神谷奈緒「ある日のアタシ」速水奏「お疲れ様」(19)


※こちらは、神谷奈緒がいろんなアイドルと絡んでみるだけの内容となっております。

あまり見かけない組み合わせを模索中、前回は肇ちゃんでした。
ありがちなのもいずれ。

短いです。


―――CGプロ事務所

奈緒「あ、奏じゃん、お疲れ」

奏「久しぶりかしら?奈緒とは」

奈緒「そうだなー、アタシがCDデビューとかでバタバタしてた頃って、奏はトークバトルショーで忙しかったからな」

奏「ふふっ、そうね…『猫のモノマ…』」

奈緒「わー!わー!わー!それは言うなぁ!」バタバタ

奈緒「ったく…事務所のみんながみんなしてあれでアタシをからかうんだ…うぅ」

奏「奈緒は隙だらけだものね、仕方ないの」フフッ

奈緒「お前のその余裕はどこから来るんだよ…」

奏「あら?これでも虚勢を張るので精一杯…かもしれないわよ?」

奈緒「いやぁ…信じられないな」ジトッ

奏「ふふっ、ご想像にお任せするわ」


奈緒「で、奏は今日仕事なのか?」

奏「いいえオフよ。実は学校の帰りにレンタルショップで映画を借りたのだけど」

奏「せっかくだから大きな画面で見たくなって寄ったの」

奈緒「へぇ、何を借りたんだ?」

奏「これよ、知ってるかしら」スッ

奈緒「ちてぃーちてぃーばんばん?…あぁ、もしかして『チキチキバンバン』?」ピコーン

奏「正解。かなり有名だけど、見た事はあるかしら?」

奈緒「いや、名前は知ってるけど見たことないなぁ」

奏「面白いよ。久しぶりに見たくなって借りてきたの」

奈緒「ミュージカルなんだよな?」

奏「えぇ、『メリー・ポピンズ』のスタッフが制作には関わっているらしくて…歌も良い物ばかりよ」

奈緒「へぇー。あの有名な『チキバンバンチキチキバンバン♪』てとこしか知らないなぁ」

奏「よかったらどう?時間があるなら一緒に見るのは」

奈緒「…そうだな、ご一緒していいか?」


奏「あら」キョトン

奈緒「な、なんだよ驚いたような顔して」

奏「いいえ、奈緒はあんまりこういうのに興味ないかと思ってたから」

奈緒「アタシだって、アニメばっかり見てるわけじゃないさ」ヘヘッ

奏「そう?誰かと一緒に見ると、感想を言い合えるから私も嬉しいわ。じゃあ、準備しましょうか」ガサガサ

奈緒「じゃあアタシは飲み物とお菓子でも持ってくるよ。何が良い?」

奏「私は紅茶もらえる?それと、差し入れのクッキーが私のプロデューサーの机の上にあるの」パカッウィーン

奈緒「おう」トコトコ


奏「事務所のプレイヤーはやっぱり良いわね…私もブルーレイが見られるの買おうかしら…」カチャン

奏「そちらのお二人も一緒にどう?」ヨビカケ

\オキヅカイハアリガタインデスケド…/\コ、ココカラミエルカラ・・・フヒ/

奏「そう?まぁあそこにいる方が落ち着くみたいだし、見えるならいいわ」ヨイショット

TV「ジャカジャカジャーン」

奈緒「乃々、輝子、お茶淹れたからよかったら飲みなよ」ポットコトン

\オココロヅカイイタミイリマスケド・・・/\フヒ・・・キノココウチャハ…/

奏「えっと…奈緒は吹き替えと字幕どちらがいいかしら?それとも字幕もナシ?」ピッピッ

奈緒「アタシは洋画は大抵吹き替えで見るかなぁ。字幕追いかける必要がないから楽だし。はい、紅茶」カチャ

奏「ありがと」

奈緒「奏は?」ポスッ

奏「私はなるべく字幕ね。吹き替えが悪いということではないけど、元の声と吹き替えでは聞こえ方が少し違うのが気になるの」


奈緒「あー、吹き替えはアフレコだもんな」

奏「何度か見た物なら字幕なしでも見るよ」フフッ

奏「古い映画だし、今よりは技術の面で聴きづらいところもあるだろうから…吹き替えにする?」

奈緒「いや、字幕で見ようぜ。ミュージカルってなると、やっぱり元の人たちの歌が聞きたいしな」

奈緒「それに、普通の会話は吹き替えなのに歌のとこだけもとの人の声になることあるだろ?」

奈緒「アタシもあれはなんか変な感じして苦手だしさ」

奏「そうね、じゃあそうしましょう」ピピッ

奏「お話自体は難しくないから、そんなに一生懸命字幕を追わなくても大丈夫よ」スタート

TV「ジャカジャーン♪」


~鑑賞中~

奈緒「お父さん役の俳優さんかっこいいな」サクサク

奏「えぇ、『メリー・ポピンズ』にも出ているわよ」コクッ

奈緒「でもさ、結構ダメな人じゃないか?このお父さん」

奏「うだつの上がらない変わり者の発明家…って感じかしらね」

奈緒「子供がめっちゃ可愛いんだけど、お母さんどんな人だったんだろうな」

奏「素敵な人だったんじゃないかしら…少しダメな人が好きな」フフッ


~鑑賞中~

奈緒「おじいちゃんも個性的だなオイ」アハハ

奏「私、この映画の登場人物の中でも特にこのおじいさんが好きなの」

奏「可愛いじゃない?」

奈緒「あー…ちょっとわかるかも」

奈緒「でも自分のおじいちゃんだったらどうかなぁ」ウーン

奏「自分のおじいちゃんじゃないからいいの」フフッ


~鑑賞中~

奈緒「うわー、お父さんどこに逃げるのかと思ったら…」

奏「ショーに乱入なんて、どこかの誰かみたいね?」

奈緒「まぁヘレンさんはプロだから踊れるのもわかるけど…」

奈緒「長い棒を使った踊りなんて難しいことあっさりできるなんてハイスペックだよなぁ」

TV「ミオーバンブーミオーバンブーユベタネバボザウィズミオーバンブー!」

奈緒「アタシこの歌好きだ」

奏「ふふっ、今度のライブでやってみる?」

奈緒「それは無理」


~鑑賞中~

奏「ついに出てきたね、タイトルになってるあの車」

奈緒「あのショーでもらったお金で作ったのかぁ」

奏「今ではもうなかなか見かけないタイプの車だけど、とても良いと思わない?」

奈緒「うん、あんな車でヨーロッパの田舎町をドライブできたらロマンチックかも…」ホワホワ

奏「ふふっ、運転席に座っているのは誰なのかしらね」ニヤ

奈緒「な、なんだよその目は!」

奏「いいえ、なんにも」フフ

奏「あ、始まるわよあの歌」

TV「イッツセイングチティチティチティチティ…」バンバン!

TV「チティチティバンバン!チティチティバンバン!」

TV「チティバンバンチティチティバンバン…♪」

奈緒「おぉ…」


~鑑賞中~

奈緒「海とかずいぶん言ってないなぁ」

奏「今年は行けるかしら」

奈緒「仕事で行くかもしれないけどさ、それ抜きで時間があったら行かないか?」

奏「そうね。日焼け止めを用意しておかないと」

奈緒「…あれ?気が付いたらなんか船に追われてるんだけど…」

奏「ここからよ、チキチキバンバンの面白いところは」フフッ





~鑑賞中…鑑賞中…鑑賞中…~




―――鑑賞後

TV「fin.」

奈緒「はー、終わった終わった!」

奈緒「いやー、なんかがっつり見ちゃったな」

奏「結構長いものね、この映画」

奏「途中でカットインが入ったでしょ?あれは、当時フィルムを分割せざるを得なかったからあの映像が入っていたらしいわ」

奈緒「そうなのか」

奏「それで、感想は如何?」

奈緒「面白かった!」

奈緒「なんとなくミュージカルっていうから『サウンド・オブ・ミュージック』みたいなのを想像してたんだけどさ」

奈緒「ちょっとファンタジーな感じもしてワクワクしたし、何より歌が良かった」ウンウン

奏「そう?気に入ってくれたようなら私も誘った甲斐があったかな」フフ


奈緒「誘ってくれてありがとな、奏」

奏「いいえ、私も友達とお喋りしながら映画見るのは久々だったから。こちらこそ付き合ってくれてありがと」

奈緒「アタシはこういう映画あんまり知らないし、よかったらまたなんか教えてくれよ」

奏「もちろん。私は逆にあまりアニメ系の映画は詳しくないから…奈緒も教えてくれる?」

奈緒「喜んで!じゃあ今度それを返しに行くときに一緒に行かないか?」

奏「ふふっ、それは良い考えね」

奈緒「決まりだな!」

奏「じゃあ、今日はこれで帰ろうか」スッ

奈緒「だな」スタッ

奈緒・奏「「お疲れ様でしたー」」



ガチャッパタン…




乃々「(あの映画小さいころに見たことありました…今でもあの車に乗ってみたいんですけど…)」

輝子「(フヒ…お、お隣さんは…紅茶キノコどうかな…?)」


以上。

突然奏と奈緒の二人が浮かんだので書きました。
フィルム分割のうんちくは間違ってるかもしれません。
どこかで聴いた事はある気がするのですが出所がはっきりしなくて…。

次は誰が良いですかね…クール二人で来てるので違う属性もありかな。

では、またどこかでお会いしましょう。

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