ない事などない!」

百合子「いや、あの、まずそれが何なのか説明お願いします」

【ジャパネットなんとか】

瑞希「まず、アイドルの匂いで、相手を撹乱します」

晶葉「それと同時にホログラムでアイドルを立体投影する」

瑞希「その場に応じた映像を、投影するように……プログラムを組んであります」

晶葉「一度の充電で72時間連続使用可能!駆動音も静かで気にならない!そして廃棄処理も簡単な自然に帰るプラスチック製!」

瑞希「今なら……セットで、もう一個……いぇい」

瑞希「さあ、今すぐ注文だ!」

泉「……何やってんの?」

【実演】

志希「あ、これもってってー」

晶葉「これをか?」

志希「そ、お代はプロデューサーさんの背広でいーよー」

飛鳥「……善処するよ」

  ~~  

???「やあ、そこの君たち」

亜利沙「あっ……あああなたは……」

愛海「で、伝説の……」

???「オーバーランクに興味はないかい?」

  ~~  

紗南「うっわー……凄いねアレ」

飛鳥「知ってるボクたちでさえ騙されそうだ」

【監禁】

???「さあ、君たちの部屋で楽しむとしよう」

愛海「はいっ!」

ガチャ

晶葉「ふむ、入ったな」

ヌリヌリヌリヌリ

杏奈「……それ、何?」

晶葉「彼女謹製、一度くっついたら三日間外れない超強力接着剤さ」

百合子「うわっ……」

【結末】

晶葉「案ずることはない、三日間経てば粘着力を失う」

飛鳥「科学は進んでいるんだね」

  ~~  

百合子「ふぅ、お腹空きましたね」

晶葉「ふむ、確かに……ちょうどいい頃合いだ、夜ご飯にするとしようか」

紗南「さんせーっ」

杏奈「……杏奈も」

  ~~  

百合子「晶葉ちゃんは料理は」

晶葉「料理なんてレシピ通りに作るだけさ、誰だってできる」

ガチャ

美奈子「いらっしゃーいっ!」

飛鳥「あ」

美奈子「五人様追加でーす!」

晶葉「……私は研究室で食べることに「とりあえず満漢全席五人分!」

晶葉「……私はお腹がすいていないのでな」

飛鳥「逃がさないよ」

【天性の才能】

蘭子「闇に飲まれよ!」

紗南「あ、蘭子ちゃんおひさー」

杏奈「……誰?」

杏「うちの事務所の娘」

蘭子「白き花を纏いし者よ、栄光は伝え聞いている」

百合子「そんな、私なんてまだまだですって」

蘭子「成程、同じ魔力を感じる……貴女も魔導書の持ち主か?」

百合子「えっ、なななんで分かるんですか!?……蘭子ちゃんも?」

蘭子「同じく。魔力の交流を行うのもやぶさかでは無いと思うが」

百合子「そうですね、じゃあ、また今度持ってきます」

飛鳥「……初対面で蘭子の言葉が分かる人なんて初めて見たよ」

杏「まぁ、同じような何かを持ってる感じはするよね」

【ある種の熊本弁】

杏「んー、杏はいつも通りHuFi使うよ」

百合子「じゃあ私もいつも通りRaBrにします」

杏奈「……紗南、は?」

紗南「うーん、GuBoとかどう?」

杏「……それって両立するの?」

紗南「Bo育てようと思って、あとヒーリングシェア」

百合子「ガルドミラ?」

紗南「そそそ」

杏奈「……でも、効率…………悪い?」

杏「Guとか運営にまたスキル下げられてんじゃん」

紗南「実用性じゃない!あたしはロマンが欲しいの!」

蘭子「彼の者たちはどの世界と交信しているのか?」

飛鳥「さあ、ボクには全く分からないね」

【どっちもどっち】

百合子「あっ、力比べ失敗した」

飛鳥「それじゃあ扉が開いて……うわ、よりによってコイツが」

百合子「えっと、サイコロ振って……はい、理解しました」

飛鳥「…………1D10」

百合子「………………今日はとことん出目が悪いですねぇ」

飛鳥「……まだまだ不定の狂気だから大丈夫、えっと……1D10ゲーム日」

百合子「……ちょっとサイコロ替えませんか?」

蘭子「……我の世界に存在しない呪文を扱うとは」

杏「んー、こっちの世界は杏にも分かんないや」

【光と影】

友紀「キャッツ優勝、おめでとーっ!」

杏「それはわかったからここでビール飲むのはやめよう」

奈緒「まだや……まだチャンスはある」

笑美「CSで怒濤の快進撃や……」

巴「もうちょい根性見せんけぇ!」

きらり「もう勝てないのにはなれてるにぃ☆」

百合子「で、この人たちは」

飛鳥「いま近づくのは危ないよ」

【神無月】

杏奈「10月……」

百合子「……なんで9月は30日しかないんでしょうか」

杏「9月担当の神様がサボりたかったんだよ」

飛鳥「2月のことかい?」

【神無月(例外あり)】

紗南「10月って神様がいないんだっけ?」

芳乃「そうなのでしてー」

百合子「……あれっ、いつから」

こずえ「ずーっと、いたよー……」

杏「あー……神無月なんて嘘だね、はっきりわかる」

芳乃「そうでもないのでしてー、やはり大部分の神は出雲へと集まるのが慣わしでしてー」

こずえ「こずえは、れいがい、なのー」

杏奈「……どういう、こと?」

杏「あー、分かんなくていいと思う」

【避けられぬ戦い】

奈緒「1ゲームや……もうちょいなんや……」

巴「この1ゲームは守りきらんと……」

奈緒「え?」

巴「あ?」

紗南「二位でも三位でもCSには行けるんでしょ?別に勝っても負けてもどっちでもいいと思うんだけど」

百合子「まあ、そう……なのかな?」

飛鳥「それをあの二人の前で言うのは止めた方がいい、消されるよ……物理的に」

【戦士ですから】

杏「うっわ……また風強くなってきた」

イソイソ

百合子「風よ騒げ!雨よ轟け!精霊の力、見せつけてやるときだ!」

杏「何言ってんのさ」

紗南「もうやめて!精霊たちはこんなこと、望んでない!」

杏「あ、乗っていく流れなんだ」

杏奈「百合子さん……いや、フェアリーナイト……これ以上、は……許されない」

杏「へー」

【中二ですから】

蘭子「」ソワソワ

モバP「蘭子の目がキラキラしてる」

飛鳥「まあ、日常からかけ離れた状態、いわば異常の時だ。彼女がああなるのも、僕には分かる」

モバP「確かに、子供の頃は台風ってテンション上がったなぁ」

蘭子「……はっ」

モバP「どーしたー?お腹でも空いたかー?」

蘭子「かの場所で精霊達が騒いでいる……行かなければ」

モバP「気のせいだ」

【二人まとめて誕生日ですよ!誕生日!】

響「誕生日だし、おすそわけするぞ!」

法子「今ドーナツを食べてるから」

響「これ、サーターアンダギーっていう沖縄の揚げドーナツなんだぞ!自分が作ったんだ♪」

法子「ドーナツ?」キュピーン

杏「……やっぱり、ドーナツなら何でもいいんじゃないか」

百合子「ドーナツだって言われた瞬間目の輝きが増しましたね」

【ドナキチにドーナツを与えた結果がこれだよ!】

響「さんぴん茶持って……うがーっ、お皿に山盛りだったサーターアンダギーが一個も残ってないぞ!」

法子「むぐ……むごっむぐっ……おかわり!」

響「もう無いぞ!」

【三連休】

紗南「何してた?」

百合子「三日間家にこもってオンラインセッションを」

杏奈「…………ボス、討伐」

杏「寝てたらいつのまにか終わってた」

飛鳥「外に出ようか」

【文化の日】

紗南「文化の日って、何の文化なの?」

杏「飛鳥文化でいいんじゃない?」

杏奈「……なるほど」

杏「納得されてもそれはそれでボケ潰された感じで困るんだけど」

【結論】

杏「休めればなんでもいいや」

百合子「そうですね」

【11月6日】

美里「プロデューサーが、少しなら遠出していいってぇ」

桃子「……それで、桃子はどうして連れてこられたの?」

美里「だってぇ、誕生日が同じだって聞いてぇ、運命かもぉって」

桃子「…………別に、アイドルなんてたくさんいるんだから、別に誕生日が被ったって奇跡でもなんでも」

美里「それじゃぁ、あったかい沖縄へ出発!」

桃子「へ!?美里さん!?桃子レッスンが……あっ、お兄ちゃん、助け……え、レッスンキャンセルしといた?なんで?どうして手を振るのお兄ちゃん!」ズルズル



モバP「いや、沖縄は遠出のレベルじゃねえから」

グリP「……この映像、こっそり録画して編集すれば売れるかな」

モバP「よし、行くか」

【原因】

紗南「うわっ、寒っ……最近急に寒くなってきたよね」

杏「これも全部乾巧ってやつの仕業なんだ」

百合子「ユグドラシル絶対許さねぇ!」

杏奈「……何……それ」

【一方】

光「…………」

麗奈「出番無いわよ」

光「ライダーの話題なのに!」

麗奈「アンタの知ってるライダーとは違うから、やめときなさい」

光「えー」

麗奈「ついでに、これからも出番はないわよ」

光「えっ」

飛鳥「マジかよドン・サウザンド最低だな」

【ポッキーの日】

百合子「買ってきました」

紗南「やったー!」

百合子「ポッキーにトッポにプリッツに色んな種類を買ってきたので、ご自由にどうぞ」

杏「わぁいお菓子、杏お菓子たいすき」

飛鳥「ふむ、グリコという一企業の戦略に踊らされているだけだとはいえ、あえて踊ってみるのも面白いのかもしれないね」

百合子「あ、ポッキーはロッテのお菓子です」

飛鳥「何だって」

【ポッキーゲーム】

愛海「ポッキーゲームしよっ!」

杏奈「……なんで?」

愛海「ポッキーの日だから!」

杏奈「…………ポッキーゲーム……何か……分かってる、よね?」

愛海「向かい合って、ポッキーの両端をそれぞれくわえて」

杏奈「…………うん」

愛海「揉むッ!」

杏奈「」

【おたんじょうび】

グリP「はい、ポッキー」

モバP「はい、プリッツ」

朋花「…………」

泉「…………」

グリP「…………」

モバP「…………」

朋花「…………」

泉「…………」

グリP「冗談ですごめんなさい」

モバP「プレゼントはこちらに用意してありますので」

>>174
ポッキー→トッポ

間違えた……グリコに消される

【宝探し】

百合子「アマゾンにもブックオフにも、もちろん普通の本屋にも売っていなかった本を、ふと入った古書店で見つけたときの喜びは、何物にも変えられないですね」

文香「……でも、その古本屋が……いつも、いくような所だと……逆に、どうしていままで見つけられなかったんだろう……って、残念な気持ちに」

百合子「そうなんですよ!」

杏「そもそも行きつけの古本屋なんて普通の人は無いよ」

【商売敵】

百合子「ブッ〇オフで本を買うと負けた気になる」

飛鳥「うーん、残念ながら、理解し難い考え方だ」

文香「ブッ〇オフ……あの店は……売り方を、間違えています」

杏「うん、本業にとっては切実な問題だね」

【Don't forget her】

杏奈「新オープニング……公開……だって」

杏「わー、バウンサー推し」

百合子「まあ、一応新クラスですし」

紗南「…………ガンナーは?」

杏「……彼は犠牲になったのだ……古くから続く犠牲……その犠牲にな」

【愛があってもどうにもならないことはある】

紗南「ガンナー……ずっと遊んできた私の相棒……」

百合子「ガルドミラGuBo計画は?」

紗南「10月のアプデで全部終わっちゃった……」

百合子「あっ……」

紗南「もう実戦じゃ……でも愛着が……」

杏「困ったらハンター、覚えておくといい」

杏奈「ブレイバーを……よろしく、ね」

百合子「バウンサーを極めて、早く私にもご教授くださいね」

紗南「やめて!」

【マーフィーの法則】

「1029円になります」

百合子「千円札と十円玉二枚と、五円玉が一枚に一円玉が…………一枚足りない!?……くっ、二千円だすしか無いというのね」

杏「一円くらい貸すよ?」

【世界で一番カワイくなりたい!】

茜「プリティでキュートな茜ちゃんが遊びに来たよ!」

幸子「フフーン、世界一……いえ、宇宙一カワイイボクと遊べるなんて皆さん幸せですね!」

茜「…………茜ちゃんが世界一可愛いんだよ?」

幸子「何を言ってるんですか、ボク以上にカワイイ女の子がいるはずがないでしょう?」

茜「むむむ」

幸子「むむむ」

「「宇宙一カワイイのはボク(茜ちゃん)ですよね(だよね)!」」

杏「よそでやれ」

百合子「まあまあ」

茜「くぅ、茜ちゃんと両雄並びたつ可愛さ……さっちーもなかなかやるね♪」

幸子「さっちーってなんですか……でも、確かにボクに勝るとも劣らない可愛さをお持ちですね」

茜「今日のところは引き分けみたいだね!また明日ここで会おうっ!」

幸子「ええ!ボクの勝ちでこの勝負を終わらせて見せましょう!」

飛鳥「……明日も来るのかい?」

紗南「みたい」

【サンタ】

紗南「誰か電話しない?」

杏「めんどくさい」

【それぞれのクリスマス】

紗南「クリスマス何してたー?」

百合子「イベマップ周回して赤箱掘りを」

紗南「クリスマス当日じゃなくてもできるじゃんそれ……」

飛鳥「クリスマスにちなんて赤緑のステロイドデッキを組んでたかな」

紗南「うーん、カードケームって分かんないなぁ」

杏奈「傲慢ちゃんの……好感度……上げ」

紗南「何言ってるのかすら分かんない」

杏「起きたら夜だった」

紗南「それはおかしいよねっ!?」

【大地の力】

杏奈「……そうだ……運命…………浄化、しなきゃ」

紗南「百合子さん、蘭子ちゃんつれてきて」

【人生インドア派】

紗南「お正月何してた?」

百合子「寒かったので家で厳選作業を」

紗南「だーかーらー、それはいつでもできるじゃん……」

飛鳥「次の年を迎えたからと言って、世界が何か変わったわけでもないのさ」

紗南「外出てないんだ……」

杏「あー、えっと……何してたっけ」

紗南「覚えてすらないの!?」

【2222年の初詣】

紗南「確かにあたしもゲーム好きだけど、ちゃんとお正月は初詣に行ったよ!ゲームの福袋も買ったよ!」

杏奈「……あ、杏奈も……初詣、行った」

百合子「杏奈ちゃんが行くって、なんか意外かも」

杏奈「お賽銭に…………パセリを……いっぱい」

紗南「まさかとは思うけど……ゲーセンは神社じゃないよ?」

杏奈「…………違うの?」

紗南「違うよっ!」

【I am a bread】

杏「それで、飛鳥は正月の間何やってたのさ」

飛鳥「パンになっていた……という表現で事足りるかな」

紗南「全然足りてないよ!」

>>193
【I am Bread】

【新キャラ?】

「よう」

ミリP「誰だお前」

デレP「俺だ」

ミリP「お前だったのか」

デレP「そうなんだよ」

ミリP「お前、そんな顔だったのか……」

デレP「さんざん一緒に仕事しておいて何を今さら」

【Pにも声がつく時代】

杏「プロデューサーの声はじめて聞いた気がする」

百合子「よく電話してるじゃないですか……」

【成人式】

紗南「せーじんしきかぁ……」

百合子「あと何年経ったら成人できるんだろう……」

杏「考えたら負けだよ」

【パラレルとは便利な言葉】

デレP「このプロデューサーはアニメ版とは異なる可能性があります」

ミリP「何を今さら」

デレP「って言わないと怒られるって杏が」

ミリP「なんだそりゃ」

飛鳥「人とは得てしてそう言うものだと思うよ」

ミリP「何を悟ったんですか」

飛鳥「常に相転移し続け、フラクタル螺旋を描きながら分裂と融合を繰り返すセカイのあり方……かな」

デレP「お前それ意味分かってないだろ」

蘭子「なんか格好いい!」

デレP「帰れ」

凛「良いところまで近づいているけど、大事なキーワードが足りないかな……『蒼』が」

デレP「お前も帰れ」

【タービンが回るなら大丈夫だな!】

飛鳥「こうして、セカイは今もボクらの知らないところで変化し続けているのさ」

ミリP「……こうして?どうして?」

飛鳥「でも大丈夫、タービンは回っているから」

蘭子「その真理へは未だ到達していないが……其の生成と消滅を繰り返し続ける限り凡そ安泰だな(よく分からないですけど、回っているなら大丈夫ですね!)」

飛鳥「それに、困ったらUNDOすれば大丈夫、全ては元通りさ」

蘭子「そ、其は確かに必然を……(えっえっ、えっと、えっと……?)」

デレP「杏ー、こいつ連れてって」

【ランドセル】

ミリP「ランドセル志保を特殊召喚!」

デレP「くっ……ならば俺は、ランドセル晴を召喚し迎え撃つ!」

ミリP「貴様、なかなかやりおる……」

デレP「お前もな……」

杏「ただ写真見せあってるだけじゃん」

【年に一度の】

『センター試験の一日目が行われ』

百合子「センター試験ですか……」

杏奈「……杏さん、来年?」

杏「大丈夫、来年は来ない」

飛鳥「……どういうことだい?」

ナナ「センター……あっ、共通一次のことですね!」

紗南「きょーつーいちじ?」

ナナ「……はっ」

杏「いや、それはさすがにおかしい」

【ランドセルは小学生が身に付けるものです】

デレP「ランドセル好き?」

ミリP「大好き」

【伏せ字の効果】

ミリP「新田さんの趣味ってなんでしたっけ」

美波「資格取得と、ラク「〇クロスだよ」

ミリP「あー、〇クロスか」

デレP「そう、〇クロスだ」

美波「あっ、はい……あれ?」

【〇の中身】

杏「ウィクロス」

デレP「カードになった美波は確かに欲しいけどそれは違うな」

紗南「メタグロス!」

デレP「趣味がメタグロスってどういうことだよ」

杏奈「……クロス……ビーツ」

デレP「この音ゲーマーめ」

百合子「クロスレガリア」

飛鳥「ダブルクロス」

デレP「…………すまん、知らん」

百合子「……ですよね」

飛鳥「……だろうと思ったよ」

【2月2日はツインテールの日】

百合子「なんというか……こじつけにも程があると思うんですけど」

杏「しゃーない」

紗南「ツインテール、いぇいっ!」

杏奈「杏奈も…………ツインテール」

飛鳥「……ボクにもやれと?残念だけど、キミも見ればわかる通りボクにはツインテールとやらをするほど髪は長くないんだ」

紗南「えー、髪伸ばせるじゃん」

飛鳥「…………まさかとは思うけど、エクステのことかい?」

杏奈「……うん」

杏「……楽しければいいんじゃない?」

百合子「そうですね」

【バレンタイン】

紗南「はいっ、チョコ!」

杏「杏は百合はちょっと」

紗南「ちーがーうーのっ!友チョコ!友チョコだから!」

飛鳥「いや、ボクも世界からズレていると日々実感する身だ、キミのそのマイノリティを受け入れようじゃないか」

紗南「だからっ!」

杏奈「…………杏奈、これ……食べても……ベストチョイス、しないよ?」

百合子「……貴方も、資本主義という愚かな原理に踊らされた被害者の一人なのですね」

紗南「むーっ……もーいいっ!このチョコは全部事務所のみんなにあげちゃうもん!」

「「「「ごめんなさい」」」」

【アニメを見て思うこと】

ミリP「芳乃ちゃん、声も動きも可愛いし物語の根幹に関わるような重要な立ち位置だとかすげー運営から推されてるよな」

デレP「…………は?」

ミリP「オープニングと第一話の伏線を全部芳乃ちゃんが回収していったときには感動で涙出てきた」

デレP「いや、ちょっと待……」

ミリP「そのくせ日常パートじゃ甘えてきたりぶおおーしたりもう最こうっ」ゴスッ

デレP「……早く回収しとけ」

まつり「うちのが迷惑をおかけしたのです」

【だいたい間違ってる】

桃子「百合子さん、それ、何読んでるの?」

百合子「これ?ノヴァ急報っていう、サンリオSF文庫の本なんだけど」

桃子「……サンリオ?へぇ、百合子さん、そういうの読むんだ」

桃子(……エスエフ?って、なんだろ……サンリオのキャラにいたっけ)

百合子「うん、面白いよ」

桃子「ふーん……桃子も、ちょっと興味あるかも」

百合子「えっ、百合子ちゃん、こういうの好きなの?」

桃子「べ、別にいいでしょ」

百合子「どこが好きなの?」

桃子「どこがって……絵じゃないの?」

桃子(……キャラクターの性格とか聞かれてるのかな)

百合子「絵……桃子ちゃん、凄いというかなんというか……あっ、そういえばカバーアート集持ってきてるけど、借りる?」

桃子「うん」

【だいたいこうなる】

文香「すごい……私の叔父の古本屋にも……ここまでは」

百合子「読みたいって話題に出したら、ファンの方が送ってくれたんです」

文香「これ、借りても……」

百合子「はい、もちろんです!」

文香「ディックがたくさん……素晴らしいです」

百合子「そういえば、さっき桃子ちゃんと話してたんですけど」

文香「はい」

百合子「この表紙が好きって言ってて……桃子ちゃん、どうしちゃったんだろう……」

文香「えっと……将来有望……なのでしょうか」

  ~~  

桃子「…………」

泰葉「桃子ちゃん、どうしたの?」

桃子「もうなにも信じない」

泰葉「桃子ちゃん!?」

【とりあえず箱で買う】

飛鳥「喉が乾いたね」

杏奈「空気……乾燥、してるし……」

デレP「飲み物ならあるけど、飲むか?」

飛鳥「うん、貰おうか」

杏奈「いいの?……ありがと」

デレP「はい、これ」

ドン

杏奈「…………箱買い?」

デレP「生茶24本、それに普通のペットボトルより多い555ミリリットルだからいっぱい飲めるぞ!」

飛鳥「……お茶の飲めないボクにこれを出すなんて、キミも皮肉が好きだね」

デレP「……あっ」

飛鳥「いいよ、キミが折角くれたんだ、飲まないのも失礼に値するだろう?ボクが苦痛に喘ぎながらこれを飲み干すのをキミは笑いながらそこで見ているといい」

デレP「いや、あの、マジすいません」

【とりあえず15本】

紗南「うぇー……レッスンきーつーいー」

百合子「紗南ちゃんも今日レッスンだったんだ…………」

紗南「うー、ハイポーションちょーだい……」

百合子「どこかで売ってないかなぁ……」

ミリP「栄養ドリンクならあるけど、百合子と三好さん、飲む?」

紗南「のむー」

ミリP「いっぱいあるから、たくさん飲んでいいぞ」

ちひろ「ミリPさん、それ15歳未満服用禁止です」

ミリP「えっ」

小鳥「それに、限度は一日一本ですよ?……あっ、プロデューサーさんもドリンクの用法・用量はちゃんと守ってくださいね」

ミリP「アッハイキヲツケマス」

【むっ、ドリンクを求める声がしました!】

ミリP「ていうか何でいるんですか」

ちひろ「エナドリスタドリを求める声が聞こえて」

小鳥「スパドリを欲しがってそうな気配がしたので」

ミリP「小鳥さんは仕事を終わらせてから出直してください、ちひろさんはちひろさんの事務所へお帰りください」

【一人でギャラリー】

杏奈「……まさか、の……3000……コンボイ?」

カタカタカタカタ

杏奈「……それは、ないか」

カタカタカタカタ

杏奈「…………」

カタカタカタカタ……シャーン

杏奈「……ふぅ」

杏「なんでさりげなくフルコンしてんのさ」

【君が指差しているのは冬の大三角】

紗南「わー、星きれーっ!」

百合子「冬は空気が澄んでるから……っていっても、もうすぐ春だけど」

杏「そんなことより杏は早く暖かい部屋の中に入りたいよ」

飛鳥「星に思いを馳せるなんて、ボクも中々のロマンチストのようだ」

杏奈「えっと…………シリウスと………………なんだっけ?」

百合子「冬の大三角?シリウスと………………えっと……あれがデネブアルタイルベガ」

杏「残念」

【時の流れは早い】

杏「あー、懐かしい曲…………いや、でも最近聞いたっけ」

百合子「そんな昔でしたっけ」

杏「んー、まだボーカルが変わる前でしょ?一期のオープニングだったから……2009年ぐらい」

百合子「うわー……年はとりたくないですね」

杏「それ、ナナさんの前で言ってごらんよ…………んー、でも何で最近聞いたような気がするんだろ」

百合子「シャッフル機能で流れてきたとか」

杏「あー、そうかも」

  ~~  

奈緒「んっ……くしゅっ!」

菜々「風邪ですか?」

奈緒「違うと思うけど……噂でもされてんのかな」

【製作はサンライズらへんで】

飛鳥「絶版だったTRPGが手に入ったから早速プレイしよう」

百合子「うん、でも、二人じゃちょっと少ないと思って」

飛鳥「思って?」

百合子「あと二人つれてきたよ」

春香「PL1といえば私!天海春香です!」

千早「私、こういうのはやったことがないのだけど……」

百合子「それで、どんなゲームなの?」

飛鳥「一人一台ずつロボットに乗って戦うゲームだね」

春香「帰る」

【よくあることです】

飛鳥「見かけてつい買ってしまったよ」

百合子「確かに、飛鳥ちゃんのデッキ強化には役立ちそうなカードかも」

紗南「ん?なになに、何の話?」

飛鳥「いや、欲しいものはつい衝動買いしてしまうという話さ」

紗南「ふーん、何買ったの?」

飛鳥「これだよ」

紗南「カード?そんなに高いの?1000円くらい?」

飛鳥「一枚8640円だ」

紗南「はっせんろっぴゃくよんじゅうえん」

飛鳥「これを四枚積みだね」

紗南「よんまいづみ」

【こたつじゃなくてもAFK】

紗南『何する?』

百合子『海底SH回そう』

紗南『おっけー、飲み物取ってくるからちょっと待ってて』

百合子『りょーかい』

  ~~  

百合子『argtdjydrfdddddddddddddddddddddddddddddddddddddddddddddddddd』

紗南「……あ、寝落ちしてる」

【縛りプレイの行方】

杏「武器何にする?」

杏奈「…………くじびき……プレイで」

杏「またアレ?まぁいいけど……えーと、どこやったっけ……」

杏奈「……これ」

杏「あーあったあった、それじゃあ、ひくとしよう」

杏奈「……うん」

ゴソゴソ

杏「……狩猟笛出たよ」

杏奈「…………杏奈も……笛」

杏「バランス悪くない?」

杏奈「……そう?」

杏「いや悪いよ」

【重量オーバー】

バキッドサッ

飛鳥「……何だか、凄く嫌な音がしたんだけど」

百合子「何となく予想できる気がする……」

  ~~  

飛鳥「本棚の板が割れるなんて、ボクの今までの短い人生の中では一度も見たことなかったな」

百合子「あ、あははは……」

杏「ていうか、本積みすぎ」

【よくある質問】

百合子「うーん……」

紗南「百合子さん、どうしたの?難しい顔してるけど」

百合子「雑誌のインタビューでアンケートを書いてるんだけど……この質問にどういう風に答えようか迷ってて」

杏奈「無人島に……持っていくとしたら……?……あ、これ……杏奈も……されたこと、ある」

飛鳥「その時は何て答えたんだい?」

杏奈「…………まず、行かない……って」

紗南「質問の意味ないじゃんそれ」

百合子「杏さん、なにかアイデアとかありません?」

杏「んー、T〇KIOとか?」

紗南「……うん?」

百合子「それです!」

紗南「待って!考え直して百合子さん!」

【誕生日でした】

百合子「私、昨日誕生日だったんです」

杏「あーうん、知ってる」

百合子「えっ」

杏「えっ?」

百合子「どうして祝ってくれないんですか!いつ祝ってくれるのかなーって待ってたのに!」

杏「だからちらちら杏たちの方見てたんだ」

飛鳥「祝わないのが、逆にちょっとしたサプライズになるかなと思ってね」

百合子「サプライズでもなんでもない……」

紗南「…………えっ、百合子さんの誕生日って昨日だったの」

百合子「その言葉が一番のサプライズ!」

【でも一作目から見てる】

紗南「時間損した……」

杏奈「……クソゲー……でも、発掘……した?」

百合子「ううん、二人で映画を見てて」

紗南「……映画?」

百合子「シャークネード・カテゴリー2」

紗南「こんなの新作で借りるくらいなら、中古のファミコンカセットでも買えば良かった……」

杏奈「……あぁ…………よく、あるよね…………一巻は、良作……なのに、二巻からは……ダメ……な、ゲーム、とかって」

紗南「ううん、一巻もダメだった」

杏奈「………………何で、見たの?」

【B級ハンター】

杏奈「……って、百合子さん……たちが」

飛鳥「へぇ、そんなことがあったんだ」

杏奈「……飛鳥ちゃん……そういうの、見る?」

飛鳥「いや、ボクはそういうのは好みじゃないな……ボクはもっと、ニンゲンの心が見えるようなストーリー重視の映画が好きなんだ……例えばフランス映画みたいな、ね」

杏奈「そう……なんだ…………えっと、なんだか……ゴメン……ね?」

飛鳥「いや、気にすることはないさ」

杏奈「……うん、じゃあ……おやすみ」

飛鳥「ああ、おやすみ」

ガチャッ

飛鳥「…………アサイラムか……久しぶりに見るのも良いかもしれないな」

【週末の朝四時の出来事】

紗南「おーきーてー」

杏「うぇ?……うぅ…………まだ四時じゃん…………杏は、惰眠を…………貪るんだー……」

紗南「えーっ、いいじゃん、起きよーよー」

杏「…………そもそも……なんで…………紗南は、おきてんのさぁ」

紗南「一回変な時間に起きちゃうと、それから寝れなくなることってあるでしょ?」

杏「…………はぁ?………………あー……紗南が…………起きちゃったんだ……………………でも、何で杏まで……起こすのさ」

紗南「あたしだけ遅くまで寝れないの、何かイヤ」

杏「………………あー……」

【それぞれの夜更かし】

杏「……はぁ、せっかくの週末だったのにさ…………起こすなら、別に杏じゃなくても良かったじゃん」

紗南「ううん、杏さんしかいなかった」

杏「うぇ?…………何、『二人はこうなるべき運命の下に産まれたのです』、みたいな………………あ、今の忘れて」

紗南「忘れないけど…………あたしが起きたときはもう、杏奈ちゃんはゲームしてて、飛鳥ちゃんは良くわからない映画見てて、百合子さんは本読んでたから」

杏「そもそも寝てないのかぁ」

【アイドル界期待の新星】

ミリP「と、いうことで765プロのカメラマンこと早坂そらさんをアイドルにする会が発足しました」

そら「えっ」

杏奈「杏奈も……いいと、思う」

そら「だから、あの後断って、というより、そもそもエイプリルフールの話題じゃなかったんですか」

ミリP「でも楽しそうに衣装来てポーズ撮ってたじゃないですか」

そら「あれは、まあ楽しかったですけど……やっぱり私はカメラマンですから」

紗南「んー、良くわかんないけど、別にアイドルやりながらカメラマンやっていいんじゃない?ウチにもカメラが趣味の藍子さんとかいるし」

そら「でも……」

慶「それで、どうして私は呼ばれたんですか?」

デレP「いい機会だし、そらちゃんと一緒にユニット組んでアイドルデビューしよう」

慶「私には無理です!」

【同率51位】

紗南「総選挙なんてなかった、いいね?」

百合子「アッハイ」

【休日のパパ】

杏奈「遊び……行こう?」

杏「やだ」

紗南「えーっ、行こうよ行こうよー」

杏「杏はー、外にー、出ないことをー、ここにー、宣言するぞー」

百合子「杏さん、二人とも杏さんと一緒にゲーセンに行きたいんです」

杏「むーりぃー」

飛鳥「まあまあ、彼女だって仕事で疲れてるんだ、ここは家でゲームをするのが最善だと思うけど」

杏「そだねー……じゃ、おやすみー」

紗南「ゲームしようよ!」

【その後三日間くらい流行った】

~♪

杏「あ、メール」

紗南『ごめんさない、今日はやっぱり遅くなりそうだから待たないでゲーム始めといて』

杏奈「…………ふむ」

  ~~  

プルルルル

紗南「はいはーい」

杏『紗南だけに?』

紗南「へ?」

杏『さっきのメール』

紗南「どういうこと…………あっ、何これ!?」

杏『ごめんさない』

紗南「打ち間違い!ただの打ち間違いだから!」

杏『ごめんさない』

紗南「やーめーてーっ!」

【キャンプ】

紗南「キャンプとかしない?」

百合子「クーラーが効いてたら」

杏奈「……ワイファイ……通じたら」

飛鳥「うん、二人の考えるキャンプはボクの思うキャンプと違うみたいだ」

杏「いいか!よく聞け!ここをキャンプ地とする……いや、何でもない」

紗南「?」

【黄金週間】

杏「ゴールデンウィークって黄金週間じゃん」

デレP「おう」

杏「だから杏は黄金の一時を過ごすんだよ」

デレP「何言ってんだ、時は金なり、だろ?さー仕事いくぞ」

杏「やだやだやだやだやーだー!」

百合子「大変だねぇ」ピコピコ

紗南「ねー」ピコピコ

ミリP「いや、くつろいでるところ悪いけど、百合子もこれから仕事なの忘れてないよな?」

百合子「え゛っ」

ミリP「覚えてなかったかー」

【ゴールデンウィークn日目】

杏「そうだ、明日休めば休みが来る」

紗南「もー、今日からちゃんと学校行ってる飛鳥ちゃんのことも見習おうよ」

百合子「飛鳥ちゃん、どっちかといえば杏さんと一緒にサボってそうな感じだったんだけど」

飛鳥「ボクみたいな子供がどんなに意気がって反抗しようが国家権力には敵わないし、良いこともない。教師の小言を聞いたりカウンセラーが家に来たりして面倒くさいことになるのが関の山さ。同じ面倒くさいでも、国家権力に逆らわないという点では学校にいく方がマシ、だろう?」

百合子「つまり、飛鳥ちゃんは小心者」

飛鳥「身も蓋もないことを言わないでくれるかな」

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