ヴァチカン。とある孤児院
幼女「がっ…神父…さ…ま…ど…して…」ばたり
アンデルセン「…これで三人目。吸血鬼とも異なる異端の子供。悪魔の契約者。この半年間で三人だ。この子とて半年前までは我々と何ら変わりない子供だったはずだ。クッ、許さん。許さんぞ、インキュベーター!」
マクスウェル「落ち着け、アンデルセン」
アンデルセン「…機関長。私は日本に渡ります」
マクスウェル「なんだと!? そんな勝手が許されるわけないだろ。お前には引き続き魔女狩りを継続してもらうぞ」
アンデルセン「殺す。絶対に殺す。ぶち殺す。魔女も孵卵器(インキュベーター)もあの怪物共もまとめて皆殺しだ」ブツブツ
マクスウェル「おい、聞いているのか、アンデルセン、アンデルセン!」
アンデルセン「安心してください、機関長。確実に奴らは皆殺しにしてきますので」
マクスウェル(はぁ…俺の話を聞いてないか)
アンデルセン(待ってろよ、化け物共)
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とある病院
ほむら「ーーーまどか!」がばっ
ほむら「はぁ…はぁ…はぁ…ここは?」
ほむら「……そっか」
ほむら「また失敗しちゃったんだ」
ほむら「…まどか」
ほむら(一体いつになったらあなたを救えるのかしら)ぎゅっ
ほむら「ダメよ私。落ち込んでる暇はないわ。まずは武器の調達とエイミーの救出をしないと」
ほむら(今度こそあなたを救ってみせる)キリッ
ほむら「ーーーーふぅ」どさっ
ほむら「とりあえずこれだけ集まった。流石にこれで足りるわよね」
ほむら(拳銃、自動拳銃、機関銃、ロケット砲、閃光弾、手榴弾、対空ミサイルーーーその他諸々)
ほむら「……これだけあればきっとワルプルギスの夜も超えられる」
ほむら「………」
ほむら(大丈夫よね)
ほむら「ん?」ピクッ
ほむら「この感じ…魔女の結界?」
ほむら(おかしいわ。今日この時間帯この付近に魔女が出たことなんて一度もないのに…妙ね)
ほむら「……とりあえずさっさと片付けてエイミーの救出に急ぎましょう」シュ
ほむら「……見付けた。ここね」スタッ
ほむら(何かしら、この感じ。何か嫌な胸騒ぎがする。…とりあえず入ろう)シュウウウ
ぐわんぐわんぐわん
魔女の結界内
ほむら「…」
ほむら(この結界、一度も見たことがないわ。私の繰り返してきた時間軸では一度も現れたことがない。どういうこと?)
ほむら(これもあの時みたいなイレギュラーなのかしら)
ほむら「とりあえず先にーーー」
彼女が歩を進めた直後、辺りの異様な景色が音も立てずに消えていった
ほむら「えっ…」ぴた
ほむら(結界が消え…、他の魔法少女が先にこの魔女を仕留めたのかしら)
ほむら「誰かが先に入った形跡なんてなかったのだけど…」
瞬間、複雑な軌道を描き、無数の刃が彼女の元に襲いかかる。それはほんの偶然だった。いきなりの猛襲に彼女は一切の思案はなく、ただ何も考えずに盾を突き出していた。
それは無意識に誰もが持ってる生存本能の結果だった。いきなり飛んできたボールに対して誰もが手で顔を庇うだろう。それと同じである。
が、飛来する刃の幾本かは盾で弾いたもののそれでも全てを防ぐことは叶わなかった。太腿、腹部、片方の腕、それぞれの部位に何本か突き刺さっていた
ほむら「ぐぅっ!」
全身を襲う激痛に倒れそうになる体を必死に支え、いつの間にか眼前に佇んでいた一人の男性に視線を向ける
ほむら(っ…だれ…!?)
アンデルセン「ーーー我らは神の代理人。神罰の地上代行者」
ほむら「な…にを言って…」
アンデルセン「我らが使命は、我が神に逆らう愚者をその肉の最後の一片までも絶滅することーーーー」
アンデルセンは両手にある銃剣をまるで十字架のように交差して構える
アンデルセン「Amen(エイメン)」
彼の言葉が終わった瞬間、アンデルセンは地を蹴り、猛進する
ほむら「くっ!」チャキ
対するほむらも地を蹴り、逃げるように後退した。そして後ろに進みながら懐から銃を取り出し、アンデルセンに向けて構える
ほむら(まずは威嚇射撃を…)パァン
一般人を撃つわけにはいかない。ほむらはまずはアンデルセンの足元に向けて発砲した
アンデルセン「人間みたいな真似はよせよ、化物」
威嚇射撃に対してアンデルセンは何事もないかのように暁美ほむらの元にまで突き進む
ほむら「なっ!?」
アンデルセン「死ね」
ザシュッーーー
とりあえずここまでです。ちなみにアンデルセンにとって魔法少女は動く死体だと認識してるので「神の理」から外れてるという理由で殺そうとしてるだけです。なので魔女になるのを待って始末しようとは考えていません
それとアンデルセンの担当してた「魔女狩り」は魔法少女の成れの果て的な意味の魔女じゃなくて魔法少女を殺してまわる任務のことです
ほむら「…っ…はっ…はっ…」どさっ
アンデルセン「ハァ、ハハハハハハハァ! 弱い! 弱すぎるぞ、化物! なんだそれは、なんなんだその様は!」
ほむら「っう…」
ほむら(っ…息が…肺まで切られ…)
最大限の魔力を使い、斬られた箇所の修復を測るが何か見えざる力に阻害されて身体の修復が上手くいかない
ほむら(っ、ど、すれば、このまま、死、たくない、まだまどかを、まどかを、まだ、)
アンデルセン「自ら望んで生を捨てた化物が今更あがくなよ。貴様らは死ぬ。貴様ら魔女は地をのたうち回り、虫けらのように死ぬのだ!!」
ほむら「っ、私は、死なない」
彼女のその返しにアンデルセンは口角を上げ、狂気に染まった笑みを浮かべ、倒れたほむらの頭部に二つの銃剣を振りおろす
アンデルセン「Amen!!!」
ほむら(…!)カチッ
瞬間、世界は止まった
ほむら「…ハァ…ハァ…逃げ…ないと…時間停止が切れる前に…」
傷口を抑え、フラフラと歩き出す
ほむら(だけど、この傷、生身の身体なら即死ね。どうすれば…私にこの傷を治す手立てはない。…どうしよう)ズル…ズル…
ほむら「ふふ、仕方ない。一か八かあの人のところに行こう」
ほむら「…それにしても…さっきのひとは一体…」
そして、世界は動き始める
アンデルセン「っ!?」
アンデルセン(消えた、だと?)
アンデルセン(瞬間移動か? いや、違う。逃げた血の跡がある…)
アンデルセン「これは、そういうことか。そういうことなのか!」
アンデルセン「奴め、あの魔女、時間を止めて逃げたとでもいうのか!」
アンデルセン「どこまで、どこまで我が神を冒涜すれば気が済むのだ!!!!」
アンデルセン「…殺す。絶対に殺す。次に会った時が最後だ、化物!!」
ーーーーーーーーーーーー
ほむら「ハァ…ハァ…やっと…つ…いた」
ピンポーン
「はーい」ガチャ
マミ「どちら様で…えっ!?」
ほむら「…ハァ…ハァ…ハァ…とも…まみ…おねがい…グリ…フシードなら…わたす…だから治療を…」
マミ「ちょ、えっ、グリーフシードってあなたも魔法少、じゃなくて! 凄い怪我じゃない! 何があったの!?」
ほむら「…お…ねがい…これ…」ばたり
マミ「ちょっ! …この子…少し危機感なさすぎじゃないかしら。普通、初対面の魔法少女にそんなことを頼まないわよ…しかもグリーフシードも先に出してるし…」
マミ「…とりあえず部屋の中に運びましょうか」
ほむら「…」ぐったり
一方、その頃、英国ヘルシング家の屋敷
インテグラ「ウォルター、報告を」
ウォルター「はい、お嬢さま。私めの調査の結果、先日の不自然な天災には、一連の魔女事件との関連性が高いと思われます」
インテグラ「それは…どういうことだ?」
ウォルター「魔女と称される怪物は大多数の人間には認識できないものだと言われています。その怪物が本当に実在するか否か私には分かりかねますが、もし実在すると過程するならば」
アーカード「いる」
ウォルター「これはこれは、アーカード様」
インテグラ「アーカード…」
アーカード「魔女は確かに存在する。奇跡の成れの果ての哀れな化物。それが彼女らだ」
インテグラ「何故わかる」
アーカード「決まっているだろう、インテグラ。この私も化物だからだ。故に彼女らの存在を認識できるし、干渉もできる」
インテグラ「そうか。そうだったな、アーカード。ウォルター、話を続けてくれ」
ウォルター「かしこまりました。いると過程するならば恐らくあの自然災害を起こしたのは魔女の可能性が高いかと。幼子の狂言とされていますがあの災害を起こしたのは巨大な怪物だったという目撃情報もあります」
誤字。過程じゃなくて仮定
ウォルター「それからもう一つ。次にその魔女が発現するのは恐らく日本だと思われます」
インテグラ「…どういうことだ、ウォルター」
ウォルター「ここ最近に起きた大規模な天災の中で不自然なものだけを追ってグラフにまとめました。それがこちらです」
インテグラ「…これは!」
ウォルター「はい、お嬢さま。次はおそらく日本。日本のーーー」
インテグラ「見滝原市…か」
アーカード「決まりだな、私に命令しろ、インテグラ」
インテグラ「従僕、命令はただ一つ。見敵必殺!見敵必殺だ!これより日本に渡り、手当たり次第に魔女を屠れ。女王陛下のお膝下で好き勝手した報いをその身に思い知らせるのだ!」
アーカード「認識した、我が主よ」
今日はここまで
ちなみに俺はまどマギもヘルシングも両方好きなのでアンチではないです
本当は少佐も出したいけど少佐を出したら本格的に見滝原が火の海になるので出す予定はないです
話し合い(殺し合い)をしようではないか!?
さあ!準備はできたか?話題(武装)は整ったか?
交渉?うん…無理
このSSまとめへのコメント
こういう中途半端に終わってるssまとめんなよ