響「甘えさせ合い」 (15)


響「司令官、ちょっといいかい?」

提督「ん、どうした響?」

響「なに、少しだけしゃがんでくれないか?私と目線の高さが一緒になるくらい」


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提督「別にいいが…ほら」スッ

響「ありがとう。それでは…よしよし」ナデナデ

提督「…なぜ頭を撫でる?」

響「司令官、君はここに配属されている艦娘達にとてもよく慕われているね」

提督「ああそうだな、提督として誇りに思うよ。みんないい奴だ」

響「そんななかで、君にとても甘えてくる娘もたくさんいるよね、主に駆逐艦の娘達だけど」

提督「まだ餓鬼な奴ばかりだからな、だれかに甘えたい年頃なんだろう」

響「戦艦や空母の娘もたまにいるけどね…」

提督「でかくなっても甘えん坊な奴はいるさ、特にそいつらは普段から他の奴らに頼られてる分どっかで鎧の紐を解きたくなるもんなんだ」

響「それを解くのが司令官なのかい?」

提督「ああ、それくらいはしてやらな」

響「そう、司令官はそういってみんなを甘えさせてくれる。じゃあ、司令官は誰に甘えるんだい?」

提督「甘えるより甘えられるほうが性に合ってんだ、気にすんな」

提督「ってもしかして今お前がしてることって…」

響「ああ、君を甘えさせているんだ。君が私たちを甘えさせている分ね」

響「司令官を甘えさせてあげたいんだ、司令官の言葉を借りるなら、君の鎧の紐を解いてあげたい」

提督「…お前、暁より大人だな」

響「そんなことないさ、まだまだ子供だから、私は頭をなでるくらいしか甘えさせ方を知らない」

響「私が大人のレディーなら、もっと君を上手に甘えさせることが出来るだろうね」

提督「行動に起こすことが重要なんだ。大人だから出来ることもあるだろうが、それを行動に起こせる奴は少ない」

提督「特に相手に尽くすような行動はな、お前はそれが出来ている」

提督「立派だよ、将来はいい女になるんだろうな」

響「…素直にうれしいよ。ありがとう」

提督「さて、お前の理論でいうなら、甘えさせている奴には、誰かが甘えさせてあげないといけないんだよな。ほら」ナデナデ

響「ふわ…ちょ、ちょっと…今は私が甘えさせてるんだよ?」

提督「そうだな。だから俺がお前を甘えさせてるんだ。お前が俺を甘えさせてくれてるからかな。お返しだ」ナデナデ

響「んん…もう、しょうがないね君は、なら私ももっと君を甘えさせてあげないとね。えいっ」ギュッ

提督「お、抱きしめてくれるのか…暖かいなお前は」

提督「それなら、俺もお返ししないとな」ギュッ


響「ああ…司令官も暖かい。安心するよ…」

提督「はは、しかしなんだ、変な関係だな、これは」

響「…うん」






響「だけど、嫌いじゃない…」ギューッ




終わり。

じゃあの

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