エレン「腹筋コンテスト」(94)

アニ「エレン…あ、あのさ…」

エレン「どうした?」

アニ「あの…す…//」

エレン「?」

アニ「好きだ!私と…付き合ってくれ!//」

エレン「え?やだよ」

アニ「」

アニ「どうして…?」ポロポロ

エレン「ごめん泣かないでくれ」

アニ「せっかく勇気を出して…」

エレン「悪いな…でもお前…」

エレン「腹筋ないだろ?」

アニ「…は?」

アニ「なんで腹筋?」

エレン「女はやっぱ腹筋だろ」

エレン「やっぱり引き締まった体は美しい」

アニ「…るよ」

エレン「ん?」

アニ「私腹筋あるよ!」

読んでる人いたらすまん続きは夜

続き

アニ「ほらっ!」ガバッ

エレン「ばっ、ここで服脱ぐなって!」

アニ「ちゃんと見てよ!」

エレン「あれ、本当だ。六つに割れてる!」

アニ「でしょ!?」

アニ「腹筋われてるんだからいいでしょ!私と付き合って!」

エレン「……」ジー

アニ「な、何さ…そんなに見つめなくても//」

エレン「……」ジー

~~10分後~~

アニ「ん~!もう無理!」ヒュッ

エレン「はぁ…やっぱり腹に力入れてただけだったか…」ガッカリ

アニ「……三か月だ…」

エレン「え?」

アニ「三か月!三か月であんたの望む腹筋にしてみせる!」

アニ「そしてら付き合ってよ!」

エレン「ええ~…まあ、おれの眼鏡にかなったらな」

アニ「よし!やるぞ~!」

クリスタ「ねぇ!今の話本当!?」ヒョコ

エレン「うわっ!?いきなりなんだよ!」

クリスタ「エレンの理想の腹筋になったら付き合ってくれるんだよね!?」

エレン「ええ!?…うん、まぁ…」

クリスタ「よしっ!やるぞ~!」

サシャ「その話は本当ですか!?」ヒョイッ

エレン「うわっ!?」

サシャ「エレンの理想の腹筋になったらエレンの一ヵ月分のパァンをくれるんですね!?」

エレン「いやそんなこと言ってな」

サシャ「よしっ!やるぞ~」

アニ「負けないよ!」

クリスタ「私だって!」

サシャ「これは譲れません!」

エレン「えらい事になったなぁ…これじゃ腹筋コンテストじゃねぇか」

~~女子寮~~

クリスタ「70…71…」セッセ

サシャ「120…121…」モグモグ

アニ「244…245…」グイグイ

ミカサ「さっきから皆何をしているの?」

ユミル「みりゃわかんだろ。腹筋だよ」

ミカサ「腹筋?何故急に」

ユミル「なんか引き締まった体になりたいんだと…アホらし(なんか裏がある気がするけど)」

ミカサ「そんなことはない。優秀な兵士になるには大切なこと」

ミカサ「三人とも。頑張って。」

クリサシャアニ「うぃっす!」

~~訓練~~

アニ「はうっ!?」スカッ

キース「なんだレオンハート!その斬撃は!いつものキレはどうした!」

アニ「(やばい…筋肉痛が!!)」

クリスタ「んん~!」

アルミン「どうしたのクリスタ?こんな補給物資が持ち上げられないなんて」ヒョイ

クリスタ「(お腹が…千切れそう…!)」プルプル

アルミン「?」

サシャ「ハフ!ハフッ!」ガツガツ

キース「今日はいつもより芋の個数が多いようだな。どうかしたのか?」

サシャ「昨日の夜ちょっと運動をしすぎまして…腹ごなしに多めに…」ガツガツ

キース「ほう。自主トレとは感心だな。罰としてグラウンド100周いってこい。」

クリスタ「訓練+腹筋は予想以上にキツイよぉ~」

アニ「慣れるまでが勝負だな…」

サシャ「あ、あと…47周…」ゼェゼェ

~~夕食~~

ミカサ「近頃の皆の頑張りは本当に凄い。きっとエレンの姿勢がみんなを変えた」

エレン「(あいつら大丈夫かぁ…?明らかに訓練に支障が出てるじゃねーか)」

アルミン「(絶対裏があるよなぁ…女神まで…いったい何が?)」

アルミン「(まぁどうせまたエレンが良くないことやったに違いない。どーせ。)」

アニ「(やばい…食事が…)」

クリスタ「(喉を通らない…!)」

サシャ「ガツガツムシャムシャ!」

アニ「でも頑張ってタンパク質とらないと筋肉できない…食べるしかない!」ガツ

クリスタ「うう…頑張れ私!」ガツ

~~女子寮~~

アニ「300!」

クリスタ「152…153…」

サシャ「33…34…」

ミカサ「やはり皆凄いやる気。でも私は明日に備えて寝よう。」

ユミル「(クリスタの腹筋が変なことになりませんよーに)」

~~一か月後・風呂~~

アニ「毎日300回も慣れてきた。そろそろ増やすか」

クリスタ「やった!二つに割れてる!この調子♪」

ユミル「(まだだ…まだ大丈夫)」

ミカサ「クリスタの努力の賜物。おめでとう」

サシャ「やっぱ回数多すぎて訓練に支障出ますね。減らしましょう。私はよく頑張った」

~~巨人戦演習~~

アニ「はぁっ!」ズバッ

キース「むぅ!レオンハートの斬撃がより深いものになっている…!」

キース「全身をうまく使い始めたな…どうやら自主トレが身を結び始めたか…」

クリスタ「やぁっ!」スパッ

キース「レンズもかなりパワーアップしたようだ…やる気があってよろしい」

サシャ「ハフハフ!ゴクッ!」モグモグ

キース「立体機動中に盗み食いできるレベルになっているとは…そうとうトレーニングを積んだのだろう」

アニ「334…335…!」

クリスタ「200!」

ユミル「クリスタ!もうその辺で…」

クリスタ「まだまだぁ!」

サシャ「20~21~」

ミカサ「zzz…」スヤスヤ

~~さらに一か月後・風呂~~

アニ「よし!完璧に6つに割れた!」グッ

クリスタ「私も下地はできてる…もうちょっとで!」

ユミル「よしクリスタ!もう止めにしよう!」

ミカサ「みんなの頑張りがそのまま形として出る。腹筋は素晴らしい。」

サシャ「もうストレスが限界です…」

アニ「うおりゃあ!」ザシュ

クリスタ「でやあ!」ズバッ

キース「あの二人は確実に上位5番内に入るな…凄い成長ぶりだ。」

サシャ「お芋ハフハフ!お肉ガツガツ!」モグモグ

キース「ついに肉まで盗み始めたか…可哀想に死ぬまでグラウンド走ってもらおう」

1ヵ月で腹筋は六つに割れるものなのかw

アニ「412…413…!あと一ヵ月…死ぬ気で腹筋を鍛える!」

クリスタ「328…329…負けない!私だって!」

ユミル「やめろクリスタ!やめてくれぇ!」

サシャ「ハフハフモグモグ!ガツガツモグモグ!」

ミカサ「zzz……」スヤスヤ

>>33 どうだろう?少なくともこいつらはおかしなことやっとるから或は

~~腹筋コンテスト当日~~

クリスタ「恨みっこなしだからね…」

アニ「当然。そっちこそな!」

サシャ「パァンは私のものです!」

エレン「よぉ、おまたせ。」

観衆「クリスタちゃ~ん!」

アニ「げっ!?なんだこれ!?」

エレン「アルミンが話を聞いて、本当にコンテストっぽくしやがった。」

エレン「これに着替えろってさ」

クリスタ「み、水着!?やだ、恥ずかしい…///」

サシャ「パァンが手に入るなら私は着ますよ!」

アルミン「順番が来るまで上はtシャツ着て待機でお願いしま~す」

アルミン「それでは!只今より第一回104期訓練兵団腹筋コンテストの開催を宣言いたします!」

アニ「なんか手際良すぎてむかつくんだけど」

クリスタ「恥ずかしいよぉ…」

サシャ「早くパァン!」

アルミン「それではエントリーno.1、サシャ・ブラウス訓練兵の入場です!」

ウオォォォオ!サシャアアァ!

エレン「サシャも結構人気なんだな」

サシャ「うわぁ…野郎どもの熱気にドン引きです」

アルミン「ご静粛に!それでは彼女の注目の腹筋をぉ…オゥプゥン!」

サシャ「仕方ないですね…」ヌギッ

観衆「ウオォォォ!!サシャが脱いだ!」

サシャ「どうですか!エレン!」ボヨーン

エレン「………は?どこに腹筋が…」

アルミン「こ、これは一体どういうことだ~!?サシャのお腹が完全に出てしまっている~!」

アルミン「解説のアッカーマンさん!これはどういうことでしょうか!?」

ミカサ「サシャは先月あたりから毎日腹筋を続けるストレスから過食症になっていました」

ミカサ「さらに最終的には腹筋すらしなくなり…まあそういう堕落のツケが来たわけです」

アルミン「なんということだ~!腹筋コンテストで腹筋の見えない参加者がいようとは!!」

アルミン「ではイェーガー審査員!点数をどうぞ!」

エレン「0点」

サシャ「えぇ~!?なんでですか!?パァンは…?」

アルミン「残念!サシャ・ブラウス訓練兵0点です!即座にご退場願います!」

ライナー「ほら、早く来い!」

サシャ「待って~私のパァン!」ズルズル

アルミン「予想外の結果でしたが気を取り直していきましょう!」

アルミン「続いてエントリーno.2!我ら訓練兵団がアイドルにして女神!」

アルミン「クゥリスタァ!レェンズ訓練兵の入場です!」

観衆「ウォォォオオオオオ!!」

クリスタ「うう…恥ずかしいよう」

クリスタ「(やだ、大勢の人に見られてる…私の水着姿が…)」ギュウ

ベルトルト「ああ…あのtシャツを引っ張って下半身を隠す仕草…」

マルコ「漢ならこれほどそそるシチュエーションはない!」

ライナー「やばい…最後まで持ってくれよ俺の巨人!」

クリスタ「うぅ、tシャツ脱がなきゃ…でも恥ずかしい」

アルミン「おぉっと!レンズ訓練兵tシャツを脱ぐのを躊躇してモジモジしている!これは可愛い!」

アルミン「しかし観衆は待ちきれない様子!」

観衆「ぬーげ!ぬーげ!」

エレン「はぁ…クリスタ…俺も暇じゃねーんだわ」

クリスタ「うぅ…わかった…」ヌギッ

アルミン「いったぁぁぁーーー!!」

アルミン「今!神秘に包まれた女神の水着姿が僕らの目に飛び込んだァァー!」

ベルトルト「な!?」

マルコ「なんだと!?」

ライナー「嘘だ!嘘だと言ってくれ!」

アルミン「おぉっとこれは~!?」

クリスタ「あ…あんまり、見ないで…」バキバキ

アルミン「なんということだ~!我らが女神の可愛らしいはずだったお腹が!鋼鉄の鎧をまとっている!六つに割れているぅ~!!」

観衆「ギャアアアアアア!?」

ユミル「あぁぁっあぁぁぁああああああ!?」

アルミン「観衆も血涙を流している~!!」

アルミン「いったいこれは…!?アッカーマンさん!解説を!」

ミカサ「クリスタは普段から真面目に訓練を受けていたため、腹筋の下地は最初から出来ていました」

ミカサ「さらに毎晩300回の腹筋をノルマとし、一晩も欠かしたことはなかった。努力の結晶と言えるでしょう。」

ミカサ「私は彼女の頑張りに心から拍手を送りたい!」

アルミン「アッカーマンさんの心意気とは裏腹に会場は混乱を隠せません!女神にあるまじき姿を未だ受け入れられな~い!」

ライナー「みんな落ち着け!例え腹筋が割れていても!そこにいるのはクリスタだ!」

クリスタ「ライナー…」

ライナー「俺たちは彼女のみてくれに惚れたか!?お腹に惚れたか!?違うだろ!」

ライナー「その天使のような優しさにこそ心を奪われたんだ!そうだろう?」

観衆「ウォォォォオオ!クリスタ!クリスタ!」

アルミン「などとクサい台詞を並べていますが私は悲しい!」

アルミン「しかしこれは腹筋コンテスト!ここまで素晴らしい腹筋なら高得点が期待できるでしょう!」

アルミン「イェーガー審査員!お願いいたします!」

エレン「へぇ…かなり割れてるじゃないか…」サワサワ

クリスタ「ひゃん!?」

ユミル「何してんだテメー!」

エレン「ん、んー…ああ、なるほどな」サワサワ

クリスタ「ん…あん…」

アルミン「見ててイライラするんでさっさと採点をお願いします!」

エレン「30点」

クリスタ「はぁ!?」

アルミン「!?」

アルミン「さ、さんじゅってん…!?六つに割れていてそれですかイェーガーさん!」

エレン「うん」

ユミル「待てやこら!」

アルミン「おぉ~っとこの納得のいかない採点に乱入者が!」

ユミル「お前はわかってんのか?クリスタがどんだけ頑張って…」

エレン「30点」

ユミル「このっ…!」

クリスタ「いいのユミル!暫定一位なんだから!」

ユミル「ぐっ……」

アルミン「こ、これまた予想外の採点でしたが…気を取り直していきましょう!」

アルミン「トリを務めますのは我らが104期イチのクール・ビューティー!」

アルミン「エントリーno.3!アニィィィィ!レオォンハァァトゥ!入場です!」

アニ「…普通に呼べないの?」

観客「ア~ニちゃ~ん!」

アニ「……//」

アルミン「実は結構な男子から隠れ支持を受けているレオンハート訓練兵!本人も声援にちょっと照れてます!可愛い!」

ベルトルト「なぁ、アニって…」

ライナー「あぁ…こうしてみると結構イイかも…」

アニ「約束通りリベンジに来たよ、エレン。」ニッ

エレン「ああ…その自信満々の顔つき…楽しませてくれそうだな」ニヤ

アルミン「さぁ、会場の緊張が一気に高まる中…」

アニ「括目しな!」ヌギッ

アルミン「躊躇せずいったァァァーー!」

観衆「オオオォォオオ!?」

アルミン「これはスゴォォーイ!クッキリ!ハッキリ!六つに割れているゥゥー!」

アニ「…そのウザい喋り方なんとかならないの?」

エレン「へえ…」

アルミン「まるで彫刻の様だ!アッカーマンさん!解説をお願いします!」

ミカサ「アニは元々格闘家気質の持ち主…腹筋にかける意識はどの女子訓練生よりも高かった」

ミカサ「今までは女性ホルモンの壁が邪魔していましたが、初めからこれぐらいはできるポテンシャルは持っていたのです」

ミカサ「彼女は毎晩300、最初の一ヵ月より後は500の腹筋を続けることによってついにこれを開化させた…見事の一言です」

ミカサ「さらに先ほどのクリスタとの差は外腹斜筋ですね」

アルミン「外腹斜筋!?と言いますと?」

ミカサ「一般的に正面の六つに割れる部分を腹直筋、その側面の筋肉を外腹斜筋というのですが」

ミカサ「アニは普段の腹筋に捻りを加えることで、普通のやり方では鍛えることの難しい外腹斜筋を強化することに成功したのです」

ミカサ「さすがにエレンはよく見ていました。クリスタにはその発想が欠落していたのです。」

アルミン「なるほど!イェーガー審査員!採点をお願いします!」

エレン「ほう…側面まで鍛えているとは…これはなかなか」サワサワ

アニ「んっ…あっ…」

エレン「…………」サワサワ

アニ「ちょっ…いつまで…」

アルミン「黙々とレオンハート訓練兵の腹をなで回すイェーガー審査員!早くして!」

エレン「……」

サシャ「(お腹空きました…)」

クリスタ「(お願い…抜かないで!)」ドキドキ

アニ「(頼む…高得点を!)」ドキドキ

エレン「……」

エレン「50点」

一同「……!?」

エレン「50点だ」

アルミン「なんとぉ!イェーガー審査員の採点は50点!暫定一位のレンズ訓練兵を抜いたぁ~!」

アニ「じゃ、じゃあ…!」

アルミン「優勝は!アニ・レオンハートだぁぁぁ!」

観衆「うぉぉぉぉ!アーニ!アーニ!」

アニ「ありがとう!ありがとう皆!」

アニ「エレン!私やったよ!これで私と付き合って…」ダッ

エレン「黙れぇぇぇい!!」

アニ「え!?」ピタッ

観衆「……」シーン

アルミン「い、イェーガー審査員?どうなされ…」

エレン「アニ…約束はこうだよな?」

エレン「『俺の理想の腹筋になったら付き合う』…よく覚えてないがこんな感じだ」

アニ「う…まさか…」

エレン「俺がお前に下した採点は『50点』だ。百点満点中の『50点』だぞ?俺の理想の半分にしか達していないということだ」

アニ「で、でも!私以上の腹筋を持つやつなんてここには…!」

エレン「やれやれ…ならその目で確かめるんだな…」

アニ「なんだと!?」

アルミン「あれ?なんかカンペ置いてあるぞ?この通りに喋れってこと…?」

エレン「超一流戦士の…超一流の腹筋というものを!」

アルミン「わ、若き王者が帰ってきた!」

アルミン「どこへ行っていたんだチャンピオンッ!!僕たちは君を待っていたッ!!」

アルミン「エントリーno.4!ミカサ・アッカーマンの入場だ――っ!」

ミカサ「どうも」

観衆「ミ・カ・サ!ミ・カ・サ!」

ジャン「夢…これをどうやって信じろっていうんだ…」

ジャン「あのミカサが水着で俺達の前に…」ドバーッ

マルコ「ジャン!?いかん、出血多量だ!」

アニ「ミカサ!?あんたが…!?」

エレン「ミカサ…見せてやってくれ」

ミカサ「…わかった。」ヌギッ

観衆「オオォォォオオ!」

アニ「な!?」

クリスタ「これは!?」

サシャ「お腹空きました…」

アルミン「これまたスゴーイ!腹直筋、外腹斜筋ともに鍛えられた完璧な腹筋だぁ!し、しかし…!」

アニ「こ、これなら私と同レベルじゃないか!私だってほら…」

エレン「アニ、触ってみろ。ミカサの腹筋を」

アニ「触るって…?」プニ

ミカサ「ん…」

アニ「や、柔らかい!?」

クリスタ「本当だ!?腹筋なのに柔らかい!?」

アルミン「なんだとぉぉー!?」

エレン「昔ある高名な指圧師が言った」

エレン「ボクシング世界チャンプのモハメド・アリの筋肉と、マリリン・モンローの全く鍛えていない筋肉は…」

エレン「同じ柔らかさであった、と…」

アニ「なんだと!?」

クリスタ「そんな…馬鹿な!?」

アルミン「違う世界線の話を持ち出さないでよエレン…」

ミカサ「二人とも、よく頑張ったと思う。普通は女性ホルモンの壁に阻まれて腹筋をバキバキにすることはできない」

ミカサ「二人は鍛錬によってそれを乗り越えた…でも、柔軟性のない硬い筋肉は…」

ミカサ「私にとっては…贅肉と同等ッ!!」

アニ・クリスタ「!?」ガーン

ミカサ「私の筋肉は柔らかい。可動性がある。そして一度力を入れると…」

ミカサ「鎧に変わるッ!」カッ

アニ「なにィ!?こ、これは…!」

クリスタ「硬いッ!?今までのどんな腹筋よりもッ!?」

エレン「…これが、俺の理想の腹筋だ…お前らとは一線を画すことがよくわかったろう?」

アルミン「いや偉そうにしてるけどエレンはひとっつも凄くないからね?」

アニ「で、でも!風呂場で見たミカサの腹筋は普通だったぞ!?」

クリスタ「そ、そうよ!なんかのインチキだよこれ!」

ミカサ「ああ、そのこと…」シュルルル

アニ「なっ!?」

クリスタ「腹筋が…消えていくっ!?」

ミカサ「私は子供の頃の特殊な経験により、自分を完全に支配できるようになった」

ミカサ「アドレナリンとかいろいろな分泌量を操作して筋肉の量を変えるなど…日常茶飯事」

アニ「なにそれこわい」

エレン「でもなんかすげー疲れるんだろ?」

ミカサ「そう。だから誰よりも早く寝るし、お風呂場とか訓練と関係ないときは解除してるの」

ミカサ「私はトレーニングでの腹筋とかしたことないから…普段はこの程度」

アルミン「それでもかなりのものだけど…女性の壁は越えてないね…」

ミカサ「そう。だから私は二人をベタ褒めしたの」

アニ「負けた…ッ」ヘタッ

クリスタ「こんな怪物に…敵うわけがないッ…」

エレン「…勝負ありだ。」

アルミン「けっ…ちゃーーーく!」

アルミン「弱冠15歳!ミカサ・アッカーマンが!」

アルミン「104期訓練兵団腹筋コンテスト…チャンピオンだ―――ッ!」

アニ「ミカサ…完敗だ。やっぱりあんたは凄いやつだよ…」

クリスタ「いるんだね、こういう人間も…」

ミカサ「…二人とも既に人外の域に達している。この調子で残りの訓練生活を過ごしてほしい」

アニ・クリスタ「うん!」

エレン「あ、あのさ二人とも…」

エレン「お前らミカサと違って腹筋戻せないんだよな?」

アニ・クリスタ「あっ!?」

エレン「普通女って腹筋割れないんだろ?いや、俺は好きだけどその腹筋女としてどうかな、って…」

アニ「……アンタの…」ゴゴゴゴ

クリスタ「…せいでしょ!?」ゴゴゴゴ

エレン「いやだからごめんて…ライナー!後は頼んだ!」

ライナー「は?」

アルミン「こうして数多くの被害者を生んだ腹筋コンテストは幕を閉じた」

アルミン「その後訓練兵団では、首席から3位までを女子が独占するという異例事態となる」

アルミン「3人の腹筋がバキバキに割れていたことは言うまでもないだろう…」

.
.
サシャ「お腹空きました~」

~~終わり~~

壁を越えるにしても三か月でってのはおかしいよな
きっとステロイドやったんだな
ミカサの抱き枕の腹筋が割れてないことから思いついた
アルミンの喋り方がうざかった

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