凛「プロデューサーが寝てる……」モバP「ぐぅ」 (21)

加蓮「寝てるね」

奈緒「寝てるな」

P「むにゃ」

凛「……どうしようか?」

加蓮「寝かせとく?」

奈緒「起こした方がいいだろ。ソファーなんかで寝てたら風邪引いちゃうかもしれないし」

加蓮「優しいね、奈緒?」クスクス

奈緒「あのなぁ……」

凛「まぁまぁ。渡すものもあるし、とにかく起こそっか」

P「すやぁ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1368849279

P「すー」

凛「プロデューサー、プロデューサー」ユサユサ

加蓮「Pさん、朝だよー」

奈緒「起きろー!」

P「ううん……」ゴロン

加蓮「……ダメだね」

奈緒「どんだけ疲れてるんだこの人……」

凛「……あ、そうだ」ティン

奈緒「なにかいいアイデアあるのか?」

凛「うん、ちょっと待ってて」

たたたっ

加蓮「今までにないほど目がキラキラしてたんだけど」

奈緒「嫌な予感しかしないな……起きろPさん、ヤバいぞ」ペチペチ

P「んにゃ……にゃお」

奈緒「!? にゃおじゃねーよ奈緒だよ!」ペシペシ

加蓮「なに寝言に照れてんのよ」

P「んが」

加蓮「ほっぺた叩いても起きないなんて……」

奈緒「ったくもう……!」ドキドキ

加蓮「えいえい」ツンツン

P「にゅ」

加蓮「ふふっ、にゅ、だって」

奈緒「…………」ツン

P「にゃお」

奈緒「なんでだ!」

加蓮「あははっ♪」

———

凛「おまたせ」

加蓮「おかえりー」

奈緒「なに持ってきたんだ?」

凛「これですぱーんっと」スッ

ハリセン(おっす)

奈緒「嫌な予感が当たった」

加蓮「わぁ、なんか寝起きドッキリみたいじゃん」

凛「でしょ? この前の収録で芸人さんがやってたの見て、私もやりたいなって思ってたの」

加蓮「私もやりたーいっ」

奈緒「絶対怒られるだろ……」

凛「奈緒、私たちは一蓮托生。どんな時も一緒だよ!」

加蓮「あとのことは任せたからね!」

奈緒「それはあたしに言い訳を考えろって言ってんだな? そうなんだな?」

凛「それじゃあ、景気よくいってみよう」

加蓮「おはようございまーす……!」ワクワク

P「ぐぅぐぅ」

奈緒「お、おい。まさか顔面じゃないだろうな?」

凛「……………………やっぱり痛いよね」

奈緒「やめろよ!?」

凛「じゃあどこがいいかな?」

奈緒「ハリセンをやめるって選択肢もあるぞ」

加蓮「お腹とか?」

凛「それでいこう」

奈緒「あたしの意見も聞いてほしいなぁ」

凛「それじゃ改めて……やぁ!」

すっぱーんっ!

P「ほぐぅっ」

加蓮「わ、大きな音」

奈緒「流石に起きるだろ、これじゃ」

凛「プロデューサー? 起きた?」

P「ん…………」

P「や、めて……ちひろ、さ…………札束で……叩か、ないでぇ……」

凛「…………」

奈緒「…………」

加蓮「…………」

P「あ、ぁぁ……それ……俺、の……貯金、じゃないですか…………うぅ」

P「………………ぐぅ」

凛「……次はちひろさんの頭を叩こうかな」

加蓮「私にやらせてよ、それ」

奈緒「待て待て、あたしがやる」

———

ちひろ「なにか寒気がしましたけど気のせいですね! さぁ新緑の淑女、楓さんが待ってますよ!」

———

P「すーすー」

奈緒「結局Pさん起きないし……」

凛「いい手だと思ったのになぁ」

加蓮「ふふふ……」

凛「どうしたの? 加蓮」

加蓮「とっておき、思いついちゃった!」

奈緒「ろくでもなさそうだな、おい」

加蓮「では早速……Pさん、えいっ」

ぎゅっ

りんなお「!?」

P「ふが」

加蓮「Pさんおーきてー。……あ、起きなくていいや。あったかいねー」ギュー

加蓮「ふあ……わたしもねむくなってきたぁ」

加蓮「……くぅ」



りんなお「……………………は?」

加蓮「すやすや」ムギュゥ

P「ぐぅ」

凛「…………なにこれ」

奈緒「…………さぁ」

凛「とりあえず、さ」

奈緒「うん」

凛「加蓮起こそっか」

奈緒「よしきた」

りんなお「せーのっ」



   \おきろおおおおおおおおあああああああああああああああ!!!!!/



———

P「なんかすごい大声で起こされた。なんなのなの?」

加蓮「ほ、ほらっ! Pさん起きたでしょ、私の頭脳プレイだよ!」

奈緒「嘘つけぇ! 起こす気微塵も無かっただろ絶対!」

加蓮「う、嘘じゃないもんっ」

奈緒「ならあたしの眼を見て話せ! このバ加蓮!」

加蓮「ひどっ!?」

凛「…………」ビスビスビスビス

加蓮「ちょっと凛、私の脇腹を執拗に突っつくのやめてよ痛いくすぐったい!」

凛「やだ」ビスビスビスビス

加蓮「痛っいたた! ごめん謝るからぁっ!」

P「騒がしいなぁうちの事務所は」

———
——


P「で、どうしたんだお前たち。今日は揃ってオフだったと思うけど」

奈緒「Pさんに渡したいものがあってさ。少し前から用意してたんだけど……」

P「渡したいもの?」

凛「うん。それで、今日は事務所に集まろ、って」

P「そうだったのか……ごめんな、眠気が限界で横になってたんだ」

加蓮「むしろもっと寝た方がいいよ? ちゃんと休まなきゃね」

P「はは、返す言葉もないよ。ついつい頑張らなきゃってな」

凛「ふふっ、そんな頑張り屋さんのために、ってことで。はい、これだよ」

奈緒「あたしたちの感謝の気持ち、受け取ってくれよ!」

加蓮「喜んでくれたら、私たちも嬉しいな!」



りんなおかれん「いつもありがとう!」



P「あぁ……こちらこそ、ありがとう!」

P「開けてもいいかな?」

奈緒「へへ、当たり前だろ?」

凛「開けてくれなきゃ困るよ」

加蓮「早く、早くっ」

P「急かすなって……よいしょ」

ぱかっ

P「おー。これは……ネクタイか!」

加蓮「えへへ、どうかな? 気に入ってくれた?」

P「もちろんだよ! やっぱりセンスいいなぁ」

奈緒「これでも相当探し回ったんだ。なかなか凛が決めてくれなくて」

凛「い、いいじゃん。プロデューサーに似合うのじゃなきゃ意味ないし」

加蓮「あれもダメこれもダメー、で三時間はきつかったなー?」

奈緒「加蓮だって途中で飽きてネタに走ってたじゃん」

加蓮「むっ、奈緒も凛もノリノリだったでしょ!」

奈緒「ハロー○ティ柄とか笑うしかないだろ!」

凛「ピンクの水玉なんて悪趣味!」

P「はいはいはいストップ! 悩んでくれたのは分かったから喧嘩しないの!」

奈緒「う、つい……」

凛「こ、こほん。とにかく、大事にしてね?」

P「うん。これから毎日つけてくるよ!」

加蓮「ふふ、よかった!」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom