女子校生と男子校生 (108)

男子校生(二人っきりになった…)

     (つ、つってもただの留守番っつーか)

     (幼馴染だし緊張とかはないし)

     (で、でも沈黙はきついな)

     (ちょ、ちょっと話しかけてみるか…)

     (でもうざいとか思われたらいやだし)

     (雑誌読んでるから話しかけられたくないのかも)

女子校生(なんか悶々としてるなぁ)

男子校生「な、なぁ」

女子校生「何?」

男子校生「女子高ってさ…どういう所なんだよ」

     (ふ、普通だよな?)

女子校生「んー」

     「女子ばっかな所?」

男子校生「お、おぅ」


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男子校生(もうちょっと…あと少しだけ踏み込んでみるか)

     (ただのコミュニケーションだしな)

     (幼馴染なんだからこれくらいの会話は当たり前だろ)

     (中学生のころはちょっと疎遠になってたけど…)

     「やっぱ男子校とは全然違うだろ?」

女子校生「そりゃまぁ」

男子校生(せっかくの機会だし…気になってることとか聞いてみるか?)

     (女子高なんて漫画の知識しかないし。女子高の友達…っつーか女子の友達こいつくらいだし)

     (漫画通りなら…女子高って…)モンモン

     (よ、よし。頑張れ俺)

     (最悪の場合じょーだんでした!とか言って笑ってごまかせば大丈夫だよな)

     (…ふぅ)

     「ちょ、ちょっといいか?」

女子校生「だめ」

男子校生「女子高っt…え?」

男子校生(か、完璧に拒絶された)ガーン

     (下心が見抜かれたんだ絶対)

     (女子高って聞いてしてしまった妄想が漏れてたんだ…)

     (女子って第六巻が鋭いとか先輩言ってたし)

     (浮気もすぐばれるって)

     (終わった…嫌われた)

     (ヴぅ…)

女子校生(悶えてる)

     「で?」

男子校生「へ?」

女子校生「なんか質問あるんじゃなかったの?」

男子校生「え、いや、でもいま駄目って…」

女子校生「じょーだん」

男子校生「…」ポカーン

女子校生「どうしたの?」

     「質問がないならいいけど…」

男子校生「」ハッ

     「あ、あります!」

     「そ、そうか、冗談な…」フゥ

     (落ち着け俺。嫌われてなかった。冗談だった…冗談…)

     「冗談…じょーだん…ジョーダン…マイケルジョーダン!」

女子校生「…」

男子校生「な、なーんつって…」

女子校生「え?」

男子校生「…なんでもないです」

     (死んだ)

男子校(うぐぁぁぁぁぁぁ)

    (完全に自爆した…変なテンションになって死んだ…)

    (もう絶対変な奴って思われたって)

    (男子校で言ってもそんなにうけなかったんだから女子に言ったら尚更だろ)

    (マジ駄目だな俺…相手が女子ってだけでうまくしゃべれないし…)

女子校生「で?質問は?」

男子校生「…」

     (む?)

     (もしかすると今の俺の最低のギャグは別にどうでもいいみたいな?)

     (嫌われてないし変な奴とは思われてないのか?)

     (な、なんだ…よかった…)

     (女子は繊細って先輩が言ってたからてっきり一言だけで俺撃沈したのかと思った)

     (まだ望みはあるってことだな…うん)

女子校生(…)ジーッ

     (質問が来ない…まいっか)

     (なるほど、今日のラッキーカラーは青か)

男子校生()ハッ

    (そ、そうだ。質問がまだだった)

    (な、なんか雑誌読み始めちゃったけど大丈夫なはずだよな?)

    「あ、あのー」

女子校生「ん?」

男子校生(ま、待てよ。女子高について聞いてみたいけどそれってなんか変態的じゃないか?)

     (まずは軽い質問からするべきだろ)

     (焦ってるんだ俺は…危うく変態認定されるところだった)

     (相手を不快にさせないように気をつけなくちゃだ)

     「え、えっと…」

     「ご趣味は?」

女子校生「…お見合い?」

男子校生「え、お見合い?」

     「お見合いってあの…男女がする…」

     「結婚を前提にみたいな…」

     (こ、こいつとお見合い…)モンモン

     (…)ボフンッ

     「ば、バカじゃねーの!お、お見合いとか、俺らまだ高校生だし!ねーわ!」アセアセ

女子校生「うん。ありえないね」

男子校生「…」シーン

     「ん、まぁな」

女子校生「趣味は猫だけど…質問は終わり?」

男子校生(趣味が…猫?!)

男子校生(ど、どいうことだよ)

     (趣味っつったら普通スポーツとかゲームとか読書とか…)

     (なんにせよアクティビティなはず)

     (猫が好きならまだしも猫が趣味って…え、女の子ってみんなそんな感じなのか?)

     (俺の周りはそんなのいないけど)

     (ま、女子がいねーからな!)

     (…はは)ハァ

女子校生(なんか一人で落ち込んでる)

男子校生(…それよりもだ)

     (次の質問はどうする)

     (一応猫についての話を膨らませるべきなのか)

     (でも猫について詳しくないし)
 
     (じいちゃんが飼ってるのは犬だし…)

     (そ、そうか!)

     (猫について語れないなら犬について語ればいいのか)

     (同じ動物好きとして親近感を持たれるかもしれない)

     「猫かぁ…お、俺の趣味は犬なんだよね」

女子校生「趣味が犬?変なの」

男子校生「え゛」

男子校生(変って言われた…)

     (合わせたつもりだったのに)

     (…)

     (ってそりゃ男子が女子っぽくふるまったって駄目だろ!)

     (俺ただただ気持ち悪いだろ。なんだよ趣味が犬って)

     (女子かよ)

     (ど、どうにか挽回しなければ)

     (すこし女々しくなってしまったのを挽回するにはやっぱ男らしさをださなきゃだな)

     (俺の男らしさ…)

     (でも犬が趣味とか言っちゃってるわけだから…)

     (よ、よし)

     「い、犬つってもあれだぞ?チワワとかじゃなくてほら、土佐犬とか。ドーベルマンとかだぞ?」

女子校生「ふーん」

男子校生(こ、効果ありか?)

女子校生「私はチワワとかポメラニアンが好きだけど」

男子校生「…」ズーン

男子校生(親近感を持ってもらうための作戦だったのに…)

     (逆効果にしかなってない)

     (…)

     (もう単刀直入にいくしかないんじゃないか?)

     (色々考えたところで俺の頭じゃ逆効果にしかならないわけだし)

     (ほら、ズバッと本題に入るのも男らしさをアピールできるじゃないか)

     (いっちゃうか?)

     (女子高の秘密とか探っちゃうか?)

     「あ、あのさ…」

     (行くんだ俺!)
 
     「女子高について…質問いいか?」ドキドキ

女子校生「興味あるの?」ジーッ

男子校生「うっ」

女子校生「」ジーッ

男子校生「そ、そんなにあるわけじゃ…」

女子校生「」ジーッ

男子校生「ただなんとなく…」

女子校生「」ジーッ

男子校生「…」

     「…あります」カァァ

女子校生「ほう。女子高に興味があるかね」

男子校生「…」ウググ

     「は、はい」

女子校生「となると女子校生に興味があると」

男子校生「お、俺男子校だし」

女子校生「ふーん」

男子校生「…」カァァ

女子校生「まぁよい。質問したまえ」

男子校生「は、ははぁー!」

男子校生(なんとかおふざけっぽくここまでこれたんじゃないか?)

     (だ、だが質問には気を付けなければ)

     (男子の疑問を直接ぶつけたら駄目だ)

     (もっとオブラートで何重かに包んでだな)

     「女子高ってさ」

     (落ち着け)

女子校生「うん」

男子校生(直球は避けて…)

    (最初は軽い質問を)

     「じょ、女子だけなんだろ?」

女子校生「…」


男子校生 (…うぅ、ヘタレだな俺)

     (こんな当たり前のこと聞いてどうするんだよ。馬鹿みたいだろ)

女子校生「いや、男子生徒もいるよ」

男子校生「え?」

女子校生「嘘だけど」

男子校生「だ、だよなー」

     (一瞬びびった)

女子校生(だまされやすいなぁ)

     (将来悪い人にひっかからないといいけど)

男子校生(よし。ジャブは完了した)

     (もう少し踏み込んでみてもいい頃合いだろう)

     (でも口調と態度はポップなままで)

     (顔に下心が出ないよう気を付けながら)

     「じょ、女子ってさ。普段どんな話とかしてんの?」

女子校生「ふむ」

     「ファッションか悪口か芸能か悪口か恋愛か悪口か…」

男子校生「悪口の割合高くないか?!」

女子校生「女子とは恐ろしい生き物なのだよ」

男子校生「マジか」

女子校生「半分は嘘」

     (悪口も言うけど私のグループはそれほどでもないしなー)

男子校生(半分は嘘ってことは…)

     (ファッション、芸能、恋愛、悪口、悪口、悪口のうちの半分が嘘なわけで…)

     (…)

     (100%悪口じゃねーか!)

     (え、なに女子校生ってそんなに悪口好きなの?)

     (いや、そりゃ俺たちだって少しくらい悪口は言うけどさ)

     (全部悪口ってどうなのよ)

女子校生「だから大概は芸能ファッション恋愛かな」

男子校生「…」

     「俺の心が汚れていましたすみません」

女子校生(…そーだ)

     「あと破廉恥なお話も少々」

男子校生「…は、はれんち…だと」

     (は、破廉恥ってあれだよな。あの、男子が喜ぶ系の)

     (漫画の女キャラが時々使ってるあの)

     (ってことはこいつも)

女子校生「詳しく聞きたい?」

男子校生(詳しく…女子の…破廉恥の…)モンモン

女子校生「女子高に興味あるんでしょ?」

男子校生(男子がいないからこそ…そういえば漫画にもそれっぽいことが…)

     (あれか、百合か、え、でももしそうだったらこいつは男に興味がないというわけで…)

     (となると俺駄目じゃね?)

女子校生「どうする?」

男子校生(でも興味はあるし。すごいあるし)

     (でも未来予想図が粉砕されたら立ち直れないというか)

     「え、遠慮しときます」

女子校生「男子たちだってそういう話はしてるんでしょ?」

男子校生(そ、そりゃアイドルのだれがエロいとか色々言ってるけど)

     (で、でもここで俺にスケベのレッテルが張られたら終わりなきがする)

     (既に女子高好きとか犬が趣味とか色々と変な肩書がついているというのに)

     「そ、そんな話してねーし」

女子校生「隠したいお年頃か」

男子校生「か、隠すこととかねーよ」

女子校生「じゃぁ部屋探索に行く?」

男子校生「…俺の部屋?」

女子校生「もちろん」

男子校生「今すぐ?」

女子校生「」コクリ

男子校生(そ、そりゃベッドの下なんてべたな隠し場所は選んでないけど)

     (徹底的に探されたら…)

     「…」

女子校生「どうする?」

男子校生「勘弁してください」

女子校生「ま、お年頃だものねー」

男子校生(完全にのせられてる気がする)

     (で、でもこのままのせられてるふりをすればもう少しディープな質問ができるんじゃないか?)

     (ま、まず第一に女子校生と男子教師の間柄について聞きたいわけだが…)

     (こいつも年上に興味があったりするんだろうか)

     (一応俺の方が三か月年上だけど…)

     (で、でももし教師に恋愛してたら…どうするよ俺)

     (女子校生にとっては日常の中の異性が教師だけだから仕方がないのかもしれないけど)

     (俺だって最近はよく顔合わせるし)

     (やっぱり探っといたほうがいいかも)

     (よし。できるだけ話の筋をそらさず自然に…)

     「そ、そーだなー。俺だって恋したいお年頃だからなー」

女子校生「」ジーッ

     (乙女か)

男子校生(なんか見られてる)アセアセ

休憩

男子校生(よ、よし。話の流れは変えられた)

     「れ、恋愛といえばさー。女子校生って恋愛できるのか?」

女子校生「できない理由がないでしょ」

男子校生「ほら、禁止条例的な」

女子校生「アイドルじゃないんだから」

     「そりゃ学校には男子生徒いないけどみんなちゃんと青春してるわよ」

男子校生「そ、そうか」

     (いよいよ核心に)

     「えっと…それは…まさか先生とかか!」

女子校生「そうね。やっぱり若いとよっぽどの嫌われ者じゃなきゃ多少はモテるわよねー」

男子校生「や…っぱり」ゴクリ

男子校生(ってことはこいつも)

     (いや、でも多少とかいってたし)

     (今聞かなければいつ聞くんだ!)

     (聞かぬは一時の恥!)

     「ってことはお前も教師に恋してんじゃねーのー?」ハハハ

     (おぉ、軽い感じで聞けた)

女子校生「私は…」

男子校生「」ドクンドクン

女子校生「流石に教師にはしないわよ」

男子校生「!」パァァァァッ

     「そ、そーだよなー、はは」

     「お、俺だって女の先生に恋とかしねーし」

女子校生「私はするけど。女の先生なら」

男子校生「…はい?」

男子校生(え、男子教師には恋しないけど女教師ならする…ってえ?)

     (つまりさっき俺が妄想した通りゆ、百合的な展開が…)

     (てなったら俺駄目じゃね?)

     (チャンスゼロじゃん)

     (こいつの恋愛対象が男子だとしてもまだチャンスは低いのに…)

     (むぐぁぁ…中学の頃に告白してれば…)

     (あ、でも男子には興味ないから無理か)

     (そういや数回告白されたっぽいけど全部断ったらしいし…男子だったからだったのか)

     (となると俺のさっきの男らしさアピールはまたしても逆効果?)

     (もー、俺女になろうか?)

男子校生(と、とりあえず引いてませんよアピールのために軽く共感はしとかなくちゃだ)

     「へー女教師かー…でもやっぱ年上の若い女性って綺麗だもんなー」

女子校生「私の片思いの相手は四十代だけど」

男子校生「」ポカーン

     「よん…じゅう…」

     (ど、どうしよう。ついていかれない)

     (さっきは女教師興味ないとかいったけど実際のところ若くてきれいだったらドキドキするが…)

     (流石に四十代は分からない。こ、これが熟女好きというやつなのか)

     (まさか女子にも熟女好きがいたなんて)

     (まぁナイスミドルなんてのもあるわけだから。百合版はナイス熟女?)

男子校生(全然わからん。幼馴染だけど理解ができん)

     (で、でも引いちゃだめだし)
   
     「その…なんだ…頑張れよ」

女子校生「嘘だけど」

男子校生「…」

     「…」

     「…」

     「…」

     「…嘘?」

女子校生「うん」

男子校生「嘘…」

女子校生「」コクリ

男子校生「そ、そりゃそーだよなー」ハハハ

     「お、おれも別に信じてたわけじゃねーけどさぁ」パァァ

     「冗談きついぜー」

女子校生(ほんと将来パワーストーンとか売りつけられないといいけど)

女子校生「私だって普通の女の子だよ」

     「恋愛対象だって同年代の男子だし」

男子校生「そ、そうか!」

     (きた、これはきた)

     (俺全然チャンスあるじゃん)

女子校生「今の彼氏だって同級生だもん」

男子校生「…」ズゴーン

     「へ、へー…」

     (そりゃ花の女子高校生だもんな)

     (彼氏の一人や二人…)

     (同級生なら距離だって近いし)

女子校生(だまされやすすぎる)

     「ちなみに私は女子校生なんだけど」

男子校生「…知ってるけど?」

女子校生「で、私の彼氏は同級生なんだけど」

男子校生「それはさっき聞いたけど」

女子校生「…」

男子校生「…」ハッ

     「お、お前のクラス男子いねーじゃん!」

女子校生「気づくの遅いよ」ハァ

男子校生(これは完全にもてあそばれてるな)

     (なんにせよ俺にもチャンスがあるとわかったのは大収穫だ)

     (さらに可能性を高めるためには…好みのタイプを聞き出したいところだが)

     (ハードルが高い)

     (女子同士なら軽く、ガールズトークの一環として質問できそうだけど男子からはなぁ)

     (どんな顔をすればよいものか)

     (チャラ男になっちゃえばいいのか)

     (チャラ男…ヘイユー、好みのタイプはなんだYO!)

     (…絶対違う)

女子校生(さっきからなんか一人で一喜一憂してるなー。楽しそうだ)

男子校生(想像以上に難しいな)

     (こういう時はあれだ。似たような質問をしてヒントを得ていくのがいいんだ)

     (ほら、好きなタイプを聞くんじゃなくて好きな芸能人を聞くとか)

     (それなら随分とハードルが下がる)

     (まぁイケメン歌手とか言われても俺困るだけだけど)

     (そんなにイケメンでもないし歌もうまくないし…)

     (でも別に失うものがあるわけでもないしな、今日の俺は止まらない!)

     「そういえばさ、好きな芸能人とかいるの?」

女子校生「芸能人…」

     「デラックス」

男子校生「…デラックスって…あの?」

女子校生「あの」

男子校生(なんでよりによってデラックス)ズゥーン

     (さっきから答えが斜め上すぎる)

     「ってかなんでデラックス?普通名前全部言うじゃん」

女子校生「やっぱ名前を呼ぶのは慣れなれしいかなって」

男子校生(え、デラックスって苗字だったのか)

男子校生(にしてもデラックスって)

     (俺太った方がいいかなぁ)

     (あとは毒舌か?)

     (となるとこいつは[ピザ]専でM!)

     (こ、これはなかなか深いところを垣間見てしまった)

     (…ん?ちょっと待てよ)

     (デラックスって…男か?)

     (いや、そら性別は男だろうけど)

     (ま、まさか百合のくだりは冗談じゃなかったのか…まじかよ)

男子校生(やはり女々しさを表に出したほうがいいのかもしれない)

     (一般受けはしないかもしれないが…)

     (さてと。さりげなく女々しさを演出するにはどうしたらいいのか)

     (趣味の犬はさっき無理やり男らしく飾っちゃったからなー)

     (流石に少女マンガ読んでるとかは恥ずかしくて言えないし)

     (女らしさ…)

     (そ、そだ。ちょうどさっきまで雑誌を読んでたからそれに関連したことがいいかもしれない)

     (よし…)

     「あ、あのさ。その雑誌星座占いとか載ってる?」

女子校生「載ってるけど…」

男子校生「実は俺そういうのすげー興味あるんだよね」キリッ

     (決まった。自然すぎる。自然すぎて逆に怖いぞ)

女子校生「へー」

     (男子もこういうの見てる人いるんだー。変なの)

男子校生(流石にすぐさまあのレベルまで太ることは難しいが)

     (女々しさと毒舌なら…)

     「つっても?別に信じてるわけでもないけどな。あんなの編集者が適当に作ってるだけだろ」

女子校生(興味はあるって言ったそばから…ツンデレ?)

     (なんとなく激しく間違った努力をしてる気もするけど…勘違いかな)

     (普段からちょっとおかしいし)

男子校生(効果あったかなぁ…)

     (なんとなく手応えはあったけど)

     (ふーむ。決定打に欠けているような)

     (そりゃこの瞬間だけで親密になろうってわけじゃないけど)

     (でもできるなら…他の男に取られる可能性だってあるわけだし)

女子校生(さっきから色々と悩んでるみたいだけど)

     (一体何について…脈絡もない質問投げかけてくるし)

     (…ふむ。そういえば最初は女子高について聞いてきたな)

     (トークがどうとか恋愛がどうとか)

女子校生(もしかすると私の高校に気になる子でもいるのかな?)

     「ねぇねぇ」

男子校生「ん?」

女子校生「好きな子いるの?」

男子校生「」ビクッ

女子校生(やっぱりいるんだ)

男子校生「い、いねーし」ダラダラ

     「恋愛とか興味ないっつーか?」

女子校生(誤魔化すの下手すぎる)

     「誰が好きなの?」

男子校生「だ、だから好きな奴なんて別に…」

     (きゅ、急に攻めてきたぞ、予想外だ。どうするよ俺)アセアセ

     (こく、コクっちゃう?この流れで?)

     (でもそれは唐突過ぎるだろ。もっと順序とか雰囲気とか)

     (ここはうまくごまかさなくちゃ)

男子校生「まだ恋愛とか興味ねぇって」

女子校生「でも恋愛したいお年頃って言ってなかったっけ?」

男子校生(いいましたっけ?)

     (いったきがする)

     「あれはただの冗談だって」

     「大体男子校だぜ?女子との接点なんかないっつーの」

女子校生「でもうちのクラスの女子よく男子校生と合コンみたいなことやってるらしいよ」

     「ここらで男子校なんて一つしかないし…」

男子校生(あれ?俺全く呼ばれてなくね?)

男子校生(おかしい。普段からそういう会話には積極的に参加して経験値をつんでたはずなのに)

     (え、田中とか高橋とかいってたりするってことか?)

     (そういえば高橋の彼女は女子校生っつってたし。ここらに女子高は一つだし)

     (…)

     (今さっきクラスの女子っていってたけど…もしかするとこいつ自身も)

     (俺の知らぬまに社交の輪が広がってやがる)

     (やばいぞ。幼馴染だからってうかうかしてられない状況だこれ)

     (っつーか合コン誘えよ)

女子校生「合コンとか興味あるの?」

男子校生(合コン=軽い?)

     「ね、ねーよ」

女子校生(あるんだ)

女子校生(それにしたってまだ数は多いな)

男子校生(俺に合コン進めるってことはつまり俺が合コンに行っても気にならないというわけで…)

     (男として見られてないのか)

女子校生(しかし考えるのが面倒になってきた)

     (きゃぴきゃぴ乙女なお年頃なわけだけどここは男らしく聞いちゃおうか)

     「ねぇ、誰が好きなの?」

男子校生()ドキッ

     「だ、だから好きな奴なんていねーって!」

女子校生(防御は堅いなぁ)

     (これは雰囲気を修学旅行の夜にしないと駄目なのかも)

女子校生「ねぇ、カーテンしめて」

男子校生「は?…いいけど」

     (どうしたんだ急に)

女子校生「あと電気も消して」

男子校生「電気も…か」

     (なんなんだこれは)

     (真っ暗になったわけだが…)

女子校生(これで少しはそれっぽい雰囲気に)

     (あとはちょっとずつ接近してみるか)

     「なんか変な雰囲気だね」

男子校生「お、おぅ」

     (へ、変っていうのはその…あれかな?ムーディとかそういう…)

     (わからん。何を考えてるのか全くわからん)

女子校生(あともう少し修学旅行の夜ムードを高めれば)

     (ふむ)

     「…」

     「やべっ、せんこー来た!寝たふりしろ!」

男子校生「は?」

     (完全に棒読みだ)

     (ほんと急にどうしたんだ)

女子校生(よし)

     「ところでお前さー好きな奴とかいんのー?」

男子校生「!?」

     (急にボーイッシュに)

     (女子ってほんとわかんねぇ)

男子校生「だ、だからいねぇって」

     (こ、これは逆に俺も攻められるんじゃないか?)

     「お、お前はどうなんだよ」

女子校生「いるけど」


男子校生「いんの!?」

男子校生「まじで?」

女子校生「まじまじ」

男子校生「がちで?」

女子校生「がちがち」

男子校生(お、落ち着くんだ俺)

     (これだってさっきみたいにただの冗談かもしれないだろ)

     (それに好きな人がお、俺っていう…可能性も…なくもないというか…)カァァ

     「だ、誰だよ」

女子校生「お前が言ったら言うわー」

男子校生「うっ」

コメもほぼないのに変なの書き続けてるとかwwwwww

無駄骨乙

>>44
みんな静かに読んでいるんだよ
空気読め

男子校生(い、言っちゃう?言っちゃおうか?)

     (で、でも絶対変な雰囲気になるだろ)

     (ここは意地でも吐かない)

     「逆だよ逆。お前が言えば俺も言うよ」

女子校生「私が…じゃなくて俺が先に質問したんだからお前先言えよ」

男子校生「いやっ、でも」

女子校生「こーくはく。こーくはく」

男子校(ったくなんなんだよこの変なノリ)

    (どうする。どうするよ俺)

    (そ、そうだ。ここはダミーを用意するというのはどうだろう)

    (うん。それがいい)

    「で、でもお前知らないって。他校の子だし」

女子校生(お、ちょっと折れた)

女子校生(もうちょっと押せば落ちるかな?)

     「いいから言えって。知らないなら別に躊躇するなよ」

男子校生「分かった…で、でも俺が言ったらお前も言えよ?」

女子校生「おっけー」

男子校生「よ、吉田」

女子校生「隣のクラスの?」

男子校生「おぅ」

女子校生「男子校なのに」

男子校生「あ」

     (すぐウソってばれた)

     (これがうわさの女の嗅覚か)

女子校生「まさかそっち系だったなんて…」

男子校生「いや、違うから!」ビシッ

>>45
いや、みんなとか言ってるけど多分自分みたいなマニアックなのが2人くらいだって。

こいつもどんだけ自己顕示欲高いんだよ

男子校生「女子だよ女子」

女子校生「ほぅほぅ。年上?年下?」

男子校生「…同年代」

     (逃げられねぇ)

女子校生(同学年か)

     (となるとあの子かな?合コンにも毎回参加してるらしいし。可愛いし)

     (可愛さを自演してるところもあるけど。まぁ男子にはあれくらいが丁度いいのかも)

     「で、名前は?」

男子校生「佐藤?」

女子校生(何故疑問形)

     (ほんと分かりやすいなぁ)

     (でも口は堅い)

男子校生「ほら、俺が言ったんだからお前も言えよ」

     (自分はでたらめいってるくせに言える台詞じゃないけども)

女子校生「分かったよ」

男子校生「え?」

     (く、くるのか)

女子校生「俺の好きな人の名前は…」

男子校生「」ドキドキ

女子校生「ムハマド」

男子校生(外人かよ!しかも欧米とかじゃなくてインドっぽい!)

男子校生「真面目に言えよ」

女子校生「そしたらお前だって嘘ばっかじゃん」

     「自分だけ情報を引き出そうなんてちゃんちゃらおかしいぜ」

男子校生(ちくしょう。やっぱ口論では勝てないのか。相手は棒読みなのに)

     「わ、分かった…」

女子校生「ギブアップか」

男子校生「言えばいいんだろ」

女子校生「うむ」

男子校生「俺が好きなのは…」

女子校生(思いのほか簡単だったなぁ)

女子校生(達成してしまうと急に興味が醒めるものね)

     (別に好きな子を聞いたところで私がどうこうするわけでもないし)

     (もしかしたら本当に知らないかもだし)

     (そだ、電気つけよ。こんな暗い中会話してるのもよくよく考えたらただ単に変だし)

     (変なテンションになってたんだな、私も)

男子校生「お前だよ」ボソッ

     (言っちまった)

女子校生「」パチッ

男子校生(ん、電気が着いた)

女子校生「…」パチッ

男子校生(消えた!)

女子校生(いきなりなんだし…)カァァァ







<(_ _)>

もう少し続けます。

ニヤニヤしていただけると幸いです

男子校生「あ、あの…」

女子校生「…」

男子校生「電気つけません?」

     (反応が知りたい…いや、知りたくないかも。怖い)

     (冷静になってみると…うぐぉぉぉ。恥ずかしい)

     (あれか、暗闇でなんかテンションあがちゃってたか?)

     (何の前触れもなく告白してしまった)

     (もっとムードとかそういうのを気にしながらの方が絶対に良かった)

     (散ったー、俺の青春散ったー)

女子校生(落ち着け私)

     (お、おそらく今のは私への反撃)

     (さっきまでおちょくってたから)

     (だ、だから本気の告白とかいうのでは絶対にないはず)

     (うん。ありえないありえない)

     (それにしても窮鼠猫を噛むとはこのことね)

     (…でも)

     (ドッキリ告白が私にショックを与えられるとわかってるってことは…)

     (…)ドキッ

     (こ、こやつ私の密かな好意に気づいているわけじゃ)

     (い、いや。それはない)

     (直接的に示したこともないし、こいつ鈍感だし)

     (ニブチン男子が気づくはずが…)

     (でも万が一の可能性も…)

     (さ、さてはかまをかけているのかしら)

     (そんな高度な心理戦を仕掛けてくるような奴でもないはずだけど)

     (だってこいつは昔から猪突猛進なところがあって)

     (周りに気を使ってるように見えて肝心なところは気付かないし)

     (馬鹿だし)

男子校生(沈黙がつらい)

     (しかも暗闇)

     (選択間違えたな俺)

     (ゲームだったらバッドエンドだよ。んでもってセーブなしに強制終了のパターンだよ)

     (あーリセットしたい。俺ってやつは…)

     (うがぁぁぁぁっ!)

女子校生(どうするのよ私)

     (どんな顔すればいいのかも分からないし何言えばいいのかも不明だし)

     (嬉しいけど…本気かどうかも分からないし)

男子校生(な、なーんつってとか言って誤魔化すか?)

     (絶対嫌がられてるし…だって告白の後電気消すとか普通はないだろ)

     (はぁ、俺も体育館うらかなんかで告白すればよかった)

     (そうすれば消す電気もないのになぁ)

     (俺の顔も見たくないということだろうか)

     (ってかもしかすると居間を抜け出して隣の自分の部屋に戻ったとか!)

     (迂闊に来るべきじゃなかったのか…)

     (ご飯に御呼ばれした時は浮足立ってたな俺。そこで冷静に断っておけば)

     (っつーかデザートいるか聞かれたときに断っておけば)

     (まさかおばさんが駅前のケーキ屋まで買いに行くとは思わなんだ)

     (もう俺の馬鹿!)

女子校生(流石にお母さんが返ってくるまでにはこの状況どうにかしないと)

     (こんな真っ暗にしてるとかおかしいし)

     (…もぅ。なんで今あんなこと言うのよ)

     (もっと…その…あったでしょ。校舎裏とか。べただけど)

     (私にも心の準備というものがですね)

     (…恥ずかしい)

     (駄目だ、絶対電気つけられない。変な顔になってると思うし)

     (深呼吸)

男子校生(もう無理だ。耐えられない)

     (だってふられるの待ち続けるのとか辛すぎる)

     (でも好きなのはお前だなんてあほみたいな台詞いっちゃったわけだし)

     (…)

     (そ、そだ!)

     「小前田」ボソッ

女子校生「!」

     「な、何?」

男子校生「だ、だから俺が好きなのは小前田っつー奴なんだけど…知ってる?」

     (俺のチキン野郎…)

女子校生「…」

     「は?」

     (んんー?)

     (小前田?)

     (え、もしかすると今の今までは私の単なる勘違い)

     (だとするとものすごい…恥ずか死ぬ)カァァ

     (小前田とお前だ。いや、同じだけどさ)

     (それにしても瞬時に自分に告白されてると思うとか)

     (はぁ、私らしくもない)

男子校生(と、通った…のか?)

女子校生「」パチッ

男子校生(お、電気が)

     (…どんな反応を)

     ()ドキドキ

女子校生(これはもう平静を装うしかない)ペラッ

男子校生(あっれー雑誌読んでる)

     (そ、そりゃ強引に告白はキャンセルしたけど)

女子校生「あ、ちなみに小前田さんは存じ上げないです」

男子校生(な、なぜ敬語。しかもなんかおかたいやつ)

     (き、嫌われたのか?)

     (ふざけたこと言ってたから)

     (やっぱむりくり誤魔化さない方が…その方が男らしいというか)

     (当たって砕けてもう一度立ち向かっていく方が断然勇ましいだろ)

     (今の俺って…情けなさすぎる)

     (失望されたんだなきっと。いや、元からそんな男として見られてないだろうけど)

     (俺かっこ悪。やることなすこと裏目にでるばっかだな)

     (そんな俺にチャンスがあるわけもないか)

     (そう考えると緊張する必要もないな)

     (なんか力が抜けた感じだ)

     「あのさ、好きな人とかいんの?」

女子校生「」ビクッ

     「何急に。だからムハマドだって」

男子校生「いや、別にいいんだけどさ」

     (いないって言わないで隠すってことはいるってことだよな、きっと)

     (いなければ俺にも努力のしようがあると思ったんだけど)

     「ムハマドってどんな奴?」

女子校生「ど、どんな奴って…色黒のカレー好き」

男子校生「いや、もちょっと内面的な」

女子校生(のったりと攻めてくる)

     (私は落ち着いてのらりくらりしてればいいのよ)

     「数学が得意…とか?」

男子校生「典型的なインド人だな」

     (流石に国籍は変えられないよな)

     「ちなみに俺とか何点くらい?」

     (今の俺なら何でも聞ける気がする…無双状態だ。まぁすでに砕けてるから。勝手に)

女子校生(いきなり何を…)

     「幼馴染のよしみで五点」

     (通知表な感じで…なんつって)

男子校生「なんだそれ」

     (十点満点ということにしておこう)

     (百点満点とか言われたら立ち直れないし)

     (どうにか頑張らなくちゃだな。告白はもっと俺が男らしくなってから再度きちんとやろう)

     (目標は打倒ムハマド)

女子校生(さっきは焦った)

     (まさかあんな漫画みたいな聞き間違いするなんて)

     (そっけない私をこいつが好きになるはずもないし)

     (幼馴染ってだけでいいか)

     (私から告白とかは…)カァァ

     (ありえないし)

男子校生(それにしても道のりは長そうだなー)

    (高校を卒業するまでには告白できるといいけど)

    (大切なのは地道な努力だな)

    (女子高でよかった…共学だったら多分すぐ告白されて彼氏とかできるだろうし)

    (まだ彼氏はいないみたいだし…いないよな?)

    「あのさ、彼氏とかいるの?」

女子校生「…」

    (こ、こやつ今日は一体なんなんだ)

    (本音が出ないように気を付けないと)

    「いないわよ。ムハマドに片思い中なんだから」

男子校生(…片思いの相手俺じゃなくても彼氏いないって聞いただけでなんか嬉しい)

     (俺って単純だな)

     「意外だな、なんかモテそうなのに」

     (可愛いし。口に出せるわけねーけど)

女子校生「そう」

     (今のはお世辞。今のはお世辞。決して私の事を魅力的に思っているとかではなくてお世辞…)

女子校生「そういうあなたこそ彼女の一人や二人はべらせたらどうなの?」

     (いつものペースを取り戻せばいいのよ)

男子校生「俺そんな下衆じゃねーよ」

女子校生「あら意外」

男子校生「どんなイメージ持ってんだよ」

     (普通にしゃべれてるな。よし)

     (やっぱ告白するには相当の覚悟が必要だよな)

     (こうやってただただ雑談してるだけで楽しいし。告白とかしたらぎくしゃくするかもだし)

     (ほんとチキンだな、俺)

     (でもそしたらそのうち誰かに取られるよな…)

     (女子高の今だって危ないのにこれが舞台が大学とかになったら)

     (やばい)

     (こいつが彼氏と歩いてるのとか見たら多分俺死んじゃう)

     (やっぱり今のうちに攻めておかないと…だよな)

     「それに…好きな人いるし」

女子校生「…」

     「へー」

     「あ、小前田さんでしょ」

男子校生(うっ、そうだった)

     「まぁな」

     (変な嘘つかなきゃよかった…嘘でした。とかなんか軽くて言えないし)

女子校生(小前田さんが実在してるかどうかは不明だけれども)

     (好きな子がいるくらい普通だよね)

     (いくら男子校といえども女子と接する機会くらいあるだろうし)

     (それこそ合コンとか)

     (…可愛い子にすり寄られたらちょろそうだし)

     (で、でも私が告白とかは…絶対無理。恥ずかしすぎる)カァァ

     (万が一成功してもデートとか)

     (…)モンモン

     ()カァァ

     (駄目だ。またヒートアップし始めてる)

     (私ももっと軽いというかちゃらかったらなー)

     (あからさまにでもアピールできたかもなのに)

男子校生(ここからどうやって展開すればいいのかわからない)

     (小前田さんはお前でした…みたいな?)

     (いやいや、ふざけ過ぎてるだろ)

     (もっと真摯に訴えないと)

     (す、好きだ…だよな)

     (い、今にする?でもいまさっきまで変な感じだったし)

     (成功する気がしない)

女子校生「小前田さんって…どんな人?」

男子校生「ん?」

女子校生「ほ、ほら。あなただってムハマドの性格とか聞いてきたじゃない」

男子校生(それは俺も好みのタイプに近づこうと思ったからで…)

     (ってことはこいつも俺に気があるんじゃ!…はは、まさかな)

男子校生「まず…可愛い」

     「それに頭も良いし、喋ってて楽しいし」

     「一緒にいると落ち着く…いや、多少なりともドキドキするから落ち着かねーけどほっとするっつーか」

     (なんか俺すげー恥ずかしい事言ってないか?)

     (本人を目の前にして…小前田さんの盾の威力だなこれ)

女子校生「ってことはもう結構仲良しなの?」

男子校生「まぁ…付き合いは長いというか」

女子校生(ってことは幼馴染だとしても対してアドバンテージはないってことか)

     (幼馴染の武器っていったら会う機会が多いのと過ごした時間が長いことくらいだし)

     (勝ち目ないっぽいなー、べた褒めしてるし)

女子校生「ま、もし私に何かできることがあったら言ってよ」

男子校生「おう」

     (あーもー)

     (俺全然だめだ)

     (遠回りすぎるだろ)

     (やはり小前田さんが想像以上に俺をくるしめてるな)

女子校生(だから私が今告白したところでどうにもならないってことかな)

     (下手に関係をぎくしゃくさせるのも嫌だし)

男子校生(今日俺墓穴掘ってばっかりだな)

     (なんなら前方後円墳レベルのお墓ができる感じ)

     (先は長そうだ)

女子校生(変な嘘ばっかりついちゃった)

     (ムハマドとか。私ばかみたい)

     (先は長そうね)

「「はぁ」」

一区切り

二人の関係を進めるべきかどうかは…考えておきます

後日

(男子校生と先輩)

男子校生(結局あの後おばさんが帰ってくるまで何もできなかった)

     (日常で接する機会はあんまないし昨日がチャンスだったのに)

     (うがぁぁっ!)

先輩「どうした?頭かきむしって…はげたいのか?」

男子校生「あ、先輩…ってか違いますよ」

先輩「まぁすでに少しはげてるしな」

男子校生「…え」ズーン

先輩「冗談だ」

男子校生「本当っすか?気を使ってるとかそんなんじゃなくてまじっすか?」

先輩「いや、だから冗談だって」

男子校生「本当ですね?」

先輩「おう」

男子校生「…冗談が過ぎますよ先輩」

先輩「まさかそこまで本気にするとは」

男子校生「父親も祖父もはげてますからね…負の連鎖は俺の代で止めなくちゃならないんですよ」

先輩「…重いな」

先輩「でもあれだ。ストレス溜めるとはげるっつーぞ?」

男子校生「そうっすか」

     (とするとやばいな)

先輩「で、溜めるのは良くないから俺に吐き出してみよう」

男子校生「はい?」

先輩「いや、なにかしら悩んでる思春期の男の子に見えたからだな」

男子校生「悩んでる思春期の男の子っすか…青いっすね俺」

先輩「青いな」

男子校生「先輩はもう灰色っぽいっすね」

先輩「何言ってる。俺の青春は薔薇色に決まってるだろ」

男子校生「頭の中だけなら桃色っぽいですけど」

先輩「あんま生意気いうと殴るぞ?」ニコッ

男子校生「すみません」

先輩「で、どうしたんだ?」

男子校生「…」

     (まぁいいか。先輩だし)

     「実はですね。今俺片思い中なんですよ」

先輩「青いな」

男子校生「でもその片思いの相手は他に好きな人がいるみたいで」

先輩「ありがちだな」

男子校生「どうすればいいのかなって」

先輩「お前…典型的に悩んでるのな」

   「あれか、そうなるとお前の好きな女子の意中の人ってのはイケメン生徒会長だったりするわけか」

男子校生「いや、ムハマドです」

先輩「…」

   「…」

   「ん?」

男子校生「数学が得意で色黒なムハマドってやつらしいです」

先輩「…カレー大好きか?」

男子校生「た、多分」

先輩「お前の片思いの相手…なんつーか予想の斜め上だな」

   「ムハマドって。嘘じゃなかったらお前大変だな」

男子校生「そうなんすよ」

     「俺にインド人の要素ってあります?」

先輩「…カレー好きか?」

男子校生「まぁ。普通に」

先輩「ナンか?」

男子校生「ライスです」

先輩「…」ポン

   「諦めろ」ニコッ

男子校生「やはり…俺はムハマドには勝てないのか」ガクリ

先輩「でもあれだろ?嘘かもしれないんだろ?」

   「インド人に恋する女子校生なんて聞いたことないし」

   「きっとお前は弄ばれてたんだよ」

男子校生「…どりらにせよ俺にチャンスはないっぽいっすね」

先輩「そうだな。まだ俺ならあるのにな」

男子校生「…」ハァ

先輩(つっこんでくれない)

   「少しでもインド人に近づくために日サロでも行って肌やいたらどうだ?」

男子校生「…先輩。そういうことじゃないんですよ」

先輩(いや、分かってるけども)

   (こ、こいつ想像以上に落ち込んでやがる)

先輩(それにしても見事な三角関係だな)

   (おそらくこいつの片思いの相手は時々話題に出てくる幼馴染だろう)

   (幼馴染の彼氏はインド人…ヒットしそうにもないタイトルだな)

   (いや、多分インド人は嘘)

   (となるとやっぱこいつは男として見られてないな。うん。抜け駆けとかマジ許さん)

   (ここは告白するよう発破かけて粉砕してもらうしかない)

   (人はそうやって強くなるのだ)

   (そしてあわよくばその幼馴染を俺に紹介してもらおう)

   (そしてそのつてをたどって女子高に辿り着こう)

   (俺ってやつは…策士だな)

   「おい、やっぱ伝えろって」

   「相手に好きな人がいようといまいと好意を示せばある程度関係は進展するだろ」

   「漫画とかラノベにもあるパターンだな」

   「ふられてもなんだかんだあれば最終的にハッピーエンドだ」

男子校生「先輩はポジティブっすね」

     「だからふられ続けても頑張れるんだ」

先輩「俺がいつふられたと言った?」

男子校生「あ、そこまで至ってないんですか」

     「よく彼女欲しいって言ってるから行動に起こしてるのかと思いました」

先輩(こいつ落ち込むと失礼だな)

   「諦めたらそこで試合終了ですよって名言もあるくらいだ」

   「めげるな」

男子校生「じゃぁ先輩。俺の魅力ってなんですか?」

先輩「は?」

男子校生「だから、もし女子が俺のことを好きになってくれるとしたらいったいどこに惚れるんですかね?」

先輩(酔ってるのかこいつ。なんて恥ずかしい質問を)

   「それは、性格じゃないか?」

男子校生「俺って性格いいですかね?」

先輩「普段はいいんじゃないか?落ち込んだ時は面倒だが」

男子校生「でもね先輩。俺みたいな性格の奴なんてわんさかいるんですよ」

     「もしかしたらムハマドだって俺以上に良い奴かもしれない」

先輩(め、面倒くさい)

   (俺から悩みを引き出しておいてなんだが…当たって砕けろよさっさと)

男子校生「そういえば先輩って共学ですよね」

先輩「おぅ」

男子校生「やっぱり普通の男子はいちゃいちゃしてるんですか、女子と」

先輩「…」

   「ったりまえだろ」

   「ちなみに俺のその普通の男子だからな?」

男子校生「いや、だって高三でもまだバイトしてる先輩って…普通ではないでしょ」

先輩「いいんだよ。エスカレーター式に大学はいるから」

男子校生「うっわ、エリートっぽい。先輩なのに」

先輩「失礼だなお前」

先輩「ま、共学のマドンナよりはチャンスがあるんじゃないか?」

男子校生「…俺好きな人が女子高っていいましたっけ」

先輩「言ってたな。顔が。女子高ですって」

男子校生「どんな顔してたんですか俺。まるで変態じゃないですか」

先輩「お前の悩み話は飽きた」

男子校生「ひでぇ」

先輩「だってさー失恋した話なら楽しいけどなー」

男子校生「先輩鬼畜っすね」

先輩「まぁな。さっさと告白してこい。ふられたらまた話を聞いてやる」

男子校生(やっぱ告白しなきゃだよな)

     (時間をおいてたらライバルに先を越されるかもしれないわけだし)

     (よし。俺は告白をする)

     (当たって砕けてまた当たれ!ってことだな)

(女子校生と先輩)

先輩「お悩みそーだんしつー」

女子校生「あの…」

先輩「今日の悩める子羊はこの子。さて、いったいどのような悩みなんでしょーか」

女子校生「先輩。なんですかこれ」

先輩「お悩み相談室」

女子校生「先輩そんなことしてるんですか?」

先輩「いや、今回が初めてだけど」

女子校生「…」

先輩「ほら、先輩として悩んでいる後輩をほっておけないわけよ」

女子校生「はぁ」

     「楽しそうですね」

先輩「そらまぁ他人の色恋沙汰に首を突っ込むのは楽しいわよ」

女子校生「…」

先輩「そんなじとっとした目で見つめられても、興奮するわよ」

女子校生「変態ですか」

先輩「冗談よ」

女子校生(面倒くさい先輩にひっかかっちゃったなー)

     (面倒くさい割に鋭いからなー)

先輩「で?片思い?」

女子校生「まぁ」

先輩「ふふ、青春ね」

女子校生「」ジトーッ

先輩「さ、私に悩みをはっちゃけなさい。片思いが悩みってことは…泥沼かしら?」

女子校生「違いますよ」

先輩「となるとあれかな?意中の彼にはすでに彼女がいるのかな?」

女子校生「違う…と思います」

先輩「となると…も、もしかして女の子の事が好きになっちゃった?」

   「でもごめんね。私はノーマルなの」

女子校生「…」ジトーッ

先輩(無言の視線が痛い)

   「」オッホン

   「じゃぁどうしたの?」

女子校生「…まぁ、彼にはほかに好きな人がいるみたいで」

先輩「ほうほう。よくあるパターンね」

   「でもね、フィクションの中では大概の場合宇宙から来たりするヒロインが幼馴染達を圧倒するものよ」

女子校生「何の話ですか」

     (それに幼馴染圧倒されちゃってるじゃん)

先輩「それに最後の最後には女子には色気で落とす、なんていう必殺技もあるわけだし」

   「涙も効果的」

女子校生「それが恥ずかしげもなくできたら苦労しませんよ」

先輩「うぶなやつよのー」

女子校生(やっぱり相談なんてするんじゃなかった)

先輩「女子のくせに女子らしく振舞おうとしないなんて、宝の持ち腐れ」

女子校生「もともと大したものもってないですよ」

先輩「いやいや、男一人落とすのには十分だよ」

   「色落とし試してみ?おそらく意中の彼はころっと落ちる」

女子校生「そんなものですか」

先輩「ま、軽い女だと思われるだろうけど。つまりはビ○チ!」

女子校生「…」ジトーッ

先輩(殺気が漏れてる…)

   「ま、まぁまて。早まるな」オホン

   「今のは最終手段だよ。にしても『できれば使いたくなかったが…』とか言いながらも案外簡単に使うよね、ボスとか」

女子校生「何の話ですか」

先輩「色香は使わないにせよ私達に武器はまだたくさんある」

   「ちょっとした仕草でも彼らはどきっとしたりするもんだよ」

   「ボディタッチだがボディコンタクトとか」

   「もし相手に女子に対する免疫がなかったら効果抜群!急所にあたるかも!」

女子校生(仕草…)

     「例えばどんな仕草が効果的なんですか?」

先輩「んー」

   「パンチラとか?」

女子校生「しめますよ?」

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