ライナー「春場所」(60)

壁上


エレン「……」

アルミン「…エレン どうしたの」

エレン「……アルミン あそこ」

アルミン「……巨人が集まってるね」

エレン「ああ さっきから巨人が相撲してるんだ」

アルミン「へぇ… 巨人も相撲するんだね」

ジャン「…お前ら、大砲整備は終わったのかよ?」

サシャ「お二人とも、サボりですか」

エレン「ジャン、サシャ…」

アルミン「…巨人の相撲を見てるんだよ」

サシャ「へぇ… みんな廻しも締めてますね」

ジャン「ああ… ちゃんと行司もいるんだな」

エレン「……あっ」

アルミン「……投げたね」

ジャン「…15m級と3m級だからな」

サシャ「投げたっていうより……拾って捨てられましたね」

エレン「ああ… ゴミみたいに捨てられたな」

アルミン「まぁ… 差があるからね」

エレン「何の?」

アルミン「え…いや 体格とか…」

エレン「……ああ」

シュールだが、見ごたえはありそうだな

アルミン「……さっきから15m級と3m級の組み合わせしか出てこないね」

ジャン「……八百長っぽいな」

サシャ「もう、大きい巨人がポイ捨てする勝負は飽きましたね……」

エレン「隅で負けた奴らが集まってるぞ……」

アルミン「…泣いてる」

エレン「悔しいんだろうな……」

エレン「……アルミン あそこ」

アルミン「……ライナー」

サシャ「ライナーですね」

ジャン「廻しなんか締めて…本格的だな」

サシャ「…大丈夫なんですかね」

エレン「何が?」

サシャ「いえ… 巨人の群の中に廻し一つで」

エレン「……ああ」

アルミン「……凛々しい顔してるね」

エレン「そうだな」

ジャン「結構さまになってるな」

サシャ「……ふふっ」

アルミン「サシャ どうしたの?」

サシャ「いえ……ライナーのお尻」

エレン「……はは」

ジャン「結構食い込んでるな」

エレン「やめろよ……ジャン……ふふ」

アルミン「……短かったのかな」

エレン「ふふふ……」

アルミン「……ライナーが土俵に出たよ」

サシャ「四股を踏む姿もそれっぽいですね……」

ジャン「……尻はぷりっぷりだけどな」

エレン「ジャン…ふふふふ マジでやめろって」

シュールw

アルミン「あっ」

サシャ「巨人になりましたね」

エレン「ライナー……巨人だったんだな」

ジャン「ああ……」

サシャ「……巨人になっても廻しはあるんですね」

ジャン「エレン……」

エレン「……もうやめろよ」

ジャン「……尻」

エレン「……ふふふふ」

サシャ「ふふ……」

アルミン「ははは……」

ジャン「……おー」

アルミン「ライナー… 強いね」

サシャ「あれ……何て技なんですか」

ジャン「……さあ?」

アルミン「タックル……?」

エレン「ふふふ……」

ジャン「…まだ笑ってんのか」

ジャン「……また誰か土俵に出てきたな」

アルミン「あれは……アニだね」

サシャ「……tシャツとスパッツ着てますけど」

エレン「廻し締めてるな…… お」

アルミン「へぇ…… アニも巨人だったんだ」

ジャン「ライナーと向かい合って……四股を踏んだな」

サシャ「……行司が団扇を振りまわしてますね」

エレン「始まるみたいだな……」

続けて、

アルミン「……アニ、確実に蹴ってるよね」

ジャン「ああ…」

サシャ「…ルール違反じゃないんですか」

エレン「……行司は黙ってるぞ」

サシャ「あ、ハイキック…」

ジャン「…これも綺麗に入ったな」

アルミン「…ルール、知らないんじゃないかな?」

エレン「誰が?」

アルミン「…いや アニも… 行司も…」

エレン「……ああ」

サシャ「行司… 汗かいてますね」

ジャン「…焦ってるんだろ」

アルミン「うん… なんとなく違うとは思ってるみたいだね」

ベルトルトはどうなることやら

行司巨人かわええなw

サシャ「ああ… あー…」

アルミン「もう…タコ殴りだ」

ジャン「ライナー… 膝ついてるじゃねぇか」

エレン「……行司は止めないんだな」

アルミン「さっきから… 団扇を上げようとはしてるけど」

ジャン「……まだ踏ん切りがつかねぇみたいだな」

エレン「… あ、上げた」

ジャン「……アニの勝ちか」

アルミン「ルール的には負けてるけどね…」

エレン「……座布団が投げ込まれまくってるな」

ジャン「…泥仕合だったからな」

サシャ「……みんな行司に投げつけてますね」

アルミン「……うん」

エレン「……あっ」

アルミン「……うなじの所からライナーが出てきたね」

サシャ「へぇ… 巨人ってそういうものなんですね」

エレン「そういうものって?」

サシャ「……いえ 乗りものみたいなものなんだな……と」

エレン「……ああ」

ジャン「……ん なんだ……」

エレン「ライナー… もたついてるぞ」

サシャ「廻しが……どこかに引っかかってるみたいですね」

アルミン「……焦ってるね」

ジャン「……ふふ エレン」

エレン「……ふふふ」

サシャ「……引っかかって、廻しがきつく締まってますね」

エレン「ふふ……ふふふ」

アルミン「……さっきよりぷりっぷりだ」

エレン「ふふふ… やめろって」

サシャ「……あっ 取れた」

アルミン「反動で……地面に落ちちゃったね」

ジャン「ああ… ぷりっぷりの尻からな」

エレン「ふふふ……おい、ジャン ……ふふふふふ」

ジャン「……ははっ」

サシャ「ふふふっ」

アルミン「ははは」

シュール過ぎんだろwwwww

サシャ「ふふふ… おや」

ジャン「…ベルトルトだな」

エレン「…他のとは違って、廻しが豪華なんだな」

アルミン「…横綱なんだね」

エレン「なんで?」

アルミン「…いや 前掛けに横綱って」

エレン「……ああ」

ジャン「ベルトルトが… 横綱」

サシャ「見えませんね」

アルミン「うん…」

ジャン「……おっ 四股踏んだ」

エレン「ヒョロッヒョロな四股だな…」

アルミン「…あんまり足も上がってないしね」

サシャ「でも… 顔つきだけは一丁前ですね」

アルミン「うん… これまでの誰よりも凛々しい表情だ」

ジャン「ちょっと… イラッとするな」

アルミン「…あっ」

サシャ「…でかいですね」

エレン「へぇー… あいつだったんだ」

ジャン「壁壊したの……ベルトルトだったのか」

アルミン「…ベルトルト、土俵に入ってなくない?」

サシャ「つま先しか入ってませんね…」

エレン「でも行司は黙ってるぞ…」

ジャン「あいつ……またかよ」

アルミン「もうあの行司はいいよ…」

サシャ「居ても居なくても変わりませんね…」

エレン「でもまぁ…団扇は振り回してるぞ」

アルミン「…本当に振り回してるだけだけどね」

ジャン「そうしてれば良いって思ってる節があるよな…」

エレン「でも…結構必死だぞ」

サシャ「いや…ええ まぁ…」

ジャン「……必死だからなんだよ」

エレン「……は?」

アルミン「……喧嘩はよそうよ」

サシャ「……一瞬でしたね」

アルミン「うん…」

エレン「…なんて技なんだ?」

ジャン「…蹴り?」

アルミン「蹴りっていうか…なんだろ」

サシャ「足を…ちょっと動かしたって感じですね」

エレン「…今回はすかさず団扇を上げたぞ」

ジャン「…素人が見ても負けって解るからな」

アルミン「ベルトルトの場外にはノータッチだけどね…」

ジャン「…クソ行司だな」

エレン「………てめぇ」

アルミン「……もうやめようよ」

サシャ「…アニも這い出てきましたね」

ジャン「ああ… いつも通りの仏頂面だな」

アルミン「まぁ… 初めから勝てるとは思ってなかったんだろうね」

エレン「なんで?」

アルミン「え…いや 体格差…とか」

エレン「……ああ」

くっそwwww

サシャ「…わっ」

アルミン「…超大型巨人が一瞬で消えたね」

ジャン「すげぇ蒸気だな…」

エレン「ああ… すげぇ湯けむりだ」

アルミン「……湯けむり」

エレン「……水蒸気?」

アルミン「…いや 湯けむりでいいと思うよ」

エレン「……そうか」

なんでエレンは行司に肩入れしてんだ

…ふふ

ジャン「…蒸気が晴れてきたな」

アルミン「…あっ ベルトルト…」

サシャ「……嬉しそうですね」

ジャン「ああ… すげぇ笑顔だ」

エレン「…ははっ あいつってあんなに笑うんだな」

サシャ「…ええ 本当に嬉しそうですね」

アルミン「うん… ちょっと喜びすぎだけどね…」

エレン「…そうか?」

アルミン「…うん …だって、何? あのダンス…」

ジャン「…ありゃ …カズダンスだな」

サシャ「…競技が違いますね」

エレン「……勝ったんだ 別にいいじゃねーか…」

アルミン「…さっきから巨人に優しいね」

サシャ「…ふふっ エレンは優しいんですね」

エレン「…お前ら よせよ…」

ジャン「…ははっ 赤くなってんじゃねーよ…」

エレン「……は?」

アルミン「…ジャンはエレンに話しかけない方が良いみたいだね」

エレン「……は?」

アルミン「…エレン …ごめん」

ジャン「…ライナーがベルトルトに駆け寄ってきたな」

サシャ「ええ… アニも来ましたね」

アルミン「…3m級巨人もベルトルトに駆け寄ってきてるね」

エレン「……みんな嬉しそうだな」

サシャ「ええ… …ふふ」

ジャン「…ライナーの尻 鬱血してるな…」

サシャ「…ええ 青くなってますね」

アルミン「…結構な高さから落ちてたからね」

エレン「…ふふふふふ」

それ喰おうとしてんじゃね?

ジャン「…また始まりやがった」

エレン「…いや だって… ふふふふふ」

サシャ「…っふ、ふふふ」

ジャン「…はは」

アルミン「はははは…」

アルミン「ははは… あっ」

サシャ「…行司からも誰か…出てきましたね」

ジャン「…ユミルか」

エレン「ユミルだな…」

サシャ「…ユミルが行司をしてたんですね」

ジャン「…なんかやり遂げたって顔してるな」

エレン「…ああ すげぇ満足そうだ」

アルミン「…ひとつもちゃんとジャッジ出来てなかったけどね」

エレン「ああ… クソ行司だ」

ジャン「……エレン」

アルミン「……ジャン 駄目だよ」

行司はお前だったのか

ユミルおまえかwww

ユミルだと思うと可愛い

ハゲの巨人か

エレン「…みんなでベルトルトを胴上げするんだな」

サシャ「ふふ… ベルトルト、嬉しそうですね」

アルミン「…ライナー達、ベルトルトに届いてなくない?」

ジャン「ああ… でも嬉しそうだな」

アルミン「うん… そうだね」

エレン「みんな 良い笑顔だな…」

サシャ「…みんな、本当に嬉しそうですね」

ジャン「ああ… 楽しそうだな」

アルミン「…ベルトルトも、僕らの前で笑ってくれたらいいのにね」

エレン「…ん んんーーーー…」

アルミン「エレン… 伸びなんかしちゃって」

サシャ「おへそ… 見えてますよ」

エレン「…サシャ よせよ」

アルミン「…ふふっ」

サシャ「あははっ…」

エレン「…へへ」

…ふふふ

ジャン「…ふぁ ちょっとサボりすぎちまったな…」

エレン「…ああ」

サシャ「ちょっと巨人の相撲に気を取られちゃいましたね…」

アルミン「…そろそろ始める?」

ジャン「準備はできてるぞ…」

エレン「そうだな… じゃ、目標 ベルトルト…」

アルミン「了解」


ドォォォン!!


                    おわり

ですよねー

シュールだけど、ほのぼのした感じだな

そりゃそうだwww

以上です
読んでくれた方々、ありがとうございました

納得のオチ

こうやってコンパクトに話をまとめられる人は
本当に尊敬できるわ おつおつ

この>>1は頭がおかしい(褒め言葉)

癒された

乙、フフ…

前回はアルミン「復讐のホモ団」などといったssを書いたので、見て貰えると嬉しいです

あなたか
ちょっと作品の出来良過ぎんよ~

パンツ職人とかもそうだし
あんたの頭の中はどうなってるんだw

復讐のホモ団、パンツ職人の他にこの>>1のssてある?
復讐のホモ団でハマって他のがあるならもっと読みたくなった

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