響「ねぇ貴音、いつも汗だくになって事務所に帰ってくるのはなんでだ?」 (56)

貴音「そ、それはらぁめんを食べているからです。らぁめんを食べると汗が出て」

響「それはいつものことじゃないか? 汗だくになって帰ってくるのは最近になってからだぞ」

貴音「それは…」

貴音「響…ぷらいべえとを無暗に詮索するものではありません」

響「へ?」

貴音「そう。とっぷしぃくれっとです。いくら響でもお教えすることはできません」

響「そうか!プライベートってやつだな」

貴音「そうです。わかってくれましたね」

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美希「響! 言いくるめられちゃってるの」

響「うわ美希!? 聞いてたのか?」

美希「響の声おっきいから聞こえちゃったの」afuuuu

響「そうなのか…」

美希「美希的には貴音なーんか怪しいって思うなっ」

響「そんなこと言ったってプライベートだぞ。詮索はだめだぞ」

美希「センサクしないで調べる方法あるよ。美希に任せてなのっ!」

次の日

貴音「ではわたくし、昼食を食べに行ってきます」ガチャ

P「おう。いってら」





美希「さ、響いくよ」

響「えぇ? ってなんで漫画に出てくる探偵の帽子かぶってるんだ?」

美希「こうしたほうがムードでるかなって。はい響の分」パサッ

響「美希ずいぶん張り切ってるな」



響「もう少ししたらこのラーメン屋から出てくるはずだぞ」

美希「美希おなかすいてきたの」

響「最初の張り切りはどこいった! ここまで来たら頑張るぞ」

美希「」ガサゴソ パクッ

美希「うん!おにぎりはおいしいのっ!」

響「持ってたのか!? 美希だけずるいぞー」

美希「あっ、出てきた。あとつけるのっ」テクテク

響「ごめんね貴音」テクテク





美希「あっ、角をまがったのっ!走るよ響」タタッ

響「うぎゃ!そんな急に引っ張るな」

美希「」タタタッ

ドォン!

美希「きゃあ! ごめんなさいなのっ!」ステーン

美希「美希急いでるんd…」

貴音「」ゴゴゴゴゴゴゴ

響「た…たかね…なんで…」

美希「貴音、あのこれはね」

貴音「どういうおつもりですか。人の後をこそこそと」

響「気づいてたのか…」

貴音「らぁめん屋さんに着く前から気づいておりました。はじめは何かの偶然かと思ったのですが」

美希「貴音…ごめんなさいなのっ…」

響「ごめんね貴音…どうして気になったんだぞ」

美希「あっ待ってなの。あとつけよう、って言ったのは美希なの。響は怒らないでほしいかなっって

貴音「美希…響…」

美希「はい…」

貴音「その面妖な帽子、被らせてもらないでしょうか?」

響「へ?」

貴音「これはどういった趣の帽子なのでしょうか? 日差しを避けるためには見えませんが」

美希「名探偵が使う帽子なのっ。漫画にでてくる探偵は皆これを被ってるの」

貴音「探偵…ですか」

貴音「」パサッ

貴音「では行きましょうか」

美希「えっ?」

響「あれ…貴音? 怒ってないのか?」

貴音「誰にも口外しないと約束してくれますか?」

美希「もちろんなのっ!」パァァァァァ!

カーン カキーン

貴音「ここです」

響「バッティングセンターじゃないか。貴音野球好きだったのか?」

貴音「いえ。らぁめん屋の店主に何かいい運動になるものはないかと聞いたら勧められまして」

美希「普通に運動じゃだめなの?」

貴音「こちらのほうが真、面白いですよ」

響「自分、ちょっとやってみるぞ」

ビシュ! 

スカッ

響「ととっ…」

ビシュ!

スカッ

響「うぎゃあ!全然あたらないぞー!」

貴音「響、脇をしめて振ってみては?」

響「む、こうか」

ビシュ

ギンッ!

響「当たったぞー! でも前に飛ばない…」

貴音「腕だけで振ってますね。腰もつかってみましょう」

響「なるほど…」

ビシュ!

ガキィ!

響「前に飛んだぞー! でもへなちょこ打球だー…」

貴音「ボールから目を切らずに。頭を動かさないように振るのです」

響「そうか…やってみるぞ」

ビシュ!

カキーーン!

響「ふぇ…?」

貴音「飛びます飛びます」

ビシュ

カキィィィン!

美希「これ気持いいのーーっ!」

貴音「さすが美希。一球でこつがわかるとは……」

貴音「ではわたくしも…」

チャリンチャリン

ビシュ

貴音「喝!」

グワァラゴワガキーーィン!

貴音「ふむ。今日も元気ですね」

ビシュ

グァラゴワガキーーィン!

響(貴音って意外と力あるんだな…)

ヤーマダコノドヘタクソ
オメェヨリハウメェズラ

美希「ふぅー!いい汗かいたのー」

貴音「わたくしもです」

響「貴音が汗だくになって帰ってくるのはバッティングしてたからか?」

貴音「さよう。これはかなりの運動になりますね」

美希「美希的にはこれからもつれってほしいな」

貴音「ええ。構いません」

帰り道

響「たかねー、なんで秘密にする必要あるんだー?」

貴音「アイドルたるもの秘密を持つことで美しくなるものです」

美希「そうかなぁ…美希的には貴音はもっと自分をだしたほうがいいって思うな」

響「貴音に親しみやすさがあればもっともーっと人気でると思うぞ」

貴音「…そんなものでしょうか…」

次の日

貴音「響、美希、今日はどうしますか」コソコソ

美希「もちろんいってみるのっ!」

響(事務所の皆にも内緒なのか…)

テクテク



響「む。今日はお客さんが多いぞ」

美希「えー?  ゲージ空いてるかなあ」

貴音「たくさんあるから大丈夫ですよ」



ドワッ

ホントダー ナムコプロノアイドルダー ココヨククルノネー

サスガアイドルズラゼ ドブスヤナイカ

貴音「!?」

響「こ、これは…」

美希「あはっ。昨日は閑散としてたのにどうしてかなっ」

貴音「本当にどうしてなのでしょうか。店主の人には口外しないようにいってあるんですが」







貴音「まさか!?」

貴音「美希、すまほを貸してくれませんか?」

美希「いいよ。はいっ」スッ

貴音「」スイースイーッ ポチポチ

貴音「やっぱり…これですか…」

響「なんだなんだ?」

美希「何がわかったの?」

貴音「ついったーですよ。昨日かその前、いえいつでもいいです」

貴音「おそらくここにいた誰かが書きこんだのでしょう。ほらこれ」

美希「ほんとなのっ。つぶやかれてるのっ」

響「ネットは怖いぞ…」

響「でも…どうする…この騒ぎ…」

貴音「帰るのも不自然ですし…」

美希「美希やるのっ。アイドルは見られるものなのっ!」

カキィィィン!

カキィィィン!

キャー ホシイミキッテヤキュウモウマイノナ

響「よ、よし自分も…」

カキィ!

カキィ!

貴音(仕方ありません…)

グワァラゴワガキィーン!


グワァラゴワガキィーーン!

トバスナー ワイニクラベリャニリュウジャイ



貴音「ふぅ…終わりましたか…」





キャーキャー

ヒビキーアクシュシテー

ミキー!

貴音(美希と響にファンが集中しています。このスキに)スタッ

アノーシジョウサン

タカネチャンヨー

アクシュシテー サインシテー

貴音(うっ、いつもは遠巻きに眺められているだけで対応はなれていません…)

帰り道



美希「あはっ、いろいろと楽しかったの」

響「そうだな」

貴音「つ、つかれました…」

響「でもさ貴音、あんなに親しげに声をかけられたのは初めてじゃないか」

貴音「そういえばそうですね」

美希「ねっ? それもバッセン通いがしられたからって思うな」

貴音「意外な一面が見えた…と?」

美希「そう。やっぱり住所とかはダメだけどこういう趣味とかなら知られてもいいっておもうな」

響「自分も趣味でラノベ読みまくってるってよく言ってるぞー」

貴音「そうだったのですか…あ、なら」

響「どうした?」

貴音「仕事帰りにゲームセンターに通っているということも言っていいのでしょうか?」

美希「えっ?ゲーセンにも行ってるの?」

貴音「家にぬいぐるみがあふれかえってもう置き場所がないのです。もらってくれる人を探しているのですが」

響「貴音って…実は案外庶民的だったんだな…」

お わ り

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