キース「心臓を捧げよ!」一同「ハッ!」(51)

キース「うむ、うまい」グチャグチャ

コニー「」チーン

一同「うわああああああ」

キース「コニー・スプリンガー。バカだが小回りの利く立体機動が得意。心臓は歯ごたえがあり味は鶏に似て美味」ゴクン

キース「さて次は…」チラッ

一同「うわあああああああああああ」ダダッ

ジャン「くそ、どうなってやがる」ダダッ

ライナー「わかるわけないだろ」ダダッ

アルミン「状況を整理しよう。今から解散式の予定だった。けどいきなり教官がコニーの心臓をナイフでくり抜いて食べ始めた!」ダダッ

ジャン「だからなんでそんなことになってんだよ!」ダダッ

アルミン「わからないよ!」ダダッ

キース「貴様ら!逃げるな!」バシュ

モブ「うわあああああああ」

ザク グリグリ

モブ「」

キース「貴様の心臓は形が悪いな」グチャグチャ

アルミン「くそ、教官は立体起動装置を使ってる」

ベルトルト「そんな!こっちは丸腰だし、この集会所の出口は封鎖されているのに」

ライナー「壁は高いから逃げられない!ちくしょう!」

バシュ

キース「次は貴様だ」ヒュッ

サシャ「ぎゃああああ」ザク

キース「サシャ・ブラウス。野生のカンが鋭く、身体能力も高い。しかし常識に欠ける」グリグリ

サシャ「ぁ、ぅ…」

サシャ「」

キース「貴様の心臓は芋みたいな形だな。さすがは芋女といったところか」アーン

キース「味は鶏肉と芋を合わせたような感じか。やはり芋女」グチャグチャ

エレン「教官は気が狂っちまってる!なんとかして止めないと」ダッ

ミカサ「エレン!」

エレン「教官、やめてください!」

キース「ほう、次は貴様か、イェーガー」ゴクン

エレン「どうしたんですか!正気に戻ってください!」

キース「私は正気だが?」バシュ

ミカサ「エレン!」バッ

キース「むんっ!」シュッ

エレン「うわっ!?」ドサッ

キース「チッ、アッカーマンに邪魔されたか」スタッ

ミカサ「エレン、今の教官はまともじゃない。何言っても無駄」

エレーン!ミカサー!ニゲルンダー!

エレン「くそ…!」ダッ


ライナー「しかしどうする?運動場程度の広さしかないこの集会広場でいつまでも逃げきれるとは思えん」

マルコ「アルミン、何かいい考えはないかい?」

アルミン「ちょっと時間をくれ!」

キース「ミーナ・カロライナ。入団式の際、私は豚小屋出身、家畜以下といったが」グチャグチャ

キース「まさに豚の味だ」ゴクン



アルミン「よし!作戦を考えた!」

アルミン「まず一人が囮になって、教官を引きつける。そのうちに教官は立体起動装置のアンカーを打ち込むから、他の奴らでワイヤーを掴んで教官をあらぬ方向へ飛ばす」

アルミン「さすがに教官でもバランスを崩すはずだから、そこを取り押さえる!」

ライナー「ずいぶんとシンプルだな」

マルコ「でも時間もないし、他にいい案もないからこれでいこう!」

ユミル「」

キース「顔に似合わず美味であった」ゴクン

クリスタ「ユミルー!」

キース「ほう、次はレンズか…」バシュ

クリスタ「ひっ…!」

キース「心臓を捧げよ!」ヒュッ

ライナー「ここだ!」グイッ

キース「むおっ!?」ギュン

キース「ぐぁ!」ドサッ

マルコ「今だ!」ダッ

ミカサ「ふっ!」ダッ

キース「ワイヤーを掴むとは考えたな」グリグリ

ミカサ「」

キース「ミカサ・アッカーマン。すべての訓練を完璧にこなす。歴代最強との評価は妥当。しかしどうしてあれほどの身体能力が出たのか」グチャ

キース「やはり心臓に体に見合わない大きな負担がかかっていたようだ。こいつも私と同じく体を自由自在に操れたようだな」グチャグチャ

キース「酷使しすぎでパサパサだな。まずい」ペッ

一同「うわあああああああああああ」

エレン「ミカサあああああああああああ!」

ジャン「よくもミカサを!」ダッ

エレン「駆逐してやる!」ダッ

アルミン「よせ!二人共!」

キース「ふんっ!」ザクッ ドガッ

エレン「うがっ!」ドサッ

ジャン「が…ぁ」ビクッ ビクッ

キース「ジャン・キルシュタイン。立体機動はトップクラス。現状を認識する能力も持っている。しかし」グリグリ

ジャン「」

キース「惚れていた女が死んだことで冷静さを欠いたな」ズボッ

キース「叶わぬ恋だが心臓はときめいていたようだ。なかなか甘い」グチャグチャ

ライナー「エレン!教官から離れるぞ!」グイ

ベルトルト「早く!」グイ

エレン「ち…っくしょう…」フラフラ

キース「むぅ…今ならイェーガーを仕留めるチャンスだが…」

キース「腹がいっぱいだ。これではいかんな」アー

キース「ウォエエエエァアアアア」ゲロゲロ

マルコ「は…吐いてる…ウッ」ゲボッ

アルミン「まるで巨人じゃないか…」ゾクッ

キース「さて、第2ラウンドだ」バシュッ

マルコ「うっ」ドス

マルコ「」

アルミン「マルコおおおおおおお!!」

キース「マルコ・ボット。身体能力は平均より高い程度だが、指揮官適性が高く真面目」ズボッ

キース「憲兵団志望だったな。残念だが貴様の心臓は王でなく私に捧げてもらおう」グチャグチャ

キース「うむ、うまい」ゴクン

クリスタ「いやあああああああ」ガクガク

ライナー「クリスタがいきなり叫びだした…!」

キース「気でも触れたかレンズ」スタスタ

クリスタ「いやあああああああああああああ」ガクガク

アルミン「クリスタ!正気に戻れ!逃げるんだ!」

キース「そこだ」バシュ

アルミン「えっ!?」ドス

アルミン「ぁ…ぁ」グリグリ

アルミン「え…れ…」グリグリ

アルミン「」

エレン「ア…ルミン」フラッ

キース「アルミン・アルレルト。体力面では平均以下。しかし座学での成績は最優秀」ズボッ

キース「ふむ…容姿だけでなく心臓も女みたいだな」グチャグチャ

クリスタ「ああああああああああああああ」ガクガクガクガク

キース「やかましいぞレンズ」ドス

クリスタ「」グリグリ

キース「クリスタ・レンズ。馬術に秀でている。その優しさから人気があるが」ズボッ

キース「どこか死にたがっているようにも見えた。しかし先ほどの取り乱し様から、本心では生きていたいようだ」グチャグチャ

キース「美味」ゴクン

キース「次」バシュッ

モブ2「わああああ」ドス



アニ「ライナー!ベルトルト!」タッタッタ

ライナー「アニ!無事だったか!」

アニ「もうやるしかない!」

ベルトルト「!だめだアニ!それは」

ライナー「いや、アニの言うとおりだ。死んだら元も子もない」

ベルトルト「…わかった!」

アニ「いくよ!」ガリッ

ライナー、ベルトルト「おう!」ガリッ

シーン

三人「…!?」

ライナー「なんでだ…」

ベルトルト「そんな…」

アニ「」グリグリ

キース「貴様ら、こそこそ何を企んでいる」ズボッ

ベルトルト「アニぃいいいいいいいいいいいい」

キース「アニ・レオンハート。斬撃に非の打ち所が無く、対人格闘術ではサボらなければイェーガーを超えていたであろう」アーン

キース「性格は孤立ぎみで連帯性に難アリ。しかし本人が自覚していたかどうかは知らんが優しい心を持っていたようだ」グチャグチャ

キース「心臓が柔らかい。素晴らしい」ゴクン バシュッ

ベルトルト「うぁ!?」ドスッ

キース「驚いたか?」グリ

ライナー「貴様ああああああ」ダッ

キース「ふっ!」ドゴ

ライナー「うごぉぁああ」ドサッ ゴロゴロ

キース「しばらく寝てろ」グリグリ

ベルトルト「」

キース「ベルトルト・フーバー。潜在能力は高い。しかし積極性に欠ける」ズボッ

キース「ふむ…やはり心臓も一番でかいな。食べごたえがある」グチャグチャ

キース「味は平凡。残念だ」ゴクン ヒュッ

ライナー「うっ」ドス

キース「ライナー・ブラウン。屈強な体格と精神力を持ち、仲間からの信頼も厚い」グリグリ

ライナー「う…ぉ」ゴボッ

キース「まだ死なんとは…さすがだな」ズボッ

ライナー「がっ…」ドサッ

ライナー「」

キース「かたいな…その体格を支えていたのはこの鋼の心臓か」グチャグチャ

キース「まずい。ジューシーさがないな」ペッ




キース「最後は貴様だイェーガー」スタスタ

エレン「…」

キース「何か言い残すことはあるか?」スッ

エレン「…あんた、何者だよ?」

キース「私か?そうだな…」ドスッ

エレン「ぅが!」ゴハ

キース「ただの心臓マニアだ…」グリグリ

エレン「ぅ」ズボッ

キース「エレン・イェーガー。巨人を全て駆逐すると言っていたな。同期からのあだ名は『死に急ぎ野郎』…ほう、心臓に毛が生えている…」

エレン(意識が…)

キース「味は豚…似て………」

エレン(死ぬのか…)




………

エレン「ハッ!」ガバッ

アルミン「!エレン、起きたんだ!」

ライナー「おい、エレンが起きたぞ」

エレン「…あれ?夢?」

エレン「良かった…」グス

エレン「あれ?なんでみんな起きてんだよ」ゴシゴシ

アルミン「それよりエレン、どんな夢をみたんだい?」

エレン「え?…笑うなよ?」

エレン「教官が俺たちの心臓を食って…みんな死んで…」

エレン「バカみてえな夢だよ」

ザワザワ
オイ、エレンモダヨ

アルミン「最初にやられたのはコニー?」

エレン「ああ…なんでわかったんだ?」

アルミン「実は僕たちも同じ夢を見たんだ」

エレン「えっ!?」

ライナー「嘘じゃねえ。しかも死ぬ順番まで一致してる」

マルコ「しかも、死んだ人から順に目覚めたみたいなんだ…」

エレン「…」ゾッ

コニー「どういうことだよ」

アルミン「今回ばかりは僕も分からない…」

ベルトルト「もう夜明けだし、何より寝るのが怖くて」

エレン「だからみんな起きてたのか」

ジャン「と、とにかくよ!全員同じ夢をみたのは不気味だが、夢で良かったじゃねえか!」

エレン「そ、うだな…ああ、夢で良かったな!」

ソウダ、ユメデヨカッタンダ

ライナー「朝食の時間まで暇つぶそうぜ」

マルコ「そうだね、気分転換にトランプでも…」



食堂


ガヤガヤ


ミカサ「おはよう。エレン、アルミン」

アルミン「おはようミカサ」

エレン「よう」

ミカサ「エレン」

エレン「なんだ?」

ミカサ「何があっても私があなたを守るから」

エレン「なんだよ、急に」

ミカサ「…今朝、嫌な夢を見た」

エレン、アルミン「!?」

エレン「ミカサもか!」

アルミン「その夢って…教官が心臓を」

ミカサ「!?…食べてた」

アルミン「僕らと一緒の夢…」

オイ、ソノユメ…
エーッ、ダンシモ!?

エレン「どうなってやがるんだ本当に…」

ガチャ

一同「!」ビクッ

キース「全員いるな…ん?」

ミーナ「ヒッ」

キース「…なんだ貴様ら?人を化け物を見るような目で…」キョロキョロ

キース(顔は今朝洗ったはずだが…何かついているのか?)

キース「まあいい。今夜は最終成績発表及び解散式だ」

キース「遅れることのないように」バタン

ジャン「…さすがに今夜の解散式がああなるってことはないよな?」

マルコ「僕に聞かないでよ…」

アルミン「と、とにかくあれは夢だったんだ。みんな無事だ」

アルミン「今日も昼間は訓練があるし、みんなさっさと準備しよう!」

ライナー「そうだな…」

サシャ「アルミンの言う通りですね!パンが喉を通らない人は私にください!」ガタッ

コニー「誰がやるかよ」



夜・解散式



キース(全員立派になったな…)

キース(犬死はするなよ)

キース「心臓を捧げよ!」

一同「ハッ!」



終わり

正夢はさすがに俺も嫌だわ

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年03月21日 (金) 11:51:44   ID: 6KkbStS4

キース…怖すぎだろ

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom