ベルトルト「今日も一発やりますか!」(62)

ピピッ 朝なのでー起きないと削ぐー削ぐー朝なのでー起きないと削ぐー削ぐー

バシッ

ベルトルト「……ふぁ。アルレル堂のミカサ目覚ましは絶好調だな」

シャッ

ベルトルト「今日も朝日が眩しい」

ベルトルト(今日の予定は15時までか、布団干しておこうかな)

ベルトルト「……」ガシッ ヨイショ

ベルトルト「夏も……もう近くだね」フッ

ベルトルト(さて、歯磨きと洗顔)

ジャ- シャカシャガラガラペッ ゴシゴシ

ベルトルト(洗顔切れかけだ買って帰ろう)

ベルトルト(あっ、パン切れてた)

ベルトルト(仕方ない。行きにサシャのとこでお弁当買おう)

ベルトルト(着替えー)

テキパキ

ベルトルト(行こう)

――――

ベルトルト「おはようございます」

お婆さん「あら、ベルちゃんおはよう。今日もお仕事?」

ベルトルト「はい。ほとんど休み無しです」

お婆さん「大変ねぇ、あっ今日は早いの?」

ベルトルト「15時くらいですかね」

お婆さん「じゃあ夕飯食べにいらっしゃい」

ベルトルト「ありがとうございます。じゃあ夕方に」

お婆さん「頑張ってね」

ベルトルト「はい」

ベルトルト(夕飯代浮いた)

ベルトルト(これでアルミンから新商品買うのに近づいたな……ふふふ)

ベルトルト(おっと町中でにやけたらいけない)

――――

カランコロン

サシャ「いらっしゃいませー!おや、ベルトルトじゃないですかー」

ベルトルト「おはよう、朝のパンが切れてたからお弁当買いに来た」

サシャ「ありがとうございます!」

ベルトルト「うーん……じゃあ日替わり弁当で」

サシャ「はーい!」

ベルトルト(こじんまりしたお店だけど雰囲気は良い)

サシャ「お待たせしました!」

ベルトルト「あんまり待ってないよ」

サシャ「そうでしたっけ?」

ベルトルト「はい、お金。丁度だと思うけど」

サシャ「はい確かに。あっ、お芋料理の試作品も一緒に入れといたので感想聞かせてくださいね」

ベルトルト「わかった」

サシャ「頑張ってください!」

ベルトルト「サシャもね」

カランコロン

ベルトルト「サシャはいつも元気だなぁ」

――調査兵団本部――

ベルトルト「おはようございます」

リヴァイ「……」

ペトラ「おはようー」

ベルトルト「皆さんまだなんですね」

ペトラ「うん。エルヴィン団長の付き添い」

ベルトルト「じゃあ今の内に朝飯を食べとこ」ガサゴソ

ペトラ「今日はお弁当なんだね」

ベルトルト「いやー朝食のパンが切れてたの忘れてて……」

ペトラ「それでお弁当なのね」

ベルトルト「はい。サシャのお弁当屋が行き掛けなんで」

ペトラ「美味しそうだね」

ベルトルト「値段のわりにおかずの量も多いし美味しいですよ」モグモグ

ペトラ「私も今度買ってみよっと」

ベルトルト「サシャも喜ぶと思いますよ、ははは」

ドンッ

ベルトルト「……ッ」ビクッ

ペトラ「へ、兵長……?」

リヴァイ「おい」

ベルトルト「……はい」

リヴァイ「……」

ベルトルト(なんだろ……)

リヴァイ「芋の煮物1つくれ」

ベルトルト「あ、はい」

リヴァイ「ほう……なかなかだ」モグモグ

ペトラ(なんで机ドンッしたのか聞きたいけど聞けない)

ベルトルト(満腹。芋のは兵長も美味かって言ってたしサシャに伝えとこ)

リヴァイ「ベルトルト」

ベルトルト「はい」

リヴァイ「ベルトルトー」

ベルトルト「はい」

リヴァイ「ベルトルト!ベルトルト!ベルトルト!!」

ベルトルト「……はい」

リヴァイ「よし、今日も滑舌に問題はない」

ベルトルト「……」

ペトラ「許してあげて、兵長はただマイペースなだけなの」

ベルトルト「……なんとなく最近わかりました」

ベルトルトがゲシュトルト崩壊

ガチャッ

エルヴィン「待たせたな」

ベルトルト「団長おはようございます」

エルヴィン「おはよう」

オルオ「おいコラ、フーバーよぉ俺らには挨拶無しか」

ベルトルト「そんなわけじゃ……」

ペトラ「朝っぱらから何絡んでんのよ……」

ベルトルト「皆さんおはようございます」

グンタ「おう」

エルド「おはよ」

ハンジ「ベルトルトおっはよーー!じ、実験して良い!?」ハァハァ

ベルトルト「お断りします」

エルヴィン「皆席に付いたな」

エルヴィン「本日も壁外調査だ」

ハンジ「ベルトルトのおかげで月一から毎日になったからね!その凄さ解剖させるべきだよ!」

ベルトルト「はは……眼鏡ぶち割りたい」

オルオ「笑ってんじゃねぇぞフーバー!」

ペトラ「絡むなってば……」

ベルトルト「あの……皆さん名前で呼ぶのに、なぜオルオさんだけフーバーなんでしょうか」

オルオ「……」

シーン

ベルトルト(……なにかまずいこと言ったかな)

リヴァイ「ベルトルトって言えねぇんだとさ」

オルオ「兵長!?」

リヴァイ「なんだ」

オルオ「その……威厳と言いますか……そういうのが」ボソボソ

リヴァイ「はっきり言えよ」

ドンッ

オルオ「はっ!上ひゃんとしての威厳が消えてしまいましゅ!いってぇぇぇ!!」

リヴァイ「噛みすぎだ」

ペトラ(兵長楽しんでるじゃん)

ベルトルト(上官だったなそういえば)

オルオ「覚えてやがれ……」ギロッ

ベルトルト(とんだとばっちりだ)

ベルトルト(団長も大物ぶった笑み浮かべてないで何か言ってよ)

このベルさんは故郷よりも仲間を選んだのかな?

よく分からんけどほのぼのしてるぜ!みたいなアレや多分

サシャはお弁当屋さんになったのか…

脳内再生余裕でなんかイイ

>>12

こういうのは>>1に書いとくのかわからないけど、書いた

エレン「釣りしようぜ」
ライナー「これは稼げる」

とかのゆるい世界です。ベルトルト達は壁も壊してないし適当に人類になじんでます。

ライナーが菓子折りの代わりに牛持ってきたやつか

このシリーズか

期待

いいからあくしろよ、あとリコたんの出番

エルヴィン「今日は南側を調査する。30分後に出発するぞ」

リヴァイ「了解だ」

ベルトルト(やっぱり真面目な時は真面目だな)

リヴァイ「ペトラ」

ペトラ「何ですか?」

リヴァイ「ちゃんと釣り道具も忘れるなよ」

ペトラ「はい!」

ベルトルト(いやただの釣り好きなおっさんだわ)

ハンジ「ベルトルトー」

ベルトルト「ハンジ分隊長なんですか?」

ハンジ「今日は口の中入って良い?」

ベルトルト「……別に良いですよ」

ハンジ「ひゃっふぅぅぅ!」

――ウォール・マリア壁上――

リヴァイ「……今日も群がってんな」

エルヴィン「釣り師魂が疼くな」

ベルトルト「……」

ハンジ「釣り好きはこれだから困るよねぇ、さぁベルトルト早くー」

ベルトルト「あっ、はい。飛びまーす」

シュッ ガリッ カッ

ベルトルト「今日も一発やりますか!」

ドンッ プチプチ

ベルトルト(とりあえず入り口周りを駆逐しよ)

ゴロゴロ ブチブチブチッ

ベルトルト「こんなもんかな」グッ

ハンジ「合図出たよー」

エルヴィン「荷物とかは口に入れてるが、本当に入るのか?」

ハンジ「もっちろん!それに飲み込まれたら腹破って出るから大丈夫!」

ベルトルト(なにサラッと怖いこと言ってんの)

リヴァイ「きたねぇ場所に自分から入りたがるとはな」

ハンジ「皆ー気をつけてね!ベルトルト口閉じて良いよー」

ベルトルト「……」ガチッ

ハンジ「おっほほ!意外に暗いーこえー」

エルヴィン「行くぞ!ベルトルト転がれ」

ベルトルト「……」コクッ

ゴロゴロゴロゴロッ

リヴァイ「……」

ペトラ「兵長なにか考え事ですか?」

リヴァイ「転がってるよな」

ペトラ「転がってますね」

ベルトルト「……」ゴロゴロゴロゴロッ

リヴァイ「あれ玉乗りみてぇに乗れねぇかな」

ペトラ「無理だと思いますけど……」

ペトラ(兵長でもバカなこと考えるんだ)

リヴァイ「……でもな、俺人類最強の兵士だし出来そうだろ」

ペトラ「それはまぁ……」

リヴァイ「……あとでやってみるか」

ペトラ(さすが兵長です)

グンタ「前から巨人です!」

エルヴィン「問題ない。ベルトルトが轢く」

ベルトルト「……」ゴロゴロッ ドンッ ブチブチッ

エルヴィン「なっ」

グンタ「さすがベルトルトですね」

ハンジ「うっぷ……酔ってきた……」

ベルトルト(ちょっ!口内で吐く気かよ!)ピンチピンチッ

エルヴィン「むっ?ベルトルトからの合図だ」

エルド「トラブルですかね?」

グンタ「団長!巨大樹の森があります!」

エルヴィン「よし!そちらに向かうぞ!」パァン

ベルトルト(良かった。合図だ、口内嘔吐は防げたかな)

――巨大樹の森――

ハンジ「おえぇぇぇ」

ベルトルト「……大丈夫ですか?」

ハンジ「大丈夫……」

リヴァイ「あんなとこに好き好んで入るからだバカが」

ハンジ「でも収穫はあった……暗闇で音も無くぐるんぐるん回る恐怖はわかったよ……」

ベルトルト(タフな人だな)

リヴァイ「……おいベルトルト」

ベルトルト「はい」

リヴァイ「玉乗りってわかるよな」

ベルトルト「なんとなくですが」

リヴァイ「ならいい」

リヴァイ「お前が玉で、俺が乗る」

ベルトルト「……はい?」

ペトラ「兵長本当にやるんですか!?」

リヴァイ「おう」

ベルトルト(……巨人化して待ってるけどなんだこれ)

リヴァイ「……」パシュッ

ベルトルト(今さらだけど普通に仲間からアンカー打たれる複雑な気持ち)

リヴァイ「乗ったぞ」

ペトラ「ベルトルトいいよ!」

ベルトルト「……」ゴロッ

リヴァイ「……ッ」ググッ

ベルトルト「……」ゴロゴロッ

リヴァイ「……」バタバタッ

ペトラ(兵長が必死だ。アンカー打って固定出来ないもんね)

――――

ベルトルト「……」

ゴロゴロゴロゴロッ

リヴァイ「……」トテトテ

ペトラ「さすが兵長!もうコツを掴んでる」

リヴァイ「……」ピョン

ペトラ「跳ねたわ!兵長が得意気に跳ねた!」

オルオ「お前ちょっとおさっ」ガリッ

ペトラ「あんた本当によく噛むわね」

ベルトルト「……」ゴロゴロッ

リヴァイ「……ふっ」ピョンピョン トテトテ

ベルトルト(僕は、道を間違えてないだろうか)

――――

エルヴィン「今回の壁外調査も全員無事だな」

リヴァイ「そうだな」

エルヴィン「今日は随分楽しかったようだな」

リヴァイ「……気のせいだ」

ベルトルト(14時ちょっとか、少し早かったな)

リヴァイ「ベルトルト」

ベルトルト「はい」

リヴァイ「今日のこと同期の奴等に話すんじゃねぇぞ……」

ベルトルト「言いませんよ」

リヴァイ「……俺らの班だけの時はまた遊んでやる」

ベルトルト「……はは」

兵長wwwwすっげーハシャいでやがるww

リヴァイがかわいい

ハンジ「ベルトルトー検査だよー」

ベルトルト「あっ、はい」

――個室――

ハンジ「上着脱いでね」

ベルトルト「あの……これ毎回してますけど、意味あります?」ヌギヌギ

ハンジ「そりゃ巨人化できる貴重な存在だから毎日記録して当然だよ」

ベルトルト「……はぁ」

ハンジ「うん。昨日と変化はないね」

ベルトルト「良かったです。服も着たんで行きますね」

ハンジ「さて!下も検査しようか!」

ベルトルト「お断りします」スタスタ

ハンジ「いーけーずーー」

ベルトルト「じゃあ、皆さんお疲れさまです」

エルヴィン「あぁ、お疲れさま」

リヴァイ「おう」

オルオ「団長!一番下の立場なあいつがなんで俺達より早くに帰るんですか!?」

ペトラ「あんた話聞いてなかったの?」

エルヴィン「巨人化後の疲労はああ見えても凄まじいらしいからな。それが理由だ」

オルオ「ですがそれでは体面的な問題が……」

エルヴィン「調査兵団に長く所属してる以上、そんなもの慣れてしまってるだろ?」

オルオ「……それはまぁ」

リヴァイ「オルオ。そんなことごちゃごちゃ言ってねぇで、さっさと仕事終わらして釣り行くぞ」

オルオ「兵長!」

リヴァイ「暗くなんのが遅くなってきたしな」

オルオ「わかりました!全力で仕事を片付けます!」

リヴァイ「おう」

ペトラ(オルオ嬉しそうだなぁ。普段は面倒くさいけど兵長への忠誠心は本物よね)

オルオ「おい!ペトラなにボサッとしてんだ!さっさと片付けるぞ」

ペトラ「はいはい、本当変わり身の早い男だこと」

ベルトルト(向かいのお婆ちゃんからの夕飯のお誘いには時間あるしどうしよう)

「あれ?ベルトルトもう仕事終わり?」

ベルトルト「……」

ベルトルト「誰ですか」

アニ「は?私だけど」

ベルトルト「……アニ?」

アニ「そうだよ?」

ベルトルト「ハハハッ、うっそだぁ。あのアニがこんな女の子なわけないじゃないか」

ゴンッ

ベルトルト「この見事なまでの的確な蹴りはアニですね。うん、痛い。間違いない」

アニ「そうだよ。まったく失礼なこと言わないでよね」

ベルトルト「……そりゃねぇ」ジロジロ

アニ「ただでさえ身長差で見下ろされるのに、あんまりジロジロ見ないでよ」

ベルトルト(足下こそブーツスタイルでアニの面影があるものの、柔らかい色合いのレースワンピに合わせるように下ろした髪……)

ベルトルト(そしてうっすら化粧をしているだと!?限りなく薄く主張しないながらにも女の子らしさを感じさせる手腕。できおる)

ベルトルト(アルミンにこんな感じで造ってもらおうかな……いや洋服は自分で作る道もあり、か)

アニ「おーい、どうしたの?」

ベルトルト「なんでもないです。はい。ただ全く印象が違うなぁと」

アニ「昨日からこっちの方に来ててミーナの所に泊まっててさ」

アニ「ついでに美容室も行こうとしたら、せっかく一緒に選んだんだしこれ着ていきなよって言われて」

ベルトルト(ちょっと恥ずかしそうに話すアニはとてもよろしいと思います)

アニ「私は長さだけ変えてもらえば良かったんだけど、せっかくだからセットしてあげるって店員さんが」

ベルトルト(さすがプロです)

アニ「……変でしょ?」

ベルトルト「何を言ってるの!?とても似合ってるし可愛いよ!」

アニ「……ありがとう。お世辞でも嬉しいよ」ボソッ

ベルトルト「お世辞じゃ「あっ、コニーも居たんだ!」

ベルトルト「……はい?」

アニ「コニーが美容室にいたんだよ」

ベルトルト「……」

ベルトルト「あの髪でしかも美容室でどこ切るの……?」

アニ「……髪でしょ?」

アニ「入れ違いみたいな形になったけどね」

ベルトルト「それ多分誰かの付き添いだよ」

アニ「そうなのかな?一人だった気がするんだけど」

ベルトルト「ははは」

アニ「あっ、そろそろミーナが待ってるからもう行くね」

ベルトルト「うん。ミーナにもよろしく」

アニ「ばいばい」

ベルトルト「うん。ばいばい」

ベルトルト(これはどうするべきか)

ベルトルト(欲望は抑えなくちゃいけないだろ!)

ベルトルト(……よし決めたぞ)

ベルトルト「アルミンに相談だ!行くぞアルレル堂!!」

――――

ベルトルト(来たのは良いけど何か列が出来てる?)

「おーいさっさと代われよ……」

「一人で何回やってんだよ」

「うるせぇな!俺はミカサモデルno.51の死に急ぎ野郎にマフラー巻いて貰って涙ぐむミカサと!」

「no.48の幼少期麦わら帽子とワンピース、お父さんの帰りににこやかに振り向くミカサモデルを引くまではやめねぇぞ!!」

ベルトルト(どこかで聞いた声だな)

「だぁぁぁぁ!!なんで蒸かした芋です!のサシャと巨人ばっかなんだよ!!」

ガチャッ

ベルトルト「……また品数が増えてるような」

ライナー「おっ、ベルトルトじゃないか」

ベルトルト「やぁ、アルミンいる?」

ライナー「アルミンなら今作業中だが、もうちょいしたら休憩だ」

ベルトルト「そっか。ちょっと相談に来たんだけど」

ライナー「じゃあ待てばいい。飲み物くらいなら出すぞ」スタスタ

ベルトルト「悪いね」

ライナー「気にすんなって。ほらよ」スッ

ベルトルト「ありがとう」

ベルトルト「店内の品数増えたよね」

ライナー「あぁ、流石は座学と技巧の評価がずば抜けてる奴は凄いぜ。弟子も増えたしな」

ベルトルト「弟子ね……けど、店の前も凄かったね」

ライナー「あれも良い収入になってるよ」

ベルトルト「なんかフードの怪しい人が大量にやってたけど」

ライナー「チャンって人だ。かなりのミカサファンでほとんど買いまくってる」

ライナー「前に1/1をキャンセルしたんだが、どうしても造ってくれって3日も店の前で土下座してな。根性にビックリした」

ベルトルト「す、凄いね……」

○ャン?

ライナーの商売人っぷりにうける

ライナー「そうだ!お前も一回やってみないか?」

ベルトルト「何を?」

ライナー「店の前のやつだよ、何が出るかわからんがな」

ベルトルト「いいの?」

ライナー「おう。この前はアニもやったぞ」

ベルトルト「アニが?こういうことには興味無さそうだけど」

ライナー「ミーナの付き添いで遊びに来たんだよ。そんでミーナのを当てて喜んでたな。ほら回せよ」

ベルトルト「うん。あの二人は仲良いもんね。そういえばさっきも……」ガチャポンッ

ライナー商売似合うな

ライナー「さて何が出た?」

ベルトルト「えっと……ミカサ?麦わら帽子かなこれ」

ガチャ! ダダダダダッ

「あの!それ譲ってもらえないか!?」

ベルトルト「さっきのフードの人?」

ライナー「やぁ、チャンさん欲しいのは出たか?」

「あと1つでフルコンプなんだよ!そして欲しいのはそれだ!!」

ベルトルト「……別にお金出したわけじゃないし、良いですけど」スッ

「神様か!?」ガシッ

ベルトルト「はい……?」

「神ぃぃぃぃぃ!!」ブンブン フードパサッ

ベルトルト「あの落ち着いてって、ジャンじゃん」

ライナー「ジャンだな」

ジャン「ボクハ、ジャンジャナイヨ、チャンダヨ」

ベルトルト「何してるの君」

ジャン「こんな俺でも生きてます」

ライナー「チャンさんはジャンだったのかよーこりゃビックリだ」

アルミン「僕は最初からわかってたけどね」

ライナー「おっ、アルミンお疲れ」

ジャン「バレてたのか……」

ジャン「おい、ならなんで土下座すぐに止めなかったんだよ」

アルミン「ジャンだから」

ジャン「俺だもんな」

一同「ははははは」

ジャン「てめぇぇぇぇぇ!」ブンッ

アルミン「おっと殴れるかな?」サッ

ジャン「そ、それはまさか……」

アルミン「新作だよ?」

ジャン「1/8か……立体機動装置といい表情からマフラーに至るまでの繊細で丁寧な仕事……」

ジャン「そして鎖骨と僅かな腹筋のチラリズム……やべぇよアルミンやべぇよ」

アルミン「まだ少し塗装に納得いかないからあげても良いけど?

ジャン「アルミンお前は本当に神様だわ。素晴らしい」

ジャン「いやっふぅぅぅぅぅ」

――――

ベルトルト「満面の笑みで帰って行ったね」

ライナー「あいつどこで道を間違えたんだろうな」

アルミン「僕の芸術に共感してくれるからジャンは良いやつだよ」

ベルトルト「ミカサの限定でしょ?」

アルミン「そうでもないよ?ミーナとかサシャのもクジで当たったら喜んでたし」

ライナー「あいつ黒髪に弱いのか?」

アルミン「かもね。あっ、エレンのお母さんのも造ってみようかな」

ガチャガチャ ガチャガチャ…

アニが…アニが出ないよぉ…(tωt)

アルミンきゅんの!
1/1をください!

ライナー「そういえばベルトルトはアルミンに何か用があったんだろ?」

アルミン「僕に?あぁ、頼まれてたやつ?ほとんど出来てるよ?」

ベルトルト「……それなんだけど、凛々しいのじゃなくてやっぱり少し柔らかいというか、女性らしさを多少無理にでも押し出せないかな?」

アルミン「出来なくもないけど、難しいなぁ……」

ライナー「ベルトルトが頼んだのってあいつモデルだろ?あれが女の子らしさって」

ベルトルト「怒るよ」

ライナー「ごめんなさい」

――――
――


ベルトルト「じゃあアルミン頼んだよ」

アルミン「わかった。また見に来てね」

ベルトルト「うん」

ベルトルト(さて帰るか。あっ、サシャのとこ寄って報告しとくかな)

――――

カランコロン

サシャ「いらっしゃいませー!あっ、ベルトルトお仕事お疲れ様です」

ベルトルト「やぁ、帰り道だし芋料理の感想をね」

カランコロン

コニー「サシャ帰ったぞー。おっ、ベルトルトじゃん」

ベルトルト「やぁ、コニー。ん?帰ったぞ?」

サシャ「おかえりなさいコニー、ごはん出来てますよ」

コニー「おう、今日は美容室行ってきたぞ」

サシャ「さっすがコニー!カッコ良くなってます!」ナデナデ

コニー「やめろよ、照れるだろ///」

ベルトルト「……」

コニー「どうしたベルトルト?」

サシャ「あっ、芋料理の感想早く教えてください!」

ベルトルト「……えっ、美味しかったし上官も満足そうだったよ」

サシャ「良かったぁ!」

コニー「良かったぁサシャ」

サシャ「はい!」

ベルトルト「……ん?」

サシャ「ん?」

コニー「ん?」

ベルトルト「……ははは」

ベルトルト「……」

お婆さん「お疲れ様ベルちゃん。どうしたの?顔色が悪いようだけど」

ベルトルト「大丈夫です。ちょっと意外な物を見たので」

お婆さん「食欲無いかしら?」

ベルトルト「いえ、ありがたく頂きます」

お婆さん「良かった!孫がほとんど来なくなって寂しかったのよ。着替えたらいらっしゃいね」

ベルトルト「はい、わかりました。あとで伺わせてもらいますね」

お婆さん「はい、待ってるわ」

このベルさん達いいわ~

――翌日――

リヴァイ「ベルトルト!」トゥッ

ベルトルト「……」ゴロゴロッ

リヴァイ「……」トトトッ ピョンピョン

エルヴィン「前方から巨人接近!」

ペトラ「兵長避難してください!」

リヴァイ「……」トテトテ

ペトラ「ぶつかる!」

ドンッ ブチチチッ

ペトラ「兵長!」

リヴァイ「……」ヨッ ホッ

ペトラ「兵長が……片足だけで!なんてバランス感覚」

オルオ「さすが兵長だ!」

リヴァイ「……ふっ」トトトッ ピョンピョン

ベルトルト(調査兵団って思ってたのと違う)

――アルレル堂――

ガチャ

アルミン「いらっしゃいませー」

ジャン「よっ!」

アルミン「あれ?昨日も来たんじゃなかったっけ」

ジャン「いやーそれがな……家追い出されちまってよ」

アルミン「なんで?」

ジャン「親にミカサコレクションがバレた……」

アルミン「あちゃー」

アルミン「僕もさーエレンに新作見せに行ったら、おばさんから汚物を見るような目で見られてさ」

アルミン「あっ、おじさんは買ってくれたけどね」

ジャン「まじかよ。どんな奴だ?」

アルミン「緊縛系の試作品だったんだけどね」

ジャン「エレンの父ちゃんマニアックだな!」

アルミン「むっつりな気はしてたけどね。今でもたまに買いに来るよ」

ジャン「なるほど、じゃなくて住み込みで雇ってくんね!?なんでもやるから!」

アルミン「良いけど、休みとか無いよ?」

ジャン「構わない!それにアイディアも持ってきた」

アルミン「どんなの?」

ジャン「あぁ……内容は」

――――

アルミン「そんなの売れるかな……」

ジャン「絶対大丈夫だって!」

――その後――

ジャン「今月も売り上げ更新だぜ!」

アルミン「まさか……こんな結果になるとは」

ライナー「俺もビックリだな……」

アルミン「冗談で自分の男女別バージョン造ったら売れるとは……」

ベルトルト「声付きなのも大きいかもね」

アルミン「さすがジャンは変態だから変態の気持ちが良くわかるって言われただけあるよ」

ジャン「おい!まぁいいや!今日もパーッ!と遊びに行こうぜ!」

一同「オーーーッ!!」

アルミン(おじいちゃん天国で見てくれてますか?)

アルミン(僕はバカみたいな悪友とゆるく生きてます。それなりに楽しく生きてます)

アルミン(でも最近男女問わず視線を感じることが増えました)

アルミン(でも)

アルミン(僕の天使はまだ現れてくれません。どこにいるんでしょうか)

アルミン(もしかしたら僕にはいないんでしょうか)

アルミン(おじいちゃん、僕まだ童貞です)

アルミン(このまま終われるわけないじゃないですか!!)

アルミン・アルレルトの日記より

おわり



童貞でもいいじゃない、人間だもの

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