キース「ただいまより第104期訓練兵団の入団式を……」(20)

キース(はっ……!?)

キース(こいつら、誰一人として甘そうな奴の目をしていない……っ)

キース(それどころかどいつもこいつも今にも殺しに掛かって来るんじゃないかと思ってしまうほどの気合と殺気)

キース(今期はとんでもない奴らばかりが来たようだな……)

キース(だがここで恫喝しないと私が嘗められるかもしれん)

キース(よし、ここはあの勉強しかしてなさそうなあの金髪に声をかけよう)

キース「おい貴様!貴様は何者だッ!!」

アルミン「シガンシナ区出身、アルミン・アルレルトです!」

キース「そうか、馬鹿みてぇな名前だな!!誰が名づk「じいちゃんを馬鹿にするな……」

キース「!?貴様、教官に口答……ぇ」

アルミン「……」ギロッ

キース「」ゾクリ

キース「そ、そうか……いい名前じゃあないか、ほ、誇っていいぞ……」サァァ

キース「さ、3列目は後ろを向け!」

キース(失敗だ、くそゥ、あんな見た目してリヴァイ並の殺気放って……)

キース(あれじゃあ近づけるわけがない……ッ!ズルいよっ!)

キース(次はどいつにしようか……)

キース(お、あの娘なら行けんじゃね?)

キース「貴様は何者だ!!」

ミーナ「○○区出身、ミーナ・カロライナです!」

キース「違うッ!貴様は豚小屋出身家畜以下だ!!」

ミーナ「はッ!自分は家畜以下であります!!」

キース(そうだ、一人や二人こういう子が居てもおかしくない……!)

キース(よしッ!ヨッシ!!)

キース(ここは後の為に追い打ち掛けとくか)

キース「違う!貴様は「でも……」

ミーナ「自分は家畜以下だとしても決して何者かに屈服したわけではありませんので……」ギロッ

キース「ヒィ!」ビクッ

一同「」ジー

キース「――――はっ!そ、そうだその気合で訓練にも励め!カロライナ訓練兵!!」

キース(いかんいかん、思わず情けない声を出してしまった……)

キース(今のは私が兵隊長だった頃の壁外調査の時に相対した巨人を思い出すほどの恐怖……っ!)

キース(まずいな、このままでは訓練生全員に嘗められてしまう)

キース(今度……っ、今度こそは!)

キース(あのそばかすのちょっと優しそうな感じの少年なら……ッ)

キース「次、貴様だ!貴様は何者だ!!」

マルコ「ウォールローゼ南区ジナエ町出身マルコ・ボットです!」

マルコ「憲兵団に入り、王にこの身を捧げるためにここに来ました!」

キース(あまり温い返しじゃ今までの二の舞だ、ここは少し厳しく行くこう)

キース「そうか、それは結構なことだ……目指すといい」

キース「だが、王は貴様の身体なんぞ欲しくない……!」

マルコ「……!」

キース(どうだ!?ちょっとは凹んだか、ん?)

マルコ「そうですか……それはしょうがないですね……」

キース(よし!効果覿面だ!今夜は貴重な肉で晩酌だ!)

マルコ「だが……」

キース「ん、なんだ?マルコ・ボット」

マルコ「自分は王じゃない貴様の戯言なんぞ欲しくない……」ゴゴゴ

キース「」ダラダラ

キース(あわわ……!)

キース(大変だ、こんな触れたら爆発しそうな奴を怒らせてしまった)アセアセ

キース「」チラッ

マルコ「」ゴゴゴ

キース(ひぃ!このままでは確実に殺られる……っ!)

キース(は、早く他の奴に声をかけて場の空気を換えないと)

マルコカッケー

キースがあわわとか言ってなくても内心で思ってるって考えてると笑える

キース「き、貴様は何者だッ!!」

ミカサ「……」

キース「……何者ぉ、ですか?」ビクビク

ミカサ「……」

キース「君は何者かなー、なんて……ちょっと教えてくれませんか?」

ミカサ「ミカサ・アッカーマン」

キース「どちら出身で……?」

ミカサ「エレンと同じ」

サシャが生肉かっ喰らってそう

キース「エレン?エレンって誰かな~……?」

ミカサ「」ピクッ

ミカサ「エレンを知らない……?」ゴゴゴ

キース「い、いやそのですね、今日が私たちの初めての顔合わせでですね」

キース「それでここで自己紹介も一緒にやってもらおうかな~って思っていましてですね」

キース「そのー、あのー、えーっと……」

ミカサ「……」サッ

ミカサ「私の特技は肉を削ぐこと……」ボソッ

キース「」ジョワワワ~



その後訓練生は一度たりともキース教官の姿を見る者は居なかったという
友人の話によると50歳ほど老け込んだらしい

エレンとかどうなってんだろ

人類の存亡を第一に考えた絶倫のハーレム王だろう

これで終わり

全てただの思いつき
何か昔のギャグ漫画ならこういう展開あるのかなーと思い

キースはエレンの事は知ってるんじゃ

サシャ「巨人!」(パァンと同じ意味合いで)

このキースは巨人に食われてしまう



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