綾乃「まさかあの子がノンケだったなんて……」 (22)

~体育館裏~

京子「綾乃~?話ってなに~?」テコテコ

綾乃「……」

京子「あやの?」

綾乃「あ、あ、あ、あのっ!と、トシノウキョウコっ!」

京子「うん、どったの綾乃」

綾乃「あの、あのっ、わ、わたし、わたし貴女の事がっ///」

京子「う、うん」

綾乃「貴女の事が好きなのっ///」

京子「……!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1403869749

京子「……」

綾乃「///」

京子「あ、うん、私も好きだよ~、綾乃の事」

綾乃「!」パァッ

京子「そんな事当たり前じゃん!友達なんだしさ!」

綾乃「あ……」

京子「えへへ、けど改めて言われると嬉しいって言うか……」

綾乃「ち、違うの、歳納京子」

京子「へ?」

綾乃「あ、あの、好きって言うのは……そ、その///」

京子「好きって言うのは?」

綾乃「そ、そのっ……同姓だけど異性と同じ感じに、あの///」

京子「え……」

綾乃「えっと、恋人になってほしいって意味の……好きなのよ///」

京子「こいびとに……」

綾乃「///」コクン

京子「……」

綾乃「///」モジモジ

京子「……」

綾乃「///」ドキドキ

京子「……」

綾乃「あ、あの、歳納京子?」

京子「……え、あ、うん」

綾乃「そ、その、出来れば返事もらえたらなって///」

京子「あー……ごめん、ちょっと驚いちゃって」

綾乃「そ、そうよね、突然だし、びっくりするわよね///」

京子「んー……あ、あのね、綾乃」

綾乃「は、はひっ///」ビクーン

京子「えっと……その」


「ちょっと待って」


京子「え?」

綾乃「あ、貴女は……!」

結衣「話は聞かせてもらったよ」

京子「ゆ、結衣?」

綾乃「ふ、船見さん、どうしてここへ」

結衣「部活の時間なのに京子が部室に来なかったから、ちょっと気になって探しに来たんだ」

京子「そ、そっか……」

綾乃「……」

結衣「その話、私も混ぜてもらって構わないかな?」

京子「へ?」

綾乃「……どういう事なの?船見さん」

結衣「私も、京子の事が好きだってことだよ」

京綾「「!!」」

京子「ゆ、結衣が私を?」

綾乃「……そう、やっぱりそうだったのね、船見さん」

結衣「うん、綾乃には横槍を入れる形になって申し訳ないけど……私も、引くわけにはいかないからね」

綾乃「……そうね、そうよね、私が同じ立場だったら、やっぱり同じ事をしたと思うわ」

結衣「うん」

京子「あ、あの、2人とも?」

綾乃「歳納京子!」

京子「は、はい!」

結衣「私と綾乃、どちらの事が好き?それとも、どちらも好きじゃない?」

京子「え、えっと……えっと……どちらも嫌いじゃないよ?」

綾乃「ええ、それは判ってるわ」

結衣「ここ言う好きって言うのは、恋人になるって意味での好きなんだよ、京子」

京子「う、うう、突然そんな事言われても……」

綾乃「大丈夫、どちらを選んでも、選ばなくても、私は歳納京子を恨んだりしないから」

結衣「うん、私も、どちらを選んでも京子を責めたりしない」

京子「う、うう……」

綾乃「……」ドキドキ

結衣「……」

京子「えっと、えっとー……」

結衣「……」パチッ

京子「……!」

京子(今、結衣がウインクした……もしかして……)

京子「えっと……じゃあ、結衣で……」

綾乃「……!」

結衣「……」

京子「ご、ごめんね、綾乃」

綾乃「……歳納京子」

京子「は、はい」

綾乃「それが、貴女の本当の想いなのね?」

京子「う……」

綾乃「本当に船見さんを……愛してるのね?」

京子「う、え、えーと……」

結衣「……そうだよ、綾乃」

綾乃「船見さん……」

結衣「京子は、私を愛してくれてるんだ……そうだよね?京子」

京子「えーと……う、うん、そうそう」

綾乃「……そう……なの」

綾乃「じゃあ……仕方ないわね……」

京子「あ、綾乃……あの、私……」

結衣「京子」

京子「ゆ、結衣」

結衣「行こう……今は、綾乃を一人にしといてあげよう」

綾乃「……」

京子「け、けどさ」

結衣「今優しくされても辛いだけだって」

京子「う、うん……」

綾乃「……」

京子「じゃ、じゃあ、またね、綾乃」

綾乃「……」

~ごらく部~

京子「……あれ、あかりとちなつちゃんは?」

結衣「今日は用事があるって言って帰ったよ」

京子「そっか……」

結衣「……」

京子「……」




京子「はーーーーーびっくりしたぁぁぁぁぁーーーーー」グデーン

京子「まさか、綾乃が私の事を好きだったなんてねえ……」グデーン

結衣「……前から、そんな雰囲気はあったけどね」

京子「もー、気づいてたなら言ってよ結衣~」

結衣「確証持てなかったし」

京子「ううー……」ゴローン

結衣「……」

京子「けどさ、さっきはホント、助かったよ」

結衣「……なにが?」

京子「もー、しらばっくれちゃってー、私が返事どうしようか迷ってるの判って助け舟出してくれたんでしょ?」

結衣「……」

京子「結衣が出てきてくれなかったら、もしかしたら断れなくて勢いのまま付き合う事になってたかも」

結衣「そう……なの?」

京子「うん、だって断るの可愛そうじゃん」

結衣「かわいそう?」

京子「そうそう、同性愛とか正直良く判んないけど、綾乃は友達だしさ」

結衣「……」

京子「そりゃあさ、私は百合の漫画見たりするの好きだけど、実際にそういう事をしたいかって言われたら、やっぱりNOなんだよね~」

結衣「……」

京子「結衣?聞いてる?」

結衣「え、け、けど京子はちなつちゃんとか千鶴とかにちゅっちゅーって言って抱きついていってたよね?」

京子「ちなつちゃんも千鶴も可愛いし、ほっぺにちゅーくらいならしたくなっちゃうよ?」

結衣「……それは、百合とは違うの?」

京子「違うんじゃない?だってそれ以上の事をしたいとは思わないし」

結衣「……」

京子「例えば口と口を合わせるとかだと、やっぱり何か嫌だし」

結衣「……」

京子「結衣?」

結衣「……あ、ご、ごめん、ボーっとしてた」

京子「あー、まあさっきは色々あったしねえ……それにしても、綾乃がねえ」

結衣「……それで、京子はこれからどうするの?」

京子「んー?なにが?」

結衣「綾乃とかに対する態度だよ」

京子「えー……別に普段と同じように接しようと思うんだけど……駄目?」

結衣「それが正しいかどうかなんて私は判んないよ」

京子「そ、そうだよね、私と綾乃の問題だし……」

結衣「けど、綾乃は私の存在があったから京子を諦めたんだよね」

京子「うん」

結衣「例えば私と京子の態度が今まで通りだと……綾乃はまた京子に告白しちゃうかもよ?」

京子「う……そ、それはちょっと……」

結衣「だよね?」

京子「う、うん」

結衣「……じゃあ、もう少し続けるしかないかな」

京子「続ける?」

結衣「そう、さっき綾乃にアプローチした事を、だよ」

京子「ほえ?」

~翌日~

~2-5教室~


綾乃「あ、歳納京子に船見さん……おはよう……」

京子「おっはよーん!」

結衣「おはよう」

綾乃「……朝から手を繋いで登校?本当に仲がいいわね」

京子「ま、まあ、コイビトだしね~」

結衣「うん、恋人同士だし」

綾乃「そう、そうよね……」

京子「あ、私と結衣はこうなっちゃったけど、綾乃ともずっと友達でいたいなーと思ってるよ?」

綾乃「……そう、私も、同じ気持ちよ」

結衣「京子、そろそろ授業始まるから」

京子「あ、うん、じゃ!私達は席に着くね!」

綾乃「……ええ」

京子「ふー、上手く行ったかなあ」

結衣「どうかな、綾乃はまだこっち見てるし」

綾乃「……」ジー

京子「え、ど、どうしよう結衣」

結衣「もうちょっと恋人らしい事をした方がいいんじゃない?」

京子「恋人らしい事?」

結衣「うん、でないと綾乃はまだ京子の事を諦めきれないかも」

京子「う、ううーん、どうすればいいのか……」

結衣「まあ、それはまた次の休み時間にでも相談しようか」

京子「うん、ありがとね、結衣!」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年07月09日 (水) 03:42:42   ID: n9iHf6Hq

ゆりゆり世界でのレズってノンケじゃない?
ノンケに噛みつく奴を百合豚って言うなら百合ヘイトする奴は何て言うんだろ?

2 :  SS好きの774さん   2015年07月18日 (土) 19:02:30   ID: MlLqTXCA

めっちゃいい作品。続き読みたかったぜ・・・・

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom