呪術師「呪い屋」(3)


呪術師「僕はさ『まじないや』のつもりで店を構えたんだよ」

悪霊「ほー」

呪術師「何で来るのは『のろい』の依頼ばかりなんだよ!!」ダンッ

悪霊「立地条件、路地裏の、更に奥まった薄暗いじゃなくて暗い場所だからね
何でこんなところに店を構えたんだか」

呪術師「お金が……ね」

悪霊「世界を三度ひっくり返してもお釣りが来る呪力の持ち主が世知辛いもんだね」

呪術師「で、でも路地裏の治安は良くしたんだよ?
常に清潔になるように術もかけたし、悪事をしたら証拠の映像と一緒に衛兵に送られる術も張った!」

悪霊「怪しげな呪術師が怪しい術をかけて回ってればみんな何もしないね、恐くて」

呪術師「うう……」

悪霊「おや、お客様だよ」

呪術師「はぁ……キミは奥に引っ込んでてくれよ」

悪霊「私が見えるのなんてお前ぐらいのものだけれどね」


呪術師「『まじな』「『のろい』屋はここでいいのだな?」うう…チクショウ…」

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