美琴「黒子の後をつけたらアイツと待ち合わせしてた」(13)

黒子「レディを待たせるなんて、なってませんわよ当麻さん」

上条「悪い、インデックスがゴネてさ」

黒子「あのシスターも困ったものですわね」

黒子「またご機嫌とりをしませんと」

上条「それなら、また飯作ってくれよ」

上条「俺も食べたいし」

黒子「ふふ、一昨日もおかわりしてまで食べた癖に、食いしん坊さんですわね」

黒子「ともかく、何かしら考えますわ」

黒子「さあ、今日はどこへ連れて行ってくださるんですの?」

上条「そうだな……」

美琴(……どういうことなの……?)コソ

上条「お、あの服とか黒子に似合うんじゃないか?」

黒子「確かに良いものですが」

黒子「少々お値段はりますわね」ピラ

上条「うわ、桁間違ってるんじゃないか?」

黒子「当麻さんのポケットでは追いつきませんね」

上条「最近は黒子のお陰で少し貯金できてるんだけどなぁ」

黒子「ふふ、お会いした頃は大変でしたの」

黒子「ドジというか、ついてないというか」

上条「ま、今は幸運の女神がついてるからな」

黒子「ふふ、そんな大層なものではありませんの」

上条「いや、本当だって」

美琴(聞く限り、そこそこ長い期間付き合ってるみたいね……)

美琴(そもそも、あのシスターとアイツに何の関係があるのかしら)

美琴(それに、一昨日って確か黒子が外泊した日じゃない……)

美琴(てことは、もしかしてアイツの家に……?)

美琴(最近週末におめかししてるから気になって来てみたけど……)

美琴(知りたくないこと知っちゃったわ)

黒子「とーうまさんっ」ギュッ

上条「ん?どうしたんだ?」

黒子「腕くらい組ませて下さいな」

上条「はいはい、仰せのままに」

黒子「嫌なんですの?」

上条「とんでもない、嬉しいぜ」

美琴(あんな気の抜けた黒子の笑顔、初めて見るわよ、もう)

美琴(でも、やっぱり気になるわ…)コソ

黒子「はい、あーん」

上条「げ、ここでやるのか?」

黒子「あら、別に規則違反にはなりませんの」

上条「いや、でもここ人通り多いし」

黒子「どうせ周りも同じようなものですわよ?」

上条「いやぁ、万年独り身だった上条さんにはハードル高いですって…」

黒子「いいから、あーん」

上条「えー……」

黒子「……」ジト

上条「……分かったよ、あーん」パク

上条「……味が分からない」

黒子「ふふ、おとなしく最初から食べれば良かったんですの」クスクス

美琴(うわぁ、何これ死にたい)

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