エレン「クリスタが頭を打った?」(178)


エレン「大丈夫なのか?」

ユミル「おう。今は医務室で寝てるけど、結構強くぶつかったみたいでな。しばらく安静にしてなきゃいけないらしい。……だから立体起動中に余所見すんなって言ってたのによぉ」

アルミン「あとでお見舞いに行こうよエレン」

エレン「そうだな」

ユミル「私の天使に手出したらタダじゃおかねぇからな!」

エレン「なんだよそれ……」


~医務室~

アルミン「失礼します」

エレン「クリスタは……まだ寝てるか」

アルミン「みたいだね」

エレン「……クリスタはこんなに小さな体で頑張ってるんだよなぁ」ナデッ

アルミン「え、エレン!?なにをしてっ!?」

クリスタ「ふゎ」パチクリ

エレン「ん?起こしちまったか?」

クリスタ「…………」パチパチ

アルミン「クリスタ……?」

クリスタ「おにいちゃんっ!!」ダキッ

エレン「うわっ!?なんだ!?」

アルミン「!?」


クリスタ「……?どうしたのおにいちゃん?」キョトン

エレン「いや、どうしたのってお前……アルミン、どういうことだよこれ?」

アルミン「……ちょっと待って。今現状が上手く認識できないんだ(キョトンとするクリスタマジ天使)」

エレン「ああ……うん、だよな」

クリスタ「おにいちゃん?」

エレン「いや、クリスタ。俺はお前のお兄ちゃんじゃないんだけど……」

クリスタ「ふぇ……」ウルウル

エレンアルミン「「!?」」


クリスタ「うぇぇぇんおにいちゃんなんでそんなことゆーのぉ」グスグス

エレン「あああ、泣くなよクリスタ……アルミン助けてくれ!」

アルミン「(天使の泣き顔ktkr)はっ、違う違う。……多分だけど、頭をぶつけたことによる一時的な記憶の混乱と幼児退行だと思う」

エレン「記憶の混乱?幼児退行?」ナデナデ

クリスタ「おにいちゃん……えへへ」テレテレ


アルミン「僕も詳しくはないんだけど、脳はデリケートだからね。頭に強い衝撃をうけるとそういう症状がでることもあるらしいよ(くそっ、なんてうらやましいんだっ……!)」

エレン「マジかよ!?治るのか!?」

アルミン「うーん……僕にはなんとも言えないな。教官と相談してくるよ」

エレン「おう!頼んだぜ!」ナデナデ

クリスタ「ふみゅー」スリスリ



エレン「しっかし、どうすっかなぁ。流石にこんな状態のクリスタをのこして行くわけにはいかねぇし」

クリスタ「ふぇ?おにいちゃんどっかいっちゃうの?」ウルッ

エレン「い、行かねぇよ。でも誰かに見られたら……」

ガチャ

ユミル「よーう、愛しのクリスタ!目は覚め……た……」ピタッ

エレン「」

クリスタ「?」スリスリ


エレン「あ、あのなユミル……まずは話を聞いてくれ……」ダラダラ

ユミル「おう聞いてやろうじゃねぇか。話次第では圧死か撲死か轢死か水死か選ばせてやんよ」ゴゴゴゴゴゴゴ

エレン「ちゃんと聞けっつの!!」

カクカクシカジカマルマルウマウマ

ユミル「記憶の混乱に幼児退行ねぇ……」

エレン「わかってくれたか……」ホッ

クリスタ「おにいちゃーん♪」ゴロゴロ


ユミル「いや、理解はしたけど納得はしてねぇ」ゴゴゴ

エレン「なんでだよっ!?」

ユミル「なんでクリスタはお前を自分の兄貴だと思ってんだよ?」

エレン「それは…………なんでだ?」

ガチャ

アルミン「刷り込みだと思うよ」


エレン「おお、アルミンおかえり」

ユミル「刷り込みぃ?」

アルミン「聞いたことないかい?雛鳥は生まれて最初に見たものを親だと思いこむって話。クリスタは目を覚ましたとき、一番初めにエレンを見たんだ」

エレン「聞いたことあるな。でもそれは鳥の話だろ?」

アルミン「さっきも言ったけど、脳っていうのはデリケートなものなんだ。強い衝撃でどんな症状が起こっても不思議じゃないよ」

ユミル「へぇ、そういうもんなのか?」

エレン「アルミンの話だと納得すんのな……」


ユミル「それなら私たちのことはどう認識してんだ?」

アルミン「どうなんだろうねぇ?ずっとエレンに付きっきりだからまだ確認してないよ」

エレン「聞いてみりゃいいじゃん。なぁクリスタ」

クリスタ「なーに?」ゴロゴロ

エレン「こいつらのことは覚えてるか?」

クリスタ フルフル

ユミルアルミン ガーン!!


ユミル「そんな……クリスタ……」ガクガク

クリスタ サッ

ユミル「はぅあ!?」ガガーン!

クリスタ「おねえさんは……」

ユミル「えっ?」

クリスタ「おねえさんは、おにいちゃんのかのじょさんですか?」ムスゥ

ユミル「な!?そそそそそそんなんじゃないって!?たただのどどど同期だよ!!」

エレン「彼女じゃねぇって。ただの友達だよ」

ユミル「ふんっ」ゴッ

エレン「いってぇ!?」


アルミン「僕のこともわからないんだね」

クリスタ「おねえさんもおにいちゃんのかのじょさんじゃないよね?」ムッスゥ

アルミン「おねっ!?」

エレン「クリスタ。こいつは男だよ」


クリスタ「じゃあいいの!」ニコニコ

ユミルアルミン(天使の笑顔や……)

エレン「そういや教官はなんて言ってたんだ?」

アルミン「そうだった。1週間の猶予をもらったよ。その間に記憶を戻せってさ」

ユミル「1週間で戻んのか?」

アルミン「そのあたりも詳しく調べてみるよ。もしかしたら寝て起きたらひょっこり元に戻る可能性もあるわけだしね」

エレン「じゃあ、それまでクリスタの訓練は休みか」ナデナデ

クリスタ「~~♪」スリスリ

アルミン「エレンには悪いけど、エレンの分の休暇ももらってきたよ」

エレン「は?なんでだよ?」

アルミン「この状態のクリスタの面倒を誰が見るっていうのさ?苦渋の決断だったんだから頼んだよ」

ユミル「丁重に扱えよ!最高級のガラス細工を運ぶように繊細にだぞ!!」

エレン「え、えぇー……」

クリスタ「おにーちゃーん♪」ニコニコ

今日はここまで。
色んな人のssに影響を受けまくって書いてるから、どっかで見た感じになるのは勘弁して。

どっかで見た感じどころかもうキャラ以外はまんまなんですけどね

でも見てるから最後まで書ききってくれ

寝る前に携帯からちょっとだけ続き
>>37
オチは決めてあるから、それで差別化できるといいなぁ

エレン「仕方ねぇなぁ。たまには息抜きも大事だし……」

クリスタ「?」クビカシゲ

エレン「……ほっとけないよな」ナデナデ

アルミン「色々と見て回れるように外出許可も取っておいたよ。街を歩けば思い出すこともあるかもしれないからね」

ユミル「……お前、本当手際良いな」

エレン「ありがとなアルミン……。よし!とりあえず飯食いに行こうぜ!」

クリスタ「ごはん!?おなかすいたー!」

ユミルアルミン(ああもうっ!くそ可愛い!!)

~食堂~

ガヤガヤ

ミカサ「エレン、こっち」

エレン「おう」トタトタ

クリスタ トテトテ

ミカサ「……なぜクリスタと手を繋いでいるの?」

ザワッ

ユミルアルミン((……あ))

ナンダト!?
ウソダッ!
オレノメガミガー
エレンコノヤロー!
ウルサイッ!
グワァーー!?
ライナァー!!

ミカサ「アルミン……説明……して?」ゴゴゴゴゴ

アルミン「……はい」

ナンヤカンヤハナンヤカンヤデス

ミカサ「そう。それなら仕方ない」

アルミン「へっ?いいのミカサ?」

ミカサ「ええ。クリスタ、エレンの後ろに隠れてないで出て来て」

クリスタ「……な、なんですか」オドオド

ミカサ「私はミカサ。貴女がエレンの妹なら、貴女も私の家族同然。私のことはお姉ちゃんと呼んで欲しい」

クリスタ「……おにいちゃんのかのじょさん?」

ミカサ「違う。家族」

クリスタ「……おねえちゃん」

ミカサ「そう。いい娘ね」ナデナデ

クリスタ「……えへへ。ミカサおねえちゃん」テレテレ

エレン「そういう訳だから、俺はしばらくクリスタについてようと思う」

ミカサ「うん、そうしてあげて」

ユミル「おおう……てっきりミカサは怒り狂うと思ってたわ……」

ミカサ「普段のクリスタだったら、面白くなかったけど……」

ミカサ「頼る人がいない辛さは、わかるから」

アルミン「それって……」

エレン「もういいだろ?さっさと飯食おうぜ!」

クリスタ「めしくおーぜ!」


ライナー「しかし、また面倒なことになってるな」ノソッ

ベルトルト「ずいぶん賑やかだね」ヌッ

クリスタ「ふぁ」

エレン「ライナー。ベルトルト」

ライナー「クリスタ。俺はライナー、こっちはベルトルト。そしてここにいるのはみんなお前の仲間だ」

クリスタ「ふぇ」


ライナー「心配するな。困ったことがあったら俺たちはいつでも力になる」

クリスタ「…………」

ベルトルト「どうしたの?」

クリスタ「きょじんさんですか?」

ライナーベルトルト((!?))


エレン「おいおい……仲間だって言ったろ?」

ライナー「そ、そうだぞクリスタ。おおお俺たちは図体はでかいが、きょ巨人なんかじゃない」ダラダラ

ベルトルト「そそそそうだよ。巨人なんてそんな……」ダラダラダラダラ

コニー「お前ら汗すげぇな。暑いのか?」


アルミン「ご飯持ってきたよ」

クリスタ「おにいちゃん!おひざ!おひざ!」グイグイ

エレン「ん?ああ、ほら」ポンポン

クリスタ「わぁい!」ポスン

アルミン(ふぁっ!?)

クリスタ「ミカサおねえちゃんもいっしょにたべよ?」

ミカサ「えぇ」クスッ

ユミル「クリスタ、私のこともお姉ちゃんって呼んでいいんだぞ?」


クリスタ「おにいちゃん、あーん」グイッ

エレン「あーん」

クリスタ「ミカサおねえちゃんも、あーん」グイッ

ミカサ「あーん」

ユミル「クリスタ、私にも、あーん、あーん」


エレン「あとは風呂入って寝るだけか」

クリスタ「おにいちゃんといっしょにはいる!」

ライナー「よしエレン!風呂行くぞ!」

アルミン「すぐに準備するよ!」

エレン「お前ら……ミカサ頼む」


ミカサ「うん。クリスタ、私と一緒に入りましょう?」

クリスタ「おにいちゃんもいっしょ!」

ミカサ「それは魅力的」

エレン「流されそうになってんじゃねぇよ。クリスタ、我慢してくれ」ナデナデ

クリスタ「うー……わかった。」シュン

~風呂~

ミカサ「かゆいところはない?」ワッシャワッシャ

クリスタ「うん!きもちいーよ!」

ミカサ「お湯をかけるから、目を瞑って」

クリスタ「はーい」ギュウ

ミカサ「はい、ばしゃー」バシャ

クリスタ「ガボガボ」

ミカサ「お湯をかけてる時に喋っちゃ、駄目」


サシャ「はぇー……クリスタがおかしくなったってのは本当だったんですねぇ」

アニ「……アンタ、食堂での騒ぎ気付いてなかったのかい?」

サシャ「食べるのに夢中で」テヘッ

ユミル「ブレねぇなお前は。ああちくしょー!ミカサ羨ましい!」


クリスタ アタマプルプル

ミカサ「ああクリスタ、ちゃんと拭かないと駄目」フキフキ

クリスタ「えへー」

サシャ「でも、本当に私たちのことは全然覚えてないんですか?」

クリスタ「おねえさんも、おにいちゃんのかのじょさんじゃないよね?」

サシャ「ええ、まだ彼女じゃないですよー」

ユミル「おい芋女」

アニ「……油断ならないね」


クリスタ「おにいちゃんはわたしのなんだから!」プクー

アニ(これは……)

ユミル(どっちなんだろうな?退行の影響か、それとも……)

ミカサ「……」


ライナー「で、だ」

エレン「なんだよみんなして。説明ならさっきしたろ?」

ジャン「そういうこっちゃねぇ……そういうこっちゃねぇんだよこのやろう!!ミカサだけじゃ飽き足らず、俺らの女神までっ……!」ギリッ

マルコ「落ち着きなよジャン……」

コニー「よくわかんねぇけど、クリスタは実はエレンの妹だったってことでいいのか?」

マルコ「コニーも違うから……」

ベルトルト「実際、君がどうしてそこまで普通にしていられるのか、みんな気になってるんだよ」


エレン「あー……別に平気ってわけじゃねぇよ。クリスタにあんな風に慕われたら、俺だってドキドキするさ」

ジャン「テメェにそんな感性があったなんてな。てっきり巨人のケツにしか興味ないのかと思ってたぜ」

エレン「んだとテメェ!?」

ライナー「落ち着け。でもな、エレン。言っちゃ悪いが、訓練バカのお前が何故クリスタの面倒を引き受けた?お前とクリスタはそこまで仲が良かったわけではないだろう?教官たちに任せておく事だってできたはずだ」


エレン「そうだな……。アルミンに言われたってのもあるけど……ほっとけなかったんだ」

ベルトルト「どうしてだい?」

エレン「どうしてって言われても……こればっかりは性分なんだろうな。誰かを助けるのに理由がいるか?」

ライナー「いや……そうだな。お前はそういう奴だ」ニッ

ミカサ「エレン」サッ

男共「「「「「うわあぁぁぁぁ!?」」」」」


ミカサ「クリスタは散々『おにいちゃんのとこにいくのー』と駄々をこねていたけれど、疲れたのかもう寝てしまった。責任を持って私が面倒みるから安心して」

エレン「おう、悪いなミカサ」

ミカサ「いい。私も、家族が増えたみたいで嬉しいから。それじゃ」サッ

男共((((ここ男湯なんだけど……))))

ジャン「ミカサが風呂場に……これはもうミカサと混浴したということに!?」タラー

マルコ「ならないよ……」ハァ

すんません、母親迎えに行かなあかんので、続きはまた夜に。


~宿舎~

アルミン「ふぅ……ただいまぁ」

エレン「おう、アルミンお疲れ。どうだった?」

アルミン「そうだね……おそらくは3つの症状が合わさって、ややこしくなってるみたい」

エレン「3つってーと、記憶の混乱と幼児退行と……」

アルミン「刷り込みだね」

エレン「そっか。ややこしいってのはどういうことだ?」


アルミン「ひとつひとつの前例はあるんだけど、流石に全部合わさった例はなかったんだ」

エレン「じゃあ、やっぱり治すのは難しいのか?」

アルミン「ひとつひとつの前例はあるって言ったろ?ひとつひとつ治していけばいいんだよ。もっとも、難しいことには変わりないんだけどね」

エレン「なるほど。じゃあどれからいけばいい?記憶の混乱か?」

アルミン「いや、幼児退行からいこう」


エレン「なんでそれからなんだ?」

アルミン「というより、それしか選択肢がないんだ」

エレン「?」

アルミン「記憶の混乱、いや、記憶喪失と言い換えた方が良いかもしれないね。これは一週間で治った例はあまり多くなかった。そもそも幼児退行している以上、現在の記憶は戻らない可能性が高い」

アルミン「次に刷り込みだけど、ぶっちゃけこれは無視してもいい。真っ白な精神に上書きされたものだから、記憶が戻れば自然と治るよ」

アルミン「そして幼児退行だけど、これは2、3日で治ってる例も多かったんだ。積りに積もった欲求の爆発、反動とでも言うのかな?それが主な原因らしい。それが解消されれば治る見込みがあるんだ。わかった?」

エレン「」プスプス


アルミン「ちょっと一気に言いすぎたかな?」

エレン「い、いや、大丈夫だ。要はクリスタの欲求を解消してやればいいってことだろ?」

アルミン「その言い方だと語弊がありそうだけど、概ねそうだよ。あの感じだと『甘えたい』とかかな?クリスタはいつも、みんなに気を使ってくれるから……」

エレン「つまり、なるべくクリスタの言うことを聞いてやればいいってことだな」

アルミン「そうだね……。そろそろ寝よう。明日は街に行くといいよ。なにかおいしいものでも食べてくるといい」

エレン「おう、サンキューアルミン。おやすみ」

アルミン「うん、おやすみエレン」

風呂る。あがったら続きを書くかもしれないし書かないかもしれない。
ロリスタが書きたくて始めたのに気付くと自分で出番減らしてる。何故だ。


~翌朝、食堂~

エレン「よっ、おはよ」

ミカサ「エレンおはよう……」ゲッソリ

アニ「……おはよ」ゲソッ

アルミン「疲れてるみたいだね。よく眠れなかったの?」

クリスタ「おにいちゃんおはよっ!」ドーン

エレン「おうふっ!?急に抱きつくなよ……おはようクリスタ」ナデナデ

クリスタ「おにいちゃんおにいちゃんおにいちゃん!!」グリグリ


ミカサ「元気なのは良いことだけど、少し元気すぎるみたい」

アルミン「ははっ、昨日は比較的おとなしかったもんね。人見知りしてたのかな?」

アニ「ボディプレスで起こされるくらいなら、知らない人で良かったよ……」オエ

ユミル「天使のボディプレス……ご褒美です」ツヤツヤ

サシャ「ライナーの朝ご飯……美味しいです」モグモグ

ライナー「なんで食ってんだ!?」


エレン「クリスタ、今日は街に行こう」

クリスタ「まち?おでかけ?」

エレン「ああ、お出かけだ。なんでも好きなもの買ってやるぞ?」

クリスタ「わぁーい!おにいちゃんとおでかけ!!」ピョンピョン

エレン「はははっ」

   (…………)

~街中~

クリスタ「おにいちゃんはやくぅー」ブンブン

エレン「待てよクリスタ。急がなくても時間はたっぷりあるぞ」

クリスタ「あっ!あれなにー」タタタ

エレン「おいっ!……ったく、しょうがねぇなぇ」タッタッタッ

アルミン(流石に心配だからついてきちゃったけど……)コソコソ


アルミン「なんでみんないるのさ!?」

ミカサ「……?私はエレンについていくだけ」

アニ「……私はそこのデカいのに連れてこられただけだよ」

ライナー「おいおい、お前だって気になっtブベラッ!?」ゲシッ

ユミル「監視に決まってんだろ?」

サシャ「美味しいものが食べられると聞いて」ジュルリ


アルミン「はぁ……わかってるの?後で罰則だよ?」

サシャ「それはアルミンもですよね?」

アルミン「僕はあの二人の許可を取るときに、僕の分も通しておいたから」キリッ

ユミル「はぁ!?ズリぃ!!」

アニ「なにやってんの?ふざけてると見失うよ」

ライナー(しっかり気になってんじゃねぇか……)


クリスタ「おにいちゃん!これかわいい!」

エレン「花の髪飾りか」

クリスタ「ねぇ、にあう?にあう?」

エレン「おう、すっげぇ似合ってるぞ」

クリスタ「えへー」



ユミル「クリスタに似合わないもんがあるわけねぇだろ!」

ライナー「ああ、同感だ(結婚しよ)」

アルミン「(女神……)二人とももうちょっと隠れて……」


クリスタ「おにいちゃん、あーん」ヒョイ

エレン「あーん」パクッ

クリスタ「わたしにもあーん!」アー

エレン「ほら、あーん」ヒョイ

クリスタ「あーん。えへへ」モグモグ



ミカサ アー

ユミル アー

アルミン「ミカサもユミルも口を閉じなよ!?なにも入ってこないよ!?」

サシャ「すみませーん、メニューのここからここまでください」

アニ「……バカばっか」ハァ


クリスタ「おにいちゃんこっちこっtあぅ!?」ドンッ

ゴロツキ「あ?んだ嬢ちゃん?人様にぶつかっておいて、挨拶も無しか!?あ゛ぁ゛!?」

クリスタ「ご……ごめんなさ……」
 
ゴロツキ「あ゛ーん!?聞こえねぇなぁ!?」

クリスタ「ひぅ!?」ビクゥ

エレン「そこまでにしとけよおっさん……」



ミカユミアニライ ガタッ

アルミン「みんな落ち着いて!ほら、エレンがいるから大丈夫だよ!!」


ゴロツキ「あ゛?なんだぁこぞウワッ!?」グルン

エレン「逃げるぞクリスタ!」ギュ

クリスタ「ふぇ!?う、うん!!」ギュウ

ゴロツキ「てめぇ!待ちやがれ!!くそっ、起きれねぇ!?」ジタバタ



アルミン「ね?大丈夫だったでしょ?」ホッ

ミカサ「……うん。エレンは強い」ドヤ

アニ「アイツ……私の技で……」キュン

ライナー「トキメキポイントおかしくないか?」

ユミル「とりあえずあのクソヤロウに制裁を加えてやらなきゃな」ゴキゴキ

サシャ「さっきのお店でお土産も買っちゃいました」ホクホク

ン?ナンダオマエラヤメロ!?
ドカバキグシャモグモグメッシャァ
ウギャー!!


エレン「ふぅ、ここまで逃げれば大丈夫だろ」

クリスタ「うぅ……こわかったよう……」グスッ

エレン「あぁ、ごめんな。ほら、これやるから元気だせよ」

クリスタ「?……あっ!これさっきのかみかざり!」パアァ

エレン「似合ってたからな。大切にしろよ?」ニッ

クリスタ「うん!たからものにする!ありがとうおにいちゃん!!」


クリスタ「おにーちゃん……」ウトウト

エレン「眠いのか?ほら、おんぶしてやるから」

クリスタ「わぁい」ポスッ

エレン「……あんまり見て回れなかったけど、けっこうはしゃいでたもんな」

クリスタ「ふわぁ……すぅ……」

エレン「……帰るか」

>>1です。
他の女子もぼんやりだけど何人かは構想練ってるので、機会があれば書くかも。

ここからネタバレとオリジナル設定差し込んじゃうんだけど、苦手な人ごめんね。


―――お、お兄様。私クッキーを焼いてみたんです!た、食べてくださいますか?

―――は、妾の子が作ったものなど、食べるわけがないだろ バシィ

バラバラ

―――ああっ!?……そ、そうですよね……申し訳ありません……

―――それと、お兄様などと呼ぶな。俺はお前を妹だなんて思ったことは一度もない

―――申し訳ありません……

―――……ふんっ スタスタ

―――……お兄ちゃん


―――お父様。話とはなんでしょうか?

―――お前には訓練兵団に行ってもらうことになった

―――……っ!……はい。わかりました……

―――すまぬ。だが、これがお前にとって一番いい選択なんだ

―――はい……わかっております

―――もう二度と我が家名を名乗ることは許さぬ。名を変えて新たな人生を歩め

―――…………はい


―――おいっ

―――!は、はい!

―――…………

―――な、なんでしょうか?わ、私、な、何かしてしまいましたか?

―――……これをやる。拾ったものだが、俺が持っていても意味がないからな

―――……髪留め?あ、ありがとうございます!

―――……精々頑張るんだな……

―――あ、あの……大切にしますから!


クリスタ「お兄ちゃん……」ツー

エレン「お、起きたか。なんだ?」

クリスタ「え、エレン!?」ガバッ

エレン「お、おお!?治ったのか!?」

クリスタ「え?なんで?なんで私エレンに背負われてるの!?」ワタワタ

エレン「落ち着けって……降ろすぞ。説明してやるから」

クリスタ「う、うん」カアァ


クリスタ「私そんなことになってたんだ……」

エレン「なかなか大変だったぜ?」

クリスタ「そ、その……ごめんね?迷惑かけちゃったみたいで……」

エレン「いや、迷惑なんてこれっぽっちも思っちゃいねぇよ。面白いもんも見れたしな」ニッ

クリスタ「……エレンって意外と意地悪だったんだね」ムゥ


エレン「冗談だよ。ほら、帰ろうぜ。みんなに報告してやらないと」

クリスタ「……あ、あの!」

エレン「なんだ?」

クリスタ「もう少しおぶってってくれないかな?……なんて……」

エレン「…………」

クリスタ「ご、ごめんね!私なに言ってるんだろ」アワアワ


エレン「クリスタ」スッ

クリスタ「なんでもないの!なんでも……へっ?」

エレン「乗れよ。帰るぞ」

クリスタ「う、うん!」

クリスタハカルイナ。チャントメシクッテンノカ?
モウッ!エレンッタラデリカシーナイナァ

pcからだからid変わってるけど>>1です。
多分今日中に終わると思う


ごめんね

本当は少しだけ覚えてるの

誰かに甘えることも許されなかった私に

エレンが優しくしてくれたこと

少し状況は特殊だったけどね


この髪飾り

エレンが買ってくれたんだよね?

お兄様がくれた、ほんの少しの優しさ

それを思い出して

全部思いだしたのかも

どっちもすごく嬉しかったから


きっとエレンは

ああなったのが私じゃなくても

同じことをしたんだろうね

それを少し寂しいな


ねぇ

また私があんなことになっても

また甘えさせてくれる?

クリスタ「お兄ちゃん……」ボソッ

エレン「んー?なんかいったか?」


クリスタ「……なんでもない!いいから行こっ!」

エレン「はいはい……」

クリスタ「はいよーシルバー!」ユサユサ

エレン「うわっ!?動くなよ!落としちゃうだろ!?」

ワイワイ

~一方その頃~

アルミン「ねぇミカサ……もう帰らないと僕も大変なんだけど……」

ミカサ「エレンは!?エレンはどこに行ったの!?」

ユミル「クリスタァアアアア!!」

ライナー「すっかり暗くなっちまったなぁ」

サシャ「流石にもう帰ったんじゃないですか?」

アニ(……帰りたい)

~翌朝~

エレン「おはよーっす」

クリスタ「二人とも、おはよう」

アルミン「あぁ……エレン、クリスタ……おはよう」ゼェゼェ

ライナー「よう……早いな……」ハァハァ

エレン「お前ら昨日帰ってこなかったな。どこ行ってたんだ?」

クリスタ「心配かけたこと、謝ろうと思ってたんだけど……」


アルミン「ちょっと……やらかしちゃってね」フゥ

ライナー「夜通し走らされてたんだ……それより、クリスタ。元に戻ってるのか?」

アルミン「本当に!?思ったよりはやかったね」

クリスタ「うん、心配かけてごめんね。ありがと」ニコッ

アルミン(女神……)

ライナー(結婚しよ)


クリスタ「それで、ユミル達どこにいるか知らない?」

ライナー「あいつらも罰則で倉庫の整理だ。まだやってるんじゃないか?」

クリスタ「ありがとうライナー。行ってくるね」タッタッタッ

アルミン「……本当によかったよ」

ライナー「ああ……で、何をして元に戻ったんだ?」


エレン「別になんもしちゃいねぇーよ。アルミンも最初に言ってたろ?寝て起きたら治ってるかもしれないって」

アルミン「あぁ……本当にそんなので治ったんだ?」

ライナー「とにかくこれで一件落着だな。よかったよかった」

~倉庫~

アニ「なんで私まで、こんなことしなきゃ……」ブツブツ

サシャ「お腹が空いて力がでませんー」ヒィヒィ

ミカサ「口だけでなく手を動かす。もうすぐ終わり」ヨット

ユミル「つってもよぉ……ん?」

クリスタ「ユミルー」

ユミル「おお、クリスタ!!治ったのか!?」


クリスタ「うん!みんなも心配かけてごめんね?」

アニ「……いや、いいよ。事故だったんだし」

サシャ「よかったです!!」

ユミル「安心したよ!おかえり私のクリスタ!!」

ミカサ「よかった(けど……)」

クリスタ「ありがとうみんな」ニコッ

ミカサ(少しだけ……残念……かも?)


ユミル「よっしゃ!テンション上がってきた!!さっさと終わらせて飯だ飯!!」

サシャ「ご飯!?ほらっみなさん!!急いで急いで!!!」サッサッ

クリスタ「私も手伝うよ」

アニ「……助かるよ」

~食堂~

アルミン「あ、来た」

ライナー「おーい、お前らこっちだこっち」

エレン「なんか大変だったみたいだな」

ミカサ「エレン!!」ダッ

アニ「ホント災難だったよ……」ハァ

サシャ「早く食べないとなくなりますよ」ムッシャムッシャ

ユミル「もう食ってんのかよ芋女……」

クリスタ「お、お邪魔するね」


ユミル「ったく……なんで倉庫の整理なんかしなきゃいけなかったんだっつの、なぁ?」ストン

クリスタ「もう……そんなこと言って、自業自得だったんじゃないの?」ポスン

エレン「お、おいクリスタ……」

クリスタ「なぁにエレン?」

エレン「な、なんで俺の膝の上に?」

クリスタ「……?……………!?」ボッ

ユミル「」

アルミン「」

ライナー「」

ミカサ「」

アニ「」

サシャ「」ムシャムシャ


クリスタ「ち、違うのっ!これは違うの!ついっ……あの、ち、違うんだから!今降りるから!」マッカッカ

エレン「……クリスタ」ギュ

クリスタ「ふぇ!?」

エレン「甘えたいときは甘えていいんだ。そりゃしょっちゅうって訳にはいかないだろうけど、俺たちは仲間だろ?」

クリスタ「は、はい」プシュー


エレン「困った時は俺もクリスタを頼る。だからクリスタも、もっと人に頼っていいんだ」ナデナデ

クリスタ「うん……じゃあもう少しだけ、こうしててもいい?」

エレン「おうっ!」

クリスタ「えへへ」テレテレ

ユミル「」

アルミン「」

ライナー「」

ミカサ「」

アニ「」

サシャ(みんな食べないなら、もらってもいいんでしょうか……?)ムシャムシャ



こうしてクリスタの幼児退行騒動は二日も経たないうちに幕を閉じました

たった一日のはずなのに、やけに長く感じた気がするのは僕の気のせいでしょうか

あれ以来クリスタはエレンと一緒に居る時間が増えたようです

そうすると僕も一緒なので役得かとも思ったのですが、目の前でイチャつかれるのは正直気が気じゃありません

エレン爆ぜろ

それでも無邪気なクリスタも可愛かったので、たまにはああいうのも悪くないのかもしれません

○月×日 アルミンの日記より抜粋


おしまい


エレン「おいアルミン早く戻るぞ」

アルミン「待ってよエレン」

ミーナ「大変!大変なの!」ダダダダダ

エレン「どうしたんだよミーナ?」

アルミン(あ、嫌な予感……)

ミーナ「アニが頭を打って倒れちゃった!!」


to be continued...?

まぁ待ってくれよ
まだ構想だけで、何も考えずに次回予告しちゃったのを軽く後悔してるんだ

今回はほとんど書き貯め無しで書いちゃって散々悩んだから、次回は書ききってから投稿すると思う
タイトルの「頭を打った」も「頭をぶつけた」にしときゃよかったなぁと後悔中……

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年08月21日 (日) 15:37:43   ID: 1VIP3o7X

素晴らしい。

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