アルミン「友達募集掲示板」(172)

──入団から三ヵ月…

アルミン「食堂の西通路に設置されていたんだ。いつからあるんだろうね。結構長いこと放置されているみたいだったけど」

エレン「なんでそんなところに設置したんだろうな。あっちには教官室しかないから訓練生はあんまり通らねぇのに」

ミカサ「教官が友達を募集しているのかも」

エレン「怖いこと言うなよ」

アルミン「自分の名前と友達になって欲しいタイプを書き込んで掲示板に貼るんだってさ」

エレン「つまり紙を見た奴が自分でタイプに当てはまると思ったら募集した奴に“私はタイプに当てはまります”って言いにいくのか?そんなの恥ずかしいだろ」

ミカサ「エレンが自分で募集すれば、エレンは恥ずかしい思いはしない。ただ待つだけ」

エレン「あーなるほど」

アルミン「訓練生は各地から集められているし、知り合いがいないっていうのも珍しくはないからね。案外いい方法なのかも」

エレン「確かに。でも最初のきっかけさえあれば友達なんて結構簡単なんだけどな」

アルミン「きっとそのきっかけがこの掲示板なんだよ」

エレン「あーなるほど」

アルミン「エレン、興味ないでしょ」クスクス

エレン「ああ。だって俺友達いるしな。ミカサとアルミン」

ミカサ「私にも必要ない」

エレン「お前は女友達を作った方がいいんじゃないか?」

ミカサ「!……いらない。私には二人がいればいい」

エレン「その考えはよくないな。よしミカサの名前で友達を募集しようぜ。その掲示板で」スタスタ

アルミン「ミカサの名前で?あ、でもミカサは成績もいいから集まりやすいかもね」

ミカサ「やめてほしい。私は本当に友達なんて……」

エレン「ちょっと楽しくなってきた。ミカサ、好きなタイプは?」

ミカサ「黒髪、同い年、シガンシナ区出身、身長が同じくらい、目的意識が高く母親似、口癖は“駆逐してやる”」ペラペラ

アルミン「」

エレン「おまっ…細けぇよ!このタイプって要は条件みたいなもんだろ?ちょっと条件削れって。ほら、ここの見本みたいにニ~三個でいいんだろ」

ミカサ「……母親似だけ削る」

エレン「そんなんじゃ友達出来ないぞ?……ちょっともう一回最初から言ってくれよ」カキカキ…

アルミン(君はそこまで言われても気づかないのか……)

エレン「これで……よしっと。ミカサ、お前友達になりたいって奴が来たら断るなよ?」

ミカサ「わかった」

アルミン「……来たらいいね」

エレン「楽しみだな。さー飯だ飯。昼飯食ったら次はなんだっけ?」

ミカサ「対人格闘。今日は私と組んで欲しい」

エレン「わかったわかった」






○○○「……」コソコソ

──対人格闘

キース「これより対人格闘訓練を開始する。いつも通り各自にて二人組みを作り、暴漢役と兵士役に分かれ訓練を開始しろ。また今日の武器は無し。素手で対処するように」

一同「ハッ!」バッ

キース「そしてもう一点、今日は特別指令がある」

キース「この中に“狩猟民族系坊主男子”はいるか!?」

ザワザワ…
ナンダッテ?

キース「どうした、聞こえなかった訳ではあるまい?貴様らの仲間で“狩猟民族系坊主男子”に当てはまる者は誰かと聞いている」ギラッ

…コニージャネ?
ムシロソイツシカイナイ…

コニー「……そんな奴いるか?」

アルミン「……教官に申し上げます!コニー・スプリンガー訓練生が妥当かと!」バッ

キース「アルミン・アルレルト、なるほど素晴らしく的確な人選だな。ではスプリンガーは今日の訓練をエレン・イェーガーと組むように」

エレン「お…っ…俺ですか!?」

キース「そうだ、恥ずかしがることはないぞ、イェーガー。友達募集掲示板に貼ったであろう?」

キース「本来であれば事前に私がタイプに合う友達候補を選出しておくのだが、今回は急な事だったのでな。このような形になった」

キース「掲示板も久しく使われていなかったが、訓練にも手を抜かない貴様の“友達が欲しい”という熱い思い、立派であると言えよう!」

ライナー「あいつ友達が欲しかったのか……」ボソッ

ベルトルト「掲示板って……エレンは自力でどうにかするタイプかと思っていたよ……」ヒソヒソ

クリスタ「でもさ、タイプって言っても狩猟民族系坊主男子って書いたんだよね?それって……」ヒソヒソ

ユミル「ほぼコニーの一本釣りだな……ブフッ!……ヒエッヒエッ」ゲラゲラ

クリスタ「わ、笑っちゃまずいよユミルったら……んふっ」クスクス

コニー「お前俺と友達になりたかったのかよ!そんなこと直接言えよな!?」

エレン「……ちがっ…俺……///」カアアアァ

アルミン(ひ、酷い……これじゃあ公開処刑だ。あのエレンが顔を真っ赤にして震えている……)ワナワナ

また来ます
淡々としたものになりますがお付き合いいただけたら幸いです

キース「おい、貴様……何を笑っている……?」ギラッ

ユミル「コニー指名料とれよ、ヒッヒッ……え?……ハ、ハッ!申し訳ありませんでした!」バッ

キース「貴様は今のこの世の中をどう思っているのだ。厳しい訓練を経て、貴様らは命を懸けて戦う兵士となるためにここにいる、そうではないのか?」

ユミル「その通りであります!」

キース「いつ誰と死に別れるかもしれない、そんな神経をすり減らす生活の中なのだ。自分が思いを寄せる者と友人になりたいと思うイェーガーの何がおかしいっ!?」

ユミル「何もおかしくありません!」

ユミル(コニーに思いを寄せるイェーガー……くっ)プルプル

ユミル(ダメだ自分で考えて自分で笑っちまう!唇を噛んで耐えろ!)プルプル

キース「なぁにをニヤニヤしているんだ貴様ーーっ!!」

ユミル「」

キース「貴様は訓練の前に営庭十周してこい!そしてイェーガーを虚仮にした報いとして、貴様もイェーガーの友達になれ!」

ユミル「」

エレン(罰ゲームみたいに言わないでぇぇ……//)カアアアァ

キース「いいか、今日三人は極力行動を共にするんだ!夕食も無論一緒にとること。もしイェーガーと“ちょっと合わないかも”と思ったら教官室まで報告に来い!」ギラッ

教官「よし、訓練を開始しろ!」フンッ

・・・・・

コニー「エレン、ちょ……やりにくいからもう少しやる気だせよ!?いつもと威勢が全然違うじゃねーか」

エレン「……おう」シュン

ミカサ「エレンの調子がおかしい……エレン」ソワソワ

アルミン(無理もない……あんな恥ずかしい思いは僕だってごめんだ)

マルコ「……」チラッ

ジャン「……くっ」クスクス

ユミル「終わった……わ、笑いながら走っちまって……腹いてぇ……」ゼエゼエ

クリスタ「エレンの事をあんなに笑うからだよ」ムー

──食堂、夕食時

クスクス
ケイジバンダッテ…

エレン「……」ワナワナ

ユミル「……」ワナワナ

コニー「あ、今日のスープは割とうめぇ」ズズッ

エレン「……はぁ、今更恥ずかしがったって仕方ねぇか。コニー、ユミル、巻き込んじまって悪かったな」

ユミル「全くだ、この死に急ぎ友達募集野郎」

エレン「おっかねぇあだ名つけんなよ。集団自殺でもさせる気か?」

コニー「気にすんなよ、友達になりゃいいだけなんだろ?ほれ」スッ

エレン「!そう言ってくれると助かるぜ。改めて言うのも変だが、よろしくな」ギュッ

ユミル「冗談じゃないね、私はクリスタがいれば十分なn……」

コニー「?じゃあ教官に報告に行ってこいよ」ズズッ

ユミル「!」

コニー「確か合わなかったら報告に行けばいいんだよな?」

エレン「ああ、俺だってユミルに無理言うつもりはねーからよ。ダメならダメで報告に行ってくれ」

ユミル「ぐ……報告に行ったらまた罰則くらうかもしれないだろ!?……仕方ねぇ、我慢してやらぁ」スッ

エレン「!おお、ありがとな!」ギュッ

コニー「なんだ、これで丸く収まったんじゃね?ってかお前なんで掲示板使ったんだ?」

エレン「募集したのは俺じゃねぇんだって!俺たちはミカサに女友達作るつもりで貼っただけなんだ」

コニー「ほー。じゃあ誰がエレンの名前を貼ったんだろうなぁ」モグモグ

ユミル「ハッ、大方てめぇと仲の悪いジャン辺りの仕業だろうよ」

ジャン「!」ギクッ

エレン「流石にジャンだってそんな子供地味た真似しないだろ」

ジャン「!」ギクギクッ

エレン「まぁいいよ、結果的には友達が増えただけだし……ユミル、お前ブロッコリー残し過ぎだろ、食えないのか?まともな野菜なんて珍しいのに」

ユミル「チッ……なんで苦手なもんに限って多く盛られんだよ」ブツブツ…

エレン「食ってやろうか?厨房の中の人達に残したのバレたら数日はあからさまに飯の量減るぜ?」

ユミル「お優しいじゃねぇか、友達だから~ってか?……くだらね」ハァ

エレン「友達だからだよ、なんかおかしいか?そりゃ自分で食うに越したことはないけどよ」

ユミル「!……じゃあ食えよこれ全部、おらおら!」

エレン「なんで食えないユミルの方が偉そうなんだよ、バカか」

コニー「ブロッコリーも食えないくせにな、バカめ」

ユミル「うるせーな。104期の三大バカに言われたくないね」

コニー「……あと一人誰だ?」

エレン「サシャだろ」

ユミル「自分が含まれてる事に異論はねぇのかよ、本当にバカだな」クスッ

コニー「うるせーなぁ!もうお前の事ブロッコルって呼ぶぞ?」

ユミル「……ならお前はブロッコニーだな」

コニー「俺の方がしっくりくるとは……お前なかなかやるな」

エレン「お前ら仲いいな」

ユミル「目ん玉腐ってんのかよ」

クリスタ「うー…っ!私も混ぜて!」ストンッ

ユミル「クリスタ~!やっぱり離れて食うのは寂しかったか?ん?」

クリスタ「だって三人ともすごく楽しそうなんだもん!」キラキラ

ユミル「え……クリスタ、そりゃないよ……ないよ、なぁ?」

クリスタ「だってユミルも笑ってたし!普段とは違って自然な笑顔って感じだったよ?」

コニー「そういや笑ってたな」

エレン「笑うのなんて普通だろ?」

クリスタ「二人はわかってない!あのね、ユミルは割と普段からあんまり……」

ユミル「さぁさぁさぁ!クリスタちゃんもう女子寮に帰りましょうね~」ソソクサ

エレン「ユミル、おやすみ。また明日な」

コニー「また明日な~ユミル」ヒラヒラ

ユミル「!……お、おやす、み」フンッ

クリスタ「私にもおやすみって言ってよぉ!もうユミル、引っ張らなくても歩けるってば!」ムー

ミカサ「エレン!食事が終わったのなら一緒に座ってもいい?」ストンッ

アルミン「ふふっ、言いながらもう座ってるじゃない。結局友達になれたの?」ストンッ

エレン「おう、ちょっと恥ずかしかったけどコニーもユミルも友達になったぜ」

コニー「相手が俺で良かったな。他の狩猟民族系坊主男子じゃこう上手くはいかなかったぜ?」

アルミン「そうそういないから結局はコニーだと思うけどね」クスクス

エレン「そういやミカサの募集はまだ貼ってあんのかな?剥がされて無きゃいいんだけど」

アルミン「そういえば……近いし寮に帰るついでに寄ってみようか」

ミカサ「だから私には友達なんて……」

エレン「結構楽しいんだからお前も付き合えよ」

ミカサ「付き合う。この世の果てまでも」

エレン「掲示板までだよ、話聞いてたか?」

・・・・・

エレン「お、あったあった。なんだよ、ミカサの紙がちゃんとあるのになんで俺だけ……ってか俺は貼ってもいないのに」

コニー「こんな所にあったのか。知らない奴の方が多そうだな」

アルミン「嫌がらせかなぁ……まぁあんまり実害はないよね、恥ずかしいだけで」

エレン「アルミンはあの恥ずかしさを知らないからそう言えるんだろ……」ズーン…

アルミン「思い出しちゃった!?ごめんごめん、そうだよね。でもまぁ次は教官もミカサの友達を紹介してくれると思うよ」

エレン「なんだっけ。黒髪……の奴な」

アルミン「ほとんど覚えてないんだね」

ミカサ「私ならそらで言える。今日友達が二人増えた人」

エレン「そんな条件いれたか?」

──…

○○ン「ちくしょう……思いの外楽しそうにしやがって!今に見てろよ……」ゴソゴソ

──翌日

キース「イェーガー、お前の積極性は他の者も見習わなければならないなっ!」

キース「連続で掲示板の利用、嬉しく思うぞ。よっぽど昨日の二人とは馬があったとみえる」

キース「希望にあった“巨人系男子”だが、これは長身の者と見ていいだろう。ベルトルト・フーバー訓練生を候補にあげよう」

キース「では立体起動の訓練にうつれ!イェーガーはフーバーと同じ班で始めるように!」

エレン「……なんでだ」ハァ…

ベルトルト(嫌なのかな……)

エレン「ベルトルト、巻き込んで悪かった。なんか俺嫌がらせされてるみたいで……」

ベルトルト「あの、嫌なら、僕は教官のところに……」

エレン「?嫌な訳ないだろ?あんまり一緒に行動することなかったけどよ、いい機会だし友達になろうぜ、その……お前が良ければ、だけど」

ベルトルト「!僕も嫌じゃないよ。よろしく、エレン」スッ

エレン「おう!」ギュッ

・・・・・

ベルトルト「……」パシュッ ヒュンッ ザンッ

エレン「……」パシュッ ヒュウンッ ザンッ

コニー「だぁーっ!」パシュッ ヒュンッ ヒュンッ ザンッ

エレン(珍しい組み合わせになったけど……こいつらの動きって面白いな)ワクワク

コニー「せぃやーっ!」パシュッ
ザンッ

コニー「うおらぁーっ!」パシュッ

・・・・・

エレン「ベルトルト、お前訓練生の中でも飛び抜けてデカいのにすごい速さで飛ぶんだな」

ベルトルト「……小回りきかない分は高さを保って視野を広くする事で余計な動きをしないようにしているんだ」


エレン「ほー。ベルトルト向きのやり方ってことだな。コニーは逆に縦横無尽って感じだけどガス消費多そうだし」

コニー「俺は手数で勝負だ!」

エレン「あと最中にうるせぇよな」

コニー「なんだと!?お前友達のくせにひでぇこと言うなよ」

エレン「友達だから言うんだろ?うるせぇよ」

コニー「そっか、気をつけるわ」

ベルトルト「……」クスッ

エレン「何笑ってんだよ。ベルトルトも友達だろ?」

ベルトルト「そうだったね」

エレン「ベルトルトってあれだな。いつもマッチョと一緒にいるときは暗い奴なのかなと思ったけどよ」

ベルトルト「周りからの僕の評価は大体が“影が薄い”だからね」

エレン「ライナーは兄貴肌だから目立つしな。でもベルトルトは暗いってより穏やかだ。こんなに背がデカいのに威圧感もないし……なんか安心するな」

ベルトルト「!……ありがとう。穏やかだなんて初めて言われたよ」


ベルトルト(ライナーとは長い付き合いだからもうこんなお互いの印象なんて話もしないけど……ちょっと新鮮だ)

コニー「お前の印象は逆さま野郎だけどな」

エレン「それ適性判断の時の見た目だろ?今まで一緒に過ごして印象更新されねぇのかよ」

コニー「……木の下に立つ人間って感じ」

エレン「ベルトルトの横にいるからだろ。直近の見た目で判断すんなって機敏な坊主め」

コニー「人を見た目で判断すんじゃねえ!合ってるけど」

ベルトルト「エレンは反抗的なネコって感じ」

エレン「えー……なんかうまい反論もでないからじゃあそれでいいか」

ライナー「なぁ、俺も話に混ぜてくれよ。何を楽しそうに話してるんだ?」

エレン「お、ベルトルトの友達が来たぞ」

ライナー「エレン、お前俺の名前ちゃんと知ってるのに酷くないか?」

コニー「二人並ぶとやけにしっくりくるな。エレンとアルミンみたいだ」

エレン「ちゃんと熱血系と頭脳派にわかれないとケンカしちゃうぞ」

ベルトルト「僕が頭脳派だよ」

ライナー「!初耳だが……」

エレン「ライナーの脳みそって筋肉にありそうだもんな」

ライナー「……筋肉は全身にあるだろうが。ちょっと怖いぞそれ」

コニー「骨折したらついでに脳損傷すんのか」ゲラゲラ

エレン「コニー!ライナーは悩んでるんだぞ、笑っちゃダメだ」

コニー「わ、悪かったよ」ショボン

ライナー「いやいや、その設定で押し通すのはやめてくれよ」

ベルトルト「ライナーの弱点はふくらはぎの筋肉」

エレン「狙え!一点集中だ!」

コニー「おう!」ゲシッ

ライナー「ベルトルトはのるな!コニーは蹴るな!エレンさっきコニーに怒ってたのは何だったんだ!?」

ワイワイ…

アニ(……楽しそう)ウロウロ

──食堂、夕食時

エレン「ベルトルトの印象穏やかって言ったけどさ、対人格闘の時はやっぱり怖いな」

コニー「リーチの長さがとんでもねぇよな」

エレン「上からぶっ潰されそうな感じがな。落ち着いてるからこっちから仕掛けないことには隙も出来ねぇし」

ベルトルト「僕にしたら急に視界から消えるコニーや、気づいたら地面に倒されてるってことがあるエレンは更に怖いけどね」

エレン「今日コニーは一緒に食わなくてもいいんじゃないか?ユミルはクリスタんとこ戻ってるし」

コニー「いきなり話変えんなよ。いいだろ一緒に食ったって」

エレン「じゃあユミルも呼ぶか。なぜか今日もブロッコリーあるから来るんじゃないか」

ベルトルト「ブロッコリーの色があんまりよくないから使い切ろうとしてるのかもね」

コニー「おーいブロッコル!こっち来いよ」

ユミル「!」

エレン「あ、あの顔は怒ってるわ」

ユミル「てめぇ……本当に呼んでんじゃねぇよ」ガタンッ

エレン「ユミル、お前はいま可愛いことをしているって自覚あるか?」

ユミル「……あ?」

ベルトルト(なんだろ……怒ってるだけじゃないのかな)

エレン「怒ってるのにちゃんとブロッコリーの入った皿もってきて席についちゃうあたりがすげー可愛い」

ユミル「!……ぐっ」

コニー「エレンの着眼点すげぇ」

エレン「食うからよこせよ、可愛いブロッコル」

ユミル「そこは私の名前を入れるところだろうが!」

エレン「そうだな、可愛いユミル」

コニー「可愛いユミル」

ベルトルト「可愛いユミル」

ユミル「ぐぁぁぁあ!」ダンダンッ

クリスタ(地団駄踏むユミル楽しそう……いいな)

ライナー(……ベルトルトが空気を読んでる)

アニ(……)ソワソワ

キリがいいので寝ます

思いの外レスがあって嬉しかった
また来ます

おはようございます
一時間ほど貼っていきます

──翌日

エレン「なぁ、もしかしてミカサの条件が厳しすぎて教官が選べないんじゃないか?」

アルミン「それはあるかも。出身まで限定しちゃったしね」

ミカサ「もう取り下げたらいい。それが一番」

エレン「だってよぉ、俺は自分で募集した訳じゃないからタイプも何もなかったけど、新しい友達って新鮮でなかなかいいもんだぞ?」

ミカサ「それはユミルと仲良くなれて嬉しいということ?」

エレン「なんでユミルだけ?コニーやベルトルトも友達になったんだぞ?」

ミカサ「昨日ユミルの事を可愛い可愛いと言っていた。流石にあれには嫉妬してしまう。アルミンも同じ気持ち」

アルミン「なんで僕まで!?急に巻き込まないでよ……」

エレン「?アルミンは普通にしてても可愛いじゃないか」

アルミン「あ……どうも///」テレ

ミカサ「私もっ!私もっ!」ワクワク

エレン「ミカサはイケメンだよな」

ミカサ「」

・・・・・

キース「エレン・イェーガー…貴様、実は私が企画し実現させたあの友達募集掲示板の救世主なのか……いやわからんな……お前たちには話していなかったはずなのに……」

アルミン(やけに頑張ると思ったらそういう……)

キース「しかし貴様にこんな趣味があるとはな……“嘔吐系男子”探すのに苦労したぞ」

エレン「……ダズ、ですか?」

キース「その通りだ。仲良くなれるといいな!」


ダズ「……」ガタガタ

エレン「ダズ、よろしくな?おい、顔色悪いけど……」

ダズ「オブハオェーー!」オロロン

エレン「うぉぉい!?医務室行くぞ医務室!」

・・・・・

アルミン「今回は流石に友達失敗かな?」

ミカサ「あの老け顔……医務室まで背負っていったエレンの優しさを踏みにじったことは許せない」ギリギリ

アルミン「……背中で更に吐いてたからね」

ユミル「おい」

アルミン「!ユミル、何か用かい?」

ユミル「……アイツはまだ帰って来ねぇのか?」

アルミン「アイツってエレンのことかな?まだだよ。背中で吐かれてたからお風呂行かされてると思う」

ユミル「……そうかよ、邪魔したな」スタスタ

ミカサ「……」ギリギリ

アルミン「ミカサ、睨まないの。それに聞かれたのはコニーとベルトルトに続き三人目じゃないか。想像の範囲内だよ」

アルミン(エレンが倒れた訳でもないのになぁ。しかもあのユミルまで。エレン、しっかり友達になってるんだね)シンミリ

エレン「よ!やっと戻れたぜ」

ミカサ「エレン!大丈夫だった?髪についたのはしっかり洗えた?見せて欲しい」

エレン「頭くらいちゃんと洗えるっつーの」

アルミン「とんだ友達募集になっちゃったね」

エレン「……そうでもないぞ」フィッ

アルミン「?なんで目を反らすの?」

エレン「あいつにはあいつのいい所があったって話だ。まぁ後で教えてやるよ」

──食堂、夕食時

ミカサ「老け顔が医務室にいるから久しぶりにエレンと食べられる。これはきっとあの男が生まれてきて良かった唯一のこと」ホクホク

アルミン「ミカサ、言い過ぎだよ……しかも生まれてこなければエレンは吐かれなかったし……ってこれもダメか」

エレン「コニーたちと食うの面白いぜ?アルミンも友達募集してみたらどうだ?」

アルミン「ぼ、僕は最初人見知りしがちだからね、きっと友達になれずに終わっちゃうよ…ははっ」

エレン「あーでもアルミンにすげー仲良い友達が出来たらちょっと寂しいかもな」

アルミン(君が言うか!?こっちはちょっと寂しいなんて感情初日から感じてるよ……)

・・・・・

○ャン「せっかく上手く離れ始めてたのに……ダズの野郎め」ゴソゴソ

──…

エレン「なんかもういっそ明日は誰が友達に紹介されるのかなーって考えるようになってくるな」

アルミン「こう毎日だと確かにね。見てる方も、さっさと呼ばれて仲良くなった方が楽しそうだって雰囲気すらあるよ」

ユミル「……おい」

エレン「うぉっ……びっくりした。こんな男子寮の近くでどうした?誰かに用事か?」

ユミル「てめぇだ。おい、こいつ一分借りるぞ」

アルミン「あ、うん、じゃあ僕は先に部屋に……」

一時間も取れなかった…
また来ます

続きいきます

──寝室

アルミン(エレンに何の用なんだろうユミル……こんな遅くにわざわざ……こ、告白かな!?)ドキドキ

エレン「よーし風呂行くか!」

アルミン「わぁっ!?え、エレンずいぶん早かったね?」

エレン「?ユミルだって一分って言ってただろ。さっさと帰ってったぞ。あー汗かき過ぎて風呂二回目とか面倒くさい」

コンコン…ガチャ

ダズ「エレン、今いいかな?」

エレン「!待ってたぜ!」ダダッ

ダズ「……」ゴソゴソ

エレン「……!……」ゴソゴソ

アルミン(?なんか二人がコソコソしてる)

エレン「……」ダキッ

アルミン(エレンがダズを抱きしめた!?一体彼らに何が……)

・・・・・

エレン「さっぱりした……じゃあ軽く柔軟でもして寝るかな」ググッ

アルミン「エレン、さっきダズは何の用だったの?……僕にも言えないことなら、別に無理には聞かないけど……」

エレン「!……デカい声出すなよ?……さっきダズからえっちな本を貰ったんだ」ヒソヒソ

アルミン「えっちな本!?そんな貴重なものをどうして……モガッ」ジタバタ

エレン「シーっ!ちょ、声デカ過ぎ……」

アルミン「ぷはぁっ、ご、ごめん……」

エレン「なんでも訓練生では俺が初めての友達らしくてな。吐いた時も嫌がらずに親切にしてくれて……ってやけに感動したらしい」ヒソヒソ

アルミン「すごくいい友達を手に入れたね、エレン」キラキラ

エレン「だろ?気に入り過ぎて汚さないように気をつかった逸品らしいぜ」ワクワク

アルミン「楽しみだね。あと……ちょっと気になったんだけどさ、エレンなんかいい香りがするんだよね」スンスン

エレン「あ、そこまで匂うか?つけすぎたかな……」

アルミン「いや、さっき僕が大声だして口を塞がれた時にふわっとね。柑橘系かな?」

エレン「これはさっきユミルがくれたんだ。吐かれた服を洗ったら少量掛けとけば気分も変わるだろってさ。それが手についたのかもな」クンクン

アルミン「ユミルが?珍しいこともあるんだね」

エレン「正確に言うとクリスタらしいがな。クリスタが持ってた香水を少し分けて貰ったんだとさ」

アルミン「そうだったんだね。なんかお風呂上がりのエレンから女の子みたいな匂いがしてドキドキしちゃったよ」

エレン「俺でドキドキとかやめてくれよ。それよりアルミンも見るだろ?」

アルミン「……え?ぼ、僕にも見せてくれるの!?」

エレン「当たり前じゃないか、俺たち親友だろ?」ニコッ

アルミン「……友達って最高だね!」ジーン

ベルトルト(エレン、僕は?僕は?)ソワソワ

ライナー(ベルトルト経由で俺も……っていうか俺はエレンと友達だよな?友達?……自信無くなってきた)

コニー「エレン次は俺な!俺!」

エレン「げっ、コニーにバレてる」

アルミン「じゃあ僕コニーの次にしようかな」クスクス

エレン「ダメだ、コニーの前にアルミンだからな!親友特権だ」

アルミン「……エレンったら」キュン

ジャン(まさかこいつと友達じゃないことを後悔する日が来ようとは……)ギリギリ

マルコ「僕もエレンと友達な気がする……」ボソッ

ジャン「!?」ガーン

──翌日

エレン「この気だるさ……しかしいい朝だな」スッキリ

アルミン「うん、そしていい夜だったね」スッキリ

コニー「しゃあっ!」スッキリ

ベルトルト「……エレン、ありがとね」スッキリ

ライナー「……この恩は必ず返す」スッキリ

マルコ「……エレンは気持ちのいい性格の男だね」スッキリ

ジャン「……くそっ」ギリギリ

──翌日

キース「満を持しての登場とも言えよう、“筋肉質男子”ことご存知ライナー・ブラウン訓練生だ」

ライナー「指名されないかもと思うとドキドキするもんだな」スッ

エレン「確かに男は筋肉質なやつ多いしなぁ。まぁよろしく頼むよ」ゲシッ

ライナー「イテッ!ふくらはぎは弱点じゃないと言っただろうが!」

アニ(……!)ワクワク

・・・・・

──対人格闘

エレン「なんだかんだ言って組むのは初めてだな」

ライナー「体格では俺に分があるが、エレンも格闘ではずいぶんと成績がいいみたいだからな。楽しみだ。よろしく頼むz……グシャッ

アニ「……混ぜてもらえるかい?」ドキドキ

エレン「なんだ!?ライナーが急に吹っ飛んで……あ、あんたがやったのか!?」

アニ「……アニ」ボソッ

エレン「え?」

アニ「“あんた”じゃない、アニって言うんだ」プイッ

エレン「!お、おう、悪かったなアニ。あまり話したことがないと名前もうろ覚えで……よろしくな!俺はエレン・イェーガーだ!」スッ

アニ「(友達握手きた!)……ふん、あんたは騒がしいから知ってるよ」ギュッ

エレン「あんたって呼ばれて名前に訂正した癖に俺はあんたって呼ばれるのか……っていうかライナーが起きねえ。アニ、さっき何をやったんだ?全然見えなかったんだが」

アニ「ライナーが寝てるんじゃあ仕方ない、早速私と……ん?いや、ふくらはぎ辺りに蹴り入れてぶっ飛ばしただけだけど?」

エレン「……大変だ!ふくらはぎはダメなんだぞ!?俺はこいつを医務室に連れて行くからな!」

アニ「え?ちょっと……」

エレン「コニー手伝え!教官、友達が瀕死なので医務室へ連れて行ってもよろしいでしょうか!?」

コニー「なんだなんだ!?」

エレン「ふくらはぎをやられた……マズいぞ!」

コニー「なんてこった……急げ!心肺停止!幽体離脱!」

ダダダダッ
キヲシッカリモテー!
コイツ オモッ!アルコウゼ…

アニ「……」ショボン

──食堂、夕食時

エレン「一時はどうなることかと思ったぜ!無事でなによりだ」

ライナー「おい、ただの気絶で大袈裟に命の心配をしてくれたおかげで俺はふくらはぎの検査までされたんだぞ?」

コニー「ただのふくらはぎなのにな」

ライナー「……わかってるなら悪のりしすぎるんじゃないぞ」

ベルトルト「僕も一緒にいいかn……ヒュッ ドサッ

アニ「邪魔するよ」ストンッ

エレン「あ?ベルトルトの声かと思ったらアニか。一緒に食うのか?」

アニ「ライナーには悪いことをしたと思ってね……ふくらはぎが弱点とは知らずすまなかったよ」ププッ

ライナー「おいおい……お前もか?そんなキャラだったか?」

エレン「脳の重要な部分がふくらはぎにあるからな、なるべく避けてやってくれよ」

ライナー「悪のりするなといったそばから真面目な顔で言うんじゃない!……はぁ、教官が友達関係にはやけに甘いから良かったものの、普段あんな事したら全員罰則だぞ」

エレン「もうやらねーよ。実際すげー冷や冷やしたし」

コニー「引っ込みがつかなかっただけだしな」

ライナー「頼むぞ本当に……」グッタリ

エレン「悪かったって。ライナーが兄貴みたいでなんか甘えちゃうんだよな」

コニー「な。体もデカいし落ち着いてるし」

ライナー「そ、そうか?なんかそう言われると悪い気はしないな……」テレ

エレン「俺一人っ子だからさ、頼れる兄貴欲しいと思ってたんだよなー」

コニー「俺も俺も!弟と妹はいるけどこれでも長男だからな」

アニ(のるべき?のるべき?)ソワソワ

ライナー「まぁそこまで言うなら多少は構わんが、せめて訓練中はやめて……」

エレン「大変だ!ベルトルトが床で気絶してるぞ!?」

コニー「まさか……これは……」

エレン「ふくらはぎだ!ちくしょう誰が……運ぶぞ!?」

コニー「兄貴、しっかりしてくれ!」

エレン「兄貴ぃー!」

ドタバタ
コイツ ナガッ!ヒキズッテイコウゼ…

ライナー「その設定は俺のじゃ……」ショボン

アニ(……乗り遅れた)ショボン

ユミル「……チッ」プイッ

クリスタ「舌打ちするくらいなら混ぜてって言えばいいのに」

ユミル「なんで私が!?ふんっ……」

クリスタ(まったく、素直じゃないんだから……)クスクス

・・・・・

ミカサ「……」ショボン

アルミン「み、ミカサ?エレンは寮に帰っちゃったみたいだけどそう落ち込まないでよ」

ミカサ「……アルミンも落ち込んでいるはず。あんなに楽しそうなエレンは久しぶりに見るから」

アルミン「僕は……!その……エレンが楽しいならそれでいい、よ」

アルミン(本当は……ちょっとだけ寂しいけどさ)

──翌日

キース「恒例となりつつあるが紹介しよう、“彼氏系男子”……」

フランツ「よろしくね」スッ

エレン「おう、よろしくな」ギュッ

──また翌日

キース「帰ってきたこの男“五分刈り系男子”…」

コニー「二回目ってありなのか?」スッ

エレン「親友にランクアップでもするのかもな」ギュッ

アルミン「エレン!?ぼ、僕も指名してよ!親友の座が怪しくなってきたよ!?」

エレン「だから俺は貼ってないってば」

──またまた翌日

キース「もはや私が紹介する意味すら不明だが“座学トップ系男子”…」

アルミン「おかしいな~僕らはすでに親友なのにねぇ?一体誰が書いたやら……ふふっ。あ、親友以上って心友になるのかなぁ?」チラッ チラッ

コニー「なんで俺を見るんだよ」

エレン「改めてよろしくな!」キラキラ

ユミル「お前自分で書いただろ」

アルミン「黙っててくれ。譲れないものは誰しもあるんだ」

・・・・・

ジャン「何故だ……羞恥刑とまで言われた伝説の掲示板を利用して、途中までは上手くミカサと死に急ぎ野郎を離すことに成功してたってのに!」ドンッ

ジャン「最近は奴の友達ライフが充実してきただけのような気がするぜ」

マルコ「まさにその通りだと思うよ……」

ジャン「しかも今日に至っては俺が仕掛けた友達タイプじゃなかったし……くそっ訳がわかんねぇ…っ!」

マルコ(あれはきっとアルミン本人が……!まさか…っ!)

マルコ「ジャン、もう掲示板で策を巡らせるのは止めたほうがいいかもしれないよ」

ジャン「なんでだよ!?これからが仕上げなんだぜ?負けてたまるか!吠え面かかせてやるぜ死に急ぎ野郎め!フッフッフ……」ニヤニヤ

マルコ(……言っても無駄、か)

──翌日

ジャン(ふふっ……もう皆の頭に友達募集は恥ずかしいなんて考えはないはず)

ジャン(今日は密着できる対人格闘があるし、得意の立体起動訓練もある……いつミカサを紹介されても大丈夫だ!)

ジャン(さあこい!俺とミカサの時代!)

キース「なんと今日はイェーガー以外の者が初めて友達募集掲示板を利用してくれた。張り切って紹介しよう」

キース「ジャン・キルシュタイン訓練生の“黒髪キレイ系”という希望により、エレン・イェーガーを選出した。仲の良い友達になれるといいな!」

エレン「」

ジャン「え……え!?」

キース「どうしたキルシュタイン?イェーガーの髪質はなかなかよいものだぞ」

ジャン「い、いえ!教官、俺は黒髪キレイ系の“女子”と友達になりたかったんです!確かにそう書いたはず……」

キース「貴様……本気で言っているのか?」ギラッ

ジャン「!?」

キース「掲示板の注意事項に書いておいたはずだ……“紹介は同性のみ”とな」

キース「書き間違えたのだろうと思って直接の追求は控えたが、貴様、女子と掲示板なんぞで知り合おうとするとは恥ずかしくないのか!?」

ジャン「」

マルコ(ぐうの音も出ないな)

キース「そしてもう一つ、貴様の罪を私は知っている」

キース「今までイェーガーの名前で友達募集をさせていたのはキルシュタイン、貴様だそうだな?」ギラッ

ジャン「な、なぜでしょう俺はそんな……」オロオロ

キース「今日の貴様の紙にあった筆跡は、これまでに見慣れるようになったイェーガーの物と思っていた紙と同じだ」ギラッ

ジャン「」

エレン「お前かよ、俺に友達紹介してたの……まぁいいけど」

キース「私はさっきまで、今日のこの日、貴様の真の思い人であるイェーガーの紹介を受ける恥ずかしさを和らげる為、イェーガーの友達実績を積み上げていたのかと好意的に解釈していたが……何やら裏がありそうだな」

コニー「嫌がらせの主はジャンだったのか」

ユミル「最初に言った通りだ。ケッ」

ベルトルト「ジャン、流石に恥ずかしいね」ヒソヒソ

フランツ「目的はたぶんミカサでしょ?」ヒソヒソ

ダズ「吐き気がするぜ」ペッ

ライナー「男の風上にもおけんな」

アニ「……恥の塊」

ジャン「」

マルコ(……もうちょっと後ろの方にいこう)コソコソ

キース「……まぁキルシュタインもこれで懲りただろう。目的はわからんがイェーガーに友達が増えたことは事実だからな。罰則は営庭二十周で勘弁してやる」

アルミン「ジャンが本当に希望した相手って実は具体的な誰かがいたのかなぁ~?」ボソッ

マルコ「!」

キース「ふむ、それもそうだな……貴様が友達にと望んだ“黒髪キレイ系”とは誰か具体的な希望する相手がいたのか?」

ジャン(い、言うしかねぇ!今を逃せば俺にチャンスはない!)

ジャン「は、はい、いました……あの、み、ミカサ・アッカーマン訓練生と是非友達になりたく『合いません』……え?」

ミカサ「私には合いません。エレ……イェーガー訓練生に嫌がらせをするような相手とは、気が合うことは有り得ません」

ジャン「」

マルコ(アルミン、君かい?)ヒソヒソ

アルミン(僕はジャンの紙に“筆跡注意”と書いただけさ)

マルコ(……君を敵に回したらダメだね)

エレン「お前なんか可哀想だな。俺が友達になってやろうか?」

ジャン「余計なお世話だぁぁぁあ!!」

キース「貴様はまだ反省が足りんようだな。罰則二倍と夕食抜きに変更してやろう」

ジャン「」

・・・・・

ジャン「ちくしょう……ゼェ……ハァ……死に急ぎ……野郎め!やっと終わっ……」グッタリ

ミカサ「……」スタスタ ピタッ

ジャン「!み、ミカサ!?なぜこんな所に一人で……俺に何か?……」ドキドキ

ミカサ「合わない」ボソッ

ジャン「!?」

ミカサ「……」クルッ スタスタ…

ジャン「」チーン




おまけ

──ジャン事件、発覚直後

ダダダダダダッ…

○○○「間に合った!」ハァハァ…
ベリッ
┌──────────┐
│アニ・レオンハート │
│          │
│タイプ       │
│黒髪・駆逐系男子  │
└──────────┘

アニ(……教官が見る前で良かった)ホッ



おしまい

進撃ss六作目になります。
正直捏造日常系で山らしい山も谷らしい谷もないssなのに、沢山レスいただけてすごく嬉しかったです。

お付き合いありがとうございました!

乙!
面白かった可愛かった

他に書いたssのタイトル良かったら教えて欲しいなー

>>156
全部ここで書いているんですが、リンクが貼れません(すみません)

一作目、エレン「対人格闘のペア変更?」
二作目、アルミン「暇だなぁ」キース「そうだね」
三作目、サシャ「一緒に走りましょうよ!」
四作目、エレン「爺さんの書庫?」
五作目、ミカサ「胸が苦しい」
以上です

自分で言うのも変ですが四作目の爺さんssは結構変態鬱エンドなので人を選びます。
キチ系が苦手なら避けてください。

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