絵里(そっか、みんな来ないのね。それにしても凛と二人っきりなんて珍しくわね・・・何を話せばいいの！？)

凛(うぅ・・・絵里()ちゃんまだ昔の怖いイメージがあるにゃー)

絵里(り、凛は元気いっぱいだし凛から話を振ってくれる・・・はず)

凛(え、絵里ちゃんなんも喋らないにゃぁ～！！！怖いにゃ～！柔軟体操の悪夢が蘇るにゃ～！！！)

絵里(・・・話しかけてこないわね。私を怖がってるんじゃ・・・やっぱり私から話しを振るべきなんだわ)

凛(な、なんか眉間に皺寄せてるにゃぁ～！！！腕組みしてて足も組んでてなんか怖さ三倍にゃー！コンビニでこんな人いたら凛別のコンビニ行く！)

絵里(まさか、こんなに気まずい雰囲気になるとは思わなかったわ・・・はぁ、お家帰りたい)

凛(このまま沈黙はヤバイにゃー押し潰されるぅ～！よぉし！凛だってがんばるにゃ！)

絵里(・・・よし、私が頑張らなきゃ！)

凛「あ、のぉー」

絵里「ねぇ？凛？」

凛(被ったにゃぁー！！！)

絵里(もぅ！なんなの！！！私タイミング悪すぎ！！！)

凛「え、絵里ちゃんからどうぞ！」

絵里「ううん。凛からいいわよ」

凛「そ、そんな！絵里ちゃんからいいよ！なんかほら！気になるし！」

絵里「わ、私だって気になるわ！凛からいいわよ！」

凛「じ、じゃあ凛から話すにゃ！」

絵里「あれ、これって・・・」

凛「？？？」

絵里(どうぞどうぞどうぞの奴だわ！これって！知ってる！凛はこれがやりたんだわ！私わかった！)

絵里「やっぱり私から話すわ！」

凛(え、えぇー！)

凛「う、うん！」

絵里「？？？？」

凛「？？？？」

絵里(どうぞどうぞどうぞ言わないの？)

凛(なんで黙ったまんまなのかにゃ？)

絵里(・・・まさかただ譲り合ってただけなんじゃ。あーもう私のバカ！)

凛(ま、また沈黙だにゃー！)

絵里(で、でも私から話すって言ってしまったし・・・よし！)

凛「え、絵里ちゃん？」

絵里「こ、この間ね・・・」

凛(また被ったにゃー！！！)

絵里(えぇぇぇーー！)

凛「あ、絵里ちゃんごめん！」

絵里「ううん。それより何？」

凛「え？あ、えーと。絵里ちゃん何言おうとしてたにゃ？」

絵里「えぇ！？わ、私？そうね・・・お、お花の話しをしましょ！お花！」

凛「お花！凛、お花だーいすき！ひまわりが好きにゃ！」

絵里「ひまわり？私はお花なら何でも好きよ」

凛(な、何でも好きってその中から一つ選ぶにゃ！！！)

凛「お、お花はなんでもかわいいよね！」

絵里「そうね。綺麗だし花占いも出来るわね！」

凛「うん！」

絵里「・・・」

凛「・・・」

絵里(ん？ここから会話が弾む予定だったんだけど・・・)

凛(絵里ちゃん急に黙ってどうかしたのかにゃ？)

絵里「お、お花よりも凛はモノマネが上手って希から聞いたわよ！」

凛｢モ、モノマネ！？｣ｷﾞｸｯ

絵里「そう！モノマネ！希から私のモノマネが上手って聞いたわ！」

凛「り、凛は絵里ちゃんのモノマネしたことないにゃ！」

凛(やったら怒られる！)

絵里「そ、そうなの？希の嘘かしら？なんだか残念｣ﾌﾟｽｰ

凛(な、な、な、今のは何？凄く可愛かったにゃ！！！頬っぺたを膨らませてプスーってプスーって！)

絵里「はぁー。嘘だったのね。私、見たかったわ。モノマネ」

凛「じ、じゃあしてみるにゃ！」

絵里「ほんと！？」

凛(なんか今のプスーで緊張解れてきたにゃー！)

凛「じゃ、じゃあやるにゃ！」

絵里「えぇ、お願い！」

凛「学校の許可ぁ認められないわぁ」

絵里「・・・」

凛(・・・お、怒った？)

絵里「・・・」

凛(ヤバイ！話し切り替えるにゃ！)

凛「え、えっと。ご趣味は？」

絵里「ふふふ」

凛「ごめんにゃ！つい出来心だったにゃ！！！」

絵里「ふふふふふっ。似てるわ！」

凛「へ？」

絵里「似てる似てる！私そんな事言う！ふふふ。私そんな事言う！」

凛(笑ったにゃ！)

凛「そ、そんなに似てたかにゃ？」

絵里「うん！私そんな事言うもの！」

凛「やったにゃ！じゃあじゃあ！絵里ちゃんが凛のモノマネして！」

絵里「え？わ、私？」

凛「凛も絵里ちゃんのモノマネ見たいにゃー！」

絵里「じ、じゃあ。凛のモノマネするわね」

凛「私のモノマネ！みたいにゃー！」

絵里「じゃあ行くわよ！」

凛「うん！」

絵里「りんりんりがべー！」

凛「に、似て・・・るぅ？」

絵里「え？あれ？似てない？」

凛「凛そんな事言ったかにゃ？」

絵里「え、えぇ。りんりんりがべーって言ってたわよ確かに」

凛「凛やっぱり英語の発音おかしいのかなぉ・・・」

絵里「え？あ、そんな事ないわよ！だってほら凛は日本人！」

凛「日本人・・・？」

絵里「そう！日本人じゃない！英語の発音おかしくても日本人じゃない！」

凛「凛は日本人・・・。そう、凛は日本人だにゃ！英語の発音おかしくても生きていけるにゃ！」

絵里「そうよ！頑張らなきゃ！」

凛「ありがと！絵里ちゃん！」

絵里「ううん！いいチカよ」

凛「うん！・・・うん？？？」

絵里「凛は頑張ってるチカ！」

凛「絵里ちゃんどうしたの？」

絵里「え・・・？凛が落ち込んだみたいだから和ませるつもりで語尾にチカつけてみたんだけど・・・」

凛「地下？」

絵里「だって私、小さい頃はかしこいかわいいエリーチカって言われてたから・・・」

凛「あーーーうん！言われてたにゃ！」

凛(初耳だにゃ！)

凛「でも、そっちのほうがかわいいにゃー！」

絵里「ほんと？ふふ。なんだか凛とお揃いね。凛は語尾がにゃーだし私は語尾がチカ。にゃーチカってユニット組めるわね！」

凛「うん！組める組めるにゃー！」

希「へーじゃあ組んだらええやん？」

凛「！？｣ｶﾞﾀｯ

絵里「！？｣ｶﾞﾀｯ

希「二人ともどうしたん？秘密の会話でもしてたん？｣ｸｽｸｽ

凛「希ちゃんいつの間に！」

絵里「そ、そうよ！びっくりしたじゃない！」

希「びっくりさせるのはうちの専売特許。それよりもお二人さんえらい仲良く話すんやね」

絵里「いつからいたの？」

希「割と最初からやで！カードが部室に行ったら面白いもん見れるって言ってたんや」

凛「ス、スピリチュアルだにゃ」

希「よう、わかっとるやん？一部始終ビデオに撮ったから後でみんなにも見せなね！」

絵里「ちょ！希！」

希「それと、はい。凛ちゃんとえりちにも動画あげるから後で見なあかんよ？二人とも凄い楽しそうやから」

絵里「え？・・・ありがと」

凛「ありがとにゃー！よぉーし！絵里ちゃんラーメン食べ行くにゃー！」

絵里「ラーメン？三人で？」

凛「三人でにゃー！よぉーし！ラーメン食べながらもっと仲良くなるにゃー！！！」

絵里「えぇ・・・これからもよろしくね。凛」


おわり