京子「結衣。おふ、お風呂入ろっか」 (51)

結衣「ダメだ、勃たない……」

京子「結衣……?」

結衣「あぁ、ごめん。今日もダメみたい」

京子「無理しないでね」

結衣「うん。じゃあ京子だけでも」

京子「いいよ、大丈夫。今日は寝よ?」

結衣「……ごめん。おやすみ」

京子「おやすみ」

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~学校~
京子「結衣、大丈夫? かなり疲れた顔してるけど」

結衣「うん、大丈夫」

京子(結衣がロリ断ちを始めてから数週間。かわいそうに、みるみる痩せ――)

あかり「んん……結衣ちゃんったら」

ちなつ「四つんばいになれば抱いていただけるんですね」

千歳「船見さん、今度綾乃ちゃんと歳納さんと4人で……」

綾乃「ち、千歳がそういうなら、ぜひ」

千鶴「その、歳納京子の弱点……また教えてほしくて」

櫻子「巨乳になるマッサージまたやってください!」

向日葵「船見先輩……最近、胸が重くて……」

松本「……」ポッ


京子(神様、どうやら結衣を殴らなくてはならないようです)

京子「てめぇ! ただ単にお疲れさんなだけじゃねぇか! 心配をかえせ!!」

結衣「勘違いするな、最近は誰も抱いてない。本当に勃たないんだ」

京子「そもそもおまえ生えてねぇだろ!!」

結衣「いや、ソレじゃなくてクr」

京子「ストップ! 生々しい」


京子「……話は分かった。ロリ断ちを始めたころの話なんだな」

結衣「ロリ制限をしてるから、つい」

京子「ダイエット気分か。『大人は抱かない主義』はどこいった」

結衣「これも矯正のためだったんだ」

京子「絶賛拡大中じゃねぇか! 前回より重症だよ」

結衣「風船に息を入れすぎて破裂した。そんな感じだよな」

京子「他人事か」

結衣「ストレスはためないことが大事。そんな話でしたね……」

京子「綺麗にまとめてみるな」

京子「もうあれだ、過去の結衣をどうにかするしかないな」

結衣「私のロリコンは幼いころの京子が始まりだからな。責任とれよ」

京子「いやその理屈はおかしい」

結衣「昔はかわいかったのになぁ……」

京子「今もだろ」

結衣「ん? でも幼女が幼女好きでもロリコンじゃないよな?」

京子「まぁ……そうだろうな」

結衣「なんだ、あれは自然なことだったんだ。じゃあ問題ないな、よし帰ろう」

京子「いまのお前が問題なんだよ」

結衣「でもさ、別に幼子を誘拐したりはしてないし、する気もないぞ?」

京子「そこまで達してたら結衣の友達やめてるよ」

結衣「ぬいぐるみをぎゅってしたり、仔犬をなでたりするのと同じだよ。かわいいものを愛でるのは普通だろ?」

京子「じゃあ、他人のぬいぐるみを『かわいいから』ってペロペロする人がいたらどうする?」

結衣「引くわぁ……」

京子「今のあなたです」

結衣「幼女をおもちゃ扱いとは何事だ!」

京子(もう手遅れかなぁ……誰かの手を借りよう)

京子「そんなわけで西垣ちゃんのところにやってきたのだ」

西垣「おお、船見くん。この前は楽しかったよ」

京子「お前、年上まで?」

結衣「ソレハオコタエデキマセン」

西垣「それで、きょうは何のようだね」

京子「犯罪者予備軍を救いたくて」

結衣「タイムマシンありませんか?」

西垣「簡易版でよければ」

京子「とんでもねぇご都合主義だな」

結衣「さっきからうるさい」クチュ

京子「あっ」

結衣「マクガフィンは気にしない。はい復唱」クチュ クチュ

京子「あん……はい、気にしません」

西垣「よそでやってくれたまえ」

西垣「これが過去に戻る爆弾、『バイツァダスト』だ」

結衣「変わった人形ですね」

西垣「ただし、効果は一時間。」

京子「持続力Aのくせに」

西垣「爆発は一瞬だからこそ美しいんだ。六秒でないだけマシだろ」

結衣「でも、さすがに怖いな。今回が初ですか?」

西垣「松本が3回、いや4回は往復している」

京子「チャレンジャーだなあの人」

西垣「まぁ、副作用かわからんがあんなに幼い外見になってしまってるがね」

結衣「若返るんですか!?」ガタッ

西垣「重症だな。早いとこ治したほうがいい」

結衣「その前にカメラもってk」

京子「行ってきます」

ドゴォォン

京子「――結衣さんよ、私は帰ってきた!」

結衣「うん、懐かしいなぁ」

京子「せっかくだから観光でもしようか」

結衣「おい、一時間しかないんだぞ!」

京子「冗談だよ、よし!! じゃあまずは――」

結衣「まずは?」

京子「――どうしようか」

結衣「まさか……ノープラン?」

京子「うぃ」

結衣「じゃあ私は先に帰るね。えーっと、帰るには一般人に爆弾を見せて……」

京子「待て、話し合おう」

京子「要するに、お前のロリコンは昔の私と今の私のギャップが原因だろう?」

結衣「たぶんな。(もう一度あの頃の京子に逢いたいなぁ)って思ってたらこうなってた」

京子「小さな子がかわいくて仕方なくなったと」

結衣「そう。純粋で臆病で守ってあげたい、京子がまさにそうだったからなぁ」

京子「な、なんか照れるな」

結衣「でも、あの天使がどうしてこんなのに……」ハァ

京子「お前、治す気あるの?」

結衣「無ければ過去になんて来ないよ」

京子「……まぁいい。とにかくこの時代の私たちを見つけよう」

結衣「誘拐はまずいぞ」

京子「お前、本当に治す気あるの?」

結衣「で、昔の京子を見つけたらどうするんだ?」

京子「チビ京子を発見したら、結衣にはぞんぶんに話し合ってもらいます」

結衣「悪化しないか?」

京子「自分で言うなよ」

結衣「だって元凶だぞ」

京子「いいの! 話し合うの!」

結衣「はいはい」

京子「そうしたらさ、一つでもいいから……」

結衣「いいから?」

京子「今の私との共通点――歳納京子の共通点を見つけて」

結衣「……」

京子「べ、別に責めてるわけじゃないよ! 確かに昔と今じゃ別人みたいだから無理もないというか……」

結衣「……うん」

京子「ま、まぁそれでも、私は私、だから、さ」

結衣「……うん」

京子「それが納得できればさ、たぶん、結衣も ヒック」

結衣「……あっ」

京子「あー、ごめん。グスッちょっと光化学スモッグが目に染みるわ」

結衣「……京子」

京子「だ、大丈夫。ちょっと動揺――お、おい! 頭なでるな!」

結衣「懐かしいな、この感じ。お前の言うとおり、昔と変わってないかもな」

京子「……うっさい。だったら早くロリコン治せ」

京子「とにかくだ、ここにいる京子ちゃんに不満がなくなれば万事解決なんですよ。たぶん」

結衣「不満だらけだけどな」

京子「クレームは受け付けません。ほら、行くよ」


結衣「あのさ」

京子「ん?」

結衣「もし、もしもロリコン治ってさ。無事に帰れたら、さ」

京子「待て! 死亡フラグっp」

結衣「まじめにきけ!」

京子「は、はひ!」

結衣「無事に帰れたら――」


結衣「一緒にお風呂入ろう」


京子(……「結衣がロリコン治りかけてる!?」とか考えてしまった私ももう手遅れかもな)

結衣「いた! ロリ京子だ!」

京子「ロリ言うな」

結衣「ロリあかりまでいる」ジュルリ

京子「……当初の目的忘れてないよね?」

結衣「まずロリ京子を爆破して」

京子「そこまで踏襲しなくていい。昔の私が独りになるのを待とう」

結衣「?? ロリ京子を連れて来たほうが早いんじゃないか?」

京子「いや、過去の自分に接触するとタイムパラドックスがどうのこうのって」

結衣「前から不思議なんだけどさ、それってだれか体験したの?」

京子「いや、それは……ないんじゃないか?」

結衣「だろ? だったら決めつけるのはよくないよ」

京子「だってさ、例えば一緒にいる瞬間を写真に撮ったら明らかに矛盾が――」

結衣「時間もないし、女は度胸! 試してみるもんだ」

京子「お前、幼女と話したいだけだろ!!」

京子「ん? おい、ピンクの髪の子まで来ちゃったぞ」

結衣「あーいたなぁ、あんな子。早くしなきゃもっと人増えちゃうな」

京子「わかったよ、じゃあ私はチビ結衣を引き離す。そうすれば互いに安全だろ」

結衣「他は全部引き受ける」

京子「チビあかりとかもいるんだぞ、大丈夫か?」

結衣「大丈夫だ、問題ない。むしろありがたい」

京子「法的な方が心配だ」

結衣「だったら警察が来る前に終わらせよう」

京子「お! チビ結衣が離れた。じゃあ後でな! 成功させろよ!!」ダッ


結衣「おぉ、京子のやつ、うまく連れて行ったな。じゃあ私の番か」

結衣「ひとりひとり順番に順番に」

結衣「この船見結衣の桃色空間にトバしてやる」

チビ京子「結衣ぃ……どこぉ……」

チビあか「結衣ちゃん、どこー?」

結衣「こんにちは」

チ結・チ京「!!」

結衣「どうかしたのかな?」

チビあかり「あのね、結衣ちゃんがどっかいっちゃったの」

結衣「あぁ、結衣ちゃんなら『幼児がある』って言ってたよ」

チビ京子「えっ? 結衣ぃ……」

結衣(あぁもう、ホントかわいいな)

結衣「心配しないで、すぐ戻ってくるよ」

チビあかり「どうしよっか、京子ちゃん」

結衣「じゃあ結衣ちゃんが戻ってくるまでお姉ちゃんと一緒に遊ぼうか」

チビあかり「でも知らない人と遊んじゃダメって……」

結衣「私のこと覚えてないかな? ほら、京子ちゃんとあかりちゃんでしょ?」

チビ京子「えっ……知ってるの?」

チビあかり「じゃあ知らない人じゃないね」

結衣(この時代は防犯意識が薄いなぁ)

結衣「じゃあお歌を歌おうね」

チあ・チ京「はーい」

結衣「♪あんな児といいな、デキたらいいな」

チビ京子「あ、ドラえもん!」

チビあかり「♪空を自由に飛びたいな」

結衣「はい、黄金の右手」

チビあかり「んんっ?」

結衣「トバせてあげるよ」

チビあかり「そこ――」


チビあかり「ンン……お姉ちゃん強引なんだから……」

チビ京子「え……何? どうしたの?」

結衣「見えたか? 気づいたか? これが私のスタンド――【ゴールド・フィンガー99】だ」

チビあかり「へ、変身……モットシテホシインジャー」

結衣(さて、これでロリ京子と二人っきり……)

チー「ちょっと! ここはチーのなわばりなのよ!」

チビ京子「ひぃっ!? またきたぁ……」サッ

結衣「(この子、身近にいる気がするなぁ) 大丈夫、お姉ちゃんが守ってあげるよ。京子ちゃん」

チビ京子「……ホント?」

結衣「もちろん」

チビ京子「……うん」ギュ

チー「きいてるの!?」

結衣「そっか、じゃあチーの家来にしてくれるかな?」

チー「!? ど、どうしてもっていうならしてあげるわ!」

結衣「うれしいな。ところで、なわばりってことはマーキングしたのかな?」

チー「まあきんぐ?」

結衣「ああ、ごめん。ちょっとむずかしかったか」

チビ京子「なんのお話?」

結衣「要はチーがおしっこチーしてるとこみたいんだよ」

チー「でも、ちーは別におトイレいきたくないわ」

結衣「ああ、尿意は関係ない。私の能力の前では全て吹き飛ぶ」

チー「どういうこと?」

結衣「【私の右手は機関棒(ダブルピストン)】!!」


結衣「くそったれ 吹きがイマイチ 未熟だぜ」

チー(この人が……チーの旦那様……)ビクンビクン

結衣「よし、これで本当に二人きりだ」スッ

チビ京子「ひぃっ」

結衣「よしよし」ギュ

チビ京子「お姉ちゃん?」

結衣「京子ちゃんがよければ、お話しよっか」

チビ京子「……」

結衣「嫌ならいいんだよ?」

チビ京子「……ヤじゃないよ」

結衣「よかった」ギュゥッ

チビ京子「お姉ちゃん、結衣みたい」

結衣「!?」

チビ京子「結衣はね、いっつもかっこいいの」

結衣「……そうなんだ」

チビ京子「いつも私のこと守ってくれて。やさしくて、大好き」

結衣「……そっか」

チビ京子「だから、結衣みたくなりたいの」

結衣「えっ」

チビ京子「私は泣き虫で、弱虫だから……明るくて、元気いっぱいになりたいの」

結衣「……京子ちゃん」

チビ京子「なぁに」

結衣「本当はね、結衣ちゃんも弱虫なんだ」

チビ京子「結衣が?」

結衣「うん。京子ちゃんやあかりちゃんの前では強がってるけどね、臆病ものなんだ」

チビ京子「ちがうよ! 結衣はすごく、すっっっっごく強いんだよ!」

結衣「ふふ。それはね、好きな子の前でカッコつけたかったんだよ」

チビ京子「好きな子?」

結衣「そう。その子に嫌われたくなくて、私はいつもいばってた」

チビ京子「そうなんだ……」

結衣「京子ちゃんも弱虫さんは嫌いでしょ?」

チビ京子「……ううん。私は、結衣が怖がりでも嫌いじゃないよ」

結衣「えっ」

チビ京子「だって、私とおんなじだもん。おそろい!」

結衣「ふふ、そうだね」

チビ京子「結衣は私のこと嫌いじゃないかなぁ」

結衣「結衣ちゃんは京子ちゃんが好きだよ」

チビ京子「えへへ。そうだったら、私うれしいな」

結衣「見た目が変わっても、性格が変わっても。もちろん、そのままでも。変わらずに大好きなままだよ」

チビ京子「私も、結衣だーいすき」

結衣「ただ、さ。さっきも言ったけど、結衣ちゃんは怖がりなんだ」

チビ京子「そうなのかなぁ……」

結衣「京子ちゃんを見失って、パニックになっちゃうんだよ」

チビ京子「結衣もおっちょこちょいなんだね。あかりちゃんみたい」

結衣「まったく、お馬鹿さんだよね」

結衣「お前はいつも私の近くにいてくれてたのにな」

結衣「お前はいつも私の近くにいてくれてたのにな」

結衣「だからさ、結衣ちゃんが道を外れないように京子ちゃんが見守っててあげてよ」

チビ京子「私が……結衣を守るの? あかりちゃんじゃなくて? 私が?」

結衣「うん。これはあかりちゃんじゃなくて、京子ちゃんにしかできないんだ」

チビ京子「私にできるかなぁ」

結衣「じゃあ、おまじないをかけてあげる。お互いにね」

チビ京子「お互いに?」

結衣「不安になったら遠慮せずに『平気かなぁ』って言ってごらん」

チビ京子「うーんと、平気かなぁ」

ギュッ

チビ京子「わ」

結衣「大丈夫、私がいるだろ」

チビ京子「……あれ? お姉ちゃん、雨だよ」

結衣「ううん。澄み切ってるよ」

チビ京子「でもね、私の頭にね、あったかいお水がふってきてるの」

チビ京子「結衣としあわせになれるかなぁ」

結衣「もちろんなれるよ」

チビ京子「でも、おっきくなってからなんてわかんないよ?」

結衣「わかるよ」

チビ京子「すごい! お姉ちゃんは何でも知ってるんだね」

結衣「だって幸せになるまで、ずっと一緒だから」

チビ京子「あかりちゃんのお姉ちゃんも『あかり、ずっといっしょよ』って言ってたよ」

結衣「うん、たぶん少し違う気がする」

結衣「(そろそろ、時間か) それじゃあ、お姉ちゃん。そろそろ帰るね」

チビ京子「え……うん」

結衣「お話してくれてありがとね。じゃあ」

チビ京子「お姉ちゃん」

結衣「ん?」

チビ京子「えっ、あの。また、お話してね」

結衣「――すぐに会えるよ」

チビ京子「うん!」


結衣「ほらあえた」

京子「え? なにが」

結衣「京子」

京子「ん?」

チュッ

京子「おま――本当になんなんだよ」

結衣「チビ京子にちゅー出来なかった分だ」

京子「結局、成功したの?」

結衣「わからん。ただ、ちっちゃい子はかわいいと思う」

京子「お薬だしときますね」

結衣「おい」

京子「まぁ続きは帰ってからだ。説明書読んで」

結衣「一:帰る人間(以降、使用者)とは別の人間(以降、爆弾)に人形を見せる」

京子「まぁ、そりゃ楽勝だな」

結衣「二:爆弾に対し、第三者が『使用者について』の質問をする」

京子「それも……まぁできるな」

結衣「三:自動的に爆発が起こり、使用者は元の時代に帰る(無害な爆薬を使用しています)」

京子「よし、じゃあ適当に探して――」

結衣「注:爆発しても使用者および爆弾本人の記憶は消えません」

京子「へい」

京子「しょうがない、なるべく記憶が残ってもさしつかえなさそうな人を――」

チビ京子「お姉ちゃん!」

結衣「え!? ヤバ――京子、顔変えて!」

京子「普通『顔かくして』じゃね? まぁいいけど」

結衣「ど、どうしたの? 京子ちゃん」

チビ京子「お姉ちゃん、私、おっきくなったら。お姉ちゃんみたいに」

爆弾「残リ時間1分。周囲ノ人間ヲ爆弾ニシマス」

チビ京子「ば、ばくだん!?」

結衣「京子ちゃん逃げて!」

チビ京子「に、にげない! お姉ちゃんに言ってなかったことあるもん!」

爆弾「完了。第三者ガ質問シタ時点デ爆発シマス」

チビ京子「ひぃっ!」

京子「うぉぉぉい!? 空気読めぇぇぇ」

京子「結衣さん、私の中でこんな光景みたような気がしてきました」

結衣「まままままだあわてる時間じゃない」

チビ京子「お姉ちゃん、私ね、結衣に『大好き』って言うの。それでね」

京子「結衣は渡さん」

結衣「やめろ、混乱する」

チビ京子「それでね、今度、結衣たちも連れて行くから、一緒に遊んでね」

結衣「えっと、それは……」

京子「うん、約束する」

結衣「京子!?」

京子「すぐには難しいかもしれない。でも、絶対にみんなで遊ぼう」

結衣「おい、そんな約束――」

京子「大丈夫、あの日もこういってくれた。覚えてる」

結衣「お前、記憶が――」

京子「心配するな、私は私だZE」

京子「結衣さん、私の中でこんな光景みたような気がしてきました」

結衣「まままままだあわてる時間じゃない」

チビ京子「お姉ちゃん、私ね、結衣に『大好き』って言うの。それでね」

京子「結衣は渡さん」

結衣「やめろ、混乱する」

チビ京子「それでね、今度、結衣たちも連れて行くから、一緒に遊んでね」

結衣「えっと、それは……」

京子「うん、約束する」

結衣「京子!?」

京子「すぐには難しいかもしれない。でも、絶対にみんなで遊ぼう」

結衣「おい、そんな約束――」

京子「大丈夫、あの日もこういってくれた。覚えてる」

結衣「お前、記憶が――」

京子「心配するな、私は私だZE」

チビ京子「ほんと!? 待ってるから! わたし、ずっと、待って――」

チビ結衣「あ! いた、京子!」

京子「はい」

結衣「お前じゃない」

チビ京子「結衣!」

チビ結衣「ずっと探した――あれ? その人は」

結衣「!? おい、ちょっと待」

爆弾「いいや! 「限界」だッ! 押すねッ!」

チビ京子「結衣、こんどね! お姉ちゃんたちとみんなで――」

爆弾「『今だッ』!」

ドゴォォォォン

爆弾「フ……フハ………フハハハハハハハハハ 戻ったぞ……ゴ利用アリガトウゴザイマシタ」

結衣「私も…………待ってる……よ…」ポロポロ

結衣「私も……京子が帰ったら…いっしょに遊ぶよ…………」


京子(ツッコみてぇ)

チビ京子「……あれ? お姉、ちゃん?」キョロキョロ

ちび結衣「京子、怪我ない? 痛いとこない?」

チビ京子「うん、大丈夫――結衣、いつもありがと」

チビ結衣「な、なんだよ急に」

チビ京子「私ね、結衣が大好きだよ」

チビ結衣「え? あ、ありがと」

チビ京子「ずっと一緒にいてね」

チビ結衣「し、知らないよ! 先のことなんて」

チビあかり「あかりはずっと一緒だよぉ!」

チビ結衣「いつ来たの?」

チビあかり「さっきからいたよぉ」

~結衣宅~
結衣「疲れたな」

京子「ラムレーズンが染み渡るぜ」

結衣「あんまり変わった実感はないなぁ」

京子「あれだけの苦労をして、結局のとこ結衣はド変態のままでしたまる」

結衣「……京子」グイッ

京子「あの……結衣さん?」

結衣「治ったって証拠、みせてあげるよ」

クチュ

京子「あっ」

結衣「久しぶりだな。ほら、私のもこんなに」

京子「結衣。おふ、お風呂はいろっか!」

結衣「終わってからでいいよ。汗かくし」

京子「落ち着こう、いったん落ち着こう」

結衣「幼女うんぬんはわからないけどさ」

京子「うん、そこを話し合おう。服を脱がさないで」

結衣「前よりお前がかわい――アレに思う」

京子「待って、なんかおかしい。私の体が前と違う」

結衣「どんなふうに?」

京子「お尻がむずむずする」

結衣「あー、成功だ」

京子「ん?」

結衣「いや、時間余ったからさ。ロリ京子のお尻をちょっと開発してきた」

京子「はぁっ!?」

結衣「まさかうまくいくとは」

京子「人の体になにしてんだ、お前!」

結衣「いや、それだけじゃない。まだある」

京子「ねぇ、何しに行ったの? ホントまじで」

結衣「『ゆりゆらららら』」ボソッ

京子「――ッ!! 『大事件』っ!!」ビクンビクン

結衣「後催眠ってやつだ。あるキーワードでお前は絶頂に達する」

京子(コイツ……私の体に爆弾を残しやがった)

結衣「これが第三の爆弾」

京子「やかましいわ」


結衣「ふぅ……肉体的にも疲れた」

京子「汚された……私、汚されちゃったよ」

結衣「京子。おふ、お風呂入ろうか」

京子「今さらか!」

京子「人の体になにしてんだ、お前!」

結衣「いや、それだけじゃない。まだある」

京子「ねぇ、何しに行ったの? ホントまじで」

結衣「『ゆりゆらららら』」ボソッ

京子「――ッ!! 『大事件』っ!!」ビクンビクン

結衣「後催眠ってやつだ。あるキーワードでお前は絶頂に達する」

京子(コイツ……私の体に爆弾を残しやがった)

結衣「これが第三の爆弾」

京子「やかましいわ」


結衣「ふぅ……肉体的にも疲れた」

京子「汚された……私、汚されちゃったよ」

結衣「京子。おふ、お風呂入ろうか」

京子「今さらか!」

京子「なぁ、結衣」

結衣「ん?」

京子「確かに過去は良くなったかもしれないけどさ、これから先も同じように良くなるとは限らないんだよな」

結衣「そりゃそうだろうな。でも、それは今までも同じことじゃないか?」

京子「そうはいっても、もしかしたら『ロリコン治さなきゃよかった』とかいう場面に遭遇するかもだろ?」

結衣「限定的だな」

京子「うるさい。そう考えると心配にならない?」

結衣「うーん……そんなこと言い出すとキリがなくないか?」

京子「そうだけどさぁ……平気かなぁ」

ギュ

結衣「私がいるだろ」

京子「ん」

京子「――いまさ、『お前がいるから心配だ』って言おうとしたんだけどさ」

結衣「おい」

京子「なんか、すごく安心した。不自然なくらい心から」

結衣「そりゃどうも」

京子「過去に何をした」

結衣「お前に恋をした」

京子「いまドヤ顔してるだろ」

結衣「しとらんわ」

京子「見えない」

結衣「見なくていい」

京子「じゃあもっと強くぎゅってしろ」


結衣「大好きだよ、京子」

結衣(約束、絶対守るからな)

~数日後~
京子「結衣! どっか遊びに――」

まり「うにー」

花子「先生、花子……胸が苦しいし」

京子「治ってねぇじゃん! もう医者でもさじを投げるわ!!」

楓「結衣お姉ちゃんがお医者さんなの」

結衣「触診は診察の基本です」

京子(神様、私はあの時代に結衣を置いてくるべきでした)

京子「結局お前のロリコンは生まれつきだったんだな」

結衣「確かに小さい子は好きだよ」

京子「おまわりさーん」

結衣「でも京子も大好きだぞ。もちろん、今目の前にいる」チュッ

京子「な――うれしいけど、比べられたところで……」

結衣「わかったよ! 大声で言ってやるよ!!」

京子「え!? いや、まだ心の準備が……」

結衣「もうヤケだ!! 私は――」

京子「待って、恥ずい! やっぱ止めr」

結衣「ロ リ が 大 好 き で す!!」

京子「私じゃねぇのかよ!!」



おわり

読んでくれてありがとう

こっちの投下初めてやから迷惑かけたらごめんなさい

おやすみ

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