【艦これ】 文月「7月だよぉ~♪」 【SS】 (271)


   にゃーん・・・・・



文月「―――……暑いなぁ~」ウーン・・・

皐月「暑いねー」グデェ・・・

長月「暑いなぁ」ハァ・・・


  みーんみんみん・・・・・


文月「夏だねぇ~」ゴローン・・・

皐月「まごう事無き夏だよ」ペターン・・・

長月「セミ鳴いてるしな」ジー・・・


  カーン・・・カーン・・・カーン・・・・・


文月「水無月ちゃん元気かなぁ~」ボー・・・

皐月「多分元気だと思うよ」ムゥ・・・

長月「連絡を寄越さないのは無事な証拠って言うからな」コクッ・・・


    ポッポー・・・・・


文月「うー……アイス食べたいよぉ。冷たーいあいすきゃんでぃ」ウヘェ・・・

皐月「ボクはカキ氷が良いな。れもん味」ウンウン・・・

長月「私はソフトクリームが良い。抹茶味」フフフ・・・

文月「じゃあ購買行こぉ~」スタッ・・・

皐月「えー……此処はジャンケンで負けた人がまとめて!」ニヤッ・・・

長月「さて、文月。コイツは置いて行こうか」スタッ・・・

文月「ふふふ。は~い」ヒョコヒョコ・・・

皐月「じょ、冗談だよぉ。置いて行かないでー!」アタフタ・・・

長月「やれやれ。さっさと来い」クスクスッ

文月「えへへっ。早く行きましょ行きましょ~」トコトコ・・・






  キャッキャ・・・フフフ・・・フンフーフーン・・・・・~♪






長門「―――どれ……購買にでも行こうか。あぁ何故か無性にアイスを買いたい気分だ。ハイエースにぎゅうぎゅう詰めで」スタッ・・・ハァハァ・・・

川内「さぁてと……夜戦にゃ早いけど夜食の支度でもしとこうかなぁ。何かやたら冷たくて柔らかいモノ喰いたい気分」コソコソ・・・グヘヘ・・・

矢矧「お前らいい加減に―――ってもう居ない!? 誰か陸奥と神通呼べッ!!」アタフタ・・・

榛名「あ、もしもし。憲兵ですか? ちょっと危ない大人が子ども付け回してまして……ええ。至急お願いします」Pi!

夕張「そこの二人ー。駆逐嗜好趣味(ロリコン)二人ー。止まりなさーい! ちょっと司令室まで御同行頂けますかーっ!」オイコラッ!


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1404222773

※注意!


・艦これ初投稿です。亀スレです。特に書き溜めとかしてないんで徒然書いていきます。

・目標:3レス/day。ほのぼのスレッド。

・安価お願いするかもしれませんので犯罪にならない程度に協力お願いします。

・提督は半分不在みたいなもんです。秘書艦はローテー。

・最後に―――裸で無言状態の、文月と雷電姉妹と若葉を見分けられるという方は出頭してください。


それではボチボチお付き合いください。

      ~ 暦 ~



   ミーンミンミンミー・・・クーマクマクマクマー・・・・・



文月「ほわぁ~。動きたくないよぉ」ムキュー・・・

皐月「右に同じだなぁ。夕方の方が暑い気がする」

文月「そうだねぇ~。あぁでもお仕事残ってるんだったぁ!」ノォー・・・

皐月「そういえば今日は文月が秘書艦だったね」

文月「う~ん……各月一日は睦月型の娘が絶対担当って安直過ぎるよぅ」ハァ・・・

皐月「ボクも5月の一日秘書だったなぁ。ボクらはまだしも、三日月と望月なんか毎月3日と15日だよ」ハハハ・・・

文月「うひゃ~。キッツいねぇ」

皐月「ハハハ。やっぱ二人とも軽く怒ってたよ。あ、でも長月と菊月はどっちも9月だよね。どうするんだろう?」ウーン・・・

文月「多分だけど、九月九日(菊の節句)が菊月ちゃんだと思うなぁ~」

皐月「なるほど。文月、賢いね」

文月「えへへぇ。しれーかんの考える事はお見通しなんだよぉ~」エッヘン!

皐月「はいはい。因みに先月は……あっ」

文月「うん……水無月ちゃんの筈だったね」ショボーン・・・

皐月「えっと…―――…まぁその内来るさ! ボクらもこうして会えたんだもん!」ポンッ・・・

文月「皐月ちゃん……ありがとっ」ニコッ

皐月「うんうん。しっかし、8月と飛んで10、11、12月は居ないよね」

文月「きっとそこんとこまで考えてないと思うなぁ。しれーかん単純だし」

皐月「そうだね―――そろそろ司令室行かなきゃ拙いかな」チラッ

文月「ほわっ! もうこんな時間! 急がないと……行ってくるね!」パタパタ・・・

皐月「気を付けてねー」ノシ"






  カナカナカナカナカナカナカナカナ・・・ナカチャンダヨー・・・・・






長門「ビッグ7……大きい・7……大きい=私&7=文月……ハッ! 閃いたッ!!」バッ!!

陸奥「通報したわ」Pi!

     ~ 渾名 ~



   わんわんおー・・・・・



文月「むーちゃん」ドンッ!

睦月「……、」カキカキ・・・

文月「むーちゃんっ!」グイッ・・・

睦月「……、」メモメモ・・・

文月「むぅ~~~~~~~ちゃああーんんんっ!!」グイグイッ!

睦月「……へ?」キョトン・・・

文月「だからぁ! むーちゃんなのっ!」エッヘン!

睦月「いやいや、何がよ?」ポカーン・・・

文月「『むつき』だから『むーちゃん』なんだよぉ~」エヘッ

睦月「はぁ。そうなんだぁ……旧暦(旧月)から『月』を抜いただけですねー」ハハハ・・・

如月「んもぅ。この子ったらまた面白い事思い付いちゃってぇ」フフッ

文月「如月ちゃんは『きぃちゃん』ね! 弥生ちゃんはぁ~……えっとぉ」ウーン・・・

弥生「文月。無理に考えなくても良いよ」タラー・・・

文月「んとぉ、え~とぅ……やーちゃん、は何か変だから……『やーちん』! 弥生ちゃん、『やーちん』だよ!」キラキラ・・・

睦月・如月・卯月「「「ぶはっwwww」」」クスクス・・・

弥生「うっ……せめてもう少し可愛くして欲しい」ハァ・・・

卯月「弥生っちが柄にもなくメルヘンな事言ってるぴょん。あ、うーちゃんはうーちゃんですよねっ」フフッ

文月「うーん。それじゃあ面白くないからぁ~……弥生ちゃんとお揃いで『うーちん』ですっ!」ビシッ!

卯月「」

弥生「ざまぁみろ」フフフ・・・


   にゃんにゃんお・・・・・



文月「それでそれでぇ~。皐月ちゃんは『さっちゃん』。水無月ちゃんは……水無月ちゃんは……『みなちゃん』……うん」ハァ・・・

睦月「ふ、文月。あの子も、夕月も大丈夫だからあんまり心配しないの」ポンッ・・・

文月「うん…―――…えっとそれじゃあ長月ちゃんは……『ながちゃん』? 何か変だよねぇ~」ウーン・・・

如月「それだと那珂さんみたいねぇ。『なっちゃん』で良いんじゃないかしら」

文月「そうだね! 次は菊月ちゃん……『きくちゃん』? あっ! 『おきくちゃん』って可愛いよ!」キラキラ・・・

弥生「……私もそういうのが良いなぁ」ボソッ・・・

卯月「」ウーチャン・・・ウーチン・・・

文月「んでんでぇ~。三日月ちゃんは『みかちゃん』! 望月ちゃんは、もーちゃん……より『もっちー』だね!」フフッ

睦月「なるほどなるほど。独創性豊かだなぁ(棒)」アハハ・・・

如月「他の艦娘でも同じアダナになっちゃうっての考えないのがこの子らしいわねぇ」ウフフッ

弥生「……ところで、文月」ジー・・・

文月「夕月ちゃんは『ゆうちゃん』で……ほわぃ?」キョトン・・・

弥生「秘書艦の仕事中、ずっとそんな事考えてたの?」ジトー・・・

文月「んー……へっ? 秘書艦? 私……あー! 今日秘書の日だったぁ~!!」ウキャパー!!

睦月・如月・弥生(((ダメだこの子)))タラー・・・

卯月「」ウー・・・チン・・・・・




  ミンナーテツダッテェー・・・ワイヤワイヤ・・・・・




長門「んっ。さっき文月くんが私を呼んだな。『ながちゃん』って言ってた。間違いない」スタッ・・・

武蔵「オマエじゃない座ってろ」ガシッ・・・

川内「じゃあ私の助けを求めてるねっ! 『やーせん』って言ってた!」ガタッ・・・

那智「落ち着け。オマエの耳が腐ってるだけだ」ガシッ・・・


     ~ 制服 ~



   ツクツクボー・・・ツクツクボー・・・・・



文月「ふにゃ~……制服脱ぎたいよぅ」クテェ・・・

菊月「あぁそうだな。流石にこのシーズン、長袖制服は辛い。特に私達は漆黒カラーだからな」フゥ・・・

三日月「し、漆黒カラーって何ですか?」ハハハ・・・

望月「おきくが厨なのは今に始まった事じゃないでしょー」チラッ・・・

菊月「望月、別に私は気取ってる訳じゃなく……って『おきく』とは何だ?」タラー・・・

望月「ふみ(文月)が付けた渾名」クイッ・・・

三日月「この前、睦月型の皆に付けてましたもんね」フフッ

文月「えへへぇ。私も『ふみちゃん』って呼んで貰ってるんだよぉ~。長門さんが付けてくれたんだぁ!」ニパー!

菊月「えっ。それは」チラッ・・・

望月「お、おぅ……良かったじゃん。ははは」タラー・・・

三日月「純粋って怖いですよねー」ポリポリ・・・



  ポッポー・・・カーンカーンカーン・・・ナカチャンジャナイヨー・・・・・



文月「―――それで制服なんだけど……基本私服禁止だよねぇ~、鎮守府(ここ)」ハァ・・・

三日月「そうですね。一応、軍規云々あるみたいですから」

菊月「大事なのは分かるし尊重もするが、せめて夏服くらい準備して欲しいな」ダラー・・・

望月「マジで熱中症(ネッチュー)なっちゃうって。もう上脱いじゃわない?」ヌギヌギ・・・

文月「あー。じゃあ私も脱ぐよぅ」ヌギヌギ・・・

菊月「こらお前ら。そんなダラしない恰好上に見られたら如何するんだ」

三日月「うーん……此処は波に乗るべきですね」ヌギヌギ・・・

望月「菊月ぃ。此処で脱がなきゃ女が廃りますぞぉ」ニヤニヤ・・・

菊月「くっ」タラー・・・

文月「おっきくちゃん! 一緒一緒ぉ~! ブラウスなっちゃおー!」エイエイッ!

菊月「をわっ! ま、待て! 分かった! 自分で脱ぐから被っ付くんじゃない! あーつーいっ!!」パタパタ・・・

三日月「……あらぁ」ウフフ・・・





  キャッキャウフフ・・・ムッキュンムッキュン・・・・・





川内「さて、私も暑いから脱ごうかな。夜戦の準備しなきゃ」ヌギヌギ・・・

長門「ぐっ……如何して私はブレザーとか制服とか着てないんだ……斯くなる上は、このキャンギャル水着を!」グワシッ!

不知火「風紀委員だっ! 貴様ら膝を着いて服を着ろ! 早ぁくっ!!」ガラッ!!


     ~ 夏の雨 ~



  ジージージージー・・・ジジジジジィ・・・・・



文月「ふわぁ~……入道雲だぁ~」ジー・・・

名取「そうだね。大きいね」

文月「あの中には何があるのかなぁ~。やっぱり○ピュタかなぁ!」キラキラ・・・

名取「う、うーん。どうだろう」ハハハ・・・

文月「きっとそうだよっ! にゅーどーいんらぴゅ●っ!」

名取「それじゃあラ◎ュタの中に入道が入っちゃうかな」

文月「ありゃりゃ。うーん、英語難しいなぁ~。金剛さんとこで勉強したら話せるようになるのかも」Oh・・・

名取「あの人の英語は、ちょっとなぁ」

文月「そういえば入道雲の『入道』ってなぁに?」キョトン・・・

名取「え? あー……ごめん。私詳しくないなぁ。今度調べておくよ」

文月「うん! じゃあ私も調べてみまーす」コクッ・・・



  ポタ・・・ポタッ・・・ポタポタポタッ・・・パラパラパラパラ・・・



文月「あっ」

名取「ヤバいかも」



  パラパラパラパラ・・・ザアァアアアアアアアアアアアアアアアアアアァ・・・・・


   ホワアアァ・・・キャアアァ・・・アワワワワ・・・・・



文月「―――うひゃああぁ~! 降ってきちゃったよぉ~」ヤーン・・・

名取「あわわっ。長良姉さん、洗濯物しまってくれてるよね!?」アタフタ・・・

文月「んもぉ~……夏の雨って怖いなぁ」ハァ・・・

名取「晴れてるのにコロっと変わるもんね。何ていうか―――」


夕立「うわーいっ! 遠征帰りで入渠(お風呂)一番乗りっぽーい!」ザザザァ!!


名取「凄く過激で―――」


雷「ちょっと! びしょ濡れのまま船渠(ドック)入らないの! あと走ると危ないわよ!」ピカッ・・・

電「あっ……転んだ。言わんこっちゃないのです。名取さーん! 夕立ちゃんが盛大に扱けちゃって白目向いちゃいましたー!」ゴロゴロ・・・


名取「―――ちょっぴり楽しい感じがするね」クスッ・・・

文月「ふふっ。はい」ニコニコッ

名取「まったく、遠征帰りなのにはしゃぐから……私達も入渠行こうか」スッ・・・

文月「は~い」トコトコ・・・





   かぽーん・・・・・





加賀「此処は譲れません」プカプカ・・・

長門「ぐぬぬぅ……なんと」ギリッ・・・

川内「特等席に先客が居る」ジトー・・・

瑞鶴「え‶っ! 加賀さん、貴女……ソッチ側なの?」タラー・・・

今回は此処までです。トリ付けた方が良いのかな?

ホント思い付きでボチボチ投下するんで見たい艦娘とかシュツエーションとかご要望下さい。
皆さんの意見を反映出来ればと思います。ご協力お願いします。

それではまた次回、お会いしましょう。

わざとギャグ的な崩しとしてやってるんならすまんが
矢矧だけ原型無いレベルでキャラというか口調違うような気はする

紫煙ありしゃす! ボチボチ投下しようかと!

>>15・・・すいません、些か悪ノリでしたね。もうちょっと丁寧に書く様努めます。

   ~ 扇風機 ~


    チリンチリン・・・・・


文月「ふぇ~……しんどぃ」クテェ・・・

皐月「うん、今日も暑いね。節電対策でエアコン禁止ってのが、またキツいよ」ハァ・・・

如月「はぁい。そんな貴女達に朗報よん」ガチャッ・・・ヒョコッ・・・

文月「はぇ? なんですかなんですか~?」キョトン・・・

睦月「はいこれ。空気清浄機付き扇風機!」ドンッ!

如月「私が一肌脱いだのよぉ♪ 長門さんにちょぉっとお願いしたら譲ってくれたの」クスクス・・・

皐月「……あー」タラー・・・

睦月「皐月。何も言わないで」ポリポリ・・・

文月「やったぁ~! 長門さんありがとぉ~! きぃちゃん大好きだよぉ~」キャッキャッ

如月「善哉善哉♪ 早速回しましょー」ソソクサ・・・


   Booooooooooom.....


文月「わひゃ~。気持ちぃ~」フェー・・・

睦月「ちょっと文月ー。独占しないで下さーい。首振り機能使ってー」トントンッ・・・

文月「ごめんごめん。ほいっ」カチッ・・・

皐月「おぅ。これは良いね」ファー・・・

如月「ふぅ。あの人も偶には良い仕事するわねー」ゴローン・・・


    チリリーン・・・・・


文月「―――あーぁ~……ワレワレハー」グイッ・・・

睦月・皐月「「っ!?」」チラッ・・・

如月「あはっ。まぁたこの子ったら面白いわねぇ」ニヤニヤ・・・

文月「こほんっ……ワレワレハー・・・ムツキジンダー」bbbb・・・

睦月「ちょ、止めてよぉ」エー・・・

文月「えへへぇ……ワレアオバー」ボエー・・・

皐月「文月、それも止めておいた方がいいかな」アハハ・・・

如月「多分今頃汗掻いてる連中が居るわね。冷や汗だけど」ウフフ・・・

文月「ん~じゃ~……ナ‶ス‶ハ‶キ‶ラ‶イ‶テ‶ナ‶ノ‶テ‶ス‶ッ!! んふふっ! どう? 似てたかなぁ~」ナノデス!

睦月「何だそりゃ」ハハハ

皐月「相変わらず不思議な事するね」フフフッ


   チリンチリン・・・


酒匂「ねぇ。如月に何されたの?」チラッ・・・

長門「ん? 別に。ただ『長門お姉ちゃぁん……私、身体が火照っちゃってぇ』って抱き付かれてしまってな。それだけだ!」キリッ・・・

青葉「因みに、その時の写真は此方……ついでに駆逐艦娘(あの子)達の汗掻きスケ(スポーツ)ブラ写真、一枚1,500円ですが」ピラッ・・・

川内「その写真の中には寝汗シュチュはあるかい? 熱帯夜にもがいてる子の写真なら倍出そう」スッ・・・

熊野「フェチがコア過ぎて怒る気にもなれませんわ」ハァ・・・

   ~ 無言 ~


  カチ・・・コチ・・・カチ・・・コチ・・・


文月「―――あ、ぅ」チラッ・・・チラッ・・・


弥生「……、」ジー・・・

不知火「……、」カキカキ・・・


文月「……え、とぅ」チラッ・・・チラッ・・・


弥生「……(午前の任務が事務作業だとダルいね―――そういえば今朝の味噌汁濃かったな)」ハァ・・・

不知火「……(さっさと終わらせて外に出ま―――あ、黒潮。ファブリーズ買ってきてって言ったのにリセッシュ買ってきたわね)」チラッ・・・


文月「う、うーん」オドオド・・・


弥生「……(ん? 不知火、いつも以上に機嫌悪そうだね)」チラッ・・・ジトー・・・

不知火「……(うん? 弥生が私を見てる。何かしましたか?)」チラッ・・・キッ・・・

弥生「……(睨まれた? まぁでも、彼女の眼光はいつもあんなだしね)」フンッ・・・

不知火「……(怒らせた? いやしかし、彼女はアレでデフォ。不知火が怒らせた訳ではない筈です)」フイッ・・・


文月「ほわぁ……ん~っ!」アタフタ・・・


弥生「ファア……(やっぱり、ちょっと眠くなってきた。コーヒー淹れようかな―――あっ)」ジー・・・ピタッ・・・

不知火「コホッ……(喉が渇きました。お茶でも淹れますか―――んっ)」ジー・・・ピタッ・・・

文月「ひゃ!」タラー・・・

弥生・不知火「「……(何?)」」ジトー・・・

文月「あ、ぅ、えぇっとぉ……う~ん」オドオド・・・

弥生「不知火…さん。如何したの」ジー・・・

不知火「……貴女こそ、如何しました」ジー・・・


  ジー・・・ジー・・・ジー・・・


弥生・不知火「「……(何か言ってくれ!)」」ジー・・・

文月「ふ、ふぇえ……ふぇえええぇん」ポロポロ・・・

弥生・不知火「「っ!?」」ギョッ・・・

文月「うぇ~んっ! 喧嘩しないでぇ~」ポロポロ・・・

弥生・不知火「「ふ、文月っ?! (えっ!! 何故泣く!?)」」アタフタ・・・




  ウワアーーーアアァン・・・・・



長月「誰だ! あの空間に文月突っ込んだの!!」バンッ!!

陽炎「今日の秘書艦……摩耶さん! あんの性悪女は!」バンバンッ!!

長門・川内「「―――久々にキレちまったよ。屋上(ry」」ユラリ・・・

愛宕「あらあらぁ……あの子ったら、流石に庇えないわねぇ。とりあえず文月ちゃんあやしてこなきゃ」ウフフッ

乙です。
楽しく読ませていただいているんですが、扇風機の下りで文月が続きを言うのを止めたのはなんででしょうか?史実ネタがあったり?

   ~ 大雨 ~


    ザアアアアアァ・・・・・


文月「―――ほわぁ~。凄い雨だよっ」ジー・・・

卯月「これはこれは……午後からの遠征中止にして欲しいぴょん」ウー・・・

綾波「でも任務ですからね。行かない訳には」ハハハ・・・

漣「いやいや。これ無理ゲーでしょ。転覆しちゃいますって」ハァ・・・

卯月「今日の旗艦次第だけど……だぁれだっけ?」チラッ・・・

文月「北上さん!」ビシッ

漣「うっしゃktkr! あの人なら中止確定ですね! 大人しく鎮守府でROMってましょう」ホッ・・・


夕立「―――ところがどっこい! 行くっぽい!」バァンッ!


文月「ふぇっ!?」ビクッ・・・

卯月「ま、マジですぴょん?」タラー・・・

夕立「珍しく球磨木曾姉妹が北上(リーダー)のおケツ叩いたっぽいよ。今渋々準備してたっぽい!」フフフ・・・

漣「」チーン・・・

綾波「ま、まぁ仕方ありませんね。お仕事ですもの」ポンッ・・・

卯月「うぅー……うーちゃん、持病の酸性雨アレルギーがぁ」イソイソ・・・

文月「うーちゃん! ずるっこ言わないのっ!」メッ!


  ダアアアアアァ・・・ザッバアアアアアァ・・・・・


文月「―――あっめあっめふっれふっれぇ~かっんむっすがぁ~♪」チャプチャプ・・・

夕立「すってきーなパーぁティーいったっのしーっぽーいっ♪」チャパチャパッ・・・

漣「なーんであの二人はあんなにテンション高いんでしょうか。げにイミフなんですけど」ドヨーン・・・

綾波「彼女はそういう正確なんでしょう。仮にも『夕立』ですから」フフッ

卯月「まぁ文月の場合は人生何でも楽しそうだから仕方ないぴょん。あ、『艦生』かな」ヤレヤレ・・・

文月「うふふ~。カッパ着て遠征ってのも恰好良いよねぇ~。『ふろんとらいん』に居るみたい!」キラキラ・・・

夕立「っぽい! でも艤装がもっこりしちゃってちょっとキツいよねー」ミチミチ・・・

文月「だいじょ~ぶっ。カッパの上から艤装着ければ良いんだよぉ~―――ほらっ♪」ヘンナカッコー!

夕立「なぁるへそっ! ふみちゃんあったま良いっぽい!」ヨイショヨイショ・・・ビシッ!

文月「えへへぇ。そうでもないよぉ~」ポリポリ・・・

卯月「絶望的にダサい! 恰好悪いぴょん!」ウヘェ・・・

漣「Oh……間違った雨の日登校スタイルの文月(小学校低学年)と悪ノリした夕立改二(JC)! 真似する勇気が無い」タラー・・・

綾波「というか極力艤装濡らさない様に大型合羽支給されてるんだけど……二人とも意味分かってるのかしら?」ウーン・・・



   ピッチピッチィチャップチャップゥランランラーン・・・・・♪



北上「―――うげぇ……川内っち。今日の遠征代わってあげても良いよ。雨の日って夜戦日和じゃん」ダルーン・・・

川内「アイエエエエ!? 北上=サン! ハイ。ヨロコンデー!」バンザーイバンザーイ!

木曾「おい北上姉。これ以上我儘言うと金色セーラー服着せて『ゴールデンデリシャスネオ北上さま』名乗らせるって球磨姉言ってたぞ」ジトー・・・

お疲れさまでした。

>>19・・・『ワレアオバー』のところっすか? 特になかったけど意味深に見えちゃったかな。今日の史実ネタは『子羊』くらいでしょうか。


とりあえず、最低限このペースで一ヶ月は頑張ります!
あと、ネタリクエストと絡んで欲しい艦娘募集! 極力要望には全部答えるつもりなのでご協力お願いします。それではまた次回! ノシ"

乙です
ワレアオバは無意識だったんですか…

絡んで欲しいのはみんなのお艦、鳳翔さんで

早朝ですが、何故か書き溜めちゃった分、ボチボチ投下します。

>>23・・・無意識といいますか、あまりにメジャーな史実なのでその事じゃないかと思ってしまいました...
    「ワレアオバ」について一番分かり易いのは、坂崎ふれでぃさんの史実漫画じゃないかなぁと思います。ご興味ありましたらどうぞ。

   ~ 母 ~


   ケロケロケロケロ・・・・・


文月「くぅ~。もうクタクタぁ~。お腹空いたよぅ」クテェ・・・

長月「確かに今日の訓練はキツかったな。流石神通さんだ」フゥ・・・

望月「もうヤダ。明日から引き籠るぞぉ」グダグダ・・・

長月「初雪みたいな事を言うな。ところで文月よ。今日は夕飯準備の当番日じゃなかったのか?」ヤレヤレ・・・

文月「はぇ? あー……はぅわぁ~!?」ギョッ・・・

望月「あ~あ。やっちったねー」ハハハ・・・

文月「どどどどどぅしよぅ! 急いで行かなきゃ!!」パタパタ・・・

長月「おい、気を付けて行けよ―――って、あのお馬鹿娘」ポリポリ・・・

望月「まぁあの子が居ても居なくても飯は出るからいいけど。実際お米炊けるか如何かすら怪しいしー」タラー・・・

長月「大事なのは手伝うか手伝わないかだ。仮にも此処は軍だからな。規律(ルール)は守らねば」ジー・・・

望月「へぃへぃ。お堅いこって」トコトコ・・・


  クマー・・・ニャーン・・・キター・・・オーイ・・・キ、キソー・・・・・


文月「お、遅くなりましたー!」ドタバタ・・・

曙「ホントよ! 何処で油売ってたの」ウガー!

文月「ご、ごめんなさぁい」アタフタ・・・

鳳翔「まぁまぁ。まだまだお夕飯には間に合いますから。文月ちゃん、子日ちゃんの手伝いをしてあげて」ポンッ・・・

文月「あいまむ!」ビシッ・・・

子日「文月ー。こっちのお皿出すの手伝ってねぇ」パタパタ・・・

文月「りょ~かいっ!」ヨイショ・・・

大潮「あ、そんなにいっぱい持ったら」タラー・・・


 ドンガラガッシャ~ン・・・・・


一同『……あー』タラー・・・

曙「っ~~~~んもぅ! 文月!」ギロッ・・・

文月「はぅわぁ……ご、ごめんなさぃ」アタフタ・・・


   ドタバタ・・・テンヤワンヤ・・・・・



秋雲「あ~あぁ。手伝いに来たんだか邪魔しに来たんだか、分かったもんじゃないねぇ」ヤレヤレ・・・

電「あ、秋雲ちゃん!」タラー・・・

文月「うぅ~。ごめんなさい」トボトボ・・・

鳳翔「あらあら。文月ちゃん大丈夫? 怪我しませんでした?」スッ・・・

文月「……はい」ショボーン・・・

曙「ハァ……少し休んでなさい。今日、訓練と当番重なっちゃったんでしょ? 無理しないで」トンッ・・・

文月「曙ちゃん。でもお仕事だから」オドオド・・・

鳳翔「大丈夫。人手は足りてるから。また今度、万全の時に手伝ってくれれば良いの。そうよね、皆」ポンッ・・・ニコッ

文月「うぅ~」ウルウル・・・

鳳翔「それじゃあ後片付けはお手伝いお願いします。だから今は休んで。後片付けの当番の人と順番交替。これなら良いでしょう?」ナデナデ・・・

秋雲「うぃうぃ。そういう事なら仕方ありませんねぇ」ポリポリ・・・

文月「むぅ……ごめんなさい」ムギュッ・・・

鳳翔「あらあら。甘えん坊さん」クスッ・・・ヨシヨシッ

文月「はぅ」ムギュギュ・・・

一同(母子だコレ)ニヤニヤ・・・



   パタパタ・・・カーンカーンカーン・・・・・



長門「―――という訳で、交代要員の長門です。文月の代わりに頑張ろう」スッ・・・

曙「ちょっと長門さん(デカいの)邪魔! 仁王立ちしてないで芋洗うの手伝いなさい! 交替したらしたでちゃんと仕事する!」ビシッ!

長門「うん。すまん! お艦さん、もとい鳳翔。タライをくれ!(ぼのちゃんに怒られちゃったぁ! きゃわわ!)」イソイソ・・・

鳳翔「あはは……邪念が聞こえる」タラー・・・


~ ロシア……というよりソ連 ~



    ミーンミンミンミンミンミー・・・・・



文月「―――どーぶるいじぇーに!」ビシッ!

響(Bep)「……えっ」キョトン・・・

文月「響ちゃん! どーぶるいじぇーに!」ビシッ!

響「あ、うん。こんにちは」チラッ・・・

三日月「あははは……この子、最近ロシア語を勉強してるみたいなんですよ」ポリポリ・・・

響「ほー。これまた何で?」キョトン・・・

文月「んふふっ。なんとぉ! 私はロシアっ娘だったんだよぉ~!」エッヘン!

響「……、」チラッ・・・

三日月「という体で接してあげて下さい、すいません」ボソッ・・・

響「はぁ。そ、そうなんだ。初めて知ったよ」ポリポリ・・・

文月「でしょでしょ~。実は皐月ちゃんもロシアっ娘なんだけどね。何故か一緒に勉強してくれないんだぁ」ウーン・・・

三日月(だから『皐月Ⅰ』も『文月Ⅰ』も別人だってばぁ)ハァ・・・

響「ところで露名は何て言うんだい?」ジー・・・

文月「えっ? う~ん、確か……しーらぬぃ?」キョトン・・・

響「へっ?!」ポカーン・・・

三日月「ふ、文月! 間違えて良い間違えと悪い間違えがあります!」アタフタ・・・

響「そ、そうなんだ。因みに皐月の露名は?」ハハハ・・・

三日月「ちょ、響ちゃん! 悪ノリしないでください! この子やたらめったら適当な事言っちゃうんですから」ハラハラ・・・

文月「むっ。適当じゃないもん! 皐月ちゃんは、えっとねぇ~……べ、べど……べっどうぇー?」ウーン・・・

響「ちょ!」ブッハww

三日月「あぁもぅ! お馬鹿! この子ったらおバカ!」カアアァ・・・///

響「ハハハハハっ! そうかそうか。うん宜しくね『シーラヌィ』。そうだ、他の子達にも教えて来ると良いよ」ニヤニヤ・・・

文月「うん! そうするつもりだったよぉ~! 行ってくるねっ―――あ、ねぇねぇ~。朝潮ちゃーん。あのねー」パタパタ・・・

朝潮「んっ?」キョトン・・・

文月「実は私ねぇ~―――」アレコレ・・・


三日月「響ちゃん! 貴女、悪ノリしてこの子を―――って文月!? もう居ない! ちょっと待ちなさーい!」ヤメテー・・・



   ギャーギャーギャー・・・ハラショー・・・・・



不知火「―――最近、文月が私の名を騙ってる様なんですが何事なんでしょう」ウーン・・・

黒潮「あははは。似ても似つかへんのになぁ」ケラケラ・・・

川内「だよねー。同じ駆逐艦でも愛嬌とか可愛さとか色々と掛け離れてるし。文月こんなんと一緒にされて可哀想」ヤレヤレ・・・

不知火「てめぇ夜戦バk……コホンッ……不知火に落ち度でも? 迷惑してるのは此方なのですが。あと、皐月も被害受けてるみたいです」ギロッ・・・

睦月「えっと、正しくは睦月型じゃなく山彦型駆逐艦の初代『文月(シールヌィ)』と戦利駆逐艦の初代『皐月(ベドーヴィ)』だから」ハハハ・・・

皐月「Omm……У меня проблема...(もぅ……やれやれだよ)」ドヨーン・・・


    ~ 開発 ~




   カーン・・・カーン・・・カーン・・・・・




夕張「―――さぁてと。今日もデイリー終わらせちゃいましょ」テクテク・・・

島風「ねぇねぇゆうちゃん。今日こそ連装砲ちゃん4号作ってよー」クイクイッ・・・

天津風「我儘ね。そんな私事で夕張さん困らせないの……まぁもし暇なら連装砲くん2号作ってくれても良いんだけど」コホンッ・・・

夕張「無茶言わないで。それ私に頼むんじゃなくて大本営に直訴しなさい」ヤレヤレ・・・

島風「うーん。でもそこはお得意の根性とか(二次)創作意欲でー」グイグイッ・・・

夕張「えぇい。メタい事を……って、あら?」ピタッ・・・


文月「うーん。えっとぉ~」カチャカチャ・・・

如月「そうじゃなくてぇ。もっと太くて大きいヤツを選んでぇ」クリクリ・・・

伊19「イクのはもっと長いのがイイの! あと多少スジが奔ってる方が良いかなぁ」ツンツン・・・


夕張(何か、工廠に居ちゃイケないのが居る気がする)タラー・・・

島風「んー? おーい、みんなー」トテトテ・・・

文月「ほぇ? 島風ちゃんと天津風さん、と夕張さん」コンニチワー

天津風「……何で私、さん付けなのかしら。同じ駆逐なのに」ハァ・・・

如月「それはほらぁ。同じ駆逐でも見た目上、睦月型と陽炎型では『手を出した時』の罪の重さがねぇ」フフフ・・・

夕張「如月アンタは別格よ! ってそうじゃないわ……何やってるの? 今日デイリー任されてるの私の筈なんだけど」ジー・・・

如月「大丈夫大丈夫。勝手な開発じゃないからー。寧ろ提督命令かな?」フフッ

伊19(以後、19)「そうそう。ちょーっと廃材を使ってね。ちゃんと妖精さん達の許可は貰ってるの!」ニコニコッ

島風「ふーん。何か作ってたの?」キョロキョロ・・・

文月「うん。実は明日のた―――うみゃ!」モゴモゴ・・・

19「な、何でもないの! 気にしないで!」アハハハ・・・

夕張「……怪しい」ジトー・・・


   カーン・・・カーン・・・カーン・・・・・



夕張「文月だけならまだしも『18禁コンビ』が一緒って、危険極まりないわ」ジトー・・・

如月「勘繰り過ぎよぉ。んー……島風ちゃん天津風ちゃん。良かったら一緒に見てく? 夕張さんがお仕事してる間は暇でしょ~」ニヤリ・・・

天津風「えっ。良いの?」キラキラ・・・

島風「見る見るー!」キラキラ・・・

19「ちょ、ちょっち如月ー!」タラー・・・

如月「だいじょーぶ。私に任せて♪ こほんっ……ささっ。夕張さん。お仕事頑張ってねぇ~」ノシ"

夕張「……はぁ」ジー・・・

如月「安心して。危ないモノではないから。出来上がったらちゃんと見せるわよ」ボソッ・・・

夕張「……天津風。何かあったら頼むわね。何とか文月と島風連れて離脱しなさい」チラッ・・・

天津風「えっ? あ、うん。任せて! (何から離脱するのかしら?)」コクッ・・・ポカーン・・・

如月・19「「……ふふふふっ」」ニヤニヤ・・・

島風「ねぇねぇ。早く見せてよー」チョンチョン・・・

文月「うん! あのねあのねぇ~―――」パタパタ・・・




 カーン・・・カーン・・・カーン・・・ティロリーン・・・・・




夕張「―――ふぅ。ドラム缶ならまだ良いか。さて、と」チラッ・・・


怪しい連中『―――、』ガチャガチャ・・・


夕張「すっかり天津風も巻き込んでるわね。まったく、何だかんだ言って駆逐(子供)か」ヤレヤレ・・・


文月「できたぁ~!」ドーンッ・・・

夕張「っ!」バッ・・・タッタッタッ・・・

19「ふ、文月! 静かにするの!」アタフタ・・・

島風「ゆうちゃんにバレちゃ―――あっ」ピタッ・・・

夕張「さぁて、説明して貰おうかしら……って、へっ?」ゴゴゴゴ・・・キョトン・・・


  っ『大きな竹(の様な何か)』


夕張「これは?」ポカーン・・・

文月「じゃじゃ~ん! 七夕の準備だよぉ~! 竹が手に入らないからパイプとかの廃材で代わり作ったんだぁ~」エヘヘッ

島風「あーぁ。ばれちゃったー」ポリポリ・・・

天津風「あ、あの、夕張さん。別に危険性は無かったから平気かと思って」アタフタ・・・

夕張「ハァ……何で隠すのよ。こそこそ作る必要無いじゃない」ヤレヤレ・・・

如月「んふふっ♪ 極力今夜お披露目したかったのよん。だからあんまり大勢には見せたくなかったの」クスッ

文月「そうだっけぇ?」ポカーン・・・

19「文月、すっかり忘れてるの」ハァ・・・

夕張「ったく。如月と19(アンタら)が一緒に何かしてると、人様に見せられない様なモノを開発してるのかと思っちゃうじゃない」ポリポリ・・・

如月「あらぁ心外ねぇ。夕張さん、その『人様に見せられない様なモノ』って一体どんなモノかしら?」グイッ・・・ニヤリ・・・

夕張「うっ! そ、それは、その、あのー」タラー・・・

19「ふーん……ねぇねぇ夕張さ~ん。イクにも、その『人様に見せられないモノ』っての教えて欲しいの」ツンツン・・・ニヤニヤ・・・

夕張「い、いやぁ。あははは。何だろうねー」ダラダラ・・・///

天津風「あっ」カアアァ・・・///

文月・島風「「ほぇ?」」ポカーン・・・



  ユウバリサーン。イッショニ・・・「カイハツ」スル?  イクモ、イッショニ、イクノ!  ギャアアアァ・・・・・



天津風「太くて大きい緑色の……パイプの竹かぁ。考えたモノね」ジー・・・

文月「さーさのはーさーらさら~♪ えへへっ! 思い付いたのは私だけどあの二人に手伝って貰ったんだよぉ~」キラキラ・・・

島風「すっごーい。みんな驚くよ! それよりもっと飾り付けしなきゃ!」フフッ!

天津風「そうね。華やかにして短冊も書いて……今日の夜は晴れれば最高ね」ニコッ・・・

文月「天の川観られると良いねっ!」ニパー!

ネタと出して欲しい艦娘希望ありましたら下さい! では、また夜辺り!

    ~ 母2 ~



   ホー・・・ホー・・・ホー・・・・・



文月「―――皐月ちゃ~ん」ボソボソ・・・

皐月「……んぁ」Zzz...

文月「寝れないよぉ~」ブルッ・・・

皐月「んー……どうしたの?」ノソッ・・・

文月「あのねっ、その、さっき怖いお話聞いちゃって」ブルブル・・・

皐月「はぁ。それで?」ムニャムニャ・・・

文月「……おしっこ」ムゥ・・・

皐月「えー……廊下、電気点いてるよ」スヤスヤ・・・

文月「一緒に行って―――って、あ、寝ちゃった。な、長月ちゃん!」タラー・・・

長月「スヤァ...」ゴローン・・・

文月「はぅ……仕方ない」トコトコ・・・ガチャ・・・


    しーん・・・・・


文月「あぅあぅ……だ、大丈夫。アレはふぁんたじーでめるへんだから現実にはありえない事で」ビクビク・・・

暁「―――、」オドオド・・・

文月「あ、暁ちゃん?」チラッ・・・

暁「っ! ふ、文月!? ぉお、脅かさないでよ!」ホッ・・・

文月「ごめんね。もしかして暁ちゃんもさっきの話で」タラー・・・

暁「うっ……ち、違うわよ。全っ然怖くなんかなかったわ」フンッ・・・

文月「またまたぁ~」アハハ・・・

暁「うぅ、うるさいっ! ちょっと寝る前にお水飲み過ぎただけなの!」プンスカッ!

文月「はいは~い。って、あそこにも」チラッ・・・


雪風「だいじょーぶ、ここは平和で危険な生き物は居なくて、現実で」アタフタ・・・


文月「雪風ちゃん」ジー・・・

雪風「うひゃぁあ!?」ビクンッ!

暁「驚き過ぎよ……あなたもなのね」ハハハ・・・

雪風「文月ちゃんに暁ちゃんっ!? よ、良かったぁ」ホッ・・・

文月「えへへっ。やっぱり暁ちゃん『も』なんだねぇ~」クスッ

暁「ぐっ……えぇそうよ! 嘘吐いて悪かったわね!」グヌヌゥ・・・


雪風「お二人もおトイレですか。もぅ、さっきのお話は夢にまで出てきちゃって―――」


  ヒャッハッハッハッハッハッハアァーーーーーッ!! ヒエエェーーーーーーーーーーーッ!!


文月・暁・雪風「「「ひぃいいいっ!!?」」」パタパタ・・・


鳳翔「んもぅ。隼鷹ったら、飲み過ぎよ―――あら?」チラッ・・・

文月・暁・雪風「「「」」」ガクガクガクガク・・・

鳳翔「えっとぉ」タラー・・・

文月「あわわっ……鳳翔さ~ん!」ガクガク・・・

暁「だ、大丈夫なの!? 襲われてない!?」ブルブル・・・

雪風「オークがぁ! しれぇ! オークの群れが襲って来ましたぁ!!」アbbb・・・

鳳翔「はぁ?」ポカーン・・・



    にゃーん・・・・・



鳳翔「―――~~~♪ ふぅ……やっと寝ましたね」ホッ・・・

文月・暁・雪風「「「スヤァ...」」」Zzz...

金剛「ンー? ありゃりゃ。トイレに行ったっきり帰って来ないと思いきや、どうしたんデス?」テクテク・・・

鳳翔「あははは……寝る前に怖い話を聞いちゃったみたいで」クスッ・・・

金剛「それはそれは。駆逐艦にはキツいストーリーだった様ですネ」フフッ・・・

鳳翔「まったく川内ちゃんったら。こういう事続けると終いには大佐に怒られちゃいますよ」ヤレヤレ・・・

金剛「とは言っても提督は多忙故不在になる事が多いデース……父親は居なくても子供は育つものネー」ニヤニヤ・・・

鳳翔「金剛さん?」ジトー・・・

金剛「Oh,sorry。いやぁ別に深い意味は無いんデスよ―――ンっ?」チラッ・・・

文月「うーん……お母さん」ギュッ・・・

鳳翔「も、もう!」カアアァ・・・///

金剛「Hahaha! 良いじゃないデスか。マム」クスクス・・・

鳳翔「ハァ……私より年上の人に言われたくないですよ。おばあちゃん」ジトー・・・

金剛「What's!? ちょちょちょちょ! それは史実の話で言いっこなしデース!」ンモー!

鳳翔「冗談です。でも、まぁ……悪い気はしませんけどね」フフッ・・・



   リーン・・・チリーン・・・・・



天龍「―――オイ。ロリコン夜戦キチ●イ……何か弁明はあるか?」ジトー・・・

川内「い、いやぁ。面白いと思ったんだけどね。だってタダの御伽噺じゃん!」ハハハ・・・

霧島「『平和な軽空母の村にオークが...』って、駆逐艦の娘達にする話じゃないでしょう!」ギロッ・・・

川内「で、でもでも! 現に隼鷹とか大爆笑してたじゃん!」クイッ・・・

隼鷹「イヒヒヒッ! だ、だってさぁ。何でその場面で龍驤がホイミスライム使ってオークを逆調教しだすんだよ!?」ゲラゲラゲラゲラ!

龍驤「ウチはまったく笑えんけどっ! せめて『くっ殺』キャラにしてぇな!」ギリギリ・・・

川内「えー。そういうキャラは加賀とか瑞鶴で……あ、何でもありません」ダラダラ・・・

     ~ 七夕 ~



   ザアアアアァ・・・ドンチャンドンチャン・・・サケダサケダー・・・ワーイワーイ・・・ナカーヌゲー・・・ヤメテヨー・・・ザアアアアァ・・・・・



文月「……、」ドヨーン・・・


長月「オイ。文月如何したんだ? 元気無い様だぞ」ボソッ・・・

睦月「えっと。雨降っちゃってねぇ」ポリポリ・・・

長月「はぁ?」ポカーン・・・

睦月「天の川見たかったんですってー」ジー・・・

長月「あぁ、そういう……しかし折角の七夕パーティでコレではなぁ」フム・・・

卯月「文月、真ん中に飾ってある『パイプ竹』作ってたくらいだから相当楽しみにしてたみたいぴょん」モグモグ・・・

長月「うーん……何とかしてやりたいものだけど、天候ばかしは難ともな」ハァ・・・


文月「……、」チビチビ・・・

島風「あー、コホンッ……ふみつきー」ポンッ・・・

文月「……えっ」チラッ・・・

島風「えっと、その。お空、残念だったね」ハハハ・・・

文月「あ、うん。そうだねぇ」ショボーン・・・

夕張「文月。貴女が一所懸命作ったあの『竹』に此処に居る全員、各々短冊飾ってるわよ」フフッ

天津風「ええ。願い事が沢山。こういう時は普段我儘本音を出せない連中も紙に熾す事で吐露出来る……貴女が準備してくれた御蔭よ」ポンッ・・・

島風「あまつん、難しい事言ってるー。もっと簡潔に言えないのー?」ブー・・・

天津風「くっ……要は主役は文月って事よ。今月の一大イベントでしょ。貴女が楽しまなきゃ始まらないわ」ヤレヤレ・・・

文月「……うん」ボー・・・

夕張「まったく―――んっ? アレ?」ジー・・・

島風・天津風「「ほぇ?」」キョトン・・・

文月「……えっ?」チラッ・・・


武蔵「―――スウウゥ・・・……ちゅうもおおおおおおおぉくっ!!」ドンッ!!


  ザワザワ・・・ナンダナンダ・・・ワヤワヤ・・・・・


島風「ながもんとたけぞー?」キョトン・・・

夕張「何か始めるみたいね」ジー・・・


長門「各々楽しんで貰っている様で何より。今夜ばかし許された浴衣姿は各々似合ってるぞ……特に駆逐艦諸君」フフフ・・・

武蔵「喧しい変態。さておき、そのまま飲み喰い続けながらで結構だが暫し視線だけは此方に向けておいてほしい」クイッ・・・

長門「なぁに。ちょっとした余興さ。折角の七夕なのにこの催涙雨(さいるいう)。残念ながら雅なモノも観れない」ジー・・・


天津風「何をする気?」ジー・・・

文月「むぅ~」チビチビ・・・


武蔵「特に、今日の此の夜の為に頑張ってくれた一部の有志は今宵の空を待ち侘びていたと聞く」フフッ

長門「そんな彼女達に捧げる一寸の余興だ―――一時の慰めと『竹』の礼程度にご覧頂きたい」チラッ・・・パチッ!


文月「っ!」ドキッ・・・

夕張「あはは……味な真似を」タラー・・・

天津風「あの人、真面目な時は恰好良いのにね」ハハハ・・・

島風「えー。ながもん優しいよ」キョトン・・・

夕張「この子ホンっト危ないわー……文月とか皐月とか暁も危ないけど。その内誘拐されたりしないわよね?」ハァ・・・


長門「それでは題目『天ノ川』―――織姫! 彦星! カモオオォンッ!!」ドオオォン!!


天津風「態々空砲(クラッカー)と煙幕(スモーク)、色付き担照灯(サーチライト)まで……どんだけ演出凝ってるのよ」ハハハ・・・

文月「わああぁ~」キラキラ・・・

島風「文月? あー……ふふっ」クスクス・・・


  シュウウウゥ・・・ナンダナンダ・・・イッタイナニガハジマルンデス・・・・・


織姫?「―――、」スッ・・・

彦星?「―――、」スタスタ・・・


  『おおぉ!』 『だれだれぇ?』 『ベールで分かんなーい』 『織姫きれーい!』 『ヒコボシかっけー!』


  シュウウウゥ・・・パラパラ・・・キラキラ・・・


島風「天の川の演出すっごーい!」パチパチパチ・・・

夕張「花火用の火薬を火事起こさない程度に絨毯炸焼させてるのかしら? 妖精さん達、頑張ったわね」ハハハ・・・

天津風「てか、あの二人誰? 此処に居ない人?」キョロキョロ・・・

文月「……あっ!」ピンッ!

天津風「文月、分かったの?」キョトン・・・


織姫?「―――たなばたの 今夜あひなば つねのごと……、」スッ・・・

彦星?「―――明日をへだてて 年は長けむ……、」ギュッ・・・


 キャアアアァ! キャッキャウフフムッキュンムッキュン!! ワーワーワー!!!


夕張「万葉集の恋文ね。うわー歯ぁ浮きそう」ポッ・・・///

島風「をぅ!? ず、随分ろまんちっくだねー」ハラハラ・・・///

天津風「やってる二人が一番恥ずかしいでしょうけど観てるコッチまで恥ずかしくなるわ」カアアァ・・・///

文月「はわぁ!」キラキラ・・・


    ヒャッハアアアァ! ヒエエェイッ!! キースキースキースッ!!!



長門「ふむ……よしっ! オイお前ら。接吻しろ」ボソッ・・・

武蔵「ちょ、オマっ」ギョッ・・・

織姫?(てめっ! フザけんなしっ! タダでさえオマエと川内のバカに付き合ってやってるってのに更に恥曝せっつぅのか!?)ギョッ・・・

彦星?(うわっ! ちょっと天龍。暴れないでよ)ガシッ・・・

織姫 → 天龍(テメェは平気なのか!? 俺はもう無理だ! 演技だけでも羞恥心で死にそうなのにこんな恰好までさせられて)カアアァ・・・///

彦星 → 川内(こんな恰好って可愛いでしょ……私だって『天』役が天津風だったらもっとノリノリで演技したのになぁ)ハァ・・・

天龍(喧しい! じゃあ何でアイツが織姫じゃねぇんだよ! 俺より完璧アイツの方が似合うだろ!)グヌヌゥ・・・///

川内(しゃーないじゃん。あの子一応『竹』作り頑張ったメインの子なんだから。主賓よ、主賓)ヤレヤレ・・・

天龍(それじゃあせめて俺を彦星にしろ! 配役逆だろ!)ギロッ・・・///

川内(えー。だって龍田が『天龍ちゃんがお姫様なら全力で協力しまーす』って言うから)チラッ・・・


龍田「うふふっ。天龍ちゃんかっわいいわぁ♪」キラキラ・・・


天龍(龍田ああああああぁ!!)ダラダラ・・・

長門「オマエらさっさとキッスしないと正体ばらすぞ」ジトー・・・

天龍(ばらされても良いよ! こんな思いするくらいならさっさと―――)

川内「んっ―――」グイッ・・・チュッ・・・

天龍「―――っ!?!?」ボンッ・・・////


  キャアアアアアアアアアアアァ!! ブヒイイイイイイイイィ!!


天龍「」チーン・・・

川内「―――……ふぅ。天龍、ベリー系のリップ? 案外乙女なの使ってるんだね」ハハハッ!

武蔵「あーぁ……コホンッ……はい。以上『天ノ川』コンビのお二人でしたー。天龍と川内に拍手ー」ワー・・・

天龍「ぅんぎいいぃムゥサシイイイイイイイィ!!」ギャアアアァ////////

川内「あははは。どーもどーも」ノシ"


  ワイワイガヤガヤ・・・ドンチャンドンチャン・・・・・


夕張「あははは……凄いモン観ちゃった」タラー・・・///

島風「てんりゅーさん『アレ頬だから! 頬っぺだからノーカンだッ!!』って騒いでる」ハハハ・・・///

天津風「まったく、軍とは思えないほど和気藹々してるわね―――文月、如何だった? 天の川」チラッ・・・

文月「うんっ! さいっこうだった!!」アハハハ!



   サーサーノーハー・・・サーラサラー・・・ノーキーバーニーユーレールー・・・オーホシサーマーキーラキラー・・・キーンーギーンースーナーゴー・・・・・


  ~ アイジンカッコカリ ~



  ザブーン・・・ザブン・・・・・



文月「―――ふんふふっーふんふふっーふんふーふぅ~んっ♪」パラッ・・・パラッ・・・

皐月「漫画呼んでるの?」チラッ・・・

文月「うん。如月ちゃんに借りたんだぁ。面白いよぉ~」スッ・・・

菊月「ヤツの漫画? それは……春画じゃなかろうな」ジトー

文月「違うよぉ~。普通の少女漫画ー。菊月ちゃんのえっちぃ」ジトー・・・

皐月「だってよ」ハハハッ

菊月「うっ。ふ、普段が普段なんだ。疑われてもしょうがないだろう」グヌヌゥ・・・

文月「んふふっ。二人も貸してもらえばいいよ~……よーし。次の巻借りてこよぉ~」トコトコ・・・


  にゃんにゃんおー・・・・・


如月「―――そうなのよねぇ」ハァ・・・

夕雲「ええ、がっつくにしても限度ってモノがありますよねぇ。愛人と娼婦とを混合されちゃ……あら?」チラッ・・・

文月「えっとぉ。あ、居たぁ。おーい如月ちゃ~ん」トコトコ・・・

如月「んー? 如何したのん?」ジー・・・

文月「漫画次の巻貸してほしいなぁ~って。あっ! 夕雲ちゃんこんばんわぁ~」ペコッ

夕雲「はい、こんばんは。相変わらずキューティクルですわね」フフッ

文月「そんな事ないよぉ~。えっと、お話中だった?」エヘヘッ・・・

如月「ちょっとねぇ。乙女の秘め事、かなぁ」クスクス・・・

文月「ヒメゴト? う~ん……悩み事なら相談に乗りますっ」エッヘン!

夕雲「あらあら優しい。それじゃあすこーし話しちゃおうかしらぁ」フフフッ

如月「夕雲。この子にはちょーっと難しいわよ」クスッ・・・

夕雲「まぁまぁ、これも一興ですわ。あのねぇ文月ちゃん」チラッ・・・

文月「うんうん」ヒョコッ・・・

夕雲「『愛人』って知ってる?」ジー・・・

文月「アイジン……り、りくつはしってる」タラー・・・

如月「ふふふっ。見栄は張らなくても良いのよ」ポンッ・・・

文月「のぅ……ゴメンなさぁい」エヘヘ・・・

夕雲「んもぅ可愛いなぁ。巻雲さんとはまた違う可愛さですねぇ」ナデナデ・・・

文月「夕雲ちゃんも可愛いよぉ~。えっとぉそれで? アイジンさんが如何かしたんですか? というか、アイジンさんってなぁに?」キョトン・・・

如月「『愛する人』の事よん♪」ピンッ

文月「ほぇ~あーうん。アレですねー。何とな~く分かったよぉ」フミフミ・・・

夕雲「本当かしらぁ」クスッ・・・

文月「ごめん。マッタクワカラナ~イ」ハハハ・・・

如月「そうよねぇ。じゃあ簡単に説明するとぉ……―――、」アレコレ・・・


         火遊び説明中...


    ティロリ~ン・・・・・


如月「―――てな感じかなぁ。OK?」フフッ

文月「」ポカーン・・・

如月「やっぱりねぇ。まぁ最近やっと絵本抜け出して少女漫画読み出したくらいだもん。レディコミが理解出来る歳じゃないかぁ」ナデナデ・・・

文月「と、とりあえず! 夕雲ちゃんが前に着任してたとこのしれーかんは意地悪だったんだねっ」ムンッ!

夕雲「そう……ですわね。至極単純に言えばそういう話かも」クスッ・・・

如月「でも前の人(カレ)って、他に何人かの娘とも宜しくヤってたんでしょ? 結局[ピーーー]扱いだったんじゃない?」ハァ・・・

夕雲「どうだか。まぁ駆逐艦(この容姿)だから子供扱いされるのは仕方ないんです。でもやっぱり玩具感覚で遊ばれるのはちょっとねぇ」ムゥ・・・

如月「高望みかもしれないけど、同じ愛人でも鳳翔さんくらい優しく触れて欲しいわぁ……あ、鳳翔さんがそういうのって訳じゃなくね」ヤレヤレ・・・

文月「」オ、オゥ・・・

夕雲「あと流石にサイズがサイズでしたから……ちょっと顎も痛くて。『アレ』の顎関節症って保険適用? 今でも労災おります?」カチカチ・・・

如月「分かる分かる。一応加減して欲しいのよねぇ。締まりが如何こうって……だったら自分の右手か道具でも使ってて欲しいわぁ」ヤレヤレ・・・

夕雲「それに、文月ちゃんくらいの駆逐艦(幼女)と違って月のモノ来てるんだし。何でもかんでもは『直』っていうのはちょっとねぇ」ウーン・・・

文月「わ、私も『月』の駆逐艦だよぉ~」オロオロ・・・

夕雲「ふふっ。そうですわね。まぁいざとなったら本妻に言いつけてあげれば早い話なんですけど。実際前のとこではそうしましたしー」クスクス・・・

如月「あらあら、エっグいこと。きっと零距離から三式弾ブチ込まれたんでしょうね」ニヤニヤ・・・

夕雲「ううん。ざっくりと『魚雷』を『切り落とし』されてましたわ……良い気味です」フフフ・・・

文月「そんなの危ないよぉ~。喧嘩しないで仲直りー。ねっ!」タラー・・・

夕雲「大丈夫。喧嘩なんてしてませんわ。ただちょぉっと、前の上司にイラっときちゃっただけです」ニコッ

如月「今はもう仲直りしたんですって。だから新しくこの基地に移動してきたみたいなのよ」クスッ

文月「だったら良いけど……あーごめん。それで結局アイジンさんって何なのぉ~?」ポリポリ・・・

夕雲「そうですね……本当に、好きな人って事かしら。例えケッコンカッコカリしてても愛してる子」ニヤリ・・・

文月「おぉ! なんか素敵だねっ」キラキラ・・・

如月「でもそれは他人にばれちゃいけない恋愛なの。分かるかなぁ」ジー・・・

夕雲「互いの人生を壊さず背徳を。尚且つ、互いに満足し得る番(つがい)に―――理想かしら」ボー・・・

如月「そうかも。結局、本妻に成れない辛身からくる慰めの自己陶酔なのかも……で、夕雲。結局今の司令とは何処までイったの?」ニヤリ・・・

夕雲「なぁんにもナシなのよ。ガード硬過ぎですわ……というか誰ともケッコンカッコカリしてないって如何いうつもりですの?」ハァ・・・

如月「本妻が居ない以上は愛人にもなれない、かぁ。恋多き乙女としては変な話ね。恋愛依存症とも違うでしょ? 愛人強迫観念?」クスッ

夕雲「ひっどいですね、その言い方。私だってケッコンカッコカリ出来ればしたいですよ。ただ、もし出来なくても二番目でも良いって話」フフフ・・・

文月「はぇ~……てつがくっ!」ポカーン・・・

如月「ええそうね。とりあえず貴女は素敵な男性とケッコンカッコガチ出来る様頑張りなさいな」ポンッ・・・

夕雲「私達みたいに捻くれないでそのまま真っ直ぐ育てば、素敵なレディになれますわ。それこそ、愛人なんて寄せ付けない程にね」ポンッ・・・

文月「うん! 二人もね!」ポンポンッ・・・


  カーン・・・カーン・・・カーン・・・・・


文月「―――う~ん。難しくて良く分かんなかったよぅ~……あ、漫画借りるの忘れちゃった」アリャリャ・・・

皐月「お帰り文月。随分遅かったみたいだけど如月と長話でも?」チラッ・・・

文月「うん。えっと何だっけぇ~……あっ、そうそう! 私もしれーかんのアイジンになれるよう頑張るよぉ!」ビシッ!

周辺一同『っ!?』ガタッ・・・

次回、古鷹さんといっしょ!

他にも出して欲しい艦娘とかネタありましたらリクお願いします。んじゃおやすみ!


   ~ ゴールデンアイ ~



     わおーん・・・・・



文月「―――睦月ちゃん、ごめんねぇ~」トコトコ・・・

睦月「やれやれよ。一体何処で落としたのやら」キョロキョロ・・・

文月「たぶん、5番倉庫に荷物運んだ時だと思うなぁ」トコトコ・・・

睦月「5番倉庫って、あそこ今使ってなかったんじゃないの?」エー・・・

文月「私もそう聞いてたんだけど、でも実際今朝行ったんだぁ……暗くて怖かったよぅ」ブルブル・・・

睦月「だから一人じゃ心細いって訳ですかぃ―――さぁ着いたよ。オンボロ倉庫」ジー・・・

文月「うぅー。夕方だと余計『ふいんき』がぁ~」タラー・・・

睦月「黄昏時の何とやらね……入りまーす」ガララ・・・

文月「こんばんはぁ~。誰かいますかいますかぁ~?」キョロキョロ・・・

睦月「おばか。居る訳無いでしょ。しっかし本格的に雰囲気あるわねぇ」タラー・・・

文月「うーん。たぶん、奥の方まで運んだからアッチだと思う」クイッ・・・

睦月「文月。アナタ今朝此処に一人で来たの?」チラッ・・・

文月「長門さんと霰ちゃんが一緒だったよ。だから安心してたのぉ」フミフミ・・・

睦月「こ、この仄暗い密閉空間にあの人とっ!? 大丈夫!? 何か変な事されなかった!?」ダラダラ・・・

文月「はぇ? 別にー。逆に私と霰ちゃんが長門さんの裾引っ張って困らせちゃったかも」アハハ・・・

睦月「危ない子達ね……後で那智さんと矢矧さんに相談しよう」ハァ・・・

文月「危なくないよぅ! もぅ~―――あ、ソコの大きなポールの辺りだよ」ジー・・・

睦月「アレねぇ……んっ!?」ジー・・・


  ウォン・・・ユラユラ・・・・・


睦月「っ!?」ビクッ・・・

文月「睦月ちゃん、どうしたのぉ~?」キョトン・・・

睦月「い、いや……何でもないよ。きっと気の所為だと思うのですよぉ……って―――」ハハハ・・・


  ユラユラ・・・カツカツカツ・・・・・


睦月「ひ、ひええぇ!?」ドキッ・・・

文月「比叡さん?」ポカーン・・・


睦月「ちがっ! ふ、ふみ、ふみゅふみみみぃ! あ、あれっ! アレあれぇ!!」ダラダラ・・・

文月「うん? えっとぉ~、どこ?」キョロキョロ・・・


  ユラユラユラ・・・カツーンカツーンカツーン・・・・・


睦月「ほにゃああぁコッチ来たあああぁ!? 狐火いいいぃ!! 幽霊だああぁ!!」ガタガタガタガタ・・・

文月「あははは。オバケなんて居ないよぉ~。ふぁんたじーやめるへんじゃないんですよー」ハハハッ

睦月「こんちくしょおおぉ! こんな時だけ常識ぶりやがってぇ―――ってフミぃ! 後ろぉ!!」アbbb・・・

文月「ほぁ?」チラッ・・・


  ユラユラユラユラ・・・ポンッ・・・・・


??『あの、誰か居るんですか?』ピカッ・・・ピカッ・・・



  ギャアアアアアアアアアアアアアァ・・・・・



古鷹「―――もしもーし。大丈夫かな?」トンッ・・・


文月「ほぁ? 古鷹さん」フミフミッ

睦月「」チーン・・・

古鷹「こんばんは。こんな所で何してるのかな?」ウォーン・・・

文月「えっとねぇー探しものしてたんです。古鷹さんは?」コクッ・・・

古鷹「私は事務仕事の残業で、蔵の資材の確認をちょっとね。探し物?」キョトン・・・

文月「うん。今朝ココに荷物運びに来て大事なモノ落としちゃったの」ムゥ・・・

古鷹「成程。どの辺に?」ジー・・・

文月「ココら辺だと思うんだけどなぁ~……ちょっと分かんなんです」キョロキョロ・・・

古鷹「まぁ此処暗いから尚更ね。因みに、此処に何を運んだのかな?」ユラユラ・・・

文月「ダンボールとブルーシートに包まってるヤツを運びました! でも暗くてよく分からないから、どれだったか分かんないよぅ」ウーン・・・

古鷹「ふむふむ…―――…あの大きいヤツですか?」ピカッ・・・ジー・・・

文月「のわぁ! いっぱい光った!」キラキラ・・・

古鷹「あははは。『いっぱい』って……どう? ありそう? 私も一緒に探してあげます」ピカー・・・


    シーン・・・ヒエー・・・クマー・・・・・



文月「―――えっとぉ~……無いよぅ」オドオド・・・

古鷹「うーん。そういえば何を落としたの?」フム・・・

文月「水色の三日月キーホルダーです……大事なモノなの」フミュー・・・

古鷹「水色? えーっともしかして―――うん、アレじゃない?」ガサゴソ・・・ピカッ!

文月「えっ……あっ! 見っけ!」パアアァ・・・

古鷹「ブルーシートに混ざってたんだ。水色だから余計見えなかったんだね」フフッ

文月「古鷹さん、ありがとぉ~! 助かりましたぁ」ホワワン・・・

古鷹「いえいえ。困った時はお互い様です。でも、大事なモノならしっかり持っておかないとダメですよ」メッ・・・

文月「うん―――コレね。水無月ちゃんから貰ったんだぁ」ギュッ・・・

古鷹「水無月? あぁ。文月ちゃんの一つ上のお姉ちゃんだっけ……じゃあ大事にしなきゃ」ポンッ・・・

文月「うん! ねぇ古鷹さん。その『目』って便利だねっ! あとカッコイィ~!」キラキラ・・・

古鷹「あー……怪我の功名かな」ユラユラ・・・アハハ・・・

文月「自分で光の強さを調節できるんですか?」キラキラ・・・

古鷹「調節っていうか何ていうか、目を凝らすと少しだけ光るみたい。でも、お医者様からはあんまりするなって言われてるよ」ポリポリ・・・

文月「『びーむ』は出ますか!?」グイッ・・・

古鷹「へっ?」ポカーン・・・

文月「『れーざー』でもいいです!」グイグイッ・・・

古鷹「で、出ないかなぁ」アハハ・・・

文月「……えー」ショボーン・・・

古鷹「(な、何かガッカリさせちゃった?) う、うーん……あっ―――じゃ、じゃじゃーん! 此処に赤いガラスがあります!」スッ・・・

文月「へぁ?」ジー・・・

古鷹「コレを目に装着するとー……オプティカ○ブラストー!」マッカッカー・・・ピカッ!

文月「わぁ!! 『びーむ』だっ! 『び~む』出ましたぁ~! 古鷹さんカッコイィ~!!」キャッキャッフミフミッキャワワッ!

古鷹「あはははは……ど、どうも。(単純で良かったー)」タラー・・・



睦月「―――う、うーん……ハッ!? ゆ、幽霊は!? というか文月っ?!」アタフタ・・・

文月「―――~~!!」キャッキャッ!

謎の赤い光『  Flash!!  』ギラギラ・・・

睦月「ひやあああああああああぁ!? まだ居たあああああああああぁ!!」バッタンキュー・・・

文月「あっ。睦月ちゃん―――って、また気絶しちった」アリャリャ・・・

古鷹「えっと、私が悪いのかなぁ」アハハ・・・


   ~ 気真面目 ~


   ガヤガヤ・・・ザワザワ・・・・・


文月「ほーしょーさ~ん! ごちそうさまでしたー!」カチャカチャ・・・

鳳翔「はい、お粗末さまでした」フフッ

長月「文月。早く行くよ」テクテク・・・

文月「はいはーい。待って待ってぇ~……おょ?」チラッ・・・


瑞鳳「―――あのぉ……そろそろ帰りたいなぁって」ハハハ・・・

三日月「ダメです」キッパリ・・・

瑞鳳「でもさぁ、ほらー、二人も休みたいでしょう?」ポリポリ・・・

初霜「勿論です。でも瑞鳳さんがノルマ終わらせてくれないと休めませんから」ジトー・・・

瑞鳳「うっ」タラー・・・


文月「……、」ジー・・・

長月「おフミ?」キョトン・・・

文月「あ、うん。先行ってて。すぐ戻るからー」トコトコ・・・

長月「はぁ」ポリポリ・・・


瑞鳳「うぅ~……ちゃんと明日やるつもりだったのよー」ハァ・・・

三日月「そう言って昨日も一昨日も逃げましたよね? そろそろ加賀さんが本気で怒ってるんです」ムゥ・・・

初霜「先日の各空母戦闘機部隊訓練報告書、提出日週末ですよ。分かってますか?」ジー・・・

瑞鳳「だ、だからぁ。妖精さん達(パイロット)の意見も聞かないと……あっ」チラッ・・・

初霜「空母全艦の報告書が揃わないと実動に乗り出せないと何度言えば……って、ちゃんと話聞いて下さい!」モゥ!

文月「三日月ちゃーん」フミフミッ

三日月「文月。先に戻ってて良いですよ」チラッ・・・

文月「あららー。どうしたのぉ~?」フミィ?

瑞鳳「ふ、フミちゃ~ん! 助けてー!」ガシッ・・・

初霜「んなっ!?」ギョッ・・・

文月「はわわぁ~!? づほにゃん何したのー? ケンカはダメですよっ」メッ!

三日月「まーたこの子は変な勘違いを……あのね文月。喧嘩してたんじゃなくて今はちょっと真面目な―――」

瑞鳳「三日月と初霜が虐めるのぉ」ウルウル・・・

文月「ほぇ!?」ビックリ!

初霜「適当な事言わないで下さい! あー文月。虐めてなんかいませんよ。寧ろ私達が迷惑蒙ってるんです」ハァ・・・

文月「め、めいわく?」キョトン・・・

三日月「上の人達から、瑞鳳さんに提出物を急かす様頼まれちゃいまして……分かるかな」ハハハ・・・

文月「あー……づほにゃん、宿題提出しない悪い子さん?」ジー・・・

瑞鳳「ち、違うよぉ! ホント今日は用事が入ってて……あっ、ほらっ! 提督に呼ばれちゃってさー!」オドオド・・・


初霜「バレバレな嘘を。第一、私達はその大佐から瑞鳳さん専属お目付け役を頼まれてるんですから」ムスゥ・・・

文月「というかしれーかん、今台湾に出張中だよねぇ~。今回のお土産何だろーなー」ワクワク・・・

瑞鳳「ぐっ! じ、実は祥鳳と一緒に艤装の給油艦機能を大規模チェックしなきゃならなくて……これ本当よ!」アタフタ・・・

三日月「……そんなお話、一言も聞いてないんですが」ジトー・・・

瑞鳳「マジマジ! 聞いてみて! あー私も忙しいなー。今から残業で工廠行かなきゃ―――」


隼鷹「―――あー居た居た。づほー。今日も摩耶の部屋で9時きっかしスタートね。遅れるなよー。あと例の酒持ってこーい」テクテク・・・


瑞鳳「―――、」ダラダラ・・・

初霜「瑞鳳さん……今のは如何いう事かな?」ゴゴゴゴ・・・

瑞鳳「ナンノコトカナー?」ダラダラ・・・

三日月「このぉ……文月、何か知らない?」チラッ・・・

文月「のぁ? うーん、よく分かんないけどぉ……マヤちゃんの部屋からジャラジャラ音してたよぉ~」キョトン・・・

瑞鳳「何故知ってるの!? ぁっ」ギョッ・・・ヤベッ・・・

文月「昨晩、皐月ちゃんと一緒にトネちゃんのお部屋に遊び行ってたんだぁ。マヤちゃんのお部屋、トネちゃんと筑摩さんのお隣でしょー」コクッ

初霜「瑞鳳さん貴女……私達が探し回ってる中、お酒飲みながら麻雀してましたね?」ゴゴゴゴ・・・

瑞鳳「……ドウダッタカナァ」サラァ・・・

三日月・霜月「「……、」」ジトー・・・ガシッ・・・

瑞鳳「いやああぁ! 執務室は勘弁してー! ふ、フミぃ! ヘルプミィ!!」ジタバタ・・・

文月「あー『ふみぃ』と『へるぷみぃ』って語呂良いよねぇ~」ウンウン・・・

瑞鳳「何言ってんのこのゆるふわガールっ!? ってぇちょ待っぁドナドナァーーーーッ!!」ズルズル・・・

初霜「逃がしません。さぁ付き合いますから今日中に半分は終わらせましょうね」グイグイッ・・・

三日月「あ、文月。ありがとうございます。後でドーナッツ奢ってあげますから」ニコッ

文月「わ~い。づほにゃん! 後で一緒に食べようねぇ~」ノシ"

瑞鳳「はぅ……天使の様な悪魔の何たら」オロオロ・・・



  ドナドナドーナードォナー・・・・・



加賀「ふふっ。三日月と初霜は頼りになりますね」フフフ・・・

川内「ほぉ……分かってきた様だな一航戦。まず此処に同志Aが撮影した真面目っ娘二人の際どい写真があるんだが」スッ・・・

加賀「一緒にするなド変態。通報しますよ」ジトー・・・

川内「まぁそう言わず見るだけ見るだけ」ニヤニヤ・・・

榛名「―――そこまでですっ! それ以上の勝手は許しません!」バーンッ!!

川内「うわ拙っ! こんちくしょー風紀(ケイサツ)の狗めぇ嗅ぎつけやがったかぁ!?」スタコラサッサー・・・ドロンッ!

日向「むっ。逃げたか……相変わらずシノビ染みてるな」ヤレヤレ・・・


   ~ 超弩良い ~



   ミーンミンミンミンミンミー・・・・・



時雨「―――ねぇ……何この状況」タラー・・・

最上「さ、さぁ」タラー・・・


文月「わぁ~! たっかーいっ!」キャッキャッ!

皐月「凄いね凄いねっ! やっぱり戦艦は違うなぁ!」キラキラ・・・

扶桑「ふふふっ。そうかしら」ニコニコ・・・プルプル・・・

山城「ね、姉様。無理なさらないで!」ハラハラ・・・

満潮「弥生! アンタも止めなさいよ!」ハラハラ・・・

弥生「うーん……ああいう状態の皐月と文月は野生動物より言う事聞かないよ」タラー・・・


時雨「扶桑の艤装の上で、皐月と文月がはしゃいでる」エー・・・

最上「如何してこうなった」ウーン・・・

満潮「ちょっと二人とも! 見てないで扶桑止めて!」ハラハラ・・・

時雨「満潮。せめて今に至った経緯を説明して」ジー・・・

満潮「ハァ……さっき―――」



  ザブーン・・・―― 回想 ―― ザブーン・・・



文月『ふそーさーん!』トコトコ・・・

扶桑『あら、珍しいお客さん。屋上(こんな所)に何の御用かしら?』ニコッ・・・

文月『しれーかんが探してました。第3艦隊の件でお話があるそーですっ』ビシッ

扶桑『あらあら。態々伝えに来てくれたのね。ありがとう』ポンッ・・・

文月『ふみゅ~……えへへっ』ワシワシ・・・

扶桑『ふふっ可愛いわね。満潮もこれくらい素直で可愛げがあればもっと愛らしいのに』クスッ

文月『うん? ミッチーは言葉キッツ~いけど優しいよぉ』コクッ

扶桑『そうね。素直じゃないけど優しいから……ところで、そのブレザー暑くないの?』ジー・・・

文月『ちょ~あっついです! でも『ぐんき』なのでっ!』ビシッ・・・

扶桑『偉いわねぇ。存在が軍紀違反の私とはえらい違いだわ』フフフ・・・

文月『ちょっと何言ってるかよく分かんないですっ! けど、ふそーさんもその艤装暑くないのぉ~?』ジー・・・

扶桑『多少暑いけど、私からこのデカブツ取っ払ったらアイデンティティが半減以下になっちゃうもの』フフフ・・・

文月『あいでんてぃてぃ?』ウーン・・・

扶桑『デ○ドロビウムは●テイメ○とアームドベー●・オーキ●がセットで人気だもの。ステ◎メン単体の人気なんて―――』ハァ・・・

文月『ふそーさんって「でんぱ」さん?』キョトン・・・

扶桑『―――あぁ。ゴメンなさいね。ちょっとトランスしちゃってた』アハハ・・・



文月『「とらんす」なら仕方ないですねー……それでー重くないのぉ?』ジー・・・

扶桑『えっ? うーん、慣れたわねぇ』フフフッ

文月『そっかぁ~。私は睦月型の艤装でもちょっと重いのに凄いなぁ』キラキラ・・・

扶桑『これでも伊達に戦艦やってないもの。艤装したままでも文月ちゃんくらいなら軽々抱っこ出来るわよ』グイッ・・・

文月『おぉ~!』ブラーン・・・

扶桑『ふふっ。小さいわねぇ。私の砲塔より小さいかも』ナデナデ・・・

文月『そーでもないですっ! あー……おっぱいは小さいですけどぉ』ムンッ・・・

扶桑『冗談よ。胸もその内大きくなるわ』フフフッ

文月『ふみゅぅ……ねぇ、ふそーさん。ちょっとお願いがあるんだけど』ジー・・・

扶桑『はいはい、なぁに?』キョトン・・・

文月『あのねぇ~実はー……一回で良いから、そのぉ~……―――』クイッ・・・



  ザブーン・・・―― 回想 ―― ザブーン・・・



最上「―――で、『その艤装に乗ってみたい!』って頼まれて乗せたと」エー・・・

満潮「ええ。あのお人好し!」ジトー・・・

時雨「扶桑らしいっちゃらしいけど。でも何で皐月まで?」フム・・・

弥生「実は文月の帰りがあまりに遅いから、私とあの子と満潮、山城で文月を探しに来たんだ」コクッ

満潮「そしたら案の定、あの状態の扶桑と文月を発見。それでもって皐月が便乗してぇの」ハァ・・・

最上「あのザマかぁ……まぁでも扶桑が楽しそうだし良いんじゃないかな」ハハハ・・・

山城「良い訳無いでしょう! 姉様ったら笑顔の反面、小鹿みたいに両足プルプル震えてるじゃない!」ダラダラ・・・

時雨「扶桑の震顫(カラダの震え)はいつもの事だよ」ハハハ・・・

弥生・満潮「「確かに」」ウーン・・・

山城「こんの薄情者ぉ! ってこらぁ! そこのジャリガール共っ! いい加減姉様から降りなさーい!!」キーッ!


文月「やっぱりふそーさんは凄いねぇ! カッコイィ~!」キャッキャッ!

皐月「ボクら二人乗せても平気だなんて、他の戦艦の人達でも無理じゃないかなっ」キャッキャッ!

扶桑「そ、そうかしら」ピクッ・・・

文月「そうだねそうだねっ! コンゴーさん達でも無理だと思うなぁ~」グラグラ・・・

扶桑「金剛型より、私の方が……うふふっ」ニコニコ・・・

皐月「でも大和さん達ならもしかして平気かなぁ。あ、そういえばこの前伊勢さんも暁型の皆乗っけてスクワットしてたっけ―――」


扶桑「満潮ッ! 弥生ッ! コッチ来なさい!」ギロッ・・・クイクイッ・・・


弥生「えっ」タラー・・・

満潮「ハァ!?」ギョッ・・・

時雨「皐月ぃ……余計な事を」ハァ・・・



山城「ちょっ、姉様キャラ崩壊してる! というかあのヒョウキン戦艦に張り合う必要無いですから! マジでセ■ォルっちゃいます!」アタフタ・・・

最上「あ、ダメだ。扶桑目が本気」アララ・・・

扶桑「ハリーハリーハリーハリーっ!!」フーフー・・・

文月「ほわぁあぁ……立てたよぉ~! 砲塔の上に立てましたぁ!」スタッ・・・

皐月「弥生ー。満潮ー。此処凄いよっ!」キャッキャッ・・・

弥生・満潮「「……、」」タラー・・・チラッ・・・



  ホータールノー・・・ヒーカーリー・・・マードーノーユーキー・・・・・



扶桑「―――う、ぉ……どっせぇーいっ!!」エイドリアーンッ!!

皐文月『わぁい!』キャッキャッ!

弥生「お、わぁ……凄い」ワクワク・・・

満潮「扶桑……アンタ、マジモンよ」ウヘェ・・・

時雨「うわぁ。これは、その」タラー・・・

最上「ぶっちゃけオーバースペック甚だしいね」タラー・・・

山城「姉様、もう、呆れを通り越して尊敬できます」ジー・・・

扶桑「ふ、ふふふっ……大丈夫よ山城。たかが駆逐艦の3隻や4隻……扶桑型は伊達じゃないの」プルプル・・・

文月「ほぇ~。ふそーさん憧れるなー」キラキラ・・・

皐月「コレは大和さんや武蔵さんを越えたよね。扶桑さんが№1だっ」キラキラ・・・

弥生「確かに。うん、扶桑さんには悪いけど、これはちょっと楽しい」キラキラ・・・

満潮「ふんっ。ばぁかみたい……でもまぁ、このパワーと根性は純粋に賞讃に価するわよ、扶桑」キラッ・・・

扶桑「あぁ……今、私、輝いてるかしら」キラキラ・・・キラキラ・・・

山城「えぇ。今まで見た事無いくらい輝い(キラ付け)てます」キュンッ・・・

時雨「他人に褒められたり認められる事で心が満たされてるんだね。扶桑、普段そこまでコンプレックス感じてるの?」タラー・・・チラッ・・・

最上「扶桑の心の闇は底知れないから……って、文月。流石に片足立ちは危ないよ」ジー・・・

文月「これは私達がふそーさんの『カンサイキ』になるしかないねっ―――ほぁーっ?」オットット・・・

扶桑「うふふふふっ―――あっ」ガクンッ・・・

一同『っ!?』ギョッ・・・



   ズドォーーーーーンッ・・・・・



愛宕「―――……で。駆逐艦(おチビ)ちゃん達庇う為に無理な姿勢で転んだ、と……それで大破(大ケガ)入院って」ヤレヤレ・・・

扶桑「」ボロボロ・・・

愛宕「提督や他の皆さんの言葉を代弁させて頂きますと……『バカめっ』以外出てきません」ハァ・・・

山城「貴女達! 死体に鞭打ちするなんて、ひとでなしにも程があるわ!」キッ・・・

長門「山城。扶桑は沈(死)んでないよ。しかしまぁ駆逐艦達を庇ったのは偉いな。後で見舞い品を持って来てやる」フフッ・・・

扶桑「ハァ……そういえば第3艦隊の件、如何なったのかしら」チラッ・・・

長門「ん? あぁ。代わりに山城が旗艦だそうだ。オマエはしっかり休んでろ」ポンッ・・・

山城「ちょっ! こんのKY戦艦がぁ……此処で言わないでよぉ」ダラダラ・・・チラッ・・・

扶桑「ふふっ……ふふふふふ……山城、頑張ってね……いつもの屋上から貴女を応援してるから……はぁ」チーン・・・

次回、夏野菜。

引き続きネタと出演希望のキャラを募集しますんで、協力よろしうお願いします! ではまた次回!

何だかんだで書き溜めしてしまいますね……続き投下します。



   ~ 夏野菜 ~



  ジリジリジリジリ・・・・・



文月「―――うんしょ~! よいしょ~!」テキパキ・・・

吹雪「文月ちゃん、そっちの籠に玉ねぎ移そうか。こっちの籠はきゅうりでいっぱいなっちゃった」ドサッ・・・

五月雨「トマトとナスは早めに取っちゃいましょ。これ以上は熟れちゃうかな?」チョンチョン・・・

電「ナスは嫌いなのd―――」

漣「はいはい、ナス嫌ナス嫌。あ、潮っちの胸にも二房のメロンがぉぶべしっ!?」ベチャッ・・・

潮「死んじゃえアホォ!!」カアアァ///

叢雲「トマトで顔面真っ赤っかよ。潮も興奮して食べ物粗末にするの止めなさい」ヤレヤレ・・・



  キャッキャウフフムッキュンムッキュン・・・・・



鈴谷「あー……クっソ眠いんですけどぉ。あとマジ暑ーい」ダラダラ・・・

足柄「何で駆逐艦(あの子)達は朝っぱらからこんなテンション高いのかしらね。しかも総出で……まだ朝七時だし」グデェ・・・

摩耶「Zzz...」グースカ・・・

鈴谷「此処居ない駆逐艦って遠征中の数隻だけだし……つか何でよりによって私ら監督役なの? 他の巡洋艦居たっしょ。超イミフ」ネムネム・・・

足柄「当番制なんだから仕方ないじゃない。来週は羽黒と熊野、鳥海、筑摩が当番だって」ハァ・・・

鈴谷「ったく、提督の命令じゃなかったらこんな駆逐艦畑に居ないっての。まだまだ夢の中居たし」ファアァ・・・

足柄「休日の朝っぱらってのがシンドイわね……ってか摩耶。アンタいい加減起きなさいよ」ツンツン・・・

摩耶「Zzz...」ピースカ・・・


文月「まやちゃーん。起きないとアブに刺されるよぉ~」オーイ・・・

摩耶「んがっ?!」ビクッ・・・

卯月「あっはっはっ! ひまわりの横に突っ立ってるのが悪いぴょん!」クスクスッ

摩耶「ふぁ……うぇ?」ボー・・・

足柄「ダメねこの子まだ寝惚けてる。まぁ私達も突っ立ってるだけなんだけど」ヤレヤレ・・・

鈴谷「もう嫌ぁ。帰りたーい。何で作業着着てまでこんなとこにぃ」グデェ・・・



利根「こら、お主ら! 黙ってないで働けっ!」メッ!

文月「トネちゃーん、こっちのキャベツ取っちゃおー。あ、鈴谷さんと足柄さんも手伝ってぇ~」トコトコ・・・

利根「うむっ今行くぞ。これっ鈴谷! 足柄! さっさと来るのじゃ!」テキパキ・・・

足柄「えー……何で利根(のじゃロリ)はこんなテンション高いのよ」グダグダ・・・

鈴谷「駆逐艦(ガキんちょ)と精神年齢一緒なんでしょ。ねぇ足柄逃げちゃおー。絶対大丈夫だって」ボソッ・・・

足柄「……そうしたいのは山々だけど」クイッ・・・

鈴谷「えっ?」チラッ・・・


如月・不知火・夕雲「「「……、」」」ギロッ・・・


足柄「オッカナイ数隻に睨まれてるわ」タラー・・・

鈴谷「ぐっ! 艦種詐欺(年齢詐称)組か。あのビッチ共は何とかなっても不知火は出し抜けない」ダラダラ・・・

文月「あっしー。ずやちゃーん。まやちゃ~ん」オーイ・・・

足柄「はいは……あっしー?」キョトン・・・

鈴谷「足柄。あの脳味噌ユルふわ系のペースに乗せられたら負けっしょ……はいはい行きゃ良いんでしょ。行きゃ」テクテク・・・

利根「よしよしっ。お主らはそのキャベツを収穫せい。ちゃんと軍手はしてきてるな?」クイッ・・・

足柄「そのキャベツって……このデカいの!? 直径1mくらいあるわよ!」ギョッ・・・

文月「無農薬で育てるの大変だったんだよぉ~。でもガワ(外側葉っぱ)までサラダに出来るくらい美味しい筈ですっ!」キラキラ・・・

鈴谷「アンタら専業農家でもやってけるわね……つーかさぁ。私らこういうの採取とかした事無いんだけど」キョトン・・・

利根「使えんヤツらじゃのぅ……おフミ。手本を」クイッ・・・

文月「はいはーい、えっとねぇ~。素手でもモッサリいけるんだけどー。素人は鉈使っちゃってー……ザクっと!」スパッ・・・

足柄「へぇ。存外アッサリいけるのね」フムフム・・・

利根「阿呆。フミは間宮や鳳翔から絶賛される程の『農娘』じゃぞ。ぺーぺーのお主らがこんなに上手くいくと思うな」ムンッ・・・

鈴谷「『農娘』って。つか利根さぁ偉そうに……ほら鉈貸して。ちゃっちゃと終わらせる―――あ、れ?」グサッ・・・

文月「あ~……やっちゃった」アハハ・・・


利根「まったく言わんこっちゃない。このサイズを素人が刈るんなら二人がかりで協力せい。でないと今の様に一玉が無駄になる」ヤレヤレ・・・

鈴谷「うっ……悪ーござんした。でも先に教えないそっちも悪いし……足柄、そこ持って」ブー・・・

足柄「怖いんだけど。外さないでよ?」タラー・・・

鈴谷「ダイジョブよ。ゆっくりやるし―――こう?」スッ・・・スッ・・・

文月「うんうん。最初は鋸みたいにやってくと良いですよー」コクッ

足柄「―――採れた……改めて持ってみると大きいわね。あと凄く重い」ズシッ・・・

文月「えへへー。後でほーしょーさんのとこ持って行こ~」ニコニコッ

利根「何を作って貰おうかのー。回鍋肉とー、ナスの揚げ浸しとー、きゅうりはオイキムチじゃな! それからそれから」アーダコーダ・・・

文月「ねぇねぇトネちゃん! このくらい大きいとコウノトリさんが赤ちゃん埋めに来るかなぁ~」キラキラ・・・

利根「んー? どうだろうなぁ。確かに赤ん坊が入るサイズではあるが……如何なのじゃ?」チラッ・・・

鈴谷「キャベツに赤ちゃん埋めにって……何そのメルヘン且つ超間違った知識!? 誰よそんなゴチャゴチャなデマ吹き込んだの?!」タラー・・・

文月「へっ? むっちゃんとおーいさんが教えてくれたんで~す」コクッ

足柄「陸奥と大井……アイツらの悪ノリは性質が悪いわね」ハァ・・・

鈴谷「でも此処で真実話すと余計面倒っしょ。赤ちゃんが云々カンヌンって―――ねぇ足柄。私にもそれ貸して」チラッ・・・

足柄「えっ。あぁキャベツ……はい」スッ・・・

鈴谷「んー。確かにズッシリね。立派なモン作るこって」ヘェ・・・

文月「どんなに立派な軍人さんでもご飯食べられなきゃ死んじゃうって大和さんが言ってた。だから畑作業も手を抜いちゃダメなんだー」エッヘン

足柄・鈴谷「「……、」」フム・・・

利根「まぁ喰っちゃ寝で図体だけデカくてもダメって事じゃな。不貞腐ってないで見習うとこは見習うべきじゃ」チラッ・・・フフッ

足柄「……はいはい」ポンポン・・・

鈴谷「あいあいまーむ」ナデナデ・・・

文月「あっ! キャベツ撫でちゃうと」ジー・・・

足柄・鈴谷「「えっ」」チラッ・・・


あおむし『コンニチワー』ニョロ・・・

ごまむし『ヤァ!』ゴソゴソ・・・


足柄・鈴谷「「っ~~~~~~~~ッッ!!?」」ゾゾゾォ・・・



  キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーーァ・・・・・



文月「ありゃりゃ~」ポリポリ・・・

利根「なっさけないヤツらじゃのぅ」ヤレヤレ・・・



  キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーーァ・・・・・



摩耶「―――ふぁああぁ……アイツら何だかんだで楽しそうだな」ボリボリ・・・ムシャムシャ・・・

霞「ちょっと摩耶! アンタも採れたてきゅうり貪ってばっかいないで手伝いなさい。このカカシ女」ガーッ!

霰「確かにちょっとは働いて欲しいかも」ジー・・・

摩耶「あァ?」チラッ・・・

霞「うっ……何よ」オドオド・・・


  ピタッ・・・シーン・・・・・


摩耶(あるぇー。殺気がヤバい)タラー・・・チラッ・・・

駆逐艦数名『……、』ギロリ・・・

摩耶(おぅおぅ。怖いこと……特に―――)


陽炎「いい加減、ダメ重巡共しばこうか」スッ・・・ ← 両手に巨大ゴーヤ

不知火「働かないだけならいざ知らず、これ以上の横暴は許しませんよ」ボソッ・・・ ← 大玉スイカ振り被ってる

長月「霰泣かせたらタダじゃおかないぞ」ギリッ・・・ ← 鍬向けてる


摩耶(―――アイツらガチ過ぎんだろ!? 本気で殺す気かっつの)ダラダラ・・・

霞「ちょっと、摩耶?」ジー・・・

摩耶「えーうん。へいへい、手伝う手伝う」ノソノソ・・・

霰「へっ?」キョトン・・・

霞「や、やけに素直じゃない。始めからそうすれば良いのよ」フンッ・・・

摩耶「あいよ……おーいトネ公ー。手ぇ洗うからコッチ来ーい」ポリポリ・・・

利根「うん? 手を……って、コレはスカートであって手拭いではないぞっ!」ウガー! ← 作業服(改二)

文月「でもトネちゃん。よくそれで顔拭いてるよねぇー」アハハハー








長門「―――摩耶のヤツ、命拾いしたな」フッ・・・スチャッ・・・

筑摩「そんなコソコソ覗いてないでいっその事手伝いに行けば良いのでは?」チラッ・・・

長門「それはそれで無粋だ……オマエこそ遠方から眺めているだけだろう。まぁ利根しか眼中にないのだろうがな」ジー・・・

筑摩「姉さんが問題起こさないかどうかでハラハラしてるんですよ。長門さんみたいにゲスい出刃亀と一緒にしないで下さい」ジトー・・・

長門「げ、ゲスいとっ!?」ガーン・・・

筑摩「……冗談ですから少し黙ってて下さい。気付かれます」ハァ・・・

長門「うっ……オマエとか羽黒とか神通の言葉は妙に刺さるんだ。手加減してくれ」ハァ・・・

筑摩(つまり自分が悪い事してるって自覚してるんですねー)ヤレヤレ・・・


   ~ 熱血 ~



  ドーン・・・バーン・・・ビターン・・・・・



長月「―――ハァハァ……もう一本……お願いしたい」ダラダラ・・・

神通「……うーん」ジー・・・

陽炎「長月、もうあがろう。努力は認めるけど根詰めし過ぎも身体に毒よ」フゥ・・・

皐月「それにそろそろ夕飯時だよ。シャワー浴びてから食堂行かないと」ヨイショ・・・

長月「皐月、陽炎……フゥ……自主練に付き合ってくれてて悪いが先に帰ってくれても構わない。でも、まだ一度も勝ててないんだ」ムゥ・・・

陽炎「そりゃ近接格闘で勝負したら体格差ってのがあるから。それに相手は神通さんよ」チラッ・・・

長月「勿論分かっている。だからこうして胸を借りてるんだ」グイッ・・・

皐月「でも神通さんもあがりたいんじゃないかな」チラッ・・・

神通「私は別に構いません、けど、長月ちゃん。もう限界でしょう」ジー・・・

長月「まだだッ! まだ立てる!」グググ・・・

陽炎「ハァ。全く、見上げた根性」ヤレヤレ・・・

神通「そうね……じゃあラスト一本です」スッ・・・

長月「感謝する……フゥ……手加減は無用だぞ、神通さん」ジー・・・

神通「そんな失礼な事しません。本気で倒すつもりで突っ込んできなさい」グワッ・・・

長月「ええ。それでは、始めるッ―――」バッ・・・

皐月「やれやれだね……仕方ない。ボクらももう2セット程頑張ろうか」ニヤッ・・・

陽炎「ありゃりゃ、皐月も大概だよ。ひえーって感じね」ハハハ・・・



   バチーン・・・ドシーン・・・・・



川内「―――おーい。そろそろ夕飯がー……ダメだ。聞く耳持ってない」ヤレヤレ・・・

黒潮「訓練後の自主練だなんて、真面目というか……ぶっちゃけ相当マゾやなぁ」ウヘェ・・・

川内「今日の教官神通だったからミッチリ扱いてる筈なんだけどねー。あの三人、まだ動く気力あったのかぁ」フムフム・・・

文月「……、」ジー・・・

黒潮「正直真似できんわ。いや、尊敬はしてるんやけどね」アハハ・・・

川内「そうだねー。神通は昔から『ガチ』だから分かるんだけど長月ちゃんとか皐月ちゃんまでも……ねぇ」フムフム・・・

黒潮「コンプレックスってヤツなんかなぁ。でも睦月型いうても、そない酷ないと思うんやけど……如何なんです?」マジマジ・・・

川内「まぁ睦月型に限らず、各艦諸処に考える所はあるんかもしんないよね。私だって最新鋭の巡洋艦らに比べりゃ型落ちだもん」ウンウン・・・

黒潮「言うたら私らかてそうかもしれまへんけど……でもなんか川内姐(あね)さんが真面目に語ってるの見るとサブイボ奔りますわ」チラッ・・・

川内「しっつれいなぁ。私はいつだって大真面目だよ。ねぇ文月ちゃ~ん」ナデナデ・・・

文月「……、」ジー・・・

黒潮「だからそない態度が駆逐主義(ロリコン)扱いされんねんて……ん? おフミ?」チラッ・・・

文月「……特訓」ボソッ・・・

川内・黒潮「「はぁ?」」ポカーン・・・


文月「私も特訓しなきゃ!」ムンッ

黒潮「あー……フミの考えてる事は読めない」ウーン・・・

川内「というかこの子は何も考えてないだけじゃね」タラー・・・

文月「皐月ちゃんや長月ちゃんに負けてらんないよっ! 私も『じしゅれん』しなきゃ!」メラメラ・・・

黒潮「そ、そか。三日坊主で終わらなええけどな」ポリポリ・・・

文月「ううん。これは私の『しれん』なんだから!」メラメラ・・・

川内・黒潮「「……、」」ハァ・・・



  ガララッ・・・・・



川内・黒潮「「っ!?」」ビクッ・・・

那珂「話は聞かせて貰ったよ!」ドンッ・・・

文月「なかちゃんさん!」ジー・・・

那珂「『さん』は要らない!」ビシッ!

黒潮「あちゃー」ハァ・・・

川内「余計メンドイのが出張ってきた」アララ・・・

那珂「酷っ! 夕飯始まってるから呼びに来てあげたのにー……って、そうじゃなくて」ムンッ

川内「はいはい、ナニカナー」ボウヨミー・・・

黒潮「那珂サンすごーい」ボウヨミー・・・

那珂「こ、コイツら……ふんだっ。いいもーん。用が有るのは文月ちゃんだけだし」ベー・・・

文月「えっ。なになに~」キラキラ・・・

那珂「文月ちゃん! さっきの言葉、本気かな?」ジー・・・

文月「ふぇ?」キョトン・・・

黒潮「あー。自分も訓練やら自主練する言うてたアレか」ボソッ・・・

文月「あ、うん。私も二人に負けたくないっていうか何ていうか」モジモジ・・・

那珂「よろしい……それでは那珂ちゃんが特別指導(プロデュース)してあげるっ!」ガシッ・・・

文月「えっ! 良いの?!」キラキラ・・・

那珂「モチのロンだよ! でもでも、那珂ちゃんの個別訓練(レッスン)は厳しいよ……覚悟はあるかな?」フフフ・・・

文月「あ、ありまーす!」ビシッ!

那珂「よろしい!」グッ!

川内「ちょいちょい待て待て。那珂よ、オマエは何を言ってるんだ。お姉ちゃん理解に苦しむよ?」ヤレヤレ・・・

文月・那珂「「へっ?」」キョトン・・・

黒潮「せや。いきなり訳分からん事抜かさんといて下さい! フミもその場のノリで軽く流されたらアカンで。第一この子は―――」ハァ・・・

川内「駆逐艦の個人指導なら私が受け持つっての! 主に夜戦メインで!」ウガー!

黒潮「―――ちょ、姐さん!? 何ほざいて……あ、目がマジや。ダメだこの姉妹、何とかせな」グダァ・・・


那珂「むー! ちょっと川内ちゃん、引き抜きはダメだよー。文月ちゃんは那珂ちゃんが先に発掘したんだからっ」ムンッ!

川内「関係無いねー。私だって水雷戦隊の隊長(旗艦)だもーん。さーさぁっ、文月ちゃ~ん。私と夜戦(トレーニング)しよ」ニコニコッ

文月「えぇっとぉ……うーん」タラー・・・

黒潮「ほら、おフミ困っとるやないですか。姐さん方も今はお控えなすって」タラー・・・

川内・那珂「「うぐぐぐぐぅ」」ギリギリギリギリ・・・

文月「あわわぁ~!?」アタフタ・・・

黒潮「アカン、収集付かん。誰か止めてぇな」ハラハラ・・・



  スパンッ! スパパンッ!!



川内・那珂「「あ痛っ!!?」」バシッ・・・

文月・黒潮「「ほぇ!?」」バッ・・・

神通「―――姉さん、那珂ちゃん。文月ちゃんで遊ぶのも程ほどにしてください」ヤレヤレ・・・

黒潮「神通姐さーん! ホンマ助かります」ホッ・・・

川内「痛いなぁもう。本気なのに」ジトー・・・

那珂「うー。那珂ちゃん悪くないのにぃ」ジトー・・・

神通「そう思ってるなら尚更性質悪いです。とりあえずご飯の為に呼びに来てくれたんでしょう? 行きますよ」ヨイショ・・・

長月「……、」クテェ・・・ウトウト・・・

文月「あ、長月ちゃん。おんぶされて……おねむになっちゃったんだ」ジー・・・

皐月「うん、最後に投げられてそのまま寝ちゃった。かなり疲れてたんだね」ハハハ・・・

陽炎「ホント、倒れるまで訓練するなんてトンだ熱血艦だわ……あ、黒潮。お待たせ」コクッ

黒潮「ったく、陽炎と皐月もホドホドにしぃや。身体持たんて。あとちゃんと神通姐さんにお礼言ったん?」ヤレヤレ・・・

神通「私は特に何もしてないですよ。ただの『カカシ』してただけです」クスッ・・・

文月「……、」ジー・・・

神通「さて……文月ちゃん。焦る気持ちは分かります。でも空回りしちゃダメですよ」ジー・・・

文月「う、うん」コクッ・・・

神通「分かってくれれば幸いです。それじゃあ行こう」テクテク・・・

黒潮「あ、神通姐さん。長月おぶるの代わります」スッ・・・

長月「んぅ……うみゅ」コクン・・・コクン・・・

皐月「ふふふっ。長月、普段は雄々しいのに……寝てる姿はかわいいね!」クスクスッ

文月「……うん」ジー・・・



  しーん・・・・・


皐月「ん? 文月、行くよ」クイッ・・・

文月「……、」ジー・・・


川内「ハァ。散々だよ」テクテク・・・

那珂「んもぅ。川内ちゃんの所為だからね」プンスカッ・・・

文月「ねぇ~。なかちゃんさん、川内さん」ジー・・・

川内「ん?」ピタッ・・・

那珂「如何したの? あと『さん』は要らないよ」チラッ・・・

文月「……やっぱり、私も―――」グッ・・・



    わおーん・・・・



  ―――数日後―――



    にゃーん・・・・



長月「あー……神通さん」コホンッ・・・

神通「えっ?」チラッ・・・

長月「先日は色々とありがとうございます。あと……世話を掛けてしまって申し訳無い」ポリポリ・・・///

神通「あぁ、ふふふっ。気にしてないわ。それより身体は大丈夫ですか?」ジー・・・

長月「ええ、御蔭さまで。ところで一つ聞きたい事がありまして」チラッ・・・

神通「うん」キョトン・・・

長月「あの日の夜、文月に何かあったかな」ポリポリ・・・

神通「えっ」ピタッ・・・

長月「最近様子がおかしいんだ。あの日以降、偶に部屋を抜け出して何処かに行ってるらしい。何か知らないかな」ムゥ・・・

神通「知らない、ですね」フム・・・

長月「他の子に聞いても皆知らない様でね。ただ川内さんと那珂さんは何か隠してる様な気がするんだ。やはりあの夜だな」コクッ

神通「あの日の、文月ちゃん……姉さん達……まさか!」タラー・・・

長月「まぁ如月姉じゃあるまい。フミに限って悪い事をしてるとは思えないんだが、どうも心配で……如何かしたかい?」キョトン・・・

神通「……っ」バッ・・・

長月「ちょ、神通さん? あー……行ってしまった……追い駆けるか」トコトコ・・・



   カーンカーンカーン・・・・・


神通「―――まさか、よね」ダラダラ・・・

長月「神通さん。何で4番倉庫に……誰だ『第4スタジオ』だなんて落書きしたの」ジー・・・


文月「―――っ……ふぅ~」キビキビッ・・・


神通「居た!」スッ・・・

長月「えっ……あ、文月!?」キョトン・・・


文月「けっこうキツいなぁ~。さすが、なかちゃんさん」クテェ・・・

那珂「だーかーら『さん』は要らないよ。あと訓練(レッスン)中は『教官(コーチ)』と呼びなさい!」ビシッ・・・

文月「りょーかいです、なかちゃんさんきょーかーん!」ノソノソ・・・

川内「さーて……それではおさらいだ! やってみなさい!」ビシッ・・・

文月「はいっ!」1,2,3,4・・・


神通「……えー」タラー・・・

長月「あ、ありゃ何だ?」ジトー・・・



 カン、カン、カカカカンッ♪ カカカカッ、ココココッ、カン、コン、カンッ♪ カン、カン、カカカカンッ♪ カカカカッ、ココココッ、カン、コン、カンッ♪



文月「―――きーづーいーてるーわ~♪ みんなーがーわたしーを~♪」キビッキビッ・・・


神通「」

長月「」


那珂「そうそう……もうちょっと声張って! あと魚雷(マイク)の位置はもうちょっと上だよ!」ビシッ・・・

文月「はいっ―――ハぁートーのーしせんでー♪ みつーめぇてーるのぉ~♪」シュタッシュタッ・・・

那珂「もっと標的(ファン)に探照灯(ライト)向けて……旋回(ターン)遅い!」バシッ・・・

川内「ソイヤッソイヤッホワッホワッ! あ、じゃなかった……文月ちゃん! ちょこちょこ動き過ぎだよ!」ウリャ!ハイッ! ウリャ!ハイッ!

文月「はぁい―――アーイードールだから~♪ なーれっこーだ~けどぉー♪」キャピキャピ・・・

川内「小羊のままじゃダメ……黒豹の様に動くんだ―――そこで一気に探照灯消す!」フーミチャン! フーミチャン!

那珂「速度(テンポ)落ちてるよ! あと指定座標(バミリ)気にして!」ビシバシッ!

川内「そのまま真上に照明弾打ち上げて囮(デコイ)配置したら、標的の背後に! そして一気に黙る!」クイクイッ!

文月「りょ、りょーかいでぇす!」パタパタ・・・ドーン・・・

那珂「こらっ! 歌は止めちゃダメだよ!」ンモゥ!

文月「え、えぇ~? どうすればいいのぉ~?」タラー・・・

川内「いや、このタイミングは全部ストップして敵の目を晦ます方が良い演出だろーYK(夜戦的に考えて)」ジトー・・・

那珂「でもでも自分(アイドル)に注目を集めて周り(バック)が敵(ファン)を倒すっていうのが栄えるんだよSK(水雷的に考えて)」ムンッ・・・

文月「えぇっとぉ~、うーん」アタフタ・・・


  ヤセンヤセンヤセンヤセーンッ! アイドルアイドルアイドルアイドルーッ!



長月「な、何をしてるんだ。アレは」エー・・・

神通「訓練というか自主練のつもり、かな」ハァ・・・

長月「はぁ」ポカーン・・・

神通「まったく……ちょっといい加減叱って来ますね」ゴゴゴゴ・・・

長月「お、おぅ。いってらっしゃい……(相変わらず怖いな、この人)」タラー・・・



  ヤーセーンーッ! アーイードールーッ! チョット・・・アタマ、ヒヤソウカ・・・・・



川内・那珂「「―――、」」ゴチーン・・・


神通「姉さん、那珂ちゃん。罰として当分出撃禁止です」ギロリ・・・

川内「そ、そんなぁ……私から夜戦取ったら死んじゃうよぉ」ボロボロ・・・

那珂「神通ちゃん、顔は、止めて」ボコボコ・・・

文月「あぅ~……なかちゃんさんきょーかん……川内こーち」アタフタ・・・

神通「はぁ……あと文月ちゃん」ジトー・・・

文月「ひゃいっ!?」ビクッ・・・

神通「強くなる為に自主トレするっていう熱意は良い事だけど、空回りしちゃダメって言ったよね?」ハァ・・・

文月「う、うん……でもぉ」モジモジ・・・

長月「やれやれ。今度から別な人に師事を仰いだ方が良いぞ。その人達は教官に向かん」ポンッ・・・

文月「ほぁ!?」ガーン・・・

神通「ちゃんと貴女の指導に相応しい先輩が居るわ。私からも頼んでおきますから、ね」ナデナデ・・・

文月「ふみゅ……はぁい」エヘヘ・・・





  カーン・・・カーン・・・カーン・・・・・





長門「艦隊の『ニンジャ系アイドル』文月ちゃんかぁ……アリだな!」L・O・V・E! ラブリー!フミチャーン!!

鬼怒「ナシですよ! あの喧しい姉妹の弟子とか勘弁願いたいわ」エー・・・

由良「というか長門さん。ファングッズ準備するだけ無駄っぽいですよ。てかそれ手作り?」ウワァ・・・

長門「なんと! 神通めぇ。折角徹夜して拵えたのにぃ」ムムム・・・

阿武隈「この人は……ていうか大人しく所属の旗艦(リーダー)に稽古付けて貰えばいいのにね」ポンッ・・・

名取「え、あ、うん、まぁ……あはは」ポリポリ・・・

五十鈴「おーい、名取。神通が呼んでるよー」クイッ・・・

長良「噂をすればなんとやら、ですね」フフフッ

メインが長月の筈だったのに変な方向へ行ってしまった。でも後悔は無い……次は如月ちゃんメイン(仮)!

あと、お題・ネタ・希望キャラくれると頑張れます。


  ~ 乙女 ~



  チュンチュン・・・ミーンミーン・・・・・



如月「―――ふぁあぁ……ただいまー」ガチャッ・・・テクテク・・・

弥生「……如月、今何時だと思ってるの? 完全に日が昇ってるよ」ジトー・・・

如月「んー?」チラッ・・・

睦月「弥生止めなさい……如月おかえり」コクッ

如月「そう? じゃあおやすみぃ」ガチャッ・・・バタン・・・

弥生「……、」ポリポリ・・・


三日月「姉さん……いいんですか?」ボソッ・・・

睦月「良いも何も、私らじゃどーもできないっしょ。それにあくまで噂だからさ」ハァ・・・

弥生「だけど」ウーン・・・

睦月「本人に言ったところで流されて終わりでしょ。この件に関しては大佐に言っても黙ってるだけだしさぁ」グデェ・・・

三日月「むぅ」ジー・・・

弥生「……ホント、如何なっても知らないよ」ムスッ・・・



  しーん・・・・・



文月「んー。ねぇねぇ」トントンッ

望月「んぁ?」ゴローン・・・

文月「むーちゃん達、何で困ってるの?」キョトン・・・

望月「あぁ。如月姉がな~」ネムネム・・・

文月「きぃちゃんが?」ポカーン・・・

望月「色々とねぇ……難しい話だよ」メガネドコー・・・

文月「だから、きぃちゃんがどうしたのん?」キョトン・・・

望月「フミにゃあ、ちと早いなー」パラッ・・・パラッ・・・

文月「んもぉ~バカにしてぇ。良いもん! むーちゃん達に聞くから」プンスカッ!

望月「あーちょい待て。あのなぁ……うーん、アレだ。如月姉はちょっとヤンチャしてるんだよ」ポンッ・・・

文月「やんちゃ? やんちゃしたいおとしごろなの?」フムゥ・・・

望月「そうそう、そういうこった。つまり、コレはデリケートな問題だから睦月姉達を困らせちゃダメだぞ~」ゴローン・・・

文月「うーん……『さっしろ』って事だね~。分かったよ」テクテク・・・

望月「なら良いけど……アイツ、ホントに分かってんのかな?」ジトー・・・




  にゃーん・・・・・


文月「―――という訳で、私に相談してくださいっ」エッヘン!

睦月・弥生・三日月「「「……、」」」タラー・・・

望月「何も分かってないじゃねぇかこの馬鹿!!」スパーンッ!

文月「痛ぁ!」グラグラ・・・

睦月「あはは……まぁ心配してくれるのは嬉しいけど、大丈夫だよ」ポンッ・・・

文月「うーん。うそつきー」ジトー・・・

三日月「文月。正直、私達じゃ如何も出来ない事なんです」ハハハ・・・

文月「でもでもぉ。だったらみんなで協力して~」ムンッ・・・

睦月「だからねぇ」ヤレヤレ・・・

弥生「……教えても良いんじゃないかな」ボソッ・・・

望月「やよ?」ポカーン・・・

三日月「で、でもこの子は」タラー・・・

弥生「どうせ言っても理解出来ない、と……じゃあ別に良いでしょ」ジー・・・

睦月「ハァ……分かった。でも文月、今から言う事は余所でベラベラ話しちゃダメだよ。いい?」ポンッ・・・

文月「うん? はぁい」コクッ・・・




  長女説明中.....




睦月「―――という訳。OK?」

文月「」プシュー・・・

望月「ダメだこれ。やっぱ理解できてねーじゃん」ハハハ・・・

弥生「多分、卯月や皐月に話しても同じだと思うけどね」ヤレヤレ・・・

三日月「というか如月姉さんの件知らないの、姉妹では3人だけですし……まぁ卯月ちゃんあたりは気付いてるかもしれませんが」コクッ・・・

睦月「黙ってるならそれで良いよ……おーい、ふみー。大丈夫かーい?」ユサユサ・・・

文月「ほぇ! あ、うん、だいじょーぶです」コクコク・・・

望月「まぁあれだ。忘れてくれて構わないぞー」トントンッ

文月「うみゅ~……きぃちゃんが軍のお偉いさんの『せったい』をしてきてぇ、だから『あさがえり』してて~」ウーン・・・

弥生「文月、声大きいよ」シー・・・

文月「あ、うん。とにかく良くない事なの~? 『おしごと』なんでしょう?」ムゥ・・・

三日月「良くないっていうか、その、何て言えば良いんでしょうか?」チラッ・・・

望月「あーめんどいからスパッと言っちまうか……不貞ってヤツだよ、不貞」サラッ・・・

文月「ふてー?」キョトン・・・


三日月「望月! 言葉は選んで頂戴……確証は無いでしょう。私達だって実際見た訳じゃないんだから」タラー・・・

望月「良い子ちゃんぶって。ぶっちゃけもう遠慮は要らんでしょ? 要は男の人とよろしくヤってきてるんじゃねーかって噂よ」ヤレヤレ・・・

文月「男の、人と」フムフム・・・

弥生「言い方ってのがあるよ。文月、今の話ベラベラ喋っちゃダメだからね」メッ・・・

文月「んーでもぉ」ジー・・・

睦月「うん?」チラッ・・・


如月「……、」スヤスヤ・・・


文月「別に今に始まった事じゃないよねぇ」クイッ・・・

睦月「フミ……知ってたの?」タラー・・・

文月「知ってたっていうか、この前きぃちゃん見たよ~」コクッ・・・

三日月「み、見たって、何を……あぁやっぱり言わないで! 文月の口から聞くなんて、そんな!」アタフタ・・・///

睦月「ば、場所は何処で? もしかして噂の迎賓室!? それとも(ラブ)ホテル大和!? まさか武蔵(逢引)旅館かぃ!?」ハラハラ・・・///

望月「相手は誰だ!? この前来てた少将のチビハゲ親父か! いや、その前に来たヒゲデブ中将って可能性も!」ムッハー///

弥生「……お前ら」ハァ・・・

文月「えっとねー。去年の冬くらいからかなぁ~」ウンウン・・・

睦月「去年って……ん? 冬くらい『から』?」ハテ・・・

文月「うん。『あの子』って確か偶に研修で鎮守府来てる学徒の子だよね~。私達と同い年くらいかなぁ」コクッ・・・

一同『……はい?』ポカーン・・・

文月「きぃちゃん、去年の暮頃からずっと『あの子』と会ったりしてるよー。知らなかったの?」キョトン・・・

弥生「何の事だい? え、怪しい接待の事じゃないの?」キョトン・・・

文月「違うよぉ。そっちは知らないけど、きぃちゃん、たま~に夜中に寮を抜け出して『あの子』とお話してるの」ウンウン・・・

望月「なっ!? そ、それは、もしや」チラチラッ・・・

文月「その時のきぃちゃん、いつもと違う感じがするなぁ。何ていうか『普通』な喋り方してるよー」アレコレ・・・

三日月「普通って、えっ?」キョトン・・・

文月「『今日はちょっと寒いよね』とか『ねぇ……近く寄って良いかな?』とか、そんな風にー」フミー・・・

睦月「これは、まさか」チラッ・・・

弥生「……うん」チラッ・・・

望月「フミ。他には?」ニヤニヤ・・・

文月「うんとねぇ~……今年の3月の半ば頃だけど、いつもみたいにきぃちゃんが『あの子』と裏山の桜の木の辺りで会っててー」ピンッ・・・

三日月「ふ、文月。随分詳しいとこまで知ってるのね……もしかしてストーキングしてたんですか?」ハハハ・・・

睦月「ほぉほぉそれでそれで?」ニヤニヤ・・・



文月「『あの子』に手作りのマフラーあげてた! それで『あの子』が―――」



  ゴッチーンッッ!!



一同『っ!?』ビクッ・・・

文月「―――ふみゃぁっ!!」バタン・・・

如月「ふー……ふー」ダラダラ・・・///

睦月「き、如月」タラー・・・

如月「なっ……何かしらぁ」オホホ・・・///

弥生「何で文月殴って気絶させたの? あと何で真っ赤になってるの?」ジー・・・

如月「さ、さぁ何でかしらぁ。あー文月ベットに寝かせてくるわよぉ」イソイソ・・・///

望月「待てぃ待てぃ。怪しさMAXだっつーの」ガシッ・・・

三日月「姉さん『あの子』って誰ですか? 学徒の……誰かしら?」ウフフ・・・

如月「うぐっ……さ、さぁ。まぁた文月(この子)のメルヘンな幻想でしょ~」ダラダラ・・・///

睦月「3月の半ばにマフラーかぁ。多分、頑張って作ったんだけどシーズンに間に合わなかった模様」ウンウン・・・

弥生「ねぇ。それで『あの子』は何て言ったの? 教えてよ」フフフフ・・・

如月「あーあー聞こえなーい! さてさて今晩も大佐の為に一肌脱いで稼いで来ないといけないわぁ」イソイソ・・・///

望月「もうエロく聞こえない不思議」ニヤニヤ・・・

三日月「ええ。全部照れ隠しに聞こえますね」ウフフ・・・

如月「くっ……今日は憲兵長さんとぉ! 明日は中将閣下のご子息のっ! お相手をっ! シなきゃいけないわぁ!!」ウギギィ・・・///

睦月「如月く~ん。『あの子』の前でも同じ事言えるのかねぇ?」グヘヘヘ・・・

弥生「ねぇ。如月、続きを」ワクワク・・・

如月「ああああああああああぁもおおおおおおおぉ!! お前ら全員どっか行けええええええぇ!!」ウガアアアァ//////////

一同『わーい、怒ったー!』ニヤニヤ・・・

文月「ふみゃ~」ムニャムニャ・・・





  キャッキャウフフムッキュンムッキュン・・・・・



   【 上映中 】



  パラパラ・・・サラサラ・・・・・



如月『―――遅くなってごめんなさい。もう少し早く渡せれば良かったんだけど』モジモジ・・・

学徒くん『ううん……「まだ衣更着の、嵐かな」ってね。丁度良いですよ』スッ・・・

如月『ふふっ、芭蕉の句ね。でももう3月よ?』クスッ

学徒くん『旧暦でいえばまだ「貴女」ですから』ポンッ・・・

如月『まぁ……キザだこと。浪漫派ね』ポフッ・・・

学徒くん『ええ、そんな気分なんです―――しかし今宵の月はいつもより綺麗に見えます。何故でしょうか……如月さん』ニコッ・・・

如月『っ! イケナイ人……私に墜ちて欲しいのかしら』ムゥ・・・///

学徒くん『ふふっ、いえいえ。共に生きたいだけですよ』スッ・・・

如月『……もぅ―――』スッ・・・///




   キュルルルルゥ・・・カチャッ・・・・・




青葉「はーい、以上文月ちゃんと『某氏』協力の下に撮影成功したVTRでしたー!」Pi!

文月「えへへぇ。頑張りました~」イエーイ!

長門「お、おぅ」カアアァ・・・/// 

川内「これは、これで」カアアァ・・・///

金剛「まさに『バーニングラブ』ネー」カアアァ・・・///

長門「意外な一面だな……なかなかに可愛い」フフフ・・・

川内「して、同志青葉よ。件の学徒くんの詳細は?」チラッ・・・

青葉「いやぁ流石に本人のいる前で話すのも無粋ですよねぇ」ニヤニヤ・・・

金剛「あらぁ。如月、リンゴみたいに真っ赤デース」ウヒヒッ・・・

如月「お願い……いっそ殺してぇ」ボンッ////////////////

文月「ダメだよー……『ともにいきる』んでしょ~!」グッ!

一同『ひゅ~っ』ニヤニヤ・・・

如月「あぁもーぅ! こんな鎮守府出てってやるぅ!!」ウガァアアァ////////////



次回は『ながもん&やせんだいすき』の巻から。因みに、金剛もこの二人に混ぜようか悩み中。

とりあえず、ご意見ご感想質問罵倒リクエスト等々、お気軽に頂ければ幸いです。それじゃまた次回! ノシ"

また書き溜めったった……続き投下!


  ~ ビッグ7 ~



  ドブーン・・・ドバーン・・・・・



長門「―――……、」ジー・・・

能代「双方、盛大に外し合いですね……ワザとじゃないかってくらい豪砲音だけ響いてます」ムゥ・・・

長門「ふむ」ジー・・・

能代「如何します? 水雷戦仕掛けますか?」チラッ・・・

長門「いや……外れる日は外れる。乱戦になっても結果は同じさ」ジー・・・

能代「しかし今なら私が突貫して、響と電と島風でこの区域を掻き回せる。後は貴女が足を止めた艦を墜とせば」コクッ・・・

長門「駆逐隊は待機だ。先導(オマエ)も現状維持で構わない……此方も無駄撃ちをさせろ。盛大にな」ジー・・・

能代「……随分弱気ですね」フム・・・

長門「無駄な戦闘をしたくないだけだ。雑魚に構ってる暇は無い。無傷且つ弾薬消費のみでこの海域を乗り切れれば恩の字だ」ジー・・・

能代「はい……ただ、赤城さんの航空部隊が敵戦闘機部隊と一触即発状態みたいです!」チラッ・・・

長門「赤城の航空隊はベテラン妖精が多い。馬鹿な真似はしないさ」ジー・・・

能代「まぁ……しかしこんなデキレースみたいな戦闘、駆逐艦達(あの子)が納得いきませんよ!」ムゥ・・・

長門「納得できないのはオマエだろ、能代。頭を冷やせ」チラッ・・・

能代「うっ」ピクッ・・・

長門「島風は多少消化不良かも知れんが、響と電は冷静だ。水雷の長のお前がそれで如何する? しっかりしろ」ジー・・・

能代「……、」タラー・・・

長門「戦略的敗北であっても無傷進軍出来ればこれ以上のモノは無い。経験地にはならんが『こういう戦略』もあるという事を覚えろ」ジー・・・

能代「しかし、敵を後ろに通してしまっては!」ウグゥ・・・

長門「後続の艦隊が信頼できんか?」ギロッ・・・

能代「そ、そういう訳ではありませんが」ウーン・・・

長門「では任せておけ。残酷かもしれんが我々の目標は『奥地』だ。それも極力損傷を受けず、な……分かってくれ」ジー・・・

能代「……はい」ムゥ・・・



  ザバーン・・・ザボーン・・・・・


  ザバーン・・・ザボーン・・・・・



響「―――予想通り、戦術的敗北だね……まぁ良いさ。結果的には万全の状態で先に進める」スー・・・

島風「うーん、なんか当たらないみたーい。どうしちゃったのかなぁ」ポリポリ・・・

赤城「そういう時もありますよ。まぁウチの航空隊も睨み合いだけで終わっちゃいましたから」ハハハ・・・

電「でも……誰も傷付かなくて良かったのです」フフフッ

能代「……、」フム・・・

長門「各艦、異常は無いな。先行する……赤城。偵察を頼むぞ」チラッ・・・

赤城「はい」コクッ・・・


  ハラショー・・・ナノデス・・・オッソーイ・・・


長門「―――、」キリッ・・・


能代「―――……普段からコレだけ真面目なら良いのになぁ」ヤレヤレ・・・

赤城「不可能でしょう。彼女は那珂なんかと違って、本物の『偶像崇拝対象(アイドル)』だったんです」スゥ・・・

能代「赤城さん……皆を愛し、愛されたい故の行為と?」ムゥ・・・

赤城「かもしれませんね。本人ではないから分かりませんが、名戦艦ってのはそういうモノです」ジー・・・

能代「うーん……でも普段は島風のパンツ覗いたり、電を抱き寄せたり、響を弄ったりしてますよ」ジー・・・

赤城「それでも今は『てぃーぴーおー』くらい弁えてるでしょう。まぁ内心何考えてるかは分かりませんけどね」キュルキュル・・・

能代「……黙ってれば恰好良いのに」ボソッ・・・

赤城「それは否定しませんよ」クスクスッ


長門「……ん? 如何した?」チラッ・・・

能代「い、いえ何でもありません!」アハハ・・・

長門「そうか。なら良いが……こんなところで『お腹空いて動けません』は無しだぞ」フフフ・・・

赤城「そんな腹ペコキャラが居たら見てみたいですよ」ヤレヤレ・・・

能代(あ、やっぱこの人も他人の事言えないな)ジトー・・・



  ザザー・・・ブブーン・・・・・


      ~ 忍艦 ~



   バババババ・・・ドドドドド・・・・・



戦艦タ級「―――……オカシイ」ジー・・・

戦艦チ級「アア。敵艦ガ攻メテ来ナイ」ジー・・・

タ級「来ルノハ戦闘機ノミ、カ。ヤツラ、軽空母三隻ダカラ妥当ナ戦術トイエバソウナンダガ」フム・・・

重巡リ級「シカシ我々ヲ狙ワズ徒ニ駆逐ノミ狙ウトハ姑息ナ手段ダ。面白クナイナ」チッ・・・

タ級「戦艦ガ居ナイノモ気ニナルガ……単純ニ決メ手ガ無イカラ拮抗シテルダケカモシレナイ」フンッ・・・

チ級「マァ構ワナイ。アノ様子デハ夜戦マデ行ク気ハ無イノダロウ。此方トシテハ充分軽空母共ニ打撃ヲ与エタ」フフッ

リ級「……如何スル?」チラッ・・・

タ級「姫カラハ適当ニアシラエト言ワレテル。三隻中破……コレダケ叩ケレバ問題無カロウ」ジー・・・



 イー・・・イー・・・イー・・・・・



チ級「フム……日ガ暮レタ。奴ラ、帰ル様ダゾ」フフッ

リ級「駆逐ダケ倒シテ満足カ。情ケナイ奴ラ……見送リガテラ魚雷デモ撃チ込ンデオクカ」ガチャン・・・ズバッ・・・ズバッ・・・

チ級「アア。数発撃ッテ船底ニデモ掠レバ儲ケモノダ。主砲モクレテヤロウ」ガチャン・・・ドゴォ・・・ドゴォ・・・

タ級「ムッ……待テ」チラッ・・・チラッ・・・

チ級「遅イ。モウ撃ッテシマッタ」ジー・・・

タ級「違ウ……数ガ少ナイ! 残リ三隻ハ何処ダ!?」バッ・・・

チ・リ「「ッ?」」キョロキョロ・・・



  ドーンッ!! バッシャー・・・・・



タ級「ナッ!?」バッ・・・

チ級「ン? モシヤ『マグレ』ガ当タッタカ!」フフフ・・・




リ級「カモナ…―――…ッ!? 爆破位置ガ近過ギル! 何ダ!?」ギョロッ・・・

タ級「魚雷ヲ『墜トサレタ』ンダ! 軽空母ノ護衛ハ何処ニ!?」アタフタ・・・

リ級「クッ……暗視センサーニモ、レーダーニモ反応ガナイ……煙幕カ?」キョロキョロ・・・

タ級「ダトシテモ普通ノ煙幕ジャナイゾ! 何ダ、コレハ」タラー・・・

チ級「奴ラ完全ニ『夜戦シフト』ニ移行シテイr―――」



川内「馬鹿だねコイツら。探照灯も照明弾も必要無いな……旗艦首貰いッ!!」ズババッ・・・



チ級「―――ゥ……ナ、ァ……ニ」ドゴォ・・・ボンッ・・・

リ級「ッ!? 何処ダ!! 見エナイ!?」アタフタ・・・

タ級「止ムヲ得ナイ! 弾幕ヲ張レ! 接近サセルナ!!」バババババ・・・


綾波「……新型の電波欺瞞紙煙幕弾(チャフ・スモーク)凄い効果ですね。技術部さまさまです」ジー・・・

敷波「ほーんと、ウチらにもってこいの装備だね。ってをわぁ!? アイツら滅茶苦茶撃ちまくってますよー!」オットット・・・

川内「あーあー自棄になっちゃって。私、デコイ撒きながら囮なるから接近してちょ……綾、敷。外したらオシオキだかんね」ダッ・・・

敷波「まぁ夜戦でこんだけ派手に豪放してる連中見失う訳ないっしょ! 私戦艦もーらいっ!」ガガガッ・・・

綾波「敷波、慢心しないで! 確実にアウトレンジから様子見でラン&ヒットです!」ズバッ・・・

川内「うんうん、良い子良い子……月の無い夜は最っ高だねぇ」フフフフフ・・・



  ズッゴーン・・・ボッカーン・・・・・



龍驤「全艦撃墜……上出来や」ジー・・・

飛鷹「チ級の主砲(マズルフラッシュ)のみで完全に位置把握とは、流石夜戦の申し子。御見逸れ入るわ」フム・・・

祥鳳「綾波ちゃんと敷波ちゃんも無傷ですか。川内さんに扱かれてるだけはありますね……でも私達は」ポリポリ・・・

龍驤「気ぃ落とさんとき。大丈夫、大破するまでは進軍可能や。ウチらもそんなに柔やない。川内に続くで」クイッ・・・

飛鷹・祥鳳「「はい」」スッ・・・

龍驤「よしよし…―――…しっかしなぁ。あの夜ボケ女も普段から真面目に振る舞っとけば少しは見直されるのに」ヤレヤレ・・・

飛鷹「無理でしょ」キッパリ・・・

祥鳳「終始まともな川内さんなんて小食で長湯しない一航戦姉妹みたいなものです」サラッ・・・

龍驤「コイツら言いよるわー……まぁそうやけど」ハハハハ・・・


   ~ ながもん&夜戦バカ ~



     ピーポーパーポー!!



川内「―――ふ~みこちゃ~ん! 夜戦しよー!!」ガシッ!!

文月「きゃー! た~す~け~て~!」キャッキャッ!!  ← 何だかんだで楽しんでる。

長門「川内! さっさと面駆らないとヤツらが来てしまうぞ! あ、皐月ちゃんは私が貰おう」ガチャッ・・・

川内「ダイジョブダイジョブ。那珂に私の衣装着せて囮させてるからまだ時間は稼げる」フフフ・・・

皐月「おわぁ!? ちょ、待、長門さーん! 肩車なんて危ないよー!」キラキラ・・・ ← と言いつつ、楽しい。

長門「大丈夫だ、艤装に比べれば風船みたいなものだよ。さぁてそれじゃあ夜の海にでも―――」



      バタンッ!!



那智「そこまでだっ! 貴様ら大人しくしろ!」ガチャッ・・・

榛名「それ以上の勝手は風紀委員が許しません!」スチャッ・・・

川内「うをっ!? 出たなぁ糞真面目共!」チラッ・・・

長門「川内! 相手をしても時間の無駄だ。窓から逃げるぞ」ガシッ・・・ガシッ・・・

皐月・文月「「きゃ~!」」キャッキャッ♪

川内「あいよ~。あばよとっつぁ~ん―――って、待った! 長門止まれぇ!! 窓の下ぁ!!」ギョッ・・・

長門「何っ!?」ジー・・・


不知火「まったく……いい加減、営倉にブチ込まれたい様ですね」ギロリ・・・

矢矧「確かにね。酒匂には悪いけど、骨の二,三本は覚悟して貰おうかしら」ガチャッ・・・


長門「ぐぬぬぅ……万事休すか」タラー・・・

川内「あーもぅ。せめて日が落ちててくれれば色々出来るのにぃ……というか那珂は如何した!?」チラッ・・・

那智「那珂は茶衾縛りでクレーンに吊るしてるよ」クイッ・・・



那珂「ん~~~~~~~~っ!! んんん~~~~~~~っ!!!」ジタバタッ・・・



文月「ほわぁ! なかちゃんさん楽しそー!」キラキラ・・・

皐月「でもアレ、パンツ丸見えで恥ずかしいね」アハハ・・・

榛名「ちょ、ちょっとやり過ぎじゃないかなぁとは思うんですけど。不知火がああするって」ポリポリ・・・

不知火「犯罪の加担者に慈悲は無い」フンッ・・・

那珂「んん~~~っ!! んんんんんっ!! (那珂ちゃん冤罪だよぉ!!)」ウワーン・・・


長門「くっ! あんの駆逐艦詐欺師(似非JC)め……やはりどうしても不知火(アイツ)には食指が動かないんだよなぁ」ハァ・・・

川内「言ってる場合かぁ!! しかし拙いなぁ……もしかして詰んだ?」タラー・・・

長門「えぇい! 陸奥と神通は如何した! 姉がピンチだぞ!!」アタフタ・・・

那智「いやいや。陸奥さんは兎も角、神通が貴様らに手ぇ貸す訳無かろう。因みに陸奥さんも呆れて部屋に居たよ」ヤレヤレ・・・

長門「薄情者めぇ……川内、如何する?」チラッ・・・

川内「……、」ジー・・・

長門「何か策は無いのか? オマエ忍者だろ!」アーダコーダ・・・

川内「忍者を神様扱いすんなバカ。忍者ってアレだ、所詮は草蔭でコソコソやってるモンだよ」サラッ・・・

長門「頼りなんないなー」ハァ・・・

文月「ニンジャー! ニンポー! そぉいっ!!」ニンニンッ!

皐月「確かに川内さんのマフラーとか魚雷(クナイ)とかはカッコイイよねー」ジー・・・

川内「いやぁそれほどでもぉ」エヘヘ・・・

長門「むっ! 私の410mm砲も超イカすぞ! 恰好良いだろ?」ドンッ・・・

榛名「あのー……そろそろお縄に付いて貰えませんか?」ハァ・・・

矢矧「ぶっちゃけ相手するの疲れるのよね。貴女達以外にも取り締まらなきゃいけない艦娘が結構居てね」モゥ・・・

川内「そうかいそうかい……それじゃあ―――」チラッ・・・

長門「其方を優先してくれ―――」チラッ・・・

風紀委員艦『っ!?』バッ・・・



  ガチャンッ! ガチャンッ!!



不知火「ワイヤー!? しまった! これはまさか!?」ギョッ・・・

青葉「おん待たせしっましたぁ~」ガチャン・・・

長門・川内「「Good timing!!」」ガシッ・・・バッ・・・

皐月・文月「「ひゃっほ~!」」キャッキャッ♪

那智「わ、ワイヤーを滑って逃げただと……急いで霧島さんと日向さんに連絡を! 武蔵さんにも応援を頼め!」アタフタ・・・

不知火「ぐっ……青葉ワレぇ!!」ギロッ・・・

青葉「おぉこわいこわい。ささっ、約束通り皐月ちゃん&文月ちゃんのアイドル写真集作るの手伝って貰いますよ~」タッタッタッ・・・

長門・川内「「あいあいまーむ!」」スタタタタタ・・・

皐月「なんか凄いね! 怪盗みたいだ!」ウフフッ!

文月「まて~! る○~ん! ってヤツだね!」ニコニコッ




 コラー! マテェー!! ヤセンヤセンヤセーン!! ビッグ7ノチカラ! オモイシッタカ! スタコラサッサー・・・・・




那珂「んんんんんんんんっ!! (那珂ちゃん放っておかないでぇ!!)」ウワーン!!



   ~ こだまでしょうか? ~



     ミーミー・・・ニャーニャー・・・・・



菊月「―――ふむ……『夏』に備えて対空機銃を準備、か」カキカキ・・・

長月「多分、ヲ級は勿論の事ながら敵新型空母の可能性も考え得るな。対空は必須だろう」フム・・・

卯月「まぁうーちゃんは機銃ガン積み慣れてるから全然余裕ぴょん!」フフフ・・・

菊月「その慢心が命取りだ。万全を期すなら浮遊要塞対策に対空ミサイルでも積んで……ん? 文月、どうしt―――」チラッ・・・


文月「ぱんぱかぱ~ん!」ズァ!


菊月「―――……はぇ?」キョトン・・・

文月「キクちゃーん。ぱんぱかぱぁん!」ビシッ・・・

菊月「……えっと」チラッ・・・

長月「私を見るな」ポリポリ・・・

文月「んもー。長月ちゃん、ぷっぷくぷぅ~だよぉ!」ムゥ・・・

長月「ぷ、ぷっぷくぷ?」タラー・・・

菊月「す、すまない。ちょっと待ってくれないか……オイ卯月。通訳しろ」チラッ・・・

卯月「いやいやいやぁ。うーちゃんの事見詰めたところで何も答えは出ないぴょーん」フゥ・・・

菊月「いや、でも睦月型のイロモノ担当は卯月の役目だろう」ポリポリ・・・

卯月「おまっ……そういう菊月こそ自分が厨二(イロモノ)だという事を自覚した方が良いぴょん」ジトー・・・

菊月「厨っ!? 貴様ぁ言ってはならぬ事を」ジトー・・・

文月「う、うぅ。ぱんぱかぱーん、だよぅ」ジー・・・

菊月・長月「「……、」」タラー・・・

卯月「はぁ……ねぇおフミさんやー。何故いきなりおっぱい魔人とうーちゃんのセリフを真似してるぴょん?」ヤレヤレ・・・

文月「うーんとねぇ。挨拶をー」コクッ・・・

卯・長・菊「「「へっ?」」」キョトン・・・

文月「だから皆に挨拶したのぉ~。ぱんぱかぱーん!」ワァイ!

長月「だ、だからフミ。何故その挨拶なんだ? というかそれは挨拶なのか?」ウーン・・・

文月「ぴょん?」キョトン・・・


卯月「あのぅ……流石にそういう真似されるとうーちゃんの『あいでんてぃてぃ』がマッハでピンチになるんですけどぉ」ジトー・・・

菊月「まぁまぁ。まずはそうだな……文月。『ぱんぱかぱーん』とは何だ?」ジー・・・

文月「挨拶だよぉ~。『おはよー』とか『こんにちはー』とか『こんばんはー』とか」ニコニコッ

長月「よく愛宕さんが口走ってるのは知ってるが、でもそれ挨拶なのか……というか他人が真似ても良いのだろうか」タラー・・・

菊月「因みに『ぷくっぷく』とは如何いう意味だ」チラッ・・・

文月「『ぷくっぷく』じゃなくて『ぷっぷくぷぅ~』だよぉ。えっとねぇ」コクッ・・・

卯月「ちょっと待つぴょん! おフミ! 一体誰の許可を得てそれを使ってるぴょん!?」ギロリ・・・

文月「ほぇ?」ポカーン・・・

卯月「うーちゃん許可した覚えなーい! ダメダメダメぇ~! それ以上は鬼怒ぴょんぴょん丸だぴょん!」ムムムゥーッ!!

文月「そ、そんなのぷっぷくぷぅ~だよぅ……はぅあぅ」アタフタ・・・

卯月「だーかぁら~、そんな人の真似ばっかぁ! 睦月姉みたいに諸方面から目ぇ付けられても知らないぴょん!」ウギギィ!!

文月「ぷ、ぷっぷく、ぷぅ」シュン・・・

菊月「ふむふむ……成程。つまり今の状況が『ぷっぷぷぷー』という訳か」ジー・・・

長月「えっ? あ、うーん。そうなのか」ハハハ・・・

卯月「そうそ……ほわぁい!?」ギョッ・・・

文月「う、うん。うーちゃん、怒らないで。ぷっぷくぷぅ~でぱんぱかぱーんだよぅ」オドオド・・・

菊月「ああ、そうだな。卯月。『ぷんぷくぷん』とやらだぞ」フフフ・・・

長月「あぁ……オマエはもっと『ぱんぱーぱぱん』になった方が良いのかもしれないな」ポリポリ・・・

卯月「???????」プシュー・・・

文月「うーちゃん、もっとぱんぱかぱーんしようよぉ~」ニコニコッ!

卯月「はぇ!? ほ、ほへぁ~!?」プシュー・・・

文月「ほらっ! ぱんぱかぱーん! うーちゃんも!」ワァイ!

長月・菊月「「ぱぱぱんぱーん」」ワーイ・・・

文月「ぱんぱかぱーん!」ヨイショー!

卯月「ぱ、ぱ……ぱん、ぱか、ぱーん」タラー・・・

文月「えへへぇ。いぇ~い! ぱんぱかぱーん!」ヤッター!

卯月「ぱんぱかぱぁん」プシュー・・・ボンッ・・・



  パンパカパーン! パンパカパーン! プップクプー! パンパカパーン!



長月「―――……卯月、壊れたな」ハハハ・・・

菊月「案外、皐月や文月の方が謎テンションの時があるからな。ところで、文月は突然如何したんだ?」チラッ・・・

長月「また長門さんや川内さんに変な事教わったのかもしれない。いや、愛宕さん本人という可能性も捨て切れないか」ヤレヤレ・・・

菊月「本人に聞くしかないか……文月。少々良いか?」ジー・・・

文月「ぱんぱかぱーん?」キョトン・・・

菊月「その、愛宕さんや卯月のセリフを使い出したのは何故だい? いつもの思い付きか?」フム・・・

文月「うーんとねぇ。マヤちゃんが使ってたの~。それで真似しろって」パンパカパーン!

長月・菊月「「……摩耶(さん)かぁ」」ハァ・・・

卯月「パンパカパンパカパンパカパンパカパンパカパンパカパンパカパンパカパンパカパンパカパンパカパンパカp―――」gggggg・・・


  ぴょんぴょこぴょ~ん・・・・・



摩耶「―――てめっ糞姉貴!! 降ろせっつの、マジでブっ殺すぞゴラァ!! 降ーろーせーっ!!」ギャーギャー・・・

愛宕「摩耶ちゃーん。全っ然反省してないのねぇ……ぷっぷくぷぅよー」ギチギチギチギチ・・・

摩耶「べ、別に悪気があってやった訳じゃねぇよ! アレはただ酔った勢いでちょっとぉいぃ痛だだだだだだだだぁっ!!」ウギャアアアァ!!

天龍「エビ反り縛りの上に逆さ吊るしとか超エゲツねぇな。ぱんぱかぱん」ジー・・・

木曾「まぁ自業自得だろう。というか『ぱんぱかぱーんはオッパイ星の挨拶で云々』って何だそりゃ。ぱんぱかぱん」ジー・・・

摩耶「ゴラァ厨二眼帯女郎共ぉ!! テメェらもその場で一緒に悪ノリしてただろぉがよぉ!!」ウギギギ・・・

天龍・木曾「「ぴょん」」キリッ・・・

摩耶「『キリッ』じゃねぇよダボがぁ!! 第一オッパイ星人言ったの木曾だよなぁ! 一番ぱんぱか言ってたのも天龍だろうが!」ギリギリ・・・

愛宕「あらあらあらあらぁ……じゃあ摩耶ちゃんもそのオッパイ星人って事よねぇ? 姉妹だものねぇ?」ギチギチギチギチ・・・

摩耶「いぎゃああああぁ!! あ、姉貴、本当に、い、痛っ……オマエら……許さねぇから、な」ギロッ・・・

天龍・木曾「「ぷっぷくぷぅ?」」ポカーン・・・

摩耶「ク・ソ・がぁああああああああああああぁ!!」ウギャアアアァ!!


     ~ 泳ぐ ~



  ワイワイ・・・ガヤガヤ・・・パチャパチャ・・・・・



睦月「―――ありゃりゃー。こりゃまた大佐は凄いプールを作ったものですなぁ」ジー・・・

如月「目の前に海があるっていうのにこういうものを作っちゃおうっていう発想が酔狂人よねぇ」ゴローン・・・

睦月「普通の25mプールじゃなくて深さ50mで、高さ37,2mの飛び込み台付けるとか何考えてるんだろうねー」ハハハ・・・

如月「因みにあの高さ、扶桑さんの艦橋と同じくらい高いそうよん。どうせなら陸奥さんの高さにすれば良かったのにねぇ」ゴローン・・・

睦月「60m越えの高台とか飛び降りたくないですってばぁ。しっかし、水中爆破実験でもするのかねぇ」ジー・・・

如月「それも海中で事足りるでしょう。まぁ主に潜水艦娘のトレーニングと私達の慰安の為でしょう」クイッ・・・

睦月「そういうもんかねぇ……ところで、如月さんや。貴女は何をしてるのかえ?」チラッ・・・

如月「日光浴」サラッ・・・

睦月「何故プールサイドで?」ジトー・・・

如月「そこにパラソルがあったから、かしらぁ」フフッ

睦月「それ自分で準備したよね? しかもサングラスと持参の水着って……皆指定の水着か競泳用なんだけど」ハァ・・・

如月「細かい事は良いのよん。あ、お姉さまぁ……良かったらオイル塗ってくださらない?」ニコッ

睦月「ハァ……やなこった」テクテク・・・

如月「あららぁ。つれないわねぇ―――そこで写真撮ってる方ぁ。撮っても良いからオイル塗って頂戴なぁ」チラッ・・・



 アヤヤヤヤ・・・センダイ! オマエイケ! ナガモンイッテヨ! ワタシ、アノコニガテ! ワタシモ、ヨルジャナイカラムリ! ジャア・・・アオバァ!! ヒャアアァ!!



睦月「ったく……艶付いた妹を持つと大変だわぁ―――ん?」チラッ・・・


伊168「へぇ。二人とも凄いねー」ジー・・・

伊58「これは潜水艦娘にスカウトだね。二人にはキスクルに出て貰うでち」フフフ・・・

睦月「水面? あのー……何をお覗きかなぁ?」ジー・・・

伊168「あ、長女。貴女の妹達なかなかやるじゃない!」フフッ

睦月「ほぇ?」ポカーン・・・

伊58「これは潜水艦娘指定ブレザーと指定スク水を渡す日も近いでち! 宛ら『睦5』と『睦9』かな!」

睦月「ムツゴ? ムツク?」ジー・・・



  ザッバァ!!


長月「プハァ!! ふぅ……私の方が少々速かったな」ニヤッ・・・

皐月「くぅ……でも、先に底面にタッチしたのはボクだよ!」フフッ

睦月「あー。潜水勝負?」ポリポリ・・・

伊58「さっすが陽炎型と一緒に神通さんのトレーニングを受けてる二人だねー。見直したでち!」ウンウン!

伊168「普段は脚部艤装(ホバー)頼りだけど、二人は非常時でも潜水装備に換装すれば戦えるね!」キラキラ・・・

皐月「いやいやぁ。そんなに褒められたって困るよ。でも最後に頼れるのは己の肉体だって事だよね」エヘヘ・・・

長月「まったく脳筋だな。しかし競泳水着の上からでも皐月の腹筋はピッチリ見えるな」ハハハ

皐月「えっ? あ、ま、まぁ……あはは」ポリポリ・・・

伊168「ほぇ~……ちょっと触って良い?」スリスリ・・・

皐月「や、止めてよぉ。くすぐったいってばぁ」ウヒヒッ

伊58「これはこれは!」スリスリ・・・

皐月「んもぅ、いい加減に―――」イヒャヒャッ


伊19「あはぁ……凄くキュンキュンする『割れ目』なのぉ」ツツツ・・・クイクイ・・・


皐月「―――しぃ、ひゃんっ!?」ビクッ・・・

長月「で、出たな変態潜水艦!」ギョッ・・・

睦月「ちょっと監視員さーん! 今日の担当巡洋艦娘だれぇ!? 問題児(イク)が出没ましたよぉ!」オーイ!

伊19「酷っ! そ、そこまで邪険にしないで欲しいのね」オヨヨ・・・

伊58「じゃあせめて大人しくしてるでち。同じ潜水艦娘として恥ずかしいったらありゃしない」ヤレヤレ・・・

伊19「うー。そんなに変な事してないのにぃ……きっと世論の所為なの! 風評被害はんたーい!」ブーブー・・・

睦月「如月とか夕雲と一緒になってるグレーゾーン組が何を言いやがりますか……ところで」キョロキョロ・・・

長月「ん? 如何した」ザバーン・・・

睦月「……フミ。一緒じゃなかった?」キョトン・・・

皐月「あぁ。文月なら……ほら↑」クイッ・・・

睦月「はい? ↑(上)? 何を……―――」チラッ・・・


文月「よぉ~し! いっきまーすよぉ~!」グングンッ・・・

まるゆ「き、気を付けて下さいねー」ハラハラ・・・

文月「ダイジョブダイジョブっ! そのまま潜水ねぇ~」ジー・・・


睦月「」アボーン・・・

伊19「フミちゃんは相変わらず勇気あるのね」アハハ

伊58「流石行動力だけはこの鎮守府屈指の艦娘でち」アハハ

伊168「さぁて……心肺蘇生のマニュアル検索っと」カチカチ・・・

睦月「ふ、文月いいいいいぃいっ!?! やめなさああああぁい!!」アワワワワ・・・

長月「姉よ……アレに何を言っても無駄だ。分かってるだろう」ポリポリ・・・

睦月「で、でもでもこれは拙いっしょ! ぶっちゃけアレ年齢制限とか身長制限あるヤツですってばぁ!」アタフタ・・・

皐月「心配し過ぎだよ。一応文月も艦娘なんだからあのくらいの高さへっちゃらだって」ジー・・・

睦月「で、でも、それは艤装しての事であって、あの子今生身で」ハラハラ・・・


文月「いっくぞぉ~……あ、むーちゃんだ。おーい―――あっ」ツルッ・・・

一同『あっ』ジー・・・

睦月「ぅだわああああああぁくぁwせdrftgyふじこlp;@~~~~ッ!?!?!?」ギャアアアァ!!

文月「あ~~~れ~~~~っ」ヒューン・・・


如月「やれやれ……御姉様方。よろしく~」ノシ"

長門「そーっ!」ガシッ・・・ブンッ・・・

青葉「ぉおっ!」ガシッ・・・クルンッ・・・

川内「ーっい!」タタタタッ・・・ジャバーン・・・


一同『……、』タラー・・・

睦月「」チーン・・・

伊168「い、今何が起きたの?」タラー・・・

伊58「長門さんが青葉さんブン投げて、青葉さんがフミちゃんキャッチしたところまでは見えたけど」タラー・・・

伊19「その後青葉さんが空中で体勢直して……川内さんが水面走って真下まで滑り込んだのね」タラー・・・

睦月「空中で体勢直した? 水面を、走る?」ポカーン・・・

長月「猫的な体捌きと、右足が沈む前に左足を出して沈む前に右足を~~というヤツだな……色々ツッコミ所満載だよ」ポリポリ・・・

皐月「うーん……まぁツッコんだら負けだね」ハハハ

睦月「そーですねー…―――…じゃなくて! フミぃ!!」アタフタ・・・



  ぶくぶくぶく・・・・・



まるゆ『―――っ!(ふぅ。大丈夫ですか?)』モグモグ・・・

文月「ピャ~! 溺れるかと思っちった」エヘヘ・・・

まるゆ『―――、(溺れてはいませんでしたけど危険でしたよ。やっぱり飛び込み潜水は禁止です)』ハァ・・・

文月「にゃははは……は~い」テヘッ・・・

まるゆ『―――・・・? (ところで、何で水中で普通に喋れるの? あと何で普通に水底歩いてるの?)』タラー・・・

文月「はぇ? んー……艦娘だからかなぁ~?」アハハッ

まるゆ『―――??? (へー……海軍の艦娘って水底歩けるんですねー。ふーん。海軍は凄いなぁ)』トオイメー・・・


睦月「」ホッ・・・

如月「睦月。いい加減慣れなさいよ」ヤレヤレ・・・

睦月「慣れろと言われて慣れられるモンじゃないっしょ。アンタの心臓毛ぇ生えてやがりますか?」ハァ・・・

如月「失礼ねぇ……まぁ今回はあの人達の御蔭だから感謝しましょ」フフッ


長門「おーい。生きてるかー?」ジー・・・

青葉・川内「「」」ブクブクブク・・・

伊168「はぁ……引き上げ開始ー」ハァ・・・

伊19・58「「えー」」タラー・・・

次回『うーちゃん』です。

ちなみに、そろそろ八月入っちゃうんですが……『葉月』が居ないのでもう少しだけ続けてもいいかな?

それではまた次回! ノシ"

亀スレですいません。続き投下!


   ~ つきのうさぎ ~



      しーん・・・・・



衣笠「―――だーからぁ。何で人の漫画又貸しするかなぁ。アレ買ったばっかなんだけど」ジトー・・・

加古「あははは、ごめんごめん……おーい、卯月ー。一昨日貸した漫画まだ読み終わってないのー? って、ありゃ?」チラッ・・・


卯月「―――……、」カキカキカキカキ・・・

文月「……、」クイックイッ・・・


加古「……あー。うーちゃーん」ヒソヒソ・・・

卯月「……、」モクモクモクモク・・・

衣笠「如何したのよアレ」キョトン・・・

弥生「加古、衣笠。今は卯月に話しかけない方が良いよ……ついでに文月にもね」ボソッ・・・

加古「お、おぅ。今日の卯月はヤケに静かだなー……でも何でフミは眼鏡しとるん? アレってモチの眼鏡?」チラッ・・・

弥生「うん。望月の……ちょっと色々あってね」ポリポリ・・・

加古「ふーん。じゃあ後ででも良いよ。戻って一眠りしてからまた」クルッ・・・

衣笠「ちょい待て。それとこれとは関係無いでしょ。早く返して貰ってよ」ガシッ・・・

加古「ぐへっ! で、でもさぁダメな雰囲気っぽいよ。でしょ?」チラッ・・・

弥生「うーん。ダメじゃないけど……ちょっと面倒だよ」コクッ・・・

衣笠「ったく、何があったの? パパッと解決するから教えてみなさい」ヤレヤレ・・・

弥生「でも……くだらない話だよ」タラー・・・

加古「ダイジョブダイジョブ。笑わない笑わない」コクコクッ・・・

弥生「……―――」ジー・・・



  ニャーン・・・ノジャー・・・クソガー・・・・・



弥生「―――という訳だよ」チラッ・・・

加古「……ほぇ?」ポカーン・・・

衣笠「くだらなっ」タラー・・・

弥生「いや。でも本人は超真面目だから」ハァ・・・

衣笠「尚更性質が悪いなぁ。しかし加賀さんも人が悪い」ウーン・・・

加古「流石鎮守府の鋼鉄の女(サッチャー)だわ……おっと、何処に耳があるか分かったもんじゃないよね」ヒソヒソ・・・

弥生「でも、元を辿れば座学の最中に騒いだり寝てたりしてた卯月が悪いんだ。加賀さんを悪く言わないで」コクッ・・・

衣笠「まぁそれはそうだけど……『少しは弥生や三日月を見習っては如何ですか』は、ちょっとなぁ」ポリポリ・・・

加古「そうそう! あたしだって古鷹とかガッサ見習えってって言われたらカチンとくるよー」ムムムー・・・



弥生「そ、そう。でも加古こそ寝過ぎな気も……青葉はリスペクトしても良いの?」ハハハ・・・

加古「アレはない」サラッ・・・

衣笠「青葉を尊敬してる艦娘って凄く稀よ……さておき確かに人と比べられるって良い気分はしないよね」フム・・・

加古「特に人前でってのがなー。やっぱ感じ悪ーい」ブーブー・・・

弥生「その場に居たら悪かったのは卯月だって事が分かるよ。寧ろ加賀さんはよく手を出さずに我慢したと思う」ハハハ・・・

衣笠「どんだけ学級崩壊させたの!? もはや長門・川内予備軍?!」タラー・・・

弥生「そんな感じで五月蠅かったよ。因みに、一緒に子日と島風も怒られてた」タラー・・・

衣笠「あの子達もそういう類だよね……因みに、文月は何故?」チラッ・・・

弥生「フミの行動に一々疑問抱いてたら一緒に暮らせないよ」キッパリ・・・

加古「多分、卯月の憤怒に感化されたんじゃないのー」ハハハ

衣笠「はあ…―――…まぁ黙ってても始まらないよ。声掛けましょう」テクテク・・・

加古「あ、ちょい待っ……ガッサ、行っちった」アララ・・・

弥生「何気に勇者だね」ポリポリ・・・


衣笠「ちょいと卯月さんや」テクテク・・・

卯月「……、」カキカキカキカキ・・・ピタッ・・・

衣笠「少々お話があるんだけど良いかな」チラッ・・・

卯月「……何ですか。今忙しいんです。手短にお願いしますね」カキカキカキカキ・・・

文月「しますねっ」フンヌッ・・・クイッ!

衣笠「な、何キャラ? あーえっとね。一昨日、加古が漫画貸したと思うんだけどさぁ」ポリポリ・・・

卯月「……『私』、漫画なんて幼稚なモノ読みません」ジー・・・

文月「ええ。ろんぶんとかたしなみますしっ!」クイッ・・・エッヘン!

衣笠「わ、『私』ぃ? う、卯月。大丈夫?」タラー・・・

卯月「別に、問題はありません……用はそれだけですか? ではすいません。続きがあるので」カキカキカキカキ・・・

衣笠「は、はぁ」タラー・・・



  コツコツコツコツ・・・・・



衣笠「なぁにアレぇ」ウェ・・・

弥生「だから言ったのに」ハァ・・・

加古「とりあえずフミはノリでやってるだけだってのが分かった」ハハハ・・・

弥生「何を言っても聞かないんだ。睦月姉や如月姉が何言ってもあの状態。正直困ってるよ」ヤレヤレ・・・

衣笠「うーん……いや、でもなぁ」ポリポリ・・・

加古「まぁまぁ。此処はあたしにまっかせろー」スッ・・・



弥生「えっと、でも、大丈夫?」エー・・・

加古「劣等心には劣等心なりの対応があるのさ。ちょいと行くぜー」トコトコ・・・

衣笠「……劣等心、ねぇ」フム・・・


加古「おいおーい。うーづきー」テクテク・・・

卯月「……何か」カキカキカキカキ・・・ピタッ・・・

加古「まぁまぁそんなにカッカしないでさー。色々言われたんだって? ほーんと、大人って嫌だよねー」フゥ・・・

卯月「……、」ジー・・・

文月「そういうカコッテンダーも大人でしょー」ムンッ・・・クイクイッ

加古「おフミさんやー。あたしの名前は『加古』だよー。いい加減私の名前覚えてね……じゃなくて」ジー・・・

卯月「何です」カキカキカキカキ・・・

加古「自己評価ならまだしも、他人に誰かと比べられるってのは嫌な思いしかしないさ。特に兄弟親族となれば尚の事なぁ」フフッ

卯月「……、」ムッ・・・

加古「特に私なんてダメダメでさー。他の重巡達に比べりゃへっぽこだよ、へっぽこー」アッハッハッ

卯月「でも、加古ちゃ……コホンッ……加古さんは本気出せば凄いでしょう。知ってるんですよ」ジトー・・・

加古「言ってくれるのは嬉しいけどなかなか本気も出せないんだなぁコレが。主に眠いから」ポリポリ・・・

文月「なるほどぉ~……じゃあ私も眠気が覚めれば最強になれるんですねー!」キラキラ・・・

卯月「狡い人ぴょ……ゲフンゲフンッ……人です」ムゥ・・・

加古「マジマジ。眠気って怖いよぉ。青葉の慢心暴走の次に怖い」ハハハ・・・

卯月「……ふふっ」クスッ・・・


弥生「……おぉ」ジー・・・

衣笠「やるねー加古。流石ダメのお手本。不良児の気持ちは心得てるよ」アハハ・・・


加古「それにさ。卯月の場合は他の睦月型とは違う個性だってあるじゃん。充分羨ましいよ」ウンウン・・・

文月「うーちゃん、私達には付いてない対空機銃持ってるもんねぇ~。良いなぁ」フミュー・・・

卯月「……う、みゅ」タラー・・・

加古「まぁ火力は劣るけど、その分対空対潜は秀でてるっしょ。そういう『自分らしさ』っての大事にすべきじゃないかなぁ」ニコッ



文月「おぉ。いちりある」フミフミ・・・

卯月「……、」チラッ・・・チラッ・・・


弥生「やれやれ……困った妹だ」フフフ・・・

衣笠「弥生も弥生で不器用なお姉さんだよね」クスッ


加古「ま、単純な話。卯月がそんな調子だと皆も調子狂うから早く元に戻ってって事さ! ねっ、おフミ!」ニカッ!

文月「ふぇ! あ、う、うん……そんな気がしてきちゃったかもぉ」アハハ・・・

卯月「……はぁ~」フフフ・・・

加古「ほらほら、いつもみたいにぴょんぴょん踊りなよー。月の兎みたいにさぁ」ハハハッ

卯月「まったく……みたいじゃなくて『うーちゃん』こそが玉兎(月の兎)なんだぴょん!」エッヘンッ!

加古「んひひっ! その方が良いってもんだ」ニコニコッ

文月「ぴょんぴょこぴょんだねぇ!」キラキラ・・・

卯月「あー、真面目に悩み過ぎたらお腹空いたぴょん。購買行ってアイスでも買ってこよーっと」トコトコ・・・

文月「私も買うー! 雪見大福食べた~い!」ピョコピョコッ・・・

加古「おっ。良いねぇ。そんじゃあ今日は特別にあたしが奢ってやろう」ニヤリ・・・

卯月・文月「「わぁい」」パンパカパーン!



  ピョンピョン・・・ピョコピョン・・・・・



弥生「……私も行こうかな」ウズウズ・・・

衣笠「そうね。便乗して買って貰いなさい…―――…って、ちょい待ったー!!」ビシッ!

一同『へっ?』キョトン・・・

衣笠「いやいや、解決してないからね。私の漫画如何したの?」ジー・・・

加古「え、あ、あぁ。そーいえば」ハハハ・・・

衣笠「コイツ……卯月、さっきの話の続きよ。一昨日加古が貸した漫画、実はアレ私のなのよ」ヤレヤレ・・・

卯月「えっ……あっ」ピタッ・・・



加古「あーそうそう。悪いんだけどアレまだ貸しちゃダメなヤツだったんだってー。読み終わってたら返してもらえるかな」ポリポリ・・・

卯月「……うーん」タラー・・・

衣笠「どうしたの?」キョトン・・・

卯月「え、えぇっとぉ」オドオド・・・

弥生「……まさか」ピタッ・・・

文月「うーちゃん、さっきの座学中漫画読んでたよねぇ~。それ加賀さんに没収されてなかったけぇ?」アルェ・・・

衣笠「」

加古「ま、まぁじでぇ」タラー・・・

卯月「ぷ、ぷっぷくぷぅ~」エヘヘ・・・

文月「ぷっぷくぷぅ! ぷっぷくぷぅだよぉ!」ンモゥ!

弥生「お願い。日本語で喋って……衣笠さん、戻ってきてー。ツッコミ私一人にしないでー」オーイ・・・




  コラアアアアァ!! ピャアアアアァ・・・・・




蒼龍「おや? 加賀さんが漫画を読むなんて珍しいですね」チラッ・・・

加賀「……まぁ偶には」チラッ・・・

飛龍「それ、一昨日発売したばかりの本じゃないですか。後で貸して貰えませんか」キラキラ・・・

加賀「え、あ、うん。貸すくらいなら良いわよ」コクッ・・・


川内「あれ一生帰って来ないヤツだわ」ジー・・・

長門「借りパク……ダメ。絶対」ヤレヤレ・・・

望月「どーでも良いけど、誰か私の眼鏡知らないかー?」キョロキョロ・・・




  ~ 婆ちゃん? ~



   コトコトコトコト・・・・・



金剛「―――Foo……流石にコレは一日では終わらないデース」カキカキ・・・

霧島「大佐も困った方ですね。こんな時に基地に居らっしゃらないとは」ヤレヤレ・・・

金剛「まぁ留守が多いのは私達を信頼しているからだと解釈するネー……霧島ー。お茶ー」チラッ・・・

霧島「はいはい。今淹れてきますから……逃げないで下さいね。提督『代理』」ギロリ・・・

金剛「も、勿論ネー。金剛嘘吐かないアルヨ」ヒューヒュー・・・

霧島「まったく、おフザケも大概に……って―――」



   こんこんっ・・・・・



霧島「―――誰か来ましたね……どうぞ」ガチャ・・・

吹雪「失礼します」ペコッ・・・

文月・皐月「「失礼しまーす!」」ビシッ・・・

金剛「おやおやー? 如何かしましたか?」ジー・・・

吹雪「司令官に報告がありまして……ご不在でしたか」チラッ・・・

霧島「ええ。所用で出かけてますよ」サラッ・・・

文月「しれーかん何処行ったんですかぁ? この前は台湾だったよねぇ~。今回のお土産何かなぁ」ワクワク・・・

皐月「文月。大佐も毎回毎回全員分のお土産買って来れないってばー……で、ドチラに?」ハハハ

霧島「残念ながら緘口令が出てますので」フフッ

吹雪「そうですか……まぁあの人ですしね」ハハハ・・・

霧島「言いたい事は分かりますが、察して下さい。あぁ、貴女達の用事は私達が聞いておきましょう。留守を頼まれてましたので」コクッ・・・

吹雪「助かります。実は―――」

金剛「ちょいとWait。霧島、折角だから全員分お茶準備するネ」クイクイッ

霧島「……はい?」ポカーン・・・

金剛「立ち話も疲れるヨー。ねぇMay(メイ)、July(ジュリー)」ニコニコッ

文月「冷たい紅茶飲みたいでーす! (いえ、御手数はお掛けしません。すぐ戻りますから)」キリッ・・・

皐月「お茶受けはパサパサしないのが良いなぁ! (職務の邪魔になってはいけませんので)」ビシッ・・・

吹雪「二人とも、本音と建前が逆だよ」ハァ・・・

皐月・文月「「あるぇ?」」プェー・・・

金剛「ンフフーOKOK。正直な娘は好きダヨー。って事で霧島ー」ニコニコッ

霧島「はいはい……ったく、ホント我儘なんだから」ブツクサ・・・

吹雪「あ、私も手伝います」タラー・・・

霧島「助かります。因みに……どんな問題起きたんですか?」ガチャッ・・・

吹雪「ちょっと長くなるかもしれません。歩きながら説明しますね……―――」ポリポリ・・・



  バタン・・・・・



金剛「……行きましたネー」チラッ・・・

文月「コンゴーさん。結局しれーかんは何処行ったんですかー?」キョトン・・・

金剛「んー? 福生デス。米軍基地」サラッ・・・

皐月「横田基地? って、教えて良かったの?」アハハ・・・

金剛「No problemデス。貴女達がベラベラ喋らなきゃ大丈夫デスからネー」Hahaha

文月「『ひみつしゅぎ』ですねっ! お口チャックしま~す」ムー・・・

金剛「Jul(ジュリ)は物分かりが良いネー。飴ちゃん(ペロキャン)あげちゃうヨ」スッ・・・

文月「おぅ! ふぁんたすてぃっく!」キラキラ・・・

金剛「勿論May(メイ)にもあげちゃいマース。クマちゃんとネコちゃんとウサちゃん、どれが良いデース?」スッ・・・

文月「えっ……おぉ! 球磨さんと多摩さんと卯月の顔みたいなペロキャンだぁ!」キラキラ・・・

金剛「凄いでしょ! コレ、大和からかっぱら……ゲフンゲフンッ……譲って貰ったんデス」フフフ・・・

皐月「わぁ。顔がデフォルメになってる……ふふっ。全部可愛いね」クスッ

文月「うん! 食べるのもったいないなぁ~」キラキラ・・・

金剛(あぁもぅ~二人の方が可愛いんだヨォ!)ウフフフ・・・

文月「じゃあ私うーちゃん貰うねー」スッ・・・

皐月「ボクは多摩さんにしよう」スッ・・・

金剛「残ったクマちゃんは私が貰うネ―――ところで、用事って何だったんデスか?」ペロペロ・・・

文月「ふぇ? ふぁ~ふぁ! ふぉふぉふぁふぇふぁいふゅーふぃふぁふぉふぉひふぁ」モゴモゴ・・・

皐月「フミ。何言ってるか分からないって。ペロキャンは一気に頬張るモノじゃないよ」ヤレヤレ・・・

金剛「なるほどなるほど。開発で不思議な事態が起きた、と」フムフム・・・

皐月「あ、通じたんだ」ハハハ・・・

文月「ぷはっ! ふぅ……そうなんですよー。何でかなぁ~」ムー・・・

金剛「Jul。口の周りがベタベタネー。拭いてあげるからコッチおいでー」コイコイッ

文月「はーい」トテチテ・・・

金剛「はい、んーしてネー……で? 何が如何おかしいんデス?」フキフキ・・・

文月「んんんー。んんんんんんんんんんんーんんんっ。んんんんんんんぅ~」ワシャワシャ・・・

金剛「What's?」ポカーン・・・

皐月「あ、流石に分からなかったんだ」ハハハ・・・

金剛「天山って……何でJulが開発回して戦闘機を引くんデスカ?」タラー・・・

皐月「そういうビックリなんだね。分かりづらいなぁ」ポリポリ・・・

文月「んー分かんないよ~。何でかなぁ」キョトン・・・

金剛「Hmm……大本営のMissというかBugとしか考えられませんが、多分Julは悪くないヨー」ナデナデ・・・

文月「えへへぇ。良かったぁ」フシフシ・・・



金剛「他に何か変わった事は?」チラッ・・・

皐月「別段無かったよ。その後数回回してみたけど全部ペンギンばっかだったなぁ」ウーン・・・

金剛「そうデスカ……因みにJul。自分が艦上機を引き当てる様な心当たりはありマスか?」ポンポンッ・・・

文月「えー? うーん。たまーに、空母になりたいなぁとか飛行機になりたいなぁとか考えてはいますよー」エヘヘ・・・

金剛「そ、それは関係無いかもネ。(空母はまだしも、飛行機になりたい?)」ハハハ・・・

皐月「じゃあよく『トンボ釣り』してたってのは? 三日月ほどじゃないにしてもボクらも手伝ってたじゃん」チラッ・・・

文月「あー確かに。『昔』は加賀さんのとこでお手伝いしたねぇ~」シミジミー・・・

金剛「じゃあきっとそれかもネー。しかしまぁJulの意外な点を発見しましたヨ。凄いですネー」フムフム・・・

文月「えへへへー。私すごいの?」キラキラ・・・

金剛「Yes! 俗に言うパネーってヤツデース」ナデナデ・・・

文月「うふふ。えっへん」ドヤァ・・・

皐月「……、」ジー・・・

金剛「Ah……Mayの装甲(キンニク)といいJulといい、二人はエクセレントデストロイヤーですヨー」ヨシヨシッ

皐月「えっ、あ、あははは。どうも」ニコニコッ

文月「皐月ちゃんのフッキンは板チョコみたいだからねー。ほれほれぇ~」サスサス・・・

皐月「や、やめてよぉ。くすぐったいなぁ」ウヒヒッ

金剛「どれどれぇ?」ワキワキ・・・

皐月「わははっ! ちょ、金剛さ~ん」キャハハッ

金剛「Oh! まるでブイブイ言わせてた頃の霧島みたいな筋肉ネー!」ナデナデ・・・

文月「霧島さん今でもマッチョいですよねー。おっぱいは柔らかいけどぉ」ウンウンッ

皐月「金剛型のみんなは理想的な身体してるもんなぁ。羨ましいです」フムフム・・・

金剛「そういって貰えるとハナがタカイですネー。あ、そうだ……アレを二人にプレゼントしちゃいましょう」スッ・・・

文月「なになに~?」キラキラ・・・

金剛「私が小さい頃に着ていたユニフォームとドレスですヨー。クローゼットに余ってて勿体無かったんデス」ウンウンッ

皐月「えっ。い、いやぁでもタダで貰うのも悪い気がー」ポリポリ・・・

金剛「OKOK! なんなら妹達の分のお下がりまであげちゃいマース! Hand you down!」ビシッ・・・

皐月「えっと」タラー・・・

文月「貰えるのは嬉しいですけど、軍規的に私服禁止なんだよねぇ―――」ウーン・・・

金剛「今持ってくるネー!!」ビューンッ!! ガチャッ・・・ダダダダダ・・・・・

文月「―――って、行っちった」キョトン・・・

皐月「あの人も忙しないねー」ハハハ・・・



  わんわんおーん・・・・・



霧島「―――ほぉ……しかし、有り得ないとも限りませんからね。一度本営技術部に確認を取りましょう」コクッ・・・

吹雪「お願いします。でも良かったです。またあの子のトンデモ失敗かと思ってハラハラしました」ハハハ・・・

霧島「愛嬌は充分あるんだけど掴み所が難しい子よね……って、いけない。大分遅くなってしまったかも」チラッ・・・

吹雪「あっ……金剛さん怒ってないですよね?」タラー・・・

霧島「姉様も大概フリーダムだから、その時その時で色々ね。悪いけど急ぐわよ―――」テキパキ・・・

吹雪「はい―――」テクテク・・・



   ガチャッ・・・



霧島「―――すいません御姉様。遅くなり、ま……し……は?」ピタッ・・・


文月「ばぁにんぐ、らぁぶ!」エーイ! ← 何故か金剛型の服(小児サイズ)を着てる。

金剛「Non non! Buuuuurrrning! Looooooovee!! ですヨー」ズバッ!!

皐月「ばーにんぐ、らーぶ!」ズェア! ← 何故か金剛型の(ry

金剛「Maaaay! 恥じらいは捨てるネー! いつもみたいに熱く! シャウトするデース!」ビシッ!

皐月「え、えぇ……ば、バアアアァニングッ・・・ラアアアーァブッ!!」ドーン!

金剛「Yeeees!! Hey,July! Come'n!!」ガー!

文月「ば~にんぐぅー・・・らぁ~ぶっ!!」ビシッドヤァ・・・

金剛「んー惜しいネー。もうちょっと下っ腹使って壁に向かって思い、っき……り……、」チラッ・・・


吹雪「」タラー・・・

霧島「」ワナワナ・・・


金剛「……Oh」タラー・・・

文月「ばぁ~にんぎゅーにゃーっ!! ふみゃぁ~。噛んじったぁ……あーふぶきん、霧島さん、おかえりなさーい」テヘヘ・・・

皐月「およ。おかえりー」チラッ

霧島「……姉様?」ニコッ・・・

金剛「Hmm……用事を思い出したネ。ちょっと外行ってきマース」ガチガチ・・・

霧島「……、」ガシッ・・・ギチギチ・・・

金剛「Woooooooh!? キ”リ”シ”マ”! 首”! 首”苦”し”い”ネ”!!」ゲヘェ・・・

皐月「こういう時は『ひえー』って言えば良いのかなー?」フムフム・・・

吹雪(ヤバい超可愛いんですけど)ホンワカァ・・・



文月「あ、霧島さーん! この服ありがとうございまーすっ! 似合う似合う~?」ヒラヒラー

霧島「あらぁーそれ私の服なのね? 懐かしいわー……ちょっと姉様、お外に行きましょう。用事があったのでしょう?」ニコニコ・・・ゴゴゴ・・・

金剛「Nooooo! m,May! July! Help meeeeee!!」アタフタ・・・

吹雪「皐月。この榛名さんの赤スカートも似合いそうだよ」ニッコリ・・・

皐月「え? そうかなぁ。ボク的には金剛型の服を着れただけでもう充分だよ」ハハハ

文月「皐月ちゃんはこのひえーさんの緑チェックも合いそうだよねぇ~。でも髪の長さ的にこんごーさんのが一番かなぁ!」ウンウンッ

金剛「Yes、流石『べっどうぇー』の異(ロシア)名を持つ金髪っ娘ネー。香港育……英国生まれの私より外国人っぽ―――」

霧島「いいからさっさと来いっつってんですよ……家族会議だコラッ」グイグイ・・・

金剛「―――HEEEYY!! 霧島ー! 眼鏡の奥が超怖いヨー!!」ギャーギャー!!



   テクテク・・・バタンッ・・・



文月「あー行っちった。今のが正しい『ひぇ~』なのかな?」キョトン・・・

皐月「この服どうしよう」ムゥ・・・

吹雪「さーつーきーちゃーん。こっちをー」スッ・・・

皐月「えー……そうだ! 吹雪が着ればいいじゃん!」アタフタ・・・

吹雪「うっ……所詮私じゃ華がないんですよーだ」ハァ・・・

文月「ふぶきんは『せーじゅんは』だからイロモノにはしる必要はないよー」グッ!

吹雪「お、おぅ」ハハハ・・・

文月「でも誰も見てないからちょっとだけ着ちゃえば?」ニコニコッ

皐月「ナイス文月……そうだよ! ボクらの仲でしょ」ニコニコッ

吹雪「い、いやでもホラ。私ホント似合わないしー」ポリポリ・・・

文月「ふぶきーん。ちょこっとだけ! ちょこ~っとだーけっ!」グイグイッ

皐月「少しくらいは着てみたいなぁって思わない? 金剛型の服だよ」ニヤニヤ・・・

吹雪「む、むぅ……実は、まぁ、少し」エヘヘ・・・

文月「わーい! ふぶきんもおそろーい!」キラキラ・・・

皐月「よっし! じゃあこの比叡さんの服ね!」スッ・・・

吹雪「もぅ……笑わないでよ?」イソイソ・・・///



   ガサゴソガサゴソ・・・・・



文月「ふぶきんマダー?」チラチラ・・・

皐月「恥ずかしがらずに出てきてよー」ジー・・・

吹雪「ちょ、これ、無理……小学校中学年サイズだよ」プルプル・・・///

皐月「あー。知ってた」ニヤリ・・・

吹雪「さ、皐月いいぃ!!」ダラダラ・・・///

文月「もう見ちゃうよぉ~。そーれっ!」ガバッ・・・

吹雪「ひええええぇええええええええええええええええぇ!!」ピッチピチー/////////

皐月「おぅふ……コスプレっていうよりアヤシイお店で働いてる未成年従業員みたいだ」タラー・・・

吹雪「もっとマシな言い方あるでしょう!!」カアアァ///

文月「だいじょうぶ! 充分可愛いよー! ねーみんなー」ニコニコッ

皐月「ふふっ。うん、可愛いn……みんな?」キョトン・・・

吹雪「はい?」タラー・・・

文月「ほぇ? さっきから居たよぉ~。天井(そこ)と窓の外(そこ)と床下(そこ)」クイッ・・・

吹雪・皐月「「!?」」バッ・・・


 ガバッ・・・バンッ・・・ドンッ・・・


川内「―――いやぁ普段の芋っぽさが無い吹雪。しかもエロい……これはこれでアリだな」グヘヘェ・・・ ← 天井

長門「―――だから皐月ちゃんの方が可愛いっつってんだよダラズっ!!」ハァハァ・・・ ← 窓の外

青葉「―――はーい、明日の一面トップ頂きましたー」ニヤニヤ・・・ ← 床下


吹雪・皐月「「」」

青葉「はいはーい。フミちゃーん、コッチ向いてポーズっ……はーいOKでーす!」カシャカシャッ・・・

長門「いやはや。皐月ちゃんは金髪だから金剛の服映えるなぁ。吹雪くんは、その……ふぅ」ニコニコ・・・

川内「吹雪の新たな可能性を見たッ……ところでおフミよ。いつから私達に気付いた?」チラッ・・・

文月「んー。工廠で開発してた時から長門さんは居たしー、川内さんはこの部屋入ってからでー、青葉さんは着替え始めてからだよー」ニコッ

長門「この子、最新式のレーダーソナーでも着いてるのかな?」ハハハ・・・

文月「あ、でもでもぉ~。青葉さん、パンツ姿の写真は『えぬじー』ですよー。私も乙女なんです!」ムムムッ

青葉「ありゃりゃ。バレてましたかー。でも皐月さんのKENZENな写真とか吹雪さんのイメクラものとか高く売れそうなのになぁ」ジー・・・

皐月「ふ、風紀委員さあああぁん!! 助けてえええぇ!!」ウギャアアアァ///

吹雪「さ、皐月!! 今風紀委員呼んだら私達のこの姿見られちゃうよぉ!! 特に、榛名さん来たら如何するのさぁ!」アワワワワワ・・・///

3バカ『ぐへへへぇ』ニヤニヤ・・・

吹雪「くぅ……いっそ殺してぇ」//////////



   ガチャッ・・・・・



霧島「―――まったく、あの超天然問題姉は。黙ってればタダの美人なのに………………あ”っ?」ギロリ・・・

3バカ『……、』ピタッ・・・

霧島「……、」チラッ・・・

吹雪「あ、え、いや、その!」ガタガタガタガタ・・・///

霧島「……、」チラッ・・・

皐月「あーもぅ……ボクも殺して」ウワーン・・・

霧島「……あぁ」クラッ・・・バタン・・・パリーン・・・

吹雪「き、霧島さあああぁん!?」アタフタ・・・

青葉「心労で倒れましたね」ハハハ・・・

川内「戦犯吹雪」チラッ・・・

吹雪「」

長門「意外な所だな。大抵青葉が悪いで片付くんだが、コレには同意しよう」コクッ

吹雪「うぇ!?」タラー・・・

皐月「……何だこれ」ポカーン・・・

文月「そうだねー。飽きたから帰ろ~……あ、そういえば」テクテク・・・ピタッ・・・

皐月「今度は何さ」ヤレヤレ・・・

文月「私達何しに来たんだっけぇ?」ポカーン・・・

皐月「うーん……何だったっけ?」ポリポリ・・・



   ワーワーギャーギャー・・・・・



金剛「」タスケテー・・・ ← 茶衾縛りでクレーン吊るしの刑


比叡「なぁにあれぇ」タラー・・・

榛名「新手の妖怪ですね」ハハハ・・・

寝落ちてすいません。続きは『ゆるい人達』です。

早ければ今夜、遅ければその内投下します。んではまた次回!

続き投下します。ちな、引き続きネタ募集中。



   ~ るーず ~



   カチ・・・カチ・・・カチ・・・・・



北上「―――あーい。じゃあ補習始めるよー」ノソノソ・・・

望月「……うぃ」グデーン・・・

初雪「正直めんどい」グダァ・・・

文月「よろしくおねがいしま~す!」ビシッ・・・

北上・望月・初雪「「「……、」」」ジー・・・

文月「んー……あるぇ?」キョトン・・・

北上「まぁやたらテンション高いのは置いといて……もっちー。今回は何の補習だい?」クイッ・・・

望月「さぁ。何だっけ」チラッ・・・

初雪「保健体育じゃないかな」チラッ・・・

北上「はーい、二人とも5点減点」ジトー・・・

文月「はい! はいはーい!」ビシッ!

北上「フミっちうるさーい。同じく5点マイナス……で、何かな?」ジー・・・

文月「雷撃講座の補習でーす!」ビシシッ!

北上「せーかい。フミっち10点追加。して、君達は皆赤点どころか0点です。何故でしょう」ジー・・・

初雪「直前の神通さんの訓練がキツくてテストの時寝ちゃったからです」グデェ・・・

望月「加えて大井さんが抜き打ちなんかすっからヤル気失せましたー」グダグダ・・・

文月「名前書き忘れました!」ドヤァ・・・

北上「はい全員正解。10点あげる」クイッ・・・

文月「わ~い」ニコニコッ

望月「まぁ再テストしろってんならしますよ。さっさと終わらせましょー」ヤレヤレ・・・

北上「いやー。テストっつーよりやる気の問題なんだよねー。フミっちは別問題だけど」ジトー・・・

初雪「……北上さんに言われたくないかも」ボソッ・・・

望月「右に同じく」コクッ

北上「だよねー」アハハ

望月「って自分がだらしないっての自覚済みかい」ハハッ

北上「ったりまえじゃん。んでー、とりあえず二人は反省文書いてちょ。あ、フミっちは別ねー」スッ・・・

文月「へ?」ポカーン・・・

望月「えー。だりー」ハァ・・・

初雪「あのぉ……帰って部屋(ワード)で打ち込んできちゃダメですか?」グデェ・・・

北上「んー。良いんじゃね」コクッ・・・

初雪「そんじゃそうします」ペコッ



望月「ずりー。初雪ー終わったらデータ移させてよ。丸写しは避けるからさー」クイクイッ

初雪「んー……タダは嫌だ」ジトー・・・

望月「やたら溜まってたDMMポイントあげるからさー」ペコリ・・・

初雪「あーそう。考慮する」フム・・・

北上「んじゃ解散で良いや。明日の朝までに私に提出してね」ノシ"

初雪「はーい」ノソノソ・・・

望月「お疲れっしたー」テトテト・・・



  ガラガラ・・・・・



比叡「―――ダメに決まってるでしょう!」ガシッ・・・ガシッ・・・

初雪「はぅ!」ビタッ・・・

望月「にょわ!」ビタッ・・・

文月「ひえーさん、こんにちはー」ペコッ

比叡「はい、こんにちは。ちょいと北上。適当過ぎです」ジトー・・・

北上「はぁ」ポリポリ・・・

比叡「どうも貴女達は気合いが足りないですね! ダラしないのも大概にしないと提督が怒りますよ」ジー・・・

初雪「……別にやる事はやってるし」ムゥ・・・

望月「根性論ってのすっげー苦手だわ」ウヘェ・・・

北上「というか、会議の最中加古っちと一緒に寝てる人には言われたくないよねー」ジトー・・・

比叡「うぐっ」タラー・・・

文月「ひえーさんも悪い子?」キョトン・・・

望月「フミ。大人になると『悪い子』じゃ済まされないんだよ。重要な会議なんかで寝たら首刎ねられるわ」ポンッ・・・

初雪「まさに真似ちゃダメなタイプの大人ってヤツだよねー」ヤレヤレ・・・

北上「って言われてますけどそこんとこ如何なんですか、比叡先輩」チラッ・・・

比叡「うぎぎぃ」タラー・・・

北上「ま、今日の補習の一番の要点は……悪い事するならバレない様に、要領良くやれって事かな。あーゆーおーけー?」トントンッ

初雪・文・望「「「はーい」」」コクッ・・・

北上「という訳でフミっち以外かいさーん」コクッ・・・

初雪・文・望「「「おつかれさまでしたー」」」ガタッ・・・テクテク・・・

比叡「ぐぬぬぅ……あ、ちょ、初雪! 望月! 待ちなさい!?」ハァ・・・

北上「あいy……いやいやいや、フミっちー。文月さーん。アナタは更に居残りだってばー」オーイ・・・

文月「ほぇ?」キョトン・・・

北上「えっとねぇ。フミっち、神通の訓練での成績がちょっとアレだったから別口講義しなきゃならんのよ」フゥ・・・

文月「えーっと……『トックン』ですかぁ~?」ジー・・・

北上「まぁそうともいう」コクッ・・・

文月「やったー! ねぇもっちー! 初雪ちゃん! 『トックン』だよー!」ビシッ!

望月「何で喜んでんのか知らんけど……ホント、お前は可哀想な娘だなぁ」ヤレヤレ・・・

文月「一緒に頑張ろうね~! 他のミンナを驚かせるような必殺技教えてもらおー!」ワクワク・・・


北上「いや、だからフミっちだけだと」タラー・・・

望月「というか必殺技って何よ」キョトン・・・

文月「ほらあれ! えっとぉ……『すーぱーはいぱーうるとらぐれーとねおせかんどまーくつーキタカミさまSP』!」キラキラ・・・

初雪「何ぞそれ」ハァ・・・

文月「クマちゃんとタマちゃんが言ってた! 北上さんの必殺技! こうでしょ~!」キラキラ・・・ ← 由緒正しき雷巡のポーズ

北上「……あの馬鹿姉ども」タラー・・・

文月「早く演習場行こー!」ワクワク・・・

北上「いや、だから違うって―――」チラッ・・・

比叡「そうですね。折角なので外で訓練してきなさい!」ポンッ・・・チラッ

初雪「うげっ」タラー・・・

望月「アンタ、まだ居たんかい」タラー・・・

文月「ひえーさんも一緒にねっ! もっちーも初雪ちゃんも早くー!」キラキラ・・・

北上「―――ば……あーもうコレあかんヤツですねー」ハァ・・・

初雪・望月「「は?」」ギョッ・・・

北上「……一同、三十分後に艤装着て第6演習場(プール)に集合」ヤレヤレ・・・

初雪「うぇ」ダラダラ・・・

望月「ふざけんなしっ!」ダラダラ・・・

北上「だってさぁ。今のフミっち何言っても無駄なヤツっしょ。一緒に水着持って来ていいからさー」ヤレヤレ・・・

初雪「その後プール貸し切りって事ですか……いやいや、日焼けとか超ヤダ」グデェ・・・

望月「おいフミ! お前マジ何言ってくれてんのさ! こっちはトバッチリだぞ!」ガシッ・・・ブンブンッ・・・

文月「あはははは~」ガクガクガク・・・

望月「こんにゃろおおぉ!!」ウグゥ・・・

北上「まぁ……こういう事もあるよねー」ハハハ・・・






  キャッキャッ! ワイワイ・・・ダルー・・・キアイ! イレテ! ドオオオォン・・・ヒエエエエェエッ! ヒエーサンガチュウハシタ! コノヒトデナシッ!






白雪「えっ。あの子(白雪)が自主練してる!?」ギョッ・・・

吹雪「明日は雪が降るのかな」タラー・・・

三日月「望月まで自主練って本当ですか!?」キョトン・・・

菊月「あぁ。何があったか分からないがその様だぞ。天変地異の前触れかもしれん」フム・・・

川内「なぁ……あの4人のポーズって『ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング北上さま』のポーズじゃね?」オォ・・・

長門「完成度高いなオイ」ホォ・・・


   ~ 艦載機 ~



  ミーン・・・ミンミンーン・・・ミーン・・・・・



文月「―――トーネーちゃ~ん! いますかぁ~?」トントンッ・・・

利根「ん? フミか。空いておるぞ」チラッ・・・

文月「お邪魔するよー。ほら見てー!」グイッ・・・


天山妖精(以後、天山)「―――!?」アタフタ・・・


利根「ふむ? 天山か」キョトン・・・

筑摩「天山ですね」チラッ・・・

文月「筑摩さんもこんにちはー」ペコッ

皐月「ちょっと文月。急がないでよ」トコトコ・・・

利根「皐月も一緒か。して、どうした?」フム・・・

文月「この子凄いでしょー!」キラキラ・・・

筑摩「凄いって、えっと……何がかな?」ハハハ・・・

皐月「実はこの天山。文月が開発したんだよ」コクッ・・・

利根「ほぅ! それは興味深いのう」フムフム・・・

文月「ねぇねぇ~。私すごい?」キラキラ・・・

利根「うむ。こりゃたまげた! 流石はおフミじゃな!」ハハハ

筑摩「でも、駆逐艦の娘が艦載機って如何いう事なんでしょう」ウーン・・・

利根「さっぱり分からん。まぁそういう使用もあるのじゃろうて」ムンッ

皐月「確かに不思議な点が多いから、霧島さんにお願いして本営技術部に確認取ってるよ」チラッ

筑摩「その方が良いですね。機材の故障やシステムエラーだと厄介ですし」コクッ・・・

文月「んもー。筑摩さんは夢が無いなぁ」ムスー・・・

利根「ははは。そうじゃな。これもおフミの実力の内じゃ」ポンポンッ

天山「―――、」ドウダカナー・・・

文月「えへへぇ~。やっぱり私すごい?」ニコニコッ

利根「うむ。これは最早改二のフラグ……いや、大型改修の前兆かもしれない」コクコクッ

文月「ほ、ほんとっ!?」キラキラ・・・

利根「そうじゃそうじゃ! 夢はでっかく持たんとな!」ハッハッハッ

筑摩「また大袈裟な事を」ハァ・・・




皐月「文月良かったね。もしかしたら念願の空母になれるかもしれないよ」フフッ

筑摩「えっ」ピタッ・・・

利根「ほぅ? フミは空母になりたいのか?」チラッ

文月「いやー。せんえつながらー」ポリポリ・・・

利根「良い志じゃな。吾輩とて元はタダの巡洋艦として配置される予定だった。しかしまぁ紆余曲折ありきで航空巡洋艦となったのじゃ」ムンッ

文月「知ってる知ってるー! トネちゃんマジりすぺくと~!」キラキラ・・・

利根「んふふ~。もっと褒めても良いぞー」ニンマリ・・・

皐月「ねぇねぇ! それじゃあボクも戦艦になれるかなぁ?」キラキラ・・・

利根「ふむ。皐月は戦艦になりたいとな。確かに、大型の主砲は浪漫があるからのぅ」コクッ・・・

文月「それじゃあそれじゃあ! 私と皐月ちゃんで新しい部隊が組めるね~」キラキラ・・・

利根「何とも夢のある話じゃな。その時は吾輩も是非一緒に―――」

筑摩「ちょっと。姉さん」ボソッ・・・

利根「―――出撃を……何じゃ? 折角どり~むかむとぅるーな話をしてる時に」ムゥ・・・

筑摩「悪ノリし過ぎです……冷静に、あの子達の顔見てください」ボソボソ・・・

利根「えっ。ふむ?」キョトン・・・


文月「じゃあもっと艦載機量産しなきゃ~。この子以外にも作れるかなぁ―――」キラキラ・・・

天山「―――、」ダカラムリダヨー・・・

皐月「ボクももっとトレーニングして46cm三連装砲くらい担げる様になるよ! 目指すは超弩級だね―――」キラキラ・・・


利根「……あっ」ピタッ・・・

筑摩「これ、如何収集付けるんですか?」タラー・・・

利根「い、いやでも、流石に冗談だって分かってる筈じゃて」ダラダラ・・・

筑摩「あの子達に冗談が通じるとお思いで?」ジトー・・・

利根「……、」ダラダラ・・・

文月「―――ねぇトネちゃん!」キラキラ・・・

利根「ひゃい!?」ビクッ・・・

文月「あれ? どうしたのぉ~?」キョトン・・・

利根「お、おぅ! ナニカシタカナ?」カチコチ・・・

皐月「何か固まってるね。あ、ねぇねぇ。ボクが戦艦になるには如何したら良いの?」ポンポンッ

利根「せ、戦艦になる!?」タラー・・・

文月「私も私もー。空母になるにはどうしたらいーい?」ジー・・・

利根「えぇっと、そうじゃなぁ」タラー・・・チラッ・・・

筑摩(ちゃんと無理だという事を伝えて下さい。これ以上期待を持たせては可哀想ですよ)ジー・・・

利根「う、うん、その、な……二人は駆逐艦娘でー」タラー・・・

皐月・文月「「うん!」」キラキラ・・・

利根「……あ、の」ダラダラ・・・

皐月・文月「「うんうん!」」キラキラキラ・・・



利根「先は、吾輩が、えっと、航空巡洋艦に変更になったとは言ったものの、実は」アタフタ・・・

皐月・文月「「実は!?」」キラキラキラキラ・・・

利根「……、」ウーン・・・

筑摩「……姉さん」ジトー・・・

文月「どういう風に改修してもらったのー? 大っきな滑走路は必要だよね~」グイグイ・・・

皐月「これからどんな訓練していけば良い? やっぱりまずは身体作りかな?」グイグイ・・・

利根「……、」ダラダラ・・・

皐月・文月「「ねぇねぇ!」」ガシッ・・・

天山「―――、」ムチャイウナー・・・

利根「……無理」タラー・・・

皐月・文月「「無理?」」キラキラ・・・

利根「うっ……その、じゃな……無理―――をしない事が一番大事かなぁと」ダラダラ・・・



  アホー・・・アホー・・・アホー・・・・・



筑摩「姉さん?!」バッ・・・

文月「ほぇ~。なるほど~」フムフム・・・

皐月「他には?」キラキラ・・・

利根「ほ、他? えっと……他の、改修経験のある艦娘にアドバイスを貰うとか」タラー・・・

筑摩「姉さん!」ジトー・・・

文月「はぇ~。そういう手もあったかー。例えば誰ですかぁ~?」キョトン・・・

利根「う、うーん? 瑞鳳(ヅホ)とか飛鷹とか……龍驤殿とか、大鳳とか」タラー・・・

筑摩「ちょ、龍驤さんって!? 姉さん!!」ダラダラ・・・

皐月「戦艦は? ねぇ戦艦は誰に聞けば良いの?」キラキラ・・・

利根「戦艦!? だ、誰かなぁ……扶桑型とか伊勢型に聞けば、良いかも、しれない」ダラダラ・・・



文月「なるほどー! 確かにりゅーじょーさんとかたいほーさんって駆逐艦あがりっぽいもんね~」キラキラ・・・

利根「そ、そうじゃな! 独特なシルエットだし、そうかも、しれない、ような気がする……もしかしたら、かも、かな」シドロモドロ・・・

文月「よ~し! それじゃあ早速聞いてきまーす!」スタッ・・・

利根・筑摩「「えっ!?」」ギョッ・・・

皐月「ボクも扶桑さんに聞いてくるよ! 頑張れば扶桑さんみたいに3,4人まとめて持ち上げられるくらいになれるかも!」キラキラ・・・

文月「それじゃあトネちゃん。ありがとね~!」パタパタパタ・・・

天山「―――!?」マダツレマワスノー・・・

利根「おぅ?!」アタフタ・・・

皐月「良い方法が分かったら連絡するよ! 筑摩さんもまた後でねー!」バタンッ・・・

筑摩「あっ」タラー・・・



  ミーン・・・ミーン・・・ミンミンミー・・・・・



筑摩「姉さん」ジー・・・

利根「……筑摩」チラッ・・・ダラダラ・・・

筑摩「……、」ジトー・・・

利根「ど……どうしよう。言えなかった」ダラダラ・・・

筑摩「……、」フイッ・・・

利根「ち、ちくまー」タラー・・・

筑摩「知りませんよ」キッパリ・・・

利根「んなぁ!? 殺生な!!」アタフタ・・・

筑摩「自業自得です」クルッ・・・テクテク・・・

利根「だってあの顔じゃぞ! 言うに言えんじゃろうがー!」アワワワ・・・

筑摩「ご自身で収集付けて下さいね。私は静観しますので」テクテク・・・

利根「薄情者ー! あ、いや、嘘じゃ……お願いします筑摩さまー! お助けくださーい!」アタフタ・・・

筑摩「……はぁ」ヤレヤレ・・・


  ~ 将来の夢 ~



  カナカナカナカナカナ・・・・・



文月「―――艦載機の飛ばし方を教えてく~ださいっ!」ムンッ

龍驤「……は?」キョトン・・・

大鳳「えっと」チラッ・・・

瑞鳳「……いやいや」タラー・・・

文月「この子の! 飛ばし方! おーしえて~っ!」ズイッ・・・


天山「―――!」ハナシテー!


龍驤「あー、おフミ。今日は一人か? 他の姉妹は一緒やないの?」キョロキョロ・・・

文月「今日は一人だよ。ねぇ教えてよぅ~」グイグイ・・・

大鳳「うーん、通訳無しかぁ……あのね文月。率直に言わせて貰うと―――」

瑞鳳「大鳳、ちょっと待って」ポンッ・・・

大鳳「―――無r……えっ」ピタッ・・・

瑞鳳「そんな事ハッキリ伝えたら大変な事になるわ。この子の顔見なさい」ボソッ・・・

大鳳「……、」チラッ・・・


文月「早く飛ばしてみたいなぁ~」キラキラ・・・

天山「―――、」ムリダヨー・・・


大鳳「うっ」タラー・・・

龍驤「ハッキリ断ろうモンなら三日三晩泣きじゃくるで」ハハハ・・・

瑞鳳「何かこう、上手い逸らし方しないと」コクッ・・・

大鳳「わ、分かりました……えー文月。ちょっと良いかな」ニコッ

文月「うん!」キラキラ・・・

大鳳「まず天山(その子)、如何したんですか」ジー・・・

文月「私が開発しましたっ」ブイッ!

龍驤「ホンマに?」キョトン・・・

天山「―――、」ホンマナンデスヨー・・・

瑞鳳「へぇ……まぁそれは良いとして。天山飛ばして如何するの?」ポリポリ・・・

文月「どうって~、そりゃ戦うんだよー。づほにゃんバカだなー」ハハハ

瑞鳳「」ピキッ・・・

龍驤「ぶっはっ!」プルプル・・・

大鳳「ず、瑞鳳落ち着いてください!」ドウドウ・・・

瑞鳳「フー……あのねぇフミ。そりゃ言いたい事は分かってるの。でも一応確認の意味も込めて聞いただけよ」ジトー・・・

文月「あーそうくるかー。づほにゃんに似合わず理屈っぽいからだまされましたねぇ~」フミフミ・・・

龍驤「せやねー」クスクス・・・

瑞鳳「先輩笑わないで貰えますか。ブン殴りますよ」イライラ・・・



大鳳「だから落ち着いてって! 龍驤さんも悪ノリしないでください!」ンモゥ!

龍驤「悪い悪い。んで、一番知りたいのは『何でおフミは天山を飛ばして戦いたいのか』って事なんやけど」チラッ・・・

大鳳「そうですね。もし飛行機を飛ばしたいだけなら紙飛行機でも折ってれば事足りますし」コクッ・・・

文月「それじゃー戦えないでしょ~。空母になるんなら発艦させなきゃダメだもん」ムンッ・・・

天山「―――、」ドコカラデロト・・・

龍驤「その理屈も分かるんやけど……って、はい?」ピタッ・・・

瑞鳳「フミ、今何て言った?」タラー・・・

文月「ほぇ? づほにゃん耳掃除してる?」キョトン・・・

瑞鳳「」プチッ・・・

大鳳「抑えてください! 今はまだ抑えて!」ガシッ・・・

瑞鳳「ぐっ……普段甘やかしたツケがコレかぁ」ギリギリ・・・

龍驤「そりゃ自業自得や。それで、聞き間違いやなかったら『空母になる』言うたよね」ジー・・・

文月「うん」コクッ・・・

龍驤・瑞鳳・大鳳「「「……、」」」タラー・・・

文月「……あれ?」ポカーン・・・

天山「―――、」モウカエリタイ・・・

龍驤「……フミ。その、な」ポリポリ・・・

大鳳「単純な話ですが、駆逐艦の上に戦闘機が載るスペースはありますか?」ジー・・・

文月「2機くらい?」ウーン・・・

大鳳「そういう面積的な問題じゃなくて……何ていうのかなぁ」ハァ・・・

瑞鳳「早い話、フミに滑走路がありますかって事よ」コクッ・・・

文月「ある訳ないじゃ~ん。やっぱりづほにゃんはおバ―――」

瑞鳳「こんのぉいい加減にしろー!」ガシッ・・・グリグリグリグリッ!!

文月「―――かふみゃあああぁ!!」アバババ・・・

天山「―――!!」ユーレールー・・・

大鳳「瑞鳳落ち着きなさい! 冷静に! 暴力はダメ!」アワワワ・・・

龍驤「あっひゃっひゃっひゃっ! こりゃおかしいわー」ケラケラケラッ



  にゃーん・・・・・



文月「―――うみゅ~。頭がぁ」クラクラ・・・

瑞鳳「ご、ごめんなさい。ちょっと大人げなかったわ」ポリポリ・・・

龍驤「まぁ大概自業自得の末やけどね。んでーさっきの続きや。おフミは空母になりたいと思うとる訳やね」チラッ・・・

文月「まだコメカミ痛いよぅ~……なりたいんじゃなくてなるんだよー」コクッ・・・

大鳳「でも普通はそんな事考えないですよね。如何してそう考えだしたの?」フム・・・

瑞鳳「確かに『空母になりたい』とか『戦艦になりたい』とか考える駆逐艦の娘は居たりするけど、なるって断定はちょっとなぁ」ウーン・・・

文月「でもみんなは『たたきあげ』なんでしょー?」ジー・・・

龍驤・瑞鳳・大鳳「「「……はぁ?」」」ポカーン・・・



文月「トネちゃんもそう言ってた!」グイッ

大鳳「利根さん?」ポカーン・・・

龍驤「あんの糞ガキ……おフミ。まずその『叩き上げ』って何や」ハァ・・・

文月「駆逐艦あがり!」キラキラ・・・

瑞鳳「」ビキビキッ・・・

大鳳「気持ちは分かる! でも抑えて!」ガシッ・・・

龍驤「いや、ウチかてキレそうなんやけど……あんなぁ……ハッキリ言わせて貰うんやけど、残念ながらウチらは元より空母や」ジー・・・

文月「……ふぇ?」ポカーン・・・

龍驤「確かにヅホは特殊な経緯かもしれへんけど、ウチと大鳳はバリ空母」ポンッ・・・

文月「……、」ジー・・・

瑞鳳「私の場合も規格が大型の給油船だったからそのまま空母に改装できたのであって……フミの場合は、ね」ポリポリ・・・

文月「……、」チラッ・・・

天山「―――、」ダカライッタノニー・・・

文月「……でも、トネちゃんが」ムゥ・・・

大鳳「利根さんが何を言ったかは分からないですけど、施工史の講義とか受けてれば分かるんじゃないかなぁ」ハハハ・・・

龍驤「無駄や。この子もれなく寝とるか遊んどるから」ヤレヤレ・・・

瑞鳳「てか利根も利根よ。何でそんな嘘吐くかなぁ」ハァ・・・

文月「えっ。うそ?」ピタッ・・・

瑞鳳「うっ……その、まぁ」タラー・・・

大鳳「ねぇ文月。利根さんは私達に聞けば分かるって言ったんですか?」ジー・・・

文月「うん」ジー・・・

龍驤「ったく、騙される方も騙される方やて。でもこの子の場合は何言っても信じ込んでしまいかねないからなぁ」ウーン・・・

文月「じゃあ……この子、飛ばせないの?」ジー・・・

天山「―――、」ザンネンガラネー・・・

文月「……、」シュン・・・

大鳳「う、うーん」タラー・・・

瑞鳳「あーあぁ……先輩、如何します」チラッ・・・

龍驤「如何もこうも現実やしなぁ」ポリポリ・・・

文月「……、」トボトボトボ・・・




瑞鳳「あーもう……フミ、その、私のお古の弓で良かったらあげようか?」ポリポリ・・・

文月「……えっ」ピタッ・・・

大鳳「ず、瑞鳳?」タラー・・・

瑞鳳「大丈夫よ。えっとね、弓を持ったり弩(ボウガン)を持ったからって空母になれる訳じゃないからそれは承知して」ポンッ・・・

文月「……うん」コクッ・・・

瑞鳳「まぁでも弓を引けるようになれば『その子』一体くらいは飛ばせるかもしれないよ」ポンポンッ

文月「……ほんと?」ジー・・・

瑞鳳「フミ次第かなぁ」ハハハ・・・

文月「分かった……頑張ります!」パアアァ・・・

天山「―――、」マァガンバレー・・・


龍驤「結局ヅホが一番甘やかしてるやんけ」ハハハ・・・

瑞鳳「しょうがないでしょう。あのまま帰したら目覚めが悪いし……何なら先輩の術式教えてあげても良いんですよ?」チラッ・・・

龍驤「無理やて。お前らでもできへんやろ」ヤレヤレ・・・

大鳳「それより文月はちゃんと理解したんでしょうか。その……空母に成れないって事を」ポリポリ・・・

龍驤「ヅホの甘やかしで勘違いしなきゃええけどな」チラッ・・・

瑞鳳「大丈夫な筈ですよ―――フミ。私の話、理解できたわね?」ジー・・・

文月「うん! 頑張って飛ばせるようになります!」エッヘン!

瑞鳳「何度も言うけど『弓=発艦』じゃないからね。フミが空母になれる訳じゃないのよ」トンッ・・・

文月「はいはい。りょーかい。この子を飛ばせればもーまんたいですよぉ~」ビシッ

大鳳「あはは。それで納得なんだ。単純ですね」ポリポリ・・・

龍驤「ほな一件落着やね。あとは……利根ガキやな」ゴゴゴゴ・・・

文月「よぉし! 私もみんなみたいに『航空駆逐艦』になるぞぉ~!」ムンッ

瑞鳳「は?」ピタッ・・・

文月「あ、どうせなら『装甲航空駆逐艦』の方が恰好良いかなぁ~。皐月ちゃんや長月ちゃんに負けない様にトレーニングしてこー!」フムフムッ

龍驤「最早発想の飛躍やわ……つーかこの子はいつまで私らを駆逐艦あがりと勘違いしてんねん」ヤレヤレ・・・



文月「えっ? だって『独特なシルエット』ってそういう事じゃないのぉ~?」ジー・・・ペタペタ・・・チラッ・・・

天山「―――!?」サッキガ・・・

龍驤・瑞鳳「「」」ビキビキッ・・・

大鳳「文月……言葉は、選びましょうね」ゴゴゴゴ・・・

文月「でも、三人とも陽炎型とか白露型のみんなと同じくらいかそれより小さいよねぇ~」ジー・・・ペタペタ・・・



  ブチッ・・・・・



龍驤「利根は何処じゃあああぁ!! 探し出せええぇ!!」ガンッ・・・

瑞鳳「好きで貧乳やってんじゃないわよ! てか胸で駆逐(ロリ)か如何か判断すんなぁ!!」ガシッ・・・グリグリグリグリグリ・・・

文月「ふみゃあああぁあああぁ!!」イダダダダ・・・

大鳳「自分だって殆ど無いクセに……利根。許しませんよ」ゴゴゴゴ・・・

天山「―――、」ヤレヤレ・・・トネチャン、トバッチリ・・・




  カナカナカナカナカナ・・・・・




皐月「―――あのー……扶桑さーん」チラッ・・・

扶桑「何かしら?」ニコニコッ・・・ナデナデ・・・

皐月「えっとさぁ。扶桑さんに抱っこされれば戦艦になれるの?」ウーン・・・

扶桑「どうかしらねぇ。でも戦艦の目線は勉強できるかもしれないわよ」ニコニコッ・・・ギュウゥ・・・

皐月「そっかぁ。ならもう少しだけ良いかなー」ハハハ

扶桑「うんうん。もう少しもう少し。(私を尊敬してくれる子が居るだなんて……きっと明日は死神が迎えに来るわね)」サラサラ・・・


満潮「……何、あれ」タラー・・・

山城「私が聞きたいわ」ハァ・・・

長門「くっ。想定外のダークホースとは……扶桑め。ヤツも駆逐主義者(ロリコン)だったとはな」ムムム・・・

川内「仕方ない。私は満潮ちゃんで満足しよう……ほらおいでー」グヘヘ・・・

満潮「うざっ。こっちこないでよ! きもいわ!」スッ・・・

川内「んもーツンデレ屋さんめぇ」ハッハッハッ

長門「まったく、川内。そんなゲスい顔していては子供が怯えるだけだ。さぁ私の胸に飛び込んd」ガッ・・・

満潮「ひっ……やめてよ!」ギュッ・・・

山城「何で私の後ろに隠れるのよ」ハァ・・・

長門・川内「「貴様もかああぁ!!」」ウガアアァ!!

山城「だから何で私にトバッチリくるのよおおぉ!!」フコーダー・・・

今回は此処まで。次回のお題は未定です。
毎度書き溜めで、しかも中途半端な長さになってしまい申し訳ありません。もっと単発で出せる様努めます。

例の如く、質問意見感想罵倒、お題リク&希望キャラありましたらチラホラ書いて頂けると助かります。
それではまた次回! ノシ”

乙 世の中には全長250m弱、カタパルトはないけど全通甲板持ちの「駆逐艦」も・・・

乙…7月が終わってしまうよ‥‥世に文月のあらん事を……

乙―

問題児は、ながもんと夜戦バカなのはわかった
じゃあ風紀取り締まり役って誰々なんだろ?結構いるっぽいけど

こんばんわー。急いで投下!


>>137・・・何それ見たい! 名前を教えて頂きたい!

>>138・・・今、黄色い救急車が向かいましたよ(ニッコリ・・・

>>140・・・いつから問題児が二人だと錯覚していた? とりあえず風紀委員についてはまた後ほど書きます!


     ~ エアコン ~



  ガガガガッガガガッガガガガッガガgggg・・・ボンッ!!



文月「―――……扇風機こわれちゃった」タラー・・・

望月「『こわれちゃったーてへっ♪』じゃなーいっ! 何でプロペラ部分にホース付いてるのぉ!?」エー・・・

文月「良かれと思ってぇ~」エヘヘヘ・・・

望月「何がだよもぅ!」ハァ・・・

菊月「宛ら『風と一緒に水も出たらきもちいいよねぇ!』とか考案してしまったのではないのか」ジトー・・・

文月「凄~い! 菊月ちゃんえすぱーさん!?」キラキラ・・・

菊月「……呆れた」ヤレヤレ・・・

望月「あぁもぅ。これ如何すんだよぉ……というか絶対文月だけじゃこんな改造できないっしょ?」ジー・・・

文月「あー。途中まであがのんと夕立ちゃんと頑張ったんだけどねぇ……ダメでしたぁ~」ポリポリ・・・

菊月「阿賀野さんが付いててコレとは嘆かわしい」エェ・・・

望月「あの人に高望みしちゃイカンでしょ。兎に角、何とかできる人呼ばねーと。夕張(リーダー)とか明石さん辺りなら直せるかも」ムゥ・・・

菊月「ダメ元で頼んでみるか……文月、共に往くぞ」スッ・・・

文月「ともにゆきます!」ビシッ!

望月「普通に喋れねーのかぃ」ヤレヤレ・・・




   ゴォーン・・・ゴォーン・・・・・




明石「―――うん、コレ無理」キッパリ・・・

望月「ですよねー」ハァ・・・

夕張「よくもまぁ素人が此処まで弄ったモンよね。発想が違うわぁ」ヤレヤレ・・・

文月「それほどでもぉ」エヘヘー

菊月「褒めてないぞ……しかし困ったな。二人でも直せないとなると如何したものか」ムゥ・・・

夕張「直せないっていうか、これもう新しいの買った方が早いし安上がりよ」ポリポリ・・・

文月「んー。でもコレしれーかんが買ってくれたんだしなぁ~」フミュ・・・

望月「だったら何でこんな摩訶不思議改造施すんだっつーの! 大事なモンなら大事にしろってーの」ハァ・・・

明石「とりあえずプールとかに置いてみたらどうです? 室外で使う分には用途もあるかもしれないから」ハハハ・・・

菊月「ふむ……因みに、このホースの先端からウォーターカッターを発射する仕様には出来ないだろうか」ジー・・・

文月「何それカッコイイ! 新しい武装!?」キラキラ・・・

夕張「時間掛ければ出来なくはないだろうけど、誰がそんなの装備するのよ」ハァ・・・

菊月「無論、私だ」キリッ


文月「私も私も~」ムンッ

望月「やめろバカ! そんな浪漫武器でバッサバッサ敵艦八つ裂く身内(姉妹艦)見たくないわ!」タラー・・・

明石「というか提督の許可が下りないですよ。兎に角、これは潰しておきますね」ヤレヤレ・・・

文月・菊月「「えー」」ブーブー・・・

望月「コイツらは……ってか、扇風機無しで今後どうやって夏乗り切るのさ!?」ジトー・・・

文月「えっとぉ~。気合い?」ウーン・・・

望月「んな皐月&長月とか金剛型みたいな根性論抜かすな! 最悪阿賀野さんと夕立にも責任取らせてやる」グヌヌゥ・・・

夕張「阿賀野も共犯かい」ハハハ・・・

明石「まぁまぁ予備の扇風機余ってないか聞いてみてあげるから、そんなカッカしないでください」ポンッ

文月「そーだよ~。キビキビしてる望月ちゃんなんてらしくないよぅ痛だだだだだぁ!!」ギュウウウゥ・・・

望月「お・ま・え・のっ! 所為だよ!!」ギリギリギリギリ・・・

菊月「そう怒るな。文月も悪気があった訳ではなかろうて」トンッ・・・

望月「だから尚更性質悪いの!」ムググゥ・・・

文月「ふぉふぇんふぁふぁ~いー」モチモチ・・・

望月「もう知らん! リーダーの部屋でゴロゴロさせてください。暫くコイツと同じ部屋には帰りません!」フンッ・・・

文月「」ガーン・・・

夕張「わ、私の部屋は今ちょっとダメ。絶対ダメ。入ったら死ぬわ」ハハハ・・・

望月「何で? 一人部屋で扇風機一台占領してるんでしょ?」ジトー・・・

夕張「えっと……そのぉ」ポリポリ・・・

明石「貴女も貴女で改造し過ぎて一台おじゃんにしてるもんね」チラッ・・・

文・菊・望「「「はい?」」」キョトン・・・

夕張「ちょっ!」ダラダラ・・・

明石「『強』でも暑いからって羽の回転数無理矢理上げようとしたらモーターがショートしたそうです」ハハハ・・・

望月「リーダー人の事言えねーじゃん!」ビシッ!

夕張「い、いやぁ『超弩強』まで回そうと思ったんだけどさ。扇風機のモーターって存外簡単に焼き切れるんだねー」タラー・・・

明石「30000RPM(分速三万回転)は簡単にでは無いと思いまーす」ジトー・・・

菊月「最早兵器だな」ハハハ

望月「うぐぅ……もうやだ。きっと私は融けて死ぬんだ」グデェ・・・

文月「望月ちゃんいっつもとけてるよぉあ痛っ」ポコッ・・・

菊月「まぁ待て望月。何とかするさ」フフッ

望月「何とかって……何を如何するのさ。お手上げっしょ」ジトー・・・

菊月「こういう時こそ頭を使うんだ。まぁ私に任せておけ……さぁ文月、往こうか」フフフ・・・ポンッ

文月「ほぇ? なになにぃ~?」ポカーン・・・テクテク・・・

夕張「あの子何する気?」キョトン・・・

明石「さぁ。菊月も読めない娘ですから」ハハハ・・・

望月「何でも良いけど手ぶらで帰ってきたら追い出すかんなー!」ブイブイ・・・




   フェ? アッ・・・キャアアアアァ! ミナイデミナイデー!!



菊月「―――ただいま。望月、台車からコレらを下ろすのを手伝ってくれ」スッ・・・

望月「随分遅かったじゃ……って文月!?」バッ・・・

文月「はぅあぅ~」ボロボロ・・・ ← 何故か大破状態

菊月「戦利品だ。4台ある。1台はエアコンだが……リーダーに差し上げよう」フフッ・・・ガラガラ・・・ドンッ!

夕張「色々ツッコミたいけどそれ以上にありがとうございます菊月さまさまー!!」ガシッ・・・キラキラ・・・

菊月「ふふっ、なぁに。いつも世話になってる礼だよ」クスッ

明石「なっ、ちょ、待って! 何があったんですか!?」タラー・・・

菊月「色々と、な」ニヤリ・・・

文月「ふみゅ~……もうお嫁にいけないよぅ」シクシク・・・

望月「おキクよ。オマエ、マジで何したん」タラー・・・

菊月「いや何。文月に一肌脱いで貰ったのさ。彼女の努力は素晴らしいモノだったよ」フフフフ・・・

望月・夕張・明石「「「……、」」」タラー・・・チラッ・・・

文月「ふぇ~……見ないで見ないでぇ~」ムキュー・・・



  アホー・・・アホー・・・アホー・・・・・



陸奥「―――……ねぇ長門」ジトー・・・

長門「何だ」ニンマリ・・・

陸奥「何で『私達』の部屋の扇風機が無いのかしら?」ゴゴゴゴ・・・


金剛「―――と、いう訳デース……ごめんネー?」アハハ・・・

比叡「 」アゼーン・・・

霧島「こ、の……榛名姉様。改二の艤装の試し打ちしません? 的は姉(コレ)で」ガシッ・・・ギロリ・・・

榛名「ええ。金剛御姉様なら大丈夫です!」フッフッフッ・・・


川内「―――だ、だってあんなん反則だもん! 文月ちゃんのアレだよ!? やるしかないっしょ!」アタフタ・・・

那珂「で、菊月ちゃんの口車に乗せられて扇風機あげちゃったと……神通ちゃん如何する?」ジトー・・・

神通「とりあえず久しぶりに私と那珂ちゃんと特訓しませんか? 内容は夜戦抜きの水雷戦で」ニコニコ・・・ガシッ・・・ギチギチ・・・


青葉「―――しゃーないでっしょい! あんな姿の天使……じゃなかった。文月ちゃん写真収めて良いなんて言われたらですねぇ!」アbbb・・・

衣笠「とりあえず黙れ! そして死んじゃえバカ!!」ゲシゲシッ!

加古「んもー同部屋の私達の事一切考えてないよねー? 如何してそうなんのぉ」ハァ・・・

古鷹「……青葉なんて嫌い」フンッ・・・




バカ四天王『 』チーン・・・・・



   ~ 葉月 ~




   ケロケロケロケロケロ・・・・・




文月「―――ふんふふーふんふふーふんふ~ふ~んっ♪」カキカキ・・・

睦月「フミ。何書いてるの?」チラッ・・・

文月「えっとねぇ~。ないしょー」カキカキ・・・

長月「ほぅ内緒か」ジー・・・

文月「うんうん」カキカキ・・・

睦月「丸見えだけどね」ハハハ

文月「んー。睦月ちゃんえっちぃ」カキカキ・・・

睦月「へいへい」ヤレヤレ・・・

長月「可愛い便箋だな。宛名は―――あぁ成程」チラッ・・・

睦月「まったく。律義なこって」フフッ

文月「みんなも書こー」ニコニコッ

長月「そうだな。偶には文を書くのも悪くない」クスッ

睦月「他の姉妹たちにも言ってみましょっか。流石の望月でもみんなでやれば動くっしょ」コクッ

長月「多分な。そうだ、名取リーダーや夕張さんにも一筆頼むか」フム・・・

文月「いいね! きっと二人も喜ぶよ~」キラキラ・・・






    キャッキャウフフムッキュンムッキュン・・・・・






 ―――水無月ちゃん、夕月ちゃんへ




   あつい日々がつゞいてますね。私たちは元気でやっています。


   睦月ちゃんは今までどおりお姉ちゃんお姉ちゃんしてるかな。如月ちゃんは日に日に大人っぽくなってるよ。

   弥生ちゃんはムスッとしてるけどいつもどおりやさしいです。うーちゃんはあいかわらずぴょんぴょん言ってます。

   皐月ちゃんはなぜかムッキムキになってってるんだー。長月ちゃんはなんかカッコよくなってってるフシギ。

   菊月ちゃんはとてもく~るでむずかしいことを言ったりしてる。三日月ちゃんはマジメに私たちをまとめてくれるね。

   望月ちゃんはちょーダルダルで今にもとけそうです。


   そして私は……昔と同じく毎日を楽しくすごしてます。

   でもやっぱり二人欠けてるだけでちょっとさみしいなぁ。


   もうちょっとで7月が終わって8月が来ます。そういえば何で睦月型には『葉月』がいないんだろうねー。

   もしかしたらドコかにかくれてるのかな? だったら妹が一人ふえてうれしいかも!


   もっとたくさん伝えたいことがあります。でも、ちょくせつ会った時のために取っておこうと思います。

   ヘタな字と文しょうでごめんね。早く二人に会える日を楽しみに待ってます。




                                                   文月より―――













睦月「―――あ、そうだ。フミ。司令官からの伝言だよ」チラッ・・・

文月「ふぇ?」キョトン・・・

睦月「8月1日の秘書艦、『葉月』が居ないから引き続きアナタにお願いだって」ポンッ・・・

文月「あー……うぇ!?」ピタッ・・・

睦月「めんごめんご。伝え忘れてたわー。まぁガンバって」アハハ

文月「な、何にも準備してないよぉ~! どうしよう」アタフタ・・・

睦月「まぁ明日は皆で手伝いますよ。心配しないでくださいな」ナデナデ・・・

文月「ふみゅ~……ありがと~」エヘヘ・・・





   リーン・・・リーン・・・リーン・・・・・

次回は『睦月型姉妹の夏休み』から! 安価SSでもしてみようかな。

希望キャラとかリクエストありましたら是非ともお願いします。
亀スレではありますが、出来るだけ頑張って投稿していきたいです。

まぁでも夏イベントが……資材が……


それではまた次回! ノシ"

続きいきます。今回は安価メインでボチボチ宜しくです。


   ~ 夏休み ~


    チリンチリーン・・・・・


睦月「―――休暇、ですかぁ?」キョトン・・・

霧島「ええ。数回に区切って班毎に休みを入れます。まずは睦月型から最初という事で」コクッ・・・

如月「所謂夏休みって事ですね」フム・・・

霧島「そうですね。目処は大体土日を挟んで5日間程度」クイッ・・・

睦月「程度っていうと?」キョトン・・・

霧島「申し訳無いけど、稼働日数の多い第一艦隊や資材運搬要員……まぁ潜水艦の娘達は9日間休みを上げる事になったの」ポリポリ・・・

睦月「えー……って言いたいところですけど、しゃーないね」ハハハ

如月「それだけ仕事してるって事だものねぇ。それで、いつからかしらん?」ジー・・・

霧島「急だけど、今週末からでも良いかしら? もし各々予定があれば他の娘と振り替えて貰っても良いけど、そういうの面倒でしょう」コクッ

如月「睦月型(ウチ)の子達は特段変わった用事を持った子は居ないから大丈夫じゃないかしら」フフッ

霧島「そう。本当に良いの?」チラッ・・・

睦月「ええっと、多分」チラッ・・・

如月「ん……えっ。私?」キョトン・・・

睦月「いや、ほら。私とか他の妹達は良いんだけどさー……ホント予定無い? その、えーっと……男関係とか」ポリポリ・・・

如月「……何が言いたいのかしらん」ジトー・・・

霧島「い、いやぁ深くは言わない―――」

金剛「ほらぁ! Febr(フェブリ)はボーイフレンドと一緒におやすみ合わせてあげた方が色々と都合がいぉぶちぃっ!!」ゴンッ!!

霧島「―――姉様黙ってて!! あーこほんっ……それじゃあ今週末、木曜から翌週月曜までおやすみって事で申請しておくわね」カキカキ・・・

睦月「了解しやしたー」ビシッ

霧島「他の妹達にも伝えて頂戴。あぁそれと艦娘優遇の旅行券とかイベントチケットとかあるから使って貰って構わないわ」ポリポリ・・・

如月「……りょーかいです」ジトー・・・


  チリン・・・チリーン・・・・・


睦月「―――という訳で、夏休みだそーです」トンッ・・・

卯・皐・文月「「「ひゃっほぉ~い!!」」」ドンドンパフパフッ!

弥生「相も変わらずホワイトな鎮守府だね」ハハハ・・・

三日月「ええ。基地によっては素で『月月火水木金金』な所もあるそうですから」ポリポリ・・・

長月「しかし5日間も訓練が出来ないとは……いっそ陽炎連れて山籠りでもしてみるか」フム・・・

望月「長月ぃ。頭沸いてんじゃねーの? 普通は5連チャンでドブ日決定っしょ」ヤレヤレ・・・

菊月「貴様も貴様で脳が腐ってるのではないか? まぁそれはいつもの事かもしれんが……因みに、これは有休消化でかな?」チラッ

如月「ご名答よん。ま、皆溜まるモノ溜まってるからぁ……抜き出しちゃえって感じかなぁ」フフフ・・・

睦月「はいそこ一々エロい言い回ししなーい」ジトー・・・

弥生「如月姉さんからエロ抜いたら何も残らないよ」ヤレヤレ・・・

如月「弥生ちゃーん。後でオシオキねー」ギロリ・・・

文月「ねぇねぇ~! みんなはおやすみどうするのー?」キラキラ・・・


皐月「どうするって言われてもなぁ。些か急な話だし」ウーン・・・

望月「寝る!」ビシッ

長月「特訓!」ビシッ

菊月「堕落眼鏡と熱血馬鹿はさておき、文月は如何する予定だ?」チラッ

文月「えーっとぉ~。水無月ちゃんと夕月ちゃんに会いに行きたいなぁ」コクッ

睦月「あー、それは私も考えたんだけどさぁ……残念ながらあの二人は別所勤務だから休み合わせられないっぽいよ」ハァ・・・

卯月「ありゃりゃ。残念無念のまた来年だぴょん……顔見に行く程度も無理かな?」フムフム・・・

如月「もれなく遠征中らしいわ。まったく、悪意すら感じるわねぇ」ヤレヤレ・・・

文月「……、」フミュ・・・

弥生「文月、落ち込まないで。またすぐ会う機会はある筈だよ」トンッ

文月「……うん」コクッ

三日月「それよりホントに如何しましょう……何分急過ぎて予定も何も立てれないです」ハハハ・・・

卯月「このままじゃもっちーみたいに全員不貞寝コースまっしぐらだぴょん!」タラー・・・

望月「ふっふっふー。暗黒面は良いぞー。全員熱帯夜に魘されながら5日間日中夜、頑張って寝るんだー」グデェ・・・

菊月「そんな非生産的なマゾプレイ誰も望まんよ……長月の根性論も肯定し兼ねるがな」チラッ

長月「むっ。長期休みにしか出来ない特訓もあろうて。なぁ皐月」チラッ

皐月「山籠りとかはそうかもね。でも折角の休みだしなぁ。ボク的には純粋にバケーションしたいよ」フフッ

如月「皐月ちゃんに同意よん。心身ともにしっかり休んで、更に有意義に過ごさなきゃだーめっ」メッ

睦月「そうだね。基本的には仕事は一切禁止。トレーニングもダメ。というか寮から出て欲しいとの事です」チラッ

望月「無理! 寮から出たら死ぬ!」タラー・・・

三日月「馬鹿言わないでください。しかし、如何したものでしょうね」ウーン・・・

文月「じゃあ……旅行行こーっ! 睦月型(姉妹)のみんなで旅行!」ビシッ

弥生「旅行って、何処に?」キョトン・・・

文月「うーんっとぉ……何処かなぁ」ムムム・・・

卯月「ていうか今から今週末までに空いてるレジャースポット探す方が大変だぴょん」タラー・・・

如月「それは何とでもなるみたいよ。艦娘特権って結構融通効くらしいもの」フフッ

菊月「幸い給金も使い道が無いから大分余ってるしな。此処らで消費するのも悪くないか」フム・・・

望月「ちょ、ちょい待てぃ。何これ? 全員で旅行行く流れ決定かよ」タラー・・・

皐月「えっ。望月お留守番希望なの?」キョトン・・・

文月「えー! 一緒に行こうよぉ~。もっちー」ブーブー・・・

望月「うっ……な、長月。オマエ山籠りは」チラッ

長月「流石に空気は読むさ。安心しろ、お前の分の土産はちゃんと買ってくる」ニヤリ・・・

如月「ご当地名産とかより安眠グッズの方が良いかしらねぇ」フフフ・・・

望月「い、行くよ! 行きますよーだ! このぅ……一人にすんなし」ブツブツ・・・

三日月「何だかんだで寂しがり屋ですよね」クスッ

睦月「して? 言い出しっぺの文月さんや。アナタは何処に行きたい? ざっくばらんでも良いから教えてくれろ」チラッ

文月「うーん……そうだねぇ~。それじゃあ……―――>>157―――



①海           ②山          ③街(都心)         ④その他(具体的にお願いします!)

2


文月「―――山に行きたいです!」キラキラ・・・

睦月「山かぁ。普段海ばっかだし良いかもね」コクッ

菊月「良かったな長月。自ずと山籠りコースに近付いたぞ」フフフッ

長月「いやはや。しかし、フミはそういうのをお望みではなかろうて」チラッ

文月「キャンプとかバーベキュ~とか! 色々したいです!」キラキラ・・・

望月「いや、海でも出来るんじゃ……あ、何でもないっす」タラー・・・

三日月「まったくこの子は協調性無いんだから……山は山でも色々ありますよね。基地(ココ)の裏山も山ですし、富士山だって山です」コクッ

卯月「うーちゃん的には軽井沢とか那須みたいなとこが良いぴょん!」キラキラ・・・

如月「避暑地かしら。確かに北関東は良いわねぇ。私は賛成よ」フフッ

皐月「だったら東北も良いなぁ。蔵王とか奥羽の方とか……でも移動だけで二日潰れちゃいそうだね」ハハハ・・・

弥生「うん。諸処山々を梯子するのは時間と労力勿体無いと思うよ。一ヶ所に絞って3泊くらい居れたら良いんじゃないかな」コクッ

三日月「そうですね。とりあえず何ヶ所かプランニングしてみましょうか」メモメモ・・・

睦月「さっすが優等生。頼りになるねぇ! という訳で望月も三日月手伝いなさい」ビシッ

望月「うぇ~。ダルい」タラー・・・

弥生「じゃあ私は労組発刊の情報誌でも読んで、優遇になりそうな場所を探してみるよ」コクッ

卯月「うーちゃんもそれ手伝うー!」ビシッ

如月「そうねぇ。じゃあ……お菊。私と一緒に予算見積もりお願い出来るかしらん」チラッ

菊月「金庫役か。任された」コクッ

睦月「じゃあ私は全員分の書類申請やって。その後買出ししてっと」スッ・・・

文月「たいちょー! 私たちはどうすればいいですか!?」ビシッ

睦月「え? あ、うーん。そうだなぁ……長月には私の手伝いお願いするとして、皐月とフミには」ウーン・・・

皐月「はいはい! ご命令を!」キラキラ・・・

文月「何でもするよ~ぅ! ちょー準備するよ~ぅ!」キラキラ・・・

睦月「あー……じゃあダメ元でお願いしようかな―――」



  カーン・・・カーン・・・カーン・・・・・



名取「―――えっ。一緒に旅行に?」ポカーン・・・

文月「ぜひとも名取さん(リーダー)もご一緒お願いしますっ!」キラキラ・・・

名取「えぇっと……私の休み、もうちょっと後なんですけど」ポリポリ・・・

文月「……はぅ」ドヨーン・・・

皐月「文月、仕方ないよ。リーダーも忙しい身だしさ」ハァ・・・

名取「うっ」タラー・・・チラッ

長良「行ってらっしゃいな。巡洋艦娘は型式毎に休みって訳じゃないんだし、最初に休み取っちゃいなさい」フフッ

五十鈴「そうね。多分、他の巡洋達も駆逐隊の旅行『引率』だろうから。お互い頑張りましょ、水雷戦隊旗艦(リーダー)さん」クスッ

名取「はぁ……分かった」ポリポリ・・・

皐月・文月「「わぁい!」」パンパカパーン!


名取「でも巡洋が私だけってのも、ちょっとなぁ。睦月型10人引率って」タラー・・・ボソッ

鬼怒「そんな事言ったら陽炎型なんてそれ以上じゃん。多分、島風もセットにしてあげないとアレだし」ハハハ・・・

阿武隈「まぁ陽炎型とか吹雪型、白露型の子達は手の掛らない子も多いでしょ。仮に暁型だったら……はぁ」ダラダラ・・・

由良「頑張れ一水リーダー。まぁ睦月とか如月は精神年齢的に私らと同じよ。気楽に行きなって」ポンッ

名取「でも文月とか卯月とか……とても大変な子も居るんですよねぇ」タラー・・・

五十鈴「もう慣れたでしょ。それに、多分名取一人じゃないんじゃないかな」チラッ


文月「次はー……工廠に居るかなぁ」フム・・・

皐月「部屋には居なかったからね。例の如く明石さんと一緒に居るんじゃない」コクッ・・・


長良「睦月型は五水・六水メインだもんね」フフッ

名取「えっ、あぁ」ホッ・・・

由良「一緒に行ってきたら? 多分大丈夫だとは思うけど」クスッ

名取「そうします」テクテク・・・


  にゃーん・・・・・


皐月・文月「「―――お願いしますっ!」」ビシッ

夕張「……まぁじでぇ」タラー・・・

文月「まぁじです!」キラキラ・・・

皐月「山だよ山! 空気美味しいよ!」キラキラ・・・

夕張「いや、そういう問題じゃなくてさ……名取、連れ出されたんかぃ」チラッ・・・ハァ・・・

名取「……はい」ハハハ・・・

文月「ねーねー。ゆーばりさ~ん」キラキラ・・・

皐月「一緒に来てくれたらマイムマイム踊ってあげるからー」キラキラ・・・

夕張「何その交渉材料? あーもぅ。分かったわよ……名取一人に押し付けるのも悪いしね」ハァ・・・チラッ

皐月・文月「「ぱんぱかぱーん!!」」キラキラ・・・

名取「ほっ」パアアァ・・・

夕張「ったく……明石さーん。私不在の間に島風とか摩耶あたりが来ても、そこのコンテナ弄らせないでくださいねー」ヤレヤレ・・・

明石「はいはい。頑張ってね、夕張先生」クスッ

皐月「ふふっ。夕張さんが一緒だったらバスでも良いね! 車運転できる人が一緒だと助かるなぁ」キラキラ・・・

夕張「い、いやいや! 私運転!? 冗談でしょ?」タラー・・・

文月「まだ目的地も移動手段も『みてー』です! 明後日までには決めるよぉ~! 二人も希望あれば教えてねっ」ムンッ

夕張「……運転なったら名取も交換してよ」ジトー・・・

名取「わ、私中型免許運転した事無いです。ごめんなさい」ハハハ・・・

夕張「ぐっ……電車! もしくは観光バスにしなさい!」ハァ・・・

文月「大人がいるから花火とかもできるねー! キャンプファイヤーとかもできるかな?」キラキラ・・・

皐月「うん。あとはレンタカー借りれるのは大きいよね! ボクらじゃ運転できるの睦月と如月だけだし」キラキラ・・・

夕張「ダメだ聞いてない」タラー・・・

名取「ま、まぁ頑張りましょう」ハハハ・・・



  わんわんおーん・・・・・

次回は一旦別のお題『空母娘』から。一,二,五航戦かな? その後、夏休みの続き書きます。
ちな、旅行先はどんな山が良いだろうか?  安価・・・>>163

①キャンプ場&温泉     ②超自然(電気通ってねぇ!)     ③避暑地&別荘(ログハウス的な)     ④その他(具体的に!)


他にもお題あればボチボチお願いします! それじゃあまた次回! ノシ"



乙です
吹雪型と白露型、陽炎型は中学生っぽいし引率いらなそうだよねー

駆逐艦たちは夏休み旅行なら

戦艦や年長者たちの大人組の話も見てみたい

少々投下します。


  ~ ぼーきさいと ~



    にゃーん・・・・・



文月「―――ボーキサイトくださいっ!」グイッ・・・

一,二,五航戦『……、』キョトン・・・

文月「私にっ! ぼーきさいとっ! くださいっ!」グイグイッ・・・

加賀「あー……近くに保護者(他の睦月型姉妹)は? できれば長女か次女で」キョロキョロ・・・

飛龍「居ませんね。呼んで来ましょうか」チラッ・・・

加賀「いえ。態々呼ばなくても良いです。しかし、その……うーん」ポリポリ・・・

赤城「……ふむ」カキカキ・・・

文月「ねーねー。ちょっとだけ~。ほんのちょこっとでいいんですよぉ~」キラキラ・・・

翔鶴「ふ、文月ちゃん。ちょっと良いかな?」ニコッ・・・

文月「はいっ」チラッ・・・

瑞鶴「おぉ、翔鶴姉がいった」ボソッ・・・

蒼龍「勇者ですねぇ」ボソッ・・・

翔鶴「ボーキを何に使うのかな?」ジー・・・

文月「……うーん」ポリポリ・・・

翔鶴「もしかして誰かに持って来てって頼まれましたか? 大佐? 指令室の誰か?」ニコッ

文月「……ないしょです」ジー・・・

翔鶴「内緒、かぁ……うーん。それじゃあ渡せないですね」ポリポリ・・・

文月「そこを何とか」キラキラ・・・

翔鶴「何とかって、うーん―――」チラッ・・・

加賀「×」ブッブー・・・

翔鶴「―――倉庫番がダメですって」ハハハ・・・

文月「……加賀さんいじわる」ムスー・・・

加賀「意地悪で結構。不明瞭な用途で資材を提供は出来ません」キッパリ・・・

文月「むぅ……いじわる加賀さん。れいしすとっ」ムスー・・・

加賀「言い変えたって同じです。あとレイシスト言うな」サラッ・・・

文月「いじ加賀わるさん。趣味は瑞鳳(ヅホ)ちゃんとツルさん(翔鶴&瑞鶴)イジメー」ムスー・・・

加賀「だかr……は?」ピタッ・・・

一同『ぶふっ!』プルプル・・・

飛龍「あ、あー。駆逐艦からはそういう風に見られちゃうかぁ」ハハハ・・・

蒼龍「実際、瑞鶴とヅホが加賀さん怒らせる原因作ってるから自業自得なのにね」チラッ・・・

文月「加じゅわる賀ぃさん。いっつも瑞鶴さん泣かせてるのにー。ガカさん。ガッカリさん」ムスー・・・

瑞鶴「ぶっはっ!! 一航戦の、カジュワル、さん……ぷふーっ! 威厳無いっすwwwガッカリ画家さんwww」プルプル・・・

加賀「意味分からn……瑞鶴?」ギロリ・・・


瑞鶴「ふー……いやいや、さーせん」フヒヒッ

加賀「……、」クイッ・・・

瑞鶴「まぁまぁ、落ち着いて下さいよぉ。子供の戯言じゃないですかー。ねぇ……画家加賀ワル先輩wwww」プフー・・・

加賀「」ブチッ・・・

文月「んもー……ツルの妹さん(瑞鶴)、ガラ悪いよー」ジトー・・・

加賀「まぁ所詮は鳥頭ですからね。碌なガラも取れない未熟な鳥ですよ」フンッ・・・

瑞鶴「ぐっ! 言ってくれるじゃないですかぁ……表出ます?」ギロリ・・・

双龍『沸点低っ』エェー・・・

赤城「自分から煽っておいてこれですからね」ヤレヤレ・・・

翔鶴「……すいません」ハァ・・・

加賀「やれやれ。教育が必要ですか」スッ・・・



  ドンガラガッシャーン・・・ワーワー! ケンカダー!! マタ、カガ&ズイカクダー!! ドンチャンドンチャン・・・・・



飛龍「あーあ。知ーらない」ハハハ・・・

翔鶴「あの子はもぅ」ハァ・・・

蒼龍「えっと、それで話の続きだけど。文月が余分にボーキ補給する訳じゃないですよね?」チラッ・・・

文月「……、」ピタッ・・・

蒼龍「……図星ですかい」ハハハ・・・

飛龍「単純に考えて、駆逐艦にボーキサイトは不必要ですけどこれまた何で」フム・・・

文月「……、」ウーン・・・

赤城「文月。黙っていては分かりません。使い道が分からない資材を横流しできる程裕福ではないんですよ」ジー・・・

飛龍「Oh……赤城さんがマトモな事言ってます」ボソッ・・・

翔鶴「飛龍さん。瑞鶴みたいになりたいんですか」ハァ・・・

文月「……、」モジモジ・・・

赤城「もしもちゃんとした理由なら考慮しますよ。もし正式に認可が下りなくとも、皆の分を分け与えたり出来ます」ニコッ

飛龍「赤城さんが、ボーキを分ける……だと」タラー・・・

蒼龍「明日は絨毯爆撃並のゲリラ豪雨ですね」タラー・・・

翔鶴「お、大袈裟な」ポリポリ・・・

赤城「まぁ主に心優しい翔鶴や鳳翔が分けますけどね」サラッ・・・

双龍『だろうね』ハハハ

翔鶴「んなっ!? はぁ……不幸だわ」ドヨーン・・・

文月「しょーかくさん、ふそーさんみたい」ハハハ

赤城「冗談さておき。文月、教えてくれませんか」チラッ・・・

文月「えっ、あ、うーん」モジモジ・・・

飛龍「文月。誰も怒ったり笑ったりはしない……と思いますよ」ポリポリ・・・

文月「……ほんと?」ジー・・・


蒼龍「私達がそんな意地悪に見えます?」フフッ

文月「『航空戦隊以外の意見は聞く耳持たない!』とか言わないですか?」ジー・・・

飛龍「何そのイメージ」タラー・・・

文月「瑞鶴さんが酔ってる時に『加賀さんの真似ー』とか言ってやってるよ~」ジトー・・・

翔鶴「あぁもぅ馬鹿! あの子ホント馬鹿!」ンモー!

赤城「あの七面鳥の折檻は加賀さんに任せておいて、誰も変な事は言いません。約束します。嘘吐いたら翔鶴を好きに使って良いです」キッパリ・・・

文月「わーい!」キラキラ・・・

蒼龍「あ、それ私も参加したいです」ビシッ・・・

飛龍「翔鶴自由権かぁ……楽しそうですね」フフフ・・・

翔鶴「脱線させないでください! それで、文月!」チラッ・・・

文月「あ、うん。えっとねぇ~……この子」スッ・・・


天山妖精「―――、」マタ、ツレマワサレテマス・・・


蒼龍「天山? 誰の?」ジー・・・

飛龍「はぐれ妖精でしょうか」フム・・・

文月「私が開発したんだよー」ムンッ

赤城「……貴女が?」ホォ・・・

翔鶴「そういえば駆逐艦の誰かが戦闘機開発したって話題になってましたね。文月でしたか」ジー・・・

文月「三日月ちゃんとかも偶に開発するよ~。あ、でも私はこれが初めてです!」キラキラ・・・

赤城「そうですか。して、その子の為にボーキをあげたいと?」ジー・・・

文月「はい。なんだか動きが鈍くなってて」コクッ・・・

蒼龍「鈍くって、飛ばしたりしたの? 文月じゃ無理でしょう?」フム・・・

文月「うん。私じゃまだ無理だから、ヅホちゃんとトネちゃんにお願いしました」コクッ・・・

飛龍「『まだ』ねぇ……じゃあヅホか利根経由で補給受ければ良かったんじゃないかな」ジー・・・

蒼龍「でも利根の場合天山は無理かなぁ。ヅホなら何とかなるかもしれないけど、文月、利根と仲良いですもんね」チラッ・・・

文月「……、」ピタッ・・・

飛龍「これまたどうした?」チラッ・・・

文月「今、ヅホちゃんは怒ってるから無理です。トネちゃんも『ぜっこーちょう』だから無理です」ムゥ・・・

翔鶴「絶好調?」キョトン・・・

赤城「絶交中、ですか。何が原因かは分かりませんが仲違いは好ましくありませんね」ヤレヤレ・・・

文月「でもぉ~……トネちゃん『ドロボー』だもん」ムスー・・・

蒼龍「何か盗まれたの? 利根がそんな事するタイプには思えませんけど」ポリポリ・・・

赤城「嘘を吐かれた、と。しかし誰しも誤ちは犯します。許してあげられるくらい器を大きく持ちなさい」ポンッ・・・

文月「……むぅ」ジー・・・

赤城「もし仮に……絶交したまま片一方が轟沈してしまったら、どうします?」ジー・・・

文月「えっ」ピタッ・・・


赤城「あくまで仮にですよ。今生の別れとなったら、悔いに悔い止まれないでしょう?」ジー・・・

文月「う、う~ん」タラー・・・

赤城「素直に仲直り出来ないのであれば、間に誰かを入れて仲介してもらいなさい。幸い、貴女は友人が多い」フフッ

文月「……はぁい」コクッ・・・

赤城「はい、それじゃあ難しい話は終わりです。その子の件ですが―――」


飛龍「赤城さん凄い……文月と会話出来てます」タラー・・・

蒼龍「あの子とコミュニケーション取れる人って限られてるのに赤城さんもその類の人とは、流石一航戦パナいです」タラー・・・

翔鶴「赤城さんも何処か不思議な部分ありますからね。波長が合うのかも」ハハハ・・・


赤城「―――もしその子に補給したい時は私が預かりましょう」ニッコリ

文月「へっ?」ポカーン・・・

蒼龍「あー……いーやいやいやいや! 何言ってるんですか赤城さん?」タラー・・・

赤城「代わりに私が補給の『受け皿』になります。なぁに、数機分くらい増えても構いません」ニッコリ

飛龍「いや、限界突破云々夢語るのは勝手ですが現実(スロットル)的に考えて無理でしょう。大鳳とか加賀さん越え?」ハァ・・・

赤城「私を満足させたくばその三倍は持ってきなさい!」キリッ・・・

文月「ほわぁ! 赤城さんカッコイイです!」キラキラ・・・

赤城「ふふっ。いえいえ、これも文月の為です。その天山、確かに任されました」ニコッ

文月「はいっ」キラキラ・・・スッ・・・

天山「―――、」ハラグロー・・・

翔鶴「ダメだこの人。早く加賀さん呼ばないと」ヤレヤレ・・・

飛龍「ま、いつもの赤城さんですね。ところで……瑞鶴生きてるかな」ハハハ・・・

蒼龍「例の如く大変な事になってそうですね。お姉ちゃん的には助け行かなくて良いんですか?」ハハハ・・・

翔鶴「自業自得ですし……それより鳳翔さーん。色々助けてー」ドヨーン・・・

 


  キャッキャウフフムッキュンムッキュン・・・・・

 


瑞鶴「」ボロボロ・・・

加賀「―――ふぅ……次調子に乗ったら本気で燃やしますからね」ギロリ・・・

瑞鳳「」ナンデ・・・ワタシマデ・・・

祥鳳「日頃の行いじゃないかな」ポリポリ・・・


長門「」チョ・・・オマ・・・

川内「」カンペキ・・・トバッチリ・・・

陸奥「アンタらにゃ良い薬よ」ヤレヤレ・・・





   ~ 無言2 ~



  カチ・・・コチ・・・カチ・・・コチ・・・



文月「―――弥生ちゃ~ん。いますかー?」ガララッ・・・


弥生「ん?」チラッ・・・

文月「ここにいたんだー。探したよ~」トコトコ・・・

弥生「えっ……書類整備があるから視聴覚室居るって長月に伝えたんだけど」ポリポリ・・・

文月「長月ちゃん、皐月ちゃんと一緒にどっか行っちゃったよ~……あ、うーちゃんが遠征の件でお話あるってさわいでましたー」コクッ

弥生「また陽炎…さん誘って自主練にでも出かけたかな」ヤレヤレ・・・

文月「それよりうーちゃんどうする?」ジー・・・

弥生「睦月姉か如月姉にお願いしたいけど会議みたいだからね。とりあえず今回の旗艦巡洋艦(リーダー)に任せたいな―――」



   ガララッ・・・・・



不知火「―――失礼します。陽炎いませ、ん……か」ピタッ・・・

弥生「―――えっ」チラッ・・・

文月「っ!」ビクッ・・・

不知火「あー、えーっと……その。(あれ? 既視感が)」マズイ・・・

文月「あぅ……あぅ」アタフタ・・・

弥生「陽炎なら皐月と長月と……ふ、文月? (何で涙目なってるの!?)」タラー・・・

文月「うぅ、むぅ」アタフタ・・・

不知火「ふ、文月。不知火が何かしましたか? (そういえばこの前無言の圧力で泣かせてしまったからなぁ……苦手意識か)」ジー・・・

文月「ひぅ!」オドオド・・・

弥生「文月。不知火…さんは睨んでもいないだろうし、怒ってもいないよ。 (硬い雰囲気は苦手な子だからね)」トンッ・・・

文月「っ!!」ビクッ・・・

不知火「え、と。(どうしろと?)」チラッ・・・

弥生「あー……うーん。(不知火が私を睨んでる……あ、彼女キレ目だから仕方ないか。何か伝えたい?)」ジー・・・

不知火「むっ。(ガンを飛ばされた……まぁ弥生の目が据わってるのはいつもの事ですね。何か訴えてる?)」ジー・・・




   じー・・・・・




文月「ふ、ふぇ」ウルウル・・・

弥生「(拙い! 泣き出しそう!?) あー、文月。ちょっと外に出てて……いや、部屋に戻って卯月の相手してて貰えると助かるな」タラー・・・

不知火「(成程、この子をこの場から外してあげれば事が収まる!) そうですね……少々弥生と話がありますので」ポリポリ・・・


文月「だ、ダメ!!」ウルウル・・・

弥生・不知火「「えっ」」ピタッ・・・

文月「私が出ていったらケンカする気でしょうっ」ウルウル・・・プクー・・・

弥生「はい? 何で?」ジトー・・・

不知火「意味が分かりません、弥生に敵意でも?」ジトー・・・

文月「ふみゅぅ!」ビクッ・・・

弥生「あーっと、違くて……もぅ。(何この勘違い! てか如何して私と彼女が喧嘩する結末を想像しちゃうのこの子は!?)」タラー・・・

不知火「チッ……うーん。(陽炎がどっか行った所為でトンだトバッチリ受けるし……私、そんなに怖いかなぁ)」ハァ・・・

弥生「埒が明かない……あのね、文月―――」スッ・・・

文月「仲直りして!」ウルウル・・・

弥生・不知火「「はぁ?」」キョトン・・・

文月「仲直りしてください!」ウルウル・・・プクー・・・

不知火「仲直りって……別に仲違いしてる訳でも何でもないんですけど、何故―――」

文月「だって『ケンカすっ時は目で敵を殺すぐらいの勢いで睨むんだ。分ーったか?』って、マヤちゃんが言ってたもん!」ウルウル・・・

不知火「あの不良戦艦打ん殴ってやる」ギリリ・・・

弥生「ご一緒しよう」ジトー・・・

文月「はぅ! こ、これ以上イカらないでぇ~」ビクッ・・・

不知火「いや、だから怒ってないですから」ハァ・・・

弥生「私と不知火…さんが握手でもすれば納得するの?」ヤレヤレ・・・

文月「ふ、ふれちゃダメ。『いっしょくしょくはつ』しちゃうんでしょ!」オドオド・・・

不知火「くっ……いい加減面倒臭い」ジトー・・・

弥生「ごめんね。いつもだけど勘違い始まると永遠に続くから」ハハハ・・・

不知火「もぅ良いです。私が帰れば済む話でしょう」ハァ・・・

弥生「……ほんとごめん」ポリポリ・・・



  ガララ・・・・・



弥生・不知火「「ん?」」チラッ・・・

加賀「……おや」ピタッ・・・

弥生「加賀、さん」ジー・・・

文月「っ!?」ギョッ・・・


加賀「弥生。書類の方は?」ジー・・・

弥生「あ、すいません。もう少しで終わります」コクッ

加賀「そうですか。では……ん?」チラッ・・・

不知火「……どうも」ペコッ

加賀「ん」ペコッ

弥生「……、」ジー・・・



  しーん・・・・・



文月「はぅあっ!?」ビクッ・・・ ← 飛び退く!


加賀「ぇ?」キョトン・・・

弥生「……えっと」タラー・・・

加賀「はい?」ジー・・・

不知火「……あー」ポリポリ・・・


文月「あわわわぁ」ウルウル・・・ ← プルプル震えだす!


弥生・不知火・加賀「「「……、」」」タラー・・・


文月「あうあうあう~」オドオドオド・・・ ← その場にしゃがみ込み、頭を抱えている!


加賀「あ、の」ジトー・・・

弥生・不知火「「……、」」タラー・・・


文月「はるまげどんや~! あぽかりぷすや~!」ガタガタ・・・ガシッ! ← 縋る様な目で弥生を掴む!

弥生「ふ、フミ!?」エー・・・

加賀「な、何事ですか?」タラー・・・



  フニャニャニャニャニャー・・・・・



弥生(……もうどうにでもなれ)グダァ・・・


不知火「あー……加賀さん。ちょっと。(説明してあげないとパニクるだけですね)」クイッ・・・

加賀「えっ。あ、はい。(え? 何これ?)」コクッ


文月「だ、ダメ! だめだめだめぇ~! 加賀さん、メっ!!」プップクプー! ← 小羊が精一杯の強がりで猛禽類に挑む様な感じで睨む!


加賀「うぇ!?」ピタッ・・・アタフタ・・・

弥生「だから文月。喧嘩じゃないってば」ハァ・・・

加賀「喧嘩? 何で?? 誰と、誰が???」ポカーン・・・

文月「ううぅ~」ウルウル・・・

不知火「ったく」ジトー・・・チッ

弥生「……もぅ」ジトー・・・ポリポリ・・・

加賀「誰か説明して下さいって」ジトー・・・チラッ・・・


文月「ふ、ふぇえぇ……うわあああぁ~ん!」ポロポロ・・・


加賀「文月!?」ギョッ・・・

弥生「あーあ。またかぁ」ハァ・・・

不知火「不知火に落ち度はありません。今回の原因は加賀さんですからね」ジトー・・・

加賀「えっ!? わ、私が何かしたんですか!? ちょっと説明を……弥生! 不知火!!」アタフタ・・・




  びええええぇ~ん・・・・・




瑞鶴「―――加賀さーん。聞きましたよ。文月泣かせたんですってー? ひっどーい」フヒヒッ

加賀「ぐっ……アレは私の所為じゃありません!」グヌヌ・・・

瑞鳳「まぁフミの天然被害者の会は日々増えてますからねー。それにしてもあの子の中じゃ加賀さんも不知火と同じ括りかぁ」ハハハ

加賀「わ、私そんなに怖いですか」タラー・・・

瑞鶴「んな事無いですよー。マジ尊敬してますからー」ボウヨミー・・・ニヤリ・・・

瑞鳳「そーそー。加賀さんマジりすぺくとー」ボウヨミー・・・フフフ・・・

加賀「……ど、どうも」ウーン・・・


長門「おや? 加賀まで文月教徒になりかけてるな。あれは時間の問題だろう」ニヤリ・・・

川内「瑞鶴&瑞鳳(ズイズイズ)に騙される程の落ち込み具合なら簡単に私達側(ダークサイド)に引き込めるね」ニヤリ・・・

赤城「いやー加賀さんは無理でしょう。寧ろズイズイズが既に貴女達側な気もしますね」ハハハ

文月の天山妖精「バカジャネーノ」ヤレヤレ・・・

次は睦月型の夏休み(続)から!

ちなみに、アンケは③でいきます!

『夏休み』の続きです。チラホラ投下します。

 
    ~ 集合時間 ~



   ざばーん・・・ざぼーん・・・・・



夕張「―――ふわぁ~……クソ眠っ」ボー・・・

弥生「むぅ……うん、凄く、眠い」ボー・・・

長月「夕張さん。運転する時までにはシャキッとしてくれよ。居眠り運転なんて溜まったもんじゃないからね」ジー・・・

皐月「まぁ朝の5時前だもんね。夜更かしが多いゆうばリーダーにはキツいでしょ」フフッ

夕張「そうね……逆に早朝からピンピンしてる貴女達は凄いわ」ゴシゴシ・・・

三日月「引率して貰う手前、夕張さんと名取さんより遅く準備する訳にはいきませんから」ハハハ・・・

長月「しかし弥生や三日月(ミカ)は結構朝弱い方だろ。良く起きれるな」フム・・・

三日月「そりゃ朝練で慣れてる二人よりは弱いけど、前日早く寝たりすれば何とかなりますからね。弥生姉も頑張りましたし」コクッ

弥生「Zzz...」ウトウト・・・

名取「相変わらず三日月は偉いね……それに比べて―――」ジー・・・



  ざぶーん・・・・・



夕張「―――……何で他の子達来てないのよ」ギリギリ・・・

皐月「寝坊だよ!」アッハッハッ

夕張「『ねぼーだよー!』じゃなーい! 10隻中6隻遅刻たぁ如何いう了見だゴラァ!!」グヌヌゥ・・・

三日月「す、すいません! 一応皆叩き起したんですけど」アタフタ・・・

長月「睦月姉と卯月は今急いで支度してるよ。もうすぐ来る筈だ」コクッ

皐月「因みに、文月はあと5時間は絶っっっ対起きないと思ったから既に車内へ運んでるよ」フフッ

名取「はい?」タラー・・・



文月「フミャ…クゥ…ふみゅぅ~」Zzz... ← 二列目2シート占領中。



三日月「フミ、今日が楽しみ過ぎて寝付けなかったみたいで―――」ポリポリ・・・

夕張「ったく、あの子らしいっちゃらしいけどさ。床着いたの0時過ぎってオチかしら?」ハァ・・・

三日月「―――寝たの、30分前なんです」ヤレヤレ・・・

夕張「」

皐月「ボクら起きる直前まで起きてたっぽいからね。気が付いたら倒れる様に寝てたよ」ハハハ

夕張「あんだと……だったらもうちょい頑張らせなさいよ。30分起きてればバスで寝てても文句言わないのにさぁ」ジトー・・・

長月「無理だな。文月だからね」キッパリ・・・

三日月「無理です。文月ですから」キッパリ・・・

皐月「無理だよ! 文月だもん」キッパリ・・・

弥生「……無理。文月だし」キッパリ・・・

名取「いつもの事よね」ハハハ・・・

夕張「皆してあの子に甘過ぎよ!」ガアアァ!!



名取「まぁまぁ。ところで他の子は?」チラッ・・・

長月「ふむ。そういえば―――っと、二人来たな」ジー・・・


睦月「おわぁっと! ギリセーフですかっ?!」ゼェゼェ・・・

卯月「んもぅ……髪ボサボサだぴょん」ハァハァ・・・


夕張「アウトよ! 体育会系なら折檻入るわ!」ガアアァ!!

睦月「す、すんませーん!」ヒエー!

名取「体育会系ってか軍属でしょうに……卯月、髪止めずれてますよ」キュッ・・・

卯月「ありがと~……良かったぁ。ビリじゃないみたいねぇ」ホッ・・・

三日月「残りは3人ですね。菊月と望月は……えっと」ポリポリ・・・

皐月「そういえば見てないなー。部屋でも見てないよ」フム・・・

夕張「どうしてこう出発前から問題行動を……―――」



??『やれやれ……人を勝手に問題児扱いされては困る』ゴゴゴゴ・・・



夕張「―――……は?」ピタッ・・・

長月「この声は」チラッ・・・ハァ・・・

??『なぁに。皆が来る凡そ6時間前ほどからスタンバイ出来ていた。寝坊助共と一緒にして貰っては困る』フフフフ・・・

名取「あはは……えっと、どう対応してあげれば良いのかな」タラー・・・

弥生「正直相手するの心底面倒臭い」ジトー・・・

皐月「まーカッコつけて言ってるけど、要するに文月同様今日が楽しみで仕方ないから早く準備してたんだよね」ハハハ

??『んなっ! ち、違う! 私は貴様らと違って如何なる時も万全でだなぁ!』ムググ・・・

三日月「はいはい。それで、九女さまは何処にいらっしゃるのかしら?」ヤレヤレ・・・

??『ふ、ふんっ。そんなに気になって仕方が無いのなら登場してやろ―――』


望月「うっせーな厨二病!! 車の上からガンガンガンガン喧しーわっ、降りろよバカ! 文月も起きるだろ!」ガララッ!!


菊月『―――うぉにゃ!?」ビクッ・・・

皐月「あ、望月だ。最後部座席に居るよ」キョトン・・・


睦月「バスに泊まってたのね。どうりで部屋に居ない訳ですよ……ついでにお菊も」ハハハ・・・

三日月「あの子、ぐーたらですけど遅刻とかはしませんからね。『ぐっすり寝る』&『今日の集合時間』を考慮して車泊したんでしょう」ハハハ・・・

卯月「ぷふーっ! お菊ダサーい」ケラケラッ

菊月「ぐぬぬぅ……望月。この借りは忘れんぞ」ジトー・・・

望月「如何でもいいから早く降りろって。皆困ってんでしょ」ファアーァ・・・

夕張「ハァ……で、残るは一人か」ジー・・・

名取「うーん。ある意味、一番の問題児かなぁ。誰か見てないの?」ポリポリ・・・

皐月「見たよ」コクッ

長月「私も見たな」コクッ

夕張「もしかしてまだ寝てるの?」ジトー・・・

睦月「いや、最後に起きたのは卯月の筈です。私らが起きた時はもうあの子ベッドに居ませんでしたよ」フム・・・

弥生「というか私と睦月姉、卯月はあの人に起されたよ」コクッ



  にゃーん・・・・・



夕張「じゃあ一体何処行ったのよあのロリビッチ一号さんは!!」ウガアアァ!!

皐月「ろりびっち?」キョトン・・・

三日月「一号って……二号とか三号とか居るんですか」ハハハ・・・

夕張「二号は荒潮でV3は夕雲よコンチクショー!!」ギリギリ・・・

名取「夕張落ち着いて! 一応まだ基地内なんだから……寮の他の子起きちゃうわ」ドウドウ・・・

長月「私らより早く起きてた様だから出発時間とかは間違えてないと思うんだが」ウーン・・・

卯月「お菊やもっちーみたいにバスの何処かに隠れてるとかは?」キョロキョロ・・・

菊月「私は見てない」キッパリ・・・

望月「私も。昨夜、誰かさんが寝袋抱えて一生懸命バスをよじ登ってる姿しか見てないよ」チラッ・・・

菊月「黙りゃ!」カアアァ・・・///

睦月「……、」ウーン・・・

夕張「はい長女。何か思い当たる点でも」ジー・・・

睦月「えっ。あ、いやーその」ポリポリ・・・

名取「如何したの?」フム・・・


睦月「えっとですねぇ……単純に、準備に時間掛ってるだけじゃないかなぁーって」ハハハ・・・

夕張・名取「「はぃ?」」ポカーン・・・

睦月「あの子シャワーに一時間以上は掛けますし。あ、勿論入渠とは別ですよ。シャワーです、シャワー。特に朝シャン」ポリポリ・・・

皐月「そういえばそうだね。夜更かししてない時はいつもボクと長月より早く起きてるし」ウンウンッ

三日月「姉さん、シャワー上がってからも髪のセットとかメイクとか色々と時間掛りますからね」タラー・・・

夕張「あんの糞ガキぃ」プルプル・・・

名取「落ち着いて。びーくーる、よ。今の話の限り、もうすぐ来ると思いますから」ハァ・・・



  わんわんおーん・・・・・



如月「―――おまたー♪」ガラガラ・・・ ← 私服(薄青のワンピ・ベージュのカーディガン・サングラス・麦わら帽子・ヒールサンダル)


一同『……、』タラー・・・

夕張「よし、殴らせろ」ギリギリ・・・

如月「いやぁん。リーダーこわーい」フフッ ← 大型キャリーバッグ持参

卯月「Oh……きぃちゃん、気合い入ってるぴょん」ハハハ・・・

如月「そうかしらぁ? というか皆は何で制服なのん?」ポカーン・・・

弥生「規則だよ。流石に艤装や夏服着る必要は無いけど、基本は制服じゃなきゃ駄目って書いてる」スッ・・・

睦月「無駄だよ弥生。この子、軍則手帳文月にあげてたから」ヤレヤレ・・・

如月「だってメモ帳欲しいってせがまれたんだものぉ」フゥ・・・

皐月「あはは。流石如月姉だね」フフフッ

長月「この図太さは見習うべきかな」ハハハ・・・

名取「悪いお手本だから止めてね……とりあえず、今からあーだこーだしてたら遅れちゃうし出発しちゃいましょう」ポリポリ・・・

夕張「ったく……如月。説教は後でするから一応制服だけは持ってきなさい。これは命令よ」ジトー・・・

如月「はいはーい。じゃあこのカバン、積んでて下さる?」トコトコ・・・

三日月「分かったから急いで下さいね」ヤレヤレ・・・

睦月「それじゃあ皆、搭乗!」ビシッ・・・

一同『おー!』ビシッ・・・



  ワイワイガヤガヤ・・・・・



文月「くぅ……ふみゃ」スヤスヤ・・・


  ~ 車移動あるある。 ~



    ブロロロロォ・・・・・



三日月「―――……ふぁあ」スッ・・・

夕張「眠い?」チラッ・・・

三日月「あ、いやその……すいません! 運転して貰ってる横で」アタフタ・・・///

夕張「良いのよ。朝苦手なんでしょ。気持ちは分かるわ」フフッ・・・

三日月「あはは……とりあえずしっかりナビはします」コクッ

夕張「ええ、高速入って最初のSA(サービスエリア)までは頑張ってね。そしたら誰かと交換して貰って良いから」ジー・・・

三日月「はい……でも夕張さん、こんなに大きい車運転出来るなんて凄いですね。私なんて50ccのバイクですら危ないのに」ハハハ・・・

夕張「船とか重機(ユンボ)の運転よか楽よ。でも久しぶりに中型サイズ(ハイエース・コミューター)運転したかな」ハハハ

三日月「艦娘やってると色々と免許は取れるんですけど、何分、物理(身体の大きさ)的に操縦できない乗り物も多いですからね」タラー・・・

夕張「最低限、艤装の操作出来れば問題無いわ……それより、後ろヤケに静かね」ジー・・・

三日月「やっぱり殆ど寝てますね。起きてるのは如月姉さんと名取さんくらいかな」チラッ・・・

夕張「ほんと呑気なモンね―――って、あれ? 後ろ誰か起きたんじゃない?」クイッ・・・

三日月「えっ。あっ」ピタッ・・・


文月「……うみゅ」ボケー・・・


三日月「フミですね」ジー・・・

夕張「今更起きたんかい。まぁ騒がなきゃ良いけど……名取、如月」チラッ・・・

名取「大丈夫、任せてください」コクッ

如月「はいはーい。慣れてるものぉ」フフッ

三日月「多分またすぐ寝ると思います」ジー・・・

夕張「ええ。さて、もうそろそろETC-JCT(ジャンクション)に……―――」



文月「……おしっこ」ボソッ・・・



起きてる組『っ!?』ギョッ・・・


夕張「ちょ、待っ、ええっ!?」タラー・・・

如月「あははぁ……わぁお」タラー・・・

三日月「な、名取さん。何とか出来ますか!?」ダラダラ・・・

名取「わ、分かってる! 文月、ちょっと待って」ジー・・・


文月「……トイレ」ヒョコッ・・・モゾモゾ・・・


如月「文月ちゃーん! 脱いじゃダメよんっ!」ハラハラ・・・

名取「け、携帯トイレは!? 誰か持ってないの?」アタフタ・・・

夕張「えぇい! 三日月、近くのコンビニ何処!?」ハラハラ・・・

三日月「えぇっと……さっき通り過ぎたのが最後です」タラー・・・

夕張「じゃあ最初のSAの方が近いってか。あと30分くらい?」ゲェ・・・

如月「きっと間に合わないわねぇ」タラー・・・

名取「最悪の事態考えて対応策考えないと……誰か2ℓペットボトルとか持ってない!?」パタパタ・・・

三日月「残念ながら皆500mℓです。あ、ビニール袋は!」パタパタ・・・

名取「紙袋ならいっぱいあるんだけど、ビニールのは無いです」ウーン・・・

夕張「三日月! この際コンビニじゃなくてもお店は無いの!?」キョロキョロ・・・

三日月「うぅん……此処らは林か田畑か民家だけです」ダラダラ・・・


文月「……でそう」ブルルッ・・・


起きてる組『っ!?!?』ギョッ・・・

夕張「名取! 如月! 何とかしなさい!!」ギャーギャー!

名取「何とかってそんな無茶振りを」ダラダラ・・・

如月「……仕方ない」フー・・・モゾモゾ・・・

三日月「ね、姉さん? 何を!?」バッ・・・

如月「『コレ』を使えば何とか……うん」スッ・・・

名取「コレって……うぇっ!?」カアアァ////////


 っ『 鉄兜 』


三日月「姉さあああぁん! 常識持って下さいよおおぉ!!」カアアァ////

夕張「てか何でアンタはコ、コン、コ、コンド……『近藤さん』常備してんのよっ!!」カアアァ///

如月「後者の問いに関しては禁則事項という事で。前者は、非常時に常識もクソも無いわよん……文月ちゃん『コレ』の中に上手く容れて」スッ・・・

名取「何それ卑猥!」アワワワ・・・///


如月「卑猥って、これ軍需品よん。艦娘全員に配られるじゃない」ンモー・・・

三日月「そ、そうなんですか? 知らなかった」タラー・・・///

夕張「勉強なるわね……って如月いいいぃ! その『近藤さん』を開けるなぁ! 絶対開けるなっ!! 名取取り上げなさーい!!」ウガアアアァ///

名取「えっ、なっ、あわわわっ」ダラダラ・・・///

如月「ちょ、邪魔しないで!」グヌヌゥ・・・

文月「……はやくぅ」モジモジ・・・

三日月「ふ、フミ!?」タラー・・・



  ギャーギャー・・・ワーワー・・・・・



望月「―――るっっっせー駄阿呆ーっ!!」バンッ・・・

起きてた組『っ!』ピタッ・・・

望月「人が気持ちよく寝てんのにさー……もう少し静かにしてよー」ジトー・・・

三日月「そ、そんな事言っても文月が」タラー・・・

望月「其処ら辺に停車して、物陰なり何処なりで野ションしてくりゃ良いっしょ。ガキなんだから大丈夫だっつーの」ハァ・・・

夕張「……、」チラッ・・・


文月「ふみゅう」モゾモゾ・・・モジモジ・・・


夕張「ぐっ……えぇい畜生っ!」キイイィ!!

一同『おわぁ!!?』グラリンコ・・・

夕張「なとおおおおぉりぃーっ!! そこの林ん中連れてけぇ!!」バッ!!

名取「りょ、了解っ!!」ガシッ・・・タッタッタッ・・・

文月「うにゃ!? もれるよぅ~!」ブルブル・・・

如月「ちょっと我慢なさいっ!」ハァ・・・




  にゃんにゃんおー・・・・・




文月「―――ふぅ」ホッコリ・・・

名取「……はぁ」ゲッソリ・・・

皐月「ん~……何ぃ」ボケー・・・

菊月「て、てきしゅーかぁ!」ネムネム・・・

三日月「皆起きちゃいましたね」ハハハ・・・ハァ

夕張「異臭で目ぇ覚まされるよかマシでしょ」ドヨーン・・・


    ~ SA ~



   パッパー・・・ブロロロ・・・・・



睦月「―――ふぁあぁ……よく寝た」ゴソゴソ・・・

弥生「何故かリーダー達と如月姉&三日月がグロッキーになってるけど、何で?」チラッ・・・

如月「……聞かぬが仏よん」ハァ・・・

卯月「ぴょん?」ポカーン・・・

名取「あははは……それよりそろそろSAです。そこで朝食取りますよ」チラッ・・・

一同『はーい』ビシッ・・・

夕張「できれば運転も変わって貰いたいわね」ボソッ・・・ジトー・・・

名取「うっ……ごめんなさい」タラー・・・

三日月「お二人の分のご飯代は睦月型(私達)でカンパしますので。勘弁して下さい」ハハハ・・・

夕張「ったく……それよりまだ寝てる子起しなさい。もう着くわ」クイッ・・・

皐月「はいはい。おーい、文月ー。朝ごはんだよー」ツンツン・・・

文月「ふみゃ……かつかれーせっとぉ?」ボケー・・・

長月「朝から重いな。菊、望。お前らも起きろ」トントンッ・・・

望月「んぁ? ふぁ~……今何処?」ボー・・・

名取「○○SAです」コクッ

望月「んー……次のSAまで寝る」ゴロン・・・

睦月「ダーメ。集団行動守りなさーい。ほら、行くよ」ポンッ・・・

弥生「菊月も。起きて」ユサユサ・・・

菊月「んんぅ……眠ぃ」ギュッ・・・

長月「やれやれ。一回眠りに着いてしまえばこんなものだ。普段のクールさのかけらも無いな」フフッ

皐月「涎まで流しちゃってー。ふふっ! かわいいね! あ、写メって青葉さん辺りに送ろっか」ニヒヒッ!

如月「それよりムービーで動画上げちゃいましょう♪ ニッチなお友達(ファン)が泣いて喜ぶわ」フフフ・・・

三日月「だ、ダメです! 菊月起きて下さい! このままじゃ大多数の慰み者にされますよ!」ハァ・・・

菊月「ふぇ……なっ、なにか!」ババッ・・・

卯月「あーあ。起きちゃったー。三日月は真面目ちゃんだぴょん」ヤレヤレ・・・

夕張「はいはい着いたわよー。アンタら、さっさと降りなさーい」ガチャ・・・

一同『あいあいまむ』コクッ



 ガヤガヤガヤ・・・・・



睦月「思ったより空いてますねー」キョロキョロ・・・

望月「今から混むんでしょ。さーて、何食おっかなー。重いのはキツいしなぁ」ジー・・・


卯月「うーちゃんサンドイッチとかが良いぴょん。できれば甘いヤツで」キョロキョロ・・・

弥生「そういうのは食堂コーナーじゃなくて隣の売店とかだと思うよ。私は……ソバとかで良いかな」ジー・・・

夕張「資材(カロリー)消費が少ないって羨ましいわね」ハァ・・・

名取「巡洋艦と駆逐艦の燃費比べちゃダメですよ……って、あれ? 数人足りない」タラー・・・

夕張「……また文月か」ジトー・・・

名取「あと皐月かな? あー、誰か二人を見なかった?」チラッ・・・

如月「あの子達なら外に行ったわよん」Pi!

夕張「外? 何で?」キョトン・・・

三日月「何でも、外の売店のスイーツとかホットスナックが魅力的でうんぬんかんぬん」ハハハ・・・

長月「まったく。気持ちは分かるが、アレは間食だろうに。それに量の割に値が張る」ヤレヤレ・・・

名取「だったら止めて欲しかったなぁ」ハァ・・・

菊月「言っても聞かんのだ。止むを得無かろうて」ヤレヤレ・・・

夕張「……名取」チラッ・・・

名取「私ですか」エー・・・

夕張「私、運転メイン」ジトー・・・

名取「……行かせて貰います」トボトボ・・・



  ガヤガヤガヤ・・・・・



名取「―――えっと……あ、居た」キョロキョロ・・・


文月「う~ん……どうしよっかなぁ~」ジー・・・

皐月「この『ビスケットの天ぷら』って面白そうだよ! あ、『肉&紫蘇巻きオニギリ』も良いね!」キラキラ・・・


名取「B級グルメ巡りじゃないんだから……おーい、二人ともー」トコトコ・・・

文月「ふみゅ~……あ、リーダー! 丁度良かったぁ~」ピタッ・・・

皐月「ねぇねぇ! この中のどれがお腹に溜まると思う?」ジー・・・

名取「多分、食堂メニューの方がお腹に溜まりますよ」ハハハ・・・

文月「それじゃあ面白くないよぉ」ムンッ

皐月「高速SAの醍醐味っていったら店先販売だよねっ」フフフッ

名取「そうかなぁ。食堂メニューの薄味カレーとかやたらビチャビチャした焼きそばとかも美味しいけど」コクッ

文月「う、うーん。リーダーのセンスって偶に不思議だよねぇ~」ポリポリ・・・

名取「フミに言われたくないなぁ」ヤレヤレ・・・


皐月「それよりリーダー! どれが美味しいと思う?」クイクイッ

名取「えっ。んー……言ったら中で食べる?」チラッ・・・

皐月・文月「「こうりょします!」」フフフ・・・

名取「ホントこの子達は集団行動向かないなぁ……そこの『牛アラカルト串』が美味しそうですね」ビシッ

皐月「あー確かに。。。って一番高いよ!? 一本1,500円?! 玉こん7本買える!!」タラー・・・

文月「牛さんの色んなブイが1本の串にギョーシュクされているっ……流石オメガ高い」ギョッ・・・

名取「Ω高いって何? あー買わないってば。良いから中に入って普通の朝ごはん食べなさい」メッ

皐月・文月「「えー」」ブーブー・・・

名取「ご飯食べ終わったら買っても良いから。他の子達もそうするつもりみたいですよ」ヤレヤレ・・・

文月「それじゃあ多分、お腹いっぱいで一つ二つしか食べれないもん!」ムキュー・・・

名取「それだけ食べれれば充分でしょうに」ハァ・・・

皐月「フジューブンです! リーダー、今このイッシュンのキラメキを忘れちゃダメなんだって!」キラキラ・・・

名取「意味分からない事言わないの。というか正直、貴女達が中で食べてくれないと私が夕張に怒られるんですよぉ」ハァ・・・

皐月・文月「「なんでっ!」」グイグイッ・・・

名取「な、何でって、何ででしょうね……兎に角、理不尽に怒られちゃう可能性が無きにしも非ず」ポリポリ・・・

文月「おーぼーです! ゆうばリーダーはおーぼーです!」ムムムッ

皐月「文句言ってきてやる! なとリーダーはそこで待ってて!」プンスカッ!

文月「ぷっぷくぷ~っ! ヤっちゃうよぉ~。奥歯まさぐってヒーヒー言わせてやるっ!」プンスカッ!

名取「そういう汚い言葉は摩耶さんの影響ですね……って、あ、行っちゃった」ンモー・・・



  ワイヤワイヤ・・・ザワザワ・・・・・



文月「ゆうばリーダーっ!」ドンッ・・・

皐月「話があるよっ!」ムンッ・・・


夕張「んぁ?」モグモグ・・・ ← 『ふんわりオムライス定食』

皐月・文月「「ッ!?」」ビリリーンッ!!

菊月「コホンッ……リーダー。全部食べ切れそうかい? もし残すというのなら少し貰ってやっても良いのだが」チラチラ・・・ダラー・・・

夕張「えっ。普通に全部食べられるけど」モグフワ・・・

菊月「ぐっ……し、しかし心成しか苦しそうな気が」ソワソワ・・・キラキラ・・・

如月「お菊。夕張リーダーのお腹のお肉がムチムチしてるのは元からよんぅ痛ぃ!」ゴツン・・・

夕張「うっさい艶ボケ女郎!!」カアアァ・・・///


卯月「夕張サン! そのオムライス美味しそうだぴょん! 一口ちょーだい!」アーン!

夕張「えー。うーん、一口だけだよ」スッ・・・

卯月「んぴゃー……ン~~~~んマぃ!!」ピョンピョコピョーン!

皐・文・菊「「「―――ッッ!?!」」」ピクッ!

望月「あの厨二バカ。素直に下さいって言えば良いのになー」チュルチュル・・・

睦月「まぁお菊らしいっちゃらしいけどね」ハハハ

夕張「はい終わりよ……って、あぁ。皐月、文月。如何かした?」モグモグ・・・フワフワ・・・

皐月「えっ」ピタッ・・・

文月「あ~ぅ」タラー・・・

夕張「ん?」モキュモキュ・・・

弥生「二人とも」ボソッ・・・

皐月・文月「「っ!」」バッ・・・

弥生「券売機、そこ。オムライス定食は600円」クイッ・・・

皐月「買ってきます!」ビューン!!

文月「あっ! 待って待ってぇ~!」パタパタ・・・

夕張「はぇ?」ポカーン・・・


長月「ホント、欲望に忠実な奴らだな」ヤレヤレ・・・

三日月「今手に持ってるお菓子より隣の子供が持ってるお菓子の方が美味しそうに見えるんですよね」ハハハ・・・

睦月「とりあえず普通に朝ごはん食べてくれるから良しとしましょ―――そういえばー」キョロキョロ・・・

望月「どったの?」チュルチュル・・・

睦月「名取のリーダーは?」ジー・・・

一同『へっ?』ポカーン・・・




  パンパカパーン・・・イッタダッキマース!! ガヤガヤ・・・




名取「あのー……もう戻って良いかな?」ハァ・・・トボトボ・・・


    ~ 到着 ~




     ミーンミンミンミー・・・・・




名取「―――そこの角、左に……そう。その看板の所です」クイッ・・・

夕張「はいはい……ハァ。やっと到着ね」キキィ・・・

睦月型『お疲れ様でしたー!』ペコッ・・・

夕張「はいはい。そんじゃ名取、管理小屋行って鍵貰ってきて」ダラーン・・・

名取「はい……睦月、皆で荷物降ろしてあのコテージというかバンガロー(?)の前に移動しててください」チラッ・・・

睦月「りょーかいですっ。ささっ、行くよー」ビシッ・・・

睦月型『はーい』ゾロゾロ・・・

長月「名取リーダー。荷物を持とう」スッ・・・

皐月「あ、じゃあボクがゆうばリーダーのを持つね」スッ・・・

夕張「あんがと。全部降ろしたら駐車スペースに車置いてくるわ」ガチャッ・・・

文月「いってらっしゃーい!」ノシ"



    ピーヒョロロロロ・・・・・



夕張「―――お邪魔しまーす……って」ピタッ・・・

睦月型『おぉ!』キラキラ・・・

名取「は、話には聞いてたけど凄い別荘だね」タラー・・・

菊月「やはり軍が保有する避暑地というか遊楽地は違うな。そこの熊の毛皮なんかまさにそれといった感じが」キョロキョロ・・・

弥生「此処、軍の保有地じゃないよ」ポリポリ・・・

菊月「えっ」キョトン・・・

卯月「ぶっちゃけ、軍の保有してる『山』って内地でしょ。殆どが陸軍の管轄で、海軍の労組が碌な『山』持ってなかったぴょん」ヤレヤレ・・・

弥生「海外だとそれなりのがあったんだけど、そこまで行く余裕無かったし。此処は民間……というか私有地かな」コクッ

夕張「何だそりゃ。当初の予定と違うんじゃない? お金大丈夫なの?」タラー・・・

如月「見積もり見たけど予算は大丈夫みたいねぇ。此処、一泊3万で良いんでしょう。勿論12人で」コクッ

名取「安っ!? それってもしかして追加料金有とか……別途水道光熱代とかって名目で変な入会金とか」タラー・・・

長月「もしくは『曰くつき』とか言わないよな?」ジトー・・・

弥生「そんなんじゃないってば……えっと、ね」ポリポリ・・・

望月「言葉通り、どっかの『お嬢様』のお家の別荘地ってこと。OK?」ドッコイショ・・・

文月「ふぇ?」ポカーン・・・

皐月「ですわ?」キョトン・・・

夕張・名取「「あー、なるほど」」タラー・・・


如月「あの人かぁ流石ねぇ。帰ったら仲良くしよーっと」フフフ・・・

三日月「現金な人ですね……それより、お部屋とか見て回って良いですか?」ワクワク・・・

文月「私も早くベランダ出てみた~い!」キラキラ・・・

夕張「良いんじゃない。とりあえず昼までにリビングに居てくれれば大丈夫でしょ?」チラッ・・・

名取「はい。でも、バンガロー周りはまだしも遠くに行かないで下さいね」コクッ

睦月型『はーい!』ビシッ



  キャッキャウフフムッキュンムッキュン・・・・・



文月「すごいすごーい! 二階にもベランダあるよ~! テーブル椅子付きー!」キラキラ・・・

皐月「この建物三階建てなんだね! 屋根裏の上に更に梯子があるよ! あ、天窓だ!」キラキラ・・・

卯月「お風呂まで広いぴょん! しかもサウナ付いてる! マーライオンみたいなのまであるぴょん!」キラキラ・・・

三日月「これって、暖炉ですよね。薪を組んで焚いても良いんでしょうか」キラキラ・・・

望月「夏だけどな。それよりあのベットすげーよ。プカプカしてて、しかもヒンヤリ素材。水の上で寝てるみたいだわ」キラキラ・・・

菊月「奥の部屋にマスケット銃が置いてあったぞ! アレはレプリカじゃなく本物だ。もしや近くで狩猟が出来るかもしれない」キラキラ・・・


夕張「―――ふぅ……漸く一段落ね」ゴロン・・・

名取「お疲れ様です。コーヒーでも淹れましょうか」チラッ・・・

夕張「お願い。あと、お昼まで少し寝て良いかな」ファーァ・・・

名取「ええ。暫く休んで貰って良いですよ。睦月と如月も居ますので、何かあっても上手く対処します」アハハ・・・

夕張「ありがと。因みに何処のベット使えばいい?」キョロキョロ・・・

名取「お好きに。あ、でもロフトとかはあの子達が寝るって言い張ってますから止めた方が」ジー・・・

夕張「態々寝辛いとこ選ぶほどガキじゃないわよ。一番奥の窓際、は誰か使うだろうから……適当なとこ寝とくわ」トコトコ・・・


睦月「さて、と。昼はカレーとして……あれ? 夕張さん寝るんですか?」チラッ・・・

夕張「ちょっとだけ横になるわ。お昼時には起きるから」ポリポリ・・・

如月「どうぞどうぞ。何なら添い寝で子守唄でも歌って差し上げましょうか」フフフ・・・

夕張「彼氏にだけやっときなさい……とりま、名取の補助(カバー)宜しくね。特に文月から目ぇ離さない事」クイッ・・・

睦月「あいまむっ」ビシッ・・・

如月「まぁでもそう易々とトラブル起す程おバカじゃな―――」



  どんがらがっしゃーん・・・・・



如月「―――……ぃ」タラー・・・

睦月「……誰よ」タラー・・・

夕張「……、」ダラダラ・・・


文月「ふみゅ~」バッタンキュー・・・

長月「おいフミ! しっかりしろ!」ユサユサ・・・

皐月「リーダー! 文月が鹿の剥製取ろうとして転げ落ちたよー!」アリャリャ・・・

名取「だ、大丈夫!? 怪我は無いですか?」アタフタ・・・

文月「だ、だいじょぶだよぉ~」クラクラ・・・

名取「良かった……って!?」ギョッ・・・

弥生「文月は無事だけど……真下にあった高そうな壺がバラバラだね」タラー・・・

名取「……、」バッ・・・ウルウル・・・


睦月「夕張の姉さん。名取のリーダーが泣き縋って此方を見てますぜぃ」タラー・・・

夕張「寝るっ! 私何も見てない!」ダラダラ・・・

如月「あらあらまぁまぁ……あの壺、どのくらいお値段張るのかしらねぇ」ヤレヤレ・・・

睦月「私らの給料で足りれば良いけど」エヘッ・・・

夕張「んもぅ! 文月に払わせなさい! 夜戦バカとか長門さんに金借りるとかして!」ガアアァ!!

如月「発想がゲスいわねぇ」アハー


文月「はにゃ~」クラクラ・・・

名取「……不幸だわ」ドヨーン・・・

皐月「なとリーダー。扶桑さんみたいだね」ハハハ


   ~ 平和な鎮守府 ~



  ポク・・・ポク・・・ポク・・・チーン・・・・・



長門「―――……静かだな」ジー・・・

川内「うん」ボー・・・

長門「元気無いぞ」ジー・・・

川内「長門もそうじゃん」ボー・・・

長門「そうかな……青葉は?」ジー・・・

川内「第六戦隊で仕事中だって」ボー・・・

長門「ふーん。金剛は?」ジー・・・

川内「さっき霧島に捕まって何処か連れられてった」ボー・・・

長門「そうか」ジー・・・



  ミャーミャー・・・ミャーミャー・・・・・



川内「ウミネコ、多いね」ボー・・・

長門「今釣りをすれば大漁かな」ジー・・・

川内「さっき非番の酒匂と矢矧が暁型連れて釣り行ったみたいだよ」ボー・・・

長門「あー私も行きたかった」ハァ・・・

川内「私だってぇ」ムゥ・・・

長門「そういえば……睦月型が長期休みだそうだな」ジー・・・

川内「引率は名取と夕張だって。羨ましい。私だって睦月型の旗艦経験あるのに……皐月ちゃんと文月ちゃん侍らせたいなぁ」ボー・・・

長門「気持ちは分かるが、三水の引率予定だろう?」ジトー・・・

川内「いや、そうなんだけどさぁ……吹雪型とか綾&敷だと、可愛げが。全員大人っぽいし」ボー・・・

長門「良いじゃないか。皆青々しいぞ。フレッシュだろうに」フフッ

川内「そうだけど、偶には睦月型とか暁型とか朝潮型とか。なんか良いじゃん」ニヤリ・・・

長門「ガチロリめ」ジトー・・・

川内「おまいう」ジトー・・・



 クマー!! タマー!! オーイ! キター! キ、キソー・・・・・・


長門「……そういえば最上くんのとこの別荘地があるらしいぞ。睦月くん達は今そこに行ってるらしい」ジー・・・ 

川内「三隈&熊野(ミクマノ)じゃない? 鈴谷(ズヤ)と最上(モガミン)が姉妹に見えたら終いだよ。吹雪と叢雲に違い過ぎるって」ボー・・・

長門「それはホラ……腹違いの兄弟姉妹とかってヤツかもしれんし」ハハハ・・・

川内「何それこわい」タラー・・・

長門「細かい事は気にするな。秋雲くんだって陽炎型だし、第七駆逐隊だって綾波型だ。大雑把にいえば『特型』は全員吹雪くんの妹」ジー・・・

川内「やれやれ、絵師の問題かぁ。確かに気にし出したらキリ無いね」ボー・・・

長門「メタい事言うな―――ところで」ジー・・・

川内「んー」ボー・・・

長門「我々は何故、懲罰房(VIPルーム)に居るのだろう」ハァ・・・

川内「んー……日頃の行いって神通(婆っちゃ)が言ってた」ハァ・・・

長門「というか、潮ちゃんに手を出した貴様の所為だぞ。あそこで武蔵に捕まらなければ逃げ切れたものを!」ジトー・・・

川内「んな事言ったら初風に手ぇ出すアンタの方がアホっしょ。妙高マジ怖かったし!」ジトー・・・



  カナカナカナカナ・・・・・



長門「はぁ……やめよう。虚しくなる」ジー・・・

川内「だね……あー、夜戦したい」ボー・・・

長門「次の順回当番誰かな」ジー・・・

川内「また陽炎だったりして」ハハハ・・・

長門「あの子ヤダ。こわい」ハァ・・・

川内「しっかりしろビッグ7。そうだなぁ……若葉ちゃんとか初霜ちゃんだったら良いよねー」フフフ・・・

長門「おお。それは夢が広がるな」キラキラ・・・



   ポッポー・・・・・



長門「……今日の吹雪型の予定は?」ジー・・・

川内「演習。深雪だけ病院。体調不良だとさ」サラッ・・・

長門「綾波型」チラッ・・・

川内「私の代わりに天龍と那珂ん下で訓練。白露型も一緒。あ、夕立(ぽいぽい)ちゃんは満潮と一緒に山城の付き添いで出張」サラッ・・・

長門「初春型」ジー・・・

川内「鳳翔サンの手伝い。夕飯じゃなくトンボ釣りの方」ボー・・・

長門「朝潮型」ジー・・・

川内「朝潮は今日の秘書艦。満潮はさっき言った通り。他の4人は工廠の手伝いって言ってたかな」ボー・・・

長門「陽炎型」ジー・・・

川内「分かんない。長門知ってるんじゃないの?」チラッ・・・

長門「不知火くんはアレだし、秋雲ちゃんは夏の大戦でダウン中。他の子は……多過ぎて把握しきれん」ポリポリ・・・

川内「多いよなぁ陽炎型。夕雲型は……最近入った子の案内と歓迎みたいだね。島風ちゃんは……あー」タラー・・・

長門「連装砲とお話してただろ! ボッチ扱いするんじゃない!」ムンッ

川内「そ、そうだね…―――…暇だし、寝るか」ハァ・・・

長門「おう。私も寝る……おやすみ―――」ハァ・・・

はい、今回は此処まで。次回は『夏休みの続き』か『厨二病』からです。

多分、九月に入ったら別スレ立てるので、それまではこのスレでお付き合いください。
リクエストも引き続き其方のスレで継続します。

それではまた次回! ノシ"

リクエスト、まだいいかな?OKなら 

睦月・夕立・鈴谷のほめてほめてトリオが見たいです

ちょい長めのボチボチ投下します。お題は厨二。

あと、本来今月中にスレ落としたかったんですが、ちょい無理かも。
早い内に終わらせて新スレ立てる予定です。

>>167 >>203・・・多分、次スレの最初のお題に回します。すいません!


      ~ 眼帯の天使の方 ~




  パンパカ・・・プップク・・・パンパカパン・・・プップクプー・・・パンパカパーン! プップクプー! パンッパカッパァーンッ!! プップクップゥーーッ!!




文月「―――ふふふっ。こあいか~っ!」グイッ・・・

睦月「……、」タラー・・・


文月「こあいでしょー!」グイグイッ・・・


睦月「……あー」チラッ・・・

如月「私に振らないでね」サラッ・・・

睦月「……えー」チラッ・・・チラッ・・・

弥生「私も、困る」タラー・・・

三日月「ごめんなさい」フイッ・・・

望月「さーて、寝る」ゴロン・・・

睦月「おまえらぁ」ハァ・・・


文月「ねぇねぇ。こあいでしょ~?」グイグイ・・・


睦月「こういう時に限って卯月と皐月は居ないし」グヌヌ・・・

如月「皐月と長月は相変わらず自主練に出かけたわ。卯月は愛宕さんと何かしてるわね」アハハッ

弥生「菊は?」チラッ・・・

望月「知らね。アレも、卯月(うー)とかフミと同じベクトルだし」サラッ・・・

三日月「ベクトルは違うんじゃないかな。面倒臭いのは同じですけど」ハハハ・・・


文月「うー……無視しないでっ! こあいでしょっ!」バンッ・・・


睦月「あーそうね。こわいなー」ボウヨミー・・・

文月「えへへー。でしょー! おまえにサイコーのショーリを与えてやる!」クイクイッ・・・

一同『はぁ』タラー・・・



  パンパカパン・・・プップクプー・・・パンプクプーン!!



睦月「―――で、おフミさん。その眼帯(?)は何なんですかねぇ」ハァ・・・

如月「あ、聞くのね」チラッ・・・

弥生「姉さん勇者だ」ハハハ・・・


睦月「しゃーないでしょ。余所様に迷惑掛けられても困るし」ハァ・・・

文月「んー。カッコイイでしょー」ニコニコッ

睦月「うんうんカッコイー。それで、何で視力2.5で健康優良児の文月ちゃんが『両目』に眼帯してるんですか?」ヤレヤレ・・・

文月「だってこあいじゃん!」ドヤァ・・・

睦月「じゃなくて……誰か通訳」チラッ・・・

三日月「うーん。多分、いつもの唐突な思い付きだと思うんですけど」ポリポリ・・・

睦月「態々手作りの眼帯かぁ。しかも律義に『十字』と『#字』柄と」ジトー・・・

望月「フミの行動に意味求めてたらキリないってば」ゴロン・・・

如月「そーそー。適当に合わせてあげましょう」ニッコリ・・・

睦月「個人としてはそうやって達観したいけど、長女(ネームシップ)としては何とかしないといけないんですよぉ!」ドヨーン・・・

弥生「まぁまぁ。ところで文月。それ、本人達に見せた?」

文月「セカイスイジュン越えてるキソー……えっ? 今からだよー」キソー!

睦月「アカンこれ」ダラダラ・・・

三日月「た、確かに。止めないと」タラー・・・

望月「これかなりデリケートなアレだからね。最悪、あの眼帯コンビが地獄見るよ」ジー・・・

如月「まぁそれはそれで面白そうだけどねぇ」フフフ・・・

弥生「気持ちは分かるけど、流石にダメでしょ」ポリポリ・・・

睦月「早めに何とかしないと―――」アタフタ・・・



  ガチャッ・・・



一同『―――っ!』バッ・・・

菊月「……ん?」ピタッ・・・

文月「あ、菊ちゃ~ん! ふふふー、こあいでしょ~?」クイッ・・・

菊月「……、」ジー・・・


睦月「何でこのタイミングで戻って来るかなぁあの子は」ハラハラ・・・

望月「小児病vs厨二病の対決じゃん」ハハハ

三日月「余計な事言わなきゃいいけど」ハラハラ・・・


菊月「……文月」ジー・・・

文月「んー? なになに~? こあいかぁ?」クイクイ・・・


菊月「それは、前が見えてるのか?」ジー・・・

弥生(根本的なトコ行ったね)ハハハ・・・

如月(ぶっちゃけ気になってたのよねぇ)ニヤニヤ・・・

文月「それが見えるんだよー! これ、長門さん達が作ってくれたのー。すごいでしょ~」ニパー


睦月「あんの超弩級ロリコンがあああああああぁ!!」ガンッ・・・

如月「多分、川内隊長と青葉さん、金剛さんもグルね」ハハハ


菊月「そうか……しかし文月。オマエは全然怖くないぞ」キッパリ・・・

文月「」ガーン・・・

弥生(何であの子はストレートに言うかなぁもぅ)ハァ・・・

望月(アイツ基本空気読めねぇからな)ジトー・・・

三日月(落ち込んだ文月のフォロー大変なのに)タラー・・・

菊月「いいか、文月。眼帯というのは歴戦の勇者の証なのだ。分かるか?」トコトコ・・・スッ・・・

文月「……りろんはしってる」ムゥ・・・

菊月「そうか。多分、お前はそれを付ける事で天龍隊長やキャプテン木曾の様になれると考えたのだろう」フム・・・

文月「そうともいう」コクッ・・・

菊月「しかしだ。彼女らの眼帯(それ)は錬磨による勲章。お遊び感覚で着けている文月とは―――……重みが違う」ビシッ・・・

文月「っ!?」ガガーン・・・

睦月(凄いソレっぽい事言ってる。しかもフミが真面目に聞いてる)オー・・・

望月(流石厨二の星……いや、厨二の月だわ)プフー・・・

菊月「だが、気持ちは分かるよ。眼帯(それ)は全駆逐艦の憧れだからな」フフッ

文月「お、お菊ちゃん!」キラキラ・・・

如月(あの子やっぱり残念ねぇ)フフフ・・・

三日月(全駆逐艦が眼帯願望って最悪な環境ですよ)ハァ・・・

弥生(そんなの望むの暁と雪風と島風くらいかな……あと微妙に時雨?)ポリポリ・・・




  パンプクパンプクパンプクパンプク・・・ヒエエエエエエエエエェ・・・・・




文月「―――じゃあ」ボソッ・・・

一同『んっ?』チラッ・・・

文月「どうしたら着けても良いの?」ジー・・・

菊月「……ふむ」ジー・・・

睦月(ヤバい流れ)タラー・・・

望月(おい、誰か菊月黙らせろ)チラッ・・・チラッ・・・


文月「じゃあ天龍(てんちゃん)さんとか木曾(キソー)さんみたいになるにはどうすれば良いの?」フミィ・・・

菊月「難しい問いだな。正直、私も軽々とは答えられんよ」コクッ・・・

文月「じゃあ二人に聞けばいい?」キョトン・・・

菊月「まぁそれが無難だろ―――」

睦月「ふ、文月ちゃあああん! さっき大佐が執務室で呼んでたよおぉ!!」バンッ・・・

文月「ふぇ?」キョトン・・・

睦月「ほら急がないと! あ、菊月はコッチ来て」ギリギリ・・・

菊月「―――ぅ……ん?」ポカーン・・・

如月「お菊ちゃーん。ちょっとお姉ちゃんとお話しましょうねー」トンッ・・・

文月・菊月「「???」」キョトン・・・




  パンパカ・・・プー・・・ピョン・・・クマアアアアアアアアアアアァ!!




睦月「―――……疲れた」ドヨーン・・・

弥生「お疲れ様。流石お姉ちゃん」トントン・・・

三日月「とりあえず風紀委員に連絡して長門さん達シメて貰いましょう」ヤレヤレ・・・

望月「そーしよう。そいやぁフミのヤツ、本当に執務室行ったけど大丈夫なの」チラッ・・・

睦月「……あっ」ピタッ・・・

弥生「睦月姉。抜かったね」ハァ・・・

三日月「だ、誰か一緒に行かないと! 司令官に迷惑掛けちゃいますよ!」アタフタ・・・

睦月「わ、私行く!」ガタッ・・・


如月「大丈夫よん」スッ・・・

睦月「如月!?」バッ・・・

菊月「……私と如月が出よう」ジー・・・

望月「は?」ピタッ・・・

弥生「これは……姉さん、菊に何話した? いや、何『吹き込んだ』の?」ジトー・・・

如月「んふふ。勘繰り過ぎよん。ただ、お菊ちゃんの話にも一理あってねぇ」ニヤリ・・・

望月「どーせ碌でもない発想っしょ」ハァ・・・

如月「いえいえ。だってさぁ……天龍さんと木曾さんが眼帯してる理由知ってる子、居る?」チラッ・・・

一同『……、』ピタッ・・・

菊月「皆も気にはなるだろう」ジー・・・

睦月「そりゃ、ちょっとは……でもさぁ」タラー・・・

如月「分かってる。とぉってもデリケートな問題よねぇ。本人らに直接聞くなんて事出来ないじゃない」ウフフ・・・

三日月「……つまり?」タラー・・・

菊月「文月には申し訳ないが、アイツをダシに、周りに聞いて回ろうかと思う」フフフ・・・

弥生「……最低だね」ハァ・・・

望月「いつもの事だろ」ヤレヤレ・・・

如月「ふふっ。勿論ヘマはこかないわよん。それじゃあ行ってきまーす」トコトコ・・・ガチャッ・・・

菊月「朗報を待っててくれ。なぁに、上手くやってみるさ」テクテク・・・バタン・・・

一同『……、』シーン・・・

睦月「……どうしよう」ダラダラ・・・

三日月「もう知らないフリ突き通しましょう」ハァ・・・

弥生「保険って訳じゃないけど、司令には連絡しとくべきだと思う」タラー・・・

望月「だな。ま、フミと菊だけだったらバイオハザードだけど如月姉がいればまだ……うん」ポリポリ・・・

睦月「あの子、吉にも凶にも化けるから怖いんですよぉ! あぁもう如何にでもなれ!」グデェ・・・



文月「ふんふふーふんふふーふんふーふ~ん♪」ニコニコ・・・



   ~ 眼帯これくしょん ~



      ガチャッ・・・・・



文月「―――んもー。睦月ちゃんの嘘吐きー。しれーかんシュッチョー中じゃん」ムゥ・・・

如月「はぁい。文月ちゃん」カツカツ・・・

菊月「浮かない顔だな」トコトコ・・・

文月「あぅ。あのねー、睦月ちゃんひどいんだよー」ムスー・・・

如月「大佐が不在? どうやら緊急で会議が入ったみたいよん。だからそんなに怒らないの」フフッ

文月「そっかぁ。それじゃーしかたないねぇ~」フミィ・・・

菊月「……それで、今からの予定は?」ジー・・・

文月「えっ。あー天龍(てんちゃん)さんと木曾さん(キソー)の所に行こうかと」コクッ・・・

菊月「やはりか。しかし、彼女らも今は忙しい様だぞ」コクッ

文月「えー」ムー・・・

如月「落ち込まないの。そうねぇ……例えば、周りの子達に彼女らの眼帯について尋ねるっていうのは如何かしら」ジー・・・

菊月「先も言ったが彼女らの隻眼(アレ)はデリケートな問題。直接質問するのではなく周りから崩すのも手だろう」コクッ

文月「おーぅ。なるほどぉ~」フムフム・・・

菊月「という訳で聞き込みをしよう。最初は彼女らの姉妹艦か仲の良い人がいいかもしれない」コクッ

如月「そうね……あ、ちょっとゴメン。用事思い出したから二人で回っててくれるかしらん」スッ・・・

菊月「えっ」キョトン・・・

如月「睦月に頼まれてた仕事思い出しちゃったのよん。とりあえず、二人の思う様に動いてて。後から追うから」コクッ

菊月「ふむ。止むを得まい……文月。如何する」チラッ・・・

文月「うーん。それじゃあ……―――」ビシッ・・・




   【 妹の場合 】



   ポッポー・・・・ホッポー・・・・・



文月「―――龍田(たった)さーん」トコトコ・・・

菊月「お忙しい所呼び止めてすまない。少々お時間をば」トコトコ・・・

龍田「んー? あら、文月ちゃん菊月ちゃん。如何したの?」チラッ・・・

文月「質問がありますっ」シャキッ・・・

龍田「あらあら畏まっちゃって。何ですかー? 応えられる範囲で応えるよ」フフフッ

文月「それじゃあ~……てんちゃんが何で眼帯してるか教えてくださいっ」ムンッ・・・

龍田「……えっ」ピタッ・・・


文月「『ふふふっ、こあいか?』の時見せびらかしてる眼帯(アレ)です!」キラキラ・・・

龍田「えーっとぉ……うーん。天龍ちゃんの眼帯(アレ)?」ポリポリ・・・

菊月「眼帯(ソレ)だ」キラキラ・・・

龍田「あー。天龍ちゃんの眼帯は、そのー……うーん」ポリポリ・・・

文月「やっぱり『メイヨのセンショー』ってヤツなんですかっ」キラキラ・・・

龍田「そ、そうね」ハハハ・・・

菊月「どんな風に?」キラキラ・・・

龍田「ど、どんな風!?」タラー・・・

文月「やっぱり目に砲撃を受けたんですか!?」ハラハラ・・・

龍田「いや、それ即死だから。じゃなくて……あのねぇ……ん?」ムゥ・・・チラッ・・・


如月「―――、」ノシ"


龍田「えっ」ピタッ・・・

菊月「教官?」ジー・・・

龍田「あ、うん」チラッ・・・チラッ・・・


如月「―――♪」っ《適当に誤魔化してあしらってください☆》 ← カンペ


龍田「……、」ポリポリ・・・

文月「ねぇねぇ」クイクイ・・・

龍田「う、うん。そうねぇ……天龍ちゃんの左目はー」ジー・・・

文・菊「「左目は?」」キラキラ・・・

龍田「……実は、かつて此処ら一帯を荒してた超弩級浮遊要塞と戦って負った傷なの」ハハハ・・・

菊月「ちょ、超弩級浮遊要塞!?」オォ・・・

文月「『くーちゅーよーさい』って、たこ焼きだよねぇ~? 『ちょーどきゅー』ってどれくらい?」フミィ・・・

龍田「あれはそうねぇ。帝都(東京都)を丸々押し潰せるくらいの大きさだったかなぁ」フフフ・・・

文月「そんなに大きいの!?」ギョッ・・・

龍田「ええ。超大きいわ。あだ名は○ススター」ドーン・・・

菊月「『死の星』とは……しかし、そんなサイズの深海棲艦なんて聞いた事が無い」ムゥ・・・

龍田「存在自体が秘匿事項だからねー。二度と現れない筈だし……二人も余所にベラベラ話しちゃダメだよ」メッ・・・

文月「りょ、りょーかいです」ビシッ・・・

菊月「ふむ……して、その超大型要塞と如何戦ったんだ?」ジー・・・

龍田「あの時の天龍ちゃんは今以上に若かったからねー。無茶も無謀も恐れず、単騎突入しちゃったんだー」ウンウン・・・

菊月「なっ! 要塞に、だと……死ぬ気か」タラー・・・

龍田「お察しの通り、それほどのサイズの要塞なら敵戦闘機のみならず駆逐艦や巡洋艦、更には戦艦すら格納してたみたいよ」コクッ

文月「Oh……敵の基地が攻め込んできたみたいだね」タラー・・・

龍田「勿論、当時の提督や私は引き留めたけど彼女は突入した。まさに特攻野郎よねー」ハハハ

菊月「なんて愚かな真似を」ジー・・・

文月「て、てんちゃん死んじゃヤダっ!」アワワワ・・・


龍田「確かに当時は世界水準を遥かに凌駕していた巡洋艦だったけども、慢心というか、若気の至りね」フフフ・・・

菊月「ふむ……それで、如何なった」タラー・・・

龍田「結果から言えば、ほぼ死体になって還ってきたわ。左目が抉られた状態でね」ジー・・・

文月「え、えぐっ……あぅあぅ」アタフタ・・・

龍田「でも同時に、敵要塞の『核』を破壊する事に成功したわ。それにより浮遊要塞の『浮遊』機能は停止」グイッ・・・

菊月「天龍隊長は命を賭して奴を墜としたのだな」キラキラ・・・

龍田「ええ。本土上陸を許す前に着水した敵要塞は内側から爆発が始まった。これにより戦局が傾いたの」ニヤリ・・・

菊月「そして?」キラキラ・・・

龍田「残る私達の反撃が開始。蜘蛛の子の様に散り散りになる深海棲艦を撃破していったわ。歴史的に見る大勝利よ」コクッ

菊月「成程。天龍隊長の大金星という訳か……流石だな」フフッ

文月「そ、それより、てんちゃんはどうなったの?」アワワワ・・・

龍田「何とか一命を取り留めたわ。でも、左目は戻らない……眼帯はその由縁。実は当時の大将閣下から賜ったモノなのよ」ニコニコッ

菊月「おぉ。やはりあの眼帯は『勲章』だったか。な、文月。言ったろ」フフフ・・・

文月「うん……でも、てんちゃんかわいそう」ムゥ・・・

龍田「良いのよ。天龍ちゃんもあの戦いを機に命を投げ出す様な真似は控える様になったから。私や提督達が目いっぱい叱ったしねー」クスッ

菊月「我々に対する厳しい指導は己の二の轍を踏ませない為だったか……改めて尊敬の念を送れる」コクッ・・・

龍田「そうね。でも、この話は緘口令が引かれてるから絶対他言無用よ―――さぁそろそろ良いかしら。私も用事があって」フフッ

文月「はいっ。ありがとうございました」ペコッ・・・

菊月「ああ、次に行こうか―――」スッ・・・



  カーン・・・カーン・・・カーン・・・・・



龍田「―――こんな所でOKかな」チラッ・・・

如月「うふふふっ……上出来ですよ」クスクス・・・

龍田「うーん、適当言っちゃったけどアレ大丈夫かなぁ。他の人にベラベラ話したりしないよね?」ハァ・・・

如月「皆子供の戯言だと思って流しますよ。それより……ぷふっ! 超弩級浮遊要塞って!」クスクス・・・

龍田「あー。我ながら厳しいかなぁって思ったんだよねー。帝都覆う程の要塞って、どんなんだろう」アハハ

如月「第一、要塞内部に突入って発想も凄いですよ。まぁお菊も納得してたんで大丈夫です。ありがとうございました」フフッ

龍田「いえいえ。ところで、何で天龍ちゃんの眼帯の話になったのかしら?」ジトー・・・

如月「例の如く文月の暴走で色々とありましてぇ」ハハハ・・・

龍田「成程成程。じゃあ仕方ないねー……次は何処の誰に聞くのかしら?」フフフ・・・

如月「興味有ります? 多分、木曾さんの身内かと」ニヤリ・・・

龍田「木曾ちゃんも被害者なのねぇ。面白そうだからついて行っちゃおっかー」ニヤリ・・・

如月「どうぞどうぞー」クスクス・・・




  カランカランッ・・・・・




青葉「―――て、天龍さんの眼帯の秘密……青葉、聞いちゃいました!!」キラーン・・・


   【 長女&四女の場合 】



    パンパカ・・・プップク・・・・・



龍田「次は誰の所行くのかなー?」コソコソ・・・

如月「多分、球磨さんか多摩さんだと思いますよ。フミと仲良いですからねぇ」ジー・・・

龍田「なるほど~……って、あら?」ジー・・・


菊月「―――じゃあ私は此方に行こう」スッ・・・

文月「うん。私はこっちねー―――」トコトコ・・・


龍田「二手に別れちゃったよ」チラッ・・・

如月「えっ」タラー・・・

龍田「如何したのかなぁ? というか、私達は如何するの?」ポリポリ・・・

如月「予想外だわ。えぇっとぉ……龍田さんすいません。お菊の方追って貰って良いですか」ペコッ・・・

龍田「はいはーい」フフッ

如月「もし相手が困ってたらさっきの私みたいに適当にカンペ出してあげて下さい」スッ・・・

龍田「OKぼくじょー」テクテク・・・



  チョットマチナサイッ・・・オッソーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーイ・・・・・



龍田「えっとー。菊ちゃんはぁ……あ、居た」ジー・・・


菊月「―――突然すまない。少々お時間を」ビシッ・・・

大井「えっ」キョトン・・・

球磨「んぁ?」ポカーン・・・

菊月「一つ、聞きたい事がある。それなりに真面目な質問だ。多分、答え辛いだろうとは思うんだが宜しいか?」ジー・・・

大井「ええっと、答えられる範囲なら」ハハハ・・・

球磨「真顔で北上の今日のパンツの色とか聞かれても困るクマよ。多分、コイツ答えるけど」クイッ

大井「言いませんよ馬鹿姉筆頭。それで?」コクッ

菊月「白基調の黒リボンじゃなかろうか。彼女にしては大胆なショーツだと思う」サラッ・・・

大井「なっ!?」ギョッ・・・

球磨「えっ」ピタッ・・・

菊月「ん?」ピタッ・・・

大井「……、」ジトー・・・

菊月「こほんっ……それより―――」カクカクシカジカ・・・



      ヒエエエェ・・・・・



龍田「なぁにあれぇ……って、よりにもよって獣コンビorハイパーズセットじゃなくてイロモノ長女とゲテモノ四女かぁ」ハハハ・・・


菊月「―――という訳なんだが、教えて貰えなかろうか」ジー・・・

球磨「木曾の眼帯(アレ)クマ?」ポリポリ・・・

大井「あー……アレねぇ」タラー・・・

菊月「歴戦の賜物だとは思うが由縁が知りたい。勿論、周りに言い触らしたりはしない」コクッ

球磨「別に隠す様な事でもないクマ。アレはただ―――」

大井「姉さんストップ!!」ガシッ・・・

球磨「―――おすぐっどぉ!!」クマー!!

大井「ベラベラ言わないの……木曾(あの子)見た目に反して豆腐メンタルでしょ。少し考えて物事言って下さい」ボソボソ・・・

球磨「わ、わがっだがら、ばなじで、ぐまっ」ガクガク・・・

菊月「だ、大丈夫か?」ジー・・・

大井「ええ。姉さんの頬にマイマイガが止まっててね。取ってあげたの……それより木曾の眼帯ね。えっとー」タラー・・・


龍田「あらあらー。テンパってる大井ちゃん見てるのも面白いんだけど、流石に可哀想だしそろそろ助けてあげようかしらー」カキカキ・・・


球磨「いや、だから別に隠す必要無いと思うクマ……って、おや?」チラッ・・・


龍田「―――b"」っ《適当言って納得させてねー♪》 ← カンペ


大井「……はぃ?」タラー・・・

菊月「如何した?」フム・・・

大井「い、いえ。えっと、うーん」チラッ・・・

球磨「あーそういうヤツクマね……じゃあ―――実は、アイツのアレって『拘束具』なんだクマ」ピンッ!

菊月「こ、拘束具、だとっ!?」ピクッ・・・

大井「(何この子超反応してるんですけど?!) そ、そう。実は色々あって己を抑えてるのよ」ハハハ・・・

球磨「(流石は天龍&木曾に次ぐ厨二候補クマ) 子供には少々重い話になるけど大丈夫クマか?」ジー・・・

菊月「構わない。子供といえど軍人だ。甘やかさず話してくれ……して? 拘束具とは何を拘束してるのだ?」ゴクッ・・・

球磨「それは……もう一人の自分」サラッ・・・

菊月「なっ、何と!!」キラキラ・・・

龍田・大井「「おまっ!!」」ブッハッwwww

菊月「ん?」チラッ・・・


龍田(や、ヤバいわー……球磨ちゃん反則よぅ)プルプル・・・


大井「ご、ゴホゴホッ! ごめんなさい。ちょっと風邪気味で」ゲホゲホッ・・・

菊月「そうか。体調管理も軍人の仕事だ。休む時は休んでくれ……それで、もう一人の自分とは何なのだ?」キラキラ・・・


球磨「んー―――大井、パス」クイッ

大井「アンタは鬼か!?」ギョッ・・・

球磨「球磨クマ。いいから、次は大井の番クマ……上手くやるクマよ」フフフ・・・

大井「あ、ぅ……えっと……もう一人の自分とはー」タラー・・・

菊月「自分とは!?」キラキラ・・・

大井「あ、あの子の身体を共有するもう一人の心で……そ、そう! 深海棲艦を右目に宿してるの!」アタフタ・・・

菊月「っ!?」パアアアァ・・・

龍田・球磨「「ちょっ!!」」ダッハッwwww

菊月「……ん?」チラッ・・・

球磨「ご、ごめん。実は喘息持ってるクマ。今の発作クマ」フーフー・・・

菊月「あぁ、それは辛いな。実は此処に居ない妹の夕月も小児喘息で……と、話が逸れたな。詳しくお聞かせ願いたい」キラキラ・・・

大井「ええ―――さぁ姉さん」クイッ

球磨「ぐっ! ハードル上げやがったクマ……そうクマね……昔、アイツが今以上にヤンチャだった頃の話クマ」ポリポリ・・・

大井(昔はタダの泣き虫だったけどねー)ニヤニヤ・・・

球磨「雷巡チ級は知ってるクマね? 今じゃメジャーになってるけど、昔は希少種だったクマ」コクッ

菊月「そうなのか。知らなかった」フム・・・

球磨「そしてその第一号チ級……別名『Thor』。此処ら近海の海を荒し回ってたクマ」ジー・・・

菊月「雷神、とな。仰々しいな。しかし、それに見合う強さだったのだろう」ムゥ・・・

球磨「そうだクマ。どれくらい凄かったかっていうと―――はい、大井」ポンッ

大井「んなっ!? え、ええっとー……右手にハープーン、左手にトマホークを装備してたわ」タラー・・・

龍田(ぷふー! どんだけロマン設定なのー? まぁ人の事言えないけど)プルプル・・・

菊月「お、オーパーツにも程がある! 現存の艦娘では対抗できないだろう!?」キラキラ・・・

大井「そ、そうよね。ちょっと言い過ぎたかな……で、でも当時の海軍には策があった」ハハハ・・・

菊月「ふむ、それは!?」キラキラ・・・

大井「なんと! それは! あー―――姉さんお願い」ブンッ

球磨「コイツっ……お、オンミョージだクマ!!」バンッ!

菊月「陰陽師、だと!? なんと非科学的な……しかし龍驤さんや隼鷹さんらも陰陽術らしきモノを使っているからな。そのハシリか」フムフム・・・

球磨「(な、納得しちゃったクマ) そ、そう! 加えて仏教とか神道とか色々混ぜたパワーを駆使してたクマ―――はい大井!」ビシッ

大井「風呂敷広げ過ぎよ! う、うーん……でもその技術には危険が伴っていて、誰も使いたがらなかったの」ポリポリ・・・

菊月「大いなる力には大いなる責任が伴うものだからな……どんなリスクだったんだ?」キラキラ・・・

大井「失敗すれば自爆。成功しても廃人化。そんな感じのアレでコレがそーなって云々かんぬん」ハァ・・・

菊月「えっ」キョトン・・・


大井「あのー……正直面倒になってきたんですけど」ジー・・・

球磨「オマエさぁ。此処で投げたら今以上に軽蔑するクマよ」ジトー・・・

大井「別に姉さんに嫌われたって痛くも痒くもないです」キッパリ・・・

球磨「可愛くない妹クマね……北上にある事ある事吹き込んでやるクマ」フンッ

大井「皮剥いで殺すわよ」ギロリ・・・

菊月「え、と。何だ?」ポカーン・・・


龍田「―――!」っ《大井ちゃーん。子供の夢壊しちゃダメー。頑張ったらご褒美あげるよー☆》 ← カンペ


大井「チッ……まぁつまり。艦娘と棲艦との吸収融合的な危ない技術です」ヤレヤレ・・・

菊月「何と! そいつはかなり危ない。暗黒面な発想だ」キラキラ・・・

大井「それに立候補したのは怖いもの知らずの死に急ぎ野郎の木曾ちゃんでー―――はい姉さん〆て」ポイッ

球磨「ブン投げたクマね……ま、あとはお察しの通りクマ」フフフ・・・

菊月「ヤツとの死闘の末、術式に成功したと。流石キャプテンだ。しかし廃人化するのではなかったのか?」フムフム・・・

球磨「その設定大井のヤツだからパスだクマ」ホイッ

大井「こ、のぉ……驚異的な精神力で敵の力を抑え込んだ。でも完全には封印出来てないの」ハァ・・・

球磨「うんうん。右目に潜んでるクマ。その為の拘束具……はいこんな感じで如何クマか?」チラッ・・・


龍田「―――♪」っ《おーけー☆》 ← カンペ


菊月「成程。いや、正直驚いたよ」キラキラ・・・

大井「私達の方が驚きですけどね」ヤレヤレ・・・

球磨「あー分かってると思うけど、他言無用クマ。菊月だから教えたんだクマ」コクッ

菊月「無論だ。信頼して貰って構わない……因みに」ジー・・・

球磨・大井「「ん?」」キョトン・・・

菊月「仮にだ。キャプテンの、その……封印が解けて暴走したら、如何なるのだ?」キラキラ・・・

球磨・大井「「ぶッ!!」」プルプル・・・

菊月「ふむ?」キラキラ・・・

球磨「そ、そうクマねぇ……ビームとか出るクマ」プルプル・・・

大井「あと、分身とかするかも、しれない」プルプル・・・

菊月「お、おぉ!! それはそれは過激だな……いやぁ暴走して欲しい訳ではないが、その、気にはなってね」キラキラ・・・

球磨「も、もうダメ」プルプル・・・

大井「私も、腹筋が、ピンチです」プルプル・・・

龍田(クックックッ! 私もよぅ!)プルプル・・・


菊月「ふむ? よく分からないが、ではそろそろ行くよ。ありがとう二人とも。貴重な時間だった」ペコッ・・・

大井「い、いえいえ。気をつけてねー」ノシッ・・・



    トオオオオォ・・・・・



球磨「―――ぷっ…・・・・・…あっはっはっはっはっはっ!! あっひゃっひゃっひゃっひゃっ!! あー……疲れたクマー」コキコキ・・・

大井「いやぁホントふざけてるわねー。一番ふざけてるのは姉さんだけど」ジトー・・・

球磨「いやいや、深海棲艦右目に宿すってブっ飛んだ設定作ったのオマエだクマ。私だけじゃないクマよ」フゥ・・・

龍田「んふふっ。二人ともー。お疲れー」カツカツ・・・

大井「んもー先輩。かなり疲れましたよ」ンモー・・・

龍田「良い厨二設定だったよー。お菊ちゃん、常時キラキラしてたもんねー」ウフフッ

球磨「そりゃ常に厨二病の妹相手してるから自然と身に着く技能クマ。それより、何で木曾の眼帯(アレ)に興味を?」ポリポリ・・・

龍田「かくかくしかじかー」シカクイムーブ・・・

大井「まーた文月(トンデモぶっ飛びガール)の思い付きですか」グデェ・・・

球磨「あの天然さは多摩以上クマね」ハハハ

大井「それで、この後菊月は何処に向かったの?」チラッ・・・

龍田「うーん。分かんない。一応後付けた方が良いかなー」コクッ

球磨「それじゃあ一緒に行くクマ……ぶっちゃけ面白そうだし」フフフ・・・

大井「はぁ……勝手にして下さい」ヤレヤレ・・・

龍田「一緒に行けば多分、多摩ちゃんと北上ちゃんとハチ合わせると思うよー」ニコッ

大井「行きます」キッパリ・・・

球磨「うわぁ相変わらずキモいクマ」タラー・・・

龍田「んふっ。じゃあれっつごー」カツカツ・・・






   ブーン・・・ブロロロ・・・・・






暁「―――す、凄い話を聞いちゃったわ!」アワワワ・・・


   【 二女&三女の場合 】



    シレェー! ヒエェー! ピャー!



如月「あの子はー……あ、見付けた」ピタッ・・・


文月「―――タマちゃーん。北上さーん」トコトコ・・・

多摩「にゃ?」チラッ・・・

北上「フミ?」ジー・・・

文月「探したよ~。いつもの所にいないんだもーん」フゥ・・・

北上「えっ? いつものって」キョトン・・・

多摩「焼却炉裏だにゃ。猫のたまり場」チラッ・・・

北上「あー多摩っちが主やってるあの……んで? 何で探してたの?」ジー・・・

文月「そうそう。あのねぇ~聞きたい事があるんですよー」ビシッ・・・

北上「別に良いけど、長話? だったら座ろう」クイッ

文月「んーちょっと長くなるかも」フミィ・・・

多摩「じゃあお茶でも飲みながら話すにゃ。北上、茶」チラッ・・・

北上「めんどー。多摩っちお願ーい」ジー・・・

文月「私がいれるよー! 二人は座って待ってて~」トコトコ・・・

多摩「気が効くにゃ。誰かさんと違って」チラッ・・・

北上「ちぇっ」ブー・・・




  キアイ! イレテ! ノジャアアアアアアアアアアアアアアァ・・・・・




文月「おまたせっ」ドンッ・・・

北上「……なぁにこれぇ」タラー・・・

多摩「臭いにゃ」タラー・・・

文月「ケール茶」キッパリ・・・

多摩「誰こんなの買ったの」ハァ・・・

北上「初春あたりの趣味っぽいよね……まぁ良いや。それで、フミの聞きたい事って何?」スッ・・・

文月「うん。実はねー……―――」カクカクシカジカ・・・・・


如月(あの二人の組み合わせって大丈夫かしらぁ。存外二人ともズバッと言うものねぇ)ポリポリ・・・


文月「―――……おねがいしますっ」ビシッ・・・

多摩「あー」ポリポリ・・・

北上「それ聞いちゃうか」グデェ・・・

多摩「一応あの子にもプライバシーってものがあるからにゃ」ウーン・・・

文月「そこを何とか」キラキラ・・・

北上「それ聞いてどうするの?」ジトー・・・

文月「サンコーにしますっ!」キラキラ・・・

北上「うわぁ目がマジだわ」タラー・・・

多摩「あんな厨二アイテム無い方がマシなのに。オッドアイでも堂々としてる古鷹見習えにゃ」ヤレヤレ・・・

文月「えっ」キョトン・・・

北上「あのね……ん?」チラッ・・・



如月「―――!」っ《適当に誤魔化してあしらってください☆》 ← カンペ



北上「んー……そういうヤツかぁ。うっざぃなーもう」タラー・・・

多摩「成程。とりあえずノっとくにゃ」ニャハハ・・・

文月「なになに~?」グイッ・・・

北上「何でもない。そうだねぇ……木曾っちの眼帯だっけ。あれねぇ」チラッ・・・

多摩「うーん……あっ!」ピンッ・・・

北上「はい、任せた」スッ・・・

多摩「実はあの眼帯、と右目は……改造手術を受けた痕にゃんだ!」ビシッ・・・

文月「か、カイゾーしゅじゅちゅっ!? あ、噛んじゃった」テヘッ・・・

多摩「そうだにゃ。ヤツの右目には100の機能が付いてるにゃ。高性能眼帯の御蔭で更に100の機能が加わるんだにゃ」フフフ・・・

北上「まーた際どいキャラ付けを」ハハハ・・・

文月「な、なんと~!? それだと1万パワーの右目なんだねっ」キラキラ・・・

北上「何そのゆで理論!」タラー・・・

文月「すごいなぁ~……でも何で改造しちゃったの?」キョトン・・・

多摩「したんじゃない。『された』んだにゃ……アレは悲しい話だったにゃ」ジー・・・

北上「多摩っち、超演技派だね。まぁ面白そうだから黙って聞いてるよ」アハハ・・・

多摩「何を隠そう、この話の中心に居るのは……北上なんだにゃ!」ビシッ・・・

文月「な、なんだってぇ~!!」キラキラ・・・

北上「おい待て」ギョッ・・・

多摩「そう、アレは数年前。私達がまだ吹雪達くらい(の歳)だった頃の話だにゃ」ウンウン・・・

文月「タマちゃん、ふぶきんとそんなに(身長)変わんないよね?」ジー・・・

多摩「うっさい。こほんっ……当時、戦局は今以上に厳しく、本営は新たな武装の開発を進めていたにゃ」コクッ

文月「お、おぅ」キラキラ・・・


多摩「一部の馬鹿技術者と根性論者が血迷った末、非人道的な兵器が誕生しようとしていたんだにゃ……その名も」スッ・・・

文月「その名も!?」キラキラ・・・

多摩「大・回・天っ! またの名を『スーパーアルティメットネオハイパートルネードサイクロンジェットktkm』っ!」ビシッ・・・

文月「な、なんだってー!! ネオアームストロングサイクロンジェット北上サマの先駆けですかー!?」ドーン・・・

北上「ふざけんなし」ベシッ

多摩「あ痛っ」ガクッ・・・

北上「もうちょいマシな嘘吐いてよ……あーフミ。今のは嘘だよ。ホントは『タマまっしぐら』っていう電子兵器」サラッ・・・

文月「え、嘘なの? あと何かカワイイ名前だね」ハハハ

北上「名前だけはね。でもその実は……相手の電子系統を一瞬で麻痺させる恐ろしい兵器なんだよ。またの名を……『エラー猫』」サラッ・・・

文月「ひゃあ!?」ガクブル・・・

北上「それを多摩っちに積んで出撃させるよう本営から指示があったの。でも勿論、危険な武器にはそれ相応の危険がって痛っ!」ガンッ!

多摩「誰がエラー多摩だにゃ!」ジトー・・・

文月「な、何でケンカしてるの?」タラー・・・

北上「んー色々と……さて、如何しようか」チラッ・・・

多摩「もうさぁ。大井あたりがお姫様的な設定で良いんじゃにゃいか?」ボソボソ・・・

北上「あ、それOK」フフフ・・・

文月「大井(おーい)さん?」ポカーン・・・

北上「うん、そう。本当の事を言うとねー。大井っちが被検体だったんだ」コクッ

多摩「サイコミュ兵器……『CPL』だにゃ」ビシッ

文月「しーぴーえるっ!?」ギョギョッ!

多摩「Crazy Psycho Le(クレイジー・サイコ・レ…――…あー。ちと拙いかにゃ」チラッ・・・ポリポリ・・・

北上「うーん。じゃあLaser(レーザー)とか?」フム・・・

多摩「それだにゃ! クレイジーサイコレーザー!!」ドンッ・・・

文月「すっごい強そう!! どういうレーザーなの!?」キラキラ・・・

多摩「相手の精神に干渉する兵器だにゃ。使い方次第で神にも悪魔にもなれる兵器」フフフ・・・

北上「要するに、相手の頭の中に『好きー』とか『ウザいから近寄らないで』とか直接言えるレーザー砲って事だよ」ウンウン・・・

文月「んー、それって兵器なの?」キョトン・・・

多摩「例えば、フミの頭の中が『怖い』とか『嫌だ』って考えしか浮かばなくなったら如何だにゃ?」ジー・・・

文月「気持ち悪いなぁ」ポリポリ・・・

北上「他には永遠に怖い話とか嫌いな食べ物の話ばっかりされたら?」ジー・・・

文月「頭おかしくなっちゃいそう……あ、そういう」ピンッ!

多摩「そういう使い方だにゃ。軍は大井にそれを搭載しようとしてたにゃ」フムフム・・・

文月「ひどい話ですっ」プンスカッ・・・


多摩「まぁそこで最初の話に戻るにゃ。木曾は姉にそんな非人道兵器が積まれるのを良しとしなかったんだにゃ」チラッ・・・

文月「おぉ。さすがキソー! カッコイイ~」キラキラ・・・

北上「んでー。大井っちの代わりに『俺を改造しろ!』って名乗り出たって訳よ」フフフ・・・

文月「ほぇ~。でも、そしたらキソーが『しーぴーえる』を積むって事になるんじゃないの?」キョトン・・・

北上「それはーえっと……勿論搭載されてるよ! でもそれ以上の改造まで受けちゃった的なヤツ」ハハハ・・・

多摩「『こんなチンケな兵器だけじゃなく最高峰の装備をつけろ!』って豪語して今に至るにゃ」ニャハハ・・・

文月「ふぇ~。すっごーい」キラキラ・・・


如月(あの子がおバカで助かったわねぇ。流石にお菊だったら誤魔化せないレベルの酷さよ)ハハハ・・・


多摩「因みにその後大井が暫く木曾LOVE状態だったにゃ」フフフ・・・

北上「ぷふっ。良いねぇ―――『木曾。今夜だけ、私を抱いて』みたいな」ニヤニヤ・・・

文月「はわわわぁ!」ポッ・・・///

多摩「にゃはっ! そうそう―――『姉貴、俺らは姉妹だぜ。冗談は止せよ』」ニヒヒッ

北上「『そんなの関係無いわ。姉妹だなんて、そんなの同型艦としての括りでしょう……本当のアナタで、私を抱いて』」クスクス・・・

多摩「『……後悔するなよ』」プフー!

北上「『しないわ。神に誓って』……そして二人は一夜のアバンチュールを―――なんつって!」プルプル・・・

文月「きゃ~!」キャッキャッ///

多摩・北上「「ぷっ……にゃははははははははっ!!」」ゲラゲラゲラゲラッ!!

文月「は、恥ずかしいよぉ~。流石おーいさんとキソーだね~」ポリポリ・・・///

北上「あー可笑しい……ま、こんな感じ。OK?」フフフ・・・

文月「うん。色々ありすぎて忘れちゃいそうだけどおーけーです。ありがと~」ペコッ・・・

多摩「分かってると思うけど他言無用だにゃ。特に大井と木曾に話しちゃダメ」メッ

北上「私達が教えたってバレたら本気で殺しに掛って来るからねー」ハハハ・・・

文月「ダイジョウブですっ」ビシッ

多摩「よーし。それじゃあもう行って良いにゃ。気を付けて帰ってね」ノシッ

文月「はーい。またね~」トコトコ・・・




  ニャンニャンキター・・・・・


北上「―――あーおもろかった」ハハハッ

多摩「我ながら天才的だにゃ。てか、大井のキャラ」プフー!

如月「いやはや。流石でしたよぉ」パチパチパチ・・・

北上「出たなーロリビッチ2号。今度はどんな悪巧みしたの?」チラッ・・・

如月「人聞きの悪い事を言わないで下さいな。私はあくまで監督者ですよ」フフフ・・・

多摩「観察者の間違いだにゃ。で、如何いう経緯で木曾の右目の事を調べてるんだにゃ?」ジー・・・

如月「あれこれそれどれ~」ウンウン・・・

北上「まーたフミっちの暴走かー。いつもの事だけど大変だねぇ」ヤレヤレ・・・

多摩「悪い意味での思いっきり良さは球磨並だにゃ」ハハハ・・・

如月「ええ。因みに今頃お菊と合流してますよ。私は追いますけど、如何します?」チラッ・・・

多摩「何で菊月と?」キョトン・・・

如月「単なる共謀仲間みたいなものですよ。多分、あの子はあの子で聞き込みしてるんじゃないかしらぁ」ニヤリ・・・

北上「ちょい気になるねぇ。行ってみよっか」スッ・・・

多摩「事件の匂いがするにゃ。行かない手はにゃい」ニヤニヤ・・・

如月「それじゃあ行きましょー」スタスタ・・・





  カナカナカナカナカナ・・・・・





ビスマルク「―――と、トンデモない話を聞いてしまったわ!」アワワワ・・・

寝落ちますん。起きたら頑張って続き書きます。

おやすみ、プンプン。

短いけど、つづきをば。


   ~ 眼帯の堕天使な方 ~



     パタパタパタパタ・・・・・



文月「―――菊ちゃーん。おまたせ~」テトテトテトテト・・・

菊月「私も今戻った所だ……して、如何だった?」ジー・・・

文月「レーザーだよ! レーザー!!」キラキラ・・・

菊月「レーザー……光線(ビーム)か。やはり証言が一致するという事は本当なのだろう」キラキラ・・・

文月「あと『カイゾーしゅじゅちゅを受けたおーいさんがCPL』なの!」キラキラ・・・

菊月「ん? 大井さん?」キョトン・・・

文月「うん! 菊ちゃんは他に何か聞いてないの?」チラッ・・・

菊月「あまりベラベラ話せる話じゃないが……凄いモノを右目に宿してる様だな。やはりキャプテンはタダモノではないぞ」キラキラ・・・

文月「だねー」ウンウン・・・

菊月「ふむ……いいか、文月。この話は他言無用だぞ。他の連中には話してはならん。例え大和さんや大佐であってもだ」ジー・・・

文月「モチのロンですっ!」ビシッ

菊月「宜しい。それでは帰るか―――っと、その前に」ピタッ・・・

文月「んー?」キョトン・・・

菊月「……その、だな」ポリポリ・・・

文月「なになに~?」ポカーン・・・

菊月「先程着けてた眼帯の、ドチラか片方を、な」モジモジ・・・

文月「ふぇ?」ジー・・・

菊月「……貸してくれ」ボソボソ・・・///

文月「あーなるほどぉ。別にいいよ~」ニパー!

菊月「ほ、本当か!!」パアアァ!!

文月「ちょっと待ってね~……はい、どーぞ!」っ『十字眼帯(右目用)』

菊月「おぉ…―――…ど、どうだ? 似合うか?」ゴソゴソ・・・スッ・・・

文月「ふふふっ。カッコイィ~♪」ニコニコッ

菊月「そ、そうか! ふふふっ。心成しか強くなった様な気がする」キラキラ・・・

文月「じゃあ私もー…―――…どうどう!?」っ『#字眼帯(左目用)』

菊月「あぁ。先程よりは似合ってる。やはり『重み』を知っただけで少しは変わるモノだな」クイッ・・・

文月「だねぇ! でも本当はてんちゃんとキソーに見せたいけど、お部屋の中だけでガマンしよっか」フミィ

菊月「そうだな。もしかしたら将来、着ける機会が来るやもしれん。それまで余所へのお披露目は控えるとしよう」フフフ・・・

文月「うん! よーし。それじゃあお部屋でカッコイイセリフを考えよう!」トコトコ・・・

菊月「それなら任せておけ。世界各国のあらゆる決め台詞を調べている私に抜かりは無いぞ」フフフフ・・・


  フフコワフフコワー・・・サイコーノショーリヲ・・・ムノーダナッ・・・セカイスイジュンコエー・・・・・




龍田「あー。なんかホッコリするねー」ニマー・・・

球磨「あの年頃だと温かい目で見守る事が出来るクマ」ホンワカ・・・

多摩「それに比べて木曾はほんっとに残念なヤツだにゃ」ハァ・・・

北上「だねー。良い歳してアレだとちょっとキツいよね」ヤレヤレ・・・

大井「姉さん達、誰かあの子に言ってあげてくださいよ」タラー・・・

如月「ふふふっ。あ、そうそう。因みにー」ジー・・・

一同『ん?』キョトン・・・

如月「結局のところぉ。二人の眼帯って何なんです?」ジー・・・

龍田「あー……正直知らないのよねぇ」ハハハ・・・

球磨「同じく」キッパリ・・・

多摩「気付いてたらしてたにゃ」ニャハハ・・・

北上「『それ何?』って聞こうと思ったけど、さも当たり前の様に着けてたから何も言えなくてさぁ」ヤレヤレ・・・

大井「昔は地味だけど大和撫子風な美人さんだったのにね。何処で間違ったのかしら」ンモー・・・

龍田「その気持ち分かるなぁ。でも、今は今で面白いから良いんだけどねー」ウフフ・・・

球磨型『ねー』ニヤニヤ・・・

如月(貴女達姉妹が色濃過ぎるから対抗したのかもしれないのにねぇ)プフー・・・





  ホーホー・・・コッケコッコー・・・ミーンミンミンミー・・・・・





如月(―――それから数日後)テクテク・・・


天龍「―――でさぁ。最近駆逐艦共から変な目で見られてよぉ。ったく、何だってんだ」グダァ・・・グイッ・・・

木曾「俺も同じだ。暁なんかは特に怯える様な目で俺を見るんだ。如何いう事だよ」ハァ・・・グビグビ・・・

摩耶「知らねぇっつの。オメェらがそういうキャラしてんのが悪ぃんだろうが……あ、ビール取って」カランッ・・・

天龍「何だよ、そういう『キャラ』って。確かに俺は怖いかもしんないけどよぉ……ほれっ」ジトー・・・スッ・・・

摩耶「オマエの事怖いって思ってるヤツ聞いた事無ぇし」ハハハッ

天龍「あん?」ジトー・・・

木曾「まぁ落ち着け。確かに俺らの貫録は他の艦には無い雰囲気ではあるが」ヤレヤレ・・・

摩耶「だーかーらー。何で自分の事そういう風に言えっかなぁ? 客観的に見ろよ」グビグビ・・・

天龍「何が言いたいんだっつの」グデェ・・・チビチビ・・・

摩耶「容姿よか性格の問題ってヤツだわな。あたしから言わせりゃその容姿で龍田とか大井の性格してたらマジ怖ぇぞ」フフフ・・・

天龍・木曾「「……、」」チラッ・・・ジー・・・

摩耶「ほれ、一回真似してみ」ニヤニヤ・・・グビグビ・・・

天龍「……オマエからやれよ」クイッ・・・

木曾「いや、天龍から」クイッ・・・

摩耶「さっさとしろ、ほれ。まず天龍!」ニヤリ・・・

天龍「チッ……あーこほんっ―――『あらぁ~。あらあらあらあらぁ……悪い子にはオシオキしなきゃねー』」ブツブツ・・・

木曾・摩耶「「ブホっ!!」」プルプル・・・

天龍「死ねボケ!! ほれ次木曾!」ギロッ・・・

木曾「お、おぅ―――『今、北上さんの事悪く言ったの誰かしら……殺すわよ』―――あーこれダメなヤツだな」タラー・・・

摩耶「いやいやいや。それだよ。マジ怖いわ」タラー・・・

天龍「た、確かに怖いな」タラー・・・

木曾「その理屈か。じゃあ天龍、もう一回やってくれ。台詞書くから……これ」スッ・・・

天龍「んー……おま、コレ自分で言えと」タラー・・・

摩耶「ぷふー! やってみやってみ」ニヤニヤ・・・

天龍「摩耶が愛宕の真似すんならやってやる」ジトー・・・

摩耶「やるやる。姉貴の真似でも鳥海の真似でもやっちゃるぜ。ほれ、天龍はよ」ニヤニヤ・・・

天龍「言ったな―――『天龍ちゃんの事笑ったわね……ちょっとこっち来てくれるかなぁ』―――ほれ」グデェ・・・

木曾「絶対着いて行かない。確実に死ぬ」ダラダラ・・・

摩耶「だろうな。まぁつまり、中身次第でその容姿は如何とでも化ける訳だ。OK?」グビグビ・・・

天龍「納得行かねぇが、龍田と大井の性格が怖いのは再認識した。ところで摩耶」ジー・・・

摩耶「んぁ? あ、また空いちまった。天龍、もう一本取って」ゴトッ・・・

木曾「の前に、高雄達の真似は如何した?」パシッ・・・

摩耶「……えー」タラー・・・


天龍「ほれ、やれ」ジトー・・・

摩耶「やだよ。恥ずいし」キッパリ・・・

天龍「シメるか」スッ・・・

木曾「応よ」スッ・・・

摩耶「待て待て待て待て! ビール瓶片手に立ち上がんな! 分かったよ、やりゃ良いんだろ。やりゃー」ハァ・・・

木曾「素直でよろしい。で、誰を真似る?」ジー・・・

摩耶「じゃあ愛宕姉貴」ハァ・・・

天龍「お、良いねぇ。さぁどーぞ!」グビグビ・・・

摩耶「畜生め……ぱ……ぱん……ぱか」ボソボソ・・・

木曾「聞こえないな」フフフ・・・グビグビ・・・

天龍「声張れよ。いつも騒いでんだろ」ニヤニヤ・・・グビグビ・・・

摩耶「調子付きやがってぇ……ぱっ……―――」



文月「ぱんぱかぱ~ん!!」バッ!!



天龍・木曾「「ボハぁっ!!?」」ブシャー!!

摩耶「―――おまぁ汚ねっ!! こ、な、ゴラぁフミ坊っ!!」ガアアァ・・・

文月「えへへー。びっくりした~?」ニコニコッ

天龍「ビックリどころじゃねぇよ。酒噴いちまったじゃねぇか」ハァ・・・

木曾「文月、一体如何した。誰かに用か?」フキフキ・・・

文月「んとねー。この前のカンファレンスのホーコク書をたったさんに渡そうと思ったんだけど見当たらなくて」ヒョコッ

天龍「龍田は今出張中だぞ。渡しといてやるから其処ら辺に置いてけ」トントンッ

文月「はいはーい」スッ・・・

摩耶「ったく、驚かせやがって。酔い覚めたっての」ハァ・・・

文月「晩ご飯前からお酒飲んでるマヤちゃんが悪いよー」ヤレヤレ・・・

摩耶「一丁前に言いやがる……あ、フミ坊。ちと待て」ガシッ・・・

文月「ほぇ?」キョトン・・・

天龍「おい摩耶。流石に文月に呑ませんのはアウトだぞ」ジトー・・・

摩耶「んな事しねぇよ。てか、前に呑ませて大変な事なったし」ハハハ・・・

木曾「やったのか」ジトー・・・

摩耶「コイツと皐月、全裸で提督ん部屋に特攻しやがった」タラー・・・

天龍・木曾「「……、」」タラー・・・

文月「へっ? なになに~?」キョトン・・・


摩耶「案の定記憶吹っ飛びやがったけど、あの後、あたしとトネ公とヅホが風紀委員から折檻喰らったな」ダラダラ・・・

天龍「自業自得だな」ハハハ・・・

摩耶「アレはガチでヤバかったぜ。特に、いつもはおフザケ大将の長門がブチ切れた。『幼女に酒呑ませるな駄阿呆!』とか言ってた」ポリポリ・・・

木曾「フェミニストは面倒だな。というか文月は見た目が幼いだけで実のところは」チラッ・・・

天龍「木曾。それ以上はいけない。色々敵に回すぞ」タラー・・・

木曾「お、おぅ」タラー・・・

文月「なんかよく分かんないけど子供扱いされてる気がする」プクー・・・

摩耶「へいへい、文月ちゃんは大人ですねー……まぁそんな事は如何でも良い。オメェら、さっきの話の続きだ」クイッ・・・

天龍・木曾「「えっ」」ポカーン・・・

摩耶「おい、どっちか眼帯貸せ」ホレッ

天龍「はぁ!?」ドキッ・・・

木曾「な、何を考えてる」ハラハラ・・・

摩耶「いいから貸せよ。別に無くたって困んねぇだろ。ほれ、木曾」ジー・・・

木曾「……、」ダラダラ・・・

文月「っ!? あ、え、はわわわっ」アタフタ・・・

木曾「……すぐ返せよ」ヌギヌギ・・・スッ・・・

天龍「か、貸すのかよ」チラッ・・・

木曾「どうせゴネても強引に剥がれるのがオチだ。力じゃ摩耶に勝てん」ハァ・・・

摩耶「素直で結構。ほれ、フミ坊。これ着けろ」スッ・・・

文月「ふみゃあ! れ、レーザーがぁ! しーぴーえるがぁ~!!」ガタガタガタガタ・・・

天龍「何か震えてるぞ? 大丈夫か」ジー・・・

摩耶「コイツの暴走はいつもの事だ。自分で着けないならあたしが着けるぜ」スッ・・・カチャッ・・・

文月「あにゃあああぁ!! 前が見えないいいいぃ!! カイゾーしゅじゅじゅじゅじゅ~!!」ブルブル・・・

木曾「本当に大丈夫なのか? 摩耶オマエ、本当に酒呑ませて無いだろうな」ポリポリ・・・

摩耶「大丈夫だっつの。それより見ろ」クイッ・・・

天龍・木曾「「ん?」」ジー・・・


文月「ふぇ~こあいよぅ~。セイシンがおかされるー!! おーいさんになっちゃうー!!」ガクガク・・・


天龍・木曾「「……、」」タラー・・・

摩耶「怖いか?」フフフ・・・

天龍「いや、その」チラッ・・・

木曾「凄い犯罪臭が……てか、姉貴になるって何だよ」チラッ・・・


摩耶「そういう問題じゃねぇよ。あたしが言いてぇのはさっきの『容姿と中身』の問題だ」ビシッ

木曾「あぁ。それか……で?」キョトン・・・

摩耶「元が怖くねぇヤツが眼帯着けた所で、畏怖のイの字も浮かばねぇんだ。分かったか」ハハハ・・・

天龍「いやいやいや! 納得いかねぇ! フミと俺ら一緒にすんなよ」ジトー・・・

摩耶「周りからすりゃ同じなんだって。例えば同じ駆逐艦でも不知火が眼帯してたら如何よ」クイッ・・・

木曾「それは、まぁ……アイツは駆逐艦詐欺みたいなモンだし」ポリポリ・・・

摩耶「それだよそれ! 分かったろ。要は中身だ。巡洋なら神通とか羽黒あたりが眼帯してたらヤベぇじゃん」ビシッ

木曾「その二人は確かにガチだが、絶対眼帯しないと思うぞ」エー・・・

天龍「それに、よしんばそうだとして俺らに如何しろと」ハァ・・・

摩耶「路線変更」キッパリ・・・

木曾「抜かせ阿呆」ハァ・・・

天龍「ダメだコイツ酔ってるな」ヤレヤレ・・・

摩耶「おま、人の忠告を……もう知らねぇ。勝手にしろ」フーン・・・

木曾「はいはい。っと、文月。そろそろ眼帯を……えっ」ピタッ・・・


文月「―――キタカミさんがぁ! オマエの様な一般巡洋艦に心惹かれたりしなければぁ! 罪を償えっ……キソケドゥ!!」ウガアアアァ!!


不良トリオ『っ!?』ギョッ・・・

天龍「お、おい。なんかマジでブチ切れた時の大井みたいになってんぞ」ダラダラ・・・

摩耶「木曾! テメェの眼帯にゃ拙い機能でも付けてんのか!?」ダラダラ・・・

木曾「皆目見当付かん! 如何するんだオイ!?」ダラダラ・・・

文月「―――演習(シュミレーション)では7対3で私の方が勝っていたぞ! ハハハ……アハハハハハハッハハハッ!!」ゲラゲラゲラゲラ・・・

天龍「む、睦月か如月呼んで来る! いや、アイツらだけじゃダメか。でも風紀委員はヤバいし……名取だ! アイツ呼ぶ!」タラー・・・

木曾「その前に摩耶、文月を抑えろ! 多分眼帯だ! それに飲まれてる!」アタフタ・・・

摩耶「お、おう? 分かった」ガシッ・・・

木曾「落ち着け文月! 今それを外すから黙ってろ!」バッ・・・

文月「ひゃーっはっはっはっ! キソケドゥ? 如何して此処に居る? キソケドゥ!!」ジタバタ・・・

摩耶「えぇい! 喧しい! 黙ってろ!」ガッシリ・・・

木曾「ふんッ!!」ガバッ・・・

文月「タダの巡洋艦だったヤツに惹かれたりしなければ、雷巡主義を捨てたりしなかっ―――……ふみゃぁ~」クタァ・・・

天龍「お、収まったか?」タラー・・・


摩耶「そうみたいだな……ったく、何だっつのオイ」グデェ・・・

木曾「本気でビビったよ。信じ難いが眼帯(コレ)の所為なのか?」スッ・・・カチャッ・・・

天龍「よく分かんねぇけど、雰囲気に飲み込まれたってヤツかもしれないな」ハァ・・・

文月「あぅあぅ~」グルグル・・・

木曾「……やはり、人に貸すモノでは無いな」ジトー・・・

摩耶「うっ。こ、こればっかしはあたしの所為じゃねぇぞ! こんなん誰も想像出来ねぇだろうが!」アタフタ・・・

天龍「はいはい。まぁでもこれまた教訓だな」ジー・・・

木曾「んっ」コクッ・・・

天龍「……眼帯で中身は変えられる」フフフ・・・

木曾「ふむ……格言だな」ニヤリ・・・

摩耶「いや、オマエらは変わらんて」ヤレヤレ・・・

文月「うにゃ~」バッタンキュー・・・








  カナカナカナカナカナ・・・・・









青葉「号外ですっ!! 『眼帯コンビの謎! この度明らかに!!』一面トップですよー!!」バラバラ・・・

暁「ホントよ。私聞いたんだもの! 木曾さん、トンデモない力を隠し持ってるの!」キラキラ・・・

ビスマルク「やはり日本の『HENTAI』技術は侮れないわね。参考にしたくてもできないわ」キラキラ・・・


  ワイワイガヤガヤ・・・・・


球磨「うわぁ……やべっ。聞かれてたクマ」ダラダラ・・・

龍田「んー……とりあえず青葉ちゃん、シメましょうか」ゴゴゴゴ・・・

北上「わ、私ちょっと用事思い出したから行ってくるね。多分49日くらい帰らないかも!」ビューン・・・

多摩「待っ! 私も一緒にっ―――ひぃっ!」ニャバババ・・・

大井「ねぇ……多摩姉さん。チョットイイカシラ?」ギロリ・・・


川内「はーい。眼帯売るよー。一つ2万円の所を、今回は特別価格! 駆逐艦なら無料です!」ドーンッ!

長門「その代わり私達と並んで写真を撮ってくれ。なぁに、時間は取らんさ」ハッハッハッ

金剛「Hey! 一緒に天龍&木曾のサーベルも売ってるヨー! 今なら先着5名様にマントまで付けちゃいマース!」ニコニコッ


不知火「今回の騒動の関係者……全員連行してください。特に元凶の元凶と思われるあの3人は『デッドオアライブ』です」ザッ・・・

武蔵・霧島・鳥海「「「了解っ」」」クイッ・・・

あとは『夏休み』の続き書いてスレ落とします。
追加リクは次スレで継続してお題にさせてもらいます! それではまた次回! ノシッ"

ごめんよぉー……本日ラストですん。


  ~ 羊頭狗肉 ~



  ホー・・・ホー・・・ホー・・・・・



皐月「―――夜だ!」ガチャッ・・・

文月「夜戦だー!」キャッキャッ・・・

夕張「何処ぞのバカ軽巡みたいな事言わないの」ヤレヤレ・・・

睦月「はいはい。夕飯は予定通りBBQで良いですか?」チラッ・・・

名取「幸い道具もあるみたいだしね。ベランダでお肉焼こうか」コクッ

卯月「うーちゃんバーニングするぴょん! メっラメラやるぴょん!」キラキラ・・・

文月「私もやる~! ばぁにんぐ・ら~むっ!」キラキラ・・・

弥生「羊肉は無いよ。二人とも、とりあえず串に具材刺してからね」ヤレヤレ・・・

三日月「飲み物も準備しようかな。望月、手伝ってください」テクテク・・・

望月「あいよ」ノソノソ・・・


   ワイノワイノ・・・


長月「―――~~~♪」ギチギチ・・・

菊月「やはり臭みが強い。他の皆にはキツいのではないか?」ギチギチ・・・

長月「なぁに。食べる前に少々炙って香味を付ければ大丈夫さ」カチャカチャ・・・

文月「ふみゅ? ねぇねぇ長月ちゃん、お菊ちゃん。何やってるの~?」チラチラ・・・

長月「ん? あぁこれか。バーベキューの準備だよ」ギチギチ・・・

文月「んー……うへぇ! くさ~い!」キュー・・・

長月「ははは。だろうな。コレは―――ん?」チラッ・・・

菊月「フフフフっ、フミよ。実はこの肉……駆逐ニ級のモノだ」ニヤリ・・・

文月「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・へっ?」ピタッ・・・

長月「またオマエは性質の悪い嘘を」ハァ・・・

菊月「まぁ任せろ―――知らなかったか。オマエも普段から食べているのだぞ?」ジー・・・

文月「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まぁじで」タラー・・・

菊月「ああ。昼のカレーの肉も鳥ではなくハ級だ。昨夜の生姜焼きも豚ではなくロ級だった」ニヤニヤ・・・

文月「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。。。」ダラダラ・・・

菊月「そういえば一昨日、フミが美味しい美味しい言っておかわりしてたビーフシチュー。アレはイ級だ」ククク・・・

文月「」ブルブル・・・


菊月「更には更には! 実のところ私達が飲み食いしているモノの殆どは深海棲艦の血肉! そして―――」クスクス・・・

長月「おいバカ。そろそろ止めろ」トンッ・・・

菊月「―――ん? これからが面白いんだが……あっ」ピタッ・・


文月「ふみゃああああああぁ」ガクガクガクガク・・・


菊月「あー……ヤバっ」ハハハ・・・

長月「私は知らないぞ。自分で何とかしろよ」ヤレヤレ・・・

菊月「ふ、フミ! 冗談だ! これはさっき山で狩ったイノシシの肉で―――」


文月「りいいいいぃだあああぁあああぁ!」ビエエエエェ・・・


菊月「―――、」ダラダラ・・・

長月「言わんこっちゃない」ハァ・・・

名取「えっ。どうしたの?」ポンッ・・・

文月「何でイ級はおいしいのに敵なんですかぁ~!! もう戦えないよぉ~!!」フミャアアァ・・・

名取「……ごめん、皐月。訳して」タラー・・・

皐月「流石のボクでも分からないなー」ヤレヤレ・・・

文月「さっき食べたハ級だってあんなに柔らかかったんだよ! なのに……その前に何で敵を食べなきゃダメなんですかぁ~」ビエー!!

如月「はいはい、おフミちゃーん。とりあえずコレ飲んで落ち着きましょうねぇ」スッ・・・トントン・・・

文月「あ、うん……ッッ!! これは何のチニクですかっ!?」ビクッ・・・

如月「はぃ?」ポカーン・・・

文月「オレンジ色のツブツブが入った水……シンカイセイカンの血の色はこんな色なんですかっ」ガクブル・・・

皐月「文月、自分で果肉入りのオレンジジュースって言ってんじゃん」ハハハ・・・

文月「インボーだぁ~! これは軍のアンブによるシンタイジッケンなんだぁ~」アbbb・・・



  ギャーギャー・・・・・



菊月「……、」タラー・・・

長月「収集付けろよ」ポンッ・・・

菊月「て、手伝ってくれ。頼む。このままだと多分―――」


夕張「アンタらああぁ! また文月弄ったでしょ!!」ウガアアァ!!


菊月「―――私がミンチになる」ダラダラ・・・

長月「自業自得だ」スタスタ・・・


  ~ 茶髪ロリ群 ~




    かぽーん・・・・・




夕張「―――んぁ~……気持ちい~」チャプン・・・

睦月「ホント広いお風呂ですねー。流石お嬢様の別荘」フゥ・・・

??「こういうのに金出し惜しみしねぇのがクマ嬢達の凄いとこだよねー」プカプカ・・・

夕張「……ん?」チラッ・・・

弥生「夕張さん、どうしたの?」チャプチャプ・・・

夕張「いや、その……あれ?」ジー・・・

睦月「何か?」フム・・・

夕張「えっと、その……ごめん」チラッ・・・

??「……どったの」キョトン・・・

夕張「……、」タラー・・・



  ガララッ・・・・・



皐月「あっつーーーーーーーいっ!!」バタバタバタ・・・

長月「フフフ……私の勝ちだ」ノソノソ・・・

??「アンタら何してんの」ジトー・・・

皐月「サウナの耐久勝負だよ。流石に20分はシンドイっす」グデェ・・・

長月「ふぅ……弥生。水をぶっかけてくれ」クタァ・・・

弥生「はいはい。シャワーかけるよ」パシャー・・・

長月「おぉう! 生き返るな」ホワホワ・・・

皐月「冷たいけどキモチー」ダラァ・・・

夕張「えっと……フミ?」チラッ・・・

??「はっ?」ビタビタ・・・

夕張「……じゃあ」チラッ・・・

??「だから何だよ。さっきからチラチラと……リーダー、もしかして川内サンと同じ類の人か?」ジトー・・・

夕張「アイツと一緒にしないで! も、もしかして」アハハ・・・


??「あん?」 ← 髪をまとめてる茶髪の子。


長月「……夕張リーダー。もしや」ジー・・・

夕張「えっ」タラー・・・

睦月「なるへそ。確かにパッと見、区別付かないからねー」ハハハ


??「んだよ。ハッキリ言えってば」ムゥ・・・

皐月「んー……あれぇ。電がいるー」クラクラ・・・

??「あのさー皐月。私があんな甘ちゃんに見えるか?」ジトー・・・・・・

夕張「あっ、いや、分かってた! 望月よね、望月! もっちー!」ハハハハ・・・

一同『……えっ』ピタッ・・・


?? ⇒ 望月「ちょ……リーダー! アンタもしかして私が誰か分かんなかったの!?」ジトー・・・


夕張「し、知ってたし! 間違える訳ないじゃん!」アタフタ・・・

睦月「やっぱ眼鏡(本体)が無いと誰か分かんないですかねぇ」ニヤニヤ・・・

弥生「多分、一緒に入った時からフミが一緒に居るものだと勘違いしてたんだ」フフフ・・・

望月「……マジか?」ジトー・・・

夕張「んな訳ないわよ! わ、分かってたわ!」アハハハ・・・

皐月「嘘だね」ハハハッ

長月「まぁ実際、本来は奇数(月)組がお風呂の筈だから勘違いしても仕方あるまい」ザッバーン・・・

望月「にしてもだ! 私が文月(アイツ)と間違えられる!? ナンセンス! リーダー、私アンタの直属長いんだぞ!?」ガシッ・・・

夕張「ごめ、いぃ痛だだだだだだだあぁ!! 乳をもぐなあああぁ!!」ギャアアアァ・・・

望月「コイツか! このメロンが悪いんだなっ!!」ウギギギ・・・

夕張「悪かった! 謝るから離しなさぁい!!」ウギャアアァ・・・

弥生「フミに勘違いされたのがショックだったのか、それとも姉貴分に間違えられたのがショックだったのか」ハハハ・・・

睦月「この子も案外甘えん坊なとこあるからねー」ポリポリ・・・



  モッチャアアアアアアァ・・・・・



名取「―――何かお風呂場から悲鳴が聞こえるんだけど」タラー・・・

卯月「まーたフミあたりがしでかしてるぴょん……あ、もっちー。そのジュース私も飲みたい!」チラッ・・・

??「どうぞモチ!」クイッ・・・

菊月「そういえば間宮さんから貰った甘味類が冷えていたな。取ってこよう」スッ・・・

??「私が持ってくるモチ!」クイクイッ・・・

如月「ふふふっ。今日のフ…望月ちゃんは気が効くわねぇ」ニヤニヤ・・・

??「当然モチ! 私はいつもオリコウさんモチ!」クイクイクイッ・・・

三日月「えっと……望月。そんな58ちゃんみたいな語尾してたっけか」ハハハ・・・

??「してたモチ! ミカちゃん、いつも一緒に居るのに分からないモチか!?」クイクイクイクイッ・・・

三日月「……、」チラッ・・・

名取「……三日月。此処は如月見習って流されときましょう」ハハハ・・・

三日月「は、はぁ」ポリポリ・・・


??(むっふっふっふ~……誰も私がもっちーに化けてるってのに気が付いてないねーっ)ニヒヒッ! ← 眼鏡を掛けた謎の天使⑦


  ~ 妖精達が夏を刺激する? ~



      チュンチュン・・・・・



文月「―――ふぁあああぁ……眠いよぅ」ウトウト・・・

長月「フミよ。折角早起きしたのだ。もう少し踏ん張れ」テクテク・・・

皐月「今流行りに言うと『がんばれがんばれ(ハート)』ってヤツかな」フフッ

文月「なんか違う気がするなぁ……それよりコッチで合ってるの?」トコトコ・・・

長月「地図とコンパスがずれてなきゃ合ってるよ…―――…ほら、聞こえてきた」キョロキョロ・・・

皐月「あっ。ホントだ! 水の音がする!」キラキラ・・・

文月「ふみゃ……ほぁ!」キョロキョロ・・・ピタッ



  ザバアアアアアアアアァ・・・・・



文月「タキだー!」パアアァ・・・

皐月「『アリだー!』みたいに言わないでよ。にしても、大きいねー」ワァ・・・

長月「『ミクマノの滝』だそうだ。名付け親は……言わなくても分かるな」ハハハ・・・

文月「ふぇ~。ここって泳げるの?」チラッ・・・

長月「多分泳げるだろう。滝壺も深そうだし」ジー・・・

皐月「じゃああの上から飛び込みしたい! アクション映画みたいな感じでドッバーンって!」キラキラ・・・

長月「そこまで深いか如何か分からんぞ。もし浅かったら悲惨な目だ」ハハハ・・・

文月「『ミンチよりひでーや』状態だね~。よーし、それじゃあ入ろう」ヌギヌギ・・・

皐月「ふ、文月!」アタフタ・・・

文月「んー」ヌギヌギ・・・

長月「オマエ、中に水着着てきたのか?」チラッ・・・

文月「着てないよぉ」ヨイショ・・・

皐月「……どうやって泳ぐ気?」タラー・・・

文月「どうって、平泳ぎとか」キョトン・・・

長月「泳法の問題ではなくだなぁ……丸裸で泳ぐ気か」ジー・・・

文月「何か問題あるかなぁ」スッポンポーン・・・

皐月「大アリだろうけど、誰も見てないなら良いんじゃないかな」ヌギヌギ・・・

長月「皐月、オマエまで」チラッ・・・

皐月「いいじゃんいいじゃん。折角リーダー達にも黙って早起きしてきたんだし、ちょっとくらいね」ヌギヌギ・・・

長月「だからといって女性とあろうものが恥じらいもせず一糸纏わぬ姿になるのは」ウーン・・・

文月「いいから長月ちゃんも脱いじゃえー!」ガシッ・・・

長月「……えー」タラー・・・


皐月「見られて減る様なおっぱいしてないだろー。それとも毛でも生えてきて恥ずかしいかい?」ガシッ・・・

長月「んなっ! ち、違う! わ、分かった分かった! 自分で脱ぐから離せ……ったく。将来川内さんみたいになっても知らんぞ」ヤレヤレ・・・

皐月「一番男前な性格してる癖にこういう時は恥ずかしがるんだね。そういうとこ可愛いなー」ニコニコッ

長月「前言撤回。オマエは如月姉みたいになってしまうだろうよ」ハァ・・・

文月「わーい。みんな裸ー」スッパー!

皐月「飛び込めー!」スッパー!

長月「水の温度低いから気を付けろよー」モジモジ・・・チャプチャプ・・・

皐文月「「ひゃっはー!!」」ジャボーン・・・










  キャッキャウフフムッキュンムッキュン・・・・・










長門「――――――ハッ!!」バッ・・・

青葉「通報しました」Pi!

長門「オマっ!? まだ何も言ってないだろうが!」ギロッ・・・

金剛「やれやれー。ナガモン如何したネー?」チラッ・・・

長門「いや、今遠く離れた地の泉で……妖精たちが遊んでいる情景が浮かんだんだ」ジー・・・

川内「頭大丈夫?」ジトー・・・

長門「失礼な! 本当に浮かんだんだ。なんというか、こう……天使がフワフワと踊っている様な」フフフ・・・

青葉「これアカンやつですね。陸奥さん呼んできた方が良いでしょうか」ヤレヤレ・・・

金剛「どうせ『いつものビョーキでしょ』って言われて終わりデース。それより、さっきの榛名と曙の写真をHalley!!」グイグイ・・・

川内「良いなー。私もボノがデレてる貴重なシーンの写真欲しいなー」キラキラ・・・

青葉「ふふふっ。残念ながらネガ無しのポロライドですからねぇ。一枚ポッキリですよー……ほぉら。榛名さんに甘える曙さんです!」バッ・・・

金剛・川内「「おおぉ!」」キラキラ・・・

長門「ぐぅっ。オマエらぁバカにしてぇ…―――…私にもソレ見せろ!!」ウガアアァ!!


  ~ 刺激が欲しけりゃ ~ 



     ワイヤワイヤ・・・・・



文月「―――花火だー!」ワーイ!

皐月「ふぁいやー!」ワーイ!

卯月「ぼんばー!」ワーイ!

名取「こら。危ないから一人で火扱わないの」ヤレヤレ・・・

睦月「普段から火薬扱ってますけどね。とりあえず大量の花火セットを貰ってきたから使い切ってくださいっと!」ゴサッ・・・

望月「貰ったって、誰から?」キョトン・・・

睦月「長門さん経由で陸奥さんから」ハハハ

如月「流石火遊びのスペシャリストねぇ」ニヤニヤ・・・

夕張「そういう意味深な事言うなバカ。善意だ善意」ヤレヤレ・・・

名取「とりあえず気を付けて遊んで下さい。バケツは此処と其処。ろうそくはアッチとコッチとソッチ」テキパキ・・・

一同『はーい』ビシッ



  キャッキャウフフムッキュンムッキュン・・・・・



弥生「……綺麗」パチパチ・・・

三日月「うん。そうだね」パチパチ・・・

文月「二人とも~。バチバチしたのしないのー?」キョトン・・・

弥生「それも楽しそうだけど、線香花火も楽しいよ」コクッ

文月「ふ~ん……あ、落ちちゃった」ジー・・・



  チリチリチリ・・・ポトン・・・・・



三日月「……儚いですね」フフッ・・・

弥生「でも、それが良い」ニコッ

文月「ふーりゅー?」ポカーン・・・

三日月「難しい言葉知ってますね。そうだなぁ……夏の風物詩です」クスッ

弥生「早ければ10秒で終わっちゃうけど、その数秒間に風情があるよね」ニコニコッ

文月「オトナだね~。でもなんかもったいないなぁー。もうちょっと長持ちしないの?」ムゥ・・・



三日月「なかなか難しいですよね……フミもする?」スッ・・・

文月「うん―――そうだ! ちょっと待ってて~!」パタパタ・・・

三日月「えっ」ポカーン・・・

弥生「また奇天烈な発想しなきゃ良いけど」ハハハ・・・



  バーニングッ・・・ラアアァーブッ!!



文月「よいしょっ! 持ってきたよ~!」モサッ・・・

三日月「おかえり……ってうぇ!?」ギョッ・・・

弥生「何それは」タラー・・・

文月「線香花火」サラッ・・・

三日月「それは分かります。そうじゃなくて、その両手いっぱいの線香花火は何なの!?」タラー・・・

文月「かき集めてきたの。多分、大量の花火セットの中にあったのの全部だよ」キラキラ・・・

弥生「ざっと……50本はある」エー・・・

三日月「それ、如何する気?」ダラダラ・・・

文月「……、」ニヤリ・・・

弥生「おいバカ止めて!」アタフタ・・・

三日月「〆に線香花火しようと思ってた子だって居る筈よ!」アタフタ・・・

文月「ゆうばリーダーがOKしたもん」ニヤニヤ・・・

弥生「なっ! あの人何考えて―――」チラッ・・・


夕張「ぷっはぁ……流石に今日は飲ませて貰うわー。とりあえず火事起こさなきゃ好きにしてOKよー」ゴキュゴキュ・・・

睦月「お疲れ様っす! お注ぎしますよー」コポコポコポ・・・

夕張「気が効くねー。あ、長月菊月。そこのロケランみたいな花火ぶっ放ってみー」ハハハッ!

卯月「ゆうばリーダー! この五連装ロケット花火っての火ぃ点けてから宙に投げちゃっても良いですかー」フフフ・・・

夕張「んー。ロケットから上手く避けるのよー」アッハッハッ

名取「ちょ、夕張! 常識投げないで!」タラー・・・


弥生「―――ダメだ。いい感じにお酒入ってた」タラー・・・

三日月「ふ、文月。その線香花火から手を離しなさい」アワワワ・・・

文月「いいやー限界だよっ! チャッカー!!」スッ・・・

弥生・三日月「「っ!!」」ギョッ・・・



 パチ・・・パチ・・・パチパチパチパチパチ・・・モワモワモワモワモワモワモワモワモワモワモワモワモワモワモワモワモワモワ・・・・・



文月「うわぁ凄いけどなんかキショいーっ」タラー・・・

三日月「巨大なたこやき!? 風流も何も無いよ!」エー・・・


文月「思ってたのと違うー。なんかモニョモニョしてるよぉ~」ムゥ・・・

弥生「フミの頭の中では如何メルヘン解釈してたの」ハァ・・・

文月「もっとこうドンパチしてるのを、ってぁ」ピタッ・・・



  ボテッ・・・ウニョウニョウニョ・・・・・



弥生「キモい! ルナティック気持ち悪い!」タラー・・・

三日月「落ちたのにまだ燃え尽きてない。赤いマリモが蠢いてるみたいです」ウワァ・・・

文月「ヨッシー○イランドにこういうのいたよねー!」キラキラ・・・

弥生「居た様な、居ない様な……やっと消えた」ハァ・・・

文月「うーん。合体すれば長持ちすると思ったんだけどなぁ」ポリポリ・・・

三日月「寧ろ早く落ちますって。にしても、線香花火終わっちゃいましたよ」アーア・・・

弥生「……フミ」ジトー・・・

文月「ご、ごめんごめん」エヘヘ・・・

三日月「まったく。無くなったモノは仕方ないですね……別の花火しましょう」ヤレヤレ・・・

文月「今凄いの持ってくるから待ってて!」パタパタ・・・

弥生「……やれやれ」フゥ・・・



  ギャーギャーギャー・・・マヤサンゴッコー!! ババババッババッババババッバァ・・・・・



弥生「……、」ジー・・・

三日月「ああいう風にはしゃぎたいと思う事、あります?」チラッ・・・

弥生「……偶にね」フフッ

三日月「私もです」クスッ

弥生「キャラじゃないけど」ポリポリ・・・

三日月「かもしれませんね」ハハハ・・・

弥生「勿論、見てるだけでも楽しいけどさ」ジー・・・

三日月「気持ちは分かりますよ。難しいですよね、性格上。私もです」ジー・・・


文月「おまたせー! って、ありゃ?」トコトコ・・・

弥生「ん?」チラッ・・・

文月「……ダイジョウブ?」ジー・・・

弥生「うん、気にしないで」ポンッ・・・

文月「体調悪いの? それとも面白くない?」アタフタ・・・

三日月「フミ。大丈夫だから。ちょっとアンニュイというか……風情に浸ってたんです」フフッ

文月「そっかぁ……それよりコレ」スッ・・・

弥生・三日月「「ん?」」ジー・・・


 っ『波動砲』


弥生「何これ」タラー・・・


三日月「これ、大型の打ち上げ花火じゃないんですか?」ハハハ・・・

弥生「それを如何しろと」キョトン・・・

文月「もちろんドッカーンって! あとこれ打ち上げ花火じゃないも~ん。ちゃんと『手持ち用』って書いてるじゃん!」キラキラ・・・

三日月「何々……『放て! 気分は戦艦ヤマト』……って、おバカ! 危険過ぎます!」アタフタ・・・

文月「へーきへーき。ロケット式じゃなくてブシャーってタイプみたいだからー」ニコニコッ

弥生「……でもなぁ」タラー・・・

三日月「こういうの私達じゃなくて貴女とか皐月がやった方が」アハハ・・・

文月「いいのいいのー。ほら、みんな~。今から大きいのやるよー」オーイ!

夕張「んー? おー、弥生に三日月。派手にやるのね? いいぞー」ハハハッ

睦月「一発かましたれー!」ヒューヒュー



 ワイワイガヤガヤ・・・・・



三日月「……あー」ハハハ・・・

弥生「まったく」ハァ・・・

文月「なとリーダー。火を点けてくださーい」キャッキャッ!

名取「はいはい―――まぁ、偶に派手な事するのも楽しいですよ」クスッ

弥生・三日月「「……、」」ハハハ・・・




  カチッ・・・ボワアアアアアアアアアアアアアアァッ!!




皐月「凄いっ!! ビーム砲みたいだ!!」キラキラ・・・

卯月「20mくらい火花出てるぴょん! もはや兵器だね」キラキラ・・・

長月「弥生ー。もっと発射角上に向けてみてくれー……そうそう! おぉ! 凄いな!」キラキラ・・・

菊月「ふむ……アレを装備で積んで出撃するのもアリだろうか」キラキラ・・・

望月「まーたオマエは厨二な発想してんのな。アレ、私らの主砲よか重そうだよ?」ハハハ・・・

如月「三日月ちゃーん。もう少しソッチに振って……うんうん。良い感じ」フフフッ

睦月「ってにょわぁ!! 如月! アンタ危ない指示出してんじゃないわよ!」ギャー!




   イイゾー! スゴーイ! ヒャッハー! ワーワー!!




弥生「……ふふっ」クスクス・・・

文月「たのしいでしょ」ニパー

三日月「ええ」ハハハッ

弥生「確かに……偶にはこういうのも、良いかもね」ニコッ


  ~ 姉貴分 ~




  ケロケロケロケロケロ・・・・・




夕張「―――ふぅ……一通り遊んだわね」グテェ・・・

名取「BBQに沢遊び、スイカ割り、川釣り、花火、山散策。天体観測に木彫り……全部波乱万丈でしたけどね」ハハハ・・・

夕張「特に散策酷かったわー。何で菊月は熊と遭遇して戦おうとするのよ」ハァ・・・

名取「三日月がパニくって爆竹乱投しだしたのもヤバかったです。山火事なりかけましたから」ポリポリ・・・

夕張「でもまぁ一番は」チラッ・・・

名取「……ええ」タラー・・・


文月「ふみゅう……うにゃ」Zzz...


夕張「あの子ね」ハァ・・・

名取「いつもの事です」クテェ・・・

夕張「アンタ、あの子の旗艦してるんだものね。尊敬するわ」チラッ・・・

名取「仕事中とか訓練中は真面目ですよ。日常は、まぁ慣れです…―――…ん?」ジー・・・

如月「あら。まだ起きてらっしゃったんですか」トコトコ・・・

夕張「如月。アンタ寝なくていいの? 明日早いわよ」チラッ・・・

如月「お二人こそ……まぁ。ワインですか」ニコッ

名取「ええっとー。ブドウジュース」ポリポリ・・・

如月「ふーん。美味しそうなブドウジュースだこと……皆を起して分けてあげましょう」ニヤリ・・・

夕張「分かった分かった。一杯やるから黙ってなさい」ヤレヤレ・・・

如月「やりー♪」ニコニコッ

夕張「ったく、似非ガキが」スッ・・・

如月「ええ、私はお子様ですよー。ま、お二人だってまだまだ子供でしょ」フフッ

名取「うーん……そうかもね」クスッ・・・



      しーん・・・・・





如月「―――おやすみ、終わっちゃいますね」ジー・・・

夕張「別に月月火水木金金って訳じゃないんだから良いでしょ。ホワイトな鎮守府よ」クイッ・・・

如月「そういうんじゃなくて。こういう旅行もあっという間に終わっちゃうんだなぁって」ボー・・・

名取「そうだね……リフレッシュできた?」チラッ・・・

如月「それなりに。他の子達もきっとそうです」コクッ

夕張「そう言って貰えると引率した甲斐があるわね」フフッ

如月「お二人は?」ゴクゴク・・・

名取「疲れたけど、楽しい事も多かったですよ」ゴクゴク・・・

夕張「そうね。こんな豪邸別荘にも来れたし。良い経験だわ」ジー・・・

如月「ありがとうございます。とりあえず、こんな私達ですがこれからも宜しくお願いしますね」ニコッ・・・

夕張「何よ今更」ヤレヤレ・・・

如月「ぶっちゃけ皆キャラは濃いですけど、コンプレックスの塊みたいな連中ですから」ジー・・・

名取「……そんな事無いよ」コクッ

夕張「そういうのは睦月型(アンタら)に限らず誰しもが持ってるモノよ。古参が最新鋭に劣るとは限らないわ」ジー・・・

如月「ええ。そう願ってます―――ワイン、ごちそうさまでした」ペコッ・・・

名取「明日も早いからね。準備遅れない様に」チラッ・・・

如月「了解です……おやすみ、リーダー」テクテク・・・



  ガチャン・・・・・



名取「コンプレックスかぁ」ボー・・・

夕張「努力は報われるわよ。じゃなきゃ皐月や長月が救われないわ」トントン・・・

名取「特にあの子達は努力家ですが、皆そうですよ。『限界を感じちゃってる子を如何に伸ばすかが旗艦の仕事でもある』かと」ジー・・・

夕張「良い事言うわね」フフッ

名取「川内の言葉ですけどね」ハハハ・・・

夕張「前言撤回。一気に含みがある様に思えてきた」ハァ・・・

名取「如何だか。まぁでも確かに、水雷戦隊の長にはそういう課題もありますよ」ポリポリ・・・

夕張「そうだけどさ……あー止め止め。今はオフでしょ。こういう考えは帰ってからすりゃ良いのよ」ゴクゴク・・・

名取「ですね。すいません」アハハ・・・

夕張「ふぅ……私達も寝ようか」スッ・・・

名取「ええ。明日、運転よろしくお願いしますね」ペコッ・・・

夕張「あいよ。おやすみ」スッ・・・テクテク・・・





  ホー・・・ホー・・・・・


   ~ おかえり ~



   ザブーン・・・ザブーン・・・・・



夕張「―――……到着」グデェ・・・

名取「お疲れ様でした」ハハハ・・・

夕張「もう長距離の運転手なんかしない。名取、アンタ冬までに大型免許取っておきなさいよ」ハァ・・・

名取「考慮します。さて、皆ー起きてー」トントン・・・

睦月「ふぁああぁ……あーすいません。爆睡してました」ウトウト・・・

夕張「長旅だったししゃーないわ。それより早く降りて。バス車庫しまってくるから」チラッ・・・



   にゃーん・・・・・



一同『ありがとうございましたー』ペコッ・・・

夕張「いえいえ。明日からまた頑張ってね……私はもう寝る」トコトコ・・・

睦月「後日改めてお礼はします」ペコッ・・・

夕張「気ぃ遣わなくていいわよ。そんじゃ」チラッ・・・

長月「リーダーもありがとう」ジー・・・

名取「私は大した事してないから。それより睦月如月。今から司令室に行きます。ついてきて」クイッ・・・

如月「はいはい。帰還報告ですねー」コクッ

睦月「あいあいまむ。そんじゃ皆、先に戻ってて良いよ」ジー・・・

皐月「あーい……眠ぃ」グデェ・・・

望月「シャワー明日の朝でいいや」トコトコ・・・

菊月「右に同じだ」ムニャムニャ・・・

文月「ふみゅぅ……すぅ」Zzz...

卯月「ぴゅう……くぅ」Zzz...

三日月「あらら。誰か卯月と文月背負ってってくれませんか」ヤレヤレ・・・

弥生「……私、うーの事連れてくよ。同部屋だし」スッ・・・

長月「では文月は私が。皐月、手伝ってくれ」ヨイショ・・・

皐月「りょーかい」スッ・・・

菊月「では私は弥生を手伝おう。三日月と望月は先に戻っていてくれ」チラッ・・・

望月「あいよ。んじゃまた明日ー」トコトコ・・・

長月「おう。おやすみ」コクッ



      ゾロゾロゾロ・・・・・





長門「―――おや。おかえり諸君」テクテク・・・ピタッ・・・

長月「長門さん長良さん。ただいま帰りました」ピタッ・・・

長良「という事は名取と夕張も帰ってきたんですね。旅行如何でした?」フフッ

皐月「楽しかったよー。移動は疲れたけど」ハハハ・・・

長門「結構結構。どれ、文月くんと卯月くんを預かろう。皆も長旅でお疲れだろう」スッ・・・

弥生「……そのまま拉致っちゃダメだよ」ジトー・・・

長門「はい? そんな真似する訳なかろう。川内じゃあるまい」キョトン・・・

長良「どの口言いますか。それより名取は?」チラッ・・・

皐月「司令室行きましたよー。多分司令官に帰還報告かと」コクッ

長良「そうですか。じゃあ其方に向かいます……長門さん、変な真似しちゃダメですよ」ジトー・・・

長門「だから意味の分からん事を言うな」ヤレヤレ・・・

菊月「普段が普段だからな」ハハハ・・・

卯文月「「くぅ...すぅ」」スヤスヤ・・・

長門「何だかなぁ……あ、そういえば長月くん」チラッ・・・

長月「はい。何か」ジー・・・

長門「大淀が君を探していたよ」フム・・・

長月「大淀さんが?」キョトン・・・

皐月「長月、何かしでかしたの?」チラッ・・・

長月「身の覚えが無いな……あっ」ピタッ・・・

菊月「やはりあるのか」ジトー・・・

長月「い、いや……まさかな」タラー・・・



  カツカツカツ・・・



長門「ん? 噂をすれば何とやら」クイッ・・・

弥生「あ、ホントだ」ジー・・・


大淀「皆、おかえりなさい」スッ・・・

皐月「ただいま帰りましたー」ペコッ・・・

大淀「お疲れの所申し訳ないのだけれども、長月。ちょっと良いかしら」ジー・・・

長月「ああ。私を探していたらしいな。如何した―――」フム・・・


大淀「明日、秘書艦お願いしますね」サラッ・・・


長月「―――ん……えっ」ピタッ・・・

大淀「カレンダーを見て下さい。今、何月ですか」クイッ・・・

長月「……九月だが」ジー・・・

大淀「貴女の秘書日、いつでした?」コクッ

長月「一日だな。しかしだな、流石に今日の明日は」タラー・・・

大淀「ですが、ずれ込んでますのでお願いします。これ以上ずれると後々余計に面倒ですよ」ポリポリ・・・

長月「……、」グデェ・・・

弥生「長月。頑張れ」ハハハ

皐月「私も文月も急遽2ヵ月分やったし、そんなモンだって」アハハ・・・

長月「勘弁してくれ……第一、夏季休暇は明日までの予定だが」タラー・・・

大淀「今、何時かしら」クイッ・・・




   ヤセンー!! ヤセンヤセンヤセンヤセンヤセンヤセンヤセンヤセン・・・―――・・・センダイチャン、ウルサイッ!! ネエサン。ホカノコニ、メイワクデス・・・・・




長月「残念ながら、川内さんが一番活発な時間帯だな」ハァ・・・

大淀「そうね。深夜0時回ってるからもう『今日』で休暇終わりよ。まぁ流石に『今日』秘書艦しろとは言いませんから」ポリポリ・・・

長月「メタい事を……しかし、やらねばならんだろうな」ドヨーン・・・

大淀「心中お察ししますが、宜しくお願いしますね」コクッ

弥生「まぁまぁ。また皆で手伝うよ。多分、長門さんも手伝ってくれるから」フフフ・・・

長門「えっ、そ、そうだな……時間に余裕があれば考慮しよう」ポリポリ・・・

菊月「絶対手伝ってくれないパターンだな」クスクス・・・

長月「ハァ……ツいてない」ガクッ・・・

卯文月「「ムニャムニャ」」Zzz...


   ~ 夏の終わり ~



    ホー・・・ホー・・・・・



文月「―――……んみゃ」ノソノソ・・・

皐月・長月「「すぅ……すぅ」」Zzz...

文月「あぁ……鎮守府(おうち)、戻ってきたんだ」ヒョコッ・・・スタスタ・・・



      リー・・・リー・・・・・



文月「寒いなぁ~」ブルッ・・・


   ゲコゲコゲコゲコ・・・・・


文月「もう秋なんだねー」ボー・・・



         ザザー・・・ザザー・・・・・



文月「あっという間に、夏が終わっちゃったなぁ」フミ・・・




  わおーん・・・・・




文月「衣替えしてないや。長袖のインナー準備しなきゃねー……はぁ」コクッ・・・




      ウォーン・・・ウォーン・・・・・




文月「木の葉もみぢて落つるゆゑに、葉落ち月というふをあやまれり。されど既に……夜長月へとあらためり」ボソッ・・・




    シーン・・・シーン・・・・・




文月「秋だね。秋の気配だよ」フフフ・・・




        ホー・・・ホー・・・・・




文月「後はよろしくね…―――…長月ちゃん」フフフ・・・

長月「……、」スヤスヤ・・・



   リーン・・・リーン・・・・・




川内「―――今、文月が凄い大人な顔して超難しい事喋ってたぞ!?」ギョッ・・・

金剛「個人的には丑三つ時まで駆逐艦寮の方にアンテナ伸ばしてる川内の方に驚きデース」ヤレヤレ・・・

長門「ふんふふ~ふんふふ~ふんふーふ~ん♪」ゴロゴロ・・・

青葉「長門さん、やたらと機嫌が良いですねぇ。まーた悪い事考えてたんですか?」ジトー・・・

長門「失敬な。いやなに、役得というべきかな」フフフ・・・

川内「んだよー。何キモい事してきたんだ?」ジー・・・

長門「キモい言うなし。いやぁその……卯月ちゃんと文月ちゃんを合法的にハグハグ出来てな」ニヤニヤ・・・

金剛「What's!?」バンッ!!

長門「あー柔らかかったなぁ。あと良い匂いした。こう、心がぴょんぴょんフミフミしたよ」ウヘヘ・・・・

川内「おまっ……許されないよ」ウギギ・・・

青葉「これは通報ですねぇ」スッ・・・

長門「ざけんな。合法だと言ってるだろ。長良と大淀に聞いてみろ」フンッ

金剛「今後、駆逐艦娘と一緒にQQUMM(キャッキャうふふムッキュンムッキュン)する機会あってもナガモン誘わないネー」ジトー・・・

長門「ハァ!?」ギョッ・・・

川内「あーあー私もおチビちゃん達とイチャイチャ夜戦したいよー……あ、文月寝ちゃった」フゥ・・・

青葉「あ、そういえば文月教徒に売ってた写真の余りお二人にあげますよ。長門さんはダメです」キッパリ・・・

金剛・川内「「わーい」」ヤッホー!

長門「お願いします青葉さま私めにも一枚下さい何でもしますから」ガシッ・・・ガクガクガクガク・・・・・






  デースデースデース・・・ヤセンヤセンヤセン・・・ムネアツムネアツ・・・ワレアオバワレアオバ・・・・・






提督「―――君達」ボソッ・・・

4バカ『……えっ』ピタッ・・・

提督「いい加減、私の部屋から出ていってくれないか。何時だと思ってる」クイッ・・・ジトー・・・

4バカ『アッハイ』タラー・・・







  にゃんにゃんおー・・・・・







文月「―――……おやすみなさ~い」フミュ・・・


以上で終わりです! gdgdとお付き合いありがとうございました。

HTML化申請して、一応、すぐ次スレは建てる予定です。タイトルは……言わなくても予想出来ますよね。
遅くても9日までには投下開始したいです。

因みに、次スレにおけるお題リクエスト募集します。
>>167 と >>203 のネタは次スレで使わせてもらいます。ご了承を!

とりあえずスレ落ちるまで、適当にご意見質問感想罵倒リクエストなどなど、よろしくお願いします。







では最後に、経典から一部抜粋してお別れの言葉とします...














                 文月ちゃんは天使である



                 天使とは文月ちゃんの事である



                 したがって、文月ちゃんは天使である














                                              世に文月のあらん事を……―――




このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年07月21日 (月) 11:40:03   ID: p4lPq8EP

提督の出番が半々だってあったけど一度も出てきていない件について…

矢矧どころか他の艦娘の性格が違ってないか?根本から

2 :  SS好きの774さん   2015年02月03日 (火) 10:26:38   ID: C1q9q5Zc

うむ…文月ちゃんは天使か…まったくもってその通りなのです♪
文月ちゃんかわいいふ

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