鳰「さいていしゃ」 (111)

ミョウジョウ学園1年黒組
~昼休み~


伊介「にお~♪」

鳰「…?どうかしたっスか?」

伊介「ちょっと頼みたいんだけどぉ…購買でサンドイッチ買ってきてくれなぁい?」

鳰「えぇ~…それ位自分で行けばいいじゃないっスか…」

伊介「だぁって面倒なんだもん、春紀も居ないし…」

鳰「め、面倒っすか…何時にも増してマイペースっスねぇ」タハハ

伊介「お釣りでぷちメロ買って良いから、ね?お願ぁい」

鳰「…仕方ないっスねぇ、今回だけっスよ?」

伊介「いってらっしゃ~い♪」フリフリ




鳰(…おかしい)

鳰(裏オリエンテーションが終わってから…妙に皆から色々頼まれるっス…)

鳰(特に伊介さんと乙哉さんは…うん、最近特に多いっスね)

鳰(原因は一体…も、もしかして)ハッ

鳰("最低者"と間違われている!?)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1402387781

鳰(と、とにかく買出しは終わらせよう…話はその後っスね…)パタパタ



鳰「…おまたせっス、買ってきたっスよ~」

伊介「ん、ご苦労様ぁ♪」ガサゴソ

鳰「フッツーのタマゴサンドと、ハムサンドにしたっス…買い直しは行かないっスよ!?」

伊介「…流石に伊介もそこまで鬼じゃ無いわよ?」

鳰「よ、良かったっス…」ホッ

伊介「…なぁに?伊介にビビッてるの?」

鳰「と、とんでもないっス!伊介さんマジかっけぇっス!リスペクトっスよ!」

伊介「…ちょっとカチーンときたかも♪」

鳰「すいません!チョーシ乗ってマジすいませんっすス!」ペコペコ

こんな感じで鳰を書いていきたいssです。
鬱要素とかありません。鳰視点で色々書いていけたらなと思います。

伊介「ん、いただきまぁす♪」


鳰(ホントマイペースっすよね…はぁ、ウチもお腹すいたっス…)

鳰(幸い伊介さんのお使いでぷちメロは確保してるし…一人で屋上でゆっくり食べるっスかねぇ…)


鳰「と、とにかく今回限りっスからね…ぷちメロは有り難くいただいていくっスよ」スッ

伊介「んっ♪」ヒョイ

鳰「…どうして、ぷちメロを取り上げるんスか?」

伊介「ん~…♪」ポンポン

鳰「…んで、何時の間にウチの椅子を伊介さんの席に近づけたんスか?」

伊介「…ん、んく…座りなさい?」ポンポン

鳰「いやこれ見よがしに椅子叩かれても…」

伊介「察しの悪いのはきらぁい…もう一回購買行く?」

鳰「」

鳰「…あの、伊介さん?」

伊介「んっ…ふぁによ?」ムグムグ

鳰「何で、ウチと伊介さんは、一緒にランチしてるんスか?」

伊介「んくっ…べっつにぃ?今日は春紀が居ないし、鳰でもからかって遊ぼうかなって思っただけぇ♪」

鳰「あはは…ウチは春紀さんの代わりっスか…」

鳰(正直良い迷惑なんスけど…いや、これが春っちとかなら大歓迎なんスけどね…)

伊介「それにぃ、アンタの顔って、伊介気に入らないし♪」

鳰「い、いや気に入らないなら普通こんな事しないっスよ…?」

伊介「だぁからっ、これから鳰にはたっくさん嫌がらせしていくから♪」

鳰「はいはい、りょーかい……は?」

伊介「ふふ、今の顔は伊介割と好きよ?」

鳰「」


鳰(色々言いたい事は山ほどあるけど)

鳰(……最低者って、色々辛いっス)

ミョウジョウ学園一年黒組
~放課後~

鳰「……はぁ…」

鳰(…お昼休みからずっと気が重いっス…)

鳰(伊介さんは何であんな事…嫌がらせなんて、勘弁して欲しいっスよ…)

鳰(何というか、明日からなにをされるか解らないし、マジで怖いっス…)

鳰(というかあの時ちゃんと誤解を解いておけば良かったのに…結局全く話せず仕舞いだったし…)

鳰(…あれから伊介さんとは何にも喋らないまま昼休みが終わるし、今日は厄日っすかね…)

???「…走り、この後少し良いか?」

鳰「……?委員長じゃないっスか、どうしたんすか?」

香子「…あー、たいした用じゃないんだが…」

鳰「我らが委員長の頼みなら、黒組生徒として、お手伝いするっスよっ」

鳰(神長さんの頼みなら、そんな突拍子もないものは無いはずっスからね)

香子「そうか、ありがとう走り。そんなに時間は掛からないから…」

鳰「ん、りょーかいっス!で、ウチはなにをしたら良いんスか?」

香子「ん、実は着て欲しいものがあってな…」

鳰「着て欲しいもの…っスか?」

鳰(珍しいっスね…学校指定のジャージとかっスかね?肌の露出が多いのは困るっスね…)

香子「ん、実はこれなんだ」黄色パジャマ(猫刺繍付き)

鳰「」

鳰「こ、これっ…こんなっ…えっ?」

香子「実は涼とある賭けをしてな…負けたほうがこれを着る予定だったのだが、流石に私にこれは…」

鳰「い、いや~、可愛いと思うっスよ?きっと似合うっス!」

香子「お世辞は良いんだ…と、とにかく私を助けると思って着てくれ!"走りに着せてくる"と涼に確約したんだ!」

鳰(なんでウチが神長さんの身代わりにならなきゃいけないんスか!)

鳰「い、いや流石のウチでもそれは無理っスよ!」

香子「頼むっ!一回着て、一枚写真を撮るだけでいいんだっ!」

鳰「写真なんて尚更無理っス!他を当たって欲しいっス!」

香子「頼む走りっ!ぷちメロを奢るから!」

鳰「ぷちメロで何でも動くと思うなぁぁっ!」

香子「うぅっ、頼む走り…もう既に他の黒組の生徒は下校してしまった…頼れるのはお前だけなんだ…」

鳰「…いや、流石のウチでも身内の事には干渉できないというか…」

鳰(ぶっちゃけ、したくないというか…)

鳰「…というか、委員長の失態なら、委員長が何とかするべきじゃないっスか?」

香子「…正直アレを着ることそのものに抵抗がある訳じゃない。」

鳰「だったら、良いじゃないっスか!ほら、ウチが写真撮るっスから!」

鳰(あの格好で写真とか御免被るっスよ!)

香子「…だがもう私は涼と約束したんだ、走りに着せると」グスッ

鳰「あーじゃあ首藤さんにはウチも一緒に謝るっスから!ね?」

香子「っ…しかし…っ、私は、約束一つ護れない長には…」ウルウル

鳰(泣くのは反則っスよぉぉっ!)

鳰「……わかったっス、今回だけっスよ?」

香子「っ!着て…くれるのか…?」

鳰「明日のぷちメロ…と、いちご牛乳で手を打つっスよ…」

香子「あ、あぁ!任せてくれっ!」パァァ

鳰(…なーんか上手く乗せられた気もするっスけど…)

鳰「はぁ…じゃあ、着替えるっスから、後ろ向いてて貰って良いっスか?」

香子「あ、あぁ済まない…準備が出来たら呼んでくれっ」クルッ

鳰「…絶対に振り返らないで下さいね~?」

香子「…?あぁ、解っている」


鳰(…全く、これも最低者と勘違いされているからっスかねぇ…)スルッ

鳰(ウチは便利屋じゃ無いんスよ…?はぁ…)スッ パサッ

鳰(…半袖も着てみたいっスねぇ…なんて…)


鳰「……神長さん、着替えたっスよ…もう良いっス」

香子「ん…うん、よく似合っているな」パシャッ

鳰「想定してたみたいにピッタリなサイズで、ビックリっスよ」アハハ

鳰(多分、首藤さんの差し金っスよね…コレ…)

鳰(…まぁ、何にせよ長袖で良かったっスね…結果オーライっスよね)

香子「…それにしても良く似合ってるな…」

鳰「…?何がっスか?」

香子「いや…その格好だ、走りの可愛らしさが良く分かる気がするよ」

鳰「なっ…か、かわっ…!」カァァッ

鳰(な、何突然言い出すんスか委員長っ!)

香子「私もお洒落やそういったものには疎いと自負しているが、その私が見ても、今の走りは可愛いな」パシャッ

鳰「…あ、あはは…!お、お世辞は良いっスから、早く済ませて欲しいっスよ…」

香子「あぁ、だがもう数枚だけ…可愛い姿を収めておきたいんだ」パシャパシャ

鳰「…分かったから、もう終わって…っ…」

鳰(委員長…天然だろうけど、結構恥ずかしい事言ってるっスよ…)カァァッ

こーこちゃんは首藤って呼ぶっスよ

ミョウジョウ学園
~帰路~



鳰「……はぁ…」トボトボ

香子「す、済まない走り…かなり長引いてしまった…」

鳰「いや…別に委員長が悪い訳じゃ無いっスから…心配いらないっスよ」

香子「そ、そうか…」

鳰「…まぁ、今回は素敵なプレゼントも貰えたし、割と有意義な時間だったっスよ」

鳰(貰ったパジャマ…どうするっスかね…実際部屋着で使うなら悪くないし…)

香子「そう言って貰えると助かる。ありがとう走り」

鳰「いえいえ~、お安い御用…とは行かないっスけど、これ位ならまたお手伝いするっスよ」


鳰(…良い機会だし、神長さんに話してみるっスかね…"さいていしゃ"のこと)

鳰(上手く行けば、点呼で他の人に広めてくれるかもしれないっス)



ssにレスつくと嬉しいな…と感動している所存です。
このssのキャラクターは時々伽羅崩壊したりします、今更ですがご注意を

>>15
ご指摘ありがとうございます、頭抱えて反省してます。
こ、このスレの二人は名前で呼び合ってることにしよう(震え声)

鳰「あ、あの~…委員長?」

香子「ん…?どうした走り?」

鳰「委員長に言っておきたい事があるんスけど…」

香子「…?改まってどうしたんだ?」

鳰「いやその…裏オリエンテーションの事なんスけどね、ウチは"裁定者"なんスよ」

香子「…ああ、そうだな。"さいていしゃだ"」

鳰「それなんスけど…ウチは"裁定者"であって"最低者"じゃないんスよ…」

香子「…"さいていしゃ"であって"さいていしゃ"じゃない…走りも暗殺者の一人という事か?」キョト

鳰「なはは、当たらずも遠からず…じゃ無くて、そういう意味じゃ無いっスよ~」

鳰(あぁもう、口じゃ説明し辛いっスね…)

鳰「えっと、そうじゃなくて!ウチの言ってる"裁定者"って、裁くって字を書く方なんスよっ」

香子「…あぁ、分かってる。他にどんな"さいていしゃ"があるというんだ?」

鳰「し、知ってたんスか…?」

香子「当たり前だろう、これでも長をやっているんだ、"裁定者"くらい書けるさ」
  
鳰(…字面じゃ分かり辛いけど、分かってもらってる…っスかね?)

香子「まさか"最低"と思っている物も居ないだろう」

鳰「そ、そっスか…」ホッ

鳰(良かった、委員長には勘違いされて無かったみたいっスね…)

鳰(…それはそれで、パジャマの件は複雑っスけど…)

香子「…何かそう言わせるようなことが起こっているのか?」

鳰「あはは…実はっスね…」カクカクシカジカ

鳰「…という訳なんスよ」

香子「ふむ…走りをパシリにか…それは良くないな…」

鳰(ギャグでも真面目でも面白くないっスよ…)

鳰「ギャグでも真面目でも面白くないっスよ…」

香子「……意図した訳じゃ無いが、すまん…」ズーン

鳰(お、思った事が出ちゃったっス!)

鳰「あ、い、いや!気にしないで欲しいっス!な、ナイスジョークっス!」

香子「…あぁ、要らないフォローまでさせて仕舞って…すまなかった…」

鳰「ウチも気にしてないっスから!ね、元気出して欲しいっスよ!」

鳰(この豆腐メンタル…同室の首藤さん大変っスねぇ…)


香子「ん…とにかく大体の事情は把握した。そういう事なら寮長の私に任せてくれ」

鳰「ホントっスか!?いやー、助かるっスよ~」

香子「あぁ、なるべく走りの話をしないように、それとなく黒組メンバーに教えておこう」

鳰「あー、そうして貰えると嬉しいっスよ」

鳰(下手に自分で言い回るより、言ってもらう方が効果高そうっスよね…)

香子「それから、これからもそういう不当な行為があったら教えてくれ。」

鳰「ありがたいっス、委員長…」

香子「こういうのも、委員長の仕事だからなっ」ドヤッ

鳰(委員長ってパネェっスね…)

一部訂正
>>6
× 鳰(正直良い迷惑なんスけど…いや、これが春っちとかなら大歓迎なんスけどね…)

○ 鳰(正直良い迷惑なんスけど…いや、これがハルっちとかなら大歓迎なんスけどね…)


春紀をあだ名呼びとか、アニメだったら有り得ないですよね…晴ちゃんの事です、すみません

香子「っと、話している間寮についてしまったな…」

鳰「そっスね…はぁ…今日は疲れたっスよぉ…」

香子「本当に今日は済まなかったな、明日の昼と、訂正については任せてくれ。」

鳰「あはは…楽しみにしてるっスよ」

香子「ん、それじゃあこれで、また点呼の時間に…」コツコツ

鳰「りょーかいっス~」

鳰(…まぁ、こういうのも悪い気はしないっスね…)

鳰(流石に毎日パジャマは嫌っスけど…フッツーの日常ってのも良いものっスよね)

鳰「っふあぁ~…っ」ノビー

鳰(…柄にも無いっスね、こんな日は部屋に戻ってシャワーに直行っス!)

金星寮C棟
~鳰の部屋前廊下~

鳰(なんかシャワー浴びたらやる気おきなくなりそうだし…先に報告やっておくっスかね…)

鳰(ウチのタブレットはっと…うーん、新しいのはまだ必要無いかな…)スッスッ

鳰(学園長への報告は、今日はこれでオーケー…今日は暗殺予告も無さそうっスね…)

鳰(ま、ウチはあくまで"裁定者"、皆さんのタイミングにお任せするっスよーっと…ん?)ガチャッ

鳰「…あっれぇ?ウチ鍵閉め忘れたっスかねぇ…」ギィィッ

鳰(いやいや、流石に閉め忘れは無いっスよ…?)

鳰「…た、ただいまぁ…っス…」バタム

鳰「…ど、ドロボーさぁん?居たら出てきて欲しいっスよ~…?」

鳰(流石に取られて困る物は無いっスけど…普通に怖いっスよ!)

鳰(荒らされた形跡とかは…無いみたいっスね…ベッドの下…クローゼットの中…)ガサゴソ

鳰「ふぅ…と、とりあえず寝室には居ないみたいっスねぇ…良かったっス」ホッ

??「うんうん♪良かったねぇ鳰ちゃん♪」

鳰「ホント良かったっスよ…本気で泥棒が入ったの…か…と…?」

??「だぁいじょうぶ♪ドロボーが入ってきたら、アタシが刺しこr…撃退してあげるからっ」シャキンッ

鳰「……にっ…ににっ…!」

??「ん~…?に?2がどうしたの?」

   

    にぎゃぁぁぁぁっ!!

??「わ、わわっ!いきなり耳元で叫ばないでよっ」

鳰「はぁっ…はぁっ…!」

鳰(ま、マジでビビッたっス…!こ、腰抜けて…立てない…!)

??「ごめんねぇ、大丈夫~?」

鳰「っ…いきなり耳元で鋏の音がして、平気な人間なんて居ないっスよ…!」

??「あはは、ごめんねぇ~?一応商売道具だからさぁ、持ってないと落ち着かなくて~♪」

鳰「それにっ!その声が知り合いのシリアルキラーのものだったら、余計怖いに決まってるっスよ!」

乙哉「あ、驚いた?じゃぁドッキリ大成功だねぇっ♪」

鳰「ドッキリし過ぎて心臓飛び出るかと思ったっス!」

乙哉「あははっ、鳰は面白いねぇ~♪」

鳰「面白く、無いっス…決して面白くは無いっス…!」

鳰(本気で命の危険を感じたっス…ヤバ、マジで立てないし…)

乙哉「ん~…それにしても…心臓かぁ…」

鳰「はっ…えっ…?」

乙哉「面白いかも…にぃお♪鳰の心臓見せて…」

鳰「お断りっス!全力で拒否するっス!」

乙哉「んふふ~♪シリアスキラージョークだよぉ~♪」

鳰(いや、ジョークに聞こえないっスから…!)

訂正>>26

× ??「うんうん♪良かったねぇ鳰ちゃん♪」

○ ??「うんうん♪良かったねぇ鳰♪」

訂正が多いです、申し訳ない…
呼び方がテキトーになってきました、原作重視の皆様、大変申し訳ありません。
とりあえず朝はここまで

鳰「はぁ…ってか、何でウチの部屋に居るんスか、鍵閉まってたっスよね?」

乙哉「うん♪だからぁ…コレで開けちゃった♪」→針金

鳰「」

鳰(学園長…寮の施錠の見直しを要求するっスよ…!)

乙哉「ふふふ、コロコロ表情が変わって…におはかわいいね~♪」

鳰「…はぁ、そりゃどうもっス…お世辞でも嬉しくないっスよ」

乙哉「お世辞なんかじゃないよ、ホントに可愛い…」



乙哉「…切り刻んじゃいたいくらい…♪」ニコッ



鳰「っ!!」ザッ

鳰(ちょ、マジ洒落になんないっスから!勘弁して欲しいっス!)

乙哉「ぅん?どうして逃げるの~?」ガッ

鳰「うゃっ!?」ガタンッ

鳰(っつぅ…!腕、掴まれてっ…!こ、殺されっ…!)

乙哉「えへへぇ、にお可愛い~♪」ギュッ チャキチャキ

鳰「」

鳰(終わった…さようならウチの短い人生…)

乙哉「ふふ~♪良い匂い~♪」ギュー

鳰「た、武智さん…?」

乙哉「ん…なぁに?」

鳰「とりあえず、鋏は仕舞って貰えると嬉しいっス…」

鳰(このままだと首に突き刺さりそうで怖いっス!)

乙哉「ん~…可愛い鳰の頼みなら仕方ないなぁ…」スッ

鳰「(ほっ…)んで、そのまま離れて欲しいかなぁって…抱きつかれると暑いっス」

乙哉「んー、それはイヤ、かなっ」ギュ

鳰「な、なんでっスか!?」

乙哉「だって、離したら逃げちゃうでしょ?」

鳰「当たり前っス」キッパリ

乙哉「つれないなぁ鳰っち…」

鳰「身の危険を感じていたら誰でもそうなるっスよ…てか鳰っちって何スか」

乙哉「まぁいいや…離すけど、絶対逃げないでね?」

鳰「…まぁ、ここウチの部屋だし…襲わないんなら態々逃げたりしないっいっスよ?」

鳰「それより、早く離してくれませんかね?なんか、だいぶ暑いっス…」

乙哉「ん…きっとアタシの体温が上がってるからだねっ」

鳰「…?武智さん風邪っスか?」

乙哉「ううん、興奮して♪」

鳰「今すぐウチから離れろクレイジーサイコレズ」

鳰(やっと離して貰えたっス…あっつ…)

乙哉「あはは、ごめんね鳰っち~♪」

鳰「だから鳰っちって何スか…渾名にしても捻り無さ過ぎっス」

鳰「…まぁ、それはともかく、何でウチの部屋に忍び込んだりしたんスか?」

乙哉「え?それは勿論鳰っちの匂いを…」

鳰「ふざけた発言したら、黒組から追放するっスよ?」ニコッ

乙哉「…やっぱりつれないなぁ…でも、そういう所も好きだよっ♪」

鳰「はぁ…もうそういうの良いっスから…」

鳰(ホントにつかめない人っスねぇ…マジで苦労するっス)

鳰「…で?結局何なんスか…?」

乙哉「あ、そうそう!アタシ、鳰っちにお願いがあるのっ」

鳰(またお願いっスか…まぁ、神長さんが誤解を解いてくれるまでの辛抱っスね…)

鳰「あー…ウチに出来ることなら、内容次第で極力力になるっスよ」

乙哉「ホントに!?良かったぁ…♪」

鳰「あ、でも刺させろとかはイヤっスからね!出来る範囲で手伝うっスから!」

乙哉「分かってるよぉ~、大丈夫、簡単だし直ぐに済むからっ♪」

鳰「は、はぁ…そっスか…?で、お願いって何なんスか?」

乙哉「うんっ、実は…鳰っちを切らせて欲しいんだっ♪」

鳰「…は?」

乙哉「だぁから、切らせて欲しいのっ」

鳰「」

鳰(切るって、何を…あ、脚っスか?それとも手…ま、まさか心臓!?)

鳰「ぜ、絶対ムリっス!」

乙哉「えぇ~…まぁ、最初は確かに抵抗あると思うけどさぁ…」

鳰(いや、抵抗というかのーさんきゅーっス!)

乙哉「素人に見えるけど、アタシこれでも腕はプロ級だよ?」

鳰(いや、その発想はおかしいっス!)

乙哉「しえなちゃんも最初は嫌がってたけど…結構喜んでくれたよ?」

鳰(悦んで!?ってか剣持さんなに許してるんスか!アレっスか、惚れた弱みっスか!?)

乙哉「どうしてもイヤなら、先っぽの少しだけでもいいからさぁ…」

鳰(先っぽって何の先っすか!?ま、まさか指!?足の指を一本一本…い、いやぁーっ!)

乙哉「だからお願いっ!毛先揃えるだけでいいからっ!」

鳰「む、むりっす!毛先揃えるとか絶対っ………えっ?」

乙哉「髪型変にしたりとか、不恰好には絶対しないからっ」

鳰「か、髪…?あ、あぁー…うん、それなら、お安い御用っス…」

乙哉「ホントにっ?ありがとぉ~鳰っちぃ~♪」

鳰「あ、あはは…はぁ…」

鳰(ま、紛らわしいっス…)

一旦小休止
ついでに質問
散髪って需要あります?あればゆっくり地の文とか練習したい。
なければ小休止後は散髪終了から書きます。

再開します~
じゃあ試験的に地の文で書いていきますね~

金星寮C棟
~鳰の部屋~

「はぁ…まさかとは思ったっスけど、此処でやるんスね…」
 フローリングの床に敷かれた蒼いシートの上、折りたたみの小さな椅子の感触に身体を揺らしながら、鳰は悪態をついた。
普段の生活の場で髪を切るというのは、予想以上に落ち着かなかった。無意識に視線は揺らぎ、ケープに隠れて太もも同士を擦り合わせる。
「ごめんねぇ、入浴時間外なら、大浴場でやれば良かったんだけど…」
 落ち着かない様子の鳰とは対照的に、乙哉は意気揚々と準備を進めていく。自前の霧吹きを使い、鳰の後ろ髪に向け、軽くひと吹きさせる。本来ならば寝癖を直したり髪を整えたりと理由のあるそれだが、乙哉の場合は景気付けのような意味合いの方が強かった。
「…クセ毛、酷かったっスか?」
「ううん、全然…しえなちゃんに比べたら、綺麗な髪だと思うよ?」
「ふふ、剣持さんに言いつけるっスよ?」
「えぇっ、それは困るよ鳰っちぃ…」
 他愛のない会話を交わしながら、乙哉は手に櫛を持ち髪の先まで丁寧に梳いていく。ゆっくりと優しく、あくまでおかしなクセを直すだけの動作が、鳰にはたまらなく心地よく感じた。
(誰かに梳いて貰うのなんて、いつ振りっスかねぇ…)
 遠い過去に思いをはせながら、記憶に櫛を通すかのように、ゆっくりと解き解していく。今まで振り返る事の無かった思いが、落葉のようにひらひらと自分に重なってくるような気分だった。
「ふふ、気持ち良い?鳰っち。」
「…ぁー…なかなか、っスね…」
 茶化すような乙哉の声に、鳰はおよそなかなかとは思えない声で返事を返した。相手は確かに面倒でシリアルキラーでクレイジーな同級生だったが、今の鳰にとっては心地よさを与えてくれる、一時の風のような存在だった。
 髪の先端に通る櫛も、少し乱暴に髪の流れを掻き分けて来る細い指先も、普段だったらうっとうしいくらい甘い声も、何もかもが心地よかった。

「ふふ、良かった…それじゃ、切ってくねぇー…髪型に希望とか、無い?」
「ぁ…ぉまかせ、するっスよ…。」
 予想以上にリラックスしている鳰に驚きながらも、返答を聞いた乙哉は、自らの商売道具である鈍く銀色に光る細身の鋏を手にした。
 鳰の耳元にも、金色の濃いかちゃりという音が響いたが、鳰は自分でも驚くほど落ち着いていた。先ほどいきなり現れた乙哉のそれには肝を冷やしたというのに、げんきんなものだと、鳰は自嘲の笑みを浮かべた。耳元に鋏の音が近づいたとき、ふと気になって鳰は口を開いた。
「ぁ…あの武智さん…」
「んー?なあに鳰っち?」
「あの…その鋏、"人を切った奴"じゃ無いっスよね…?」
「…あはは、どうだろうねぇ」
「…武智さん?」
「じょ、冗談だよぉ…しえなちゃんの髪切るとき、新調したヤツだよ。じゃないと切らせて貰えなかったんだぁ…」
 おかげで出費がかさんだよ、と不平をもらす乙哉を横目に、鳰は安堵のため息をつき、心の中でこの場に居ないしえなに礼を言った。
(剣持さん、ありがとうっス…マジ助かったっス…)
 明日、飲み物でも奢ってあげようと、イジメは絶対許さない系不憫枠の影の薄いクラスメートのことを思い出しながら、また身体をリラックスさせて、髪を切られるという作業を楽しむ事にした。

行間あけてほしい

 しゃり、しゃり…
 耳元で鋏の刃と刃が擦る音がする。小刻みに何度も繰り返されていくそれは、鳰の心に染み込んでいき、いつしか自らの心音のように馴染んでいった。いつしか談笑の言葉は無くなり、無音の空間にその心音と微かな布が掠れる音だけが響いていた。
(…ふしぎな、感覚っスね…)
 ふと視線を横に逸らせば、さっきまで大騒ぎをしていた、だらしのない顔をしていた同級生が、真剣な表情で鋏を握り、自分の髪と格闘している。きっと彼女は人を殺めるときでも、こんな真剣な表情をしないだろうと鈍い頭で考えると、思わず表情がにやけてしまう。鳰が感じていたのは、この真剣な彼女を見ているのは、少なくとも今は自分だけなのだという優越感にも似た感覚だった。
 髪を切り始めてどれくらいの時間が経ったのだろう。まるでこの部屋の空気と一体となったかのような感覚を覚え、思わず鳰の口から大きな欠伸が出ていた。
「…ふふ、鳰っち、眠いの…?」
 先ほどの真剣なひょうじょうとは違い、悪戯っ子のような笑みを見せ乙哉に顔を覗き込まれ、鳰は生返事で一言返した。
「ふぁ…そ、みたい…っす…」
「そっかぁ、もうすぐ終わるけど、無理せず寝ちゃっていいからね…?点呼は委員長に言っておくから…」
「ありがと…っす…ん…」
 睡眠を止める唯一の不安であった点呼が無くなり、その一言を聞いたと同時に睡魔が襲ってきた。決して強くない、しかし抗えない魔力で鳰の瞼はゆっくりと落ちていく。
(…こんな気分で寝るのは、久々な気がする…眠れなくなったのは、いつからだろう…)
 雲の上の感覚とはよく言ったものだと、鳰は思った。なるほど抗い難い、何て心地良い感覚なのだろう。普段の睡眠…色々な重みを背負い、ただ休息のためだけの眠りとは違う、本当の眠りの誘惑に、鳰の意識はゆっくりと堕ちていった。

散髪編終了です、地の文は二度と書かない←
次からは普段通りのssに戻ります。

※乙哉が長かったのは1のえこひいきです、乙しえって良いよね。


>>45
すいません、自分でも読み返して見づらいなと感じました。
今後はなるべく空けていきたいと思います

狼『うへへ…黄色頭巾ちゃん、あっちにお花畑があるよ~?』

黄色頭巾『わーい!綺麗なお花がいっぱいっす~!』

狼『えへへぇ~♪黄色頭巾ちゃんっ♪』ギュ

黄色頭巾『…?狼さん、どうしたっすか?』

狼『ふふふ、黄色頭巾ちゃんは綺麗なお花が好きなの?』

黄色頭巾『はいっ、大好きっすよ?』

狼『ふふ、そっかぁ♪でも、もっと綺麗な物を見せてあげるよ~?』

黄色頭巾『お、狼さん…?そ、その銀色の鋏で、なにするんすか…!?』

狼『それはねぇ…?お前の髪を切るんだよぉぉぉ!!』



鳰「ぎぃにゃぁぁあああっ!!」ガバッ

鳰「……はっ…はぁっ…」

鳰「ゆ…夢…?」ハッ

鳰「…夢じゃ、無いみたいっスね…」

鳰(掃除は…武智さんがしてくれたみたいっすね…ありがたいっス)

鳰(ベッドにまで運んでもらって、申し訳な…)ハッ

鳰「っ!」ガバッ

鳰(切り傷、刺し傷、無し…痛いところ…寝違えて首が痛いくらいっスかね…)

鳰(服…制服のまま、良かった、見られてない…)

鳰「…良か、った…?なんで…?」

鳰「………ってもう朝の5時っスか、もう寝られないっスね…」

鳰「…シャワー、浴びよ…」

ミョウジョウ学園
~一年黒組教室 HR前~

鳰「…はよ~っス」ガララッ

晴「あ、おはよー鳰っ!」

兎角「………」ジーッ

鳰「あ、あはは…ハルっちも兎角さんも、早いっスねぇ~」

晴「うんっ、今日は晴たち日直だから、早めに来て頑張っちゃいましたっ」ニコッ

鳰(………)

鳰「…ハルっちはこのまま、穢れを知らず育っていって欲しいっスねぇ…」

晴「…?う、うん!晴、頑張るよっ」

鳰「あはは…色々期待してるっッスよ…」

鳰(ウチにはその笑顔は眩しいっス…)

鳰「んっと…委員長達はまだ来てないみたいっスね…」キョロキョロ

兎角「…今日黒組に来たのは私達と英、番場だけだ…」ジーッ

鳰「そ、そっスか!情報感謝するっスよっ」

鳰(うぅ…イマイチ兎角さんとはコミュニケーションし辛いっスね…)

兎角「……神長に、何か用事か?」

鳰(……?)

鳰「ま、まぁ…ちょっとした野暮用っスよ~」

兎角「そうか…」

鳰(…気のせいか、えらく突っ込んで聞いてくるような…珍しいこともあるっスね)

晴「……あれ?鳰、髪型変えた?ちょっと短くしたのかな?」

鳰「あ、ハルっち分かるっスか?」

鳰(ホントに整える程度しか変わってないはずっスけど…流石ハルっち、女の子っスねぇ…)

晴「うん、今の髪型もすっごく可愛いよ~!」

鳰「あはは、照れるっスよぉ」

晴「ん…じゃあ昨日は美容院に行ってたの?」

鳰「ふっふっふ…実は昨日、武智さんに切って貰ったんスよ~」

晴「へぇ、そうなんだ!武智さんって手先器用なんだねぇ…」

鳰「そりゃあもう天下一品の鋏捌きだったっスよぉ~」

晴「…そんなに?」

鳰「…神業っスよ」

鳰(髪だけに…って笑えないから言わないっスけどね)

晴「ふふっ、髪だけにカミ業ってこと…?」クスクス

鳰「……あ、あはは~…こりゃ一本取られたっスねぇ…」

鳰(ハルっち…強く、強く生きるっス…純粋な心を忘れちゃだめっスよ…)

晴「…ふふ、でもさ…そんなに良かったんだねぇ」

鳰「……?何がっスか?」

晴「何って…武智さんのカットだよ?」

鳰(武智さんの…カット…)

鳰「そ、そんな良いって言っても…ただ髪を少し切っただけっスよ?」

晴「うぅん…ホントにそれだけなの?」

鳰「当たり前っス!」

鳰(優しくて、安心できて…)

晴「う~ん…でも鳰…」



晴「武智さんの話するとき、凄く楽しそうに話すから…」



鳰「……はぇ?」

晴「…?違うの?」

鳰(楽しい…あのシリアルキラーとの時間が?…髪の間を通る指が?耳元の鬱陶しいくらい甘い声が…?)

鳰(ウチは、武智さんとの時間を…)

鳰「  」ボフン

晴「あ、真っ赤になった…」

兎角「……放っておけ一之瀬」プィ

腹ごしらえ終了、これからまた書いていく。

このスレは恋の要素は濃いようで薄い。果汁30%ジュース並み。
1の書く鳰っちはポンコツ過ぎて、自分でも気持ちの整理ができないレベル。
だからちょっとした好意とか、自分の気持ちとかに素直になれない子っていうのをベースに書いてます。

とりあえず今日はアニメ11話が気になりすぎるのでゆっくり書いていきます。

ミョウジョウ学園一年黒組
~HR終了、一限目の間~

鳰「 」

鳰「……はっ!?」

鳰(い、いつの間にかHR終わってたっス…溝呂木ちゃんの声聞いた覚えも無いっスよ…)

鳰(…でも、朝のハルっちとの会話…っ…)

晴『武智さんの話するとき、凄く楽しそうに話すから…』

鳰(……楽しい、なんて…そんな訳、無いっスよ…)

鳰(だって、ウチは…"裁定者"なんスよ…?)

香子「…走り、ちょっといいか?」ズイッ

鳰(ウチは、暗殺者とも、暗殺対象とも違う…あくまでこのクラスの見届け人…)

香子「…?聞こえてないのか…?おい、走り…」

鳰(そんなウチが…楽しむ?そんな馬鹿な…そんな…普通の学生みたいな…)

香子「……はぁしりぃ!」

鳰「うぬぉあっ!?い、いいんちょう!?」ビクゥ

香子「やっと気付いてくれたか…」

鳰「あ、あはは…申し訳ないっス、ちょっと考え事を…」

どうでもいいけど鳰ってハルっちなんて呼んでたっけ

香子「ん…まぁ良い、今から少し時間をくれないか?」

鳰「…?いいっスけど、もう一時間目始まるっスよ?」

香子「…HRを聞いていなかったのか?一時間目は自習だ」

鳰「うぇっ、そ、そうだったんスか?でもいきなりどうして…」

香子「…クラスメートの集まりが悪くてな…まぁ、協調性をこのクラスに求めるのも、難しいのかもな…」

鳰「そ、そうなんスか…?」クルッ

鳰(うわ…ホントだ…朝来てた四人と委員長しか居ないっス……ん?)

鳰「首藤さんは…どうしたっスか?一緒じゃ無いんスか?」

香子「さぁな…朝から"大事な用事がある"と出て行ったんだ」

鳰「はぇ~、珍しいっスねぇ、首藤さんがサボりなんて…」

香子「そうだな…なんでも急に決まった用事だったらしい。昨日の夜からずっとせわしなくしていた。」

鳰「なるほど…で、学校でハブになるのが嫌で、ウチにサボりの片棒を担がせる訳っスね?」ジー

香子「……まぁ、今回は否定はしない」

>>59
実は一度も呼んでない、呼びかけたことはあったかも。
呼んでたのは乙哉ですね。偏に勉強不足です、すみません。
が、呼び方は固定でこのままいきますので、脳内保管よろしくお願いします。

香子「…まぁ、そういう訳で一限は私に付き合ってくれないか?」

鳰「…ん、そういう事なら、了解っス。お供するっスよ。」

香子「ありがとう…英、少しの間教室を任せても良いか?」

英「えぇ、二限の前には戻ってらして下さいね?」ニコッ

鳰(英さんも相当にくえない人っスよね…底が知れないっス)



ミョウジョウ学園
~屋上~()

鳰「…今日は風が強いスねぇ…」

香子「あぁ、そうだな…」

鳰「…で、話って一体何っスか?手早く聞かせてほしいっスよ。」

香子「ん、そうだったな、すまない…話というのは、昨日の事なのだが…」

鳰「そうだったっスね…それで、どうなったっスか?」

香子「…それが、その…だな…」

鳰「…?どうかしたっスか?」

鳰(嫌ぁな予感しかしないっスね…)

香子「その…本当に、すまんっ!」

鳰「……はい?」

香子「許してくれとはいわない、だがっ…」

鳰「い、いや…いきなり謝られても困りますって!ちゃんと説明してほしいっスよ!」

香子「っ…そうだったな、焦り過ぎた…」

鳰「…依頼したのはこっちっスから、余程じゃないとそんな怒らないっスから…話して欲しいっすス」

香子「あぁ…そうだな…すまない…」

鳰(…これは、首藤さん苦労するっスねぇ…)

鳰「…それで、昨日何があったんスか?」

香子「……実は…」


~前日 点呼の時間~

香子「…まずは寒河江と犬飼か…」コンコン

春紀「あ~い、誰…って委員長、もう点呼の時間?」

香子「あぁ、犬飼は部屋に居るか?」

春紀「うん、もう寝ちゃってるからさ、起こすのは勘弁してやってくれないかな?」

香子「…まぁ良い、できれば起きておくように犬飼に言っておいてくれ。

春紀「あいあい、わかったよ」

香子「ところで寒河江…」

春紀「ん~?どした委員長?」

香子「…お前は、"裁定者"についてどう思っている?」

春紀「ん…?まぁ、こういうクラスには必要なんじゃないの?」

香子「そういう意味じゃなくてだな…その、言葉の意味というか、お前はどう捉えてるんだ?」

春紀「……そりゃどういう意味だ?」ジィッ

香子(何故そんな目で見る…?)

香子「…いや…実は涼が"さいていしゃ"を"最低者"と勘違いしていてな…」

香子(涼をダシに使ってしまったな…苦しい言い訳だが…)

春紀「あー…なるほどね…首藤さんも結構抜けてんだぁ」

香子「あ、あぁ…まぁそこも涼らしいところなんだが…」

香子(すまん涼っ…!今度の部屋の入浴剤はバブにするから…!)

春紀「おーおー惚気ちゃって…まぁ、少なくともアタシと伊介様はそんな勘違いしてないよ」

香子「そうか、よかっ…」

春紀「アタシも間違えてたタチだしなっ」

香子「」

春紀「んで、伊介様に教えて貰った訳。意味も確り教えて貰ったから、ウチは大丈夫だよ。」

香子(…聞いておいてよかったな…)

~戻って屋上~

鳰「…やっぱ居たんスね、思ってる人…」

香子「あぁ…正直私も驚いたよ…」

鳰「……ん?でもこれは結果的に成功っスよね?何で謝るんスか?…もしかして他の部屋には行けなかったとか?」

香子「いや、そういう訳でもない…それに、"最低者"だと思っていたのは、結局寒河江だけだった」

鳰「そうなんスか?なら万々歳じゃないっスか…?」

鳰(正直だいぶ肩の荷が下りてすっきりしれるんスけど…)

香子「…まぁ、だからそれについては完璧だったんだ、うん…謝るべきなのはそこじゃない…」



鳰「んじゃぁ何なんスか…?」

香子「いや、その…走りは昨日、点呼に呼んだが起きなかっただろう?」

鳰「まぁ…寝てたっスからね…それがどうかしたんスか?」

香子「…実はその…寝てたとは知らずに、寮監のチェックをつけずに提出してな…」

香子「…溝呂木先生に、反省文だそうだ」

鳰「はぁっ!?い、委員長!武智さんから聞いて無かったっスか!?」

香子「…聞いたには聞いたが、朝の登校の間際だった…」

鳰「…で、そのまま溝呂木先生に…」

香子「……すまん」

鳰「」

すみません、今日は書けんかった…
明日というか今日から本気出す

お待たせしました、今日はできるだけ長く頑張ります。
最近安価ssが楽しくて仕方が無いです。これ書き終わったらやりたいなぁ…
まだまだゆっくりですがご了承下さい。では投下していきます。

ミョウジョウ学園
~?????~

おさげの女「…皆揃ったな」

ポニテ「…なぁ、もうこの会合辞めない?走りのヤツ結構迷惑してたみたいだぞ?」

CPL「え~?昨日は凄くリラックスしてたよ~?寝顔取れたのだってアタシのお陰だよ~?」

宝塚「…ただ走りが眠かっただけかもしれないがな」

JS「だったら唯の苛めですね~」

おさげの女「いじめ!?」

いすけ「過剰反応しないでよ…面倒くさぁい…」

りょう「まぁまぁ…今日集まったのはただ話す為じゃ無いじゃろう?」

おさげの女「ん、そうだったね…それじゃあ始めよう…」



おさげの女「第4回、『裏HR、走り鳰を愛でる会』緊急特別集会だっ!」

ポニテ「…いやだからもうやめようぜ?走りだって香子を頼ってまで困ってるんだから…」

いすけ「(本名)だってぇ、鳰の写真持ってるでしょぉ?机の引き出しのぉ~したからさn」

ポニテ「わあぁぁぁっ!い、(本名)さまっ!それ言わないって約束だろっ!?」

いすけ「浮気だって言って別れないだけ、マシでしょ~?」

ポニテ「」

りょう「…まぁまぁ、痴話喧嘩はその辺にしておかんか…大事な会議の場じゃぞ?」

宝塚「…というか二人ともそういう関係だったのか?」

CPL「いいなぁ~♪(本名)ちゃんもアタシと恋人になろうよ~♪」

おさげの女「…まぁ、考えないでも、ないけど…もっと、告白にはロマンチックな場所とかあるだろうがっ!」カァァァ

CPL「そんなの待ってらんないよぉ~、ねぇ(本名)ちゃぁん…」

おさげの女「だぁか~らぁ!ロマンチックな告白なら、オーケーしてやるって言ってるのっ!」

CPL「やったぁ!待っててね、(本名)ちゃぁん♪」

JS「……(本名)さんは、言ってはくれないのですか?」

宝塚「既に告白なんてプロセスは必要ないさ、二人はもう、もっと先へ進んでいかなきゃね…」ナデナデ

JS「(本名)さん……!」パァァ

宝塚「ふふ、それに此処ではあだ名で呼び合わなきゃ。(本名)の美しい名前を呼べないのは、残念だけれどね」

JS「う、あぅっ……」カァァ



りょう「………」

りょう「こーこちゃん…」グスッ


りょう「……」グスッ

りょう「…と、とにかく会議じゃ会議!皆イチャつくのをやめい!」

みんな『……イチャついてる?』

りょう「よぉし分かった皆一発づつげん骨の刑じゃ…一列に並べぇ!」


~数分後~

おさげの女「…と、いう訳で会議を始めたいと思う。会議を始める前に、質問のある者は?」

ポニテ「えっと…今日は(本名)は来てないのか?」

おさげの女「violetなら、今日は学校に登校している。番場との時間を優先したいそうだ。」

JPL「それって許されるのぉ~?ならアタシも休んで鳰っち見に行けば良かったなぁ…」

りょう「…元々violetは準会員じゃ、走りにも特別な興味は無いしの…」

りょう「…それに、非会員である思い人が居るなら、そちらを優先しても仕方ないじゃろう…」ズーン

みんな((あ…これ触れちゃいけない奴だ))

宝塚「…とにかく会議だろう?早く終わらせて授業に戻らないとマズいんじゃないか?」

おさげの女「そ、そうだな…では今回の議題を発表する。」

~神長香子の訂正発言と、走り鳰との因果関係について~

ポニテ「…いや、これもうハッキリしてるだろ…」

JS「そうですねぇ…走りさんが相談したとしか…」

宝塚「そうだな…しゅt…りょう、神長の様子はどうだったんだ?」

りょう「……うぅ…こーこちゃん…」グスッ

おさげの女「あ~り、りょう…発言できるか…?」

りょう「…ぐすっ、こーこちゃんじゃが、やはり何かをひた隠しにしているようじゃったよ。クロじゃな…」

ポニテ「んじゃあそういう事なんだろ、これからはもっと控えようってことで、かいさ…」ガタッ

おさげの女「ポニテ、座ってくれ」

ポニテ「え、ちょ…な、なんだよ…もう論議は終わったろ…?」

おさげの女「…まだだ、まだ論点が残っている。」

ポニテ「何だってんだよ…もう行動を控えめにすれば終わる話だろ…?」

おさげの女「…我慢、できるのか?」

ポニテ「っ!?」

おさげの女「一之瀬は東に護られ迂闊に手を出せず、JSは守護者がいる上に妙に達観した節がある…」

おさげの女「お前にとっていすけ以外で…否いすけでもその欲求を解消することはできないはずだ…」

おさげの女「勝てるのか…?ポニテ、お前の中の"庇護(いもうと)欲"にっ…!」

ポニテ「そ、それはっ…!」ザワ…ザワ…



JS「…宝塚さん、駄目なのですか?」

宝塚「…できれば、遠慮したいな…君にはだれにも触らせたくない…」

いすけ「………」ムスー

おさげの女・・・
らんまかな

ポニテ「ち、くしょう…!冬香さえ、冬香さえ居ればっ…!」

おさげの女「…という訳で、多少のボーダーを設置したいと思う。」

りょう「昨日のいすけのような間接的すぎる愛で方は、走り本人に悪影響じゃ、禁則事項じゃな」

いすけ「え~?折角席が隣なのよぉ?」

りょう「買いに行かせるのがマズいんじゃよ。今度からは自分で用意するんじゃな。」

いすけ「…わかったわよぉ」ムスッ

りょう「ワシも今回の写真は強引じゃったと反省しておる…」

CPL「アタシは割と成功だったんじゃない?」

おさげの女「…まぁ、真偽はどうであれ走りの寝顔を撮ってきたのはJPLだしな…」

CPL「でしょぉ~?やぁー、部屋に侵入して待ち構えててよかっ…あ、やば…」

みんな『………』ジロッ

CPL「し、淑女協定は護ってるから!ホントだよ!?」

>>74 ミス

× JPL「それって許されるのぉ~?ならアタシも休んで鳰っち見に行けば良かったなぁ…」

○ CPL「それって許されるのぉ~?ならアタシも休んで鳰っち見に行けば良かったなぁ…」

やばい、本格的にミスが多くなってきた…本当に読みづらくてすみません…

あだ名、分かりづらいですかね?口調が結構特徴あるんで、大丈夫だと思って書いてたのですが…


>>77
そこに気付くとは…やはり天才か…

とりあえずこのまんま再開します。もう少しで愛でる会パートは終了なんでご了承下さい。
安価ss楽しそうだな…リドルss最近増えてきて嬉しいです。

おさげの女「…こほん、とにかく今日からはどうする?」

りょう「そうじゃな…事が事だけに慎重にならなければいかんの…」

いすけ「じゃぁとりあえず今日は誰が行くのぉ?あ、晴ちゃんの方じゃ無いわよぉ?」

りょう「…黒組の本質、もう覚えておるものなどおるのかのう?」

ポニテ「…アタシがいく」ボソッ

みんな『…!』

ポニテ「散々我慢してきたけど…もう我慢できねぇ…!」


ポニテ「今日こそ走りに……"お姉ちゃん"と呼んでもらう!」キリッ

CPL(割とこの子も救いようの無い変態だよね…アタシが言えた事じゃないけど)


~屋上~

鳰「…っくしゅっ!」

香子「…風邪か、走り?」

鳰「いや~、そんなハズは…どこかで悪い噂でも立ってるっスかねぇ?」ズビッ

ミョウジョウ学園
~二限目 通常授業~

鳰(一時限目の自習の間に反省文を書き、休み時間に二時間目の準備をしてた頃に、皆さん登校してきたっす。)

鳰(しかも残りのメンバー全員揃って、同じ時間に。)

鳰(んでまぁ二時限目からは普通に授業になったっスよ。)

鳰(溝呂木先生、怒るどころか涙流して喜んでたっス…それでいいのか黒組教師…)

鳰(…それにしても首藤さん達一体何を…ハルっち打倒の作戦会議っスかね?)チョンチョン

鳰(……ん?隣の席から…?)

晴「………」スッ ニコニコ

鳰(……?)

晴「んっ……」スッ スッ

鳰(……左手出されても何のことか分からないっス…)

鳰「……ぁ、なるほど…(小声)」

鳰(消しゴム貸して欲しいんスねっ)ヒョイ

晴「……!!!!」ブンブンブン

鳰(え、違う…?鉛筆、でもないみたいっスね…)

晴「ん~……っ!」プルプル

鳰(そんな遠い距離じゃ無いっスよ、やっぱ可愛いっスねぇ…)

鳰「…?ぅん?紙…ウチにっスか?」

晴「……!!」コクコク

鳰「あはは…どうもっス…」

晴「………」ニコッ

鳰(それくらい言えば分かるのに…ヘンなとこ真面目っスねぇ…)

鳰(さて、これを誰に回すんスかねぇ…ん?)カサッ

鳰(走り…ウチ宛てっスかぁ!?)

鳰(ウチに手紙なんて…珍しい、っていうか初めてっスね…)

鳰(……ちょっと、こういうのも良いっスね、普通の女子高生って感じで…)カササッ


 走りへ

 点呼終わったら、ウチの部屋に来てくれ。頼みたいことがある。

                           寒河江
 

鳰「…はぇ?」

溝呂木「どうした走り?何か解らない事でもあったのか?」

鳰「あ、いや…何でも無いっスよ、あはは…」

鳰(思わず変な声が出たっス…ってか、春紀さんからお呼び出しっスか…)

鳰(正直、ヤな予感しかしないっスね…)



遅くなってしまい申し訳ありません、使ってたPCがクラッシュしてました…
言い訳がましいのもだらだら続けるのも最低な気がしますが、完結は何とかしたいと思います。
では短いかもしれませんが続き書いていきます。

鳰(…ウチ春紀さんに何かしたっスかね…?)

鳰(い、いや…そんな迷惑になるようなことはしてないハズ…ってか春紀さん自体とあんま関わらない気が…)

溝呂木「…じゃぁ、次の問題は…走りにやってもらおうかな。」

鳰(で、でももしかしたら、ウチの伺い知れないところで反感を買ってたとか…?)ダラダラ

溝呂木「…走り?」

鳰(……もしかして、第一印象から気に入らないから…とか?)

溝呂木「走り…?大丈夫か?はしりー?」

鳰(だとしたら、呼び出しの理由は…ボッコボコのリンチっスか!?い、嫌っス!絶対に嫌っス!)

溝呂木「は、走りー…そろそろ先生に気づいて欲しいなぁ…なんて」

鳰(も、もしかして伊介さんも一緒に…)チラッ

伊介「……zzZ」

鳰(流石のウチも二人掛かりは無理っスよぉ~!)

溝呂木「……あー、うん…じゃあ一之瀬あ、代わりに解いて貰えるか?」

晴「は、はいっ」

鳰(あぁっ!もうどうしたらいいんスかぁぁ!)

金星寮C棟 深夜
~寒河江、犬飼部屋前廊下~

鳰(…委員長が部屋を回った後は、基本部屋移動禁止なんスけど…って、今更っスね)

鳰(うぅー…マジに緊張してきたっス…一体何の用事なんスかね…)

鳰(願わくば…他愛ない事で、最悪ハルっちの事で済んで欲しいっス…!)コンコン

鳰「春紀さぁん?走りっす、用事聞きに来たんで開けて欲しいっス」

春紀「(ガチャ)おー、良く来たね。とりあえず上がって」ニコッ

鳰(笑顔…取りあえず、リンチは無さそうっスね…)

鳰「あー、大した用事じゃ無いなら此処で大丈夫っスよ?もうこんな時間ですし…」

春紀「良いから上がりなって、別に取って食ったりしないからさ」ガシッ

鳰(ちょ、腕掴まれてっ…!こ、こうなったら取り合えず脱出を…!)

鳰「い、いやもうこんな時間だし…い、伊介さんにも悪いっスから…!」

伊介『にぃお~?早く入りなさぁい?』

鳰「」

待ってました

鳰(…結局、最初から選択肢なんて無かった訳で…)

鳰「……お、お邪魔します…」

伊介「いらっしゃぁい」

春紀「ん、そこの椅子に座って、適当に寛いでてよ。今お茶出すからさ」カチャカチャ

鳰(…伊介さんはベッドで爪磨き、春紀さんは湯飲みと急須の準備…ってマジにお茶なんスね…)ストン

鳰「お、お構いなくっス…そ、それでウチは何で呼ばれたんスかね?」

春紀「あー…まぁ、ゆっくり話させてよ。夜はまだこれからだし、さ…」

伊介「…今の言い草、誘ってるっぽいんじゃなぁい?」ジー

春紀「ちょ、そんな訳ないって伊介様ぁ…」アハハ

鳰「あ、あははは…」

鳰(…わざわざ痴話喧嘩を聞かされる為に呼び出されたんスかねぇ…)ハァ



>>89
まさかお待ち頂いてるとは…本当に申し訳ありません。
今後も何とか少しづつでも投稿していく所存です。

春紀「まぁ話ってのは置いといてさ、あたし等も、たまには走りと仲良くしたいんだよ」

鳰「……ハルっちの事と、黒組の事なら、可能な限りお答えするっスよ?」



鳰「ウチは、"裁定者"っスからね」ニヤッ



伊介「ぷっ…そのドヤ顔キモぉい♪ヘンなカオだしぃ、似合ってなぁい♪」

鳰「」

春紀「あー…そこらへんは聞く気無いから、後その顔はマジで辞めたほうがいいと思うよ?」

鳰「」

鳰(う、ウチの顔ってそんなにヘンっスか…?)ガーン

春紀「まぁ、とにかく黒組の事は抜きにしてさ、仲良くしないか?」

鳰(な、何なんスかいきなり…春紀さんもおかしいっスけど、それより伊介さんが何も言わないのがこわいっス…)

鳰「は、はぁ…まぁ、そういうことなら…良いっスよ」

春紀「ホントか?よかったぁ~」

伊介「良かったわねぇ、ハルキ」ナデナデ

春紀「ちょっ、走りの前で恥ずかしいって…」カァァ

鳰「………」ギリッ

鳰(あーもう…このバカップルは…馬鹿っぷるはぁ…!)

最近他の方のリドルssを楽しく読ませて貰っています。
更新の速さはともかく、キャラクターがすごく躍動的で羨ましい限りです…
うちの黒組は動きが少ないですし…文才って大事だなと日に日に感じる次第です。

では、続き書いていきます

伊介「照れてる春紀なんて珍しい~、ちょっとにおに妬けちゃうかもぉ♪」

春紀「よ、よしてよ伊介様、顔赤くなるから…!」

伊介「ふふっ、頬の色とか、リンゴみたぁい♪」サスサス

春紀「だ、だから走りが、見てるからっ…!」カァァ

鳰「」

鳰(人の気も知らないでいちゃいちゃいちゃして…っ)

鳰「っ…!」

鳰「よ、用事無いんなら、もう帰るっスよ!」ガタッ

伊介「……おすわりぃ」ジロッ

鳰「は、い…っス」ストン

鳰(か、帰れねぇっス…!)

鳰「も、もう何なんスか…いきなり呼び出して、目の前でいちゃいちゃして…見せつけたいんスか?」

伊介「そうよぉ、悪い?」

鳰「」

春紀「そ、そんな訳ないだろっ!それに、いちゃいちゃなんて…」カァァ

鳰「あーもうその反応良いっスから…そろそろ見飽きたっス」

春紀「」

鳰「それにもうウチ眠くて…ふぁあ~っ…」

春紀「あー…まぁ、もう深夜も近いしな、そろそろ走りも眠いだろうし…」

鳰「ホントっスよ…何でもいいから、早くして欲しいっス…」

春紀「…今日は、走りに話したいことがあったんだよ」ハァ

鳰「話したいこと……っスか?」

スマホから1です、更新無くて申し訳ない
近況と生存報告
パソコン本格的に壊れましたので書くならスマホになります…

鳰「………走り鳰を愛でる会ぃぃぃ!?」

春紀「…まぁ、そういう反応になるよな、フツー…」

伊介「あぁ~あ、ハルキが言っちゃったぁ…協定違反じゃなぁい?」ニヤニヤ

春紀「ち、茶化さないでよ伊介さまぁ、事前に打ち合わせしてたじゃん…」

鳰「じゃ、じゃあお昼に伊介さんが絡んでくるのも…」

伊介「だぁって鳰が可愛いんだもん♪」

鳰「その他諸々仕事押し付けられてたのも…」

春紀「…あー、自己表現が難しい連中ばっかりでな…」ポリポリ

鳰「さ、最近兎角さんが妙に話しかけてくるのも、全部その変な会のせいっスかぁ!?」

春紀「いやそれは知らんけど」

鳰「」

春紀「まぁ、そういう訳だからさ…あんまり皆を恨まないでやってくれよ…」

伊介「…自分も会員のくせに…」ボソッ

春紀「…伊介様もそろそろ機嫌直してよぉ…」ハァ



鳰「…そ、んな事急に言われても、困るっスよ…」

春紀「…?走り…?」

鳰「う、ウチは裁定者っス…この黒組の運営側…ようは小間使いっスよ!?それなのに、なんでっ…!」

春紀「お、落ち着けって走り…ホントに皆悪かったって思って…」



鳰「ウチは"さいていしゃ"なのにっ…!」


春紀「は、走り…?」オロオロ

伊介「…………」ジーッ

伊介「……ねぇ、アンタさぁ、そんなに裁定者、嫌なの…?」

鳰「っ…え…?」

伊介「伊介は詳しいコトは分かんないケドぉ、そんなに嫌なら辞めちゃえばぁ?」ジーッ

鳰「っ…そんな、こと…」

伊介「出来ないのぉ?ふふ、アンタもアズマとおんなじねぇ…」クスクス

鳰「ンな簡単な問題じゃ…!」



伊介「だぁからぁ、殺しちゃえばいいじゃない♪」ニコッ

鳰「……は?」

伊介「晴ちゃんでも他の暗殺者でもさぁ…黒組が終われば、裁定者なんてしなくても言い、でしょう?」

春紀「い、伊介さま、走りは今そういう問題じゃ…」

伊介「ハルキ、うるさぁい」ニコッ

春紀「」

iPhoneから取り敢えず此処まで
タッチパネルで文書くのって面倒ですね、心なしか早足気味な展開がもっと早くなってしまった気がします。

お待たせした皆様には申し訳ない、微シリアスですがもう少し堪えて頂ければ幸いです。あ、パソコンはまだ直してません…すみませんです…

伊介「…簡単な話でしょう?黒組が終われば、貴女の仕事も終わる…違う?」

鳰「っ…だから、そんな簡単な問題じゃ…!」

伊介「なら、晴ちゃんをヤっちゃえばぁ?願い事はなぁんでも叶うんでしょぉ?」ジーッ

鳰「そ、それはウチには…」

伊介「カードが無いから、なんてのは言い訳よねぇ?裁定者も、"黒組の一員"だもの」

伊介「…ねぇ、どうなの?持ってるのぉ?それとも、持ってないのぉ?」

鳰「っ……うぅ…!」ジワァ

鳰「っ……!」

鳰「い、伊介さんも人が悪いっスねぇ~、ウチはホントにカードなんて持って無いんスよ。あくまでウチは裁定者、運営の立場っスから…」ニコッ



伊介「じゃぁ、伊介が代わりに晴ちゃんを殺してあげるっ♪」

鳰「!!!」

伊介「それであの学園長にぃ、『におを解放して…』ってお願いしてあげる…」

鳰「そ、そんな…ことっ…!」

伊介「パパとママへのプレゼントは遠退いちゃうけどぉ…それは今後のお仕事でも手に入れられるしぃ♪」

伊介「…さぁ、どうするぅ?」

鳰「っうぅ~っ…!!」ガタガタ ガチャン!!



春紀「……走り、行っちゃったよ?良いの?」

伊介「…いすけ知ぃらない」ニコッ

春紀「…でもホントにどうするの?走り、泣いてたよ?」

伊介「ふふっ♪でもぉ、とぉっても可愛かったでしょう?ぷるぷる震えて、泣くのを堪えて…っふふふ…」クスクス

春紀「…伊介様ったら、全く…」ハァ

伊介「っ…ふふ…ふふふ…」プルプル

春紀「…もぅ、仕方ないなぁ…」




春紀「泣くほど辛いなら、言わなきゃ良いじゃん…」ギュ



伊介「っ…っぐ…ひぐ…うっさい…っ…
」ギューッ

春紀「もっと簡単にさ…『もっと皆を頼ったら?』って、言ってあげたら良かったんじゃない?」

伊介「っ…う…ぐすっ…なまいきっ…なのよぉ…アンタも、におもっ…」グスッ

春紀「はいはい、そうだね…みんな、どうしたら良いのか分からないんだよ、きっと…」



春紀「皆、普通じゃ無いことに、戸惑ってるんだよ…」ナデナデ

なんだよこれ…なんだよコレぇ!!←
取り敢えず今日は此処までです、何時も通りのゆっくりマイペースです。本当に申し訳ないです。
今更ですが伽羅崩壊過多です。お許しください。どうしても伊介様を泣かせたかったんや…

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