カレン「えっ!?私にハーレム?」 (135)


ゼロ奪還計画中

カレン「頑張って、ゼロを奪還しましょう!」

卜部その他「おおーっ!」

C.C.「……」



カレン「えーと、今の時間は――」

C.C.「カレン、少しいいか?」

カレン「ん?何よ?」

C.C.「ギアスについて少しな」

カレン「…話して」

C.C.「前にも言ったが、ルルーシュは絶対遵守のギアスを持っている」

カレン「…うん」

C.C.「私があいつにギアスを与えたのは、私にはあいつが必要だからだ」

カレン「……」

C.C.「私にはどうしてもあいつが必要だ。何があっても取り返して見せる」

カレン「…それはルルーシュのことが――好き――だから?」

C.C.「ふふっ、心配するな。私とあいつの関係はお前の想像しているようなものではない」

カレン「べ、べつに心配なんてしてないわよ!」


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みたいなね?ね?

続けて

ここは乗っ取り禁止としってて始めたんだよな?

ここは立て逃げ禁止なんだよ糞が
とっとと書け
でなけりゃ削除依頼しろ


大丈夫。大丈夫。書く。書く。


C.C.「はいはい。話を戻すが、今回の作戦で絶対にルルーシュを奪還しなければならない。ミスは許されないぞ、絶対に」

カレン「わかってるわよ。だから、私が奴隷になってでも潜入して――」

C.C.「だが、念には念を入れる必要がある。そこでだカレン」

カレン「?」

C.C.「私と契約を結ばないか?」

カレン「契約?」

C.C.「そうだ、何を犠牲にしてでもルルーシュを絶対に取り戻す契約」

カレン「そんな契約別に結ばなくても――」

C.C.「その契約と引き換えにお前にギアスをやろう」

カレン「えっ!?ギアスっ!?」

C.C.「そうだ、悪くないだろ?」

カレン「あっ…その…ちょ、ちょっと待って!」アタフタ

C.C.「待たん、いくぞ」

カレン「そんな!強引に――」








カレン「……んっ、あれ?」パチ

C.C.「おはよう、気分はどうだ?」

カレン「……」チラ

カレン「(あれから一分どころか三十秒もたっていない。ギアスってこんなにも簡単にかけられるものなのね。いろいろと言いたいことはあるけれど)」

カレン「(でも今一番言いたいのは――)」ジッ

C.C.「どうした?」

カレン「どうしたじゃないわよ!勝手にこんなことして!」プンスカ

C.C.「まあまあ、落ち着け。それで何の力を手に入れたんだ?」

カレン「何のって言われても―――ん?」キュイイイン

C.C.「! おま――ふざけ―――あれ?何だ、なんともないぞ?」キョトン

カレン「え?でも、確かに今何かが発動したわよ?」

C.C.「あっ!そうだった、私にギアスは効かなかった」ウッカリ

カレン「なにそれ…」

C.C.「でもお前の力はいったい――」

卜部「カレンそろそろ時間だぞー」ガチャ

カレン「あ、はーい。じゃあ、C.C.またあとでね」

C.C.「あっ、おい!ちっ、早くカレンの力を知らなくては」


バベルタワー内

ルルーシュ「君たちの価値観を俺に押し付けないでほしいな」

カレン「申し訳ありません、…ぐっ」ズイ

キング「顔を見せてくれないか?ふーん、いい商品だ」ニヤニヤ

カレン「…っ、私は売り物じゃない!」

キング「売り物だよ。勝ち取ら――」

カレン「(くっ、うざったい。せっかくルルーシュに会えたのに。…そうだ!)」

キング「――ない者に権利などなぁい」

カレン「(紅月カレンを…舐めるな!)」キュイイイン

キング「力なき自らの…自らの…」ジィー

カレン「(あれ?効いてる?効いてない?どっち?)」

キング「……」

カレン「(ためしに何か命令してみる?)」

カレン「あのー、離していただけないでしょうか」

キング「……」

カレン「(! 全然ダメじゃない!C.C.太ったせいで力が無くなったんじゃないの)」

キング「…買った」

カレン「え?」


キング「買うぞ!私はこの商品を今すぐ買うぞぉぉ!」

オーナー「え?は、ははあ。キング様にうさぎ一羽!」

カレン「えぇぇえええ!?ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」

キング「これからは毎日傍にいてもらうからな、うさぎちゃん」

カレン「(まずい!助けて、ルルーシュ!)」チラ

ルルーシュ「よかったじゃないか。飼い主が見つかって。少なくとも捨てられるまでは安泰だ」

カレン「そ、そんな!」

ロロ「兄さん、早く行こう」

ルルーシュ「ああ、そうだな」

カレン「(ま、まずい!何とかしないと…)」

キング「早くしてくれないかね」

オーナー「もう少々お待ちを…ええと、番号は…あれ?載ってない…」

カレン「(ルルーシュが行っちゃう…。そんな、そんな…。助けてよ…。)」

カレン「…たすけて、ルルーシュ……」ボソッ

ルルーシュ「っ!(この女!確かに今ルルーシュと言った!俺の知り合いか?それとも…)」

ルルーシュ「ちょっと待ってください」ズイ

オーナー「はい?」


ルルーシュ「実は僕もこのうさぎに興味を持ちましてね、僕に売ってほしい」

キング「何だとぉ!?学生君、君にはまだ早い。もう少し大人になってから買いたまえ」

ルルーシュ「いえ、待てません。今すぐ僕が買いたい。値段は?」

オーナー「ええと、今日のうさぎは一羽500万$からですが…」

ルルーシュ「10倍の値段で買います」

オーナー「なぁっ!?5000万$ぅう!?」

キング「待て!それなら私は100倍で買うぞ!」

ルルーシュ「なら、さらにその2倍出します」

オーナー「ひぃぃぃぃぃいいい!!!10億$!?」

キング「なら私は――」

ルルーシュ「僕は――」

オーナー「ひぃぃぃぃぃいいいいいいいいいいいぃぃぃぃぃ!!!」

ルルーシュ「はぁ…。これ以上やってもお互い値を上げていくだけ無駄ですね」

キング「なんだ?あきらめてくれるのかね?学生君?」

ルルーシュ「いえ、勝負の方法を変えませんか?金からこれに」カチャ

キング「チェスで?ふふっ、学生は本当に何も知らない」ニヤニヤ

ルルーシュ「そうでもないさ。黒のキングさん。こっちの世界では名の知れた打ち手なんだろ?」


ルルーシュ「チェックメイト」

キング「なっ!?バ、バカな!」

ルルーシュ「これでうさぎは僕のモノですね」

キング「……ふん、困ったな。こんな噂が広まっては私の面子がたたぬ」

ルルーシュ「! 言いふらすような趣味は…」

キング「違うよ、学生――」

ドゴオオオオオオオオンンンン

キング「! テロか?」

カレン「(いまだ!)」

カレン「ふん!うりゃあああ!」ボキッドスッ

キング「ぐふぁっ!」

カレン「来て!こっち!」グイ

ルルーシュ「あっ!おい、ちょっと!」

ロロ「兄さん!」

キング「う、うさぎちゃ…ん……」


カレン「(よし!ルルーシュを確保した!あとは合流地点まで行くだけ)」

ルルーシュ「(なんだ、いったい、何が起きているんだ?)」

つづきはよ

C.C.の愛されギアス?

>>14
C.C.のギアスってそんな名前だったのか。

初めて知った。
魅了のギアスかと思った。


卜部、C.C.達と合流後

卜部「じゃあ、俺達はこのままゼロを保護し――」

カレン「はい、別働隊は入口付近を――」



C.C.「実はなルルーシュ、私はカレンにギアスを与えたんだ」コッソリ

ルルーシュ「なに!?何故与えた!」

C.C.「なんだ妬いてるのか?かわいいやつめ。安心しろ。私の共犯者はお前だけだ」

ルルーシュ「違う!カレンにギアスを与えればそれだけリスクが付くんだぞ!?C.C.わかってるはずだ!」

C.C.「仕方ないだろう。お前を助けるためにはどうしても必要だったんだ…どうしても……」

ルルーシュ「……すまない。……俺のためにやったことなのに」

C.C.「構わん。許してやろう」

ルルーシュ「……。ところで、カレンは何のギアスを手に入れたんだ?」

C.C.「さあな。一度見たがよくわからない」

ルルーシュ「マオのようなタイプではないということか。ふむ、少し実験する必要があるな」

C.C.「実験?」

ルルーシュ「ああ。実はさっき一人捕まえておいた」


C.C.「ほぉ?」

男爵「……」

ルルーシュ「カレン、こっちの部屋に来てくれ」

カレン「なに?」

ルルーシュ「この男に君のギアスをかけて欲しい」

男爵「……」

カレン「大丈夫なの?その人?」

ルルーシュ「今は俺のギアスにかかっている状態だ。俺が命令するまで何もできない」

カレン「そういうことじゃなくて!こう、倫理的な…」

ルルーシュ「……。こいつは俺の私生活を覗き見していたやつだ」

カレン「じゃあ問題ないわね(そんな奴死刑よ、死刑)」

カレン「えーと、こんな感じ?」キュイイイイイン

男爵「……」

ルルーシュ「なんだ、何も起きないじゃないか」

カレン「やっぱりC.C.の太りすぎで力が弱まったのね」

C.C.「ふざけるな!この完璧なボディのどこをどう見たら太ったとほざけるんだ!?」

カレン「ぷっ…」

C.C.「なっ!?笑ったな!よくも笑ったな!」


ルルーシュ「あっ、俺のギアスのせいか。よし、自由に行動しろ」

男爵「イエス・ユア・マジェスティ」

男爵「あれ!?ここは…ん?」ジー

カレン「な、なによ」

男爵「そこの女名前を教えろ!」グイ

カレン「なっ!」

ルルーシュ「ほぉ」

C.C.「ほぉ」

カレン「い、いやよ!ちかづかないで!」

男爵「いいから教えるんだ!」

カレン「おりゃぁっ!」ドスッガスッ

男爵「ごふっ…」ドサ

ルルーシュ「ふむ、相手のことを知りたくなるギアスか?」

C.C.「いや違うな。魅了するギアスに近い」

ルルーシュ「だが、魅了した割には相手の行動は荒々しいな」

C.C.「そうだな。もう少し調べる必要があるな」

カレン「はじけろブリタニアァァァアアア!!!」ボキッグシャ

男爵「……」


卜部「何の用だゼロ?」

ゼロ「ああ、少しな。カレン」

カレン「うん、えいっ」キュイイイイイン

卜部「ん?」

ゼロ「……卜部、今思ったことを言ってみろ」

卜部「――んん、そうだな、カレン!」クル

カレン「えっ、は、はひっ!」

卜部「俺達は何があっても仲間だ!何があってもこの死線を切り抜けよう!」ガシッ

カレン「…は、はい!」グッ

卜部「うむ!俺は敵殲滅を全うする!生きて帰ろう!」ザッザッ

ルルーシュ「なんだあれは?魅了のギアスとは思えない行動だな」マスク カポッ

C.C.「確かにな。考えられるのは1魅了のギアスではない2あれは卜部の演技で、本当の思いは隠している3カレンは卜部の趣味ではない。いずれかだな」

カレン「ちょっと、3つ目は私に失礼じゃない?」

C.C.「……お前の本命は卜部だったのか」

ルルーシュ「ほぉ?」

カレン「違うわよ!全然違うわよ!!!信じないでルルーシュ!」グイ

ルルーシュ「あ、ああ(必死すぎるな。あやしい)」

主人公は鈍感

童帝だし(遠い目


C.C.「まあ、それはいいとしてどうする?もっと、ギアスをかけてみるか?」

カレン「私は反対よ。これ以上誰かにギアスを使うなんて…。卜部さんにかけたのだってルルーシュがどうしてもってしつこいから…」

ルルーシュ「だが、結果的に卜部のモチベーションは上がったんだから、いいじゃないか。今は時間がないから打ち切るがもう少し様子を見てみる必要があるな」

カレン「むぅ…」



ルルーシュ「(俺がしつこく頼めばある程度は聞いてくれるのか。すばらしい忠誠心だ。磨きがかかったなカレン)」コツコツコツ

C.C.「(謎は多いがカレンのギアスは使い勝手が悪そうだな。期待はできないか)」テクテクテク

カレン「(本当はギアスなんて全然使いたくないけど…ルルーシュのためだもんね…私がこの力を使いこなせばルルーシュはきっと喜んでくれるはず!頑張らなくちゃ!!!)」キリッ




続きは来週あげる。
おやすみ。

ホロといい小清水亜美の演じるキャラは一途が多いのかな?

麦野「せやな」

魔王「うむ」

スレタイからきんモザ余裕かと思ったがこっちだったか


カレンって名前結構聞くけど、
アニメでは「コードギアス」か「きんモザ」が主流だよね。きんモザは見てないけど。


卜部「なんとか新型から逃げることができたな」

ゼロ「ああ、そうだな」

ゼロ「(信じられない、卜部のあの動き。カレン以上の力を発揮していた。ギアスの力か?)」

カレン「(卜部さんのあの動き。あきらかに私より上だった…。新型の瞬間移動すらも気にせず、ほぼ互角に戦うなんて……)」

カレン「……」チラ

卜部「~♪」

カレン「(だめ…。このままじゃ、卜部さんに零番隊隊長の座をとられちゃう……。なんとかしないと!)」

ゼロ「よし、ではこのまま中国領事館に向かうぞ」

全員「おおーっ!」

ゼロ「(まあ、俺は学園に戻るがな)」

C.C.「(そろそろ着替えるか)」

カレン「ゼロ!少しいいですか?」

ゼロ「ん?なんだ?」

カレン「あ、あのゼロ!肩こってませんか?私揉みます!」グイグイ

ゼロ「あ、ああ。頼む(あきらかに気に入られようとしているな……)」

カレン「へー、結構こってますね」モミモミ

ゼロ「そうか(どうする?なんて答えてやればいい?カレンは何を望んでいるんだ?)」


ゼロ「カレンもういいぞ。おかげで楽になった。ありがとう」

カレン「いえ///」テレテレ

ゼロ「これからも零番隊隊長として期待している」

カレン「! はい!!!」ニパァ

ゼロ「(よし!やったぞ!うまくやった!何故かは知らないがカレンは喜んでいる!)」

C.C.「(そうか、坊やは肩もみが好きだったのか。ふふふっ……良いことを知ったぞ)」

ゼロ「よし、カレンのおかげで調子がいいから私は前線に向かう」

カレン「はい!」

C.C.「(はい、交代)」








扇達救出後

ルルーシュ「よし、戦力を取り戻すことに成功した。後は、ナナリーの行方を――」

卜部「入るぞ、ゼロ」

ルルーシュ「ほぁつああ!!!う、卜部!!」

卜部「なんだ、仮面をかぶっていないじゃないか。まあ、いいが」

ルルーシュ「(そうだった……。卜部は俺の正体を知っていたな)」

卜部「実はな折り入って頼みがある」

ルルーシュ「頼みだと?」

卜部「ああ、俺を零番隊に移してくれないか?」

ルルーシュ「零番隊だと!?(あきらかにギアスの影響だな…。やはり、魅了のギアスか?)」

卜部「ああ!何故かはわからないが、バベルタワーの一戦から妙にカレンを守らなければならないという意識が強くてな……」

ルルーシュ「……(魅了のギアスに近いがどこかおかしいな。遅効性の可能性もあるか)」

卜部「自分でもおかしいことだとは思っているが俺は真剣なんだ!頼む!ゼロ!」

ルルーシュ「……。今の部隊はどうするつもりだ?」

卜部「できれば全部隊を移してほしい。もし、それが叶わないなら俺の代わりに玉城を今の部隊長に」

ゼロ「玉城だと!?ふざけるなっ!!!」

卜部「すまない……」


ルルーシュ「はあ…。今答えを出すことはできない。追って連絡する。それでいいか?」

卜部「ああ。良い返事を頼む」ザッザッ

C.C.「卜部にギアスをかけたのは失敗だったか?」スッ

ルル―シュ「いたのか。ロロから逃げ切るにはうまく作用してくれた。卜部のあの力が無ければ、誰か一人は犠牲になっていたかもな」

C.C.「…あまり私を心配させるな」

ルルーシュ「ああ、わかっている。それにしてもあのギアス。もし、能力を向上させる力があるのなら使わない手はないな」

C.C.「ほお?ということは――」

ルルーシュ「ああ、零番隊をカレンを主軸とした部隊に編制しなおす」

カレン「えっ!それどういうことよ!!!」ズイッ

ルルーシュ「…いたのか。(扉はきちんと閉めなくては)」

カレン「聞いたわよ!零番隊を編成しなおして、卜部さんを主軸にするって。私はもう用済みってこと!?」

ルルーシュ「…全然聞き取れてないじゃないか。主軸にするのはカレンお前だ」

カレン「それでも私の意見を何も聞かないで…。ひどいじゃない!」

ルルーシュ「…では、君の意見を聞こう。どう思う?」

カレン「私は反対よ!今の状態で十分機能しているんだもの!!」

C.C.「それだけか?違うだろ。もっと、素直になるべきだなカレン」


カレン「なっ!?なにが言いたいのよ?」

C.C.「別に」プイ

カレン「……」ジー

ルルーシュ「とりあえず、君の意見に対する俺の考えを言う」

カレン「……」コク

ルルーシュ「君の意見は一理ある。だが、却下だ」

カレン「どうしてよ!」

ルルーシュ「これは零番隊をもっと大きい組織にするチャンスだ。実を言うと、精鋭部隊が欲しいんだ。突破力のある強力な部隊を。君だって活躍の場が増えることは嫌じゃないだろ?」

カレン「違う!私が望んでいることは…違う…」

ルルーシュ「……」

カレン「私は、私だけがゼロを守っていたい!私だけがゼロの傍にいたいの!」

ルルーシュ「……」

カレン「……」

ルルーシュ「(意味がわからない…。どういうことだ?部下に手柄を取られるのが嫌なのか?地位を追いやられる可能性を危惧しているのか?)」

ルルーシュ「安心しろカレン。ゼロを守れるのは君だけだ」

カレン「本当!?」パァ


C.C.「……」イラッ

ルルーシュ「ああ、本当だ。だが、ゼロを守ることは容易ではない。君だって、他の者の支援なしには難しいだろう?」

カレン「うーん……」

ルルーシュ「今回の編成は君の行動をよりスムーズにするためのものだ。卜部を副隊長とする護衛部隊により君は最大限の力を発揮できる!君が戦場を動かすんだ!!」

カレン「私が戦場を…?」

ルルーシュ「ああ、君は切り札だからな」

カレン「私が切り札?私が…?そ、それなら零番隊の再編成も仕方ないわね!」

ルルーシュ「理解してくれてうれしいよ。あと、実は君のギアスにはかけられた者の能力を向上させる力があることがわかった」

カレン「え?そうなの?(でも、あの買主や捕虜は全然そんな風に見えなかったけど…)」

ルルーシュ「ああ。だから、零番隊に入隊する者に君のギアスをかけて欲しい」

カレン「うん、わかった!」

ルルーシュ「よし、詳しいことは追って連絡する」

カレン「うん、またね!」タッタッタッ

C.C.「酷い男だな。嘘なんだろ?あのギアスの力はそんなものではないはずだ」

ルルーシュ「こう言っておけば、カレンはこれからもあのギアスを使い続けてくれるだろう?魅了の力があるなんて言ってみろ。もう二度と使ってはくれまい。それに―――」

C.C.「?」

あっ察し


ルルーシュ「全部が全部嘘ではないさ。恐らくギアスの副作用により卜部の能力は向上している。もし、この仮説が正しければ俺は最強の部隊を手に入れることができる!」

C.C.「……」

ルルーシュ「カレンのギアスがあれば俺の計画は完璧な物になる!敗北とは縁切りだ」フフッ

C.C.「ふーん。では、私はもう用済みか。……これからは私ではなく、カレンを傍に置けばいいな」チラッ

ルルーシュ「? 何を言っているんだ?お前にはこれからも俺の傍にいてもらうぞ。絶対に」

C.C.「な、なんだ。急に優しくしても無駄だからな…///」テレテレ

ルルーシュ「別に優しくなんて――」

C.C.「そ、そうだ!肩を揉んでやろう!!」

ルルーシュ「な、なにぃ!?」

C.C.「私に優しくするといいことがあると叩き込んでやる」ウフフ

ルルーシュ「あ、ああ。ありがとう(なんだ?こいつも媚び始めたのか?まずいな、このままでは組織全体で賄賂がはびこる可能性も)」


ルルーシュ「(しかし、カレンもC.C.も肩を揉むくらいしか浮かばないのか?まあ、それ以上のことをやられても困るが……)」

C.C.「(ふふっ、やっぱり坊やには私がいないとダメだなぁ。まったく仕方のないやつ…)」

カレン「(私が新零番隊の隊長に…。やる、やってやる!絶対にやり遂げて、ゼロに気に入られてやる!!!)」


また再来週~。
おやすみ。

カレンちゃん大好きだから期待してる
乙!

乙。カレンは忠犬だなあ


ゼロ「諸君、黒の騎士団が再び始動したわけだが、より強固な部隊にするために編成を変えたいと考える」

藤堂「うむ、部隊の要(not扇)は装備や補給に加え編成だからな。常に気をつけねばならないだろう」

扇「俺も改善できるならそれでいいと思う」

ゼロ「そうか。ならさっそくだが、これが新しく編成した黒の騎士団だ。見てくれ」

扇「えーと…特に変わったところは……」

朝比奈「! これは――」

千葉「卜部の居場所が…!」

仙波「……」

藤堂「どういうことだ!ゼロッ!!!何故卜部が零番隊にいる!?」

ゼロ「――本人たっての希望だ。邪険にするわけにはいくまい」

藤堂「本当か!?卜部!」バッ

卜部「ああ。本当だ。俺がゼロにお願いしたんだ」

ゼロ「わかってもらえたかな?――それと卜部の部隊に所属していた者は他の四聖剣の部隊に編入した。よろしく頼むぞ」

卜部「俺からも頼む」

朝比奈「それは…」

千葉「まあ…」


玉城「うおぉぉぉい!!!俺も零番隊に入ってるじゃねーか!」

ゼロ「ああ、今回の編成は零番隊に卜部、玉城を編入。そして、卜部の部隊、玉城の部隊は解散し、他の部隊に編入した以上だ」

カレン「これからよろしくお願いしますね!卜部さん!」

卜部「ああ、同じ部隊としてよろしく頼む」

玉城「これって…昇進…してるのか…?」

藤堂「(どういうことだ?零番隊に加えた二人が司令官クラスだと?――あの二人には役不足に感じるが、今はゼロを信じるか)」

カレン「……」チョンチョン

玉城「うん?何だカレンか。何の用だ?」

カレン「別に。ちょっと顔をみたかっただけです」キュイイイイイイイイン

玉城「えっ…」

カレン「じゃあーねー」タッタッタ

玉城「これは――もしかして――まじかよ、あいつ俺に惚れてやがる――」

玉城「まったく、罪な男だぜ。今まで妹の様に可愛がってきたやつからそんな風に思われるんだから…。しかし、カレンか…。まあ、キープだな」

扇「なんだ玉城のやつ。上機嫌だな。零番隊に入れたのがそんなにうれしいのか?」

ラクシャータ「……」

ゼロ「では、解散ッ!」


カレン「ルルーシュやったわよ。玉城さんにギアスをかけてきたわ」

ルルーシュ「そうか、ご苦労だった」

カレン「…ねえ。このギアスって人の力を向上させるのよね?」

ルルーシュ「ああ、そうだが?」

カレン「ふーん、じゃあ――」

ルルーシュ「なんだ?」

カレン「ううん、何でもない。ばいばい」

カレン「(だったら、みんなにかけたほうがいいわよね?がんばらなくちゃ!)」タッタッタ

C.C.「やれやれ、今日もナイトメアの練習で疲れた」フー

ルルーシュ「C.C.いいところに来たな。質問だ」

C.C.「なんだ?スリーサイズは秘密だぞ」

ルルーシュ「…そうか。なら、俺の誕生日にプレゼントとして教えてくれ」

C.C.「なんだ///本当に知りたかったのか///」

ルルーシュ「いや、皮肉だ。それより――」

C.C.「死ね」

ルルーシュ「……嘘だ。お前のことをもっと知りたくて仕方ない」

C.C.「なんだ///かわいいところもあるじゃないか////」

ルルーシュ「…そうか。(なんだこいつ…)」


カレン「ええと、南さんに朝比奈さん、杉山さんでしょ?あとは…」ムー

玉城「おっ!カレン!見つけたぜ」

カレン「玉城さん…(そういえば、ギアスってもう一度かければもっと強くなるのかな)」

玉城「カレン、お前の気持ちを俺は十分理解しているつもりだぜ?俺もいつまでも独身というわけには――」

カレン「(よし、やってみよう)」キュイイイイイイイイン

玉城「――でも、俺だってもう少しあそ…び…た……」

カレン「(あれ?だめ?失敗だったかな?)」

玉城「……」

カレン「(んもう!C.C.がもう少し痩せていればこうはならなかったのに!)」

玉城「…カレン」ギロ

カレン「はひっ!」ビク

玉城「俺はたった今、自分の気持ちに気づいた!!」

カレン「…え?」

玉城「俺は紅月カレン、お前を愛している!!!」

カレン「え、えええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇええええええええ!!!!!?」

玉城「二人は相思相愛だったんだ…。カレンーーーー!!!!」ダッ

カレン「ちょ、ちょっと!いやあぁぁ!!!」グシャ


玉城「ぶふぉッ!!!」

カレン「あ、ご、ごめんなさい。反射的に――」

玉城「大丈夫だ。全然大丈夫だ!俺の愛はこんなことで冷めたりしねえええ!!!!」ダッ

カレン「いやああぁぁ!!!!」ドスドスグシャ

玉城「ぐふぁあ!!!」

カレン「だ、誰かあああ!!!」ダダダッ

玉城「まっひくれーー。カレンーー」ボロボロ

扇「玉城…。もうあんなに零番隊として馴染んで……。それに比べて俺は……」グッ

ラクシャータ「…そう。(なんだこいつ…)」




カレン「ちょっと、助けてーー!!ルルーシュ!!!」バッダキ

ルルーシュ「ば、バカッ!俺の名前を大声で呼ぶな!」シー

カレン「あっ、ご、ごめん」

C.C.「いつまでそいつに抱きついているつもりだ?」イライラ

カレン「あっ…///ごめんなさい、ルルーシュ」バッ

ルルーシュ「大丈夫だ。それより、何事だ?」

カレン「た、玉城さんが…」

ルルーシュ「玉城?」カポ

玉城「ガ、ガレン~~~……」ヨロヨロ

カレン「ひっ!き、きたー!」

C.C.「なっ…」

ゼロ「た、玉城ッ!どうした!?何があった!?」

玉城「うううぅぅ…カレン……」ガクッ

ゼロ「玉城ぃぃー!!!!」

カレン「……」

C.C.「ひどいな。目も当てられない」

ゼロ「誰が…誰がこんなことを……」

カレン「……わ、わたし…です」


ゼロ「……そうか、理由を聞こうか」

カレン「…その、玉城さんにしつこく言い寄られて」

C.C.「ぷっ、お似合いじゃないか」

カレン「なっ!あんたねぇ…」

ゼロ「しつこく言い寄られたぐらいで、どうして玉城がこんな目に…。どうしてだ!カレン!話し合いで解決できたはずだ!!」

カレン「襲われたのよ!!」

ゼロ「なんだ、そういうことか」ポイ

C.C.「ほおー。ついに男を知ったか。どうだ、大人の女になった気分は?」

カレン「違うわよ!私はまだ処じ……」ハッ

ゼロ「?」カポ

C.C.「しょじ…?しょじ何だ?」ニヤニヤ

カレン「しょじ…。しょじ…。所持しているわよ!私はまだ所持してるんだから!」

C.C.「なんだ、まだ所持しているのか」チッ

ルルーシュ「? 所持って何を所持――」

カレン「ああ、もうその話は終わり!それより、このギアスどうなっているのよ!?」

ルルーシュ「なに?どういうことだ?」

カレン「みんなにかけて回ってたんだけど、重ねがけって効果あるかなって思って――」


ルルーシュ「なにぃ!?みんなにかけて回っただと!?誰だ!?誰にかけた!?」

カレン「ええと、南さん、朝比奈さん、杉山さんの三人」

ルルーシュ「そ、そうか。(よかった。まだ取り返しがつく)話の続きを頼む」

カレン「それで重ねがけって効果あるかなって思ってもう一度玉城さんにかけたの」

C.C.「それで?」

カレン「そしたら急に好きだとか言って、襲ってきたのよ!」

ルルーシュ「(ギアス重ねがけ?そんなことできるのか?しかし、カレンの話だとあきらかに効果がでているな)」

C.C.「執着のギアスだな」

ルルーシュ「執着?」

カレン「なにそれ?」

C.C.「ギアスの中でも珍しい種類だ。かけた回数によって効果が強まっていく。一度目は意識、二度目は愛、三度目に執着」

ルルーシュ「なるほど。玉城の態度が変化したのはそのせいか」

カレン「そういえば、買主も捕虜も私にこだわっていたような……」

C.C.「恐らく、カレンに対する気持ちが強まった結果だな。捕虜は確か秘密情報局か何かだっただろ?」

ルルーシュ「卜部の能力が向上したのはなんだ?」

C.C.「気持ちが強まった結果だな。卜部は元々カレンに仲間意識があったはずだ。カレンに対する意識が強まった結果、仲間を救う、仲間と共に戦うという気持ちが大きくなり、卜部を強くさせた」


カレン「てことは、卜部さんが強くなったのは――」

C.C.「たまたま、そういう副作用が表れただけだな。全員同じ結果になるわけではない」

カレン「な、なんだ~」ペター

ルルーシュ「だが、他の者にも発揮される可能性はあるのだろ?なら、活用した方が――」

カレン「ダメ―!!!」

ルルーシュ「……」

カレン「絶対にダメ!そんなこと許さないんだから!」プンスカ

ルルーシュ「……そ、そうだな。すまない、君が正しかった」

C.C.「いいのか?新零番隊計画は?」

ルルーシュ「残念だが、今の三人で我慢するしかあるまい」シュン

カレン「……」

ルルーシュ「くっ、この計画が進めば日本はもっと早く解放さるのに…」チラ

カレン「な、なによ」

C.C.「日本の解放はまだまだ先だな…」チラ

カレン「うっ。で、でも…」

ルルーシュ「日本を取り返すためにはお前の力が必要なんだカレン!」

カレン「うぅぅ…」


C.C.「お前がゼロを守るんだろ?お前がゼロの親衛隊なんだろ?」

カレン「うぅぅぅ……」

ルルーシュ「カレン!」

C.C.「カレン!」

カレン「わ、わかったわよ!わかった!わかりました!」ウガァァ

ルルーシュ「そうか、ではさそっく――」

カレン「ちょっと待って。条件があるわ」

ルルーシュ「ん?条件?」

C.C.「(こいつまさか…)」

カレン「ルルーシュにもかけさせてもらうわよ。このギアス」

ルルーシュ「ほぁ!?」

カレン「だって、ルルーシュの能力も向上する可能性があるじゃない?それに、こういうことはリーダーからやらないと!」

C.C.「この魔女が……」

カレン「なによ。私の言っていること間違ってる?」

ルルーシュ「し、しかしそれは、その……」

カレン「なに悩んでるのよ!ルルーシュ!!!」

C.C.「ルルーシュ、こいつの言うことは聞き流せ。遠回りになるが正攻法でやろう」


カレン「……。あんたそれ狙って言ってるわけじゃないわよね?」

C.C.「ん?何がだ?さあ、正攻法でいこう!」

カレン「やっぱり狙ってるじゃない!ダメよ!ルルーシュ!私を選んで!」

C.C.「私を選べ!ルルーシュ!」

ルルーシュ「う~ん、んん……」

カレン「ルルーシュ!」

C.C.「ルルーシュ!」



ルルーシュ「(わけがわからない。ギアスをかけるか、かけないかの話だったのに、急に私を選んでと言われる始末。どうしたらいいんだ?)」

C.C.「(カレンに奪われるのは癪だ。なんとかしなければ……!)」

カレン「(ここでギアスをかければルルーシュは!ルルーシュは……。)」



次、この話の峠だよ。
次が終われば、一気に話が終わるからよろしく。

乙。強い玉城なんて玉城じゃないやい!


ルルーシュ「うーん…」

C.C.「…」ジー

カレン「…」

ルルーシュ「むー…」

C.C.「…」ジー

カレン「…」

ルルーシュ「んー…」

カレン「……ルルーシュは私のこと嫌い?」

ルルーシュ「……。好きとか嫌いとか、そういう問題では――」

カレン「私はルルーシュのことが好きよ……」

ルルーシュ「なっ…」

C.C.「…」

カレン「ルルーシュ、――私はあなたのことが好き。あなたの傍にいたい。あなたから離れたくない」

ルルーシュ「…だから、ギアスをかけさせろと?」

カレン「…」コク

ルルーシュ「なるほどな。君はギアスで俺に首輪をつけさせたいのだな」

カレン「…」


ルルーシュ「ふざけるなっ!!!」

カレン「……」ビクッ

ルルーシュ「俺と共に戦いたいのなら、俺のことが好きなら、俺についてこい!俺に首輪をつけるなぁ!」

カレン「ルルーシュ…」

ルルーシュ「…成長しろカレン、強くなるんだ」

カレン「私は…私はただあなたと一緒にいたいだけなの…」

ルルーシュ「なら、俺の歩調に合わせろ。俺の考えに従え」

カレン「…」

ルルーシュ「そして、俺の戦うための存在になれ」

カレン「!」

ルルーシュ「ふん。戦うために、俺だって道が欲しい。お前が俺の道になるんだ」

カレン「私が…ルルーシュの…」

ルルーシュ「…どうだ?俺の…俺の戦うための存在になってくれるか?」

カレン「うん!」コクコク

ルルーシュ「そうか。なら――」

ルルーシュ「――お前を見失わないために―――」

ルルーシュ「――俺にも、お前のギアスが必要だ」


C.C.「…変わったな、あの坊やがお前を…戦うための存在を求めるなんて…」

カレン「うん、ルルーシュは変わった」

C.C.「なんだ、そのにやけ顔は?」

カレン「べ、別ににやけてなんかないわよ!」

C.C.「ほぉ、そうか。しかし、お前は得をしたな」

カレン「え?とく?」

C.C.「そうだ。ルルーシュの戦うための存在に、道になり、さらに、ギアスをかけることに成功した。不自然なほどにお前の望む通りに物事が進んでいる」

カレン「な、なによ。あれはルルーシュがお願いしてきたことなんだから仕方ないでしょ!」

C.C.「確かにそう見えるな」

カレン「…何が言いたいわけ?」

C.C.「もし、あいつが願う前に、お前がギアスをかけていたとしたら…」

カレン「! 私を疑っているわけ!?」

C.C.「なーに、そういう風に考えたらおもしろいなっと思ってな」

カレン「…邪推が過ぎるんじゃない?私は何もしてないわ」

C.C.「ああ、わかっているよ。あれはあいつが望んだことだ。お前のギアスの影響ではない。ギアスの影響ではな…」

カレン「…嫉妬してるの?」

C.C.「…ふふっ、おもしろいことを言うな。何故私が嫉妬しなくてはならない?」


カレン「ルルーシュが変わったのは、私の影響が大きいって、そう考えてるんでしょ?」

C.C.「…例えそうだとしても、私に何の関係が――」

カレン「『私を選べ』」

C.C.「…」

カレン「やっぱり、C.C.も…」

C.C.「『C.C.も』か…随分正直になったな」

カレン「お互い様でしょ」クス

C.C.「そうだな」

カレン「私、譲らわないわよ」

C.C.「別に本妻を狙っているわけじゃないさ。愛人でも側室でも構わないぞ?」

カレン「な、何言ってんのよ!?ダメよ、絶対にダメ!」

C.C.「固いやつだ。まぁいい。だが、忠告しておくぞ」

カレン「?」

C.C.「気をつけろよ、坊やはモテるぞ?取られないようにな」




シャーリー「ねぇ~ルル~」

ロロ「ねぇ~兄~さ~ん」

ルルーシュ「はいはい」

カレン「…」ジー

ミレイ「…」

シャーリー「ルルのエッチ!」

ロロ「兄さんのエッチ!」

ルルーシュ「なんでロロまで…」

カレン「…」ジー

ミレイ「…何やってんの…カレン?」

カレン「あっ…」

ミレイ「学校に戻ってきたの?」

カレン「えっ、あのぅ…そのぅ…」

ミレイ「?」

カレン「ちょ、諜報活動の一環でして…」

ミレイ「……」

カレン「す、すみません…」

ミレイ「誰?誰を見てたの?」


カレン「えっ!?そのぅ…」

ミレイ「ルルーシュ?」ヒョコ

カレン「えっ!?ち、違います!」

ミレイ「ふーん、でもここからだと、ルルーシュが一番見やすいのよねー」

カレン「た、たまたまです!」

ミレイ「まあ、それは置いといて、大丈夫なのカレン?指名手配中でしょ?」

カレン「あっ…。…もしかして、通報しちゃいましたか?」

ミレイ「するわけないでしょ!同じ生徒会仲間なのに!」

カレン「か、会長~!」

ミレイ「うふふ。そうだ!せっかくだから、生徒会室に遊びに来てよ!」

カレン「えっ…。でも諜報活動が…」チラ

ミレイ「ルルーシュなら生徒会室でも見れるわよ!さあ、早く!」ガシッ

カレン「だから、別にそんなつもりじゃ――!」アワアワ

ミレイ「はいはい――」グイグイ





ミレン「たっだいま~」

カレン「…お、おじゃまします」

リヴァル「お帰りなさい会長…!あれ!?カレン!?」

カレン「あはは…久しぶり…」

リヴァル「久しぶりって、そんなのんきな!大丈夫なのかよ!?警察に見つかったら一大事だぞ!」

ミレン「大丈夫♪大丈夫♪うちの学園内には警察入れないし、生徒会室なら来る人も限られているから」

リヴァル「確かに、さずが会長!」

ミレン「でしょ、でしょー!」

カレン「あはは(みんな、変わってないなー)」

リヴァル「ところで、カレンは何で学園に戻ってきたんだ?」

カレン「ええーと、それは…」

ミレイ「ルルーシュを観察するためよね?」

リヴァル「え”っ?」クルッ

カレン「ち、違います!諜報活動のためです!」

リヴァル「え”っ?」クルッ

ミレイ「ルルーシュのでしょ?」

カレン「だから、違います!!!」


ミレイ「それじゃあ、誤解を解くための質問!ルルーシュの身長は何cm?」

カレン「178cmです!」

リヴァル「……」

ミレイ「正~解☆じゃあ、スザクの身長は?」

カレン「は?そんなもの知ってるわけないじゃないですか。」

リヴァル「……」

ミレイ「ふーん、ルルーシュは知ってて、スザクは知らないんだ。なるほどなるほど」

カレン「当たり前じゃないですか。興味もないのに知ってる方がおかしいですよ」

ミレイ「へー、じゃあやっぱりルルーシュには興味津々なわけね!」

カレン「えっ!?ち、違いますよ!ルルーシュの身長を知っていたのはこの前――」

ルルーシュ「どうした?さわがしいぞ」ドアガチャ

ミレイ「あっ」

リヴァル「あっ」

カレン「あっ…」

ルルーシュ「……カ、カレン」

シャーリー「えっ?」ヒョイ

ロロ「……」ヒョイ

カレン「あ、あはは…ひ、久しぶりね。みんな…(終わった…。絶対怒られる……)」


ごめん、すぐ終わるって言ったけど、たぶん100くらいまでいく。
あと、ルル×カレン・スザク×カレン・カレン×その他大勢のどれかで終わると思う


カレンちゃんが幸せならどれでも受け入れるよ


ミレイ「それでねー、カレンったらルルーシュをストーカーするために――」

カレン「だから、違いますって!!!」

シャーリー「ええぇー!カレンもルル狙いなの!?」

カレン「ちがっ…、カレン『も』?」

シャーリー「あっ…。ちがう!ちがう!今の間違い!」

リヴァル「いやー、モテる男はつらいねー!」

ミレイ「モテてんのはルルーシュでしょ!」バシッ

ルルーシュ「あはは……」

ロロ「……」

ルルーシュ「(カレンめ!何故学園に来た…。復学が狙いか?それとも何かの活動の一環か?)」

ロロ「(兄さんに悪い虫がついてる…。2匹、いや3匹。潰さなきゃ)」

ルルーシュ「ところで、カレン。最近おもしろい施設ができたんだ。よかったら今から――」

C.C.「邪魔するぞ」ドアガチャ

ルルーシュ「ほあっ!?」ビクッ

リヴァル「おっ!お客さんかな?どうぞ、どうぞ」

ロロ「……」

カレン「C.C.…どうしてここに…?」


ミレイ「なに?カレンの知り合い?あっ!もしかして、お仲間さん?」

ルルカレ「ち、ちがいます!」バッ

ミレイ「えっ?ルルーシュともお知り合い?」

ルルーシュ「えっ、あ、そのぅ…」

ミレイ「…」ジー

シャーリー「…」ジー

C.C.「こいつの許嫁だ」

ルルーシュ「……」

シャーリー「えええええええええええええ!!!!!」

ミレイ「ル、ルルーシュの」

リヴァル「…許嫁!?」

カレン「ふざけんな!」

ロロ「(…もう一匹増えた)」



ルルーシュ「ちょ、ちょっと待っててください!」

C.C.「おいなんだ?強く引っ張るな」グイグイ

シャーリー「ルルどこに――」

ルルーシュ「すぐ戻ってくる!」ドアバタン




ルルーシュ「どういうつもりだ?カレンに、お前。何の活動をしていた?」

C.C.「…恋愛活動」ボソッ

ルルーシュ「諜報活動か。しかし、わざわざ学園に来なくとも――」

C.C.「くっ!お前の耳はどうなっているんだ!?」

ルルーシュ「別に普通だ。なんだ?診断した方がいいのか?」

C.C.「…私が見てやる」

ルルーシュ「さすがだな。医療技術を持っているのか」

C.C.「どれどれ」

ルルーシュ「……」

C.C.「…ふぅー」

ルルーシュ「うわっ!?///何だ?何をした?」

C.C.「感度を確かめた。この様だとすぐいってしまいそうだな」クスクス

ルルーシュ「変な話はやめろ!///それより、諜報活動の詳細を――」

C.C.「私は諜報活動ではない。赤毛のストーカーを連れ戻しに来ただけだ」

ルルーシュ「赤毛のストーカー?ならさっさと――!」バッ

C.C.「どうした?」

ルルーシュ「まずい、スザクが生徒会室に向かっている!」

C.C.「ほぉ」

ルルーシュ「すぐにカレンに知らせねば!お前はそこで待機していろ」


ミレイ「へえー。じゃあ、あの人はルルーシュに付き纏うストーカーなんだ」

カレン「はい!そうなんです!」

シャーリー「それで自分の身長を言いふらしていたルルにたまたま出会って、ストーカーのことを相談されたから、カレンは仕方なくルルを見守ってた…」

カレン「うん。本当はあまり話したくなかったんだけど…」

シャーリー「なんだ~よかった~」

リヴァル「……」

ロロ「……」

ミレイ「まるで作り話みたいね」

カレン「事実は小説より奇なり、ですよ!」

ルル―シュ「カレン!!!」ドアガシャーン

リヴァル「入って来るなり、どうしたんだ?」

ルルーシュ「大変だ、スザクがこっちに向かって来てる!」

カレン「えっ!?ど、どうしよう…」オロオロ

ミレイ「と、とりあえずそこのロッカーに隠れて!」アワアワ

カレン「はい!」ダッ


スザク「お疲れ様…なんかドア壊れてるんだけど…」

ルルーシュ「あ、ああ。すまない。さっき勢いよく開けて壊してしまったんだ」

スザク「そ、そうなんだ」

ミレイ「そうなのよ!ルルーシュは罰として明日全裸登校ね!」

ルルーシュ「いや、それはちょっと…」

シャーリー「え!!ルル明日全裸!?」

ロッカー「ガサゴトッ」

スザク「あれ?今ロッカーが動いたような…」

ルルーシュ「気のせいだ!気のせい!それより今日の議題はなんだっけ?」

ロロ「えーと、兄さんの罰が全裸登校ってことだっけ?」

ルルーシュ「いや、だからそれは――」

スザク「ちょっと待った!!」

全員「……」ピタッ

スザク「匂う、匂うぞ!この匂いは…紅月カレン!」クンクン

ルルーシュ「(バカなっ!?こいつ化け物か!?やばい、何とかしなければ)」

ミレイ「な、何言ってんのよー。カレンがここにいるわけないじゃない」

スザク「いえいます!僕は間近でカレンの匂いを嗅いだことがあります!間違いありません!」


ミレイ「えっ…」

シャーリー「ま、間近で…?」

リヴァル「それって…」

スザク「匂いの元は…ロッカーだな!」ダッ

ルルーシュ「待て!スザク!」

スザク「待たない!」ロッカードアガシャン



カレン「この変態野郎おぉぉぉっ!!!!!!」バッ



スザク「ぐはぁっ!」ドッガシャーン

リヴァル「おいおい。カレンのパンチで、スザクが窓のガラスを突き破って落ちていったぞ?大丈夫なのか?」

カレン「スザークッ!!」ダッ

ルルーシュ「待て、カレン!どこへいく!?」

カレン「待つ!」ピタッ

カレン「あいつはまだ生きている!だから、私があいつに引導を渡すのよ!」

ルルーシュ「そ、そこまでしなくても…」オロオロ

カレン「ダメよ!人の匂いを嗅いで、悦楽に浸ったあいつを殺らないと気が済まない!」イライラ


ルルーシュ「(まずい、暴走している。このままでは…。そうだ!)」

ルルーシュ「カレン。今ならお前の言うことを何でも一つ叶えてやるぞ」

カレン「えっ、本当?じゃあ、今日から一緒に寝て」

ルルーシュ「……。わかった…。」

カレン「わーい♪よし、じゃあ、殺してくる!」ダッ

ルルーシュ「(しまった!交渉のつもりが、一方的に願いを叶えてしまった!)待てカレン!」

カレン「待つ!」ピタッ

ルルーシュ「こうなったら…俺も一緒にいくぞ!」


とりあえずここまで

おつ
ばかかわいい

ほんまもんの忠犬になってしまったか…


スザク「あいたた…全身が痛む…」

スザク「あれ?カレンは?カレンはどこだ!?」キョロキョロ

カレン「スザークッ!!!」ザッ

スザク「カレン!」

スザク「――とお姫様抱っこされてるルルーシュ!」

ルルーシュ「うるさい!///見るな!///」カアアアァ

スザク「プライドはどこへ行ったんだ!男のプライドは!?」

ルルーシュ「そんなもの、復讐を誓ったあの日に全て捨てた!」

スザク「ルルーシュ、やっぱり記憶が戻っていたんだね」

ルルーシュ「そうだ!俺は全てを思い出した。そして再び始動させる!」

ルルーシュ「俺の復讐をッ!!!」

スザク「そうはさせない!僕が止めてみせる!」

カレン「ルルーシュには指一本触れさせない!」ギュッ

ルルーシュ「……。カレン、そろそろおろしてくれ」


ルルーシュ「よし、仕切り直しだ」

カレン「スザークッ!!!!」シュ

スザク「ガハァッ!!!」ドスッ

スザク「(つ、強い。神根島の時よりも成長している…。僕にかかっているギアスが『逃げろ』と叫んでいる!)」

カレン「うりゃあぁぁぁ!!!」

スザク「ぐはっ!おふぅ、ぶはぁっ!!!」ドスッボスッグシャ

ルルーシュ「ひぃっ…。俺はとんでもない過ちを犯してしまったのかもしれない(カレンに成長しろなど、言わなければよかった)」

カレン「まだだ!まだ終わらせない!スザァァクッ!!!」

スザク「ううぅ、ごふっ!!!がはっ!」グシャガシャボキッ

ルルーシュ「カレンもう止めろ!このままではスザクが死んでしまう!」

カレン「え?でも、そっちの方が都合がいいんじゃ…」キョトン

ルルーシュ「いや、せっかくスザクがこうして目の前に現れたんだ。カレン、ギアスを使え。こいつを仲間にするチャンスだ」

カレン「でも、私は殺したいんだけど?」

ルルーシュ「…命令だ」

カレン「はい。――スザク私に執着しろぉ!!」キュイイイインン

ルルーシュ「(なにっ!?こいつ決め台詞を!)」


スザク「――カレン」

ルルーシュ「やったか?」

スザク「カレエエエェェンン!!!!君を捕縛する!!!」バッ

カレン「きゃああっ!」

ルルーシュ「なに!?ギアスが効いていない!?」

カレン「離せ、この…」

スザク「絶対に離さない!」ギュウウウウ

カレン「(ギアスはちゃんと発動していたのになんで…はっ!まさかC.C.が太ったせい!?さっき見たときお尻が大きかったし、たぶん太ったわね)」

ルルーシュ「(そうか!意識=好意ではない!今カレンに対する気持ちが強くなるだけなら、敵意を持つ者に使うのはまずいな。なら…)」

ルルーシュ「カレン!もう一度だ!もう一度スザクにギアスをかけろ!」

カレン「えっ!?でも…」

ルルーシュ「躊躇するな!俺を信じろ!」

カレン「…わかった。――スザク私にもっと執着しろぉ!!」キュイイイインン

スザク「――くっ、カレン!?」パッ

スザク「(おかしい。さっきまでカレンを捕まえようと思っていたのに、今はなんだか、カレンを見るだけで、鼓動が…)」ドクッドクッ


カレン「はぁっ、はぁっ…。ルルーシュやったわよ」

ルルーシュ「ふふふ、ああやったな。これでスザクは落ちた」

スザク「(なんで、こんなに、カレンを、見ているだけで…)」ドクッドクッ

カレン「えーと、それでどうする?捕まえておく?」

ルルーシュ「いや、その必要はない。言えばカレンに従うはずだ。カレンやってみろ」

カレン「うん、スザク私の言うことを聞いてくれる?」

スザク「カレン…」

カレン「私達と一緒に戦って」

スザク「カレン…。…ダメだ。君が僕と一緒に…」

カレン「ダメよ、それならもうしーらない」プイ

スザク「カレン…(カレンに嫌われる!いやだ、カレンと一緒にいたい!なら――)」

スザク「わかったよ、カレン。僕は――!」




ユーフェミア『スザク…』




スザク「ユフィ…」

カレン「えっ?」

スザク「あっ、あああぁ、ああああああああああああああ!!!!!!!!!」ダッ

ルルーシュ「おい待てスザク!!!」

カレン「どういうこと?」

ルルーシュ「わからない。…とりあえず、一旦戻ろう」




ルルーシュ「C.C.どういうことだ!?」

C.C.「?」

ルルーシュ「スザクにカレンのギアス使った、だがスザクは――」

C.C.「忘れたのか坊や?一回目は意識――」

ルルーシュ「わかっている!一回目は意識、だから二回かけた!二回目は愛!だから、スザクはカレンへの好意で従うと考えた。なのに、やつは――」

C.C.「スザクはまだ迷っているのだろう。自分の気持ちに」

ルルーシュ「迷う…?」

C.C.「愛というのは中々順番をつけにくいものだ。カレンのギアスはあくまで恋愛感情を抱かせるもの。ギアスをかけたからといって、カレンのことを誰よりも何よりも一番好きになり、何でも言うことを聞いてくれるというものではない」

ルルーシュ「ふむ。使い勝手が悪いな。少なくともカレンがスザクの中で一番にならねば、効果は期待できないか」

C.C.「最初から『一番好きなる』というのは難しいものだ。慌てず待て」

ルルーシュ「なら、最初は一番でなくとも、後々からカレンが一番になることは可能か?」

C.C.「可能だ。ギアスの効果を強めるか、時間が経つのを待てばいい。カレンへの愛は一生消えやしないのだからな」

ルルーシュ「なるほど。では、その者に元々恋愛対象がいない場合は――」

C.C.「当然、すぐにカレンが一番になるだろうな」

ルルーシュ「ふむ。スザクがなびくのを待つか」


C.C.「それとな、愛に順番をつけるのは難しいといったが、同率一位という可能性も忘れるな」

ルルーシュ「カレンともう一人…。二人を極限まで愛している状態か」

C.C.「そうだ。だが、カレンに有利なのは変わらない。カレンへの愛は一生消えやしない。それどころか、想いはどんどん強まるはずだ」











スザク「ユフィ…。僕はどうしたら…」



カレン「零番隊出動ッ!」

卜部「行くぞっ!」

杉山「目にものみせてやる!

朝比奈「まずは、一機!」

南「おらぁ!こっちも一機!」

玉城「くそぉ!やられた!助けてくれカレン!」

カレン「(すごい!みんなが私の望むことを事前にやってくれる!これなら本陣まで一直線に!)」

カレン「はじけろぉ!ブリタニアァァァッ!!」



ルルーシュ「ふむ、期待通りだな。零番隊にブリタニアの一師団襲撃させたが、壊滅状態に追い込み勝利。被害は玉城のみ」

C.C.「ギアスの副作用は玉城以外全員に効いている状態か」

ルルーシュ「組織力の強さはコーネリアから学んでいたが、意識を強めるだけで、これほどにも違うとは」

カレン「ルルーシュ、私やったわよ!」ドアウィーン

ルルーシュ「ああ、わかっている。よくやった。とりあえず、零番隊にはそれぞれオリジナルのナイトメアを配備し――」

カレン「…」

C.C.「どうした?そんな不満そうな顔をして」

カレン「私ルルーシュにギアスをかけたはずなのに、全然変わってない…」

C.C.「まだ『意識』だからな…。坊やがお前に抱いていた気持ちが増幅されるだけ。少しでも、恋愛感情を抱いていればそれが表れるはずだが…」

カレン「…」ギリッ

C.C.「怒るな、怒るな。あいつは目の前のことでいっぱいなんだろう」

カレン「でも、私ルルーシュに告白したはずなのに…」

C.C.「…聞いてみればいいじゃないか」

カレン「! そうね!ねえ、ルルーシュ!」

ルルーシュ「ん?何だ?」クルッ

カレン「あの…その…」モジモジ


ルルーシュ「どうした?何か言いにくいことなのか?」

カレン「う、うん。あのね、そのぅ…」モジモジ

ルルーシュ「…ギアスについてか?」

カレン「違う!私について!」

ルルーシュ「君について…?」

カレン「私ルルーシュに『好き』って言ったと思うんだけど…」

ルルーシュ「…。ああ、確かに言っていたな」

カレン「そのぅ…。返事が欲しいなって…」

ルルーシュ「(なっ!?返事!?特に何も思わなかったが、まずいな。恐らく、何かを期待しているはず。何だ?何を期待している?)」

カレン「…」ジー

ルルーシュ「……。カレン、君の気持ちを俺に伝えてくれてうれしいよ。俺も、そのぅ…君が好きだ」

カレン「本当に!?」パァ

ルルーシュ「ああ、本当だ」

C.C.「いや、嘘かもしれないぞ」

カレン「本当の本当!?」

ルルーシュ「本当の本当だ」

C.C.「実は嘘だろ?」


カレン「うぅぅぅ…ルルーシュ…私っ…私ッ…!」

ルルーシュ「?」

カレン「うれしいっ!!」ギュゥゥ

ルルーシュ「…俺も同じ気持ちだ」ナデナデ

カレン「うん!」ギュゥゥゥ

C.C.「嘘だ…あの坊やが…?こんなの嘘だ…」


ルルーシュ「カレン、そろそろ離してくれ」

カレン「あっ、うん。じゃあ、私ルルーシュの部屋で待ってるね」

ルルーシュ「…えっ?」

カレン「またね♪」ドアウィーン

C.C.「…」ケリッ

ルルーシュ「っ!何故蹴る!?」

C.C.「私を置いて話を進めた罰だ」

ルルーシュ「…」

C.C.「…」ムー

ルルーシュ「…」スッ

C.C.「!」ビクッ

ルルーシュ「…」ナデナデ

C.C.「…今日は許してやる///」


今回はここまで


零番隊専用訓練所

玉城「カレン!実は今、手元に高級ホテルの割引券があるんだ!いかないか?」

カレン「いーかない♪」

玉城「ちぇ」

南「カレン!聞いて驚け!今俺の手元にランドセルと女子小学生用の服があるんだ!着てみないか?」

カレン「いーやだ♪」

南「ちっ」

杉山「カレン!CD返してくれ」

カレン「はーい♪」

朝比奈「なんだかやけに機嫌がいいですね」

卜部「今回の戦いで首をあげたのカレンだからな。当然の反応だな」

朝比奈「でも、どうしてゼロはこんな編成に…」

卜部「事情はわからない。だが、今はただゼロに尽くすだけだ」

朝比奈「…変わりましたね。昔は藤堂さん一筋だったのに」

卜部「…人は変わるものだ」

朝比奈「わかっています…。ただ、知りたかったんです…。卜部さんが仕えているのは、藤堂さんなのか、ゼロなのか」

卜部「…さあな。俺はただ、励むだけだ。強く、もっと強く」

朝比奈「その強さは誰のもとで発揮されるものなんですか?」

卜部「そんなもの…決まっている」

朝比奈「……」





卜部「我らが零番隊隊長『紅月カレン』のもとでだッ!」


ゼロ職務室

ルルーシュ「玉城のは装甲の厚い、防御型にしないとまた壊されるな…。卜部、朝比奈のはより複雑な行動のできる――」

ラクシャータ「ちょっとゼロ~」ドアウィーン

ルルーシュ「あっ!(しまった!ドアのロックをかけていなかった!)」アワワ

ラクシャータ「あれ?あんた誰よ」

ルルーシュ「わ、私は…私は…」

ラクシャータ「ん~?」

ルルーシュ「私は今日より新しく派遣されてきた、ゼロの第二秘書です!」

ラクシャータ「へ~。一つ質問があるんだけど?」

ルルーシュ「はい!何でしょう!?」

ラクシャータ「第二秘書さんはどうしてゼロとまったく同じ格好をしているわけ?」

ルルーシュ「えっ!?あっ!これは……」

ラクシャータ「……」

ルルーシュ「……影武者も兼ねています」

ラクシャータ「へえ!そうなの!?確かに背格好はそっくりよね。ねえ、ゼロも仮面の下はこんなに美丈夫なわけ?」クイ

ルルーシュ「へっ?」

ラクシャータ「ふーん、見れば見るほどいい顔ね。もしかして、ゼロはこっちの口もいける派?」


ルルーシュ「ご、御冗談を…」

ラクシャータ「さきに私がつまみ食いしても怒らないかしら?」

ルルーシュ「そ、そういえば何か用事があってきたんじゃ…」

ラクシャータ「そうだったかしら?ねえ、今夜遊ばない?」ウフフ

ルルーシュ「え、そのぅ、あのぅ…」

ラクシャータ「うふふ、何戸惑ってるのよ。もしかしてゼロってチェリー?」

ルルーシュ「なっ!…いつから俺がゼロだと気づいていた?」

ラクシャータ「だって、声もまったく一緒じゃない。誤魔化してたつ・も・り?」

ルルーシュ「ふん、わかっていたなら、早くそう言え!」

ラクシャータ「ごめんなさーい。で、どうなの?」

ルルーシュ「?」

ラクシャータ「チェリーなの?」

ルルーシュ「帰れっ!!!」



ルルーシュ「(ラクシャータは無理やり追い出したが…、かなり時間を奪われた)」テクテク

ルルーシュ「(今日はもう寝て、明日に備えるとするか)」ポチ

ドアウィーン

カレン「あっ!ルルーシュッ!」バッ

ルルーシュ「本当に待っていたのか…」

カレン「ルルーシュ早く一緒に寝よ!」ポンポン

ルルーシュ「…」

カレン「早くー」ニコニコ

ルルーシュ「いや、俺は今日は家に帰るよ」

カレン「えっ…。じゃあ私もついていく」

ルルーシュ「…やっぱりここで寝るよ」

カレン「うん!」ニコニコ

ルルーシュ「じゃあ、カレンはベッドで俺はソファで」

カレン「…」ポンポン

ルルーシュ「俺はソファで…」

カレン「…」ポンポン

ルルーシュ「くっ!わかったからベッドを叩きながらそんな目で俺をみないでくれ!」

カレン「早くー」ニコニコ


ルルーシュ「はぁ…。まったく」ヨッコイショ

カレン「…」ジー

ルルーシュ「どうした?」スミッコ

カレン「…」グイ

ルルーシュ「(間合いを詰めてきただとッ!?これでは密着してしまう!)」

ルルーシュ「…カレン、一緒に寝るにあたって一つ約束をしよう」

カレン「なに?」

ルルーシュ「おさわり禁止、相手の観察禁止」

カレン「えっ!?さわるのも見るのも禁止!?」

ルルーシュ「そうだ。一緒に寝る間はいずれも禁止だ」

カレン「で、でもーでもー」オロオロ

ルルーシュ「よし電気を消すぞ」パチ

カレン「でも~でも~」オロオロ

ルルーシュ「寝ろ」

カレン「はい」


数日後…

カレン「えっ!?ルルーシュにハーレム!?」

C.C.「ああ。最近よく騎士団の女に囲まれているところを見るぞ。知らなかったのか?」

カレン「行ってくる!」ダッ

C.C.「…まるで犬だな」


ゼロ「…」

オペレーターA「ゼロはどんな女性が好みなんですか?」

騎士団A「これゼロのために作ったんです!食べてください!」

騎士団S「いい?何か悩み事があるなら私にちゃんとしなきゃダメよ?」

騎士団B「来週空いていますか?よければ私とデートでも――」

ワイワイザワザワ

カレン「ゼロッ!!!」ズザー

ゼロ「カレン!助かった!囲まれて動けん。ここから引っ張り出してくれ!」

カレン「はい!私の手に捕まってください!」

ガシッ

カレン「うりゃぁぁっ!!」

ゼロ「うわぁぁ!!!」ヒュ

オペレーターB「ゼロがッ!?」

騎士団A「宙に投げ出されて!?」

ヒュウウウ…ボスッ

カレン「よかったー。無事ですね」

騎士団D「ゼロがカレンにお姫様抱っこされてる…」

オペレーターA「(カレン…かっこいい…)」


騎士団C「ちょっとぉ!ゼロを返しなさいよ!」

騎士団B「せっかくおしゃべりしていたのに!」

玉城「カレン!抱くなら俺を抱いてくれ!」

ワァーワァーギャーギャー

カレン「うるさいうるさいうるさーい!!!」

カレン「ゼロは私のモノだ!誰にも渡さない!」ギュゥゥゥ

ゼロ「カレン、おろせ」



カレン「それにしても…みんな急にどうしたの?ゼロに群がって」

騎士団D「別に何でもないですよ…」

騎士団B「そうそうたまたまよ。たまたま」

カレン「…」ジー

騎士団A「な、なによ」

カレン「おかしいわよっ!いつもはあいさつだけなのに」

騎士団E「(するどい…)」

ラクシャータ「…」

ゼロ「(確かにおかしい。今までの上司と部下の関係からまるで友達の様な、年下みたいな扱いに…はっ!)」




ゼロ「ラクシャータッ!お前…話したなッ!?」

ラクシャータ「…ごめーん」

ゼロ「ラクシャータ…このっ!」

ガシッ

カレン「まあまあ落ち着いてください」

ゼロ「離せカレン!離せ…うわっ、お前力すごいな」

カレン「ゼロのためにがんばりました」

ゼロ「えらいぞカレン。それはともかく、ラクシャータ私のことをどこまで話した?言えっ!」

ラクシャータ「えーと…」




オペレーターB「だから、ゼロはきっと――」

ラクシャータ「なになにー?何の話―?」スッ

オペレーターC「あっ!ラクシャータさん」

騎士団A「ゼロの正体について話してました」

ラクシャータ「へえー」

オペレーターB「私ゼロの中身についてちょっと聞いちゃったんです」

ラクシャータ「…」

オペレーターB「何でも中身は50代の中年のおっさんだそうです。ゼロを始めたのは小さいころからの夢で――」

ディートハルト「はっはっはっ、それはありませんよ。50代のおっさんにあんな機敏な動きができますか?」

騎士団A「私はロボットって聞いたわ」

騎士団C「私はブリタニアの王族」

ディートハルト「ばかばかしい。どれもこれも、まったく…」

ラクシャータ「私中身知ってるわよ」

騎士団ABC「えっ?」

ディートハルト「またまた、御冗談を」

ラクシャータ「年齢は学生くらいで、イケメンだったわ」

オペレーターA「イケメン!?」

オペレーターB「学生!?」

騎士団員S「年下!?」

ディートハルト「…」




ゼロ「…」

カレン「…」

ラクシャータ「…」

ゼロ「あほ!」ダッ

カレン「あっ!ゼロ待ってください!」ダッ

ラクシャータ「…」

扇「大丈夫だ、元気出せ」ポンポン

ラクシャータ「…(なんだこいつ)」

ラクシャータ「(それにしても…)」

ラクシャータ「(なにかしら、この気持ち…。ゼロをいじめるとものすごく…)」

ラクシャータ「(ものすごくゾクゾクする!)」ゾクゾク


ルルーシュ「ラクシャータ…おしゃべりめが…」

カレン「ねぇ、どうしてラクシャータに話したの?」

ルルーシュ「話したのではない、見られてしまったのだ」

カレン「ふーん…」

ルルーシュ「はぁー。これが何らかの軋轢を生まなければよいが…」

カレン「大丈夫よ、元気出して!」

ルル―シュ「…そうだな。カレン、俺が今最も信頼しているのはお前とC.C.だけだ。俺にはお前たち二人の存在が欠かせない。頼りにしてるぞ」

カレン「頼りに…。うん、任せて!私がルルーシュを守る!」

ルルーシュ「いい返事だ。…ここだけの話だが、俺が探し求めているモノの手掛かりをつかんだ。カレン、決戦は近いぞ。調子を整えておけ、いいな」ザッザッザッ

カレン「…」

カレン「私がルルーシュを守る…」

カレン「最も信頼されている私が…私が…」ブツブツ






C.C.「…」


ルルーシュ「戻ったぞ」

C.C.「おかえり。前回のブリタニアへの奇襲作戦に懸った時間をみたか?わずか20分だ。援軍すら間に合わない」

C.C.「まったく、カレンの力には驚かされる…」

ルルーシュ「あの身体能力、すさまじい成長を遂げたな。本来はスザクを仲間にしてから決戦を行う予定だったが、カレンを使うか」

C.C.「確かに、体だけは成長したな」

ルルーシュ「…含みのある言い方だな」

C.C.「ルルーシュ、カレンは確かに成長している。だが、あいつが最も成長させなければならないのは心の方だ。ギアスという力を持った今、あいつが暴走しないよう何か手を講じたほうがいいかもなぁ」

ルルーシュ「ふふっ、魔女もすいぶんと慎重になったな」

C.C.「…」

ルルーシュ「安心しろ。カレンのギアスを受け、よりカレンのことを気にかけるようになった俺なら断言できる。カレンは心身共に成長している。まったく問題ない」

C.C.「だといいがな…」



ルルーシュ「フハハハッ!ついにナナリーの居場所を突きとめたぞ!今はブリタニア本国にいるが、カラレス総督の死により、新たな総督として日本に来る!フフフ、さあてどのような手を打とうか…」

カレン「次の戦いがルルーシュにとっての決戦。…やってみせる!ルルーシュの期待に応えてみせる!!!」

C.C.「恐らく、次が分岐点だろうな。――あいつは手に入れられるだろうか…それとも失うのか…」

スザク「ユフィ、僕はどうしたら…」

いいところで・・・


太平洋奇襲作戦

ゼロ「全軍、カレン及び零番隊を主軸に魚鱗の陣を組み、短時間で敵本艦を無力化し、捕獲せよ!!!」

カレン・その他「了解!」

オペレーター「敵本艦確認!このまま直進します!」

ゼロ「(あの船にナナリーが…。取り戻すッ!絶対に!!この手に!!!)

オペレーター「射程範囲まであと10m!」

カレン「…」ゴクリ

オペレーター「あと8m!」

ゼロ「よし、射撃部隊は射撃準備に入れ!」

ガシャンガチャガチャ

オペレーター「あと6m!」

ゼロ「そのまま向きを維持し、射撃用意を!」

オペレーター「あと4m!」

ゼロ「射撃開始ッ!!!」








前日

ゼロ「今回の作戦はナナリー総督を捕獲することを戦略目標とする」

藤堂「では、全軍海外沿いに布陣すればよいか?それとも敵内部に入り込み、本艦着陸と同時に奇襲するか?」

ゼロ「いや、いずれも違う。空中にて敵本艦を直接攻撃する」

扇「空中戦?なら、ナイトメアフレームの出番は無しか?」

ゼロ「違うな、我々黒の騎士団の主力であるナイトメアを使わずにどうする?ナイトメアに空中フレームをつけることにより空中戦を可能とした」

玉城「まじかよ!?」

藤堂「ナイトメアで空中戦か…。腕が鳴るな」フフッ

ゼロ「だが、残念なことに空中フレームを全機に配備することはできなかった。技術的にも調整段階だからな。量産するまでには時間が足りなかった。」

ラクシャータ「私としては随分頑張ったつもりなんだけどねー。ゼロがもう少しサービスしてくれていたら出来たかも…」

カレン「サービス?」

ゼロ「ゴホン、話を戻すぞ。以上の理由からナナリー捕獲作戦は、零番隊と射撃部隊で行う」

藤堂「では我々ここで待っているのか?」

ゼロ「いや違う。日本にいるブリタニア主力部隊の誘導を頼みたい」

藤堂「詳しい作戦を聞こうか」


ゼロ「遅延作戦とでも命名しようか。戦略目標は敵の援軍を出来るだけ遅れさせることだ。そのためにも、移動に時間のかかる九州フクオカ拠点を攻撃し、敵を誘導する」

藤堂「ふむ。フクオカ拠点の詳しい情報はないか?」

ディートハルト「それならば私におまかせを。敵主力部隊は現在トーキョーに出向いております。恐らく新総統の警護のための援軍かと。また、フクオカ拠点に限らず、西方面の拠点は全体的に主力部隊が留守です。攻めるなら好機かと」

ゼロ「フクオカ拠点の一部の者は我々に寝返る約束をした。これで簡単に内部に侵入できるだろう」

藤堂「なんだ、勝てる戦いか。フクオカ拠点はその後どうする?廃棄か維持か?」

ゼロ「好きにしろ。ただできるだけ敵を引きつけるようにしろ」

藤堂「御意」













藤堂「時間だ。いくぞ!」

扇・その他「おおぉー!!!」

ディートハルト「九州フクオカにて遅延作戦開始!」

皆さんどうも!今回紹介するオススメのSSはこちらです!!


闇条さんとフレンダさん☆3巻再構成
闇条さんとフレンダさん☆3巻再構成 - SSまとめ速報
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文句がありましたら上記のスレの>>1へどうぞ!!
皆さんのこと、お待ちしております!!

闇条「待ってるぜ!」

フレンダ「待ってるって訳よ!」

それではまた会いましょう!




訂正


空中フレーム×

フロートユニット○




九州フクオカ拠点

司令官「では予定通り九州臨時訓練を行う。設定では、テロリストにこの拠点のメインシステムをダウンさせられ、拠点のすべての門が開けられている。それに加え、ナイトメアのある部屋の扉は開かずナイトメアの使用は不可能だ」

副司令官「…」

兵A「まったく…、主力部隊もいないのにこんな訓練をして何の意味があるんだ?」

兵B「さあな。とりあえず、上には逆らうな。それだけだ」

兵C「おい!何か来たぞ!?」

兵A「あれが相手か?まるで黒の騎士団並みの装備だな」

兵B「…待て!あれは!?」

藤堂「進めーー!!!」

兵B 「本物だ!本物の…ぐはぁ!」ドサッ

兵A「まずい!すぐに上に知らさねば!」



司令官「ふむ、本物の黒の騎士団が…ほぉー」

司令官「ふむふむ。わかった。すぐに援軍を送る。もう少し粘っていてくれ」

副司令官「ゼロからですか?」

司令官「いや、違う」

副司令官「なら、問題ありませんね」

司令官「そうだな、何も問題ない」

司令官「あぁ――ゼロ様――早く会いたい――」



兵D「ダメだ…。防御も何も機能していない…。無力だ…」ガクッ

藤堂「ブリタニアの諸君、降伏せよ!最早フクオカ拠点は陥落必須!!!碌な装備を持たない兵を私はこれ以上殺したくない!」

兵C「く、くそう…」

司令官「全軍投降せよ!この戦い勝てない!私は降伏した!」

副司令官「安心せよ、命の補償は約束されている!投降せよ!」

兵A「もうダメか…」

兵C「司令官が降伏したなら、これ以上戦う理由はないな…」


ディートハルト「すばらしい!わずか2時間で落とすとは!」

藤堂「ゼロの策が効いたようだな。しかし、まさか司令官、副司令官が内通者だったとは」

司令官「現在、各九州拠点の防御は薄い状態。クマモト拠点、サガ拠点も同様に攻撃なさってはいかがでしょうか?」

藤堂「いや、目的は九州制圧ではない。日本のブリタニア主力部隊を誘い出し、できるだけ敵を引きつけることだ」

副司令官「なら、オオイタのモジとフナイに布陣なさってはいかがでしょうか?いずれも海峡を挟んでおり、地の利を得ております。多少の時間稼ぎにはなるかと」

藤堂「うむ、それはすでにやっている。仙波をフナイに、千葉をモジに伏兵させた」

藤堂「これで少しは時間を稼げるか…。いや、どうせならそうだな――」

藤堂「ゼロの真似でもしてみるか…」


待ってた


トウキョウ租界

ギルフォード「そうか、フクオカが攻撃されたか…」

ジノ「どうします?一応、九州の各拠点に出撃準備をさせる予定ですが…」

ギルフォード「ふむ…(明らかに誘導だな。わざわざ九州を攻撃するなんて、来てくれと言っているようなものだ)」

ギルフォード「(だが、見過ごすわけにはいかない…。どうするか?)」

ギルフォード「スザク君は今日来ているか?」

ジノ「いえ、残念ながら今日もお休みです。ったく、何してんだか…」

ギルフォード「そうか…。ジノ、私はこれからフクオカへ遠征に行く。君に一時的に総統代理を任せたい。できるか?」

ジノ「任せてください!」

ギルフォード「頼んだぞ」




藤堂「…」

司令官「…」

ディートハルト「今連絡が来ました。モジ、フナイ両方に敵軍が来襲。戦闘が開始されたようです」

藤堂「敵の戦力はわかるか?」

ディートハルト「完全に把握したわけではありませんが、今のところ空軍部隊はおりません。海軍も輸送艦がメインです。ナイトメアの数は我々の5倍程度かと…」

藤堂「5倍か…(どっちだ?敵本隊が引っ掛かったのか?それとも西国の寄せ集めか?)」

ディートハルト「そして、モジ方面の敵部隊の中にヴィンセント・指揮官機を確認したそうです」

藤堂「(ギルフォードの使っていたナイトメアか!ならば――)」

藤堂「千葉に伝えてくれ。予定通り行うと」

ディートハルト「ふふっ、楽しみですね。『奇跡の藤堂』の考案した策略、どこまでのものか」

藤堂「御目に適うものなら、ゼロに推挙してくれ。やはり藤堂は格が違うとな」

ディートハルト「お任せを。ゼロだけではなく、世界にお伝えしましょう」



モジ上陸地点

ギルフォード「モジに伏兵していた部隊はあっさりと退却したな。最初の一撃を先陣に与え、退却か。普通なら隊列が崩れたところを追撃するものだが…。」

デヴィッド「先陣が囮だと見抜かれた可能性があります。敵はかなりのやり手かと…」

ギルフォード「(指揮をとっているのはゼロか藤堂…。そのあたりか…)」

ギルフォード「まあいい。フナイ方面の部隊はどうなっている?」

クラウディオ「まだ戦闘が続いてるようです。援軍を差し向けますか?」

ギルフォード「そうだな…(この戦いにあまり時間を掛けたくない…となれば)」

ギルフォード「デヴィッド隊とクラウディオ隊はフナイ方面に援軍へと向かってくれ。後でオオイタ拠点の兵も援軍に向かわせる」

デヴィッド「イエス、マイロード!!!」ビシッ
クラウディオ「イエス、マイロード!!!」ビシッ



フナイ上陸地点

仙波「敵を一切近づけさせるなぁ!!!撃て!撃て!!!」ガガガッガ

エドガー「くそっ!このままでは上陸もままならない!!!空軍は来ないのか!?」

部下B「新総督の警護優先のため、全て使用不可とのこと」

エドガー「ちっ。やっかいだな…」

部下B「しかし、数はこちらが圧倒しております。ミヤザキ拠点からの援軍も近くまで来ているとのこと」

エドガー「もう少し粘るか…」


フクオカ拠点へのルート

ギルフォード「やられたな。各地に伏兵している部隊が想像以上に手強いな」

部下A「一撃を与えては退却の繰り返しですからね。先陣はダメージが大きく、本戦に投入することはできないかと。それともう一つ。オオイタ拠点からの連絡です。すでに敵と交戦し、敗北しており、これ以上の投入は不可能とのこと」

ギルフォード「仕方ない。だが、それ以外は作戦通りにいけ」

部下A「イエス・マイロード!」

ギルフォード「(フクオカ拠点までの距離は縮まっている。敵の狙いは全軍を万全の体勢で籠城させることか。ならフナイ方面に向けた軍が来るまで包囲を固めて待つべきか?だが時間が惜しいな…)」



千葉「予定通りフクオカ拠点まで退却完了」

藤堂『ご苦労。この後も作戦通りに頼む』 

千葉「承知しました」




フナイ上陸地点

仙波「もうよかろう。全軍退却!西に後退しろ!」

エドガー「西に軍を退却させているのか…。確かあの道はフクオカ方面に続く道だったか」

クラウディオ「戦略目標は敵軍の撃退及びオオイタ拠点の保護。目標を達成するつもりなら敵は追わず、オオイタ拠点に向かうべきだ」

エドガー「仕方ない。全軍これ以上の深入りは禁物!我々は戦いに勝利した!これよりオオイタ拠点へ向かう」



藤堂「来たな…。ギルフォード」

ディートハルト「このまま司令官室に留まっていて良いのですか?」

藤堂「今はただ、敵自ら突撃してくるのを待つだけだ」

ディートハルト「…敵本隊がフクオカ拠点を包囲したことを確認。もうすぐですよ」

藤堂「わかっている。だから焦るな。焦りは敗北を招くぞ」



ギルフォード「フクオカ拠点の周囲に伏兵は無しか…」

部下A「ただいま連絡が入りました。フナイ方面の敵を撃退することに成功。敵は西へ逃げたとのこと」

ギルフォード「こちらに向かって来るか。(どうする?敵が合流する前に拠点の攻撃を始めてしまうか?敵の戦略目標は時間稼ぎ。誘導作戦であることは間違いない。このまま包囲をすることで、敵に時間を稼がせるよりも攻撃を始めてしまうか)」

ギルフォード「よし全軍攻撃準備に移れ!」

部下A「イエス・マイロード!!!」

ギルフォード「(何としても新総督が来るまでに終わらせなくては)」


ギルフォード「諸君らはすでに包囲されている!このままいけば諸君らの敗北は免れまい!ブラックリベリオンと同じ様な結果をこれ以上繰り返すな!降伏せよ!」

ディートハルト「藤堂将軍。このままで良いのですか?」

藤堂「無論よくない。出撃準備だ」


部下A「ダメです。敵からの反応は無し」

ギルフォード「仕方ない。いくぞ!テロリスト共に正義の鉄槌を喰らわせてやれ!!!」

部下「おおおおぉぉぉーーーーー!!!」

藤堂「全軍!奮起せよ!我々の祖国日本を蹂躙する者どもを返り討ちにせよ!!!」

黒の騎士団「うおおおおおおおおおぉぉぉぉ!!!」

ギルフォード「行くぞ、黒の騎士団!!!」

藤堂「来い!ブリタニア軍!!!」

全軍「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーー!!!!」



部下A「フクオカ拠点のゲートAを突破!」

ギルフォード「ふっ。所詮はテロリスト。大したことはないな」

部下A「続いてゲートB、ゲートC全て突破!これより敵拠点への攻撃を開始します!」

ギルフォード「九州最大の拠点『フクオカ拠点』。その広い空間を全て守るために、数の少ない黒の騎士団は守りを薄くしてしまったか?」

部下A「フクオカ拠点の『入り口』制圧に完了!このまま拠点の各フロアを制圧しにかかります」

ギルフォード「……。(弱すぎる…。どういうことだ?)」

部下A「どうします?陣を移しますか?」

ギルフォード「いや、陣は移さない。その代わりに私自ら乗り込む。指揮はお前がとれ(自分の目で確かめなくては)」

部下A「イエス・マイロード!」

ギルフォード「(いったいどうなっている?)」


藤堂「敵はまだか?」

ディートハルト『もうすぐです。そのまま伏していてください』

藤堂「(頼むぞ。これは藤堂鏡志朗一世一代の策。うまくいってくれ…ん?)」

藤堂「(来たか!)」

藤堂「今だ!全軍切りかかれえええ!!!」

黒の騎士団「うぉぉぉぉぉぉ!!!」



ギルフォード「どういうことだ?小賢しいトラップばかりで敵の姿が見当たらない…」

部下A『大変です!!!緊急通信!!!』

ギルフォード「なんだ?」

部下A『敵本隊を発見!現在交戦中とのこと!!』

ギルフォード「やっと見つけたか。場所は?」

部下A『オオイタ拠点です!!!』

ギルフォード「なんだと!?」

部下A『敵本隊はフクオカ拠点ではなく、オオイタ拠点にいました!!!』

ギルフォード「やられた!!!オオイタ拠点はすでに落とされていたか…。それではこの拠点は…まさか!?」

バアァーーーン!!!!



ディートハルト『そろそろフクオカ拠点の敵も気づいている頃でしょうか?まあ、気づいたとしてももう遅い。フクオカ拠点もろとも爆発に巻き込まれ瓦礫に飲み込まれている頃でしょうが…』

藤堂「ふん!こっちの敵は油断していたな。装備を解除した状態で入って来るとは…。
愚か者め!!!」

エドガー「まずい!退却!退却!オオイタ拠点から離れろ!!!」

クラウディオ「やばいぞ、すでに半数以上が奥まで入っていった!」

エドガー「オオイタ拠点で休息するはずが…どうしてこんなことに…」

デヴィッド「ひとまず残った軍だけでも後退させろ!」



部下A「ギルフォード卿!応答を願います!ギルフォード卿!!!」

部下A「だ、ダメだ…。ギルフォード卿はもうすでに…。兵もほとんどがやられてしまった…。拠点だけではなく、周囲にも爆発物を仕込ませていたとは…」

仙波「さてお疲れの所悪いが、もうひと頑張りしてもらおうか」

部下A「なっ!?フナイ方面にいたはずの軍が何故もうここに!?」

仙波「ふん!ブリタニアが九州に配備した列車は良いものだな。おかげで30分足らずでついたわ!」

部下A「あっああぁぁ…」

仙波「では参ろうか!!!」


クラウディオ「よし、殿部隊のおかげで追っ手をかわしたな!」

デヴィッド「このままうまく逃げ切れば…」

千葉「来たか…。全軍一斉にかかれぇ!!!」

黒の騎士団「うおおおおおぉぉぉ!!!」

エドガー「マジ…かよ…」



司令官「それにしてもすばらしい策略でしたな…」

藤堂「ゼロがバベルタワーで仕掛けた策略を模倣したモノだ。結果…」

藤堂「ブリタニア軍のほとんどを殲滅。こちらの被害はわずか…どうだ?感想は?」

ディートハルト「はっはっはっ、さすがは『奇跡の藤堂』」

藤堂「ふん、『奇跡』ではない。戦略だ」

ディートハルト「いずれにしてもここまでやるとは…。ゼロの予想すらも上回ったでしょう」

千葉『一部は捕虜として捕まえましたが…いかがします?』

藤堂「そのまま連行しろ」

千葉『承知しました』

仙波『こっちは殲滅してしまいましたがよろしかったでしょうか?』

藤堂「問題ない。そのまま生き残りの探索を続行せよ」

仙波『承知しました』

藤堂「ゼロ…私はやったぞ。戦略目標以上の成果を出した!次はゼロお前の番だ」


ゼロ「藤堂はうまくやってくれているだろうか?まあ、少しでも時間を稼いでくれていればそれで良いが」

ナナリー「…」

ゼロ「こちらは大詰めといったところか」



もしまだ見てくれている人がいたら、一応言っておきたいんだけど

次の投稿は長い長い間を置くと思う

あと意味不明な点や理解できない点、矛盾点があったら教えて欲しい

そうか・・・
気長に待ってる

落ちない程度で更新してくれればおk

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