村娘「私だって姫様と結婚したいっ!」 (16)

-王宮-


王様「本日は娘の花婿となるべくして、試練に耐えうる屈強な『男』に集まって貰った」


 武道家「……」

 魔法使い「……」

 村娘「ワクワク」

 戦士「……?」


王様「……のじゃがっ!」

王様「何故『女』がおるのじゃあッ!!」

村娘「何故だとは、何ですか!」


村娘「私だって姫様と結婚したいっ!」


王様「なんと……!?」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1403881435

王様「ええいっ、ならぬ! 衛兵ーッ!」

衛兵「はっ、ここに」

王様「この娘を摘まみ出すのじゃ! 適当に菓子でも持たせてな!」

娘「嫌ですっ! それに私はお菓子で満足する子供じゃありません!」

王様「煩い! 衛兵、なんとかせい!」


衛兵「……はぁ」


魔法使い「……んっ、こ、こほん!」

魔法使い「王様、お言葉ですが」

王様「ん?」

魔法使い「女だから女と結ばれてはいけない、などとお考えでしょうが……それは」


魔法使い「まるで化石のような考えです」


王様「なっ!?」

魔法使い「あ、そ、そういう僕は男ですけど!」

魔法使い「でも、その考えは全ての民を理解する一国の主たるもの、改めた方がいいと思います……!」

村娘「よく言ってくれました!」

王様「ぐっ、ぐぬぬ……」

王様「ならば仕方がない、参加を認めて────


戦士「おっと、待ってくれよ王様!」

戦士「さすがにそりゃあおかしいぜ」


王様「なに?」

戦士「王様は確かに『屈強な男』と言った。よく見てくだいよ、あの小娘は『華奢な女』だっ!」

村娘「うぐっ」ビクッ

戦士「そんな女に試練を受けさせるとでも? 死ぬかもしれない危ないもんにィ!」

戦士「それは王様、ちょっとおかしいだろうよ」


王様「うーむ」

魔法使い「で、ですが彼女は真摯に姫様との結婚を希望しています!」

魔法使い「その想いは僕らと何ら変わらないはずですっ!」


武道家「ふぅ、甘いな小僧」コソッ


魔法使い「えっ?」

武道家「これ以上競争率高めてどうするんだ。姫様はこの中の『一人』としか結ばれないんだぞ」

武道家「ここは、女だろうが一人でもこの時点で蹴落とすべきだ。利口そうな君なら分かるだろう」

魔法使い「で、でも……」チラッ


村娘「……うぅ」


王様「確かに女はおかしいな。やはり、おぬしには諦めて貰おう」

王様「衛兵」

衛兵「はっ」

戦士「ふふん」ニヤリ

村娘「……くっ」

村娘 (ここで私の淡い夢は……消えちゃうのかな……)

衛兵「さあ、こっちにこい!」

村娘「……」


魔法使い「あっ……!」

王様「少し揉めてしまったが、続けるとしようか」

王様「試練の内容についてだが────

戦士「ふむふむ」

武道家「……」


魔法使い (何だか悔しいけど……でも、僕だってやっぱり)





衛兵「そらっ、とっとと行け!」

村娘「……はい、お世話になりました」

衛兵「それと、これだ。菓子も持っていけ」

村娘「いえ、それは……」

衛兵「良いんだ。これは王様のお心だ」

衛兵「……姫様とは、今世を幸せに生きてから。来世に結ばれるとなるといい」


村娘「……はい」

-農村と城の間の峠-


村娘「はあ……悔しいなあ。結局もう一度姫様に会うことすら叶わなかった」

村娘「……来世、かぁ」


男「おや?」


男「お嬢さんは随分と暗い表情をしている。身内の葬式にでも行ったのかい?」

村娘「いえ、そういうわけでは。それより貴方は……?」

男「俺はただの旅人さ。それより、お嬢さんは今何かに悩んでいたね?」

村娘「は、はい。まあ」

男「では、その悩み。この俺が綺麗さっぱり解決出来るといったら、乗るかい?」

村娘「……」


村娘「は?」

村娘 (やだ……新手のナンパかな? 困るなあ)

男「いや、これは本当さ。疑ってるようだけどね」

男「君が少し『対価』を払うだけで、その抱いてる願いが叶うんだ! 素敵だろう?」

村娘「いや、怪しすぎですけど」

男「……まあ、そうだろうね。言ってる俺も凄まじく怪しいと思った」


村娘 (怪しい匂いがし過ぎて鼻がひん曲がりそうだけど……悪い人では無いのかな)

村娘 (どうせ嘘だし、まあ、試すだけやってみようかな。対価なんてのも『この後お茶どう?』っていうアレだと思うし)


男「うーん、どうしたものか」

村娘「乗ります」

男「あ……えっ?」

村娘「この悩み、払拭出来るんですよね? じゃあ、お願いします」

村娘 (どうせできないだろうけどね)

男「や、やった! じゃあ俺に話してごらんよ、その悩み!」

村娘「ええと、ですね」

村娘「実は私、姫様を慕っているんです。この国の」

男「ほう」

村娘「ですが……やはり性別というものが邪魔をしてですね、絶対に届かない恋なんです……」

男「それが悩みかい」

村娘「はい……」

男「じゃあ、俺に『願い』をいってごらんよ。僕はそれを叶える。悩みを拭う『願い』を!」

村娘「……願い」

村娘 (それだったら、一つしかない……!)



 ────村娘「でしたらっ! 『この世界を同性愛が当たり前の世界』にしてください!」



村娘 (……なーんて、何言ってるんだろうか私は)



パチンッ!


男「はい、叶えたよ!」

村娘「あ……そうですか?」

男「うん。明日にはその願いが世界に広がるよ……っと、では対価だ」

村娘 (何だろう)


男「んー、まあ簡単さ!」

村娘「はい」

男「ちょっと人間辞めて貰うからっ! 宜しく!」

村娘「はい……」





村娘「……は?」


眠いので寝る。また今度。
この駄文は、書いていく内になんとかするので。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom