アルミン「やっと休暇だ」(165)

アルミン「さて、と……」

モゾモゾ……

アルミン「うん、okね//」(女装)

アルミン(やっぱり女装すると興奮するな)

アルミン(もし誰かに見つかったら…//っていう背徳感が素晴らしい)

アルミン(仕方ないよね、僕だってストレス発散したいし)

アルミン「…んふふ」

アルミン(さて、今日はこの姿のままで街に出てみよう)

アルミン(新しい服も買いたいからね)

アルミン(廊下には誰かいるかな?)ガチャ…

キョロキョロ

アルミン(誰もいないね。まあ早朝だし、当たり前かな)

アルミン(今のうちに外に出よう)タッタッタッ

アルミン(朝食を食べられないのは残念だけど)

アルミン(エレンたちには昨夜のうちに早めに出ると伝えてあるから大丈夫)

街の市場

ラッシャイラッシャイ
ヤスイヨヤスイヨ-

アルミン(着いた。朝だけど市場は賑わってるね)

魚屋「お嬢ちゃん、うちで買ってかない?今朝獲れたばかりだよ」

アルミン「あっごめんなさい、私はパンを買いに来たので」

パン屋「ならうちで買ってってよ。早朝セールやってるんだ」

アルミン「あっはい。えーと、コッペパン二つください」

パン屋「まいど」チャリン

アルミン(僕が男って気づかれないね)モグモグ

アルミン(当然かな。自分で言うのもあれだけど、女装した僕ってそこらの女子よりかわいいから)

アルミン「…ふふふ//」


街の服屋

店員「ありがとうございましたー」

アルミン(スカート一着、下着二セット、上着一着買った)

アルミン(他にも色々欲しいのあったけど。あんまり買いすぎても隠す場所がないからね)

アルミン(もう昼か。試着しすぎたかな)

アルミン(でも店員さんにかわいいって言ってもらえたし良いや//)

アルミン(さて、他にも見て回ろうかな)

アルミン(そうだ、>>14に行こう)

京都

アルミン(そうだ、京都に行こう)jr東海

アルミン(京都?京都ってなんなんだ?)

アルミン(ちょっと女装で興奮しすぎたかしら)

アルミン(本屋に行こう)

街の本屋

アルミン(うーん、面白そうな本はないかな…あ)

アルミン(『女装のススメ』…この本が全ての始まりだったな)

アルミン(いつもいつもミカサからエレンのことで相談を持ちかけられて)

アルミン(ライナーがクリスタに突撃するのを防いだり、フランツとハンナの仲を進展させたり)

アルミン(ベルトルトの名前を広めたり、ジャンの愚痴を聞いたり)

アルミン(そうした日々のストレスを解消するには新たな刺激、興奮が必要だった)

アルミン(そんな時に出会ってしまったこの本)

アルミン(今じゃすっかり女装マニアの変態です)

アルミン「…えへっ☆」

アルミン(まあ女装して外に出るのは月に一回くらいなんだよね)

アルミン(あまり一人で休暇を過ごしても怪しまれるからさ)

ライナー、この娘はどう?
ん?なんだよbbaじゃねえか

アルミン「」ギクッ

アルミン(本棚の反対側からベルトルトとライナーの声が!)

ベルトルト「ライナーってストライクゾーン狭いよね」

ライナー「いや、俺はクリスタloveなだけだ」

ベルトルト「そんなんだからホモ扱いされるんだよ」

アルミン(ベルトルトの髪が見えるけど…幸いなことに僕の低身長のおかげで気づかれてないみたい)

アルミン(どうしよう…二人のいるところを通って外に出るか、ここで待って二人が出ていくのを待つか)

アルミン(前者は難しい。二人とも訓練じゃ上位。気配を察知されるはず)

アルミン(かといって後者もリスクが高い。入り口からしらみ潰しに棚を見て回っているなら、一番入り口から遠いこちら側に回ってくる確率は高い)

アルミン(他人のふりをするのは無理だ。今日の僕は薄化粧、バレる可能性は高い)

アルミン(もしバレたら…)ドキドキ

ライナー『ようアルミン。かわいいじゃねえか』

アルミン『や、やめてよライナー!』

ライナー『女装なんかして街に出やがって…本当は期待してたんだろ?』

ベルトルト『ライナー、やるんだな!?今、ここで!!』

ライナー『ああ、勝負は今ここで決める!』ズブッ

アルミン『アッー!!』

アルミン(ってなっちゃうかも…)ドキドキ

アルミン(嫌だな…私女装は好きだけどホモじゃないよ。貞操の危機だよ!)ドキドキ

ベルトルト「ライナー、他に良いのないから反対側に回ろう」

アルミン(!…仕方ない!一か八か、気づかれないように外に出る!)

アルミン(ベルトルトの足音と反対側からなら…!)ササッ

ライナー「ん?」チラッ

ササッ

ライナー「…」

ベルトルト「ん?ライナー、どうしたの?」

ライナー「いや、今かわいい娘が通ったぞ」

ベルトルト「あれ?クリスタloveじゃないの?」

ライナー「クリスタに雰囲気が似てた…かも」

ベルトルト「クリスタだったりして」

ライナー「んなわけないだろ。クリスタにはユミルがべったりだからな」

ベルトルト「それもそうだね。…ライナーはホモじゃなかったんだね」

ライナー「当たり前だ」

街の路地

アルミン(ふぅ、なんとかバレずにすんだかな)ハァ ハァ

アルミン(とりあえずライナーとベルトルトには注意しないと)ハァ

アルミン(この緊張感がたまんない)ドキドキ

アルミン(さて、本屋は避けて次は>>31に行こう)

裏路地

街の裏路地

アルミン(あれ?こっちであってたかな?もしかして迷子?)

アルミン(うぅ…暗いしゴミだらけで汚いなぁ。服が汚れちゃう)

ゴロツキa「ようお嬢ちゃん、迷子かい?」ニヤニヤ

ゴロツキb「こんなところに来ちゃだめだよぉ?嬢ちゃんかわいいんだからさぁ」ヘヘ…ジュルリ

アルミン(うわ…テンプレ展開…)

アルミン(僕だけでも倒せる…かな?でも騒ぎにはしたくないな)

アルミン(ここは逃げるのみ)ダッ

ゴロツキa「おい、待ちやがれ!!」

ゴロツキb「追うぞ!」

また明日

アルミン(僕だって兵士だ。逃げきってやる!)タッタッタッ

ゴロツキa「くそっ、意外に速い!」ハッハッ

ゴロツキb「待てこら!!」ハァ ハァ

タッタッタッ

アルミン(!)

アルミン(人だ!しかも強そうだ、助けてもらおう)ハァ
ハァ

アルミン「助けて~!」

?「…?…!」

?「どうしたんだい、お嬢さん」

アルミン「あの人たちが私を襲ってきたの」ゼーハー ゼーハー

?「ほう…それは大変だな。だがもう安心だ」

ガシッ

アルミン「…えっ?」

ゴロツキc「あの二人は友人でね。テクニックはお墨付きだ」ニヤ

アルミン「なっ…!?」

アルミン(しまった、こいつも仲間だったのか!しかも両手を掴まれちゃ、逃げられない) ググッ

ゴロツキc「結構力あるね、お嬢さん。でも残念だな、俺の方が強い」ググッ

ゴロツキa「よくやったc!」ゼーハー ゼーハー

ゴロツキb「…疲れた」ゼーハー ゼーハー

アルミン「くそっ、離せ!」ググッ

ゴロツキc「ハハハ、汚い言葉は使っちゃいかんよ。美人が台無しだ」

ゴロツキa「大丈夫だって。お嬢ちゃんのマリアを脱がして、俺の肉棒がローゼを突破してシーナの中に液体を注ぐ。ただそれだけだよ」ニヤニヤ

アルミン「ひっ…!!誰か助けて!!誰k」モガッ

ゴロツキb「おっと、叫ばないでね」バッ

アルミン「フグッ!!フゴッ!!」バタバタ

ゴロツキa「よし、b!そのまま口を塞いでおけ。」

ゴロツキa「へへ…さて、まずはお嬢ちゃんのマリアを拝見しますか」スカートピラリ

アルミン「!!」

ゴロツキc「さて、マリアは何色かね?」ニヤニヤ

ゴロツキa「純白だな…」

ゴロツキa「だがモッコリだ」

ゴロツキb「えっ?」

ゴロツキc「何?」

アルミン「///」ジタバタ

ドガッ

ゴロツキa「うがっ!?」ドサッ

ゴロツキa「なんだ!?」クルッ

エレン「お前ら、その娘を離せ!」

アルミン(…エレン!?)

ゴロツキb「」

ミカサ「大丈夫?」グギギ

アルミン(ミカサも!?助かった…でも首握るのはやりすぎじゃない?)

アニ「…ふん」ゲシッ

ゴロツキc「ぐわっ!?」ドサッ

アルミン(ア、アニも!?どうして…)

アニ「ふんっ」肘でトドメ

ゴロツキc「」

ゴロツキa「ひ、ひぃ!」ダッ

エレン「おい、待て!」ダッ

アニ「ミカサはその娘を頼む」ダッ

ミカサ「エレン、無茶しないで」

アルミン「あの、ありがとう…」

ミカサ「叫び声が聞こえt……」

アルミン(?)

ミカサ「…」ジーッ

アルミン(ハッ、まずい!女装してることがバレる!)

ミカサ「あなた…」

アルミン「…」ドキドキ

ミカサ「かわいい」

ミカサ「でも何故女装をしているの?アルミン」

アルミン「」

アルミン「えっと…これは…その…//」モジモジ

アルミン(さよなら、僕の社会的地位)

ミカサ「私はあなたの趣味を否定しない。あなたは親友だから」

アルミン「ミカサ…」ウルウル

ミカサ(かわいい。今度エレンにも女装させてみよう)

ミカサ「心配しなくていい。私はあなたの味方。みんなには言わないでおく」

アルミン「ありがとう」グスッ

アニ「大丈夫?今エレンが憲兵を呼びに行ってる」ヨッセイ

ゴロツキa「」ズルズル

アルミン()

アニ「…」

アルミン(アニに気づかれるのはまずい、逃げなきゃ!)ダッ

アニ「あっ、おい」

ミカサ「いいのアニ。あの娘は傷ついてる。そっとしないと」

アニ「憲兵に事情を説明しないといけないの」

ミカサ「私があの娘から事情を聞いた。私が説明する」

アニ「ならいいんだけど…」

アニ「…なぁ、あの娘…アルミンに似てなかった?」

ミカサ「…アルミンは男。人違い」

アニ「…そう」

エレン「おーい、憲兵呼んできたぞ」タッタッタッ

憲兵「事情を聞きたいのだが、被害者は?」

ミカサ「傷ついていたので帰りました。代わりに私が説明します」

憲兵「では、まず…この気絶してる連中が…」

夕方
街の大通り


エレン「でもアルミンの声がしたと思ったら、違う女の子だったなんてな」

エレン「世の中いろんなやつがいるもんだな」

ミカサ「アルミンの遠い親戚だったりして」

エレン「ハハ、そうかもな」

アニ「…」

ミカサ「ところでエレン」

エレン「ん?」

ミカサ「エレンは…女装…とか…興味…ある?//」ポッ

エレン「はぁ?」

アニ「」


訓練所・倉庫


ガチャ

アルミン「ふー、疲れた」

アルミン(今日は大変だった)

アルミン(ミカサが黙ってくれていれば問題はないけど…)

アルミン(しかし興奮したね!)ドキドキ

アルミン(思い出すだけで心臓バクバク)ドキドキバクバク

アルミン「…ふふふ♪」



アルミン「うん、悪くないわね☆」キャピ
(今日買った服着た)

ガチャ

アルミン(!)ビクッ

ライナー「…ん?」

アルミン「…ぁ…ぇ」

ライナー「」ズキューン

ライナー(か、かわいい…どことなく雰囲気がクリスタに似て…ハッ!昼間本屋にいた娘か!?)ドキドキ

アルミン(ま、ま…まずい!また女装を見られた!しかもよりによってライナー!)

アルミン(貞操の危機、再び!)

アルミン「あの…」ガタガタ

ライナー「な、なぁ…君、今日本屋にいたよな?」ススッ

アルミン(ひっ…近寄ってきた)ササッ

アルミン「…」コクッ

ライナー「あの、いきなりで悪いんだが、名前を教えてくれないか?」スススッ

アルミン「…」サササッ

ライナー「に、逃げないでくれ!」ズイッ

アルミン「ひっ…」ビクッ

ライナー「頼む、名前と連絡先を!」ガッ

アルミン「ぃ…いやああああああああ」ジタバタ

ライナー「!その声、もしかしてお前、アルミnドゴォ

ライナー「」プシュー

アルミン「あああぁ…ぇ…え?」ガタガタ

アニ「…ふぅ」

アニ「アルミン、大丈夫?」

アルミン「ア、アニ…」

アニ「あたしがたまたま外を通ってなかったら、あんたは今ごろ…」ゲシッ

ライナー「オフッ」ビクッ

アルミン「あ、ありがとうアニ」ウルウル

アニ「意外だね。あんたにそんな趣味があったなんて」ゲシッ

ライナー「オフッ」

アルミン「えっと…その…//」カァァ

アニ「まぁ、みんなには黙っておくよ。……かわいいし//」ゲシッ

ライナー「オフッ」

アルミン「ありがとう…アニって意外と優しいよね」グスン

アニ「ふんっ!!」ドガッ

ライナー「オゥフ!!」ドンガラガッシャン

アルミン「うわっ、やりすぎだよアニ!」

アニ「…//」

アニ「とりあえず、さっさと着替えたらどう?」

アルミン「そうだね。えーっと確かここらへんに」ゴソゴソ

アルミン「あった」バッ

クリスタ「中から大きな音がしたけど…」ガチャ

アニ「あ」

クリスタ「えっ?」

アルミン「」

ライナー「」

ユミル「どうした?クリスタ」ヒョコ

クリスタ「ねぇアニ」

クリスタ「その子、誰?」

アニ「えっと…」チラッ

アルミン「…」フルフル

アルミン(ああ…クリスタには軽蔑されたくない)ウルウル

ユミル「誰って、アルミンじゃねえか」

アルミン「」ブワッ

クリスタ「えっ?アルミン?アルミンなの?」

アルミン「うわあああん!」ダッ

ユミル「おっと」ガシッ

アルミン「離してよユミル!」ジタバタ

ユミル「クリスタの質問に答えろよ」

アルミン「そうだよ!僕はアルミンだよ!」ウワーン

クリスタ「アルミン…」

クリスタ「かわいい//」ポッ

アルミン「えっ」グスン

アニ「え」

ユミル「はああああ!?」

ライナー「」

クリスタ「ものすごくかわいい!アルミンの女装、すごく似合ってるよ!//」ニコッ

アルミン(ああ、神様)ブワッ

アルミン「グリズダ、ありがどう」ブワッ

クリスタ「泣いちゃったら、せっかくの美人が台無しだよ。これで鼻水拭いて」つハンカチ

ユミル「それいただき」バッ

クリスタ「あっだめだよユミル」

ユミル「鼻水ならこいつで拭け」グイッ

ライナー「」ドサッ

アルミン「どうも」ブーッ

ライナー「」ベトォ…

アニ「」

アニ「…あたしはもう要らないね」スタスタ

クリスタ「アルミン、お化粧が崩れてるよ」

アルミン「ああ、別にいいんだ。女装をやめるところだったし」

クリスタ「えーもったいないよ。私が化粧してあげる」

アルミン「えっ!?なんで!?」

クリスタ「アルミンは女の子になりたいんでしょ?だったら本物の女の子から化粧の仕方も学ばなくちゃ」

アルミン「いや、僕は別に…。クリスタの厚意は嬉しいけど」

アルミン(興奮するから女装してるわけで、決して女の子になりたいわけではないなんて、口が裂けても言えないよ)

ユミル「おい、クリスタが化粧してやるって言ってんだ。断るな」

アルミン「うう…」

クリスタ「ねぇ、お願い」上目遣い

アルミン(きたっ!女神様の最終奥義!)ドキーン

アルミン「じゃあ…お願いします//」

一時間後

クリスタ「よし、終わり!」

ユミル「へえ、これはなかなか…」

ユミル(クリスタに劣らずかわいいじゃねえか。さすがクリスタのメイク)

アルミン「な、なんか僕じゃないみたい」

クリスタ「アルミンは元が良いから、薄くても十分だったわ」

アルミン「すごい。同じ化粧品でも僕がする時とは全然違うよ」

ユミル「ちなみにクリスタは今すっぴんな。顔の良さは生来のもんだ」

アルミン(やはり女神か)

クリスタ「もう夕食の時間だね。アルミン、ユミル、行きましょ」

アルミン「ちょっと待って、女装をやめないと」

ユミル「せっかくクリスタが時間割いてメイクしてやったんだ。そのまま行け」ニヤリ

アルミン「ぅぇえーっ!」

クリスタ「さ、みんなに自慢しに行きましょ、アルミン♪」ニコッ

アルミン(断れない…)キュン

アルミン「うん//」

クリスタ(計画通り!)ニヤリ

クリスタ(本来なら20分で終わるのを一時間かけてした甲斐があった)

クリスタ「えへへ♪」ギュッ

アルミン「はわわ//腕に抱き付かないで//」カァ

クリスタ「ふふっ、アルミンみたいなお姉ちゃん、欲しかったんだ//」ニコッ

ユミル(羨ましいが…これはこれで)タラー

ユミル(おっと鼻血が)フキフキ

ユミル「さっさと食堂行くぞ//」

食堂

ガヤガヤ

エレン「アルミンのやつ遅いな。まだ出掛けてるのか?」

ミカサ「門限は20分前。たぶんもう寮に戻ってる」

エレン「だといいけどよ」

ミカサ(あの姿ならまた襲われている可能性がある)

ミカサ(エレンにはああ言ったけど、心配)

ベルトルト「アニ、ライナーがどこにいるか知らない?」

アニ「さあね。クリスタに求婚でもしてんじゃないの」


ガチャ

クリスタ「さあ、早く入って」

アルミン「う、うん//」モジモジ

トーマス「おい、あれ…」

コニー「ん?」

アニ「…!」

サシャ「クリスタ、ユミル。誰ですか?その人」モグモグ

クリスタ「ふふんっ♪私のお姉ちゃん//」ニコッ

アルミン「///」カァ

ベルトルト「なんだって!?」ガタッ

ジャン「クリスタに姉なんていたのかよ」

マルコ「綺麗な人だね」

ミーナ(ユミルに代わる百合要員!)ガタッ

エレン「おいおい待てよ」

エレン「ここは訓練施設だぞ!いくらクリスタの姉でも、部外者だろ」

コニー「まあまあ、硬いこと言うなよエレン」

ジャン「このくらいのことを許せないようじゃ、壁外調査で柔軟な対応なんてできないぜ」チラッ

ミカサ「エレン、落ち着いて」ニギッ

ジャン「ぐぬぬ」

ユミル「大丈夫だ。こいつはアルミンだ」

一同「!?」

エレン「えっ、お前アルミンなのかよ!?」

アルミン「ぅ、うん…///」

ジャン「おいおい、マジかよ」

トーマス「すごい美人じゃないか」

コニー「えっ?アルミンてクリスタの姉ちゃんだったのか?」

アニ「そんなわけないだろ」

クリスタ「アルミンは女の子になりたいみたいなの。で、私のお姉ちゃん代わり!」

コニー「つまりどういうこった?」

ユミル「バカは黙ってろ」

マルコ「しかし本当にかわいいね」

ベルトルト「はは、神様が性別を間違えたのかもね」

エレン「アルミンが女だったら惚れてたかもなー」

アルミン「ちょ、エレン…//」

エレン「だってよ。アルミンて優しいし頭いいし、小柄でかわいくて、ガッツもあるしよ」

ミカサ「」

ミーナ(ウホッ)ガタッ

クリスタ「アルミンが女の子になっても、エレンにはあげないよ」ギュッ

アルミン「クリスタ…///」シュー

男一同(羨ましい)

ユミル(女装アルミンにならクリスタやってもいいかな)

アニ「アルミンがオーバーヒートしそうだから離してやりなよ」

クリスタ「やだ♪」ギュッ

アルミン(嬉しいけどみんなの視線が痛い。何より…)

ミカサ「…」ゴゴゴゴゴ

ガチャ

ライナー「はぁ…」

ベルトルト「あ、ライナー。今までどこに行ってたんだい?」

ライナー「トイレに行ったはずが、気づいたら倉庫で寝転がってた」

ライナー「で、なんの騒ぎだ?」

ベルトルト「ああ、あれだよ」

アルミン「そろそろ離して//」

クリスタ「やだ♪」ギュッ

ベルトルト「はは、アルミンが女装してるんだ」

ライナー「」ドキーン

ライナー(思い出したぞ全て!)

サシャ「アルミンの分の夕食、いただいてもよろしいですか?」

アルミン「だめだよ!ほらクリスタ、夕食を食べないと」

クリスタ「じゃ、一緒に食べましょ」

ライナー(天使が二人…奇跡か)

ベルトルト「ライナーも食べようよ」

ライナー「…あぁ」

クリスタ「アルミン、はいあーん♪」

アルミン「なんでそうなるの?//」

クリスタ「だめ?」シュン

アルミン「…っ//わかったよ!」アーン、パクッ

クリスタ「はい、よくできました」ニコッ

クリスタ「次は私に食べさせて」アーン

アルミン「ええっ//」

ライナー(素晴らしい。結婚したい)

ハンナ「はいフランツ、あーん」

フランツ「あーん」パクッ

ハンナ「アルミンかわいいね」アーン

フランツ「そうだね。ハンナの次くらいかな」スッ

ハンナ「フランツったら//」パクッ

ミカサ「エレン、私たちも」アーン

エレン「ん?何口開けてんだよ」

ライナー(さっきはアルミンにひどいことしちまったな)

ライナー(謝っておくのがベストか)

ライナー「アルミン」ガタッ

アルミン「な、何?ライナー」

ライナー「さっきはすまなかった」

アルミン(あれのことか…すごく怖かったけど、ライナーも僕だってわかってたら大丈夫だろう)

アルミン「いいんだよ、気にしないで」ニコッ

ライナー「」ズキューン

ライナー「アルミンかわいい、結婚しよ」

ライナー(すまないなアルミン)

クリスタ「えっ」

アルミン「えっ」

ライナー「ん?」

アルミン「ご、ごめん。僕、そういうつもりで女装してるんじゃないんだ」

ライナー「えっ?あっ?」

コニー「いきなり結婚申し込んでんじゃねえよ」

ミーナ「きもい」

アニ「あんたホモだったんだ」

ライナー(しまった!ついうっかり!)

ライナー(なんとか俺の発言がおかしくないように誘導せねば!)

ライナー「あれだ、お前らもアルミンに萌えただろ?」

ベルトルト「萌えたよ」

トーマス「萌えたな」

マルコ「萌えたね」

ライナー「それと同じだ」

コニー「同じなのかよ」

ユミル「同じじゃねえな」

ライナー「ユミルもクリスタに常日頃から結婚しよとか言ってるじゃねえか」

ライナー「あれと同じだ」

ユミル「同じじゃねえって」

ユミル「私のは親友としてのクリスタへの愛情表現だが」

ユミル「お前がさっきアルミンに対して言ったのは、いつもお前がクリスタに対して『結婚しよ』とか呟いているのと同じように感じたぞ」

ライナー。

ライナー「なっ!?」

ユミル「バレバレなんだよ。虎視眈々とクリスタを狙ってることくらい」

クリスタ「ライナー」ジッ

ライナー「こ、これは…違う!ユミルが嘘を…」

クリスタ「気持ち悪い」

ライナー「」

クリスタ「二度と近づかないで」

ライナー「」

アルミン「ライナー…」

ライナー「うおおおお!!」ガタッ

アルミン「ひっ!?」ビクッ

クリスタ「きゃあ!?」ビクッ

ライナー「アルミン、結婚してくれ!!」ガバッ

アルミン「やめてよライナー//」ググッ

ライナー「クリスタに嫌われてしまった今、俺の天使はお前だけなんだ!」ギューッ

アルミン「やめてよ、僕はホモじゃないよ!!」ググッ

クリスタ「お姉ちゃんを離せよ変態!」ググッ

ライナー「女装してるってことは、こうなることを期待してたんだろ?」ギューッ

ユミル「離れろよクズが」グイッ

ライナー「俺のアルミンへの愛は誰にも止められない!」ギューッ

ライナー「アルミン…アルミン…」ハァハァ

アルミン「きもいきもい!!」ググッ

エレン「おいライナー、やりすぎだぞ!」グイッ

ユミル「だめだ、びくともしねえ!!」ギギギ

ライナー「アルミンかわいい…」ムーッ

アルミン「ひいっ!?」ビクッ

マルコ「まずい、キスするつもりだ!」

トーマス「やめるんだライナー!」ガシッ

ベルトルト「やっぱりホモじゃないか!」グイッ

ライナー「ムーッ」ググッ

アルミン「うわああ」ググッ

エレン「くそっ!これだけの人数で引っ張ってもだめか!」ググッ

トーマス「火事場の馬鹿力ってやつか!?」ググッ

アニ「ふんっ!」ゲシッ

ライナー「ハァハァ」ググッ

アニ「っ!?効いてない!?」

エレン「ミカサ、手伝え!!」ググッ

ミカサ「わかった。トーマス、場所代わって」グイッ

ライナー「ンググ」ギギギ

アルミン「いやあああ」ポカポカ

ユミル「ミカサが加わってもだめか!」ググッ

ベルトルト「ライナー、正気に戻ってくれ!!」フンッ!

ライナー「アルミン…」ハァハァ

ガチャ

キース「貴様ら!休日だからといって騒ぎすぎだぞ!」

アルミン「た、助けてくださ~い!」ググッ

ライナー「ムーッ」ググッ

エレン「離れろライナー!」

キース「」

キース「ブラウス、あの娘は何者だ?」

サシャ「はっ!アルミン・アルレルトであります!」バッ

キース「」

キース「失礼した」バタン

教官………………チッ

ユミル「くっ…腕が限界だ!!」ググッ

ミカサ「仕方がない。ライナーの首を締め上げる!!」ギチギチ

ライナー「がぁっ!?…うがあああ!!」パッ

アルミン「うわぁっ!!」ドサッ

ミカサ「このまま気絶させる!!」ギチギチ

ライナー「があああああ!」ギギギギギギ

エレン「お前ら、あと少し踏ん張るぞ!」ググッ

ベルトルト「すまないライナー!」ググッ

ライナー「うがっ……」ガクッ

ライナー「」

ミカサ「はぁ…」パッ

エレン「ふー…サンキューミカサ」

ユミル「やれやれ」フーッ

アルミン「ぅう…怖かった」ブワッ

クリスタ「よしよし」ギュッ

アルミン「うわあぁん」メソメソ

ユミル「アルミンが妹みたいだな」ハハッ

……

クリスタ「はい、メイク終わったよ」

アルミン「ありがとうクリスタ」

クリスタ「ふふっ、今日一日は『お姉ちゃん』って呼ぶね」ニコッ

アルミン「ハハッ。なんなら普段は『お兄ちゃん』って呼んでもいいのよ?」

クリスタ「えー、普段から女の子みたいにかわいいのに」

アルミン「私は男よ、クリスタ」ツン

クリスタ「そんな言葉遣いで言っても説得力ないよ」フフッ

アルミン「今日一日は『姉』だからね」

ユミル「メイク終わったか?さっさと出かけようぜ」

クリスタ「うん、行きましょ」

ユミル「お、相変わらずかわいいな」

アルミン「えへっ☆」キャピ

クリスタ「お姉ちゃんかわいいー」ガバッ

アルミン「ふふっ」ニコッ

ユミル(素晴らしい)

ミカサ「…」スタスタ

アルミン「あ、ミカサもお出かけ?」

ミカサ「うん///」

ユミル「何赤くなってんだよ」

クリスタ「あれ?後ろに誰かいるけど」

ミカサ「…照れてないで出てきて」

?「…」ヒョコッ

アルミン「わぁー、かわいい!お名前は?」

エレン「///」(女装)

終わり

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