兄「妹、耳の穴を舐めさせろ」妹「は?」 (40)

短編
一気に最後まで投下

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兄「耳垢が湿っているか乾いているかで相性がわかるらしい」

妹「あー、なんか聞いたことあるかも」

兄「よってそう、舐めさせろ」

妹「なんでそうなる!」

兄「ちょっと舐めて確認するだけだ。早く耳を貸せ」レロレロ

妹「おかしいだろ!」


兄「何をそんなに嫌がる必要があるんだ」レロレロ

妹「とりあえず舌しまえ! 逆になんで湿り気を確かめるために舐める必要があるのよ!」

兄「耳垢ソムリエと呼ばれた俺の舌をナメるなよ?」

妹「嫌! その響きすごく嫌!」

兄「ナメるなとは言ったが舐めてくれるのは大歓迎だがなぁ!?」

妹「本当どうしちゃったのお兄ちゃん!?」

兄「どうしたもこうしたも、これが素だ。母さんと父さんにはいつもこんなだ」

妹「なんてこった! なんてこった!!」


兄「妹に悪影響だから、お前の前では真面目で優しい兄のように振る舞えと言われていた」

妹「じゃあなんで今更」

兄「お前、今日誕生日で14歳になっただろ?」

妹「うん」

兄「解禁日だ」

妹「早いよ! これまだ悪影響だよ! もうちょい堪えろよ!!」

兄「許可はとった」

妹「何してくれてんだあのアホ親どもぉ!」


兄「さぁ!」

妹「さぁ、じゃない! そもそもなんで兄妹で男女の相性なんて調べなきゃいけないのよ!」

兄「そ、それはだな……つまりその、ほら……」

妹(ま、まさかお兄ちゃんってば私のことを……///)

兄「なんというか、妹は顔もスタイルも性格も微塵もタイプじゃないし正直コーヒーゼリーの方がまだ興奮するレベルだけど
耳の穴だけはどストライクだから耳の穴だけ舐めたいというか……」

妹「ウォラアアァァ!!」ガシャーン


兄「やだちょっとこわーい! 何、DV? DV?」キャー

妹「なんだよ耳の穴だけはどストライクって! 私のチャームポイントは耳の穴ってかぁ! どんな自虐ネタだよ!」

兄「その唯一のチャームポイントですら、俺以外を魅了することはできないがな(笑)」

妹「その薄ら笑いやめろや!」

兄「貴様は耳の穴しか取り柄がない! しかも耳の穴で落とせる男なんて俺しかいない!」

妹「くっ……なんか本当にそんな気がしてきた」


兄「わかったのならとっとと俺に耳の穴を寄越せ! 俺の舌の根が物理的に乾かんうちにな!」レロロロロ

妹「なんと言われようと許可できない! ていうか何よ、私よりコーヒーゼリーの方が興奮するって! よく考えたらすごい聞き捨てならない!」

兄「事じゅ、事じちゅ……呪術……事実を述べたまでだ」

妹「……」

兄「……なんだ」

妹「……」

兄「そんな目で兄ちゃんを見るんじゃありません!」


妹「はぁ……なんでこんなことに」

兄「はっ、 恨むんならこの兄を恨むんだな」

妹「言われなくてもそうするわよ!」

兄「ところで妹よ」

妹「何よもう」

兄「ジュースを入れてきたから飲むといい。左側のコップな。右は兄ちゃんのでお前は左な、左。左だからな」

妹「すこぶる怪しい!」


兄「アヤシクナイヨ」

妹「変なものでも入れたんじゃないでしょうね」

兄「ソンナコトナイヨ」

妹「嘘つくの下手くそか! 今までよく周りを騙してこれたな!」

兄「ぶっちゃけお前以外にはバレてたよね」

妹「私はもう自分が情けないよ!!」


兄「なあ、どうしてもダメか?」

妹「ダメ」

兄「2000円」

妹「ん?」ピクッ

兄「しかも2000円札」

妹「それはプラス要素としてカウントされない」


兄「ダメ?」

妹「でもなー、2000円じゃなー」

兄「ならば仕方ない。諦めよう」

妹「ちょ、もうちょい粘れよ!?」

兄「どっちなんだ一体」

妹「さすがに2000円じゃ私の耳は買えないかなー?」チラッ

兄「仕方ない諦め

妹「だからちょっと待てよ! 意外と執着薄いなおい!」


妹「今度私の好きなアーティストのライブがあるのよねー」チラッチラッ

兄「む」

妹「それで、6000円ないとチケットが買えないんだけどぉー……?」耳チラッチラッ

兄「……くっ、仕方あるまい」

妹(おっ)

兄「兄ちゃんが一肌脱ごう」

妹(キターーーー!!)


兄「桜の下に始まり、桜の下で終わった夢一年。あれから三度の夢櫻、私の想いは散ることはありません」

妹「……んん!?」

兄「では、心を込めて歌います! 聴いてください。妹の兄で、″櫻時雨″」

妹「待て待て!」

兄「なんだ」

妹「なあ、なにしてんだ。なあ」


兄「兄ちゃんが一肌脱いで、この場でライブしてやろうかと」

妹「どういう発想だよふざけんな!!」

兄「え!?」

妹「本気で驚いてんじゃねえよ! ていうかなんだ″櫻時雨″って!」

兄「あれ? お前の好きなアーティストって演歌の

妹「んなわけあるか! 普通のロックバンドだ!」

兄「えぇ!?」

妹「その新鮮な驚きやめろ!」


妹「はぁ、お兄ちゃんに期待した私がバカだったわ」

兄「やーいやーい! バーカ!」

妹「桜の木の下に埋めてやるよオラァ!!」ブォン

兄「あぶなっ! 見事なデンプシーロール! ワシと世界を目指さんかね?」

妹「してねえよ! 普通に殴りかかっただけだろうが!」


兄「で、耳の穴は? 舐めさせてくれんの?」

妹「今までの流れでそうなると思うか? あぁ?」

兄「なんでや! なんでダメなんや!」

妹「お兄ちゃんは違うのかもしれないけど、普通は突然耳の穴舐めさせてくれなんて言われたら拒否するわよ」

兄「兄ちゃんだって嫌ですけど」

妹「散れぇぇ!!」ドガシャーン


兄「ヤダわー怖いわー! DV? デーヴイ?」

妹「こいついつか殺してやる……」

兄「殺すなんて軽々しく口にしていいと思ってるのか! 殺すぞ!」

妹「雑すぎるわ」

兄「That's right!!」

妹「うるせえ!」


兄「仕方ない、どうしてもダメだと言うなら」

妹「当然よ」

兄「幼馴染にでも頼むかなー」

妹「!?」

兄「幼馴染も耳の穴に関しては世界No.2くらいだしなー。他の面だと妹より魅力的だしなー」

妹「ぐ……!」

兄「無理して妹に拘る必要はないかなー」

幼馴染「私もそう思うわ」


兄「だよなー。よし、早速耳の穴を舐めさせてくれ」

幼馴染「優しくしてね///」

兄「わーい」

妹「待て待て」

幼馴染「?」

妹「なんだそのキョトンとした顔は。おい、この女どっから湧き出た」

兄「!?」

妹「なんだその驚愕は!!」


妹「さっきまで私と二人きりだったでしょ!? ていうか誰よこの女!」

兄「近所に住んでて四歳の頃から偶然街中で会うわ偶然出先で会うわ偶然我が家の廊下で会うわと何かと縁のある幼馴染だ」

妹「やべえ奴じゃねえか!」

兄「幼馴染ぃー! かくかくしかじかで妹が酷いんだ!」

幼馴染「耳穴ちゃん(仮名)が耳の穴を舐めさせてくれない、か」

妹「やめろその呼び方!」


幼馴染「ならこういうのはどう?」

兄「名案があるのか! さすが幼馴染!」

妹「もう勝手にしてくれ(どうせ2人でイチャつくんだろ……くそ)」


幼馴染「私が耳穴ちゃんの耳の穴を舐める。兄はそれを見て一人寂しく耳掃除でもしていろ」

妹「待てぇ!?」

兄「名案だ! さすが幼馴染!」

妹「お前はいいのかそれで!?」


兄「なんなのよ! まだなんか文句があるの!?」

妹「落ち着けよツッコミどころ多すぎんだよ!!」

幼馴染「そう? 結構良かったと思うんだけど」

兄「そうだそうだー」

妹「こいつらの思考回路どうなってんだよ」


幼馴染「喋ったら喉乾いちゃった。なんか飲み物貰っていい?」

兄「あ、ジュースあるわ」

幼馴染「ありがとう、こっちは兄のだからこっちね」ゴクッ

幼馴染「!……ぐ、うっ」バタッ

兄「あっ」

妹「おい」

兄「……」

妹「おいこら」


妹「あのジュースってさっき私の分とか言ってたやつだよな」

兄「はい」

妹「なに入れたんだアレ」

兄「別に何も

妹「おい」

兄「催眠剤でも飲ませて寝てる間に耳の穴を、と」

妹「もうこれ、もう……なんだこの、もう……もう!」


兄「うん、ほんとその、申し訳ないっていうか。主に幼馴染に申し訳ないっていうか」

妹「どうすんのこの女」

兄「……!」ピカーン

妹「どう考えてもこのままほっとくしかない現状で何か閃いたならその愚案言ってみろ。あとその豆電球は置け」

兄「そのぉ……///」モジモジ

妹「はやく言え気持ち悪い」

兄「……せっかくだし、いただいてもいいです?///」モジモジ

妹「すっげえクズだな!?」

兄「ほら、据え膳食わずは何とやらって」

妹「据え膳っていうか自分で据えただろうが!」


妹「もういいわ。とにかくこの女ベッドに寝かせときましょ」

兄「そろそろか……」

妹「何が……!? 体が……」

兄「くっくっく、ネタバラシだ。さっきお前が飲んだジュースには催眠剤が仕込まれていたんだよ」

妹「飲んで、ないんだ、が……? それさっき聞いたんだが……!?」

兄「ふはは! 薬で朦朧とした意識の中、俺の舌が耳の穴を這いずり回る音を楽しむがいいさ!」

妹「飲ん、でない、んだがぁ!?」


妹(ぐっ、兄が視界の外に……もう何がどうなってるのかわからん……)

兄「ふへ、ふへへ……ハァー……コホォー……コォー……」ハァハァ

妹(興奮しすぎてダースベイダーみたいな呼吸音になってるんですけど)

兄「オォォ……クァァ……んごっ!…………zzZZ」

妹(寝てんじゃねえか!!)

兄「ふ、ふふ……うふふふふふ……ふ…フオォォ゛ォ゛ァ゛ァ゛ア゛!!(吸い)………zzZ」

妹(超怖え!)


兄「ハッ!」

妹(うわ起きた)

兄「ふふふ。さて、それじゃあ貴様の耳の穴をたっぷりと味わわせてもらおうか!」

妹(ひいいぃぃぃぃ)

兄「」ボロン

妹(おいなんだ今の音! ナニ出したんだよおい!)

兄「ああ、俺の舌もこんなにはち切れんばかりに」

妹(どうなってんだよてめえの体はよ!!)


兄「おい妹、まだ意識はあるんだろう?」

妹(うわー、バレてるわー)

兄「見ろ、これが今からお前の(耳の)穴に入るモノだ」

妹(きめえええええええええ! 主に語り口がきめえええ!)

兄「グヘヘ、俺の用意したジュースを疑いもせず飲んだのが運の尽きよ」

妹(飲んでないんだがなぁ!?)


兄「この舌でお前の初めてをいただくぜ」

兄(イヤっ! そんな大きくてヌメヌメしたモノに貫かれたら私……私、壊れちゃうよぉ!)モジモジ

兄「安心しろ、すぐにこいつの虜にしてやるよ」

兄(そ、そんな!!)モジモジ

兄「ぬへへ……どこまで持つか見ものだな!」

兄(いやぁ……)モジモジ

妹(気持ち悪っ! なにモジモジしてんだこいつ)

兄「じゃあ、いただきまーす」レロー

妹(急に来るなよぉぉお゛あ゛ぁぁぁ゛あ゛あ゛)


兄「おお、これが夢にまで見た……なんと甘美な……」レロレロ

妹(うあああああいっそ殺せええああ゛あ゛あ゛)

兄「うわめっちゃ鳥肌立ってる。きもっ」

妹(誰のせいだよ!!)

兄「んっ……」ジュルル

妹(あああ゛あ゛!!? ふぉぉああああ!!!)



兄「おっほ」ジュパバパー

妹(ひぎいぃぃいぃい゛い゛ぃぃ゛!!)

兄「んふ……」グリュグリュ

妹(んおっ! おっ……あっ!!)ビクッ

兄「ソイッ!」ズロー

妹(ん゛あ゛あぁぁっ!?)ビクビクッ


兄「おいどうした? こんなに濡らしやがって」チロチロ

妹(お前の、唾液だろうが……んっ)ピクン

兄「へへへ、よくなってきたんだろ?」レロリン

妹(そんなわけ……そんなわけ!)ピクッ

兄(こんなのはどうだ?)ボソボソ

妹(こいつ直接耳内にぃぃヒイイィィイ!!)ガクガク


妹(くぅ、ふっ……あ)ビクッ

兄「あれだけ嫌がってても、俺の舌技の前には猫じゃらしの前のライオンよ!」シュベベベ

妹(そのたとえわからなあ゛ぁ゛あんんっ!)ビクビクン

兄「うほおおおお」ドゥルルルルルルルル

妹(も、もぉダメぇええぇぇ!!)ドゥルルルルルル

兄「イクううぅぅぅぅホアアァァァア!!」ドピュピュ

妹(ちょっ)

>>34
間違えて妹がドゥルルルルルルしちゃってるんで適当に補完しておいてください


兄「ふぅ……」フキフキ

妹(え、ちょっ!)

兄「はいチーズ」パシャ

妹(うおっ、まぶしっ)

兄「ぐへへ、お前の汁塗れの(耳の)穴がよく写ってるぜ……」

妹(どう考えても100%お前のヨダレなんだがぁ!?)

兄「この写真ばらまかれたくなかったら、わかるよな?」

妹(もうなんもわかんねえよ!)


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幼馴染「――っていうアイデアなんだけど」

妹「なげーよ!! くっそ不快だよ!!」

兄「幼馴染……さすがだ! 耳の穴舐めさせてくれ!」

幼馴染「優しくしてね///」

兄「わーい!」

妹「もう好きにしてくれ……」




おわり

終わりです
反省はしてます
良い夜を、おやすみなさい

妹のツッコミキレキレですなぁ

>>1の耳穴かぁ・・・

おっつん

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