父「今日からこの人が新しいお母さんだ」 (102)

それは男がまだ小学2年生の時の出来事だった。

男「え?」

義母「よろしくね、男君」

男「よ、よろしくお願いします」

義母「ちゃんと挨拶出来て偉いね」

父「ちゃんと、お母さんて呼ぶんだぞ」

男「う、うん…」

―翌日、放課後

男「ただいまー!友君の家いってきまーす!」

義母「宿題は?」

男「帰ってきたらやる!」

義母「バカなこと言ってないでさっさとやりなさい」

男「え…?で、でも約束…」

義母「…!」バシッ

男「え…?」

義母「早くやりなさい、終わるまで外出禁止」

男「終わりました」

義母「…どれ」

義母「…この漢字、ここはねないとダメ」

義母「こっちは角が丸い」

義母「全部消してやり直しなさい」

男「えっ…」

男「あ、あの…さきに遊びに…」

義母「終わるまで外に出るなって言ったでしょ」

男「はい…」

―午後6時半

父「ただいまー」

義母「おかえりなさい」ニコッ

父「腹減ったな、晩飯は?」

義母「できてるわよ、どうぞ」

男「…」

義母「男君、どうしたの?」ニコニコ

父「まだ緊張してるんだな、はっはっは」

義母「さ、一緒に食べよう?」

男「は、はい…」

―翌日、小学校

男「友君、昨日はごめん…」

友「なんかあったのか?」

男「その…実は…」



友「そうだったのか、新しい母ちゃんか…」

男「うん…凄く怖くて」

友「よし!俺がお前んちに呼びに行ってやるよ!それなら新しい母ちゃんもお前のこと外に出してくれるって!」

男「友君…」

―放課後

男「あ、友君!さっきのことなんだけど、今日は宿題がないから大丈夫だよ!すぐ行くね!」

友「そうか!よし、俺んちでゲームだ!待ってるぜ!」

男「うん!」

―家

男「ただいまー!友君の家いってきます!」

義母「待ちなさい、宿題は?」

男「きょ、今日はないので…」

義母「じゃあ予習しなさい」

男「えっ、でも、約束が…」

義母「口答えするの?」

男「…ぼ、僕は友君との約束があるんだ」

男「…だ、だから遊びに行きます!」

義母「待ちなさい!!」

男「…っ!」ガチャッ バタン

―友の家

友「おっしゃー!今日もだいぶ進んだな、またやろうぜー!」

男「うん!またね、おじゃましました!」

友「おう!」

―帰宅

男「…」ガチャッ

ガコンッ

男「えっ!?」

男「な、なんでチェーンロック…」

義母「あら、帰ってきたの」

男「あ、開けてよ!」

義母「遊びたいならいつまでも外にいなさい」

義母「今日はお父さんね、お仕事忙しいから会社に泊まるらしいの」

男「…っ!」

義母「どこへでも行っていいわよ」

義母「勉強しない馬鹿な子なんていらないから」

男「…します」

義母「なに?」

男「勉強…します」

男「だから、家に入れてください!」

義母「…今日は晩御飯抜き、夜11時まで勉強しなさい」

男「そ、そんな…」

―午後11時

男「…うとうと」

バシンッ

男「ぎゃあ!!」

義母「終ったの?」

男「は、はい…」

義母「そう、じゃあ早くお風呂入って寝なさい」

男「はい…」

そして、父に知られぬまま歳月は過ぎ
男は中学生にあがった。

―――中学校、入学式後

父「入学式は疲れたか?」

男「ううん、これから楽しみだよ」

父「はっはっは、そうだこれから4人でご飯食べに行こう」

男「あ、俺は…いいや、友達と遊ぶ約束しちゃったから」

父「そうか?妹の子守で母さんこれなかったし、お前のこと祝いたいって言ってたぞ」

男「…いいから!行くなら俺抜きで行けよ!」

父「ど、どうしたんだお前…」

男「…ごめん、ちょっと疲れてるのかもしんない」

―夜、男の家

男「…ただいま」

男「…皆は外食か」

晩御飯はチンして食べてね♪
母より

男「何が…母だ」

妹が産まれたことにより、義母から男への嫌がらせはエスカレートしていった

男「…ゲームやろ」

―それから2年後

妹「おにーちゃん」

男「ん?どうしたー?」

義母「この子、遊びに連れてってやって」

男「え?何で俺が」

義母「口答えするの?」

男「いい加減に…してくださいよ」

義母「なに?」

男「あんたは俺の母親でもなんでもない、本当の母さんはもう死んだんだ!」

男「偽物のくせに俺に指図するな!!!!」

義母「…そう」

男「妹の子守くらい自分でやれよ、俺と違って本当の子供だろ!!」

義母「わかったわ、出て行きなさい」

男「え…?」

義母「出て行きなさい」

男「なっ…」

義母「赤の他人のあなたを家に置いておく義理はないわ」

男「家だって親父のもんだ」

義母「だから?」

男「…わかりました。荷物をまとめて今夜中に出ていきます。」

男「出て行ってやるよ、こんな家」

義母「そう、お好きにどうぞ」ニッコリ



義母「待ちなさい」

男「え?」

義母「鍵持ってる?」

男「…」

義母「渡しなさい、もう必要ないでしょ」

男「いらねえよこんなもん!」ブンッ

義母「きゃっ!あんた…怪我したらどうすんの!」

男「…知るかよ」

バタン

男「…金は」

男「…2万円、か」

男「こりゃホームレス決定だな」

男「2万円で…行けるところまで行こう」

―――

男「拘束バス…は、ダメか…親の同意がいるな」

男「…電車だな」

―――

車内アナウンス「次は~○○駅、○○駅」

男「…だいぶ遠くまで来たなぁ、交通費で全額使うわけにいかないしここいらで降りよう」

プシュー ガコン

男「どこなんだろ、海近いな…」

男「行ってみよう」

ザザーン ザザーン…

男「…俺、何で産まれたんだろ」

男「あはは…」

男「こんな人生なら最初から無い方がよかったな…」

男「ははは…はは…」

女「君、さっきから何ブツブツ言ってるの?頭おかしい人?」

男「えっ!?」

女「このへんの人じゃないよね、見たこと無いし」

男「見たことないって…そりゃ人なんてたくさんいますし」

女「このへんの人って皆、顔見知りなんだよ」

男「えっ…?」

女「田舎だからね、あ、ところで何やってたの?」

男「あ、いや…」

女「もしかして自殺とか?」

男「…それもいいかもしれませんね」

女「冗談でも、そんなこと言ったらダメだよ」

男「え…」

女「良かったらうち来る?」

男「それは、悪いです」

女「家出少年でしょ君」

男「うっ…」

女「荷物多いけど旅行って感じじゃないし」

女「お礼なら食器洗いとかでいいからさ」

男「…」

女「ご飯、奢ったげるよ」

―女の家

男「お、お邪魔します」

女「私しかいないから遠慮しないでいーよ」

女「ご飯、何がいい?」

男「えっと…」

女「ピザ?お寿司?ラーメン?」

男「え…あの…じゃあラーメンで」

女「遠慮してるねー君」

女「ま、いっか、電話電話っと」

女「…あ、もしもし?」

女「はい、特上3人前お願いします」

男「っ!?」



宅配員「おまたせしました~!」

女「どうもー」

宅配員「またおねがいしますね!そいじゃ!」

バタン

男「あ、あの…」

女「ん?君2人前ね」

男「いや、そんなに食べられないって言うか、何でお寿司なんですか…」

女「美味しいじゃない」

男「…」

女「遠慮しなくていいの君は」

男「でも、悪いですよ!お金払いますから」

女「いいって、子供にお金出させるわけにいかないよ」

女「ご飯食べたら、すぐに風呂入って!私もすぐに入るから」

男「えっ!一緒に入るんですか?」

女「もちろんよ!その為に家に呼んだんだから」

男「本当にいいんですか?」
女「もちろんよ!」

男「では、お言葉に甘えて!ドキューン!」

続きはよ

女「家出の理由、聞いてもいいかな?」

男「それは…」

女「理由によってはしばらく置いてあげるよ」

男「…その」

男「実は…」



女「そっか、義理のお母さんが、ね」

男「はい…」

女「もう帰りたくない?」

男「…出来れば」

女「まあ、そうだよね」クスッ

女「良いよ、気が済むまでうちに泊まりなよ」

男「あ…」

女「ん?」

男「いや、安心したら今度は学校とか心配になっちゃって」

女「学校かー、中学生?」

男「そうです」

女「なら大丈夫でしょ、私も半年くらい行かなかったことあるし」

男「え、半年…」

女「色々あってね」

CM入りまーす!


この~木♪なんの木♪気になる木~♪

見た事も~ない木ですから~♪

見た事も~ない~♪鼻から~牛乳~♪

―翌日

女「じゃあ、私は仕事行ってくるから、適当に過ごしててね」

男「あ、あの、掃除とか、洗濯とか…良かったら」

女「んー、そっか、じゃあ食器洗いと洗濯よろしく!」

男「は、はい!」



洗濯機「ピロリロリー♪」

男「終わったのかな」

ガサゴソ

男「あっ…」

男「お姉さんの下着…」

男「違う違う、何考えてるんだ俺は!」



男「次は食器洗いだな」

男「…そういえばお姉さんどんな仕事してるんだろ?」

男「私服だったけど…」

男「私服で出かける至福の一時~♪なあ~んちゃって(笑)」


男「あっという間に夜~!」

まとめさん!俺のレスは削除しといてね!(ゝω・´★)

男「まあ、いっか…」

―夕方

女「ただいまー」

男「あ、おかえりなさい!」

女「すごーい、部屋まで掃除してくれたんだ」

男「あ、はい…暇だったんで」

長身の男性「へえ、こいつの部屋を片付けるなんてやるなぁ」

男「えっ!?」

男「えと…彼氏さん、ですか?」

長身の男性「あっはっは、兄貴だよ」

女の兄「もし兄妹じゃなくても、こいつの彼氏はごめんだな」

女「ひっど…」

男「あ、あの…」

女の兄「ああ、こいつから話聞いてさ、気になったんで3人で飯でも、と」

女「うん、嫌ならいいけども…」

男「あ、えーと…その…」

女の兄「良ければ俺の会社で働かないか?っつってもまあ、中学生だからお手伝いさんみたいな感じになるけど」

男「えっ、お、俺、働けるんですか?」

女の兄「まあまあ、腹減ったから詳しくは飯でも食いながら~」

さあ~面白くなって来ました~!

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年07月19日 (土) 01:36:27   ID: K6INMJca

とりあえず義母はクズだからこの世からいなくなれ

2 :  SS好きの774さん   2014年07月29日 (火) 14:32:59   ID: wSwUC5ae

面白いから続きはよ、あと義母はクズ

3 :  SS好きの774さん   2014年12月16日 (火) 17:55:42   ID: KjW39PYj

続き早よ、

4 :  SS好きの774さん   2015年01月13日 (火) 22:21:09   ID: tCQtaxe3

続きが…ほしい

5 :  SS好きの774さん   2015年03月04日 (水) 11:09:57   ID: E9nq5Ovc

残念、終了。
中途半端に終わらせる
人は自身も中途半端。
中途半端な人生ですね。

6 :  SS好きの774さん   2015年10月21日 (水) 20:47:04   ID: NVS-WI_q

何この中途半端死んでしまえばいい

7 :  SS好きの774さん   2016年03月18日 (金) 19:39:31   ID: -hJ2HhbQ

続き早よ

8 :  SS好きの774さん   2017年01月13日 (金) 10:43:52   ID: jj1ofwmz

続きはよせえや

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