久「咲と付き合って1ヶ月…」まこ「ふんふむ」 (36)

久咲SS。短いです

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久「登下校を一緒にするところから始まって…」カキカキ

久「昨日は記念すべき初・恋人手繋ぎを達成、と」カキカキ

久「ふふっ。ようやく第一歩が踏み出せたわね」

まこ「…それはいいんじゃが、久」

久「ん?何よまこ」


まこ「その部誌はお前さんの日記帳じゃあないんじゃが…」

久「まあ良いじゃないの」

まこ「良くないわ。とっととまともな部活内容を書いてくれんかの」

久「私と咲のスイートな恋人生活を書き連ねて何が悪いってのよ」

まこ(ダメだこいつ早く何とかしないと)

久「ところで咲は?」キョロキョロ

まこ「お前さんが部誌に夢中だった間に帰ったぞ」

久「ええっ!?一人で帰ったの!?」

久「それは一大事だわ!どうしましょう!」

まこ「ん、何でじゃ?」

久「だって咲は可愛いから…」


~久の妄想~


DQN1「なあなあ、そこの彼女」ニヤニヤ

DQN2「こんな時間に一人で歩いてちゃ危ないよ?」ニヤニヤ

咲「えっ?わ、私ですか?」

DQN1「そうそう。良かったらお兄さん達が送ってあげるよー」

咲「 い、いえ…結構です」

DQN2「そんな遠慮しなくても良いって。なあ」ガシッ

咲「い、いやっ!放してくださいっ!」

DQN1「うるせえ!大人しくしろ!」

DQN2「おい早く車に連れ込めよ」

咲「いやあ!助けて部長おおおおお!!」ポロポロ


~~~~


久「なんてことになったら!」

まこ「ないわ」

久「あああ咲…マモレナカッタ…」ガクッ

まこ「おーい、帰ってこーい」

まこ「はぁ…咲なら和と一緒に帰ったんで大丈夫じゃ」

久「 えっ、そうなの?それなら安心…」

久「っていやいやいや!」

まこ「何じゃ?何か問題でもあるんか?」

久「大有りよ!余計に危ないじゃないの!」



~久の妄想~



和「やっと二人きりになりましたね咲さん…」

咲「の、和ちゃん…?」

和「この時を待っていましたよ!」ガバッ

咲「きゃあっ」ドテッ

和「はあはあ、咲さん咲さん…」ビリビリッ

咲「やあっ、和ちゃんやめてぇ!」

和「暴れんなよ、暴れんな…」

咲「やだあっ!助けて部長おおおおっ!」ポロポロ


~~~~


久「お、送り狼……」ガクガク

まこ「早く部誌を書いてくれ」

まこ「はぁ…和だけでなく優希もいるからそれはないぞ」

久「な、なんだ…それなら安心…」

久「っていやいやいやいや!」

まこ「何じゃ、まだ何かあるんか?」

久「3Pの可能性!!」クワッ!

まこ「先に帰ってもええか?」

まこ「全く。咲もようこんなポンコツと付き合う気になったのう」

久「ポンコツで悪かったわね。でも咲が告白をOKしてくれた時は舞い上がっちゃったわ~」


~1ヶ月前~


優希「なあなあ部長」

久「なに?」

優希「部長の好みのタイプってどんなんだじぇ?」

久「えっ?そ、そうねぇ」

久「茶髪のショートカットでホーンが付いてて、本が好きでちょっぴり気弱な迷子癖のある女の子かしら///」

優希「ふーん。そんな子が見つかるといいな!」

まこ(今のかなり具体的だったぞ優希ェ…)

ばさっ

久「!?」

咲「あ、あの部長…今の話…」

久「」

まこ(あちゃー、本人に聞かれてたか…)

咲「え、えっと…私の勘違いでなければ…その///」

久「……………咲!!」

咲「は、はい?」ビクッ

久「麻雀で勝負しましょう!!」

咲「へ?」

まこ「は?」

優希「じょ?」

久「私に勝てたら恋人になってあげるわ!」

久「でも私に負けたら私と付き合ってもらうから!いいっ?」

咲「」

久(あああああああ私ってば何言っちゃってんのあああああああああああ!!)

まこ(完全にテンパっちょるな)

咲「え、えーとそれはつまり、私と付き合いたいってことでしょうか?」

久「そ、そうとも言うわね///」

まこ(何で若干ツンデレ入っとるんじゃ)

咲「…………分かりました」

久「へ?」

咲「私、部長と付き合います///」

久「」

まこ「ええんか咲?そんなに簡単に」

咲「はい。実は私も前から部長が気になってましたから」

優希「部長に咲ちゃんおめでとうだじぇー!」

咲「ありがとう優希ちゃん」

久「」

優希「ん、部長?」

久「」

まこ「嬉しさのあまり昇天しちょる…」


~~~~


久「なんてことがあって、今や晴れて咲と私は恋人同士に!」

まこ「あまりのへタレさに泣けてくるわ…」

~翌日~


咲「部長、昨日は先に帰っちゃってすみませんでした」ペッコリン

久「い、いいのよそんなこと///」

咲「今日は二人で一緒に帰りましょうね」ニッコリ

久「はうっ!」クラッ

咲「え?」

久「い、いえ何でもないのよ、何でも」

久(咲の全開の笑顔が眩しい…///)


~咲の家の前~


久「じゃあまた明日ね、咲」

咲「あ、あの部長」

久「ん?」

咲「今日、うち誰もいないんです。良かったら…あがっていきませんか?///」ウワメヅカイ

久「」

~咲の部屋~


咲「お茶とお菓子持ってきました」パタン

久「おおおお、お構いなく!」カチコチ

久(ここが夢にまで見た咲の部屋…)

久(あ、やばい。血圧上がりすぎて倒れそう)ハアハア

咲「部長、顔が赤いですけど熱でもあるんですか?」

久「えっ、だ、大丈夫よ!元気元気!」

咲「だといいんですけど…あ、そうだ」

咲「今日は苦手な英語の宿題が出ちゃったんですけど…」

咲「ちょっと部長に見てもらってもいいですか?」

久「お安い御用よ。どれどれ…」

久(……はっ!?こ、このシチュエーションは!!)


~久の妄想~


久「ここの文法はこうだから…」

咲「ああ、なるほど。さすがは部長ですね」

久「ふふ。褒めても何も出ないわよ」

咲「でも部長って本当に教え上手ですよね」

久「そうかしら?」

咲「はい。部長が先生だったら分かりやすくていいのになぁ」

久「あら、それは困るわ」

咲「えっ、どうしてですか?」

久「だって私は咲専属の教師だからね」グイッ

咲「あっ!」ドサッ

久「だからこういうことを教えてあげるのも、私だけの特権なのよ」スルッ

咲「部長…んっ」

久「教えてあげるわ…身体にたっぷりとね」クリクリ

咲「あっ、ああっ…」

久「さあ、咲と私の個人レッスンの始まりよ…」



~~~~


久「……なーんてこの私に出来るわけないじゃない!!」

咲「ぶ、部長?」ビクッ

久(はぁ…結局普通に教えて終わっちゃったわ)

久(私って、ほんとへタレ…)ドヨーン

咲「ありがとうございます部長。おかげ様で宿題がはかどりました」

久「ううん。咲のためだもの」

咲「部長…あ、あの」

久「ん?」

咲「えっと、その…お礼ですっ///」


ちゅっ


久「!?」バッ

咲「お、お茶冷めちゃいましたし入れ直してきますね///」ガチャッ


ばたん・・・


久「」

~咲の家の前~


咲「部長、今日は本当にありがとうございました」

久「」コクコク

咲「あの…また遊びにきて下さいね」

久「」コクコク


~~~~


咲「部長、あれから口聞いてくれなかったな」

咲「突然キスなんてしちゃったから嫌がられちゃったのかな…」シュン

久「」テクテクテク

久「」テクテク

久「」テク…





久「………………もう死んでもいい///」プシュー

~翌日~


まこ「おっ、部誌が更新されとるな。どれどれ…」ペラッ


『咲たんの くちびる触れて 柔らかく 春の心はのどけからまし』久心の俳句


まこ「……」



終わっとく

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