ミカサ「ぎゅっとして」(14)

エレン「なんだよいきなり」

ミカサ「ぎゅっとしてほしい」

エレン「ぎゅっとして?なんだそれ?」

ミカサ「エレン」

エレン「おう」

ミカサ「そういうのはやらなくていいから」

エレン「・・・そうか」

ミカサ「ではさっそく」

エレン「やだよ」

ミカサ「なんで?」

エレン「痛いし・・・」

ミカサ「意味が分からない」

エレン「いや痛いんだよまじで」

ミカサ「ただ私を抱きしめるだけ」

エレン「ああ」

ミカサ「それがどうして痛みを伴うと言うのか、いや伴わない」

エレン「伴うんだよ・・・」

ミカサ「事実私が人にぎゅっとしてあげたときには痛みなど感じなかった」

エレン「そりゃミカサがギュッとする立場なら痛くはないだろ」

ミカサ「じゃあエレンも痛くない」

エレン「勘弁してくれよ・・・」

ミカサ「仕方がない」

エレン(よし、諦めたな)

ミカサ「私がエレンをぎゅっとすることにしよう」

エレン「やめて」

ミカサ「それじゃあ」

エレン「やります、やらせていただきます」

ミカサ「どうぞ」

エレン「ほら」ギュッ

ミカサ「ん・・・もっと強く」

エレン「・・・これ以上は痛い」

ミカサ「気のせい」

エレン「カチコチで俺の体にめり込むんだよ、力抜けって・・・」

ミカサ「私は自分を完全にコントロール出来てるから力が入ってるなんてありえない」

エレン「・・・・・・」

ミカサ「・・・深呼吸するから待って」

エレン「さっきより体が膨張している気がするんだが」

ミカサ「エレンのにおいを嗅いだら心拍数が上がった」

エレン「病気じゃね?」

ミカサ「うん」

エレン「もうやめたほうがいいな」

ミカサ「ううん」

ミカサ「ふー、リラックスリラックス」

エレン「ちょっとは柔らかくなったか」ギュッ

ミカサ「・・・エレンは体が柔らかいほうが好き?」

エレン「まあな、痛くないし」

ミカサ「もう少しオブラートに包んでほしかった」

エレン「・・・たまにだったら痛くても我慢できるかもな」

ミカサ「・・・・・・」

エレン「・・・・・・」ギュッ

ミカサ「じゃあもっと強く」

エレン「いやもう限界」

エレン「だいたいお前はどんだけ強くぎゅっとしてほしいんだよ」

ミカサ「骨が軋むくらい・・・?」

エレン(俺の骨が先に折れそう・・・)

ミカサ「回数を増やすことで妥協してあげてもいいよ」

エレン「やらないってのは・・・」

ミカサ「ぜったいダメ」

エレン「はい、もう終わりな終わり」

ミカサ「あっ、まだ・・・」

エレン「またな、また」

ミカサ「また?」

エレン「まただよ」

ミカサ「それはいつになるのだろう」

エレン「気が向いたらな」

ミカサ「・・・じゃあ私は気が向いたらエレンをギュッとしてあげる」

エレン「は、は・・・いいよそんな」

ミカサ「遠慮しなくていいから」

エレン「ふっ・・・ふっ・・・」

アルミン(最近エレンが暇を見つけては筋トレしてるけどどうしたんだろう?)


おわり

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