小鳥「プロデューサーが怪しいわ……」 (46)

P「さて出勤前の新聞チェック~っと」パサッ

P「お、いつの間にかこんな時期か~」

P「フッフッフッ…ちょうど空いてる時間だしなんという幸運!今年も拝ませてもらおう!」

765プロ事務所
小鳥 フンフフフフ~ン♪

貴音「小鳥嬢、律子嬢や他の皆は?」

小鳥「律子さんはもう営業にでかけたわよ。皆お休。貴音ちゃんもでしょ?」

貴音「ええ。この幸運に感謝ですね」

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P「おはようございます」ガチャリ

小鳥「ああプロデューサー!」

P「うわあ涼しいー!こっちは天国だなあ」

P「」スタスタ ポチッ

アーアーエーイーカーンハーキミニカガヤークー
P「お、危ねもう試合開始だ」

小鳥「!プロデューサー!プロデューサーも高校野球を?」

P「え?ええそうですが…」

小鳥「私たちもちょうど見たいと思っていたんですよ~ご一緒していいですかぁ~?」

P「え‥ええっと…」



小鳥「プロデューサー?」

貴音「何か悪いことでも…?」

P「い、いえいえないですよ。一緒に見ましょう」

小鳥「じゃあお茶入れてきますね!」

P「あっ手伝います」

ンアーーーーー――
貴音「このさいれんにも…風情を感じます…」シンミリッ

小鳥「そうね」

小鳥(ていうかプロデューサー、座る位置おかしくない?)

小鳥(先に私と貴音ちゃんがこう座って)

 
   テレビ 

    机 小鳥、貴音

小鳥(流れ的にこう座るはずなのに)


テレビ

 P  机 小鳥、貴音、


小鳥(なんでわざわざこう座るのよ!おかしいでしょ!)

  テレビ

   机  小鳥 貴音 P

小鳥(せっかく会話できるチャンスだと思ったのに…なんでこうなるのよ!)

貴音「小鳥嬢、そろそろ戻ってきてください」

小鳥「え?あああ」

貴音「下馬評では後攻チームが勝つと言われています」

小鳥「まあ、そうよね」

P「……」

ストライクバッターアウトッ

マズセントウバッターヲサンシンニキッテトリマシタ!

貴音「さすがです」

小鳥「うんうん」

P「このピッチャーはそんなにすごいんですか?」

貴音「さよう。おふのぷろやきゅう界で争奪戦が予想されていますから」

P「……」

小鳥(おかしいわ…高校野球好きなのに注目選手を知らないなんて…)

小鳥「プロデューサーはどこのチームの応援ですか?」

P「え? ええっと僕ですか?そうですねぇ…」

小鳥(なぜ言い淀む……?)

P「音無さんはどこなんですか?」

小鳥「私と貴音ちゃんは先攻チームですよ」

貴音「いわゆる一つの判官贔屓です」

P「じゃあ俺もそっちで」

小鳥(むむむ…)

ドンドンッ スイマセーン

小鳥「あっ、そうだ配達がくるんでした。はーいっ」トテチテタ

カチャ

サインオネガイシマース ハーイッ

ジャアアリガトウゴザイマシタ ゴクローサマデシター

小鳥「うわ~いっぱい箱があるよ~」

貴音「小鳥嬢、ちょうどちぇんじになりましたし、手伝いますよ」

小鳥「ありがと」

貴音「中身は一体?」

小鳥「新しいステージ衣装よ。古くなってきたし替え時かなって」

貴音「なるほど」

P 「」ジーーーッ

小鳥(チェンジになったのになぜ食い入るように画面を…?)

貴音「後攻ちーむのばったーはあまり強くありません」

小鳥「投手戦になるかも、ってわけね」

貴音「はい」

バシッ ストラックアウトッ!

サンシーン ワンアウトーッ

小鳥「うん!幸先よし!」

貴音「三振をとるほうがえらーのりすくは少ないですから真、賢明です」

P(……)

小鳥「勝てるチャンスありますね、プロデューサー!」

P「え? ああそうですねっ」

P「ちょっと僕トイレ行ってきます」スタタタ

小鳥(どうしてさっきの攻守交替の時に行かなかったんだろう…)

ストラックバッターアウトッ!

アーットコチラハサンシャレンゾクサンシンダー!

小鳥「球速はそんなにでていないのにどうして……」

貴音「打者を打ち取るのに球速は必須要素ではないのです」

小鳥「そうなの…そういえば貴音ちゃん、始球式やったことあるよね? 何キロぐらいでたの?」

貴音「145きろ、と担当者は言っていましたが」

小鳥「145!?」

貴音「あいあんどっぐすの影丸の真似をして投げたらそんな速さがでたのです」

小鳥(背負い投げ投法……)

P「音無さん、二回始まりましたか?ドタバタドタバタ

小鳥「わっ! ま、まだですけど何か?」

P「いえまだならいいんです」

タダイマヨリコウカノセイショウヲオコナイマス

P「おっきたきた」

小鳥(校歌斉唱がそんなに楽しみなの?)

~♪

~♪

~♪

小鳥(特に良い歌ってわけでもないわね)

貴音「今日の彼の行動は実に面妖ですね…」ボソボソ

小鳥(あっ!そうだわっ!)

小鳥「私ちょっと調べ物思い出しました!行ってきますね」

貴音「小鳥嬢…いいのですか…」

小鳥「すぐに戻ってくるわよ」







小鳥「えっとたしかあの書類はこの部屋に…」

ガサゴソガサゴソ

小鳥「あったあった!ありましたー」

ペラッ

ペラッ

小鳥「ふむやはり」

小鳥「今の対戦カードはどちらもプロデューサーの出身県とは違う…地方区分が同じってことでもないわね」

小鳥「私と貴音ちゃんは高校野球が好きだから見ているけどプロデューサーは野球自体あんまり知らないみたいだし…」

小鳥「おまたせー」トテチテタ

貴音「小鳥嬢!ちゃんすですよ!ちゃんす!」

小鳥「貴音ちゃん興奮しすぎー」

貴音「ぷろ野球注目の投手から先制点をとれるかもしれません」

小鳥「ほんとーだー。ワンアウト一塁三塁」

P 「」ジーーーーッ

小鳥(今度は食い入るようにみてる…チャンスじゃなかったから退屈だっただけなのかな…)

カキーン!

スルドイアタリーッ シカシコレハショートマショーメン ゲッツー!

小鳥「ああー」

P「おいおい…初球打ちすることはないだろー」

貴音「同感です」

小鳥「そうですね」

小鳥(とはいったものの初めて野球論について喋ったプロデューサー)

小鳥(野球興味がないわけじゃない…?)

貴音「わたくし、お手洗いに。ずっと我慢しておりました…」

小鳥「うん。いってらっしゃーい」







P(そしてなぜか校歌斉唱を食い入るように見つめるプロデューサー…気になるわーなんなのよー一体…)

トーレナイボールガアールモノカー

小鳥(双海姉妹から電話…?)

ピッ

小鳥「もしもしどーしたの?」

小鳥「今夜のスーパースターズ戦を見に事務所に? 構わないわよ」

小鳥「うんうん。一緒に応援しましょう。じゃあ今夜」ピッ

小鳥(亜美真美はプロ野球大好きだもんな~)

トーレナイボールガアールモノカー

ピッ

小鳥「はい律子さん?」

小鳥「衣装?届いてますよ?」

小鳥「えっ確認ですか。あっ今からやるところです。はい」

ピッ

小鳥(うわーんお仕事入っちゃったー!)

貴音「小鳥嬢、見ないのですか?」

小鳥「これから衣装の数と不備の確認をしなきゃいけないのよ。代わりに見ててくれる?」

貴音「分かりました」

衣装置き場~

小鳥(まず箱から出してハンガーに…)

エッホ

エッホ

エッホ

小鳥(うん。破けてるものや汚れてるものは特になし。数も揃ってるわね)

小鳥(それにしても…昔に比べてアイドル衣装も露出が大きくなって…)

小鳥(!?)

小鳥(何今の!今のセリフオバさんくさい…やだやだまだ二十代よ!)

小鳥(うんうん。若いんだからこれくらいいいわよねうんうん!)

小鳥(あ……露出の大きい衣装…)

小鳥(もしかしてプロデューサーって…)

小鳥(そうよ!そうすれば私たちと一緒に見るのをためらったのも、わざわざ隣に座ったのも説明がつくわ…)

小鳥(校歌斉唱と攻守交替、チャンスの場面をがっつり見ていたのはアルプススタンドがカメラに映るから)

小鳥(アルプススタンドにあるものといえば…)

小鳥(どうしよう…こんなこと本人に聞けないわ…)

小鳥(でもプロデューサーだって男性だしいいわよね…)

小鳥(でもチアガールが見たいから高校野球見るってなんかおかしくないっ!?)

小鳥(いや…男の人はみんなそうなのかな…)

小鳥(あーもやもやするっ!推理があってるか確かめたいっ!)

夜ーーーー

小鳥(結局…本人に聞くことはできませんでした…)

カキーン!

ドイガキウッター!シカシショートマショーメン

ニダセキレンゾクゲッツー!スーパースターズチャンスヲイカセズー

小鳥「ああ~~~」

亜美「どえがきはインサイドワーク以外期待できないしょー!」

真美「ちかたないね」

貴音「朝昼は高校野球、夜はぷろ野球、大変良い一日でした」

お わ り

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