【安価で】ブラック・ブレット【生き残れその3】 (1000)


このスレはスレタイ通り
ブラック・ブレットを安価で生き残っていくスレです


基本的にコンマと安価で進めていく
選択肢を出してそこから選んでもらう感じですが
選択肢の中には自由安価があります
自由安価は脈絡のないもの、不自然なものは却下させていただく場合があります
このスレからは
安価の連続取得(コンマは除く)は禁止にする予定です


基本的なシステムなどは全て【http://goo.gl/5Gbakx】このsswikiに


前スレ
【安価で】ブラック・ブレット【生き残れその2】
【安価で】ブラック・ブレット【生き残れその2】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1401897044/)
【安価で】ブラック・ブレット【生き残れ】
【安価で】ブラック・ブレット【生き残れ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1401004642/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1402494977


花菜「ありがとう……お母さん」

美菜「……考え直したって続くと、嬉しいのにな」

お母さんは涙で滲む声で

そんな風にわかりきった冗談を呟く

花菜「……似合う?」

美菜「あんまり似合わない」

ごめんねとは言わない

言ったらきっと……怒られるから

花菜「もうっ……お母さんが作ったのに」

美菜「貴女が武闘派すぎるのよ」

花菜「仕方ないでしょ……鍛えてるんだから」

美菜「女の子なのに腹筋割れてるって……ふふっ。凄い逞しい」


美菜「……ごめんね。花菜ちゃん」

花菜「え?」

美菜「みんなのように、女の子らしい体のままでいさせてあげられなくて」

お母さんは私のお腹に触れて

そのまま背中の方へと腕を回していく

花菜「……それはお母さんもでしょ?」

美菜「……そうかしら」

花菜「手はボロボロだし、少し……窶れてる」

私の言葉に対して

お母さんは苦笑すると「そう……かな」と、呟く

花菜「……感謝してるよ。お母さん。この体だからこそ、守りたいものを守ってこれたから」

美菜「……そっか」

花菜「うん。結婚とか、そういうのは出来ないかもしれないけど……でも、守りたいものを守れないよりはずっといい。だから、ありがとう」



・昼に移ります
・母親はいなくなります


→場所は自宅

イベント判定


1 宅配


5 小比奈



0 影胤


来てれば>>16

来てなければ安価下


→ 11日目  昼  自宅


昨日も一昨日も

色々と考えながら過ごしていたからか

ただぼうっとできるようなお昼は久しぶりに感じる

花菜「とはいえ……するわけにも行かないのよね」

2日後にはスコーピオンが来るんだもの

のんびりなんてしてられないわ

花菜「でも……」

何をしようかしら


1、移動
2、電話
3、武器関連
4、特訓


安価下


花菜「出かけましょう」


1、外周区
2、実家
3、香織のところ
4、片桐民間警備会社
5、事務所
6、商店街
7、菫のところ


安価下


→ 香織のところ


花菜「……え?」

「だから、いませんよ。本庁に呼ばれたとかで」

花菜「どうしてですか?」

「こっちが知るわけないでしょう」

お姉ちゃんの部下であるはずの人は

全員残っているのに、お姉ちゃんだけ?

重要な話をしてるってことなのかな……

でも、それならなんで他の人は知らないのかしら

花菜「………………」

「用が済んだのなら帰ってください。暇じゃないんですよ。民警と違ってね」


安価下コンマイベント判定


1 蓮太郎&延珠
2 小比奈
3 影胤
4 男性
5 木更
6 将監&夏世
7 片桐兄妹
8 盲目少女


ほかは無し


→ 街道


花菜「……ん」

警察署を出てすぐに出てきた足音は

少し進んでもなお私の後ろをついてくる

偶然行き先が同じなんてことはありえない

……足音を合わせて来るなんて

普通の人間がするわけがないもの

そう思って

わざと立ち止まったのが悪かったのかもしれない

背中から何かが押し付けられる感触が伝わる

花菜「……こんな場所で撃つの?」

「サイレンサーは付いている。誰も気づくまい」


花菜「………………」

「お前のせいだ。お前のせいで……」

男の人の声は少し震えているけれど

忘れもしない……私とお姉ちゃんを間違えた人の声だった

花菜「私のせい……?」

「お前は余計なことを知ろうとしすぎなんだよッ!」

花菜「っ」

押し付けられた銃口の部分が食い込み

少しだけ痛い

やっぱり、度重なるお姉ちゃんへの接触は不味かったのね……

花菜「姉妹で話すのがそんなに悪いことなの?」

「とぼけるなッわかってるんだよ。調べてんだろ? 俺たちのことッ」


花菜「……違うと言ったら?」

「関係ない……それでも殺すッ」

軽い錯乱状態に陥ってるわね……

変に刺激すると本当に撃たれかねない

そうでなくても

周りの関係ない人を巻き込んでしまいそうだわ

「お前さえいなきゃ、俺はこんなことにはならなかったんだ」

花菜「………………」

「お前さえ……ッ」

背中の感触が

心臓の部分へと動いていく

ゼロ距離射撃……不意をついて避けられても、撃たれれば誰かに当たる可能性がある


1、ここで撃ったら貴方は逃げきれないわ。せめてそこの路地裏に移動しましょう
2、い、嫌……死にたくない……
3、イチかバチか不意をつく
4、貴方に何があったの……? どうして私を憎むの?
5、その他


安価下


花菜「ここで撃ったら貴方は逃げきれないわ。せめてそこの路地裏に移動しましょう」

「……なんだよお前。俺を心配すんのか? 殺されるんだぞ。俺に」

花菜「どちらか片方しか助からないのなら。助かる片方を確実に救うのが私よ」

貴方のような悪事を容認するつもりはない

でも、

理由がありそうだから……仕方がない

私とお姉ちゃんを間違えた

それが起因だったのかもしれないとは思う

きっと……処分が待っているのね

たった一度のミスで処分……

もしかしたら私が調べようとしたからかもしれないけど……

花菜「生きるために私を殺すのなら。貴方は必ず生きなさい。それが命を摘み取る者の責務よ」


「っ……動け」

花菜「……………」

男の人に従って

不自然な形にはならないように動き

路地裏へと向かって行く

「アンタみたいなヤツを殺すのは惜しい……けど、スマン。俺は死にたくない」

花菜「……そう」

男の人の悲しそうな声が響く

私の背中を向けさせたままなのは正解だわ

銃口も少し離れているから

銃がどこにあるか解らないし、おかげで反撃がしづらい

……お母さん。ごめんなさい

生きるって言ったのに……もう、死んじゃう

思えば、死亡フラグ……だっけ? なんだかそんな感じの会話だったね……お母さん


安価下コンマ判定

1 影胤
2 小比奈
3 殺害
4 影胤
5 小比奈
6 殺害
7 蓮太郎
8 影胤 
9 殺害
0 蓮太郎


固く目をつぶる

お母さんにも、お父さんにも

木更ちゃんにも、里見くんにも

陽羽にも、憩にもごめんなさいをした

もう……大丈夫

花菜「いつでもいいわ。撃つなら撃って」

それにたいして響いたのは銃声ではなく

男性の微かな呻き声と倒れこむ鈍い音

そして――

影胤「永久の旅路に出るのはまだ早くはないかね? 山科君」

花菜「か、影胤さん……?」

ここにいるはずはない……人の声だった


影胤「まったく……君は無茶をするね。死に急いでいるようだ」

花菜「そういうわけじゃ……」

影胤「それで? 形勢逆転だが……殺すかい?」

影胤さんは平然と言いながら

意識を失い

倒れ込んだままの男性へと銃口を向ける

花菜「っ……ダメ」

影胤「この男は再び君を狙うはずだ。それでも殺さないというのかね?」

花菜「………………」



1、それでも見逃す
2、拘束しましょう
3、……影胤さんに、任せます
4、それなら私が撃ちます


安価下


花菜「それでも見逃して」

影胤「……君が見逃す人間でなければ私もまた潰えていた……か」

影胤さんはそんなことを呟き

なぜか仮面を軽く押さえて

拳銃をホルスターへとしまい込む

花菜「ありがとう。影胤さん」

影胤「君の命を助けたことかね? それとも、命を見逃したことかね?」

花菜「そのどっちもです」

私が微笑みを向けると

影胤さんは「相変わらず理解ができないね」と

素っ気なく言葉を返し

倒れたままの男性を壁に寄りかからせる

影胤「気がつく前に移動するよ。良いかね?」

花菜「……はい」

最後に男性に頭を下げて

私は影胤さんと共に、その場をあとにした


とりあえずここまで

明日ではなく今日は 11時ころに再開できるかもしれません


あと
>>67の判定の殺害は、花菜が死ぬのではなく、男性が死ぬ方です
花菜の目の前で

お嫁さんは影胤さんのほうだろいい加減にしろ!


→ 昼 続行 商店街


花菜「……………」

影胤「……………」

影胤さんと並んで歩くという

何とも言えない違和感

別に……嫌ってわけじゃないけれど

影胤「君は襲われた理由を理解しているのかね?」

花菜「……多分、ですけど」

影胤「なら、あまり原因を引き起こすべきではないと思うが?」

花菜「まさかこんなに早くくるとは思わなかったんです」

いつかこういうことになるとは思ってた

でも……こんなに早くなるなんて……


影胤「だが……一体何事なのかね? 命を狙われるほどの事というのは」

花菜「私にも良くは解ってません。何も掴めてない。でも、知ろうとすること自体がグレー……ううん、ブラックみたいです」

影胤さんはそれに対し「ふむ……」と

小さく声を漏らす

影胤「何やら面倒な話だね」

花菜「ええ……まぁ」

だからきっと

知らないなら巻き込まないべきよね

もう、巻き込んでしまったかもしれないけど……



1、……そういえば、どうして助けに来れたんですか?
2、……本当に、ありがとうございました
3、小比奈ちゃんはどうしたんですか?
4、影胤さん、もしかしたら巻き込んでしまったかもしれません……ごめんなさい
5、その他



安価下


花菜「影胤さん」

影胤「……………何かね?」

人通りが少なくなってきた通りで

不意に立ち止まった私よりも少し遅れて

影胤さんが立ち止まり、私の方を向く

花菜「もしかしたら巻き込んでしまったかもしれません……ごめんなさい」

影胤「…………………」

頭を下げ、地面を見る私の方に伸びる影胤さんの影が

だんだんと私の方に近づき、ついには足元が見えた

影胤「君は何もかもを背負わなければ居られない性分なのかい?」

花菜「……え?」

影胤「君は私を呼んだかね? 私の救いに期待し、名を叫び、救いを願ったか?」

私の顔に手を触れ、強引に持ち上げる

視界が上がり、影胤さんの仮面が目に映った

影胤「いいや願っていない。ゆえに、これで巻き込まれたのであれば自業自得というものではないかね?」

しかし影胤さんの格好を考えるとアレな構図なんだよなぁ・・・ww


花菜「でも、助ける状況になったのは私のせいです」

影胤「だが、助けないという選択もあった」

花菜「それは……」

影胤「あまり私を見縊らないで欲しいものだ。たかだか21の娘に責任を持たれるほど、老いてはいないつもりなのでね」

影胤さんは苦笑しながら

私から手を離し、背中を向ける

影胤「行くよ。山科君」

花菜「……影胤さん」

影胤「私の言葉が理解できない君ではないはずだが、あえてもう一度簡潔に言おう。気にするな」

花菜「……はい」

これ以上はまた変な争いになるような気がして

私が折れて、話を終わらせる

後から追う影胤さんの背中は

実際にも、それ以外にでも大きく見えた


・夕方に移行します
・場所は事務所です

きっと影胤さんの格好がスルーされるのは
市民A「なんだプロモーターか」
市民B「プロモーターなら仕方ないな」
市民C「なんだ幼女連れてねぇじゃねぇか」
ってなってる可能性が微粒子レベルであるかもしれない(他のプロモーターの世紀末スタイルを見ながら)


安価下コンマ判定


奇数 目撃されていた

偶数 目撃されていない

見られた相手によっては盛大な勘違い不可避なんだよなぁ


→ 夕方  事務所


木更「あとは里見くんと延珠ちゃんだけね」

花菜「あら……確かに。どこかに出かけてるの?」

木更「タイムセールじゃないかしら。多分だけど」

ステージⅤが襲来する

そうは言っても

里見くん達はあまり変わらないのね

……変に変わるよりは

ずっといいかもしれないけどね

陽羽「そういえば、花菜」

花菜「うん?」

陽羽「なんでメガネかけてるの?」

木更「確かに。それ気になってた」


花菜「ふふっ、ちょっとしたファッションよ。気にしないで」

憩「お姉ちゃんがメガネかけてると学者みたい」

陽羽「白衣を着れば完璧だねー」

木更「作って戦える研究員?」

陽羽「香織が持ってたあれだねー傘社の研究の人」

みんなしてクスクスと笑いながら

色々と言い出す

花菜「笑わなくたって良いじゃない」

陽羽「あははっ、でも似合ってるよ? ほんと、白衣きれば本当に学者みたいだよー」

憩「うんっ」

それは多分

お母さん譲りかな……さて


1、移動
2、電話
3、陽羽と交流
4、木更と交流
5、憩と交流
6、武器関連
7、特訓



安価下


花菜「電話しましょう」



1、美菜
2、弘一
3、蓮太郎
4、未織
5、香織
6、延珠



安価下

香織と未織を間違える悲劇は繰り返させたくないっすから(小声)


花菜「もしもし?」

未織『……電話にしたその判断は流石やねぇ』

花菜「…………ごめんね?」

直接対面してるわけでもないのに

ビリビリと気迫が伝わってくる

それは怒るわよね……

無事時に終わらせてまた会うとか言いながら

もう何日も電話すらしていないんだもの

未織『でも、ウチが覚えてる花菜ちゃんとの約束は会いに来る。だったはずなんやけどなぁ』

花菜「それはその……ね」

未織『怒ってるって解ってるなら会いに来るべきとちゃう? 酷いで……ホンマ』

アポイント取りたいんですよ(土下寝しながら)


未織『ウチが今泣いてたらどうする?』

花菜「それは……」

未織『抱きしめて欲しいって言ったらどうする?』

花菜「あ、会いにいく……」

未織『今すぐって言ったら?』

花菜「………………」

未織が泣いているのかどうかは別にしても

声が震えているのはわかる

私に対して少なからず怒っているって言うのも解る



1、……貴女に会いたいから電話したの。今日、家に来ない?
2、本当、ごめんなさい。忙しくて
3、なんでもするわ。だから許して
4、……ごめんね。忘れてたわ
5、その他


安価下

1+もちろん家に来るなら今から迎えにいくわ


花菜「……貴女に会いたいから電話したの。今日、家に来ない?」

未織『そうやな。会って話したほうがええな。無事だった再会もなしに、また無茶に首突っ込もうとしてることとか』

花菜「あはは……」

未織『みっちり聞かせて貰うで花菜ちゃん!』

未織ちゃんはそう怒鳴って

勢いよく……というのは見ていないから解らないけど

多分、怒りながら電話を切る

陽羽「……どうかしたの? 花菜」

花菜「今日……寝られるかしら」

陽羽「え?」

ある意味で平和な悩みを抱えながら

大きくため息をつく

自分出会うとか言いながら会わず、会うと言ってこうなる

……なんなのかしらね、ほんと



・夜に移行します


再開位置選択


1、車内(未織+花菜)
2、自宅(未織+花菜+陽羽+憩)



安価下

オイ馬鹿止めろ本当にシェンフィールド完備した幼女とかこられたらどうしようもないぞ


→ 11日目  夜  車内


未織「………………」

花菜「………………」

車の加速していく音と

風を切る音が交じり合う

そんな中で沈黙を保つ未織ちゃんは

扇子を弄りながらただ前を見る

花菜「未織ちゃん?」

未織「今抱きついたら事故るやろ?」

花菜「うん……確実に」


普通の車でも危ないのに

私が運転してるのはスポーツカー

その事故による衝撃はあまり考えたくなはない

もっとも、速度規制を守っているから

そこまででもないけど……

未織「会いに来てくれるって言ったのに会いに来ないとか……デートをすっぽかすのと同じやで?」

花菜「ごめんね」

未織「ごめんで済むなら別れ話なんて要らん」

花菜「っ……」

未織ちゃんは突っぱねるように言い捨てて

私のことを見つめる

未織「生きてると伝え聞いても、この目で見るまで信じられないような世界……そんな職業やって自覚してるん?」


花菜「……未織ちゃん」

未織「ウチは花菜ちゃんが生きてること聞いてた。でも、聞くだけやった。だから心配だった」

花菜「………………」

未織「ウチはお嬢様やからな。周りが気を使って情報隠すなんてこともあるかもしれん」

小さく呟くように言いながら

未織ちゃんは車が信号で止まったのを見計らって

私の手を握る

未織「電話だって……怖い。会うのだって……怖い。花菜ちゃんなら解るやろ?」

花菜「……ええ」

電話して繋がらなかったらどうしよう

会いに行って亡骸だったらどうしよう

そう思うと……自分からじゃ何も出来なくなっちゃうのよね


未織「会えて良かった……ほんと、良かった」

花菜「未織ちゃん……」

未織「電話きたとき嬉しかった。迎えに来てくれた時も嬉しかった……ちゃんと生きてるんやなって……解って」

花菜「………………」

私の手を握る未織ちゃんの手を

少しだけ強く握り返す

未織「なのに……また無茶するって何事なん!?」

花菜「ッ!」

未織「安否も確実じゃない時に知ったウチの気持ち解る!?」

花菜「えっと……」



1、ご、ごめんね
2、無事だったんだし……ね?
3、で、でも。新しい作戦に参加するんだもの。生きてるってわかったでしょ?
4、だから会えなかったの……ごめんなさい
5、抱きしめる
6、頭を撫でる
7、その他


安価下

(昼間殺されかけたなんて口が裂けてもいえない・・・)

今信号赤だから(青にならないとは言っていない)


未織「ちょ、花菜ちゃ」

花菜「今は赤よ」

未織「そういうことじゃな……っ」

唐突な抱擁に動揺する未織ちゃんの体を

限りなく優しく抱きしめる

きっと、本気で抱いたら壊れてしまう

そんな華奢な女の子らしい体を着物に包む未織ちゃんは

私よりもずっと、甘く優しい香りがした

花菜「……心配かけてごめんね。ありがとう」

未織「っ……解ってるなら、すぐ会いに来てくれたってええやろ」

花菜「………………」

未織「次の無茶やめてってお願いしたら止めてくれへん?」


私が黙りこむと

未織ちゃんはそんな提案を口にする

未織「ちゃんと報告しなかったペナルティや……今度こそ本当に危ないんやから」

花菜「ペナルティ……って」

未織「みんな反対なんや。花菜ちゃんがずっと危険な場所にいるっていうのは」

なんで……みんなそういうんだろう

私には戦う理由がある

何度もそう言ってきたのに

それでもなお、なぜ私には戦って欲しくないというんだろう

花菜「………………」

【美菜「貴女の死は、沢山の人の不幸に通じているのだから」】

お母さんの言葉が……答えよね


1、ありがとう。でも、ごめんね
2、そのみんなの反対を押し切ってでも私は戦うわ。たとえ、貴女達に嫌われるとしても
3、……辞めたら、どうしてくれるの?
4、未織ちゃんは私が死んだら不幸になるの?
5、その他



安価下


花菜「未織ちゃんは私が死んだら不幸になるの?」

未織「それをウチに聞くあたり……花菜ちゃんは何も解ってへんってことやな」

未織ちゃんの残念そうな声に

思わず体がビクッとなる

未織「ウチらは女の子同士やし、男女間のように解りやすくないから仕方ないかもしれんけど……」

花菜「うん?」

未織「ウチは……花菜ちゃんが死んだら悲しい。それはもう、不幸や」

未織ちゃんは声を震わせながら

私の体に手を回す

未織「だって、花菜ちゃんが居なくなるってことは、悲しいとき、辛いとき、苦しいとき、抱いてくれる人……居なくなるってことなんやで?」

花菜「未織ちゃ――」

後ろから高らかなクラクションが轟き

信号が青くなっていることに気づく

花菜「……青だわ」

未織「青やな」

ゆっくりと離れた私は

後続車に急かされながら、自宅へと向けて車を走らせ

車内には沈黙ではなく、

照れ隠しのような笑い声が響いていた


→ コンマ判定 安価下



1 5  来客


それ以外は無し

母性溢れる花菜に父性(ムキムキ成分)を感じる未織ちゃんとな

突撃!山科さんちの朝ごはんをした実績のある蛭子親子なら突撃!山科さんちの晩御飯してもおかしくないな!


→ 11日目  夜  自宅


未織ちゃんを含めた我が家の晩御飯を終えて

入浴も済ませた夜

もちろん出かけるなんていう選択肢はないけれど

なんとなく

カーテンの隙間から外を見つめる

さすがにこの程度で監視がバレるような相手はいないだろうし

無駄よね……

憩「何してるの?」

花菜「ふふっ、ちょっとね」


1、武器関連
2、未織と交流
3、陽羽と交流
4、憩と交流
5、電話
6、なにもしない(イベント判定発生)
7、その他



安価下

今度菫さんところいって陽羽と一緒に検査受けてみるか聞いてみたいな


花菜「ねぇ、憩」

憩「なに?」

花菜「今の生活はどう? もう、慣れたかしら?」

憩「うん。もう完璧だね」

憩は自信たっぷりにそう言うと

可愛らしい笑顔を見せる

花菜「そう……良かった」

憩「お姉ちゃんが助けてくれたからだよ。ありがと」

花菜「ふふっどういたしまして」

憩の頭を撫でてあげると

彼女は嬉しそうにその力に揺られて体を動かした


陽羽は多分

私が死んだら不幸になるだろう

でも、

憩はそこまでではないような気もする

もちろん死ぬつもりはないけれど

命を狙われるような存在になった以上

死んじゃったあとのことも考えないとダメよね

……未織ちゃんに聞いたら呆れられたけど

憩にも聞いてみる?

それとも、もっと別の話を?


1、ねぇ、もしも私が死んだら憩は不幸になる?
2、ねぇ……貴女も、戦いたい?
3、学校。行きたいとか思わない?
4、何か望みというか……したいことある?
5、その他



安価下


花菜「何か望みというか……したいことある?」

憩「…………したいこと?」

憩は少し考えて

何かを思いついたのか

何やら満面の笑みを浮かべる

憩「お姉ちゃんとちゅっちゅしたい!」

花菜「ん……? うん?」

憩「延珠が言ってた。好きな相手とはちゅっちゅするって」

花菜「……そ、そっか。あ、いや、でもね? それはちょっと」

憩「お姉ちゃんは憩のことが嫌い?」

純真な瞳を潤ませながら

憩は私にすがりつくように身を寄せて見上げる

そんな訳はないけれど……認めたらするしかなくなる……

延珠ちゃんの馬鹿ぁっ

幼女成分おまちどー

ここで新スキルちゅっちゅを会得して、影胤や蓮太郎に試してみると……

>>188
陽羽の当身で蓮太郎や影胤の命が危ない


憩「あたしは……お姉ちゃんが好き。だからちゅっちゅしたい」

花菜「う、うん。それはわかるよ。解るけど……」

どうしたものかと考える

戦闘でもないのに義眼を使いたい気分になりながら

必死に自分で加速させていく

なんて言いくるめるべきか

正直、男女間の恋愛で小さい女の子を説き伏せるなんて無理だわ

理解できないと思うし……強引に変えることならできるかもしれないけど

そう。例えば頬とか額とか、手とか

それっぽいところに……いや、でも

延珠ちゃんのことだから口にちゅっちゅだなんて言ってたりしそうだわ……


1、わ、解ったわ。しましょう
2、頬にキスを
3、額にキスを
4、も、もっと別の! 別のこと! 別のことにしましょ
5、そ、そういうのは好き合う男の子と女の子がするのであって女の子と女の子ですることじゃないわ
6、か、考え直して? その、なんていうか……私、キスとか……
7、その他


安価下


花菜「わ、解ったわ。しましょう」

憩「ほんと?」

花菜「え、ええ」

女の子……だし

この歳で娘だと考えるのは

些か悲しいものがあるけれど

実際に娘とか、妹のようなものだし

親愛の意を込めたキスなんて……ね

花菜「じゃぁ……はい」

憩「うん」

憩と目線を合わせるようにしゃがみこんで、目を閉じる

少ししてから

唇に柔らかい感触がぶつかってきた


安価下コンマ判定(反転  12→21)


01~10 見られてない
11~20 陽羽に目撃
21~30 未織に目撃
31~40 2人に目撃
41~50 見られてない
51~60 陽羽に目撃
61~70 2人に目撃
71~80 未織に目撃
81~90 見られてない
91~00 2人に目撃


その時だった

私たちがいる部屋の扉が開き

何してるの? と、2人の声が同時に響く

花菜「あ、その……これは」

男の子じゃなくて良かった。と

心底感謝しながらも

春はの因子利用状態でもないのに赤く見える瞳に後退り

呆然とする未織ちゃんに対する言い訳を練っていく

でも、渦中の人物でありながら

どこ吹く風の少女のつぶやきが、場の空気を悪い方向に変えた

憩「ちゅっちゅしただけだけど? 好きならするのが当然。陽羽と未織がしないのは、お姉ちゃんが好きじゃないからってことでしょ?」


もしかしたら私のところに来る前に

憩は2人と話していたのかもしれない

延珠ちゃんから聞いた

好きならちゅっちゅするものだ。という言葉を信じ

するかどうかを話したのかもしれない

陽羽はともかく、未織ちゃんが断固拒否

何かと言葉を並べ立てるのは容易に想像がつくし

それに反抗するように直接来た……と

陽羽「花菜のこと……好きじゃないって? は、陽羽だったらもっと凄いことできるもん!」

何を言い出すのよ、陽羽!

キス以上なんて嫌な予感しかしなかった

命の前に貞操の心配しなきゃいけないのか


憩「へーならやって見せてよ」

陽羽「花菜!」

花菜「え、ちょ、ちょっと……待って。待って!」

瞳を赤く光らせた陽羽の力に抵抗できる訳もなく

容易に押し倒され、寝巻きのボタンが一つ一つ外されていく

陽羽「陽羽だって、延珠から聞いてること、あるんだから!」

花菜「は、陽羽……」

陽羽の勢いとは裏腹に悲しそうな表情が見えて

思わず言葉が止まる

でも、石化状態の解けた未織ちゃんが

背後から陽羽の手を掴む

未織「あ、あかんって! それは色々と不味い!」

陽羽「でもっ、でもっ……憩と、憩と花菜がっ!」

筋力200のムキムキ花菜が筋力750の幼女陽羽に組み敷かれる図
そしてそれを止める未織ちゃん
カオスだ


未織「だからってこれはあかん……こんな強引な事。ダメや」

陽羽「でも……私もしたい……っ、好きなら当然なこと、したいッ」

陽羽の瞳から赤色が抜けて

ボタンを外していた手は

私の服を力強く握り締める

陽羽「凄く好きなら添い遂げる……陽羽は、凄く好きだから添い遂げたい……」

花菜「…………………」

未織「……花菜ちゃん」

未織ちゃんは私を見つめると

陽羽に馬乗りにされたままの私の横に座り込み

そっと……唇を重ねてきた

ここで未織選手さらに燃料を投下(戦慄)


強引なことはダメだと言いながらの奇襲に

目を見開くと

陽羽もまた目を見開き、未織ちゃんを見つめる

陽羽「未ぉ―――」

未織「陽羽ちゃんが最後や」

陽羽「え?」

未織「憩ちゃんのはウチが消した。ウチのを陽羽ちゃんが消す。最後に残るのは……陽羽ちゃんのキスや」

未織ちゃんはほんの少し頬を染めて

見られるのが嫌だったのか

扇子を開き、その顔を覆う

憩「むっ……それなら」

未織「それは許されへん。この場では1人1回きりや」


1回きりもなにも

できればしないで欲しかった……けど

陽羽は未織ちゃんの言葉で少し落ち着いたみたいで

私と正面から向き合う

憩「そんなぁっ」

未織「最初にやったのが悪いんやから黙っとき」

憩「ぐぬぬ……」

外野の2人の声なんて聞こえていないかのように

陽羽は私だけを視界に収める

花菜「陽羽……」

陽羽「して良い? 陽羽も」


1、……うん
2、私がしてあげる



安価下


NOはNO


花菜「……うん」

陽羽の言葉と動きを受け入れるように

小さく答えを返して目を瞑る

僅かな間を空けて

唇が重く柔らかい感触に押しつぶされていく

慣れていないせいか

唇が触れ合う間、鼻までもぶつかり合う

憩と未織ちゃんよりも長いそれは

さすがに許せなかったようだ

憩「なーがーいーっ!」

陽羽「ッは」

引っ張られた陽羽が体の上から離れて

思わず……口元を拭おうとした手を制し

飲み込むのが間に合わず、口元から流れる唾液を見逃した

信頼度の伴わない好感度上昇は危険だとあれほどry


その熱も冷めないうちに

未織ちゃんが軽く手を叩き、私を見つめる

未織「ほな、添い遂げよか」

花菜「え、な、何言って……」

さっきの奇襲もあって

未織ちゃんの視線にたいして

体をだくようにして後退る

未織「何してるん? 布団広げてみんなで寝る。それが添い遂げるってやつやろ?」

花菜「え?」

未織「傍で寝るっていうのは、凄く信頼して、凄く好きな人としかしないもんなんやで? 覚えとき、陽羽ちゃん。憩ちゃん」

未織ちゃんの嘘のような真実のような嘘を

陽羽達は簡単に信じて頷く

陽羽「なんだ……いつもやってた事なんだね」

陽羽は安心したのか、大きく息をついて満面の笑みを浮かべる

未織「……さっきのキスのお礼や。ふふっ、柔かったで」

花菜「えっ?」

なんだかんだで言いくるめられて終了したキス騒動

でも、これは私達の関係の何かを

動かしてくれた。あるいは、動かしてしまったかのように……思えた



・一日を終了します

────────────────────────────────────────

 交友関係(好感/信頼 相手からの印象)  2月11日目 現在

  山科 陽羽 (67/67  親愛なる家族) 交流+5
  山科 憩   (41/41  信頼する家族) 交流+6
  天童 木更 (28/32  仕事仲間)

  里見 蓮太郎(22/22  擬似母親)
  藍原 延珠 (20/20  仕事仲間)
  山科 香織 (60/63  大切な双子の妹)
  司馬 未織 (31/30  ちょっとした好意) 交流+0 交流+1 交流+6/+5

  室戸 菫   (19/20  仕事仲間)
  千寿 夏世 (05/05  その他のプロモーター)
  伊熊 将監 (-30/-15  敵)
  蛭子 影胤 (10/11   要注意人物) 無茶+2/+1 交流-1/+1
  蛭子 小比奈(04/04 料理当番)
  片桐 玉樹 (05/03  その他の民警)
  片桐 弓月 (01/01  その他の民警)
      聖天子(11/13  気になる民警)

           序列:3000番  所持金 555.7万円

         スコーピオン襲撃まで あと1日

────────────────────────────────────────


→ 12日目(襲来まであと1日)  朝   自宅



イベント判定 安価下

3 小比奈


9 影胤


ゾロ目で蛭子ペア


→ 12日目(襲来まであと1日)  朝   自宅


未織「なんなん……一体、なんのようや!」

小比奈「この人五月蝿い。斬っていい?」

影胤「ダメだ」

小比奈「峰打ちにするから」

影胤「ふむ……よ」

花菜「良くない!」

未織ちゃんと小比奈ちゃんの間に躍り出て

声高に言い放つ

小比奈ちゃんと目が合い

続いて影胤さんと目が合う

影胤「残念だね。ダメだそうだよ」

小比奈「うーっ」

渋りながらも小太刀をしまうと

小比奈ちゃんは美織ちゃんを一瞥し、不敵な笑みを浮かべた


美織→未織


→ 12日目(襲来まであと1日)  朝   自宅


未織「なんなん……一体、なんのようや!」

小比奈「この人五月蝿い。斬っていい?」

影胤「ダメだ」

小比奈「峰打ちにするから」

影胤「ふむ……よ」

花菜「良くない!」

未織ちゃんと小比奈ちゃんの間に躍り出て

声高に言い放つ

小比奈ちゃんと目が合い

続いて影胤さんと目が合う

影胤「残念だね。ダメだそうだよ」

小比奈「うーっ」

渋りながらも小太刀をしまうと

小比奈ちゃんは美織ちゃんを一瞥し、不敵な笑みを浮かべた


花菜「そ、それで……?」

影胤「ふむ。部外者はいても良いのかね?」

未織「部外者ってなんや……なぁ、花菜ちゃん。どういう事なん?」

未織ちゃんは不安そうに私の袖を掴み

影胤さんと私を交互に見つめる

陽羽と憩はもう知ってるからアレだけど

未織ちゃんには実力でさえ隠してるのよね……

花菜「その……」



1、実は、ね? 私達。影胤さん達よりも強いの
2、実は、偶然見かけてね。今度の任務に協力を頼んだの
3、じ、実はその……昨日変な人に殺されかけて助けられたの……
4、ごめんね、未織ちゃん。学校だし、登校してくれる?
5、その他



安価下

影胤さんの実力者悪役ポジション瓦解し過ぎwwwwwwww


花菜「実は……」

さすがにこの接触を見られては隠せまいと

実力のことを話し

危ないことに首を突っ込んでいることは省いた上で

命を狙われ、助けられたことも話した

――結果

未織「花ー菜ーちゃんッ!」

陽羽「狙われたってどういうこと! ねぇっ、花菜!」

憩「なんでそんなことになったの!? お姉ちゃん!」

影胤さん達そっちのけで

3人は私に詰め寄ってきた

影胤さんはもう山科家に嫁いでいいと思う


花菜「いや、だから、えっと……」

陽羽「隠れて何かしてたもんね。絶対それだよ! 馬鹿!」

未織「信じられへん……ウチに会うよりも危ないこと優先させてたんやな!」

陽羽には鋭く睨まれ

未織ちゃんには銃口を突きつけられ

そんな私を見る影胤さんの仮面は相変わらず三日月型に笑っており

小比奈ちゃんは困ったように眉を顰めていた

花菜「だ、だからごめんって」

陽羽「ゴメンじゃないよ! 許さない、絶対許さないからね!」

未織「ウチも許さへん。こんなん聞かされて許される思ってるんか!?」

花菜「は、陽羽……未織ちゃん……」

小比奈がすでに懐いてて草不可避


未織「馬鹿ッ……最低や……ホンマ、最低や」

陽羽「ほんと……陽羽は頼ってって言ったのに」

陽羽と未織ちゃんは

そう言いながら

壁に追い詰められた私の体をギュッと抱きしめる

未織「もうイヤや……そういうの。知らないところでも無茶なんて……ウチ、もう不安しかないやんか」

花菜「未織ちゃん……」

未織「どうしたらええ? どうしたらそんなことしないでくれるん?」

陽羽「……無理だよ。馬鹿菜は無茶するのが呼吸よりも当たり前なんだもん」

憩「お姉ちゃん……いなくなったりしないよね?」

花菜「それは……」

絶対だとは……言えなくて

言葉が消えてしまった

小比奈「トースト斬っていい?六枚切りで」
影胤「五枚切りでだ愚かな娘よ」
小比奈「厚いのやだ、パパきらい」
そんな朝の風景をコーヒーと共に

安価下

>>281
ありがとう


影胤「全く……君は周りに秘密にして無茶をしていたのかい? 素晴らしい愚か者だね」

花菜「うっ……」

小比奈「馬鹿だね。あなた。イニシエーターなしで何かするなんて」

来客である2人からも否定的な言葉がぶつけられ

完全に言葉が消える

だって……言ってる通りだもの

反論のしようがないわよね……命まで狙われたんだし

陽羽「今度から陽羽を必ず連れてって!」

未織「ウチには必ず報告!」

憩「あたしは……えっと、必ず帰ってきて!」

それぞれの願いが私に投げられた


1、未織ちゃん……それは出来ないわ(陽羽は承諾)
2、ごめん……陽羽。それは無理(未織は承諾)
3、……うん。解った
4、ごめんね、陽羽、未織ちゃんそれは約束できない
5、その他


安価下


※憩のお願いは固定で承諾です

未織ェ・・・
仕方ないけど報われんなぁ


花菜「未織ちゃん……それは出来ないわ」

未織「ッ……なんで? なんでなん!? ウチ……ウチじゃ花菜ちゃんの力にはなれへんの!?」

花菜「っ……」

未織ちゃんは私のことを睨みつけ

震える手を必死に制しながら、怒鳴る

未織「武器だって作る。弾だって作る。分析だって、なんだって出来る……なのに、なんで報告さえ、ダメなん?」

花菜「……巻き込みたくないから」

未織「だったら……誰かを巻き込むような危険なことなら……ッ! しなければええやんか……」

震える手は引力に従って力なく垂れて

未織ちゃんの頭もまた……項垂れる

未織「イヤや……怖い……いつの間にか消えてるなんて……そんなん。次の日には寝顔だけしか見れないなんて……そんなん。イヤや」


陽羽「そうだよね。そんなことしなければ良い」

花菜「陽羽……」

陽羽「誰かが巻き込まれるほど危険だって解ってるのに……なんでやるの?」

陽羽は極めて冷静に自分の疑問を呟く

その手は未織ちゃんの手を握り締めていた

小比奈「あなたがさっき言ってたじゃない。呼吸と同じくらい無茶する人だって」

陽羽「うん。でも、無茶をする理由があるよね。陽羽はそれを言って欲しい」

小比奈「そうなの? パパ」

影胤「私に聞かれても困る。山科君が語るか否かだよ。もっとも、なんにしても私達は不要だろうけどね」

影胤さんはそう言いながら

陽羽の事を一瞥し、もう一度私へと目を向けた


1、……お姉ちゃんが関わってるから
2、ダメ、言えない。これ自体が危険な情報に当たるかもしれないから
3、その他



安価下


花菜「……お姉ちゃんが関わってるから」

未織「なっ」

陽羽「……そっか。やっぱり、そうなんだね」

陽羽はなんとなく気づいていたらしく

動揺する素振りもなく

未織ちゃんを見つめ、私を見つめる

花菜「解ってたのね」

陽羽「うん……なんとなく香織と関わったあたりからだったような気はしてたから」

流石私の優秀なパートナーね。と

思わず笑みが溢れてしまった

未織「それなら尚更ウチの力も使ったらええ……絶対に何とかしたい。そう思うなら、ウチも仲間に加えるべきや」


小比奈「しつこいね、斬っていい?」

影胤「ダメだと言っているだろう?」

小比奈「なら早く終わらせてよ。わたしお腹空いた」

小比奈ちゃんは全く興味がないといった様子でため息をつく

それを未織ちゃんは厳しく睨む

未織「ならさっさと出て行ったらええ。ウチらは今取り込み中や」

小比奈「仲間はずれにされたのはそっちじゃない。あなたが帰れば?」

未織「仲…………ッ」

未織ちゃんは言い返そうとして

でも、言い返す言葉がなくて

俯き、床に手を付きながら……両肩を震わせる

小比奈「パパ、わたし間違ってる?」

影胤「間違ってはいないよ、小比奈。事実、司馬未織は山科君に拒絶された。現状ではそうだからね」


未織「そう……やね。馬鹿みたいに粘っても、逆に迷惑かけるだけや」

花菜「未織ちゃん……」

未織「ウチ、邪魔やろ? ふふっ、ごめんな」

未織ちゃんは感情の篭っていない言葉を呟き

悲しそうな笑みを浮かべながら

ふらふらと立ち上がる

影胤「……ふむ。山科くんに問おう」

花菜「あの、今それは」

影胤「私達がここに来たのは他でもない。無茶の代名詞と言われる山科君を守るためだ。昨日の件も着けさせて貰っていたがゆえだ」

未織ちゃんを追おうとした私の足が

影胤さんの言葉で止まる

影胤「彼女は君の無茶に必要な人間かね? であれば、依頼の延長線上として警護することも構わないよ」

花菜「依頼……? 警護?」

影胤「君が単独で無茶をするならともかく、私達2人と1人で戦っても圧倒できるイニシエーターが共にいるのであれば私達は不要だろう?」

それに比べてれ、れ、礼太郎?とかいうやつが蚊帳の外すぎで不憫だ


影胤「そこでだ。君の仲間として彼女を巻き込むのであれば、余る我々が彼女を守ってあげよう。と、提案している」

花菜「あの、話がよく……」

小比奈「あなたが言うべきなのは一つ。あの人が必要か必要じゃないか。無駄に時間とらなくていいから言って」

小比奈ちゃんは面倒くさそうに言いながら

出されていたお茶を一口飲む

陽羽「花菜」

花菜「………………」

影胤さんたちの実力は身をもって経験しているし

斥力フィールドは防御でこそ力強い

それで未織ちゃんを守ってくれるというのなら……

未織ちゃんに協力要請をしてもいいのかもしれない


1、必要
2、それでも巻き込みたくない


安価下


花菜「お願い……未織ちゃんは必要だから。守って……」

影胤「小比奈」

小比奈「解った」

小比奈ちゃんが影胤さんの指示で出て行ったかと思えば

未織ちゃんを抱えて戻ってきた

……これじゃ誘拐じゃ

小比奈「歩いてたから捕まえてきた」

未織「なんなん? ウチ、要らな――」

花菜「ごめんね。未織ちゃん。やっぱり……未織ちゃんの力を借りたい」

未織ちゃんの体を抱きしめながら

望みを告げ、切り替えた理由を告げる

未織「この人たち……信用できるんか? ウチ、悪い話しか聞いてへんよ?」

影胤「さすがに依頼人を裏切る真似は出来ないからね。安心したまえ」

蛭子親子>>>>>>>>>>>(越えられない壁)>>>>>>>>>>>蓮太郎>>延珠

テ、ティナは蓮太郎に懐くから(震え声)


未織ちゃんは影胤さんではなく

私の方を見つめて、信用できるかどうかを問う

確かに一時期敵だった

でも、私の命を助けてくれたりしたし……

花菜「うん。大丈夫」

頷きながら、未織ちゃんのそれに応えて

影胤さんたちを見つめる

花菜「……お願いします」

影胤「任せたまえ」

小比奈「パパぁ、ご飯まだー?」

花菜「もうちょっと待ってて、すぐ用意するから」

陽羽「花菜、陽羽も手伝ったげる」

小比奈「あなたが手をつけたらゴミになるからダメ」

陽羽「言っておくけど陽羽だって上手いんだからねー?」

小比奈「別に聞いてない」

憩「待って、陽羽が本当に上手かどうか確かめるチャンスだ」

少し騒がしい……朝食だった



・昼に移ります
・未織・影胤・小比奈が抜けます


とりあえずここまでにします
ありがとうございました


……そろそろ、山科民間警備会社を設立するのもありです

>>1
来週からアニメは最終回に向けてのクライマックスだからなぁ
今から見ても置いてきぼり感パねぇと思う


→  昼   再開位置 自宅


イベント判定   安価下

2 宅配A(美菜から)


4 宅配B


9 美菜


それ以外は無し


→ 12日目  昼   自宅


花菜「………………」

陽羽「どうかした?」

花菜「いや……話してよかったのかなって」

私が話したことで

陽羽、憩、影胤さん、小比奈ちゃん

一般人の未織ちゃんまで巻き込んでしまった

聞いても大したことはないように思える些細なこと

でも……決して大したことないなんて言えないことだから

それが少し心に引っかかって俯く

でも、陽羽はそんな私の手を握る

陽羽「良かったと思うよ。花菜のためにも、陽羽たちのためにも」


花菜「そう?」

陽羽「うん。だって、何も知らないうちに花菜が傷ついて帰ってきたりしたら……私、どうしたら良いか解らなくなる」

花菜「……そうだね。ごめん」

瞳を赤く光らせた陽羽の体をぎゅっと抱きしめる

私が傷ついただけでもそうなんだから

もしも死んだりしたらきっと……

陽羽「一人で無茶しちゃ……ヤだよ?」

花菜「うん。これからは必ず陽羽を連れて行く」

結構真面目な空気だったはずなのに

陽羽は苦笑すると

私の頬に手を伸ばす

陽羽「花菜の口約束は信用できないなぁ」

花菜「そ、そんなことないわ……多分」


陽羽「まぁいいや……話してくれたしねーえへへっ」

陽羽は嬉しそうに笑い

私から離れてクルクルと回る

未織ちゃんは学校

影胤さん達はそれと同時に出て行っちゃったし

憩は一応事務員だから事務所に行っちゃったし

花菜「どうしようかしら……」

スコーピオンの襲来は明日

準備できるのは今日が最後だわ


1、電話
2、移動
3、武器関連
4、陽羽と交流



安価下


花菜「ねぇ、陽羽」

陽羽「うん?」

陽羽はちょっと呼んだだけで

私の方へと振り向き

トテトテと走り寄ってくる

花菜「明日は全力で戦いになると思うわ。平気?」

陽羽「あーそう。それで聞こうと思ってたことがあったんだよねー」

花菜「?」

陽羽「陽羽がはじめからフルスロットルで行くかどうかだよ」

言いつつ

直接影響を与えるように作られたバラニウムでできたアクセサリーをつつく


陽羽「ステージⅣなら多分、このままでも平気だと思う。花菜もいるしね」

花菜「……貴女が本気なら私要らなくない?」

陽羽「何言ってるのー? 花菜がいるから陽羽は本気になれるのであって、いないなら多分……本気にはなれないよ」

花菜「あらあら」

そんなこと関係なく本気に離れるくせに。と

苦笑しながら陽羽の頭を撫でる

これからは序列を上げていく

だからもう、出し惜しみする必要ないような気もする

でも、見えない敵に対し

全力を教えてしまうような行為は良いのかしら……?

それとも……牽制になってくれる?


1、ごめんね陽羽。これからは序列を上げる……だから明日は最初からフルスロットルでいきましょう(明日の任務のみ全力)
2、危なくなったら解放。大丈夫そうならそのままでいきましょう
3、貴女もだいぶ抑えられるようになってきたし、もう……外しちゃいましょう(常時全力)
4、その他



安価下


花菜「ごめんね陽羽。これからは序列を上げる……だから明日は最初からフルスロットルでいきましょう」

陽羽「……良いの? それ、花菜が嫌がってたことだよね?」

陽羽は子供っぽさを損なった声色で

私の事を見つめながら問う

序列を上げることで得られるメリット

情報権限や、軍事的階級の向上

それに仕事のレベルだって上がっていく

周りの民警からは小娘がって……忌み嫌われるかも

序列が上がるにつれて、私の言葉は

お願いから命令になってしまうだろう

……だとしても

花菜「……うん」

陽羽「なら……私はその為に花菜の刃であり盾になる」

鞘に収まったままの日陽を私に向けながら

陽羽は嬉しそうに笑う

陽羽「頑張ろう、花菜」

花菜「ええ、頑張りましょう」

私は陽羽のそれに対し銃口を向け、触れ合わせる

序列が上がることを拒絶し続ける事を止め

私達は上を目指すことを――誓い合った


陽羽「それで、花菜は何か用事があったの?」

花菜「え?」

陽羽「ほら、今のは陽羽のお話でしょ?」

陽羽は完全に切り替えて

いつもの調子で可愛らしく小首をかしげる

陽羽との話で終わったような感じだったけど

そういえば………そうよね

陽羽「また……する?」

花菜「え?」

陽羽「だ、だから! その……あ、アレ。昨日の、ほら……アレ」

陽羽は顔を少しだけ赤くしながら

そのまま俯いてしまった


1、したいの?
2、ふふっ、そうじゃなくて。このメガネについて話しておこうと思ったの
3、……ねぇ、陽羽。学校は行きたくならない?
4、何かしたいこと……ある?
5、陽羽の抑制アクセサリーについて
6、その他


安価下


花菜「ふふっ、そうじゃなくて。このメガネについて話しておこうと思ったの」

陽羽「メガネ? 花菜センセーのメガネ?」

花菜「せんせーじゃないけどそうよ」

お母さんから貰った特殊なメガネを通して陽羽を見る

そのままではただの伊達眼鏡だけれど

スイッチを入れると言えばいいのか

起動させると言えばいいのか

とにかく、そうすると陽羽の体の動きが細部まで把握でき

次にどんな動きをするのかというのだけでなく、そこからの自分の動きそれに対する陽羽の動き

それらの情報が次から次へとありえないほどの量でメガネのレンズの中を通っていき、慌てて外す

花菜「ッ!」

陽羽「花菜?」

花菜「……加速していない思考回路で加速演算情報をすべて受けきれなんて……無茶だわ」

手術で脳を強制的に対応させない代償は

あまりにも無茶な内容だった


花菜「こ、これはね……? 外部メディアを使って……っ」

陽羽「大丈夫?」

膨大な文字列を一瞬で見たせいか

チカチカする瞳を少しだけ押さえ込む

花菜「ええ……ちょっと予想外だったから目がちょっとね」

あそこまで連続して

しかも素早く流れるとは予想してなかった

あれでも結果のみなのだから

過程まで思考させられる負荷はどれほどのものなのかしらね……

花菜「とりあえず、これは相手の動きなど色々なことを予測演算したりしてくれるメガネなのよ。もっとも、演算するのはこの丸いほうだけどね」

陽羽「……陽羽にはそういうの言われても困るかなぁ」

花菜「そ、そう?」

陽羽「うん。陽羽のスピード的にメガネが弾け飛ぶと思うからつけられないし」

……そういえば確かにそうね


陽羽「メガネはつけてるだけでスピード落としちゃうよー? こんたくとれんず。だっけ? それは無理なの?」

花菜「メガネでも頑張ってるのにそれ以上を要求はちょっと」

陽羽「そっか……戦いでは極力余計なものは外すべきだからね。花菜にとって必要なら付けても良いと思うけど……」

陽羽はそう言いながら

私のメガネをかけながら、辺りを見回す

陽羽「軌道予測とかもできるんだね……狙撃でなら使えるかも」

花菜「やっぱり? 普通に戦う間は無理かしら」

陽羽「花菜が結構前に言ってなかったっけ? メガネを叩き割れば相手の視力は奪えるって」

花菜「……止めて」

陽羽「あ、うん……ごめん」

逃走する際に

追っ手がメガネをかけてるなら叩き割れ

まだ荒んでる頃に言った覚えがあるけど……正直殺すのと同じくらい最悪よね。それ

メガネを(相手の顔の上から)叩き割って相手の視力を(根元から)奪うのか
メガネを(奪ってから)叩き割って相手の視力を(間接的に)奪うのか
それが問題だ


陽羽「とにかく、弱点にも成りうるから近接格闘なんかでは邪魔だよ」

花菜「そうよね……」

だったら完全に狙撃専用かしら

このバラニウム義眼を持ってる人が相手だったら

戦う為の必須アイテムのような気もするけど……

花菜「……相手が予測できるなら。私は私の動きを客観的に捉えて対策を練り、その対策を練れば行けるかしら?」

陽羽「何言ってるの?」

花菜「もしもこのメガネと同じ機能を持つ人がいたらどうするかって話よ。全部予想できちゃうから動きが全部読まれちゃうのよ」

陽羽「読んだ動きを読んで動いてそれを読んだ動きを読めば平行じゃないのー?」

花菜「理論上はね? でも、100手先まで見通す相手と、2手3手しか読めないこっちでは部が悪いわ」


陽羽「相手に防御させれば装甲の上からでもダメージ与えられると思う。多分だけど」

花菜「……力技? でも、よけられちゃうわ」

陽羽「じゃぁ予測の上に行けば良いよ。加速するとしても頭はその人のものなら、思考にも限界はあるはずだもん」

陽羽は少し気だるそうにため息をつきながら

大雑把に答える

花菜「ふふっ、別に今すぐ必要っていうわけでもないし。ゆっくり考えましょ」

陽羽「そうだねー。メガネはどうするの? 機能としては悪くないと思うけど」



1、普通に使う(戦闘使用。着脱は任意)
2、狙撃のみで使用
3、とりあえずは閉まっておく


安価下


花菜「狙撃で使いましょ。それ以外ではまだ危険だわ」

陽羽「だよねー」

花菜「もうっ」

陽羽は分かっていたと言わんばかりに笑いながら

メガネを私へと差し出す

陽羽「機能的にはすっごいよ。これなら多分100発100中だね」

花菜「ふふっ、そうだといいわね」

どんな細かい部分でも狙撃できる

そんなレベルにまでなるなら

殺さずに終わらせることも、もっと上手く出来るようになるかもしれない

お母さんに感謝しながら

メガネをケースへとしまった



・夕方に移ります


とりあえず今日はここまで

ありがとうございました


できれば10時か11時再開



>>446
前者です


遅くなったけれど再開



→  夕方  再開位置 自宅

   花菜+陽羽



イベント判定   安価下

1 宅配A(美菜から)

4 宅配B

6 小比奈 

9 影胤

2 蓮太郎・延珠

それ以外は無し


→  12日目  夕   自宅


花菜「もう夕方ね……」

陽羽「そうだね」

木更ちゃん達から電話があって

明日の早朝に事務所集合

そこからヘリポートに移動

そしてそこから天の梯子周辺にいく……らしい

花菜「今日もあと少し……陽羽、やり残したことはないようにしましょう」

陽羽「万全な状態で戦う為。だよね?」

花菜「ええ、そうだけど?」

陽羽「だ、だよね? なんか死ぬかもしれないから……みたいな感じがしたから」

花菜「ふふっ、そんなことないわ。大丈夫よ」

不安そうな陽羽の頭を撫でて

優しく笑みを向けた



1、電話
2、移動
3、武器関連
4、陽羽と交流
5、特訓

安価下


花菜「出かけましょ。陽羽」

陽羽「うんっ」

一人行動はしない

それが陽羽との約束

もう……私は狙われる存在だから

陽羽「どこに行くの?」

花菜「ん~……もう夕方だしね」

未織ちゃん達も学校は終わってるから

会いにいくことはできそうね



1、香織のところ
2、未織のところ
3、蓮太郎のところ
4、事務所
5、商店街
6、実家
7、菫のところ
8、美菜のところ
9、外周区
10、不動産


安価下


事務所の人物及びイベント判定

木更・憩は確定


安価下


1 未織+小比奈
2 蓮太郎+延珠
4 プレゼント
6 政府関係者
8 男性 
0 美菜


→ 12日目  夕方   事務所


木更「あら、花菜」

花菜「こんばんは」

木更「連絡事項は伝えたし……憩ちゃんを迎えに来たの?」

花菜「ええ、まぁね」

どうやら木更ちゃんと憩だけみたいね

里見くん達はどこ行ってるのかしら……

多方特売で頑張ってるんだろうけど

花菜「……さて」


1、憩と交流
2、木更と交流
3、依頼確認
4、待機(イベント判定)


安価下


花菜「木更ちゃん」

木更「なに?」

花菜「えっと……」

木更ちゃんの闇……

放っとくのも多分危険

でも……安易に踏み込んで失敗したら

それこそ大変

木更「……悪いわね」

花菜「え?」

木更「明日……里見くん達にもだけど、花菜たちに任せるだけしかできない」


木更ちゃんは少し悲しそうな表情で俯く

社長でありながら

命を賭けて戦う私達を見ているだけ

無事を祈っているしかできない

そのことを申し訳なく思っているのかしらね……

木更「スコーピオンとの対決は多分ないわ。でも、ステージⅠからⅣまでのガストレアの波を抑えなくちゃいけない」

花菜「……そうね」

木更「なのに……私は何もしてあげられないわ。ただ待っているだけしか。祈ってるだけしか……できない」

花菜「木更ちゃん……」

遺産の事件で私は各民警や政府から追われる立場になった

それを囮にする形で政府の中にいる黒幕を暴いたことも

少し……心に引っかかっていたのかもしれない


木更「……ねぇ花菜」

花菜「……うん?」

木更ちゃんの瞳が

私から陽羽

そして憩へと向かって行く

木更「私も……戦いに参加したらダメ?」

花菜「え?」

木更「里見くんには……言ってないんだけど。ほら、ウチにはあと一人いるじゃない?」

花菜「……憩」

木更ちゃんは憩をイニシエーターとして

戦いに参加したいと思ってる

つまり……そういうことかしら


1、ダメよ
2、……2人がそうしたいのなら止めないわ
3、里見くんがいいって言ったら良いわ
4、その他



安価下


花菜「ダメよ」

木更「どうして?」

花菜「一言じゃ多分収まらないわ」

憩を戦わせるのは好ましくない

木更ちゃんを戦わせるのも好ましくない

だって木更ちゃんは病気があるし

憩は……今まで戦い続けてきての平穏だし

木更「……でも」

花菜「それとも……信じられない?」

木更「そういうわけじゃ」

花菜「なら……戦うなんてダメよ」

戦いに手を出せば

きっと……闇の侵食が早くなる

今の平和に生きる木更ちゃんを……失わせてしまう


花菜「憩だってただの女の子なんだから」

木更「…………………」

陽羽と戯れあう憩を2人で見つめ

また……互を見合う

木更「……そうね」

花菜「ええ」

木更ちゃんは小さくため息をつき

薄く……儚げな笑みを浮かべる

木更「憩ちゃんを巻き込むなんてダメよね」

花菜「……………」

その言葉は

明日の戦いやガストレアとの戦いだけに収まらない

そんな気がした


花菜「…………」

木更ちゃんの言葉が気になる

でも……確かではないし

何も言うべきじゃないわよね

どうしようかしら

本来、この話をしに来たわけではないし……でも

今の少し重い空気の中

新しい話題を切り出すよりも

おとなしく変える方が良い……ような気はする



1、抱きしめる
2、大丈夫……木更ちゃんが思うよりも、私は強いわ
3、私、今度から序列を上げることにしたわ
4、木更ちゃん……実はね(姉の問題・影胤達のことを話す)
5、実は私、影胤さんと個人的に付き合いがあるの
6、大人しく帰る
7、その他


安価下


花菜「木更ちゃん」

木更「ちょっ……と……花菜?」

木更ちゃんの底知れない闇を抱きしめることは

きっと……私には無理

でも今見える悲しみくらいなら――

木更「……花菜ってさ」

花菜「うん?」

木更「里見くんになん思われてるか知ってる?」

花菜「あー……」

木更ちゃんの艶かしさを感じさせる流し目に対して

私は苦笑を漏らす


花菜「お母さん?」

木更「そっ、お母さん」

木更ちゃんも合わせて苦笑しながら

私が回した腕に軽く触れる

木更「料理は上手いし、優しいし、温かい……まるで、お母さん」

花菜「……私、まだこれでも21歳なのよ?」

そう思われることが嫌っていうわけではない

どういう印象であれ

わずかでも頼りにしてくれるのなら……嬉しい

木更「でも、深みがあるのよ。なんていうか……年季が入ってるっていうか……経験差があるような感じがするのよ」

花菜「そ、そう?」


木更「花菜ってさ……過去に何があったか話してくれないわよね」

花菜「……あまり、話すような内容でもないから」

木更「つまらないから?」

花菜「そうね」

少なくとも楽しい話ではないし

人を殺した経験ばかりだし

他には天の梯子の話とか

正直

女の子に聞かせるような内容じゃない

木更「不思議よね……花菜は」

花菜「……不安?」

木更「別に不安ではないけど……気にはなるわ。その無償の優しさとか」


花菜「……………………」

木更「ごめん、訂正」

木更ちゃんは背後から回る私の腕の中で

体を反転させ、向き合う

木更「不安よ……凄く。今にも死にそうな雰囲気があるんだもの」

花菜「そんな容易く死ぬほど――」

木更「でも、誰かが人質に取られて。どちらかしか助からないとしたら?」

花菜「…………」

木更ちゃんの質問に

私は何も答えられない

答える必要も……きっとなかった

木更「どうせ……死ぬんでしょ? 自分が」


だんだんと暗くなりつつある夕方

外光で保っていた事務所の中は暗く影ができていて

私と木更ちゃんもその闇に呑まれていく

木更「………………」

花菜「………………」

黙り込む私たちの空気に

陽羽たちの笑い声が混ざり込む

木更「……花菜」

花菜「ん?」

木更「死なない……よね?」


1、何も言わない
2、大丈夫よ
3、約束はできないわ……コンマの可能性だとしても。可能性はあるから
4、さらに強く抱きしめる
5、その他


安価下


木更ちゃんの言葉に言葉は返さず

抱きしめていた体を

さらに強く抱きしめる

木更「ッ……」

花菜「……ごめんね」

木更ちゃんの沈痛な表情に謝罪をこぼすと

彼女は私の腕に手を伸ばし

這うように私の首へとまわす

木更「……答えてよ。馬鹿」

花菜「……ごめん」

答えられない

死と隣り合わせの仕事

そうでなくても命を狙われている今

生き続けることを約束なんて……出来なかった



・夜に移ります


夜は自宅が再開地点となります


安価下コンマ判定


1 未織+影胤+小比奈
4 贈り物
7 美菜
2 男性
9 香織


→ 12日目  夜  自宅


花菜「いつの間にか夜……寝て覚めたら死ぬかもしれない任務」

陽羽「死なせないよ。絶対」

私の呟きを

陽羽は叩き切り、微笑む

陽羽「陽羽が生きてるうちは絶対にね」

花菜「……やめてよ。私よりも先にいなくなるのは」

陽羽「……花菜」

花菜「……ごめん。冗談だって、解ってるけど。なんか、嫌」

春はの冗談に本気で言葉を返している自分に気づき

陽羽から目をそらしてしまった


憩「お姉ちゃん?」

花菜「……気にしないで。なんでもないから」

不安そうな2人に

無理やりな笑みを向ける

明日は大事な日なんだから

今から暗い気持ちになんてなっていられない

花菜「さて!」

陽羽「………………」

少し無理やりな声を上げて

気持ちを切り替える

時間的に特訓や出かけるのは無理だけど……



1、電話
2、武器関連
3、陽羽と交流
4、憩と交流
5、待機(イベント判定)
6、その他


安価下


憩「お姉ちゃん達……明日、大事な戦いがあるんだろ?」

花菜「ええ」

憩は不安そうに言いながら

もじもじと言葉を紡ぐ

憩「その……さ」

花菜「うん?」

それほど言辛いことなのか

憩はそこで言葉を区切り

私のことを見上げたまま止まる

まるで怒られると分かっていることを

言おうとしている子供のような感じがした


憩「あたしも……」

花菜「憩、あのね――」

憩「あたしもお姉ちゃんと! お姉ちゃんを……」

憩は不安と恐怖を握り締めるように

拳を力強く握りしめて私を見つめる

その瞳は水分が多く

少しだけ……溢れてしまいそうだった

憩「守りたい……」

花菜「憩……」

空気のようにかすれた呟き

そのまま、憩は私の体に抱きついた


1、……ごめんね。貴女を戦わせるわけには行かない
2、大丈夫よ。帰ってくるから
3、頭を撫でる
4、……そう
5、馬鹿なこと言わないで
6、素人の貴女はただの足手纏いよ。必要ないわ
7、その他


安価下


花菜「………………」

思いを汲み取ってあげたい

その気持ちがないわけではない

でも……ここで許可を出すのはただの甘さ

花菜「……ごめんね。貴女を戦わせるわけには行かない」

憩「っ!」

憩の反抗的な瞳が私のことを睨む

それは赤く怒りに染まりながらも

悲しそうに歪み、透明の雫を滴らせる

憩「なんで? あたしもいた方が絶対に良いはず! なのにッ」

花菜「……ダメよ。戦わせてあげられない」


憩の頭に手を触れると

勢いよく弾かれ、憩は離れていく

憩「あたしだって強い! 陽羽には勝てなくても、お姉ちゃんよりは強い!」

花菜「………………」

憩「あたしはイニシエーターなんだぞ! 戦うための力がある! 普通の人間とは違うんだ!」

憩は力の限り怒鳴る

それは憩の怒りよりも

不安と恐怖と、どうして? という疑問をぶつけてくる

花菜「………」

そこまで私のことを守りたいと

そう思ってくれるのは嬉しい……でも、同時に悲しくもある

私は誰かに本気で守ってもらうような存在ではないと

そう……心のどこかでは思っているからだ


憩「だから……あたしも連れてってよ」

花菜「………………」

憩「お姉ちゃんのこと、守らせてよ!」

憩の訴えに

私はただただ首を横に振る

憩「ッ………………」

花菜「ダメ。許可はしない」

本当に憩のことを思っているからこそ

守りたいという無茶なことを許可はできない

自分は無茶しているくせにね……ふふっ最低だわ。私

憩「だったら……お姉ちゃん。勝負しよ」

花菜「え?」

憩「あたしが負けたら花菜の言うとおり大人しくする。でも、あたしが勝ったら連れてって」


陽羽「……わからず屋だね。花菜、する必要はないよ。私がやる」

憩「陽羽は退いててよ。お姉ちゃんは私が役に立たないから連れて行かないつもりなんだ」

陽羽「そんなこと一言も言ってないよ」

憩「でも、回復能力に長けてるだけのあたしは役に立たないって思われてる」

憩と陽羽が真っ赤な瞳で睨み合う

そんなことは全く思っていない

あんな環境から

普通とはまだ言えないかもしれないけど

今の穏やかな環境へと移したのは

そういう平穏を知って欲しいから。そういう世界に生きて欲しいから

だから……できれば戦いになんて巻き込みたくない

花菜「………………」


1、良いわ。戦ってあげる
2、憩……私は貴女がまた傷つく姿を見たくない。苦しそうな顔を見たくない。ただ、それだけよ
3、私の言いつけが守れないなら、出て行きなさい
4、その他


安価下


花菜「訓練してキチンと戦えるなら任せてもいいわ」

憩「なら――」

花菜「でも、素人を連れてはいけない」

憩「ッ」

憩の表情が深い悲しみに染まって

瞳の赤い色素が漏れていくかのように

透明の涙が流れ出て床を濡らす

花菜「今はもう夜で明日は実戦。訓練はできない……つまり、明日の貴女は素人のままよ」

憩「実戦訓練だって――っ!」

ソドミーの銃口を憩の額へと向ける

それだけで瞳を見開き、体を強ばらせてしまうらしい

花菜「……ほら。無理」

銃を下ろすと同時に

憩はそのまま崩れるように座り込む


花菜「……憩。貴女は戦う必要はないわ」

憩「でも!」

花菜「貴女は今、銃口だけで動きを止めた。相手がガストレアや他のイニシエーターとかなら死んでるわよ」

憩「そ、それは家だし、お姉ちゃんだったから……」

憩は座り込んだまま私を見上げる

戦う必要はないのに戦いを選ぼうとする憩

その気持ちが解らないわけじゃない

私だって

民警にならずに普通に生きる道も選択できた時期はあるのだから

ううん、今だってきっとその選択は出来る

里見くんたちからだって戦わないでって言われてるわけだしね

でも、私は戦う道を選択し続けてる


それは……やるべきことがあるから

守っていかなければいけないことがあるから

ほら

理由は憩とそんなに変わらない

だから解らないわけではない

でも、だからこそ

私は戦わないべきだと思う

守りたいから戦うというのは立派だと思う。勇敢だと思う

でも……あまりにも危険すぎる

花菜「守るために戦うのはね? 足手纏いを連れての戦いをするってことなの」

憩「………………」

花菜「実力や経験が足りない場合は、どっちも死ぬだけなのよ。だから……」


1、特訓しなさい。強くなりなさい……銃口に向かって行ける程に、強く
2、貴女は明日、天の梯子内部から見てなさい。守るための戦いがどういうものかっていうのを
3、貴女は戦わないで欲しい。守るために戦うっていうのはね? 奪うために戦うよりも難しいから
4、その他


安価下


花菜「貴女は明日、天の梯子内部から見てなさい。守るための戦いがどういうものかっていうのを」

憩「……中から?」

花菜「ええ、中からよ。お母さんと一緒に見てなさい」

憩は本当の戦いというものすら知らない

だから、まずは守られる側ででも

戦場の空気というものを感じてもらうべきだわ

憩「でも……」

陽羽「憩……気持ちはわかるけど。守ろうとして守られる。守ろうとしたのに……自分のせいで傷つく」

憩「陽羽?」

陽羽「今のままでは憩はそんな光景ばかり見ることになる……それは辛いし苦しいし悲しいし後悔だってする」

陽羽の瞳も自然な色に戻り

優しげな声が部屋に響き、陽羽の手が憩へと差し出される

陽羽「そうならないように経験しておくべきだよー憩」

憩「……解った」

憩は頷いてその手を握り、陽羽は私に微笑む

そういえば……陽羽も最初は戦闘経験がなかったのよね……

守るための戦いは難しい

でもだからからこそ強いし、さらに強くなれる

憩もいつかはそう……なるのかしら



・1日を終わります

────────────────────────────────────────

 交友関係(好感/信頼 相手からの印象)  2月12日目 現在

  山科 陽羽 (67/67  親愛なる家族) 交流-1/-1、交流+1
  山科 憩   (41/41  信頼する家族) 
  天童 木更 (31/32  死なせたくない人) 交流+1、交流+2/-1

  里見 蓮太郎(22/22  擬似母親)
  藍原 延珠 (20/20  仕事仲間)
  山科 香織 (60/63  大切な双子の妹)
  司馬 未織 (30/29  ちょっとした好意) 交流-1/-1

  室戸 菫   (19/20  仕事仲間)
  千寿 夏世 (05/05  その他のプロモーター)
  伊熊 将監 (-30/-15  敵)
  蛭子 影胤 (11/12   護衛対象) 交流+1
  蛭子 小比奈(05/05 料理当番)    交流+1
  片桐 玉樹 (05/03  その他の民警)
  片桐 弓月 (01/01  その他の民警)
      聖天子(11/13  気になる民警)

           序列:3000番  所持金 555.7万円

         スコーピオン襲撃まで あと0日

────────────────────────────────────────


→ 再開位置 自宅固定

 メンバー  陽羽・花菜・憩  固定


安価下コンマ イベント判定


2 美菜
4 香織
6 贈り物


それ以外は固定イベントの電話


→  13日目(襲撃当日)  早朝  自宅


いつも起きる時間よりも2時間近く早い早朝

まだ薄暗いというのにも関わらず

私達はすでに着替えなどを済ませていた

もちろん、戦いに行くために

花菜「陽羽、準備は良い?」

陽羽「うん。問題なし」

漆黒の小太刀を煌めかせ

陽羽は小さく笑う

花菜「じゃぁ――」

行こう。と、いう空気を

一本の電話が砕いた


花菜「はい?」

影胤『私だ』

花菜「……影胤さん?」

まさかの影胤さんからの電話に

思わず間が空いてしまった

影胤『これから出発だと聞いているのでね。用件を手短に言おう』

花菜「家に来るのはなしですよ?」

影胤『解っている。要件がなければ行かんよ』

その要件があるから電話してるんじゃ……と

無意味な疑問に首をかしげる

影胤『君達の戦いに我々は必要かね? で、あるならば司馬のお嬢様を天の梯子に入れねばいけないのだが』

花菜「………………」


1、必要(影胤・小比奈を鮮烈に加えます)
2、大丈夫(影胤・小比奈は参戦しません)


安価下


花菜「大丈夫です」

影胤『ほう? 自信があるね』

花菜「いえ……そういうわけでは」

影胤『ヒヒッ、謙遜する必要はないよ。君達は強い。私達が足手纏いになるほどにね』

影胤さんが苦笑する電話の奥で

未織ちゃんと小比奈ちゃんの言い争いが聞こえたような気がするけど

多分………気のせい

花菜「影胤さん達は一応、民警からは敵になってますから」

影胤『そうだったね。なら、君からもかい?』

花菜「ふふっ、狙われたいですか?」

影胤『やめておこう。本気になられたら半身では済まないだろうからね』


花菜「じゃぁ……私達は戦いに行くので」

影胤『生き残り給え。山科君』

花菜「え?」

影胤『私は君に負けた。ゆえに、君にこんなつまらないもので死んで貰っては困るのだよ。メンツの面でもね』

影胤さんが心配してくれた……なんて

そんなことないらしい

つまらないものなんかじゃない

もちろん、楽しいものでもないけど

花菜「そうですか……」

影胤『ヒヒッ、残念だったかね』

花菜「別にそういうことはないですよ」

影胤『健闘を祈る。と、司馬のお嬢様からだ。頑張りたまえ』

影胤さんの言葉を最後に電話を終わらせた



・移動します


→ 13日目 朝  ヘリポート


木更「えっ、憩ちゃんも行くの?」

憩「うん。お姉ちゃんのお母さんが一緒に連れて行ってくれるって」

美菜「愛する私の三女。可愛いでしょ?」

お母さんはそう言いながら

憩ちゃんにメガネをかけた

花菜「何? そのメガネ」

美菜「内側からではなく、外側から見える赤い色素を遮断する眼鏡」

陽羽「?」

美菜「つまり、この状態で能力を使っても、周りからは眼鏡をかけた女の子にしか見えないのよ」

延珠「そんなことができるのか!? 蓮太郎!」

蓮太郎「俺に聞くな」


美菜「ふふっ、こんなの誰でもできる眼鏡よ」

木更「いや……そうは思えないんですけど……」

美菜「そうかしら? 加色法あるいは減色法を使えば簡単じゃない?」

お母さんは簡単そうに言うけれど

誰にでもは無理よね……

それが出来るなら

呪われた子供たちにそれを渡し

身なりを整えれば……いや

それでは眼鏡をかけた女の子みんなが対象になりかねない

蓮太郎「すげぇな。それ」

美菜「赤が怖いなら、根本的に赤を消しちゃえばいいのにって思って作ってみたのよ。その試作品」

蓮太郎「……先生と並びそうな感じだな」

延珠「妾もつけてみたいぞ!」

美菜「ふふっ、貴女は今度ね?」


延珠「む、そうか。期待しておるぞ!」

美菜「はいはい」

お母さんはそう言いながら

嬉しそうに延珠ちゃんの頭を撫でる

花菜「お母さん。それじゃ……」

美菜「ええ。お母さんがドカンとやるまで頑張りなさい」

木更「……花菜のお母様って一体」

美菜「私? 私はただの……研究者さ」

メガネをかけてるわけでもなく

無駄な決め顔と共に微笑む

陽羽「守るからね。お母さんも」

美菜「まずは大事な人を守りなさい」

陽羽「うんっ」


名残を惜しむかのように

お母さんは陽羽を抱きしめ

延珠ちゃんを抱きしめ

木更ちゃんを抱きしめ

里見くん……には拒否されたけど

私のことも抱きしめる

……なんとなく、自分の母親であることを再認識した

木更「それじゃ……頑張ってね。里見くん、延珠ちゃん、花菜、陽羽ちゃん」

延珠「おお、頑張ってくるぞ」

蓮太郎「言われなくても頑張るっつーの」

陽羽「守るよ。みんな」

花菜「待っててね。木更ちゃん」


安価下コンマ判定


138 1つ


ゾロ目で2つ



美菜「そうそう」

花菜「うん?」

美菜「今日はないけど、貴女達の外骨格作っておいてあげるから」

陽羽「えくさすけるとん?」

美菜「一種の強化装甲よ。特に……貴女よ。花菜」

お母さんは私のことを軽く睨み

大きくため息をつく

あからさますぎて

反応に戸惑ってしまった

美菜「無茶するなら好きなだけ無茶しなさい。私は発明で助けてあげるから。まぁ……貴女には不要かもしれないけどね」

花菜「ううん。ありがとう」

美菜「ふふっ、じゃぁ頑張ってきなさい」

花菜「うん」


・戦闘を開始します


民警の参加数+2


安価下コンマ判定(反転)


01~10 10
11~20 20
21~30 30
31~40 40
41~50 50
51~60 40
61~70 30
71~80 20
81~90 10
91~00 50



対する敵の数(1ターン目)

安価下2 コンマ判定(反転)


→民警 47=74=20+2=22組

→ガストレア 81=18


ガストレアのレベル

安価下コンマ判定(1桁2桁 入れ替え)


01~05(全部Ⅰ)
06~10(Ⅰ9 Ⅱ9 Ⅲ0 Ⅳ0)
11~15(Ⅰ9 Ⅱ8 Ⅲ1 Ⅳ0)
16~20(Ⅰ8 Ⅱ8 Ⅲ1 Ⅳ1)
21~25(Ⅰ7 Ⅱ8 Ⅲ2 Ⅳ1)
26~30(Ⅰ8 Ⅱ7 Ⅲ1 Ⅳ2)
31~35(Ⅰ6 Ⅱ9 Ⅲ2 Ⅳ1)
36~40(Ⅰ7 Ⅱ7 Ⅲ2 Ⅳ2)
41~45(Ⅰ9 Ⅱ6 Ⅲ2 Ⅳ1)
46~50(Ⅰ6 Ⅱ7 Ⅲ3 Ⅳ2)
51~55(Ⅰ7 Ⅱ6 Ⅲ2 Ⅳ3)
56~60(Ⅰ6 Ⅱ6 Ⅲ3 Ⅳ3)
61~65(全部Ⅰ)
66~70(Ⅰ10 Ⅱ5 Ⅲ2 Ⅳ2)
71~75(Ⅰ5 Ⅱ10 Ⅲ2 Ⅳ2)
76~80(Ⅰ9 Ⅱ9 Ⅲ0 Ⅳ0)
81~85(Ⅰ6 Ⅱ6 Ⅲ6 Ⅳ0)
86~90(Ⅰ5 Ⅱ5 Ⅲ5 Ⅳ3)
91~95(Ⅰ3 Ⅱ6 Ⅲ4 Ⅳ5)
96~00(Ⅰ5 Ⅱ5 Ⅲ4 Ⅳ4)


→ 92=29=(Ⅰ8 Ⅱ7 Ⅲ1 Ⅳ2)


花菜「どうやら、民警ペアの方が多いみたいね」

陽羽「いいことだね」

花菜「……いいえ。全然」

陽羽「え?」

このほとんど均衡状態なら

もしかしたら問題はないかもしれない

でも……数が少ないから

敵の取り合いになったりなんかしたら……

花菜「陽羽、フルスロットルで行くわよ」

陽羽「はいはーい」

陽羽の抑制用のアクセサリーを外し

ガストレアと向かい合った


とりあえずここまで
お疲れ様でした


蓮太郎のステータスとかをつくり忘れていたことに気づいたので
明日の再開までにはなんとか……

焔火扇とか、名前を全7巻から探し出さないと


隠禅・黒天風(いんぜん・こくてんふう)
隠禅・玄明窩(いんぜん・げんめいか)
    焔火扇(ほむらかせん)
轆轤鹿伏鬼(ろくろかぶと)
虎搏天成(こはくてんせい)
雲嶺毘湖鯉鮒(うねびこりゅう)
隠禅・上下花迷子(いんぜん・じょうかはなめいし)

他にあったっけ……

http://senki.kusakage.com/setume/burabure.htm


>>661
こんなのがあるとは……どうもです

────────────────────────────────────────

 【名前】 里見 蓮太郎  17  プロモーター(天童)  侵食率:00.00%

 【ステータス】
  HP900/900 筋力:180/270 防力:180/270
  脚力:180/270 知力:180/270 視力:180/270 直感:180/270
  射撃:180 物理:180

 【装備】
  頭:なし 胴:なし 右手:XD拳銃 左手:なし
  予備(1/5):音響手榴弾     総重量  3/180

 【技】
  射:XD拳銃        威力190 装弾6
  物:隠禅・玄明窩     威力150/200/250/300
  物:隠禅・上下花迷子  威力200/250/300/350 連続不可
  物:焔火扇         威力110/160/210/260
  物:閃空瀲艶       威力100/150/200/250 防御無視ダメージ
  物:轆轤鹿伏鬼      威力160/210/260/310
  物:雲嶺毘湖鯉鮒    威力250/300/350/400

 【スキル】
  義眼開放:知力・視力・直感を1.5倍
  義肢開放:筋力・防力・脚力を1.5倍、カートリッジ使用可

 【所持】
     XD拳銃(重:2 装:6 弾:20/20 威:190)
   音響手榴弾(重:1 装:5 威:100)
       義肢(重:0 装:6 弾:06/06 1つ消費につき+50  3点撃・最大+150まで)


  ※威力250/300/350/400 は 左から カートリッジなし/1点撃/2点撃/3点撃 です

────────────────────────────────────────

 【名前】 藍原 延珠 11  蓮太郎のイニシエーター(天童) M:うさぎ 侵食率:42.00%

 【ステータス】
  HP1400/1400 筋力:280 防力:280
  脚力:380 知力:280 視力:280 直感:280
  射撃:280 物理:280

 【装備】
  頭:なし 胴:なし 右手:なし 左手:なし
  予備(0/5):なし    総重量  0/280

 【技】
  物:回し蹴 威力100
  物:踵落し 威力250
  物:飛び蹴 威力350
  物:加速蹴 威力500


 【スキル】
 因子・ラビット:脚力+100 物理技の威力を2倍

 【所持】
  なし

────────────────────────────────────────

一応できました

こんな感じです

蓮太郎については、

扱うときに他のキャラよりも安価を増やすことになりそうです

原作見返してみたら蓮太郎の義肢は腕に10発、足に15の合計25発分のカートリッジ装填可能だけど・・・ゲーム的な調整かな?

延珠の年齢って10歳だった気がする


>>669
そうだったっけ……修正しておきます


>>670
6年で高2だから10か11かと思って……修正しとく


花菜「……戦況的には」

ステージⅠ8体に8組

ステージⅡ7体に7組

ステージⅢ1体に2組 片桐

ステージⅣ2体に4組 ⅣAに蓮太郎 ⅣBに将監

陽羽「こんなかんじだね」

戦闘は開始したばかりだから

まだ双方に被害なし

陽羽「私達……余り者?」

花菜「いいえ、遊撃隊よ」

さて……どこに行こうかしら


1、A地区 ステージⅠx4
2、B地区 ステージⅠx4
3、C地区 ステージⅡx7
4、D地区 ステージⅢx1 (玉樹&弓月)
5、E地区 ステージⅣx1 (蓮太郎&延珠)
6、F地区 ステージⅣx1 (将監&夏世)


安価下


花菜「一番集中してる方に行きましょ。陽羽」

陽羽「了解……あ、見せちゃっていいんだよね?」

陽羽は少し伺うように私を見る

他の民警にも

自分の力を見せてもいいのかどうか

ということかしら?

花菜「それならもう伝えてるでしょ? フルスロットルって」

陽羽「りょーかい!」

「うおおおおっ!」

「はぁっ!」

発砲による音と

それぞれの叫びが木霊する

花菜「陽羽……守るわよ」

陽羽「うん!」


ステージⅡHP1000/1000 筋力:?防力:?脚力:?知力:?視力:?直感:?射撃:?物理:?   x7


花菜「……陽羽」

陽羽「うん。大丈夫。3体は余裕で狩れる」

花菜「一体ずつ確実にね。苦しいままで終わらせないで」

陽羽「解ってる」

陽羽は小さく頷くと

抉れるほどに強く地面を蹴り出す

圧倒的スピード

他の民警もガストレアも

加速の爆音に驚き

動きが止まった


1、特:鎖の盾 物理攻撃のダメージ半減  継続は無し  耐久減少(10)
2、物:鎖の鞭 威力300 耐久減少(5)
3、物:鎖の舞 威力500 連続使用は負荷 耐久減少(25)
4、物:  斬撃 威力400 耐久減少(8)
5、物:剣の舞 威力550 耐久減少(15)
6、物:二刀流 威力700 耐久減少(両方35)
7、物:飛び蹴 威力50
8、物:陰陽剣 威力950 耐久減少(両方50) 朝・昼なら相手の視力低下 夕・夜なら必中


安価下


6にするの?

7でいいの?

7でもコンマによってははじけ飛ぶけど……延珠がやったみたいに


陽羽「手始め一発!」

「きゃぁっ」

陽羽の加速に巻き込まれて

イニシエーターの女の子が転倒する

数いると

陽羽の動くスペースがないのが欠点ね

でも……それでも陽羽は止まらない

陽羽「っせぇあっ!」

両手の漆黒の刃が太陽の光を受け……輝く


命中判定  安価下

600+600=1200-150=1050   1050-100=950オーバー=9x10=90

=コンマ01~09で通常  それ以外で急所


ダメージ基礎 安価下2


750+700+60+94-150=1454x2=2908ダメージ

残り6



陽羽「――お休み」

陽羽はガストレアの一体を切り裂いて

そのまま走り抜けていく

「な……なんだあれ……」

花菜「陽羽!」

陽羽「もう一個――行くよ!」

ガストレアに阻まれて見えない先で

陽羽の脚力だけの爆音が響く


ガストレア150x2=300  陽羽 630=330オーバー  再攻撃


1、特:鎖の盾 物理攻撃のダメージ半減  継続は無し  耐久減少(10)
2、物:鎖の鞭 威力300 耐久減少(5)
3、物:鎖の舞 威力500 連続使用は負荷 耐久減少(25)
4、物:  斬撃 威力400 耐久減少(8)
5、物:剣の舞 威力550 耐久減少(15)
6、物:二刀流 威力700 耐久減少(両方35)
7、物:飛び蹴 威力50
8、物:陰陽剣 威力950 耐久減少(両方50) 朝・昼なら相手の視力低下 夕・夜なら必中


安価下


陽羽「っ……!」

地面を削っていく鋼の音が響く

陽羽の剣ではなく

バラニウムの鞭

剣は必要ないと判断したのかしら……

花菜「さて……そろそろ私も動かないとね」



命中判定  安価下(反転)

600+600=1200-150=1050   1050-100=950オーバー=9x10=90

=コンマ01~09で通常  それ以外で急所


ダメージ基礎 安価下2(反転)


750+300+60+91-150=1151x2=2302ダメージ


陽羽「ごめんね!」

陽羽はそう叫びながら

鞭によってガストレアの肉を抉り取り

一瞬で言葉通り骨抜き……いや、骨だけに変える

陽羽「次……花菜っ!」

花菜「うん」

陽羽の3度目のステップ

その前に私の一撃を挟む


1、射:ソドミー    威力350 装弾10
2、射:ゴスペル   威力300 装弾15
3、射:スナイパー  威力400 装弾10 命中+15 被弾でキャンセル 連続使用不可

4、射:ライフル    威力664 装弾5 命中+5  連続使用不可
5、射:ハンドカノン  威力1000 装弾1 1回の戦闘につき1度のみ
6、特:ガンカタ    威力216 装弾25  耐久減少 両武器40 
7、物:ナイフ     威力100 耐久減少5

8、物:CQC      威力50


安価下


「お、おいあんたら――」

花菜「下がって吹き飛ばしちゃうから」

「何言って」

ガストレアに向かって

香織ちゃんのくれた銃を向ける

ステージⅡだから

これを使う必要はないような気もする

でも――周りの民警に見せつける

私達がどういう存在であるかというものを



命中判定  安価下(反転)

328+270=598-150=448   448-100=348オーバー=3x10=30

=コンマ01~29で通常  それ以外で急所


ダメージ基礎 安価下2(反転)

※命中判定を誤ってたけど、今回はこのままで


1000+270+32+23-150=1175x2=2350

残り5


ガストレアに対抗できるバラニウムの黒弾が

そのうちの1体を貫通したった一撃で絶命させる

威力が高いせいか

貫通というよりも吹き飛ばしたような気もするけど……

花菜「……ごめんね」

陽羽「ってぇい!」

陽羽の3連撃目がすでに動いていた


150x3=450  陽羽 630= 180オーバー  再攻撃



1、特:鎖の盾 物理攻撃のダメージ半減  継続は無し  耐久減少(10)
2、物:鎖の鞭 威力300 耐久減少(5)
3、物:鎖の舞 威力500 連続使用は負荷 耐久減少(25)
4、物:  斬撃 威力400 耐久減少(8)
5、物:剣の舞 威力550 耐久減少(15)
6、物:二刀流 威力700 耐久減少(両方35)
7、物:飛び蹴 威力50
8、物:陰陽剣 威力950 耐久減少(両方50) 朝・昼なら相手の視力低下 夕・夜なら必中


安価下


命中判定  安価下(反転)

600+600=1200-150=1050   1050-100=950オーバー=9x10=90

=コンマ01~09で通常  それ以外で急所


ダメージ基礎 安価下2(反転)


750+41+400+60-150=1101x2=2202

残り4体


陽羽「っ……ふぅ……」

陽羽がもう一度私のとなりに戻り

大きく息をつく

陽羽「もっとこう……全体攻撃な技とか考えてこればよかった」

花菜「そうね。ちょっと怠ってたわ」

でも

1体1体確実に

それが命を賭けた戦いでするべき行い

あれもこれもと欲張っていたら死ぬのが戦場だもの



閃き判定 安価下コンマ   3  6  9  ゾロ目

陽羽が剣、鞭、鞭で3体、貴女がハンドカノンで1体、残りは3体?


150x4=600 陽羽=630   再行動


陽羽「仕方ない……1体1体削る……もう一体!」

ガストレアが動こうとするのに対して

陽羽は先制して動き

一瞬で視覚へと回り込む

7体からすでに3体削った

あとは陽羽がもう一体削れば3体

民警は私達含めて8組

それでも……油断はしないでいく!



1、特:鎖の盾 物理攻撃のダメージ半減  継続は無し  耐久減少(10)
2、物:鎖の鞭 威力300 耐久減少(5)
3、物:鎖の舞 威力500 連続使用は負荷 耐久減少(25)
4、物:  斬撃 威力400 耐久減少(8)
5、物:剣の舞 威力550 耐久減少(15)
6、物:二刀流 威力700 耐久減少(両方35)
7、物:飛び蹴 威力50
8、物:陰陽剣 威力950 耐久減少(両方50) 朝・昼なら相手の視力低下 夕・夜なら必中


安価下

>>737
そうだね。1体分ずれてました


命中判定  安価下(反転)

600+600=1200-150=1050   1050-100=950オーバー=9x10=90

=コンマ01~09で通常  それ以外で急所


ダメージ基礎 安価下2(反転)


750+300+60+92-150=1052x2=2104ダメージ

残り2


陽羽「……ふぅ」

花菜「陽羽、まだ終わってないのよ?」

陽羽「解ってるよ」

陽羽は言いながら

鞭を回転させ空気を切り裂く

「あ、あんたらなにもんだよ……」

「ステージⅡとはいえ5体も一瞬で……」

花菜「話はあとよ。まずは武器をとって立ち向かいなさい。全てが終わるまで一部の隙も許しちゃダメよ」


安価下コンマ判定 反転

他の民警戦果

01~10 1体倒す
11~20 全滅
21~30 2体半減で終わり
31~40 1体倒し、片方半減
41~50 全滅
51~60 1体倒す
61~70 2体半減
71~80 1体倒して、片方半減
81~90 全滅
91~00 全滅


花菜「あら……」

思いのほか激しい抵抗にあったらしく

まだ1体しか倒せていない

それでも結構疲弊して

ガストレアの硬い装甲にはじかれていく

花菜「っ……」

陽羽「花菜、くるよ!」

ガストレアの雄叫びが上がり

赤い瞳が私達を睨むように光る


ガストレアの攻撃対象  安価下コンマ反転


01~10 花菜
11~20 D
21~30 G
31~40 F
41~50 E
51~60 花菜
61~70 C
71~80 B
81~90 A
91~00 陽羽


→民警E


「な、なんでこっちにくんだよ畜生!」

「マスター!」

プロモーターとガストレアの間に

イニシエーターの女の子が割って入る

遠くからでも頭に響く方向が

2人の目の前で轟き

彼らは思わず……耳を塞ぐ

陽羽「花菜!」

花菜「っ……」

私たちから離れてる

4連続で飛んだ陽羽はさすがに厳しい

援護するなら狙撃しかない


1、援護する(狙撃の実力判定入ります)
2、援護しない


安価下


安価下コンマ判定 一桁

花菜の狙撃スキル  特殊補正でコンマ+2

0 超下手
1 ものすごく下手
2 100回で5回当たる程度
3  ちょっと下手
4 普通
5 普通
6 ちょっとうまい
7 結構うまい
8 1km未満なら当てられる
9 1、5kmなら当てられる

ゾロ目 プロ

※75などの際に+2で77になってもゾロ扱い  元々ゾロの場合は補正を排除 8で+2でも9 


陽羽「あれ……狙撃するの?」

花菜「間に合わないから撃つ!」

結構な速さで動かれてると

正直……自信はない

花菜「……えいっ」

ポケットから取り出したメガネをかけつつ

銃を構える

敵の動き、風の流れ

様々なものを超高速で演算していく

正直目が痛くなる

頭も痛くなる

それほどの情報量が次から次へと流れていく

それでも――

レンズに表示されるとおりに

正確な角度とタイミングでトリガーを握る


弾は正確無比に、ガストレアの命を刈り取った


やってたっけなーと思いつつ、見返したら狙撃してた

……そうだ

自分的にはちょっと苦手(殺すという意識的に)にすればいいんだ


陽羽「おぉ……」

花菜「仕方がないとは言え……あんまり好きじゃないな」

あのガストレアは

私という存在を認識せずに死んでしまった

誰に殺されたかもわからないまま……死んでしまった

ちゃんと成仏……できたのかしら

そんなことを考えていると

狙われた2人が走り寄ってきた

「た、助かった……」

「ありがとうございました」

花菜「気にしないで。当然のことをしただけだし……」

民警からしては

同じ民警を助けるなんて当然じゃないかもしれないけれど……


花菜「他の地区は?」

陽羽「うーん……ちょっと待ってね」

陽羽は目を閉じると

地面に手をついて音を響かせる

もっとも……私たちには聞こえないような音

つまりはエコロケーションである

多少離れていても

これなら状況確認が容易に出来る

陽羽「……確認できたよ」



A地区  被害状況  経過1ターン

01~05 敵0 味方0
06~10 敵0 味方1
11~15 敵0 味方2
16~20 敵0 味方3
21~25 敵0 味方0
26~30 敵3 味方0
31~35 敵3 味方1
36~40 敵3 味方2
41~45 敵3 味方3
46~50 敵3 味方4
51~55 敵2 味方0
56~60 敵2 味方1
61~65 敵2 味方2
66~70 敵2 味方3
71~75 敵2 味方4
76~80 敵1 味方0
81~85 敵1 味方0
86~90 敵1 味方0
91~95 敵1 味方2
96~00 敵1 味方3

 


安価下コンマ反転

来てれば>>786コンマを反転せずに採用


B地区  被害状況  経過1ターン

安価下コンマ判定 反転

01~05 敵0 味方0
06~10 敵0 味方1
11~15 敵0 味方2
16~20 敵0 味方3
21~25 敵0 味方0
26~30 敵3 味方0
31~35 敵3 味方1
36~40 敵3 味方2
41~45 敵3 味方3
46~50 敵3 味方4
51~55 敵2 味方0
56~60 敵2 味方1
61~65 敵2 味方2
66~70 敵2 味方3
71~75 敵2 味方4
76~80 敵1 味方0
81~85 敵1 味方0
86~90 敵1 味方0
91~95 敵1 味方2
96~00 敵1 味方3


D地区  被害状況  経過1ターン

安価したコンマ反転

01~10 敵1 味方0 (敵死)
11~20 敵1 味方1 (味方死亡 敵半減)
21~30 敵1 味方0 (敵死)
31~40 敵1 味方1 (敵死 味方瀕死)
41~50 敵0 味方0 (敵 味方 ともに 3割)
51~60 敵0 味方1 (味方死亡)
61~70 敵1 味方0 (ダメージ3割)
71~80 敵1 味方1 (ダメージ3割ずつ)
81~90 敵0 味方0 被害なし
91~00 敵0 味方0 (ダメージ3割ずつ)


E地区  被害状況  経過1ターン

安価したコンマ反転

01~10 敵1 味方0 (敵死)
11~20 敵1 味方1 (味方死亡 敵半減)
21~30 敵1 味方0 (敵死)
31~40 敵1 味方1 (敵死 味方瀕死)
41~50 敵0 味方0 (敵 味方 ともに 3割)
51~60 敵0 味方1 (味方死亡)
61~70 敵1 味方0 (ダメージ3割)
71~80 敵1 味方1 (ダメージ3割ずつ)
81~90 敵0 味方0 被害なし
91~00 敵0 味方0 (ダメージ3割ずつ)


F地区  被害状況  経過1ターン

安価したコンマ反転

01~10 敵1 味方0 (敵死)
11~20 敵1 味方1 (味方死亡 敵半減)
21~30 敵1 味方0 (敵死)
31~40 敵1 味方1 (敵死 味方瀕死)
41~50 敵0 味方0 (敵 味方 ともに 3割)
51~60 敵0 味方1 (味方死亡)
61~70 敵1 味方0 (ダメージ3割)
71~80 敵1 味方1 (ダメージ3割ずつ)
81~90 敵0 味方0 被害なし
91~00 敵0 味方0 (ダメージ3割ずつ)


陽羽「A地区が全滅……で、そのガストレアは隣接するB地区F地区に1体ずつ」

花菜「っ……」

陽羽「B地区は問題なく2体倒してA地区の残りを交えて戦闘中」

花菜「…………」

陽羽「D地区は問題なく勝利」

花菜「よかった……」

陽羽「E地区はそれぞれ少し動きが鈍いけど顕在」

花菜「……将監さんの方は?」

陽羽「ひと組足りない……」

陽羽は残念そうに呟き、私の顔を見上げる

まさかもうすでに5組もの民警ペアがダメだなんて


B地区      sⅠx3 民警x4
D地区      sⅢx0 民警x2 (玉樹&弓月)
E地区      sⅣx1 民警x2 (蓮太郎&延珠)
F地区 sⅠx1 sⅣx1 民警x1 (将監&夏世)

今の状況を簡単にまとめるとこうね

ガストレアは残り6体 民警は17組

花菜「陽羽、片桐くん達はどっちに行こうとしてる?」

陽羽「E地区だね。一般組はB地区に」

花菜「……………」

「お、おいあんたら今の状況分かるのか?」

花菜「ええ」

「だったらどこ行きゃいい。癪だがあんたらの方が上だ……それに助けられたしな。指示を」

陽羽「花菜」

陽羽だけでなく

他の民警まで私を見つめる

ステージⅤを倒せるかどうかの瀬戸際

争ったりするつもりはない……と

それなら


1、B地区      sⅠx3 民警x5
2、E地区      sⅣx1 民警x3 (蓮太郎&延珠、玉樹&弓月)
3、F地区 sⅠx1 sⅣx1 民警x1 (将監&夏世)

一般ペアを送る地区  安価下


安価下2で 送る組数  最大 7組  選択


花菜「3組はB地区へ」

「でもそこは――」

花菜「保険をかけて多めに配置したほうがいいわ」

「だったら他の」

花菜「他は多すぎてもダメ。多すぎると攻撃が不規則になるわ」

一般チーム3組をB地区へ配置

そうすることで

B地区の勝率は跳ね上がる

「ほかの俺たちはどうすりゃいい?」


あと4組ね



1、B地区      sⅠx3 民警x8
2、E地区      sⅣx1 民警x3 (蓮太郎&延珠、玉樹&弓月)
3、F地区 sⅠx1 sⅣx1 民警x1 (将監&夏世)

一般ペアを送る地区  安価下


安価下2で 送る組数  最大 4組  選択


花菜「E地区に4組ね」

「あ、アンタらは?」

陽羽「残りのF地区だよー」

「大丈夫なのかよ。いくらステージⅡ圧倒したといっても……」

「死んだら死んだで良いだろ。倒した分の手柄は俺達が貰っちまえばいいわけだしな」

私達を心配してくれる人達がいる中で

手柄狙いで分配したと考える人もいる

それは……仕方がないことよね

陽羽「…………………」

陽羽が剣の柄に手をかける


1、死んだら死んだで手柄は上げる。でも、貴方達が死んでも手柄は貰うわ
2、恨むなら恨みなさい。妬むなら妬みなさい。すべてが終わったあとに殺しに来たらいい。だから……死なないで
3、なら勝手にしなさい
4、……もう、5組もの犠牲が出てるのよ!? 手柄がどうとか、馬鹿なこと言わないで!
5、死んで欲しくないだよ。貴方達……弱いもの
6、無視してF地区へ
7、その他


安価下


花菜「恨むなら恨みなさい。妬むなら妬みなさい」

「は……?」

花菜「どうしても許せないならすべてが終わったあとに殺しに来たらいい。だから……死なないで」

自分でも民警の考え方からしたら

おかしいことを言ってると解る

呆気に取られた民警チームは

次第に苦笑を漏らし、終いにはお腹をかかえて笑う

コイツは何を言ってるんだと

頭おかしいんじゃないのかと

嘲笑を交えて笑う

「何甘いこと言ってんだよ。馬鹿じゃねぇの?」


花菜「……だって」

「互いに死んで貰った方が手柄が多くて嬉しいだろ。ちげーか?」

花菜「違わないかもしれないわ。でも――」

男の人の腕が私の襟首を掴み

腕を切り落とそうと動いた陽羽を目で制す

「そういう仲間ごっこがやりてーんならOLにでもなってろ。うぜぇんだよ」

「お、おい、さっきの戦いでこの人達が――」

「ガストレアには強くても人間には何一つできそうにもねぇじゃねーか。そんなヤツ怖くもねぇ」

陽羽「………………花菜ッ!」

花菜「………………」

陽羽の叫びに対して首を振る

「俺はこれでも序列2000番台なんだぜ? てめーらいくつよ」

花菜「……3000」


序列を肩書きとして扱う

私の嫌いなこと……

よかった……1500まで上げて貰ったりしなくて

「はっ、下級のやつが命令かよ。別にあんたらいなくても余裕で狩れてたな。わりぃけど、俺は溜まってるE地区じゃなくFにいくぜ」

花菜「……そう」

「スピード特化のイニシエーターだろ? おまえ」

陽羽「……花菜から手を放して目の前から即刻に立ち去らないと、切り殺すよ」

「あ?」

花菜「陽羽」

陽羽「………………」

陽羽は小太刀の柄から手を離し

一歩下がる

「とにかく、俺たちは好きにやらせてもらう」

2組はそう言ってF地区へと向かって行ってしまった


「俺達はあんたに従うよ。手柄は欲しいが死にたくはないからな」

花菜「ええ」

「ありがとな」

残りの民警ペアは

それぞれ私の指示に従って動いてくれるらしい

となると……

B地区      sⅠx3 民警x8
E地区      sⅣx1 民警x5 (蓮太郎&延珠、玉樹&弓月)
F地区 sⅠx1 sⅣx1 民警x3 (将監&夏世)

こうなるわけね

さて……私達は……

陽羽「……ごめん。花菜」

不意に陽羽が悲しそうな声で呟き

思考が一旦途切れた


花菜「うん?」

陽羽「本気で殺したいと思った……私、悪い子だね」

陽羽は俯いて

私の服の裾を握り締める

花菜「……私が抵抗しなかったからでしょ?」

陽羽「そうかもしれない。でも、凄くイライラした。花菜がせっかく考えて配置しようとしてくれたのに」

花菜「言ってることは事実だったもの。仕方がないわ」

手柄を総取り仕様としているように見えるのは仕方がない

それに、生きて欲しいなんてバカみたいなことを言ってたのも事実だもの

陽羽「でも……斬り殺すなんて言ってごめんね。花菜」

花菜「陽羽……」


1、頭を撫でる
2、気にしなくていいわ。次に行きましょ
3、抱きしめる
4、ありがとう、私のことを考えてくれたからでしょ?
5、ごめんね……そんな嫌な思いさせて
6、その他


安価下


陽羽の体を抱きしめて

その言葉への答えとする

怒ったりしてない

嫌ったりもしない

そんな感情を交えて

陽羽の体を優しく抱きしめながら

背中を軽くさする

花菜「……落ち着いた?」

陽羽「うん」

花菜「行ける?」

陽羽「うん。例えあの人たちでも、死にかけてたら守る」

陽羽は頷きながら小太刀を抜く

花菜「行くわよ、F地区!」


・F地区での戦闘になります


安価下コンマ判定 反転


01~05 攻撃特化・防御
06~10 攻撃特化・スピード
11~15 攻撃特化・回復
16~20 防御特化・スピード
21~25 防御特化・回復
26~30 回復特化・スピード
31~35 攻撃特化・防御・スピード
36~40 攻撃特化・防御・回復
41~45 攻撃特化・スピード・回復
46~50 防御特化・スピード・回復
51~55 攻撃特化・射撃・防御
56~60 防御特化・攻撃・物理
61~65 攻撃特化・防御
66~70 攻撃特化・スピード
71~75 攻撃特化・回復
76~80 防御特化・スピード
81~85 防御特化・回復
86~90 回復特化・スピード
91~95 攻撃特化・防御・スピード
96~00 防御特化・スピード・回復


花菜「これは……」

将監「チッ……」

夏世「将監さん、気をつけてください!」

将監「解ってる!」

ガストレアのステージⅣ

もうすでに原型がわからなくなっていたりして

怪物といっても差し支えない。というのは

元の生き物に可哀想だけどそんな姿をしてる

陽羽「……無傷?」

夏世「いえ……ダメージは与えているのですが、回復力が高く、その上スピードがあるので逃げてしまうんです」

花菜「それで逃げてるあいだに回復するのね」


将監「てめぇらも喋ってねぇで加わりやがれ!」

花菜「ご、ごめんなさい……ってあら?」

将監「なんだよ」

花菜「他に2組来たはずなのに……」

私の指示を無視して

先行してしまった民警ペア

彼らがいれば4組8名対1体でスピードでも――

将監「そんな奴らはもう死んだ。使えねぇ連中だぜ……ったくよ」

花菜「え?」

将監「スピードについていけずにな。あの木を見てみろ。人間が潰れた痕があるだろ」

花菜「ッ!」

将監さんの指差した先には

真っ赤というよりも赤黒い何かにまみれた木が立っていた


花菜「そんな……だって……」

将監「手柄が欲しかったんだろうが、何も考えず突っ込みやがったんだよ」

花菜「手柄ッ……手柄って……そんな……」

私があんな指示出したから?

私が……見逃してしまったから?

私の序列が低くて

命令できるような存在ではなかったから……?

どこかでガストレアの雄叫びが上がる

私の目の前に

ガストレアの何かが迫ってくる――瞬間

花菜「あ――」

体が強引に引っ張られ

肩が脱臼するかもしれないというような痛みに顔を顰める

将監「ぼうっとすんじゃねぇ! 足手纏いになるなら引っ込め! やるならやるでヤツを見やがれ!」

花菜「ごめん……なさい」

将監さんが腕を離すと

私の体は少しだけふらつき、陽羽が支えてくれた


陽羽「花菜……やれる?」

花菜「……陽羽。あの民警さん達が」

陽羽「うん……なら、弔うためにも花菜は生きなきゃ。そうでしょ?」

陽羽も殺したいと本気で思いはした

でも、陽羽は人が死んで笑えるような性分ではない

悲しそうに顔を顰めて

敵を睨み、言う

陽羽「私は戦う。花菜はどうする? 悲しんだまま? それとも、手向けにアレを狩る?」

花菜「……そんなの、決まってる」

将監「やるのかよ……チッ」

夏世「将監さん、アレは手柄を気にしていられる敵ではありませんよ」

将監「うるせぇ。分かってんだよそんなこと」


将監「足は引っ張るんじゃねぇぞ」

花菜「解ってます」

将監「気に食わねぇが停戦だ。わかってるな?」

花菜「あくまで一時的……ですよね?」

私の言葉に将監さんは頷く

そのままずっと停戦がいいな。なんて

将監さんの前では言える訳もなく

陽羽「スピード特化……うん。早そう」

将監「早そうじゃなくてはえぇっつってんだろ」

陽羽「……花菜。いいよね?」

花菜「………………」


1、全力で
2、小手調べで(一ターン目半減スタート)


安価下



陽羽「本当に早い……流石ステージⅣ。でも、負けないよ」

陽羽はガストレアの動きを目で追いながら

タイミングを見計らって素早く駆け出した



1、特:鎖の盾 物理攻撃のダメージ半減  継続は無し  耐久減少(10)
2、物:鎖の鞭 威力300 耐久減少(5)
3、物:鎖の舞 威力500 連続使用は負荷 耐久減少(25)
4、物:  斬撃 威力400 耐久減少(8)
5、物:剣の舞 威力550 耐久減少(15)
6、物:二刀流 威力700 耐久減少(両方35)
7、物:飛び蹴 威力50
8、物:陰陽剣 威力950 耐久減少(両方50) 朝・昼なら相手の視力低下 夕・夜なら必中


安価下


命中判定  安価下(反転)

600+600=1200-250-250=700  700-100=600オーバー=6x10=60

=コンマ01~39で通常  それ以外で急所


ダメージ基礎 安価下2(反転)


陽羽「早いけど……まだまだ私の方が早いんだからぁッ!」

将監「なッ」

夏世「1回で捉えた!?」


750+950+60+14-250=3048ダメージ

ステージⅣ HP2500-3048=-548


陽羽の漆黒の刃が太陽光を反射しながら

ガストレアの頭上から

黒い闇の軌跡を残しながら振り下ろされ

ガストレアは回復する余地さえ残されずに……絶命する

陽羽の小太刀が振られているあいだに空に描かれたそれは

黒い闇と空の光が混ざり合っていて本当に陰陽……影と光になっていた


・せ、戦闘終了


→ 修正 750+950+60+14-250=1524x2=3048ダメージ


陽羽「……貴方は沢山の人を殺した。だから、許せない。でも、苦しまないで、逝けたよね?」

花菜「陽羽」

陽羽「花菜っ!」

陽羽はステージⅣを一撃で葬りながらも

喜ぶ様子さえなく、私の体に抱きつく

陽羽「もっと早ければあの人達も死なずに済んだのに。私が変に迷ったせいで」

花菜「陽羽……仕方ないわ。仕方ないの。あの人たちは指示を無視した。仕方ないの……」

私自身にも言い聞かせるように

何度も仕方がない。と呟く

助けられる力があった

なのに助けられなかった……その悲しさを、拭うために


将監「……てめぇ」

花菜「……将監さん」

大きな影が私達を覆い

見上げれば将監さんが睨んでいた

花菜「あの、手柄は」

将監「そんなことはどうでもいい。何なんだてめぇのイニシエーターは」

花菜「陽羽です」

将監「そうじゃねぇ! てめぇらは序列3000だろうが! だが――」

夏世「明らかにその領域にはいません」

夏世ちゃんは将監さんと私の間に入り

言葉を繋げる

夏世「なぜ今まで実力を偽っていたのですか?」

花菜「それは……」


1、とりあえず次の場所を確認しないと
2、……高位序列だからと持て囃されるのが嫌だった。名前が売れて、面倒なことになるのが……嫌だった。それだけよ
3、これからも仲良くしてくれるなら……教えてもいいわ
4、……別に言う必要はないでしょ?
5、その他


安価下


花菜「これからも仲良くしてくれるなら……教えてもいいわ」

将監「なんでてめぇらと仲良くする必要があんだよ」

花菜「……将監さんは、嫌ですか?」

強い拒絶のような言葉に

少し悲しくなりながら、首をかしげる

将監「民警は馴れ合うようなものじゃ――」

花菜「なら別に民警としてでなくたって」

将監「何言ってんだてめぇ……」

花菜「民警として仲良くはできない。なら、民警としてではなく友達とか、そういうのはどうかなって」

私の提案に陽羽は小さく微笑み

夏世ちゃんは少し戸惑って、将監さんを見上げた


将監「てめぇと仲良くして何のメリットがある」

花菜「……メリットですか?」

将監「意味もねぇのに馴れ合うつもりはねぇよ」

私と仲良くなる……意味?

将監さんが喜ぶようなことって……あるの?

全然知らないからアレだけど……

協力しあえる。なんて言ったって意味ないだろうし……

欲を出したのはまちがいだったかしら……


1、お、お弁当。毎日お弁当作ってあげる
2、わ、私たちと模擬戦ができます
3、手料理ご馳走しますよ
4、銃火器の改造ぐらいなら承りますよ
5、ごめんなさい……ないです
6、ないかもしれません……でも、ただ仲良くしたいじゃダメなんですか?
7、その他


 安価下


花菜「ないかもしれません……でも、ただ仲良くしたいじゃダメなんですか?」

将監「だから仲良くして何のメリットがある? ねぇんだろ? 意味のない無駄なことじゃ――」

花菜「無駄じゃないですよ。得になることはないかもしれない。でもあるかもしれない」

将監「はぁ?」

将監さんは呆れたようにため息を漏らして

私の横を通ろうとして

その手を――私は掴んだ

将監「放せ。仲良しごっこなんていらねぇ。俺達には戦いがあればいい。戦いだけでいいんだよ」

花菜「っ……そんなこと」

将監さんにも戦いしかないの?

影胤さんと似たように

戦いがなければ存在意義がない

そんなことを……言うの?


将監さんは力の抜けた私の手を振りほどき

去っていく

花菜「将監……さん」

夏世ちゃんは振り向きざまに

小さく会釈をして

ありがとうございました。と、口パクで伝えてきた

陽羽「……残念だけど、事務所も違うし無理があるよ」

花菜「……そう、なのかな」

事務所が違う

それは決定的なものではない

私はそう思う

将監さんともっと話せれば……もっと、交流を持てれば

いつかは仲良く……なれるかな


・3ターン目に移行します


今日はここまで

ありがとうございました



……事務所が違うだけで結構致命的ですよ。花菜さん

まさかステージⅣが一撃だとは思わなかった


花菜「陽羽」

陽羽「ん……確認するよ」

陽羽は名前を呼んだだけで察して

地面に手をつける

ほかの場所がどうなってるか……

私が送ったみんなは……無事だろうか

送ることができなかった2組の無残な姿を視界の隅に映しながら

ふと……息を吐き、そして吸う

開けた外という空間

僅かな血の匂いが……鼻腔を刺激した



B地区被害 安価下コンマ判定(反転)


01~05 敵3 味方0
06~10 敵3 味方1
11~15 敵3 味方0
16~20 敵3 味方2
21~25 敵3 味方0
26~30 敵3 味方0
31~35 敵3 味方1
36~40 敵3 味方0
41~45 敵3 味方3
46~50 敵2 味方0
51~55 敵2 味方1
56~60 敵2 味方0
61~65 敵2 味方0
66~70 敵2 味方2
71~75 敵3 味方4
76~80 敵2 味方1
81~85 敵1 味方0
86~90 敵2 味方0
91~95 敵1 味方1
96~00 敵3 味方0

E地区被害 安価下コンマ判定(反転)

01~05 敵1 味方1 ダメージ(敵 計8 味方死)
06~10 敵1 味方1 ダメージ(敵 計9 味方3割)
11~15 敵1 味方2 ダメージ(敵 計5 味方3割 3割)
16~20 敵1 味方4 ダメージ(敵 計8 味方死 死 3割 6割)
21~25 敵1 味方2 ダメージ(敵死   味方死 3割)
26~30 敵1 味方1 ダメージ(敵 計8 味方死)
31~35 敵1 味方3 ダメージ(敵 計6 味方死 3割 2割)
36~40 敵1 味方2 ダメージ(敵 計8 味方5割 4割)
41~45 敵1 味方2 ダメージ(敵 計7 味方3割 1割)
46~50 敵1 味方3 ダメージ(敵 計9 味方死 6割 3割)
51~55 敵1 味方0 ダメージ(敵 計8)
56~60 敵1 味方1 ダメージ(敵死 味方死)
61~65 敵1 味方1 ダメージ(敵 計8 味方死)
66~70 敵1 味方5 ダメージ(敵死  味方死 死 9割 5割 4割 )
71~75 敵1 味方3 ダメージ(敵死 味方死 4割  3割)
76~80 敵1 味方0 ダメージ(敵 計8)
81~85 敵1 味方2 ダメージ(敵死 味方死 5割)
86~90 敵1 味方4 ダメージ(敵8割 味方死 6割 7割 7割)
91~95 敵1 味方0 ダメージ(敵死)
96~00 敵1 味方3 ダメージ(敵死 味方死 5割 6割)


陽羽「ん……」

花菜「どうかした?」

陽羽「あはは……流石蓮太郎」

花菜「うん?」

陽羽「むこーもステージⅣ撃退完了したみたい」

ステージⅣ……

私が2組送った場所

良かった……みんな、無事だったのね

陽羽「あとB地区も被害は無しみたい。敵は……3体減ってる!」

花菜「良かった……」

今のところ新しく始まってから

被害はゼロね……

それでいてステージⅣは撃退

ステージⅠは残り1体

花菜「もう……平気かしら」

思わず……安堵の息をついた


陽羽「でも、まだガストレアは来るよね」

花菜「ええ」

陽羽「だったら……動く?」

花菜「……そうね」

周囲のガストレアはあらかた撃退した

それでも

ここら一体が絶対安全圏かどうかと問われれば

うんとは言えない

花菜「……スコーピオン、今どこにいるのかしら」

超大型のガストレアであるスコーピオンが

今もどこかにいる

陽羽「…………………」


安価下コンマ判定(反転)


01~10 あと2ターン
11~20 あと3ターン
21~30 あと1ターン
31~40 あと2ターン
41~50 あと0ターン
51~60 あと3ターン
61~70 あと1ターン
71~80 あと2ターン
81~90 あと0ターン
91~00 あと2ターン


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