ベジータ「選抜総選挙だとぉ!?」(51)

ベジータ「国民がcdを買って好きな人物に投票して誰が一番人気か決めるだと!?」

ベジータ「ふんっ!くだらん!」

悟空「おっす、ベジータ!おめぇも今回の選抜総選挙出場すんのか?」

ベジータ「カカロットか。俺はこんなくだらんものに興味は…」

悟空「オラ、前に出たことあるし今回も出ようと思ってんだ!誰が一番つええか決めるイベントなんてワクワクすっぞ!」

ベジータ「つっ…強い奴!?」

悟空「人気があるっつーことは誰がつええかって事だろ?ひゃー!楽しみだなー!だけどベジータ出ねぇみたいだし…」

ベジータ「まっまて!俺も出るぞ!!」

ベジータ「くそっ…こうなったら、何が何でもカカロットよりも上に…一位になってやる!」

ベジータ「しかし、まずは何をすればいいんだ?」

ブルマ「ベジータどうしたのよ?ブツブツ独り言言っちゃって」

ベジータ「総選挙とやらに出たいのだが、どうしたらいいのかわからん。」

ブルマ「なに!?あんた出るつもりなの!?意外ねぇー」

ベジータ「う、うるさい!いいから教えろ!」

ブルマ「今回の総選挙は立候補制で、申請書を神殿のデンデに締切までに出せば良いのよ。」

ベジータ「ほう、なるほどな。それで締切はいつなんだ?」

ブルマ「今日よ!」

ベジータ「クソったれえええ!」

神殿

デンデ「はい、じゃあピッコロさんも出馬するってことでいいですね?」

ピッコロ「う、うむ…」

デンデ「前回の総選挙で『潰しに来い!』って言っちゃいましたからね…出ないわけにはいかないですよね」

ピッコロ「ぐっ…言うんじゃなかった…」

ポポ「…誰かが近づいてくる」

デンデ「え?」

ベジータ「ちょっと待てええええ!!!!」

ピッコロ「ベジータ!」

ベジータ「締切に間に合ったようだな!」

デンデ「は、はい!もうすぐ受付終了だったんですけど、ベジータさんも出馬するんですか?」

ベジータ「ふん!悪いか?」

デンデ「い、いえ…」

ピッコロ「お前が総選挙に出るなんて…どういう風の吹きまわしだ?」

ベジータ「ふん!ほざけ!貴様には関係ない。」

デンデ「ピッコロさんは毎回選抜常連で、神7の一人と呼ばれてるんですよ」

ベジータ「なっ…なに!?」

ピッコロ「たいしたことじゃない。一位の悟空に4万票も差をつけられているんだからな…」

ベジータ「よっ…4万票だと!?」

ピッコロ「そうだ。想像つかなかっただろう。順位をつけられる事の辛さを…お前は総選挙を軽くみている…総選挙はそんなに甘い物ではないぞ?」

ベジータ「くっ…!」

ピッコロ「速報発表の日まで気長に待つことだな。」

デンデ「速報は明後日、午後12時にカメハウスで行われます。もし直接聞きたいのでしたらそこに来てください。」

ベジータ「…前回の一位がカカロットだと…!しかもあのナメック星人に4万票も差をつけて…」

ベジータ「くそっ…!俺に票がそんなに集まるのか…!?」

ブルマ「あ、ベジータ!帰ってたの??申し込んできたの?」

ベジータ「ふん!当たり前だ!」

ブルマ「ポスターとか作ったの?」

ベジータ「ポスターだと?」

ブルマ「あんた、それも知らないの?じゃあ政権放送の動画もアップしてないわけ!?もう信じらんない!あたしが全部やってあげるわ!」

ベジータ「あっ、あぁ…」

ベジータ「くそっ…ブルマの奴、訳のわからん事ばっか喋りやがって…」

ベジータ「ふん、まぁいい…あとは速報発表を待つだけか…」

速報発表の日

カメハウス


クリリン「よ!悟空!久しぶりだな!」

悟空「クリリン!元気だったか!?」

クリリン「ああ!お前も相変わらずだなぁ。」

悟空「元気そうでオラ嬉しいぞ!それにしてもまだ誰も来てねぇんか?」

クリリン「ああ、速報発表はカメハウスでやるってみんなに知らせたんだけど…お前が一番乗りだ」

悟飯「お父さん、飛ぶの早すぎですよ!」

悟空「おぉ、悟飯!ようやく着いたか!遅かったなぁ」

チチ「悟飯ちゃんはおらを背負ってくれてたんだからあたりめぇだべ!」

クリリン「チチさんも来たんですか?」

チチ「速報で悟空さと悟飯ちゃんが何位なのかこの目で確認しなきゃなんねぇからな!」

クリリン「あれ?悟天は?」

チチ「トランクスと遊んでるから来れねぇって…まったくあの子は遊んでばっかりだべ!」

悟空「速報なんてなくてもいいんじゃねぇの?それよりオラ腹減った」

チチ「なに言ってるだ!これでまた賞金貰えるんでねぇか!悟飯ちゃんも頑張るんだぞ?」

悟飯「はい。僕は今回一位を狙ってますからね!お父さんを超えたいんです。」

チチ「悟飯ちゃん…おめぇがそんな事言うようになるなんてな…立派になったもんだ…」

悟飯「それより速報、楽しみですね。僕も50票投票しました。」

チチ「ごっ悟飯ちゃん!なんて事言うだ!?自分に投票するなんて卑怯なこと…!」

悟飯「え?自分に投票するわけないじゃないですか!そんな事しませんよ!」

クリリン「じゃあ誰に?」

悟飯「ピッコロさんに50票入れたんです。今年は悟天とトランクスも出るし、まだ世代交代なんて許しませんよ。」

悟飯「簡単に世代交代しちゃったら、それこそ運営の思う壺です。まだモバイル票もあるので、今日速報聞いてからどうするか考えようと思って。」

クリリン「投票される側がガチヲタって気持ち悪すぎるだろ…あ、誰か来る!」

天津飯「あぁ、お前たちも来てたのか。久しぶりだな。」

クリリン「天津飯!餃子!久々だなぁ!2人とも出馬してたのか!」

天津飯「あぁ、今年は立候補だから悩んだんだが、やはり今の自分の現状を受け止めないといけないと思ってな。」

クリリン「そうか!お、ヤムチャも来たか!」

ヤムチャ「悪い、遅くなった!彼女とのデートが長引いてさ!」

クリリン「おい、恋愛してたら選挙に支障きたすぞ?」

ヤムチャ「それを言うならお前や悟空なんて結婚してるじゃないか!俺はまだ身を固めてないんだからその分お前らよりは有利かもな!ははは!」

ピッコロ「揃ったようだな…」

悟飯「あ!ピッコロさん!」

ピッコロ「速報を聞きに来たのはこれだけか…ん?あいつは来なかったのか?」

悟飯「え?あいつって?」

ベジータ「ふん、ここにいる」

クリリン「べっ…!ベジータ!お前も参加するのか!?」

ベジータ「なんだ?悪いか?」

クリリン「い、いや…そういうわけじゃ…」

天津飯「くっ…天津飯ベジータが出るとは…前回出てないだけに未知数だぜ」

ヤムチャ「まぁまぁ、今回から参加なんて言ってみれば研究生みたいなもんだろ?前回も前々回も出続けてきた俺たちよりは上に行く事はないだろ!ははは!」

亀仙人「おーおー、みんな揃ったようじゃのう」

亀仙人「では選抜総選挙速報発表を始めるとするかのぉ」

チチ「いよいよ始めるべ!悟飯ちゃん!悟空さ!頑張るだよ!?」

悟空「頑張るったってオラが頑張ってもどうにもなんねぇしなぁー」

悟飯「ピッコロさんが前回よりも上位で呼ばれますように!」

クリリン「バラバラだな、この家族」

亀仙人「まずは第20位からじゃ。」

亀仙人「第20位!ヤジロベー!6312票!」

天津飯「な…!なに!?」

餃子「20位でもう6000票越え?」

クリリン「こりゃあ前回の票数の比じゃないぞ…!」

亀仙人「第19位!界王様!6503票!」

悟空「界王様もこっそり立候補してたんかぁ」

亀仙人「第18位!魔人ブゥ!6890票!」

亀仙人「第17位!カリン様!7016票!」

亀仙人「第16位!餃子!7452票!」

餃子「!…天さん…」

天津飯「大丈夫だ、餃子。まだ速報段階だ。」

亀仙人「第15位!アックマン!8245票!」

亀仙人「第14位!ピッコロ!8504票!」

悟飯「ええええ!!!??」

クリリン「ピッコロが14位!?」

ピッコロ「…」

亀仙人「第13位!天津飯!8890票!」

天津飯「前回より順位は下がったが、票数は伸びているな…」

亀仙人「第12位!リクーム!9005票!」

亀仙人「第11位!人造人間18号!9607票!」

クリリン「あ、あいつ…立候補してたのか…!」

亀仙人「第10位!ブロリー!9658票!」

亀仙人「第9位!ランファン!9784票!」

ヤムチャ「ランファンだと!?どうして…?」

悟飯「あれ、ヤムチャさん知らないんですか?ランファンさんは過度なファンサービスが多いから、一部のヲタからは釣り師と呼ばれて今大人気なんですよ?」

悟飯「僕は釣りはあまり好きじゃないですけどね。あざとくて…かと言って塩対応もファンに失礼だと思いますし。難しいところですね。」

クリリン「お前のヲタ知識もこういう時は役に立つんだな」

亀仙人「第8位!孫悟天!10112票!」

チチ「悟天ちゃんが8位だぁ!?もっと上なはずだべ!」

クリリン「初出場で8位はすごいですよ!」

悟飯「悟天の奴、頑張れば神7に入れるんじゃないか?」

自分に投票よりも一人が何票も投票する事自体が卑怯でインチキなんじゃ…

>>13
そうなんだけどそれが当たり前みたいになってるからなぁ
結局は人気うんぬんよりもヲタが金持ってるかどうかって話になってるし
この投票形式自体がインチキ

亀仙人「第7位!トランクス!11084票!」

ベジータ「トッ…トランクスが7位!?」

ベジータ「くそっ…!俺は本当に入っているのか!?」

亀仙人「第6位!ミスターサタン!11321票!」

亀仙人「第5位!フリーザ!11610票!」

ベジータ「ふ、フリーザまで立候補していたのか…!?」

亀仙人「第4位!クリリン!11892票!」

クリリン「よっ…!4位!?」

悟飯「すごいじゃないですか!クリリンさん!去年の14位から大幅アップですよ!?」

クリリン「びっ、びっくりして腰が抜けた…!」


亀仙人「第3位!孫悟空!12543票!」

天津飯「なに!?」

ピッコロ「悟空が3位だと!?」

悟空「ん?オラ?3位かぁー」

チチ「なにのん気にしてるだ!働いてない分、1位になって賞金もらってくれねかったらオラ達が困るべ!!」

亀仙人「第2位!孫悟飯!13890票!」

悟飯「え!?」

クリリン「悟飯が悟空越え!?」

天津飯「こっ…今回の総選挙はまったく読めないな…!」

ベジータ「ふん!総選挙とやらも対した事ないようだな」

ベジータ「こんなに簡単に一位になれるのだから…」


亀仙人「そして第1位!ヤムチャ!20540票!!」


ベジータ「」

ヤムチャ「おっ、俺が一位!?」

悟飯「はああああ!?」

クリリン「え!?ど、どうした!?悟飯!」

悟飯「ありえないですよ!いいですか!?一位というのは神聖なものなんですよ!誰もが認められる程の逸材でなくてはいけないんです!」

悟飯「ヤムチャさんみたいなヘタレを売りにしてるような人には無理です!アンチも多いはずなのにどうして一位に!?しかも僕に1万票差をつけて!
太ヲタでもいるんですか!?」

クリリン「太ヲタ??」

悟飯「金持ちで大量に票をぶっこむファンのことです!こうなったらもう僕も容赦しませんよ?オークションで大量に買い足して…」

悟飯「ピッコロさんに全部投票します!」

クリリン「お前、一位になりたいんじゃないのかよ?」

亀仙人「速報は以上じゃ。皆それぞれ当日まで結果を待つんじゃな」

悟空「ひゃーやっと終わったかぁー!チチ、オラ腹減った!帰って飯作ってくれ!」

チチ「悟空さ!!こうなったら当日までファンサービスだ!ランファンの釣りを参考にサービスするだよ!」

クリリン「この俺が4位かぁー!去年結構頑張ったからなぁ…やっぱり見てる人は見てるんだなぁー」

ベジータ「」

ベジータ「くそったれ!!なんで俺が圏外なんだ!?」

ブルマ「ベジータ、速報どうだったの?」

ベジータ「うるさい!黙れ!」

ブルマ「その様子だと入らなかったみたいね…じゃあここから巻き返すわよ!」

ベジータ「なっ…なに!?そんな事できるのか!?」

ブルマ「速報っていうのは一つの目盛りなのよ。どのくらいの順位なのか、票数はどのくらいかを確認してそれからどう順位を上げるか、どう追い上げようか対策を練れるでしょ?」

ベジータ「な、なるほど…」

ブルマ「第一回選抜総選挙で速報順位が低かったけど、最終結果は8位になった子がいた例もあるのよ?」

ブルマ「ファン達が最初から力を入れすぎて速報で良い順位だったからって油断して、当日は圏外って事もあるし。速報はあまり当てにならない事が多いのよ。」

ベジータ「ほう…」

ブルマ「だから!これから増やすのよ!」

ベジータ「何をだ?」

ブルマ「新規のファンを!!」

握手会

ブルマ「いい?人気の基本は握手会!ファンと触れ合ってそこでどれだけ相手を楽しませるかで勝負が決まるわ!」

ベジータ「握手だと?くだらん!」

ブルマ「まぁ、あんたにはわからない世界よね。でもファンとの交流を大切にしてる事が人気に繋がるのよ。握手会を大切にして3位になった子もいるの。甘く見ちゃだめよ。」

ベジータ「…」

ブルマ「さ、始まるわよ!早くブースに行って!」




ファン「こ、こんにちは…」

ベジータ「ふん、ザコが。貴様の汚ねぇ手と握手をしてやったんだから俺に投票するんだな。」

ファン「えっ…」

ベジータ「さぁ!さっさと出ていけ!」

ブルマ「馬鹿!あんた何考えてんのよ?あんな事言ってファンが増えるわけないでしょ!?」

ベジータ「本当の事を言ったまでだ。」

ブルマ「まぁ、ああ言うのが好きなファンもいるけどね…それはごく一部よ。大半のファンはやっぱり対応が良い方が好きなの。」

ブルマ「だから、こういう作戦はどうかしら?ヒソヒソ」

ベジータ「ぐっ…なんで俺がそんな事を…」

ファン「こ、こんにちは。ベジータさんを生で見てみたくて初めて並びました!」

ベジータ「…ああ。」

ファン「どうしたんですか?暗い顔して…」

ベジータ「…速報で圏外だったんだ…」

ファン「あ、結果見ました。でもまだわかんないですよ?」

ベジータ「…あれから何がダメなんだろうと考えて眠れない…俺には何が足りないんだ…?」

ファン「えっ…」

ベジータ「すまない、変な事を言ってしまって…まだ時間はあるし、自分なりに頑張るつもりだ。」

ベジータ(くそっ…!なぜこの俺がこんなくだらん猿芝居を…!ブルマの野郎、絶対に許さんぞ!)

ファン「俺、一票入れます。」

ベジータ「!!」

ファン「いや、せめて20位に入るくらいは入れます!俺らを信じて!」

ベジータ「…!」

ブルマ「よくやったわ!演技うまかったわよ!」

ベジータ「おい、これは一体どういうことだ?」

ブルマ「落ち込んでる姿を目の当たりにしたら応援したくなるってのがファンの心理なのよね」

ブルマ「おまけにあんたみたいな性格の奴がヘコんでるそぶりを見せればイチコロよ!」

ブルマ「さぁ!この作戦でどんどん新規ファンを増やすわよ!」

ベジータ「こ、こいつ…なんて策士なんだ…」

ベジータ「ふう…握手会もようやく終わったが…こんな事で票が増えるとは思えんな…」

ブルマ「ちょっ…!ちょっと!ベジータ!大変よ!」

ベジータ「くそっ…!なんだ騒々しい!」

ブルマ「クリリンが18号との熱愛がバレちゃって…」

ベジータ「ふん!くだらん」

ブルマ「熱愛発覚の反省として坊主にしたみたいなの!かわいそうよねー恋愛してるぐらいで!」

ベジータ「もとは坊主なんだから今更どうだっていいだろう!」

ブルマ「あ、それもそうね」

ベジータ「チッ!いちいち騒ぎやがって…この野次馬女が…」

ベジータ「しかし、これでクリリンの野郎の人気はガタ落ち…選抜の枠が一つ空いたと言っていいだろう」

ベジータ「何か握手会以外に順位を上げる方法はないのか?」

ナッパ「おい、ベジータ。お前どうしたんだ?そんな顔して。」

ベジータ「ふん、ナッパか…」

ラディッツ「なんかあったのか?」

ベジータ「…!そうか!ひらめいたぞ!」

ナッパ「え?」

ベジータ「おい、お前ら。今すぐcd屋とcdの卸業者で暴れて来い!」

ナッパ・ラディッツ「え!?」

ベジータ「cdを買うなんてちまちました事をしていられるか!投票券を奪ってしまえばたやすいことだ!」

ベジータ「なぜこんな簡単な事に今まで気づかなかったんだ!」

ベジータ「おい!早く行って来い!そしてcdと投票券を奪って来い!」

ナッパ・ラディッツ「…」

ナッパ「あいつの人使いの荒さ、相変わらずだな…」

ラディッツ「ああ…逆らうとうるさいし、とりあえず従っとくか」

ナッパ「じゃあ俺は街のcdショップ行ってくるわ」

ラディッツ「俺は卸業者に…」


ベジータ「ははは!当日まで待てんぞ!!」

当日

アナウンサー「さぁ!今年も始まりました!第5回ドラゴンボール選抜総選挙!」

アナウンサー「さて!去年から世代交代と言われていた一年…一体どういう結果になったのか!」

悟空「クリリン!元気そうでオラ嬉しいぞ!」

クリリン「ご、悟空…!」

悟空「おめぇもつれぇ思いしたみてぇだけど、安心しろ!オラはおめぇの味方だ!」

クリリン「ありがとよ…悟空。俺の事はいいんだ…それより18号の事が心配なんだ。あいつにもしもの事があったら…」

悟空「クリリン…」

ヤムチャ「よ!クリリン!お前にはやっぱり坊主がお似合いだな!ははは!」

天津飯「や、ヤムチャ…そういう言い方は…」

ヤムチャ「本当のことじゃないか!ただあの謝罪動画はどうかと思うぞ!海外からも批判くらっちまってたな!ははは!」

クリリン「そ、そうだよな…ははは…」

悟空「…」

天津飯「すまんな、クリリン…ヤムチャの奴、速報の日からずっとあの調子なんだ」

クリリン「い、いや、気にするなよ…俺が悪いんだから…」

悟飯「ヤムチャさん、調子にのってますね…」

クリリン「ご、悟飯!どうしたんだ!?そのクマ!」

悟飯「ああ、締め切りまで寝る間を惜しんで投票してたので…」

悟空「おめぇの部屋、ずっと電気ついてると思ってたらそんな事してたのか?」

悟飯「はい。オークションで何枚落札したかわからないんですが…もう悔いはないです。あとは結果を待つのみですね…」

クリリン「そうか、よく頑張ったな…だけどもうちょっと自分の心配もしろ」

悟空「お!ベジータ!」

ベジータ「カカロットか。何の用だ?」

悟空「いや、おめぇこの前圏外だったからよ!」

ベジータ「それがどうした!?この俺の心配でもしてるのか!?」

悟空「ベジータ…オラはおめぇの事をちゃんとライバルだと思ってる」

悟空「切磋琢磨してぇと思ってる」

悟飯「お父さんがそんな難しい言葉を知ってるなんて…」

悟空「だからベジータ…おめぇが上位に来るって信じてっからな」

ベジータ「カカロット…」

ベジータ「く、くだらん!さっさと自分の席につくんだな!」

アナウンサー「さて、いよいよドラゴンボール選抜総選挙、結果発表です!」

アナウンサー「選抜は上位10位まで。11位から20位まではアンダーガールズとして活動をして頂きます!」

アナウンサー「それではまずアンダーガールズから発表致します!」

ベジータ「ついに始まるのか…」

ベジータ「くっ…!この俺が緊張してるとはな…」

アナウンサー「第20位!最終獲得票数、33580票!餃子!」

アナウンサー「第19位!最終獲得票数、35211票!ジーズ!」

アナウンサー「第18位!最終獲得票数、37845票!ランファン!」

アナウンサー「第17位!最終獲得票数、39788票!キビト!」

アナウンサー「第16位!最終獲得票数、40012票!人造人間18号!」

アナウンサー「第15位!最終獲得票数、40183票!則巻アラレ!」

アナウンサー「第14位!最終獲得票数、40374票!ザーボン!」

アナウンサー「第13位!最終獲得票数、40451票!天津飯!」

天津飯「くっ…俺も選抜はどうやら無理だったようだな」

アナウンサー「第12位!最終獲得票数、40885票!界王様!」

アナウンサー「さぁ!アンダーガールズのセンターを務めるのは誰なのでしょうか!?」

アナウンサー「第11位!最終獲得票数、45100票!ナム!」

クリリン「ナム!?」

悟飯「誰ですか?」

アナウンサー「前回、前々回と圏外だったナムさん!貧しい村のために懸命になる姿に心を打たれたファン多数!見事ランクインを果たしました!」

アナウンサー「さて!ここからはいよいよ選抜メンバーの発表となります!ここからは一人ずつの紹介となります!」

アナウンサー「第10位!最終獲得票数、48710票!…クリリン!」

クリリン「せ、選抜に…入れた…!」

アナウンサー「クリリンさんは、壇上へどうぞ!総選挙期間中、熱愛がが発覚するも、根強い人気で見事選抜入り!チャームポイントの坊主頭が帰ってきました!」

クリリン「く、クリリンです!今回は、本当にありがとうございました!」

クリリン「大好きな仲間たちの顔に泥を塗るような事をしてしまったのに…この場にいていいのか、まだちょっとわからないんですが…」

クリリン「だけど!逃げたくはなかったんです!どんなにカッコ悪くてもまた1から頑張るので、今後ともよろしくお願いします!」

ヲタ達「うおおおおおお!!!」

アナウンサー「続いて、第9位!最終獲得票数、50508票!ブロリー!」

ブロリー「ブロリーです…よろしく。」

アナウンサー「劇場版で孫悟空達を苦しめてきたその存在感は圧巻!伝説の超サイヤ人、初の選抜入りです!」

アナウンサー「第8位!最終獲得票数、53089票!ギニュー特選隊、ギニュー!」

アナウンサー「隊長の意地を見せました!速報圏外から隊員達が頑張りを見せ、なんと祈願の選抜入りです!」

ギニュー「えー、今回」

ジース「かっこいいですよー!!」

ギニュー「俺に投票してくれた…」

リクーム「たいちょーお↑」

グルド「隊長ーー!!」

バータ「超!絶!かわいい!」

ジース、リクーム、バータ、グルド「隊長!!!」

ギニュー「…」

アナウンサー「続いて第7位!」

悟飯「ついに神7ですね…ここからが本番ですよ…!」

アナウンサー「最終獲得票数、64510票!孫悟天!」

アナウンサー「なんと!孫家次男の悟天君が初出場にして初ランクイン!父、長男に続いて若きサラブレッドの登場です!」

悟天「えっと、投票してくれたみんな、本当にありがとう!トランクス君に負けちゃったのはちょっと悔しいけど、僕もトランクス君も速報より順位が上なのが嬉しいなーって思います!
7位やったー!」

アナウンサー「続いて第6位!最終獲得票数、65941票!トランクス!」

アナウンサー「こちらも初出場にして初ランクイン!世代交代の中心メンバーでしょう!成長後の甘いマスクに魅了された女性ファンも多く、堂々の神7入りです!」

トランクス「へっへー!悟天に勝てたのも嬉しいけど、2人一緒に入れて良かった!早速ママに自慢してこよーっと!」

アナウンサー「さぁ!いよいよ第5位の発表です…票数がぐんと伸びまして…最終獲得票数、98563票!ピッコロ!」

悟飯「うおおおおー!!!」

ピッコロ「投票してくれて本当に感謝している。去年、潰しに来いと言った後、若い奴らが懸命に頑張っている姿を見て…俺は一つの決断をしようと思う。」

悟飯「え!!!??」

悟飯「嫌な予感しかしない…」

ピッコロ「俺は…ドラゴンボールz戦士を卒業する!」

悟飯「ええええええええ!!!」

悟飯「そんなぁ…!でもいつ卒業してもおかしくなかったから覚悟はしてました…本当に勇気ある決断です!」

悟飯「ピーッコロ!ピーッコロ!」

クリリン「ピッコロコールあいつしかしてないじゃないか」

アナウンサー「さて!衝撃的な展開になってまいりましたが、第4位の発表に移りたいと思います。」

アナウンサー「第4位!最終獲得票数、99184票!フリーザ!」

アナウンサー「前回は第3位!順位は一つの落としましたが、人気は健在!これ程支持されている悪役がいますでしょうか!」

フリーザ「ホホホホホ!私に投票してくださった皆さん、次回これ以上私の順位が下がるようでしたら死んで頂きますからね!」

アナウンサー「それではいよいよベスト3です!」

悟飯「…」

悟空「悟飯、どうしたんだ?顔色わりぃぞ??」

悟飯「プレッシャーと寝不足と推しメンの卒業とで心折れまくりですよ…」

ヤムチャ「ははは!まだまだ若いな!悟飯のやつ!」

ヤムチャ「プレッシャーを感じるって事は、自分を認めてないって事なんだぞ?自分の全てを受け入れていればプレッシャーなんて感じないもんさ!はははは!」

アナウンサー「それでは第3位!最終獲得票数、105858票!」

ドゥルルルルルル…

ドゥン!!

アナウンサー「孫悟飯!!」

ピッコロ「悟飯が3位か…」

天津飯「やはり悟空超えは無理だったみたいだな…」

悟飯「…今回投票してくださった皆さん、本当にありがとうございました。」

悟飯「僕は、ずっとお父さんの背中を見て育ってきました…それでわかった事があります。」

悟飯「作品の主人公になる事は、難しい事かもしれない…だけど、主人公として認められる事の方がもっと難しいとわかりました。」

悟飯「来年は、一番最後に名前を呼ばれたらいいなと思ってます。皆さん、応援、ありがとうございましたっ…!ううっ…」

クリリン「泣いてやがる…あいつ、よっぽど悔しかったんだな…」

悟飯「うううっ…!ピッコロさん…」

クリリン「もうあいつキモヲタなんだかメンバーなんだかはっきりしてくれよ」

アナウンサー「さぁ!いよいよ第2位です!これを発表する事により、一位も同時にわかる事になります…」

アナウンサー「第5回!ドラゴンボール選抜総選挙、第2位は…」

アナウンサー「最終獲得票数、147559票!」

ドゥルルルルルル…

ドゥン!!!

アナウンサー「孫悟空!!!」

天津飯「なに!?」

ピッコロ「なんて事だ…!」

クリリン「じゃあ…!一位は…!」

悟空「えーっと、投票してくれたみんな、本当にありがとな!」

悟空「去年、実は悟飯にオラを踏み台にしろって言ったんだけど…ちょっとちげぇ奴に踏み台にされちまったみてぇだな」

悟空「でも一位になった奴は、この作品に新しい風を入れてくれると思う…オラが一位にならない事もこの作品のためには良いんだろうなって考えたし…」

悟空「それにしても今回は悟飯に負けると思ったからなぁ~!みんなの巻き返しにはいっつも驚かされるぞ!応援ありがとな!」

クリリン「悟空が2位か…一つの時代が終わったって感じだな…」

ピッコロ「俺たちは事実を受け止めるしかない…悔しいがな…」

アナウンサー「さぁ!残すは1位のみ…!」

アナウンサー「第5回ドラゴンボール選抜総選挙、第1位は!」

ドゥルルルルルル…

アナウンサー「最終獲得票数、154850票!!」

クリリン「悟空に一万票差もつけてるのか…!」

天津飯「一体どこのファン層から支持されているんだ?」

ドゥルルルルルル…


ドゥン!!!


アナウンサー「ベジータ!!!」

ベジータ「え?」

クリリン「え?」

ヤムチャ「」

ベジータ「お、俺が一位…!?」

アナウンサー「第1位のベジータさんは、壇上へ!」

アナウンサー「総選挙史上初の快挙でしょう!初出場にして第1位!速報でも名前が上がらなかったにも関わらず票数を15万も集め、圏外から一気に1位へと上り詰めました!」

アナウンサー「それではベジータさん!今の気持ちをそのマイクにのせてください!」

ベジータ「えっ…い、一位の…ベジータだっ…」

ベジータ「本当に、一位になってしまったのか…カカロットを抜いて…」

ベジータ「は、はははは!ふん!ようやく俺の実力が認められたと言う事だな!」

ベジータ「一位になるなんて、わかりきっていたことだ!この俺はサイヤ人のエリートなんだぞ!?」

ベジータ「まぁ、速報で圏外だった時は焦っていた事は事実だ…」

ベジータ「お前達に背中を押せとは言わん…ついてこい!」

ヲタ「うおおおおおおー!!!」

アナウンサー「それではこれで第5回ドラゴンボール選抜総選挙を終了したいと思います!皆様、本日は本当にありがとうございました!」

ベジータ「帰ったぞ、ブルマ!」

ブルマ「おかえり!テレビで見てたわよー!一位おめでと!」

ベジータ「ふん!こんなの一位を取れて当たり前だ!」

ブルマ「トランクスも6位だし!本当に鼻が高いわ!」

ベジータ「そうか、トランクスも入ったんだったな。」

ベジータ「トランクスもカカロットの息子より順位が上だったようだし、やはり俺の血筋の方が優秀のようだ!」

ベジータ「ふはははは!」

ベジータ「やはり俺がナンバーワンだな!」

ベジータ「俺様に投票したファンも喜んでいるだろう…ちょっと調べてみるか」

ベジータ「なっ…!なんだこれは!」

ベジータ「インターネットとやらで今日の総選挙を調べていたのに…!」


ベジータ1位に納得できない奴→(594)

1: 神龍さん@願いは3つまで 2013/06/08(土) 21:18:14.52
圏外から選抜に入るのはわかるが、さすがに1位はないだろ
 そんなにヲタがつくような奴なのか?

2: 神龍さん@願いは3つまで 2013/06/08(土) 21:18:21.91
はいはいやらせやらせ

3: 神龍さん@願いは3つまで 2013/06/08(土) 21:18:25.72
運営が次に推したいんだろ?八百長とわかりすぎてしらける

4: ライス◆p563gsm58 2013/06/08(土) 21:18:26.81
ふざけんな
しね

5: 神龍さん@願いは3つまで 2013/06/08(土) 21:18:42.32
もう選挙やめろよ、まじないわ

6: 神龍さん@願いは3つまで 2013/06/08(土) 21:19:04.65
こんなの俺の好きだったドラゴンボールじゃない…
ピッコロと一緒に俺もヲタ卒するわ

世界的英雄のミスターサタンが一位だろうが!

ベジータ「なっ…なんだこの批判ばかりの掲示板は…!こっちにも!」


ベジータ1位wwwwwwwwwwwwwww(406)

1: 神龍さん@願いは3つまで 2013/06/08(土) 21:19:04.69
やっちまったな

2: ぎょうざ◆synr10san 2013/06/08(土) 21:19:15.74
これならクリリン一位の方がまだまし


3: 神龍さん@願いは3つまで 2013/06/08(土) 21:19:46.02
悟空が一位ならみんな納得した
  悟飯が一位でも世代交代成功でみんな納得した
  ベジータを一位にした空気よめないm字ハゲヲタはしね

4: 神龍さん@願いは3つまで 2013/06/08(土) 21:20:48.91
思わず笑ったわwwやらせ確定だなwww

ベジータ「『本気でcd不買運動しないか?』…『ベジータ1位でドラゴンボールどうでもよくなってきたww』だと…!?」

ベジータ「ど、どういう事だ!?これは!」

>>43
やべ…忘れてた
うわーすげぇ後悔してる…ジースとか入れてる場合じゃなかった
国民全員が「サタンなら大丈夫だろ」的な雰囲気で投票しなかったことにでもしてくれ

悟空「オッス!ベジータ!」

ベジータ「かっ、カカロット!貴様また瞬間移動で…!」

悟空「ん?おめぇ、なにしてんだ?ひゃー!すっげーアンチスレの数!」

ベジータ「あっアンチだと!?」

悟空「おめぇが一位って事を認めたくねぇ連中が大勢いるみてぇだな」

ベジータ「なっなんだと!?」

ベジータ「そんなはずはない!ファンが望んで投票されたから俺は一位になったのではないのか!?」

悟空「アンチっつーのはどこにでもいるんだ」

悟空「でもよ、アンチは怖えけど優しい存在なんだぞ」

ベジータ「や、優しいだと!?こいつらがか!?」

悟空「ああ、オラもアンチのおかげで自分っつーのを知れたんだ…厳しい声にちーっとヘコんだ時もそりゃあったけどよー」

悟空「アンチの存在があるからオラたちは成長できるんだと思う」

ベジータ「か、カカロット…」

悟空「それに、オラは総選挙嫌いじゃねぇんだ。オラの事を応援してくれるみんなとの絆を実感できるイベントだからな!」

悟空「オラの事をこんなに考えて応援してくれてる奴らがいるんだって…オラにとって票数はみんなの愛だと思ってる」

ベジータ「票数は…愛…」

ベジータ「確かに、握手会で俺の事を応援してくれる奴らに励まされた時、なんとも言えん気持ちになったな…」

ベジータ「あいつらのために上位になりたいと、そう思える瞬間もあった…」

ベジータ「確かにアンチは多いかもしれん…しかし、俺には15万票も投票してくれた多くのファンがいるじゃないか」

ベジータ「ふん!アンチがどうした!アンチよりファンの数が多いならそれでいいじゃないか!はははは!」

悟空「そういやおめぇの票数を詳しく聞いたんだけどよ、ファンからの票は10票で、残りの154840票はナッパとラディッツが投票したらしいぞ。良かったな、良い仲間がいて。」

ベジータ「くそったれええええええ!!!!!」




おわり

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom