男「ちょ、学校にはついてくんなって言っただろ!?」 (89)

プリン「…」プルン

男「ぷるんじゃないよお前」

男「お前みたいなでかいプリン、誰かに見られたら…」

友「プリンでけええええええええええええええええええええ!!」

男「な?早速だよ」

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友「え?なにこれ!?なにこのデカいプリン!!」

プリン「…」タユン

男「えーっと、コイツはその…」

友「もしかしてこれ、お前んちのプリンなの?」

男「まあ、そうなんだけど」

友「へー、よく育てたなぁ、二メートルくらいあるじゃん」

プリン「…」プルンプルン

男「誇らしげに揺れるな」

友「何食ったらこんなデカくなんの?」

男「普通だよ、砂糖水とか」

友「そんなもんかー」ジロジロ

男「?」

友「いやさ、俺も昔流行った時に育てようとしたんだけど妹が食っちまって」

男「あー、確かに最初のうちは美味そうに見えるな」

友「?今だって美味そうだろ」

男「俺はもう四年も飼ってるから、流石にもうコイツが食い物には見えないんだよ」

男「ペットっつうか、家族?みたいな」

プリン「…」プルン

友「ふーん、そういやなんで学校に連れて来てるわけ?」

友「…もしかして、みんなに振舞ってくれるとか?」ジュルリ

男「振舞わねえよ!!今家族みたいなもんだって話しただろ!?」

男「コイツ、家から勝手についてきちまったんだよ」

友「勝手にねえ」

プリン「…」タユン

男「あーもー、どうすっかなー」

友「まあ今さら連れて帰ってる時間は無いし」

友「先生に言って一緒に授業受けるしかないんじゃないの?」

男「やっぱお前もそう思うか」

プリン「…」プルン

生徒1(デカい)

生徒2(でっかい)

生徒3(美味そう)

ヒソヒソ

友「みんなお前のプリン見てんな」

男「言うな、分かってたことだ」

ピザ「お、男くん、そのプリン、もしかして、君のかい?」ハアハア

男「そうだけど、誰にも食わすつもりはないからな」

ピザ「ま、まだ何も言ってないじゃないか」ハアハア

男「やかましい」シッシッ

女「男くん」

男「!女さん、な、何ですかい?」

女「さっきから気になってたんだけど、あのプリンって男くんのなの?」

男「い、一応」

女「すごーい!おっきいねえ、散歩とか大変でしょ」

男「も、もう慣れたから、別に」

女「実は私も飼ってるんだ、プリン」

男「そ、そうなんだ」

女「うん、牛乳ばっかりあげてたら真っ白になっちゃったけど、あはは」

男(牛乳プリン)

友(牛乳プリンか)

女「今度見せてあげるね」

友「うまくやりやがってこの!」

男「痛っ、おいやめろばか」

男(まあでも女さんと話せたのはラッキーだったな)ニヤニヤ

男「ありがとな、プリン」

プリン「…」ツーン

男「どうした?そんなに硬直して」

プリン「…」ツーン

男「?変な奴」

キーンコーンカーンコーン

教師「よーし、HR始めるぞー」

男「あの、先生」

教師「ん?どうした男…って」

プリン「…」タユン

教師「プリンでけえええええええええええええええええええ!!」

男「ですよね」

男「…というわけで今日だけ教室にいさせてやって欲しいんですけど」

教師「そういうことなら仕方ないな」

教師「他の生徒の邪魔にならんよう隅っこにいてもらうことになるが」

男「構いません」

男「良かったな、プリン」

プリン「…」プルン

友「しかしすげーな、お前のプリン」

友「普通に言葉理解してるし、まさか因数分解までできるとは」

男「たまに俺の宿題手伝わせたりしてたからな」

プリン「…」プルンプルン

友「いいなあ、俺もプリン飼おうかな」

プリン「…」プルンプルンプルン

男「あんまり揺れんな、鬱陶しい」

プリン「…」タユン

男「あ、俺の班今週当番だった」

友「配膳係か」

男「すまんがちょっとこいつの様子見ててやってくれ」

プリン「…」タユン

友「おお、任せろ」

男「食うなよ?」

友「食わねーよ!」

友「さて」

友「簡単に引き受けちまったけど」

生徒1(美味そう)ゴクリ

生徒2(美味そうだな)ゴクリ

生徒3(あのプリン、マジプリンプリン)ジュルリ

友「視線が怖い」

プリン「?」プルン

男「サンキューな、友」

友「おう、いいってことよ」

男「こいつちゃんと大人しくしてたか?」

友「ああ、良い子にしてたぞ」

プリン「…」プルン

男「そうか、偉いぞ」

プリン「…」プルンプルン

一同「「いただきます」」

女生徒「それにしてもデカいわね、男のプリン」モグモグ

男「最初は普通のプッチンサイズだったんだけどな」モグモグ

女生徒「それがここまで、はー、大したもんだわ」

プリン「…」プルン

男「今じゃ餌代もバカになんなくてさ」

女生徒「そういえばこの子のお昼は?」

男「あー、いつも昼は抜いてるから」

女生徒「そうは言っても可哀想じゃない?みんな食べてるのに」

男「でもなあ、あげる餌もないし」

女「うちの子は牛乳をあげると喜ぶけど」

女「ほら」スッ

プリン「…」プイッ

男「ごめん、こいつ甘いものしか食わないんだ」

女「そうなんだ」

不良「ならこれでどうだ」スッ

男「そ、それは…!」

不良「森○のミルクキャラメルだ」ニヤリ

プリン「!!!」

プリン「…」プルンプルンプルン

女生徒「めちゃめちゃ興奮してるね」

男「こいつキャラメル大好物なんだよ」ハア

女「あはは、可愛い」

不良「三つか?三つ欲しいのか?この卑しんぼめ」

プリン「…」プルンプルン

男「あの、あんま変な食べさせ方しないでくれるか?」

不良「ああ、わりい、じゃあアレだな」

不良「『待て』!!プリンちゃん『待て』だ!」

プリン「…」ピタ

男(プリンちゃん?)

女生徒(ちゃん付け?)

不良「待てだぞー」

プリン「…」

不良「…」

プリン「…」

不良「良し!」

プリン「ッ!!」グニイ

ズルッ!!

不良「!?」

女生徒「!?」

ギュバッ!!ガシッ!!バチュンッ!!

プリン「…」

プリン「…」モッリュモッリュ

プリン「…」ゲフウ

不良・女生徒「…」

不良・女生徒(ほ、捕食シーン怖えええええーーー!!!!)

女「ふふ、男くんちのプリンは食欲旺盛だね」

男「ったく食い意地張りやがって」

プリン「…」タユン

男「ごめんな、驚かせちゃって」

女生徒「う、うん」

不良「べ、別にそんなでもねえよ」

男「普段はもっと落ち着いて食うんだけどさ」

女「でも羨ましいな、うちの子も飼い始めてけっこう経つけどここまで大きくないもん」

男「大きさなんか、面倒なことが増えるだけだって」

女「そうかな、例えばこれだけ成長してれば、上に乗ったりしても大丈夫なんじゃない?」

男「…ああ、乗れるかもね、試したことないけど」

女生徒「うっそ、それすごい楽しそう」

男「でも、プリンに負担がかかりそうなことはあんまり」

女「大切にしてるんだね、その子のこと」

男「ん、まあ」

プリン「…」プルン

男「次は体育か」

友「早く着替えようぜ」

男「ああ」

友「そういやプリンはどうすんの?」

男「教室に待たせとく」

男「一緒にいると流れ球が怖いし」

友「そうか今日サッカーの日だもんな」

男「配膳の時も大丈夫だったし、一人で待てるよな?プリン」

プリン「…」プルン

体育教師「次、不良!」

シーン

体育教師「あ?なんだアイツまたさぼりか…」

生徒「先生、ピザ君もお腹痛いって保健室行ってます!」

体育教師「腹痛?どうせまた食い過ぎたんだろ」

どっ!!わはは!!

体育教師「よし!じゃまずはランニングからいくぞー!」

一同「「はーい」」

友「しっかしお前も過保護っつーか心配性だよな」

男「ん?」

友「隅っこで待たせとけばボールなんか飛んでこないだろうに」

男「まあな、でも…」

男「校庭って埃っぽいし、直射日光もあんまりプリンには良くないんだよ」

男「って、こういうのが過保護っていうのか、はは」

友「…」

男「おかしいかな?俺」

友「いや、むしろ感心したわ」

友「ほんとに大事にしてんのな」

男「…」

男「実はな、あのプリン」

男「俺の命の恩人なんだよ」

友「え?」

男「あれはまだ俺が小学生だった頃」

男「近所に凶暴なので有名な犬がいてな」

友「お、おお」

男「よせばいいのに時々からかって遊んでたんだよ」

友「まあ気持ちは分かるわ」

男「それで、俺が飼い始めたばかりのプリンを初めて散歩に連れてったあの日…」

男(小)「へいへーい!怖いかポッター!怖いかポッター!」

犬「うううううぅぅ…!!」

男(小)「びゅーん、ひょいよっ!」

男(小)「なんつってね、な~んつってね!」ゲラゲラ

犬「がうっ!!がうっ!!」ガシャンガシャン

男(小)「はっ、そんな吠えたって意味ねーからー」

男(小)「お前繋がれてますからー!残念っ!!」

犬「ワォっ!!ワオッ!!ううううう!!」ガシャンガシャン

ズボッ…!!

犬「?」

男(小)「?」

男「それは、鎖を固定する杭が地面から抜ける音だった」

友「どうでもいいけどお前ホントクソガキだったのな」

男「楔から解き放たれた犬は猛然と俺に襲い掛かってきた」

友「まあ小学生にそんだけ舐められたら無理ないわ」

男「そして猛犬は、半ズボンから露出した俺のふくらはぎにおもっくそ食いついた」

男「…あれは正直死んだと思った」

友「それで、どうなったんだよ」

男「ああ、すっかりパニックになって泣き叫ぶ俺を救ってくれたのは」

男「プリンだった」

友「やっぱそうなるわな」

男「俺を助けるために、生後二週間のプッチンサイズでプリンは犬に立ち向かったんだ」

友「結果は?」

男「半分食われた」

男「プリンの半身が食われてる間に、俺達はなんとか逃げることができた」

友「犬ってプリン食っていいんだっけ?」

男「それは知らん、知らんが美味そうに食ってたぞ」

友「さいですか」

男「その後俺は食われたあいつの看病を不眠不休で三日間続けた」

友「お前も怪我してたんだろ?大丈夫だったのか」

男「そんなもんあいつの無残な姿に比べれば屁みたいなもんだったさ」

男「カラメル部分なんかほとんどなくなっちまってたからスーパーに急いで買いに行ったし」

男「傷口には水あめを定期的に塗ってやった」

友「甲斐甲斐しいな」

男「まあそんな俺の努力が実を結び、プリンはなんとか意識を取り戻した」

男「弱々しくプルンと揺れるその姿を見て」

男「俺はあいつ(プリン)を一生守ると誓ったんだ」

友「なるほどなー」

友「お前がプリンにこだわる理由はわかったけど」

友「もったいないよなー」

男「何が?」

友「あんなにデカくて美味そうなのに、誰も食べられないなんて」

友「ホントに少しも食いたいと思わないのか?男」

男「それは」

体育教師「おい!!男!友!」

体育教師「お前ら真面目にやらんと後で成績表が怖いぞ!!」

友「へーいへい」

男「…」

同時刻
男の教室

プリン「…」

プリン「…」

???「…」ハアハア

プリン「…」タユン

???「ぷ、ぷぷ、プリンちゃーん」ハアハア

プリン「?」タユン

???「可愛いねえ、可愛いよ、ほんと」ハアハア

???「食べちゃいたいくらいに」

プリン「!」プルッ

友「あー疲れた、どうして人は球を蹴るのに夢中になるんだろうな」

男「球体が嫌いなんだろ、本質的に」

ガラガラ

男「いい子にしてたかー?プリン」

プリン「…」ユラユラ

男「プリン?」

プリン「…」プルップルッ

男「!!」

男「な、そんな…」

友「どうした?男」

プリン「…」ユラユラ

友「!あっ」

男「…ッ!!!!」ギリッ

男「俺の…」ゴゴゴゴゴ


男「俺のプリン食ったのァ!!」

男「誰だアアアアアアアアアアアアアアーーーッ!!!!!!!」

男「てめえか!??!ああ!?それともてめえええかああ!??」

生徒「ひいッ!!」

友「お、おい落ち着けよ!男」

男「これが落ち着いていられるかァ!!」

男「他人のプリン盗み食いするような奴ァよう!!」

男「殺されたって文句は言えねえや!!なあ!!そうだろ!?」

友「だ、だから落ち着けって」

友「人間が食ったとは限らないだろ?鳥とか、虫とかにかじられたのかも…」

男「この切断面を見ろや!!どう見てもスプーンのそれだらうが!!」

男「ちくしょう!!ちくしょう!!ひでえことしやがるっ!!」

男「プリン!!誰だ!!誰に食われた!!」

男「いるんだろ!?この中に!!」

プリン「…」プルプル

男「なんでだプリン!なんで犯人を庇う!」

プリン「…」ユラユラ

委員長「なあ、プリンが食われたのって、体育の時間だろ?」

委員長「だったら犯人候補は二人に絞れるじゃないか」

一同「「な、なんだってー!!」」

委員長「俺もこんなことは言いたくないけど」

委員長「その時間アリバイがないのは、授業をさぼってた不良と、腹痛で休んでたピザしかいない」

不良「あんだァ?俺はずっと屋上にいたんだっつーの」

ピザ「ぼ、僕はずっと保健室にいたよぅ」ハアハア

委員長「それを証明できるものは?」

不良「ぐ…」

ピザ「な、ないけど」

男「オマエラカ…?」ユラリ

不良・ピザ「ひっ!」

男「オマエラガクッタノカ?」

不良「お、俺じゃねえ!!俺が体育の時間にプリンを食うことは不可能だ!!」

不良「何故なら俺はその時…」

不良「花子(牝牛)の出産に立ち会っていたから!!」

一同「「!?」」

不良「俺の実家は畜産やっててよ」

不良「時々授業抜け出して手伝いに行ってんだ」

委員長「そ、その証拠は?」

不良「ここんとこ学者先生の依頼で映像撮ってるからよう、それで証明できると思うぜ」

委員長「な、なんてこった、不良どころかとんだ孝行息子じゃないか」

不良「よせよ、チッ!カッコつかねえな」

委員長「それじゃあ犯人は…」

男「…」ギギギ

ピザ「ぼ、僕じゃないって」

ピザ「だって僕は…」

ピザ「卵アレルギーだからっ!!」

委員長「ピザが卵アレルギー?」

不良「嘘つけ!!だったらてめえなんでそんな太ってんだ!!」

ピザ「す、すんごい偏見だよう!!?」ガビーン

ピザ「別に卵を食べれなくったって太る奴は太るんだよう!」ハアハア

委員長「証拠は?」

ピザ「掛かり付けのお医者さんに聞けば証明してくれるよう」ハアハア

ピザ「だいたい僕はひとかけらだって卵を食べたら発作が起きるんだ」

ピザ「プリンなんか食べられるわけないじゃないか」

男「プリン…なんか?」ゴゴゴゴゴゴ

ピザ「あ、いやいやいや!!別に僕はプリンを卑下したわけじゃ!!」アセアセ

委員長「ううむ、しかしこうなると外部犯…」

委員長「他クラスの生徒や教員を疑う必要も出てきたな」ムムム

男「待ってろよプリン、犯人は絶対に見つけ出して償いをさせてやるからな」グググ

プリン「…」タユン

男(プリン…こんなに酷く抉られちまって、可哀想に)

男「ん?」

男(プリンの傷口の表面、このテカりは…)

友「どうした、男」

男「あ、いや、なんでもない」

男(まさか、な)

友「結局犯人は見つからなかったな」

男「ああ」

女生徒「酷いことするよね」

女生徒「いくら男のプリンが美味しそうだからって」ジー

プリン「…」タユン

友「見過ぎ、見過ぎ」

女生徒「!じょ、冗談!冗談だってば、あは、あははは」

女生徒「じゃあね、友、女、バイバイ」

友「おう、また明日」

女「バイバイ」

女生徒「男も、元気だしなよ?プリンだって男のそんな顔見たくないと思うよ」

男「そうだな」

女生徒「じゃね」バイバイ

友「じゃ、俺もここまでだ」

友「またな、男、女さん」

男「ああ、またな」

女「さよなら、友君」

男「…」

女「…」

プリン「…」タユン

男「女さん」

女「うん」

男「どうしてあんなことしたんですか?」

女「…」

女「へー、男くんは、私を疑ってるんだ」

男「…」

男「今日の体育、男子はサッカー、女子は水泳でしたね」

女「…」

男「そして女子の中で水泳を休んだのは、女さんあなただけです」

女「そんなの、なんの証拠にもならないじゃない」

男「プリンの…」

プリン「…」タユン

男「プリンの傷口の表面には、水あめが塗ってありました」

女「…」

男「犯人はおそらくプリンの生体に詳しい人物です」

男「そして」

男「本当はとても優しい人なんじゃないかと思います」

女「…どうして?」

男「それは」

男「プリンが、今もずっと、犯人を庇い続けているからです」

――

女「ごめんね、ごめんね」ポロポロムシャムシャ

プリン「…」

女「痛いよね、辛いよね」ムシャムシャ

女「でもダメなの!!我慢できないのおおおおおおお!!」ムシャムシャ

プリン「…」

――

女「!」グッ

女「男くんが!!男くんが悪いんだよっ!!」

女「こんなっ!!こんな美味しそうなプリン学校に連れてきて!!」キッ

プリン「…」タユン

女「しかも、一度も食べたことないって、そんなの、そんなの…」

女「がッがッ我慢できるわけないじゃない!!」

女「ねえ?どうして食べないの?」

女「男くんはどうしてこんなに美味しいプリンを食べないの?」

女「プリンはね?いつでも食べてもらいたがってるんだよ?」

女「うちのニュウちゃん(女のプリン)だって私が食べてあげるといつもとっても嬉しそうな顔するのよ」

女「だって当たり前よね」

女「プリンは『食べ物』なんだもの!!」

女「『ペット』でも!『家族』でもないんだから!!」

男「…」

男「言いたいことは、それだけですか?」

男「歯、くいしばってください」

女「!」ギュッ

パシイン!!

男「二度と俺のプリンに手ぇ出すんじゃねえッ!!」

男「わかったかァ!!!?」

女「…」

女「ひっ、ひっ」

女「ご、ごめんなさいッ!ごめんなさいぃ!!」ウワーン

男「…」フウ

男「女さんのニュウちゃん、いつか見せてくださいね」ニコッ

男「…」トボトボ

プリン「…」プルン

男「あーあ、今日は色々あり過ぎてなんか疲れたな」

プリン「…」プルン

男「つーか普通に失恋だよなコレ、はあ」

プリン「…」プルン

男「まっ、とにかくこれでわかったろ?」

男「外は危険が一杯だからな、もうついてくるんじゃないぞ」

プリン「…」タユン

男「タユンじゃないよお前はまったく…」

―男くんはどうしてこんなに美味しいプリンを食べないの?

男「!」ハッ

プリン「?」プルン

男「…」ゴクリ

―プリンはね?いつでも食べてもらいたがってるんだよ?

男(やめろ!!なにを思い出してるんだ!俺は…)

男「…」ハアハア

プリン「?」プルルン

男「…」グググ

男(駄目だ!!やめろおおおおおおおおおーーーー!!)

男「馬鹿野郎!!」

バチイイン!!

男「はあっ、はあっ」

男「危ない危ない」

男(もうちょっとで理性を失う所だったぜ)

プリン「意気地なし」ボソッ

男「え?」

男「ぷ、プリン?」

プリン「…」

男「気のせい、か?」

プリン「…」プルン

男「そ、そうだよな、はは」

男「さて!帰ったら一杯食べて傷を癒さなきゃな!」

男「今日の夕飯はチョコレートフォンデュだ!!」

プリン「!!!」プルンプルンプルンプルン

男「おいおい、そんなに揺れると崩れちまうぞ」

プリン「♪」プルン


おわり

なんでこんなことに
多分どっかの神様のせいですね
おやすみなさいッス

テス

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