海未(21)「今夜20時から。打ち上げ会場は…この店ですか」 (59)


・ひたすらお酒を飲み続けてるだけのSSです。打ち上げ気分をわけてもらうだけの雰囲気SSです。

・全員二十歳以上です。
・ゆるゆるでやっていこうと思います。多分特になにもないです。
・二期最終話の具体的なネタはないです。意識はしてますが気分だけです。

・(となりの座敷からなんか聞こえてきたな……)くらいのコンセプトです。お酒を片手に幽体離脱気分でどうぞ。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1404215107


――となりの座敷から聞こえてくる声――


穂乃果『かんぱーい!』ガチン!

海未『お疲れ様でした!』カチャン!

ことり『やりとげたねっ!』コチッ

凛『走りぬいたにゃー!』ガチャン!

花陽『夜はまだまだこれからですっ!』カチャッ!

希『めでたいなぁ!』カシャン!

にこ『ハッピーエンドね!』カチン!

真姫『みんなは飲み過ぎに注意しなさいよっ!』カチッ…


――たたみの上――


海未「…………」ゴクゴクゴク…

海未「……ふぅ」グイッ!


穂乃果「うわ、海未ちゃんのうわばみっ!」

花陽「梅酒はそうやって呑むものじゃないですよぉ……」コクコク…


凛「かよちんが飲んでるのはなに?」

花陽「八海山。新潟……山田錦だよ」ウットリ

花陽「凛ちゃんは……」チラッ


凛「――凛はカルーアミルクだけど?」ジュー

花陽「…………」チラッ

ことり「――ことりはブルーベリーヨーグルトだよぉ?」チュー

花陽「…………」



花陽「…………」コクコク…

海未「おや、八海山ですか。では私もそれにしましょう」スミマセーン!

花陽「……海未ちゃん、一緒に呑も?」コソコソ

海未「え?」


――


穂乃果「穂乃果ね、最近すごい発見したの!」ゴクゴク

海未「なんですか?」

穂乃果「――あんこは、ウイスキーと合うっ!」


オマタセシマシタ!


海未「あ、どうも」


トクトク…


海未「さ、花陽。もう一度乾杯しましょう」ニコッ

花陽「えっ!? ありがとう……さすが海未ちゃんだね///」コチン

海未「そうですか?」コチン


穂乃果「ちょっと海未ちゃん、聞いてるのっ!?」


穂乃果「穂乃果が発見したのっ! あんことウイスキー!」

海未「聞いたことありますよ。グレンリベットウイスキーの偉い人が来日した際、あんこを持ち帰ったとか……」

花陽「Theをつけないと……ザ・グレンリベット蒸留所。スコットランド政府公認第一号の蒸留所」コクコク

海未「そうなんですか?」

花陽「グレンリベットはただの地名みたいなものだから、一時期みんなザ・グレンリベットの人気にあやかって……」クドクド


海未「はぁ……私は量を飲むのでブラックニッカでも不満は……」

花陽「クリアブレンドの話ならちゃんとブラックニッカ・クリアって言って下さいっ! それにニッカに失礼ですぅ!」バン!

海未「……すみません」ヒキッ


ことり「かよちゃん、なんか熱くなってるね」チュー

凛「お酒が入るといつもああだにゃー」ジュゴー…ズルズル…


――


にこ「それで、絵里はどうしたのよ」モシャモシャ

真姫「ウォッカ飲んで急性アルコール中毒になってトイレで死んだわ」

希「まーた死んでしまったのか……もうみんな葬式とか行ってないよな?」モグモグ

にこ「行くわけ無いでしょ。希くらいよ、3回も行ったの」


バンッ!


絵里「――なんでみんな最近私の葬式に来てくれないのよっ!」


にこ「あ、もう生き返ったのね。ゲロくさいわ。寄らないで」シッシッ

真姫「今日が絵里の新しい誕生日になるのかしら?」

にこ「それだとお酒が飲めないじゃないの」モシャモシャ

真姫「ウォッカのショットグラスひとつで死ぬって医学的にどう解釈すべきなの……」

にこ「画鋲踏んで死ぬようなやつにマジで悩んでどうすんのよ」モシャモシャ


絵里「――ねえっ! この前参列したの亜里沙だけよっ!?」


希「どこの世界に故人が喪主をつとめる葬式があるんよ……生前葬かっての」モグモグ

にこ「故人挨拶ってギャグか何かかしら、あれ」モシャモシャ

希「うちな、これでも多目に見とったほうよ?」モグモグ

にこ「でも四十九日の間に二回葬式したときはキレてたわね」モシャモシャ

希「宗教なめんな……」モグモグ


絵里「……あら? 真姫、その赤ワイン美味しそうね。血みたいな色」

真姫「こんなマズイの初めて飲んだんだけど……変な色」クイッ

にこ「一番高いの頼んでたじゃないの! それ飲み放題除外メニューなんだけど!?」ムカッ!



希「うちはこうなるのわかってたけどな……なんでボトルで頼んだん」モグモグ

真姫「え? コルク抜いたら酸化するんでしょ?」

希「うちは真姫ちゃんちで空輸ボジョレーをデキャンタとともに出されたことあるけどな。あれもギャグか、そうか」



絵里「真姫が飲まないなら私がもらうわ――すみません、グラスをもうひとつ!」

カシコマリマシター!

真姫「……いい? ゆっくり飲むのよ? あともうウォッカはだめ。それから……」クドクド

絵里「わかってるわぁ」


――


凛「あ、凛はテキーラショットふたつ! ホワイトとゴールド!」ビシッ

花陽(めちゃくちゃだなぁ……いや、まずカルーアミルク、ある意味セオリー通りか)コクコク


ことり「凛ちゃんいろんなの飲むんだねぇ」チュー

凛「このまえテキーラと日本酒を混ぜたらかよちんにぶっとばされた……」ガタガタ




にこ「にこがみんなの唐揚げにレモンかけてあげるにこ☆」プシュッ



希「あっ……」

絵里「あっ……」

ことり「あっ……」

海未「あっ……」

穂乃果「あっ……」



花陽「」ガタッ!

凛「かよちん抑えてっ!」バッ



真姫「?」モクモク


――――――――

――――


凛「……真姫ちゃんがもう一皿頼んでくれたし、ね?」ドウドウ

花陽「そういう問題じゃないの……フーッ!……これはそういう問題じゃ……」プルプル


――


にこ「なんでよっ! コースなのにひとりで冷やしトマトを注文し続けてる真姫ちゃんのほうがおかしいでしょっ!?」ムカッ!

にこ「だいたいトマトまる一個切っただけでなんで税抜き400円もするのよ!? まだきゅうりの一本漬けのほうが理解できるわ!」


真姫「トマトひとつってそんなに安かったのね」モグモグ

にこ「」ヒクッ




穂乃果「オーダー来たよっ! 穂乃果はキリンさん!」

ことり「ことりはピーチティーかなぁ」チュー

海未「あ、魔王あるんですね……これをひとつ」



穂乃果「魔王? 強そうだね。キリンさんとどっちが強いの?(戦闘力的に)」モグモグ

海未「魔王でしょうね(度数的に)」

穂乃果「グラスに書いてあるキリンさん、首長くないもんね」モグモグ

海未「いや、あの、それはですね……」



ことり「ピーチティー……///」モグモグ


――


絵里「ねぇ希、お神酒ってなんであんなにまずいのかしら。日本の神様は怒らないの?」

希「え……なんの話やろ。お屠蘇のことかな。正月に飲んだんやろ?」モグモグ

絵里「おとそ? そう、正月よ。……おいしいわね、この赤ワイン」クイッ

希「最近は屠蘇散をいれない形だけのものも多いらしいけどなあ」モグモグ

絵里「あれはおとそって言うのね。どういう意味があるのかしら」

希「諸説あるんやけど、死者も蘇るとか、いろいろな……」

絵里「じゃあ私にぴったりだったのね」クイッ



希「――いやいやいやそもそも葬式したのに正月祝ったのぉおおお!?」ガタッ!

絵里「そういえば希から年賀状こなかったわね。寂しかったなぁ」ワインクルクル


希「なんで忌中の家に……弔った相手に年賀状出さなならんの……!?」プルプル


絵里「忌中ってなにかしら」クイッ

希「香典返してくれへんかな……3回分……」プルプル

絵里「希って結構そういうことにうるさいわよね」クルクル


――


穂乃果「料理きたね。フライドポテト盛り合わせと、揚げ春巻きと……」

ことり「あげものばっかりだなぁ。ウーロン茶にすればよかったかも///」プワプワ…

凛「あ、レモンは凛がもらうね。テキーラにライムついてこないとか頭おかしいよ」バクバク



海未「花陽、それは?」グビグビ

花陽「和の月……茨城県、月の井酒造。有機栽培米でつくった純米酒。甘くなく、辛くなく、透明で……」クイッ

海未「花陽は先程から食べていませんね」グビグビ

花陽「お酒の味によるけど、呑んでるときはあまり……これは特にそうかもしれないです///」クイッ

海未「普段はどんなものを肴にするんですか? やはり白米ですか? なーんて……」グビグビグビ…



花陽「……月とか、雨とか」ウットリ

海未「」ピタッ



花陽「海未ちゃんは?」

海未「」ビクッ!

花陽「なにを肴にするの?」

海未「……乾き物でしょうか。さきいかとか、ナッツとか」

花陽「そうですか……」クイッ



海未「――あのときの桜……本当に綺麗でしたね」グビッ

花陽「そうだね……懐かしいよ」ウットリ…

海未「青春でしたね…………」グビッ

花陽「あの頃は若かったね……音ノ木坂の、風に舞う桜の花びらが本当に綺麗で……」ジワッ…

海未「…………」グビッ

花陽「『これで終わりなのかな』って思ったら……まるで綺麗な思い出とともにすべてが風で舞っていくみたいで……」ウルウル

海未「……まだまだこれから、なのでしょう?」ニコッ



オーダーオウカガイシマース!


花陽「……海未ちゃん、桜といえば?」クイッ

海未「黄桜でしょうか? 黄桜酒造の」

花陽「これにしなよ……四季桜。宇都宮酒造。日本航空国際線ファーストクラス採用」

海未「ではそれをひとつ」

花陽「私は亀の翁を……」

海未「……花陽は新潟が好きなんですか?」


――


真姫「どうしようかしら。にこちゃん、おすすめある?」

にこ「え、いちごミルクかな……///」

希「……ブラッディ・マリーあります?」


ゴザイマスヨー?


希「じゃあ真姫ちゃんはそれにしとき。料理的にうちはスーパードライでいいかな」

絵里「エリチカもブラッディ・マリー飲みたい……エリチカもブラッディ……」ボソッ


希「あとお冷ひとつ。えりちの分な」

絵里「むー……」プクゥ!


真姫「エリーがふくれてる……まるで風船みたい」


――


穂乃果「海未ちゃんはお酒強いよね」

ことり「うらやましいなぁ///」トローン

海未「それ、よく言われますけどあまりいいものではありませんよ」グビグビ

穂乃果「なんで?」

海未「飲み放題ならよいのですが、家で飲むときに困るんです」

ことり「家にひげおじさんのでっかいボトルがたくさんあるよねぇ///」

海未「それはブラックニッカ――」チラッ

花陽「……」

海未「――の、クリアですっ! ブラックニッカ・クリアのボトルです、はい」ビクッ!

ことり「よくあんなにつよいのたくさんのめるなぁ。どんな肝臓してるんだろう?///」

穂乃果「独自の進化を遂げた海未ちゃんの肝臓」

海未「ところでことりはなぜピーチティーで顔を赤くしているのでしょうか」

ことり「なんか場に酔っちゃってぇ……///」トローン

凛「あ、それ凛もわかる」グイッ!

ことり「凛ちゃぁん、それテキーラなんはいめぇ……?///」

凛「文句言ったら頭下げてライムくれたからこれはただの飲み直しだよ」グイッ


――


真姫「おいしい……!」キラキラ

希「それはよかったなぁ」モグモグ

真姫「綺麗な赤色で、にこちゃんの瞳みたい」キラキラ

希「え? さっきの赤ワインと感想が違すぎない?」

絵里「私に一口くれないかしら……ねぇ、一口でいいのよ……」

真姫(にこちゃんの瞳……)

希「はい、えりちはこれ飲んでな」スッ

絵里「ただのお水じゃない……」クピクピ


絵里(なんだか希が冷たいわ……怒ってるのかな)シュン

真姫(希は気がきくわね……女神かしら?///)クピクピ



にこ「いちごミルクのほうがかわいいじゃない! ねっ、かわいいでしょ?」チュー

絵里「ねぇ、にこ知ってる? コチニール色素の原料ってね……」キリッ

にこ「」ビクッ!

希「えりちは黙っとき」


絵里(かしこいアピールをしようとしただけなのに……やっぱ怒ってる)シュン

にこ(希のおかげで助かったわ……希が女神に見える)ドキドキ


真姫「にこちゃんどうかした?///」ポヤポヤ


絵里「お水飲んでるのに酔いが回ってきた……もっと肝臓が強くなりたいわ」クピクピ

希「肝臓より先に強くするべきところがあるやろ。足の裏とかな」ゴクゴク

絵里「海未が足ツボマッサージしてくれるって言ったときはひどい目に合ったわ」クピクピ

希「海未ちゃんの、無自覚で弱点攻撃をくりだす才能はなんなんやろなあ」モグモグ


真姫「これおいしいわよ、にこちゃんも飲む?///」ポヤポヤ

にこ「えっ……///」

にこ(これって間接……///)


絵里「ブラッディちょうだい! エリチカにブラッディちょうだい!」バタバタ!

にこ「あんたは引っ込んでなさい!///」キーッ!


希「えりちの血の色に対する執着もなんなんやろなあ。血に飢えてるんかなあ」モグモグ


――


ことり「ねぇ凛ちゃん知ってたぁ……?///」ポヤーン

凛「なに?」ガブガブ

ことり「『ミナリンスキー』ってねぇ……///」プワプワ…

凛「ん?」バクバク

ことり「『南ことりは凛ちゃんが好きです』って意味なんだよぉ……?///」トローン

凛「……えっ…!!///」ボッ



穂乃果「まーた酔ったことりちゃんがテキトーなこと言ってるよ」ゴクゴク

海未「酔ったことりは猛禽類ですからね」グビグビ



花陽「――嘘つかないでくだひゃいっ!///」バンッ!


ことり「本当だよぉぉぉ///」サワサワ

凛「ひゃっ……///」ビクン

ことり「ふわあああああ凛ちゃんかわいぃぃぃよぉおおおお!///」サワサワサワサワ

凛「やっ、やめっ……!///」ウルウル


花陽「なにやってるんれふかっ!///」バンバンッ!


海未(花陽もお酒に強いというわけではないのですね……)グビグビ

海未(……少し期待していたのですが)グビグビグビグビ

海未(やはり同じペースで飲める相手がいないというのは寂しいものですね……)グビグビ

海未(……絵里は一番先に倒れましたし、二度とロシアンネタを口にしないで欲しいくらいです)グビグビ



穂乃果「海未ちゃんって酔うとペース加速するよね///」



海未(私の次に強いのは凛、それか希……)グビグビグビグビ

海未(……いや、凛は飲むのがはやいですが酔ってますよね、あれは)チラッ

海未(希は度数の強いものこそ飲んでいませんが、顔色は変わっていません)チラッ

海未(何故か真っ赤になっている、にこと真姫とは対照的です)グビグビ

海未(おそらく私、希、凛、穂乃果、花陽の順……)グビグビグビグビ

海未(あとはにこ、真姫、ことり、最下位が絵里でしょうか)グビグビグビグビッ!



穂乃果「海未ちゃんあの……それ穂乃果のキリンさん……///」


――


希(……なんか海未ちゃんから品定めするような視線を感じるなあ)ゴクゴク

希「生存競争に身をおく者の本能なんやろか。強さの秘訣というか」ボソッ



真姫「――にこちゃん! たばこ吸ったことあるってどういうこと!?」キーッ!

にこ「一本だけよっ! スキャンダルに憧れてたのよっ!!」ガーッ!


希「なーにがスキャンダラスなことあるんやろか……」ゴクゴク


真姫「どんなの吸ったのよっ!! 会社潰してやるわっ!!」キーッ!

にこ「一番安かったゴールデンなんとかってやつよっ!! すっごく不味かったわよっ!!」ガーッ!

真姫「にこちゃんが死んじゃったら私どうしたらいいのよっ!?」ポロポロ

にこ「私が真姫ちゃんより先に死ぬわけないでしょぉっ!?」ポロポロ

真姫「にこちゃん……///」ギュッ!

にこ「真姫ちゃん……///」ギュッ!



希「酔いに任せてすごいことになってるなあ……」モグモグ

絵里「あ、リー&ペリンズソースの味がするのね///」コクコク

希「えりちは火事場泥棒よろしくブラッディ・マリー飲んどるし……って舌ええなぁ? 敏感なんか!」


絵里「……希って大麻吸ったことあるのかしら」

希「え? 何をいきなり言い出すん? 飲み過ぎかな?」

絵里「だって日本の神社って大麻の栽培所なんでしょ」

希「すごい偏見やけど……根も葉もない嘘と言い切れんとこが悔しいな」


絵里「……ロシアでは血に飢えるドラッグが流行っているらしいわ」チラッ

希「…………」

絵里「クロノタイム……? とかいったかしら……?///」チラッチラッ

希「…………」


希「……かしこいえりちは手を出したらあかんよ」ギュッ…

絵里「もう……/// あたりまえじゃない……///」スリスリ

希(ん? もしかしてうち、なんか誘導されたん?)

絵里(希の腕の中、あたたかい……///)スリスリ

希(まあいいか……)ギュウッ…


――


凛「はーっ……/// はーっ……///」ヒクヒク…

ことり「次はかよちゃんの番だねぇ? さぁテーブルのこっち側までおいでぇ?///」トローン

花陽「はっ、はいぃっ……!///」ドキドキ

ことり「ふわああああいただきまぁぁああす!///」ガバッ!



穂乃果「なんかみんなすごいことに……」ドキドキ

穂乃果(あとは穂乃果と海未ちゃんだけ……っ///)チラッ


海未「――すみません、ウイスキーをここからここまで……ええ、彼女たちのグラスはもう……」


カシコマリマシター!


穂乃果「…………」

穂乃果「海未ちゃんはさ、穂乃果とお酒、どっちが好きなのかな?」イジイジ

海未「なにか言いましたか?」グビグビ


穂乃果「むぅ……穂乃果は寝るよ……冷たいテーブルの上で……」

海未「それなら私の肩を貸しましょう」グビグビ

穂乃果「…………」

穂乃果「……///」トン…


穂乃果(もう……///)ギュッ…

穂乃果(…………///)スリスリ

穂乃果(ねぇ海未ちゃん……こうするのひさしぶりだね……///)スンスン


――――――――

――――――――――――



花陽「……むにゃ……ことりちゃん……はげし……///」zzz

ことり「かよちゃん……きもちぃ……///」zzz

凛「……なんで……りんと……の……あいだに……///」zzz




海未「焼酎制覇したら少し酔ってきましたね……」グビグビグビグビ


海未「しばらくワインで休憩しておきましょう」スミマセーン!
 穂乃果「くー……くー……///」zzz


海未「えーと、次はここからここまでを……」スッスッ

カシコマリマシター!


――


にこ「まきちゃん……むにゃ……///」zzz

真姫「……にこちゃん……むにゃ///」zzz



絵里「くー……むぐ……///」zzz

希「あーもう、よだれたらして」フキフキ

絵里「――にゃあ……///」zzz

希「どんな夢見とるんやろなあ」ナデナデ


――――――――

――――――――――――


海未「――あの、希」


希「なんやろ海未ちゃん」


海未「一緒に飲みませんか?」


希「お互い子供がいるから、このままでいいんちゃう?」クイッ
 絵里「……みゃー……にゃー……///」zzz


海未「それもそうですね」グビグビ
 穂乃果「うみひゃん……うみひゃん……///」zzz


 絵里「みゃー……」zzz
希「無防備な寝顔やね。突っついたら壊れそうや」クスッ



海未「……何故絵里は、たまたま落ちていた画鋲を踏んだだけで死んでしまうのでしょうか」グビグビ


希「また急な話題転換やな。前世というか……昔のえりちのこと覚えとる?」


海未「え?」


希「μ'sに入る前、音ノ木坂の生徒会長で、廃校と孤軍奮闘して、理事長と対立してて……とにかくツンツンしてた頃の」


海未「ありましたね、そんなことも。本当に忘れ去られた大昔のことのように感じますが」グビグビ


希「意地っ張りで……繊細で……攻撃的で……『認めてくださいっ!』って大人の前で真剣にわめいて……」


海未「懐かしいですねぇ」グビグビ


希「うちはあの頃のえりちを見るたびにな、『針を刺せば割れそうな風船みたいやな』って思っとった」


海未「言われてみれば、いつか破裂しそうな危うさを抱えているイメージはあったかもしれません」グビグビ


希「防御がもろそうというか、刺し違えてでも目的を果たそうとする苛烈なアタッカータイプというか」


海未「その例えはいつもながらよくわかりませんが……」グビグビグビグビ


希「そんでな。足の裏って刺激に弱いところ、つまり弱点やろ?」


海未「弱点……足の裏もときにはそういう言い方がされますね」グビグビグビグビ


希「だから、そこに針が刺さればとうぜん破裂するやろ。そりゃそうやろ」


海未「……いつもながらの謎理論ですね……そもそも私は画鋲なんて踏んだことありませんよ」グビグビ
 穂乃果「ふみゅ……んぐ……///」zzz


希「くつに入れられた画鋲ってのは、もともとは不特定多数からの嫉妬とか悪意の象徴なんやろうけど」


海未「たまたま落ちていた画鋲を踏むというのはどう考えても不運な事故ですよね」グビグビ


希「そう。昔のえりちはな……生徒会長の任期中に翌年の廃校が決定したり、奮闘の過程でアルパカに襲われたり……」


海未「……なかなか不運な気がしてきました」グビグビ


希「被害者体質とか、もらい事故とか、巻き込まれ体質……そういうのも、えりちにどうしてもつきまとうイメージのひとつかな」


海未「なんというか――」グビグビ
 穂乃果「…………がびょうふんでしんじゃうえりちゃんかわいい……///」ムニャムニャ

海未「――絵里と心ゆくまで飲み明かせないのが、少し残念ですね」グビグビグビグビッ!


希「いやいやいや海未ちゃんと飲み明かせるひとなんていないやろ」


――――――――

――――――――――――


海未「スピリタスはさすがにピリッときますね……」ピリッ!

海未「ウォッカで割りましょう……あ、スピリタスもウォッカでしたか」グルグル


  希「『ウォッカで割る』ってフレーズ、うちの聞き間違いかな……?」


海未「ふむ……」グビグビグビグビ

海未「いけますねこれ……」グイッ!


穂乃果「……ん……うみひゃぁん……///」zzz


海未「こっちもなかなか……」グビグビグビグビ


海未「次はここからここまでを頼みましょう……」グビグビグビグビッ!


  希「まだ飲むんか……」


――――――――――――

――――――――



海未「――そこそこ飲めましたね」フゥ

希「あれでそこそこぉおおお!?」


ことり「ことりはふらふらだよぉ///」フラフラ

海未「つかまっていいですよ?」ガシ

ことり「……///」ギュ…

花陽「ことり様ぁ……///」ギュ…

海未「流石に二人は重いのですが……」



穂乃果「お会計は、えーとひとりあたり――」



真姫「いいわよこれくらい私が出しとくわ。カードでいいかしら?」スッ

カードオアズカリシマス!

真姫「あ、一回でね」

にこ「カードが黒い……っ!? やだ素敵……っ///」ドキドキ



穂乃果「あれ、絵里ちゃんは……?」キョロキョロ



凛「大変! 絵里ちゃんがくつを履き替えるときたまたま落ちてた画鋲踏んで死んだにゃ!」

希「ああもぉ少し目を離した隙にぃいいいい!!」


おわり

乙乙

海未ちゃんは一瞬かよちんに告白されたと思ったのかな


     ――だいたいの席順――


     「穂乃果はここだよねっ?」
           ――
「ことりはここかなぁ」  「私は、ここでしょうか」
「凛はここかな?」   「花陽はここでしょうか」
           ――
「にこはここかしら」   「うちはここかしら?」
「私はここかしら…」  「私は、ここかしら?」
           ――



「幽体離脱気分でどうぞ」=「最終回を終えて魂の抜け殻になった人向け」くらいの意味です。
直後の話はどう考えても無理だったので、5年後に……


※出入り口は図で言うと絵里の右下

穂乃果→知ってか知らずか、上座
海未→当然のごとく隣をキープ
ことり→トライアングルを意識、酔って隣の凛に襲いかかる
花陽→対面のカルーア&ブルーベリー組を見て前を見ないことにした
にこ→中央に座ったばかりにいらんアピールをしてしまう
真姫→ちゃっかりいい席、出入口の反対側で人の通りも少ない
希→ここに陣取ったのはあとからやってくる絵里のため
絵里→トイレから戻り、出入口目の前の空いた席へ


>>44

1、何でも飲む海未はカルーア&ブルーベリーを見ても何も思わないので、花陽がなぜコソコソするのか分からない。
2、しかし分からないなりに、少し気落ちしてる花陽に対し、同じ銘柄でふたりきりで乾杯をしてあげる。
3、これを無自覚のうちでこなす。新潟の日本酒が好きな花陽は相当嬉しかったが、海未はそこまでは分からない。

希の「海未ちゃんの、無自覚で弱点攻撃をくりだす才能はなんなんやろなあ」という発言と併せてどうぞ。

面白かった、他にも書いてるなら読んでみたい


今回の生存競争

死亡………絵里
脱落………凛、花陽、ことり、にこ、真姫、穂乃果
不戦敗……希
勝者………海未
決め手……独自の進化を遂げた肝臓

今回はわかりやすかったと思います。


生存競争と独自の進化の過程


(番外E・紀元前)穂乃果「100万回生きたエリーチカ」
勝者=絵里   生存競争の基本=学習する  成績=99万9999敗と1勝


(本編U・高2)ことり「穂乃果ハートな海未ボディ」
敗者=穂乃果  生存競争の基本=弱点攻撃  決め手=独自の進化を遂げた髪の毛


(本編K・高2)穂乃果「海未ハートなことりボディ」
敗者=ことり  生存競争の基本=殻にこもる 決め手=独自の進化を遂げた血

最終回おわって幽体離脱状態から戻ってこれない人も少なからずいるのではないでしょうか……

>>49
幽体離脱により本編のほうをたたむ覇気がなくなったのでまとめました

依頼出してきます

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