提督「漂流した」 (24)

提督「来ないな救助……」

電「そうですね……見捨てられたのではないでしょうか?」

提督「怖いこと言うなよ」

電「でも遭難してから5日経ちましたよ、いい加減水も心細くなってきましたのです」

提督「そこなんだよなぁ……いい加減腹決めてこの溜めたションベン飲むか」

電「その量でもあと3日が限界なのです」

提督「その間なら大丈夫だと思いたいな、星を見た限りそこまで遠くに流されてなさそうだからなー」

電「そうだと嬉しいのですけど……」

提督「とりあえず、今は無駄に体力を使わないように待つぞ」

電「はぁ……まぁ、電の中で暴れたり……死ななければいいのです」

提督「へっ、そうそう死なないよ俺は、意地でも生き残ってやる」

電「食料は今のところ元々の食料が豊富だったのと、魚を釣ったりで賄われてますけど時間が経つに連れて魚も警戒するのです」

提督「あぁ」

電「どうするのです?」

提督「どうするのです? って聞かれてもその時はその時考えるって言うしかないな、とりあえず今は寝かしてくれ」

電「そうですか……そうですね、おやすみなさいなのです」

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電「んっ……司令官さん私の中で何ごそごそしてるのです……くすぐったいよぉ……」

提督「んーないな……」

電「あっ……んん……ふぁっあっ………ふにぁ……」

提督「ここだっけ?」

電「ふあっ…んー!!……はぁ……はぁ……」

提督「ねぇな……」

電「ふぅ……んっ……そ、そんな、さっき……いっ……ちゃっ……ばきゃりっ……ふにゃぁぁぁぁぁ!!」

提督「あえぐな」

電「だ、だって……」

提督「お、あったあった」

電「……ん……ん、で何を探してたのです?」

提督「これこれ、」

電「ワインなのです?」

提督「そうそう、結構前に買って置きっぱなしだったの思い出してな」

電「電の中を余り散らかさないでください! 前も色んな物置きっぱなしだったじゃないですか!!」

提督「はは、ごめんごめん でも今回は助かったよ」

電「まったく……」

提督「ガスの方は……まだ行けるかな?」

電「なにしてるんですか?」

提督「いや、アルコールって水分分解するって言うじゃん?」

電「別に分解しませんよ、排尿の量が多くなるだけです」

提督「電ちゃんもう一回言って」

電「言わないのです!!」

提督「んー……海水……蒸留水取れないかな……」

電「できると思いますけど、ガスがもったいないのです」

提督「じゃあ、燃やせるものか……布類じゃすぐ燃え尽きるし救援呼ぶときの狼煙に使いたいんだけどなぁ」

電「発煙筒は?」

提督「っふ」

電「馬鹿なのです」

提督「木材流れてこないかなー」

電「濡れて使えないのでは、ないですか?」

提督「切って乾かせばいい、今日も晴天だぞ」

電「そうですね、雨一滴降りそうに無いですね」

提督「……そういえば、電ちゃんの服って元に戻ったら復活するよね、燃やせない?」

電「一緒に沈みたいならどうぞ」

提督「電ちゃんとならいいかな」

電「弱気にならないでください、そういうのは帰ってからお願いします」

提督「はは、成功しちゃったよ」

電「今は生き残ることだけ考えてください!!」

提督「やばいな」

電「やばいのです」

提督「水分が尽きた」

電「魚が釣れなくなったのです」

提督「雨降りそうか?」

電「今日も御日柄よくなのです」

提督「あかん」

提督「……」

電「司令官さん?」

提督「……ん? あぁ、悪い少しボーとしてた」

電「昨日から食べ物食べてないのですけど大丈夫ですか?」

提督「ん、おけー」

電「……」


提督「……電」

電「はい」

提督「なんだかとっても眠いや」

電「そのセリフは裸の天使が舞い降りてきそうですから止めてください」

提督「くっくくく」

電「司令官さん……?」

提督「天使の電ちゃんの裸が見れればあの世に行ってもいいかなって思ってな」

電「その調子ならまだ大丈夫そうですね」

提督「……」

電「司令官さん」

提督「……」

電「……」

提督(ん? 冷たい)

提督(確か俺は……電ちゃんの中で)

提督(あー、さすがにキツかったか)

提督(最後に電ちゃんとしたかったなー)

司……官……ん

提督(お、天使かな?)

司令官さん……

提督(俺の願望を叶えるために天使が来たんだ)

電「司令官さん!! 目を開けてください!!」

提督(んー電ちゃんが裸だ、ここは天国だな確信した)

電「司令官、今から水分を口に入れるので大変かもしれないのですけど頑張って飲み込んでください」

提督(電ちゃんのためなら頑張れる)

電「頷いた!!、意識が戻ったんですね、じゃ、今から飲ませるのです」

提督(あぁ、甘い液体が口の中に……うまい……」

電「……美味しくないのです」

提督(電ちゃんの顔が赤くなってる……可愛いなぁ……)

電「……」

提督「……ん」

あ……

皆、提督の様子が

何だ、進化でもするのか?

提督「……こ…こわ?」

赤城「よかった……気づきましたか? ここは鎮守府ですよ」

提督「……そ……か」

雷「じれぇいぎゃんいぎててよかったああああ」

日向「よかったな、あと少し発見が遅れていたら死んでいたぞ」

叢雲「まったく……人騒がせなんだから……大丈夫?」

龍田「叢雲ちゃん目が赤くなってるわよ~」

叢雲「え!? ……って元からよ!」

日向「手鏡を出して確認してからじゃ、遅いな」

提督「……で……………は?」

赤城「はい?……あぁ、電ちゃんですか、、大丈夫ですよ安心してください電ちゃんなら大破していたので、入渠しながらアイテム屋さんに見てもらってますよ」

提督「……そ……よ……た……」

日向「また寝たな」

叢雲「死にかけたんだから、しかたないわね、寝かしてあげましょう」

雷「じれええかんううううう」

龍田「はいはい、邪魔になるからぁ、別の部屋に行くわよ~」

電「司令官さん、すっかり回復しましたね」

提督「あぁ、アレはまじめにやばかった、今はコーヒが飲めてホッとしてるよ」

電「良かったのです」

提督「電ちゃん……ありがとね」

電「できれば助けたいのです、なんて」

提督「ふふ、大変だったけど、また電ちゃんと二人きりになりたいね」

電「司令官さん……」

提督「ねぇ、電ちゃん……最後に飲ましてくれたモノ何だったの?」

電「知らないのです」

提督「そっか……やっぱり夢だったのかな」

電「そうじゃないですか?」

提督「んー……でもなんだかすごく飲みたいんだよあの甘い味が忘れられなくて……って電ちゃん顔赤いよ風邪かな?」

電「……なんでもないのです」

電(ふふふ、成功なのです)

加賀「それにしても、あの駆逐艦はどうやってあの状態で鎮守府前に現れたのでしょうか?」

赤城「電波が届く範囲内に偶然入ったそうですよ、本当に運が良かったです。そのエビください」

加賀「あげません、さつま芋ならいいですよ、……そんな偶然があるのでしょうか? アレだけ私達は航空機を飛ばして見つけられなかったのに……あ、取らないでくださいって!!」

赤城「まぁ、良かったじゃないですか、二人共無事で、美味しいです」

加賀「はぁ……まぁ、そうですね、そういうことにしておきます」




明石「冷却水って中毒性ありますからねぇ……」

夕張「死ななければいい……かなぁ……うん……」

明石「少しですから死なないと思うけど」

夕張「もうバラして皆にせがむ提督が見てみたい気も」

明石「……鬼畜だね」

夕張「今回の企画したのは明石さんじゃないですか!!」

明石「でも実行したのは電ちゃんであなたは開発を手伝ったよね、皆、共犯」

夕張「そう言われると……はぁ、まぁいいや」

明石「でも、今回の試作品ですけど、いい出来でした」

夕張「でも、さすがに……やり過ぎじゃないかなぁ?」

明石「んー?……でも幸せそう、終わりよければ全てよし!!」

夕張「結果良ければいい……それもそうね、データもでとれたし」

明石「電ちゃんも使いやすかったて言っていたよ」

夕張「でも、もう少しデータ欲しいね……」

明石「……叢雲さん、雷、川内……他にも色々」

夕張「提督も罪な男だね~」

明石「ついでに、あなたはどう?」

夕張「バレたらヤバイからやめておく」

明石「もう遅いけどね」

明石・夕張「「あはははは」」

終わり

思ってたより短かった、投稿スレにしとけば良かったな、艦娘おしっこスレが増えればいいなぁって願ってます。

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