サーニャ「…ストライクウィッチーズ」 エイラ「怪異ノ魔女」(35)

試しに、まったりと

 
1995年 某日


夜間 アドリア海上空


ブゥゥゥン


サーニャ「~♪ ~~♪」

サーニャ「♪~……?」


《~~》


サーニャ「!」ピク

サーニャ「……」

サーニャ「…………」

サーニャ「…? ………」

 

ザザッ ガザザッ


サーニャ「っ! ……」スッ

『…ガザッ …こちら管制室。 リトヴャク中尉、定時報告をお願…します』ザザ

サーニャ「…こちらサーニャ・V・リトヴャク。 ……周辺空域、異常はありません」

『了解しました。 そろそろ夜が明けますので必要範囲の索敵を終了次第帰投ルートへ入ってください』

サーニャ「了解。 ………ぁ…あの…」

『…はい? どうされました?』

サーニャ「あ、その……気のせいかもしれないんですけど――」

 

早朝

501JFWロマーニャ基地 台所


エイラ「…よし! できたぞ!」

エイラ「あとはトレイ、トレイ~」ガチャガチャ

ミーナ「――あら、エイラさん。 おはよう」ツカツカ

エイラ「おー中佐、おはよう。 中佐も飲み物か?」

ミーナ「ええ。 夜間哨戒の報告を取りに行ったついでにね」

エイラ「……そんなのわざわざ行かなくたって届くだろ?(ていうか宿舎は遠回りだぞ?)」

ミーナ「外の空気を吸う口実作りで偶にこうしているのよ。 ……あら、ココア?」

エイラ「サーニャがさ、あんまり気分が良くなくて寝付けないみたいだから…。 中佐も飲むか? 私の分でよければ」スッ

 
ミーナ「私はコーヒーを淹れるつもりだから大丈夫よ。 それはサーニャさんと飲んで頂戴」

エイラ「そっか」

ミーナ「…っいしょ」ガタ

ミーナ「はぁ…」イソイソ

エイラ「……中佐、寝てないのか?」

ミーナ「ふふ、大丈夫よ。 ちゃんと寝てるわ」カチャカチャ

エイラ「ほんとかぁ? なんか今朝のサーニャより元気なさそうだぞ? ミルク飲んで休んだ方がいいな」

ミーナ「ありがとうエイラさん、でも心配ないわ。 私って実は低血圧なのよ」コポポ

ミーナ「……それよりサーニャさんは大丈夫?」

 
エイラ「んーちょっと疲れてるみたいだったな。 ……! もしかしてネウロイが出たのか!?」

ミーナ「報告では特に異常はなかったみたいだけど……」ガサ

ミーナ「……えぇと…“一瞬未確認の反応を感じた後、周辺を捜索”…したらしいから、それで少し気を張っていたんじゃないかしら?」ペラ

エイラ「なんだってぇ!?」ガバ

ミーナ「大丈夫よエイラさん。 結局何でもなかったようだし、サーニャさん自身の気のせいだったと報告にあるわ」

エイラ「そ、そうか…」

ミーナ「でもあのサーニャさんが勘違いなんて、…確かに少し疲れているのかしらね?」

ミーナ「……やっぱり押し付け過ぎてるのかしら…」

エイラ「サーニャ…」

 

エイラーニャ部屋


エイラ「サーニャ起きてるか? ココア淹れてきたぞ」ガチャ

サーニャ「…エイラ」スクッ

エイラ「あ! いいって、座っててくれ。 私が持っていくから……おととっ」パタン

サーニャ「……」トスン

エイラ「はい、サーニャ。 こぼさないように気をつけてな」

サーニャ「うん。 ありがとうエイラ」

サーニャ「………」コクコク

エイラ「……」ズズ

サーニャ「……あったかくておいしい」

 
エイラ「サーニャのために淹れたからな。 特別だぞ?」

サーニャ「ふふ」ニッコリ

エイラ「っ!!/// ………っそ、そういえばさっき中佐から聞いたぞ? 哨戒中にネウロイの反応があったって」

サーニャ「……あれは私の気のせい」

エイラ「そんな!? サーニャが間違うはずなんか無いじゃないか!」

サーニャ「でも……本当に一瞬。 …何となくだったし、ネウロイの反応じゃなかったと思う…」

エイラ「えっ! アンノウンだったのか?」

サーニャ「感知にノイズが一瞬入っただけだから……私がぼぅっとしてて勘違いしちゃっただけよ…」コクコク

エイラ「そ、そっか。 ……サーニャがそう言うなら…そうだよな、ウン」ズズ

 
サーニャ「…ごちそうさまエイラ」コト

エイラ「ん、寝れそうかサーニャ?」

サーニャ「うん、もう落ち着いたわ。 ……エイラは起きてるの?」

エイラ「あ~、わっ私はちょっとやる事があるから。 もうちょっとで起床時間だしな」

サーニャ「そう……」モソモソ

エイラ「おやすみサーニャ」

サーニャ「うん。 おやすみ…エイラ」

エイラ「……」

サーニャ「………zzz」スヤァ

エイラ「……カップ洗ってこよ」カチャ


エイラ「………」

エイラ(…気のせいだ。 ……気のせいなんだけど、なんか嫌な予感がするな)

 
――――
――



食堂(台所)


エイラ「……ムム~…」ゴクリ

エイラ(スリーカードの2番……)ペラ

エイラ「……デビルの逆位置? …なんだぁ縁起よすぎないか?」

エイラ(いや~な予感がしてたんだけどなぁ)

エイラ「……結局私の杞憂か。 ナハハ~」ペラ


エイラ「…………え?」


エイラ「3番が……タワー…!?」

エイラ「こ…これはどう読めばいいんだ……? 今じゃないのか…??」

エイラ「……デビルの逆位置から、タワーの未来…」

 
エイラ(やっぱりなんかヤバそうだ。……よし、次はケルト十字で――)バラバラー

リーネ「あのぉー……エイラさん?」

エイラ「ン? リーネか。 なんか用か?」

リーネ「えと…その。 配膳したいので、そろそろ仕舞ってもらえると有難いんですけど……」オドオド

エイラ「あっゴメンゴメン、ちょっと待ってな? 今かたす」

芳佳「随分真剣そうでしたけど何を占ってたんですか?」ヒョコ

リーネ「芳佳ちゃん!」

エイラ「ん~~まぁ、イロイロだ」イソイソ

芳佳「えぇ~? 教えてくださいよぉ、エイラさん!?」

エイラ「うるせー! はやく朝食用意しろよー!」

 
芳佳「後は並べるだけですから!」

エイラ「だったら早く並べろぉー! そろそろルッキーニ達が来るぞ!」


ドタドタドタ


ルッキーニ「おっっなかすいたぁー!!」ステテーン

リーネ「ルッキーニちゃん!」

ルッキーニ「おっはよーリーネ、よしか! ごはんまだー??」

 

ゾロゾロ


シャーリー「ふわぁ~~~む……ねみぃ」ポリポリ

バルクホルン「大口開けてだらしないぞリベリアン! ……ミーナまでどうした? ぼーっとして」

ミーナ「っ! …そうかしら? いつも通りよ」

ペリーヌ「あら? 少佐はまだいらっしゃらないのですか?」



エイラ「……ほらな?」

ルッキーニ「よしかぁー? ごはんまだぁー!?」グー

芳佳「はっ、はーい! 今用意するね!」パタパタ


――――
――

 
ミーナ「……」ガタ

バルクホルン「ん? もういいのかミーナ? あまり食べてないようだが…」

ミーナ「ええ。 …今朝はちょっと」

バルクホルン「……疲れてるんじゃないか? 医務室に行った方が――」

ミーナ「大丈夫、そんなんじゃないわ」スタスタ

エイラ「! 待った中佐ぁ……はむっはぐ」ガツガツ

ペリーヌ「エイラさん! もうちょっと落ち着いて食べてくださいまし」

 
ミーナ「…ご馳走様。 悪いけど片付けお願いね?」カタ

宮藤「すみません。 お口に合いませんでしたか?」

ミーナ「そんなことないわ、とても美味しかったわよ? ……ちょっと食欲がないだけなの、ごめんなさい」

宮藤「いえ、そんな!」

リーネ「…具合悪いんですか?」

ミーナ「大丈夫よ」

エイラ「――そうは見えないぞ?」カタ

ミーナ「エイラさん…」

 
宮藤「エイラさんも食べ終わりですか?」

エイラ「いや私はおかわり。 半分ずつくらいよそってくれ」

リーネ「あ、はい」ヨッソイ ヨッソイ

エイラ「…あのさ中佐? 今日の夜間哨戒、私も行かせてくれないか?」

ミーナ「……サーニャさんが心配なのね?」

エイラ「なんにも知らないんだけど、さっきの話がどうしても気になって。 ……念のためサーニャの側に居たいんだ」

リーネ「どうぞ、エイラさん。 おかわりです」

エイラ「ん、ありがとな。 ……それに中佐のことも心配だし」

ミーナ「え?」

 
エイラ「難しい事は手伝えないけど、私とサーニャで夜の空は護っとくからさ。 ……その…あんま無理すんなよ?」

ミーナ「……エイラさん…」


ズイッ


美緒「よく言ったエイラ!!!」

エイラ「わぁ!?」ビクッ

ミーナ「きゃっ!? み、美緒!?」

 
美緒「はっはっは! 朝練に手間取ってな、少し遅れた」

美緒「……リーネ! 納豆大盛で頼むぞ!?」

リーネ「は、はいっ!」バタバタ

エイラ「少佐でもいい! 今日の夜間哨戒私も行かせてくれ!」

美緒「まてまて焦るな! ……エイラの意見には私も同意だ」

美緒「中佐は今日一日は休んだ方がいい。 顔色がよくないぞ?」

ミーナ「少佐までそんな…!」

美緒「後の事は私たちに任せろ! 急ぎのデスクワークは私ができる範囲でやっておく。 ……夜の安全はふたりに任せよう」

 
エイラ「やった! ありがとう少佐ー!」ピューン

芳佳「あぁ! エイラさん、納豆はいいんですかぁー!?」ネリネリ

ミーナ「美緒っ! 何を勝手に…」

美緒「エイラが夜間哨戒に出る事にさほど問題もないだろ? こうして事前に申請もしているしな」

ミーナ「…えぇ……まあ、そうよね。……そうね」アタフタ

美緒「判断・思考力も落ちているな。 やれやれ、また徹夜したのか?」

ミーナ「………に、…ニ時間は寝たわ//」

美緒「机に突っ伏してか?」

ミーナ「……」



リーネ「……なんだか珍しい光景だね、芳佳ちゃん?」ヒソヒソ

芳佳「うん。 …こんなミーナ中佐初めて見たかも」ヒソヒソ

>>21

申請 → 申告

に訂正

 
バルクホルン「――観念しろミーナ。 心配をかけたく無い気持ちはわかるが、強がって無理をされるとかえって心配になる」カタ

ミーナ「トゥルーデ…」

美緒「お前の口からそんな台詞が出るとはな、バルクホルン」ワッハッハ

バルクホルン「意味がわからんな少佐? ……宮藤、おかわりだ!」

芳佳「あ、はい! 納豆はいかがですか!?」ズイ

バルクホルン「いや、いい」

芳佳「そうですか……」ネリネリ

リーネ「…芳佳ちゃん、坂本少佐の分欲しいからそれ貰える?」

 
バルクホルン「とにかく! 今ミーナに倒れられでもしたら501が……ひいてはロマーニャ防衛戦線が崩壊する」

美緒「その通りだ。 それに私達も心配する。 …少し休んでくれミーナ?」

ミーナ「………わかったわ。 それじゃあお言葉に甘えさせて貰おうかしら…」

美緒「よし! ……宮藤!中佐を医務室まで連れて行ってくれ。 一応診断はしておこう」

芳佳「え? あ、はいっ!」バタバタ

美緒「……このあと手の空いてるものは朝食の片付けを手伝え!! 午後のスケジュールは私が調整して連絡する!」ビシィ

 
バルクホルン「…午後は全体訓練だったな?」

美緒「訓練指揮は私が代わろう。 エイラも抜けるから数は合う」




シャーリー(……聞こえたぞぉ? やばいなぁ~、今日は流せると思ったんだけど)モグ

ルッキーニ「はぐはぐっ…んぐんぐ!」ムシャコラ

シャーリー「………」

ルッキーニ「ばくばくっ……うじゅー!」

シャーリー「……うまいか? ルッキーニ」

ルッキーニ「んー! おいひー!」モグモグ

シャーリー「……今のうちに幸せを噛み締めとけよ?」ナデリ

ルッキーニ「?」モグモグ


エイラ(私の占い当たったな…)モグモグ

爆笑(爆)

爆笑(爆)

爆笑(爆)

爆笑(爆)

爆笑(爆)

爆発(爆)

爆発(爆)

爆笑(爆)

爆笑(爆)

終了。落としてください

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年09月16日 (火) 10:37:53   ID: ZcwjW8GX

どんな話にするつもりだったんだろうか……気になる

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom