春香「け…剣道ですか?」 (28)

春香「プロデューサーさん剣道してたんですね」


P「あぁ、小さい頃からな。たしか…小三ぐらいからだったかな」


P「親の影響でさ…」


P「気が付いたらいつの間にか始めちゃってたよ」


P「これでもなかなか強かったんだぞ?」


P「何度か入賞したことあるしな」


春香「へ~、すごいですね」


春香「でも私…剣道のことはよく知らなくて…」


春香「お互いに剣でたたき合うってことは分かるんですけど…」


P「まぁ一般認識はそんなもんだろうな」


P「俺もラグビーのルールなんて知らないし」


P「そうだ…実は今度地元である大会にでるんだ」


P「どうだ? ちょっと見に来てみないか?」


春香「ほんとですか?ちょっと興味あるかも…」


春香「ぜひ応援させてください!!」


P「おう」

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春香「千早ちゃん、今度のオフにプロデューサーさんを応援しにいかない?」


千早「応援? プロデューサーなにかするの?」


春香「プロデューサー、剣道してるんだって!」


春香「意外だよね」


千早「そうね…なんとなくサッカーしてるイメージがあったわ」


真「なになに? なんの話?」


春香「あ、真達も剣道の試合みにいかない?」


響「剣道? それまたどうしてさー?」


春香「プロデューサーさん剣道してるんだって!」


響「意外だぞ! でも剣道か~自分よく知らないさ~」


春香「私だって知らないよ」


春香「でもプロデューサーさんの意外な一面がみれそうだよね!」


雪歩「剣道ならうちのお弟子さんたちがよくしてるよ」


雪歩「竹刀じゃなくて木刀をよく使ってるけど」


春香・真・響「竹刀? 木刀?」


千早「雪歩……」

~事務所~

春香「みんな揃ったね! それじゃレッツゴー!」


小鳥「あら?五人でどこかいくの?」


千早「今からプロデューサーさんの応援をしにいくんです」


響「剣道やってるんだって!すごいぞ~!」


小鳥「あのプロデューサーさんが?いいなぁ、私も見てみたいわ」


真「小鳥さんは仕事がまだ残ってるじゃないですか」


雪歩「楽しみですぅ」


小鳥「剣道か…あれは私がまだ中学生だった頃初恋の相手が…」


小鳥「…っていないピよ!!」




――――――――――――

春香「うわぁ~たくさん人がいるね…」


千早「なんだかスカートしてるみたいだわ」


響「う~なんだか独特な匂いがするぞ…」


響「あ、もう始まってるみたいだぞ!」


「ヤ――――!! コォォォテェコテコテェテェテェ!!」


真「すごい声だね…」


雪歩「なんて言ってるのかわからないですぅ…」


響「そもそも何をしてるのかわからないぞ…」


P「お、春香!」


P「それにみんな!来てくれたのか」


春香「プロデューサーさんかっこいいですよ!」


千早「スカートしてるみたですね」


P「これは袴って言ってな、ちゃんと股の部分は分かれてるんだぞ」


雪歩「プロデューサーは今から試合ですか?」


P「あぁ、もうすぐ俺の番だな」

P「剣道のルールは知ってるか?」


真「正直さっぱり…」


響「わかんないぞ…」


P「ははは…だろうな」


P「剣道ってのはわかりやすく言うと相手の空いてるところを打つんだ」


「キェェェェェェ! ウウェェェェェイイイイイイイイ!!」


P「ああやって声をだしながらな」


千早「すごいわね…」


P「頭は面・手はコテ・お腹は胴って言うんだ」


P「そこが空いたら狙って竹刀でたたく」


P「とりあえずそれだけ覚えておけば大丈夫だ」


P「それじゃ一回戦にいってくる!」


春香「プ、プロデューサーさん!頑張ってください!!」


P「おう」


真「プロデューサー剣道着姿かっこよかったね」


響「すごく活き活きしてたさー」


―――――――――――

雪歩「あ、もうプロデューサー始まるみたいですよ」


雪歩「あそこの試合場みたいですぅ」


春香「プロデューサーさん…頑張ってください」


響「ん? 辺なの被ってるからどっちがプロデューサーかわかんないぞ?」


真「ほんとだ…どっちだろう」


春香「プロデューサー自分で強いっていってたからたぶん勝つほうだよ!」


千早「そんなもんかしら…」


審判「始め!」


「セイヤァァァァァァ!!」


「ホワァァァァァァァァァァァ!!」


雪歩「すごい迫力ですぅ」


響「すごい声だぞ…」


「ワシャ―――――――――――――(面)」


春香「あ!なんだか旗があがりましたよ!!」


貴音「見事な一本ですね」


響「ん?」

真「すごい…全然見えなかった…」


響「いま、貴音がいたような…気のせいか…」


春香「きっと今とったほうがプロデューサーさんですよ!」


雪歩「すごいですぅ…プロデューサー」


審判「二本目!」


「ホルァァァァァァ!」


「シェー―――――――!!」


千早「お互いに駆け引きしあってるわね…」


「ワシャシャシャシャシャ(コテ)!!」


春香「あれ?次は違う旗があがっちゃった…」


千早「きっと取り返されたんじゃないのかしら」


響「相変わらず見えないぞ…」


春香「プロデューサーさん…」

審判「勝負!!」


「トルルルルルァァァァァァァァァァ!!」


「HYAAAAAAAAAAA!」


「「メ―――――――――――――ン!」」


真「同時にうったよ!?」


貴音「合い面ですね…あれは剣道経験者ではないと判定はむずかしいです」


雪歩「どうして審判の人はわかるのかな…」


響「あらら…プロデューサー負けちゃったぞ…」


春香「プロデューサーさん…かっこよかったですよ」


――――――――――

P「ふ~~やっぱ剣道は楽しいな!」


千早「プロデューサー、お疲れ様です」


春香「プロデューサーさん、負けちゃったけどかっこよかったですよ」


P「え? 負けた? 俺が?」


春香「あれ?」


P「最初は取られて焦ったけど残り二本取り返すことができてよかったよ」


P「あれ?みんなみもしかして…相手さんを応援してたんじゃ…」


春香「のワの」


響「そ、そんな訳ないじゃないかー!」


真「さ、最初からプロデューサーを応援してましたよ!」


P「そ、そうだよな」


P「名前は、ほら…この垂れにちゃんと書いてあるから」


雪歩(気づかなかったです)


春香「のワの」

P「それじゃ、次は二回戦いってくるから」


春香「がんばってください!」


―――――――――


響「すごいぞプロデューサー!」


千早「次は準決勝…お見事です」


真「プロデューサーならいけますよ!」


雪歩「優勝目指して頑張ろうですぅ」


P「あぁ、よし気合い入れていくか」



雪歩「…プロデューサー…かっこいいな…」


春香「!!?」


響「正直、最初は剣道なんて地味なスポーツっておもってたさ~」


真「実はぼくもだよ…」


千早「でもああやって一つのことを頑張れる」


千早「一生懸命努力できるってやっぱりかっこいいよね」



?「あ、お前らは…」


春香「あ、あなたたちは…」

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