モバP「自分の困った習慣」(9)

俺はモバP。CGプロダクションというアイドルプロダクションのプロデュースを担っている。
プロダクション発足から早くも二年が過ぎ、集まってくれたアイドル達の頑張りや事務員、トレーナーの方々、支えてくれるファンの皆さんの応援もあり、ありがたいことに今や破竹の勢いを持つに至った。幸せな事だ。

そう、仕事は充実している。俺の忙しさは自分でもたまに呆れる程だがこれはこれで幸せなのでいい。ただしプライベートの俺は………

嬢「お・兄・さん♪ねぇ気持ちよくならなぁい?」
モバP「二時間コースで」

………風俗通いが悩みの種、そんな困った側面が生まれてしまった

そもそも俺は、元は風俗とかはあまり好きじゃなかった。そりゃあ俗に言うエロ本やエロDVDとかは幾つか所持こそしているが、世間一般の男子程がっついちゃいなかった。
それがこうなってしまったのは………そう、事務所のアイドル達が原因なのだろう。大切なアイドル達に勝手に責任を擦り付けるようで罪悪感があるが多分間違いない。
考えてみて欲しい。『おはようございます』と挨拶してドアをくぐればそこにはズラリと魅力的なアイドル達が勢揃いしている環境を………世の中の男子諸君が愛で、時に欲情の対象にしているアイドルが、こう、それこそゾロッと居るのだ。
流石に小学生組をそんな目で見る事はしないが、そこから上………中、高校生ともなれば十分女としての魅力を持っている。
そこから上、大学組や成人組ともなればもう………胸に手を当てて答えて欲しい、欲情しない自信はおありだろうか?

しかも、そのアイドル達のプロデュースを引き受けそれぞれと対話重視の二人三脚体制を取り、打ち解けていけたアイドル達だ。
そこら辺の男子よりも砕けて接してくれるし日常的で自然な姿を見せてくれる。
そう、それこそ『油断というか無防備だろもっとガード堅くしろ、俺も男なんだぞおいおい(汗)』という姿もだ(流石にここまで無防備な娘は一部………訂正割と居て愕然とした)。
そんな娘からのスキンシップは、当然ながら積極的というか、過激なモノもあれば控え目、しかし確実に胸に響くモノもある訳で。いくらがっつかない俺でも限界が近づいていた。端的に言うと性欲がちょっとヤバかった………
そんなとある日、とあるアイドルのグラビア仕事の撮影に付き添った時だ。水着姿でポーズを取り、見事なまでに男の欲望を引き出すような表情や雰囲気を見て俺ははちきれそうになった。その場は何とか我慢出来たものの、もう無理だ。もう限界間近、暴発寸前。
眠れず夜をさ迷っていると、気が付けばそのテの店の犇めくネオン街に迷い込んでいた………俺を呼ぶ店の女性の誘いに乗って、風俗初体験。
『大事なアイドルを欲望の捌け口にしてはいけない!』
その信念だけは守り、プレイ中は頭に浮かぶアイドルのあの娘やこの娘やその娘やあれこれあの女性とかの顔を振り払いずっと相手の風俗嬢の顔を見ていた。
あれから1カ月。1カ月の間に風俗に通った回数は15回。金だけはあるのが災いし、頻度もプレイ時間も伸びている(プレイの内容がアブノーマルでないだけ救いだと思う)

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