恵美「真奥を更正させる。」 鈴乃「・・はい?」 (83)

こんばんは。

1.はたらく魔王さま!のSSです。

2.時系列は、アニメ最終話終了後となっています。

3.キャラ崩壊しています。

4.非常に短いです。


何か意見があれば教えて頂けると幸いです。よろしくお願いします。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1402838524


鈴乃「いきなりどうしたんだ、エミリア?」

恵美「・・この世界に来てから随分経つけど、まだ真奥達はエンテ・イスラを征服することを諦めてないわよね。」

鈴乃「まあ、そうだろうな。」

恵美「このままだと、いつかエンテ・イスラに戻れた際に、あいつらはまた行動を開始する・・・
   ・・それだけは阻止しないといけないでしょ。」

鈴乃「もちろんだ。」

すいません、名前欄に変な文字が入ったみたいで名前が変わってしまいました。

最初からやり直します。


鈴乃「いきなりどうしたんだ、エミリア?」

恵美「・・この世界に来てから随分経つけど、まだ真奥達はエンテ・イスラを征服することを諦めてないわよね。」

鈴乃「まあ、そうだろうな。」

恵美「このままだと、いつかエンテ・イスラに戻れた際に、あいつらはまた行動を開始する・・・
   ・・それだけは阻止しないといけないでしょ。」

鈴乃「もちろんだ。」


恵美「だから、あいつらの親玉である真奥の考えを改めさせる必要があると思うの。」

鈴乃「なるほど。だがどうするんだ、実力行使でいくのか?
   その場合、聖法気を消費することになるが・・・」

恵美「いいえ、ホーリービタンの数にも限りはあるし、暴力は使わないわ。」

恵美「・・・・・・・・・・それに、そこまでするほど悪い奴じゃないって分かったし・・(小声」


鈴乃「ん? すまない、聞こえない箇所があったのでもう一度言ってくれ。」

恵美「な、なんでもないわ。とにかく暴力は使わない。別の手段を使うわ。」

鈴乃「ほう。で、その手段とは?」

恵美「それは・・」


魔王城という名のアパートにて・・・

真奥「うまい! こんなに美味くてまともな料理は久々だ!」

恵美「そう。ならどんどん食べなさい。まだまだ沢山あるから。」

芦屋「くっ・・・遊佐、何が目的だ!
   我が家の資金が絶望的な状態のタイミングを見計らって料理を持ってくるなど・・・・いったい何を企んでいる!?」

梨香「芦屋さん、私と恵美の料理・・・ご迷惑でしたか?」


芦屋「い、いえ! 迷惑だなんてそんな・・・。むしろ感謝しています!」

梨香「良かった・・・。あ、そうだ。この野菜炒め、私が作ったんですよ。もしよかったらどうぞ。」

芦屋「そうなんですか。では、ありがたく頂きます。モグモグ・・・」

梨香「・・どうですか?」


芦屋「鈴木さん、結婚しましょう。」

梨香「ふぇっ!?」

芦屋「はっ!(←正気に戻った) あっ、いや、その・・・、す、すみません!
   あまりの美味しさだったものでつい・・・。毎日こんな料理を食べたいという意味で言ってしまいました・・・。」

梨香「そ、そうですか///」


梨香「・・・・・・・・・・・・・芦屋さんさえ良ければ、毎日作りに来ますけど・・///」

芦屋「鈴木さん・・・」

梨香「芦屋さん・・・」

真奥「おーい、芦屋―。二人だけの世界から戻ってこーい。」


恵美「良いじゃない。そっとしておいてあげましょう。」

真奥「ん? 良いのか? お前、以前は芦屋と鈴木さんが仲良くなるの嫌がってなかったっけ?」

恵美「考えが変わったのよ。」

真奥「そうなのか。」

恵美「そうなのよ。」


恵美「・・・ところで、真奥。今度の日曜日の予定は空いてるかしら?」

真奥「日曜か? 日曜はシフト入ってないぞ。でも、それがどうしたんだ?」

恵美「ちょっと付き合ってほしいところがあるんだけど・・・」

真奥「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・俺を殺す気か。」


恵美「ちょっと待ちなさい。どうしてそうなるのよ。」

真奥「さっきは料理のことで頭がいっぱいであまり深く考えてなかったけど、冷静に考えたらおかしいだろ?」

恵美「何がよ。」

真奥「いや、だって、お前、俺のこと嫌いじゃん。」


恵美「そうね。」

真奥「でも何故か今日、料理を作って持ってきてくれたよな。」

恵美「たまたま気が向いたからね。」

真奥「で、このタイミングで呼び出しってことはつまり・・・」


恵美「つまり?」

真奥「俺を油断させてからの、聖剣でぶった斬りコースだろ!」

恵美「な訳ないでしょ。ただ単に、一人じゃ行きづらい所だから、あんたに付き合ってもらいたいだけよ。」

真奥「でも、何で俺なんだ? 一人じゃ無理ってだけなら、鈴木さんやベル、ちーちゃんを誘えばいいだろ?」


恵美「その日は皆予定があるのよ。だから、あんたに頼んでるの。」

真奥「けど・・・」

恵美「それとも・・・あんたは私と二人で出掛けるのは嫌・・?」

真奥「それはない。」

恵美「そうよね。あんたは、私のこと嫌いですものね・・・・・・・・・・・って、え?」


真奥「お前は、漆原やサリエルが暴動を起こした時も、ちーちゃんやこの世界の人達が
   傷つかないように頑張ってくれたしな。そんな奴のことを嫌いになる訳がないだろ。」

真奥「お前は俺のことを嫌いかもしれないが、俺はお前のことは嫌いじゃないからな。
   その辺、理解しといてくれ。誤解されたくないし。」

恵美「そ、そう。」

真奥「ああ。」


梨香「あのー、お取り込み中のところ、申し訳ないんだけど・・・」

恵美「り、梨香!? ど、どど、どうしたの?」

梨香「えっと、そろそろ出ないと職場に遅刻するかなーって思って。」

恵美「え、あっ、ホントだ!急がないと・・!
   じゃあ真奥、今度の日曜日の朝10時に笹塚駅前で待ち合わせするわよ!いいわね!」

そう言って、恵美と梨香は去っていった。


真奥「随分慌ただしく去っていったな。」

芦屋「そうですね・・・」

真奥「ところで芦屋。」

芦屋「はい、何でしょう?」


真奥「婚約したくなるほど、野菜炒めは美味しかったのか?」

芦屋「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・非常に美味しかったです。」

真奥「・・・お幸せに。」

芦屋「ちょ、ちょっと、待ってください、魔王様! 結婚しましょうと言ってしまいましたが、
   あれは美味しさの感動のあまり、そう言ってしまっただけでして・・・」


真奥「えーと、そういうのいいから。大丈夫、俺は反対しないから。さて、俺もバイトに行くかな。」

芦屋「え、ちょ、お、お待ちください、魔王様あああああああああああああああああああああああああ
   ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」





漆原「・・・・・・・・・・あれ? 僕、完全に空気扱い?」


以上で、本日分は終了です。

続きは、来週の日曜日までには投下したいと思います。

読んで下さった方、ありがとうございました!

すいません、非常に遅くなりました。

夜遅いですが、これから続きを投下します。


その次の日、恵美の部屋にて・・・


鈴乃「魔王を連れ出すのは上手くいきそうか?」

恵美「ええ、問題ないわ。今度の日曜日に一緒に出掛ける約束を取り付けたわよ。」

鈴乃「やるな。どうやって誘ったんだ?アルシエルもその場にいたんだろう。
   あの場所に二人だけで出掛けるのを、色々な意味でアルシエルが許すわけないと思ったんだが・・・」

恵美「場所のことは伏せて誘ったからね。」


鈴乃「え? 場所を伏せた状態でも魔王は付いていくと言ったのか?」

恵美「はっきり付いていくとは言わなかったけれど、多分来るわよ、真奥だし。」

鈴乃「・・変なところで、魔王を信頼しているんだな、エミリアは。(小声」

恵美「え? 今何か言った?」

鈴乃「何でもない。」

鈴乃「(さて、当日場所を知った魔王は、どんな表情をするのだろうな?)」


日曜、笹塚駅前にて・・・


恵美「来たわね、真奥!」

真奥「そりゃあ、呼ばれたからな。ところで、今日はどこに行くんだ?」

恵美「ついて来れば分かるわ。さあ、行くわよ。」

真奥「(そんな直前まで秘密にする場所って一体何なんだ?)」


約一時間後・・・


真奥「って、おい。ここって・・・」

恵美「何よ。言いたいことがあるなら早く言いなさい。」

真奥「俺の目に狂いがなければなんだが・・・・・ここって遊園地だよな?」

恵美「そうね。」


真奥「そうね・・・・・・じゃ、ねえよ!何で遊園地に来たんだよ!?」

恵美「私が未使用の入園チケットを2枚持ってるからよ。」

真奥「説明になってねえ!」

恵美「・・以前、職場の新年会のクジ引きで当たったのよ。
   でも、なかなか使う機会がなくて、気付いたら使用期限があと一週間しかなかったの。
   使わないのも勿体無いし、一人で来るのも味気ないと思ってあんたを誘ったのよ。分かった?」


真奥「なんで使用期限ギリギリまで気付かないんだよ・・・。
   というか、遊園地で遊べるほどの金を持っていないんだが・・・。」

真奥「(それに、何で恵美は嫌いって言ってる奴と遊園地に来るんだよ。男女二人で遊園地って、まるで・・・)」

恵美「うっさいわね、私にも色々事情があるの。それに、アトラクションのパスポートもあるから
   普通に遊ぶ分にはお金は掛からないわ。ほら、さっさと入るわよ!」

そう言って恵美は、真奥の手を握った。


突然の出来事に真奥は困惑する。

恵美「あと、ちなみに一応言っておくけど・・・」

真奥「な、何だよ?」

恵美「これはデートだから。」

真奥「はい!?」


恵美「・・なーんてね、嘘よ。嘘。」

そう言って恵美は、真奥の手を離した。」

恵美「あんたとデートなんてする訳ないでしょ。それとも、勘違いした?」

真奥「な、な訳ねえだろ! いきなりお前が手を繋いでくるからビックリしただけだよ! 技掛けられると思ったわ!」


恵美「・・・そこは勘違いしなさいよ。」

真奥「へ? それってどういう・・・」

恵美「な、なな、何でもないわ。さあ、行くわよ。」

恵美は入園ゲートに向かう。

真奥「ってお前、歩くの早いぞ!」


恵美「そ、そう? 普通よ。」

真奥「さっきまでの歩くスピードと全然違うじゃん! 競歩並のスピードじゃん!
   そして、何で俺と目を合わせようとしない?」

恵美「気のせいよ。」

真奥「いや気のせいじゃない。というか変な方向を向いて、俺と顔も合わせようともしてないだろ?」

恵美「だから気のせいだってば!」


恵美「(今、恥ずかしさで顔が赤くなってるのに、その状態を見せられる訳ないじゃない!)」

恵美はさらに歩くスピードを加速させた。

真奥「いや、それもう走ってるのと、同じだから!」

真奥は恵美に置いて行かれないよう、走って恵美の方へと向かった。


遊園地内にて・・・


恵美「というわけで、どこか行きたいアトラクションってある?」

真奥「いきなりだな! でも、俺に聞かれても答えられないぞ。
   この遊園地・・・というか、遊園地自体来たことないから、どんなアトラクションがあるかいまいちよく分からん。」

恵美「まあ、私も遊園地に来るのは初めてだから、あんたと同じようなものなのだけど。・・・じゃあ、あれなんてどう?」

そう言って恵美は、あるアトラクションを指差す。


真奥「ジェットコースターか! あれは知ってる。
   いわゆる、絶叫系ってやつだろ?一度乗ってみたいと思ってたんだ。」

恵美「じゃあ行きましょう。あんたが情けなく叫ぶところを見てあげる。」

真奥「お前こそ、大声で泣き叫ぶなよ。」

恵美「泣かないし、叫ばないわよ!」


数十分後・・・


真奥「・・・あんまり・・・たいしたことなかったな・・・」

恵美「そうね・・・」

真奥「よく考えたら俺達、ジェットコースターが移動するよりも
   速いスピードで空を飛びながら戦ってたしな・・・」

恵美「・・そうだったわね。何かいきなりテンション下がったわ・・・。」

真奥「・・・次は何のアトラクションにするんだ?」

恵美「・・じゃあ、あれは?」

恵美は、あるアトラクションを指差す。


真奥「お化け屋敷か・・・」

恵美「何よ、その反応。」

真奥「いや、エンテ・イスラで、お前と戦った時以上の恐怖なんてないだろうから、退屈かも知れないって思って。」

恵美「私をどんだけ化け物扱いしてたのよ・・・」

恵美「(まあ、私も魔王軍との戦いで、恐怖ならいくらでもしたし、それに打ち勝ってもきたわ。今更、作り物の恐怖なんて・・・)」


数十分後・・・


恵美「きゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
   あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
   あああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

真奥「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
   あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
   あああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


叫びながらお化け屋敷の出口から飛び出す、勇者と魔王の姿があった。


真奥「マジで怖えよ!どうなってんだよ!」

恵美「まさかこの世界でこれほどの恐怖を感じるなんて・・・って真奥、なんで手を繋いでんのよ!!」

真奥「おい!いきなり殴ろうとするな!そもそも手を繋いできたのはお前の方だからな!!
   というか、遊園地に入園する前に手を繋いできたくせに、何で今は殴るんだよ!!!」

恵美「わ、私の方からはいいのよ!!!っていうか今は真奥の方から繋いだでしょ!」

真奥「いーや、お前の方からだね!」

恵美「あんたの方からよ!」

真奥「お前だろ!」

恵美「あんたよ!」


数分後・・・


真奥「もう・・・言い合うのはやめよう・・・」

恵美「そうね・・・むなしくなってきたわ・・・」

真奥「時間も13時過ぎたし、そろそろ飯を食べようぜ。ほら丁度目の前にレストランがあるし・・・」

そう言って真奥はレストランに近づく。そして、店の前に立っていた看板を見て驚愕した。


真奥「一番安いランチセットが1880円!? こっちの単品のハンバーガーは690円だと・・・!?」

恵美「そりゃあ行楽地ですもの。それくらいするわよ。」

真奥「嘘だろ・・・・。遊園地だから、そりゃあ物価は高いと思ってたけど、ちょっと高すぎるだろ・・・。
   この金額は、増税の影響直撃で貧乏が加速している真奥家には辛すぎるんだが・・・。」

恵美「それなら・・・はい、これあげる。」


真奥「ん? ・・・これって、おにぎりか!もしかして、作って持ってきてくれたのか?」

恵美「まあ、あんたの資金力には初めから期待してなかったし。
   現地で買うよりはお金が浮いて丁度いいと思って、作って持ってきただけよ。ほら、いくつかおかずも作ってきたわよ。」

そう言って恵美は、持っていたバッグの中から弁当箱を取りだして真奥に渡した。

真奥「おおっ!!! うまそうだな!!サンキュー恵美!!!(笑顔」

恵美「べ、別に、これくらい大したことないわよ///」

真奥「(この前も料理を作って持ってきてくれたし、なんか最近、恵美がすごく優しいと感じるんだが・・・。
    いや、良い事だから問題ないんだけど。・・・・・・・・・・・・・・・・・・何かあったのか?)」


その頃、鈴乃の部屋では・・・


鈴乃「よし! 釜玉うどんが出来たぞ!!!」

と、言ったところで部屋のドアのチャイムが鳴った。

鈴乃「ん? 何だ、来客か?」

鈴乃は、部屋のドアを開ける。


漆原「やあ、ベル。お腹がすいたんだけど、何か食べるものない?」

鈴乃「よし、帰れ。」

そう言って、鈴乃はドアを閉めようとしたが、漆原が必死にそれを止めた。

漆原「ちょ、ちょっと待ってよ、ベル! 真奥も芦屋も出かけちゃって、部屋に僕しかいないんだよ!!」


鈴乃「それで?」

漆原「冷蔵庫の中を見ても何も入ってないし、このままじゃ僕は今日一日ご飯抜きだよ!!!
   ここ最近は質素過ぎるものしか食べてないから、本気で命に関わるよ!!!」

鈴乃「そうか。私は今から釜玉うどんを食べるんだ。だから帰ってくれ。」

漆原「餓死するもしれない人の前で、その発言はひどすぎない!?
   というか、僕にも釜玉うどんを食べさせてください、お願いします。」

鈴乃「悪いが1人分しか作っていないんだ、あきらめてくれ。」


漆原「そこを何とか! 真奥は今頃エミリアと遊園地で、
   芦屋は鈴木って人とどこかでおいしいものを食べてるだろうし、僕だけご飯抜きは嫌なんだよ!!!」

鈴乃「ん? ちょっと待て。何で魔王とエミリアが遊園地に行ってることを知ってる?」

漆原「あ・・・あはは。そ、そんなことどうでもいいじゃない。気にしないでよ。」

鈴乃「ルシフェル・・・正直に言わなければ・・・・分かるな?」


漆原「ぼ、僕は、暴力には屈しないぞ!!!」

鈴乃「じゃあ正直に話したら、釜玉うどんを作ってやろう。」

漆原「エミリアに発信器を付けたから。」

鈴乃「・・・お前、相当飢えてるんだな・・。
   というか発信器は、お前が起こした例のクーリングオフ事件の時に、エミリアが破壊したはずだが・・・」

漆原「予備のやつがあったんだよ。で、数日前にエミリアが部屋に来た時にバッグに取り付けたんだ。
   真奥も芦屋もサリエルの件のせいで、ただでさえ不足している魔力がさらに不足しちゃってるからね。
   今、エミリアが本気を出したら多分やられちゃうでしょ。だから、エミリアの行動を監視する意味でまた取り付けたんだ。」


鈴乃「無駄なことを・・・」

漆原「いや、無駄じゃないでしょ。だってエミリアは僕達、特に真奧のことを嫌ってるんだよ。
   いつ変な行動をとってもおかしくないじゃん。・・・まあ、だからこそ、最近料理を作って持ってきてくれたことや、
   今二人で遊園地に行ってる状況が意味分からないんだけどね。」

鈴乃「心配しなくとも、エミリアは真奥にもお前達にも命を奪うような危害を加えるつもりはないぞ。」

漆原「え? それってどういうこと?」

鈴乃「・・それは内緒だ。」



---

恵美が真奥に料理を作って持ってくる数日前・・・(冒頭の内容)

---

恵美「な、なんでもないわ。とにかく暴力は使わない。別の手段を使うわ。」

鈴乃「ほう。で、その手段とは?」

恵美「それは・・」


恵美「真奥を私に惚れさせるのよ!!!」

鈴乃「は?」

恵美「真奥が私に惚れれば、私の言うことを何でも聞いてくれるはずでしょ。
   そうなれば、真奥はエンテ・イスラ征服も止めてくれるはず!!!!
   ま、まあ、私は真奥のことなんてこれっぽっちも、す、好きじゃないんだけどね!」

鈴乃「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そうか・・・・頑張れ。」

恵美「任せなさい!!!」


---

鈴乃「(あれは嫌ってるというより、好きな男性に振り向いてもらいたい女の子のようにしか見えなかったな。素直になれないタイプの。)」

漆原「あれ? ベル、どうしてちょっと笑顔なの?」

鈴乃「何でもない。ただ・・・」

漆原「ただ?」

鈴乃「平和だな。と、思っただけだよ。」

終わり


以上で終わりです。

読んで下さった方々、ありがとうございました!

あと、宣伝になりますが最近、
安藤「生きていると実感したい。」 潤也「またかよ・・・。」 というSSも書きましたので、
もしよろしければ読んで下さると嬉しいです。このSSにもはたらく魔王さま!のキャラが何人か登場します。

それでは改めて、読んで下さった方々、ありがとうございました!!!


突然ですが、ちょっとしたおまけ話を思いついたのでこれから投下していきます。


おまけ


遊園地内、16時17分。その時、歴史は動いた。

真奥「長かった・・・・・本当に長かった。俺はついに恵美に・・・勇者に勝ったぞぉおおおおお
   おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
   おおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


恵美「ゴーカートのレース勝負で勝っただけじゃない。」

真奥「いや違う。これはひとりの人間にとっては小さな勝利だが、魔王軍にとっては偉大な勝利なんだよ!」

恵美「どういうことなのよ・・・。というか、テンション高すぎでしょ。
   こんなことで喜ぶなんて単じゅ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・嘘でしょ?」


真奥「ん? どうした恵美。」

恵美「そんな、これは現実なの・・・」

真奥「は? 何を言って・・・」

真奥は、恵美が視線を向けている方向に顔を向けた。


その視線の先には、リラックス熊がいた。

遊園地の係員「リラックス熊と一緒に写真を撮りませんかー!
       通常料金1200円ですが、現在カップルの方々限定で無料キャンペーンを実施中です!!

恵美「・・・ねえ、真奥。」

真奥「なんだ?」

恵美「私達、付き合ってるわよね?」

真奥「はい!?」

恵美「カップルなんだから、二人でリラックス熊と写真を撮るのは至極当然で全然普通な事よね?

真奥「どういうことだよ!?・・・・・・というかお前、リラックス熊と写真撮影がしたいのか?」

恵美「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい。」


真奥「だったら初めからそう素直に言えよ。いきなり付き合ってるとか言うから焦ったぞ。」

恵美「・・・だって、無理矢理にでもそう言わないと、一緒に写真撮影してくれないでしょ?」

真奥「別に写真撮影くらいなら、頼まれればするぞ。1200円がタダになるんだし。
   1人で撮影するよりそっちの方が良いよな。まあ、お前は俺とカップルって扱いは嫌なんだろうけど。」

恵美「・・嫌じゃないわよ。」

真奥「へ? それってつまり・・・」


恵美「あんたのことは風景だと思うから。」

真奥「・・・・・・・・・・ですよねー。」

恵美「さあ、そうと決まったらさっそく行くわよ! すいません、写真撮影がしたいんですけどー!」

恵美は係員の方へと走っていった。

真奥「まったく、なんだってんだ・・・?」

真奥「(料理を作ってきたり、遊園地に連れて来たり、手を繋いで来たり、カップルとして写真撮影をしようとしたり・・・・・
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・こんなの、勘違いするに決まってるだろ。一体、恵美は俺をどうしたいんだ・・?)」


次の日、恵美の部屋にて・・・


恵美「これでよしっと。」

恵美はケータイの操作をやめ、机の上においた。

恵美「ふふっ。今度はどんな手を使って、真奥を連れ出そうかしら。」

と、言ったところで部屋のインターホンのチャイムが鳴った。

恵美「ん? 誰かしら?」


恵美はインターホンのボタンを押す。

恵美「どなたですか?」

鈴乃「私だ。昨日の報告を受けに来た。」

恵美「ああ、いらっしゃい。今開けるわ。」

恵美は、部屋の入口へと向かう。


そのすぐ後、恵美のケータイの着信音が鳴った。

それにより、ケータイの画面が点灯する。

恵美のケータイの待ち受け画面には、恵美と真奥、そしてリラックス熊との写真が設定されていた。


本当に終わり


以上で、本当に終わりとなります。

読んで下さった方々、もっと読みたいと言って下さった方、ありがとうございました!!!


・・・ところで、アニメ2期はまだですか?

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年10月31日 (金) 17:11:48   ID: Fja22-qZ

クソだった。

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