魔王「今日も魔王の間でゴロゴロぉゴロゴロぉ」★3(116)

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兵士「………」

士卒「お前凄いじゃん!もう雲の上の存在だな!」

兵士「馬鹿野郎……そんなの嫌に決まってるだろ……」

士卒「何でよ?大魔王の夫だぞ?凄い出世じゃんか」

兵士「………」

士卒「いいなぁ……遊んでヒモやってればいいんだもんな……」

兵士「………」

傭兵「………」

兵士「オッサン……」

傭兵「すまん……」

兵士「いきなり謝るなよ!まだ何も頼んでねえだろ!」

傭兵「言わんでもわかるわ……」

兵士「な……お嬢ちゃんズは!」

エリゴス「……すまん」

エリゴス??「無理でぇす!」

兵士「………」

侍「拙者に任せろ!」

兵士「……上官殿はいいや」

侍「何故だ!?」

兵士「何やるかわかってんの……?」

侍「水殿を始末するので御座ろう?」

兵士「人の女房を始末するな……」

侍「………」

兵士「元に戻してくれって頼もうとしてるの……」

侍「なら無理だ!ははは!」

兵士「笑ってんじゃねえよ……」

侍「ここはひとつ大殿に頼るべきで御座ろう!」

魔王「……え」

兵士「………」

魔王「………」

兵士「ああああどうするかなぁ……」

侍「お前!無礼だろ!」

兵士「無礼か?」

魔王「ううん……全然……」

侍「大殿……無礼を許すとはなんと心広きか……」

エリゴス「……出来ぬとしてもどうにかせねばならんな」

エリゴス??「このままでも平和だけど?」

エリゴス「確かに平和だろうが……」

魔王「それで何か問題あるの?」

エリゴス「………」

魔王「………」

エリゴス「あるな……その平和を治めている強者ただ一人だけが全ての力を手にしているとしたらどうだ?」

魔王「……?」

エリゴス「わからぬのか……」

魔王「ごめん……つまり?」

エリゴス「水以外の者は力を失うと言う事だ」

傭兵「武器よさらば……ってか」

魔王「それだと……争い事が無くなるんだよね……?」

傭兵「………」

エリゴス「……経験した者に聴け」

魔王「………」



ズシャンッ!……ボトッ……

勇者「ぎあああ!」

……「………」ザッ……

盾騎士「魔王覚悟!」

勇者「な、なんだチミ達!」

盾騎士「……さすが魔王だね」

……「………」コクッ

勇者「なんだチミ達はって言ってるだろ!」

……「魔王をたお

盾騎士「魔王を倒しに来たのよ!」

……「………」

盾騎士「お兄ちゃんも何か言った方がいいよ!」

……「……う、うん」

盾騎士「ほら!」

……「か、片腕でを

盾騎士「片腕を切り落とされても平然としているなんてね……」

……「………」ジトッ……

盾騎士「なに?」

……「……何でも無い」

勇者「いきなり酷い事するな!もう!……ふん!」グニョン

……、盾騎士「ッ!?」

勇者「これが僕じゃ無かったら大変な事になってるよ!」

……「………」

盾騎士「……お、お兄ちゃんいけそう?」

……「………」

盾騎士「凄い気持ち悪いけど!」

……「対峙してるんだ……今更背を向けられないよ……」

盾騎士「………」

……「………」グッ……

勇者「あのね……僕は魔王じゃ無いよ?」

……、盾騎士「………」

勇者「何でそんな『こいつ何いってんの?』みたいな顔するの……」

隻眼「……勇者様」グワッ!

勇者「なに?」

隻眼「もしや先程の会話をこの者達に聴かれていたのでは……」グワッ!

勇者「ああ……」

盾騎士「お兄ちゃん……惑わされちゃ駄目だよ……」

……「わかってる……あんなの人間に出来るわ

盾騎士「あんなの人間に出来るわけ無いんだからね!」

……「………」

盾騎士「魔王!」

勇者「………」

盾騎士「お兄ちゃんがこてんぱにやっつけてやるから覚悟しなさい!」

勇者 (んん……めんどくさい……。魔王ってこんなにめんどくさいんだ……)

盾騎士「ね!お兄ちゃん!」

……「うん……」

勇者「………」

水「あ……」

勇者「あ……」

水「やなのに会っちゃった」

勇者「こっちだって皺見て嬉しくなんかならないよ」

水「……後でお城の裏来なさい」

勇者「絶対行かないよ……」

盾騎士「チィッ!新手か!」

水「……?」

盾騎士「……そう簡単にはいかないってわけね」

水「誰これ?」

勇者「知らない……」

水「……あんたの知り合い?」

隻眼「いえ、小生は知り申せますが……何やら魔王様を討ちにと……」グワッ!

水「ふーん」

盾騎士「………」

……「………」グッ!

水「で?何であんたが魔王と間違われてるのよ?」

勇者「し、知ら

隻眼「勇者様はこれより魔王となられたのです!」グワッ!

水「………」

勇者「ちょっと!言いふらすのは良くないんじゃないかな!」

隻眼「ええ?魔王と御自分で……」グワッ!

水「ふーん」

勇者「………」

水「ま、いいけど。私には関係無いし」

勇者「………」

水「じゃあ、頑張ってねぇ」

勇者「………」

盾騎士「………」

……「盾騎士……」

盾騎士「うん……」

勇者「………」

盾騎士「アナタ!魔王じゃ無いわね!」

勇者「うん……魔王じゃ無いよ……」

盾騎士「やっぱり……」

……「やっぱりって……盾騎士わかってたの……?」

盾騎士「も、もちろん!こんな間抜けな顔した魔王なんていないもんね!」

勇者、……「………」

盾騎士「本物の魔王はどこ!?」

勇者「さ……さっきのだよぉ!」

盾騎士「………」

勇者「ほら!皺の一本一本から悪意が滲み出てただろ!」

盾騎士「確かに……」

……「た、盾騎士?」

盾騎士「何お兄ちゃん!」

……「いや……この人腕落とされても平然としてるしさ……こっちが魔王なんじゃ……」

盾騎士「無い無い!」

勇者「そうそう!」

……「………」

盾騎士「さっきのがどう見たって魔王だもん!」

勇者「そうそう!」

盾騎士「追うよお兄ちゃん!」

……「この人はどうするの……」

盾騎士「放っておけばいいよ!どうせ……いや……」

勇者「………」

盾騎士「お兄ちゃん!行くよ!」

勇者「ちょっと待って!どうせなんなのさ!」

盾騎士「………」

……「盾騎士……余計な事を言っちゃ駄目だよ……」

盾騎士「ごめん……」

勇者「おい!ブラザー!ハッキリ言ってよ!」

盾騎士、……「………」

勇者「………」



傭兵「………」

魔王「ただ平和になればいいってもんじゃ無いんだね……」

傭兵「自由だが自由じゃねえ……歪んだ平和って奴はジワジワと人の心まで歪ませてくるんだよ……」

魔王「………」

エリゴス??「どうやったらオッパイ大きくなるの!」

士卒「そこの所は詳しく聴きたい!」

側近「………」

傭兵「お前らは……人が真面目な話してるって言うのによ……」

エリゴス??「真面目な傭兵気持ち悪いよ!」

士卒「そうそう!」

傭兵「ぶん殴るぞ……」

エリゴス「ふむ……何か対策せねばな……」

兵士「お嬢ちゃんよ……マジで頼むからな……」

エリゴス「………」

兵士「何かとっておきがあるんだろ?な?それ使ってさ……」

エリゴス「そんな物があればとっくに使っている……」

兵士「……で、でもよ何かあるだろ?」

エリゴス「………」

兵士「………」

エリゴス??「ほら!未来の傭兵みたく下品にグヘヘって語尾に付けなよ!」

傭兵「………」

士卒「……オッサン、未来じゃそんなのかよ」

傭兵「知らんわ!」

エリゴス??「もうね!女ならなんでも良いって我の胸とか凝視してくるんだよ!」

士卒「………」

傭兵「なんでそっちの言う事は疑いもせず信じるんだ……」

エリゴス「おい……」

エリゴス??「信用無いからじゃないの?」

傭兵「オジサン……そんなに信用ねえのか?」

士卒、侍「………」コクッ……

傭兵「な……信用もクソもこんなヘンペー胸見ても楽しくねえだろうがッ!な!?」

エリゴス「悪かったな……こんなヘンペー胸で……」

傭兵「いや……」

エリゴス「……我よ、何かこの事に対して対策は無いのか?」

エリゴス??「側近と風に胸の大きくなる要素を別けてもらえば!」

エリゴス「それではない!……水の事に対してだ!」

エリゴス??「んん……無いんじゃないよかな」

エリゴス「………」

エリゴス??「……大魔王の子を殺せるなら別だけど」

エリゴス「……そうか」

傭兵「………」

士卒「オッサン……黙ってないで止めろよ」

傭兵「誰かを犠牲に……なんて出来るか?」

士卒「………」

傭兵「言わねえでもやんねえよ……出来る筈が無いからな」

エリゴス「………」

傭兵「………」

エリゴス??「このまま受け入れちゃった方が楽だと思うよぉ」

エリゴス「それは出来ぬ……だが……」

傭兵「あああ!考えれば考えただけ最悪な結果しか浮かばねえ!」

エリゴス「うむ……」

士卒「……その赤ん坊の力を封印とか出来ないわけ?」

エリゴス「その封印する力さえ己の魔力にしてしまうだろうな……」

士卒「そっか……」

エリゴス「封印か……」

士卒「……?」

エリゴス「兵士よ、赤子の名は決まっているのか?」

兵士「いや……まだ決めてねえよ。水が決めるって譲らねえから……」

エリゴス「そうか……」

魔王「………」

側近「……ちゃんと考えて決めるんですかね」

魔王「どうかな……説得はしたけどアレじゃ……」

側近「ですよね……」

兵士「どうするのか知ってるのか?」

側近「最初は破壊の魔神と名付けようとしてましたよ……」

兵士「………」

魔王「一応、僕達は変な名前付けないよう説得はしてみたんだよ……」

兵士「……それ変か?」

魔王、側近「……え?」

兵士「あぁぁ……あああ!変だな!水の奴は何考えてんだ!なあ!ふははは!」

魔王、側近「………」

エリゴス「ふうむ……」

士卒「名前がどうかしたのか?」

エリゴス「力を使い赤子に干渉すればその力は吸収されるのはわかった……だから力無き力ではどうだろうとな……」

士卒「力無き力?」

エリゴス「赤子の名を封印にしてしまえば……」

エリゴス??「そっか!その手があったね!」

エリゴス「………」

士卒「じゃあそれで解決?」

エリゴス「……にはならんだろうな」

士卒「なんで?」

エリゴス「水がこの名にしろと言って納得すると思うか?」

士卒「……事情を話せば」

エリゴス「あれが事情を話して聞く様なたまか……」

士卒「………」

エリゴス??「ほらほらミントとかベリーとか可愛い名前にしちゃいなよ!」

兵士「………」

エリゴス??「眠蠧と部莉ゐって書くんだよ!」

兵士「………」

エリゴス??「凄く良いでしょ!」

兵士「俺を……これ以上そっちの世界へ引きずり込まないでくれ……」

エリゴス??「………」

兵士「………」

エリゴス??「伊達ワル王子でWPD (ワイルドパーティーデートスタイル) 的な!」

兵士「………」ピクッ

エリゴス??「モテ勝ちブラックカスヴァで女を酔わせろって!」

兵士「……こなれエスコートで男を上げろみたいな?」

エリゴス??「そうそう!」

兵士「なるほど……ギラ男春モテスタイル的か……」

エリゴス??「うん!」

傭兵 (こいつはもう駄目だな……)

エリゴス「……如何にして水を説得するかだな」

魔王「また同じように説得してみたらどうかな?」

エリゴス「同じ様にいけばいいが……万が一にだ、まともな名を付けようとしていたらどうする?」

魔王「………」

エリゴス「それを否定し名を変えよなど我には言えん……」

魔王「そうだね……」



土「………」

歩兵、衛兵「………」ドゲザァッ!

土「……一体何でゲス」

歩兵「多彩な多芸に長けた名工にお願いしたい事がある!」

衛兵「あんたなら何でも作れるだろ!」

土「………」

歩兵「匠の技巧……自分に披露してもらいたい!」

土「………」

衛兵「なあ相棒……頼むよぉ……」

土「お前……散々自分は相棒じゃ無いって言って今更それゲスか……」

衛兵「過去など気にする程器が小さいのか!」

土「………」

歩兵「……お願いしますよぉ匠ぃ」

土「……お前もなんでゲス……そんな言葉使いだったでゲスか?」

歩兵「え?匠と言うものは馴れ馴れしく接しなければ機嫌が悪くなると言いますしそれで……」

土「………」

衛兵「なんと!そうだったのか!」

歩兵「はい!」

衛兵「なら私も……匠ぃ作っておくれよぉ」

歩兵「おくれよぉ」

土「………」

衛兵、歩兵「な!」ビシッ!

土「その態度のままなら絶対に作らないでゲス……」

衛兵、歩兵「な!」

土「………」

衛兵「貴様!違うみたいではないか!」

歩兵「そんな……自分はそう母に教わって育ってまいりましたので……」

土 (どんな母親でゲスか……)

衛兵「まったく!この城は使えん輩が多すぎる!」

歩兵「………」イラッ……

土「一応聴いておくでゲスが……何を作って欲しいんでゲス?」

衛兵「……あれだ」

歩兵「あれですね……」

土「あれじゃわからないでゲス」

衛兵、歩兵「………」

土「ちゃんと言わないと作れないでゲスが……」

衛兵「貴様から言え……」

歩兵「衛兵様からどうぞ……」

土「………」

歩兵「こう言うものは上の人間である者からお願いした方が……」

衛兵「なら上の者として言う。頼め……」

歩兵「………」

土「どちらでもいいから早く言えでゲス!」

衛兵「……あ……なんだ……少しばかり拷問道具を一式……頼みたいと言うかな……」

土「……は?」

歩兵「束縛系の物には少々手を加えて作って貰いたいと申しましょうか……」

土「………」

衛兵「まあ……拷問と言っても死に至らない程度のものでな……」

歩兵「苦痛による快楽を探求出来そうな物をですね……」

土「………」

衛兵「そうだな!貴様意外とわかっているな!」

歩兵「衛兵様には負けないと自負していますので!」

衛兵「ほう!言うではないか!」

歩兵「衛兵様こそ!」

土「………」

衛兵、歩兵「ふはははは!」

土「そんな物作らないでゲス……」

衛兵、歩兵「な!」

土「なんで俺が変態共の為にその道具を作らなきゃならないでゲスか……」

衛兵「貴様!相棒ではないか!」

歩兵「そうです!」

土「………」

水「ねえ土、私の旦那見てない?」

土「……エリゴス様のところにいるかもでゲスって水!」

水「なによ?」

土「助けてくれでゲス……こいつら俺に変態七つ道具作れって言ってくるでゲス!」

衛兵、歩兵「………」

水「作ってあげたら?」

土「ぐあ!水まで!」

水「いいじゃない。あんたならお茶のこさいさいでしょ?」

衛兵、歩兵「そうだそうだ!」

土「確かにさいさいでゲスが……」

水「あれでしょ?変態七つ道具なんて変身コンパクトとか吹き矢とかでしょ?」

衛兵、歩兵「………」

土「それは多分、地獄の偉い変態が使ってる七つ道具でゲス……」

水「……そうじゃないの?」

土「こいつらは、三点拘束出来る枷とか荒縄、蝋燭、バラ鞭、ニップルクランプやらを欲しいと言ってるんでゲス」

水、衛兵、歩兵「………」

土「拘束具は丁寧に皮をなめして肌にフィットした物にシルバーの鋲を打ち込んだ物で」

水、衛兵、歩兵「………」

土「バラ鞭も同様良い皮を使い、荒縄は馬油で慣らし使いやすさと肌への食い込みを考慮に入れてゲスな」

水、衛兵、歩兵「………」

土「ニップルクランプはシルバーにするかクロムにするか悩むところでゲスが……」

水「……あんた詳しいのね」

土「あ………」

衛兵、歩兵「………」ニヤニヤ

土「………」

衛兵「流石匠だな!」

歩兵「ええ!これは安心してお任せ出来そうです!」

土「………」

水「ふーん……やっぱあんたの奧さんにそう言うの使ってるわけ」

土「………」

衛兵「じゃ!匠の技巧とくと拝見しよう!」

歩兵「はい!」

土「ぁぁぁ……」

水「まあ頑張って。じゃあね」

衛兵「匠ぃ!先程言っていた物でお願いする!」

歩兵「自分からでお願いします!」

衛兵「なにお!私からに決まっているだろ!」

ズダダダッ!

盾騎士「くぅ!退け雑魚ども!」

土、衛兵、歩兵「………」

……「………」チャキッ……

土「何でゲスか……お前らの仲間のクーデターでゲスか?」

衛兵「知らんしこの城の現状を見てクーデターを起こそうと思う輩はいないと思うが……歩兵は知っているか?」

歩兵「いえ……あの、どちら様でしょうか?」

盾騎士「………」

……「……盾騎士、何か様子がおかしいよ」

盾騎士「うん……武器構えられてるのに何で平然としているの……」

歩兵「……自分は歩兵と申します。貴方方は?」

盾騎士「盾騎士……」

……「………」ボソッ……

歩兵「はい?……何と?」

盾騎士「いいから!魔王はどこにいるの!」

……「………」

土「……魔王でゲス?」

盾騎士「そう!」

土「魔王ならこの先の部屋にいると思うでゲスが……」

盾騎士「お兄ちゃん行こ!」

……「………」コクッ

ズダダダッ……

土「何でゲスかアレは……」

衛兵「行かして良かったのか?」

土「ゲス?」

衛兵「我々は事情を知っているからこの城に留まってはいるが……」

土「………」

衛兵「何も知らない、ただ魔王がいると思っている人間を魔王に会わせるのはな……」

歩兵「魔王様を討伐にでも来た人間なら大変な事にですね……」

土「………」

衛兵、歩兵「………」

土「そんな事言うなら止めろでゲス!」

衛兵「止めてどうなる?……多分、結果は変わらないぞ」

土「……なんでゲス結果はって」

衛兵「どちらにしてもあいつらは返り討ちにあう」

歩兵「そうですね。今や……この城にいる方達は普通に鍛えた人間がどうこう出来るレベルではありませんから……」

土「………」

衛兵「そう言う事だ。まあ、魔王の所まで行けても上官殿が優しくデコピンして追い返してくれるだろう」

歩兵「……な……羨ましい……」

衛兵、土「………」

歩兵「………」

衛兵「お前……あいつらの手助けをなんて考えるなよ……」

歩兵「……そ、そんな事考えておりません!」

衛兵「………」

歩兵「………」

土 (そうでゲスな……確か筆頭殿もエリゴス様の所にいるようでゲスからおかしな事にはならない……でゲスな……)

衛兵「まあいい……さて!匠!」

歩兵「匠!」

土「……作らなきゃいけないでゲスか?」

衛兵「もちろんだ!」

土「………」

歩兵「ささあ!匠、行きましょう!」

土「はぁ……」



風「炎様……どうぞ」

炎「うむ……」

風「元気を出されてくださいませ……」

炎「………」

焔「放っておけよ。そのうち元に

風「………」ギロッ……

焔「………」

炎「……?」

焔 (この女なんだよ……しかも元男だろ……)

人狼「焔ッチ、大丈夫って?」

焔「……ッチって言うなよ」

人狼「じゃあお前こそワンちゃんって言うなって!」

焔「ワンちゃんはワンちゃんだろ!」

人狼「この野郎って……」

炎「………」

焔「俺は何も間違っちゃいない!」

人狼「間違いまくりって!アチシは狼だし!」

焔「……はんっ」

人狼「………」イラッ

焔「同じじゃんか」

人狼「同じじゃ無いしって!」

炎「ふっ……」

焔「……あ?何だ笑いやがって」

炎「いや、良い相手を見付けたものだなとな」

焔、人狼「………」

炎「そうかそうか、なるほど……」

焔「納得するな……誰がワンちゃんに欲情するかよ……」

人狼「なぁ!このナイスバディ見て欲情しない方がおかしいって!」

焔「………」

人狼「……ナイスバディ」

焔「どこら辺が……?」

人狼「鼻から眉間にかけてのラインとか腿のつけねのコリコリ部分とかって!」

焔「俺……そんな特殊じゃ無いからわかんねえよ……」

人狼「見る目が無い奴って……」

焔「………」

バタァーンッ!

盾騎士「魔王!覚悟……あれ?」

炎、焔、風、人狼「………」

盾騎士「す、すいません間違いました!」

バタンッ……

焔「……なんだ今の」

炎「知らん顔だったな……風は知った顔だったか?」

風「いえ……私めも存じませんが……」

人狼「………」

焔「ワンちゃんは知ってんの?」

人狼「いや……魔王覚悟って言ってたって……」

焔「それが?」

人狼「それが問題って!……炎様どうするって……」

焔「……?」

炎「問題は無いだろう」

人狼「はぁ?魔王のニブチンがさっきのにやられちゃうかもって!」

炎「………」

人狼「もしそんな事になったら側近ちゃん可哀想って……」

炎「ふふ……いらぬ心配だと思うがな」

人狼「何でって……」

風「魔王様の周りには色々な御方がおりますから」

人狼「……手出しは出来ないって?」

風「はい」

人狼「確かに言われてみればそうって……」

焔「魔王か……」

人狼「何って?」

焔「強いんだろうな……こいつや黒髪の奴とかさ、従えてるんだろ」

炎、人狼「………」

焔「ちっと手合わせ願いたいな……」

炎「……それは止めておけ」

焔「何でよ?勝てねえのはわかってるよ。それでもだな……」

人狼「その魔王がスッゴい弱かったらって?」

焔「………」

炎、人狼「………」

焔「……弱いのか?」

炎「まあ……な」

焔「お前、何でそんな奴の下に付いてんだよ……ワンちゃんもさ……」

人狼「アチシはレイパー様の部下だからここにいるって」

炎「その呼び方は止めろ……私もエリゴス様の下に付いている。魔王直属と言うわけでは無い」

焔「ならエリゴスが魔王の下に付いてるのは?」

炎「……魔王がエリゴス様を召喚し、配下にしたらしい」

焔「な……それ凄え事なんじゃねえのか……?」

炎「そうだな……」

焔「………」

炎「魔王は強さでは無い違う力を持っているのかもしれないな」

焔「なるほど……」

炎「………」



盾騎士「もう!お兄ちゃんのせいで恥かいちゃったでしょ!」

……「僕はちゃんと違う部屋だよって言ったよね……」

盾騎士「………」

……「……それにしてもおかしいね」

盾騎士「何が?」

……「盾騎士はこのお城やお城にいる人を見て何も思わないの……」

盾騎士「特には……」

……「………」

盾騎士「何かおかしい?」

……「魔王の城の筈なのに僕達に対して敵意が向けられ無いとか……」

盾騎士「私達、不意討ちしまくってるからその余裕が無いんじゃない?」

……「剣を向けても戸惑ってる感じだし……」

盾騎士「私達、不意討ちしまくってるからじゃない?」

……「魔王の居場所なんか自分の命に代えても言わないものなんじゃないかな……」

盾騎士「不意討ちだったから弾みで言っちゃったんじゃないの?」

……「………」

盾騎士「不意討ち!不意討ち!」

……「楽しそうに言う事じゃ無いよ……」

盾騎士「それにしても……」

……「……?」

盾騎士「ここにいる魔物って全然攻撃してこないからつまんないね」

……「………」

盾騎士「私のお仕事が無いよ!」

……「それはいい事なんじゃないかな……」

盾騎士「良くないよ!お兄ちゃんばかり剣構えちゃってズルい!」

……「なら盾騎士もしっかりサポートしたら……」

盾騎士「敵が攻撃してこないのにサポートしようが無いでしょ!」

……「………」

盾騎士「私が攻撃を防いでお兄ちゃんが攻撃するってスタイルなんだから」

……「そうだけど……」

盾騎士「だからズルい!」

……「………」

盾騎士「……お兄ちゃんこの部屋?」

……「多分……」

盾騎士「ふふ……」

……「………」

盾騎士「凄いね……ここだけ雰囲気が違う……」

……「……じゃあさっきのはどう感じたの?」

盾騎士「う、うるさい!いいじゃん!私にだって間違える事ぐらいあるの!」

……「………」

盾騎士「ほら!扉ぶち破って!」

……「………」



水「ダーインスレイヴちゃんて言うの」

……「だぁ」

魔王、側近、傭兵、エリゴス、士卒「………」

エリゴス??「大魔王にしてはちょっと地味かな……」

兵士「そっか?まあもうちょっと派手目の名前にしても良かったと思うが」

エリゴス「………」

兵士「あまり変な名前にすると周りがヤイヤイ五月蝿いからな!」

エリゴス??「それもそっか!」

兵士「お前もそう思うだろ?」

士卒「……お前さ、どう言う名前かわかってる?」

兵士「ああ?男らしい格好いい名前じゃねえかよ」

エリゴス「その名が……呪われた武具の名では無いのならばな……」

兵士「……そうなの?」

士卒「お前ね……そう言うのちょっとは勉強した方がいいよ?この城にいるんだからさ尚更だぞ……」

兵士「………」

エリゴス「その呪われた武器を一度抜けば血を求め、かすり傷でも負おうものならその傷は癒える事は無い……と言う武器だ」

兵士「………」

エリゴス「そして凄惨な惨殺が
終わりを迎えても翌朝になれば呪いの力で復活し、また惨殺が行われ……これを永遠に繰り返すと言われているな」

兵士「へぇ」

エリゴス「その様な生返事で済ませるんじゃない!どう考えても縁起が悪すぎる名だぞ……」

兵士「そうなんだけどな……水が……」

エリゴス、士卒「………」

兵士「これって決めたもんだからなぁ……俺がどうこう言う権利は無いと……」

エリゴス「アホか!己の子の事だろ!」

士卒「そうだぞ!可哀想だと思わないのか!」

兵士「………」

側近「水様……?その名前はちょっと……」

水「ちょっと?」

側近「無いと言うか……破壊の魔神より酷いと言うか……」

魔王「そうだよ……」

水「そう?あの名前よりカッコいいと思うけど」

魔王、側近「………」

エリゴス??「大魔王ならもうちょっとシャレオツな名前にするんじゃないかって思ってたんだけど!」

水「ふふふ!いくつか候補はあったのよ!」

エリゴス??「例えば?」

水「青龍偃月刀とか火尖槍とか降妖宝杖とか!」

エリゴス??「……何で武器の名前ばかりなの?」

水「ええ?わんぱくでもいい逞しく育って欲しいって意味を込めてだけど」

側近「名前自体がわんぱく過ぎます……」

魔王「そうだよ……」

バタァーーンッ!!!

盾騎士「魔王覚悟ッ!」

魔王、側近、士卒、傭兵、兵士「???」

侍「……ッ!?」

盾騎士「………」

侍「何奴ッ!?」……ニヤニヤ……

盾騎士「………」

侍 (来た……ついに……)チラッ……ニヤ

魔王 (何で僕の方見て半笑いなの……)

兵士「……あんな奴いたか?」

士卒「知らない……見た事無いけど」

側近「あの……」

盾騎士「しまった……」

側近「……?」

盾騎士「魔王の巣窟に誘い出されたなんて……迂闊……」

魔王「……そんな巣窟は存在しないよ」

盾騎士「……魔王」ピシッ!

水「……違うし」

盾騎士「魔王!」ピシッ!

兵士「この身なりを見てどこが魔王だと思うんだよ……」

盾騎士「魔王!」ピシッ!

侍「………」チョイチョイ

盾騎士「……ん?こっち?」

魔王「………」

盾騎士「………」

魔王 (久し振りだな……この反応……)

盾騎士「お兄ちゃん……」

……「困ったからってこっちに振らないでくれるかな……」

盾騎士「でも!……そうか」

魔王、侍「………」

盾騎士「いや……でも……」

魔王「………」

盾騎士「……影武者?」

侍「真に魔王であらせられる!」

盾騎士「お兄ちゃん……」

……「………」ザッ……

盾騎士「え?構えるの?これに?」

……「魔王がどれかわからないけど……ここまで来たんだから無事に帰れないよ」

盾騎士「………」

……「ここに魔王がいなくても魔物の巣窟に足を踏み入れたんだから……」

盾騎士「……なるほど。じゃあ手当たり次第にぶちのめしていくんだね!」

……「いや

盾騎士「さあ来い!屑共め!」ピシッ!

……「盾き

盾騎士「お兄ちゃんもピシッと言ったら!」

……「………」

魔王「……どうしよう」

侍「拙者にお任せあれ!」

魔王「どうしよう傭兵!」

侍「………」

傭兵「テメエは困ったらオジサンに事を丸投げする癖治せよ……」

魔王「でもね……」



傭兵「まぁなんだ……取り敢えず座れよ」

盾騎士「………」ガタッ

……「……座るの?」

盾騎士「立ち話もなんでしょ!」

……「………」

傭兵「で?……お前らなんなんだ?」

盾騎士「魔王をぶっ飛ばしに来たの!」

魔王「………」

傭兵「それは構わねえが……」

魔王「構ってよ!」

傭兵「良いじゃねえか。一発ぐらい殴らせてやればコイツらの気も治まるだろ?」

魔王「良くないよ……あ……君達ね、悪いんだけどそれはまた今度って事にしてくれないかな……」

盾騎士「はあ?」

魔王「ちょっと今は色々と立て込んでてね……」

盾騎士「………」

傭兵「お前らはどっかの国から討伐してくれって頼まれて来たのか?」

……「……違います」

傭兵「違う?……ならどうしてくだらねえ魔王なんか討とうとしてるんだ?」

……「僕の……願いを叶える為です……」

傭兵「願いってなんだ?」

……「………」

盾騎士「ちょっと!座らせたんなら私達お客様扱いするんでしょ!」

魔王「………」

盾騎士「お茶の一杯でも出さないわけ!」

魔王「悪いけど侍……」

侍「………」スゥ……ダンッ!

盾騎士「熱ッ!ち、ちょっと静かに置いてよ!」

侍「………」

盾騎士「な、なに……?」

侍 「………」ギロリンコ……

盾騎士「何で睨むの……超怖いんですけど……」

侍 (さっさと大殿の心の蔵に凶刃を突き立てぬか……ッ!さすれば拙者が……ふふ……)

盾騎士「………」

侍 (……これで大殿を御守りする事が出来れば!ふふ……ふはははははッ!)

盾騎士「………」

侍「………」

盾騎士、魔王「………」

侍「……ッ!」……ピコーン!

魔王 (これは絶対嫌な事を考えてる顔つきだな……)

盾騎士「………」

侍「………」スチャ……

盾騎士、魔王「………」

侍「………」

盾騎士「……この短刀はなに?」

侍「さ、さてな?何だろうな?……不意にその短刀を握り締め大殿にとかそんなのでは御座らんかな?」

盾騎士、魔王「………」

傭兵「だからテメエの願いがなんだか言えっつーの!」

……「………」

傭兵「それがわからんとオジサン達も力になってやれねえだろうが!」

……「………」

側近「傭兵さん……そんなに怒鳴らなくても……」

傭兵「側近ちゃんよ……コイツらがいるって事は一応、魔王の危機だったんだぜ?」

側近「そうですけど……」

水「おーよちよち。あの中年恐いですねぇ」

……「名前……」

傭兵「あ?名前?」

……「………」

傭兵「それが?名前がなんだよ?」

……「……変えてっていうか」

傭兵「はあ?」

盾騎士「お兄ちゃん……私から言おうか?」

……「……うん」

傭兵「男ならハッキリしろよ……で?何なんだ一体」

盾騎士「魔王ぶっ倒して名前を変更する許可が欲しいの」

傭兵「……よくわからんが、そんなの勝手に変えちまえばいいんじゃねえのか?」

盾騎士「ところがギッチョン!私の国だと名前を変更するのに親の承諾がいるの!」

傭兵「……まさか、その親が名前変えたきゃ魔王倒してこいとか言ったのか?」

盾騎士「はいそうでーす」

傭兵「こんな事は言いたくねえが……お前の親はアホだろ……」

盾騎士「否定はしないけど。自分達にも出来たからって私達にも出来るって思わないで欲しいよね!」

傭兵「……あ?自分達にも出来た?」

盾騎士「私のママ、若い頃に魔王倒したんだって」

傭兵「……魔王よ」

魔王「あー、傭兵が思ってるのとは多分違う魔王だよ。僕の親は病死だったし」

傭兵「なら良かった。お前の親の仇とかだったら更にめんどくせえ事になってたな」

魔王「そうだね……」

傭兵「……ん?コイツらの親が倒した魔王がいるとなると……お前以外に魔王ってそんなにいるのか?」

魔王「いるよ。魔王なんて名乗っちゃえば誰でも魔王だし」

傭兵「………」

魔王「因みに、僕は最南端の魔王だよ」

侍「……最南端」ゴクリ……

傭兵「おい侍……今は余計な事考えんなよ?」

侍「傭兵殿!余計なとは!」

傭兵「……魔王以外の魔王を打ちのめそうって考えたろ?」

侍「………」

傭兵「お前ね……。まあいいや、で?名前なんて言うんだ?」

………「………です」

傭兵「もういい!……妹!こいつの名前なんだ!」

盾騎士「ブラックラベンダードラゴニックピュリッツァー・ド・ドラゴニックルナファクターゲオニクルだよ」

ブラ(ry「………」

傭兵「ブラ……なんて?」

盾騎士「ブラッ

魔王「いや、言わなくてもいいよ……」

傭兵「長えな……」

ブラ(ry「はい……」

側近「何かドラゴニックが2回入ってましたよ……」

ブラ(ry「はい……」

魔王「親からはなんて呼ばれてるんだい……?」

ブラ(ry「名前以外で呼ばれてます……」

盾騎士「お兄ちゃんとか呼ばれてるね」

侍「お前の親御殿は確りと子の名を言えるのか?」

ブラ(ry「多分言えないと思います……」

魔王「名付けといてそれは酷いね……」

エリゴス「………」

傭兵「……魔王倒した証拠って何が必用なんだ?」

ブラ(ry「……え?」

傭兵「今の聞いたらな……な?」

側近「そうですね……こちらも似たような問題かかえてますからね……」

ブラ(ry「……似たような?」

傭兵「まあ……」

ブラ(ry「もし、そんな事が……僕と同じ様な悲劇が起きようとしているなら……全力で止めて下さい……」

傭兵「………」

エリゴス「だそうだが?水よ」

水「え?私関係あるの?」

兵士「水は関係ねえだろ!」

エリゴス「大有りだ!馬鹿者!」

兵士「……大有りなのか?」

エリゴス??「エリゴスわかんなぁい」

エリゴス「ぐぬぬ……その顔でその言葉遣いはやめろ!」

エリゴス??「いいじゃあん!未来の我だし!」

エリゴス「そんな未来は存在せん!」

傭兵「そっちは置いといて、こっちをまずどうにかしろよ!」

エリゴス「チッ……そうだな」

水「私とどういう関係があるのよ?」

エリゴス「貴様の子の名……我に付けさせろ」

水「え、やだ!」

エリゴス「この男の話を聞いてもその名を付けるつもりか?」

水「だって私の子だし……そっちと違って名前だって普通だし……」

エリゴス「普通では無いから我もこう言っているんだ」

水「………」

ブラ(ry「その子の幸せを願うなら……どうか……どうか確りとした名前を付けてあげて下さい……」

水「………」

ブラ(ry「普通の名がどんなに幸せか……」

水「……わかったわよ」

エリゴス「そうか!わかってくれたか!」



土「ほれ!持ってけドロボーでゲス!」

衛兵「なんと……」

歩兵「凄い……」

土「それで満足でゲスか!ったく!」

衛兵「流石は匠……予想以上の出来栄えだ」

兵士「バハムートの皮に神銀のリペットを打ち込んである首輪とは……素晴らしいですね……」

衛兵「ああ……。此方のドラコンの皮で出来たバラ鞭も素晴らしいな……」

土「ふん!当然でゲス!」

衛兵、兵士「………」

土「俺はそんな物作ってる暇は無いんでゲスよ!それ持って早くどっか行けでゲス!」

衛兵「これが私の背中に……ふふ……」

兵士「これが自分の首に……ふふ……」

土「………」

>>111
兵士じゃ無く歩兵です……

衛兵「こうな……?」

歩兵「ええ……こうですね……」

土「………」

衛兵「逝くか……」

歩兵「はい逝きましょう……」

ズダダダダッ!

土「はぁぁぁ……またつまらぬ物を作ってしまったでゲス……」

勇者「うえーん!ゲスえもぉぉん!」

土「今度はなんゲス!」

勇者「変なブラザーズにいじめられて悔しいよぉぉぉ!」

土「そんなの知らんでゲス!」

勇者「………」

土「……なんゲス?」

勇者「ゲスえもん……ヤンスさんが居なくなってから凄い冷たいね……」

土「ゲスえもんって言うなでゲス……」

勇者「……昔のゲスえもん……そんなんじゃ無かった……」

土「………」

勇者「もっと優しくて、尚且つ触れる者皆傷付けるように尖ってたよ……」

土「そんなに尖ってたでゲスか……」

勇者「うん……」

土「………」

勇者「………」

土「……ここの空気に触れて俺も大分丸くなってしまったんでゲスな」

勇者「………」

土「昔の様に……相棒がいない俺ではもう戻れないでゲスよ。あの頃には……」

勇者「じゃあ僕が手伝うから戻ろうよ……」にや……

土「………」

勇者「尖ってたゲスえもん見たいもん!」

土「………」

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