【安価】ハンケンロンパ~版権キャラたちとコロシアイオープンキャンパス3 (334)

【はじめに】
○16作品の版権キャラたちがダンガンロンパ式ルールでコロシアイ生活を送ります。
○版権キャラが死亡、流血、殺人、絶望する展開があります。苦手な方はご注意ください。
○コロシアイの性質上、キャラ同士が原作にないギスギスした一面を見せることがあります。
○それぞれの作品のネタバレが含まれることがあります。
○一部キャラの設定に独自解釈が含まれます。
○主人公以外のキャラは、全員に死亡の可能性があります。
○逆に全キャラに生き残る可能性もあります。
○舞台はオリジナルとなります。
○クロ、被害者は決まっていません。安価とコンマで展開が変化します。
○カップリング要素が含まれる場合があります。ただしエロはありません。
○レスはsageでお願いします。sageでないレスは安価対象外とさせていただきます。
○おそらく遅筆になります。
○また、キャラの口調・呼称が安定しないことがあります。

以上、大丈夫な方はお付き合いください。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1403364700

過去スレ

(PROLOGUE ~ 1章非日常編 捜査パート)
【安価】ハンケンロンパ~版権キャラたちでコロシアイオープンキャンパス
【安価】ハンケンロンパ~版権キャラたちでコロシアイオープンキャンパス - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1399559346/)

(1章非日常編 裁判パート ~ 2章開始)
【安価】ハンケンロンパ~版権キャラたちのコロシアイオープンキャンパス2
【安価】ハンケンロンパ~版権キャラたちのコロシアイオープンキャンパス2 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1401892980/)

【原作および参加キャラクター】

ダンガンロンパ……【学園長】モノクマ

這いよれ!ニャル子さん……【主人公・邪神ハンター】八坂真尋

バカとテストと召喚獣……【性識者】土屋康太

犬とハサミは使いよう……【読書家】春海和人

とある魔術の禁書目録……【幸運枠】上条当麻

とらドラ!……【美化委員】高須竜児

うたのプリンスさま……【男性アイドル】四ノ宮那月

ソードアートオンライン……【ソードマン】キリト

メカクシティアクターズ……【???】如月シンタロー

ひぐらしのなく頃に……【???】竜宮レナ

琴浦さん……【令嬢】琴浦春香

日常……【保育士】東雲なの

生徒会の一存……【戦士】椎名深夏

僕は友達が少ない……【科学者】志熊理科

俺の妹がこんなに可愛いわけがない……【ランナー】高坂桐乃

緋弾のアリア……【怪盗】峰理子

魔法少女まどかマギカ……【魔法少女】巴マミ & キュゥべえ


すでに死亡しているキャラもいますがご了承ください。

【電子身分証明書について】

原作における電子生徒手帳。

通称、バベル(オープンキャンパス参加者による非公式名称)。

『参加者規則』『参加者名簿』『メッセージ』『チャット』『万歩計』
『ミニゲーム』『カメラ』『メモ』『スケジュール』『マップ』の機能を持ち、

巴マミさんのティロ・フィナーレでも壊れない高性能な端末です。


【オープンキャンパス参加者規則】
1.電子身分証明書を紛失してはいけません。
  証明書を持っていない人は、不法侵入者と見なされ排除されます。

2.オープンキャンパス参加者は施設内で共同生活を行いましょう。
  共同生活の期限はありません。

3.夜10時から朝7時までを”夜時間”とします。
  夜時間は一部エリアが立ち入り禁止になるので、注意しましょう。

4.就寝は施設ごとに決められた宿泊エリアの個室でのみ可能です。
  他の場所での故意の就寝は居眠りと見なし罰します。

5.解放された施設を調べるのは自由です。
  ただし立ち入り禁止区域が定められています。

6.学園長および実行委員長であるモノクマへの暴力を禁じます。
  監視カメラの破壊・妨害工作を禁じます。

7.仲間の誰かを殺したクロは”卒業”となりますが、自分がクロだと他の参加者に知られてはいけません。

8.参加者内で殺人が起きた場合は、その一定時間後に、全員参加が義務付けられる学級裁判が行われます。

9.学級裁判で正しいクロを指摘した場合は、クロだけが処刑されます。

10.学級裁判で正しいクロを指摘できなかった場合は、クロだけが卒業となり、残りの参加者は全員処刑です。

11.学級裁判終了後、2時間以内に次の見学先へのバスが出発します。
  基本的に戻ってくることはないので忘れ物に気を付けましょう。
  部屋に置かれた物は次の見学先の個室に送られます。

12.電子身分証明書の他人への貸与を禁止します。

13.コロシアイオープンキャンパスで同一のクロが殺せるのは2人までとします。

14.3人が死体を発見すると死体発見アナウンスを流します。

15.クロが死体発見者のフリをして現場に戻った場合、死体発見者にカウントされます。

※ なお、校則は順次増えていく場合があります。

【参加者名簿】

登録番号01
『這いよれ!ニャル子さん』より
【超高校級の“邪神ハンター”候補】 八坂 真尋
精神力 極高 (無限のSAN値)
戦闘力 中 (一般人よりは強い)
交友力 低 (社交性は低め)
思考力 ? (安価次第)
好きなもの:ゲーム
嫌いなもの:人外

登録番号02
『とある魔術の禁書目録』より
【超高校級の“幸運”候補】 上条 当麻【 死亡 】
精神力 高 (事件慣れしている)
戦闘力 高 (戦闘慣れしている)
交友力 中 (普通の高校生並)
思考力 中 (状況判断能力には長ける)
好きなもの:平穏
嫌いなもの:魔術

登録番号03
『メカクシティアクターズ』より
【超高校級の“???”候補】 如月 シンタロー
精神力 中 (一般人)
戦闘力 極低 (ヒキニート)
交友力 極低 (コミュ障)
思考力 極高 (天才)
好きなもの:コーラ、インターネット
嫌いなもの:日光

登録番号04
『ソードアートオンライン』より
【超高校級の“ソードマン”候補】 キリト
精神力 高 (デスゲームを生き延びた)
戦闘力 低 (体が神経と技術についてこない)
交友力 低 (親しい相手は少ない)
思考力 高 (トリックを見抜く目)
好きなもの:パソコン、黒色
嫌いなもの:遠隔攻撃

登録番号05
『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』より
【超高校級の“ランナー”候補】 高坂 桐乃【 死亡 】
精神力 中 (割としっかり者)
戦闘力 低 (運動神経はいい方)
交友力 高 (人付き合いがいい)
思考力 低 (勉強はできるけど……)
好きなもの:トレンド
嫌いなもの:ダサいもの

登録番号06
『琴浦さん』より
【超高校級の“令嬢”候補】 琴浦 春香
精神力 低 (打たれ弱い)
戦闘力 極低 (運動音痴)
交友力 低 (人を避けている)
思考力 極高 (チート)
好きなもの:猫
嫌いなもの:エロス

登録番号07
『生徒会の一存』より
【超高校級の“戦士”候補】 椎名 深夏
精神力 高 (正義の心を持つ)
戦闘力 高 (半ばギャグ補正)
交友力 極高 (明るく元気)
思考力 中 (裁判中は冷静)
好きなもの:熱血
嫌いなもの:男性

登録番号08
『僕は友達が少ない』より
【超高校級の“科学者”候補】 志熊 理科
精神力 中 (逆境には強い)
戦闘力 中 (オーバーテクノロジー)
交友力 低 (友達が少ない)
思考力 高 (論理的思考は得意)
好きなもの:ボーイズラブ
嫌いなもの:人ごみ

登録番号09
『日常』より
【超高校級の“保育士”候補】 東雲 なの
精神力 中 (受難体質)
戦闘力 低 (人並み)
交友力 高 (朗らか)
思考力 極低 (感情的)
好きなもの:普通っぽいもの
嫌いなもの:便利

登録番号10
『うたのプリンスさま』より
【超高校級の“男性アイドル”候補】 四ノ宮 那月
精神力 低 (繊細)
戦闘力 低 (大柄だが草食系)
交友力 高 (穏やかで天然)
思考力 中 (勘はいい)
好きなもの:料理
嫌いなもの:ジャンクフード

登録番号11
『とらドラ』より
【超高校級の“美化委員”候補】 高須 竜児
精神力 中 (一般人)
戦闘力 低 (一般人)
交友力 中 (生真面目だが顔のせいで避けられる)
思考力 中 (真面目)
好きなもの:掃除
嫌いなもの:自分の顔

登録番号12
『バカとテストと召喚獣』より
【超高校級の“性識者”候補】 土屋 康太
精神力 中 (些細なことに動じない)
戦闘力 低 (意外に体育会系)
交友力 低 (寡黙)
思考力 低 (あまり本気に見えない)
好きなもの:カメラ
嫌いなもの:目立つもの

登録番号13
『魔法少女まどかマギカ』より
【超高校級の“魔法少女”候補】 巴 マミ
精神力 極低 (寂しいが無理してる)
戦闘力 極高 (絶好調ならば)
交友力 中 (優しいが付き合いが悪い方)
思考力 低 (好き嫌いで判断しがち)
好きなもの:ティータイム
嫌いなもの:魔女

登録番号14
『犬とハサミは使いよう』
【超高校級の“読書家”候補】 春海 和人
精神力 低 (本だけが人生の支え)
戦闘力 極低 (インドア)
交友力 低 (本好きなら話は別)
思考力 低 (落ち着きがない)
好きなもの:本
嫌いなもの:カレー

登録番号15
『緋弾のアリア』より
【超高校級の“怪盗”候補】 峰 理子【 死亡 】
精神力 中 (いろいろ割り切っている)
戦闘力 高 (優秀な武偵)
交友力 高 (ぶりっ子だが女友達も多い)
思考力 高 (本職の探偵)
好きなもの:ロリータファッション、ギャルゲー
嫌いなもの:数字

登録番号16
『ひぐらしのなく頃に』より
【超高校級の“???”候補】 竜宮 レナ
精神力 高 (強い意志を持つ)
戦闘力 中 (割と人間離れ)
交友力 高 (仲間を大事にしている)
思考力 極高 (推理も勘も冴えわたる)
好きなもの:かわいいもの
嫌いなもの:裏切り

学級裁判を経たので、裁判時の思考力を追加しました。ただし裁判以外においては当てはまりません。

テンプレはここまで。
これ以降張られたものは違います。

一つ報告です。
もう完全に今更感ありますが2章では(2章でも)カップリング要素があります。
1は確かにカプ厨な部分もあるんですが、
(好みを押し付けるタイプのじゃなくて、作品の垣根越えてでも誰でも絡ませてみるタイプ、だからこそのクロス好き)
ここではそういう理由じゃありません。
これはロンパです、ここまで言えばわかりますね?

では続きを始めさせていただきます。



夢を見た。


巴が死ぬ夢を見た――――首を吊って死んでいた。


高須が死ぬ夢を見た――――掃除機に吸い込まれて消えた。


ムッツリーニが死ぬ夢を見た――――女性に囲まれ全身を引き裂かれていた。


四ノ宮が死ぬ夢を見た――――全身を包丁で滅多刺しにされていた。


春海が死ぬ夢を見た――――プレスされ折りたたまれた姿はまるで真っ赤な本だった。


椎名が死ぬ夢を見た――――毒を食べテーブルに突っ伏していた。


竜宮が死ぬ夢を見た――――酸で体を焼かれていた。


志熊が死ぬ夢を見た――――生きたまま解剖されていた。


琴浦が死ぬ夢を見た――――断頭台で首を飛ばされた。


如月が死ぬ夢を見た――――布団の上からたくさんの槍で貫かれていた。


キリトが死ぬ夢を見た――――竹刀も腕もモノクマの爪で八つ裂きにされていた。


東雲が死ぬ夢を見た――――足元からゆっくりとレーザーで消滅させられた。


峰が殺される夢を見た――――磔にされ杭を打ち込まれていた。


上条が処刑される夢を見た――――カジノで巨大な鉄球に潰されていた。


高坂が処刑される夢を見た――――両側が高温の油で満たされたランウェイから滑り落ちた。


ニャル子が死ぬ夢を見た――――何もない真っ白な空間でいつまでも過ごしその心が死んでいった。



僕が死ぬ夢を見た――――



真尋「うわああああああ!!!!」

真尋「……はぁ、はぁ」

真尋「……寝付けないな」

真尋「…………」

真尋「ちょっと、外に出るか」



【噴水広場】

嫌な夢を見て、全身汗びっしょりだ……。

時刻は夜2時……。

夜風に当たろうと外に出ると、僕と同じように風に当たりに来たのか、誰かが佇んでいた。

その人物は……


※若干重要な選択です(そのキャラが死ぬことはありません)
生存している真尋くん以外の12人から選んでください

安価下2

そこにいたのは、琴浦だった。

真尋「……琴浦?」

琴浦「……八坂くん」

真尋「琴浦も夜風に当たりに来たのか?」

琴浦「眠れないの」

真尋「僕も一緒だ」

噴水に腰かけている琴浦の隣に座る。

真尋「……やっぱり、辛いよな」

琴浦「……うん」

琴浦「みんな、そんなに好きじゃなかったけど……」

琴浦「……死ぬときって……とっても悲しいんだよ」

真尋「そうだな」

真尋「……死なれるとさ、もっとたくさん話しておけばよかったって思うんだ」

琴浦「ううん、違うよ」

真尋「じゃあどういう意味だったんだ?」

琴浦「……八坂くんには、わかんないよ」

琴浦「……わかる必要もないけど」

真尋「そうか」

真尋「琴浦……僕に隠し事してるんだな」

琴浦「うん」

真尋「即答か」

真尋「まあいいよ、いつか話してくれる時が来てくれるのを楽しみにしてる」

琴浦「そんな時は来ないよ」

真尋「……代わりに教えてくれとは言わないけどさ」

真尋「僕からは一つ秘密を打ち明けておこうかな」

真尋「……実は僕、宇宙人と同居してる」

琴浦「ぷっ」

琴浦「何それ」

真尋「冗談じゃないんだ。邪神って実は宇宙人なんだよ」

真尋「それがなんと邪神ハンターと同居してるんだぞ? おかしいだろ?」

琴浦「ふふっ、そうだね」

真尋「しかも事もあろうに僕に求婚してきているんだ……」

真尋「同居してるのも、あいつが転がり込んできたからなんだよ」

琴浦「それで、どうなの? 返事はしたの?」

真尋「相手は邪神だ! 当然断ったよ!」

琴浦「でも追い出してないんだ」

真尋「……まあ、なんだかんだで楽しくやってるからな」

真尋「つまりさ」

真尋「琴浦にどんな隠し事があろうと、僕は嫌いになったりなんかしないってことだ」

琴浦「……宇宙人の方がマシかもよ?」

真尋「そこまですごかったら逆に面白いじゃないか」

琴浦「……」

琴浦「そろそろ帰ろうかな」

真尋「あ、ごめん。怒らせちゃったか?」

琴浦「ううん……眠くなっただけ……」

琴浦「八坂くんと話して少し気分が晴れたんだと思う……」

琴浦「……また明日ね」

真尋「ああ。また明日」

みんなとは打ち解けてないけど……琴浦はとてもいい子だ。

それは話しててよく分かる。

だから……琴浦は絶対に死なせない。

僕はそう誓った……。


【Info】
琴浦春香が、2章での確定生存枠になりました(クロにも被害者にもならない)

さて、今晩はここまで。
もう3スレ目なんですね……時の流れは早いものです

翌日は探索後半とちょっとしたイベントがあるので、自由行動は夜だけです。
ちょっと仕様変更した部分もあるので、そこも次の更新かモノクマ生放送でお知らせします。

次回更新ですが、ちょっとまた忙しくなるので遅くなりそうです。
来週末は更新再開できるといいなあ……。

キャラ表みたいなのあった方が分かりやすいと思ったから生徒名簿っぽいの作ったで
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5143860.jpg

こっちは死者表ver
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5143862.jpg

>>41
すっごいクオリティ高いの来てるーーー!! ありがとうございます!
那月とシンタローがすごくかっこいいんですが、全部キリトさんに持っていかれた感がありますね……直視できないw
でもうちのスレだとこれで合ってる気がする


ところで、前スレでさらっと言った通りスキルショップがオープンします。
欲しいスキルの性能を書いてくれれば、もしキャラから貰える中に無かったら反映されるかも?

このスレで初めて琴浦さん知ってアニメ観てみたけど…何あのかわいい生き物。特にOP。
能力的に難しそうだけど、琴浦さんには生き延びて欲しい。

>>1
スキル【幻想殺し】…ノンストップ議論で使用可能。1回の裁判中1度だけ正解以外のウィークポイント及び賛成ポイントを消す事が出来る。


スキル【ランナーズ・ハイ】…PTAで使用可能。コトダマ選択時、連続して同じコトダマを選択してしまっても1度だけ安価下にする事が出来る。

スキル【フレンドリー】…裁判中指定された安価の答えが不正解の場合でも、指定安価全てのコンマがゾロ目の時は印象が悪くならない(発言力が下がらない)。


一応死んだ3人の能力や性格で考えてみた。

スキル【れなぱん】
裁判中、プレゼントした『かぁいいもの』の数だけ、反論ショーダウンかPTAをレナが代わってくれる(自動進行になる)

スキル【閃閃風神(ライジング・エア)】
ゲームオーバーの直前に最後のワンチャンスが与えられる
クリアなら進行

なんかみなさん勘違いしてません……?
キャラから貰えるスキルはもう決まっています。聞いていたのはショップで取り扱ってほしいスキルでした。
目の能力とかユニークスキルとか幻想殺しとか、仲良くならずにメダルで買えたら主人公涙目すぎますって。

とはいえ、スキルの性能は中々いい物があったので名前を変えたりしていくつか採用しました。
もし採用されてなかったら、きっとキャラから貰えるスキルの中にあります。

二周目はやりませんが、IF裁判やIF展開を全部書いてたら三周分くらいありそうで怖い……削れるところは削って行きます。

>>56
上条さんのスキル名は予想しやすいとはいえ、桐乃のまでバッチリ当てられてびっくりした


ではちょっとだけ更新します。

【モノクマ劇場】

モノクマ「いやっほぉ~う!!」

モノクマ「みんな大好き、モノクマ劇場だよ!」

モノクマ「あいつらがいなくなったから安心して劇場が使えるんだ!」

モノクマ「ほらほら、見て見て」

モノクマ「僕が今立っている、ちょうどこの場所で上条クンが死んでたんだよ!」

モノクマ「なんだか観光名所に来たみたいで、ワックワクのドッキドキだよね!」

モノクマ「……ん? 不謹慎じゃないかって?」

モノクマ「何言ってんのさ。オマエラだって戦国時代に合戦があった場所とか行ったらテンション上がるでしょ?」

モノクマ「心霊写真撮ろうとするんでしょ?」

モノクマ「これは追悼なんです、キリッ!」

モノクマ「さて、ちょっと早いけど連絡事項コーナーに入らせてもらうよ」

モノクマ「めんどい人は飛ばしてくれれば最後にまとめて載せておくよ」

モノクマ「そう、今回は多くて大変なんだ……」

モノクマ「なので今回は助っ人をご用意しました!」

モノクマ「タイプミスでしょっちゅう生まれていた、八坂クンの偽物さんたちでーす!」

麻痺r「ははい、ごご紹介にあ預かりまました、ま麻痺rでs」

麻痺r「ぼ僕からは自由行動での変更点についてお話しまs」

麻痺r「き希望ヶ峰ホールではは、みみんな暇してたし割とせ狭かったから、」

麻痺r「だ誰かと2人で行動してるはずなのに、ほ他の人がたくさん登場しましt」

麻痺r「ううっとうしいですよねね……」

麻痺r「じ実はこれは、ほ他の人の行動を、み見れるようにしたためでしt」

麻痺r「ででも希望ヶ峰体育センターはひ広いでですし、」

麻痺r「みみんな運動で忙しいのでで、ああまり顔を見せなくなりまs」

麻痺r「ここれで、ふ2人っきりに、ななれますねね……!」

モノクマ「……常にシビれてるから何言ってるか分かんないね」

モノクマ「要するに、自由行動の『誰かと過ごす』で、呼んでないのに登場してたキャラが減るよって事だね」

モノクマ「ちょっと自由行動のテンポを良くしようって試みなんだ」

麻痺r「さ最初からら……もモノクマさんが言ってく下さればよかったのにに……」

モノクマ「説明の続きはもっと分かりやすい人に頼むからもう下がってていいよ」

モノクマ「では次の偽物さん、どうぞ!」

マイ路「ゴーイング……マイウェーイ!」

マイ路「ウェーイ! ウェウェウェーイ!」

マイ路「ミンナー、恋してるーっ?」

マイ路「僕はいつだって恋に生きてるゾっ!」

マイ路「そんな僕から紹介するのが……」

マイ路「夜のカップリングイベントさっ!」

マイ路「毎晩、キミたちに安価で3組のカッポゥを選択してもらって」

マイ路「翌日どこかでその3組が……愛を育むのさっ!」

マイ路「やっぱさ、決まった子との純愛よか、いろんな子と試して相性いい子見つけたいじゃん?」

マイ路「すでに仲良しな子たちの濃厚な繋がりを見るのも良し、新たな出会いを演出するも良しっ!」

マイ路「あと、オンナノコ同士を選んでもいちゃいちゃしてくれるんじゃねっ?」

マイ路「でも男同士は勘弁ナっ」

モノクマ「別に男同士でもいいよ? 友情とかお得意様とかそういう関係もあるからさ」

マイ路「あーね!」

モノクマ「あとエロは無いよ! 1はキス以上の性行為を苦手としているらしいからね!」

モノクマ「きっとカップリングというより、八坂クン以外の自由行動と呼ぶべきかな……」

モノクマ「自由行動にテコ入れした代わりに、他の人が何をしているのか見るためのイベントだよ」

モノクマ「次ははっきり喋るしチャラくない偽物に登場してもらうよ、どうぞ!」

阿比呂「僕ははが……阿比呂だべ! よろしくな!」

阿比呂「僕からは自由行動で『一人で過ごす』場合の変更点の説明をすんべ!」

阿比呂「今までは、コンマ一の位が獲得メダル枚数、十の位が5以上で誰かが現れるって判定に使われていたな」

阿比呂「でもそれって中々シビアだったべ」

阿比呂「なんたってコンマ41とか出しちまったらとんだ時間の無駄遣いだもんな!」

阿比呂「んだからこれからは一の位だけでまとめて判定することになったべ」

阿比呂「枚数判定はそのままで、獲得枚数が4枚以下だったら誰かが現れんだ!」

阿比呂「僕のフォーク投げは3割当たるが、コンマ判定は4割当たる!」

阿比呂「なんで4枚にしたかっつーと、5枚あればモノモノマシーンが回せるからだべ」

モノクマ「なお、現れる人は場所に合わせてこちらで決めさせてもらうよ」

阿比呂「確かに飼育小屋にキリトっちとか似合わねーな」

モノクマ「あと比較的出番の少ない人を優先するかな」

モノクマ「そうそう、自由行動について一番大事なことを伝え忘れていたよ」

モノクマ「2章では朝と夜の2回しか自由行動はありません!」

阿比呂「あ、ありえねーべ!?」

モノクマ「だって一日中自由に動いてたら……」

モノクマ「八坂クンが死んじゃうからな!」

マイ路「売り上げノルマ達成失敗wwwwアニメ史に残る大爆死wwwwwww」

麻痺r「ききっとひ昼間は運動にあてる事になr」

モノクマ「その通り。昼間は安価で誰か3人を選んで、一緒に汗を流します」

モノクマ「廃止されたレジャーの代わり、というか強制レジャーのようなものだね」

モノクマ「まあ交友度はぐーんと上がるし、ノルマもコンマ判定無しで達成されるから別にいいでしょ?」

モノクマ「細かいルールについてはまた実際に運動するときに教えに行くよ」

阿比呂「読者っちはスキルショップがオープンしたのはもう知ってたか?」

阿比呂「ここはモノモノマシーンと同じで時間消費無しで買い物に行けるんだべ!」

モノクマ「要望に応えたスキルもいくつか用意したからね」

阿比呂「ちょびっとお高いけど、まあそれ相応のご利益はあるはずだべ」

モノクマ「これで全部だね……ちゃんと最後にまとめもつけておくよ」

麻痺r「あありがとうごございましt」

マイ路「オツカレッス!」

阿比呂「フォークの先制攻撃だべ!」

モノクマ「ではでは、今回は個性豊かな偽物さん達とお送りしましたー!」

モノクマ「まあ実は全部話してたの僕なんだけどね! あまりの下らなさに絶望したかい?」

【変更点まとめ】

・自由行動で選んでないキャラがむやみに登場しなくなります

・自由行動が朝晩の2回になります(2章のみ)

・昼間は誰か3人を選んで一緒に運動します(2章のみ)

・一人で過ごした時、入手メダル4枚以下だったら場所に合わせた誰かが出てくるようになります

・一日の終了時にキャラを3組選び、翌日のどこかでその3組のイベントが発生します

・スキルショップがオープンしました(時間を消費しません)

【真尋の個室】

スケジュール「朝食当番! 朝食当番!」ビーッビーッ

僕が自分で吹き込んだ大声が起床時刻を知らせる。

真尋「ん、うん……」

寝起きが悪かった。

結局、琴浦と別れた後も全然眠くならず、4時過ぎまでは起きていた。

つまり2時間程度しか眠れていない。

疲労がたまっていただけじゃなく、すごく暑かったのも原因だと思う。

個室には窓は付いていないが、ホールは密閉されていた上に地下だから涼しかった。

でもここではそうもいかなかった。


『オマエラ! おはようございます! 朝です、7時になりました!』

『起床時間です! 今日も張り切っていきましょう!』


……体が動かない。

ピンポーン

ピンポーン

ピンピンポピンピンポーピンポーン

ドンドンッ!

真尋「……うぅ」

巴だな……。

しかたない、気合いを入れて起き上がる……!

真尋「ごめん! 全然起きれなくて……うわぁっ!?」

部屋を出た瞬間、僕の目の前に現れたのは大砲の砲口だった。

マミ「ティロ」

真尋「待ったあああああ!!」

マミ「フィ……八坂くん!」

マミ「生きてたのね……!」

真尋「いま死ぬところだったけどな!?」

マミ「部屋から出てこないし……中で死んでるんじゃないかと思って……」

真尋「心配かけちゃったな……」

マミ「これで昨日の朝の分はチャラね」

マミ「でも八坂くん、本当に死にそうなくらい汗かいてるけれど……」

真尋「逆になんで巴は平気そうなんだよ……」

マミ「強めに冷房をかけたからね」

真尋「えっ」

マミ「……まさか八坂くん、気づいてなかったの?」

真尋「……どこにあったんだよ」

マミ「えっと……ほら、天井を見て」

学校にたまにあるタイプの一目見ても分からないエアコンかよ……!

ここ汚いのに、こういうところだけちゃんと希望ヶ峰学園らしいな……!

マミ「うふふ、朝から楽しいものが見れたわ」

真尋「笑うなよ!」

マミ「もうちゃんと目は覚めたようね。時間が無いわ、食堂へ行きましょう」

【食堂】

マミ「……」

真尋「……」

マミ「……八坂くん? 先に行ってもいいわよ」

真尋「わかったよ……。でもまずは換気しないといけないだろ」

マミ「そうね! じゃあ私は食堂の窓を開けてくるわね!」ダーッ

真尋「…………どう考えても虫より魔女の方が怖かったけどなあ」

調理室の扉を開けると、ほんのりと煙の臭いが鼻をついた。

中に入り、テキパキと換気扇のスイッチを入れ、窓を開ける。

足元に虫の死骸がごろごろと転がっていた。住みすぎだろ……。

巴がまた腰を抜かさないように、食堂の掃除用具入れから箒とちりとりを持ってきて、ゴミ箱にまとめて死骸を捨てた。

真尋「準備できたぞー」

マミ「もういないわよね?」

巴はテーブルに突っ伏して待っていた。

真尋「見えるところにはもういないよ」

マミ「見えないところにいるかもしれないじゃない……」

QB「おはよう、マミ、真尋」

QB「調理室の中に生きている虫はいなかったよ」

マミ「おはよう、見てきてくれたの?」

QB「棚の中にいくつか死骸が残っているだけだね」

真尋「棚は僕が開けてやるから、早く調理室行こう」

※再掲:朝食会

全員の交友度を上げるチャンスです。
メンバーによって食事の好みがあります。
真尋くんは家事スキルがあるので黒焦げとかにはなりません。



料理に必要な道具を僕が取り出し、まずはそれらをしっかり洗った。

QB「健康を害する雑菌は最初からいなかったけれどね」

マミ「さて……それじゃ作っていきましょう」

マミ「今日のメニューはどうしましょうか?」

今日の朝食は……

1.ごはんと味噌汁などの純和風
2.パンとサラダなどのヨーロピアンスタイル
3.ごはんとウインナーなどの日本式洋食

安価下2

マミ「洋食ね、嫌いじゃないわよ」

真尋「あれ、巴は洋食が大好きそうなイメージあったけど」

マミ「得意料理はそうだけど……」

マミ「食べたいのは、普通の家庭的な料理ね」

真尋「そうだったんだ……」

マミ「八坂くんは?」

真尋「僕も同じかな。さて、僕の担当は……」


1.サラダ
2.ムニエル
3.フライドチキン

01~10 いまいち
11~50 いつも通り
51~90 大成功
91~00 極上

安価下2 コンマで料理のできも判定

コンマ:20 まあいつも通り

揚げたてフライドチキンができました

真尋「あんまりうまくいかなかったな……もう一捻りすればよかった」

マミ「いえ、十分よ?」

マミ「冒険して失敗するよりは、ちゃんとしたものを作った方がいいわよね」

マミ「エネルギーが取れそうだし、いいじゃない」

真尋「うん……あ、美味しい」パクッ



マミ「ふう……なんとか間に合いそうね」

真尋「ちゃらっちゃちゃららー、ちゃらっちゃちゃらちゃー♪」

真尋「ちゃーちゃーちゃー↓」

マミ「……どうしたの?」

真尋「ちゃらっちゃちゃららー、ちゃらっちゃちゃらちゃー♪」

真尋「ちゃーちゃーちゃー↑」

真尋「たんたかたかたか、たんたかたかたか」

マミ「テンポが上がってきたわね……」

真尋「てれってれってとぅーるるー♪」

真尋「いつもの朝に、混沌のスパイスを!」

真尋「じゃーん↓じゃーん↑じゃーん↓」

真尋「何ができるかはお楽しみ!」

真尋「ぴろぴろぴろぴろぴーん☆」


真尋「カオス・クッキングぅ~↓、はーじーまーるーよー!」


マミ「八坂くん……ついに壊れちゃったの……?」

真尋「食材倉庫から3つの食材を、目をつぶって持ってきます」

マミ「タンクにぶつかって牛乳こぼさないでよ……」

真尋「その3つを使って料理を作ります」

QB「それは果たして料理と言えるのかい?」

真尋「上手くいくかはお楽しみ」

マミ「ダメよ! 食材がもったいないわ」

真尋「さあ、それでは始めたいと思います」

マミ「私はスルーなの!?」


※コロシアイオープンキャンパスに参加した時以外は決して真似しないでください


QB「わけがわからないよ」

マミ「私もよ」


安価下3まで 食材指定(食べれなくてもいいかも)

マミ「それで? 何を持ってきたのかしら?」

つ スパム

マミ「ちゃんと洋食ね」

つ チーズ(円盤型の塊)

マミ「牧場の牛乳から作ったのかしら? いいチーズね」

マミ「スパムとの相性も悪くないんじゃない?」

つ ちくわ

マミ「なんで!?」

真尋「目をつぶって持ってきたからわかんない」

真尋「ちなみに、ツナ缶と、糸こんにゃくと、何か得体のしれない円盤のつもりで持ってきた」

マミ「まだマシってこと……?」

マミ「ねえ、今からでも遅くないわ。ちくわを戻してマカロニを持ってきましょう」

真尋「それは許されないことなんだ」

マミ「私が許すわ! 他に誰も見てないじゃない!」

真尋「……カオングの神が見てる」

マミ「カオスクッキングの略称なんか怖い!」

QB「無駄だよ、マミ……」

QB「真尋はどうやら大いなる意思に支配されているようだからね」

マミ「え、実在するの? カオング神……」



真尋「できた」

マミ「ええと……ちくわの肉詰揚げ、とでも言えばいいのかしら……?」

真尋「巴、試食してみてくれ」

マミ「自分で食べればいいじゃない……」

真尋「…………アドニュゥレバタァス、カオング! イア! イア!」

マミ「食べるから! 何か変な呪文はやめてえ!」


安価下コンマ ちくわの肉詰揚げの美味しさ

コンマ:85 たまに食べたくなる程の美味しさ


マミ「…………」

真尋「…………」

QB「…………」

マミ「そ、そんな……美味しい!?」

マミ「間違いないわ……ちくわは、洋食だったのよ!」

マミ「よくよく聞くと、フランス語っぽいものね、チクワァ」

真尋「……巴もこちらの世界に来たようだな」

マミ「ええ。これからは一緒よ……」

QB「……本当にわけがわからないよ」

今日の献立はトースト、フライドチキン、スペイン風オムレツ、ちくわの肉詰揚げ、フルーツポンチです!



【食堂】

食堂にはほとんど全員が集まっていた。

ムッツリーニと春海もちゃんと来ていたし、キリトもしれっと参加していた。

ただ……

レナ「もー! しっかりしてよー!」

如月「……」

たった今、竜宮が如月をお姫さま抱っこして食堂に連れてきた。

どういうことだろう……。

竜宮が如月を椅子に下ろす。

半分眠ってはいたが、崩れ落ちずに座っていた。

理科「えっと……マミさん、この人参謀で本当にいいんです?」

マミ「……考えておくわ」

昨日改善されたみんなの如月を見る目が、再びゴミを見る目に変わってしまった……。

今回は僕も人の事は言えないけど……。

マミ「さて、これで全員集まったわね……」

2日ぶりの朝食会。

頭数が3人減ったのを嫌でも感じさせる。

マミ「みんな知っての通り、今日からは運動をしなければ死んでしまいます」

マミ「不満はあるけれど……バンドのノルマを毎日達成することがこれからの第一目標になるわ」

マミ「運動をサボって、勝手に死なないでちょうだいね」

理科「打開策を考えることも大事ですが、まずは毎日を生き延びることです」

理科「スケジュールの指示の前に、まずは朝食を食べましょう」

理科「お腹が減っていては、頭も体も正常に働きませんからね」

マミ「エネルギーが要ると思ったから、今日のごはんはちょっとカロリー高めよ」

マミ「野菜と果物も残さず食べてね」

真尋「いただきます」

如月「……フライドチキン……コンビニのよりうめぇ……」

椎名「何当たり前の事言ってんだよ……寝ぼけてんのか」

春海「……ん」

琴浦(春海くん、ちょっと元気出たみたい)

琴浦「巴さん。このオムレツ美味しいよ」

マミ「ありがとう。サラダ以外の野菜の使い道を試してみたのよ」

キリト「な、なんだこの食べ物は……」

キリト「今までに食べたことが無い……! 美味い、美味すぎるっ!!」

高須「……八坂、これってやっぱり」

真尋「うん。例のあれ」

高須「今回も上手くいったみたいだな」

四ノ宮「う~ん……。スパムは僕にはちょっと……ですねぇ」


【Info】
普通レベルの朝食を作りました
カオスクッキングで交友度ボーナスを獲得しました
四ノ宮との交友度がちょっと上がりました
なの・土屋・レナ・理科との交友度が少し上がりました
キリト・春海・琴浦・高須・如月・椎名・マミとの交友度が上がりました

竜宮レナ・志熊理科・琴浦春香・如月シンタロー・椎名深夏との関係が『友人』になりました

みんなが大体食べ終えた後、巴と志熊がみんなの前に立った。

……如月はテーブルで寝ていた。

マミ「みんな、注目!」

マミ「これから今日のスケジュールを指示します」

なの「はい!」

高須「おう」

マミ「まずは今から、探索の続きを行います」

マミ「今回調べるのは、スポーツ施設!」

マミ「探索が終わったら、10時までに集会所に集合して報告会を開くわ。できるだけ遅れないでね」

土屋「…………了解した」

レナ「どこに行こうかな、かな!」

キリト「……脱出方法は探さないのか」

理科「落ち着いてください」

理科「我々首脳陣は、まずは安心して脱出方法を模索する準備を整えるのが先決と判断しました」

理科「なので今回はどんな運動ができるのかを調べるんです」

理科「まあ、大体はできるでしょうが……」

理科「ここは希望ヶ峰学園の施設、しかもそれにモノクマが手を加えていますから」

理科「一般人には耐えられない、危険な施設もあるやも知れません」

理科「そういった施設は避けて、怪我のリスクを減らさなければなりません」

理科「お分かりいただけましたか?」

キリト「……分かったよ」

マミ「ええと、昼になったら運動を行ってください」

マミ「これは絶対よ」

マミ「一人で走りこんだりしてもいいけど……何人かで集まって球技とかしても退屈しないわね」

理科「最初はできるだけ色々なスポーツを試してほしいですね」

理科「実はこのノルマが何を測定しているのか、まだ分からないんですよ」

理科「肺活量か、筋肉の運動量か、流れた汗の量か……」

理科「やったスポーツと増えた数値を比べれば……最も効率良くノルマを達成できるスポーツが分かるかも知れませんから」

マミ「ノルマを達成したら、自由行動とします」

マミ「できればまだノルマを達成できていない人を助けてあげてほしいわね」

理科「探索や趣味の時間は運動の後でよろしくお願いします」

マミ「それと……もう一つ」

マミ「これからは夕方6時にも軽いミーティングを開きます」

マミ「ノルマを達成できているか、そして体調がすぐれない人がいないかの確認をします」

理科「我慢はしてはいけません。細かいことでも伝えておいてください」

理科「万が一の事態を防がなければいけませんからね」

マミ「では、流れをおさらいするわね」

マミ「今からスポーツ施設を探索、10時には集会所で報告会」

マミ「12時ごろから運動してノルマをクリアします」

マミ「18時にはもう一度集会所に集まって、ミーティングをします」

マミ「役割分担の事、お風呂の事はその夕方のミーティングで話すわ」

マミ「では、解散!」

レナ「レッツゴー!!」

理科「ほら、シンタローさん起きてください」

なの「春海さん!」

四ノ宮「マミちゃん、一緒に行きませんか?」

マミ「まず私は朝食の後片付けをしなきゃ」

真尋「僕がやっておくよ」

真尋「片づけが終わり次第僕も探索に合流する」

マミ「いいの?」

真尋「まだ虫の死骸が残ってるだろ」

マミ「ひっ」

真尋「ついでに片づけとくから、巴は気にしないで行ってくるといいよ」

四ノ宮「マミちゃん、虫が苦手なんですねぇ」

マミ「いいえ! あれは虫が苦手じゃなくても苦手になるわよ!」

2人も話しながら去って行った。

さて、片づけ頑張るか。

【調理室】

全員分の食器と使った調理器具を洗い、棚の中の虫の死骸を集めて捨てた。

ついでに、朝は使わなかった棚の中の主な調理器具も、一通り洗っておいた。

一人だと結構時間かかるし疲れるな……。

一息ついて時計を見ると、もう9時過ぎだった。

みんな大体調べ終わってるだろうし、気になるところだけ軽く見て回るかな。



※数字からお選びください、今回もどこに誰がいるか示しておきました。

<屋外>
1.多目的グラウンド(&倉庫)~レナ
2.サーキット(&整備小屋)~如月・理科
<多目的体育館>
3.体育館(&観客席)~なの・春海
4.武道場~キリト・土屋
5.リング~椎名
<水練場>
6.プール(&トレーニングルーム)~高須・琴浦
<アイスリンク>
7.アイスリンク~マミ・四ノ宮

安価下3まで、1個ずつ(更新は次回)

1、2、4選択で今日はここまでです。

残念ながらシンタローは常に部屋にバベルを置いてます。
隠されたら規則違反で殺されるのも分かった上でです……
ID:/jtMYYnAOさん、やっぱり変えるならID変わる前までなら受け付けます。

一気に友人になったのはちくわの魔力……ではなくみんなあとちょっとで友人だったからです。
真尋くんなので恋仲にはなりませんが、恋慕されることはあり得ます。

スキル募集を締め切っておきます。

結局、そのまま採用されたものは無かったりします、すいません。
名前か性能だけ採用したり、ちょっと内容をいじったりしました。
誰かから貰えるスキル・すでに考えていたスキルより強力なのがたくさんあったし、ちょっときついものもあったので……
(反論でスキル解除とか、最悪裁判を書き直さないといけなくなる)

スキルショップの品ぞろえだけ先に公開しておきましょうか。

$スキルショップ$

※一部スキルを所持していると、その性能向上版が仕入れられます(2つだけ例)

2枚:気合いの大声 発言力の最大値が1上がる(上位スキルと効果は重複しません)
2枚:探偵の眼差し 精神力の最大値が1上がる(上位スキルと効果は重複しません)
2枚:キングクリムゾン 裁判のあらゆる局面で解答をスキップできる、1回使い切り
2枚:ゲームオーバー保険 コンティニュー時にメダルの減少を防ぐ、1回使い切り

4枚:不幸中の幸い コンティニュー時に発言力・集中力4で復活するようになる(元々は3)
4枚:相談窓口 (非)日常パートで困った時に呼べば頼れる万能の天才、1日1回安価時にどれを選ぶとどうなるか聞ける
4枚:ダウジング 自由行動で誰かと話しに行った時、コンマが51以上ならメダルを1枚得る
4枚:課金 メダル1枚でコンマを1上げられるようになる(モノモノマシーンなど例外あり)
入荷待ち:重課金 メダル1枚でコンマを2上げられるようになる

5枚:フレンドリー 自由行動で2人で過ごした時の交友度がちょっと上がりやすくなる
5枚:3割占い 裁判中同じ場面で2回間違えると、3度目の正直で自動的に進むようになる

6枚:バトンタッチ 裁判中に誰かを指定して2回まで代わりに答えてもらう、ただし正解するかは選んだ人次第
6枚:直死の魔眼 反論ショーダウンで偽のウィークポイントを消し去る(SP2)
6枚:3点バースト ノンストップ議論でコトダマを3つ提示できる(SP3)
入荷待ち:反動抑制 『3点バースト』使用時の消費がSP2になる

6枚:心の中の天使 装備時最大SPが3減る、ノンストップ議論で所持コトダマで賛成するときに教えてくれる
6枚:心の中の悪魔 装備時最大SPが3減る、ノンストップ議論で所持コトダマで論破するときに教えてくれる
6枚:心の中の仲間 装備時最大SPが3減る、ノンストップ議論でコトダマ記憶を使うときに教えてくれる
※この3つはどれか1つしか装備できません

非売品:????
非売品:????
非売品:幻想殺し 論破された時のダメージを2回分無効化する(自動)
非売品:???????
非売品:???????
非売品:???????
非売品:??????
非売品:??????
非売品:???
非売品:???????
非売品:???
非売品:????
非売品:ランナーズハイ 捜査ポイントが若干増える、反論ショーダウンでのコンマが20上がる
非売品:双剣双銃 コトダマ・コトノハを2つ同時に提示できる(SP2)
非売品:?????????

レア物:????????
レア物:???????
レア物:????
レア物:????????
レア物:????

遅筆になるとは書いたけど、こんなに忙しくなるとは思わなかった……
お待たせしました。今日の夜8~9時あたりから更新を再開します。

キャラ表みたいなのあった方が分かりやすいと思ったから生徒名簿っぽいの作ったで
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5143860.jpg

こっちは死者表ver
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5143862.jpg

http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org28416.jpg
http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org28417.jpg

上条さん&りこりん追悼遺影コラ

かなり雑だけどとりあえずhttp://i.imgur.com/Uxtbjtw.jpg
http://i.imgur.com/9OWhwQr.jpg

峰理子の十字架はとりあえず裁判中にも出て来たナイフと銃にした

はいバッテン
http://i.imgur.com/4RFfzUt.jpg

ちょっと早いけど、スポーツ施設エリア探索から投下を始めます

噴水広場から西に延びる、アスファルトの道を歩く。

道路脇に並ぶ樹々が影を作っていて涼しい。

宿舎エリアとスポーツ施設エリアの間に特に仕切りなどはなかった。

所々に、足つぼを押すための小石が敷き詰められた道も用意されていた。

右側に大きな体育館があり、奥に水練場、アイスリンクが順番に並んでいるのが見える。

左側に広がっていたのが、複数の大会を同時に開けそうなほどに広大なグラウンドだ。



【多目的グラウンド】

グラウンドは道路から見て低い位置にあった。

大会では観客席にもできそうな階段を下りていくと、だだっ広い砂場に着く。

真尋「芝生じゃないんだ……」

サッカーの時とか舞い上がった砂が目に入って痛いんだよな。

だからプロのスポーツ大会でも芝生のグラウンドが使われているんだと思ったけど……。

もはや一流のプロと呼べる、希望ヶ峰のスポーツ選手たちがこれで満足するんだろうか。

道路と反対側にもちゃんとした屋根つきの観客席が作られていた。

観客席の下は何かの施設になっているようで、扉のない入口から中に入る。

やけに幅も高さもある冷たいコンクリートの通路には、

監督室・医務室・男女更衣室・男女トイレがあったが……すべて鍵がかけられていた。

階段があったので2階に上がると、観客席に出る通路と放送室があった。

アナウンス室は鍵が開いていて、扉を開いた瞬間に冷房の風が体を打ち付けた。

レナ「あっ、真尋くん」

真尋「何やってるんだ竜宮」

レナ「んー、大体調べ終わったから最後にこの部屋を調べながらゆっくりしてるの」

レナ「真尋くん、この機械の使い方分かる?」

竜宮が座る椅子の前にあるのは放送機材だ。

目の前の窓からはグラウンドの様子を一望できる。

ここは、いわゆる実況席と言う場所なんだろう。

真尋「分かるけど……たぶんいじらない方がいいと思う」

レナ「え、どうして?」

真尋「グラウンド中に声が響くから、多分後で恥ずかしいぞ」

レナ「そんなことないよ!」

真尋「じゃあやってみるか」

スイッチを入れて竜宮にマイクを手渡した。


モノクマ『あーあー、マイクテスッマイクテスッ!』

モノクマ『ってあれ? なんでモノクマの声なのかな、かな!?』

モノクマ『……えっと、今のは竜宮だ! 後で説明する!』


真尋「……地味な嫌がらせだな」

レナ「そう? モノクマが絶対に言わなそうな事を言わせられるんだよ?」

レナ「『僕の顔を食べなよ』とか『俺が導いてやる』とか『オマエラ愛してるよ』とか!」

真尋「あいつなら全部ふざけて言いそうだけどな」

2人で放送室を出て、1階に戻る。

レナ「そうそう、聞いて聞いて! ここの砂すごいんだよ、だよ!」

レナ「どれだけ走り回っても舞い上がらないの!」

真尋「そうなのか?」

レナ「うん、それと思い切り腕を突き刺してみたら左右には動かせない、不思議な砂なんだよ」

真尋「希望ヶ峰が開発した特別な砂だったのか……」

1階の奥には倉庫があった。

扉は無く、サッカーやバスケのゴール、テニスやバレーボールのネット、陸上競技用のハンマーや槍が保管されていた。

だから通路に広いスペースが必要だったんだな。

バッティングセンターみたいな場所も見つけた。

レナ「はう、これ何だろ?」

真尋「ピッチングマシン11037号……?」

通常の球速ダイヤルの他に、『接待モード』『おしおきモード』がついていた。

真尋「おしおきモードだけはヤバイ。絶対にヤバイ」

レナ「打席に立たないで試してみたらいいんじゃない?」

真尋「ところでこのピッチングマシン、人型のデザインだけど竜宮的にはどうなんだ?」

レナ「うーん、これはかぁいくないかも……」

レナ「これで全部見終わったと思うよ」

真尋「医務室開いてればよかったんだけど……」

【サーキット】

アイスリンクよりさらに奥に行くと、資料で見た通りサーキットがあった。

……やっぱりスポーツ施設とは違う気がするんだけど。

他の施設に被害が及ぶ事故を防ぐためか、サーキットはそれなりに低い場所に作られていた。

階段を下るとむわっとした熱気に包まれた。

全面アスファルトの上、塀に囲まれたサーキットは暑さが段違いだった。

一応塀に隙間があるから風は通るけれど。

如月「……」

如月が死にそうな顔でコース端の段差に腰かけていた。

真尋「大丈夫?」

如月「炎天下にどうかいっそ連れてってくれよ」

真尋「あ、これ壊れてる」

今にも息を静かに止めそうだったので、脳天にフォークを軽く刺すと如月は正気を取り戻した。

如月「…………オレ、アイスリンク行ってていいか?」

真尋「その前に調べて分かったことを教えてくれ」

如月「狭いながらもテクニカルなコースだな、たぶん」

如月「でもコースの端には全部ブロックがついているから、コースアウトの危険は無さそうだ」

真尋「如月って18歳だったよな、自動車免許ってもう持ってる?」

如月「持ってるわけねえだろ。16歳から部屋出てないんだぞ」

如月「ただここは公道じゃないから免許はいらないはずだ」

如月「そうだ……こっちに来てくれ」

サーキットのコースから外れた端の方にフェンスがあった。

如月はフェンスについている扉を開く。

そこにはスケートボード競技用と思われるスロープと、スプレーで落書きがされたシャッターがあった。

シャッターに描かれているのは、暮威……紋土?

文字の上からモノクマの落書きがされているが、それが無くてもたぶん読めない。

如月「ここにはペンキや有機溶剤が入っていた」

如月「それと、トリニトロトルエンやニトログリセリン……爆薬だ」

真尋「……危ないな、どうする?」

如月「それもまた話し合うつもりだが、まあ志熊の発明の材料になることを考えると悪くないと思う」

如月「モノクマに対抗する武器としては役立つだろ」

真尋「志熊はこれ知ってるのか?」

如月「ああ、教えておいた。そこの整備小屋にいるはずだぞ」

如月「……あちぃ」

真尋「ちょっと行ってくるよ」

如月「炎天下に澄んだ校庭」

また壊れていた……。

【整備小屋】

かちゃ かちゃ

理科「あぁ……あん……」

真尋「……」

志熊はレーシングカーの、名前はよく分からないが車体の下のパーツをいじりつつ……

頬を赤らめ、涎を垂らし、喘ぎ声を上げていた。

真尋「志熊……」

理科「はっ!?」

理科「……真尋先輩」

理科「今のは見なかったことに」

真尋「できねえよ」

理科「ですよねー」

真尋「お前……前々から片鱗は見せてたけど、本物の変態だったんだな……」

理科「いかにも、理科は変態です」

真尋「真面目な顔で言うことじゃないだろ」

理科「別に隠してもいませんよ。真尋先輩は気づくのが遅いくらいです」

真尋「なんで開き直ってるんだろう」

真面目で礼儀正しい良い後輩キャラだと思ってたのに……!

真尋「残念だ……」

理科「おっと、理科はただ快楽に身を委ねていたわけではありません、誤解なきよう」

理科「実はレーシングカーの安全確認をしておりました」

真尋「それ乗る機会はあるのか?」

真尋「運動にはならなそうだけど」

理科「もしかすると、モノクマがある日全員を呼び集めて……」

理科「『誰かひとりレーシングカーに乗るか、もしくは人を殺せ』という動機を提示するかもしれませんから」

真尋「下らないな……」

真尋「結局安全性はどうなんだ?」

理科「流石は希望ヶ峰学園と言うべき出来ですね。それにモノクマも手を加えてはいないようです」

理科「スピードを出して壁にぶつかったくらいじゃ爆発したりしませんよ」

理科「……まあ、エンジンの出力が強すぎますし、エアバッグとかバンパーが足りないんですがね」

真尋「危ないな……改造できないのか?」

理科「任せて下さい。機械いじりは大好きですから……うぇへへへ」

真尋「うわぁ……」

整備小屋にはレーシングカー以外にもバイクが数台置かれていた。

こちらなら自転車と感覚が似てるしまだ乗りやすそうだ。

理科「そうそう、この辺のパーツ、触るとオイルがついて黒くなるので触らない方がいいですよ」

真尋「触らないけど……志熊はどうするんだよ」

すでに志熊の腕や白衣は黒く汚れている。

志熊も科学者や変態である前に女子なので、洗濯機やお風呂で落ちない汚れが付くのはどちらかと言うと嫌だろう。

理科「問題ないですよ、こんな時のための美化委員です」

理科「体の方は自作の石鹸で……いえ、そちらも竜児先輩に頼んでみましょうか」

真尋「あんまり高須をいじるなよ……」

理科「あ、それと一番大事な事です。奥の燃料室には決して近づかないでください」

理科「ガソリン満タンのポリタンクがざっと50個はありますから。死にたいならどうぞ」

真尋「爆薬にガソリン……レーシングカー以外で危険過ぎないかここ」

真尋「そうだ、キリトの件を忘れてたよ」

理科「真尋先輩、朝は忙しそうだったのでこちらから聞けませんでしたね」

理科「その件についてはもう大丈夫ですよ、康太先輩が引き受けてくれました」

真尋「そうか、ムッツリーニが……」

真尋「力に慣れなくてごめんな、志熊」

志熊「いいえ、今朝も美味しい食事を作ってくれたではないですか。十分です」

真尋「ちょっとキリトとムッツリーニの様子を見に行くか」

しかし、頼りの参謀が体力0と変態って散々だよな……。

チームがまとまってきた安心感が、アスファルトに落ちた汗の滴と共に砕け散った。

【武道場】

多目的体育館のロビーから廊下を進むと、離れの武道場に着く。

武道場もすごく広く、柔道・剣道が同時にできそうだった。

奥には弓道の設備もある。騒音が気にならなければ他の武道の練習中でも使えるだろう。

中ではキリトとムッツリーニが竹刀の素振りをしていた。

真尋「キリトは剣道経験者だったっけ」

キリト「ああ。しばらくはここでレベル上げだな」

キリト「SAOでの実力は引き継げていないらしい。一から鍛えなおしだ」

真尋「強くなって……誰かを殺すつもりか」

キリト「……」

肯定しても否定しても変わらないと考えたのか、返事は無言だった。

真尋「ムッツリーニも経験者なのか?」

土屋「…………和室は落ち着く」

そういえばムッツリーニは個室も和室だったな。

キリト「それだけじゃないはずだ。正直俺より竹刀の扱いが上手い」

土屋「…………殺陣は一般教養」

真尋「ムッツリーニのことだし、お色気シーン目当てでいくつも時代劇を見たら自然と覚えてた、とかそんなんだろ」

土屋「…………そんな事実はない」

図星だったらしい。

隠さなくてもいいのにな、普通にすごいし。

真尋「そうだ、ムッツリーニ。キリトの監視引き受けてくれてありがとうな」

土屋「…………借りは返した」

僕はいつムッツリーニに貸しを作ったんだろう。

真尋「忙しいときは代わるからいつでも言ってくれ」

真尋「それで、調査はもう終わったんだな」

キリト「康太のおかげですぐに終わった」

キリト「撮影スキル……侮れないぜ」

土屋「…………ノルマ達成したら、他の倉庫も撮りに行く」

真尋「助かるよ」

自分でも武道場の倉庫を見てみることにした。

竹刀や弓矢、薙刀や棒術用の棒、防具、柔道用の畳風マット……この辺りは普通だけど。

三節棍、トンファー、鎖鎌といった珍しい武道の道具もある。

手裏剣、鎖かたびら、短刀、クナイ……忍びの者がここで修行でもしてたのか?

もちろん金属の武器は無く、すべて木・竹・プラスチック製だ。

ただし手裏剣や矢なんかはプラスチックでも危険であることに変わりはないと思う。

特に希望ヶ峰の施設だから普通のプラスチックでもないだろうし。

そろそろ時間だと思ったので倉庫を出て、一旦2人にも宿舎に戻るよう声をかけた。

道すがら2人を見ているとふと気づいた。

真尋「ところでそのジャージは何?」

キリトは黒、ムッツリーニは紫のジャージを着ている。

キリト「体育館に人数分のジャージが入った段ボールが置かれてたんだ」

キリト「モノクマからの贈り物らしいな」

土屋「…………全部色違い」

キリト「早くしないと好きな色が無くなるぞ」

真尋「報告会終わったら体育館に走ろう」

【集会所】

集会所に戻ると、ホワイトボードに巴が線を引いていた。

マミ「おかえり。今回は情報をボードでまとめてみようと思ったの」

ボードには『施設と危険なところ』『備考』の項目が用意されていた。

四ノ宮「これなら分かりやすいし早く終わりそうですね」

やがて全員が集まり、報告会が始まった。

ボードにまとめられた情報が分かりやすかったので、報告会の詳細は割愛する。


<<施設と危険なところ>>

・グラウンド ~ 砂が舞わない。ピッチングマシンのおしおきモードは安易に使わない。

・体育館 ~ スイッチ一つで床からネットを張るための棒が飛び出してくるから注意。

・武道場 ~ 体育館の離れにある。プラスチック製の矢や手裏剣などは刺さる。

・リング ~ 体育館の2階にある。置かれている総合格闘ロボットは電源を入れると見境なく襲い掛かり危険。対戦相手には不向き。

・プール ~ 屋外プールは深さ5mあるので泳げない人は気を付ける。

・トレーニングルーム ~ 水練場の2階にある。万が一を考え、体を固定する器具は使わない方がいい。

・アイスリンク ~ 氷の上以外も結構滑るので足元に注意。

・サーキット ~ 爆薬の入った倉庫やガソリンが詰まった小屋がある。志熊以外は近づかないように。


<<備考>>

・体育館に置かれた段ボールに全員分のジャージが支給されている。

・体育館には監督室、保健室、会議室もあり全て開いている。保健室には机とベッドしかないが、ここで寝ても罰せられない。

・その他の施設の保健室・医務室の鍵は締まっている。

・更衣室が開いているのは温泉とプールのみ。それ以外のスポーツなら、自室かその場で着替えることになる。

・サッカーのゴールなど重く大きい物は椎名・巴なら運べるので頼む。

・グラウンドの放送室からアナウンスするとモノクマの声になる。

・キリトの見張りは志熊・椎名・土屋。


マミ「最後に、凶器になりかねない道具を一カ所にまとめて管理しようかと思うのだけど……」

椎名「でも凶器になりそうなものが多すぎるぜ……」

如月「できれば隔離したいところだが、現実的じゃない」

理科「ひとまず全員を信じて任せておくしかないと思いますが……」

マミ「そうね……それじゃ、くれぐれも殺人なんて考えないようにして」

マミ「土屋くんが撮影してるから、道具が無くなったらすぐに分かるからね?」

高須「了解だ」

四ノ宮「目標はここにいる全員での脱出ですからね」

なの「もう、誰も死なせません……!」

レナ「……そろそろ解散して運動しよっか?」

マミ「ええ。では解散!」

せっかくだし、誰かと一緒に運動した方がいいよな。

できるスポーツの幅も広がるし、やっぱり鬱々とノルマをこなすより、気を紛らわすため楽しく運動できた方がいいに決まっている。

何人か誘ってみよう。

※スポーツチュートリアル※

3人を誘い、4人でスポーツを行います。

1人目は必ず参加してくれますが、2人目・3人目は仲の悪い人がすでに参加していると拒否されます。

3人参加するまで誘います(1回の安価で集まり切らなかったら参加してくれる人リストも付けます)。

行うスポーツはメンバーを見て書けそうなものをこちらで決めます。

でも、メンバーを見ても思いつかない時もあるので、誘う安価でスポーツも指定すると採用されることがあります。

レジャー扱いなので、交友度が大幅に上昇するとともにプレゼントも渡せます。

スポーツ時だからこそ喜んでくれるプレゼントもあります。


安価下5くらいまで 誘う相手指定

1人目で琴浦さんが選ばれてしまいました。
琴浦さんは心を許している相手が極端に少ないので、彼女を選ぶとかなり制限がきつくなります。

琴浦さん・春海くん両方が大丈夫な人は、高須・四ノ宮・なの、の3人です

安価下 3人から1人選ぶ

真尋「琴浦、一緒に運動しないか」

琴浦「いいよ、八坂くん」

琴浦「相手がいなくて困ってたの」

真尋「春海ー! 春海も1人なんだろ、一緒にどうだ?」

春海「……うう、やるしかないか」

真尋「3人じゃなんか微妙だな」

真尋「四ノ宮もどうだ?」

四ノ宮「僕で良ければ!」

真尋「で、何しようか?」

琴浦「私、運動苦手だから、難しいのはちょっと……」

春海「俺も……」

琴浦のノルマは30、春海のノルマは50のようだ。

ちなみに四ノ宮は150。アイドルにはそれなりに運動神経も必要なんだろうな。

四ノ宮「バドミントンとかどうですか?」

琴浦「球技……難しそう」

春海「空振りそうだ」

四ノ宮「最初はそうですけど、慣れればゆっくりしてるので打ち返しやすいですよ」

真尋「テニスや卓球よりは初心者向きだよな」

真尋「スマッシュとかは打たないから安心してよ」

椎名「決まったかー? ネットは張っておくぜ?」

四ノ宮「よろしくお願いします」


プレゼントを渡しますか?(渡す場合はアイテム名も)(スポーツの前に渡すか後に渡すかはアイテム次第)

爆弾おにぎり
さおとめスカウター
ヤンデレグローブ
エクスカリパー
絶対音叉
ペルソナ召喚料理
女王の拘束衣
オスシリンダー
インスタントアルゲードそば
ユビキタス手帳
苺の香りがするロザリオ×2
不死鳥のガムテープ
ローズヒップティー
サバイバル大百科
漫画:それいけミニ弐大!

安価下 琴浦に
下3 春海に
下5 四ノ宮に

下げてた……
改めて安価下、下3、下5

椎名「3人はもうジャージは取ったか?」

真尋「あ、そうだった!」

春海「なんかそんな事報告会で言ってたな……」

椎名「あたしは情熱の赤にしたぜ!」

しれっと如月のアイデンティティーが奪われていた。

四ノ宮「僕はぴよちゃんカラーの黄色にしました!」

黄色といえば巴はどうしたんだろう。

真尋「急いで取りに行かないと、好きな色無くなるぞ……!」

真尋「僕はピンクとか嫌だ」

春海「八坂、取って来てくれないか?」

琴浦「私もお願い」

四ノ宮「僕たちは先にネットを張っておきますね」

椎名「2人に似合いそうな色選んできてやれよ!」



【体育館】

マミ「うーん……」

真尋「巴も取りに来てたんだ」

マミ「ええ……私のイメージカラーである黄色が四ノ宮くんに取られちゃって……」

マミ「他は、どれもしっくり来ないのよね……」

マミ「よし! せっかくだから八坂くんに選んでもらいましょうか!」

真尋「何がせっかくなんだろう……」

今残っている色は……。

白、橙、緑、青、桃、茶色、水色、黄緑、灰色か……。


安価下 琴浦に持って行くジャージの色
下3 春海に持って行くジャージの色
下5 マミに勧めるジャージの色

しまった 真尋くん自身のジャージ選んでなかった

安価下

真尋「巴は、これでいいんじゃないか?」

マミ「えー……茶色?」

マミ「なんだか……あんまり優雅な色じゃないわね」

真尋「シックな色合いでリーダーの巴に合うかと思ったんだけど」

真尋「というか巴が僕に選べって言ったんだろ」

マミ「それもそうね」

マミ「それじゃ、代わりに私が八坂くんのを選んであげるわ」

真尋「嫌な予感しかしない」

マミ「はいこれ」

案の定、ピンク色のジャージを差し出してきた。

真尋「これ嫌がらせだろ!?」

マミ「そんなことないわ!」

マミ「桃色ってよく見ると……肉の色じゃない」

マミ「まさにカオスって感じで邪神ハンターの八坂くんにぴったりだと思ったのだけど……」

マミ「でも、あなたが嫌ならしょうがないわね……」シュン

からかっている感じでは無くて、割とマジで落ち込んでいた。

真尋「わ、わかったよ! 巴がそこまで考えてくれたとは思わなかった」

マミ「じゃあ着てくれるのね!」

真尋「うん!」

なんか誘導された気もするけど!


【多目的グラウンド】

真尋「持ってきたぞー」

琴浦「くすっ、なにそれ……!」

春海「まさかのピンク色! 八坂お前嫌がってただろ!?」

四ノ宮「かわいいですよぉ!」

真尋「うっさい! 巴に押し付けられたんだ!」

春海「巴には弱いんだな、八坂」

琴浦「大丈夫、似合ってるよ」

春海「で、俺たちのは何色にしたんだ?」

真尋「春海には黄緑を持ってきた」

春海「まあ、別にいいが……何か理由あるのか?」

真尋「春海だし、春と言えば黄緑かなって」

春海「それだと琴浦もだろ」

真尋「あっ」

真尋「……琴浦には橙色を持ってきたよ」

琴浦「うん、橙色は嫌いじゃないよ」

真尋「明るい色が合うんじゃないかと思ってさ」

四ノ宮「同感ですよ!」

琴浦「えへへ……」

【Info】
特に交友度ボーナスはありませんでした。

あー……やっぱりプレゼント安価で連取りしてたからもしやと思ったけど
>>149のいつもの荒らしでしたか

どうしよう……こいつの安価弾きたいけどID変えるとかめんどすぎ……
ここって自治どうなってるんです? 運営は何か対策してないんですかね?
私は詳しくないんですよね……。

別の掲示板に移転しようかと思うけど、ここに貼ったらついてくるし……
あと自治スレが荒れてるという……

さくっと調べてみたけどどうやらまどマギ界隈では有名なキチガイらしいですね
他の掲示板でも荒らしまわってて、安価スレは奴の私物だという
そんなのに1スレ目の序盤から粘着されてたらまともに進められないのも当然ですね……

専用ブラウザってID変わるたびにNGし直さないといけないんですよね?
今回みたいにsageで忍ばれると気づかずに採用しちゃいますし

いっそ安価なしで進めちゃいましょうか……?
実際自由に書きためできるしそっちのが楽なんですよね。
読者の好きなキャラを生き残らせることはできないけど、そこは救済用のIFも計画してますし。
モノモノマシーンやカオスクッキングがなくなりますけど。
某ダンロン2再構成スレにならって裁判だけ安価とかどうでしょう?

うちだけじゃなくかなりの数のスレを荒らしてることを書けば対応してくれるかも……
なんか複数人で送らないと効果なさそうな気もしますね。

でもいくらたくさんのスレに対して長期間とはいえ、定期age、自演、埋め、コピペ、連投、正体隠しての話題誘導程度で焼き対象にしてくれますかね……?
粘着暴言や長文コピペ連投レベルでも対応しないスタンスらしいですし。

それらが同一人物とは限らないし、それら全部が模倣犯による別人の可能性だってあるわけだし無理じゃないかな

分かるとは思いますが>>209が荒らし本人です。他スレでのID的に間違いなく。

安価なし投下に変える前にとりあえず試しに焼き依頼する方針です。
管理人へのメールなど協力してくれるとありがたいです。

↑それはそうだがそういう事言ってんじゃねんだよ。無駄ageとか連投とかしてるから言ってるんだっていい加減分かれ

っと、知らん間に安価なしになったのか。
まあ、荒らしが来てたりこういうことがあったんならしゃーないな

>>213
分かっててやってるので無駄ですよ、1も最初は無自覚な荒らしだと思ってたんですけど……

>>215
焼いてもらえたら安価ありで続行する予定です

こんばんは。
焼き依頼見てくれるまでに時間がかかることもあるみたいですね……。

このままぼーっとしててももったいないので、とりあえず番外編をちょっとずつ投下していきます。

【IF キリト死亡】


期待に胸を膨らませやってきた、希望ヶ峰学園オープンキャンパス。

そこに向かう、希望ヶ峰学園の手配したバスに乗り込んだ瞬間、僕の目の前は真っ暗になった……。

隣の席に座っていたのは、僕と同年代の少年だった。

ゲームの中に出てくるような見かけないデザインの黒いコートを身にまとった、少女のような顔立ちの線の細い少年だ。

真尋「なあ、もしかして……君もこのオープンキャンパスの参加者なのか?」

??「……ああ」

真尋「良かった、これオープンキャンパスで合ってたんだな……」

真尋「僕は八坂真尋。超高校級の邪神ハンター候補として呼ばれたんだ」

??「俺は……キリトだ」

なぜか間を空けて名乗ったのが気になったが、追求せずこの状況について話し合うことにした。

真尋「キリトはこの状況どう思う?」

真尋「ここにいるのがオープンキャンパス参加者ってことは、希望ヶ峰学園の演出ってことかな?」

キリト「違うな……良くないことが起きている、そんな気がする」

キリト「ただ、これはまだ予測なんだが」

キリト「これはゲームの中じゃないかと思ってる」

真尋「ゲームの中? ゲームの中に入れるわけが……」

キリト「ソードアートオンライン事件は知っているか?」

ソードアートオンライン事件……それは(以下略)

最近、あるプレイヤーの手によって事件は解決され、生き残っていた6000人が脱出したとニュースになった。

キリト「俺たちはみんな、気を失いおかしな内装のバスに乗せられた」

キリト「この非現実的な状況も、ゲームの中だとすれば説明がつくだろ?」

キリト「希望ヶ峰学園が何を考えているのかは知らないがな……」

ゲームか現実か迷っていてどちらの名を教えるべきか考えていたから、名乗る時に間があったんだな。

真尋「もしかして、SAOの生還者なのか? ……それにキリトって名前、まさか」

キリト「たぶんそのまさかだよ」

真尋「SAOをクリアした、キリトか!?」

キリト「だからこそ希望ヶ峰に呼ばれたんだと思う。俺の肩書きは、超高校級のソードマン候補」

真尋「ここが本当にゲームの中だったなら心強いな……!」

キリト「もちろん、敵が現れれば戦うさ」

キリト「敵はおそらく超高校級だろうけど、絶対に負けたくない」

真尋「僕もある程度は戦えるから協力するよ」

周りに座っていた他の人とも話した。

彼女たちは、超高校級の魔法少女に、超高校級の戦士……。

なるほど、僕の邪神ハンターも含めて確かにゲームのジョブみたいだ。

真尋「キリト、たぶんここがゲームの中って言うのは間違いないかも、かくかくしかじか」

キリト「そうなのか!?」

キリト「ゲームだったら、もう何も恐れる必要はないな……」

キリト「俺は無敵のプレイヤー、黒の剣士……キリトだ……!」キリッ

さっきまでの真剣な顔はどこかに行ってしまい、満面のドヤ顔を見せつけてきた。

もしかすると、『キリト』としての顔を作って不安を払っているのかも知れない。

……確かに目の前の不安に怯えているより、自信を持っていた方がいいかもな。

真尋「僕だって、邪神ハンターの血を引く無限のSAN値を持つ男だ」フッ

椎名「最強の存在“閃閃風神(ライジングエア)”……椎名深夏とはあたしのことだッ!!」バーン

マミ「安心して、ここには奇跡を起こす魔法少女がいるのだから!」ドヤァ

近くの座席の2人が乗っかってきた。

はた目から見たら奇妙だろうな……。



その後、開会式に学園長……モノクマが現れた。

モノクマはオープンキャンパスのしおりの内容と異なる、無期限の共同生活の開始を告げ僕たちを混乱の渦に叩きこんでいた。

しかし、すぐに僕たちはさらなる絶望に襲われる事になる。

モノクマ「まぁ……どうしても帰りたいっていう人がいるんなら。僕としては残念だけど、出る方法はあるよ?」

キリト「どうすればいい……。教えろ、モノクマ!」

モノクマ「その方法はね、誰かを殺すことなんだ」

モノクマ「人殺しは希望の学園にふさわしくありません! そんな悪者がいたら即刻出て行ってもらいます!」

モノクマ「……撲殺殴殺斬殺刺殺絞殺焼殺毒殺銃殺圧殺呪殺爆殺……殺し方は問いません」

モノクマ「仲間の誰かを殺した1人だけが、この学園から帰ることができます」

キリト「また、またなのか……! どうしてっ……!」

モノクマ「どうして? それはね……僕はオマエラに絶望してほしいからだよ……!」

モノクマ「うぷぷぷぷ……ぶひゃひゃひゃひゃ!!」

マミ「みんな、抑えて」

椎名「まずは正体を見極めようぜ……」

上条「……ちっ!」

理科「……! キリトさん、待ってください!」

巴の静止も聞かず、キリトがモノクマに躍り掛かっていた。

キリト「おおおぉぉぉ!!」

背中から、二振りの剣――漆黒の剣と輝く白金の剣を抜き放つと、モノクマに全力で振るう。

モノクマ「わっと!」

飛びのいて斬撃をかわし距離を取るモノクマ。

モノクマ「何すんだよ! まだ僕の大切なお話の途中だろ!」

キリト「ふざけるな……!」

モノクマ「にゃぽ?」

キリト「お前は……お前たちは人の命をなんだと思ってるんだ!!」

モノクマ「およよ……僕の背後に誰かいるの……!?」

お前たちとは、GM(ゲームマスター)たちの事なんだろう。

SAOと同じ……人の命を賭けるデスゲーム……。

それも仲間と助け合うルールではなく、仲間とのコロシアイ……!

さらに悪趣味ばゲーム内容に、キリトは顔を歪め、怒り心頭に発しているようだった。

キリト「誰も死なせるわけにはいかない……!」

キリト「今すぐにこのゲームを終わらせる!!」

モノクマ「さっき僕に暴力を振るうのは規則違反だって言わなかった?」

モノクマ「うぷぷぷ! 終わるのはオマエの方だよっ! キリトクン!」

上条「助太刀するぞっ!」

キリト「お前……丸腰で……!」

上条「黙って見てられっかよ!」

マミ「ちょっと!」

マミ「ほっとくわけにいかないわよね……!」

上条と巴も壇上に上がり、モノクマに相対する。

モノクマ「おや? これは最初からクライマックスですなぁ!」

モノクマ「仕方ないな、相手になってやるよ」

モノクマ「そして僕の圧倒的な強さに絶望するといいよ!」

両手から鋭い爪を飛び出させ、モノクマは真っ直ぐに巴の喉元に迫った。

上条「そりゃ!」

上条の足払い、そして。

マミ「任せて!」

不思議な挙動を取る魔法のリボンでの拘束。

完全に動きを封じられたモノクマに、キリトが再び斬りかかる。

キリト「せりゃああぁぁぁ!!」

その二筋の軌跡は、まるで彗星のように輝き……

ゴン

キリト「なっ……!?」

鈍い音と共に、モノクマの頭部で止められた。

モノクマ「ぴこーん、ぴこーん」

上条と巴が自爆しようとするモノクマを天井に投げ、処理する。

マミ「これで一安心ね……」

一方キリトは先ほどの斬撃を止められたことに動揺しているようだった。

キリト「まさか、竹刀だと……」

モノクマ「今更気づいても遅いんだよ」

キリトの目の前にモノクマが現れた。

モノクマ「次は僕から行かせてもらうよ……!」

真尋「キリト、逃げろ!!」

マミ「下がって!!」

キリトは後ろに飛びのこうとしたが……

キリト「な、」

思っていたほど飛べなかったのか、足がもつれ、

モノクマ「ほい!」

モノクマの両手の爪が腹部に突き刺さった……。

上条「キリトおおおお!!」

キリト「かはっ……」

モノクマ「うぷぷ、ここでオマエラに問題です」

モノクマ「このまま僕のクマ力(くまぢから)で両腕を開くと、キリトクンはいったいどうなるでしょーか?」

真尋「や、やめ」

モノクマ「正解発表!!」

ズリリ

キリト「ぐあああああああ! あ……ぁ……………………」

ペキ、ペキ

グジュ

ドサ

どんなハイビジョンでも再現できないほどのスプラッタ。

絶叫、悲鳴、嗚咽、嘔吐。

それらがひとしきり止むと、モノクマはゆっくりと喋りはじめた。

モノクマ「これで、分かってくれたかな……?」

モノクマ「オマエラは僕に逆らうことはできないのです」

モノクマ「うぷぷぷぷ、残念だったねキリトクン」

モノクマ「これは遊びでもなければ、ゲームでもないんだよ!!」

モノクマ「どわっはっはっはっは! うっしゃっしゃっしゃっしゃ!」

デスゲームを一度生き抜き、希望をもたらした存在、キリトの死で……。

僕たち15人は、目の前の事態、狂気、学園、そして死体……それらが現実のものだと嫌でも認識させられたんだ……。

【IF 全員と険悪になってみた】


僕、八坂真尋は気がつくと奇妙なバスの中。

状況を確認するために近くの人に話し掛けてみることにした。

真尋「ねえ、君もオープンキャンパスの参加者?」

レナ「あ、うん。君もそうなんだね!」

よかった……、仲間がいたようだ。

真尋「僕は八坂真尋。超高校級の邪神ハンターとして呼ばれた、君と同じ希望ヶ峰オープンキャンパスの参加者だ」

レナ「私は竜宮レナっていうの! よろしくね真尋くん!」

レナと名乗った女の子は、いきなり僕の手を握ってぶんぶん振り回してきた。

な、なんだか初対面なのになれなれしいな……。

真尋「ところで、この状況どう思う?」

真面目な話なので、単刀直入に聞いてみた。

真尋「どう見てもオープンキャンパスには見えないけど……」

レナ「そうだね、きっと……」

レナ「これは祟りだよ」

真尋「は?」

レナ「私たち16人はこれから無慈悲に殺されちゃうの」

い、いきなり後ろ向きだな……!

レナ「ごめんね。全部レナのせいなの」

この子、目の焦点が合ってないぞ!

レナ「はう……みんなを巻き込んじゃった」

レナ「ごめんなさい」

レナ「……」

へ、返事待ちか!?

レナ「聞こえなかったかな、かな。……ごめんなさい」

怖い!

SAN値減りかねない!(減りはしない)

真尋「あ、はは、ま、まあ、ヨロシク」

いきなりとんでもない電波女と会ってしまった……。

(険悪1:竜宮レナに真面目に状況について聞く)

もっと普通っぽい人に話そう……。

そこの本を読んでるメガネの男子とか良さそうだな。

真尋「なあ、お前もオープンキャンパスの参加者か?」

春海「……」

真尋「おーい」

春海「……」

本から目を離さないのでページの前で手を振ってみる。

春海「……」

体を揺らしてみる。

春海「……」

本を取り上げてみる。

春海「おい! 読書の邪魔すんな!」

真尋「いや、呼びかけても返事しないから……」

春海「何の用だよ」

真尋「いや、この状況について確認しておきたいなと」

春海「そんなことで邪魔したのか!?」

真尋「そんなことって……読書より大事だろ!」

春海「読書を否定したな……!」

春海「いいか、本を読み書きできるのは人間だけなんだ!」

春海「つまりその本を読むことは最も人間らしい崇高な行動なんだよ!」

春海「それを否定するお前は人間未満だ!」

春海「猿とは話したくないな、消えろ!」

な、なんだよこいつ……。

希望ヶ峰には変人しか集まらないってことか……?

先行き不安だ……。

(険悪2:春海和人に読書中に話し掛ける)

僕と乗客たちはバスを降り、どこかの施設のロビーに集まった。

その中の1人、超高校級の男性アイドル候補と名乗る青年の提案で、みんなそれぞれに自己紹介を始めた。

でも、どうしよう……。

今までまともな人いなかったし、辺りを見ても変わってそうな人ばかり。

尻ごみしていると、一人の女の子が話しかけてきた。

桐乃「アンタ、さっきの那月の話聞いてなかったの……?」

真尋「聞いてたよ、でもさ」

桐乃「でもじゃないわよ! 空気読みなさいよ!」

桐乃「まあ仕方ないからあたしがアンタと話してあげる!」フン

ちっ……

真尋「お断りだ」

桐乃「ハァ?」

真尋「僕は生意気なガキは嫌いだ」

桐乃「げ……キモっ」

桐乃「アンタ友達いないでしょ?」

真尋「あっち行けって」

桐乃「……はいはい! もうアンタには話しかけないから!」

桐乃「つーかこっちから願い下げよ! 陰気野郎!」

やっぱり変な奴だった。

僕が何したってんだよ。

(険悪3:高坂桐乃と話すとき真尋の機嫌が悪い)



早く帰りたい。

でも黙ってたら話しかけられるかもしれないし……。

出口のハッチを調べてみるかな。

真尋「……」

理科「」ダラダラ

白衣の女子がぺたんこ座りでハッチの前に陣取り、カチャカチャと金具をいじりながら大量のよだれを流していた。

理科「ハァ……とってもおっきい……」

理科「らめぇ……! 理科、濡れちゃうぅ……!」

……。

ストレートにド変態だ……。

だんだん、誰が一番マシか考えるようになってきた。

(険悪4:志熊理科が第一印象から変態)

キリト「なあ、自己紹介しようぜ」

うわ、話しかけられためんどくさい。

キリト「俺は、ソードアートオンラインをクリアし6000人を救い出した英雄にして」

キリト「中学生の時点で凄腕のハッカーでもあり、数々の女性プレイヤーを落としてきた美男子」

キリト「黒の剣士……キリトだ」キラキラキラァ

こいつなんでいきなり天狗なんだろう。引くわ。

キャラ作りにも限度があるんじゃないかな。

……まさか素じゃないとは思う。

真尋「へー、SAOの出身者なんだ……」

真尋「僕は八坂真尋」

真尋「僕もゲームは好きだし結構得意だからよろしく」

キリト「ふん……じゃあ……」

~~~~~~~~~~~

キリト「……は分かるよな? 得意なら答えられるだろ」キリッ

真尋「いや、日本語でおk」

キリト「にわかじゃないか」キリッ

そいつはニヤニヤしながら去って行った。

腹が立ったのでこっそり壁を蹴り飛ばす。

それをキリトがちら見していて、小さく笑うのが見えた。

……畜生。

(険悪5:キリトに張り合う)



前向きに考えよう。

黙ってても話しかけられて嫌な思いをするなら、こちらからまともな人を探すんだ。

自分から話しかければ、自分のペースに持ち込めるかもしれない。

暇そうに突っ立っている赤いジャージの男に声をかけてみた。

真尋「なあ」

如月「あ?」

真尋「自己紹介を……」

如月「オレに関わるな」

……。

暗い奴だ、どうしようもない。

(険悪6:如月シンタローに仲介無しで話しかける)

赤ジャージに冷たくあしらわれた後、すぐにホールの扉が開いた。

僕たちはそこで学園長のモノクマと名乗るぬいぐるみから、期限なしの共同生活と、コロシアイのルールを告げられた。

みんなモノクマの恐ろしさやコロシアイにおののいていたようだけど……

僕は共同生活の時点ですでに絶望していた。

過半数がまともに話せない連中と数日間でも一緒に過ごすなんて吐き気がする。胃に穴が空く。

あとツンツン頭の男子高校生が金髪縦ロールの女子中学生を無理矢理裸にする事案が発生した。

まあモノクマに食って掛かる熱い男だったから悪い奴じゃなさそうだ。

もしかしたら最初の友達になれるかも知れない……!

真尋「なあ、上条って言ったか? まだ自己紹介してなかったよな」

真尋「八坂真尋、超高校級の邪神ハンター候補だ。よろしく」

上条「おう、よろしくな」

真尋「さっきは危なかったな……」

上条「ああ、死ぬかと思ったぜ……」

真尋「でもいいものを見させてもらったよ」

上条「は? 全然いいもんじゃねえだろ」

真尋「そう? いい戦いだったけど。僕も正直ムカついてたからちょっとスッキリしたよ」

上条「あーそっちか」

上条「巴の方かと思った」

真尋「いやいや……敵はモノクマだろ」

上条「そうだよ! モノクマが敵だっつーのに……」

上条「アイツ、本気で殺しにきやがった……!」

上条「どうして仲間と殺しあわなくちゃいけねえんだよ! モノクマの思う壺じゃねーか!」

上条「ぜってぇ許さねぇ……!」

真尋「まあまあ……でも脱がせたのは事実だしさ?」

上条「あ? 何言ってんだお前」

上条「あれは事故だろ」

真尋「でも事故って言っても、見ちゃったものは見ちゃったんだし……」

上条「ふざけんな」

上条「お前も巴の味方かよ!」

真尋「いや、そういう問題じゃ……」

上条「考えてみりゃ邪神ハンターってのも魔法少女に似た才能だしな」

真尋「それは関係ないって……」

上条「うるせぇ、仲間を殺そうとする連中とは関わりたくねぇよ」

真尋「そんなこと……!」

上条「あんまりしつこいと(幻想を)ぶち殺すぞ!」

……!

こいつ……言ってることが完全にブーメランじゃないか……!

危険人物だ……殺されたくないので近づかないようにしよう……。

件の巴にも嫌われてるし、どうすりゃいいんだよ。

(険悪7:上条当麻と敵対する者の味方をする)

巴がいつの間にかリーダーのポジションについていた。

探索を命じられたので1人で食堂を見ることにした。

誰かが作った物なんて危険すぎてとても口にできないし、自炊のために見ておくべきだと思う。

調理室に入ると、目つきの鋭い男がいた。

なんとなく恐かったから話しかけなかったんだけど……避けられないな……。

真尋「は、初めまして、僕は八坂真尋。超高校級の邪神ハンター候補」

高須「おう。俺は超高校級の美化委員候補、高須竜児だ」ギロリ

真尋「美化委員……?」

高須「俺、掃除が好きなんだ……。細かいゴミを取り除くのが特にな……」ジロジロ

ま、まさか……ゴミって僕の事じゃないよな? 大丈夫だよな?

高須「八坂だったか、ところでこいつを見てくれ」

高須は壁にかかった包丁を1本手に取る。

高須「上等な包丁じゃないか……!」

高須「これはよく切れそうだ」

包丁を握ったままゆっくりと僕に向き直る高須。

高須「なあ……」

高須「そう、思わねえか……?」ニタリ

真尋「!!」

持てる最大限の力を振り絞り、全速力で逃走した。

『コロシアイ』

先ほどモノクマに言われた言葉が僕の頭の中を何度も駆け巡る。

これからは、うかつに誰かと2人きりになるのは危険なんだ。いつ殺されるかわからない。

それどころか、現状僕が死んで悲しみそうな人が誰もいない。

八坂真尋を犠牲に15人で脱出しようなんて話が持ち上がるかもしれない……!

そうならないためにも、早く味方を作らないと。

作らないと……!

僕は、死ぬ。

(険悪8:高須竜児と話す際に状況が悪い)

僕は施設の探索ではなく、まだ話していない人を探していた。

機材室で何やらあたふたしている子を見つけた。

一点だけおかしなところがあるが、一見優しそうに見える女の子だ。

もしかしたらもしかするかもしれない。

真尋「あの……」

なの「はい? あっ、あなたはまだお話してませんでしたね」

なの「東雲なのと申します」ペコリ

真尋「僕は八坂真尋。よろしくな」

真尋「何か困ってたように見えたけど、どうしたんだ?」

なの「あ、お構いなく。わたしが失敗しちゃっただけなので」

なの「八坂さん、優しいんですね」ニコッ

これは……やっと味方ができたかも……!

人外だけど、この際そこは問題じゃないよな!

ここはぜひ親睦を深めるためにも助けないと!

真尋「遠慮しなくていいよ。友達が困ってるのにほっとけないよ」

なの「実は……機材をいじってたら戻し方が分からなくなってしまって……」

なの「すいません、わたし、機械に弱くて……」

真尋「えっ、ロボットなのに機械苦手なんだ」

真尋「使えないな」ボソッ

なの「……うわぁあああーん!!」

なの「どうして、そんな、ひどいこと、言うんですか……」

真尋「な、なんで泣いてるんだよ」

真尋「だってお前どう見てもロボットだろ? 意外だったからつい」

なの「使えないって……人を道具みたいに……」

あ……しまった、心の中で思ってただけのはずが口に出してしまってたのか……!

なの「あなたなんて知りません! 友達なんかじゃありません!」

なの「もう顔も見たくないです!」

真尋「……ま、いっか」

真尋「どうせ涙もプログラムだろうし、後で来れば落ち着いてるかも」

(険悪9:東雲なのの地雷を知る前に踏み抜く)

そろそろ報告会なので、恐る恐るカフェに戻ってきた。

それなりに集まってるな。

まさか衆人環視の中いきなり刺し殺しはしないと思いたい。

そしてまだ話していない人を見つけた。

さっきから誰と話しても大体盛り上がってた子だ。

すごくコミュ力高いみたいだし、今度こそ大丈夫かも。

地雷を踏まないように気を付けよう。

真尋「あの、自己紹介まだだったよな」

真尋「僕は……」

椎名「八坂真尋。クソ野郎だろ」

真尋「は……?」

椎名「全部見てたぜ。てめえ誰と話しても空気を悪くしてたよな……!」

椎名「てめえみたいなクズは仲間じゃねーし、話すに値しない、消えろ」

真尋「全部僕のせいかよ……!」

椎名「現状一番人殺しそうだし、てめえを拘束するようリーダーさんに頼んでみるわ」

真尋「殺したりなんかしない! それに拘束なんてされたら、僕が殺されるだろ!」

椎名「いいんじゃねーの、いっぺん死んどけ」

真尋「言っていいことと悪いことが……!」

椎名「口も封じるように頼んどかないとな」

なんでだよ……。

どうして僕が人殺し扱いされなきゃならないんだ……!

(険悪10:椎名深夏に悪い面を見られる)

最後の希望。

僕と同様、誰とも仲良くしていない人が一人だけ残っていた。

味方につけても力にはならないかもしれないけど。

嫌われ者同士仲良くできたらいいな……。

まあ、正直失敗する気しかしないからめんどいけど……。

琴浦「めんどくさいなら話しかけないでください」

真尋「なっ……!」

琴浦「図星だった?」

真尋「どうして……」

琴浦「顔に出てたわよ」

……。

ちっ、結局誰もまともな奴いなかったな。

もうどうにでもなれ。

琴浦「仲間が欲しくて話しかけたんでしょう?」

琴浦「あなたなんかと一緒にしないで」

真尋「……似たようなもんだろ」

琴浦「……」

琴浦「誰もまともな人がいない」

琴浦「電波女にキチガイ、生意気なガキに変質者、天狗野郎と暗い野郎、リーダー気取り、痴漢の人殺し」

琴浦「でかぶつホモと変態コンビ、殺人者、使えない道具、男女」

琴浦「そして私は気持ちの悪いチビね、ふーん」

真尋「な、なんだよ……!?」

琴浦「みんなが間違ってる、みんな僕を殺そうとしてる、みんなを殺してやりたい」

真尋「違う! 最後のは思ってない!」

琴浦「包丁を持ってきてこいつを突き刺してやろうか」

真尋「……知った風な口をきくなよ!!」

琴浦「そう、でもその反応……図星ね」

真尋「うるっせえよ!!!」

真尋「全部悪いのはお前らだよ!!」

真尋「殺したくなってもしょうがねえだろ!!」

真尋「僕を殺そうとしてるんだからなああああああああ!!!」

15人の視線が刺さる。

嫌だ、もうここにいたくない。

自分の個室に向かって走る。

鍵がかかるから、そこだけは安心だ。

……ニャル子。

……早く助けに来いよ。

(険悪11:琴浦春香にめんどくさげに話し掛ける)

ドンドン

誰かが僕の個室のドアを叩く。

僕を拘束したくてたまらないんだろう。

チャイム攻撃を無視し続けた結果、物理的に殴り始めた。

しかしドアはひしゃげることはなかった。

そこだけはモノクマに感謝したい。

……気が付くともう夜中だ。

ドアのポストをチェックする。

……カミソリ入り封筒とかないよな。

一通だけ入っていた。

内容は、『夜12時にホールに来い。話がある。』

差出人は、不明。

罠か……?

でも夜中じゃないと、僕が他の連中に捕まるから呼び出せないってこともあり得る。

ドアを少しだけ開き、周囲を確認する。

足元に、ラップのかけられた食事が乗せられたお盆が置かれていた。

添えられたメモ紙には、『お腹がすいたら食べてね 竜宮』『みんな心配してるぞ 高須』とあった。

普通に考えたら罠だけど……。

一応、食べ物を調べてみる。

揚げ物に針とか入ってもいなかったし、安全そうに見える……。

お腹もすいていたので、ほんの少しだけ口に運んでみる。

瞬時に、強烈な苦みと酸味と鉄の味が口内に広がった気がした。

真尋「うええっ!!」

足元の冷えたアスファルトに向けて全て吐き出す。

真尋「畜生!!」

思いきりお盆を蹴り飛ばした。

真尋「はあ……はあ……げほ、げほっ!」

真尋「僕は知らないからな……!」

真尋「掃除しとけよ美化委員……!」

危うく毒殺されるところだった!

……やっぱり、ホールへの呼び出しも罠かもしれない。

でも、直感だと行った方がいい気がした。

このまま自分の身を守ろうとしても、部屋にこもり続けたら餓死してしまうだけだ……。

何か状況を少しでも変えないといけない。

それが悪い方に転ぶとしても、動かずにはいられない。

ミス……>>245>>1です
――――――――――――――――

大ホールに入ると、そこに立っていたのは上条だった。

上条「よう……待ってたぜ」

真尋「何の用だ」

上条「お前がどうしても許せなくてな……!」

上条「一発殴らねえと気が済まねえんだ!」

……やっぱり、罠だった。

僕を殺すために呼び出したんだ……。

真尋「わかったよ、謝る!」

真尋「上条は何も悪くなかった!」

上条「問題はそれじゃねえよ」

上条「てめえは東雲を泣かせたんだ!」

その後……

上条は、僕の行動を責めたてた。

東雲を泣かせたことだけじゃない……。

高須から逃げ出したこと……。

高坂を邪険に扱ったこと……。

みんなの前で大声でわめきたて、部屋にこもって話し合いに参加しなかったこと……。

また、上条は僕が琴浦を殺そうとしたと誤解していた。

さらに、椎名と同じように……全て僕に非があると決めつけてきた……!

真尋「お前も一緒かよ……!」

上条「あ?」

真尋「全部、僕が悪いっていうのか!?」

上条「ったりめーだ!」

真尋「お前だって、僕を殺すと言ったじゃないか!」

上条「言ってねえよ! 今度は妄言か!」

だめだ……

聞く耳がない……

もう逃げ……!!

真尋「かっ……!」

上条「どこ行こうってんだ」

身をひるがえそうとした瞬間に腹を殴られた。

息ができない……!

上条「何とか言えよ!」

こ、この野郎!

真尋「……こ、こほ……や……」

上条「ああ? 殺してやるっつったか!? この期に及んでてめえは!」

言ってない!!

真尋「い……な……!」

上条「なんつった!?」

上条が僕に何やらまくしたてている。

説教のつもりだろうが、僕には罵声にしか聞こえない。

息が整ってきたので、個室まで逃げ帰るために一気に立ち上がる!

がしっ

上条「てめえ……全く懲りてねえんだな」

上条に胸倉をつかまれた。

真尋「な、なんで……」

上条「今俺はこう言ったんだ」

上条「自分の潔白を信じてもらいたいなら、そのまま寝てろ……」

上条「……まだ誰かを殺す気があるんなら立ち上がれってな」

し、知るかそんなの……!

上条「いいぜ……てめえの考えは伝わった」

上条「それなら、俺が今すぐに(殺してもいいという幻想を)ぶち殺してやる!!」

上条の拳が、真っ直ぐに僕の目鼻めがけて飛んでくる…………


『ピンポンパンポーン』

『死体が発見されました!』

『一定の自由時間の後、学級裁判を開きまーす!』


【GAME OVER】


というわけで全員の険悪判定を引いた場合でした。

モノクマ「些細なボタンのかけ違いで、人はこんなにも簡単に悪意を向け合えるんだよね」

一見険悪になりようがない人とでもこのように険悪になりえます。
でもバス内で深夏の険悪引かれてたらたぶん思いつかなかった。

見るだけで発狂する何かより、身近な殺意の方が真尋くんには恐ろしいはず。
ある意味ニャル子がいた方が精神的に安定できるのかもしれない……。

毒だと思って食べると何でも美味しくなくなりますよね。

あと切れてる時って冷静に考えるとおかしい行動取っちゃいますよね。

結局本編を安価なしで進めることになる気がするので、ちょっとここでアンケート。

推しメンを男女1人ずつ選んでください。死んだメンバーやエネやQBでもOK。

それと好きなキャラの組み合わせもあったらどうぞ。これはいくつでもOK。真尋くんも選べます。

このアンケートの結果が、最終生き残りや日常イベントに影響する可能性がないこともないかもしれません。


あと、こんなイベント見たいなーとかありましたら、

書きたいのがあったら採用します。

1000の願い事が叶う的なアレです。

本筋にがっちり食い込む重大なイベントは基本無理ですけどね……。

○○と○○を恋人にしてとか、裁判で○○視点に移るとか。

こういうのが採用されてるように見えたら、それはきっと1が元から考えてた展開です。

上条「なあ、八坂。そのパーカー着てみてくれないか」

真尋「グローブなら装備してもいいけど?」

上条「よしよし、静かに待っとこうな! 巴さんの迷惑じゃないでせうか! 落ち着け八坂、おちつ」



マミ「ごはんできたわよー」

マミ「あれ、上条くんは……って死体!?」

♪死体発見BGM

上条当麻は2度死ぬ。

上条「……え、あれ、生きてる、俺、生きてる……!」

真尋「なるほど。モノモノマシーンで出るアイテムは人を殺せないギリギリの設計をされてるんだな」

マミ「それなら安心して回せるわね」

でも椎名がこれ装備したら流石に殺せるんじゃないだろうか……ちょっと心配。

アンケート締め切ります。
ふと思ったけど安価じゃなく多数決方式なら攪乱されないのかも。

結果は1的にすごく意外でした。
あのキャラ人気無さ過ぎぃ!
なのの異常な人気ぶりはなんだったのかと言うほどの琴浦さん押しがすごい。
本編中で誰かを貶したことの無い人の人気が高いのかな?
3章開始時にまたやったら結果ずいぶん変わりそう……。

ペアのばらけっぷりがすごいです。
これは万遍なくわいわいさせるべきでしょうね。

そうそう、最終生き残りに影響すると言いましたが……
人気が高い=生き残る ではないのであしからず。
原作でも見せ場を作って退場するキャラの人気高いですからね……。

来週末までには再開します。

【Info】
各章のクロ、被害者、そして最終生き残りメンバーが決定しました。

【IF 最初からすっごく仲良くなってみた】


目を覚ました学園バスの中で、隣に座っていた超高校級のソードマン候補、

キリトと打ち解けた僕は、通路を挟んで反対側の女の子に話し掛けた。

真尋「ねえ、君もオープンキャンパスの参加者?」

マミ「ええ。超高校級の魔法少女候補。巴マミよ。よろしくね」

真尋「よろしく。僕は八坂真尋。超高校級の邪神ハンター候補だよ」

マミ「何となく肩書きが似てるわね、私たち」ウフフ

真尋「そうかもしれないな。それで、この状況のことだけどさ……」

真尋「巴はどう思う?」

マミ「……私も、いくつもの修羅場をくぐってきたわ」

マミ「けれど、これは明らかに今までのものとは違う」

マミ「あくまで人為的……悪意すら感じるわ」

キリト同様、ずいぶんと事態を深刻に受け止めているようだ。

僕より年下だけど、こういった非常事態に慣れているように見える。

しっかりしていて好印象だ。

真尋「今まで経験した修羅場って、やっぱり魔法少女としての仕事で?」

マミ「そうよ。私たち魔法少女は魔女と戦うことを使命としているの」

真尋「魔法少女と魔女……どう違うんだ?」

マミ「魔女は絶望を振り撒く存在。名前とは裏腹に人間の姿をしていない者がほとんどよ」

マミ「原因不明の行方不明や自殺の多くは、魔女に魅入られたことが原因なのよ」

マミ「私たちはみんなの希望を守るため、日夜人知れず戦っているの」

真尋「素晴らしい仕事じゃないか……いつもありがとう」

マミ「うふふ、どういたしまして」

マミ「でも八坂くんも人を襲う邪神を狩っているんでしょう?」

真尋「いや、ごめん……。僕は名前だけのなんちゃって邪神ハンターなんだ……」

マミ「あら、そうなのね……」

なぜか巴は沈んでいるようだった。

マミ「仲間が見付かったと思ったのに……」ボソッ

真尋「さっき『私たち』って言ってたけど、魔法少女っていっぱいいるのか?」

マミ「ええと……いるにはいるんだけど……」

真尋「テレビで見る魔法少女みたいにチームで戦ってたりする?」

マミ「いいえ、ほとんどそういった例は見かけないわ」

マミ「むしろ縄張り争い、裏切りが多くて……」

マミ「私はいつも一人で戦っているのよ」

真尋「なんというか……世知辛いなぁ」

マミ「ところで八坂くん、こんな状況だからこそリーダーが必要になると思うの」

真尋「……僕はやらないぞ? こういう状況に慣れてるなら巴が向いてると思うけど」

マミ「やっぱりそうなるのね……」

マミ「さっきそこの椎名さんにも同じことを言われて……」

マミ「本当にいいのかしら……? 私、ここではみんなより年下だし、あんまり自信ないわ……」

真尋「大変な時は僕にできることがあったら言ってよ、マミさん」

マミ「え……?」

真尋「あ、えっと、リーダーと補佐だしもうちょっと打ち解けていいかなって」

マミ「そうじゃなくて、『さん』?」

真尋「なんか、さん付けしたくなるオーラが出ているというか」

マミ「なによそれ……私の方が上みたいじゃない」クス

真尋「曲がりなりにもリーダーだからさ」

マミ「私も、みんなの力になりたかったし……任されたからにはしっかりやり遂げなくちゃね!」

責任感が強いのはリーダー向きだと思う。

でも、どことなく脆さも持っているように感じた。僕が支えてやらないとな。

ロビーでみんなと自己紹介をしていると、足が何かにぶつかった。

足元を見ると小柄な男子が寝そべっていた。

真尋「うわっ、ごめん!」

真尋「……って何やってんだお前」

土屋「…………見て分からないか」

どうやら女子のスカートの中を覗こうとしているようだ。

真尋「おい、状況考えろよ」

そいつは、いったん覗きを切り上げて立ち上がった。

土屋「…………土屋康太」

土屋「…………超高校級の性識者候補」

性識者……。

だったらさっきの行動も仕方な……くねーよ。

真尋「僕は超高校級の邪神ハンター候補、八坂真尋だ」

土屋「…………クッ……邪心ハンターだと!?」

真尋「自分で邪(よこしま)だって分かってやってたのかよ」

土屋「…………そこに浪漫があるからだ」

真尋「浪漫があるかどうかはともかく、よくこんな非常時に覗いてられるな」

土屋「…………些細な問題」

真尋「些細って……」

土屋「…………動じる必要はない」

土屋「…………俺に任せておけ」ニヤッ

……こいつ、実は頼りになるのか?

真尋「性識者ってどういう才能だよ……?」

超高校級以前にそんな肩書きの人間なんて聞いたことが無い。

土屋「…………不明」

真尋「おい」

土屋「…………しいて言えば」

土屋「…………性欲をもてあます者だ」

真尋「つまりただの変質者ってことか……?」

でも超高校級なんて言う位だし、まだ何かあるかも知れない。

……なんか土屋に興味がわいてきた。

意外と面白い奴かもしれない。

こんな状況でずぶとく振る舞える人間も必要なのかもしれないな。

キリトが殺された。

学園長に、真っ二つに引き裂かれて殺された。

マミ「私が……っ! 私が守らないといけなかったのに……!」

マミさんはリーダーとして人を死なせた責任を感じくずおれていた。

キリトとマミさんは個人的にも仲が良かったから、そのショックは計り知れない。

あの土屋さえも流石に余裕をなくし、顔をひきつらせている。

みんながおびえ、震え、遠巻きに見つめる中……背の高い青年がキリトの死体に歩み寄り、

片膝をついて、ゆっくりと両手を合わせた。

その閉じたまぶたの端には光る涙があった。

四ノ宮「せめて、安らかに眠ってください」

真尋「……」

僕も近くに寄り、手を合わせた。

四ノ宮「ありがとうございます……君は?」

真尋「超高校級の邪神ハンター候補、八坂真尋」

四ノ宮「四ノ宮那月です。超高校級の男性アイドル候補と呼ばれています」

真尋「四ノ宮は、キリトと仲良かったのか?」

四ノ宮「いいえ……結局、一言もお話できませんでした」

四ノ宮「でも、僕たちを助けようとした彼のことを思うと……」

四ノ宮「いてもたってもいられなかったんです」

仲のいい人よりも早く、初対面の人を弔う行動力に感服した。

真尋「四ノ宮はすごいな……僕には一目が気になって一人じゃできないよ」

四ノ宮「僕がしたいことをしただけですから……」

僕たちを見て、他の人も集まってきて手を合わせた。

自己紹介を提案して、明るい雰囲気を作ったのも四ノ宮だったな……。

心優しいムードメーカーの、彼とこれから仲良くしていきたいと思った。

コピペも上げも埋めも同じ奴な、前スレ1000も同じ
ところで1000と言えば>>1は1スレ目の1000のイベントはやるんだろうか

マミさんあんまり選ばれなかったな…まあ、ただマミさんは一番というより二番三番辺りの人気だろうから…

1スレ目1000のイベントはやるんじゃないかな?二人が退場する前には入れてくれる筈

仲間の死を無駄にしてはいけない……。

マミさんの号令で僕たちは脱出経路の探索を始めた。

まずは詳しく調べてない入口のハッチを見てみることにした。

フリルの服を着た背丈の低い女の子がハッチの前で丸まっている。

峰「隙間は無し、かぁ」

いや、かがみこんでハッチを調べていた。

峰「ムッくん、工具があればいけそう?」

土屋「…………恐らく不可能」

峰「じゃあここは切り上げよっか」

峰「マップが欲しい所だけど、資料室はカズくん、視聴覚室はみなっちゃんがいたし後回しでいいかな」

土屋「…………備品のリストが必要」

峰「理子は速記できないけど、ムッくんは?」

土屋「…………速写なら」

峰「じゃ、それでいこ。まずは倉庫から」

真尋「あ、あの……」

峰「ん、捜査の後でいいかな? それとも手伝ってくれちゃう?」

真尋「あ……うん。手伝うよ、でもその前にハッチは」

峰「無理ゲーだよー」

真尋「そっか……。僕は八坂真尋、超高校級の邪神ハンター候補だ」

峰「ひとまず探偵の理子だよー。はい、マーくん。これカメラ」

真尋「う、うん、ってマーくん?」

なんておざなりな自己紹介なんだ……。

でも、探偵ならすぐにハッチを調べ終わったのも納得いくな……。

3人で大道具倉庫にやってきた。

峰「やー、埃っぽい……」

土屋「…………すぐに終わらせる」

パパパパパパパパパパパパパパパパパパパパシャリ

土屋「…………終わり」

真尋「……まだ僕一枚も撮ってないんだけど」

土屋は連続するシャッター音とフラッシュと共に、埃を舞わすこと無く広い倉庫の奥まで走り、また帰ってきた……。

峰「さっさと出よー、けほけほ」

僕たちはその後、機材倉庫、展示室、衣装室と回り、備品を撮影していった。

何とか一枚でも貢献しようと僕も必死に撮影した……。

約五分後……

僕はメイクルームの椅子に座り一息ついていた。

真尋「つ、疲れた……!」

峰「おつかれさまー♪」

峰「りこりんめんどいことは一気に終わらせちゃうタイプなんだよねー」

峰「……時間は有限だからさぁ」

土屋「…………峰、ちゃんと名乗ってやれ」

峰「忘れてた。マーくんごめんっ」

峰「じゃ、改めて、Aランク武偵にして超高校級の怪盗候補、りこりんこと峰理子でーす!」

頬に人差し指を当ててウインクする女の子。

さっきまでの、口調はともかく真剣な雰囲気は完全に消し飛んでいた。

峰「理子って呼んでねー♪」

真尋「よろしくな、峰」

峰「わーお、ムッくんといいウブなんだからー」

峰「ファーストネームで呼んでくれたのキリトだけだよ……」

峰「惜しい人を亡くしちゃったぁ……」

真尋「……そこで判断するのかよ、ちょっとキリトに失礼じゃあ……」

土屋「…………峰は人の命が軽い世界で生きてきたんだ」

真尋「そっか……価値観は人それぞれってことか」

真尋「でも、見かけやキャラからは想像できないくらいすごかったな、捜査」

峰「ギャップ萌え狙ってます☆」

真尋「超高校級の探偵候補のが合ってそうなのに」

峰「……むー」

真尋「あっ、ごめん! 怪盗が悪いって意味じゃなくて……!」

峰「それは……うーん……その発想は無かった!」

真尋「えっと……怒ってなかった?」

峰「ぜんぜ……ううん、怒ったぞ、がおーっ!」

峰「マーくんが理子の助手になってくれたら許したげる!」

真尋「えぇー……」

僕すでにマミさんの補佐なんだけど……。

峰「手伝ってくれないの……? うえーん(棒)」

土屋「…………女を泣かす奴は、許さないっ……!」

真尋「分かったよ……」

峰「やったあ! これでマーくんの身も心も理子のモノだね」

真尋「それは違うぞ!?」

土屋「…………うらやましい」ダバダバ

うずくまる土屋の周辺に真っ赤な池ができていた。画面的には蛍光ピンク色。

かなり言動がおかしい娘だけど、本当に頭が悪いわけじゃなく実際は有能だ。

キリトが死んだ後だというのにマイペースなのは、事件に慣れていることの裏返しともいえる。

土屋と同様に意外と頼もしい存在かもしれない。

峰「あれ? マーくんどこ行くの?」

真尋「調査の続きだよ、まだ見てない場所あるし」

土屋「…………報告を聞いてからでも遅くない」

真尋「まだ話してない人もいるしさ」

峰「アナタ、浮気するんじゃないでしょうねー?」

土屋「…………峰の方が浮気者に見える」

峰「ばれた?」



資料室で春海と話し、廊下に出たところで階段を上ってくる2人組と鉢合わせした。

片方はロビーでキリトと話が盛り上がっていた如月だったな。

確か長い間引きこもりニートをしていて、久しぶりに話が合ったのがキリトだって言ってたっけ……。

沈痛な面持ちで、やはり生気が無いように見える。

自分の意思で歩くことができず、一緒にいる女の子が引っ張っているようだった。

レナ「キリトくんがいなくなったから、シンタローくんの力が必要なんだよ」

真尋「如月……」

如月「……オレは、視聴覚室のパソコンを見ればいいんだな?」

レナ「うん、レナはあまりパソコン得意じゃないから……」

如月が、言われるがままとはいえ自分のできることをしているのが嬉しかった。

3人で2階に上がり、如月が視聴覚室に入ると、僕は女の子と2人で廊下に残された。

レナ「まだ自己紹介してなかったよね? 私は竜宮レナ、だよ」

こちらもきちんと名乗り、竜宮の才能を聞いてみたが、覚えていないとのことだった。

真尋「如月と同じだな……それで一緒にいたのか?」

レナ「ううん。シンタローくん、キリトくんが倒れてから全く動けなくなってたから心配で……」

レナ「レナは才能でみんなの役に立てないから、せめて元気のない人を励ませたらいいなと思ったんだよ」

初見の印象通りの優しい女の子みたいだ。

レナ「ね、真尋くんは展示室はもう見たの?」

真尋「さっき一回入ったけど……それどころじゃなかったな」

土屋の動きについて行くので精いっぱいだった……!

レナ「よかったら一緒に探検しない?」

真尋「そうだな……。もう見るところもないし付き合うよ」

展示室には頭蓋骨や血液がべっとり付いた何かがあったが、そちらにはあえて触れないことにした。

レナ「あっ、モノクマだ」

『モノクマ  超高校級の原型師 ●● ●●』

真尋「まさかこいつがあれを作ったのか……!?」

レナ「かぁいいよぅ! ……見た目だけはね」

真尋「……これは原型だから実物を作ったメカニックもいるはずだよな……」

レナ「あ、あっちにもかぁいいのみーつけた!」

『化身  超高校級の彫刻家 ×× ××』

真尋「これ邪神像じゃない?」

レナ「はう~!」サクッ

レナ「あれ……? 触ったら指先が切れた……」

真尋「何か呪いかかってるだろこれ……」

主に不気味な立体物を見つけるたびに目を輝かせて飛びつこうとする竜宮を引き留めつつ、絵画コーナーまで歩いた。

『聖母とリンゴ  超高校級の修復師 ☆☆☆ ☆☆』

真尋「超高校級の修復師の手がけたフレスコ画の贋作か」

レナ「なんでだろ? 聖母には見えないかな、かな……」

真尋「基本不気味なものしか置いてないんだなここ」

『“蜻蛉の嘲戯”直筆原稿  超高校級の文学少女 腐川 冬子』

真尋「彼女の書く文章は娯楽性より芸術性に重きを置いた純文学であり……うんぬん」

レナ「これなんて読むの?」

真尋「かげろうのちょうぎ、かな……」

真尋「こんなのも置いてあるのか、後で春海に教えておこう」

僕たちが最後に見たのは、やはり不気味な絵画だった。

『可能性  超高校級の芸術家 □□□ □』

鏡の外と中の間に、中世的な少年が立っている。

髪の立った少年のシルエットが、長い髪の少女のシルエットを何か棒のようなもので殴っている。

鏡の中には逆に、少女が少年を包丁で斬りつけているシルエットが映りこんでいた。

真尋「『もしかしたらの世界は簡単に覗けるようで実に遠い』」

真尋「……なんだこれ?」

レナ「もしかしたら、キリトくんが助かっていた世界があったかもしれない」

レナ「ってことかな、かな?」

がちゃり

ぱちん

マミ「いた! そろそろ……ってごめんなさい、間違えて電気消しちゃったわ」

レナ「何、これ……!」

真尋「暗闇で裏に描かれた絵が光るようになってるのか……」

浮かび上がったのは先ほど殺しあっていた2人と思しきシルエットが、笑顔(シルエットだが)で並んでいる姿だった。

真尋「不気味だけど……一概に悪趣味とは言えないな」

マミさんと竜宮と3人で報告会に向かった。

マミ「私も後でゆっくり見てみようかしら?」

真尋「精神的に余裕があったらな」

レナ「そう? かぁいいものがいっぱいで楽しかったよ!」

気がつくと僕はなんとなく笑顔になっていた。

天真爛漫な竜宮と一緒にいると、彼女のペースに巻き込まれてしまうけど、今はそれに救われた気がしていた。

竜宮、如月と3人で夕食を食べ、個室に帰る。

ドアについているポストを覗くと、手紙が入っていた。

内容は、『マーくんのハンカチはいただいた! 返して欲しくば夜11時に大ホールに来い! 大怪盗R』

正体を隠す気0だった。

ポケットに手を入れて確かめると本当に無くなっていた。回りくどいことを……。

見ておいて行かないのも失礼なので、きちんと時間通りに大ホールに入る。

しかし、そこには誰もいなかった。

ちょっと早く来すぎたかな?

しばらく椅子に座って待っていると、目の前の舞台の幕が上がりはじめた。

けれども誰も現れず、舞台を静かに照らすスポットライトの光だけが見える。

峰「じゃじゃじゃじゃーん!!」

舞台奥の何もないところから峰が飛び出してきた。

真尋「びっくりしたー」

峰「感情を込めずに言われても……」

峰「そう、大怪盗Rとはりこりんの事だったのでーすっ!!」

真尋「知ってた。早くハンカチ返してくれよ」

峰「はい、これ」

真尋「でもいつ盗まれたか全く分からなかったよ。流石だな」

峰「ううん、本当はマーくんがメイクルームで落としただけなんだよね。理子スリは苦手だし」

真尋「苦手なんだ……。でもいきなり現れたのはすごいよ、どうやったんだ?」

舞台の後ろの隠し部屋に隠れていたこと、幕は防音であり舞台のスイッチで上がるということ、

そして僕が来る前は機材室で様子を見ていたことを丁寧に教えてくれた。

峰「舞台裏は個室と違って、監視カメラもついてないんだ」

真尋「それを教えるためにここに呼んでくれたんだな。これからモノクマに聞かれたくない話はここで……」

峰「防音だし誰にも見つからずにエッチできるよ!」

真尋「何だよその下半身に直結した発想!」

峰「さあマーくん? 脱ごっか」

真尋「ノーセンキュー」

峰「顔を赤らめすらしてくれない……!?」

こういう時の対応は死ぬほど慣れてるからな。

真尋「帰るぞ」

峰「ま、まって! せめて一緒に映画観てくれない?」

真尋「映画観れるの?」

モノクマが僕たちの暇つぶしのために用意してくれたらしい。

峰「本当は殺人に役立てて欲しいみたいだけど」

真尋「どうやって映画を凶器にするんだよ……」

峰「まあいいから見よっか!」

峰が機材室でセットしたらしい映画は、ラブストーリーとバトルが主体のアニメ映画だった。

女子と2人で恋愛シーンを見るのは、流石の僕も気恥ずかしい。

終盤の激しい戦闘シーンでは、怖くなったのか下心ゆえか峰が僕の手を握ってきた。

映像に集中していたので特にふり払わなかったけど。

スタッフロールが流れるころには、僕も目じりに涙を浮かべていた。

真尋「いい映画だったな……。誘ってくれてよかったよ……うわ!?」

隣を見ると……僕が握っていたのは、マネキンの手だった。

真尋「い、いったいどこに……!?」

峰「こっこでーす☆」

見上げると、天井から峰の首が生えていた。

峰「映画を使った殺人……こういうことだよ!」

真尋「どういうことだよ!?」

峰は降りてくると、懇切丁寧に天井への移動経路を教えてくれた。

峰「あそこから重い物を落とせば……殺れちゃうでしょ?」

真尋「使われそうなトリックをあらかじめ確認しておいたのか……武偵の危機管理能力はすごいな」

峰「……最初はそうじゃなかった」

真尋「え?」

峰「脱出手段が見付からなくて、いざとなったらムッくんを…………つもりだった」

峰「でももうやめた」

峰「マーくんのおかげなんだよ? 気づいてないと思うけど」

真尋「僕が何かしたっけ……?」

峰「理子、決めたんだ……。このオープンキャンパスでの目標」

峰「これから誰かが事件を起こすことになるかもしれないから」

峰「理子はそれを解決して……」

峰「この学園だけじゃない、世間に認められる、『超高校級の探偵』になるって」

――――――――――――――――

真尋「超高校級の探偵候補のが合ってそうなのに」

――――――――――――――――

真尋「あの時のか……」

峰「すごくうれしかったよ」

真尋「そっか……。あまり深い意味は無かったんだけど……」

真尋「それで思い直してくれたなら僕も嬉しいよ。がんばれ!」

峰「マーくん。言いだしっぺの法則って知ってる?」

真尋「しらないなぁ、僕は頭が悪いんだ(棒)」

峰「でも言質はもう取れてるからねー」

ボイスレコーダー『分かったよ』

峰「ね? これからたくさん働いてもらうからよろしく♪」

真尋「……」

なんだか、峰にはこれからしょっちゅう付きまとわれることになりそうだ。

少しげんなりしたが……ニャル子で慣れっこだしいいかと思えた。経験が生きたな。

真尋「でもよく考えたら事件が起きないと達成できないよなその目標」

峰「うー、事件が起きてほしくないけど起きてほしいジレンマがー!」

【END】

険悪IFでハートフルボッコにしたので、やらないといけない気がした友人IF。

キリトさんがキリッとしてる理由や、マミさんが最初からリーダー気取りだったわけ、
(2人とも本編だと椎名さんが真尋くんポジで会話した)
メイクルームで2人がなんでダラダラしてたのかの補足ができたのでよかった。

あとこの峰さんは間違いなく1章被害者パターン。

そろそろ本編再開しないと……。

実は1章クロ値……上条さんとキリトの間に桐乃と理科もいたんですよ
あとは峰さんの下に高須・なの・春海・椎名で全9人です

返したいコメ返忘れてた

>>297 >>298
確か『なのとの恋人ごっこ』でしたね。濃密な展開は書けないのでデートってことなら……。
3章の舞台の方が合ってるのでそっちでやろうかな。

マミさんの方は安価が無効なアレですしやりたくない。それにアンケート的に需要ないのでは?
需要あるならやりますけど……。

>>325
なのの2章生き残りが確定したのかな…?
まあ、どちらにしろ、>>1がやりたくないなら無理してやらなくてもいいかと…

>>326
お前が無いわ

ぐだぐだになったので新スレ立てました。心機一転。
基本自動進行になったのにスレタイに【安価】つけとくのもモヤモヤしますからね。

ハンケンロンパ~版権キャラたちとコロシアイオープンキャンパス3(改)
ハンケンロンパ~版権キャラたちとコロシアイオープンキャンパス3(改) - SSまとめ速報
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>>327
ではスルーします。

ただ、これから誰かと2人きりで行動するシーンも増えると思うので、マミさんがそれなりに好きな人はご安心を。

例の人ですが、これからは基本スルーで。あれです。裁判中の雑音です。
やりすぎだと感じたらその時は過剰反応せず運営にそっと報告してくれると助かります。

雑談でも例の人の出した話題には乗っからないで欲しいです。
特に末尾Oの人は自演に見えるので気を付けて。
まあ文面で分かりますけどね……。出る幕じゃないところで短文でキリトマミ上条押ししてたら確定。
これは荒らし行為じゃないんですが話題操作も非常にうざいので。
なんで上条さんが死んでも、りこりん死んでも、桐乃死んでも、ずっとキリトの話をさせるのか。

あ、でもキリトやマミさんの話題完全禁止って訳じゃないです。
2章では結構キリトさん出番多い予定ですからね、1章のフォロー的に。
マミさんもリーダーポジ故よく喋りますし。
出る幕じゃないところでプッシュしておいて『出番が多いな(キリッ』とかふざけんなと……



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