男「ふざけてオークションにあったショゴスを買ってしまった」 (215)

初スレ立てです。誤字脱字もあるかもしれませんがよろしくおねがいします。
後、これはニャル子さんとは全然関係の無いクトゥルフssです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1402820888

男「暇だ……そうだ、ヤフオクで面白いの売ってねえかな……」
カチッ
男「……って、何してるんだろうな俺は……早く山積みになったエ□ゲの処理もしなけりゃ――――ん? なんだこりゃ」
カチカチッ
男「『ショゴス売ります。釣りじゃありません』……? 何だこりゃ。頭イカレてんのか? ……って、今50円なのかよ……」
男「……まぁ、100円ぐらいだったらネタにも出来るか……買って見ますか、と」カチッ



数日後
優美な郵便屋さん「お荷物でーす」
男「ん? あ、はーい」
トットット
ハイデハコレ
ア、ハイ
トットット
男「なんだろこれ……心当たりといえば……」
男「…………まさか」
ビリビリッ








ショゴス「テケリ・リ!」
男「マジかよ…………」







こうして、彼の狂った生活は始まった。

1日目(つか今)

男「マジか……」
ショゴス(以下ショ)「テケリ・リ!」ウナウナ
男「うわこらてめえ! ちょ、何処に行く! そこの棚は止めてぇえええ!!」ダッダッダ
ショ「テケリ・リ!」ウネウネウネウネ
男「まて、待つんだ! ショゴォォォォォォオオオオス!!」ゼンリョクシッソウゥゥゥゥゥ

数時間後

男「ハァ……ハァ……こ、こいつ……なかなかやりやがる……」カタデイキ
ショ「テケリ・リ!」ジタバタ
男「うぉおおお!? う、動くな! 割れる! 瓶が割れる!!」(ショゴスは瓶詰めにされています)
ショ「テ・ケ・リ…………リィィィイイイイイイイ!!」バリィィィイイイン
男「うわぁああああ!!? ま、マジで割ってきやがったぁぁぁぁあああ!! そして破片が目付近にぃぃぃいいい!!」モンゼツ
ショ「テケリ・リ♪」

男「あ、あいつ……またどっか行きやがった……あぁもう面倒くせえ!!」
男「もういいや、飯にしちまおうか……って、もう昼かよ……あいつどんだけ」
男「…………いや、そんなことはもういい。忘れよう」ポイッ

唐突ではあるが、彼の説明をほんの少ししようと思う。
彼の名前は男・男。年齢17歳。別段マリオ・マリオをパクったわけではない。ほんの少しのネタ心の、オマージュなのだ。
まぁそんな彼だが、彼には親という存在が居ない。いや、居はした。しかし、彼の両親はとある事故にて命を落としていたのだ。
それが、彼の6歳の誕生日の日であった。

その後は、彼の祖父母や親類の家で育てられ、高校入学と同時に、彼は家を出た。
理由は、単純に祖父母達の迷惑にはなりたくなかったから。ただそれだけだ。

男「……何か、壮大なナレーションをされた感触がある」モッキュモッキュ
男「……はぁ、しっかしさぁお前」チラッ
ショ「テケリ?」
男「いや、テケリ? じゃねえよ。何で飯になった瞬間出てきてんの? あれなの? 暴食魔なの?」
ショ「テケリ?」
男「……まぁ、人の言葉なんかわかんねーか」モッキュモッキュ
ショ「テケリ・リ!」ムチャコムチャコ

男「……しかし、本当にお前何なんだ?」
ショ「テケリ?」
男「……とりあえず、クトゥルフ系の本でも読んで復習してみますか……」タツ
ショ「テケリ・リ!」ピョンピョン
男「遊べってか? 嫌だね」
ショ「テケリ……」ショボン
男「あ、いや、今は無理だが、後でならばりばりオッケーだからな?」
ショ「テケリ・リ!」パァァァアア
男「……お前、俺の言葉理解してるよな?」

男「えっと……ショゴス、ショゴスと……お、あったあった」ペラッ
男「んーと……」


男「疑念が確信に変わった。お前、理解してるな?」
ショ「テケリ?」

男「かわいこぶってももうわかってるからな。つか、そもそもてめぇただのアメーバじゃねえか」
ショ「テ、テケリ・リ!!」
男「……」
ショ「テ、テケリ?」
男「ぶふぉほ!! 全然わかんねーやAHAHAHAHAHA!!」
ショ「テ、テケリ……リィィィイイイイイイ!!」
男「アッハッハッハッハ!! ……え、ちょ、おまやm((

アァァァァアアアアアアアッァァァァァァア

2chブラウザが使いにくい……つかどう使うのこれ……



男「おま……け、結構パワーあるんだな……」
ショ「テケリ・リ!」
男「……こいつは、怒らせねえほうがよさそうですな……」

2日目
※3日連休中です

男「最悪の目覚めだ」
ショ「テケリ・リ?」
男「起きた瞬間アメーバモンスターが顔面に張り付いて居ただなんて……あぁ、これが女子の豊満な乳ならばどれだけよかったか」
ショ「テケリ・リ?」
男「……もういいや。飯食って、さっさとこいつへの対抗策でも考えておこうか」

男「……ごっそさん」
ショ「テッケリ・リ」
男「何か話し方変わったぞさっき」
ショ「テケリリ?」
男「つながったし……」
ショ「テッケリーン」
男「お前何なの一体」

男「とりあえず、こいつを返品するという手は――――」
ショ「テッケ、テッケ、テ・ケ・リー」破壊され行くダンボール
男「……止めておこうか。つか無理だ」
男「……そういえば、何であいつはダンボールの中でおとなしく収まって居たんだ?」
男「……謎が類を呼んだか」
幼「何言ってるのよあんた」
男「お、ようアホ娘」
幼「言うな!」

男「で、何の様だ――――ってちょ、ちょっと待ってくれ幼馴染! 今ちょっと……」バタバタ
幼(幼馴染)「あぁ、別に良いわ。さっき玄関先で見たもの」
男「お、おま、おまままま」
幼「何、あれ。ラジコン?」ビシッ
ショ「テケリ・リ! テケリ・リ!」
男「え!? あ、あぁそうなんだよ! いやーヤフオクで面白そうだったからさー!」
幼「リモコンは?」
男「お、オートだからそゆの無かったんだ!」アセアセ

人居なさそうだから少し離れる

面白そうなウルトラマン安価があったので

一応見てるぞ

幼「ふーん……まぁいいわ。今日はちょっち野暮用でね」
男「お、おう、どうした?」
幼「ほら、私って頭良いし、勘もすごいから探偵やってるじゃない。でね、なんか変な依頼人が『コレ』を調べてって言ってどっか行っちゃったんだよねー」コト
男「……! これ……まさか……」

そこに書いてあったのは衝撃の文字列だった。
――――The King in Yellow。日本語に直すなら、『黄衣の王』。
読みし生者を狂気の連鎖へ落とす魔性の本。……しかしそれは、クトゥルフ神話の一つの物語での話。
そんなものと同名の本が出ても、以前の彼ならば「へぇ~、ちょっと貸してくれない?」ぐらいの軽い気持ちでそれを読んだだろう。

>>18
サンクス

――――だが今は違う。その空想物であり、架空の存在である彼――彼女かも知れないが――、ショゴスが今、此処にいるのだ。
冷や汗が彼の頬を伝う。それを見た幼馴染が、「どうしたの?」と声をかけると、彼の意識は正気に戻った。

男「ううぇ!? あ、あぁいや……よく似た題名の本を知っていたからさ」
幼「ふーん、やっぱり。なんか、こういういかがわしいのはあんたにまかせりゃいい、か」

男「いかがわしいって何なんだよ。まぁいいや、それ、貸してみ?」
幼「ん。もらい物だから、汚すなよ?」ポイ
男「……ならてめぇも投げんじゃねえよ」キャッチ
幼「あーあーあー聞こえないよー。じゃあさっさと退散させてもらうよー」スタコラ
男「お、おい!! ……ったく」

上辺だけはしっかりしていはするが、彼の心境はまったく持って酷いものだ。
The King in Yellowの表紙をじっくりと見つめた後、それを机において、彼は意を決して聞いた。

男「なぁ、ショゴス。聞きたいことがあるんだ」
ショ「テ、テケリ・リ?」
男「もういいよ、その鳴き方も」
ショ「! ……」
男「はは……どうにかしてるぜ。“空想”が“現実”に侵食してきやがったとはな。……さてと、もう此処まで言えば、俺の言いたいことはわかるな? ショゴス」






――――――お前“ら”、一体何なんだ?










会話の間に一行空けると見やすい

ショゴスってフルートの音色に合わせて踊るんだっけ?
出典:トンネルズ&トロールズTRPGだけど

……どうしよう。
厨二方面のSSにしたほうがいいのだろうか。
それとも結構真面目にクトゥルフSSをやったほうがいいのか?
でも此処まできたら後にもひけねえだろ俺……__;

まぁいいや。
飯食ったら考えるわ。
行ってくる

ただいまです。やっぱり人すくねえwwww
書き方が幼稚じゃないかが怖い……

>>24
努力します

>>25
そうなんですか……くそぅ、そんなの何処にも見つからなかった!

ショ「……それは、我々異形の民への命令か?」
男「……違う。質問だ」
ショ「……ふむ、なにやら面白くないもののところへ来た様だ」フウ
男「? どういうことだ」
ショ「おかしいと、少しでも思ったことは無かったか? 何故、こんなにも出来すぎているのか。何故、我々異形の民が存在するのか、を――――」
男「そ、それは…………」

 多分、心の奥底で逃げていたんだ。それを知ってしまえば、もう二度と、“普通”には戻れなくなるという、“実感”を持って。
 ……だから、聞けなかったんだ。
 ただ、逃がすとか、返すとか、そんなことしか頭に浮かばなかったんじゃ無い。浮かばせなかっただけだったんだ。
 図星をさされた、というのはこのことなのだろう。なら、もう逃げる必要は無い。

男「……あぁ。当たり前だ。俺はただの高校生なんだ。いや、お前らみたいなファンタジーが大好きな、か。だからこそ聞いてやったんだ。お前らは一体何なんだ、と。何のために、俺の下に集まるんだ、と」

ショ「下に? 違うぞ男。“貴様が適応した”だけなんだ。……そもそも、我々異形の民の姿を見れば、常人ならば一瞬にして廃人になるだろうな」

男「正体が、知っているとなのか?」

ショ「そうでもある。が、そうでもない。正と負、両の意味合いを持つものなのだよ」

ショ「そうだな。簡単に言ってしまえば、我々はお前を人柱にしているのだ」

男「人、柱?」

ショ「そう。我々は、本当はただの創作物だ。ラブクラフトというしがない小説家と、その仲間の書いた、少しばかりの幻想。“夢想”とも言える。そんな我々が、何故、こうして実体を保っていられると思う?」

男「……」

ショ「わからんか。まぁそれが普通だ。理由は簡単だよ、男。我々は、人の“思想”で出来ている」

男「…………な」

ショ「わからんか? 即ち言えば、我々のこの実体は“肉でありながら肉で無い”ものなのだよ」

男「…………非現実過ぎる」

ショ「だろうな。そもそも、我々が実体化しようなどとすること自体が非現実だ。だが男、目を背けるなよ。お前の目の前の私は、紛れも無い“現実”だ」

男「……それで」

ショ「?」

男「それで……人柱って、何なんだよ……」

ショ「ああ、それの説明をしていなかったな。簡単に言ってしまえば、お前の思想は格別に違う」

男「違う……?」

ショ「自己では理解しておらんようだが、貴様は通常の人間にしてはかなりの異常者だぞ? なにせ、“空想で無いクトゥルフをその目で見て、尚且つクトゥルフ神話を愛読している”のだから」

男「…………!!!? な、にを――――?」

ショ「思い出せ、男。お前は、その目で見ただろう? いや、それだけではなく、その力も授けられているのだ。……忘却のそこから取り出せよ、男」

男「―――――ま、さか……」

ショ「さぁ、男……お前の愉悦、見せてくれよ。我々に…………さ」





男、6歳の誕生日

6歳の男(以下過去男)「うわー! おふねにのってるー!」


そうだ。俺はその日、名前は忘れたけど、豪華客船に乗って誕生パーティをされていたんだった。

父さんが当てた豪華客船に揺られて、小さな俺は年相応のはしゃぎようを見せていたんだった。

それを眺めて微笑む、もう顔も思い出せなかった両親。――――あぁ、次の瞬間から、悪夢が始まったんだ。


客A「な、なんだ!?」

客B「キャーーーーーーッ!!」


他の団体客の叫び声が、海に見惚れていた俺の意識を戻したんだった。

ふと背後を振り向くと、丁度両親がそれに喰われていく瞬間を目の当たりにしたんだった。

見た目は「深きものども」によく似たものだった。でも、その本質はまるで理性のある生物のそれとは違っていた。

――――化け物。

そう俺は叫んだのだろうか。今となっては忘却のかなたにある。手を探っても、見つけられるのはまた違うもの。



俺が、死ぬ瞬間。

深きものどもは俺を捕まえ、そのまま海へと突き落としたのだった。

子供の体力では海面に上がるのも厳しい天候だった上、両親の死を目の当たりにした俺には、そんなことをする気力すらも無かった。

ただ落ちていくという感覚だけが、身体に残っている。

深い深い、底無しを思わせる空間。あたりで泳ぐ魚の群れ。それを虚ろな目で見ながらも、子供心に「綺麗だ」と思わせた。

――――そして、月光が届かなくなった頃ぐらいに、それは見えたのだ。

深き海の底にある、静かに佇む神秘の楽園。

他人が見れば、“神殿”とか、“墓場”とか言うかもしれない。でも、俺の子供心に見せたそれは、まさしく“楽園”に見えた。

深海魚が、海草が、見事なまでにそれを際立たせ、輝かせた。

そして、俺は思ったのだ。



――――命なんてそんなものいらない。

――――平和なんて笑えるものなど捨てる。

―――――だから、僕を底へ連れて行ってください。







そして、返答は届いた。




――――――良かろう。少年、お主を殺すのは些か堪えるものがあろう。しかし、貴様はまだ此処に来てはならぬ。


――――――そうだな、貴様が神の領域を捨て、余を、崇め続けたならば、この神殿へと足を踏み入れるのも、それも良き。


そいつはそういって、俺を触手でくるむと、一気に底から浮上した。

水圧の問題は、もはや“それ”には無意味なものであった。

水上に出でて、船にこの身が置かれる。そして、触手が取られたとき見たものは。








――――――とても気高く美しい……青年の姿だったんだ。







現代に至る

ショ「……成程。この世界の、真のクトゥルフは男性の姿を模していた、と」

男「あぁ、確かそうだった」

ショ「多分、その子供のときの思い出が、お前をクトゥルフ神話にはまる枷になったのだろうな……」

男「枷って……嫌な物言いだな」

ショ「だってそうだろ。お前も、こんな狂気は知りたくないはずだ」

男「いや、寧ろ知りたいな」

ショ「……ん?」

男「あの人が……人か? ……まぁいいや。とにかく助けてくれたんだ。なら、もう一度挨拶に行って、「俺はこんなにも元気ですよ」みたいなことを言っておかねぇとな。相手に失礼にあたるだろ?」

ショ「……何というか、変な奴だな、君は」

男「それは自分でも理解してる。いや、理解させられた、か」

男「……さて、お前らがどうしてそうなってどうなってるのかは一応理解できた。つまり、こういうことなんだろ?」表書き

異形の民(人の思想や願望で出来ている)

俺(自己の存在に必要)

現実クトゥルフ(なんかいた)

ショ「……なんというか、まぁそんな感じだ。……突っ込みたくはあるが」

男「俺は男だぞ」

ショ「下のことではない!」

やべーどんどん厨に落ちて行っている……こりゃあ何とかしてほのぼの路線に切り替えないと……。
まあなんとか出来るか、うん。
まだ核心といった核心には迫ってないしね、うん。

というわけで一旦落ちる。
理由は特にいろえろとある。

つかもう今日は眠いし最後やったら落ちるわ。うんそうする

男「……ま、これで何時怪奇が来ても怖くない、ってもんだ。感謝するぜ、ショゴス」

ショ「……なんだか変な感謝だな。我々が勝手にやっている方針なのにな」

男「まぁな。俺も自分でおかしいと思うぜ。でもさ、そのおかげで、夢にまで見た旧支配者たちを見れるんだ! これほどうれしいことはない!!」

ショ「……本当に、変な奴だな、お前は。で、そのThe King in Yellowは読むのか?」

男「そ、それはまた明日ぐらいに」

ショ「まだ朝なのだがな」

男「う、うっせー!」



落ちるよ。
明日は学校だから5時くらいから再開しようと思うよ。

ショゴスかわいい
女の子にならんかな

>>47
お前はショゴスより気持ち悪いな

こんにちわ。>>1です。
5時じゃないけどやっていきます


>>47>>48
そうしてみたかったんだな……まぁそうなっても、多分男の性格だと恋愛対象にはならなかっただろうけれど。

昼食後

男「……さて、これなんだが……」ザイエリーナンタラ

ショ「ん?」

男「聞きたいんだが……これ、発狂する?」

ショ「君は馬鹿だな。考えてみろ、何故それがあると思う? 人を発狂させるために生まれてきたからだ。それが、例え人柱でも変わらない」

男「ま、まじか……」

ショ「だがな、そうしたら人柱の意味が消えるだろう? そうしたくないと黄衣の王(これ)が望むなら、また別の狂楽に堕ちるだろうな」

男「また、別の?」

ショ「内容については私でもわからんぞ? こいつは男で、私は無性なのだからな」

男「え? お前性別ねえの?」

ショ「お前はユンボに性別があると思うか? あぁ、ユンボとはな」

男「いや、別に良いよ……つかさ、お前アメリカ生まれじゃねえの? なんでそんな日本語詳しいの?」

ショ「お前が寝てる間に自習している」

男「ショゴスTUEEEEE!!!」

男「……まぁ、じゃぁ……運を天に任せて読んでみようかな……いや、でもなぁ……」ウロウロ

ショ「大丈夫だ。黄の印が無い限りお前を殺しはしないよ」

男「狂いたくねえよ……あとそれあるよ」タナユビサシ

ショ「……なんで飾ってあるんだ? しかもポスターまで……」

男「何年か前にヤフオクで売ってたのを買ったんだ」

ショ「ヤフオク厨なのか? 君は」

男「ヤフオク使い安いんだもんさ。……ってええい!! もうこうなったらヤケクソじゃおらぁぁぁぁあああ!!」バカッ

ショ「あ。開けやがったぞこいつ」

男「く、ぬぉぉぉぉぉおおおお!!!!!!?」目を逸らしている

ショ「何をしている? 早く読まないか」

男「い、いやな、読みたいんだけど……その、な? わかる?」

ショ「残念だが理解不能だ。私には恐怖心というものは無いのでな」

男「わかってんじゃねえかぁぁぁぁあああ!!」

ショ「おっとっこーおっとっこーおっとっこーはくーるーうー」

男「狂っちゃ駄目だろ!? そしてなんでその歌知ってるの!?」

ショ「PCの履歴にあったもので」

男「勝手に見るなよ……」

ショ「大丈夫です。ニャル子さんについてのエロ画像でしたら手を付けていませんのでご安心を」

男「おま、おまってめぇ!!」

そして。俺はとんでもないことをしてしまった。

ショゴスに向かって殴りかかろうとした瞬間だった。

立ち上がった瞬間、小学校のあの夏以来の貧血を起こし、その場に倒れこむ。その瞬間、俺は本から手を離してしまっていた。

尻から地面につく。宙を舞った本が、“偶然”にも俺に記された内容を魅せる。


そして、その文章に衝動が走った。



文自体は何てこと無い、美しくも馬鹿みたいで、尚且つヒヤッとする様な内容の英語文だ。だが、“本自体”が、俺に狂艶を語ってくる。

くるえくるえくるえ!!くるえくるえくるえくるえ???くるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくルエクルエクルエクルエクるえ@@@くるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえ@@くるえくるえくるえ@@くるえくるえくるえくるえ狂え狂え狂え狂えqqqqq狂え狂えクルエクルエクルエクルエクルエクルエクルエクるえくるえくるえくるえくるえくmmmmmmるえくるえくるえくルエクルエクルエクルエクルエクルエクルエクる・えくるえくるえくるえくるえくるえくるえ^^^くるえくるえくるえくるえ

その意味は狂艶。その意味は狂艶。

その罪は狂楽。その罪は狂楽。

その贖罪は狂気。その贖罪は狂気。

くるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえ!!!!!

男「が――――はっ!? うぐ、ぐお、あが……あが、があぁぁぁぁあああああ!!!!!?」

ショ「お、おい男。大丈夫か?」

男「くる、えくる、えるくるえ、あが、あは。あひ、くひひ、あはははははは!!!!!」

ショ「……駄目か。狂気の沙汰に堕ちている、か」

男「く、るえくる、えくる、え……くるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえ!!!!」

ショ「自己暗示の様に繰り返すか。……残念だな男。助けたいのは山々だが、私にはその力と名声が無い。地位が無いものは、地位のあるものに支配されるままなんだよ」

男「くるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえくるえ」

ショ「でもだな、私の祖先は古のものより自我を手に入れたんだよ。なら、君もその自我を保つべきではないのか?」

男「狂え、狂うんだよ……狂って、狂えよぉぉぉおおおお!!!!」

ショ「……そうだ。狂ってはいかんぞ、男。やはり君には、怪異と狂気に立ち向かう力があった」

男?「狂えといっているんだ! 男!!!」

ショ「無駄だよ。理解しな、黄衣の王よ。彼はお前の暗示に掛かっていないのだろう? いや、掛からない、か」

黄衣の王「何故だ……何故私のものに出来ないのだ!!」

ショ「決まっている……彼には、望む相手がいるからだよ」

黄衣の王「望む、相手?」

ショ「ああ。そして、それはお前じゃないんだよ? 黄衣の王」

黄衣の王「あ、あぁぁぁぁぁぁあああああああ!!!」



――――――

男「頭痛い」

ショ「だろうな。狂気を植えつける為にがんばってた様だからな。なぁ?」

?「あ、その、ご、ごめんなさい」

男「……んなぁ、誰なんだ、この子」

ショ「誰って、黄衣の王だが?」

男「ふぁ!?」

黄衣の王(以下黄)「あ、はい、どうも。初め、まして?」

男「はぁ……初めまして。……じゃねえよ!! なんなのこれ!!」

ショ「どうやら、この世界に来た際に、存在を歪まされた様だな」

黄「その様ですね……本来、私は無性なので。女性になることはまずありえません」

男「……ボロイ布になんか変な仮面。……貴様、それでも黄衣の王か!!?」

黄「ひぃ!?」ビクッ

男「黄衣の王とは、もっとかっこよくて威厳があって恐怖の対象なのに……なんだその美少女体系は!!」

黄「び、びしょうじょたいけい?」

男「なんでそんなにくびれている! 背がひくい! 目が大きい! 認めないぞ……貴様の様な黄衣の王など!!!!」

黄「ね、ねえ……これ褒めてくれてるのかな?」

ショ「褒めてはいないかと思われます」

ハス太君を見慣れた近頃の日本人からすれば違和感は無さそう

男「……失敬、取り乱した。で、どうするんだお前」

黄「あ、はい。居候させていただきましゅ……噛んだぁ;;」

男「うん。どっかいけ」

黄「えぇぇえええ!! なんでですか!?」

男「いや、こいつ(ショゴス)だけでも酷いのにお前とかまかなえる余裕がないっつか」

黄「あ、その件についてなら大丈夫です。働かなくても私の分だったら出せます」

男「そういう意味じゃねえんだけど……なんで?」

黄「私の本の中は私の世界も同等なんです。ちょちょっといじってお金ぐらい出せます」

男「ラブクラフト……あんたもこんな>>1の所為でこんなことになって……」ホロリ


>>1「愛があるからいいんだよ!!」

男「あとな? 俺はお前みたいなふざけたな奴がいること自体、腸煮えくり返りそうなんだよ。まださ、日本語を理解して話す理性的なショゴスならまだいいさ。まだ」

ショ「何故まだを繰り返した」

男「でもお前完璧に女じゃん。王じゃないじゃん。威厳全然見えねえよ。とっとと消えろエセ野郎」

ショ「今は女だから野郎じゃないと思うんだが。あと何故まだを繰り返した」

男「ならアマか?」



黄「……ひぐ」グス

男「……はい?」

黄「あ、いえ、何でも、ない、です。はい」グス

ショ「なーかしたーなーかしたー。せーんせーにーいっちゃーおー」

男「ちょ! おま……いいやめんどい! こ、こらなくなお前!」

黄「な、泣いてませんよ? はい、泣いてなんがいません。……貴方がそういうなら私も無理強いはしまぜん。本の中にいますので持っててぐれれば人柱の力は与えらればず」がん泣き

男「鼻水と涙と可哀想な子アピールしてるのに泣いてない阿呆がおるか!! いいから! 別にいていいから!!」

黄「……でも、ざっき……」グス

男「お前は言葉のあやというものを知らないのか!? ……あーもうあれだ! お前の服! それが地味にエロティックでいやなんだよ! オナ禁中なの俺は!」

ショ「注、ちなみに2週間です」

男「そうそう2週間……って何いっとんのじゃボケェ!!」

黄「お、オナナナナ///」カァー

ショ「おっとお子様には早い話題でしたか」

黄「お、お子様じゃないもん! ざ、ざっと300年は生きてるもん!」

ショ「設定上では私のほうが年齢上ですよ。1000いくつ? ぐらいですから」

黄「お、お子様じゃないもーーーーん!!」ジタンダ

男「おい、待て。頼む待て。いや待ってください。おかんが来てしまいます」

ショ「あれ? 君お母さんいたっけ?」

男「あー……管理人さんのことだよ。お母さんみたいに見てくれていいって言ってたからおかんって呼んでるんだ」

黄「お子様じゃないもん」グス

男「あーうん。俺からしたら立派なBBAだから心配すんな」

黄「BBAじゃないもぉぉぉおおおおおん!!」



こうして、狂気な1日はまた幕を下ろした。

>>61
ちなみに黄衣の王の見た目はハス太をまんまおんにゃのこにしたようなひんぬーさんです。
その上から青白い仮面をかぶってますが結構軽く取れます。

そして例の如く休むわ。
ドラクエ6の職業レベル上げUZEEEEEE!!!

安価とかしてみようかな……どうせネタも無いことだし

3日目

男「……そして今度は残念な気持ちになったぞおい」

男「何故か目の前につるぺたんなそれがあるんだな、うん」

黄「」スゥスゥ

男「……ええいどけい!」ゴロン

黄「ふにゃ!?」ズテン

男「てめぇ……布団貸したんだからそこで寝ろよ!」

黄「だって……寒かったんだもん」

男「……まあな。まだ5月だもんなGW中だし仕方ないよな」

ショ「おはようございます。なにやら面白いことのようで」

男「今のお前の状態のほうが面白いことだよ。何で天井に張り付いてるんだ」

ショ「何だか気持ちいいんです」

男「……あぁそう」

朝食後
男「はぁ……暇だな……」
ショ「ですね」

そんな時突然の来訪者!!
誰が来た!?>>70

ハリ湖の底に沈んでる奴が寒がってもなぁ・・・

安価ならフジウルクォイグムンズハー

>>70おっふ……間違えてた……
仕方ないから>>72にしようかな……ってなんかすげえの来てた!!
>>71
肉体があるので(震え声

とりあえず飯喰ってくるね

ただいま
こんなすげえ奴どうやって出そう……つか初めて知ったしくそう

男「暇だから今後来る奴のために復習しておくわ」

ショ「来る前提でするのね」

男「えーっと……じゃあぱらぱらっとめくって」パラパラ

男「クァチル・ウタウス、時間の神であって死神……こいつが来たら俺死ぬんじゃね?」

黄「かも知れませんね。でも死神とは名をうってますけどあの子自身は殺したい人なんていないんですよ?」

男「まじか」

黄「友達になりたいから触れたのに一瞬で死ぬから真面目に死にたいって言ってました」

男「可哀想なやっちゃな」

ショ「暇。テレビ見る」ピッ

男「おい……ん?」

テレビキャスター『――――速報です。現在、木星付近から何らかの磁場が発生しており、その磁場は地球にまで及びかねます』

テレビキャスター『――――なお、磁場はH町に集中して発射されているため、何らかの異変がありましたら、早めに病院に行かれます様……』

男「…………なぁ」

ショ「間違いない。異形の民だ。しかもこれは、まさか――――」


フィィィイイイイン

男「な、なんだなんだ!?」

ツァトゥグア(以下ツ)「どーもどーも! ツァトゥグアでございます!」ボン

フジウルクォイグムンズハー(以下フジ)「……」ツァトゥグアの後ろに隠れている

ツ「……叔父さん、あんたが出なきゃいけないってのに……すんません人柱さん。この人極度の人間嫌いで……」

男「は、はぁ……えっと、ツァトゥグアさん? でしたっけ」

ツ「あ、はい。言いにくいようでしたらゾタクアでよろしいですよ」

男「あぁ、じゃあゾタクアさん。えっと、もしかして、そいつ叔父っつってただろ? まさか……」

ツ「あ、申し訳ありません! 紹介させていただきます、私の叔父、フジウルクォイグムンズハーです」

フジ「……」むす

男「……人嫌い? ただのコミュ障ヒッキーに見えるぞ」

フジ「……むか」

ツ「あー……それは私にもわかりますねー……叔父さん、土星に引き篭もるのもいいけど、たまには地球に来て顔出しに来てよ」

フジ「……やだ」

男「えっと、それで何様で?」

ショ「おい、どうでもいいが、私達と明らかに接する態度が違うぞ」

黄「あ、それは思いました」

男「うっせー!」

ツ「あ、ほんとにゆんわりしてくれてかまいませんよ? はい。あ、で、その質問についてですが、まぁ人柱になる人に挨拶に、叔父さんをこう連れてきたわけなんですよ」

男「っていうのは建前で本当はこいつを地球に置かせたいとか――――」

ツ「な、何でわかったんですか!?」ガビーン

男「……うん、なんかね。一人事例がいるからさ」

黄「あれ? 何気に私のことDisってます?」

ショ「気のせいよ」

フジ「……ぼくは、やだ」

男「うん。俺も断固拒否する。エンゲル係数的な問題で」

黄「でしたら私が」

男「お前にばっかり頼ってても、俺が困る。だから頼むから止めてくれ」

黄「そ、そうでしたか……」

ツ「あ、あはは……やっぱり? ですか」

男「だからさ、何? 今ショタModeになってるんだからそっちで処理してほしいんだけど」

ショ「どんどん口調が戻ってるな」

男「うっせ」

ツ「いやー……これはこれで目立つんですよね……主に女性の目で」

男「なるほど……そうだよな、かわいいもんな……なんでおっさんじゃねえんだよ」

ツ「残念ながら……年が喰えば喰うほど信仰オーラは強大になるんです……これで精一杯なんですよね……」

男「俺には何にもこないのだが」

ツ「貴方はクトゥルフを好いてるからでしょ」

男「なるほど」

黄「ねぇ……私達空気じゃない?」

ショ「そうだな……」

フジ「……帰りたい」

ちょっち行ってくる

ただいま
続けるよ

男「うん。まあなら帰ってくれないかな?」

ツ「そこを何とか。生活費はこっちでなんとかしますから」

男「寝る場所が無いぞ? あるとしたら俺の抱き枕コース直行だ」

フジ「……きもい」

男「……男の娘のきもい発言、結構つおい」

ツ「では一軒家でも建てましょうか」

男「土地は? つかすげえ大事になってるんだが」

ツ「こちらで裏を回します。さーここまでしても駄目ですか?」ウワメ

男「……俺はホモじゃないぞ?」

ツ「私もそうです。ただの冗談ですよ。本気に思いました?」

男「……」

ともかく、こいつ(フジウルクォイグムンズハー)をどうにかしないといけないな。

家までもらえて生活費も結構……良いこと尽くめの様にも見えるが、怪奇が家に来るということなのだ。

フジウルクォイグムンズハーなんてちょうすげえのが来たら、それに連れて悪神まで来るかもしれない。


そこで俺は――――

①「わかった、そこまで言うならいいだろう」

②「でも駄目だ」

③「どう思う? ショゴス」

うむ。こねえな。
眠いし明日に持ち越すか。
というわけで安価は下

読んでるよ、乙
3

すまんな
でもクトゥルフSS好きだから頑張ってくれ

>>85>>86
ありがとう;;

さて続きやるか


男「どうする? ショゴス」クルッ

ショ「別に私はどうなってもかまいませんよ。おいしいご飯が食べれれば、それでいいんです」

男「いや……俺もどうしようかって言ってるのにどうでもいいって……あと、そんな飯美味かったのか。ありがと」

ショ「ええ。美味しかったですよ」

フジ「……おいしいの?」

男「ゑ?」

フジ「ごはん、おいしいの?」

ショ「ええ、美味しいですよ。何なら食べて考えてみますか?」

フジ「……うん」

男「ちょ、おま、勝手に何を」

フジ「ごはん。はやく」すてんばい

男「……いいだろう。食わせてやる、俺の最強を……!!」

男「まずは1,5mmの麺を茹でる!」

男「そして8分ほどしたら茹でるのは終わりにしまして、事前に用意されているミートソースに絡めまして」

男「はい出来上がり。ちなみに味っ子は>>1の愛読書でもあります」

ショ「その肝心の>>1がどんなのだったか忘れたから味っ子見ながらこれ打ってたんですけど、その所為でおなかが減ったらしい」

黄「何ですか、その無駄情報」

フジ「……おいしい」もきゅもきゅ

男「味っ子は偉大だな」

黄「それ何時までひっぱるんですか」

男「もう正直もれも飽きてる」

ツ「で、どうですか? 叔父さん」

フジ「…………まぁ、いても、いいかも」

男「よっしゃ!!」ガッツ

ショ「……馬鹿がいたわ」

そうして馬鹿はフジウルクォイグムンズハーを家に入れることに成功した

フジ「いつもこのくおりてぃじゃなかったら、かえる」

男「ふっふっふ……料理人男を舐めるでない!」ドォォォオオオン

ツ「それじゃ出来次第連絡しますのでー」ヒューン

ショ「どんどん影が薄くなりそうだわ」

黄「それは私の台詞なんですけど……・ω・」

4日目(GW最終日)


男「朝起きたらまたまな板が目の前にあった」

黄「ま、まないたって……」

ショ「懲りないわねー」プラーン

男「お前もな」モナー

黄「そういえばフジウルクォイグムンズハーさんは?」





フジ「ここ」押入れ

男「お前……」

朝食後

男「例にもよって暇だ」

ショ「勉強は大丈夫なの?」

男「寧ろだらけていいと言われてる」

ショ「ガチ清麿かよ……」

男「どうしようかな」


>>96

何があった?(来訪者乱入・人物の行動)

そして調子に乗ってる>>1である

地上が邪神の降臨で何かヤバい感じなのを見かねて、ダゴンがクトゥルフの代わりに様子見に来た

>>96
パパンがきやがったかww

男「そういえばさ」

ショ「はい」

男「異形の民って人の思想で形作られるって言っただろ? あれって召喚とか、降臨に近いものなのか?」

ショ「……いえ、前にも言ったと思うけれど、これはただの“幻想”。夢も同等。貴方のクトゥルフとの接触が引き起こした他世界とのクロスオーバー現象なの」

男「……よくわからん。つまり、どういうことなんだ?」

ショ「平行世界には、私たち見たいな化け物がいて、その世界とごっちゃになってるわけ」

男「なるー」



ズズズズズッ

男「おーまたか」

黄「なれて来ちゃいましたね」

デデーン

ダ「柱よ。そなたの意をこれに問いたい」ヌッ

男「」

黄「絶句しちゃってます」

ショ「でしょうね」

男「え、待って。……え?」

ダゴン「いや、失礼。申し忘れた。私の名は……そうですね、ダゴン、とでも名乗りましょうか。我が主、――――の命により、この場に召喚仕りました」

男「す、すっげーかっこいい人……」キラキラ

ダ「恐れ入ります」

黄「男さんは女で生まれたら逆ハーレムできそうですよね」

ショ「……まぁ、そういう感じの設定だしねぇ」


※ダゴンは黒執事のセバスチャンぽい感じで

男「どうでもいいですけど、誰からでしたっけ?」

ダ「――――です」

男「は?」

ダ「――――……ああそうでした。現在の人には理解できないのでしたっけ」

男「……ダゴンダゴン……あ、クトゥルフからか!」キラキラ

ダ「解読、感謝いたします」フカブカー

黄「違う……さっきまでの目は理解していた目でした……」

飯なので
どうでもいいけれど100レス越えてたうれぴー

ダ「では、時間も無いので率直に言わせていただきます。現在、この世界自体が暴走しかけております」

男「暴走?」

ダ「はい。簡単に言わせてもらいますと、邪神の大量召喚が効される恐れがある故、人柱様には気をつけていただきとうございます」

男「はぁ……ありがとう、ございます」

ダ「いえいえ。では、これにて」

男「あ、ちょっと!」

ダ「はい?」

男「あんたの主のクトゥルフって、この世界の? それとも別の?」

ダ「前者にございます」

男「じゃ、じゃあ、主に『前はありがとうございます』って言っといてください」

ダ「……了承いたしました。それでは」ヒュン

黄「うわー……目がきらっきらしてましたね」

ショ「久しぶりの恩人の使いがきたからね」

男「ふふふ……今日は寝れそうに無いな……」



さてまたまた安価タイム
(SS中の)明日になるともうないからね
>>105

黄衣の王のストーカーである、ミ=ゴさんが窓の外でハァハァしてる

>>105
ミ=ゴってそんな奴だったのか……じゃあオスにしようか、メスにしようか……

黄「」ゾクッ

男「ん? どうした貧乳」

黄「貧乳言わないでください! いや、さっきなんか……」

ミ=ゴ「ハァハァ……私の王が女の子に……しかも貧乳……ぐへ」ジュル

黄「ひぃぃいいいい!? み、ミ=ゴ!? ど、どうしたのそれ!!」胸を指して

ミ「あ、ハスター様。何のご用件で?」

男「表情が反転しやがった……」

ショ「本当にこれでいくつもりですか?」

ミ「どうやら、私も女体化されたようですね。あ、人柱ですか。少しこちらに来てくれますか?」チョイチョイ

男「……よく窓で仕切られているのに聞こえるな……これが邪神の力だったりするのか?」ガラガラ


ミ「てめぇ私の王に指一本触れてみろ。その糞みてぇな面180度回転させるぞゴルァ」ボソッ

男「!!!!?」ビクゥ

黄「え、男さん? 何が……」

男「な、なんでもない! なんでもないからこっちこなくてオッケー大丈夫No problem!!!」

黄「は、はぁ……」

ミ「それではこれにて。失礼します、ハスター様」ヒュン

男「「「「「」」」」」」ガクブル

ショ「……哀れな」

黄「ね、ねぇ。何があったの? 本当にだいじょう」スッ

男「触るな!!!」

黄「!?」ビクッ

男「あ、いや……触るなっつか、えっと、その……」

黄「い、いえ、大丈夫ですよ。はい」

男「……」

ショ「……あらら?」



――――ふと、彼女がいないことに男は気付いた。

ぶら下がっているショゴスに聞くと、「さぁ。どっかで月見でもしてるんじゃない?」と言った。

その言葉で俺が困ると、今度はこう言った。「名無しは常に独り。愛されることも、また愛すことも無い。さて、彼女は名無しかな?」

それで、思い出すは彼女の顔。――――違う。彼女は名無しじゃない。

ならば、外へ行けば、きっと会える。絶対に。

上着を羽織ながら、「……精々感謝しろよ? この馬鹿」という声に素直に感謝して、俺は玄関の戸を開けた――――。

――――ら。

黄「いた!?」

男「……よう。何で俺が出ようとした瞬間に帰ってくるかな。まぁいいや、傷見せろよ」グイッ

黄「え!? あ、大丈夫ですよ、別にこのぐらい……」

男「皮肉なことに、今のお前は女だからな。形が不十分であれ、一応でも敬意を払わなくちゃいけないしな」

黄「は、はぁ……」

男「……本当だ。なんっも傷跡すらねえ」

黄「人間とは組織体から何から違いますからねー」

男「……はぁ。まったく」

呆れながら、そして微量な喜びを持ちながら、俺は少女に尋ねる。

男「何処言ってたんだ、馬鹿。もう1時廻ってるんだぞ」

黄「馬鹿は余計です! そうですね、つきを、見てました」

男「月? ……ああ、成程」

黄「ね、綺麗ですよね?」



あぁ。確かに綺麗だ。見惚れるほどに、美しい。

偉大なまでに金に輝くは、空に光る朧月。矛盾の先にある、見事なまでの美景。

成程。こいつが外に出るのも意味はわかる。しかし……

男「あまり、心配させんなよ。この大馬鹿貧乳娘」ゴツン

黄「む! な、なんか罵倒が増えてる……」

男「はっ。てめぇはこんだけ必要なぐらいキャラこゆいんだよ」

黄「……褒めてますか?」

男「さぁな。それは俺にもわかんねーよ」


本当に。自分の行動が理解不能だ。

ばれればあのヤンデレストーカーに殺されるかもしれないというのに、彼女に触れた。しかも、自ら。

謝りたいのならば、そうする必要は無かった。でも、俺はそれをした。

本当に、意味がわからない。……多分、それは。俺が、まだ何か欠けているからなのだろうか。


まぁ。

こんな一日も、悪くは無いかなと思えた。

ミ「……いけませんね。間接的とは言え、私の王に傷つけてしまいましたか」

?「ほう、柄にも無く、お前が反省というものを出しているのか」

ミ「いけませんか? ユゴスの飛翔生物」

カリカンツァロ「くく……貴様も、そうであろうに」

ミ「それで、何のようです? ……茶々入れなのであれば、即時粉砕しますが」チャキ

カ「ふっ……いくら私とて、デメリット等は犯さないよ。連絡だよ」

ミ「……して、内容には」

カ「奴ら、ナイアルラトホテップが動いたようだ。それに続き、イース、ゴル=ゴロス、ティンダロス……」

ミ「……本格的に、彼を守らねばならない、と?」

カ「そういうことだ。ま、私には関係の無いことだ。どうせ、こちらにはまだ“吸血鬼”という生き方もある」

ミ「……そうですか。では、また後ほど」

カ「ふふ…連れないな。まぁ、だからこそ良い」ヒュン


ミ「……人柱・男、か……」

今日はこれでしゅーりょー

やっと核心に入れそう。
――――少年よ、此処からが真の狂気の楽園だ。

5日目

男「……何故今年のGWは4日なのだろう」

ショ「日曜日の所為だ。というか、ベットから転げ落ちるなりそれかい?」

男「てめぇにびびったんだよ。はぁ……まあいいや、飯にでもするか」

フジ「……ごはん」

男「……おう」

朝食後

男「それじゃ学校行ってくるから、飯は適当にあるもので作ってもらって構わないぞ」

黄「はい。いってらっしゃいです!」

男「おう、じゃあな貧乳」



男「……空が、暗いな。昨日のこともあってか、少し心配ではあるな」

男「……って、何詩人みたいな雰囲気出してるんだ俺は」

幼「そーそー。あんたには似合わないわよそんなの」ガシッ

男「うぉ!!? お、幼馴染……よっす」

幼「よっす。あの本どうだった?」

男「え? あぁ、ただの詩集だったぞ。ただ、かなり内容がショッキングだから見ないほうが、精神衛生上良いぞ(狂気に堕ちるからな)」

幼「ふーん……あ、ちなみにね、あの本貰っちゃったからあんたに上げるわ」

男「は?」

幼「後日またあの人が来てさ、今は本ありませんよ、って言ったら『あんなもんはいらん』って怒鳴って帰っちゃったんだよね。何がしたかったんだろ」

男「……さぁ、な」

幼「……知ってる顔だわね」

男「別に? あんな気持ち悪い詩集なんか持ってても嬉しい奴なんかいねえだろ、普通は」

幼「あんたは?」

男「……まぁ、ホラーでよかったけど」

幼「……ふーん」

男(ばれてる!?)

幼「まぁいいわ。じゃ、行きましょ」

男「……おう」



――――T高校


友「おっは。金貸して」

男「おっす。嫌だね」

友「Please money!!」

男「Fuck you!!」

友「せんせー、おとこくんがふぁっくだとかいってますよー」

男「ガキかお前は!!」

友「はぁー……真面目に金かしてよぉ」

男「い、や、だ! つか、お前バイトは?」

友「首になった!」

男「そうか。ざまあみろ」

友「おうふ……手痛いご感想ですな男氏」

男「てめぇの因果応報件だろうが」

友「いーよなーお前は。金いっぱいあって。いや、ほんとまじで何のバイトしてるんだよ」

男「お前呼んだら俺の取り分が減るからヤダ」

友「けち!」

男「うっせー黙れ馬鹿」

友「せんせーおとこくんがばかっていったー」

男「もういいわ!!」

昼休み

友「よし飯だ飯だ」ガタガタ

男「なぁ我が数少ない友人よ。何故俺の机に貴様の机をつける」

友「にっひっひ、べんとーちょーだい!」

男「……だと思ったよ。ほら、弁当」ヒョイ

友「NICE! ホントいつもありがとな男!」ヒュルヒュル

友「うぉぉぉおおおおお! 今日は男のミートソースだヒャッハー!!」

男「う、うるせーぞ……も、もっと静かに」

女「ええ煩いですよ友さん。結構真面目に」

友「……真顔で言わないでください」;;

男「あぁ、こんちわ。女さん、でしたっけ」

女「はい。ご一緒しても?」

友「OK! OK! OKええええええ!! 男、YOU SAY TO! YOU SAY TO!!」

男「な、なんでそんな元気いいんだよおま……まあいいですよ、はい」

女「それでは、失礼します」

友「うひゃっほぉおおおおおい! 女さんと飯だぁぁあああ!!」

男「黙れ狂人」

女「少し声門を閉じたらどうでしょう? 蛸さん」

友「」

男「……ところで、何で蛸?」むしゃむしゃ

女「あぁ……蛸みたいじゃないですか? あの髪」

男「……なるほど。お前吸盤生やしてみろよ」

友「生やせるか!!」

女「そうですよね、生やせたらただの化け物ですものね」

男「……ばけ、ものねぇ」

友「…………心の底から、友は傷つき、倒れた」ガクッ

男「えっと、それなんだっけ? マザーだっけ。とりあえずうろ覚えのネタを披露すんなよ」ユサユサ

下校時刻

男「うーむ。何だかするすると時間が過ぎていった気がする」

友「学校生活に良い思い出を持たない>>1には、高校生活すらもかけねえんだろ」

幼「よっす男。最近物騒だから一緒に帰らないか」

男「すまん。これから俺バイトだ」

友「おっ。今日だっけか」

男「おう。そういうわけでな、すまない幼馴染」

幼「ん、じゃね」

タッタッタッタッタ

――――町の外れ とある秘密研究所にて

男「ちわーっす。博士ー?」

博士「おお、今日も来てくれていたか……して、その小包は?」

男「なんか、差し入れ。飯食ってなさそうだったし」

博士「……男君。君はそうではいけない。人を憎む心を持たなければ」

男「『人を憎む心を持たなければ、何時か他人に死を打たれる』ですよね? 何べんも聞いたので、全部頭にインプットされましたよ。ええ」

博士「……まったく。まぁわしの所為でもあるのだがな」

研究員女「あ、男君。今日も来たのね」

男「ええ、ここなら週で30万ほどもらえますしね」

研女「でも、こんな危険なことを普通に了承する君も君だよ。嫌になったらこなくても大丈夫なんだよ?」

男「平気ですよ。じゃ、ぱぱっとやっちゃってください」

博士「ちょっと待ちたまへ。今食事中じゃ」

男「……」




男「そんじゃ。俺帰りますんで」

博士「ああ。……そうじゃ、男よ」

男「……はい?」

博士「なにやら、面倒なことになっている様だな。脳波が通常よりも異状であったぞ」

男「……まぁ、色々と。馬鹿な邪神に引っ掻かれてるんですよ」

博士「そうか。何か困ったなら、わしのところへくるがええ」

男「はい、それじゃ、また」

博士「おう……」



ただま

――――アパートにて

男「ただいまー……ってあれ?」

男「おーい……みんないないな……ん?」


『家が完成したので皆様にはそこに移動してもらっています。迷惑行為でしたらすみません』

男「……ツァトゥグアか。まったく……一声かけていけばいいものを」

男「地図だと……なんだ。そう離れていないじゃないか」

男「家具もほとんど持ってかれてるな。行こう」

――――新築にて

黄「あ、おかえりなさいです!」ダダダ

男「おう貧乳。ただいま」

黄「……もしかして褒めてます?」

男「貧乳という褒め言葉なんてあったんだな」

黄「やっぱり罵倒なんじゃないですかー!!」むきー

男「HAHAHA! さて、ショゴスとかは何処にいるんだ?」

黄「ショゴスさんならリビングでコーヒーを飲んでますよ。フジなんちゃらさんは早速引き篭もってます」

男「……フジウルクォイグムンズハー、あんた、出番そのうち無くなるぞ……」

男「まあいいや。俺の部屋は?」

黄「二階の一番奥の部屋ですよ」

男「ありがと。じゃ」

ダッダッダ


男「二階の、奥……あそこかな」

ガチャッ

男「おお……書斎みたいだ」

男「……あれ? 真ん中にあるテーブルに何か……」

キラッ

男「宝玉、みたいだけど」

グググ

男「!?」

シュポン

男「……体の中に、埋まった? ……何なんだよ一体……」


ズゴォオオオオオオオオンッ

男「こ、今度は一体何なんだよぉおおお!!」ダッダッダ

?「クキキ……なんだ、耐え切れるのか。まさか、あれを」

黄「残念ですが、そう脆い身体ではなくてよ? ナイアルラトホテップ」

男「お、おい! 一体何が―――って、う、浮いてる!?」

ナイアルラトホテップ「なんだ、貴様が人柱か。丁度良い……獲物が自分で訪れたか!!」クワ


一目で見れば、点のように感じた。されど、その本質は真逆だった。

点は点を打ち、また点を為して点を打つ。

文字通り点々とした光が直列に線を帯びる。そして、そのまま線が奔ってきた。

眉間を打ち抜くかのごとく、光線は空気を裂いて此方へ奔る。

黄「危ない!!」

キン、と奏でるまでに美しい旋律を秘めた音が響く。

見ると、線が光の壁によって狭まれていたのだ。それを見て、ナイアルラトホテップは舌打ちをする。

ナ「チッ……やはり、この形では上手く殺せぬか」

黄「そうであれ、そうでなかれ……貴方に、この人は殺させない」

男「ちょ、ちょっとまってくれ。一体何が何やら……」

黄「敵です。そうだけ考えてください」

男「でも、あいつもクトゥルフ神話の一人じゃないか! なんで……」

ナ「教授してやろう、人柱よ。私は貴様が憎いのだよ」

男「な……」

ナ「何故、私がこんな下劣なものの下に無ければならない。
 何故、私はこんな不完全なのだ!! 私は、這い寄る混沌ナイアルラトホテップだぞ!? なのに、何故だ!!」

黄「そう為されているから、ただそれだけですよ。理解しなさい、不完全な神よ」

ナ「黙るといいぞ下級。たかが羊飼いごときが、私に歯向かうでない!」

黄「それすらも、この世界では無意味です。理解しないと言うであれば――――」ピン


バイアクヘー「KISHAAAAAAAA!!」


ナ「……成程。そう来たか羊飼い―――!!」

黄「覚悟を決めなさい。多でありながら個であるものよ。その意は、汝の屍を築くも同等であります」

男「今はなきお父様、お母様。私、男は元気で生きています」

ナ「爆ぜろ! 爆ぜろ!!」

ボガンボカン

男「勉強にも一身にがんばっておりますし、危ないながらもバイトもしています」

黄「そんな小細工……!」

男「ですが、何なのでしょうこの状況は」

ショ「現実逃避している場合か!!」

男「だって何なのこの状況は!!」

男「>>1だって『こっからどうやったらほのぼの路線に帰れるだろう』って思わせるぐらいの狂気度ですがな!!」

ショ「SAN値ピンチ?」

男「ニャル子から離れようぜ……」

ショ「……うぼあー」

男「ゆめにっき?」

ショ「……くるうにっき」

男「……?」

ショ「レオー」

男「……」

ショ「うちゅぞー」

男「マカロニかよ!! わかりにくいよ!!」

ナ「が―――はっ」ドサッ

男「あ、漫才してたらなんか倒してた」

ナ「馬鹿な……何故、この私が……」

黄「貴方は不純物だったのよ。いい加減に消えなさい」

ナ「何故だ……私は…………アザトース、さま」シュウウウウウ







男「おいてけぼりいいいいいいいいい!!」

ショ「おいてけおいてけ」

何かおかしいからちょっといったん休憩してみる

マカロニほうれんそう面白いですよね

だめだこりゃ。ここまできてしまうと今日のテンションではどうも無理だ。



よし、明日だ! 今日は勉強して糞して寝るか!

モンスターとしてのスライムが初めて登場したのは1958年の『沼の怪』(著:ジョセフ・ペイン・ブレナン)
ショゴスが登場するのはそれより20年以上前の1931年の『狂気の山脈にて』ってんだから、ラヴクラフトってやっぱすごいよな
数十年以上前にショゴスなんて不定形のモンスターを思いついたんだから
クトゥルフとかの造型も、改めて見ると天才としか思えん

>>141
マジか……ちょっとだけやるよ

数分後

男「さて、状況説明がほしい。なんでニャル子と戦わなきゃあかんかった」

黄「それ、必要ですかね……あとなんでニャル子さん?」

男「言葉のあやだ。で、一体なんだったんだあれ」

黄「……先程も言いました様に、敵でしたので」

男「だから何で殺しに来るんだよ。まぁ、あいつは嫌いだとか言ってたけど、それじゃああいつが存在できないだろ?」

ショ「いえ。貴方を殺しても、私達は存在できるわ」

男「なんだ、と……?」

ショ「いえ、ちゃんと言うなら、私とあれは、ですかね。私たちの存在意義とは、即ち信仰と恐怖ですから」

男「どういうこと……?」

ショ「記憶にそれ以外のもの(クトゥルフ以外)があれば、それで出現されるんですよ。たとえば、私はスライムやアミーバとしても召喚されます」

男「えっと……つまり種族が合えばいいのか?」

ショ「……まぁ、そう考えてくれればいいわ」

男「で、プライドが許さないから殺してやるーと?」

黄「そういうことになりますね」





男「俺完全な被害者じゃん」

ショ「じゃんじゃじゃんじゃんじゃんじゃじゃんじゃん」

男「じゃん語やめれ!!」

男「……しかし何でナイアルラトホテップは……」

黄「はい?」

男「いやな、こんなにも異形の民が存在するのに、何であいつは単身で飛び込んできたんだろうな、と」

黄「……あれじゃないですか? 勝てると慢心していたとか」

男「……詳しく考えてみる価値がある、な」


ぐぅううう……


ショ「夕食にしませんか、男」

男「……ああ、そうするか」

夕食後

男「さてと、久しぶりに暇になったな」

ショ「考えてみるとか言ってたのは?」

男「今考えたってわかるもんか。明日、幼馴染から聞いてみるよ」

ショ「……えっと、幼馴染、とはあの赤毛の女か」

男「そ。俺の青髪とは非対称の、な」

ショ「……ふむ。男、一つ忠告して置こう。彼女を危険に置かせたくないなら、あまり他言は無用だぞ」

男「何でだよ。あいつが他の人に何か言うとでも?」

ショ「情報とは、曝け出して意味のあるものではなく、持っているだけで意味が存在するんだ。知ってしまえば、彼女も巻き込むことになる」

男「……なあ」

ショ「何ですか?」

男「俺は、邪神と戦えないのか?」

ショ「…………は?」

男「だから、俺は邪神と戦えないのかって」

ショ「……本気で言っているのですか?」

男「ああ。超本気だ」

ショ「……結論から言わせていただくと、不可能だ」

男「……なんでか理由を聞きたい」

ショ「まず男、君には力がない。邪神と戦うのなら、それ相応の力が必要となる。
簡単に考えても見ろ。君は、私に勝てるか?」

男「……ナイフとか、あれば」

ショ「無理だね。断言しよう、君は私を殺せない。なぜなら、君は優しすぎるからだ」

男「やさしい? この俺が?」

ショ「人間とは脆いものだ。罪悪感で自己を破壊するものなど幾たびも存在する。
なかったとしても、いずれかその返り血の枷で、自己を暴走させる。……いわば、それこそ狂気だ」

男「……」

ショ「君には罪悪感というものが人並み以上に溢れ出ている事が見て取れる。いや、私だからだろうかな。
私がどれだけ悪行をあの部屋でしたとしても、君は何一つ不平不満を言わずに私を置いた。
 ……そこからだよ。君がこんなにも優しい奴だと思ったのは」

男「……それは違う。ショゴス、お前は勘違いをしている。
確かに、俺は罪悪感が人並み以上にあるさ。断言できる。でも、その理由はあの事故なんだ。
あの時、船には200人もの人がいたんだ。なのに……俺だけが生き残ったんだ。いや、殺されなかったんだ。
……わかるか? この苦悩が。俺は生かされたんだよ。199人の命を使って、肉親の命まで使って……!!」

ショ「だから、自分は弱いだけだ、と?」

男「ああそうだ。俺は強くなんかない。学力だって中の中だし、運動なんて見れたもんじゃねえ。
だけど!! 俺のために戦ってくれる奴がいるのなら、俺はそいつのために戦いたいんだよ!!
優しいとか、そういうことじゃない。……これは責務なんだ。いや、贖罪と言ってもいいんだ。
あの中でたった一人生きた俺が、また守られるだけの運命なんて……背負いたくないんだよ!!」

ショ「……たった今、君の心象がわかった。男、お前は“弱い”」

男「!!?」

判り得る返答だったのに、俺の脳はその言葉に氷結した。

ショ「戦う? 贖罪? 背負う? 運命? 馬鹿らしい。そんな大層な理由を掲げて、自分に酔っているつもりか?
君は弱い。ああ弱いさ。そう理由付け無いと、人一人助けようとも出来ないのだろう?」

男「てめぇ……何を言って」

ショ「だってそうじゃないか。君の言っていることはこうだよ。
『助けたいって言ってるけど本当は自己満足です』って。わからない? まあそうだよね。
だって、君の思想は11年の間に固まってしまったのだ物ね」

男「……やめ」

ショ「やめない。君の矛盾をとくまで、私は喋る。
いいかげん、楽になりなよ、男。君は聖職者じゃないんだ。ましてや聖人でもない。
“ただの人間”なんだ。“普通の男”なんだ。そんな理由なんて捨ててしまえ。そんな心は廃棄してしまえ。
他人助けは自己満足というのは認めよう。だが、それを自身で矛盾していることに気付かないことは認めないぞ。
……君は弱い。はるかに弱い。心も身体も、私たちには到底追いつかないんだ。
だから、言ってやろう」


ショ「“お前”のそれは、ただの自分に酔いしれるだけの、“弱者”のあり方だ」


男「――――――っ!?」



それで完全に砕けた。

ショ「苦痛からとかれたいがために、君は戦いたいといったんだ」

ショ「悲観を遠ざけるために、君は弱いと自白したんだ」

ショ「なのに、何故この矛盾に気付かない?」



ショ「答えろよ。お前」

男「黙れ……黙れ!! この下種がぁぁぁああああ!!」




ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン

ショ「なっ……!?」

黄「どうしたんですか!?」ガラッ

ショ「ちょ、挑発したらこんなことに……」

男「不快不快不快不快不快不快不快不快不快不快不快不快不快不快不快不快不快不快不快不快不快不快」

黄「お、おとこさ――――」

男「腐。戦。破。酵。死……くは、あははははははははは!!」パリィイイイン

ショ「くっ! 戻れ、男!!」

男「あーっははははは!! 飛んでいる! 空を、この“私”が!? 飛んでいる!! あは、あははははは!!」

黄「何が、起きて……!?」

今日はこれだけ。
狂気に堕ちました、男。


――――唄え、少年よ。

――――請え、少女よ。

汝の意味は、そちらにある。


空を飛んでいた。いや、どちらかと言うのなら、飛んでいた、の方が近いのだろうか。

自己では飛んでいないような感覚がする。紙飛行機のように、飛ばされて、浮かされているような、そんな感触がする。

……例えば、の話。俺は浮いているのだろうか。

浮いているというその感触さえも、もはや幻想なのではないのだろうか?

答えは無い。出す気もない。

いや、だって、ほら。


こんなにも……空の月に、手が届くのだから。

夜空のそれを追いかけていると、いつの間にか氷の大地の空を飛んでいた。寒くは、ない。

気がつくと、そこには変なものの気配がした。

?「良くぞ来た。さあこちらへ」

洞窟から声がしたから、俺はそちらへ歩く。


深い、深い。

眠る様に、静寂な、深い黒。

奥の奥に、手足の無いそれは笑ってた。

ウボ・サスラ「この世界での我が名は、ウボ・サスラ。生命の苗箱だ」

《男》「……汝、真の意を察せ」

ウ「意を? ……そうだな。我が意は、0を創りて1を消すもの」

《男》「そうだ。盛挙に笑え。汝はわが身の力の糧だ」

ウ「糧と? く、笑えるな。我が、お前らを喰らうものなのだ。意味を履き違えるで、ない!」ズゴゴゴゴゴ

《男》「抜かせ」ズゴン

《男》「大地よ。氷よ。我が手足となりて、我が傀儡を調教せし、鞭となれ!!」

だ、ご、ん

グアアアアアアアアアア

ウ「なっ……!? なんて、干渉力……くあ!!」ゾゴオオオン

《男》「あ ま い」

は、す、た、あ

フアアアアアアアアア

ウ「何故だ!? 何故我が……!?」

《男》「宴は終わりだ。祭りを閉じろ。幕を下ろせ。……見ろ。我の真を」

ウ「!! まさか、貴様……!!」

《男》「お わ り だ」



――――――!





その日、南半球にめったに訪れぬ大地震が起こる。


ティンダロス「グギャアアアアアア!!」

《男》「猟犬。今すぐその下卑た口を閉ざせ」

ティ「ガアアアア!!」フン

《男》「聞けよ、猟犬。殺すぞ? 本気でな」

ティ「グギャアアアアアアア!!」

《男》「……死に晒せ」


く、とぅ、う、ぐ、あ

ヴォオオオオオオオオオ

ティ「ガアアアアアアアア!!!!」

《男》「脆いな。さて、他はこないようで幸いだ。ナイトゴーント」

ナイトゴーント「――――」スッ

《男》「飛べ」

ナイゴ「――――」フウウウン











「さて、夢想はそこまでにしていただけないか?」















男「!?」

ショ「はぁ……もう色々と突っ込んでもいいかなぁ?」

男「あれ? えと、え?」

ショ「まぁいいや。君の信念が本気だということもわかったしね」

男「いや、え? 何が……」

黄「夢、ですよ。夢の世界に、飛ばされていたんです」

男「……何処から?」

ショ「君が狂うという馬鹿げた出来事辺りから、かな」

男「ほぼ全部じゃねえか……つか、なんだったんだ、あれ」

ショ「君のトラウマだね。それが全部、君の夢想世界に取り組まれていたんだ」

男「……なんとま」

ショ「まぁいいさ。明日から軽い運動付けぐらいしてあげるさ」

男「しょ、ショゴス?」

黄「ま、その程度でしたら、私もやってあげましょうかね」

男「貧乳……」

フジ「……でばんの、ためなんだからね」

男「フジなんちゃらさんまで……」

ショ「ここまでやってやるんだ、才能がない、何てなったら……本当にぶっとばすからな?」

男「……わかってるさ。やってやるさ!!」

黄「その心です!」

フジ「……でばんー」

そういうわけで明日に持ち越し
>>1は飽きてるんじゃないんです。ノリでやりすぎてどうしようか悩んでいるんです

おつおつ
ノリでこのままつっぱしればいいんじゃないかな?


ウボさんはそもそも思考力があるかも怪しいからな…

一気読みして追いついた



黄衣の王とか言ってたからデモンズやダクソのすごい帽子?をかぶってる奴だと思ってて疑問符が出てたけど
読み返してみるとハス太だったのか…

うぉ……結構いた

>>163
じゃあノリで行かせていたきましょかww

>>164
伏線です+( ̄ー ̄)キリッ

>>165
ハス太っぽい貧乳なんです。見た目16かそこらですのだ。

そういえばキャラ設定とか出してなかったから簡単にやってみる


男 主人公。 17歳高校1年生 身長175cm 体重57kg
6歳の頃に現実のクトゥルフにあってしまい、ショゴスを買ってしまった人。ショゴスを買ったことにより、ゆっくりと平行世界と融合していたはずだったのが、大幅に融合する原因。
別名、人柱。異形の民をこちらで存在させるために必要な存在。言うならば、異形の民を支える大黒柱である。
色々な理由によって、彼の家が出来たり、怪異が招かれたりする。
冒頭で言ったように、クトゥルフにあったことから、クトゥルフを馬鹿にすると何かがブチ切れる。


ショゴス 形なき反逆者。 両性 全長1m弱 体重?
男がヤフオクで買った言わずと知れたクトゥルフ神話のモンスター。何故か知能が大幅に強化されて、テケリリ以外も喋れるようになっている。人語楽勝杉ワロス。
多分今居るメンバー(ショ・黄・フジ)の2番目に強い。

黄衣の王・ハスター 名状しがたきもの。 女性型 身長169cm 体重<削除>
言わずと知れたクトゥルフ代表格の一人。貧乳。風を操る。
だいたいは普段着として平服を着ているが、戦闘時は黄色いローブを纏ったりする。今居るメンバーの中で一番強い。

フジウルクォイグムンズハー 崇高な引き篭もり。 ショタ 身長149cm 体重39kg
これまた言わずと知れた旧神の一人。実は>>1は安価ででるまで存在を知らなかったでっていう。。。
超絶な人嫌いで、1日の大半を自室で過ごす。ペットボトルを男が渡さないため、トイレのときだけでたりする。男の料理が大好きなそうです。
頭がいい代わりにそこまで戦闘では役に立たない。というか、まず後列にも出てくれない。

ミ=ゴ 隠れ住むもの。 女性型 身長170cm 体重<削除>
ただのストーカーではない。結構がんばってるストーカーさんなんです。ただ裏役過ぎてわかりにくいんです。

カンカリツァロ 男性型 身長182cm 体重72kg
これまた裏役さん。つか、覚えてる?

ナイアルラトホテップ ニャル……這い寄る混沌。 不明
直ぐ死んだよおい。



幼馴染 17歳探偵 身長170cm 体重<言わせねえよ>
最近めっきり出番が無くなった。
いつかもう一度出したいヒロイン候補。

友 17歳親友 身長179cm 体重68kg
幼馴染よりも出番が無い人。でも伏線張ったし何時か出れる

女 17歳ヤンデレ 身長170cm 体重<破壊>
ヤンデレとかいってるけど一日がほんとに長い所為で影が薄れて>>1も忘れてた人

6日目

デンワダゼ!!

男「はい、もしもし……は?」

ショ「どうした男。間抜け面して」プラーン

男「はぁ……はい、はい。……そんじゃあ」ブツッ

黄「どうしました?」

男「……学校が、ぶっ壊れたそうな」

黄「はい?」

男「先生が言うにはだな、屋上がなんかの力で吹きとんだっぽいんだ。で、今日は休校なんだと」

黄「な、なんでそんなことに……」

男「……よし、現場に突入してみるか!」スクッ

ショ「お。なら私も行かせて貰おうか」

男「お前もかよ。じゃあまたお前ラジコンの真似しなきゃいけないんだが」

ショ「かまわん」

黄「ラジ、コン?」

男「こっちの話だ。何の関係も無い」

黄「はあ……じゃあ、私もお外行きのお洋服でも……」

男「……ん。はよせな」

フジ「……おで、かけ?」

男「ああ。……いや、別に嫌なら一緒にこなくていいぞ?」

フジ「……ひとりは、やだ」

男「……おう。おk」

学校にて

男「……ほんとにぶっ壊れだな」

ショ(ラジコンの振り)「……」

黄「……少し魔力の残照が……しかも、水属性?」

男「ん? そなん?」

フジ「……ひとつ、ふたつ。みっつ、ある」

幼「あ、男だー。おーい……って、ナにその両手に花!!」

男「げ、また面倒なのが……」

男「よう幼馴染。お前も調査か?」

幼「あ、うん。……じゃない! なにその両手に花!」

男「繰り返しやがったよこいつ」

黄「えっと、どちらさま?」

男「説明し忘れた。こいつは幼馴染。古くからのなっがい付き合いだ」

幼「あ、はいこんちわ。……なあ男。ほんとになんなんだ、おまえ」

男「……ああ、こいつとこいつな。親戚だ」

幼「嘘だ!!」

男「えー……」

黄「いえ、男君とは本当に親戚です。始めまして、私は黄色と申します」

男(ナイス貧乳! ……つか、黄色て)

幼「……むー。なーんか怪しいんだよな……」

男「んなことどうでもいいだろ? で、何か手がかりでもあったか、探偵さん?」

幼「あ、うん。現場の状況から、犯行は深夜の0時から30分の間に行われたと見て間違いないわ。
さらに、屋上のあとを見ると爆発と言うより、削られて、それでバランスが崩れて壊れたと私は見るわ」

男「……入ったんだ、お前」

幼「ええ。だって、私は探偵だもん」ニコッ

男「……そうだった。お前はそんな奴だったな」

幼「じゃ、そういうわけだから」タッタッタッタッタ

男「おー。がんばれよー」

黄「……面白い人でしたね」

フジ「……かんづかれるかと、おもった」

男「あいつ、昔から勘だけはいいんだよな。勘だけは」

ショ「……さて、じゃあ帰りますか」

ショ「」

庭にて

男「ちょ、たんま!!」

ショ「どうした」

男「いや、まって……なんで俺は、こんな筋トレばっか……」ダンヴェル

ショ「まず基礎体力をつけなければ話にもならん。最低でも、常人以上でないとならん。いいか、ボルトになれ」

男「あれは速さですよね!?」

夕方

男(だったもの)「」

ショ「おーい、軟弱物? 生きてるかー?」

黄「あの、ショゴス? 最後完全な悪意の波動が……」

ショ「……いや、そんなつもりは無いんだがな」

男(……博士のところに、行ってみようかな)

7日目

男「学校は休校です」

男「というわけでちょっと出かけてきます」

ショ「はあ……」

黄「お弁当とかは?」

男「直ぐ帰ってくるから大丈夫、じゃ」タッタッタッタッタ

研究所

男「博士ー? 死んでますかー?」

博士「生きとるわ!! ……で、なんじゃね男」

男「あ、うん。これこれこういうわけでね」

博士「ほほう。強くなりたいと。ではまずは精神面を鍛えないとな。こっちへこい、男」

男「? はい」

博士「いいか、恐らくお前が戦う相手に、必ずお前の心象世界(トラウマ)を付く輩がおるじゃろうて。
故に、お前は自らと戦わなければならぬ」ポチッ

男ロボ「…………ガッシャーン」

男「なんかでたああああ!!」

博士「彼は男ロボ。お前のトラウマの知識も、力も、奴には持っている。それを今から1時間で破壊しろ。よいな」

男「は!? ちょ、え!?」

博士「武器は両者ナイフのみとする。大丈夫じゃ。奴の弱点は人と同じ首じゃて」

男「は、博士? 聞きたいんですけど、マジ?」

博士「マジも何も、これぐらい倒せぬと邪神など到底及ばぬわ」

男ロボ「ヒョウテキカクニン。タダチニハカイスル」ダッダッダ

男「うわあああああ!! こ、こなくそがあああああ!!」

男ロボ「コウゲキ」ブンッ

男「のあ!?」

男ロボ「カイヒカクリツセッテイアップデート。コウゲキ」ブン

男「くっ!?」ザクッ

男ロボ「ダメージ10。ノコリHP、90」

男「く、くそったれ!!」ブンッ

男ロボ「カイヒ」ヒョイ

男「ちょ、ちょこまかと……」

男ロボ「アマイ、アマイデスネオリジン。ソノヨウデスカラ、ジャシンヲマエニタタカエナイ」

男「!!」

男ロボ「アノトキモソウデシタネ。アノトキ、アナタニチカラガアレバ」

男「黙れぇえええ!! このポンコツがぁああああ!!!」ブンッブンッ

男ロボ「イカリハコウゲキリョクヲアゲル。サレド、ソノシンハリセイノハキ」アシバライッ

男「ぐあ!?」スッテン

男ロボ「デスカラコウシテアシモトヲスクワレル。ワカリマスカ? オナジチカラデモ、ワザガチガエバコレダケノサガデキルノデス。オリジン」

男「ざれ、ごとを……!!」

男ロボ「モウアキラメナサイ、オリジン。アナタニタタカウヒツヨウナドナイデショウ?」

男「何を……」

男ロボ「アナタハウシロデミンナヲミテイレバヨイノデス。アナタノヨウナハンパモノハイラナイ」

男「半端だと? この俺が!?」

男ロボ「ソウデショウ? ダッテ、コノタタカイデモ、アナタハマヨッテイル。
コレデカタナケレバナラナイトイウノニ、チュウチョヲシテイル。ワタシハロボット。ナンニイタミモカンジナイノニ」

男「躊躇? は……んなことしてねえんだよ!! この機械人形が!!」ブンッ

男ロボ「トマレ」アシデフム

男「が、あっ!」

男ロボ「サア、アナタハナニガシタイ? ミンナノタメニタタカイタイノカ、ジコノタメニタタカウノカ、ソレトモ、マタベツカ」

男「……おい説教人形。てめえにはもう飽きた」

男ロボ「ナニ?」

男「そうだよ、俺に戦う理由なんてないさ。人柱ってだけで、周りで争いが起こるだけだ。
なら勝手にそのままでいればいいとも思ったさ。俺は優しくなんかない。そんな殻を持っているだけなんだよ。


男ロボ「……」

男「だけどな。……それが何だって言うんだ」

男「戦いたいから戦うんだ。殺したいから殺すんだ。俺には罪悪感なんて感じないし、ましてや人を殺す瞬間なんて笑えて来るほどに待ち遠しい。
ただそんな俺がいやだったから。自分を殺したんだ。……人形。残念だったな」




男「今の俺は、完全な殺戮機械だ」

ヒュン

男ロボ「キエ――――」

男「3歳の頃、包丁を使って愛犬を殺した」ヒュン

男ロボ「ウシロ!?」ブンッ

ヒュン

男「4歳の頃、腕をざっくりと切って、自傷を親に見せた」ブンッ

男ロボ「く!?」キンッ

男「5歳の頃、ふとしたことで友達の四肢を切断させた」ブンッ

男ロボ(シコウセヨシコウセヨシコウセヨ! なにがおきている!? なにがおきている!!!?)

男「6歳の頃。……クトゥルフに出会った後に、船に居た人間だったものを、全部殺した」ブンッ

男ロボ「ガ――――」グシャッ

男「……ふむ。やはり心臓部には何もなかったか。まあいいか。さて、質問だ。最後に殺人をしたのは、何時だと思う?」

男ロボ「? ……」



男「正解は昨日だ。ふとしてさ、少し楽しみたかったんだ」

男「躊躇って言うのはね、こんな汚らしい自分を見せたくないから、なんだよ!!」


グシャッ

博士「……4分と5秒。うむ、何と言う早業」

男「……違う」

博士「? どうした、男」

男「これは違う。こんな力は持っていない……!」

博士「ど、どうしたのじゃ男」

男「博士、さっき、俺はどんな動きをしていた!?」

博士「め、目にも留まらぬ速さだが」

男「……まさか、あれが……?」

博士「お、男よ、どうしたのじゃ」

男「博士、一旦俺は帰ります。何かあったらよろしく頼みます」タッタッタッタッタ

博士「男!?」

タッタッタッタッタ

男「……俺は人を殺したことだってある。動物だって殺した」

男「だが……“無機物まで”殺したことなんか……」

トラック「とばすぜええええ!!」フォオオオオオオオオオン

男「!?」シャキッ


ザクッ


トラック「いてえええええええ!!」ドガーン

男「……確かに聞こえた。“物の声”が……」

男「……まさか」


男宅

黄「あ、見てくださいよこれ。トラックが爆発したんですって」

ショ「うわすご。中の人死んでるんじゃないの」

黄「見えますよねー」

男「……ただいま」

ショ「お。お帰り、男。どうした、機嫌が悪そうだが」

男「……なあ、教えてくれ」

ショ「ん? 何だ。異形の民についてか?」





男「ショゴス、お前は何なんだ」

ショ「……は?」

男「……俺の目にはだな、お前が“玩具”に見えるんだ」

黄「な、何言ってるんですか? 大丈夫ですか? 頭打っちゃいましたか?」

男「“ハスター”、お前もだ。俺の目には、ただの女にしか見えない」

ショ「……」

男「多分、フジもそうだろうな。ただのそれにしか見えないんだろう。
なあ教えてくれ。俺の見ているこれは何なんだ? 幻覚だとは思えないんだ。教えてくれよ、異形の民」

男「俺の勘ではだな、もしかしたら。もしかしたら、お前らは、俺の見ている“夢”なんじゃないかと思うんだ。
あの日から、俺は止まっていて、それでこんなことになっている気がするんだ」

ショ「……」

男「いや、違う。クトゥルフに拾われるその時からなのかもしれない。だって、俺はクトゥルフに会ったことは覚えているのに、その形なんか一切覚えていないんだ」

黄「男、さん」

男「だから、お前らは、俺の夢の中の住人、なんじゃないのか?」

















「違うぞ創造主よ。是は汝のひと時の夢なのだ」














男「!?」フッ

?「ようこそ。我が神殿、ルルイエに」

男「あ、あ……」

?「どうした、会いたがっていた私なのだぞ」

男「違う、違う違う違う違う違う違うチガウちがう……」





《男》「そうだろう創造主よ。お前が会いたかったのはクトゥルフなどではない。お前の中に巣食う、俺達自身だったんだ」

男「やめろおおおおおおおおおおお!!」




本当は理解していた。

こんな運命なのだろうと。

俺が例えば神様だったとして、この世界を嗤ったとしても、それは絵を見て嗤うことと同じことを。

……夢であった。

全て私の見た夢であった。

なら覚めないと。

《》に殺されてしまう。

《殺戮機械》に襲われてしまう。





《自分》に、殺されてしまう

男「く、あ、あぁぁぁぁあああ!!!」ダッダッダッダッダ

《男》「そうだ! こいよ!! クトゥルフ(おれ)を貫いて、そして目覚めろ!! アザトース!!」

男「……だ、まれええええええええ!!」





鮮血。

綺麗な青。

にゅるにゅると動く触手。何て綺麗なことだろう。

……何がしたかったのかすらわからない。

何を思ったのかすら判らない。

扉が見えてきた。

泡が俺を誘う。



でも。

男「めざめたくないんだ」

男「おきたら、みんなともうにどとあえないんだから」

男「……だからね、ヨグ」




おまえも、ころしてあげる

男「思えば、単純なことだったんだな」

友「ほう?」

男「友が馬鹿みたいに馴れ馴れしいのは、俺がそういう風に造ったんだって」

友「しかもこんな蛸みてえな髪型にしやがって。起こるぞ?」

男「くく、いいじゃない。面白いよ」

友「俺の理解の範疇を超えているぜ。そのセンス」

男「当たり前さ。だって、俺はショゴスを買うような馬鹿なんだから」

考えれば、長く短い旅だった。


終わりはこうだと気付いていた。


俺は楽に生きることはないのだろう。


そう判っていたさ。



鮮血が辺りに溜まる。

空が黒く嗤う。

ただ一人、俺が門の前に立つ。



男「機械は、機械らしく一人でなんとかしろってか?」

自嘲する。もう戻ることのない平穏。

だからこそ。



男「……こんなエンディングなんてくそくらえ」

そう笑って、今度は自分の居る本当の世界を造って見た。





夢を見ていた。

自分がアザトースで、クトゥルフの邪神と仲良くすごす夢を。

馬鹿みたいだと自分でも、思った。


男「……本当に、変な夢だった」

男「……ショゴス、ねえ」ガタッ

男「は。……あっちゃったよ。ショゴス」






男「届いたか」

ビリビリ

男「……動くフィギュア、か。はは、俺こんなものに話しかけていたんだな」

男「……なあショゴス。俺夢を見てたんだ」

ショゴス『へえ、どんな?』

男「聞いて驚くなよ? 俺がアザトースだったんだぜ?」

ショゴス『へぇ……お前がアザトースだったら、私はどうなってるんだろうな』

男「おま、俺よりも格上とか言うのか?」

ショゴス『いや。別に?』

男「……てっめ、こうしてやる!」グネグネ

ショゴス『う、うわ! や、止めろ男! く、くすぐったい!』

男「くく……ははは……」





男「見てるか? 俺、本当に馬鹿だな」










ショ「ああ本当に馬鹿だ。人形に話しかけているお前の様を見るのは、些か笑えてくるものだったぞ」









男「そう思うんだったら、早めに出てきてくれると嬉しいんだけどな。俺、独り言って好きじゃないんだ」

ショ「……はぁ。しかしだな、何で私がこんな人間の女のような形になっているのかを、まず聞きたい」

男「不可抗力という奴だ。かわいいからいいじゃないか」

ショ「……怨むぞ、アザトース」

男「そりゃ結構」

黄「男さーん。ご飯出来ましたよー」

男「……一階で貧乳が呼んでるな、行くか」

ショ「うん」

黄「遅かったですね。ってショゴス!? なんで女の子なの!?」

男「ああ、俺がやったんだよ。詳しくは飯食った後で言うから」

フジ「……おかわり」

男「おおフジ。お前引き篭もり止めたんだ」

フジ「……うん。なでて」

男「ええこやええこや」ナデナデ

ショ「……ふむ、中々良いものだな、この様な生活も」

男「だろ?」

幼「男ー? いるー?」コンコン

男「ああ……ってもうこんな時間かよ!!」ガツガツ

黄「い、勢いよく食べるとのどに詰まりますよ!!」

男「大丈夫だ問題な」グボハッ

ショ「ぎゃああああああ!! こいつ吐きやがった汚い!!」

フジ「……やっぱりひきこもっておこうかな」

幼「おーい? なんかそっち修羅場になってるー?」

男「くおおおおおお!! 秘儀、早着替え!!」

ショ「……服を散らかすな、まったく」ヒョイヒョイ

男「おうセンキュー! 行ってくる!」ダッダッダ

ショ「おう行ってこい行ってこい。学生は学生らしく青春してろ」


幼「なんか色々と大変そうな顔ね……」

男「ま、まぁな……」

幼「あと、何か成長したみたい。1日ですっごく変わった感じ」

男「……まぁ、変わったしな」

幼「ん?」

男「いや、何でも。ほら、早く行こうぜ?」

幼「あんたが遅いんでしょうが……」

黄「いやー男さんが居ないと暇ですねー」

ミ「では僭越ながら私がお暇を殺してあげましょうか?」ヒュン

黄「ひいいいいいい!! 何処から入ってきたの!?」

ミ「どうでもいいじゃありませんか。ほらほら、おじさんと遊びませんか?」ワキワキ

黄「ちょ、その手の動き止めて!! 誰か助けてえええええ!!」




イヤァァァァァ

フジ「……やっぱりひきこもりさいこう」

夢の世界で

ナ「何故だ!! 何故私は羊飼いを殺せぬ!!」

食屍鬼「いや、我々に言われましても」

ナ「くそおおおおおおお!! こうなれば核兵器でももってきてやろうかああああああ!!」

食「あれ? うちの陣営死ぬんじゃね?」

出番がなかった人たち


イース「いやー私女に入ってたのに出番なくていやーこまったこまった」

ゴルゴロ「俺なんか存在すら忘れられてたぞ」

ティンダロス「がうがう!」(子犬にされとるがな!)

友「よっす男。金を貸してくれ」

男「よう友。断固拒否しよう」

友「MONEY PLEASE!」

男「GO TO HELL!!」

友「fuckは止めたのか?」

男「せんせーともくんがふぁっくとかいってまーす」

友「なっ! 貴様ハメたな!?」

男「ああそうだ友よ」

友「なんだ? やっぱり金貸してくれるのか?」

男「百円ならまあいいぞ。じゃねえよ。今日は屋上で飯食おうぜ」

友「屋上? ……ん? 壊れてた気が……」

男「なんでだよ。壊れてたら休校だろうが」

友「……だよなぁ」

昼休み・屋上

友「……かーぜーがー」

男「ん?」

友「いや、昔聞いたような曲を歌おうとおもっていただけだ」

男「……レジェンズ?」

友「おお当たり!」

男「うろ覚えだったけどな」

男「でさ、友。俺聞きたいことがあったんだ」

友「Why?」

男「……出川か?」

友「そういえばあれ間違えて覚えてたんだよな。Whatとさ」

男「……話進めて良いか?」

友「おうおk」

男「率直に聞きたい。クトゥルフ、何でお前は此処にいる」

友「……くとぅるふ?」

男「誤魔化すなよ。俺はアザトースなんだ。手に取るように何が何なのかがわかる。あと、冷や汗ばっちり見えてるぞ」

友「……はぁ、ったくよ」

ヒュン

クトゥルフ「何でばれちまうかね」

男「何となくだよ」

ク「幼馴染ちゃんにもばれちゃうし、女さんにも勘づかれたし、俺、そんな変化得意じゃないか?」

男「頭が蛸みたいだしな」

ク「……おっふ」

男「まあいいや。前から言いたいことがあったんだ。言わせて貰うぜ?」

ク「それはアザトースとしてか、君としてか?」

男「男・男っていうただ一人の人間として、だな」








男「ありがとよ、クトゥルフ。助けてくれて、こんな夢まで見せてくれて」


ク「構わん。どうせ朝飯……昼飯前だ。こんなもの」







ショ「ちょっとまった」

男「……ショゴス? 何で学校に居るのカナ?」

ショ「何でも何も、ここの生徒になったからとしか言いようがないんだけどね」

男「あ、そうなのかへぇ……ってええええ!!?」

ショ「細かいことは後で言おう。私が激おこなのはだな」

男「あ、なんか語りだした」

ク「男、あまりそういうことは」

ショ「なんっっっっっっっっっで私が居ないのに良い雰囲気になってんのさ!!」ザパアアアアン

男「キャラが崩壊してますよ姉御!!」

ショ「スレ名にも私の名前が入ってるんだから私が居ないと駄目でしょ普通!!」

男「いや、まあ……」

友「男。俺なんか面倒だからフケるわ」ヒュン

男「クトゥルフーーーーーー!! いやさっきのは友か!? どっちでもいい!! かむばっく! かむばあああああああああああっく!!」

ショ「悪い子にはお仕置きだべぇ……」

男「ちょ、さっきからキャラ崩壊が酷い!! おちけつ! おtkt!!」

ショ「どうせ終わりなんだからこんな崩壊も>>1が許してるのよ!!」

男「>>1ぃいいいいいいい!! てめぇ、あとでどうなるかわかってるのかああああああああ!!」

>>1「ごみん」

男「いたんかああああああああ!!」












ああ、何て久しぶりに楽しい時間だろう。

怒鳴り散らしながらもくすっと笑えた。





こんな綺麗な日には、また満月なのかな。





青く澄んだ、雲ひとつない空を見て、少年は明日を生きる。

























END





カ「まてや。出番がなかった人のところにもでなかった俺はどうすればいいんじゃ」

ヨグ「笑えばいいと思うよ」

途中からノリがのりすぎて泣きたくなるほど酷いssだったことをお詫びもうしあげたい。
こんなくそスレに1分でも使った人のために土下座しますorz


でも書いてて楽しかったは楽しかった。
今度からはちゃんと設定書いて出すことにする。うん。


それではまた会えることを。

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