男「正しい幼馴染との過ごし方」 (160)

幼馴染「男くん おはようございます!」

友「おー 二人ともおはよー」

男「空気嫁」

男(おはよう)

男「ここでお前が来なきゃ高校の純愛ラブコメが早速スタート! みたいな感じになったのに」

男(早くいかないと遅刻するぞ?)

友「お前 本音と建前逆 俺 涙目 わかる?」

男「日本語でおk」

友「もうやだこいつきらい」

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幼馴染「あの・・・」

男「んー?」

幼馴染「男くん 寝癖が・・・」

男「あ ホントだな 直さねば」

友「かわいくていーじゃんかー」

男「ねぇよ」

幼馴染「可愛い・・・ですよ?」

男「じゃあ直さないでおこう」

友「ひどい」

男「話は変わるが もうすぐ修学旅行だな」

幼馴染「そうですね」

友「こんな暑い夏に沖縄行くとかどうかしてるよなー」

男「友 欠席 と」

友「ごめんなさい冗談です」

幼馴染「友さんは同じ班でしたよね?」

友「そうだよー」

男「空気嫁」

友「なんて無茶なことを」

男「因果くらい捻じ曲げろよ」

友「俺はなんだあれか 時間遡行者なのか」

男「んなわけがない」

友「いやいやこの話の流れだとさ 俺が」

男「幼馴染 今度買い物行く約束したろ?」

幼馴染「はい」

友「サウザントの風になるよーうふふー」

男「うるさいぞー」

友「発言の自由はないのかしら」

男「商店街に行くんだったよな」

幼馴染「はい」

幼馴染「・・・ハッ」

幼馴染(これは『はぐれないように手を繋ぐ』ということがあるかも・・・)

友(男もアレだよなー なんで幼馴染ちゃんの好意に気付かないんだろー)

男(友が俺に熱視線をそそいでくる コワイ)

幼馴染「あ 学校つきましたね」

男「友 おとなしく待ってろよ あとで迎えに来るから」

友「俺はペットか何かなの?」

女「幼馴染ちゃんはかわいいなー」

幼馴染「ありがとうございます」

女「私の嫁になるのだー」

幼馴染「きゃー」

男「嫁なのか」

友(男からなんかすさまじいがっかりオーラが出てる)

女「まあ幼馴染ちゃんは男の嫁だからダメだけど」

幼馴染「ちょっ!女さん!!」

友「俺も彼女欲しいなー」

女「・・・カノジョ?」

友「うぬ」

女「・・・ととととととと友てモテそうななななのになななな」

友「いんやー そんなにモテないぞー」

男「何?俺と過ごした暑い夜は忘れたのか?」

幼馴染「」

女「」

友「ねぇよ!!!」

男「・・・おとといの夜 マリオカートしたjy 友「紛らわしい言い方すんなよぅ・・・」

幼馴染「そうでしたかー・・・よかった」

男「?」

友(なぜ気づかないのかしらー)

女(友は彼女いないのかー・・・アタックするぞー!)

女「友愛してる!!」

友「今日すげぇカオスじゃない?」

女「えっ?『俺も?』 やったーりょうおもいー!」

友「なにこいつかわいい」

男「今日はいつも以上に騒がしいな」

友「授業終了ー」

男「楽しかったあの日々もな・・・」

友「変なフラグ立てないでほしいなー」

幼馴染「あ あの・・・よかったらなんですけど」

男「何?」

幼馴染「今日うちでご飯食べてくれませんか?」

友「幼馴染ちゃんってとても稀だけどものすごく大胆だよね」

男「わかったー」

女「何 お泊り会?」

友「俺も行きたい」

男「んー いいだろう」

女「私もー」

男「いいだろう」

友(こいつ気前がいい・・・うれしいんだな無表情のくせに)

幼馴染「じゃあ夜に私のうちに来てください」

友「ういっす」

女「おっけー」

幼馴染(今日はカレーかな)

友「お邪魔しまーす」

女「こんばんはー」

男「あがれあがれ」

友「幼馴染ちゃんは?」

男「料理作ってる」

女「いい匂いがする」

男「料理上手だからな」

友「ほほう」

友(・・・それにしてはお弁当の時少ないような)

幼馴染「今日は夏なのでカレー鍋にしてみました」

男「わーい」

友「」

女「」

男「いただきまーす」

友(・・・きゅうりサルベージしました)

女(・・・いい匂いしか・・・しない)

男「うまい」

幼馴染「ありがとうございます」

男「おかわりー」

友(鍋なのにッ!パンのみみ食べてる感じがするッ!)

女(慣れたらイケる)

友(うおお女が一気に食べ始めた)

男「友 どうした 死んだ魚みたいな目してるぞ」

友「お前に言われたくない」

男「そんなはずないだろ 俺は少女マンガレベルの星が眼に輝いているぞ」

友「いきなり眩しすぎて直視できなくなった」

男「俺も目が痛い」

女「トランプしよー」

友「なにやるー?」

男「ポーカーしか(゚�゚)シラネ」

幼馴染「ポーカーしかやったことないです」

友「それはそれですごい じゃあポーカーやろうか」

男「イカサマはナシだぞー」

友「そこまでマジにはやらねえよ」

男「マジジャナイカサマはやるのか」

友「なにそれマジじゃないイカサマってどーやるんだ」

友「ワンペア」

女「フルハウスー!」

男「オールジョーカー」

友「待てコラ イカサマじゃねえか」

男「どうやらそのようだな」

幼馴染「私もジョーカー5枚です・・・」

友「・・・ジョーカーって何枚なんだっけ」

男「出せるだけある」

友「マジシャンやれよ」

女「あーパジャマもってくるのわすれてた」

幼馴染「あ 私のあるんで貸しましょうか?」

女「ありがとー!」

友「そういえば幼馴染ちゃんのご両親は?」

男「・・・聞くなよ」

友「・・・あ 悪い・・・」

男「気にするな 旅行してるだけだから」

友「ほんとに気にしなくて良かったな!」

男「死んだりするわけないだろ」

女「シャワーお先ー」

幼馴染「女さん・・・うらやましいです」

女「私の美貌が憎いかー?なんっつってー」

友「じゃあ次は・・・って」

友(幼馴染ちゃんのパジャマちっさ!)

男「友 GO!」

友(こいつはホント幼馴染ちゃんしか眼中にないのな)

友「ていうかこの状況おかしくないか 明日学校あるよ?」

男「逆に考えるんだ」

友「ただいま」

男「なんか疲れてるなお前」

友「水しか出なかった」

男「お湯を出すにはあのボタン押さないと」

友「先に言ってほしかったな」

男「もっかい入るか?」

友「大丈夫です」

男「もっかい入るか?」

友「いいえの選択肢ないパターンのやつか」

友「ただいま!」

男「お湯でたか」

友「出たよ」

男「・・・あ 設定温度59度になってる」

友「」

男「あ 39度だった」

友「焦った」

男「もっかい入るか?」

友「もういらない」

女「男がお風呂に入ったところで作戦会議始めます」

友「どうやって幼馴染ちゃんと男をくっつけるか だな」

幼馴染(バレてる!?)

友「バレバレ」

女「バレバレ」

幼馴染「・・・何でかなぁ 消しゴムのカバーの裏に名前書いてたからかなぁ」

友(そんなことしてたのか)

女「ここに手錠が一つあります」

友「なぜある」

男「何してるんだ」

女「イイエ ナニモ」

友(ひどすぎる)

幼馴染「オハナシシテイタダケデス」

友(幼馴染ちゃんって意外とダメダメだったのね)

友「あー!あんなところに流れ星がッ!!」

女「友が私のこと見てくれますように 友が私のこと見てくれますように 友が私のこと見てくれますように よし!」

友「よくない!」

女「えっ」

友「女さん? 男がよそ見した隙に手錠をですよ?」

女「作戦忘れてた でも友が私見てるからいいや」

友「恥ずかしいこと言うな!」

男「手錠がどうした」

幼馴染「・・・捕まりました」

友「なんてこった」

女「・・・作戦通り」

友「えっ」

女「・・・そうしよう きっとこうなる運命だった」

男「練るか」

友「なんか色変わりそうな間違え方するなよ」

男「」テーレッテレー

幼馴染「来客用の布団があるので持ってきますね」

女「手錠手錠」

幼馴染「( ゚д゚)」

男「とってきてやる」

幼馴染「(´・ω・`)」

女(幼馴染ちゃんの顔芸すごくかわいい)

男「1組しかなかった」

友「」

女「」

幼馴染「あ 片方とれました!」

ガチャン

幼馴染「」

男「おろ」

友(何とも難解な動きをした手錠の片方が意味不明なはまり方で男の手に!)

女(・・・結果オールラィッ)

男「寝るぞー」

幼馴染「ええっ!」

幼馴染「どうしましょう!?」

女「えっ」

友「そういう計画じゃ」

幼馴染「・・・」

幼馴染「そういえばそうでしたね」

幼馴染「・・・」

幼馴染(どうしましょう)

幼馴染(落ち着くには素数を数えるのがいい ってテレビで言ってたかも)

幼馴染(97あたりからカウントダウンしよう)

幼馴染「97,89,83,79,73,71,67,61・・・」

男「幼馴染が不規則なカウントダウンし始めた」

幼馴染「23,19,17,13,11,7,5,3,2 はいっ!」

女(0がない・・・これは何かのメッセージなの!?)

友(わからない 幼馴染ちゃんは何を伝えたいんだ!)

幼馴染「・・・あれ?どうしたんですか?」

男(何がすごいかって言うと 一度も間違えてないところだな)



男「おやすみー」

幼馴染「で では」

友(頑張れ)

女(頑張って)

友「・・・」

女「・・・」

友(ここにありますは布団1組)

女(種も仕掛けもございません)

友女「・・・どうしよう」

友「俺ソファーで寝るからー・・・」

女「風邪ひくからダメ」

友「いや夏だからね」

女「じゃあ私がソファーで」

友「ダメダメ」

女「何で」

友「風邪ひくじゃん」

女「今は夏だよ?」

友女「ぐぬぬ」

女(・・・もしかして友は私と寝るのが嫌なのかな)

女「じゃあトイレで寝ちゃおうかなー・・・なんつって」

友(幼馴染ちゃんばっか頑張らせるのもなー・・・よし)

友「寝よう」

女「えっ」

友「女と寝たい」

女「そこだけ聞くとなんかエロい」

友「ごめんなさい」

女「仕方ないなーうふふ」

友(無事 布団を確保したわけですが)

女(友が寝たいと言ってくれたわけですが)

友女(近い!!!)

友(なんか変な気分になるぅぅぅぅ)

女(今考えたらなんて大胆なことをしてるんだろ私ぃぃぃぃぃ)

友(・・・女は寝たかな)

女(・・・友寝ちゃったかな)

友「女 起きてるか」

女「お 起きてるよ」

友「・・・好きな人とかいる?」

女「な 何その修学旅行的な発言は・・・急にどうしたの?」

女(ああああああ こういう時なんていえばいいんだろうああああ)

友「なんとなく気になって」

友(うおおおおなんて言えばいいんだああああああ)

女「・・・いるよ」

友「その時友に戦慄が走ったッ」

女「口で言うほどなんだ」

友「まぁ な」

男「寝るぞ」

幼馴染「は はいっ!」

男(なんかこいつ顔赤いな 大丈夫か?)

幼馴染(眠るなんてできるはずがないです)

男「仰向けかうつ伏せかどっちで寝る?」

幼馴染「えっ」

男「手錠あるし」

幼馴染「あ そ そうですね」

幼馴染「でも私 よく横向いて寝ますよ」

男「じゃ横で」

幼馴染「はい」

幼馴染(あれ?)

幼馴染(横に向いて寝る・・・ということは)

幼馴染(向かい合って寝るということになるんじゃっ!!)

幼馴染(自分でレベルを上げてしまった・・・)

男(いつも思うけどこのベッドでかいなー)

幼馴染(でででででも!これは男くんと仲良くおはなしできるチャンス!)

幼馴染(・・・うまくしゃべれるかな)

幼馴染(・・・ついに向かい合ってしまった)

幼馴染「男くん・・・起きてますか?」

男「ぐー」

幼馴染(早い・・・まだ横になって10秒たってないのに)

幼馴染「・・・男くんって意外とまつげ長いんですね」

幼馴染「・・・あれ?これ私より長い・・・」

幼馴染「よくみたら爪も綺麗・・・お肌も綺麗・・・」

幼馴染「・・・」

幼馴染(すごく負けた気分・・・)

男「ぐー」

幼馴染(・・・寝息がかかる!)

男「すー」

幼馴染(・・・男くんの匂い)

男「友ー・・・」

幼馴染(なんで友さんが)

男「マヨを飲むな」

幼馴染(なんでマヨ)

幼馴染(・・・私の名前は出てこないのかな)

女「ターゲット2人はベッドにインした模様 どうぞ」

友「なんか寝言で怒られた どうぞ」

女「私たち何やってるんだろう どうぞ」

友「寝られないから男と幼馴染ちゃんの観察 どうぞ」

女「ドアの隙間から覗いてるだけですよね どうぞ」

友「しかもこんなに近いんだからどうぞいらないよね どうぞ」

女「こうでもしないとバカみたいじゃないですかーやだー どうぞ」

友「なんで手つないでるんですか どうぞ」

女「暗くて怖いからです」

友「お前暗いの苦手だっけ?」

女「うん」

友「じゃあ俺は いつでも明るい太陽のような男になるよ どうぞ」

女「えっ」

友(今のはないわ)

友(あ 手離された ・・・もしかして引かれた?)

女(今私は顔が真っ赤で大変なことに ちょっと顔抑えときます どうぞ)

友(太陽のように明るくポジティブだからめげないよ どうぞ・・・)

女(友はいつでも優しいよー どうぞ)

男「幼馴染・・・」

幼馴染(!!)

男「マヨ・・・」

幼馴染(なぜマヨ)

男「違う・・・これは・・・」

幼馴染(なんだろう なんだかおもしろい 男くんってこんなに寝言しゃべってたんだ)

男「う・・・」

男「幼馴染」

幼馴染(起きた!)



幼馴染「お おはよう!」

男「おはよ」

幼馴染(声裏返っちゃった・・・恥ずかしい)

男「よく寝た」

幼馴染「えっ?」

男「ん?」

幼馴染(・・・そうだった 男くんは極端に寝る時間が少ないんだった)

幼馴染(幼馴染なのに忘れてた・・・オサナナジミナノニ)

男(もともとちっさいのにもっとちっさくなってる)

友「なんか男が起きたぞ」

女「そうだね」

友「おーい 起きてるかー?」

女「うん」

友「なぜ寄りかかってくるんだー?」

女「うん・・・」

女「・・・」

友(ちょ 待って これマジで ほら あれで すげーやわらかい なんて え っちょ なにこれ どーしよ)

友(目の前が真っ白になった!)

友(・・・というわけにもいかず)

友「風邪ひくぞー」

女「・・・くー」

友(仕方ないこれは不可抗力なのである俺などというちっぽけな存在ではこの世界の心理にあらがえないのである)

友「おんぶ・・・は無理か お姫様抱っこ・・・」

友(オヒメサマダッコ)

友「ひゃー」

友(・・・考えるのをやめた)

友「無心で運ぼう」

友「運んできたわけですが」

友(女は思ったより軽かった)

友(やわらかかった)

友(何考えてんだろう)

友(もうだめだ)

友(寝る)

友「ぐふっ・・・」

友(・・・女の寝顔かわいいな)

友「・・・ダメだ 寝よう」

男「起きろ友」

友「なんだと」

男「もう朝だぞ」

友「なんか俺寝てから数十秒しかたってない気がするんだが」

男「眠るってそんなもんだろ」

友「・・・確かに」

男「それより朗報だ」

友「どうした」

男「幼馴染は寝癖可愛い」

友「何の迷いもなくよくお姫様抱っこできたな」

男「普通だろ」

友「・・・そういえば手錠は」

男「なんか普通にとれた」

友(手錠・・・)

男「どうだ」

友「うん カワイイトオモウヨ」

男「女のこと好きだからってその反応はないだろ この性欲の塊め」

友「なななんで知ってんだ! てか性欲の塊はやめて 泣くぞ」

男「だって女見てるときニヤニヤしてる」

友「えっ まじで」

男「嘘だ」

友「・・・よかった」

男「罪を犯しそうな人間の顔してる」

友「そっちのほうがやだ!」

男「元からそんな顔か 悪い」

男「そして罪を償え」

友「顔面だけで罪を着せないでほしい」

女「なにぃー?朝ぁー?」

友「ん 起きたか・・・ッ!?」

女「・・・友かおまっか」←パジャマがはだけて色々危険

友「うおおおおおおなんでもないなんでもない」

男「ボタン一個とれてんぞ」←幼馴染以外恋愛対象ではない

女「ほんとだー」

女「・・・あれ?ここどこ?」

友「幼馴染ちゃんの家だぞー」

女「・・・そうだ 昨日お泊りしたんだっけ」

女「あれ?」

男「どうした」

女「今日学校じゃないかな」

男「そう思う」

友「早く用意しようか」

女「そうだね」

友「今日は英語の小テストがあるぞ」

男「予習復習はしっかりやってるから安心だ」

女「すごいなー」

友「よし 着替えたところで聞こう」

男「なんだ」

友「幼馴染ちゃんは着替えてないけどいいのか」

男「かわいいしこのままでいいだろこのままで」

女「ダメだよー」

友「ていうか全然起きないな」

男「実は幼馴染は朝に弱い」

女「知らなかった!」

友「今それが重要か」

幼馴染「き 着替えました・・・」

女「ほら寝癖寝癖」

幼馴染「ああ すみません・・・」

友「なぁ」

男「なんだ」

友「今日天気予報だと快晴らしいぞ どっか行かね?」

男「・・・折り畳み傘は持ってるから大丈夫か」

友「何でそんなに俺信用ないんだよ」

男「気分」

友「授業終わりー!!」

女「なんか急に放課後になった気がする」

友「たぶんあれだ ドンブラコ効果ってやつだろう」

男「ドップラー効果な」

幼馴染「あのー」

男「どうした?友が気持ち悪いか?外に出すか?」

幼馴染「ち 違います!」

友「(´Д⊂」

女(友って不憫なところがかわいい)

幼馴染「私 運動靴をあまり持ってないので商店街に買いに行きたいんです 一緒に来てくれませんか?」

男「そういえばいつぞや一緒に行くって言ってたな」

女「ハッ」

女(幼馴染ちゃん堂々とデートの約束するなんて・・・)

女「友 私たちも商店街に行かない?」

友「え?なんか買うの?」

女「えーとそのー・・・あ 浮き輪!」

友「その発想はかわいいが 浮き輪は向こうにあるらしいぞ」

女「なん・・・だと・・・」

女「とりあえず商店街に行きたい」

友「うん 俺も行く」

女(普通に誘えばよかった)

男「お前らも来るのか」

友「来てやるぜ」

男「・・・」

男「んじゃあとで幼馴染の家前に集合」

友「ちょっと その間は何」

男「嫌がらせ」

女「ごめーん 待った?」

友「いや 今来たとこだ」

友女(・・・これってデートっぽい会話のテンプレなんじゃ・・・)

男「デートっぽい会話してるな 青春だな」

友「そそそそそそんなことねーし」

女「だだだだ誰が友なんかと」

友「」

男「傷心の友」

女「しまった」

男「じゃあ靴買いに行くか」

幼馴染「はい」

友「何買いに行こうか」

女「修学旅行用のお菓子買おっか」

友「それいいな」

男「買いすぎるなよ」

女「もちろんですぜ」

友「そうですぜ」

幼馴染(・・・よくよく考えてみたら2人きりになっちゃってる!)

男「靴 どんなの買うか決めてるのか?」

幼馴染「あ それがあんまり決まってなくて・・・」

男「そうか まあいろいろ見てから決めればいい」

幼馴染「はい」

幼馴染(手 とか つないで みようかな なんて 全然 思って ないん だから ね)

男(幼馴染の足取りがフラフラになった)

男「どうしたんだ?」

幼馴染「なんでもないです!」

幼馴染(・・・逆に考えよう 男くんは私になんて興味ないんだと思えば気が楽に・・・)

幼馴染「(ノДT)」←自滅

男「どうした」

幼馴染「なんでもないです・・・」

男「・・・はぐれないように手 つなぐぞー」

幼馴染「!!」

幼馴染「あ ありがとうございます」

男「どういたしまして」

幼馴染(スキンシップができた・・・)

男(今日はいつにも増して幼馴染がかわいい)

店員「ラシャイアセー」

男「ちょっと見て回るか」

幼馴染「そうしましょう」

男「そういえば幼馴染は靴あんまり持ってないよな」

幼馴染「そうですね でもそんなに困ることはないですよー」

男「サンダルを買おう」

幼馴染「えっ!?」

男「バイトで貯めてる金があるから」

幼馴染「で でもそんな 悪いです」

男「じゃあ じゃんけんで負けたらやめる」

幼馴染「え ちょっ」

男「じゃーんけーん」

幼馴染「ほい!」チョキ

男「・・・ほい」グー

幼馴染「え 今の後出し・・・」

男「勝ちは勝ちなのである」

幼馴染「えぇ!? ・・・わかりました あんまり高くないのにしますよ」

男(なんにせよバイトの金は『幼馴染用』だから別にいいんだけどな)

友「お菓子かー 何買う?」

女「友って安いのいっぱい買う派?それとも普通なのをそこそこ買う派?」

友「安い方かなー 交換とか結構好きだから揃えとくと楽しい」

女(そういえば この前の校外学習では男とかと交換してたっけ)

友(実を言うと 女と交換してみたいからいっぱい買いたい)

友「女はどうなんだ?」

女「普通派かなー」

友「個性が出るな」

女(実を言うと 友と同じお菓子を食べてみたいから少ししか買わない)

友「・・・ていうかここにお菓子売ってるとこなんかあったっけ」

女「ないね」

友「何で来たの」

女「えっ!? そっ そんなの決まってるじゃない・・・」

友(え なにこの反応 ・・・まさかッ!!)

女「えーと その 散歩」

友「せつない」

女「ごまかせたー」

友「ごまかせてない」

男「この赤いのはどうだ?」

幼馴染「派手すぎますよぅ」

男「じゃあこの黒」

幼馴染「それはお値段が・・・」

男「・・・」

幼馴染(男くんがサンダルを睨んでる・・・怒らせちゃったのかな!?)

男(幼馴染に合わせるサンダルとしては質素すぎるな)

幼馴染(どどどどうすれば)

男(・・・逆に質素な方が幼馴染が引き立つと考えれば・・・)

男「ちょっと座ってみてくれ」

幼馴染「えっ はっ はい!」

男「・・・」

幼馴染(男くん怒ってるのかな・・・あ 謝らなきゃ・・・)

男(幼馴染は立っても座ってもかわいいな いや 今はサンダルだ)

幼馴染「あの 男くん」

男「スカート 似合ってるぞ」

幼馴染「ふぇ!? あ ありがとうございます!」

男(そこまで目立たないスカートでも似合うんだし サンダルも目立ちすぎない方がいいか)

続きは?

>>76 テストでした
報告忘れていてスミマセン

友「おー男ーおかえりー」

女「幼馴染ちゃん 2つ買ったの?」

幼馴染「はい」

男「サンダルと運動靴をな」

女「・・・友 私もなんか買って」

友「今はお菓子で我慢してくれー」

男(・・・『今は』 か)

幼馴染(『今は』なんですね・・・)

友「男と幼馴染ちゃんどしたの なんでそんな優しそうな目で見るの」

友「お買い物に行った後気づきました」

男「なんだ」

友「モウスグ キマツシケン」

幼馴染「」

女「」

男「忘れてたのかよ」

友「・・・まったく嫌なことはすぐ忘れてくれる便利な脳だからなァ・・・ァァ」

幼馴染「・・・男くん 勉強教えてください・・・」

男「幼馴染の頼みなら仕方ないな」

友「なあなあこのふにゃっとしたグラフと囲まれた面積は何 俺は四角形の面積の求め方しか知らないんだけど」

男「気合で解け」

幼馴染「男くん この積分の面積がわからないんですけど・・・」

男「まずここのグラフの接戦を求めるだろ? それから・・・」

友「┐(´д`)┌」

女「そこならわかる」

友「教えてください」

女「まずここはー・・・」

女(ハッ 友が近い・・・!)

女「・・・・・・」

友「どうした?」

女「ちょっとエネルギーを吸収してます」

友「何吸われてんの」

女「・・・生命エネルギーかしら」

男(堂々とイチャつくのか)

幼馴染「わ 私もエネルギー・・・」

男「?」

幼馴染「なんでもないです・・・」

友「んーやっぱ難しいなー」

女「そう?」

友「まず勉強が嫌い」

女「わからなくもない」

友「ですよねー」

女「でも勉強できたらカッコイイ」

友「そっか」

女(・・・友の顔つきが変わった?)

男(変なスイッチ入ったな)

男「・・・」

友「・・・モエツキタゼ」

男「天才というより変態だな」

幼馴染「友さんすごいですね!」

友「アリガトウ」

女「何なに?どしたん?」

幼馴染「あ 女さんは寝てたから知らないんですよね」

男「友が全科目100点とった」

女「!?」

男「バカも極めたらここまで来られるんだな」

友「ホメテナイダロ」

幼馴染「男くんと並ぶなんてすごいですよ」

友「アリガトウ」

女「・・・友」

男「じゃあ先に帰ってるからな」

幼馴染「えっ? あ 男くん待ってください!」

男「・・・褒めてやれよ?」

女「・・・うん」

友「ツカレタゼ」

女「友はすごいね」

友「ソウダロー」

女「どれくらい頑張ったの?」

友「5カテツヤ」

女「それでちゃんと声が出てないわけか」

友「ソーユーコト」

女「・・・かっこいいよ」

友「エッナンダッテ」

女「かっこいいよ」

友「・・・ヤッタゼ」

女「えっ?」

友「キニスンナ」

女「あのさ」

友「ナンダイ」

女「今度私と買い物に付き合ってくれない? ふたりで・・・」

友「・・・」

友「デートじゃないか」

女「」

友「謝るから拳を下していただきとうございます」

女(デート・・・でーと・・・)

女「・・・」

友「どしたん」

女「私のデート うれしい?」

友「そりゃもちろん」

女「ほんとに?」

友「ほんと」

男「なぁ 勉強できる奴ってかっこいいのか?」

幼馴染「たぶん普通はそうだと思います 私はそうでもないんですけど」

男(幼馴染は普通じゃないのか アブノーマルなのか)

幼馴染(もし男くんがおばかでも 私は好きだし・・・何考えてるんだろ)

男「幼馴染は嫌いなのか?」

幼馴染「ひぇ!? す・・・好きですよ ・・・い いや ちょっと待ってください えーと その」

男(幼馴染は勉強好きなのか)

幼馴染(男くんに告白するなんて無理無理無理・・・でもこれはチャンスで・・・でも・・・)

男(幼馴染が真っ赤になって暴れてる)

幼馴染「あああああああの」

男「どうした」

幼馴染「男くんは ・・・ ・・・その ・・・好きな子とか」

男「いる」

幼馴染「」

幼馴染(・・・グッバイマイラヴ)

幼馴染「・・・そうでしたか」

幼馴染「きっと素敵な人なんでしょうね」

男「そうだ すごくかわいいぞ」

女「・・・自分だとは思わないのかね?」

幼馴染「女さん!?」

男「早かったな」

女「幼馴染ちゃんの元気ないオーラを察知して」

男「友はどうした」

女「・・・なんかテンションあがりすぎて置いてきてしまった」

幼馴染「あ あの 自分って・・・」

女「好きな子=幼馴染ちゃん ってこともありえるでしょ」

女(ていうかどうみても確定なんだけど)

幼馴染「・・・その発想はありませんでした」

幼馴染「あぁでもそれは天文学的数字の希望ですよね」

女「そんなことはないと思うよ」

女(むしろ確率的に100%だと思うんだけど)

男「何の話だ?」

女「天文学について語り合ってた」

男「てんもん・・・星座とかか?」

女「そんなとこ」

幼馴染(私が男くんの好きな人・・・だったら・・・ うれしいなぁ なんて・・・)

友「さて いろいろあったけど修学旅行前夜です」

男「何故語り口調なんだ」

友「なんでだろうね」

男「ていうか何でうちにきた」

友「つい」

男「ついじゃねぇよ 出てけ」

友「待って今何時だと思ってんの」

男「22時18分」

友「うわお反論できない中途半端な時間だ」

男「それで 何しに来たんだ」

友「お前は修学旅行中に幼馴染ちゃんにアタックかけるわけだろ?」

男「それなりに」

友「俺は女にアタックするわけだ」

男「致死量のアタックをな」

友「そこまで重くねえよ」

友「というわけで作戦会議しようじゃないか」

男「・・・テンションあがってうちに来た って言うのは今なら許してやるぞ」

友「ごめんなさいテンションあがって来ちゃいました」

女「さあ幼馴染ちゃん」

幼馴染「はい!」

女「修学旅行といえば 学生たちの気分が上がってなんかいろいろ大変になるイベントです」

幼馴染「はい!」

女「それに乗じて私たちは奇襲を仕掛けます」

幼馴染「奇襲?」

女「そう ラブアタックなのです」

幼馴染「なるほど!」

女「・・・メモしないでくれるとうれしいんだけど 恥ずかしくなってきた」

女「修学旅行の4日間 この4日間でケリをつけるんだよ」

幼馴染「ケリ・・・」

女「長きにわたる男との因縁にね・・・」

幼馴染「因縁・・・?」

幼馴染「女さんは友さんに告白したりしないんですか?」

女「まさかのカウンターが来た」

女「・・・まあ その あれだよ 気合で 気合でなんとか」

幼馴染「気合ですか・・・」

女(ツッコミ不在はつらい)

男「起きろ」

友「あと四時間」

男「女 起こしてやってくれ」

友「え?いるの!?」

男「いねーよ」

友「・・・くっ」

男(血涙)

友「なんかテンション低い?」

男「低血圧で悪かったな」

幼馴染「ごめんなさい」

女「イインダヨ」

幼馴染「何で目をそらすんですかっ!」

女「だって・・・寝相悪いって言うか・・・」

女「抱きしめてくるんだもん」

女「夜同じ部屋だったからシンパイダナー」

幼馴染「許してくださいー・・・」

女「シカタナイn 幼馴染「絶対許してませんよね!?」

女(幼馴染ちゃんはいじめがいがあるなぁ)

男「着替え持ったか?」

友「もったー」

男「歯ブラシとか」

友「もったー」

男「サイフとか」

友「もった」

男「飛行機の乗車券」

友「・・・もってない」

男「」

女「友と男から 搭乗券がない ってメール来た そんなわけないでしょー」

幼馴染「一応さがしてみましょうか」

女「・・・あれー?搭乗券が2枚ある」

幼馴染「えっ?」

女「あ マジックで 友 って書いてある・・・」

幼馴染「・・・男くんの字ですね」

女「・・・電話しよう」

女「もしもしー」

女「・・・あのー 私が持ってたみたいで」

>>109 乗車券→搭乗券でした
なぜ間違えたし

友「飛行機かー ワクワクしてきたぞー」

男「子供かよ」

幼馴染「飛行機ってちょっと楽しみですね」

男「そうだな」

友「(´・ω・`)」

女「みんな飛行機の席ってどこだっけ」

男「幼馴染の隣」

友「俺はお前の隣だぞ」

女(隣・・・ハッ!! 友と仲良くなるチャンス!)

男「この後金属探知機か」

友「なんか変なの持ってきたのか?」

男「幼馴染用手錠」

友「そんなにたくさん!」

男「アクセサリーってことにしとけば」

友「無理だろ」

ピーッ 「あ アクセサリーでした」 「では次の方ー」

男「どうだ」

友「まいった」

幼馴染「・・・飛行機の離陸の時の揺れって怖くないですか?」

男「普通だな」

幼馴染「・・・あの・・・ちょっと怖いので・・・」

男「いいよ 手 繋いどく」

幼馴染「ありがとうございます」

女「・・・友 手繋ごう」

友「どした急に」

女「着陸時の揺れがあんまり好きじゃない」

友「まだ飛んでないぞ?」

女「えっ? いいよ って?」

友「えっ」

女「ありがとう友愛してる」

友「ちょ おま 腕組んでるっていうんじゃないかそれ」

女「えっ? 結婚しよう? やだこんなところで!」

友「あぁもうかわいいなこいつ」

友(・・・沖縄に行ったら絶対距離を縮めるッ!!)

女(しあわせー)

男(何故こいつらはこんなに鈍感なのか)

幼馴染「男くん 海が綺麗ですね」

男「幼馴染の方が綺麗だと思う」

幼馴染「」

男「どうした?」

幼馴染(・・・空耳かな空耳だよねそうだよねそうだよね空耳だよね空耳に違いないよね)

幼馴染(・・・どうしよう 火噴きそう・・・)

男(幼馴染がうつむいてしまった なぜだ)

友(むりだ 俺にはあんなキザなセリフ言えない)

女(友がうつむいてしまった なぜ)

女「友 おなかすいたでやんす」

友「なんだその語尾は」

女「おなかすいたらいつもこうでやんす」

友「そっか ・・・お菓子しかないけどいいか?」

女「あーん」

友「待ってくれ 心の準備をさせてくれ」

男「・・・ヘタレ」

友「聞こえてるぞコノヤロー!!」

女「はやくー」

友「はい」

女「もぐ」

友(・・・うさぎみたいだ)

女「さくさくさくさくさく」

友「うぉぉぉぉぉ!?」

女「・・・もう1本」

男「・・・恋人というより飼育員」

友「言わないでくれ 少なからず今は幸せなんだ」

女「はやくー」

女「・・・」

友「あれ?女?」

男「寝たのか?」

友「たぶん」

男「まあ最悪にもお前は後ろの席だから嫌でもわかるんだけどな」

友「お前俺のこと嫌いだよな?」

男「ダンゴムシよりもな」

友「それは人類史上最低ランクだろ」

男「冗談だから」

友「幼馴染ちゃんは?」

男「寝た」

友「・・・手を繋いだままだな」

男「お前は肩に寄りかかられてるだろ」

友「そうでした ・・・すごくどうでもいい話になるけど お前ってモテそうなのに何で彼女いたことないんだ?」

男「愚問だな」

友「そうだったな 野暮なこと聞いたな」

男「反省しろ」

幼馴染(・・・なんでなんだろ)

男「幼馴染 もうすぐ着くぞ」

幼馴染「・・・え あっ ・・・寝ちゃってた」

男「ん?」

幼馴染「いえ 起こしてくれてありがとうございます」

男「よだれよだれ」

幼馴染「ふぇっ!?」

男「冗談だ」

幼馴染「もー!」

幼馴染(・・・でも男くんが冗談を言うなんて 珍しいこともあるんだなぁ)

友「海だー!」

男「見えてないぞ」

友「恒例行事だろ」

男「見てから言えよ」

幼馴染「女さん まだ起きないんですか?」

友「そうなんだー だからおんぶすることになった」

男「夜更かしでもしたのか?」

幼馴染(わ 私のせいかも・・・)

女(どどどどどどどんな顔して起きればいいかわからない)

男「あー 次バスか」

幼馴染「男くんって乗り物苦手でしたっけ?」

男「自分のペースで進めないものは得意じゃない」

友「恋もか?」

男「」

友「え なに ちょっとおまえ目の色の変わり方がァァァァァァァァ!!!」

男「まいったか」

友「まいった」

幼馴染(鯉・・・?)

男「座席は・・・また友の後ろか はぁ」

友「溜め息つくなよ!」

男「悪い悪い ・・・はぁ」

友「ぐぬぬ」

幼馴染「それにしても友さん おんぶ慣れてるんですか?」

男「ああ こいつ重度のブラコンな妹がいるから いつもやってるんだよな」

友「まあな」

幼馴染「そうだったんですか」

女(・・・ブラコン妹・・・レベルが高すぎる!!)

友「・・・あの妹がいたのはもう5年前になるのか」

男「そうだな・・・あれは残念だったな」

女(え もしかして・・・友の妹さんは・・・)

友「中学に上がった途端・・・『兄貴ウザイ』だからな・・・」

男「お前のアルバム 歳が増えるにつれて妹の写真がなくなってくよな」

友「ヤメロー!!!! ・・・もうあの優しかった妹はいないんだよー!!」

幼馴染「友さん・・・」

男「同情するとバカがうつるぞ」

女(なんだそんなことか)

幼馴染「最初はどこ回るんでしたっけ」

男「美ら海水族館だったはず」

幼馴染「どのくらいおさかないるんでしょうかね?」

男「700くらいだろ」

幼馴染「ななひゃく・・・」

男(よくわかってないな)

男「水族館の遊園地みたいなもんだって」

幼馴染「遊園地・・・!」

男(目がキラキラしてる)

友「お 見えてきた」

男「あれか」

幼馴染「大きいですね!」

男「班別に回るんだっけか」

女「そうだよー」

友「あれ?もう起きたのか?」

女「うん」

男(起きてたなこいつ)

幼馴染(水族館って小学校で言って以来だなぁ)

男「魚ってこうして見る機会ないよな」

幼馴染「そうですね」

男「腹が減ったらこれを食うわけだが」

友「ねえよ」

女「ドルフィンとイルカってどっちがどう違うの?」

友「言語だよ」

男「友のツッコミが鋭くなった」

女「進化した友か・・・」

友「真面目にツッコミに徹したらそれか」

男「・・・と気づけば夜なわけだが」

友「あれ?さっきまで水族館にいなかったっけ?」

男「・・・さあ」

友「こええ」

男「さあ寝るか」

友「そうは問屋がおろさねえ!」

男「なんだお前テンション高いな」

友「ファミコン持ってきた」

男「それはテンションあがる」

幼馴染「夜ですね」

女「そうだね」

幼馴染「今日も進展なかったですね・・・」

女「そうだね・・・」

女「ま、まあ あと4日もあるし!」

幼馴染「そうですよね!」

ガタン  ドタン   カチッ

女「なんか上うるさいね」

幼馴染「あれ?上って男くんたちの部屋だったような・・・」

女「そうだっけ?」

幼馴染「はい・・・しおりに載ってますよ」

女「ホントだ」

女「・・・コイバナとかしないかな?」

幼馴染「・・・するかもしれませんね」

女「聞こえても不可抗力だよね」(おもむろにベッドの上に立つ)

幼馴染「そうですよね」(おもむろにうさみみを装着する)

女「・・・幼馴染ちゃんかわいくなったね」

幼馴染「えっ?ありがとうございます」

男「なあ友」

友「なんだ」

男「明日告白しようと思う」

友「そっか」

友「・・・・・・・・・・・・えっ」

友「ええええええええええええええ」

男「そんなに驚くなよ おりゃ」

友「さりげなく落とすなよ!」

友「ていうかマジなのか?」

男「ああ そのための修学旅行だからな」

友「違うけど」

男「お前はどうするんだ?」

友「俺は・・・・・・」

男「お前ヘタレだからな」

友「お前には言われたくねえよ」

男「そうか」

友「お前の手にかかれば2コンのマイクすら凶器に見えるんだな」

男「今伝えたらどうだ?」

友「今?」

男「どうせ言えないんだから今伝えたらいい」

友「どうやって?」

男「ブツブツ呟いてればいい」

友「なにそれ卑屈」

男「じゃあ叫べ」

友「深夜に迷惑だろ」

男「じゃあある程度普通の声で」

友「・・・いいだろう」

幼馴染「あんまり聞こえませんね」

女「そうだね」

幼馴染「・・・」

女「・・・」

幼馴染「寝ましょうか」

女「そうだね・・・ん?今なんか聞こえたような」

幼馴染「えっ?」

女「なんだろ」

男「まだまだー!」

友「・・・・・・・・・・・だー」

男「もっともっと」

友「お・・・・・・・・・・だー!」

男「思いを込めて」

友「おん・・・・・・きだー!」

男「お前の思いはそんなものか?」

友「女 好きだー!!!」

女「」

幼馴染「女さん!?」

友「なんか今下の階でドサッって音したぞ?」

男「言うの忘れてた」

友「何を」

男「下の階は幼馴染と女の部屋なんだ」

友「」

友「え」

男「どした」

友「ちょっとベランダから飛んでくる」

男「ここ2階だから死ねないと思うぞ」

友「・・・・・・寝る」

男「おやすみ」

友「・・・・・・・大丈夫かな」

男「心配すんな ダメだったらなんとかしてやる」

男(そんなことないと思うけど)

友「頼んだぞー」

友「ぐう」

男「・・・これからだな」

男(まずは友と女をくっつける)

幼馴染「女さん!!」

prrr

幼馴染「あれ?男くんから電話?」

幼馴染(男くんに助けを求めよう!)

幼馴染「男くん!女さんが!」

男『知ってる 倒れたとかだろ』

幼馴染「どうしてそれを?」

男『なんとなくだ それよりこの2人についてなんだが・・・・・・』

幼馴染「・・・それは名案ですね!」

幼馴染『じゃあ・・・・・・その・・・・・・』

男「明日大事な話がある」

幼馴染『えっ?』

男「いいか?」

幼馴染『も、もちろんです!!』

男「じゃあな」

幼馴染『は はい!!』

男「・・・」

男(友と女は・・・起きたらくっついてくれてたらいいな)

女「友さん おはようございます」

友「えっ」

女「今日も楽しい修学旅行ですわね」

友「えっ」

女「さあ朝食ですわよ」

友「えっ」

男「どうしたんだアレ」

幼馴染「気絶後のショックでああなったみたいで・・・」

男「まあほっといていいか」

幼馴染「あ・・・その、大事な話って言うのは・・・・・・」

男「ああ とりあえず自由時間に」

幼馴染「はい」

男(・・・告白か)

幼馴染(告白だったりしたらうれしいなぁ・・・なんてことはないかもしれないけどだって男くんは好きな子いるって言ってたしでも・・・)

男(最初で最後になるだろうな)

幼馴染(ああ考えちゃダメ 落ち着かないと・・・)

男「顔赤いぞ大丈夫k 幼馴染「だだだだだだだだだだ大丈夫です!!」

友「こっちもなんだ どうなってんだ」

男「自由時間だな」

友「おう」

男「自由時間だな」

友「元気ないな」

男「自由時間か・・・・・・」

友「・・・・・・大丈夫かよ」

男「自由時間に告白するって言ったからな」

友「」

友「大変じゃないか」

友「どーすんだよ」

男「告白する」

友「いや それはわかってるけど」

男「そういえばお前らはどうなったんだ?」

友「えっ」

男「どした」

友「いや 何でもない」

男「お前まだ話してないだろ」

友「なぜそれを」

教師「自由時間だー 2時間後に集合だぞー」

男「来たか・・・」

友「俺もがんばって話す」

男「お前ががんばってもロクなことにならないよな」

友「・・・言わないでください」

男「やだね」

友「やめろよー・・・あ 来た」

女「・・・」

幼馴染「・・・」

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