エレン「進撃の巨人~Hな訓練もなんのその~ 2週目」(228)

アルミン「もう全員集まったみたいだね」

全裸のアルミンは彼らを眺めた。
彼らもまた、全裸で待機していた。そして、そのうちの何人かの股間には、既に立派(ではないものもあるが)なきのこが成長していた。もし農家がここにいたら、豊作だと喜びながら収穫したかもしれない。

ライナー「おう、待ちくたびれたぜ」

ベルトルト「ずっと楽しみにして待ってたんだ。早く始めよう」

コニー「そうだぞ。早くしろ」

エレン「オナニーしたくて右手がうずうずしてるぜ」

彼らは口々に催促した。

ジャン「おいエレン。お前はここにいる必要ないだろ」

エレン「は?何でだよ?」

ジャン「だってよう……お前にはミカサがいるだろうが……ならよ、こんなところでオナってないで、大人しくセックスしてればいいじゃねえか……」

エレン「恋人がいたら駄目なのかよ。それならフランツもだろ」

フランツ「……」ビンビン

俺「おう、待ちくたびれた ぜ」

俺「ずっと楽しみにして 待ってたんだ。早く始めよう」

俺「そうだぞ。早くしろ」

俺「オナニーしたくて右手がう ずうずしてるぜ」

エレン「それに、俺はまだミカサとセックスしてねえぞ」

ジャン「えっ……」

ライナー「どうしてだよ?あの時、ミカサはセックスしてもいいって言ってたじゃねえか」

エレン「そうだったけどよ、もし妊娠でもしたら面倒なことになりそうだからな。セックスするのは巨人を駆逐してからってミカサと決めたんだ」

ライナー「……そうか。お前は兵士として一流だな」

エレン「それほどでもねえよ」

ジャン「……」

ジャンは密かに喜んだ。
既に二人が初体験を終えていたら、もう彼女らの関係につけいる隙はないだろう。しかし、もしミカサがセックスを求めていて、体を持て余しているのなら……まだ希望は残っているのかもしれない。

ジャン(ntrのチャンス……!)

ジャンの弾道が上がった。

ジャン「それならしょうがねえな。俺たちと一緒に楽しもうぜ」ムクムク

エレン「何だよ、いきなり態度変えやがって。気持ち悪いな」

ジャン「はっ、なんとでも言え。この死に急ぎ野郎」ビンビン

エレン「そういえばさ、まだセックスはしてないけどよ、代わりに手コキとフェラは何回かやってもらったんだ。あれすっげー気持ちいいぞ」

ジャン「」シュン

ジャンの弾道が下がった。

アルミン「準備ができたよ。今から始めようか」

そう言って、アルミンは慣れた手つきでコンピュータを起動した。

『進撃の巨人~hな訓練もなんのその~』

『はじめから』
『ギャラリー』

コニー「おい、あのギャラリーってやつは何だ?」

アルミン「ああ、それはね。一度見た一枚絵をいつでも見るためのものだよ。これのおかげで、どんなときでもオカズに困ることはないんだ」

ジャン「マジか!?ていうことは、いつでもミカサの裸を見ることができるってことか!?」

アルミン「その通りだジャン。君はいつでもミカサのビーチクを見ることができるんだ」

ジャン「おおおっ……」ムクムク

エレン「俺は別にどうでもいいな。いつでも本物を触ることだってできるし」

ジャン「」シュン

アルミン「とりあえず今は本編をやろう」
『はじめから』ピコ

『俺の名前は―――』

アルミン「オープニングまでスキップしよう」

アルミンはそう言って、彼以外にとっては初めて見るボタンを押した。
今のアルミンからは、操作方法がわからず戸惑っていた最初の面影は微塵も感じさせなかった。

ライナー「いつのまに操作が手慣れてきたな」

アルミン「うん。何度も説明書を読んだからね。それに、こうやって無駄な手間を無くすことで、よりオナニーにのめり込むことができるからさ」

ライナーたちは、アルミンのその自主性に感心した。

「性欲こそが雄の進化の糧となる」、アルミンは、祖父からそう学んでいた。
事実、アルミンの行動原理は常にそれだったといっても過言ではない。官能小説を読むために勉強をし、オナニーをし続けるために体を鍛えた。
もし巨人に女型というものが存在するのなら、アルミンはそれを生け捕りにして家畜にするための道具を発明しただろう。男性の体つきをしているのは、巨人にとって幸運だったのかもしれない。

『黄昏に緋を穿つ 紅蓮の弓矢―――!』

ベルトルト「やっとオープニングが終わったよ」

アルミン「前回はミカサだったから、今回はサシャだね」

『さて、誰と一緒に食べようかな』

ニア1.ミカサ
 2.サシャ
 3.アニ

一同「!」

画面を見た瞬間、一同に衝撃が走った。

ライナー「どういうことだ!」

ベルトルト「何でアニの名前が!?」

アルミン「まさか、ミカサ√をクリアしたことによって、新しいシナリオが追加されたのかも……」

アルミンは、これから起こるであろう事態を予測し、ひやりとした。一滴の汗が彼の背中を流れ落ちた。

彼の予想通り、部屋の雰囲気がざわざわと乱れた。
先程まではサシャを選ぶことに迷いがなかった。しかし、突然現れた新たな選択肢。彼らの団結にヒビが入ってしまった。

ベルトルト「僕、アニがいいです!」

あの寡黙なベルトルトが、挙手をしながら立ち上がって述べた。それほどまでに、アニの痴態を彼は求めているのだろうか。
彼に続いて、いくつか賛同の声があがった。

トーマス「待ってくれよ!俺はサシャがいいです!」

今度はトーマスが立ち上がった。
彼にもまた、賛同する声があった。

不穏な空気が部屋にこもる。彼らは口々に自分の主張をつぶやいた。

アルミンは恐れていた。
今はまだ、自分がどっち派か言い合っているだけだ。だが、このまま続いたらいずれ爆発してしまう。殴り合いになってしまうかもしれない。
もしそんな騒ぎになってしまったら、きっと女子にもバレる。そうなったら、僕たちは軽蔑の眼差しをこれから受け続けるはめになるだろう。そんな目にあったら僕は……
アルミンの息子がムクリと起き上がった。
アルミン(どうにかしてこの場を納めなくては……でも、僕にはその力がない。……そうだ!)

アルミンはパンと手を打った。彼らは一斉にアルミンの方を向いた。

アルミン「静かにするんだ。このままじゃ埒があかない……ここは、マルコに決めてもらおう!」

一同ははっとした。そして一斉にマルコを見た。

マルコは大きく一呼吸すると立ち上がって、透き通った声でしゃべった。

マルコ「僕はサシャがいいと思う」

ベルトルト「何だって!?」

アニ派だった者に波紋が広がった。中には、あいつわかってねえな、と非難する者までいた。

しかし、マルコは顔色一つ変えなかった。

マルコ「君たちの言いたいことはわかるよ。僕だってアニは魅力的だと思う。何度もオカズにしたこともあるよ」

だけど、とマルコは続けた。

マルコ「サシャにだってすばらしい魅力がある。他の人にはない魅力が、それも一つじゃない」

マルコ「今から目をつぶってくれないか。そしてまずは、サシャを頭の中に思い浮かべてくれ」

彼らはマルコの言うとおりにした。
しんと静寂が部屋を覆う。

しばらくして、聞こえるはずのない声が彼らの耳に届いた。

サシャ?「あなた、お帰りなさい!」

一同「!?」

サシャ?「ご飯はもうできてますけど、食べますか?……もう食べたのかって?そんなわけないじゃないですか!一緒に食べようと思って、ちゃんと我慢したんですよ」

謎のサシャの声が響く。その声が、彼らが思い浮かべた彼女に生命を与え、動き出した。

サシャ?「結局、ご飯とお風呂どっちにするんですか?……えっ、私?そ、そんな……まだ私お風呂にも入っていませんよ……」

しばらく黙り込んだあと、サシャはクスッと笑った。

サシャ?「それじゃあ、一緒にお風呂に入りましょうか」

彼らの息子は、一人残らず起床した。

マルコ「目を開けてもいいよ」

言われると同時に、彼らは目を開けた。あたりを見わたしたが、サシャの影も形もなかった。

ジャン「おい、今のは何だったんだ?」

マルコ「あれは僕の声真似だよ」

ジャン「何だって!?」

マルコ「僕は女の子の声真似が特技なんだ。同期の女の子の声は、ほぼ完璧にものにしている」

ジャン「……お前すげえな」

マルコ「ははっ、ありがとう」

マルコの声真似は、主に自慰の際に用いられる。相手役の声を自ら発することで、より現実性を帯びさせるためだ。

今から、実際に使用している様子をご覧に入れよう。

マルコ『ああ、そこ、気持ちいいよクリスタ……』シコシコ

マルコ『そうなの?それならもっと攻めるわ』シコシコ

マルコ『あっ……いい……!いいよ……!』シコシコ

マルコ『ふふっ、マルコ可愛い……』シコシコ

マルコ「ところで、君たちが思い浮かべたサシャはどうだったかい?とても魅力的だったんじゃないかな」

コニー「まあ……そりゃあ少しはな」

マルコ「サシャだって美人なんだ。クリスタに迫るほどと言ってもいいくらいだよ。それを見ないなんてもったいないと思わないかい?」

ベルトルト「うーん……」

アニ派はうなった。その様子を見て、マルコは淡々と言った。

マルコ「というか、結局は全部見るつもりなんだから番号順でよくないかな?」

ライナー「そうだな」

ジャン「確かに」

アルミン「じゃあサシャにしようか」

エレン「待ちくたびれたぜ」

 1.ミカサ
ニア2.サシャ ピコ
 3.アニ

『サシャってやつと一緒に食べるか』

エレンは食堂をキョロキョロと見渡した。しかし、彼女を見つけることはできなかった。

その様子を見て、ミカサとアルミンがエレンに近づいた。

ミカサ『どうしたのエレン?誰か探しているの?』

エレン『ああ、サシャってやつと一緒に食べようかと思ってな』

アルミン『サシャって、さっき教官に怒られていた女の子?それなら、まだ外を走っているんじゃないかな?』

エレン『……そういえばそうだったな。いろいろ考え込んでて忘れてた』

アルミン『晩飯抜きって言われていたし、今日はここに来ないんじゃないかな?』

エレン『……そうか』

ミカサ『エレン、彼女を待つ必要なんかない。私たちと一緒に食べましょう』

エレンは少し考え込んだが、すぐにうなずいて席に座った。

数時間後 外

サシャ『はあっ……はあっ……本当に死ぬ寸前まで走りました……』

うわごとのようにつぶやくと、バタリと地べたに崩れ落ちた。
夜の冷気でひんやりと冷えた地面が、熱を帯びたサシャの体を冷やした。

サシャ『ううっ……このまま飢えて死ぬんでしょうか……』

サシャは朦朧とした意識を手放そうとした―――その時、彼女の鼻はある匂いを敏感に感じとった。

彼女の生の本能が覚醒する。
それからの出来事は一瞬だった。
彼女は獲物を狙う狼のように構えると、立体機動装置並みの速さで匂いの元へ突撃した。

エレン『うわあああああ!』

エレンは思わず叫び声をあげ、その場に尻餅をついた。

サシャは無意識にエレンが持っていたものを口で奪い取った。
サシャは口をモゴモゴと動かすと、急に意識がはっきりとした。

サシャ(……これは!)

サシャ『パァン!』

エレン『いてて……ったく、驚かせやがって』

サシャは驚いた表情でエレンの方を振り向いた。

しかし、彼はそんなことはお構いなしに、懐から瓶を取り出した。

エレン『ほらよ。それ食う前に水を飲んだ方がいいぞ』

サシャの目には、エレンが後光を放っているように見えた。彼の周りには、ひらひらと花びらが舞っていた。

サシャ(えっ!?……神様?)

サシャはエレンの肩を掴むと、腹の底から大きな声で言った。

サシャ『神様ですか!?』

エレン『は?』

サシャ『あなたが!?』

エレン『おい、手離せよ。服が破けちゃうだろ』

サシャ『神いいいいい!』

サシャはそう叫んで、土下座のような体勢をとりながら、食事を貪った。

ミカサ『ねえ』

突如、闇の中からミカサの姿が現れた。

エレン『よう、ミカサ』

ミカサ『何でその女に、エレンのパンを食べさせているの?』

エレン『何でって……ただの気まぐれだよ』

ミカサ『そう……』

ミカサは何か不満げな様子だった。しかし、エレンにはどうしてなのかはわからなかった。

しばらくして、サシャが全て食べ終わると、小さくゲップをして崩れ落ち、そのままスヤスヤと寝息をたてた。

エレン『嵐みたいなやつだな……ミカサ、こいつを寝室まで運んでくれないか?さすがにそこまではできないからさ』

ミカサは小さくうなずくと、サシャの体をヒョイと持ち上げ、そのままおぶって去ってしまった。

翌日の朝

『はあ、まだ薄暗いのに水くみしなくちゃいけないのか……面倒だな』

エレンはまだ眠気が残っているまぶたをこすりながら、とろとろと井戸に向かっていた。

サシャ「エレーン」

いきなり後ろから声をかけられた。振り向くと、サシャが手を振りながら走って近づいてくるのが見えた。

サシャ『おはようございますエレン』

エレン『おはよう。サシャも水くみ当番なのか?』

サシャ『いえ、そうではないんですが……お礼をしようと思いまして』

エレン『お礼?』

サシャ『昨日のことですよ。あのときは本当にありがとうございました』

エレン『ああ……別に気にすんなよ』

『まさかわざわざ朝早く起きて礼を言いにくるとは思わなかった。芋の印象が強すぎたからわからなかったけど、サシャって意外と礼儀正しいんだな』

サシャ『だから、お詫びといってはなんですが、何かやって欲しいことがあったら遠慮なく言ってください』

エレン『いや、いいよ。別に見返りが欲しくてやったわけじゃないし』

サシャ『それじゃあ私の気がすみません!ご飯を分ける以外なら何だってしますよ』

『困ったな……本当に気まぐれでやっただけだし……でも、何か言わないとずっとくっついてきそうだな』

エレン『それじゃあ……』

ニア1.代わりに水くみやってくれ
 2.一緒に水くみやってくれ
 3.お前とセックスさせてくれ

アルミン「どうするみんな?ちなみに僕は3にしたい」

ライナー「俺も3だ」

ベルトルト「僕も」

ジャン「ああ」

コニー「だな」

エレン「待てよ。いくらなんでも早すぎないか?」

ライナー「ははっ、お前はわかってないなエレン」

エレン「なんだと」

ライナーは腕組みをして目をつむった。口元には軽く笑みが浮かんでいた。彼のその姿はまるで、無知な子どもを諭す父親のようだった。

ライナー「いいか、エレン。男にはなやらなくてはいけないときがある。今がその時だ」

エレン「そうなのか?」

ライナー「そうだとも」

エレンはうーんと唸ったが、しばらくしてうなずきながら言った。

エレン「なるほど。一つ勉強になったぜ」

ライナー「ははは、わかってくれたか」

陽気に笑うライナーに、フランツは後ろから声をかけた。

フランツ「さすがライナーだな。いいことを言うね」

ライナー「おっ、お前もそう思うか」

フランツ「ああ。それにしてもライナー、まさか君も経験があったなんてちょっと意外だったな」

ライナー「……何のことだ?」

フランツ「とぼけなくてもいいよ。さっき自分で言ってたじゃないか。『男にはやらなくてはいけないときがある。』って。あれは自分の体験談なんだろう?」

ライナー「……んっ?」

ベルトルト「……」

フランツ「実は俺も似たようなものでさ。昔ハンナにせまられたことがあってね、その時にやるっきゃないってしっぽりしたのが初体験なんだ」

ライナー「……」

やっと非童貞仲間を見つけたと思ったフランツは、ライナーに熱く語りだした。
それに対して、ライナーとライナーのライナーはみるみる自信を失っていってるのが、誰の目にも明らかだった。―――フランツを除いて。

フランツ「ところで、ライナーの初体験はいつだい?まさか同期とか……」

ライナー「……違うんだ」

ライナーは振り絞るような声を出した。

フランツ「……えっ?」

ライナー「俺は……まだやったことないんだ……まだ童貞なんだよ」

ライナーが震える。彼の瞳から一筋の涙が零れ落ちた。

フランツ「え、だってさっき……」

ライナー「あれは、もし自分が誰かにせまられたらってときの……その……妄想であって……本当にやらなくてはいけないときがあったわけじゃなくて……」

ライナーはたまらず嗚咽を漏らした。彼からは、後悔と悲哀が溢れ出ていた。

流石のフランツもライナーからにじみ出る悲壮感を感じ、何も言うことができなかった。

ライナーの嗚咽がこだまする中、エレンが小声でつぶやいた。

エレン「なんだ。童貞の戯れ言だったのかよ」

ライナーはうずくまって号泣した。

エレン「やっぱりさ、3はダメだろ。いくらなんでも早すぎる」

マルコ「たしかにそうかもしれないね」

アルミン「うーん。それじゃあ、1と2のどっちにする?」

マルコ「2じゃないかな。1だとサシャ一人でやらせることになるけど、2だったらサシャとより長く話せるかもしれないからね。親密度があがるかもしれない」

アルミン「マルコの言うことは一理あるね。みんなはどうかな?」

ジャン「俺もマルコに賛成だ」

コニー「ライナーよりもよっぽど説得力があるぜ」

ライナー「」

アルミン「じゃあ、進むよ」

 1.代わりに水くみやってくれ
ニア2.一緒に水くみやってくれ  ピコ
 3.お前とセックスさせてくれ


エレン『一緒に水くみをやってくれ』

サシャ『一緒に……ですか?そんなこと言わずに、私が全部やってもいいんですよ』

エレン『いいんだよ。それに、二人でやった方が一人でやるより早く終わるだろ。そっちの方が効率的だ』

サシャ『う~ん……本当にいいんですか?』

エレン『ああ』

サシャ『わかりました。ならば全力で手伝わさせてもらいます!』

サシャはそう言うと、エレンの隣に並んで一緒に井戸まで向かった。

アルミン「どうやら、正解だったみたいだね」

エレン「流石マルコだな。どっかのライナーとは大違いだ」

マルコ「はは、よしてくれよ。照れるじゃないか」

ライナー「」

『それから、サシャは俺が水くみの当番になるたびに、一緒について来て手伝った。
もう充分お礼は受けた、と言ったら、私はやりたいからやってるんです、とサシャは笑顔で言った。
その笑顔に、俺は思わずドキッとした。何でそうなったのかはわからない。

しばらくして俺は、サシャが水くみ当番のときには一緒に手伝うようになった。
悪いですよ、とサシャは言ったが、俺がやりたいからやるんだよ、と言ったら、少し困惑した顔をすると、えへへと笑った。
またドキッとしたのは言うまでもない。

いつのまにかサシャと一緒にいるときが増えていった。
相変わらず俺の周りにはミカサとアルミンがいたけれど、ときどきサシャと二人で話したりすることもあった。

『二人は付き合っているのかい?』、いつだかアルミンが言った。
俺は、まさか、と言ったが、何でか顔が熱くなった。
アルミンはその様子を見て、意地の悪そうな顔で笑っていた。

もしかしたら、俺にとってのサシャは、ただの同期ではないかもしれない、ふとそう思った』

今から寝る。
起きたら再開する。

ちなみに進撃の巨根の人ではない。あの話大好きです。

お休み。

もうそろそろ再開する。
きりのいいところまで投下する。

『今日は数少ない休日だ。朝起きたときには、もういないやつもチラホラいた』

アルミン『エレン、おはよう』

エレン『ああ、おはよう』

エレンは身だしなみを軽く整えると、アルミンと一緒に食堂へ出た。いつもは騒がしいこの場所も、今日はいくらか静かだった。

ミカサ『二人ともおはよう』

ミカサが二人に挨拶をし、二人もそれを返した。
挨拶をすませると、三人で食事を始めた。

エレン『お前ら、今日はどんな予定なんだ?』

アルミン『僕はマルコたちと一緒に本屋に行くよ』

ミカサ『私はクリスタたちに一緒に出かけないか誘われた。エレンは?』

エレン『俺はまだ決めてないなあ……何しよう』

サシャ『みなさん、おはようございます』

エレンがどうしようかと考えていると、サシャがエレンたちの席に座った。

いただきます、とサシャは言うと、おいしそうにパンを口にほおばった。

エレンがその様子を眺めていると、サシャはその視線に気づいた。

サシャ『エレンどうしたんですか?私の顔に何かついていますか?』モグモグ

エレン『いや、相変わらずいい食べっぷりだなと思ってただけだ』

サシャ『……ほめても何も出ませんよ』ゴクリ

エレン『別にほめてねえよ』

エレンは呆れて言ったが、サシャは急に真面目な顔になった。

サシャ『いや、もしかしたら何か出るかもしれません』

エレン『は?』

サシャ『ところで、エレンは今日はどんな予定ですか?』

エレン『まだ考えてない。お前は?』

サシャ『ないしょです』

エレン『なんだそりゃ?』

サシャ『エレン、もしよろしければ昼にここに来てくれませんか?』

エレン『別にいいけど……何で?』

サシャ『ないしょです。あっ、お昼ご飯は食べないでくださいね』

サシャはそう言うと、食事を一気に口の中にほおばって食堂から出ていった。
エレンは、サシャが何を考えているのか理解できなかった。

ミカサ『エレンがここに残るなら、私もここにいる』

エレン『別にいいよ。お前はクリスタたちと一緒に出かけてこいよ』

ミカサ『……わかった』

ミカサは口ではそう言ったものの、明らかに不満げだった。
エレンはミカサが何でそうなっているのかも理解できなかった。

正午より少し前、サシャは厨房に一人でいた。今の彼女はエプロン姿で、髪を後ろに留めている。
サシャの前にはたくさんの食材が並んでいた。その横には料理本も置いてあった。

サシャ『さあて、はりきっていきましょう』

サシャは手際よく調理を始めた。
鼻歌をまじえながら、包丁で切る。とても手慣れた様子であった。
それが終わると、かまどに火をくべ、水の入った鍋に食材をを入れた。

サシャ(上手にできるといいなあ)

サシャは真剣な様子で鍋を見つめる。その目はどこか楽しそうであった。

まだかまだかと完成を待ち望んでいると、後ろから声をかけられた。

上司『そこの君、たしか訓練兵だったよね』

サシャ『はい、そうですが』

上司『ちょっと手伝って欲しいことがあるから着いてきてくれ』

サシャは迷った。もし、この場から離れてしまったら誰かにつまみ食いされてしまうかもしれない。
しかし、彼女は地位が低い訓練兵である。上司の命令を断ることはできない。

サシャ『わかりました。今行きます』

サシャは、かまどの火が消えないように多めに薪をくべると、エプロンを外して厨房から出た。

サシャは頼まれた用事を終わらせると、早足で厨房に向かった。

サシャ(意外と時間がかかってしまった……急がなくっちゃ……つまみ食いされる前に!)

サシャは厨房にたどり着くと、勢いよくドアを開けた。そこで彼女が目にしたのは―――

サシャ『ぎゃあああああああ!!』

かまどの火はごうごうと燃え上がり、鍋からはとんでもない量の水がふきこぼれていた。

サシャ『あっ、ひっ?えっ、ど、ど、ど、どうしましょう!?』

サシャはパニックになりながらも急いで鎮火作業をした。幸い火は消し止められ、大事になることはなかった。

しかし、彼女の瞳には絶望が浮かんでいた。
ビショビショに濡れた床には、自分が手心を込めた食材が散らばっていた。
サシャは鍋を覗いた。中にはちょびっとしか残っていなかった。

サシャ『こ、このスープは……もうダメですね……』

サシャは雑巾を取ると、のそのそと掃除にとりかかった。

掃除を終えたサシャは、手を組んで椅子に座っていた。
ちなみに、こぼれた食材はサシャが洗っておいしくいただきました。

サシャ(さて、どうしましょうか……)

すでにサシャは立ち直っていた。こういうときこそ冷静で、前向きでいなくては。

サシャ(くよくよ考えていてもしかたありませんね……また作りなおしますか)

サシャは立ち上がると、残った食材を確認した。そして、愕然とした。

サシャ『しまった!!もう玉ネギしかない!!』

サシャはまた途方に暮れた。いくらなんでも玉ネギだけじゃ料理はできない。

また座って考え込む。どうにかしなければ……。しばらくしたあと、彼女の目に覚悟の光が灯った。

サシャ『こうなったら……盗むしかない……!!』

サシャは決心がにぶる前に行動を開始した。

サシャの一連の動きは、それは見事なものだった。
通気のための穴からすばやく忍び込むと、目についたものを持てるだけ懐に入れ、そしてまた音もなく外へ出た。

サシャは厨房へ戻ると、戦果を確認した。

サシャ『肉、じゃがいも、人参……と玉ネギ』

サシャは料理本を開くと、手持ちの食材で作れるものを探した。

めぼしをつけると、今度は失敗しないように細心の注意をはらって、調理にとりかかった。

エレン『あいつ遅いな……まさか、忘れてるんじゃねえだろうな……』

エレンは、サシャの言われた通りに食堂で待っていた。ぐう、と腹の虫が鳴った。
もう食事を済ませてしまったのか、食堂にはエレンのほか誰もいない。なんとなく、彼は孤独感を感じていた。

エレンが自分の手で遊んでいると、パタパタと足音が近づいてきた。

サシャ『エレン、お待たせしました』

エプロン姿のサシャが、鍋を持ってやってきた。
エレンは、いつもと違うサシャの姿にドキッとした。
その感情をごまかすかのように、エレンは強い口調で言った。

エレン『本当だよ。腹が減って死ぬかと思ったぜ』

サシャ『うう……いろいろありまして……本当にごめんなさい』

サシャは叱られた子どものようにうなだれた。その姿に、エレンは軽い罪悪感をおぼえた。

エレン『それで、その鍋は何だよ』

エレンが尋ねると、サシャの顔がパッと明るくなった。

サシャ『今からお見せしますね』

サシャは鍋の蓋を掴むと、『ジャーン』と明るく言いながら蓋を開けた。

鍋から、湯気とともによだれを誘う匂いが立ち上った。中を見ると、琥珀色の水の中に、ゴロゴロと野菜と肉が入っていた。

エレン『おおっ、これはうまそうだな』

エレンは率直な感想を述べると、サシャは自慢げな顔をした。

サシャ『そうでしょう。これ私が作ったんですよ』

エレン『ほー』

サシャ『今からよそいますので、座って待ってください』

サシャはいそいそと、皿に盛りつけた。
エレンはその様子をぼんやりと眺めていた。
エプロン姿のサシャは楽しそうな表情を浮かべている。まるで新婚みたいだな、とエレンは思い、ドキッとした。

『最近、サシャを見るたびにドキドキしてるな……病気なのか?』

エレンが自分自身に不審がっていると、目の前に豪快に盛りつけられた皿が置かれた。

サシャ『はい、どうぞ。いっぱい食べてくださいね』

エレン『おう、いただくよ』

エレンはスプーンでじゃがいもをすくうと、一口で食べた。
じゃがいもに味がよく染みている。歯で噛み潰すと、とても熱くて―――

エレン『ゴホッ!ゴホッ!』

サシャ『うわっ!大丈夫ですか!?落ち着いて水を飲んでください』

エレン『ふう、死ぬほど熱かった……』

サシャ『すみません、先に言っておくべきでしたね……』

サシャは、エレンが吹き出して机の上に落ちたじゃがいもをヒョイとつまんだ。そして、軽く手で表面を払うと、パクリと食べた。

サシャ『うん、おいしくできてますね』モグモグ

エレン『……』

サシャ『?どうしました?』ゴクン

エレン『……いや、なんでもない』

サシャ『?ところで、感想を教えてくれませんか?』

エレン『ああ、ちょっと待ってくれ。今のは熱すぎて味がわからなかった』

エレンは皿の上のじゃがいもを縦に割ると、今度は十分に冷ましてから口に入れた。

エレン『うん、すごくうまい』モグモグ

サシャ『そうですか……よかった』

サシャはほっと胸を撫で下ろした。

サシャ『よく味わってくださいね。この料理は、私の血と汗と涙の結晶ですからね』

エレン『まじで?』

サシャ『比喩ですよ。まあ、食糧庫から材料を盗むときは、本当に汗がいっぱい出ましたけどね』

キース『ほう、それは大変だったな』

サシャの体が硬直した。壊れた人形のように首を回と、サシャの後ろには、いつのまにかキース教官が立っていた。

キース『その食材はどこから持ってきたのか教えてもらおうか、サシャ・ブラウス』

サシャ『えっと……おはようございます教官……』

キース『サシャ・ブラウス、質問の答えになっておらぬぞ。それに、今は昼だ』

サシャ『そのですね……この玉ネギは今日の朝今まで貯めたお金で買いまして……』

キース『そうか。では、この人参やじゃがいもはどこから持ってきたのだ?』

サシャ『……教官もお食べになりませんか?』

何も言い訳が思い浮かばなくなったサシャは話をそらした。

『教官を飯で懐柔できるわけないだろ……』

エレンはそう思ったが、教官の返事は意外なものであった。

キース『……そうだな。せっかくだからいただこうか』

新しく盛りつけた皿を教官の前に出すと、教官はじゃがいもを一口で食べた。

キース『……』モグモグ

サシャ『どうでしょうか……?』

キース『うむ、悪くない』

サシャ『あ、ありがとうございます』

『あんなに熱いのを顔色一つ変えずに食ってやがる……教官ってすごいんだな』

教官は綺麗に平らげた。

キース『なかなかの腕前だな』

サシャ『はい……』

キース『それで、先ほどの言い訳はもうないようだな』

サシャ『うっ……』

キース『相変わらずの馬鹿だな貴様は。今度こそ死ぬまで走らせてやろう……と言いたいところだが』

サシャ『だが……?』

キース『鍋に残ってる分を私に譲るのならば、それで手打ちにしてやろう』

思わぬ言葉に二人は驚いた。

『教官を懐柔できるなんて、サシャの料理はすごいな』

エレンは自分の分を平らげると、そう思った。

キース『まあ、死ぬまで走るかとその鍋を渡すかならば、選択の余地はないな。持っていくぞ』

教官は立ち上がって鍋を持っていこうとした。
すると、サシャはそれを阻止しようと教官の腕を掴んだ。

サシャ『待ってください!それはエレンのために作ったものなんです!だからそれだけは勘弁してください!』

キース『ほう……ならば貴様は死ぬまで走る方を選ぶのか』

サシャ『どれだけでも走りますから!明日ご飯抜きでもいいですから!』

エレンは驚いた。まさか、あのサシャが飯を抜いても構わないと言うなんて。

サシャは今日のために、前々から準備をしていたのだ。
厨房を借りるために許可をもらい、材料を買うためにほしいものを我慢して貯金した。すべては、エレンに自分の料理を食べてもらうために。
だから、教官にそれを没収されるのは、どれだけ罰を受けることになろうと耐えられなかった。

教官は必死にしがみつくサシャをじっと見つめた。
そして、呆れたようにため息をつくと、腕を振り払って自分が使った皿を片づけ始めた。

キース『それならば、貴様の望み通りにしてやろう。それを片づけ終わったら就寝時刻まで外を走っておれ。明日は飯抜きだ』

教官はそう言うと、食堂から立ち去った。

サシャ『は、はっ!わかりました!』

サシャは敬礼をした。

教官の姿が見えなくなると、サシャはくるりとエレンの方を向いて笑顔で言った。

サシャ『もう食べてしまったようですね。今からおかわりをつぎますよ』

食事を終えると、営庭を二人は並んで走っていた。

サシャ『あの……別にエレンも一緒に走る必要はないんですよ?』

エレン『食ったあとは運動しないといかんからな』

サシャ『は……はあ。……その、私も結構食べちゃってすみません……』

エレン『別にいいよ。明日は飯抜きなんだから、今のうちに食べておけ』

サシャ『そ……そうでしたね……』

しばらく二人は黙って走った。

エレンが口を開いた。

エレン『あの料理……俺のために作ってくれたんだな……』

サシャ『あっ……はい、エレンにはいつもお世話になっていますから。その……感謝のつもりで……』

エレン『そうか、ありがとう。おいしかったよ』

また二人は黙りこんだ。

エレンがぼんやりとしていると、サシャは何かを決心したような目で言った。

サシャ『あっちの森の奥に綺麗な川があるんですよ。ちょっと行ってみませんか?』

エレン『おいおい、教官に就寝時刻まで走れって言われたろ』

サシャ『外を走れって言ってましたから、別に森の中でも構わないでしょう』

エレンは半ば強引に森の中へ連れていかれた。

しばらく走っていると、視界が広くなり、たしかに綺麗な小川が流れていた。

サシャは靴と靴下を脱ぐと、川辺に座って水流に足を突っ込んだ。

サシャ『うひー気持ちいいー。エレンもいかがですかー?』

エレン『なんだよ、結局さぼるんじゃないか』

口ではそう言うものの、エレンもまた、靴と靴下を脱ぎ、サシャの隣に座った。
長時間走ったことで熱を持ち疲労していた足が冷却されていく。

エレン『おー』

サシャ『どうですか?』

エレン『いい、癒される……』

サシャ『ふふっ、なんだかおじいさんみたいですよ』

しばらく二人は談笑した。すると、今日の料理の話になった。

エレン『サシャって意外と料理が上手いんだな』

サシャ『もうっ、意外と、ってなんですか!』

エレン『ははっ、悪い悪い。サシャは食うのが専門だと思ってたからよ』

サシャ『ひどいです!私だって女の子ですからね。村にいたころは、お母さんの料理のお手伝いとかよくしてたんですよ』

エレン『へえ』

エレンは先ほどのサシャのエプロン姿を思い出した。

エレン『そういえばエプロン姿似合ってたぞ』

サシャ『そ、そうですか……?ちょっと照れますね?』

エレン『料理も上手いし、サシャはいい嫁さんになりそうだな』

エレンは最大限のほめ言葉のつもりで言った。

サシャの顔から、表情が消えた。

エレン『お、おい。どうしたんだ?』

サシャは固まってしまったまま動かなかった。エレンは思わず動揺してしまった。

エレン『おい、どこか具合でも悪いのか?』

サシャは答えなかった。

サシャはエレンから顔をそむけると、震えた声で言った。

サシャ『え、エレンは私のことどう……思っていますか……?』

エレン『は?』

サシャ『正直に言っていいですから……答えてください』

サシャはそのまま黙ってしまった。

エレンは真剣に考えた。
そして、ポツポツと本当の想いをつぶやいた。

エレン『最初に会ったころは、食い意地のはった変なやつだなって思ってた……』

サシャ『……』

エレン『でも、一緒にいるうちに、礼儀正しくって、優しくって、いいやつだってのもわかったし……なによりも、明るくって元気なお前と話すのは、すげえ楽しかったよ……』

サシャ『……』

エレン『今日も嬉しかった。その……俺のために料理を作ってくれて……』

サシャは黙ったままだ。しかしエレンは、彼女に聞かせるというよりも、自分の気持ちを整理するようにつぶやき続けた。

エレン『お前の笑顔とか見ると、その……ドキドキして……今日のお前を見ていたら、こんな家族がいたらって……』

エレンの心を覆っていた霧が、突然晴れていくのがわかった。
何でサシャを見るとあんなにドキドキしていたのか……あのときアルミンは、何であんなことを言ったのか……そして、そのとき自分はどうして顔が熱くなったのか。

エレンは一度深呼吸をした。彼の瞳にはまっすぐな光が宿った。

エレン『俺……サシャのことが好きかも……いや、好きだ』

エレンは言いきった。

サシャがどんな表情をしているのかはわからなかったが、グスグスと鼻をすする音がした。その背中は細かく震えていた。

しかし、エレンは何も言わなかった。黙って彼女の言葉を待った。

やがて、サシャはエレンの方を向いた。
サシャの目は赤くなっており、薄く涙のあとが残っていた。目だけではなく、頬と鼻の頭も薄い赤に染まっていた。

二人の目と目が合う。エレンは視線をそらさなかったが、サシャはうつむいてしまった。
そして、か細い声で言った。

サシャ『私も、エレンのことが、ずっと前から好きです』

サシャはそう言うと、感極まったように嗚咽を漏らした。
エレンは、何も言わずに彼女を抱きしめた。
エレンの腕の中で、サシャは体を震わせてむせび泣いた。
時間を忘れてエレンは抱きしめ、サシャは抱かれていた。

しばらくして、サシャが泣きやむと二人は離れた。
サシャは恥ずかしそうに手で鼻をかむと、小川で顔と手を洗った。

サシャ『すみません。見苦しいところを見せてしまって……』

エレン『いいよ、気にすんな』

エレンはそう言って、必死に洗っているサシャを座って眺めていた。

サシャ『本当に嬉しかったです……エレンも同じ気持ちだったなんて……』

エレン『あっ、ああ……』

さっきまでは何ともなかったが、いざ落ちついてみると照れくさかった。

サシャは服で顔と手を拭うと、顔を赤らめて言った。

サシャ『エレン……目をつぶってくれませんか?』

エレン『?ああ……』

エレンは言われたとおりに目を閉じた。
サシャが近づいてくる音が聞こえる。自分の前まで来ると、立ち止まったようだ。

『……?』

エレンは何も起こらないことに不思議に思った。一体サシャは何をしたいんだろうか……

突然、唇に柔らかいものが押しつけられた。思わず目を開けると、眼前にサシャの顔があった。

彼女の唇は冷たく、少ししょっぱい味がした。

突然、ライナーが立ち上がり、しっ、と口に人差し指を当てて言った。

アルミン「ライナー、急にどうしたんだい?」

ライナーはすぐに答えなかった。どうやら耳をすませているようだった。

しばらくの沈黙のあと、ライナーは小声で言った。

ライナー「……足音が聞こえる。誰かがここに来てるぞ」

部屋に静かな波紋が広がった。

アルミン「ど、どうしよう。バレたらマズいよ!」

アルミンだけではなく、他の者も動揺していた。
しかし、ライナーは落ち着いた様子で言った。

ライナー「落ち着け。俺にいい考えがある」

キース教官は、コツコツと足音を立てながら廊下を歩いていた。

キース(以前も騒がしいときがあったが、まだ子どもだからしょうがないことと放っておいた……だが、流石に何度も起こると注意せねばならんな)

寝室の扉の前に立つと、ゆっくりと扉を開きながら顔を覗かせた。

キース「先ほどから少々騒がしいようだが、誰か説明……」

中の様子を見た教官は言葉を失った。

ライナーやベルトルトといった背の高い者たちが先頭なって、全員が全裸で勃起させながら縦隊していたからだ。

ライナー「どうされました教官」ビンビン

教官が固まっていると、ライナーは不敵な笑みを浮かべた。

キース「貴様ら……なぜ脱いでいる?なぜ今……勃起しているのだ?」

ライナー「萎えてしまっては元も子もないので……今ヤるべきだと判断しました」

キース「……いや、わからん……何故貴様らは勃起しているのだ?」

ライナー「……それは、何故男は勃起するのか、と聞いているのですか?」

教官は押し黙った。彼らからは巨人とは別の不気味さを感じる……教官はそう思った。

教官が何も言わずにいると、ライナーはため息をついた。

ライナー「まさか、教官はわからないのですか?まあ、教官にはわからないだろうと思っていましたが。なぜわからないと思いますか?それは、教官が自分たちの域に達していないからです」

教官は意味がわからず、ひたすら困惑した。

ライナーは突然、ピシャリと自分の尻を叩いた。
すると、今まで一言も発さず直立していた者たちが、一斉に自分の逸物を握りしめた。
ライナーもまた、自分の剛直を握りしめて言った。

ライナー「もしも、教官が本当にわかりたいと思うのならば、自分たちが手取り足取り教えてあげましょうか」

ライナーはそう言うと、手を固定したままゆっくりと腰を振って自慰を始めた。ライナーに続いて、他の者たちも彼と同じようにゆっくりと腰を振る。その姿は、まるで水流に揺られる水草のようだった。

教官が感じたのは、ただ恐怖のみであった。
かつて調査兵団として死線をくぐり抜けた彼であっても、この得体のしれない恐怖には勝てなかった。

キース「いや……遠慮させてもらおう。あまり無理をするなよ」

教官はそう言うと、逃げるようにその場から立ち去った。

ライナー「ふう……なんとかなったぜ」

ライナーは額に浮かんだ汗を拭った。

ライナーの作戦はこうだった。
まず、先頭に長身の者が立つことによって、その後ろにあるプロジェクターの存在に敵が気づきにくいようにした。また、全員が全裸で勃起させることで、敵の視線をそそり立つそれに注目させる。
また、問答によって敵の混乱を誘い、さらに集団オナニーによって恐怖心を与える。
そうすることで、敵はこれ以上自分たちに関わろうとしないだろう。

そして、見事ライナーの作戦は成功したのだった。

アルミン「流石ライナーだ。いざという時は頼りになるね」

ライナー「ははは、これで名誉挽回できたんじゃないか?」

エレン「ああ、さっきは酷いこと言ってすまなかったな」

ライナー「いいんだ。俺が調子に乗っていたのがいけなかったんだ」

アルミン「じゃあ落ち着いたところだし、続きを始めようか」

各々が定位置に座ると、来るべきときに備えて、一斉に超硬質ブレードを構えた。
それを見届けたアルミンもまた、半分ほど鞘に入ったままの超硬質ブレードを握りしめた。

今から寝る。
まだメインディッシュは書いてないから時間がかかると思う。
早ければ今日の夜、でなければ明日に投下する。

やっと書き上げた。予定より長くなってしまった。
11時前後に投下します。

二人の唇がゆっくりと離れた。
呆然としているエレンに対し、サシャは照れくさそうに笑った。

サシャ『ふふっ、実は初めてのキスなんですよ』

その言葉も、エレンの耳には届いていなかった。ただ、自分の唇を名残惜しそうに触っていた。

もしエレンが、女性と付き合ったことがあったならば、気が利くことを一つぐらい言うことができたかもしれない。

しかし、エレンは童貞だった。ミカサを除いて、同世代の異性と親しい仲になったことはほとんどなく、そのミカサも、彼にとっては異性として見ていなかった。

何度も自分の唇を触り、また、舌で舐めて、あの今まで経験したことのない触感に浸っていた。

彼の欲があの幸福を欲していた。眠っていた彼の肉棒が起き上がり、劣情の炎が理性を焼き尽くした。

エレンの中の雄が覚醒した。

固まってしまったエレンをサシャは不思議に思った。

サシャ『あの……どうしたんですか?』

声をかけても反応がない。サシャはエレンの目の前で手を振ろうとした。

すると、エレンは急にサシャの唇にキスをし、そのままの勢いで押し倒した。

先ほどの唇を重ねるだけの幼いキスとは似ても似つかない、性欲にまみれたものであった。

あまりにも突然の出来事に、サシャは困惑した。そして、ひたすら自分の口を貪っている彼から離れようとした。

しかし、サシャの上にはエレンがのしかかっていて身動きがとれず、また、彼女の頭をエレンは両手で固定していたので、拘束を無理矢理解くこともできなかった。

サシャはエレンのされるがままであるしかなかった。

エレンは夢中でサシャの口を貪る。唇を吸い、舌で舐め回した。
サシャはエレンの下で暴れていたが、そんなことはお構いなしだった。ただ自分の性欲に従って、彼女を貪り続けた。

エレンの胸に柔らかいものが当たる。それがサシャの乳房だと理解したとき、彼の劣情が再び燃え上がった。

サシャから口を離すと、今度は服の上から両手で乱暴に胸を揉みしだいた。その感触もまた、未知のものであり、興奮した。

サシャの体の何もかもがエレンの劣情を煽る燃料となった。彼はもう止まれそうになかった。

鷲掴みにした双丘を、エレンはいっそう強く揉もうとすると―――

サシャ『やめてください!!』

サシャの声が森を木霊した。
はっと我にかえると、サシャの目には涙が浮かんでいた。告白のときとは違う、別の涙が。

サシャは顔を歪ませながら、やめて、やめて、と漏らした。

サシャの涙は、エレンの劣情を一瞬で消してしまった。代わりに残ったのは、推し量ることのできないほどの罪悪感であった。

エレンはサシャの上からどくと、土下座した。
許してもらおうとか、そんな打算的な考えは毛頭なかった。取り返しのつかないことをしてしまったゆえに、そうせずにはいられなかったのだ。

エレン『ごめん……本当にごめん!つい……興奮してしまって……ヤバいと思ったけど、性欲が抑えられなかった……』

エレンは頭を地につけて、精一杯の謝罪の言葉を述べた。

サシャはその様子を、自分の体を抱きしめて、黙ってみていた。
サシャだって何も知らないわけではない。親愛を深めた男女が何をするのかは知っていた。
だが、彼女が求めていたのはそれではなかった。求めていたのは、今まで味わうことのできなかった、甘酸っぱい付き合いだった。

しかし、エレンが必死に許しをこうのを見るのはもっと嫌だった。彼女が恋をしたのは、そんな情けない姿ではなかった。

彼を元気づけるためにはどうすればいいだろうか。サシャには、もう答えがわかっていた。

エレンがひたすら謝罪していると、彼の手を、サシャは柔らかく手で包んだ。

サシャ『お願いします。顔を上げてください』

エレンはゆっくりと顔を上げると、サシャと目があった。彼女の顔はどこか固くなっているように見えた。

サシャ『謝らないでください。許しましたから』

エレンの手が強く握りしめられた。まるで、彼を励ますかのように。

エレンは罪悪感から、目をそらした。

エレン『その……ごめん』

サシャ『だから、謝らないでくださいって』

エレン『あっ……その……ありがとう』

サシャ『ふふっ、どういたしまして』

しかし、エレンは黙ってしまった。たとえ許してもらえたとしても、彼の罪悪感は消えなかった。

エレンは何も言うことができなかった。サシャも何も言わない。聞こえるのは、鳥や虫の鳴き声か、小川のせせらぎだけだった。

どうすればいいんだ……、エレンは悶々と考えていると、サシャはエレンの手を優しくさすった。

サシャ『いいんですよ、気にしなくても。その、男の子ですからね。あんな風になっちゃうのはしょうがないことですよ』

サシャは明るい声で言った。しかし、エレンは落ち込んだままだった。

また沈黙が続いた。

サシャ『あの……』

サシャは握りしめたエレンの手をすっ、と自分の方へ寄せた。
エレンの手がサシャの胸に押しつけられた。

サシャ『や……優しくしてくれるなら、その、してもいいですよ』

サシャは、手と声を震わせながら言った。

エレンは、押しつけられた手から、サシャの鼓動を感じていた。
ドクッ、ドクッ、とせわしなく動いている。その感触は、胸の感触よりも印象的であった。

エレンは生唾を飲み込んだ。

エレン『い……いいのか?』

サシャ『今更何を言ってるんですか。いきなり押し倒してきたくせに』

エレン「うっ……」

サシャ『まあ、いずれはそういうことやるとは思ってましたよ。まさか、こんなに早いとは思いませんでしたけど』

エレン『……』

サシャ『でも、エレンがしたいのなら、私はいいですよ。どうしますか?』

エレン『し……したい』

エレンが言うと、サシャは手を離した。そして正座して、深々と頭を下げた。

サシャ『こちらこそ、よろしくお願いします』

エレンは、今度は我を忘れなかった。
座ったまま、陶器を扱うようにサシャの体をそっと抱きしめると、今度は優しく唇を重ねた。
エレンがサシャの頭を腕で抱くと、サシャはそれに応えるようにエレンの頭を抱いた。
エレンは舌を絡ませ、唾液を交換しようとする。それをサシャは、精一杯応えた。

エレンの一物が、ズボンの中で自由を求めていた。無理矢理反り返ろうとするあまり、痛みを伴う強い圧迫感をエレンに与えていた。

エレンはサシャの体を離すと、その場に立ち上がった。そして、彼女に言い聞かせるように言った。

エレン『サシャ、俺の服を脱がしてくれないか』

サシャはうなずくと、エレンの服に手をかけた。
まずは上着、そして肌着。そしてベルトを外してズボンを脱がした。
それを見たとき、サシャは思わず悲鳴をあげた。
立ち上がろうとしているエレンの男根。しかし、パンツの途中に引っかかってしまって完全に反り返ることはできていなかった。結果、彼のものはパンツを押し出し、それは見事なテントが張ってあった。

サシャがためらっていると、エレンは優しく声をかけた。

エレン『ほら、まだパンツが残っているぞ』

エレンの言葉に後押しされるかのように、サシャはエレンのパンツに手をかけ、そしてずり下ろした。
極限まで抑えつけられた一物がパンツのゴム部分を過ぎると、勢いよく飛び上がった。彼の一物が腹を叩き、パンと乾いた音がなった。

ついにエレンは全裸になった。外の空気を、その一身で受けとめた。

サシャは、初めて目の当たりにする臨戦態勢に入った男の槍をまじまじと凝視した。
濃い色に染まった竿には太い血管が浮き出ており、彼の脈に合わせて全体が小さく動いていた。また、彼の亀頭は、先ほどまで受けていたパンツの刺激と、これからの期待によって、先走り汁で濡れていた。
サシャは幼いころ、村の少年と川で遊んだときや父親との入浴で、男のものがどんなものか見たことがあった。しかし、エレンのそれは明らかに異質だった。

サシャが言葉を失っていると、エレンはゆっくりと彼女に近づいた。そして、彼女の前で立ち止まると、サシャの上着のすそに手をかけた。

エレン『次は俺が脱がせる番だ』

エレンはサシャの上着を持ち上げた。サシャは万歳の姿勢をとって、されるがままにした。
上着が脱がされると、その下から下着に包まれた立派な乳房が現れた。
しかし、エレンが求めているのはそれではない。求めているのは、一糸まとわぬ裸体である。

今度は下着に手をかけた。今度こそ彼女の乳房が露わになった。
支えていた下着がなくなったことで、彼女の豊満な乳房がたゆんと揺れた。そこには、誰が見ても未使用であることがわかる桃色の乳首があった。

『ピンク……ピンク……おっぱいピンク……』

エレンの頭の中で、謎の言葉が反響する。油断すると、今にも押し倒してしまいそうだった。
しかし、彼はそうしなかった。先ほどの経験が、彼を紳士に変えたのだった。

『落ち着け……まだ慌てるときじゃない』

エレンは一呼吸つくと、今度はズボンのベルトに手をかけた。

ベルトを外し、すっとズボンを下ろした。
露わになるパンツ、この下に進化への扉があるのだ。

エレンはパンツに手をかけると、一気にずり下ろした。
エレンは露わになった秘所をまじまじと見た。陰毛は処理されており、陰唇はかすかに開いていた。湿っているようだが、これは濡れているのか、それともただの汗なのか、経験のないエレンにはわからなかった。

だが、初めて見た「女」の性器に、エレンの情欲は爆発寸前だった。頭の中でサシャの裸体がぐるぐると回る。動悸が激しくなり、吐き気を催した。

エレンの様子を見て、サシャは戸惑った。彼の横に座ると、背中をさすった。

サシャ『大丈夫ですか!?ほら、落ち着いてください』

しばらくそのままでいると、エレンはだいぶ平常心を取り戻した。

エレン『もう大丈夫だ。ありがとう』

そう言って、エレンは立ち上がった。サシャも立ち上がる。

二人は、互いの体を見つめ合った。
エレンの体はよく引き締まっていた。流石巨人を駆逐すると豪語するだけのことはある。そして、彼の一物の方も、立派にそびえ立っていた。心なしか、先ほどよりも膨らんでいる気がした。
サシャの体は美しかった。兵士ということはあって、彼女の体にはだらしないところが見あたらなかった。しかし、胸も尻も、女性として出るべきところは、しっかりと突き出ていた。

しばらく見つめ合ったあと、二人は近づいた。
お互いに腕を広げ、優しく抱きしめあった。

エレンの一物が、二人の下腹部に挟まれた。特に、サシャの柔らかい下腹部は、裏筋を優しく刺激し―――エレンは射精した。

エレン『あっ』

サシャ『えっ』

突然のことに二人は離れると、お互いの下腹部には、ぬらぬらと精液がこびりついていた。

サシャ『私何もしてませんよね……』

サシャは無邪気に言ったが、その言葉はエレンの男としての矜持を無惨に抉った。

サシャはエレンの男根に顔を寄せると、指で軽くつついた。
一応勃起はしているが、さっきまでの岩をも貫くような固さはだいぶ失われていた。

サシャ『あの……大丈夫ですか?』

サシャは、心配そうにエレンを見上げた。
一方、エレンは他のことを考えていた。
サシャの顔がエレンの肉棒の近くにある。それを見たエレンは、ふと彼女のおいしそうに食べる、彼も好きな食べっぷりが頭に浮かんだ。

エレンは後ろにある木にもたれかかると、サシャに言った。

エレン『サシャ、俺のちんこをしゃぶってくれないか?』

サシャは、迷いの表情を浮かべたが、しばらくしてうなずくと、エレンの前に座った。
そして、若干垂れ下がった棒を軽く持ち上げると、亀頭に唇をつけた。

エレンの一物が、ゆっくりとサシャの口に飲み込まれていく。歯が当たらないように口をすぼませているため、エレンは軽い締まりを味わうことができた。

エレンのものが根元まで包まれると、サシャははむはむ、と言いながら肉棒を味わった。

エレン『うっ……いいぞサシャ……もっと舌を使って舐めてくれ……』

サシャは言われたとおりに、舌で竿全体を舐め回した。
舌の上側のザラザラとした部分と、下側のヌルヌルとした部分が、エレンの肉棒を絶え間なく刺激した。

エレンはあまりの快感に膝が笑った。木にもたれかかっていなかったら立っていられそうにもなかった。

やがて、エレンの一物に再び張りが戻った。もう、口の中に入りきらなくなるほど、肥大化していた。

エレン『サシャ、こう……頭を動かしながらしゃぶってくれないか?』

エレンはさらなる快感を得ようと、注文を付け加えた。

サシャは、ゆっくりと顔を前後に動かした。もちろん、舌で舐め回すことも忘れていない。

さらに膨れ上がった快感に、エレンはつい声をあげた。
もたれかかった木を両手でつかみ、力をこめた。そうしないと、サシャの頭をつかんで乱暴に扱ってしまいそうだったからだ。

エレン『サシャ……上目遣いで、俺を見てくれ……』

サシャはしゃぶり続けながら、エレンを見上げた。
エレンは、健気に言うことを聞くサシャに、言いようのない興奮を感じた。

だんだんと精液が尿道を上ってくるのを感じた。

『くっ…出そうだ……!どうする?抜いちまうか?それとも、このまま口の中に出すか……?』

一瞬のうちに、エレンの頭の中に様々な考えがよぎった。

しかし、サシャの動きが急に止まった。舌もまったく動かそうとしない。

エレンは不審に思った。どうしたのか、と声をかけようとすると―――

ゴリッと音がしたとともに、エレンに鋭い痛みが走った。

エレン『うご―――!?』

エレンはサシャを突き飛ばすと、その場で股間を抑えてうずくまった。

サシャはその様子を心配そうに眺めて、慌てながら言った。

サシャ『ご、ごめんなさい。つい、噛んだらどんな味がするのかなって思って……』

サシャは謝り続けたが、エレンは何もしゃべらずに痙攣していた。

しばらくすると、エレンは立ち上がった。
サシャはエレンの股間を見て、また小さくなってる、と他人事のように思った。

エレン『サシャ……そこに横になってくれ』

エレンは笑顔でそう言ったが、目は笑っていなかった。

サシャは地面の上で仰向けになった。川の近くなので、少し湿ってひんやりとしていた。
彼女の体を木漏れ日が照らした。

エレンはサシャの足元に座った。そして両足をつかむと、彼女の頭の方までぐいっと持ち上げた。

サシャ『ひえっ!?』

今のサシャはまんぐり返しの姿勢である。エレンから見れば、サシャの女性器も肛門も丸見えだろう。
サシャの顔がみるみる赤くなっていった。
サシャ『ちょっと!やめてくださいよ!』
サシャは大声で叫んだ。しかし、エレンはとり合おうとはしなかった。

エレン『ふん、誰がやめるかよ。さっきの仕返しだ』

エレンはそう言って、サシャの秘所に顔を埋めた。鼻の中に独特なにおいが充満する。エレンは思いっきり息を吸い込んで、肺の奥までそのにおいでいっぱいにしようとした。

ああ、俺は今サシャのまんこのにおいを嗅いでいるんだ、エレンはそう思うと、負傷した一物がむくむくと起きあがってきた。

サシャがなにやら言っているようだが、エレンは一切無視した。

においを堪能し終わると、今度は膣口を舐め回した。

ひゃあ、とサシャが悲鳴をあげた。しかし、復讐を誓った今のエレンにとっては、それは彼をさらに興奮させただけであった。
膣口をまんべんなく舐め回したエレンは、今度は舌を膣に挿入した。

サシャ『ああ……ん……』

今度はうって変わって静かになってしまった。
舐めることに夢中になっているエレンは気がつかなかったが、今のサシャは口を両手でおさえ、何かを耐えているかのように身を震わせていた。

だんだん水音が大きくなっていく。始めは少し湿っていただけであったが、今では中に溜まっている水を吸い上げることもできそうであった。

実際に、エレンは膣を吸った。ズズズ、と音をたてると、エレンの口の中を愛液が満たした。

エレンはサシャの女陰から口を離した。二つの口を一本の糸が結んでいた。

エレンは改めて、サシャの秘所を眺めた。性器はエレンの唾液とサシャの愛液でぬらぬらと濡れそぼっており、肛門はヒクヒクと収縮していた。

エレンは持ち上げた両足をゆっくりと下ろした。
サシャは目をつぶってぐったりとしていた。息は荒く、豊かな双丘が上下に動いていた。

エレンはサシャの股を開くと、その間に座った。

エレン『サシャ……自分でまんこを開いてくれ……』

サシャは口から手を離すと、自分の性器を広げた。
中はピンク色であり、てかてかと光っている。膣口は何かを待ちわびているかのようにぽっかりと開いており、外の空気が中に入り込んだ。

エレンはその入り口に自分の亀頭をあてがった。

エレン『サシャ……今から入れるぞ……』

サシャは小さくうなずくと、小さな声で言った。

サシャ『優しくしてくださいね……』

エレンはうなずくと、ゆっくりと挿入を始めた。

エレンの一物がゆっくりと、サシャの体内へ侵入する。
サシャの膣壁がうねった。その快感は、先ほどのフェラチオとは比べものにならなかった。

やがて、エレンの一物が根元近くまで入り込んだ。

エレン『全部入ったぞ……大丈夫か?』

今にも腰を振りたい衝動を抑え、エレンはサシャに声をかけた。

サシャ『少し、このままでお願いします……』

サシャはそう言うと、ぎゅっと拳を握りしめた。

どれくらいそうしていただろうか。
サシャは全身に入れていた力を抜くと、照れくさそうに笑った。

サシャ『手を握ってくれませんか……?』

サシャはエレンに両手を向けた。エレンはそれぞれの手を合わせると、一本一本指を絡ませた。

サシャ『もういいですよ。エレンの好きなように動いてください』

サシャがそう言うと、エレンの腰が前後に運動を始めた。

滑らかな動きでエレンの腰が動く。
サシャは、好きなように動いていいと言ったが、エレンはできるだけ気をつかって腰を振っていた。

手が繋がれていることでサシャの腕が伸び、胸が中央に寄せられている。エレンの腰の動きに合わせて、二つの山は激しく揺れていた。

エレン『はっ……はっ……はっ……』

サシャ『あっ…あっ…あっ…あん…』

エレンは息を荒くしながら、無心で腰を振り続けた。
一方サシャは、エレンに突かれるたびに喘いでいた。
サシャの喘ぎ声は大きく、息よりも声を出していた。

しばらくすると、サシャが息を切らしながら言った。

サシャ『いっ……あん…いいんですよ……もっと、強く…あっ…強くしても……』

サシャの言葉に甘えて、エレンは腰の動きを加速させた。
パン、パン、と乾いた音が、先ほどよりも大きくなる。それに加えて、水を打つような音も絶え間なく聞こえた。

しばらくすると、エレンの腰がさらに速さを増した。汗を垂らしながら、一心不乱に腰を振る。

エレン『はあっ……!イクぞ…!あっ…ああっ……!』

サシャ『エレン……あっ…あっ……いっぱい、出してください……!』

二人とも声をあげながら交わり続けた。

そして、エレンは精液が上ってくるのを感じ、ついにサシャの子宮へと射精した。

エレンは腰を押し付けて、一滴残らず膣内に出すと、余韻を味わいながら引き抜いた。

一物を引き抜くと、遅れて先ほどエレンが打ち出した精液が膣内からこぼれ落ちた。

エレンは後ろに手をつくと、息を整えた。サシャは横たわったままであった。

数分ほど経つと、エレンの呼吸はだいぶ落ち着いてきた。

エレン『おい……大丈夫か?』

エレンは動かないサシャに呼びかけた。すると、返ってきたのは予想外のものだった。

サシャ『もう終わりですか……?』

エレン『……えっ……?』

言っていることが理解できず、エレンは素っ頓狂な声を出した。
サシャはそれには答えず体を起こすと、エレンに尻を向けて四つん這いになった。

サシャ『私はまだ大丈夫ですよ……早く来てください』

むっちりとしたサシャの尻。その下からは、まだ精液が垂れていた。

エレンの一物は、また勃起した。

エレンはサシャの尻に近づくと、何も言わずに挿入した。

サシャ『あっ……はん……!』

入れた瞬間、サシャは高い声で喘いだ。

今度は始めから腰を強く振った。尻に打ちつけるたびに、尻の肉が波だった。

サシャの喘ぎ声が一層強まる。もはや、その声は叫びに近いものになっていた。

しばらくすると、エレンはある違和感を覚えた。最初よりも奥深く挿入されているように感じたのだ。
始めはわからなかったが、抽挿を続けているうちに、エレンはその理由に気づいた。

エレンは動きを止めた。サシャが不思議そうに振り向いた。

サシャ『どうしたのですか……?もっと続けてもいいんですよ……』

エレン『なあ、サシャ……お前、自分から腰振ってないか?』

サシャはギクリと顔をこわばらせた。その表情は、明らかに肯定であることを物語っていた。

エレンはサシャの尻を鷲掴みにすると、勢いよく引き寄せた。

サシャ『ああっ!』

突然のことに、サシャは大声で叫んだ。しかし、その声には艶があった。

エレン『はあっ……何だよ!あれだけ……優しくしてくれって言ってたくせに……自分から腰振って感じるなんて……変態じゃねえか!』

エレンの腰が加速した。もう彼の動きにはためらいがなかった。サシャを気遣おうとする気持ちはまったく感じられず、自分の本能に従っていた。

しかし、サシャはそれを振り払おうとしなかった。むしろ、自ら腰を振り続けることで、さらに快感を増そうとしていた。

サシャ『ごめんなさい……!気持ちいいんです!すっごく、気持ちいいんです!』

サシャもまた、抑えていたものがなくなったかのように、喘ぎ続けた。

そこには、まだ恋人になったばかりのうぶな少年も少女もいなかった。いるのは、互いの体を貪ろうとする雄と雌だった。

やがて、エレンは射精した。サシャは打ちつけられた精液に反応し、声をあげながら大きく身を震わせた。

エレンが一物を引き抜くと、サシャはうずくまって休もうとした。

しかし、エレンはそうはさせなかった。

エレン『まだ終わりじゃないぞ。立ってそこの木に手をつけ』

サシャは息がまだ荒かったが、エレンの言うとおりにした。

エレンは突き出された尻の前に立つと、サシャの腰に腕を回した。そして、勢いをつけて奥深くへと突き上げた。

サシャ『ひぎぃっ!?』

あまりの衝撃にサシャは悲鳴をあげた。しかし、雌としての本質を覚醒させた今のサシャは、それすらも快感へと昇華した。

エレン『どうした……はあっ!気持ちいいのか!』

サシャ『うん……!気持ちよか……すんごい気持ちよかよ……!』

サシャの口調がいつのまにか変わっていた。しかし、あまりにも感情を高ぶらせた二人は、その本人さえも変化に気づいていなかった。

サシャの膣内を何度も何度も抽挿する。そのたびにサシャは声をあげ、その声がまたエレンを高ぶらせた。

エレン『はあっ……はあっ……サシャ……好きだ!』

サシャ『私も……エレンのことば好きだけん!だからもっと突いて!』

二人は互いに愛を告げながら、夢中で腰を振り続けた。
その姿を人間の性交というには、あまりにも動物的だった。ひたすら快感を求め、声をあげているその様は、まるで野生の交尾のようだった。

エレン『くっ……出すぞ!』

サシャ『あーっ!あーっ!』

サシャは、もうしゃべることすらままならなかった。ただただ、涙を流しながら獣のように叫び続けた。

エレンは一気に奥に挿入した。その先から、かつてないほどの量の精液が迸った。
二人は体を密着させたまま身を震わせた。エレンは呻き声をあげ、サシャは恍惚とした表情で声を漏らした。

エレンが腕を離すと、サシャは力尽きたように崩れ落ちた。

『そのあと、俺たちは森を抜けた。
サシャは立つことができなくて、俺がサシャをおぶるはめになった。
サシャはさっきのことを思い出しているのか、俺の背中に顔を埋めたまま何もしゃべらなかった。何か話しかけようとすると、わけのわからない奇声をあげた。
それから、俺はサシャと付き合い始めた。大変なこともあったけど、とても幸福な日々だった。

そして、数年後……』

サシャは窓の近くの椅子に座って、編み物をしていた。彼女のお腹はふっくらとしている。

コンコンと扉が叩かれた。
サシャは立ち上がって扉を開くと、かけがえのない友人がそこにいた。

サシャ『アルミン、ミカサ、こんにちは』
アルミン『やあ、サシャ。おじゃまするよ』

ミカサ『おじゃまします』

サシャ『ほら、二人も挨拶して』

少女『アルミンおじさん、ミカサおばさん、こんにちは』

少年『こんにちはー』

アルミン『ははっ、二人とも相変わらず元気だね。ところでエレンは?』

サシャ『さっき買い出しに行ってもらいました。もしかしたら時間かかるかもしれません』

アルミン『そうか、まあ急ぎの用事じゃないから構わないよ』

ミカサ『……』

サシャは二人を家の中に招き入れると、三人は椅子に座った。周りをパタパタと子どもたちが走っている。

アルミン『それにしても、年が経つのは早いね。昔は、二人が結婚するなんて思いもしなかったよ』

サシャ『そうですね、私もまさか訓練兵の間に妊娠することになるなんて思っていませんでした』

アルミン『……あの時は大変だったね……』

サシャ『はい……エレンと二人で教官にものすごく怒られましたから……』

ミカサ『でも、あの時のエレンは格好よかった』

三人は当時を思い出した。

キース『エレン・イェーガー、訓練兵という身分でありながら、同期を妊娠させるとはいい度胸だな』

エレン『……』

サシャ『ううっ……』

教官はエレンを威圧するかのように顔を近づけた。
隣にいるサシャはすでに萎縮していた。しかし、エレンはおびえることなく、教官から目をそらさなかった。

キース『サシャ・ブラウスは優秀な訓練兵だった。もしかしたら上位十人に入ったかもしれん。それを失った損失を、貴様はどう責任とる?』

エレン『はっ、自分がサシャと、それから子どもの分まで、働いてみせます』

エレンは、はっきりとそう言い切ったのだ。

サシャ『あのときのエレンは頼もしかったですね。まあ、今でも十分頼もしいですけど』

アルミン『おや、惚気かい?』

サシャ『はい、惚気です』

サシャはふふっ、と笑うと、ふと真面目な顔になった。

サシャ『二人には感謝しています。今までいろいろと手伝ってくれましたし、エレンが調査兵団に入らなかったのは二人のおかげです』

所属兵科を決めるとき、エレンは迷わず調査兵団を希望した。
しかし、サシャは猛反対した。もちろん、エレンが死ぬかもしれなかったからだ。だから憲兵団に行くべきだと言った。
しかし、エレンは断固拒否した。一日中大喧嘩をした日もあった。

エレンが調査兵団を諦めたのは、アルミンの言葉だった。

アルミン『エレン、もう君の人生は自分一人のものじゃないんだ。君には守らなきゃいけない家族がいる。もし、君が戦死してしまったら、彼女たちは路頭を迷うはめになるかもしれない。だから、君はもう少し自分の命を大切にしたほうがいいと思うよ』

アルミンの説得のあと、エレンは妥協して駐屯兵団に所属することになった。
そして、アルミンとミカサも駐屯兵団に所属し、今は調査兵団と合同で対巨人用の兵器を開発している。

ミカサ『サシャ』

今まで黙っていたミカサが口を開いた。

ミカサ『エレンはあなたといるようになってから、命を捨てるような真似はほとんどしなくなった。何があっても生き延びようとするようになっていった』

サシャ『……』

ミカサ『それは私にはできなかったこと。エレンが今も生きているのは、あなたのおかげだと思う。だから、私はあなたに感謝している』

サシャ『……ありがとうございます。そう言ってもらえると、うれしいです……』

サシャの目にうっすらと涙が浮かんだ。

アルミン『そろそろ失礼するよ。エレンが帰ってきたら、僕たちが来たことを伝えておいてほしい』

サシャ『わかりました。またいつでも来てくださいね』

アルミンとミカサが家から出ると、サシャはまた編み物を始めた。

しばらくすると、今度は勝手に扉が開いた。

エレン『ただいま。頼まれたもの買ってきたぞ』

少女『パパおかえりー』

少年『ぱぱー』

サシャ『おかえりなさい。さっき、アルミンとミカサが来ましたよ』

エレン『ああ、帰る途中に会ったよ』

サシャ『そうですか』

子どもたちとじゃれているエレンを眺めて、サシャはくすっと笑った。

エレン『?どうした?』

サシャ『いえ、幸せだなって思いました』

サシャは新しく生命が宿っている自分のお腹を優しくさすった。

エレン『?どういう意味だ?』

サシャ『そのままの意味ですよ』

エレンは、何を言っているのかちんぷんかんぷんだったが、サシャが幸せそうにほほえんでいるを見て、思わず顔がほころんだ。

サシャ『エレン』

エレン『なんだ?』

サシャ『お帰りのキスがまだですよ』

エレン『えっ、こいつらの前でやるのか?』

サシャ『いいじゃないですか、ほら』

そう言うと、サシャは目を閉じた。
エレンは照れくさそうにポリポリと顔をかいた。

少女『今からチューするのー?』

少年『チュー、チュー』

エレン『うるさいな、お前らあっち向いてろよ』

エレンはそう言うと、サシャの唇にそっとキスをした。

『この美しき 残酷な世界では―――』

しばらく沈黙が部屋を包んだ。誰も一言もしゃべらなかった。

どれくらい経っただろうか、ポツリとベルトルトが言った。

ベルトルト「いいね」

ライナー「ああ、いいな」

堰をきったように、それぞれの感想を述べた。

ベルトルト「おっぱいがぶるんぶるんなるのは最高だね」

ジャン「フェラしてるときの顔はヤバかったわ」

ライナー「方言ってのも悪くないな」

エレン「外で裸になるの気持ちよさそうだな」

コニー「バックのときのケツでビンビンになったぜ」

マルコ「全部よかった」

アルミン「さあ、もう終わったし、もう寝ようか」

アルミンに促されると、一同はそのまま就寝した。

しかし、当のアルミンは、目が冴えていてまったく眠れなかった。

アルミン(ボテ腹……妊娠……孕ませ……)

そして、夜が明けた。

朝、エレンが食堂に行くと、雰囲気がいつもと違っていた。

サシャ「あっ、エレン。おはようございます」モグモグ

エレン「よう。その大量のパンはどうしたんだ?」

サシャ「なんかここに来たら男子がくれたんですよ。みんな私の魅力に気づいたってことですかね」フー

まさか、とエレンは言おうとしたが、あながち間違いでもない気がしたので何も言わなかった。

サシャ「エレンもどうですか?私にパンをくれたらいいことがあるかもしれませんよ」モグモグ

エレン「やらんよ。俺にはミカサがいるからな」

サシャ「ミカサ?ミカサがどうしたんですか?」モグモグ

エレン「何でもねえよ」

エレンは立ち去ろうとして後ろを振り向くと、アルミンが目を血走らせながら立っていた。

エレン「おはよう……お前目が赤いぞ?大丈夫か?」

アルミン「おはよう……別に問題ないよ」

サシャ「アルミン、おはようございます」モグモグ

サシャがアルミンに挨拶をすると、アルミンはゆらりと彼女に近づいた。

アルミン「おはようサシャ。突然だけど頼みたいことがあるんだ」

サシャ「?なんでしょう?できることなら何でもやりますよ」モグモグ

アルミン「僕の子どもを孕んでくれないかな?」

サシャの口からポロリとパンがこぼれ落ちた。

サシャ「えっ……何言ってるんですか?」

アルミン「パンあげるからさ、お願いだよ」

サシャ「ちょっ、近づかないでください。ちょっ、ちょっとエレン、そこで見てないで助けてくださいよ」

エレン「そ、そうだぞアルミン。お前頭おかしくなったのか?」

エレンは突然の出来事に言葉を失っていたが、我に帰ると、サシャに近づこうとするアルミンの肩を掴んだ。

すると―――

アルミン「うわあああああ!!うわあああああ!!」

アルミンは突然叫ぶと、服を一瞬で脱いで全裸になった。それをエレンの顔に投げつけると、サシャに襲いかかった。

アルミン「うおおおおお!!」

サシャが悲鳴をあげる。周りから怒号が響く。

アルミンはそれらを無視して走り続ける。すべてはサシャを孕ませるために。

あとちょっとだ、あとちょっとでサシャを押し倒せるぞ……!そこまで行けばどうにでもなる……

アルミンの胸が高鳴る。あと五歩踏み出せば、そこに待つのはユートピア。

あと五歩……四歩……三歩……あと少し、と思ったとき、アルミンはやっと、迫りくる死に気づくことができた。

しかし、気づいたときにはもう遅かった。

アルミンの股の下から足が生えていた。
その足はそのまま振り上げられると、アルミンの股間に直撃した。

アルミン『エレン!』

エレン『どうしたんだアルミン?』

幼いアルミンは本を持って、彼の友人であるエレンに走って近づいた。

アルミン『おじいちゃんのベッドの下からエロ本を見つけたんだ!』

エレン『エロ本だって!?それっていけないものだろ!?大人に見つかったら怒られるぞ!』

アルミン『そんなこと言ってる場合じゃないんだ!』

エレン『はあ?』

アルミン『見てくれ!この本によると、女の子のアソコにおちんちんを入れるのをセックスって言うんだけど、それは最高に気持ちいいらしいんだ!』

エレン『気持ちいいって……お前がこの前教えてくれたオナニーよりもか?』

アルミン『オナニーなんか足元にも及ばないらしいよ』

エレン『そりゃすげえな……』

アルミン『エレン……いつか、セックスできたらいいね……』

…………………………

アルミン「ああ!!」

アルミンの股間に衝撃が走る。しかし、まだそこまで痛みを感じなかった。本当の地獄はこれからである。

来るぞ……来る……来る……来た!

アルミン「ぎゃああああああああああ」

アルミンは股間をおさえて潰れたカエルのようにひっくり返ると、泡を吹いて痙攣しながら叫んだ。その叫びは、まるで断末魔のようだった。

アニ「サシャ、怪我はないかい?」

サシャ「うう、ありがとうございます。アニがいなかったら大変なことになっていました」

アニ「そりゃよかった」

アルミン「ああああああああああああ」

一瞬の油断

無限に続くかのような地獄の苦しみ

この悶絶の果てに何があるのか……


おわり

最後のオチは脛のやつであってる。

続編は書くつもりだけど、エロはむちゃくちゃ疲れるからだいぶ先になると思う。
話を構成している間ほぼ一日中勃起するはめになる。

だけど、細々と短編ギャグは投稿するかも。

ちなみに、それぞれコンセプトがあって
ミカサ:王道
サシャ:コメディ
アニ:悲恋
?:hentai
?:まだ考え中

今回のサシャ編はもっとすっきり収めることができたのではないかと反省。

といっても、次回は一番始めに思いついた話なので、一番話が長くなる予定。

応援してくれた人はありがとう、期待してくれる人は服を着て待っててください。

訂正

hentai→変態プレイ

予測変換でミスってた。ごめん

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom