世にも奇妙なラブライブ! (42)

世にも奇妙っぽい感じの話を書けたらなぁ…という感じ
ハッピーほのぼのではないと思うので注意
以前VIPで立てたんですが、そのとき書けなかったことのぞえりりん分です
設定はアニメ準拠で

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1403525737

ことり「ロール・プレイング」

ラブライブ本戦出場、そして…。

私たちの、μ’sの全てをぶつけた、ラブライブが終わった。

ことり「次は、卒業式、か…」

海未「…ええ」

穂乃果「もう、みんな、暗いよ…」

ことり「だけど、卒業しちゃったら…」

絵里「まさか、もう会えないつもりでいるんじゃないでしょうね?」

ことり「え、絵里ちゃん!いつの間に…」

希「そうやね。高校は卒業しても、ウチらはいつだって集まれる。ほら、友達、やからね?」

海未「希も!…ええ、そうです。そうでした!」

にこ「まぁ前より頻繁には会えないだろうから、寂しいのはわかるけどね~」

穂乃果「…そっか、肝心なこと忘れてた。これで、私たち終わっちゃうわけじゃないんだよね!」

絵里「そうよ。いつでも会いに行くわ。あなた達のライブがあれば、真っ先に駆けつけるつもりよ」

希「ウチも!」

にこ「もちろんにこだってよ」

ことり「…3人とも!えへへ、そうだよね!」

絵里「ふふ、良かった。やっといつものことりの笑顔が見れたわ」

希「やっぱりそうやってふわふわって笑ってる方がいいよ?」

にこ「まぁにこのにっこり笑顔には負けるけどね!」

穂乃果ちゃんたちと一緒に、スクールアイドル、…ううん、μ’sをはじめてから、ことりは変われた。

すてきな仲間たちと出会えて、そこで、自分の役割を見つけて…。

空っぽだった自分が、いつの間にかみんなとの思い出で満たされていって。

振り返ってみると、感謝しきれないほどに、うれしくて、楽しくて、大切な、そんな1年だった。

ううん、ことりの人生は、生まれてから17年間…全部の想い出のおかげで、ちょっとずつちょっとずつ、変わって行って今があるんだ。

大切な時間。

かけがえの無い過去。

そして、新しい未来。

全部、ぎゅーって大切にしよう、そう思った。

ことり「そうだ!ねぇ、絵里ちゃんたち3年生の学生生活も最後になっちゃう訳だし、みんなで旅行にでも行きたいなぁ、なんて…」

穂乃果「おぉ!いいね!いこう!!3年生の卒業旅行、しよう!!」

希「いいやん♪どこ行こうか?」

絵里「合宿では真姫の別荘を使わせてもらったけど、今回は、自分たちで宿をとってもいいわね」

海未「それなら、私はどこか山奥の静かな温泉にでも行きたいですね。もちろん、決めるのは3年生のみんなですが」

にこ「あんた渋いわね…。でも温泉もいいかもねー!ラブライブで疲れちゃった体を癒すのもありよ!」

絵里「私も賛成よ!みんなで秘境の温泉かぁ…考えるだけでわくわくしちゃう!」

穂乃果「いいよいいよ!穂乃果温泉大好き!」

希「にこっちの高校生活最後のボディチェックもしとかんとね~?うひひ」

にこ「ゲッ…!や、やめなさいよねー!」

ことり「ふふふ…!じゃあ早速1年生のみんなにも聞いてみるね!」

***

そして、卒業式が終わった。

涙は出たけれど、不思議と寂しくなかった。

だって、いつでも会える。

μ’sは、いつだってこの9人で、これからも、それは変わらないから…。

**

凛「わぁー!!見て、外の景色きれいー!!」

海未「こら、凛!あんまりはしゃぎすぎては行けませんよ。他のお客さんの迷惑になりますから」

絵里「といっても、他の宿泊客はどうやら私たち以外は居ないみたいよ?」

花陽「さすが秘境の温泉宿…!静かで部屋はきれい、何より晩ご飯で食べた白米…美味しかったなぁ…」

真姫「そうね。こういう静かなところでゆっくり情緒を楽しむのも、たまにはありね」

希「そうやね!」

穂乃果「んーお腹いっぱいで眠いよ~。雪穂ー、お茶ー」

にこ「あんたねぇ…、それより、せっかく温泉を楽しみに来たんだし温泉に行くわよ!」

ことり「うん!いこう!」

幸せな時間、みんなの笑顔。

それだけで、ことりは胸がいっぱいになっちゃう。

ことり「ふぇ~気持ちいい…」

穂乃果「疲れが取れる~」

海未「ええ。とても気持ちがいいです…」

絵里「ねぇ、ことり」

ことり「ん?なあに、絵里ちゃん」

絵里「旅行の話、持ちかけてくれてありがとう。実は、私も行きたかったの。μ’sで、このメンバーで、卒業旅行に」

ことり「絵里ちゃん…」

希「ウチもよ。ウチな、μ’sに出会えて、本当に良かったと思ってる。はじめてできた、大切な、ウチの居場所…」

にこ「私だってよ。今だから言えるけど、あんた達と出会えたのは奇跡と言っても過言じゃないわ。諦めかけてた夢を、諦めずにすんだ…、みんなのおかげよ」

凛「それなら凛だって!可愛くなること、凛は諦めてた。でも、でも!かよちんが、ううん、μ’sのみんなが、凛の背中を押してくれた。それで変われたんだよ!」

花陽「私も、憧れるだけで終わってたかもしれない夢を、みんなの叶えられた…」

真姫「もう終わったと思ってた音楽と、またふれあえた…」

海未「みんな、変わりました」

穂乃果「それだけで、このみんなでやってきたことはひとつも無駄なことなんてなかった、って思えるよね」

ことり「みんな…。私もだよ!私、μ’sが大好き!」

9人「μ’sの活動は終わっても、ずっとずっとメンバーであることは変わらない…」

9人「そんな、大事な場所!」

9人「それが、μ’s!!」

ことり「…うん!!」

うれしくて、涙が出た。

想いを共有して、悩みを分かち合って、一緒に成長して…それが、ことりの…ことりの大好きな…μ’s…。

これからも、

ずっと………。




男「ハイ!!!カットぉ!!!!めちゃくちゃいいの撮れたよぉ!!!みなさんおつかれさまでした!!」

絵里「ふぅー!おつかれさまでした!」

ことり「え!?な、なに…?誰この人?」

にこ「冗談きついですよー、南さん。監督さんじゃないですか」

ことり「…え?に、にこちゃん…?」

海未「南ちゃーん、もう本番は終わったぜ!それともあまりに長過ぎて役にはまっちゃったか?」

ことり「ちょ、っと、何を言ってるの…?」

男「うーん、実に苦節17年ほど、か…。今までノーカットで撮影して来たが…非常にいい画が撮れた!これを編集して一本の映画にする…きっと大ヒット間違いなしだ!」

ことり「な、何の話!?」

男「特に最後のクライマックス…感動のこれからもμ’sは…ってシーン!よかったよぉ!ハンカチなしじゃ見れないね!」

凛「南さん、あんまり長い撮影だったから撮影だってこと忘れちゃったんじゃないですか?」

花陽「そうよ。無理も無いわ、アタイもわりと役には没頭しきっちゃうタイプね、好きでもない白米を食べてるうちにほんとに好きになっちゃったりとかさぁ」

ことり「さつ、えい…?みゅ、μ’sは…なんだったの…?いつから…!?」

真姫「スクールアイドルをテーマにした映画ですからね!撮影とはいえ、ちょっと楽しかったですね」

希「西木野さんすごくはまってましたよ!」

男「思えば、南さんを孤児院から引き取ってから…母親役の役者さんには我が子同然に育ててもらって…ギャラもここだけの話、相当積んでるからなぁ」

ことり「孤児院…?え、お、お母さんが役者…!?な、なに…じゃ、じゃあことりは一体…なんなの…?」

男「うーん、一応、主演の高坂さんと一緒に時期ウチのプロダクションの看板を背負ってもらう女優にしたくてね。ちょっとした面白い試みを取り入れようと思って!」

穂乃果「…せいぜい私の引き立て役でしょ。さ、監督さん、長い撮影も終わったことだし、私は帰るわ。世界一周のクルージングにでも出かけようかしら。おつかれさま、南さん」

男「うーんやっぱり高坂さんは小さいころからそうだが、大物女優のオーラが半端無いな…」

ことり「そ、んな…μ’sは…?μ’sの、思い出は…なんだっていうの?!?!」

海未「んなもん台本に決まってるじゃんかー!まー感動したけどな!脚本家さんすげーよ!」

ことり「うそ、うそだよ…なんで…そんな…!!」

絵里「南さん、これは完全に役にはまってますね」

にこ「そういえば南さんの台詞にもありましたね!自分には、自分の役割がある…って!」

男「いやーほんとにね。ここまではまるなんて、将来有望だなぁ…。ほんと、みなさんのおかげでリアリティのある画が撮れたよ!」

男「さぁ、みなさん!ほんとうにこれまでの演技…」



「 お疲れ様でした 」



(おわり)

希「神様免許」

希「たまの休日やけど、今日は特に予定も無いし、買い物でもいこうかな?」

練習が休みの日、珍しく他のメンバーとも約束は無い。

特にすることもなければ、このまま休日が終わってしまうというのももったいないし、買い物にでも行こうと決めたウチ。

なんかいいことありそうな、そんな気もするんよね♪

***

そのころ、天界にて

天使1「一体どういうことですか!!」

天使2「信じられません…これはとんでもなく由々しき事態ですよ!」

神様「みんなごめんなさい…」

天使3「ごめんで済んだら神様はいりませんわ!」

天使4「…それにしても、神様免許を落とすとは…」

天使1「神様免許があれば、どんなことにも神の裁きを下せる…!」

天使2「それを人間界に落としてしまうなんて!」

天使3「もし悪用されたらどうするつもりですの…」

天使4「間違いなく悪用されることでござろう。何しろ人間だ」

神様「うぅ…ごめんなさい…」

天使1「…神様の尻拭いをするのが私たち天使の役目だ!こうなった以上、拾った人間は抹殺するしかない」

天使2「そんな物騒な…回収するだけでいいのでは?」

天使1「ダメだダメだ!人間は欲深い、罪深い、汚らわしい!」

天使3「天使1は人間界で嫌な目に遭ったことがありましたからね…」

天使4「仕方ないでござる。拙者達で手分けして、拾った人間を探そう」

神様「…!!まさか人間界に行くの?気をつけてね…で、でも、特別な力を使えば即天界からは追放されるから、使わないようにね!」

天使1「神様に言われたくありませんっ!ご心配なく!!早速行くぞ、みんな!!」

天使2「…しかし、先代の神様がご隠居なさってから、僕たちも大変ですね…」

天使3「そうですわね…」

***

希「…うーん、やっぱり神社に来ると心が癒されるね。最強のスピリチュアルスポットやん!」

希「さーて、どこにお買い物に行こうかな?」

希「ん?何か落ちてるみたいやね」

希「何やろう、コレ…。神様、免許?」

希「ふふ、なんか神様にご縁がありそうな、スピリチュアルな落とし物やね♪あとで交番に届けよう!」

希「んん、交番はウチの近くにあったけど、まぁいっか。買い物帰りに寄ろう」

***

天使1「おい、見たか!あの女が免許を拾ったぞ!」

天使2「拾われる前に回収出来れば良かったですが、一歩遅かったか…」

天使1「よし!早速殺すぞ!」

天使3「ダメですわ!もうちょっと穏便に行かなければ!何かいい方法は無いものかしら…」

天使4(普通に言えば返してくれそうな気もするでござるが…久々の人間界。楽しみなのでもう少し黙っておくでござる)

天使2「ふむ、それでは私に任せてください」

***

希「それにしても、神様免許って何やろう。子供のおもちゃにしては立派な出来やね」

天使2「あのう、すみません…道を教えて頂きたいのですが…」

希「ん?おばあちゃん、どうしたんですか?どこまでの道を?」

天使2(ふふ、老婆になりすまし、スキを見て免許を奪う!どうですか、いい作戦でしょう!)

天使2「えーと、駅までの道を…」

希「あぁ、それなら、ここを真っすぐ歩いて行ったところにありますよ」

天使2「そうですか、ありが…ってわあ!!!」

ヒョイ!!

男「…ふっ」

天使2「な、なんてことですか!!私の人間界コレクショングッズが…!」

希「あぁっ!!!ど、ドロボー!!だ、誰か捕まえてー!!」

周りの人たち「…シーン」

希「そ、そんな…誰も助けてくれないなんて…!」

天使2「くぅ…やはり人間は最低だ…!」

希「おばあちゃん!大丈夫?けがは無い??」

天使2「え、ええ…」

希「待ってて!ウチが捕まえるから!」

天使2「ええ!?で、でも危ないですよ!」

希「…いいんよ!無視なんてウチには出来ない!」

ダッ

天使2「あの人間…見ず知らずの私にどうしてそこまで…」

希「ハァ、ハァ…!早い…もうあんな所まで…」

希「どうしたらいいんやろう…せめて、せめてあのドロボーの足を止めることが出来たら…!」

ヒュー…ボカーン!!!

男「ぐえっ」

希「!?きゅ、急にボールが飛んで来た!!」

男「…うぅーん」

希「今や!ええい、この荷物はおばあちゃんのなんやから、返してもらうよ!」

男「…ご、ごめんなさい…これが、天罰か…」

希「わかってくれたらいいよ。もう二度とこんなことしないこと!ウチと約束よ!」

男「すみませんでした…」

天使2「…!この人間、私の為に…」

希「おばあちゃん!いつの間に追いついてたん?それより、はいこれ!気をつけて持っとくんよ?」にこっ

天使2「あ、ありがとう…(キュン)」

希「あと、駅ならもう少し先やけど、ウチもちょうど電車に乗ろうとしてたから一緒に行こう、おばあちゃん!」

天使2「…ええ!!!」

***

天使1「くっそー!スキを見て奪おうとするやつが逆に人間に奪われるなんてミイラ取りがミイラすぎるだろっ!!!」

天使2「不甲斐ないです…」

天使3「では次はワタクシがいきますわ!」

天使4(…人間界のフィギュアクッズはすばらしいでござる…フヒィ…)

***

希「ひえー!電車、この時間やのに混んでる…」

希「まぁいいやん!行こうっと」

ガタンゴトンガタンゴトン

天使3「ぐぬぬううう…人間界の地獄とはまさにこのことですわ…」

天使3「しかし!人ごみにまぎれて免許を奪う!これぞ名案ですことよ」

希「ぬう、満員電車はきついなぁ…」

天使3「覚悟!人間…って…ひぃ!?」

もみもみ

天使3(!!!!お、お、お尻を…!?)

天使3(き、聞いたことありますわ…これは…痴漢というもの…!?)

天使3(ひいぃいいい!!怖い、こわいですわ…!!!声が、声が出ない…っ)

希「ん?」

希「…!!!」

希「ちょっと、何してるんですか!」

おっさん「ん!?ぐふ!?な、なんだぁお前!」

希「今この人のこと触ってましたよね?」

おっさん「そ、そんなわけねぇだるぉ!!え、冤罪かぁ!?ああぁん!?」

天使3(ひいいいい!!!この人怖い!怖いですわ…!!で、でも、この人間…ワタクシのことを助けてくれた…?)

希「この人泣いてるやん!ウチ見てたんやからね!!」

おっさん「あぁああんだとぉおおお!?!この小娘がぁああ!!!」

女1「あ、あのぉ!!!私も、見てました!!!」

女2「わ、わたしも、!!」

おっさん「ぐ、ぐふぅ!!」

なんだなんだ?痴漢だって!!えー怖い…!捕まえるぞ!!

希「次の駅で降りてください!お姉さんも一緒に大丈夫ですか?」

天使3「は、はいですわ…!!」

ぷしゅー…

おっさん「くそおおお!!!にげるぞおお!!」

希「あ!!逃げた!!!逃がさへんよっ…!!!」

つるん!!!

おっさん「うわあああ」ゴロゴロ・・・

希「!!階段からころげて…天罰や!!今がチャンス!!」

男達「痴漢だ!捕まえるぞ!!」わーわーわー

おっさん「うう…うう……」

希「…一件落着やね…大丈夫ですか、お姉さん?」

天使3「え、ええ…!大丈夫ですわ…」

天使3(それにしても怖かったですわ…)

天使3(…!!!こ、この子、足が震えていますわ…そうですわね、きっと、この子も怖かったはずなのに…ワタクシを助けてくれた…)

天使3「…ありがとうございますわ!!」

希「ふふ、いいんよ♪じゃあ、気をつけてかえってね?」

天使3「ええ///」キュン

***

天使2「天使3…大丈夫ですか?」

天使3「ええ、もう大丈夫ですわ…」

天使1「天使3もダメか…。やっぱり人間は屑ばかりだ…!いちはやくあいつを抹殺せねば…!」

天使2、3「……」

天使4(あぁこのμ’sとかいうアイドル…可愛いでござる…ハァハァ)

天使1「よし、次は天使4だ!いけ!」

天使4「フヒィ!?わ、わかったでござる(めんどくさい、早く終わらせるでござる…)」

***

希「うーん、スクールアイドルショップにもμ’sのアイテムがずらり…ウチらもついにここまで来たんやね!」

希「ふふ…あの人一生懸命ウチらのグッズを見てくれてる♪」

天使4「あ、あのぅ」

希「ん?」

天使4「じじじじじつは、話があるでござる…」

希「話?ウチに?何やろう」

天使4「ちょちょちょちょちょっっと、こ、こここっちに来てほしいでござるぅうう」

天使4(ブヒいい!!人と話すのって緊張するでござる…)

天使4「じじじじじじつは、そそそそそその、」

DQN1「オーイ、何やってんだよお前らよぉ!」

DQN2「オタクごときが女といちゃこらしてんじゃねーぞ!!」

希「!!」

天使4「なななななんでござるか」

DQN1「ござるだってよ!きめー!!おい、金よこせよ!オタクだったらもってんだろ!!」

天使4「もももも、もってないでござるぅ」

希「…ここは逃げた方がいいかもしれんよ?」

DQN2「あれ、彼女可愛ーじゃん!」

天使4「や、やめるでござる!!」

DQN1「ちっうるせーな。こいつからやろうぜ!!」

ボカ!!ボカ!!!

希「!!ちょ、ちょっと!!やめて!!!」

天使4「ぐう…!!」

希「や、やめて!!」

DQN2「うっせー!!!はなせ!!!」

ドンっ!

希「いたっ…」

天使4「に、人間殿!!ぐふう…!!」

希「…めて…」

希「やめてって、いってるやーん!!!!!!!!!」

ピュオオォオオオオ

ドカーン!!!

DQN「ぐえええええ」

希「か、看板が飛んで来て下敷きに…!!は、はやく逃げよう!」

天使4「お、おう…!」

希「はぁ…怪我、大丈夫?」

天使4「だ、大丈夫でござる…面目ない…」

希「なら、良かった!ウチはじゃあこれで行くね…」

天使4「…」

天使4(涙が浮かんでたでござる。怖かったであろうに…拙者を助ける為に…マジ女神…)

天使1「くそう!!こうなったら俺が直接抹殺する!!」

希「…はぁ、すごい、さんざんな1日やね…」

天使1「おい!!そこのお前!!!」

希「!!つ、次は何ー…」

青年「死ねえええええええ!!!!!!!」

天使1「し…って誰だ俺の台詞を先にいった奴は!?」

希「!!!あ、あの人ナイフを持ってる…!!」

青年「死ね!!何もかも殺してやる!!何が受験だぁあああ」

希「こっちに来る!!逃げよう!!」

天使1「く、くそぅ!!」

希「…!!!行き止まり…!」

天使1「はぁ!?なんだと!こんなところで死ぬのはごめんだぞ!神様の護衛が待ってるんだ!!」

希「…ウチが、台になる。そしたら、この塀を上って逃げられる」

天使1「おお!!いい考えだ!!…って、お前はどうするつもりだ?」

希「ウチは…なんとか逃げる。逃げられる、そんな気がするんよ!」

天使1「何を根拠に!!」

希「なんてったってウチはスピリチュアルガールやから!」

天使1「…!!」

青年「うをおおおおおお」

希「さぁ!!早く乗るんよ!!」

天使1「あ、ああ…」ヒョイ

天使1(こ、こいつ…自分を犠牲にして俺を助けようと…?)

天使1(こ、これが人間なのか…!?)

希「…く、」

天使1「お、おい!!早く逃げろ!!」

希「……」

天使1「なにやってんだ!!!」

希「もう、ダメ…!!!」

ピカっ!!!ごろごろごろごろ…!!!

青年「うわあああああ」ドサ

希「たす、かった…」

天使1「雷が…あいつに直撃した…!そうか、さっきまでの悪人達への不運は、神サマ免許の力で…!」

天使2「…これで、わかりましたよね」

天使3「彼女は、悪用するような人間ではない。抹殺する必要ありませんわ」

天使4「そう、彼女はまるで…」

天使1「女神…だ…」

希「…!さ、さっきのおばあちゃん達…!どうしてここに?」

天使1「実は、俺たちは神様の使いである天使なんだ」

天使2「あなたが拾った、神様免許、それは本物の神様が持てる免許なんです」

天使3「それをあなたからどうにかして奪おうと近づいたのですが」

天使4「見事に全員、その神様免許の力を使ったあなたに助けられたでござる」

希「そ、そんなスピリチュアルな…」

天使1「…お前を見込んで、頼みがある」

希「な、なに?」

天使1「女神様に、なってくれないか!?お前なら才能がある…!」

希「…」

希「お断りします!」

天使達「ええ!?」

希「はい、これ、返すね」

天使1「…そうか、残念だが…」

天使2「まぁ、返って来たことですし、諦めましょうか」

天使3「本当に惜しい逸材ですわ」

天使4「全く持ってその通りでござる」

天使1「人間よ。いつでも、お前をラッキーパワーで守ってやろう」

希「ふふ、ありがとう!」

天使1「…!」キュン

希「じゃぁ、ウチは帰ります。天使さんたちも、気をつけて帰るんよ?」

天使達「…あぁ!」

希「天使って…ほんとにスピリチュアルな1日やったなぁ」

希「女神様…かぁ。ふふっ、…ウチはもう、μ’sの女神様、やから…ね♪」

(終わり)

今日はここまで!お付き合いいただきましてありがとう
ジョジョのクロスではないんで!!!
世にもって書いてるけど、ただの短編集だと思ってくれたら…
ヨニキモってこんな感じののりだよねって感じで書いてますので突っ込みどころはスルーしてくだされ!!

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年06月27日 (金) 07:07:42   ID: Q3lwv-qo

面白かった。のんたんかわいい!

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