ココア「六股かけようとしたのがバレた……」 (80)

ココア「まだ前の四股騒動から1週間しか経ってないのに……どうしよ~千夜ちゃん……」ウルウル

千夜「お、落ち着いてココアちゃん。私にもリゼちゃんから連絡は来たけど……まずは何があったのか説明してくれる?」

ココア「うん……」

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ココア「リゼちゃんが私との『愛の巣』を建てたっていうのは話したよね?」

千夜「ええ、前々から建造していたのが完成してプレゼントされたって」

ココア「そこがまたすっごく居心地がいいの。それでその感動を皆にも味わってほしいなぁと思ってね……」

千夜「思って?」

ココア「マヤちゃんメグちゃんを連れ込んだの」

千夜「……」

ココア「そこからはもう怒濤の展開だったよ……リゼちゃんに見つかって、マヤちゃんが口を滑らせて、リゼちゃんがチノちゃん達にも連絡して……」

千夜「あらら……」

ココア「そして今、こうして甘兎庵で千夜ちゃんに話を聞いてもらってます」

千夜「ラビットハウスのほうは出てきて大丈夫なの?」

ココア「ちゃんと許可は取ってきたよ……でもね」

千夜「なに?」

ココア「チノちゃんもリゼちゃんも、私の顔を見てくれないの」ウルウル

千夜「そう……」

ココア「あんこがいる開店中の甘兎庵なら、シャロちゃんと鉢合わせる可能性は少ないし……」

ココア「シャロちゃんにまであんな態度とられたら、私……」ウルウル

千夜(思ったより重症そうね……)

ココア「ねぇ千夜ちゃん……私何か悪いことしたかな?大好きな子達に囲まれて充実した日々を過ごしたいって思うのは、悪いことなのかな……?」

千夜「ココアちゃん……。いいえ、そんなことないわ。ココアちゃんは間違ってない」ギュッ

ココア「千夜ちゃあん……」ギュッ

千夜(前の騒ぎの熱りがまだ冷めていないのね。だから皆、ココアちゃんの話を聞きたくないんだわ)

千夜「前みたいに集まって話し合うのはよくないかもしれない。私が1人ずつ、誤解を解いていくわ。ココアちゃんは何もしなくていいから」

ココア「で、でも……」

千夜「任せて。絶対にココアちゃんのハーレム計画は成功させてみせるわ」

千夜(とりあえずココアちゃんには、問題が解決するまで何もしないでいてもらうことにしたけど)

千夜(まずは誰から話を聞いてみるべきかしら……)

ガチャッ

リゼ「邪魔するぞ」

千夜「リゼちゃん?」

リゼ「千夜、ちょうどよかった。ココア来てないか?」

千夜「いいえ、来てないけど。ココアちゃん、何かあったの?」

リゼ「買い出しに行く、と出ていってから帰ってこないんだ。もしかしたらここに寄ってるかと思ったんだけど……」

千夜「ここには来ないと思うわ。今は私とも顔を合わせづらいでしょうし」

リゼ「……まあな。ココアが必要のない買い出しに出かけた理由も、だいたい想像つくしな……はぁ」

千夜(……ちょっと試してみようかしら)

千夜「うーん……ココアちゃん、あそこにいるかも」

リゼ「心当たりがあるのか?」

千夜「もしかしたらなんだけど……ココアちゃんとリゼちゃんの『愛の巣』はどうかしら?」

リゼ「いっ……!?な、なんで千夜がそのことを……」

千夜「ココアちゃんが自慢してきたのよ。とっても素晴らしいところだ、って。リゼちゃんとのことをそれは嬉しそうに話すものだから、思わず嫉妬しちゃったわ」

リゼ「そ、そうか……そうか……///」

千夜(これは……)

千夜「……ねえリゼちゃん。今回のこと、どう思ってるの?」

リゼ「今回のって……ココアのことか?」

千夜「ええ。前みたいに怒ってる?」

リゼ「……前の四股騒動からあんまり経ってないからな。実を言うと、そんなに怒りは湧いてこないんだ」

リゼ「私以外をあそこに連れ込んだことも……まぁ、余程気に入ってくれた証拠だからな///」

リゼ「問題はむしろ他にあるというか……」

千夜「他?」

リゼ「だ、だってこの前は四股で、その1週間後には六股だぞ!?」

リゼ「その……他の人にかかりきりになって、私のことを放ったらかしにしないか、とか」ボソッ

千夜「えっ?」

リゼ「わ、私はもうココアなしでは生きられない身体にされてしまったんだ!責任は絶対に取ってもらう!」

千夜(なるほどね……それなら)

千夜「……ココアちゃんは好きな子のことを放ったらかしにするような子じゃないわよ?」

リゼ「あれだけ好きな人がいたらわからないじゃないか!」

千夜「じゃあ、ココアちゃん本人に聞いてみればいいんじゃないかしら」

リゼ「え……」

千夜「えっと」ピッピッ

千夜「……あ、もしもし、ココアちゃん?大事な話があるの。甘兎に来てくれない?」

リゼ「えっ…………え?」

ココア「リゼちゃん……」

リゼ「ココア……」

千夜「やっぱり、大切なことは直接話し合わなきゃね」

ココア「千夜ちゃん、これはいったい……」

千夜「ココアちゃん。リゼちゃんはね、ココアちゃんが自分のことを放ったらかしにするんじゃないか、って気にしてるのよ」

ココア「え……」

リゼ「……」

ココア「そ、そんなことするわけないよ!私はリゼちゃんが大好きで、これからもずっと一緒にいたい!!絶対に寂しい思いなんてさせないよ!!」

リゼ「こ、ココア……//////」

ココア「リゼちゃん、これからも私と一緒にいてくれる?」ギュッ

リゼ「……ああ。私も、ココアとずっと一緒にいたい」ギュッ

ココア「リゼちゃん……!」

リゼ「だ、だから……私のこと、離すなよ?///」

ココア「うんっ!リゼちゃんの心も胸もお尻も、全部私のものだよっ!!」キリッ

リゼ「ココア//////」キュン

千夜「……ふふっ」

千夜(一件落着、ね)

ココア「ありがとう千夜ちゃん!まさか、一番怖かったリゼちゃんからあんなに早くお許しがもらえるなんて……!」

千夜「ふふっ。よかったわね、ココアちゃん」

ココア「これでもうコンクリ詰めとか海に沈められる心配をしなくて済むよ~」

千夜(それって軍人じゃなくてヤクザとか極道なんじゃ……)

千夜「安心するのはまだ早いわ。まだたった1人目なんだから」

ココア「そ、そうだね」

千夜「そこで聞いておきたいんだけど……その、体のほうまでいったのは誰?」

ココア「そこまでいったのは……リゼちゃんと千夜ちゃんだけだね」

千夜「シャロちゃんとチノちゃんは?」

ココア「シャロちゃんとはまだキスまで、チノちゃんには一切手は出してないよ!」

千夜「そうだったの?チノちゃんにもキスくらいはしてると思ってたわ」

ココア「やだなぁ千夜ちゃん。いくら私でも、中学生に手を出しちゃうほど常識知らずじゃないよ~」

千夜「そ、そうね……」


千夜「……こほん。とにかく、次はチノちゃんに話を聞いてみるわ」

ココア「うん、よろしくね」


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


千夜「ごめんなさいね、突然」

チノ「大丈夫ですよ。お話があるんですよね?」

千夜「ええ、ココアちゃんの六股疑惑なんだけど」

チノ「……」ムスッ

千夜(面白いくらいわかりやすい反応……)

千夜「その、チノちゃんもやっぱり怒ってるの?」

チノ「当たり前じゃないですか。よりにもよって私の友達に手を出すなんて……」

千夜「……マヤちゃん達と接しづらくなっちゃう?」

チノ「それはないですが」

千夜「……ないの?」キョトン

チノ「私が怒ってるのは、どうして私がいるのにマヤさん達にまで手を出したのか、ですよ」

千夜「『私がいるのに』?」

チノ「前の騒ぎの後、少し考えたんです。ココアさんがどうして私1人を愛してくれないのか……。そして気づいたんです」

チノ「リゼさんはスタイルがいいです。千夜さんには大人びた落ち着きがあります。シャロさんはとてもおしとやかで……皆さん1人1人に個性的な魅力があるんです」

チノ「でも……私にはそれがありません」

千夜「……」

チノ「ココアさんが私を好きだと言ってくれたのは、私が年下だからだと思うんです」

チノ「でも……マヤさんやメグさんのことを好きになってしまったら、私のことはもう愛してくれないのではないかと……」シュン

ココア「そんなことないよ!!」ガバッ

チノ「こ、ココアさん!?なんで隠れて……」

千夜「ごめんなさい。実は最初から、チノちゃんの本音をココアちゃんに聞かせるのが目的だったの」

チノ「そ、そんな……!」

ココア「チノちゃん、全部聞いたよ。でもね……チノちゃんは間違ってるよ!」

チノ「な、何が違うって言うんですか?」

ココア「私は1度だってチノちゃんを他の人の代わりとは思ったことなんてないし、マヤちゃんとメグちゃんをチノちゃんの代わりだって考えたこともない!」

ココア「チノちゃんは私にとってナンバーワンでオンリーワンだよ!チノちゃんはチノちゃんなんだよ!!」

チノ「ココアさん……」

ココア「チノちゃんが私のことをそんな人でなしだと思ってるなら……その幻想をぶ」
チノ「ココアさん!!」ギュッ

チノ「すいませんでした……ココアさんのこと、疑ったりして……」グスッ

ココア「う、ううん、いいんだよ」ナデナデ

千夜(最後まで言えずにしょんぼりしちゃうココアちゃんも可愛いわぁ……)

ココア「ごめんね、チノちゃん。私がチノちゃんのことを妹、妹って言ってたから心配になっちゃったんだよね」ナデナデ

チノ「……」コクン

ココア「そっか……でも安心して。これからは、ちゃんと1人の女の子として扱うから」

チノ「……本当、ですか?」

ココア「本当、本当。だから、ね?仲直り、しよ?」ギュッ

チノ「…………私たち、別にケンカしてたわけじゃないですよ」

ココア「あ、そ、そっか……こういうときは何て言うんだろう……」

チノ「くすっ……でも、仲直りでいいと思います」ギュッ

ココア「……うん、そうだね」

ココア「よーし、じゃあ一緒にラビットハウスに帰ろう!今夜は寝かせないからね☆」キリッ

チノ「ココアさん//////」キュン

千夜「これで元通り、ね」

チノ「あ……千夜さんも、ありがとうございました。おかげでココアさんと仲直りできました」

千夜「どういたしまして。……あっ、そうだわ。チノちゃん、ちょっといいかしら」

チノ「なんですか?」

千夜「マヤちゃんとメグちゃんの連絡先を教えてもらえない?」

千夜(ココアちゃんはチノちゃんと一緒にラビットハウスへ帰った)

千夜(リゼちゃんとの関係は解決済みだし、これで安泰ね)

千夜(後はシャロちゃんと……)

マヤ「千夜ー!遊びに来たよー!」

メグ「こんにちは~」

千夜「2人とも、いらっしゃい。突然呼び出したりしてごめんね?」

マヤ「気にしないで!それより~、特製スイーツ食べさせてくれるって本当?」

千夜「ええ、本当よ。お話するんだから、おもてなしくらいさせて頂戴」

マヤ「やったー!!」

メグ「ありがとうございまーす!」

マヤ「美味しーい!」モグモグ

メグ「ほんと、美味しいです!」モグモグ

千夜「ふふっ、気に入ってくれたなら嬉しいわ」

マヤ「それで話ってなんなの?」モグモグ

千夜「最近、ココアちゃんが2人ととっても仲良しだから、何かあったのかなって思って」

メグ「うーん……特に変わったことはないよね?」

マヤ「だね、ココアが私達に優しくしてくれるのは前からだし。まぁ確かに最近はすごいけど」

メグ「この前も、すっごく大きな家に招待されたよね!」

マヤ「すごかったよねー!リゼが来たとき、なぜかココアがパニクってたけど」

千夜「へぇ……」

千夜(これでだいたい話の流れはわかったわ。後は……)

千夜「ねぇ、2人とも?もし、ココアちゃんが2人と付き合いたいって言ってきたら……どうする?」

メグ「え?」

マヤ「付き合うって、恋人になるってこと?」

千夜「そう。ただ、ココアちゃんが目指してるのは恋人の輪なんだけど」

マヤ「よくわかんない」

メグ「私も~」

千夜「簡単に言うとね?ココアちゃんを中心にした仲良しの輪を作るのよ。つまりココアちゃんの恋人になれば、私やリゼちゃん、チノちゃんにシャロちゃん。皆ともっと仲良くなれるの」

マヤ「もっと仲良く?」

千夜「そうよ。そうすれば、この前の家みたいなところにたくさん行ったりできるようになるわ」

マヤ「おお……そしたら、リゼがモデルガン貸してくれたりするかな!?」

千夜「そのくらい、簡単ね」

マヤ「おお!!」

千夜「それから、メグちゃん?」

メグ「?」

千夜「……ココアちゃんの恋人になれば、もっとココアちゃんに甘えられるのよ?」ヒソッ

メグ「えっ!」

千夜「ココアちゃんと本物の姉妹のように過ごしたり……大人の恋を教えてもらえるかも、ね?」ヒソヒソ

メグ「お、大人の……」ドキドキ

千夜(この子は適性が高そうね……将来が楽しみだわ)

千夜「それで……どうする?」

マヤ「はいはい!私、ココアの恋人になりまーす!」

メグ「わ、私も……!!」

千夜「そう、ココアちゃんも歓迎してくれるわ」ニコニコ

千夜(これで残る障害はただ一つ……)

シャロ「で、わざわざ呼び出して何の用よ?」

千夜「まあまあ。まずはお茶でも」



千夜「はい、お茶が入ったわ」

シャロ「……」

千夜「……飲まないの?」

シャロ「後で飲むわ。それよりも早く本題に入りなさいよ」

千夜「あ、お塩入れる?」コトッ

シャロ「なんでお茶に塩入れるのよ!!」

千夜「ふふっ、そうよね」ニコニコ

シャロ「まったく……」

千夜「ココアちゃんとは、どう?」

シャロ「!……それが聞きたかったの?残念だけど、例のリゼ先輩からの報告以来、会ってないわよ」

千夜「シャロちゃんはどう思ってるの?」

シャロ「あまりにも節操無しすぎて声も出ないわ」

千夜(あら、今までで一番常識的な反応)

千夜「でも、シャロちゃんもココアちゃんのこと、まだ好きなんでしょ?」

シャロ「そうだけど……少し迷ってるわ」

千夜「何を?」

シャロ「ココアのことを諦めるかどうか、よ。この調子でライバル増やされたらたまったもんじゃないもの」

千夜(ここからが勝負ね)

千夜「……もう少し考えてもらえないかしら」

シャロ「なんで千夜がそんなこと言うのよ。あんたもココアのこと好きなんでしょ?」

千夜「ココアちゃんはね、もっと皆の絆を強めたいのよ」

シャロ「はい?」

千夜「今の状況が、ココアちゃんが周りの女の子達を囲ってるようにしか見えないのはわかるわ。でもココアちゃんの本当の目的は、皆が今よりもっと仲良くなって、ずっと一緒にいることなのよ」

千夜(これは正直半分、嘘半分だけど。まるっきり嘘というわけでもないし、これくらいは許容範囲内でしょう)

千夜「仲良しの完成形って恋人になることじゃない?」

シャロ「それはそうだけど……でも、それはココアの考えでしょ。私達には関係ないじゃない」

千夜「シャロちゃん、わからない?今の形がココアちゃんを中心に成り立ってるのは確かだけど、別に私達が仲良くしちゃいけないわけじゃないのよ?」

シャロ「?」

千夜「つまり、シャロちゃんがリゼちゃんともっと仲良くなることだって可能なのよ?」

シャロ「!?」

千夜「ココアちゃんが好きになったからって、リゼちゃんへの想いが消えたわけじゃないでしょう?ココアちゃんだって、シャロちゃんがリゼちゃんと仲良くなるならきっと喜んでくれるわよ?」

シャロ「で、でもそんなの……」

千夜「ココアちゃんが浮気めいたことをしてるのが気に入らないなら、シャロちゃんも同じことをしちゃえばいいのよ」

シャロ「そ、そんなことして許されるの……!?」

千夜「私達は点」

シャロ「へっ?」

千夜「今、私達はココアちゃんを中心にした円を作っているのよ。点同士が仲良くしちゃいけない理由なんて、私はないと思うわ」

シャロ「うぅ……」

千夜(あと少しで落ちそうね……)

千夜「シャロちゃん以外の全員は、この関係に賛成してるわ。リゼちゃんだってウェルカムなのよ?」

シャロ「り、リゼ先輩も……」

千夜「それでもまだシャロちゃんが受け入れられないのはー、リゼちゃんと向き合う勇気がないってこと?」

シャロ「ぐっ……!!」

千夜「ここまでお膳立てされてるのに、リゼちゃんともココアちゃんとも向き合えないなんて……シャロちゃんはヘタレさんだったの?」

シャロ「ぐぐぐぐぐ……!!わ、わかったわよ!!」

千夜「あら?それじゃあ、いいの?」

シャロ「そこまで言われて引き下がれるわけないでしょ!!」

千夜「今ココアちゃんを呼んでも問題ないってこと?」

シャロ「上等よ!!」

千夜「そう。じゃあココアちゃん呼んでくるわね」ニコニコ

シャロ「どんと来い!!」

千夜「それじゃ、シャロちゃんはお茶でも飲んで待ってて頂戴」

シャロ「……」ボー...

シャロ(自分で選んだことではあるけど……千夜に乗せられた形になったのが気に食わないわね)

シャロ(あんなに煽られて……何か仕返しできれば…………ん?)

シャロ「お塩……。わざわざボケるために持ってきたのかしら……」

シャロ(……そうよ!この塩を千夜のお茶に……)

サーッ

シャロ(ちょっとスケールの小さい仕返しにはなったけど……ふふ、今から千夜の驚き顔が楽しみね)

シャロ「あ……私のお茶も大分冷めちゃったわね」

シャロ「まぁぬるいほうが飲みやすいし」ゴクゴク

シャロ「おいし……い?」

シャロ「……あ、れ」フラッ

シャロ「これ…………ま、さか……」

千夜「……ええ、そういうことだから今から来てほしいの」

千夜「ありがとう、待ってるわ」ピッ

千夜「ふぅ……」

千夜(後はココアちゃんを待つだけ)

千夜(今頃シャロちゃんは玉露を飲んでるはず)

千夜(玉露に含まれるカフェインは、およそコーヒーの2倍。ココアちゃんが来るころにはシャロちゃんは……)

千夜(せっかく用意した『お塩』は無駄になっちゃったけど……まぁ使わずに済んだことは喜ぶべきね)

千夜(即効性の催淫作用がある薬……どうして青山さんはあんなもの知ってたのかしら?)

千夜(とにかくこれで、問題はすべて解決したわ。ココアちゃんも、今まで以上に私のことを可愛がってくれる……ふふっ)




シャロ「コ~コ~ア~!らいしゅき~!!」ギュッ

ココア「シャロちゃん!?どうしちゃったの!?」

千夜「お茶で酔っ払っちゃったみたい。誤算ダッタワー」

千夜(酔っ払っていたとはいえ、自分でココアちゃんのことを許してしまえば、シャロちゃんがそれを後から撤回することはないでしょう。完璧ね)

シャロ「ね~え~、これからもしゃろのこと愛してくれりゅ?」

ココア「もちろんだよ~!」ギュッ

シャロ「やった~!しゃろもここあだいしゅき!りぜしぇんぱいもちのちゃんもちやもみんなみんなだいしゅき!!」

ココア「そっかー!!これからも皆一緒に頑張ろうね!!」

千夜「よかったわね、ココアちゃん」

ココア「うん!!」



シャロ「すぅ……すぅ……」

ココア「シャロちゃん、あっという間に寝ちゃったね」

千夜「家まで運んであげる必要があるわね」

ココア「千夜ちゃんは後片付けしてて。シャロちゃんは私が連れてくよ」

千夜「1人で大丈夫?」

ココア「私、力持ちだから!ほら見て!ちからこぶ!!」

千夜(あんまりできてないけど……)

千夜「じゃあおんぶするところまでは手伝うから、連れていくのはお願いできる?」

ココア「オッケー!!」

千夜「シャロちゃん、ちゃんと全部飲んだのね……」

千夜「そういえば私も全然口つけてなかったわね」

千夜(せっかくの玉露……すっかり冷めちゃったわ。早いうちに飲んでおくんだった)ズズズ...

千夜(……あら?どうしてあの薬があんなに減って……)

千夜「」ドクン

千夜「……え」

千夜「な、なんで……///」

千夜(も、もしか、して……私の、お茶…………?)

千夜「うっ……、んぁ……///」

千夜(動悸がする……呼吸が乱れる……)

千夜「はぁ……はぁ……//////」

千夜(もう、すぐ、ココアちゃ、戻って、きちゃう……)

千夜「ぃや……どう、すれば……///」

ココア「千夜ちゃーん、シャロちゃんベッドに寝かせてきたよ。……へ?」

千夜「あ……///」

ココア「千夜ちゃん?どうしてそんなに服脱いでるの?というか顔真っ赤……もしかして風邪!?」

千夜「ココア、ちゃん///」

ココア(えっと、こういうときはおでことおでこを)コツン

ココア「うーん、熱い。風邪っぽいね」

千夜「…………///」

チュッ

千夜「んっ……///」

ココア「ん……んむっ………………」

千夜「ぅん……!んちゅ……!//////」

ココア「ん…………ぷはっ。千夜ちゃん?」

ココア(いきなりキスされたから、思わずディープなやつしちゃったけど……風邪うつっちゃうかな)

ココア「……とりあえず布団で寝たほうがいいよ、うん」

千夜「あ……///」

ココア「さ、行こ?」



ココア「千夜ちゃん、お布団に到着し、たぁ!?」ボスッ

千夜「はぁ……///」

ココア「ち、千夜ちゃん?布団で寝なきゃいけないのは私じゃなくて」
千夜「ココアちゃん///」

ココア「千夜ちゃん?なんで私の服を脱がそうと……」

千夜「もう、我慢、できない……///」

ココア「千夜ちゃん……?」

ココア(これ、風邪じゃなくて……)

ココア「もしかして……えっちな気分になっちゃったとか?」

千夜「い、言わないで……//////」カアァァッ

ココア(真っ赤な顔が、照れてさらに赤く……)

千夜「ココアちゃんと、したくて……たまらないの……///」

千夜「お願い……ココアちゃん」

ココア(千夜ちゃんが体を押し付けてくる)ムラムラ

ココア(あの千夜ちゃんが……こんなに私を……)ムラムラ

ココア「私も我慢できないっ!」ガバッ

千夜「あんっ//////」


~~~~~~~~~~~~


ティッピー「ワシじゃよ」

ティッピー「ココアと千夜は、それはもう激しく求め合った」

ティッピー「薬の効果で抑えの効かない千夜と、それに応えるココア」

ティッピー「2人はその欲求に従うままに、何度も何度も淫靡に交わった」

ティッピー「……若いとは素晴らしいのぉ」


~~~~~~~~~~~~


ココア「ふぅ……」

千夜「んぁっ……はぁ……//////」

ココア「千夜ちゃん、満足してくれた?」

千夜「も、ぅ……動けないわ……///」

ココア「そっかー」

ココア(うーん。正直私はまだ満足できてないんだけど……千夜ちゃん限界っぽいし、ここまでかな)

千夜「ココアちゃん……ココアちゃん……///」

ココア「なに?」

千夜「ココアちゃん…………だいすき///」

ココア「……私も大好きだよ?」

千夜「違うの……そうじゃないの」

ココア「へ?」

千夜「私……本当は、ココアちゃんを一人占めしたい……誰にも渡したくない、触らせたくない……」

ココア「千夜ちゃん……」

ココア(そんなに私のことを……でも、それなら)

ココア「じゃあ、千夜ちゃんはどうして私に協力してくれるの?」

千夜「ココアちゃんは……私一人じゃ、満足できないでしょ?」

ココア「うっ……そ、そんなことは」

ココア(そんなことは…………あるかも)

千夜「…………ココアちゃんは、それじゃダメだから。私だけじゃ、ダメだから……」

千夜「せめて……ココアちゃんの一番で、いたかったの……///」

ココア「ち、千夜ちゃん……」ムラムラ

千夜「こんな……めんどくさい女で、ごめんね……?」

ココア(千夜ちゃん!エロい!襲いたい!)ムラムラ

千夜「……ココアちゃん?」

ココア「あっ…………そ、その、千夜ちゃんがそんな風に悩む必要はないよ!」

千夜「え……」

ココア「私は、千夜ちゃんがそんなに愛してくれてたことが、とっても嬉しいよっ」ニコッ

千夜「ココアちゃん……///」キュン

ココア「だから……千夜ちゃんが我慢する必要はないから……」

ココア「私も……我慢しなくていいよね?」サワッ

千夜「えっ……あんっ//////」

ココア「千夜ちゃん可愛いよ……」サワサワ

千夜「ま、待って……今日はもう、ひゃっ/// ココアちゃ、ああんっ!//////」

ココア「まだまだ楽しもうねっ、千夜ちゃん♪」


……

…………

……………………

…………………………………………

ココア(どうしてこうなったんだっけ……)

チノ「ココアさんっ、今夜は何を教えてくれるんですか?///」

千夜「ココアちゃん、もっと触って……///」スリスリ

リゼ「ずるいぞ千夜!ココア、私も……///」

シャロ「ココア!今夜、私の相手をするかリゼ先輩を私に渡すか早く選びなさいよ!///」

マヤ「見て見てメグー。なんかこのおもちゃ、すごい震えてるんだけど」ヴヴヴ...

メグ「どうやって遊ぶんだろうねー。後でココアちゃんに教えてもらおう?」

ココア(なんか前よりも関係がややこしくなった気がする……けど)

ココア「うん、皆楽しんでるし何の問題もないね!私も毎晩スッキリできるようになったし!」


ココア「皆、これからもずっと一緒だよっ」



おしまい

読んでくださった方、ありがとうございました。

事後のピロートークが書きたかっただけなので事中は省きました。
すいませんでした。

青山さんも巻き込むか考えましたが、一応スレタイに六股と書いたので今回は自重

モカ姉さんはもう少しキャラが掴めたら書いてみたいです

最初に書き忘れてましたが

ココア「四股かけようとしたのがバレた」
ココア「四股かけようとしたのがバレた」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1402056038/)

今回のは、これの続編です。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年08月04日 (月) 16:58:27   ID: K0dJIO5F

滾った

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