エレン「釣りしようぜ」(192)

――回想

ショタミン「この本によると海にはマグロとかカジキっていう巨人みたいなデカイ魚が居たんだって!」

ショタエレ「嘘つけ!そんなデカイ魚いたら人間なんか食われちまうだろ」

ショタミン「釣り師って人達や漁師が何時間もかけて釣り上げてたんだって。ロマンを僕らも味わおうよ」

しかし、海には出られるわけもなく。当然の流れで獲物は手近にある巨大な生物になった。

――現在

ライナー「釣り餌いかがっすかーアニ印の特別製ですよー釣れますよー」

エレン「一袋くれ」

ライナー「はい毎度ー」

アルミン「あれ、エレン竿変えたの?」

エレン「ああ、タイタン600だぜ」

アルミン「わぁ、さすが釣り師ランキング上位なだけあるね」

エレン「俺だけじゃない。アルミンがポイント見極めてくれるからだろ」

アルミン「あと仕留め役のミカサのおかげだね」

ミカサ「私はサポートに過ぎない」

――ウォール・マリアの上

エレン「今日は南側から攻めるか」

ハンネス「よう、また釣りか?」

エレン「ハンネスさん、巨人いる?」

ハンネス「ああ、見ろよ。あそこには15m級がいるぜ」

エレン「まじかよ!絶対釣ってやる」

ハンネス「ははは、がんばんな」

アルミン「あのポイントが狙い目だね」

エレン「よし!」ヒュッ

ミカサ「頑張ってエレン」

アルミン「今日は大物かかるかな」

ミカサ「一杯いるから多分釣れる」

―――――――
―――――
―――

エレン「かかった!5m級か?」

アルミン「ゆっくり逃げられないようにね」

エレン「わかってるって!よし上がってきたた!でも小ぶりだなミカサ頼む」

ミカサ「任された」ザクッ

エレン「よし、まず一匹だな」

アルミン「見えてるのにあの大物見向きもしないね」

エレン「まぁ、それが巨人釣りの醍醐味でもあるからな」

ミカサ「お腹が空いたら言って。お弁当がある」

エレン「ありがとな」

――――

ライナー「おい、あそこの客俺らの餌使ってんのにあんまり釣れてないぞ」

アニ「あいつに才能が無いだけだろ」

ライナー「俺達の給料に響くだろうが、あれやれよ」

アニ「またかい……」

アニ「やれやれ。本当に人類滅ぼす気があるのかね」

カッ

アニ(この辺からでいいか)

アニ「きぃやあああああ!」

巨人達 ドドドドドドド

アニ(あとは壁のほうに)

エレン「おお!滅多に来ない巨人群だ!」

アニ「ライナーこれでいいかい?」

ライナー「良くやった。あれだけいれば餌なんか関係なく入れ食いだろ。頃合いを見計らって売り付けに行く」

アニ「はぁ……」

エレン「きたぁぁぁ!16m級最高記録だぜ!」

アルミン「やったねエレン!さぁミカサあれの用意だ」

ミカサ「合点だ」

ドタバタドタバタ

エレン「用意は良いな!?」

アルミン「うん!」

エレン「行くぜ!」

ガリッ カッ

エレン「まずは墨汁にドボン!からの巨拓!」

アルミン「お見事!」

ミカサ「さすがエレン」

エレン「あとはうなじグシャってな」

エレン「良い獲物だったぜ」

またあとで書く

書いてく

エレン「あれから一時間爆釣だな」

アルミン「5m級5匹、8m級1匹、10m級3匹、16m級1匹。大量だね」
ミカサ「サンドイッチはい」

エレン「おう。いやー釣れた日の昼飯は美味いな」

アルミン「美味しいね」

――――

ライナー「あいつら満足してんな。餌も売れたしこっちも満足なわけだが」

アニ「また私が作らないといけないじゃないか」

ライナー「良いだろ、減るもんじゃなし」

アニ「そうだけどさ……」

ライナー「ベルトルトの奴の分まで稼ぐんだろ」

アニ「まぁ、うん……」

ユミル「よう、偉く景気が良い顔してんな」

エレン「なんだお前らも来たのかよ」

クリスタ「ごめんね。私は違う場所で良かったんだけど……」

ユミル「遠慮するこたーない。どうせ釣りランクじゃ私らが上なんだからな」

エレン「人が気にしてることを……」

ユミル「準備できたか?ベルトルさん」

ベルトルト「うん。okだよ」

クリスタ「じゃあ、えいっ」ヒュッ

――――

ライナー「ベルトルトいましたけど!?普通にいましたけど!?」

アニ「なんで……」

ベルトルト「ん?あっ、ライナーとアニじゃないか」

ライナー「お前何してんの!?なにチーム・クリスタに普通に馴染んでんの!?」

アニ「あんたいつの間にか名前使われて借金抱えて出稼ぎに行ったんじゃないの!?」

ベルトルト「あっ、うん。いやー今一番稼げるの巨人釣りでしょ?で、適当にチーム探してたら男手無いからってユミルにスカウトされたんだ」

ライナー「そうか……まぁ、書き置きだけ置いて消えたのは心配したが良かったな」

アニ(私達の努力はいったい……文字通り身を切って稼いだのに)

ベルトルト「ちなみに借金はもう返済したからね」

ライナー「さすがチーム・クリスタ……資金力が違うか」

アニ「あっ、じゃあ新しい服と髪留め買っていい?」

ライナー「良いぞ。借金が無いとわかった今じゃ余るくらいだからな」

アニ「よし!売り切れる前に行ってくる」

ライナー「ああ、迷子に気をつけてなってもういねぇ。どんだけ欲しかったんだよ」

ベルトルト「じゃあ、クリスタ達が待ってるから僕は行くね。サポートもなかなか忙しいんだ」

ライナー「おう」

ライナー「俺もなんか買おっかな」

クリスタ「きた!」

ユミル「でけぇ!15mはかたいんじゃないか?」

ベルトルト「落ち着いて巻くんだ。そうそう巨人のばたつきを見計らって……今!巻く巻く!今巻くよ!」

クリスタ「お、もぃぃ……」

ベルトルト「よーしきた!よしよしよし!はい!あとちょっとぉ!」

クリスタ「負けない!」

ビチビチビチ!

ユミル「しまった!巨柘忘れてた!」

クリスタ「もう、ユミルのうっかりさん」

ユミル「わるいクリスタ……次は必ず」

ベルトルト「始末しとくね」ザクッ

エレン「まじかよ……巨柘ミスとはいえ、いきなり15m級を釣り上げるなんて」

アルミン「さすが女神……釣りの神様にすら愛されてしまうのか」

ミカサ「エレン、気にする必要はない。2位と3位の差なんかほとんど無いんだから」

エレン「そうだよな!よし負けてられん。俺らも気合い入れて釣るぞ」

アルミン「うん!エレン次はあっちのポイントに投げてみよう」

エレン「おう!」

ミカサ「アルミンいつでも敷けるように」

アルミン「うん!」

クリスタ「またきた!」

ユミル「今日も絶好調だな」

クリスタ「この餌は凄いけどなんなの?」

ベルトルト「知らなくても良いことだってあるんだよ?」

クリスタ「?」

ユミル(巨人が食いつく赤い餌なんかあれだろ。ということはベルトルさんもなのか?)

ベルトルト「どうしたのユミル?」

ユミル「いや、別に何でもない!」

ベルトルト「?」

――――

アニ「良かった!まだ売り切れてなかった」

ライナー(何買うかな。エロ本はもう買ったしなぁ)

エレン「釣れなくなったな」

アルミン「巨群が散ったからかな。いや、皆がほとんど釣り上げたからだね」

ミカサ「うとうとしてきた」

エレン「天気良いもんな」

アルミン「だね」

エレン「クリスタ達も当たりが来なくなってるみたいだな」

アルミン「みたいだね」

ミカサ「なぜ一番非力なクリスタが竿を握るのだろうか」

エレン「そりゃ、チーム・クリスタだからだろ。そんなこと言ったら一番怪力なミカサだってそうじゃねぇか」

ミカサ「」

アルミン「エレン!?女の子にその言い方はどうだろう!」

エレン「あっ、すまん」

――他の釣り人――

ハンネス「おう、キース釣れてっか?」

キース「なんの釣果もあげられとらん」

ハンネス「相変わらず下手だなぁ」

キース「やかましい」

――――

イアン「このポイントなら釣れるんじゃないか?」

リコ「釣りなんて暇なやつがやるもんだろ」

イアン「まぁまぁ、たまには良いだろ」

リコ「ふん」

――――

ピクシス「人魚的なん釣れんかのぅ」

ピクシス「やっぱりおらんのぅ」

サシャ「コニー釣れましたか?」

コニー「見ればわかるだろうが」

サシャ「もー坊主なんて髪型だけにしてくださいよ」

コニー「うっせぇ!馬鹿にしてんのか!?」

サシャ「してませんよ?あっ、お昼にしましょうか。私お弁当作って来たんですよ」

コニー「おう?(まさか手作り弁当だと……?)」

サシャ「いただきます!」

コニー「……俺のは?」

サシャ「えっ?私のですけど」

コニー「だと思ったよ!!」

サシャ「まぁ、それは冗談でコニーのもありますよ。はい」

コニー「おぉう!?///」

エレン「むぅ、日が傾いてきたな。今日はもう帰るか」

アルミン「そうだね。日が暮れたら巨人ほとんど釣れなくなるし」

ミカサ「他の人達も帰るみたい」

――――

クリスタ「今日はおしまいにしよ?」

ユミル「そうだな。ある程度釣れたし十分だろ」

ベルトルト「荷物持つよ。降りる時は立体機動気をつけてね」

クリスタ「うん」

ユミル「言われなくても大丈夫だ」

ベルトルト「なら良いけど。サポート役として怪我させたらいけないからね」

また書く

レス嬉しい。id変わったけど1です。また書く。

エレン「忘れ物ないよな?」

ミカサ「無いと思う」

アルミン「待ってエレン!あそこ!」

エレン「自由の翼のユニフォーム!あれはまさか……釣りランキング圧倒的第1位のリヴァイ班か!」

アルミン「滅多に姿を見せない割に、不動の1位に輝き続ける老若男女の憧れ的存在」

リヴァイ「ペトラ竿だ」

ペトラ「兵長もう準備万端です!」

リヴァイ「釣るか」

ペトラ「頑張ってください!」

リヴァイ「おう」

エレン「まさかの夜釣りだと?」

アルミン「そんな馬鹿な!まだ夕方だけど」

オルオ「見ろよペトラ、あのガキ共を。兵長の釣りにビックリして間抜け面晒してやがる」

ペトラ「黙ってなさい。兵長の邪魔よ」

オルオ「……」

オルオ「グンタ、エルドあっちで釣りしようぜ」

グンタ「おう」

エルド「はいよ」

リヴァイ「かかったな」

ペトラ「さすが兵長!巨人が鈍くなる時間帯でも関係ない」

リヴァイ「ふんっ!」

ビチチチッ

リヴァイ「10mが2匹か……良い出だしだ」

エレン「この条件で2匹同時だと……」

アルミン「さすが、一人で巨人4000体を釣り上げた男だね」

ミカサ「あれが第1位、でもエレンだって負けてない」

エレン「よせよ、差が凄いことは釣り経験から感じとれるんだ……あの人は別格だ」

アルミン「エレン……」

ミカサ「こっちに来る」

リヴァイ「釣れそうな気配はこっちからだな。なんだガキ共が釣りしてんのか?」

エレン「いえ、今から帰ろうかと」

リヴァイ「ならこの場所で釣っても問題ないな」

エレン「はい」

リヴァイ「お前、3位のやつか」

エレン「俺を知ってくれてるんですか!?」

リヴァイ「ああ、ぎらついた目をしてたからな」

エレン「光栄です!」

リヴァイ「お前、一月後の大会には出るんだろうな?」

エレン「あっ、第1回壁内釣り王者決定戦ですよね?」

リヴァイ「そうだ。王政府主催のやつだ」

エレン「もちろん出ますよ!」

リヴァイ「なら良い。楽しみにしてるぞ」

エレン「はい!」

リヴァイ(少しはやる気が出たな)

アルミン「エレン良かったね!リヴァイ兵長から期待されてるよ!」

ミカサ「さすがエレン」

エレン「やる気出てきた!絶対大会で良い成績出す!」

アルミン「僕達も全力でサポートするよ」

ミカサ「うん。全力を尽くす」

エレン「よし!勝負は一月後だ」

――――

ベルトルト「僕達って大会でるの?」

クリスタ「あんまり勝負事好きじゃ無いんだけどなぁ」

ユミル「なに言ってんだよ、私達が優勝かっさらうに決まってるだろ」

クリスタ「ユミルがそう言うなら……」

ベルトルト「じゃあ決定だね」

ユミル「あったり前だ!」

寝ます。

1です。投下。

――大会までの各チーム

リヴァイ「おいクソメガネもっと耐久性のある竿だ」

ハンジ「またダメにしたの!?これで何本目だよ」

リヴァイ「知るか。大会まで日が無いんだからつべこべ言わずに作業に入れ」

ハンジ「人使いが荒いなぁ……まぁ、あなたが釣り上げてくれるおかげで私の巨人研究も進むから良いけどさ」

リヴァイ「ふん、相変わらず気持ち悪い趣味だな」

ハンジ「なにを!?そんなこと言ってたら手抜きするからな!」

ユミル「おいベルトルさんよ。クリスタも居ないから少し聞きたいことがあるんだが」

ベルトルト「なに?」

ユミル「お前の配合する餌ってのは巨人の肉だろ?」

ベルトルト「まっまさかぁ」

ユミル「隠さなくて良い。私も訳有りだからな」

ベルトルト(まさかユミルも巨人?なら大丈夫か)

ベルトルト「そうだ。僕は超大型巨人だよ」

ユミル「なに!?巨人釣り師達の夢!60m級のあれがあんただってのか!?」

ベルトルト「ああ、最初はビックリしたよ。現れた途端に竿を握った皆が僕を釣ろうと血眼になってたんだからね」

ユミル「そいつは……」

ベルトルト「ちなみライナーとアニも巨人だよ。それを使って大金稼いだみたいだけどね」

ユミル「ああ、あいつらの餌もよく釣れてたもんな」

ベルトルト「話はそれだけかな?」

ユミル「そうだな。予想より大物だったがスッキリした」

ベルトルト「なら良かった。今はクリスタを優勝させることに尽力しよう」

ユミル「あぁ、優勝はクリスタに決まってる」

アルミン「もう一度大会に付いて整理するよ」

エレン「おう」

ミカサ「うん」

アルミン「大会は9時にエントリー受け付け開始で、11時から5時までの6時間が本番だ」

アルミン「その間に釣り上げた巨人の中から、一番大きい3匹を合計したトータルで決まる。これは審判が随時記録していくからね」

アルミン「もちろん1匹しか釣れなければその1匹だけで計量だ」

エレン「俺が一匹しか釣れないわけないだろ!」

アルミン「ははは、そうだね」

アルミン「そして肝心なのはこれがチーム戦なこと」

アルミン「3人でエントリーできるから僕達のチームは問題ないけど、トラブルが起きた時や巨人に食われかけた時なんかも息が合ってないと大変だね」

ミカサ「私達は大丈夫。阿吽の呼吸」

アルミン「あと、どうやって用意するかはわからないけど。ゲームフィッシュ的な余興巨人も紛れるらしい」

アルミン「そして、優勝チームは一つだけ何でも願いを叶えてくれるらしい」

エレン「なんでも?壁の外を旅するとか?」

アルミン「それはちょっと難しいとは思うけど……食べ物とか内地の土地を貰えるとか?」

エレン「えー……別に要らないな」

アルミン「エレンらしいね」

ミカサ(何でも……か)

エレン「まぁ、そんなことは置いといて。ひたすら練習あるのみだな」

アルミン「そうだね。上位陣の壁は厚いから……」

エレン「相手が強いほど燃えるってもんだ!」

ミカサ「エレン頑張って」

サシャ「コニー私達も大会に出ませんか?」

コニー「あー?俺達二人じゃんか。あれ3人だろ」

サシャ「ミーナが暇してるそうなんですよ」

コニー「じゃあ良いんじゃね?」

サシャ「わかりました!優勝したら内地の食べ物を……むふふ」

コニー「……そればっかだなお前は」

サシャ「せっかく付き合ってもらうんですからまたお弁当作ってあげますね!」

サシャ「もしかしたらミーナと合わせて女の子二人からお弁当もらえますよ!」

コニー「まっ、まぁ楽しみにしとく」

ライナー「なぁ、アニ」

アニ「なに?」

ライナー「また餌の件頼めるか?」

アニ「また!?ベルトルトの件は終わったからもう稼ぐ必要ないだろ?」

ライナー「いやー冗談で始めたライナー釣り餌店が、思いの外人気でな。次の大会で共通の餌として使いたいって話が来てるんだ」

アニ「断ってよ。もしくは自分の使いなよ」

ライナー「前に一緒に実験したろ?俺のは硬いんだよ」

アニ「ああ、あんたのは硬かったね」

ライナー「だから頼むよ」

アニ「……スポンサーからの分前私が9であんたが1なら良いよ」

ライナー「そんな殺生な!炎天下で麦わら帽子被って売り歩いたりしたのは俺だろ!?」

アニ「じゃあ8で良いよ」

ライナー「せめて6:4にしてくれよ!半々とまでは言わないからさ?」

アニ「なんか納得できないな……まぁ、しょうがないそれで妥協してあげるよ」

ライナー「さすがアニだ!お前ならやってくれると信じてたぜ」

アニ「……乗り気じゃないけどね」

――時は流れて大会当日

憲兵「大会受け付けはこちらです」

エレン「いよいよ本番だな。緊張するぜ」

アルミン「参加者も多いみたいだね」

ミカサ「リヴァイ班やクリスタ達の姿も見える」

リヴァイ「よう、逃げずに来たか」

エレン「兵長!」

リヴァイ「今日は一切手加減しねぇからな」

エレン「俺も負けません!」

リヴァイ「良い釣り師の目をしてやがる。無駄に過ごしたわけじゃないようだ。じゃあな」

エレン「はっ!」

ユミル「おうおう、私らのチームは眼中に無いって感じだなあいつら」

クリスタ「ちょっと悔しいな」

ベルトルト「大丈夫だよ。クリスタの釣り運は神がかってるから」

ユミル「その通りだ!あいつら何かに負けないさ」

クリスタ「うん!頑張る」

サシャ「コニーこっちですよ!」

コニー「少しくらい道具持ちやがれ!」

ミーナ「ごめんねコニー……」

サシャ「良いんですよ。コニーは男の子なんですから」

コニー「……このやろう」

憲兵「エントリー受け付け終了です。これより政府からの代表として総督からの挨拶があります」

総督「あ、おほん!本日は晴天なり」

総督「今日は絶好の天候の中、第1回壁内釣り王者決定戦に多数の参加、王もお喜びである」

総督「各々、日頃精進研磨した技術を尽くし優勝を目指し競い合ってもらいたい」

総督「では、ここに大会開始を宣言する!!」

エレン「総督が姿を見せるなんて驚きだな」

アルミン「それだけ巨人釣りに全人類が注目してるんだよ」

また書く。

寝る前に投下して寝る。レスありがとう。

――大会開始――

リヴァイ「俺らは北に向かうぞ」

クリスタ「リヴァイ兵長達に続いて北に向かう人が多いから、私達は西に行こうか」

エレン「俺達はひとまず釣り慣れたホームの南で釣るか」

サシャ「コニー、ミーナ東に行きますよ!」

――――

マルコ「さぁ、各チーム一斉に動き出しましたね」

ジャン「だな。唐突だがなんで俺らが解説?おぉミカサは今日も綺麗だ」

マルコ「解説のジャンさん、これ壁内全域に流れますからね」

ジャン「まじ!?」

ジャン「それにこのモニターとかマイクってなんだよ」

マルコ「ハンジ分隊長が全てやってくれました。それ以上詮索すんな邪魔くさい」

ジャン「マルコが厳しい……えっと、何々?上位陣を読み上げろ?めんどくせー」

マルコ「さっさとやれよ!だからチーム組めなくて解説なんだよ」

ジャン(お前もじゃないのか)

ジャン「えー、まずは優勝候補筆頭、釣りランキング第1位。人類の希望を担う巨人4000匹釣りの男がリーダーのリヴァイ班!」

ジャン「そしてメンバーは俺の嗅覚に狂い無し、寡黙な匂いのマイスターミケ・ザカリアス選手」

マルコ「渋いです」

ジャン「噛ませっぽいけど実力は本物。人気は確かです。オルオ・ボザド選手」

マルコ「ちょっと照れてますね」

ジャン「リヴァイ班は北側で釣るようですね。それに続く人波が凄いです」

マルコ「玄人は人心すら釣り上げますね」

オルオ「兵長!俺達が映ってますよ!」

リヴァイ「オルオ、はしゃいでピースなんかしてんじゃねぇよ……」

ミケ「……ふっ」

ジャン「上位では男だけのチームだな。あんまりモテないのか?目付き悪いし」

マルコ「だから全部流れるからね?」

ジャン「しまった。うっかりしてたぜ」

ペトラ「あの解説の子はっきりと覚えたわ」

ジャン「続きまして104期訓練兵同期。釣りランキング2位とは驚いた」

ジャン「釣りの神様にすら愛されてしまうのか?クリスタ・レンズ率いるチーム・クリスタです」

マルコ「日光の当たり方で神々しさすら感じますね」

ジャン「次にメンバーだ。まず、女性にして圧倒的イケメン力すら持ち得てしまう存在。ユミル」

マルコ「アウトローからのヒーローは圧巻です」

ジャン「そしてメンバーで唯一の男手、ベルトルト・フーバー」

マルコ「未知数です」

ユミル「ほらクリスタ、せっかく映ってんだからフンサービスで手でも振ってやれよ」

クリスタ「恥ずかしいよ……」

ユミル「わかってねーなぁ、恥ずかしがりながらも手を振るからこそファンは嬉しいんだろうが」

クリスタ「う、うん……」

ベルトルト(未知数ってなんだよ)

ジャン「クリスタ達は西側で釣るのか。やっぱり2位だけあって人波もなかなかだな」

マルコ「おーっと!照れながら小さく手を振るクリスタだ!!これには観客の男性陣もどよめいてますね!」

ジャン(マルコってこんなだっけ?普段が真面目だからギャップか)

ジャン「やっぱり男が付いていくのが多いが、見事にユミルが番犬化してるな」

マルコ「まぁユミクリは鉄板というか、もう完全にヒーローとヒロインでしたからね」

ジャン(マルコが遠い)

ジャン「続いて、えー俺こいつの解説したくねー」

マルコ「やれよ」

ジャン「やります……同じく同期釣りランキング3位、エレン・イェーガー率いるチーム・エレン」

マルコ「巨人を駆逐するはずが、しっかり巨柘してしまうお茶目さんです」

ジャン「チームメンバーは、釣りなんかやめて俺とデートしてくんねぇかな。東洋の美少女ミカサ・アッカーマン!」

マルコ「見ましたか?モニター越しですらジャンのコメントに嫌悪感丸出しにしたミカサのその表情を」

ジャン「そして、上官にすら作戦提供するぜ!中性的な甘い顔ながら大したもんだよアルミン・アルレルト」

マルコ「なぜでしょう。モニターに映った瞬間、一部の太い声が歓声に混ざりました」

ジャン「死に急ぎ野郎は南側で釣るようだな。てーか、しれっと教官も釣ってんじゃねぇか!!」

エレン「だれが死に急ぎだ!ジャンの野郎!」

アルミン「まぁまぁ……」

アルミン(あっ、本当に教官がいた。自然体だなぁ)

ミカサ「エレン、勝負に集中しなさい」

エレン「お、おう。そうだな」

ジャン「次ー、また同期かよ!どんだけ釣りやってんだよ!」

マルコ「ぼっちなのにジャンは釣りやらないんだよね」

ジャン「だれがぼっちだ!俺はんなガキの遊びはやらねーんだよ」

マルコ(おぉ、上官達の表情が凄いな。ジャンはやっぱり抜き身すぎるよ)

ジャン「まぁいい!えっと、なんで食えもしないのに巨人を釣るかって?それは狩人だからですよ!サシャ・ブラウス!」

ジャン「誰これ!誰がこんなこと書いた!」

マルコ「モニターに映るサシャのドヤ顔が憎らし可愛いですね」

ジャン「メンバー、ミーナ・カロライナ。同じ黒髪だけどやっぱりミカサのが綺麗だな」

マルコ「もうそっとしときます」

ジャン「次ー、釣り?そんなもん感じろとしか言えん。コニー・スプリンガー、ただの坊主だろうが!」

ジャン「てか何コニーが女に囲まれてんだよ!ちょっと羨ましいだろうが!」

マルコ「コニーは言動はイケメンだからね」

ジャン「けっ!こいつらは東側で釣りするみたいだな。人波は特に無しか?まぁ、こいつらの感性はよくわからんからな」

サシャ「コニー、ミーナ、私達のことですよ!ほらピースピース!」

ミーナ「わぁ、本当だ映ってる!」

コニー「わかったから!近すぎんだよ!」

サシャ「おやおや?コニーは美少女二人に照れてしまいましたか?」

コニー「自分でそういうこと言う!?そのドヤ顔むかつくわ!」

サシャ「図星でしたかーコニーも男の子ですねー」

コニー「だー!勝手に言ってろ!俺は釣る!」

サシャ「そんなに怒んないでくださいよー」

ミーナ「ふふっ、大会中は退屈しなくて済みそうね」

ジャン「とりあえず、優勝する可能性が高い奴らを解説したわけだが、釣りなんかビギナーズラックってのもあるし運じゃね?」

マルコ「まぁそうだけど。一応優勝候補ってことだね」

ジャン「そうか。まぁ俺はミカ「きたぁぁぁぁぁ!!リヴァイ班ヒット!!」

リヴァイ「6m級ってとこか。オルオ用意しとけ」

オルオ「はい!兵長!」

マルコ「これは早い!開始して間も無く6m級を釣り上げたが!?おーっと計量無しでうなじを削いだー!」

リヴァイ「あんなサイズじゃ勝負にもならん」

ミケ「次はあの辺りに投げてみろ。腹を空かした奴の匂いがする」

リヴァイ「おう」

ペトラ「きゃあああ!さすが兵長!大会初ヒットよ!」

マルコ「流石に貫禄がありますね」

ジャン「そだね」

ジャン(俺のセリフとモロに被っただろうが!)

エレン「やっぱりリヴァイ兵長が最初かよ!」

ミカサ「焦ってはダメ」

アルミン「そうだよ!大会は始まったばかりなんだからさ」

エレン「だな!」

寝ます。また書く。

書いてく。

ジャン「ヒットないと暇だな」

マルコ「まだ20分も経っていないのにもう飽きた?」

ジャン「飽きたわけじゃないんだが「はいきたぁぁぁぁ!次は、チーム・クリスタがヒットです!」

ベルトルト「8mはあるね。勝負は10m以上の接戦になると思うけど確実に上げとこう」

クリスタ「うん!」

ユミル「クリスタ頑張れ!」

マルコ「頑張るクリスタ選手の表情がupです。きっと視聴率はうなぎ登りですね!」

ジャン「頑張れー」

クリスタ「暴れる……んんっ」

ユミル「あとちょっとだクリスタ!」

ベルトルト「油断は禁物だよ!あぁ、ちょっと巻きすぎかな」

クリスタ「うー!このっ!!」

ビタタタタッ

審判「計測班急げ!!」

「はっ!」

クリスタ「いくつかなぁ」

審判「クリスタ選手が釣り上げた巨人!8m15cmです!」

ユミル「まずまずってとこか?」

ベルトルト「そうだね、周りのライバルの体力や記録を計算しながら、クリスタの体力が尽きないのがベストかな」

審判「キャッチ&リリース?」

ユミル「逃がす意味あんのかよ、始末で良いだろ?」

ベルトルト「だね。また食いついて来ても邪魔だし」

ユミル「始末で」

審判「了解」ズバッ

――――

リヴァイ「ふん、小物だな」

エレン「あー、次はクリスタかよ!なんで俺にはかからないんだ」

アルミン「待って、今ポイントを計算してるから」

エレン「頼むぜアルミン」

ジャン「エレンの野郎テンパってやんの!だっせー」

マルコ「さすがジャン!エレンのことになると別人だー」

ジャン「俺らってさー大会終わるまで解説やんの?」

マルコ「そうだよ。君はいても居なくても支障無いけど」

ジャン「おま」

ジャン(待てよ?俺が何かを言おうとした瞬間に1位と2位がヒットしやがった。つまりこの流れならエレンの野郎が釣れちまうんじゃ……)

ジャン(よーし、しばらく喋らねぇぞ俺は!)

マルコ「きたぁぁぁぁぁ!次は誰だぁ!?これはチーム・サシャだぁ!」

ジャン「そっちかよ!喋らなくても来たし!」

マルコ「当たり前でしょ?馬鹿なの?」

ジャン「……」グスンッ

サシャ「き、来ましたぁコニー!ミーナ!」

コニー「慌てんな、慌てたら逃げられるぞ。お前も狩人ならわかんだろ」

ミーナ「わぁ!あれ10m以上ありそう!」

サシャ「引きが、強い……持ってかれるっ」

コニー「馬鹿野郎!支えてやるから集中しろ」

サシャ「コニー///そんなに引っ付かれると恥ずかしいです……」

コニー「い、意識させんな!///」

ジャン「かーっ、何これ。なんで釣り大会で同期のラブコメ見せられてんの俺」

マルコ「わかりやすいやさぐれです!」

コニー「よし、だいぶ弱ってきた。あとちょっとだ」

サシャ「はい!」

ミーナ「頑張れ!二人とも!」

マルコ「仲が良いチームですね。見ていて微笑ましいです」

ジャン「あー水うめー」

ライナー「水ーー蒸かした芋ーー軽いお菓子も売ってますよーいかがっすかー!?」

ジャン「ぶはっ!ライナーお前なにやってんだよ!」

ライナー「何って売り子だよ。見てわかるだろ?」

ジャン「そういうこっちゃねぇ!」

マルコ「釣り上げたーー!!サシャチーム見事に釣り上げました!観客の拍手が舞っております」

サシャ「ハァハァ……疲れました」

コニー「タフな野郎だったぜ」

ミーナ「二人とも!はいっ、タオルとお水」

サシャ「ありがとうございます……」

コニー「サンキューな」

審判「計測結果、11m12cm!」

マルコ「チーム・サシャ!見事トップ更新です!」

サシャ「コニーやりました!」ダキッ

コニー「ちょっ!抱きつくなよ!」

サシャ「あっ、つい……」

コニー「まったくよぉ///」

ミーナ(微笑ましいなぁ)

ジャン「オヤジー酒くれ」

ライナー「酒は売っとらんし誰がオヤジだ」

審判「キャッチ&リリース?」

サシャ「逃がしませんよ」

コニー「結構な大物だからな、他のチームに回るよりマシだろ」

ミーナ「そうだね」

審判「始末!!」ザクッ

サシャ「腕が痛いです……」

ミーナ「私がマッサージしたげる。サポートだからね」

サシャ「ありがとうございます!」

コニー「なら休憩だな。俺ちょっとトイレ行ってくる」

サシャ「はーい。ついでに下で何か売ってたら買ってきてほしいです」

コニー「へーへー、相変わらずの食い意地だ」

オルオ「兵長、11mが出ましたよ!」

リヴァイ「慌てるな。勝負は慌てたら死ぬって決まってる」

オルオ「ですよね!」

ペトラ(サイドモニターに映る兵長の表情が2ミリ曇った。ああ、私ならサポートできるのに……)

クリスタ「あちゃー抜かれたね」

ユミル「意外な奴らが攻めてきたな」

ベルトルト「伊達に4位にランクインしてないようだね」

アルミン(エレンの表情が暗い、くそっ!親友が困ってる時に何をしているんだ僕は!」

エレン「きたぁぁぁぁぁ!!」

マルコ「ここでチーム・エレンにも初ヒット!これで上位4チーム全てがヒットだぁ!」

ジャン「ばっらっせ、ばっらっせ」

マルコ「ジャンの好感度が限りなくどうでも良いからさらにキモいに絶賛格下げ中だぁ」

エレン「やったぞアルミン!お前のポイントを信じたおかげだ!」

アルミン「エレン、こんな頼りない僕にそんな言葉を……」

エレン「なに言ってんだ!お前ほどの相棒がこの世界にいるかよ」

アルミン「エレン!」

ミカサ「アルミン、私もそう思ってる」

アルミン「ミカサまで!」

エレン「俺達は3人で優勝するんだろ!」

アルミン「あぁ、僕はもう迷わない!」

ジャン「なんだよ……ちょっと羨ましいだろうが」

マルコ(やれやれ、大会終わったら遊びに行くか)

マルコ「おっと!エレン選手の竿がもの凄いしなりだ!」

エレン「こいつ、デカイ上に奇行種かよ……」

アルミン「焦ってはダメだ!君はあんな奇行種なんかに負けはしない」

ミカサ「エレンは凄い」

エレン「へへっ、こんだけ言われて負けられるかってんだよ!」

エレン「ぐぬぬ、おおおおお!!」

アルミン「あとちょっとだ!このサイズならトップ更新できるよ!」

ミカサ「エレン頑張って」

エレン「きっ、たぁぁぁ!!」

ドダァァァン

マルコ「これはさらに大きそうだ!チーム・サシャを追い越すことが出来るか!?」

ジャン「釣り上げたか、なかなかやるじゃねぇか」

審判「計測結果、11m65cm!」

マルコ「53cmですが確かに更新です!お見事!3人の友情を讃える暖かい拍手が場を包んでおります!」

エレン「やったな!」

アルミン「これで僕達がトップだ」

ミカサ「さすがエレン。はいお水」

エレン「サンキュー」

審判「キャッチ&リリース?」

アルミン「このサイズは割りと上位サイズだからね。ここは逃がさないほうが良いと思う」

エレン「確かに、兵長辺りに同時釣りとかされるとキツイからな」

審判「始末!」グサッ

エレン「この流れのまま行くぞ!」

アルミン「うん。巨群も近くにあるからね」

書き溜め尽きた。また書く。

1です。投下していく。

――――

コニー「便所から出たら歓声上がってたから何かと思えばエレン達が釣り上げたのか。やるなあいつら」

コニー「俺も戻るか、あっサシャに食い物頼まれてたな」

「……水ー、蒸かした芋ー、お菓子ある」

コニー「売り子か?丁度良いな、おーい芋売ってくれ」

「どうも……」

コニー「……」

「……」

コニー「何をしてんだ?アニ」

アニ「見ないでくれ……」

コニー「ミニスカートで売り子……だと?」

アニ「ライナーの奴が、お前はスタイルも顔も良いしその方が売上げが良くなるからって……」

コニー「なんか、すまん……似合ってるとは思うぞ。芋くれ」

アニ「袋いるかい?」

コニー「ああ、一応入れといてくれ」

アニ「んっ、はい」

コニー「あんがとな。じゃあ俺行くわ」

アニ「あっ」

コニー「なんだ?」

アニ「大会頑張んな」

コニー「おう。お前も沢山売れると良いな!じゃあな」

アニ「うん」

アニ(スカート変じゃないんだ、良かった)

コニー「戻ったぞー。おっ、ちゃんと釣り再開してるな」

サシャ「遅いですよコニー!ミーナのマッサージのおかげでもう回復しました」

コニー「スゲーなミーナ」

ミーナ「意外に得意なんだよねー」

サシャ「はっ!芋の匂いがコニーからします」

コニー「ちょうどアニが売り子してたからな。しかもミニスカートだった」

ミーナ「なにそれ!超見たい!後で捜そ」

サシャ「ハフッハフッングッ」

コニー「お前いつの間に!」

サシャ「狩人ですから」ドヤッ

コニー「それやめい」

ジャン「なぁーモニターって自分の見たいとこ固定できないのか?」

マルコ「サシャ達を見ながら明らかに現実逃避したい様子です!しかし、現実は残酷だー」

ジャン「おっ、あれ教官釣れてね?」

マルコ「どれ?あっ本当。キース教官ヒットです!!」

キース「やっとか」

ハンネス「ばらすなよー」

キース「無論だ。ふんっ!」

審判「計測!」

審判「結果3m51cm」

キース「始末だ」

審判「了解!」ザクッ

ハンネス「雑魚ならぬ雑巨だな

キース「ほっとけ」

キース(人生初釣果!ひゃっふぅぅぅぅぅい)

ジャン「教官クールぶってたけど、めちゃくちゃ顔にやけてたな!うけるわー」

マルコ(同調してはいけない。あっ教官が鬼のような顔だ)

マルコ「おっと!チーム・イアンヒット!さらにチーム・エルヴィンヒット!」

イアン「かかったが……!」

リコ「あーー!なにしてんの逃げられたじゃないか」

イアン「すまん……しかし、リコも楽しんでるな」

リコ「何言ってんの……別に私は」

ジャン「あの上官照れてんなー」

マルコ「残念!チーム・イアンは逃げられてしまったようだ!」

エルヴィン「なかなか引くものだな」

ハンジ「ちゃんと釣り上げなよ?」

ピクシス「練習で手首を痛めなければワシが釣り上げたものを」

エルヴィン「部下に恥ずかしいとこは見せられないな、よしっ」

ビッタン

ハンジ「なかなかのサイズじゃないか?」

審判「計測……結果!7mジャスト!」

エルヴィン「処理だな」

ハンジ「えーっ!研究用にほーしーい!」

エルヴィン「……今は大会にだけ集中しろ」

ハンジ「目の前に巨人がいるのに……」

ピクシス(変わった奴じゃ)

審判「始末!!」ザクッ

マルコ「さすがチーム・エルヴィンです。調査兵団団長として見事に釣り上げました!」

ジャン「兵団は関係無いだろ」

マルコ「珍しく正論だー!」

リヴァイ「エルヴィンの野郎も釣り上げたか」

ミケ「お前の存在で霞むがエルヴィンも確かな実力の釣り師だからな」

リヴァイ「しかし、俺は大会前に部下に誓った。巨人をこの世から釣り尽くす……ってな!」

ミケ「来たな、俺の嗅覚に間違いはない」

オルオ「さすが兵長!」

マルコ「来ましたぁぁぁ!リヴァイ班!まさかの……まさかの同時ヒットです!!」

エレン「なに!?」

クリスタ「うそっ」

マルコ「竿がしなるしなるぅ!獲物もでかいぞ!あの体格からなぜにこんな超人的パフォーマンスができるのか!凄いぞ兵長!さすがの兵長!!」

リヴァイ「あばれんなよ……綺麗に釣り上げれねぇだろうが!」

ドドンビッタン!

マルコ「釣り上げたー!でかいこれはでかい!」

ジャン「あの人チビなのにスゲー」

マルコ「ジャンの抜き身さもスゲー」

ペトラ(ジャン削ごっ)

審判「一匹目計測結果11m68cm!」

マルコ「この時点でトップです!」

審判「二匹目計測結果11m80cm!」

マルコ「これも素晴らしい!そして合計は23m48cm!これは序盤にして圧倒的リードです!!」

ジャン「スゲー黄色い声援がスゲーこりゃスゲーな」

リヴァイ「まずまずだな。オルオ」

オルオ「はっ!」ズバッズバッ

ミケ「これで優位に立ったな」

リヴァイ「まぁな」

ミケ「どうした、あの少年が気になるのか。安心しろさらに燃えた目をしている」

リヴァイ「ならいいがな」

エレン「今兵長が俺のほうを見た気がした」

ミカサ「私にも感じた。きっとエレンをライバル視している。見る目がある」

アルミン「エレンは敵が強大なほど燃えるタイプだから、好都合だね」

エレン「あぁ……絶対に負けない」

――――

クリスタ「どうしよう……」

ユミル「狼狽えるな!勝負師なら胸を張れ!まぁ、張るほどの胸も無いけどな」

クリスタ「そんな!ユミルも同じようなものでしょ」

ユミル「私は良いんだよ」

ベルトルト(これがガールズトークか。正直居づらい……)

サシャ「凄いですねあの人」

コニー「俺らには無理な芸当だな」

ミーナ「まぁまぁ、私達は私達なりに楽しもうよ」

サシャ「そうですね。お日様もぽかぽかですし、寝ちゃいそうです」

コニー「寝んなバカ」

――――

ハンジ「リヴァイのやつやるなーまぁ、私特製の竿のおかげだな」

エルヴィン「君はなんでも作れるんだな」

ハンジ「色んな無関係に思える技術が、ひょんなことから目的の技術に結びつくこともあるからねー」

エルヴィン「なるほどな」

ピクシス「ちっと酒を買ってくるわい」

ハンジ「司令もマイペースだなぁ」

エルヴィン「そういう人物だ」

イアン「兵長さすがだな」

リコ「私からすれば……イアンもなかなかだと思うぞ」

イアン「何か言ったか?」

リコ「なんでもないよ」

イアン「?」

ミタビ(居づれぇぇぇぇぇ!すげぇ居づれぇぇぇぇぇ!!)

ミタビ「……ちょっと便所行ってくる」

イアン「おっ、わかった」

ミタビ「色々と痛いから治療所にも行くからしばらく戻らんわ」

イアン「そんなに悪いのか?なら俺も付き添うぞ?」

ミタビ「ガキじゃねぇからいい。じゃあな」

イアン「?気をつけてな」

リコ(悪いことしたかな……)

ライナー「へい、蒸かした芋と水毎度あり」

ライナー「売上げは快調だな」

アニ「ちょっと」

ライナー「なんだアニ、お前は反対側担当だろ?」

アニ「もう売り切れたよ」

ライナー「なに!?これがむさい男との差か……」

アニ「追加無いの?」

ライナー「あぁ、多めに仕入れてるからあるぞ」

アニ「じゃあ売る」

ライナー「結構楽しんでるみたいだな」

アニ「うるさい、早くしなよ」

ライナー「はいよ」

アニ(ちょっと楽しいけど)

また書き溜めます。

レス感謝。投下してきます。

マルコ「ここで1時間が経過しました。現在トップはリヴァイ班。それをチーム・エレンとチーム・サシャが追う形になっております」

ジャン「12時になったけど、俺達のメシってどうなんの?」

マルコ「僕は用意してるけど?」

ジャン「えっ!?持参かよ!大会側がなんか用意してんじゃないのかよ」

マルコ「なに甘いこと言ってんの。それにジャン言うほど仕事してないだろ」

ジャン「……なんか買ってくる」

マルコ「大会は継続中だから早くね」

ジャン「おう……」

マルコ「正午を迎え、各チーム一斉に昼食を取り始めた様子ですね。残り5時間の長丁場になりますからエネルギー補給は大切になってきます」

リヴァイ「俺らも何か買ってくるか」

オルオ「兵長はその心配をしなくても大丈夫だと思います」

リヴァイ「なぜだ?」

ペトラ「私が作って来ましたから!!」

リヴァイ「うぉっ!ペトラいきなり壁を登ってくんなよ」

ペトラ「すみません。でもお弁当どうぞ」

リヴァイ「悪いな、助かる」

オルオ「ミケ分隊長、俺らは何か買いに行きますか」

ミケ「そうするか」

ペトラ「待ってください!分隊長とオルオにもあります」

オルオ「なんだと!?やばいです!兵長何か悪いことが起きる前触れです!」

リヴァイ「なんだそりゃ」

ペトラ「分隊長どうぞ」

ミケ「俺のまで悪いな」

ペトラ「いえいえ、このくらいなんてこと無いです」

ペトラ「あんたのもあるわよ」

オルオ「おぉ……」

オルオ(芋ばっかじゃねぇか)

ペトラ(出来る女アピール出来たはずよね!)

リヴァイ(……美味いな)

ミカサ「昼食にしよう」

エレン「そうだな。さっさと食って釣り再開だ」ガツガツ

アルミン「そんなに焦らなくでも栄養を摂る時はちょっと摂らないと」

ミカサ「頬っぺに付いてる」

エレン「自分で出来るっての!」

――――

ジャン「昼メシ探しに出てモニター見たら……俺何してんだろうな」

アニ「あれ?あんた」

ジャン「おーアニか……ってアニか!?なんだよその格好!」

アニ「ライナーの手伝いだよ。あんたは解説じゃなかったの?」

ジャン「そういえばライナーの奴も売り子やってたな。いや、解説だが昼メシは持参っての聞いてなくてよ」

アニ「なるほどね。ならお弁当買って行くかい?同期価格にしてあげるよ」

ジャン「そうだな。歩くのも面倒くせぇし1つくれ」

アニ「ありがと」

ジャン「おう。あと、そういう格好も新鮮で良いと思うぞ」

アニ「あんたはミカサしか褒めないと思ってたから意外だね」

ジャン「どんな認識だよ……じゃあな。マルコんとこに戻るわ」

アニ「じゃあね」

マルコ「あれ?早かったね」

ジャン「アニが売り子してたから弁当売ってもらった」

マルコ「ライナーだけじゃないんだ。けどアニがそういうのやるのは意外だね」

ジャン「そうか?ああいうタイプ程、意外にそういうイベント的なのは好きそうだがな。つーか普通にだべってて良いのか?」

マルコ「大丈夫だよ。今はほとんどのチームが昼食休憩だし、マイクはオフにしてるから」

ジャン「なるほどな。そういやぁ観客も何かしら飲み食いしてたな」

クリスタ「はいどうぞ」

ベルトルト「えっ、僕に?」

クリスタ「ユミルにも作って来てるから」

ユミル「さっすが私の嫁だな。ベルトルさんよぉ、手作り弁当貰ったからってクリスタに変な気持ったりするんじゃねぇぞ?」

ベルトルト「ははは、大丈夫だよ」

クリスタ「もう!なんでそんなこと言うかな」

ユミル「冗談だよ冗談。男連中にはしっかり釘を刺しておかないといけないからさ」

ベルトルト(僕以外を注意したほうが良い気はするけど、あっ、美味しいな)

サシャ「コニー、宣言通りにお弁当作ってきてあげましたよ!」

コニー「あれ本当だったのか」

ミーナ「えっ!サシャが人にお弁当!?」

コニー「やっぱりその反応になるよな」

サシャ「失敬な!こう見えて村ではほぼ自給自足でしたから料理も出来ますよ!」

ミーナ「意外だったけど、美味しそうだね」

サシャ「でしょう!?さぁコニーありがたく食べてくださいね」

コニー「ありがたくって、お前なぁ……」

エルヴィン「何か食べに行くか」

ハンジ「奢りだよね!?」

エルヴィン「君は良い性格をしてるよ……それより司令が戻らないな」

ハンジ「どっかで飲んでんじゃないの?」

エルヴィン「我ながら癖が強い者と組んだものだ……」

――――

イアン「昼メシにするか。付き合ってもらってるから作って来たんだが、ミタビの分はどうするか」

リコ「戻ってきたら食べるでしょ」

リコ(なんでイアンが作ってんの……これじゃ、どっかで食べれば良いと思った私が女じゃないみたいじゃないか)

イアン「どうした?」

リコ「なんでもないよ……」

キース「おい貴様なにをしている」

ハンネス「何って昼飯兼酒を飲んでる!どうせお前が釣れたのは、あれで最初で最後になるだろ?」

キース「なぜだ……」

ハンネス「だってお前ずっと坊主だったじゃん。あれが、初釣果だろ?

ハンネス「だからどうせ休みなんだし、もう大会見物しながら酒飲もうぜ!」

キース「貴様……」

キース(図星だけに何も言えんのが悔やまれるが……こんな日が有っても良いか)

キース「仕方ない。付き合ってやる」

ハンネス「そうこなくっちゃな!」

ライナー「おーい!アニ」

アニ「ライナー何?」

ライナー「もう昼だろ。俺らもメシにするぞ」

アニ「そういえばそうだね。座れる場所は」

ライナー「あの辺がちょうど日陰で良いんじゃないか?」

アニ「そうだね」

ライナー「見よ!内地御用達弁当を買っといた」

アニ「それ高いやつでしょ?良いの?」

ライナー「たまには贅沢もしないとな」

アニ「ならいただきます。美味しい」

ライナー「美味いな!栄養つけて午後からも頼むな!」

アニ「うん。わかってる」

マルコ「さて、そろそろ各チームも動き出し始めたからマイクをオンにするかな」

ジャン「まだ4時間ちょっとあんのな。なげー」

マルコ「午後からはちょっとした仕掛けもあるみたいだから多分飽きないよ」

ジャン「仕掛け?そんなん出来んのかよ」

マルコ「みたいだよ。憲兵の人達が言ってただけだから詳しくはわからないけど」

ジャン「巨人釣りに仕掛けねぇ……。うーむ、全くわからんな。ミカサでも釣り上げるとか……」

マルコ「それはほとんどの選手が無理でしょ」

ジャン「だよな」

マルコ「時刻は間もなく13時になろうとしております。各チーム食休みを挟んで動き出しました」

ジャン「一番最初に仕掛けたのはやっぱりリヴァイ班か」

マルコ「ですね。優位に立っても一切手を抜かない。これは追う側からすると相当嫌な相手でもあります!」

リヴァイ「嫌な相手か。釣りは対人じゃないんだがな」

オルオ「さすが兵長!このままぶっちぎりで優勝しちゃいましょう!」

リヴァイ「そのつもりだ」

ペトラ「きゃあー兵長頑張ってー」

エレン「負けてられるか!」

ミカサ「エレン頑張って」

アルミン(そういえばゲームフィッシュ的なやつって何なんだろう)

マルコ「チーム・エレンもやる気満々です!目が違います!」

ジャン「マルコークリスタんとこヒットしてんぞ」

マルコ「ジャン!もうちょっと解説らしさを出してね!?」

ジャン「えっ、すまん」

マルコ「チーム・クリスタヒット!!午後一番乗りのヒットです!」

クリスタ「一番は嬉しいんだけど……」

ユミル「3m級ってとこか?」

ベルトルト「それでも釣り上げれば2番手には入れるよ」

クリスタ「う、ん……あとちょっ……」

ビチチッ

審判「計測!」

審判「結果3m6cm!」

ベルトルト「これで合計11m21cmか」

ユミル「エレンのとこには及ばなかったな。あっ、始末で」

審判「了解」ザクッ

クリスタ「釣れただけマシだよ」

ベルトルト「そうだね。焦る時間帯では無いし、気持ちを切り替えていこう」

クリスタ「うん!」

ジャン「エレンのとこには及ばなかったがクリスタはよく釣り上げたな」

マルコ「ですね!やはりクリスタがモニターに映ると観客の見る目が違っています!」

ジャン「おっ、エレンのとこもヒットしたみたいだぞ」

マルコ「だから声を張れぇぇい!!」

ジャン(マルコが怖い)

マルコ「チーム・エレンヒットです!今の時間帯は釣れやすいのでしょうか!!」

エレン「きたきたきたぁぁ!」

アルミン「大きいよ!頑張って!」

マルコ「これは大きい!目付きの悪い巨人が釣られまいと必死の抵抗!」

エレン「引きが強いなコイツ!」

マルコ「対するイェーガー!獲物を巻き上げるイェーガー!!目力と目力のぶつかりあいだぁ」

ジャン(目力関係なくね)

ミカサ「待ってエレン。力みすぎてる」

エレン「負けるかぁぁぁ!!」

マルコ「観客も固唾を呑んで見守っています!ギリギリと竿が音を立てているようだ!どちらが勝つのでしょうか!」

アルミン「エレン竿が!」

エレン「根性のぉぉぉエレンとは俺だぁぁぁ!」

ボギリッ ドダン!ビチチチッ

マルコ「なんとこれは!竿が折れたにも関わらず根性で釣り上げました!素晴らしい!歓声の渦です!!」

ジャン「やるなあいつ。竿折ってまで釣るとこが死に急ぎっぽいけど」

審判「計測!」

審判「結果!12m5cm!」

エレン「よっしゃああ!」

マルコ「大会初の12m台が出ました!釣り上げたエレン選手ガッツポーズです!」

ミカサ「エレンは危なっかしすぎる」

エレン「悪かったな……あっ、始末で」

審判「了解」ザクッ

アルミン「これで、合計23m70cm。僅かでもリヴァイ兵長を越えたよ」

エレン「いや、兵長が最初に釣り上げた奴が入ってれば、俺らはまだまだだ」

アルミン「あっ、そうか」

マルコ「首位入れ替えは起こりましたが、時間はあります!これからどんなドラマが繰り広げられるのか楽しみです」

ジャン(マルコが生き生きとしてるな)

リヴァイ「抜かれたか」

ミケ「あまり悔しそうに見えんな。楽しんでいるように思える」

リヴァイ「かもな」

クリスタ「凄かったねエレン」

ユミル「ああ、竿が折れても釣り上げるとはな」

クリスタ「私にはちょっと無理かな……」

ユミル「無理することはない。巨人にだってでかくても鈍くて釣りやすいのはいるんだから」

ベルトルト「そうだよ。無理をして、怪我で途中リタイアとかになったら最悪だからね。判断で逃がすやつは逃がせば良い」

クリスタ「そうだね。そうする」

ユミル(男手が無いから誘ってはみたが。なかなか良くやってくれてるな)

ジャン「モニター越しに見てるとリヴァイ班とクリスタ達は冷静に勝負時を待ってる感じで、エレンの所は常に全力って感じか」

マルコ「ですね。他のチームは勝負を棄てた訳ではないのでしょうがのんびり楽しんでいるといった印象です」

ジャン「つーか、サシャ達昼寝してね?」

マルコ「まさか、いくらサシャ達でもそれは……寝てたー!思いっきり寝ています!そして審判も困惑しています」

ジャン「審判さーん蹴って良いんで起こしてください」

サシャ「コニー……そのお芋は私のですよ……うへへ」

コニー「俺の頭は……常に一定伸び具合……」

ミーナ「巨人が……つぶらな瞳の巨人が……」

審判「一人うなされてるようですが、本当に蹴り起こして良いんですか?」

ジャン「どうぞーあっ、うなされてる人は普通に起こしてください」

審判「了解」ゲシッ ゲシッ

サシャ「あいたっ!なにするとや!」

コニー「いって!脇腹いって!!」

ミーナ「酷い夢を見た気がする」

ジャン「寝んなアホ共」

サシャ「はっ!うっかり昼寝してました」

コニー「うっかりだ」

ミーナ「うっかりだわ」

ここまで。寝ます。

レス感謝。投下してきます。

サシャ「大変ですよ!昼寝してる間にエレン達が1位になったみたいです」

コニー「まだ時間はあるから大丈夫だろ」

サシャ「そうですよね。とりあえず再開しましょう」

コニー「うむ」

ミーナ「そうだね」

ジャン「あいつら真剣勝負してる気ねぇだろ」

マルコ「あのチームは個性が強いので大会マスコット的な扱いですね。観客の皆さんも微笑ましく見守っております」

ジャン「なんだそりゃ……ただのバカ共だろ……」

ジャン「エレンの奴は竿を別のに替えて釣りを再開したようだな」

マルコ「あっ、良い忘れておりましたが釣竿の所有本数制限は3本となっております」

ジャン「エレンのバカじゃあるまいし3本も折る奴なんかいないだろ」

エレン「ジャンの野郎!」

アルミン「まぁまぁ、ジャンは別に君が嫌いなわけじゃないと思うよ」

ミカサ「大丈夫、バカって言う人がバカだから」

エレン「だよな!」

マルコ「ジャンがどんよりしてますが自業自得なのでどうでも良い!チーム・エルヴィンヒットです!」

エルヴィン「軽いな」

ハンジ「うーん3mくらい?」

エルヴィン「釣り上げるがな」

ピチチッ

審判「計測……結果3m10cm」

エルヴィン「始末だ」

審判「了解!」ザクッ

ハンジ「これでやっとトータル10mくらいだね」

エルヴィン「上手くいかないものだな」

ハンジ「そういえば司令美味い酒が手に入ったからもう帰るってさ」

エルヴィン「……本当にマイペースだな」

マルコ「釣り上げましたがチーム・エルヴィン上位陣との入れ替えはありませんでした」

ジャン「おっ、サシャのとこヒットでーす」

マルコ「段々解説らしくなって参りました」

サシャ「今度のはあんまりですね」

コニー「そうだな。手足も細いし」

サシャ「狩人はいつでも全力ですけどね!きたぁぁ!」

ピチッチー

審判「計測……結果3m12cm」

コニー「始末で」

審判「了解」ザクッ

ミーナ「でもこれでクリスタ達は抜いたよ」

コニー「まじか、なら3位か?俺らもなかなかやってるな」

サシャ「上位2チームの壁は厚いですけどね」

マルコ「釣り上げましたチーム・サシャ!これでチーム・クリスタを抜いて3位浮上です」

ジャン「昼寝とかしてたわりにはちゃんと釣ってるとこが腹立つな」

マルコ「もはやただの八つ当たりです」

――――
――


ジャン「全然釣れなくなったなぁ」

マルコ「時刻は14時を過ぎまして、どのチームもヒットが無い停滞期になっております」

ジャン「なんで巨人見えるのに釣れねーのよ」

マルコ「さぁ、ちょっと巨人達にインタビューしてきてくださいよ」

ジャン「死ぬわ」

リヴァイ「喰わねぇな」

オルオ「おかしいですね。巨人は見えてるのに」

ミケ「……嫌な臭いを感じる」クンクン

リヴァイ「どういうことだ?」

ミケ「わからんが、俺の嗅覚が危険を告げている」

リヴァイ「危険なんて巨人釣りには付き物だろ。やる奴は立体機動を使える奴らに限られてるしな」

オルオ「ですよね。前に一般人が遊び半分にやって腕を喰いちぎられましたし」

ミケ「そういうヤバいではない気がするが」

マルコ「時間は残酷にもどんどん流れて行くぞー!時刻は14時半を回りまして選手達にも焦りの色が出始めたか!?」

ジャン(マルコは元気だなぁ)

マルコ「おっとここで……ふんふん……あーなるほど!そう来ましたか」

ジャン「なにを憲兵と話してたんだ?」

マルコ「見ればわかります!2カメさん切り替えどうぞ!!」

ジャン「なにが……ってなんだあの巨人マスクしてやがんぞ!」

エレン「なんだあれ」

リヴァイ「ふざけた巨人もいたもんだな」

マスク巨人「……」

マルコ「なにかカンペのようなものを持ってますね。シュールの一言です」

ジャン「なになに、人類の皆さんこんにちわ。通りすがりの大会ボランティアです」

ジャン「私を釣れれば17m級のボーナスになります」

ジャン「まぁ、竿へし折って遊んであげますけどね(笑)」

リヴァイ「ほう……」

エレン「なめてやがる!」

クリスタ「なにあれ……怖い」

ベルトルト(あれは……)

サシャ「なんか毛むくじゃらですね」

ライナー「あいつは……!」

ライナー「なんかキモいな」

「おーい!あんちゃん飲み物くれや」

ライナー「へーい毎度あり!」

アニ「あいつ……!」

アニ「変な巨人もいるんだね」

「そこの売り子さんこっちー」

アニ「あっ、今行きます」

――――

マスク巨人「ウオオオオオオッ!」

エレン「なんだあいつ!」

アルミン「見て!巨人群だ!」

ミカサ「なんて数」

エレン「でもなんか小さいのばかりだな」

アルミン「確かにね」

ジャン「えーカンペの新しいページにはなになに」

ジャン「私は巨人も呼べますが、今回は3m級ばかりでしかもよく釣れます。低い記録を狙うか私に挑むか」

ジャン「お好きなほうをどうぞ(笑)だってよ!」

マルコ「これは明らかに釣り師達に喧嘩を売っております!そして性格がクソです!観客から大ブーイングです!」

ハンジ「なにあの巨人!凄く欲しいんだけど!エルヴィン釣ってよーほーしーい!!」

エルヴィン「私に頼らなくても適役がいるだろ」

ハンジ「はっ!リヴァイ!」

寝ます。また投下します。

レス感謝。完結したので投下してきます。

リヴァイ「オルオあれを出せ」

オルオ「まさか兵長やるんですか!」

ミケ「あいつはヤバいぞ……紳士的に見えて中身はゲスの塊にしか思えん」

リヴァイ「だからこそお灸が必要だろうが」

ペトラ(兵長が本気だ……)

オルオ「用意できました!」

リヴァイ「おう」

マルコ「これは!でかい竿です!今までと別次元にでかい!兵長の体格と全く釣り合っていません」

ハンジ「あれは!超大型巨人用に特注した竿!リヴァイは本気だ!やれーリヴァイ釣って私に頂戴!」

リヴァイ「マスクのふざけた巨人掴め」ブンッ

マスクの巨人「……」ガシッ ニヤッ

マルコ「これは!人類と巨人の真剣勝負!観客もその他チームも見守っています!」

アルミン(今がチャンスだけどエレンの性格として応援に回るかな)

ベルトルト(クリスタは……やっぱり応援か、チャンスなのに)

サシャ「コニー!ミーナ!始まりますよ!」

コニー「ああ、応援だ!」

ミーナ「うん!」

ジャン(もはや釣りかこれ。でも言ったらまた怒られるんだろうな)

リヴァイ「ふんっ」ビィィン ギリギリギリギリ

マスクの巨人「……」ドッシリ

マルコ「なんと余裕で座り込んでます!これは10m級を軽々と同時釣りする兵長のポテンシャルを考えると凄まじいことだ」

エレン「兵長負けないでください!」

クリスタ「負けないでー」

ジャン(モニターで見てると応援するクリスタ可愛いもんだな。!ユミルからモニター越しに睨まれた!?あいつ凄いな)

リヴァイ(……こいつ強ぇな)

マルコ「ジリジリとジリジリと両者を繋ぐ糸が張り詰めていく」

ペトラ「兵長汗を」フキフキ

リヴァイ「悪いな」ギリギリ

マルコ「いつの間にか兵長の隣に女性がいました!汗を拭う気配り、できます!しかし観客の女性からブーイング!」

ペトラ(……)ニヤッ

マルコ「見ました!?勝ち誇るような笑み!兵長の隣は私のもんだと言わんばかりでしょうか!」

ジャン「俺もミカサに拭かれたい」

マルコ「素直すぎて痛々しいです」

アルミン「エレン、兵長の戦いを見守るのも良いけどもう15時を過ぎてるよ」

エレン「なに!でも兵長が……」

ミカサ「エレン、勝ちを確実にしてからでも遅くはない」

エレン「いやダメだ……そんな勝ち方をしても俺は嬉しくない」

アルミン「エレン……君はそういう奴だったのね」

ミカサ「エレンが決めたなら私はもう何も言わない」

エレン「すまないな。お前らまで付き合わせて」

アルミン「ううん。兵長を見守ろう」

エレン「おう!」

サシャ「コニー私達ちょっと下に降りてきます」

コニー「二人でか?あぁ、便所か」

ミーナ「コニーそういうことは女の子に言ったらダメだよ」

コニー「なんで?」

ミーナ「ダメなものはダメなの」

コニー「そうか」

サシャ「じゃあすぐ戻りますから」

コニー「おう」

――――
――


サシャ「ふぅ、すっきりです」

ミーナ「空いてて良かったね」

ミーナ「あっ、ちょっとアニを捜しみない?」

サシャ「良いですよ」

アニ(なぜか嫌な予感がする)

アニ(こっちには進まないほうが良さげだね)クルッ

サシャ「発見」

アニ「あんたどうして!」

ミーナ「私もいるよ?」

アニ「二人とも大会中でしょ?」

サシャ「おトイレのついでにコニーがアニが売り子してたって言ってましたから、ミーナが捜そうって」

アニ「けど、よくわかったね」

ミーナ「サシャがアニの匂いがするからって、それより可愛いね!」

アニ「えっ……どうも」

サシャ「照れてますね!おもしろいです」

アニ「そんなんじゃないって」

ミーナ「でもアニのミニスカート姿は新鮮だね」

サシャ「ですね、普段もそういうほうが可愛いですよ」

アニ「よしてよ……」

ミーナ「そうだ、今度一緒に買い物に行こうよ!」

アニ「えっ」

サシャ「私も!」

アニ「二人で行きなよ」

ミーナ「ダメだよ!私はアニと行きたいの」

サシャ「私もです!」

ミーナ「決定ね!」

アニ「……うん」

ミーナ「良かった!大会終わったら三人で日にち決めようね」

アニ「わかった。二人とも大会頑張って」

ミーナ「うん!アニもね」

コニー「やっと戻ってきたか、おせーよ」

ミーナ「ごめんごめん。アニと話してたら遅くなって」

コニー「ああ、可愛かっただろ」

ミーナ「うん!」

サシャ(……)

ミーナ「どうしたのサシャ?」

サシャ「コニーはアニが好きですか?」

コニー「はぁ?いや見たまま言っただけだろ」

サシャ「そうですか、じゃあ釣りを始めます」

コニー「おぉ?なんなんだよ」

ミーナ(ほほーう……これはこれは、サシャも女の子だったんだねぇ)

ジャン「つーかどっちもタフすぎんだろ!もう16時になるだろうが」

マルコ「巨人が凄いのはわかっておりましたが兵長は人間なのでしょうか!疑問になってきました!」

リヴァイ(時間がないな……仕方ない)パシュッ

オルオ「兵長なにを!」

マルコ「これは壁の内側にアンカーを打ち込み……走り出したぁぁぁ!これは壁を利用した背負い投げの形になるのか!?」

ジャン(だから釣りかこれ)

マスクの巨人「……!?」

マルコ「巨人の身体が起き上がりました!」

リヴァイ「さっさと釣れやがれ」ギャリギャリギャリ

マルコ「これは凄まじい!摩擦で火花が出ています!切れないのでしょうか!?」

ハンジ「私の特注品を甘く見ないでほしいね!いけーリヴァイ釣り上げろー!」

エルヴィン「おい、あんまりはしゃぐと壁から落ちてしまうぞ」

マスクの巨人(遊んでやるつもりが……不味い、外すか?人類ごときに負けるつもりか)

マスクの巨人「ウオオオオオッ!」

マルコ「吠えたー!巨人も負けてはいません!」

ジャン(水が美味い)

マスクの巨人(人類ごときに……勝てば良いんだ勝てば)

マルコ「おっと!?何をしているのか!巨大な岩をマスクの巨人が手に取り……まさか!皆さん気をつけてください!」

マスクの巨人「ウオオオオオオッ」ブンッ

ミケ「不味い、逃げろ!」

ドゴォォォォン

マルコ「壁に衝撃が伝います!リヴァイ班は無事なのか!?」

オルオ「兵長!?」

ミケ「衝撃でアンカーが外れたのか!」

ペトラ「しかも破片が……兵長今助けます!」

ペトラ「兵長!」ガシッ

リヴァイ「……すまん。見えなかった分反応が遅れちまった」

ペトラ「無事なら良いんです。無事なら……」

リヴァイ「肩がイカれたな……」

マルコ「地上に降りた兵長の元に次々と人が集まっています」

ジャン「おいおい、大丈夫かよあの人」

マルコ「医師が駆けつけましたが……なるほど、どうやら肩を痛めてしまったようです」

ジャン「つーことはリタイアか?」

マルコ「そうなるでしょうね……ご覧ください。観客の誰もがこの事態に悲しみの表情を浮かべています」

エレン「……あの野郎」

アルミン「なにをする気!?」

エレン「決まってんだろ、あの巨人をぶっ殺してやる」

ミカサ「私も手伝う。あの巨人は勝負を放棄したばかりか、やってはいけないことをした」

マルコ「おっと!チーム・エレンが殺気立っております。まさか巨人化して駆逐に走るのか」

ジャン「待てよ、17m級だけでもヤバいのに下は大量に巨人がいるんだぞ!?」

ジャン「おい!エレン冷静になれよ!死ぬ気かてめぇ!」

エレン「うるせぇな!あいつは駆逐しなきゃダメだろうが!」

ジャン「頭を冷やせってんだよ!下はただの平地だぞ?いくらお前やミカサが凄くても不利に決まってんだろうが!」

エレン「なら黙って見てろって言うのか!」

ジャン「冷静にやり方を考えろってんだよ!」

――――

クリスタ「どうしてこんな……ただ皆で大会を楽しみたかったはずなのに……」グスッ

ユミル「クリスタ」

ベルトルト(あれをエレンとミカサだけで倒せるとは思えない)

ベルトルト(チームメンバーが泣いてる。人々も……)

ベルトルト(僕は戦士だ、兵士じゃない)

ベルトルト(だけど……この大会をブチ壊したあいつの存在を憎いと思ってる自分もいる)

ベルトルト(これが僕の意思かはわからない……けど)

ベルトルト「ユミル」

ユミル「なんだ?ベルトルさん」

ベルトルト「迷った時君ならどうする?」

ユミル「思ったままに行動するな。やったほうが後悔しないだろ」

ベルトルト「君らしいね」

ユミル「どういう意味だよ」

ベルトルト「ちょっと行動してみるよ」

ユミル「はぁ?おい、どこに」

クリスタ「ベルトルト!?」

マルコ「おっと?ベルトルトが走り出した?なにをしようというのか」

ジャン「おい!あいつ壁から飛ぶ気か!?」

ライナー「ベルトルトなにを!?」

アニ「まさか……」

ベルトルト「……」

ガリッ カッ

マルコ「これは!?まさかの超大型巨人が空に現れたぁぁぁ!!何ということでしょう!釣り師の永遠の夢超大型巨人です!」

マスクの巨人「はい?」

ベルトルト「……」ゴゴゴッ

マスクの巨人「えっ、まっ!」

ベルトルト「フゥゥゥバァァァァプレス!!」

チュドーン プチッ

ベルトルト「からのローリング」

ゴロゴロ プチチチッ

マルコ「なんとマスクの巨人を含む沢山の巨人達が潰されております!駆逐されております!」

ジャン「そらあんなでかいのが転がりゃあな」

エレン「」

ミカサ「」

マルコ「そして巨人を潰しながら転がり続けてチーム・クリスタの前に向かっております!」

マルコ「シュール以外のなにものでもありませんがベルトルトが輝いております!心なしか転がりながら笑っているようです」

ジャン「マルコってどんな状況でも解説すんのな」

クリスタ「こっちに来るよ……」

ユミル「怖がるなクリスタ!あいつはチームの為に転がってんだぞ!?」

クリスタ「そう……だよね!」

ベルトルト「……」ピタッ

ベルトルト「……」アーン

マルコ「これは!?クリスタの前で止まって口を開いております!まさか自分を釣らせようというのか!!男ベルトルト・フーバー!一世一代の見せ場です!」

ジャン(やらせじゃん)

クリスタ「……」ヒュッ

ベルトルト「……」パクッ

クリスタ「……」グググッ

マルコ「無言で投げた!意外にクリスタはsっ気も持ち合わせているのか!?夢が膨らみます」

ジャン「感情抑えろよマルコ」

クリスタ「……」グッ

ベルトルト「……」

ユミル「……」

クリスタ「無理でしょ」

ユミル「うん。わかってた」

ベルトルト「……」

マルコ「あからさま過ぎるインチキでしたが釣れるわけもなかったぁぁぁ!」

ジャン「あっ、やっぱりインチキなんだ」

――――

ベルトルト「ごめんね」

クリスタ「ううん、ベルトルトが悪いんじゃないよ」

ユミル「そら60m級釣り上げれるわけないよな」

マルコ「チーム・クリスタがしんみりしている間に大会終了まで10分を切りました!」

ジャン「なんだろうな。釣り大会じゃなくて茶番劇で楽しめたわ」

マルコ「最後まで抜き身!それでこそ僕の友達ジャン・キルシュタイン!」

ジャン「と、友達って///別に俺は嬉しくなんてないからな///」

マルコ「ジャンのツンデレとか吐き気がしますね」

ジャン「やめて。上げて叩き落とさないで」

アルミン「ちょっと二人ともしっかりしてよ!大会終わっちゃうよ!」

エレン「えっ、あっすまん。なんか凄いの見た気が」

ミカサ「私も、それより釣れてる」

エレン「おっ」グイッ

エレン「小さいけど……ふんッ!!」

ピチッ

審判「計測……結果3m45cm」

エレン「あっ、始末で」

審判「了解!」ザクッ

マルコ「いつの間にか!チーム・エレンが釣り上げていた!そしてここで時間です!大会終了です!」

ジャン「お疲れさまでした」

――閉会式――

総督「優勝おめでとう」

エレン「ありがとうございます」

総督「して、勝利品は何を希望するかね」

エレン「あー……考えたんですけど、一番頑張ったのはベルトルトなんでベルトルトに譲ります」

ベルトルト「僕!?」

ユミル「ほーエレンも粋なことするじゃないか」

ミカサ(……内地に三人で旅行して、こっそりエレンと二人になって既成事実を作る作戦が)

アルミン(ミカサの考えが丸わかりだよ)

総督「かまわないが、ではベルトルトは何を望む?」

ベルトルト「えーっと……」

ユミル「どうせ内地のなんだ高いもん要求してやれ」ボソッ

ベルトルト「ユミル……」

ベルトルト「じゃあ、大会の打ち上げという形で皆が食べれる物を貰えたら嬉しいです」

ユミル「食べ物かい。まぁ、皆喜ぶかもな」

総督「了解だ。手配させよう」

ベルトルト「ありがとうございます」

クリスタ「皆で食事するの美味しいもんね」

ベルトルト「そうだね」

――その後――

サシャ「うひゃああああ!お肉までありますよ!」

コニー「うるせーよ!お前皆の分まで食うなよ!?」

サシャ「わかってますって!」

エレン「悪いな俺達まで」

ミカサ「美味しい」

アルミン「確かに

ベルトルト「元々エレン達のだから」

ユミル「パーッとやんぞパーッと!」

クリスタ「ユミルったら……」

マルコ「ジャン今度遊びに行かないか?」

ジャン「あ?別に付き合ってやってもいいけど?」

マルコ「やっぱりやめるよ」

ジャン「嘘です!遊んでください」

リヴァイ「うるせぇガキ共だ」

オルオ「本当ですよ!おい、ガキ共うるせーぞ」

ペトラ「やめなさい」

ハンジ「あの巨人欲しかったぁぁぁぁぁ」

エルヴィン「まだ言ってるのか……」

イアン「これも美味いな」

リコ「これもなかなか」

エレン「兵長!」

リヴァイ「なんだ」

エレン「今回はこんなでしたけど、次も負けませんから!」

リヴァイ「……言ってろ。次は負けん」

オルオ「おい!ガキ調子にのんなよ!?」

ペトラ「やめなさい」ドスッ

オルオ「がはっ」

エレン「ははは……」

ミーナ「でさーこっちのお店は髪飾りとかが可愛いんだよね」

アニ「そうなんだ」

ミーナ「今度行こうね」

アニ「うん」

ライナー「おっ、こんなとこにいたか」

アニ「何か用?」

サシャ「ミーナー早く来ないと食べちゃいますよー」

ミーナ「サシャったら、アニごめんね。ちょっと行ってくる」

アニ「うん」

ライナー「前座るぞ」

アニ「良いよ」

ライナー「大会中は手伝ってくれてありがとうな。助かった」

アニ「私なりに楽しんだから良いよ」

ライナー「なら良いが、またこういう機会があったら手伝ってくれよな」

アニ「気が向いたらね」

ライナー「お前らしいな。ということでそれやるよ」スッ

アニ「帽子?」

ライナー「ベルトルトの借金無くなってなんか買おうか悩んだが、特に欲しい物もなかったからな」

アニ「あんたが選んだの?」

ライナー「おう。センス無いかも知れんが良かったら使ってくれ」

アニ「……ありがとう。大事にするよ」

ライナー「はははっ、なら良かった。じゃあ行くな」

アニ「待って!」

ライナー「なんだ?」ドキッ

アニ「こういう時に……その、私……」

ライナー「どうした?」ドキドキ

アニ「まだ分前とか何も貰ってないんだけど」

ライナー「……」

ライナー「……」ダッ

アニ「待ちな」ガシッ

ライナー「帽子じゃダメ?」

アニ「ダメ」

ライナー「……ごめんなさい!無いんです!」

アニ「はぁ?」

ライナー「見栄を張ってお金のほとんど打ち上げのに出したり、壊れた壁の修理代に投資しちゃいました!」

アニ「はぁ……」

アニ「仕方ないね。また稼ぐの手伝ってあげるよ」

ライナー「さすがアニ!ありがとう!!」

アニ「やれやれだ……」

ライナー「早速明日からよろしくな!」

アニ「あんた反省してないでしょ」

――――

アルミン「大会が終わっても人類は相変わらず釣りを続けている」

ミカサ「私達の戦いは終わらない」

エレン「おーい二人とも!」

エレン「今日は東のほうが釣れるってよ」

エレン「釣りしようぜ!!」

おわり

制作のほうで、ミカサ「なんで……」

というのも書いてます。興味持って頂けると嬉しいです。

読んでくれた方ありがとうございました。

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