菫「各自、今週の照を報告してくれ」

咲「それじゃーまずはわた」

淡「はいはーい！ 私から報告するね！」

咲「えっ」

菫「分かった。淡の次に咲ちゃん、咲ちゃんの次に私が報告しよう」

咲「むぅ…一番が良かったなぁ。早く私の可愛いお姉ちゃんのことを話したいよ…」

淡「違うよ。サキは何を言ってるのかな？ 私、大星淡ちゃんのテルーの間違いだよね？」

咲「淡ちゃんこそ何を言ってるのかな？ お姉ちゃんは私だけのお姉ちゃんだよ」

菫「やめないか！ みっともない」

咲「あ、うん。そうですよね。ごめんね、淡ちゃん」

淡「ううん、こっちこそ。ごめん」

菫「そもそも照は私の嫁だというのに何を二人で盛り上がっているのやら」

咲淡「「は？」」


誠子「あの三人、いい加減飽きないのかな。ポン」

尭深「…多分飽きない。好きなひとの話をするのは凄い楽しいから…、私だって誠子の話をするのは好きだよ…////」

誠子「えっ？ 今なんか言った？」

尭深「…なんでもないよ。誠子のバカ…」

誠子「？」

菫「ゴホン、えーそれでは気を取直して。淡、話を始めてくれ」

淡「…うん。わかった。これ以上、同じテルを愛する者同士で争っても仕方ないね」

咲「だね。それじゃー淡ちゃん。どんな可愛いお姉ちゃんを見たのか教えてよ」

淡「おまかせあれ。あれは昨日の放課後の事なんだけどーーー」


淡『とうちゃーく！』ガラッ

照『あれ、淡。部室にくるの珍しく早いね』

淡『えっ、テル？ なんだぁ、二番目か。てっきり一番乗りだと思ったのに…テルの方こそ早いよ』

照『ここなら静かに本を読めるから…』

淡『んー、そっか』すとん

照『ねぇ、淡。そっちの席空いてるけど、なんで私の膝に座るの？』

淡『重いかな？ それとも邪魔？』

照『淡は軽いよ。それに邪魔でもないから大丈夫だよ』なでなで

淡『えへへ、テルー大好き』ぎゅっ

照『…甘えん坊だね』なでなで


淡「ーーーということがあってね。もう私とテルーはラブラブなんだよー」

咲「誰が惚気を話せと言ったかな？」

菫「しばくぞ」

淡「嫉妬？ えへへ、皆も諦めて私とテルーの仲を認めてよ」