エレン「壁誕生秘話」(25)

夜中 男子寮

ザワザワ...ガヤガヤ

ライナー「よぉお前ら、こんな時間に何やってんだ?」

アルミン「やぁライナー、壁について話てたんだよ」

ライナー「壁?」

アルミン「うん、壁」

マルコ「ライナーはどうやって壁ができたと思う?」

ライナー「...そりゃ昔の人が巨人から身を守るために作ったんじゃないのか?」

マルコ「うん、僕達もそう思ってたんだ、でもよく考えると...」

アルミン「壁の建造中に巨人に襲われないのかなって思ってさ...」

ライナー「なるほどな、でも何とかなったんだろ 現に壁はあるんだし」

ジャン「その何とかがわかんねーんだよ」

アルミン「あの規模の壁を作るのは時間も人も半端なく必要だったと思うよ」

マルコ「..........もしかして巨人発生より前に壁はできてたんじゃないかな」

コニー「はぁ?どうゆうことだ?」

エレン「巨人が現れるのを予測してたってのか?」

マルコ「いや、これは僕の勝手な想像なんだけどさ...」

マルコ「今日の座学で巨人についての講義があっただろ?」

マルコ「巨人は人を捕食するんじゃなくて『殺戮』が目的って言ってた」

ベルトルト「.....確実な情報じゃないけどね..」

マルコ「まぁそうだけど、それが本当だとしたらだよ?」

アルミン「..........巨人は兵器ってこと?」

マルコ「想像なんだけどね」

アルミン「たしか巨人発生前は人間と人間で戦争してたって聞いたことある」

エレン「うーんじゃあ壁内の奴らが黒幕なのか?」

ジャン「でもどーやって巨人を作るんだよ!」

ベルトルト「......この話には無理がある..」

マルコ「だから創造だって」

マルコ「僕は普通の人間を巨人化させたんだと思う...」

ライナー「普通の人間を?」

アルミン「たしかに巨人でも顔や髪型が違うしね...」

エレン「俺の母さんを食った巨人はダッセーⅤ系だった」

マルコ「壁を作ってから人間を巨人化させて敵の人類を襲わせた...」

マルコ「ちょっと無理があったかなw」

ベルトルト「......超大型巨人もか?自分達の首を絞めてるじゃないか...」

ライナー「あぁ、鎧の巨人だってそうだ」

コニー「やっぱ巨人が現れてから壁を作ったんだろ?」

エレン「それじゃあ最初の話に戻っちまうぞ」

ジャン「わっかんねーなぁ...」

アルミン「マルコの言ってる巨人化についてだけどさ....」

アルミン「敵側にも巨人化の技術があるんじゃないかな?」

エレン「敵側の巨人が超大型や鎧ってこと?」

アルミン「うん、これも創造なんだけどね」

アルミン「人間を食べる普通巨人と違ってあの2体は扉破壊が目的っぽかったし」

ベルトルト「........じゃあなぜ今更なんだ?...」

マルコ「あの2体を作るのに長い時間がかかったってことか」

ライナー「じゃあ壁の外にも人間はいるのか?」

ベルトルト「.....」

アルミン「だから創造」

エレン「でもそれが本当なら壁内側にも強い巨人がいてもおかしくないよな...」

ジャン「むしろ兵士の俺達が巨人化させられるはずだぜ?」

アルミン「巨人化の技術者はもう壁内にはいないんじゃないかな....」

アルミン「僕達壁内の人間を囮にして敵の動きを観察してるとか...」

ベルトルト「........都合良すぎだよ...」

マルコ「たしかに壁に守られてるけど、逆に言えば閉じ込められてるしね..」

アルミン「時がくれば僕達を巨人化させに来るのかもしれない...」

ジャン「さすがに冗談だろ?」

コニー「それなんか怖えーな」

エレン「んじゃあ超大型とかの目的ってつまり....」

アルミン「そう、僕達壁内の人間の巨人化未然防止ってかんじかな」

アルミン「そしてもう一つ目的があると思うんだ」

エレン「もう一つ目的?」

アルミン「どうして超大型や鎧は5年前にさっさと王都まで
攻め込まなかったと思う?」

エレン「......さぁ?」

アルミン「結果的にそれで壁内で奮起する人間が増えたわけだけど」

アルミン「巨人化の技術を持たない人類の対巨人能力を調べてるんじゃないかな」

マルコ「5年前の攻撃は危機感を持たせることが目的だったと?」

アルミン「まぁ何度も言うけどただの創造だよ」

ジャン「お前が言うと怖いぞアルミン....」

マルコ「うーん、でもたかが囮のためにあんな大きい壁作るのは
なんかおかしいな、労力に見合わないっていうか....」

アルミン「マルコ、これはもう妄想の領域なんだけど....」

アルミン「壁側の技術者は早い段階で鎧巨人みたいな特殊な
巨人を作れたと思うんだ」

アルミン「巨人の大きさや特殊な能力を利用すれば.....」

エレン「まさか.......壁巨人!?」

アルミン「案外超大型や鎧もそういう特殊巨人の探索もかねて
攻撃したのかもしれないねw」

コニー「.....怖っ」

ジャン「....壁が巨人とかマジで勘弁してくれ」

アルミン「妄想だよ、現実はそんなファンタジーじゃないと思うよw」

ライナー「なぁアルミン、特殊巨人の探索ってのが気になるんだが...」

ベルトルト「壁内の人間は囮....というか普通巨人予備軍しかいなんだろ?」

アルミン「もし壁が巨人でできてるとしたらだよ、いつかバレるだろそんなこと?」

ライナー「まぁ、たしかに」

アルミン「でも100年経とうが建造方法すら謎のままだ、何でだと思う?」

エレン「興味を持つ人が少ないってのと...馬鹿カルト集団が調べると
怒るから...」

マルコ「教育についても壁や外の世界はタブー扱いだよね」

アルミン「そう、明らかにおかしいんだよ!壁について異常に
知られたくないみたいな空気が...」

アルミン「知られたら都合の悪いことがあるんだよきっと」

ライナー「それが特殊巨人とどう繋がるんだ?」

ベルトルト「壁内に壁の秘密を知ってる人間がいるのは明らかだけど..」

アルミン「壁の秘密を知ってるってことは巨人の技術者と繋がりがあるってことだ」

アルミン「まぁ無理矢理な話なんだけどね」

アルミン「だから壁内に巨人化できる人間はいると思うんだ、100年
も経ってるから微妙だけど....まぁ外からのスパイとかも含めて」

ジャン「繋がりがあるからって.....」

アルミン「何かしらの非常事態用に技術を壁内の人間に伝えても不思議じゃないよ」

エレン「でも...うーん...今までのを冷静に考えてみるとなんかなぁ...」

コニー「現実味がねーし、グダグダだな」

ライナー「よし!明日も早えーしもう寝るか!」

ベルトルト「そうだね、こういう妄想も楽しいけどもう寝る時間だ」

エレン「壁が巨人ってのは面白いネタだったぜ、明日ミカサ達にも話てみよw」

コニー「明日は女子も集めて研究しようぜ!」

ジャン「研究ってかただの妄想だけどなー」

マルコ「じゃあもう明かりを消すよ」スッ.......

その頃 女子寮

ミカサ「......と言うわけで壁はエレンで作られてると思う...」

サシャ「いやいやいや、パンが固くなったのが壁だと何度も...」

アニ「.....あんたらが馬鹿で今日も安眠できるよ.....」




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