女「暇は君と私を殺す」(33)

女「暇だね」

男「俺は今作業をしているのが見えないのか」

女「どうせ人の役に立たないどころか、自分の役にも立たないものばかり作ってるんでしょ」

男「自己満足だから良いんだ」

女「それにしてもせめて自分の役に立つものを作りなさいよ」

男「俺の役に立つものは既製品を探した方が早い」

女「身も蓋もない……。で、今日はなにしてるの?」

男「SS風に書かれたテキストをターミナル上でADVのように進めることのできるソフト」

女「SSにはADVみたいな選択肢なんてないでしょうに」

男「適当にコマンドを入れるてフラグ管理をできるようにしてある」

女「ふーん」

女「まだまだ需要のなさそうなソフトだねえ。ゲーム作りには少しだけ近づくのだろうけれど」

男「うるせー」

女「暇です」

男「俺は作業中です」

女「相手をしてくれないのですか」

男「したくはないですね」

女「で、今日は何してるの?」

男「GUIの開発環境を導入中」

女「普通の人はその説明で分からないと思うよ」

男「俺が作れるアプリケーションは今まで全部コマンド操作しかできなかったから、クリックだとかそういう操作をできるようなソフトウェア開発をしたいと思いまして」

男「そのための開発環境を導入している最中です」

女「最初の説明で分からない人には分からないんじゃないかなあ……」

男「分からないならそれでもいい」

女「暇だけれど」

男「俺は暇じゃないのだけれど」

女「私が暇だというのに君は私の相手をしてくれないのか」

男「いつもそうやって話しかけてくるから作業効率が落ちるんだよ」

女「一人でやってても集中が切れれば効率はガクッと落ちるし、他人と話したから落ちる効率なんてたかが知れてるよ」

男「こんな無意味なやりとりでわずかでも作業効率が落ちるのが嫌なんだよ」

女「冷めてるー」

女「で、今日は何してるの?」

男「日記を自動管理するスクリプトを書いてる」

女「君って日記続かなさそうだよね」

男「実際に続かないから今まで書いた日記はすべてどこかに消えてるんだ」

男「だから日記を書こうと思ったときはこのスクリプトを呼ぶことで、これ以降の日記は全てこのスクリプトに従って保存される」

男「そうすれば日記はなくならない」

女「スクリプトの存在を忘れるオチが見えるよ」

男「……言うな」

女「暇かいね?」

男「暇じゃないのう」

女「構ってくれないのかえ?」

男「ボケて帰れなくなる前に帰れ」

女「冷めてるー」

女「で、今日は何してるの?」

男「色々な形式の画像ファイルを読み込める環境づくり」

女「画像ってこのピクセルはこの色って指定されてるのではないの」

男「最終的にはそうなるけど、圧縮するために保存形式はそうなってない」

男「jpgは周波数変換して情報を捨ててたり、gifはLZW法で圧縮してたり、」
女「口の説明では分からないから説明せんでいい」

男「まあ要するにそういうのを展開してピクセル毎の色を取得できる環境を用意してるわけだ」

女「作業のための作業って感じね」

男「下準備がなければ何もできないからな」

女「暇じゃん?」

男「俺は暇じゃないじゃん?」

女「でも私は暇じゃん?」

男「言葉が通じないのかな?」

女「酷い。で、今日は何してるの?」

男「画像処理の環境が整ったから、特定の色を透明化してpng形式で保存するプログラム書いている」

女「何に使えるの、それ」

男「背景を一色に塗りつぶすだけでそのそれ以外の領域を抜き出せる」

女「いやそれは分かるけどさ」

男「まあ1枚ずつくらいなら編集ソフトで抜き出せば良いんだけれど、大量に処理したいときとかにな」

女「そういうものなのかね」

男「画像編集の練習も兼ねてるからこれでいいんだよ」

女「暇だー!」

男「お前は何故俺が作業をしているときに話しかけてくる!」

女「私が暇なことと君が忙しいことにはなんの因果もないからかな!」

男「むしろ俺が忙しいとお前が暇になるくらい、お前の友達がいない説を唱えよう!」

女「じゃあ今度は友達を連れてきてやるから3人で語らうとしようか!」

男「……お前だけでも邪魔だから勘弁してくれ」

女「で、今日は何してるの?」

男「嫁の等身大ポスター作り」

女「嫁って・・・」

男「オタクなんだから別にいいだろ」

女「A4に分割印刷して張り合わせてるんだ。うわ、少し離れるとつなぎ目まったく分からない」

男「練習したからな。ちなみにこの画像の切り抜きには昨日のソフトを使ってみた」

女「何がそこまで君を駆り立てているんだ……」

男「嫁に会いたいから」

女「きもい」

女友「暇……ではないよね、私がいるから」

女「いやいや、女友がいても暇は必要だと思うんだ!」

男「言ってる意味が分からない。ていうか勘弁してくれって言っただろう……」

女「で、今日は何をしてるの?」

男「継ぎ接ぎ画像でコマ撮りビデオ作成してる」

女友「面白そう」

女「珍しく私もそう思う」

男「まともなプランがないから、ただ歩いてるだけだ」

女「じゃあ面白い話を考えようよ」

女友「良いね!」

男「俺が作れるレベルの内容にしてくれよ」

女「思いのほか面白いものができました」ほっこり

女友「だねー」ほっこり

男「俺だけが不要な恥をかいている気がする」げっそり

女「男なんだからそんな細かいこと気にしない気にしない」

女友「そうだよー、それにカッコ良かったよ!」

男「これは門外不出だな」

女「むしろ君の成果物の中では唯一と言って良いくらい外に出して受ける傑作だと思うんだけどなあ」

男「これが外に出たら俺は外に出られなくなる!」

女「そうしたら私が毎日構ってあげるから安心してよ」

女友「愛の告白みたい」

女「なななっ」

男「コイツはただ暇潰しに来てるだけだよ」

女「そ、そうそう暇だから構ってあげてるだけなんだから!」

女友「鈍感すぎじゃない?」ヒソヒソ

女「だから違うって!」ヒソヒソ

女「暇じゃけえ」

男「方言には対応できない」

女「ノリわるーい」

男「毎度邪魔をしてくる人間に優しくできるほど人間できてないんだよ」

女「毎回ちゃんと完成させてるじゃない」

男「効率がーって毎度言わないといかんのか」

女「効率なんてーと毎度言わせる気ですか」

男「平行線だな」

女「ですねー」

女「で、今日は
男「フィギュア用の台座つくり」

女「被せるなよー」

男「毎回同じ台詞を聞くのも嫌だからな」

女「暇宣言と同じくバリエーションを用意しろということか」フムフム

男「それはどうでもいい」

女「暇さね」

男「珍しく俺も暇さね」

女「じゃあ色々お話できるね」

男「いつも話してるがな」

女「君は下らないのばかり作っているとは言え、色々なことができるよね。羨ましい」

男「何もできねーよ」

女「なんでそこでムキになるのよ」

男「できないものをできるなんて言われてもムカつくだけだろ」

女「いつも色々作ってるじゃない」

男「人前に出せないような不細工な代物ばかりだよ」

女「少なくともコマ撮りビデオは面白かったし、そのポスターも内容はともかく綺麗にできてるじゃない」

女「SSテキストの読み込みも君のゲームを作りたいって最終目標から考えれば使えるものでしょう」

男「あんなものを人に見せても評価は得られねーよ」

女「私の評価は人の評価ではないと言う気?」

男「贔屓目だ」

女「外でも評価される可能性は十分にあるでしょう」

男「ねーよ」

女「自信がないの?」

男「ないね」

女「なんで」

男「評価されるものを作れないから」

女「外に出してないのにそれを言うのはずるいよね」

男「いつもお前自身が俺の成果物に対して、しょうもないだとか需要がないだとか言うじゃねーか」

女「それは褒めると君が嫌がるからだよ」

男「あぁ? 俺が嫌なのは適当に褒めとけば良いと思ってる奴だ」

女「君は本当に面倒くさい性格だなぁ」

女「どんなに私が真剣に褒めてもそんなことはないと聞き入れないくせに、駄目出しは真剣に受け取る」

男「そんなことはないと言ってるだろう」

女「君が自分の成果物を駄目だと思っている時点で、私がどんなに良いと言っても聞き入れないでしょう」

男「俺が良いと思えないものが良いものなわけがないだろ」

女「それは傲慢だって言いたいの。君が良いと思わなくても良いものは世の中にたくさんあるよね」

男「それは俺じゃない誰かが作ったものだからだろ」

女「世の中にある良いものはまるで最初から素晴らしいものだったみたいな言い方だね」

男「素晴らしいから良いものなんだろ」

女「良いものだから素晴らしいものにまで昇華されるんだよ」

男「何が言いたいのか分からん」

女「良いものは人が使うから、その人がこうしたらより良くなるって言うんだよ」

女「それを聞いて作った人はそうかと思って、それを取り入れるんだ」

女「そうやってさらに良くなったものに、人がさらに集る」

女「こうして良いものは素晴らしいものになるんだよ」

女「君は自分のものが素晴らしいものでないから人には見せないと言っているんだよ」

女「君自身が素晴らしくするために必要なものを理解していないのに、独りよがりで素晴らしいものを作ろうとして勝手に自分の作品は駄目だと思い込んでる」

女「事実コマ撮りビデオのとき、君一人ではただ歩く映像しか作れなかったけれども、3人で意見を出し合ったから良いものができたでしょう」

女「……言い過ぎたごめん、今日は帰るよ。私は君の作ったものに良いもの多いと思ってるから」

女「ごっつ暇やねん」

男「せやな」

女「今日も何も作ってないの?」

男「ん、、まあどうせ何にもならないからな」

女「前にも言ったけど、君の作ってきたものは別に悪いものじゃないよ」

女「私が言いたかったのは自分の作ったものにもっと自信を持てって事だよ」

男「別にそんなこと気にしてないから」

女「ならなんで何も作ってないのさ」

男「単純にネタが湧かないだけだよ」

女「本当にそうなら良いけど……」

女「暇は君を殺す」

男「格言みたいに言うな」

女「なんで今日もそんなに暇そうなのよ」

男「前にも言ったけどネタが湧かないだけだって」

女「良いものが作れる自信がないんでしょ」

男「……ないね」

男「あったら誰も苦労しないだろ」

女「そうだね」

女「……私が君の自信を奪っちゃった?」

男「それは自意識過剰だ」

女「暇そう」

男「事実暇だからな」

女「今日は君に活力をつける方法を考えてきたよ」

男「おせっかい」

女「まず、規則正しい生活をしましょう」

男「ホントにお節介だな」

女「規則的な生活は意外に馬鹿に出来ないんだよ?」

男「そもそも活力が欲しいとも思ってないからどうでもいいよ」

女「暇ねえ」

男「そうだねえ」

女「規則正しい生活は身に付いていないようですね」

男「前にも言ったけど、活力なんて必要ないからな」

女「死んだように生きるのは辛くないの?」

男「困ったら死ねばいい」

女「それはだめ」

男「それは参ったね」

女「暇」

男「バリエーションが尽きたか」

女「何か作ってよ」

男「作れるものなんか何もないよ」

女「嘘、君は色々なことができるじゃない」

男「気のせいだ」

女「君が楽しくものを作ってるのを見るのが好き」

男「俺は無駄なものしか作れない自分が嫌いだ」

女「無駄じゃないって言ったでしょ」

男「俺が無駄だと思ってるんだから、無駄なんだよ」

女「頭固い」

男「言っとけ」

女「暇なのは嫌……」

男「いつもあれだけ暇暇言ってたくせに」

女「……君は最初に私と会ったときのこと覚えてる?」

男「唐突になんだ? あの頃はプログラミング初心者だったから、ホントに助かったと感謝してるよ」

女「それだけ?」

男「ほかになんかあったっけか」

女「……君が叫んでビックリしたんだからね」

男「う、それはスマンって言っただろう」

回想

女(私なにやってるんだろ……勉強を頑張って、部活を頑張って、人に良い顔して……。その先に欲しいものがあるわけでもないのに)

女(くだらないなあ。楽しくないとか面白くないってわけではないけれど、そんなもののために頑張っても、私が楽しいだけでは何にもならないわけで)

女(いなくなりたいのに、死ぬのは怖い)

女(意味も理由もなく生きるって辛いのに死ぬのも辛い……)

男「だあああああああああああああああああ!!!!!動かねええええ!!!!!!」

女「ヒッ!!??」

男「あ、人いたんだ……。すみません」

女「あいえ、こちらこそ?」

女「何をしているんですか?」

男「いやちょっと趣味でプログラミングを始めようと思ったのですが、全然動かなくて」

女「Hello worldですか」

男「知ってるんですか?」

女「プログラムを始めるならHello worldからでしょう?」

男「そういうものなんですか」

男「動いた! ありがとうございます!!」

女「いえ、誰でもどこかで躓きますから。ところで、最終的にはどんなプログラムを作りたいんですか?」

男「まだちゃんと考えてないですけど、ゲームですかね」

女「ゲームですか」

男「いわゆるオタクなんです、俺」

女「でも、ゲームなんてどんなジャンルでも出尽くしてるんではないですか?」

男「はは、そうかもしれないです。でも自分で作ったて言う自己満足が欲しいんですよ」

女「自己満足ですか」

男「はい、自己満足です」ニコ

女「……あなたはまだまだプログラミングの初心者ですし、私に教えられることもしばらくはあると思うので、"私が暇だったら"また教えてあげてもいいです」

男「本当ですか!? 最初から躓いてばかりでゲーム完成の道のりが遠いって思ってたので、すごい助かります!」

回想終り

女「暇は私を殺す」

男「今度はお前か」

女「君はゲーム作りたいんじゃなかったの」

男「色々と環境整えてる内に、自分が作れそうなものと作れなさそうなものの線引きも分かってきて、作りたいものは作れないだろうなって思ったんだよ」

女「今は作れないでも、作れるようになる準備をすれば良いじゃない」

男「疲れたんだよ」

男「誰よりもゲームを作りたいって熱意があるわけじゃない。俺が作らずとも誰かが作る」

女「自己満足のため」

男「なんだよ」

女「自己満足のために作るんじゃなかったの」

男「あー、言ったなあそんなこと」

男「ここまでやったらもう十分満足だよ」

男「自己満足のためにこれ以上疲れる必要もない」

女「……そっか、そうだよね」

女「諦めたらその先どうするの?」

男「そうだな、もう特別やりたいことがあるわけでもないしなあ」

男「せっかくプログラミングの技術は人並み以上についたのだから、IT土方でもやるかね」

女「それは楽しいと思う?」

男「やりたいことではないわけだし、楽しくはないだろうけど」

女「そう」

女「そうやってなんの意味も生き甲斐もなく生きて、その先に何があるの?」

男「何かはあるんでないの、知らんけど」

女「ホントにそう思ってる?」

男「知らんって」

女「多分、その先には何もないよ」

女「それできっと辛くなる」

女「ここで頑張るよりも、ここで諦めてなあなあに生きる方が辛いよ」

男「なんでそう思うんだよ」

女「私はしたいことがなかったから、ずっとやるべきことをただやって、おかげで人より良い成績を出すことに苦労したことはなかったんだ」

女「でも良い成績を出して、良い学校に入って、多分このまま良い会社に入って、と繰り返したその先で、私が欲しいものが見つからないだろうってことに気付いたんだ」

女「そうしたらね、途端に何もかもがどうでもよくなったの」

女「どうでもよくなると、生きるのが嫌になって死にたくなるんだよ」

女「でも死ぬのって本当に怖いんだよ?」

女「首を吊るとね、確かに意識はすぐになくなっちゃうんだ、立ちくらみしたみたいに」

女「でも、すぐに体が暴れちゃうんだ。苦しい、苦しいって」

女「暴れて失敗して、気がつくと意識がなかったはずなのに苦しかったことだけは分かるんだ」

女「失敗したらもう怖くてやりたくなくなるくらい、苦しいんだ」

女「諦めるのって実はもの凄い怖いことなんだよ」

女「諦めた先には何もないから、すぐにどうでもよくなっちゃうんだ」

女「どうでもよくなっても諦めた先にはもう諦めるって選択肢がないんだよ」

女「……もちろん、死ねるなら別だけれど、死ぬのは怖いんだよ」

女「……引いた?」

男「引かないと思ったか」

女「こんな話、完全にメンヘラだもんね」

男「しかし今のお前は普通に見えるがな」

女「戻り方気になる?」

男「そこまで話されるとな」

女「君が自己満足のために頑張ってるのを見て良いなって思ったんだ」

男「俺?」

女「自分のために一生懸命になって、得られるものが大したものでなくとも自己満足って言って終われるあっさりした感じに惹かれたんだよ」

男「よく分からんね」

女「分からないなら分からないで良いよ」

女「ただそういう君を見て救われたから、今の君を見てられないんだ」

男「お節介だな」

女「君のためじゃないよ」

男「じゃあなんのためだよ」

女「自己満足かな」

男「……なんとなく、分かった気がするよ」

女「君が楽しそうにものを作ってるのを見るのが私は楽しいし嬉しいんだ」

女「自己満足のためだって胸を張って頑張る君を見るのが好きなんだ」

男「じゃあ、今みたいな俺は嫌いだな」

女「……うん。でも私は君自身が好きなんだ」

女「だから、君を私の好きな人にしたいっていう自己満足だよ」

男「ありがとな」

男「あー……、かっこ悪いな俺」

女「最初からカッコ良くはないから大丈夫」

男「ひでー言い草」

女「私なんかメンヘラ暴露だよ、どう責任とってくれるんですか」

男「そうだな、俺が好きなものに打ち込んでないとお前がメンヘラになっちゃうもんなー」

女「なっ」

男「それは嫌だから、もう少し自己満足のために頑張るかねえ」

女「!」

男「これからもよろしくな」

女「……勘違いしちゃいますよ?」

男「多分勘違いじゃないから大丈夫」

女「万が一があっても嫌なので、ちゃんと言ってください」

男「あー、俺は女のことが好きなのでこれからもどうかよろしく付き合ってください」

女「最期まで付き合ってくれますか?」

男「お前が生きていたら……いや、そうだなずっと一緒にいてやるよ」

女「どうも」

男「今日は暇じゃないのか?」

女「デリカシーがないなあ」

男「?」

女「最初に"私が暇だったら"教えに来るって言ってしまったから、毎回暇だと言う口実で来てたんだと」

男「……ハッ!?」

女「やっぱり気付いてなかったのか……」

男「俺は基本的に自分を面白要員だと思ってるから、自分の周りに来る人は俺を見て面白がってる人ばかりだと……」

女「そういうこと、次言ったら怒るからね」

男「なんでだよ」

女「私は君が好きだから。好きなものを卑下されるのは嫌なのです」

男「卑下、なのか?」

女「とにかく、次自分を卑下したら怒るからね!」

男「は、はい」

女「で、今日は何をしてはるの?」

男「そこにもアレンジを入れてきたか」

女「暇だと言う必要がなくなったので」

男「なる、ほど? 今日は前に作ったテキストをADV風に進めるプログラムをGUIに拡張して、画像表示やBGM再生できるようにしようかなと」

女「そうすると本格的にADVっぽいね」

男「ADVですら前途多難な感じでヤヴァイけどな」

女「最終的にはやっぱりアクションとかRPGとか?」

男「そろそろゲームの構想も考えないとなぁ」

女「ストーリーものなら話考えるの手伝うよ」

男「そもそもストーリーのあるゲームを作るかどうかからだからな」

女「道のりは遠いねえ」

男「手伝ってくれるんだろ?」

女「"私が暇だったら"……かな」

くうつか

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