和「レズノート??」 (97)

のどっち さんが入室しました.

膝枕の神【おひさやでー】

のどっち【どうも。私が最後でしたか。他の方は皆揃っているようですね】

ステルス【風越の部ちょ】

ステルス【じゃなくて】

ステルス【オッドアイさんがまだ来てないっす】

のどっち【またですか…】

のどっち【多分一回も来ることはありませんね、あの調子だと】

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1402851864


-How to read it-

1.このSSは和「レズノート?」の続編である

サボり巫女【というか】

サボり巫女【その人一度も見たことないんだけど?】

サボり巫女【実在するのかすら怪しい】

のどっち【オッドアイさんには私から伝えるので気にしないでいきましょう】

のどっち【どうせあの人がPC使えないのは予想できましたし…】

二代目レジェンド【この時代にPC使えないってのがおかしいと思…】

ビビクンkey【そぎゃな人いるもんなの…?】

ステルス【家電以上携帯未満が範囲らしいっすよ】

ビビクン縛り【信じられなか…】

膝枕の神【来ないってんならさっさと始めるでー】

のどっち【はい、始めましょう。定例会議です】

のどっち【この世界を如何にレズ一色にするために】

サボり巫女【より良い世界に変化させていくために】

ビビクンkey【誰をレズにするべきか】

二代目レジェンド【意見を考えてくるんだったね】

ステルス【勿論考えてきたっすよー】

膝枕の神【ほんなら、せーので出し合おうや】

膝枕の神【せーの】

のどっち【K】

ビビクンkey【白水哩】

サボり巫女【高鴨穏乃】

ステルス【加治木ゆみ】

膝枕の神【園城寺怜】

二代目レジェンド【赤土晴絵】

のどっち【だからそれ前回と全く同じじゃないですかー!】

膝枕の神【いやー、スマンスマン。社交行事、的な?】

のどっち【真面目にやらないとマズイですよ】

ステルス【至って真面目なんすけどねぇ…】

サボり巫女【まぁでも、のどっちの言うこともわかるよ】

ビビクンkey【私らは…】

二代目レジェンド【レズっちとコネクションがある】

サボリ巫女【たまーに全員一致の意見が通り、それが実行されるとそう感じるよね】

ステルス【まぁそんなもん建前っすけどね】

膝枕の神【こんなかにレズっちがおるってのが本線やからなー】

サボり巫女【まぁ別に誰だっていいけどねー】

二代目レジェンド【良く良く考えれば誰がレズっちなのかは分かるかもしれないけど】

のどっち【そうですよ、誰だって良いじゃないですか】

ステルス【私たちみんなレズっすからね】

膝枕の神【おかげで世間の目も大分優しくなったからなー】

ビビクン縛り【感謝しとうばい】

サボリ巫女【そんでのど…】

サボリ巫女【じゃなくて】

サボリ巫女【のどっちが言ってるKってのが】

膝枕の神【あー、例の探偵やな】

二代目レジェンド【公共の場を使ってノンケ発言…許さな…】

ビビクン縛り【確かに、こいつこそレズにすっとべき】

のどっち【今すぐにでもレズにしてやりたいんですが名前と顔がわからないんですよね…】

ステルス【レズにする規則ってやつっすか?あれめんどいっすよねー】

サボリ巫女【ていうか…Kって…】

サボリ巫女【いや、いいや】

ステルス【何か心当たりでもあるんすか?】

サボリ巫女【いや、ごめん。忘れて】

膝枕の神【なんや気になるなー】

ビビクン縛り【…ばってん、邪魔】

のどっち【何とかしてやりたいです】

二代目レジェンド【レズ一色の世界には要らないよね】


.....................

のどっち【…では、今日の会議はこの辺にしますか】

膝枕の神【何かいつも通り、大した議論は出来んかったなー】

二代目レジェンド【想い人の話を大っぴらに出来るのはここだけだし…】

ビビクン縛り【話してて楽しいっと】

ステルス【あぁ…先輩…】

サボリ巫女【ほんじゃま、解散で!】

のどっち【各自世界のためになるレズ化を考えておいて下さいよ】

ALL【ノミ】

膝枕の神 さんが退室しました.
ステルス さんが退室しました.
ビビクン縛り さんが退室しました.
サボリ巫女 さんが退室しました.
二代目レジェンド さんが退室しました.
のどっち さんが退室しました.

和「…ふう」

>>4 >>9-11
×縛り>○key

レズ神「いつも思ってるんだが、そのチャット意味があるのか?」

和「一応意味はありますよ、一人の考えでは限界もありますし」

和「みんなレズですから正体を明かしてやろうなんて思わないですからね」

レズ神(お前の発言だけ見ると結構危ないと思うんだが)

和「しかし…何にしてもKをレズにしてやりたい」

和「顔も名前も全くわからない状態ですが…絶対に許せません」

レズ神「あー、その事なんだが」

和「ん?何です」

レズ神「実はノートを拾った者には、目の取引をするか否かの選択権がある」

和「目?」

レズ神「ああ。さっきお前ぼやいていただろう?Kってやつの顔も名前も分からないと」

レズ神「そもそもレズノートというのは、私たちレズ神が使うものだ」

レズ神「神同士にはノートの効力は及ばないし、かといって人間に知り合いなんているはずもない」

レズ神「ではどうやって私たちレズ神は人間の名前を知ることが出来るのか?」

和「…なるほど、そういうことでしたか」

和「住民票か何かがレズ神の中に出回ってるんですね」

レズ神「違うわバカ野郎」

和「冗談ですよ。…見えるんですね?その目からは」

レズ神「ああ、そうだ。私たち神の目を通すと、見えるんだ」

レズ神「その目に映した者の名前とノンケかどうかがな」

レズ神「あと、その者の恋愛感情がどの者に向けられてるかも分かる」

レズ神「それで論文を書くときみたいに、また次の論文を参考にしたり出来る」

和「論文書くんですか?」

レズ神「書かなければならない時がある。そして全然進んでない。よく間違える」

和「良くわからないですが頑張ってくださいね」

和「で?そんな便利な目、どうせ無料ってことはないのでしょう?」

レズ神「当然だ。この目の代償は…」

レズ神「感情の制約が出来なくなる」

和「…どういうことです?」

レズ神「そうだな。例えば、お前は宮永咲にベタ惚れしてるわけだが」


咲『あ、和ちゃんおはよー』

和『うぉおおおおおおおおおおおおおおお 咲さあああああああああああああああああん』


レズ神「とか」


京太郎『よう、和』

和『黙れ咲さんに近寄るお邪魔虫、[ピーーー]。それも今すぐに』ドスッ


レズ神「とか」


照『こんにちは、原村さん』

和『お義姉さん、貴方がいなければ咲さんを独り占め出来るんです。今すぐ死んでください』ドスッ


レズ「とかまぁこんな感じ」

和「私はこんなクレイジーサイコレズじゃないです!」

レズ神「だから目の取引したらこうなるっつってんの」

レズ神「どうする?取引する?」

和「…止めておきます」

レズ神「まぁそれが普通だと思うよ」

和「こんなことをしなくても、Kの正体は絶対に突き止めてやります…」

和「奴は私の居場所のある程度の特定に成功していました」

和「ですが、それ以降は全く音沙汰なし」

和「今何らかの策を練っているところでしょうからね…」

――長野某所――

憩「…お、皆さん起きたみたいやなーぁ」

塞「んー、そうみたいですね」

久「…何なの?人を拉致しておいて」

晴絵・哩・穏乃・ゆみ・怜「うう…」

憩「スマンスマン。皆さんを連れてくるよう命じられてたからなー」

塞「抵抗は私が塞ぎました」

穏乃「どういうことなんですか?警察呼びますよ!?」

憩「いやー。それがな?その警察の命令なん」

哩「…は?」

塞「正確にはその警察を動かせる存在の命令」

怜「つまりどういうことなん?」

ゆみ「…なるほど」

晴絵「巷で噂のKの指示、ってわけだ」



??「ご理解が早くて助かります」


京太郎「はじめまして。私がKです」

久「…はい?」

憩「へぇ。意外と若ーぃ」

京太郎「まずは、皆さんを無理矢理にここ長野まで連れてきてしまったことを深くお詫びします」

ゆみ(長野の何処かは知らないが、話を聞かせてくれれば自分の意思で行けたんだが…)

久「いやいや、何言ってるの?須賀君」

久「あなたただの高校生でしょう?」

京太郎「勿論ただの高校生です。その傍らで、Kや他の名前で探偵を行ってるんです」

京太郎「全国大会中影が薄かったのはそちらの行動をしていたせいです」

京太郎「実家にめっちゃ高く、維持費もかかるカピバラがいたりするのもその収入のおかげです」

京太郎「現地にいたのに、いないように扱われていたわけでは決してありません」

晴絵(高身長…そこそこのイケメン…金持ち…これは優良物件ね)

哩「…で、そのKがうちらに何の用があるっと?」

怜「せや。うちらをわざわざ連れてきたからには何か重要な話があるんやろ?」

京太郎「ええ。勿論です」

京太郎「私は、貴方たちこそがレズでなく、ノンケの心を持った人間だと信じます」

哩(私はどっちかいうとそぎゃなことないんだが…)

京太郎「ですが一応、この中にはレズっちはいないということをこれから証明するために」

京太郎「幾つか質問をさせて頂きたいのですが…」

穏乃「…人に許可を得るまでもなく連れてきて、そこでまた尋問ですか」

ゆみ「…確かに。酷い越権行為だな」

京太郎「勿論、それなりの手当ては出します。質問の後に、協力して頂きたいこともございますし」

京太郎「ハギヨシ」

ワタリ「ここに」

憩「うわっ!ワタリめっちゃイケメンやん!」

塞「そんなイケメンさんなのに、会議では何で顔を隠してたんですか?」

ハギヨシ「目立つつもりはないんですが、どうも素顔ですと騒がれやすくて…」

ハギヨシ「皆様、これがKのいう手当てです」

怜「なになに…いち…じゅう…ひゃく…せん…まん…」

ゆみ(…な、何て額だ…)

晴絵「Kさん!」ガシッ

京太郎「…は、はい」

晴絵「私が力になれるのならば、喜んでお力をお貸し致します!」

京太郎「…あ、ありがとうございます。…赤土さん、すみません。…近いです…」

穏乃「恩師の目がお金になっている。悲しい」

――清澄高校麻雀部部室――

咲「お姉ちゃ~ん♪」

照「咲~♪」

和「………」

レズ神「いやしかし仲睦まじい姉妹だ」

和(しかしいつ部活に来ても咲さんはお姉さんにべったりですね…)

和(皆の目線がある部室ですらこれです。一体自宅ではどれだけの事が…)

和(いっそお義姉さんの好感度のベクトルをレズノートで書き換えてしまいましょうか…?)

和(仮にお義姉さんが本物のレズだったとしても、好感度のベクトルを書き換えることが出来るのは実験済みです)

和(…しかし、これ以上レズノートを個人的な理由で使って万一ボロが出たらまずいですし…)


咲「」イチャイチャ

照「」イチャイチャ


和(…いいえ、私がレズノートを使う理由は何です!?)

和(咲さんとイチャコラするためです。断じて指をくわえて姉妹百合を見るためではない!)

和(そうと決まれば今日にでも帰宅したらお義姉さんの名前を…)

京太郎「…なぁ、和」

和「…あら、須賀君。何か御用ですか?」

京太郎「頭脳明晰、容姿端麗。まさに才色兼備の超お嬢様」

和「…突然、何の話です?」

京太郎「…当然、レズっちの事件についてもご存知だよな?」

京太郎「もし誰にも漏らさないと誓ってくれるのなら」

京太郎「レズっち事件に関する重大な事を今から話そうと思うんだ」

和(何ですかいきなりこの人は…)

和「誰にも言いませんよ。で?何の話です?」

京太郎「そうか。…コホン、それでは」

京太郎「私はKです」

和「!?」

和(ま…まさか…何を言っているんですか、この人は!?)

和(KがKだと言うはずがない。うざい存在だとは思ってましたが、本当は頭がおかしい人だったのでは?)

レズ神「めっちゃ動揺してる」

和(…い、いけません。動揺しては。もし本当にKだったとしたら…)

和(とにかくここは優等生・原村和として自然な行動を取らなくては…)

和「須賀君」

京太郎「はい」

和「もしあなたがそうだと言うのなら、咲さんをレズ化させてしまったレズっちを捕まえるべく、あなたは奔走している」

レズ神「自業自得だけどな」

和「私の尊敬する憧れの人です」

京太郎「どうも。名乗ったのはレズっち事件解決のお力になって頂けるかもしれない、と思ったからです」

和「…そうですか。では私は帰りますね」

京太郎(原村和…レズっちである可能性約30%…)

京太郎(約30%と言えば麻雀の平和系のリーチの上がり系に裏ドラが乗る確率とほぼ同値…)

京太郎(もし仮にお前がレズっちだったとしたらこれ以上のプレッシャーはないだろう…)



レズ神「うーむ。もし本当にあいつがKならたいしたもんだ」

和(確かにあいつがKだとしたら…いや実はKではないとしてもです…私は…)

和(私は…あいつに何もできない!!)

レズ神「男をレズには出来ないからなぁ」

和(今日帰宅後お義姉さんをレズ化させてしまおうと思った矢先にこれです…)

和(これではお義姉さんをレズ化させた場合、それに気付かれれば容疑者は更に絞り込まれる…)

和(ひいては私の正体がバレるのも時間の問題となってしまうでしょう…)

和「ただ今帰りました」ガチャッ パタン

レズ神「どうするんだ?さっそくレズノートで宮永照をレズ化させるのか?」

和「そんなわけないでしょうバカ神」

レズ神「痛い痛い!だから殴るのやめて!」

和「…くそっ!やられました!!」

和「Kめ…こんな屈辱は生まれてそう何回もありませんよ!」

レズ神(何回かはあるんだ…)

和「何としてもあいつをどうにかしてやりたいですが…」

和「レズノートではこればっかりはどうしようもない…」

和「全く不便ですね、レズノートってやつは」

レズ神「んなこと言われてもねぇ…」

和「Kが自分でKだと名乗り出てくるなどとは思いもしませんでした」

和「レズっちである可能性があるものには、Kの分身でも構いません」

和「『私がKです』と名乗っておく」

和「本来これはとんでもなく危険な行為ですが、男にはどうしようも手が出せません」

和「やられましたよ…良い手です…麻雀もこれくらい良い手が打てないもんですかね…」

和「…」

和「…ふふっ」

和「あははははははははははははははは!あーっはははははっはっはっ!」

和「ははは…ゴホッ、ゴホッゴホ」

レズ神「慣れないことするから」

和「はーっ…はーっ…」

和「…そうですよ。これは別に構いません」

和「何も悲観する必要なんてないじゃないですか」

和「これは向こうも何も掴んでいない証拠です」

和「直に接しての騙し合い、知恵比べですよ」

和「表面上は同じ部活動の知り合い」

和「裏では色々と探り合い」

和「面白いです。受けて立ってやりますよ」

和「私はあいつを信じこませ、そして全てを引き出し何としても排除する」

レズ神「どうやって?」

和「………」

和「だからそれを今から考えるんですよバカ神!」

レズ神「だから痛いって!私たち物理攻撃されることを想定されてないんだから!いーたいー!」

・後日

和「…須賀君、親睦を深めるための二人麻雀って、本気ですか?」

京太郎「大丈夫です、二人麻雀は漫画で沢山読みましたから」

照「ほう。二人麻雀とは渋い」

まこ「照さんはご存知なんか?」

照「うん」

咲「良くプリンとかケーキとか賭けて家でやるよねー」

照「両者対面同士に着座し、手前の牌山を開けて自分の方に持ってくる」


和「」カシャッ

京太郎「」ガシャアアアッ


美穂子「須賀君の牌山の牌が幾つか見えてしまったけど…」

照「それは京ちゃんが悪い。それに、このゲームは一度も使用されない牌も存在するから、数牌程度見えてしまったところで大きく形成が傾くことはない」

久「…で、牌山を自分だけが見えるようにした後でどうするの?」

照「そこからリーチを含めて満貫以上のテンパイ系を作る。ドラは絡めて良し。平和の4飜も可。一発はなし」

照「今回は私が適当に無事な牌山から適当に選ぶ。…はい」

優希「表示牌は白…つまり、ドラは発ってことだじぇ!」

照「これはあまり嬉しくない」

まこ「どういうことじゃ?」

照「最悪なのは手札事故…じゃなかった、開いた牌山の中からどう選んでも満貫以上の手にならないこと」

咲「つまり今回のドラ:発なんかだと、メンタンピンドラとかにはならないし、ドラ頭で曲げてもツモは存在しない。そして裏ドラ期待のリーチはダメ」

照「発のシャンポン待ちなんて出るわけがないし」

咲「シャンポンで待っても他二つの牌山で死んでるかもしれないからね」

美穂子「なるほど…でもこれだと、わざわざ打点が高いものを選ばないで、満貫に届く多面待ちを作りたくならない?」

久「そうね。例え役満テンパイでも、5面待ちの確定満貫とかの方が有利になっちゃうわね」

照「始めに満貫で上がったらプリン1個、役満だと10個、とかに決めておくのが普通」

咲「でも今回はそういうの決めてないみたいだね…」

照「そうして両者出来上がったテンパイ系で、交互に牌を切っていく」

咲「切る牌は多面だったらフリテンにならないようにしないとダメだよ!あと、カンはないよ」

照「そうして17牌の捨て牌を切っていく中で、どちらが上がるかを競うゲーム」

咲「満貫以上にならない時はうちでは申告するルールにしてたよ。その時点で負け」

照「私と咲がやるとそんなことは起こらないけど」

優希「ふーん…面白そうだじぇ!やってみないか?」

まこ「そうじゃのう…せっかく新しい雀卓も増えたことだし、やってみるか」

美穂子「せっかく6人いるし、4人麻雀と2人麻雀に別れてやりましょうね♪」

咲「お姉ちゃんと楽しみたいけど2人麻雀の説明はまだまだあるから別れないとだね…」

照「ああ…咲…!」

咲「お姉ちゃーん…!」

久「はいはい。漫才やってないで別れるわよ」

久(…上手くやりなさいよ、須賀君)

和「…で?何回やるんですか?この二人麻雀」

京太郎「そうですね。とりあえず10回くらいやってみますか。その時点で多く稼いだ方を勝ちとしましょう」

和「分かりました。では…リーチ!」

京太郎「通りません。ロン。混一一通発ドラ3。倍満ですね」

和「…一打目で当たるとは。交通事故ですね。いきなり本気ですか?」

京太郎「必ずしも先手必勝ではないということですよ。裏ドラを見る機会は逃しましたが」

和(…あぁ、そう…)

京太郎「さぁ、次行きましょう。流しますよ」

レズ神「この麻雀は手出しとか関係ないから運の比率がでかいなー」

和(…確かにそうでしょうが、この勝負、勝っていいものやら…)

京太郎(レズっちは負けず嫌い。それはもう分かりきっている)タン

和(…かと言って、わざと負ければムキになって勝ちに行くとレズっちっぽいと思われるからわざと負けるところがレズっちっぽい…でしょう?)タン

京太郎(安心しろ、和。誰であろうと勝負に勝ちたいと思うのが大多数だ)タン

和「通しません。メンタン三色ドラ、裏1。跳ね満です」

京太郎「…わざわざ危険牌の6sを切って3sを打たせましたか」

和「安易に筋に通るのはやめた方が良いですよ。…次に行きましょう」

和(結局同じこと。なら、私は勝ちに行きます)

京太郎(…ほら、勝ちに来た…)

レズ神「圧勝だったな」

京太郎「結局私が上がれたのは最初の一回だけでしたか…」

和「もっと練習するべきですね。まぁ、こっちが運に恵まれた感もありましたが…」

和「多分須賀君は深読みしてる事が多すぎるのではないかと思います」

和「ところで、あっちではみんなで麻雀やってるみたいですし…」

<ツモ。4500オール
<飛んだじぇぇぇぇ
<相変わらずアンタは強いのう…
<上埜さーん。私2着でしたよー♪

<部長、二人麻雀で悪待ちしても…しかも相手が私なのに…
<だって山開いて大三元出来そうなら狙うでしょー!


和「…少しお茶でも飲みながらお話しません?」

京太郎「デートのお誘い!?」

和「違います。死んでください。ちょっと話したいことがあるんですよ」

京太郎「…そうでしたか。ですがその話を聞く前に、私から和に一つ言っておくことがあります」

和「何ですか?」

京太郎「私は本当は和を、レズっちじゃないかと疑ってるんです」

京太郎「それでも聞けることなら何でもお聞きします」

和「…ははは。私がレズっち?」

京太郎「いえ、疑ってるといってもごく僅かなものですし」

和「…まぁ、とりあえず食堂でも行きましょうか」

――食堂――

京太郎「あ、レディースランチを頼んでもらっても宜しいでしょうか?食べたいので」

和「…構いませんけど、今ランチの時間じゃないのに大丈夫なんですか?」

京太郎「大丈夫です。大体」

和「……分かりました。頼んできますね」

レズ神「何だかカップルみたいだな」

和(誰があんな奴とカップルなんですかこのバカ神は」

レズ神「だから痛いー!」

和「…お待たせしました、レディースランチですよ」

京太郎「助かります。以前は咲に頼んでいたのですが、咲がレズ化してからは頼めなくなりましてね…」

和「」ピクッ

京太郎「おかしいとは思いませんか?いくらお姉ちゃんお姉ちゃん言っていたお姉ちゃんっ子だとしても」

京太郎「あのベタつきっぷりは異常です」

和「そうですね。…許せないです」

和(咲さんにレディースランチを小間使いのように頼ませる貴方が)

京太郎「…そういった意味で、私は和がレズっちではないとは思っていたんですよ」

京太郎「咲のことを大事に思うあなたが、咲をレズにするわけがないと」

レズ神「使い方読んで即名前書くの余裕でした」

京太郎「…ところが、部室のPCに残っていたチャットルーム」

和「!?」

京太郎「…ああ、履歴ならきちんと消してありましたよ。私が復元しただけです」

和「……」

京太郎「以前からレズっぽいそれな人のチャットでの集まりがあるのは伺ってましたが」

京太郎「そこに入っていたログから、どうやらレズっちはこのチャットの参加者か、それに近しい者ではないかと思ったわけです」

京太郎「まぁ、そこのログは平和そのもので、具体的にそのチャットで誰かをレズにしたという例は極めて少ないですし、今後も続けてもらって構いません」

京太郎「ただ、現状の情報では、そのチャットの参加者が非常に怪しいということで、ちょっとIPアドレスを引っこ抜いた結果」

和「…例の全世界同時生中継という名の特定地域への放送ですね」

京太郎「ご理解が早くて助かります。ええ。長野と奈良と大阪からの発言しかなかった、ということです」

京太郎「その後どうやら参加者も増えたようですが、いずれにせよ参加者について対策させて頂きました」

和「…対策?」

京太郎「私が和に行ったことですよ」

和「…なるほど。『私がKです』…でしたか」

京太郎(ただし、K本人である私が本当にそう名乗ったのは和、あなただけですけどね)

京太郎「その時の反応を見るのが一番の目的ですが、いずれの参加者の反応も困惑や呆然だったようです」

京太郎「まぁそうでしょう。彼女らレズからすれば、ノンケ発言した人物が目の前に現れた」

京太郎(しかも、自分の想い人である人物が)

京太郎「ところが、和。あなただけは尊敬していると冷静を保ったまま言われた。他の参加者とは全く異なる反応をした」

京太郎「そこで若干の違和感を感じての、『ひょっとしてレズっちなのでは?』程度の疑いです」

和「…なるほど」

和「確かに、あそこのチャットにはレズっちがいるような発言の数々はありました」

和「ですが、私は言い切れます。あの中にレズっちはいません。皆気の良い私の友人です」

和「あくまで彼女らの側にレズっちがいる、ということだと思っています」

京太郎「ええ。そうかもしれませんね」

京太郎「ところで、和の方から私に聞きたいということは何です?」

和「聞きたいことはただ一つです」

和「今の会話でもそうでしたが、対策についての反応。『~だったようです』と言いましたね?」

和「つまり、実際に対策を行った者と、あなたは違う人物である」

和「…あなたが、本当のKなんですか?」

和「それとも、ただの使い走りに過ぎないんですか?」

和「それがお聞きしたかったんです」

京太郎「ええ。間違いありません。私がKです」

京太郎「正真正銘の本物です。使い走りにされるのではなく、使い走りにする側の人間です」

京太郎「…しかし、何故それを?」

和「咲さんがレズ化してしまったと聞いた時…いえ、そう分かってしまった時」

和「私は絶望しました。死んでやろうかとすら思いました」

和「そんな時、現れたのが貴方です。咲さんをレズ化させた犯人を捕まえてみせる。そう貴方は言い放ちました」

和「レズっちを捕まえるためなら、私も協力を惜しみません。それを、本物のKに直接伝えたかったのです」

京太郎「た、例えば俺と付き合ってくれるとか!?」

和「死んでください」

京太郎「コホン。ええ。絶対にレズっちの正体は突き止めてみせます」

京太郎「どのような人間かどうかは分かりませんが、レズ最高!大好き!レズ一色万歳!みたいな考えのピンク色な頭は可愛そうです」

京太郎「そうですね、その道中、和に力を借りることがあるかもしれません」

京太郎「その時はよろしくお願いします」

和「それと、もう一つ」

和「疑われてるとは言え、チャットの発言を第三者に見られるのは良い気がしません」

和「次回の開催時には、アドレスを変更しますが宜しいですか?」

京太郎「ええ。構いませんよ。今日の和とのやり取りで、また色々考えることはありますし」

京太郎(探そうと思えばいくらでも手段はありますからね)

和「…そうですか。では、私はこれで」

京太郎「お疲れ様でした。レディースランチ、ご馳走様です」

京太郎(…和。散々チャット内では、人をレズ化させようとしておいてのこの発言)

京太郎(実質あのチャット内では一番真面目にレズ化について話し合っている纏め役)

京太郎(言ってることとやってることが滅茶苦茶すぎる…)

京太郎(まぁそもそもからして、私をレズ化させることなど不可能なわけだが…)

京太郎(やはり平静を保ってるようで頭の中は他の参加者と同じで困惑か…)

京太郎(それとも、困惑でないのだとしたら)

京太郎(…何か他の理由があるのか…?)

京太郎(……普通に考えれば、レズっちは和なんだが…)



和「レズ神」

レズ神「ん?」

和「私は一度として、自分がレズであることを恥じたことはありません」

和「そしてこの力を得たこと自体はとても幸運だと思っています」

レズ神「別にお前が幸運かどうかはどうでも良いけど」

和「約束してみせますよ、この世界をレズ一色にすることを」

レズ神「別にそれもどうでもいい。出来るなら早くノート返して」

――数日後――

京太郎「…ふーむ」

ハギヨシ「K!急いでTVを!」

京太郎「どうしたんです、そんなに急いで…」

ハギヨシ「…とにかく、この放送を!」



『私はホモっちです』



カン!

これで2カンツ。京ちゃん不人気すぎ笑えない…何故にこんな不人気なのか…
でもレズノートだと女探偵は即効でピンク頭にされちゃうので仕方ないのです。ごめんなさい。
優希とかすばらでやることも考えましたが、同様の理由で無理。他のネタでこっちはやる予定。

予定では4カンツで終わる予定です。
こんな夜更けに読んで頂いた方がいらっしゃるか分かりませんが、ありがとうございました。

咲と照が入れ替わる話書いた人?

百合スレだと思って見たらレズキャラがノンケにされようとしていた
そりゃ邪魔な存在だわなww
原作的にも探偵側は負けるだろうしその点だけで続きは期待できるがww

>>47
麻雀狂いの母に咲お姉ちゃんが色々やらされてる話(理由あり)なら自分です。
決勝で衣(強化版)の倒し方がうまく浮かばないです。誰か書いて下さい。

週末までには上げる予定ですが、いざ書いてみると思った以上に麻雀描写+回想が多くてオリジナル要素をぶっこみ辛く
もうそれこそ大将卓くらいしか殆ど原作通りって…これ読んでて面白いか?
とか思いながら足したり消したりして結果焼肉とかに逃げちゃってます。

>>48
今回スレタイをホモノート?にするか迷ったんですよね…
でもそうするとKの正体タイトルバレするよなーとか思ったりして
一応憧が気付いてるようで発言しなかったりして匂わせたつもりなんですがやっぱそりゃ男探偵なんて誰も望んでないか…

色々勉強になるっす。

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